JP2001133157A - 被処理物の加熱処理装置 - Google Patents
被処理物の加熱処理装置Info
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- JP2001133157A JP2001133157A JP30899799A JP30899799A JP2001133157A JP 2001133157 A JP2001133157 A JP 2001133157A JP 30899799 A JP30899799 A JP 30899799A JP 30899799 A JP30899799 A JP 30899799A JP 2001133157 A JP2001133157 A JP 2001133157A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転ドラム内で廃棄物を加熱処理する場合、
回転ドラム内で加熱中に発生する分解ガスを外部に漏れ
ないように、固定部との間にメカニカルシールが設けら
れている。回転ドラムは加熱されているので、加熱に耐
え、いかに長期的にシール効果を保持するかが問題とな
る。 【解決手段】 メカニカルシール16Aと16Bとの二
重構成とし、その中間にシールガス室16fを設け、シ
ールガス室の内部圧を回転円筒体2の内部圧より常に高
くなるように調整弁17bを制御し、回転円筒体2の内
部圧が異常高となったときは、緊急弁17Cを開いて、
メカニカルシール部からのガス漏れを防止する。
回転ドラム内で加熱中に発生する分解ガスを外部に漏れ
ないように、固定部との間にメカニカルシールが設けら
れている。回転ドラムは加熱されているので、加熱に耐
え、いかに長期的にシール効果を保持するかが問題とな
る。 【解決手段】 メカニカルシール16Aと16Bとの二
重構成とし、その中間にシールガス室16fを設け、シ
ールガス室の内部圧を回転円筒体2の内部圧より常に高
くなるように調整弁17bを制御し、回転円筒体2の内
部圧が異常高となったときは、緊急弁17Cを開いて、
メカニカルシール部からのガス漏れを防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の廃棄物等の
被処理物を回転円筒体内に投入し、外部加熱手段で加熱
処理する加熱処理装置に関し、特に、回転円筒体の両端
部に設けられ、該回転円筒体と摺動接触する固定部との
シール部の改良に関する。
被処理物を回転円筒体内に投入し、外部加熱手段で加熱
処理する加熱処理装置に関し、特に、回転円筒体の両端
部に設けられ、該回転円筒体と摺動接触する固定部との
シール部の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】産業廃棄物や一般廃棄物等の被処理物
を、回転円筒体(回転ドラムと称す)内に投入して、所
定の温度と時間によって加熱処理目的に応じた加熱処理
が行われる。
を、回転円筒体(回転ドラムと称す)内に投入して、所
定の温度と時間によって加熱処理目的に応じた加熱処理
が行われる。
【0003】即ち、廃棄物の乾燥,熱分解,乾留,脱塩
素処理,および減容化のための炭化,灰化処理等の一連
の工程(又は独立した工程)を同一の加熱炉又は別々の
加熱炉で夫々の加熱処理目的に応じた温度と時間で加熱
処理が行われている。
素処理,および減容化のための炭化,灰化処理等の一連
の工程(又は独立した工程)を同一の加熱炉又は別々の
加熱炉で夫々の加熱処理目的に応じた温度と時間で加熱
処理が行われている。
【0004】乾留処理に例をとると、回転ドラム内に被
処理物を投入した場合、該回転ドラムの回転によって被
処理物を撹拌しながら排出口側に送り出す移送手段を設
け、回転ドラム内部は外気から遮断され低酸素雰囲気を
形成し、運転中は、その内部気圧がゲージ圧力で−10
mmAg程度に調節され、被処理物は350℃〜500
℃に加熱される。
処理物を投入した場合、該回転ドラムの回転によって被
処理物を撹拌しながら排出口側に送り出す移送手段を設
け、回転ドラム内部は外気から遮断され低酸素雰囲気を
形成し、運転中は、その内部気圧がゲージ圧力で−10
mmAg程度に調節され、被処理物は350℃〜500
℃に加熱される。
【0005】この加熱処理によって被処理物は熱分解を
起こし、分解ガスを発生する。このガスには有害物質が
含まれているので、この有害成分と上記の加熱温度で接
触反応して無害化する処理剤を有害物質と同時に投入す
るか、又は、発生した分解ガスを回転ドラム外に取り出
して処理剤と反応させるか、あるいは燃焼処理して分解
ガスの無害化が行われるが、分解ガスを回転ドラム外で
処理する場合は、回転ドラム内の分解ガスは有害成分を
含んだままであるから、これが外部に漏れると、公害の
問題が生ずる。
起こし、分解ガスを発生する。このガスには有害物質が
含まれているので、この有害成分と上記の加熱温度で接
触反応して無害化する処理剤を有害物質と同時に投入す
るか、又は、発生した分解ガスを回転ドラム外に取り出
して処理剤と反応させるか、あるいは燃焼処理して分解
ガスの無害化が行われるが、分解ガスを回転ドラム外で
処理する場合は、回転ドラム内の分解ガスは有害成分を
含んだままであるから、これが外部に漏れると、公害の
問題が生ずる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】回転ドラムによる加熱
処理装置は、回転する回転ドラムと、この回転ドラムの
両端側に設けられ、被処理物を投入および排出する固定
部材と摺動接触する回転摺動部のメカニカルシールによ
る封止性能をいかに保持して回転ドラム内のガス漏れを
防止するかが問題となる。即ち、回転ドラムは加熱され
ているので、これと摺動接触するメカニカルシールは耐
熱性が要求され、また長期の使用に耐えるには耐摩耗性
が要求される。
処理装置は、回転する回転ドラムと、この回転ドラムの
両端側に設けられ、被処理物を投入および排出する固定
部材と摺動接触する回転摺動部のメカニカルシールによ
る封止性能をいかに保持して回転ドラム内のガス漏れを
防止するかが問題となる。即ち、回転ドラムは加熱され
ているので、これと摺動接触するメカニカルシールは耐
熱性が要求され、また長期の使用に耐えるには耐摩耗性
が要求される。
【0007】更に、回転ドラム内は−10mmg程度に
調節されるが、急な変化で制御遅れにより追従できない
場合に、内部圧が高まり、メカニカルシール部から内部
のガスが漏れるという問題がある。
調節されるが、急な変化で制御遅れにより追従できない
場合に、内部圧が高まり、メカニカルシール部から内部
のガスが漏れるという問題がある。
【0008】本発明は、このような課題に鑑みなされた
もので、メカニカルシール部からのガス漏れを防止した
被処理物の加熱処理装置を提供することを目的とする。
もので、メカニカルシール部からのガス漏れを防止した
被処理物の加熱処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段は、被処理物を加熱する加熱手段および被処理
物を供給口側から排出口側に移送する移送手段を有する
回転円筒体と、該回転円筒体の両端側に設けられ、供給
口側および排出口側を覆う固定部材とから成り、前記回
転円筒体と固定部材間を封止するメカニカルシール手段
を備えた被処理物の加熱処理装置において、前記メカニ
カルシール手段の回転円筒体と摺動接触するシール本体
の接触面に耐摩耗性材料による表面処理を施したことを
特徴とする。
めの手段は、被処理物を加熱する加熱手段および被処理
物を供給口側から排出口側に移送する移送手段を有する
回転円筒体と、該回転円筒体の両端側に設けられ、供給
口側および排出口側を覆う固定部材とから成り、前記回
転円筒体と固定部材間を封止するメカニカルシール手段
を備えた被処理物の加熱処理装置において、前記メカニ
カルシール手段の回転円筒体と摺動接触するシール本体
の接触面に耐摩耗性材料による表面処理を施したことを
特徴とする。
【0010】上記のシール本体は、耐熱性の繊維部材か
ら成り、この繊維部材は、ガラス繊維、カーボン繊維、
ヤンロープ部材を含む。
ら成り、この繊維部材は、ガラス繊維、カーボン繊維、
ヤンロープ部材を含む。
【0011】また、耐摩耗性材料は、PTFE,FE
P,グラファイトの少なくとも一種類を添加して形成す
ることが望ましい。
P,グラファイトの少なくとも一種類を添加して形成す
ることが望ましい。
【0012】また、被処理物を加熱する加熱手段および
被処理物を供給口側から排出口側に移送する移送手段を
有する回転円筒体と、該回転円筒体の両端側に設けられ
供給口側および排出口側を覆う固定部材とから成り、前
記回転円筒体と固定部材間を封止するメカニカルシール
手段を備えた被処理物の加熱処理装置において、少なく
とも供給口側の固定部材に設けたメカニカルシール手段
は、メカニカルシールを二重構成としてその中間にシー
ルガス室を形成するとともに、不活性ガス供給制御手段
を設け、該不活性ガス供給制御手段でシールガス室の内
部圧力と回転円筒体の内部圧力とを常時検出し、シール
ガス室の内部圧力を回転円筒体の内部圧力より高くなる
ように不活性ガスを供給制御して回転円筒体内のガス漏
れを防止するようにする。
被処理物を供給口側から排出口側に移送する移送手段を
有する回転円筒体と、該回転円筒体の両端側に設けられ
供給口側および排出口側を覆う固定部材とから成り、前
記回転円筒体と固定部材間を封止するメカニカルシール
手段を備えた被処理物の加熱処理装置において、少なく
とも供給口側の固定部材に設けたメカニカルシール手段
は、メカニカルシールを二重構成としてその中間にシー
ルガス室を形成するとともに、不活性ガス供給制御手段
を設け、該不活性ガス供給制御手段でシールガス室の内
部圧力と回転円筒体の内部圧力とを常時検出し、シール
ガス室の内部圧力を回転円筒体の内部圧力より高くなる
ように不活性ガスを供給制御して回転円筒体内のガス漏
れを防止するようにする。
【0013】上記の不活性ガス供給制御手段は、緊急弁
を備え、回転円筒体の内部圧力が異常上昇した時にこの
緊急弁を開きシールガス室の内部圧力を高めて回転円筒
体内のガス漏れを防止する手段を付加することが望まし
い。
を備え、回転円筒体の内部圧力が異常上昇した時にこの
緊急弁を開きシールガス室の内部圧力を高めて回転円筒
体内のガス漏れを防止する手段を付加することが望まし
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
によって説明する。
によって説明する。
【0015】図1は本発明の説明図で、その(A)は加
熱処理装置の概念図、(B)は図(A)のメカニカルシ
ール手段の要部断面図を示す。
熱処理装置の概念図、(B)は図(A)のメカニカルシ
ール手段の要部断面図を示す。
【0016】これらの図において、1は加熱処理炉を示
し、該加熱処理炉1は、回転自在の回転円筒体2と、こ
の回転円筒体2の外周にガスダクトを形成し熱ガスを導
入して回転円筒体2を加熱する加熱ジャケット3と、回
転円筒体2を両端側で回転自在に支承する支持ローラ4
と、回転円筒体2を回転駆動する回転駆動手段5とで構
成され、また回転円筒体2には一端側に被処理物を搬入
する供給口6,他端側に被処理物を排出する排出口7を
有し、内部には図示を省略してあるが、回転円筒体の軸
線に対して傾斜した送り羽根が径方向及び軸方向に複数
枚設けられ、回転円筒体2が回転することにより、被処
理物を供給口6側から排出口7側に撹拌しながら移送す
るように構成されている。
し、該加熱処理炉1は、回転自在の回転円筒体2と、こ
の回転円筒体2の外周にガスダクトを形成し熱ガスを導
入して回転円筒体2を加熱する加熱ジャケット3と、回
転円筒体2を両端側で回転自在に支承する支持ローラ4
と、回転円筒体2を回転駆動する回転駆動手段5とで構
成され、また回転円筒体2には一端側に被処理物を搬入
する供給口6,他端側に被処理物を排出する排出口7を
有し、内部には図示を省略してあるが、回転円筒体の軸
線に対して傾斜した送り羽根が径方向及び軸方向に複数
枚設けられ、回転円筒体2が回転することにより、被処
理物を供給口6側から排出口7側に撹拌しながら移送す
るように構成されている。
【0017】加熱ジャケット3は、図示を省略してある
固定部材に固定支持され、回転円筒体2との接触部に
は、メカニカルシール8が施されている。
固定部材に固定支持され、回転円筒体2との接触部に
は、メカニカルシール8が施されている。
【0018】9は回転円筒体2の供給口6側を覆い被処
理物を回転円筒体内に供給する固定された供給側ダク
ト、10は排出口7側を覆い回転円筒体2内で処理され
た被処理物を排出する固定された排出側ダクトで、この
排出側ダクト10には、ロータリーバルブ又は開閉自在
の扉11を有し、被処理物の排出量を調節したり、空気
の侵入を防止し、回転円筒体2内を低酸素雰囲気に保持
する。
理物を回転円筒体内に供給する固定された供給側ダク
ト、10は排出口7側を覆い回転円筒体2内で処理され
た被処理物を排出する固定された排出側ダクトで、この
排出側ダクト10には、ロータリーバルブ又は開閉自在
の扉11を有し、被処理物の排出量を調節したり、空気
の侵入を防止し、回転円筒体2内を低酸素雰囲気に保持
する。
【0019】12は熱ガス発生手段で、例えばLNG,
LPG等の燃料を燃焼させて熱ガスを発生させ、加熱ジ
ャケット3内に供給する。
LPG等の燃料を燃焼させて熱ガスを発生させ、加熱ジ
ャケット3内に供給する。
【0020】回転駆動手段5は、回転円筒体の両端側
(一端側のみでもよい)に設けられ、回転円筒体を回転
駆動する。この回転駆動手段5は、例えば、駆動モータ
5a,駆動歯車5bおよび回転円筒体2の外周に設けた
従動歯車2aから成り、駆動モータ5aは図示を省略し
たモータ制御装置(インバータ等)で回転制御される。
(一端側のみでもよい)に設けられ、回転円筒体を回転
駆動する。この回転駆動手段5は、例えば、駆動モータ
5a,駆動歯車5bおよび回転円筒体2の外周に設けた
従動歯車2aから成り、駆動モータ5aは図示を省略し
たモータ制御装置(インバータ等)で回転制御される。
【0021】なお、上述した回転駆動手段は、駆動モー
タからの動力の伝達手段として歯車を使用した場合につ
いて説明したが、必ずしも歯車による必要はなく、ロー
ラチェーン用のスプロケットを設け、ローラチェーンで
伝達するようにしてもよい。
タからの動力の伝達手段として歯車を使用した場合につ
いて説明したが、必ずしも歯車による必要はなく、ロー
ラチェーン用のスプロケットを設け、ローラチェーンで
伝達するようにしてもよい。
【0022】13は排気管で、加熱ジャケット3内を通
した熱ガスを排出する。
した熱ガスを排出する。
【0023】14はホッパで、被処理物を投入し、投入
管14a及び投入管内に設けられたロータリバルブ15
を介して回転円筒体2の供給口6から回転円筒体2内に
供給される。
管14a及び投入管内に設けられたロータリバルブ15
を介して回転円筒体2の供給口6から回転円筒体2内に
供給される。
【0024】16はメカニカルシール手段で、このメカ
ニカルシール手段16は図1(B)に示すように、同じ
構成のメカニカルシール16Aと16Bによる2重構成
となっている。同図において、16aはシール本体16
bを支持する支持枠で、シール本体16bは耐熱性の繊
維部材でリング状に形成され、その摺動面は、耐磨耗性
材料からなる表面処理材16cで表面処理されている。
この表面処理材16cは、耐摩耗性の他に、滑りと封止
(シールド)効果を持つ材料からなり、PTFE処理の
ライニングを施すか、PTFE処理を他の材料、例え
ば、グラファイト、又はカーボンファイバ入りPTFE
にすることにより、温度などの条件にも対応できる。ま
た、シール本体16bの耐熱性の繊維部材は、ガラス繊
維、カーボン繊維、ヤンロープ部材が適する。
ニカルシール手段16は図1(B)に示すように、同じ
構成のメカニカルシール16Aと16Bによる2重構成
となっている。同図において、16aはシール本体16
bを支持する支持枠で、シール本体16bは耐熱性の繊
維部材でリング状に形成され、その摺動面は、耐磨耗性
材料からなる表面処理材16cで表面処理されている。
この表面処理材16cは、耐摩耗性の他に、滑りと封止
(シールド)効果を持つ材料からなり、PTFE処理の
ライニングを施すか、PTFE処理を他の材料、例え
ば、グラファイト、又はカーボンファイバ入りPTFE
にすることにより、温度などの条件にも対応できる。ま
た、シール本体16bの耐熱性の繊維部材は、ガラス繊
維、カーボン繊維、ヤンロープ部材が適する。
【0025】16dはバネで、シール本体16bを回転
円筒体2側に押圧する。16eはシール本体16bの両
側面に、該シール本体16bを摺動自在に案内する案内
板、16fはメカニカルシール16Aと16Bとの間に
形成したシールガス室を示す。
円筒体2側に押圧する。16eはシール本体16bの両
側面に、該シール本体16bを摺動自在に案内する案内
板、16fはメカニカルシール16Aと16Bとの間に
形成したシールガス室を示す。
【0026】17は不活性ガス供給制御手段で、該不活
性ガス供給制御手段17は、不活性ガス供給源17a
と、調節弁17bと、緊急弁17cと、制御部17dと
を備え、不活性ガス供給源17aから不活性ガス(例え
ば、窒素ガス)を、調節弁16b又は緊急弁17cおよ
びガス管18を介してメカニカルシール手段16のシー
ルガス室16fに供給する。
性ガス供給制御手段17は、不活性ガス供給源17a
と、調節弁17bと、緊急弁17cと、制御部17dと
を備え、不活性ガス供給源17aから不活性ガス(例え
ば、窒素ガス)を、調節弁16b又は緊急弁17cおよ
びガス管18を介してメカニカルシール手段16のシー
ルガス室16fに供給する。
【0027】制御部17dは、回転円筒体2の内部圧力
を検出する圧力計からの回転円筒体の内部圧力信号PA
と、シールガス室16fの内部圧力を検出する圧力計か
らのシールガス室内部圧力信号PCを入力し、常時は調
節弁17bを制御してシールガス室16fの内部圧力を
一定に保ち、回転円筒体2の内部圧力信号PAが異常高
の信号となったときは、緊急弁17cを開いてシールガ
ス室16fの内部圧力を急速に高め、回転円筒体内のガ
スのガス漏れを防止する。
を検出する圧力計からの回転円筒体の内部圧力信号PA
と、シールガス室16fの内部圧力を検出する圧力計か
らのシールガス室内部圧力信号PCを入力し、常時は調
節弁17bを制御してシールガス室16fの内部圧力を
一定に保ち、回転円筒体2の内部圧力信号PAが異常高
の信号となったときは、緊急弁17cを開いてシールガ
ス室16fの内部圧力を急速に高め、回転円筒体内のガ
スのガス漏れを防止する。
【0028】加熱処理炉1の運転中は、回転円筒体2の
内部圧力は−10mmAg程度であり、シール室16f
内の圧力は、それより高めに、例えば、+10mmAg
〜50mmAgの範囲(回転円筒体内部圧力より+20
〜60mmAg)に制御される。
内部圧力は−10mmAg程度であり、シール室16f
内の圧力は、それより高めに、例えば、+10mmAg
〜50mmAgの範囲(回転円筒体内部圧力より+20
〜60mmAg)に制御される。
【0029】異常時は、回転円筒体2の内部圧力が高ま
り、内部圧力計の信号PAが、あらかじめ設定した設定
値を超えた場合、その超えている間は、緊急弁17cを
開き、これにより回転円筒体内のガスがメカニカルシー
ル部から外部に漏れるのを防止することができる。
り、内部圧力計の信号PAが、あらかじめ設定した設定
値を超えた場合、その超えている間は、緊急弁17cを
開き、これにより回転円筒体内のガスがメカニカルシー
ル部から外部に漏れるのを防止することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、メカニカ
ルシールを二重構成となし、両メカニカルシール間に、
シールガス室を形成して該シールガス室内の内部圧力を
常に回転円筒体内の内部圧力より高めに制御するととも
に、回転円筒体内の内部圧力が異常に高まったときは、
速やかに緊急バルブを開いてシールガス室内の圧力を急
上昇させるようにしたので、回転円筒体内の分解ガスが
外部に漏れるのを完全に防止することができる。
ルシールを二重構成となし、両メカニカルシール間に、
シールガス室を形成して該シールガス室内の内部圧力を
常に回転円筒体内の内部圧力より高めに制御するととも
に、回転円筒体内の内部圧力が異常に高まったときは、
速やかに緊急バルブを開いてシールガス室内の圧力を急
上昇させるようにしたので、回転円筒体内の分解ガスが
外部に漏れるのを完全に防止することができる。
【0031】また、メカニカルシールの回転円筒体との
摺動接触部に、耐摩耗性材料によって表面処理を施し、
その処理をPTFE処理、グラファイト処理、カーボン
ファイバ入りPTFE処理とすることで、温度条件に対
応し、滑りと封止効果の優れたメカニカルシール手段が
得られる。
摺動接触部に、耐摩耗性材料によって表面処理を施し、
その処理をPTFE処理、グラファイト処理、カーボン
ファイバ入りPTFE処理とすることで、温度条件に対
応し、滑りと封止効果の優れたメカニカルシール手段が
得られる。
【図1】本発明の実施の形態の説明図。(A)は加熱処
理装置の概念図。(B)はメカニカルシール手段の要部
断面図。
理装置の概念図。(B)はメカニカルシール手段の要部
断面図。
1…加熱処理装置 2…回転円筒体 3…加熱ジャケット 4…支持ローラ 5…回転駆動手段 6…供給口 7…排出口 8…メカニカルシール 9…供給側ダクト 10,210…排出側ダクト 11,15…ロータリーバルブ 12…熱ガス発生手段 13…排気管 14…ホッパ 16…メカニカルシール手段 17…不活性ガス供給制御手段
Claims (6)
- 【請求項1】 被処理物を加熱する加熱手段および被処
理物を供給口側から排出口側に移送する移送手段を有す
る回転円筒体と、該回転円筒体の両端側に設けられ、供
給口側および排出口側を覆う固定部材とから成り、前記
回転円筒体と固定部材間を封止するメカニカルシール手
段を備えた被処理物の加熱処理装置において、 前記メカニカルシール手段の回転円筒体と摺動接触する
シール本体の接触面に、耐摩耗性材料による表面処理を
施したことを特徴とする被処理物の加熱処理装置。 - 【請求項2】 シール本体は、耐熱性の繊維部材から成
ることを特徴とする請求項1記載の被処理物の加熱処理
装置。 - 【請求項3】 繊維部材は、ガラス繊維、カーボン繊
維、ヤンロープ部材のいずれかであることを特徴とする
請求項2記載の被処理物の加熱処理装置。 - 【請求項4】 耐摩耗性材料は、PTFE,FEP,グ
ラファイトの少なくとも一種類を添加して形成したもの
であることを特徴とする請求項1記載の被処理物の加熱
処理装置。 - 【請求項5】 被処理物を加熱する加熱手段および被処
理物を供給口側から排出口側に移送する移送手段を有す
る回転円筒体と、該回転円筒体の両端側に設けられ供給
口側および排出口側を覆う固定部材とから成り、前記回
転円筒体と固定部材間を封止するメカニカルシール手段
を備えた被処理物の加熱処理装置において、 少なくとも供給口側の固定部材に設けたメカニカルシー
ル手段は、メカニカルシールを二重構成としてその中間
にシールガス室を形成するとともに、不活性ガス供給制
御手段を設け、該不活性ガス供給制御手段でシールガス
室の内部圧力と回転円筒体の内部圧力とを常時検出し、
シールガス室の内部圧力を回転円筒体の内部圧力より高
くなるように不活性ガスを供給制御して回転円筒体内の
ガス漏れを防止するようにしたことを特徴とする被処理
物の加熱処理装置。 - 【請求項6】 不活性ガス供給制御手段は、緊急弁を備
え、回転円筒体の内部圧力が異常上昇した時にこの緊急
弁を開きシールガス室の内部圧力を高めて回転円筒体内
からのガス漏れを防止するようにしたことを特徴とする
請求項5記載の被処理物の加熱処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30899799A JP2001133157A (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | 被処理物の加熱処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30899799A JP2001133157A (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | 被処理物の加熱処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001133157A true JP2001133157A (ja) | 2001-05-18 |
Family
ID=17987688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30899799A Pending JP2001133157A (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | 被処理物の加熱処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001133157A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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