JP2001132590A - エンジンのアシストエア供給系の診断装置 - Google Patents
エンジンのアシストエア供給系の診断装置Info
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- F02D41/22—Safety or indicating devices for abnormal conditions
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 アシストエア供給系の異常を、排気エミッシ
ョンに悪影響を与えることなく確実に診断する。 【解決手段】 アシストエア通路にAAIソレノイド弁
を介設させたアシストエア供給系の異常診断に際し、エ
ンジン吸気系のスロットル弁下流の吸気管圧力を検出す
る吸気管圧力センサの検出値を用いて、AAIソレノイ
ド弁開弁時の吸気管圧力MBPの最大値MBPOPEN
MAXとAAIソレノイド弁閉弁時の吸気管圧力MBP
の最小値MBPCLOSEMINとの差を算出し、この
差と判定閾値LVLMISとを比較する(S29)。そ
して、両者の差が判定閾値LVLMISよりも少ないと
き、アシストエア供給系の異常と診断する(S30)。
ョンに悪影響を与えることなく確実に診断する。 【解決手段】 アシストエア通路にAAIソレノイド弁
を介設させたアシストエア供給系の異常診断に際し、エ
ンジン吸気系のスロットル弁下流の吸気管圧力を検出す
る吸気管圧力センサの検出値を用いて、AAIソレノイ
ド弁開弁時の吸気管圧力MBPの最大値MBPOPEN
MAXとAAIソレノイド弁閉弁時の吸気管圧力MBP
の最小値MBPCLOSEMINとの差を算出し、この
差と判定閾値LVLMISとを比較する(S29)。そ
して、両者の差が判定閾値LVLMISよりも少ないと
き、アシストエア供給系の異常と診断する(S30)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用エンジン
において、吸入空気の一部をアシストエアとしてインジ
ェクタの燃料噴孔近傍に噴出させて燃料の拡散・霧化を
促進するエアアシストシステムに関し、特に、インジェ
クタに対しアシストエアを供給するアシストエア供給系
の診断装置に関する。
において、吸入空気の一部をアシストエアとしてインジ
ェクタの燃料噴孔近傍に噴出させて燃料の拡散・霧化を
促進するエアアシストシステムに関し、特に、インジェ
クタに対しアシストエアを供給するアシストエア供給系
の診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車用エンジンにおいて
は、インジェクタとしてエアアシストインジェクタを採
用し、吸入空気の一部をスロットル弁上流の吸気通路か
らインジェクタの燃料噴孔近傍に導いて噴出させ、これ
によりインジェクタから噴射された燃料の拡散・霧化を
促進して燃費や排気エミッションの向上を図る、いわゆ
るアシストエア供給装置が広く用いられている。このよ
うなアシストエア供給装置としては、アイドル時にスロ
ットル弁をバイパスする吸入空気量を調整するアイドル
スピード制御弁(以下、ISC弁と略記する)の上流側
から空気を取り入れ、アシストエア通路に介設したアシ
ストエアソレノイド弁(以下、AAIソレノイド弁と略
記する)によりアシストエアの供給を制御するものが知
られている。
は、インジェクタとしてエアアシストインジェクタを採
用し、吸入空気の一部をスロットル弁上流の吸気通路か
らインジェクタの燃料噴孔近傍に導いて噴出させ、これ
によりインジェクタから噴射された燃料の拡散・霧化を
促進して燃費や排気エミッションの向上を図る、いわゆ
るアシストエア供給装置が広く用いられている。このよ
うなアシストエア供給装置としては、アイドル時にスロ
ットル弁をバイパスする吸入空気量を調整するアイドル
スピード制御弁(以下、ISC弁と略記する)の上流側
から空気を取り入れ、アシストエア通路に介設したアシ
ストエアソレノイド弁(以下、AAIソレノイド弁と略
記する)によりアシストエアの供給を制御するものが知
られている。
【0003】一方、かかるアシストエア供給装置では、
アシストエア通路の詰まりや配管はずれ、AAIソレノ
イド弁の故障など、アシストエア供給系の異常に対して
は、その診断を行うべく、例えば、特開平8−1414
3号公報や特開平8−14144号公報にその診断装置
が提案されている。
アシストエア通路の詰まりや配管はずれ、AAIソレノ
イド弁の故障など、アシストエア供給系の異常に対して
は、その診断を行うべく、例えば、特開平8−1414
3号公報や特開平8−14144号公報にその診断装置
が提案されている。
【0004】すなわち、特開平8−14143号公報の
装置では、スロットル弁開度の単位時間における変化割
合が一定以下の定常状態にあるとき診断が実施され、そ
こでは、アシストエア通路の電磁弁(AAIソレノイド
弁)を強制的にON/OFFし、このときのエアフロー
メータの出力変化に基づいてアシストエア装置の正常・
異常を判定している。
装置では、スロットル弁開度の単位時間における変化割
合が一定以下の定常状態にあるとき診断が実施され、そ
こでは、アシストエア通路の電磁弁(AAIソレノイド
弁)を強制的にON/OFFし、このときのエアフロー
メータの出力変化に基づいてアシストエア装置の正常・
異常を判定している。
【0005】また、特開平8−14144号公報の装置
では、空燃比フィードバック制御実行中に、アシストエ
アの供給時と遮断時とでそれぞれ空燃比フィードバック
補正係数を演算し、両者の差に基づいてアシストエア供
給系の正常・異常を判定している。
では、空燃比フィードバック制御実行中に、アシストエ
アの供給時と遮断時とでそれぞれ空燃比フィードバック
補正係数を演算し、両者の差に基づいてアシストエア供
給系の正常・異常を判定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
先行例においては、インジェクタから燃料が供給されて
いる間に、AAIソレノイド弁を強制的に開閉してアシ
ストエア供給系の診断を行う構成となっている。すなわ
ち、特開平8−14143号公報の場合、スロットル弁
が開かれた状態で定常状態である場合には、インジェク
タから燃料供給中においても診断領域となり、電磁弁の
強制ON/OFFが実施される。また、特開平8−14
144号公報の場合には、空燃比フィードバック補正係
数の変化を見るため、インジェクタから実際に燃料が供
給されていないと診断を行うことができない。
先行例においては、インジェクタから燃料が供給されて
いる間に、AAIソレノイド弁を強制的に開閉してアシ
ストエア供給系の診断を行う構成となっている。すなわ
ち、特開平8−14143号公報の場合、スロットル弁
が開かれた状態で定常状態である場合には、インジェク
タから燃料供給中においても診断領域となり、電磁弁の
強制ON/OFFが実施される。また、特開平8−14
144号公報の場合には、空燃比フィードバック補正係
数の変化を見るため、インジェクタから実際に燃料が供
給されていないと診断を行うことができない。
【0007】従って、これらの装置においては、アシス
トエア供給系の診断中は、AAIソレノイド弁の強制開
閉に伴って空燃比にも当然に変化が生じ、AAIソレノ
イド弁を開ければリーン側に、閉じればリッチ側に空燃
比が変動する。このため、診断時においては排気エミッ
ションが悪化し、HCやNOx, CO等が増加するとい
う問題があった。
トエア供給系の診断中は、AAIソレノイド弁の強制開
閉に伴って空燃比にも当然に変化が生じ、AAIソレノ
イド弁を開ければリーン側に、閉じればリッチ側に空燃
比が変動する。このため、診断時においては排気エミッ
ションが悪化し、HCやNOx, CO等が増加するとい
う問題があった。
【0008】また、特開平8−14144号公報のよう
に、空燃比センサの出力挙動によって診断を行う場合、
センサ出力の変化が微小であるため、キャニスタパージ
等の他の空燃比変動要因の影響を受け易く、誤診断が生
じ易いという問題もあった。
に、空燃比センサの出力挙動によって診断を行う場合、
センサ出力の変化が微小であるため、キャニスタパージ
等の他の空燃比変動要因の影響を受け易く、誤診断が生
じ易いという問題もあった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑み、アシストエア
供給系の異常、すなわち、AAIやアシストエア供給系
のアシストエア通路の詰まりや配管はずれ、AAIソレ
ノイド弁の固着等を、排気エミッションに悪影響を与え
ることなく確実に診断することを目的とする。
供給系の異常、すなわち、AAIやアシストエア供給系
のアシストエア通路の詰まりや配管はずれ、AAIソレ
ノイド弁の固着等を、排気エミッションに悪影響を与え
ることなく確実に診断することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明によるエンジンのアシストエア
供給系の診断装置は、エンジンの吸入空気の一部をアシ
ストエアとしてインジェクタの燃料噴孔近傍に供給する
アシストエア通路と、前記アシストエア通路に介設され
前記アシストエアの供給を制御するアシストエア供給制
御手段とを有してなるエンジンのアシストエア供給系の
診断装置であって、エンジン吸気系のスロットル弁下流
の吸気管圧力を検出する吸気管圧力検出手段と、燃料カ
ット中のとき、前記アシストエア供給制御手段を制御し
て前記アシストエアを供給状態または遮断状態に切り換
え、アシストエア供給時における前記吸気管圧力検出手
段の検出値と、アシストエア遮断時における前記吸気管
圧力検出手段の検出値との差を算出し、前記両検出値の
差が所定判定閾値よりも少ないとき、前記アシストエア
供給系の異常と診断する異常判別手段とを備えたことを
特徴とする。
め、請求項1記載の発明によるエンジンのアシストエア
供給系の診断装置は、エンジンの吸入空気の一部をアシ
ストエアとしてインジェクタの燃料噴孔近傍に供給する
アシストエア通路と、前記アシストエア通路に介設され
前記アシストエアの供給を制御するアシストエア供給制
御手段とを有してなるエンジンのアシストエア供給系の
診断装置であって、エンジン吸気系のスロットル弁下流
の吸気管圧力を検出する吸気管圧力検出手段と、燃料カ
ット中のとき、前記アシストエア供給制御手段を制御し
て前記アシストエアを供給状態または遮断状態に切り換
え、アシストエア供給時における前記吸気管圧力検出手
段の検出値と、アシストエア遮断時における前記吸気管
圧力検出手段の検出値との差を算出し、前記両検出値の
差が所定判定閾値よりも少ないとき、前記アシストエア
供給系の異常と診断する異常判別手段とを備えたことを
特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明によるエンジンのアシ
ストエア供給系の診断装置は、エンジンの吸気管にスロ
ットル弁をバイパスして形成され、バイパス空気量を調
整することにより前記エンジンのアイドル時における回
転数を制御するアイドル回転数制御弁を備えたバイパス
通路から分岐し、前記エンジンの吸入空気の一部をアシ
ストエアとしてスロットル弁下流の吸気系に配設された
インジェクタの燃料噴孔近傍に供給するアシストエア通
路と、前記アシストエア通路に介設され前記アシストエ
アの供給を制御するアシストエア供給制御手段とを有し
てなるエンジンのアシストエア供給系の診断装置であっ
て、エンジン吸気系のスロットル弁下流の吸気管圧力を
検出する吸気管圧力検出手段と、燃料カット中、且つ前
記アイドル回転数制御弁の弁開度が一定であるとき、前
記アシストエア供給制御手段を制御して前記アシストエ
アを供給状態または遮断状態に切り換え、アシストエア
供給時における前記吸気管圧力検出手段の検出値と、ア
シストエア遮断時における前記吸気管圧力検出手段の検
出値との差を算出し、前記両検出値の差が所定判定閾値
よりも少ないとき、前記アシストエア供給系の異常と診
断する異常判別手段とを備えたことを特徴とする。
ストエア供給系の診断装置は、エンジンの吸気管にスロ
ットル弁をバイパスして形成され、バイパス空気量を調
整することにより前記エンジンのアイドル時における回
転数を制御するアイドル回転数制御弁を備えたバイパス
通路から分岐し、前記エンジンの吸入空気の一部をアシ
ストエアとしてスロットル弁下流の吸気系に配設された
インジェクタの燃料噴孔近傍に供給するアシストエア通
路と、前記アシストエア通路に介設され前記アシストエ
アの供給を制御するアシストエア供給制御手段とを有し
てなるエンジンのアシストエア供給系の診断装置であっ
て、エンジン吸気系のスロットル弁下流の吸気管圧力を
検出する吸気管圧力検出手段と、燃料カット中、且つ前
記アイドル回転数制御弁の弁開度が一定であるとき、前
記アシストエア供給制御手段を制御して前記アシストエ
アを供給状態または遮断状態に切り換え、アシストエア
供給時における前記吸気管圧力検出手段の検出値と、ア
シストエア遮断時における前記吸気管圧力検出手段の検
出値との差を算出し、前記両検出値の差が所定判定閾値
よりも少ないとき、前記アシストエア供給系の異常と診
断する異常判別手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明によるエンジンのアシ
ストエア供給系の診断装置は、請求項1または請求項2
記載の発明において、前記異常判別手段は、アシストエ
ア供給時における前記吸気管圧力検出手段の検出値の最
大値と、アシストエア遮断時における前記吸気管圧力検
出手段の検出値の最小値との差を算出することを特徴と
する。
ストエア供給系の診断装置は、請求項1または請求項2
記載の発明において、前記異常判別手段は、アシストエ
ア供給時における前記吸気管圧力検出手段の検出値の最
大値と、アシストエア遮断時における前記吸気管圧力検
出手段の検出値の最小値との差を算出することを特徴と
する。
【0013】すなわち、請求項1記載の発明は、インジ
ェクタから燃料噴射が行われていない燃料カット中のと
きに、強制的にインジェクタへのアシストエアを供給状
態または遮断状態に切り換え、アシストエア供給時と遮
断時におけるスロットル弁下流の吸気管圧力をそれぞれ
検出する。そして、両検出値の差が判定閾値よりも少な
いとき、アシストエア供給系の異常と診断する。これに
より、排気エミッションに影響しない燃料カット中のと
きに、アシストエアの供給と遮断を行って、アシストエ
ア供給系の診断を行うことが可能となり、排気エミッシ
ョンに悪影響を与えることなく確実にアシストエア供給
系に対する診断を行い得る。
ェクタから燃料噴射が行われていない燃料カット中のと
きに、強制的にインジェクタへのアシストエアを供給状
態または遮断状態に切り換え、アシストエア供給時と遮
断時におけるスロットル弁下流の吸気管圧力をそれぞれ
検出する。そして、両検出値の差が判定閾値よりも少な
いとき、アシストエア供給系の異常と診断する。これに
より、排気エミッションに影響しない燃料カット中のと
きに、アシストエアの供給と遮断を行って、アシストエ
ア供給系の診断を行うことが可能となり、排気エミッシ
ョンに悪影響を与えることなく確実にアシストエア供給
系に対する診断を行い得る。
【0014】また、請求項2記載の発明は、スロットル
弁をバイパスしアイドル回転数制御弁を備えたバイパス
通路から分岐するアシストエア通路により、スロットル
弁上流からスロットル弁下流のインジェクタにアシスト
エアを供給するアシストエア供給系において、インジェ
クタから燃料噴射が行われていない燃料カット中、且
つ、アイドル回転数制御弁の弁開度が一定のときに、ア
シストエア通路に介設されたアシストエア供給制御手段
によって強制的にインジェクタへのアシストエアを供給
状態または遮断状態に切り換える。そして、アシストエ
ア供給時と遮断時におけるスロットル弁下流の吸気管圧
力をそれぞれ検出し、両検出値の差が判定閾値よりも少
ないとき、アシストエア供給系の異常と診断する。通
常、燃料カット中のときはスロットル弁全閉状態にあ
り、且つ、このとき、アイドル回転数制御弁の弁開度が
一定であれば、スロットル弁下流の吸気系に配設された
インジェクタへのアシストエアを供給状態または遮断状
態に切り換えることで、アシストエア供給系の正常時に
は、スロットル弁下流の吸気管圧力が明確に変化する。
従って、このときのアシストエア供給時と遮断時におけ
るスロットル弁下流の吸気管圧力の差によって、的確に
アシストエア供給系の診断を行うことが可能となり、診
断精度を向上し得る。
弁をバイパスしアイドル回転数制御弁を備えたバイパス
通路から分岐するアシストエア通路により、スロットル
弁上流からスロットル弁下流のインジェクタにアシスト
エアを供給するアシストエア供給系において、インジェ
クタから燃料噴射が行われていない燃料カット中、且
つ、アイドル回転数制御弁の弁開度が一定のときに、ア
シストエア通路に介設されたアシストエア供給制御手段
によって強制的にインジェクタへのアシストエアを供給
状態または遮断状態に切り換える。そして、アシストエ
ア供給時と遮断時におけるスロットル弁下流の吸気管圧
力をそれぞれ検出し、両検出値の差が判定閾値よりも少
ないとき、アシストエア供給系の異常と診断する。通
常、燃料カット中のときはスロットル弁全閉状態にあ
り、且つ、このとき、アイドル回転数制御弁の弁開度が
一定であれば、スロットル弁下流の吸気系に配設された
インジェクタへのアシストエアを供給状態または遮断状
態に切り換えることで、アシストエア供給系の正常時に
は、スロットル弁下流の吸気管圧力が明確に変化する。
従って、このときのアシストエア供給時と遮断時におけ
るスロットル弁下流の吸気管圧力の差によって、的確に
アシストエア供給系の診断を行うことが可能となり、診
断精度を向上し得る。
【0015】さらに、請求項3記載の発明のように、ア
シストエア供給時の吸気管圧力の最大値と遮断時におけ
る吸気管圧力の最小値との差を算出することで、アシス
トエア供給時と遮断時との両検出値の差を大きく取るこ
とができ、より正確な診断が可能となる。
シストエア供給時の吸気管圧力の最大値と遮断時におけ
る吸気管圧力の最小値との差を算出することで、アシス
トエア供給時と遮断時との両検出値の差を大きく取るこ
とができ、より正確な診断が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を参照して本発
明の実施の一形態を説明する。
明の実施の一形態を説明する。
【0017】先ず、図4に基づいてエンジンの全体構成
について説明する。同図において、符号1はエンジンで
あり、本形態においては水平対向型4気筒ガソリンエン
ジンを示す。このエンジン1のシリンダブロック1aの
左右両バンクには、シリンダヘッド2がそれぞれ設けら
れ、各シリンダヘッド2に吸気ポート2aと排気ポート
2bとが形成されている。
について説明する。同図において、符号1はエンジンで
あり、本形態においては水平対向型4気筒ガソリンエン
ジンを示す。このエンジン1のシリンダブロック1aの
左右両バンクには、シリンダヘッド2がそれぞれ設けら
れ、各シリンダヘッド2に吸気ポート2aと排気ポート
2bとが形成されている。
【0018】エンジン1の吸気系としては、シリンダヘ
ッド2の各吸気ポート2aにインテークマニホルド3が
連通され、このインテークマニホルド3に、各気筒の吸
気通路が集合するエアチャンバ4を介して、アクセルペ
ダルに連動するスロットル弁5aが介装されたスロット
ルチャンバ5が連通されている。スロットルチャンバ5
の上流側には、吸気管6を介してエアクリーナ7が取り
付けられ、更に、エアクリーナ7はエアインテークチャ
ンバ8に連通されている。
ッド2の各吸気ポート2aにインテークマニホルド3が
連通され、このインテークマニホルド3に、各気筒の吸
気通路が集合するエアチャンバ4を介して、アクセルペ
ダルに連動するスロットル弁5aが介装されたスロット
ルチャンバ5が連通されている。スロットルチャンバ5
の上流側には、吸気管6を介してエアクリーナ7が取り
付けられ、更に、エアクリーナ7はエアインテークチャ
ンバ8に連通されている。
【0019】また、吸気管6には、スロットル弁5aを
バイパスするバイパス通路9が接続され、このバイパス
通路9に、アイドル時にその弁開度によって該バイパス
通路9を流れるバイパス空気量を調整することでアイド
ル回転数を制御するアイドル回転数制御弁(ISC弁)
10が介装されている。
バイパスするバイパス通路9が接続され、このバイパス
通路9に、アイドル時にその弁開度によって該バイパス
通路9を流れるバイパス空気量を調整することでアイド
ル回転数を制御するアイドル回転数制御弁(ISC弁)
10が介装されている。
【0020】また、インジェクタとしてエアアシストイ
ンジェクタ(以下、インジェクタと略記する)11を採
用し、バイパス通路9のISC弁10の上流側には、ス
ロットル弁下流の吸気系としてインテークマニホルド3
の各気筒の吸気ポート2aの直上流に配設された各イン
ジェクタ11にアシストエアを供給するためのアシスト
エア通路64が接続されている。アシストエア通路64
には、アシストエア供給制御手段の一例として、その開
閉によりアシストエアを供給, 遮断するためのアシスト
エアソレノイド弁(以下、AAIソレノイド弁と略記す
る)62が介設されている。アシストエア通路64は、
このAAIソレノイド弁62の下流にて分岐し、それぞ
れインジェクタ11の燃料噴孔近傍に連通している。
ンジェクタ(以下、インジェクタと略記する)11を採
用し、バイパス通路9のISC弁10の上流側には、ス
ロットル弁下流の吸気系としてインテークマニホルド3
の各気筒の吸気ポート2aの直上流に配設された各イン
ジェクタ11にアシストエアを供給するためのアシスト
エア通路64が接続されている。アシストエア通路64
には、アシストエア供給制御手段の一例として、その開
閉によりアシストエアを供給, 遮断するためのアシスト
エアソレノイド弁(以下、AAIソレノイド弁と略記す
る)62が介設されている。アシストエア通路64は、
このAAIソレノイド弁62の下流にて分岐し、それぞ
れインジェクタ11の燃料噴孔近傍に連通している。
【0021】そして、各インジェクタ11の燃料噴孔近
傍に、アシストエア通路64が接続されることで、AA
Iソレノイド弁62の開弁によりインジェクタ11の燃
料噴孔近傍にアシストエアが噴出し、インジェクタ11
から噴射された燃料の拡散・霧化が促進される。
傍に、アシストエア通路64が接続されることで、AA
Iソレノイド弁62の開弁によりインジェクタ11の燃
料噴孔近傍にアシストエアが噴出し、インジェクタ11
から噴射された燃料の拡散・霧化が促進される。
【0022】また、インジェクタ11は燃料供給路12
を介して燃料タンク13に連通されている。そして、燃
料タンク13には、インタンク式の燃料ポンプ14が設
けられており、燃料ポンプ14からの燃料が、燃料供給
路12に介装された燃料フィルタ15を経てインジェク
タ11及びプレッシャレギュレータ16に圧送され、プ
レッシャレギュレータ16から燃料タンク13にリター
ンされてインジェクタ11への燃料圧力が所定の圧力に
調圧される。
を介して燃料タンク13に連通されている。そして、燃
料タンク13には、インタンク式の燃料ポンプ14が設
けられており、燃料ポンプ14からの燃料が、燃料供給
路12に介装された燃料フィルタ15を経てインジェク
タ11及びプレッシャレギュレータ16に圧送され、プ
レッシャレギュレータ16から燃料タンク13にリター
ンされてインジェクタ11への燃料圧力が所定の圧力に
調圧される。
【0023】また、シリンダヘッド2の各気筒毎に、先
端の放電電極を燃焼室に露呈する点火プラグ17が取り
付けられ、この点火プラグ17に、イグナイタ19を内
蔵するイグニッションコイル18が接続されている。
端の放電電極を燃焼室に露呈する点火プラグ17が取り
付けられ、この点火プラグ17に、イグナイタ19を内
蔵するイグニッションコイル18が接続されている。
【0024】一方、エンジン1の排気系としては、シリ
ンダヘッド2の各排気ポート2bに連通するエキゾース
トマニホルド20の集合部に排気管21が連通され、こ
の排気管21に触媒コンバータ22が介装されてマフラ
23に連通されている。
ンダヘッド2の各排気ポート2bに連通するエキゾース
トマニホルド20の集合部に排気管21が連通され、こ
の排気管21に触媒コンバータ22が介装されてマフラ
23に連通されている。
【0025】ここで、エンジン運転状態を検出するため
のセンサ類について説明する。吸気管6のエアクリーナ
7の直下流には、ホットワイヤ或いはホットフィルム等
を用いた熱式の吸入空気量センサ24が介装され、ま
た、スロットルチャンバ5に設けられたスロットル弁5
aに、スロットル弁5aの開度を検出するためのスロッ
トル開度センサ25が連設されている。さらに、吸気管
圧力検出手段として、吸気系におけるスロットル弁5a
下流の吸気管圧力を検出するため、エアチャンバ4に吸
気管圧力センサ63が接続されている。
のセンサ類について説明する。吸気管6のエアクリーナ
7の直下流には、ホットワイヤ或いはホットフィルム等
を用いた熱式の吸入空気量センサ24が介装され、ま
た、スロットルチャンバ5に設けられたスロットル弁5
aに、スロットル弁5aの開度を検出するためのスロッ
トル開度センサ25が連設されている。さらに、吸気管
圧力検出手段として、吸気系におけるスロットル弁5a
下流の吸気管圧力を検出するため、エアチャンバ4に吸
気管圧力センサ63が接続されている。
【0026】また、エンジン1のシリンダブロック1a
にノックセンサ26が取り付けられると共に、シリンダ
ブロック1aの左右バンクを連通する冷却水通路27に
冷却水温センサ28が臨まされている。更に、触媒コン
バータ22の上流に空燃比センサの一例としてO2 セン
サ29が配設されている。
にノックセンサ26が取り付けられると共に、シリンダ
ブロック1aの左右バンクを連通する冷却水通路27に
冷却水温センサ28が臨まされている。更に、触媒コン
バータ22の上流に空燃比センサの一例としてO2 セン
サ29が配設されている。
【0027】エンジン1のクランクシャフト30に軸着
するクランクロータ31の外周には、クランク角を検出
するためのクランク角センサ32が対設され、更に、ク
ランクシャフト30に対して1/2回転するカムシャフ
ト33に連設するカムロータ34に、現在の燃焼行程気
筒、燃料噴射対象気筒や点火対象気筒を判別するための
気筒判別センサ35が対設されている。
するクランクロータ31の外周には、クランク角を検出
するためのクランク角センサ32が対設され、更に、ク
ランクシャフト30に対して1/2回転するカムシャフ
ト33に連設するカムロータ34に、現在の燃焼行程気
筒、燃料噴射対象気筒や点火対象気筒を判別するための
気筒判別センサ35が対設されている。
【0028】次に、エンジン1を制御する電子制御系の
構成について説明する。図5は、本発明の実施の一形態
に係わる電子制御系の回路構成図である。上記インジェ
クタ11、イグナイタ19、ISC弁10等のアクチュ
エータ類に対する制御量の演算や制御信号の出力、すな
わち、燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル回転数制
御等のエンジン制御は、図5に示す電子制御装置(EC
U)40によって行われる。
構成について説明する。図5は、本発明の実施の一形態
に係わる電子制御系の回路構成図である。上記インジェ
クタ11、イグナイタ19、ISC弁10等のアクチュ
エータ類に対する制御量の演算や制御信号の出力、すな
わち、燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル回転数制
御等のエンジン制御は、図5に示す電子制御装置(EC
U)40によって行われる。
【0029】ECU40は、CPU41、ROM42、
RAM43、バックアップRAM44、カウンタ・タイ
マ群45、及びI/Oインターフェイス46がバスライ
ンを介して互いに接続されるマイクロコンピュータを中
心として構成され、各部に安定化電源を供給する定電圧
回路47、I/Oインターフェイス46に接続される駆
動回路48及びA/D変換器49等の周辺回路が内蔵さ
れている。
RAM43、バックアップRAM44、カウンタ・タイ
マ群45、及びI/Oインターフェイス46がバスライ
ンを介して互いに接続されるマイクロコンピュータを中
心として構成され、各部に安定化電源を供給する定電圧
回路47、I/Oインターフェイス46に接続される駆
動回路48及びA/D変換器49等の周辺回路が内蔵さ
れている。
【0030】なお、カウンタ・タイマ群45は、フリー
ランカウンタ、気筒判別センサ信号(気筒判別パルス)
の入力計数用カウンタ等の各種カウンタ、燃料噴射用タ
イマ、点火用タイマ、定期割り込みを発生させるための
定期割り込み用タイマ、クランク角センサ信号の入力間
隔計時用タイマ、及びシステム異常監視用のウオッチド
ッグタイマ等の各種タイマを便宜上総称するものであ
り、その他、各種のソフトウエアカウンタ・タイマが用
いられる。
ランカウンタ、気筒判別センサ信号(気筒判別パルス)
の入力計数用カウンタ等の各種カウンタ、燃料噴射用タ
イマ、点火用タイマ、定期割り込みを発生させるための
定期割り込み用タイマ、クランク角センサ信号の入力間
隔計時用タイマ、及びシステム異常監視用のウオッチド
ッグタイマ等の各種タイマを便宜上総称するものであ
り、その他、各種のソフトウエアカウンタ・タイマが用
いられる。
【0031】定電圧回路47は、2回路のリレー接点を
有する電源リレー50の第1のリレー接点を介してバッ
テリ51に接続されると共に、直接、バッテリ51に接
続されており、イグニッションスイッチ52がONされ
て電源リレー50の接点が閉になるとECU40内の各
部へ電源を供給する一方、イグニッションスイッチ52
のON,OFFに拘らず、常時、バックアップRAM4
4にバックアップ用の電源を供給する。更に、バッテリ
51には、燃料ポンプリレー53のリレー接点を介して
燃料ポンプ14が接続されている。なお、電源リレー5
0の第2のリレー接点には、バッテリ51から各アクチ
ュエータに電源を供給するための電源線が接続されてい
る。
有する電源リレー50の第1のリレー接点を介してバッ
テリ51に接続されると共に、直接、バッテリ51に接
続されており、イグニッションスイッチ52がONされ
て電源リレー50の接点が閉になるとECU40内の各
部へ電源を供給する一方、イグニッションスイッチ52
のON,OFFに拘らず、常時、バックアップRAM4
4にバックアップ用の電源を供給する。更に、バッテリ
51には、燃料ポンプリレー53のリレー接点を介して
燃料ポンプ14が接続されている。なお、電源リレー5
0の第2のリレー接点には、バッテリ51から各アクチ
ュエータに電源を供給するための電源線が接続されてい
る。
【0032】I/Oインターフェイス46の入力ポート
には、イグニッションスイッチ52、ノックセンサ2
6、クランク角センサ32、気筒判別センサ35、及
び、車速センサ36等が接続されており、更に、A/D
変換器49を介して、吸入空気量センサ24、スロット
ル開度センサ25、冷却水温センサ28、O2 センサ2
9、及び吸気管圧力センサ63等が接続されると共に、
バッテリ電圧VBが入力されてモニタされる。
には、イグニッションスイッチ52、ノックセンサ2
6、クランク角センサ32、気筒判別センサ35、及
び、車速センサ36等が接続されており、更に、A/D
変換器49を介して、吸入空気量センサ24、スロット
ル開度センサ25、冷却水温センサ28、O2 センサ2
9、及び吸気管圧力センサ63等が接続されると共に、
バッテリ電圧VBが入力されてモニタされる。
【0033】一方、I/Oインターフェイス46の出力
ポートには、電源リレー50及び燃料ポンプリレー53
の各リレーコイル、ISC弁10、インジェクタ11、
AAIソレノイド弁62、及び、警報ランプ61等が駆
動回路48を介して接続されると共に、イグナイタ19
が接続されている。
ポートには、電源リレー50及び燃料ポンプリレー53
の各リレーコイル、ISC弁10、インジェクタ11、
AAIソレノイド弁62、及び、警報ランプ61等が駆
動回路48を介して接続されると共に、イグナイタ19
が接続されている。
【0034】また、上記I/Oインターフェイス46に
は、外部接続用コネクタ55が接続されており、この外
部接続用コネクタ55にシリアルモニタ(携帯型故障診
断装置)60を接続することで、シリアルモニタ60に
よってECU40における入出力データ及び、ECU4
0の自己診断機能により上記バックアップRAM44に
ストアされた、アシストエア供給系の故障と診断したこ
とを示す後述するアシストエア供給系NGフラグFLG
NGを含む、故障部位、故障内容を示すトラブルデータ
を読み出して診断可能としている。更に、上記シリアル
モニタ60によって、上記トラブルデータのイニシャル
セット(クリア)が行えるようになっている。
は、外部接続用コネクタ55が接続されており、この外
部接続用コネクタ55にシリアルモニタ(携帯型故障診
断装置)60を接続することで、シリアルモニタ60に
よってECU40における入出力データ及び、ECU4
0の自己診断機能により上記バックアップRAM44に
ストアされた、アシストエア供給系の故障と診断したこ
とを示す後述するアシストエア供給系NGフラグFLG
NGを含む、故障部位、故障内容を示すトラブルデータ
を読み出して診断可能としている。更に、上記シリアル
モニタ60によって、上記トラブルデータのイニシャル
セット(クリア)が行えるようになっている。
【0035】なお、このシリアルモニタ60によるトラ
ブルデータの診断、及びイニシャルセットについては、
本出願人による特公平7−76730号公報に詳述され
ている。
ブルデータの診断、及びイニシャルセットについては、
本出願人による特公平7−76730号公報に詳述され
ている。
【0036】CPU41では、ROM42に記憶されて
いる制御プログラムに従って、I/Oインターフェイス
46を介して入力されるセンサ・スイッチ類からの検出
信号、及びバッテリ電圧等を処理し、RAM43に格納
される各種データ、及びバックアップRAM44に格納
されている各種学習値データ、ROM42に記憶されて
いる固定データ等に基づき、気筒別の燃料噴射量、気筒
別の点火時期、ISC弁10に対する駆動信号のデュー
ティ比等を演算し、気筒別燃料噴射制御、気筒別点火時
期制御、アイドル回転数制御等のエンジン制御を行う。
いる制御プログラムに従って、I/Oインターフェイス
46を介して入力されるセンサ・スイッチ類からの検出
信号、及びバッテリ電圧等を処理し、RAM43に格納
される各種データ、及びバックアップRAM44に格納
されている各種学習値データ、ROM42に記憶されて
いる固定データ等に基づき、気筒別の燃料噴射量、気筒
別の点火時期、ISC弁10に対する駆動信号のデュー
ティ比等を演算し、気筒別燃料噴射制御、気筒別点火時
期制御、アイドル回転数制御等のエンジン制御を行う。
【0037】このようなエンジン制御系において、EC
U40は、スロットル弁5a下流の吸気管圧力の変化に
基づいてアシストエア供給系の診断を行う。すなわち、
エンジン1の吸入空気の一部をアシストエアとしてイン
ジェクタ11の燃料噴孔近傍に供給するアシストエア通
路64と、アシストエア通路64に介設されアシストエ
アの供給を制御するAAIソレノイド弁62とを有して
なるアシストエア供給系の異常診断に際し、インジェク
タ11から燃料噴射が行われていない燃料カット中のと
きに、AAIソレノイド弁62をON, OFF制御して
強制的にインジェクタ11へのアシストエアを供給状態
と遮断状態とに交互に切り換える。そして、吸気管圧力
センサ63によりアシストエア供給時と遮断時における
スロットル弁5a下流の吸気管圧力をそれぞれ検出し、
両検出値の差が判定閾値LVLMISよりも少ないと
き、アシストエア供給系の異常と診断する。
U40は、スロットル弁5a下流の吸気管圧力の変化に
基づいてアシストエア供給系の診断を行う。すなわち、
エンジン1の吸入空気の一部をアシストエアとしてイン
ジェクタ11の燃料噴孔近傍に供給するアシストエア通
路64と、アシストエア通路64に介設されアシストエ
アの供給を制御するAAIソレノイド弁62とを有して
なるアシストエア供給系の異常診断に際し、インジェク
タ11から燃料噴射が行われていない燃料カット中のと
きに、AAIソレノイド弁62をON, OFF制御して
強制的にインジェクタ11へのアシストエアを供給状態
と遮断状態とに交互に切り換える。そして、吸気管圧力
センサ63によりアシストエア供給時と遮断時における
スロットル弁5a下流の吸気管圧力をそれぞれ検出し、
両検出値の差が判定閾値LVLMISよりも少ないと
き、アシストエア供給系の異常と診断する。
【0038】これにより、排気エミッションに影響しな
い燃料カット中のときに、アシストエアの供給と遮断を
行って、アシストエア供給系の診断を行うことが可能と
なり、排気エミッションに悪影響を与えることなく確実
にアシストエア供給系に対する診断を行うことが可能と
なる。
い燃料カット中のときに、アシストエアの供給と遮断を
行って、アシストエア供給系の診断を行うことが可能と
なり、排気エミッションに悪影響を与えることなく確実
にアシストエア供給系に対する診断を行うことが可能と
なる。
【0039】また、空燃比センサ出力値による診断を行
わないため、空燃比センサを使用してアシストエア供給
系の異常診断を行う場合のように、空燃比センサの微小
な出力変化に基づくことなく診断を行うことができ、ま
た、キャニスタパージ等の他の空燃比変動要因の影響を
受けることもないため異常診断精度が向上する。さら
に、吸気系のスロットル弁5a下流の吸気管圧力を検出
する吸気管圧力センサは多くのエンジンに装着されてい
るため、新たな部品追加の必要がなく、コストアップも
抑えられる。
わないため、空燃比センサを使用してアシストエア供給
系の異常診断を行う場合のように、空燃比センサの微小
な出力変化に基づくことなく診断を行うことができ、ま
た、キャニスタパージ等の他の空燃比変動要因の影響を
受けることもないため異常診断精度が向上する。さら
に、吸気系のスロットル弁5a下流の吸気管圧力を検出
する吸気管圧力センサは多くのエンジンに装着されてい
るため、新たな部品追加の必要がなく、コストアップも
抑えられる。
【0040】より詳細には、本実施の形態は、インジェ
クタ11から燃料噴射が行われていない燃料カット中、
且つ、ISC弁10の弁開度が一定のときに、アシスト
エア通路64に介設されたAAIソレノイド弁62をO
N, OFF制御し、強制的にインジェクタ11へのアシ
ストエアを供給状態と遮断状態とに交互に切り換えて、
アシストエア供給時のスロットル弁5a下流の吸気管圧
力MBPの最大値MBPOPENMAXと、アシストエ
ア遮断時における吸気管圧力MBPの最小値MBPCL
OSEMINとをそれぞれ検出する。そして、両検出値
の差が判定閾値LVLMISよりも少ないとき、アシス
トエア供給系の異常と診断する。
クタ11から燃料噴射が行われていない燃料カット中、
且つ、ISC弁10の弁開度が一定のときに、アシスト
エア通路64に介設されたAAIソレノイド弁62をO
N, OFF制御し、強制的にインジェクタ11へのアシ
ストエアを供給状態と遮断状態とに交互に切り換えて、
アシストエア供給時のスロットル弁5a下流の吸気管圧
力MBPの最大値MBPOPENMAXと、アシストエ
ア遮断時における吸気管圧力MBPの最小値MBPCL
OSEMINとをそれぞれ検出する。そして、両検出値
の差が判定閾値LVLMISよりも少ないとき、アシス
トエア供給系の異常と診断する。
【0041】ここで、本実施の形態は、スロットル弁5
aをバイパスしISC弁10を備えたバイパス通路9か
ら分岐するアシストエア通路64により、スロットル弁
5a上流から吸入空気の一部としてスロットル弁5a下
流のインジェクタ11にアシストエアを供給するアシス
トエア供給系を採用している。
aをバイパスしISC弁10を備えたバイパス通路9か
ら分岐するアシストエア通路64により、スロットル弁
5a上流から吸入空気の一部としてスロットル弁5a下
流のインジェクタ11にアシストエアを供給するアシス
トエア供給系を採用している。
【0042】このため、減速等の燃料カット中のときは
スロットル弁全閉状態にあり、且つ、このとき、ISC
弁10の弁開度が一定であれば、スロットル弁5a下流
の吸気系に配設されたインジェクタ11へのアシストエ
アを供給状態と遮断状態とに交互に切り換えることで、
アシストエア供給系の正常時には、スロットル弁5a下
流の吸気管圧力が明確に変化する。従って、このアシス
トエア供給時と遮断時におけるスロットル弁5a下流の
吸気管圧力の差によって、的確にアシストエア供給系の
診断を行うことが可能となり、診断精度を向上し得る。
スロットル弁全閉状態にあり、且つ、このとき、ISC
弁10の弁開度が一定であれば、スロットル弁5a下流
の吸気系に配設されたインジェクタ11へのアシストエ
アを供給状態と遮断状態とに交互に切り換えることで、
アシストエア供給系の正常時には、スロットル弁5a下
流の吸気管圧力が明確に変化する。従って、このアシス
トエア供給時と遮断時におけるスロットル弁5a下流の
吸気管圧力の差によって、的確にアシストエア供給系の
診断を行うことが可能となり、診断精度を向上し得る。
【0043】また、アシストエア供給時のスロットル弁
5a下流の吸気管圧力MBPの最大値MPBOPENM
AXと、アシストエア遮断時における吸気管圧力MBP
の最小値MBPCLOSEMINとの差を用いること
で、アシストエア供給時と遮断時との両検出値の差を大
きくとることができ、アシストエア供給系に対し、より
正確な診断を行い得る。
5a下流の吸気管圧力MBPの最大値MPBOPENM
AXと、アシストエア遮断時における吸気管圧力MBP
の最小値MBPCLOSEMINとの差を用いること
で、アシストエア供給時と遮断時との両検出値の差を大
きくとることができ、アシストエア供給系に対し、より
正確な診断を行い得る。
【0044】すなわち、ECU40は、本発明に係る異
常判別手段の機能を実現する。
常判別手段の機能を実現する。
【0045】以下、上記ECU40によって実行される
本発明に係るアシストエア供給系の診断処理について、
図1, 2に示すフローチャートに従って説明する。
本発明に係るアシストエア供給系の診断処理について、
図1, 2に示すフローチャートに従って説明する。
【0046】先ず、イグニッションスイッチ52がON
され、ECU40に電源が投入されると、システムがイ
ニシャライズされ、バックアップRAM44に格納され
ているトラブルデータ及び各種学習値等のデータを除
く、各フラグ、各カウンタ類が初期化される。そして、
エンジン1が起動すると、例えば10msec毎に、図1,
2に示すアシストエア供給系診断ルーチンが実行され
る。
され、ECU40に電源が投入されると、システムがイ
ニシャライズされ、バックアップRAM44に格納され
ているトラブルデータ及び各種学習値等のデータを除
く、各フラグ、各カウンタ類が初期化される。そして、
エンジン1が起動すると、例えば10msec毎に、図1,
2に示すアシストエア供給系診断ルーチンが実行され
る。
【0047】このアシストエア供給系診断ルーチンにお
いては、所定の診断条件が成立している場合に、AAI
ソレノイド弁62を強制的にON/OFFし、その際に
おける吸気管圧力の変化を吸気管圧力センサ63にて捉
え、ON/OFF時の圧力差が所定の判定閾値を超えて
いるか否かによりアシストエア供給系に対する診断を行
う。
いては、所定の診断条件が成立している場合に、AAI
ソレノイド弁62を強制的にON/OFFし、その際に
おける吸気管圧力の変化を吸気管圧力センサ63にて捉
え、ON/OFF時の圧力差が所定の判定閾値を超えて
いるか否かによりアシストエア供給系に対する診断を行
う。
【0048】そこで、本実施の形態のアシストエア供給
系診断ルーチンでは、ステップS1, S2にて診断条件
が成立しているか否かを判断し、ステップS1では、先
ず減速燃料カット中か否かを判断する。すなわち、車両
が減速中で燃料カット状態にあるか否かが判断される。
これは、燃料噴射中にアシストエア供給系の診断のため
AAIソレノイド弁62を強制ON/OFFすると、前
述のように空燃比が変動して排気エミッションが悪化す
るのを回避するためである。なお、周知のように、EC
U40における燃料噴射制御の自己データにより減速燃
料カットを判断することが可能である。
系診断ルーチンでは、ステップS1, S2にて診断条件
が成立しているか否かを判断し、ステップS1では、先
ず減速燃料カット中か否かを判断する。すなわち、車両
が減速中で燃料カット状態にあるか否かが判断される。
これは、燃料噴射中にアシストエア供給系の診断のため
AAIソレノイド弁62を強制ON/OFFすると、前
述のように空燃比が変動して排気エミッションが悪化す
るのを回避するためである。なお、周知のように、EC
U40における燃料噴射制御の自己データにより減速燃
料カットを判断することが可能である。
【0049】そして、ステップS1で燃料カット中の場
合にはステップS2に進み、更に、ISC弁10に対す
るデューティ信号のデューティ比ISCDUTYが、前
回のデューティ比ISCDUTYn−1と比較される。
そして、今回のデューティ比ISCDUTYが、前回の
デューティ比ISCDUTYn−1と等しくISC弁1
0の弁開度が一定のとき、診断条件成立と判断し、ステ
ップS3に進む。これは、ISC弁10の開閉によりア
シストエア流量に増減が生じると、正確な診断ができな
くなるためであり、ISC弁10の弁開度が一定のとき
に診断を行うことにより、ISC弁10の開度変化によ
る影響を除き誤診断を防止する。
合にはステップS2に進み、更に、ISC弁10に対す
るデューティ信号のデューティ比ISCDUTYが、前
回のデューティ比ISCDUTYn−1と比較される。
そして、今回のデューティ比ISCDUTYが、前回の
デューティ比ISCDUTYn−1と等しくISC弁1
0の弁開度が一定のとき、診断条件成立と判断し、ステ
ップS3に進む。これは、ISC弁10の開閉によりア
シストエア流量に増減が生じると、正確な診断ができな
くなるためであり、ISC弁10の弁開度が一定のとき
に診断を行うことにより、ISC弁10の開度変化によ
る影響を除き誤診断を防止する。
【0050】このように当該ルーチンでは、診断条件と
して、燃料カット中であるか否かと、ISC弁10の弁
開度が一定であるか否かが判断され、燃料カット中かつ
弁開度一定時にアシストエア供給系の診断が実行され
る。従って、本発明による診断装置では、診断は常に燃
料カット時に実行され、AAIソレノイド弁62の開閉
により排気エミッションが悪化することを防止できると
共に、ISC弁10の影響がない状態で診断を実行する
ため、正確な診断結果を得ることが可能となる。
して、燃料カット中であるか否かと、ISC弁10の弁
開度が一定であるか否かが判断され、燃料カット中かつ
弁開度一定時にアシストエア供給系の診断が実行され
る。従って、本発明による診断装置では、診断は常に燃
料カット時に実行され、AAIソレノイド弁62の開閉
により排気エミッションが悪化することを防止できると
共に、ISC弁10の影響がない状態で診断を実行する
ため、正確な診断結果を得ることが可能となる。
【0051】ステップS1, 2において診断条件が成立
していると判断された場合には、ステップS3に進み、
開弁時データ取得フラグFLGONを参照する。なお、
診断条件が不成立の場合、すなわち、燃料カット中でな
い場合やISC弁10の開度が一定でない場合には、ス
テップS33に進み、ステップS33〜S36で、後述
する診断許可フラグFLGDIAGや、開弁時データ取
得フラグFLGON、診断待機時間CNTAAI、診断
時間CNTDIAGをクリア(FLGDIAG←0, F
LGON←0, CNTAAI←0, CNTDIAG←
0)してルーチンを抜ける。
していると判断された場合には、ステップS3に進み、
開弁時データ取得フラグFLGONを参照する。なお、
診断条件が不成立の場合、すなわち、燃料カット中でな
い場合やISC弁10の開度が一定でない場合には、ス
テップS33に進み、ステップS33〜S36で、後述
する診断許可フラグFLGDIAGや、開弁時データ取
得フラグFLGON、診断待機時間CNTAAI、診断
時間CNTDIAGをクリア(FLGDIAG←0, F
LGON←0, CNTAAI←0, CNTDIAG←
0)してルーチンを抜ける。
【0052】ここで、開弁時データ取得フラグFLGO
Nは、当該診断ルーチンにおいてAAIソレノイド弁6
2開弁時における診断用データ(以下、開弁時データと
称する)の取得が終了したか否かを示すフラグであり、
ルーチン開始当初は、まだ開弁時データの取得が終了し
ていないため、FLGON=0がセットされている。
Nは、当該診断ルーチンにおいてAAIソレノイド弁6
2開弁時における診断用データ(以下、開弁時データと
称する)の取得が終了したか否かを示すフラグであり、
ルーチン開始当初は、まだ開弁時データの取得が終了し
ていないため、FLGON=0がセットされている。
【0053】そこで、ステップS3で開弁時データ取得
フラグFLGON=0が確認されると、ステップS4以
下に進み、AAIソレノイド弁62の開弁時データの取
得が実行される。また、開弁時データ取得フラグFLG
ON=1の場合には図2のルーチンに進み、AAIソレ
ノイド弁62の閉弁時データの取得、及びアシストエア
供給系の正常/異常が判定される。
フラグFLGON=0が確認されると、ステップS4以
下に進み、AAIソレノイド弁62の開弁時データの取
得が実行される。また、開弁時データ取得フラグFLG
ON=1の場合には図2のルーチンに進み、AAIソレ
ノイド弁62の閉弁時データの取得、及びアシストエア
供給系の正常/異常が判定される。
【0054】開弁時データ取得フラグFLGON=0に
よりステップS4に進むと、AAIソレノイド弁62の
ONによりAAIソレノイド弁62が開弁しているか否
かが判断され、開弁していない場合にはステップS5に
進んでAAIソレノイド弁62をONして開弁させルー
チンを抜ける。
よりステップS4に進むと、AAIソレノイド弁62の
ONによりAAIソレノイド弁62が開弁しているか否
かが判断され、開弁していない場合にはステップS5に
進んでAAIソレノイド弁62をONして開弁させルー
チンを抜ける。
【0055】ステップS4にてAAIソレノイド弁62
がONで既に開弁しているときは、ステップS6に進
み、診断許可フラグFLGDIAGが参照される。この
場合、診断許可フラグFLGDIAGは、AAIソレノ
イド弁62が開弁してから、スロットル弁5a下流の吸
気管圧力が変化するまで応答遅れ時間が存在するため、
それを補償するためAAIソレノイド弁62を開弁後、
開弁時データの取得までに所定の診断待機時間を持たせ
るためのものであり、所定待機時間が経過した後、診断
許可フラグFLGDIAGがセットされ(診断許可フラ
グFLGDIAG←1)、それ以前は、診断許可フラグ
FLGDIAG=0となっている。
がONで既に開弁しているときは、ステップS6に進
み、診断許可フラグFLGDIAGが参照される。この
場合、診断許可フラグFLGDIAGは、AAIソレノ
イド弁62が開弁してから、スロットル弁5a下流の吸
気管圧力が変化するまで応答遅れ時間が存在するため、
それを補償するためAAIソレノイド弁62を開弁後、
開弁時データの取得までに所定の診断待機時間を持たせ
るためのものであり、所定待機時間が経過した後、診断
許可フラグFLGDIAGがセットされ(診断許可フラ
グFLGDIAG←1)、それ以前は、診断許可フラグ
FLGDIAG=0となっている。
【0056】従って、ステップS6にて診断許可フラグ
FLGDIAG=0の場合には、ステップS7〜S10
の処理によって、応答遅れ時間の補償が行われる。すな
わち、ステップS7にて診断待機時間CNTAAIがイ
ンクリメントされ、ステップS8にて、診断待機時間C
NTAAIと、予めシュミレーション或いは実験等によ
り求められてROM42に格納されている開弁時の応答
遅れ時間を補償するに適正な設定待機時間CNTSON
とが比較される。
FLGDIAG=0の場合には、ステップS7〜S10
の処理によって、応答遅れ時間の補償が行われる。すな
わち、ステップS7にて診断待機時間CNTAAIがイ
ンクリメントされ、ステップS8にて、診断待機時間C
NTAAIと、予めシュミレーション或いは実験等によ
り求められてROM42に格納されている開弁時の応答
遅れ時間を補償するに適正な設定待機時間CNTSON
とが比較される。
【0057】そして、ステップS8にて診断待機時間C
NTAAIが設定待機時間CNTSONに達していない
ときは、そのままルーチンを抜け、S1〜S7の手順が
繰り返される。一方、AAIソレノイド弁62の開弁
後、設定待機時間CNTSONが経過した場合には、ス
テップS8からステップS9に進み、診断待機時間CN
TAAIがクリアされると共に(CNTAAI←0)、
続くステップS10で診断許可フラグFLGDIAGが
セットされ(FLGDIAG←1)ルーチンを抜ける。
NTAAIが設定待機時間CNTSONに達していない
ときは、そのままルーチンを抜け、S1〜S7の手順が
繰り返される。一方、AAIソレノイド弁62の開弁
後、設定待機時間CNTSONが経過した場合には、ス
テップS8からステップS9に進み、診断待機時間CN
TAAIがクリアされると共に(CNTAAI←0)、
続くステップS10で診断許可フラグFLGDIAGが
セットされ(FLGDIAG←1)ルーチンを抜ける。
【0058】このように設定待機時間CNTSON経過
後は、ステップS10にて診断許可フラグFLGDIA
G=1となり、次回のルーチンでは、ステップS6から
ステップS11に進み開弁時データの取得が行われる。
後は、ステップS10にて診断許可フラグFLGDIA
G=1となり、次回のルーチンでは、ステップS6から
ステップS11に進み開弁時データの取得が行われる。
【0059】そこで、ステップS11では先ず、診断用
データの取得処理実行時間を示す診断時間CNTDIA
Gがインクリメントされる。次に、ステップS12にお
いて、現在取得している開弁時の吸気管圧力最大値MB
POPENMAXと、今回取得した吸気管圧力センサ6
3の検出値である吸気管圧力MBPとが比較される。そ
して、今回取得した値MBPが、吸気管圧力最大値MB
POPENMAXを超えている場合にはステップS13
に進み、今回取得した吸気管圧力MBPを吸気管圧力最
大値MBPOPENMAXとする。一方、今回取得した
値MBPが、吸気管圧力最大値MBPOPENMAX以
下の場合にはステップS14にジャンプする。すなわ
ち、このステップS12, 13においては、吸気管圧力
MBPの現在値がそれまでの最大値を超えた場合、それ
を最大値として取り込み、吸気管圧力最大値MBPOP
ENMAXを更新する。
データの取得処理実行時間を示す診断時間CNTDIA
Gがインクリメントされる。次に、ステップS12にお
いて、現在取得している開弁時の吸気管圧力最大値MB
POPENMAXと、今回取得した吸気管圧力センサ6
3の検出値である吸気管圧力MBPとが比較される。そ
して、今回取得した値MBPが、吸気管圧力最大値MB
POPENMAXを超えている場合にはステップS13
に進み、今回取得した吸気管圧力MBPを吸気管圧力最
大値MBPOPENMAXとする。一方、今回取得した
値MBPが、吸気管圧力最大値MBPOPENMAX以
下の場合にはステップS14にジャンプする。すなわ
ち、このステップS12, 13においては、吸気管圧力
MBPの現在値がそれまでの最大値を超えた場合、それ
を最大値として取り込み、吸気管圧力最大値MBPOP
ENMAXを更新する。
【0060】その後、ステップS14にて、診断時間C
NTDIAGと、データ取得のために予め設定された所
定の開弁時設定診断時間CNTSOPENとが比較さ
れ、診断時間CNTDIAGが開弁時設定診断時間CN
TSOPEN未満の場合にはそのままルーチンを抜け
る。一方、診断時間CNTDIAGが開弁時設定診断時
間CNTSOPENに至った場合には、ステップS15
〜S17に進み、診断時間CNTDIAGがクリアされ
ると共に(S15;CNTDIAG←0)、開弁時デー
タ取得フラグFLGONがセットされ(S16;FLG
ON←1)、さらに、診断許可フラグFLGDIAGが
クリアされる(S17;FLGDIAG←0)。
NTDIAGと、データ取得のために予め設定された所
定の開弁時設定診断時間CNTSOPENとが比較さ
れ、診断時間CNTDIAGが開弁時設定診断時間CN
TSOPEN未満の場合にはそのままルーチンを抜け
る。一方、診断時間CNTDIAGが開弁時設定診断時
間CNTSOPENに至った場合には、ステップS15
〜S17に進み、診断時間CNTDIAGがクリアされ
ると共に(S15;CNTDIAG←0)、開弁時デー
タ取得フラグFLGONがセットされ(S16;FLG
ON←1)、さらに、診断許可フラグFLGDIAGが
クリアされる(S17;FLGDIAG←0)。
【0061】このようにして開弁時データを取得する
と、開弁時データ取得フラグFLGON=1となり、次
回のルーチンではステップS3から、図2のステップS
18に進む。ステップS18では、AAIソレノイド弁
62のOFFによりAAIソレノイド弁62が閉弁して
いるか否かが判断され、閉弁していない場合にはステッ
プS19に進んでAAIソレノイド弁62をOFFして
閉弁しルーチンを抜ける。
と、開弁時データ取得フラグFLGON=1となり、次
回のルーチンではステップS3から、図2のステップS
18に進む。ステップS18では、AAIソレノイド弁
62のOFFによりAAIソレノイド弁62が閉弁して
いるか否かが判断され、閉弁していない場合にはステッ
プS19に進んでAAIソレノイド弁62をOFFして
閉弁しルーチンを抜ける。
【0062】ステップS18にてAAIソレノイド弁6
2がOFFで既に閉弁しているときは、ステップS20
に進み、診断許可フラグFLGDIAGが参照される。
この場合も、AAIソレノイド弁62が閉弁してから、
スロットル弁5a下流の吸気管圧力が変化するまで応答
遅れ時間が存在するため、それを補償するためAAIソ
レノイド弁62を閉弁後、AAIソレノイド弁62閉弁
時における診断用データ(以下、閉弁時データと称す
る)の取得までに所定の診断待機時間を持たせるための
ものであり、所定待機時間が経過した後、診断許可フラ
グFLGDIAGがセットされ(診断許可フラグFLG
DIAG←1)、それ以前は、診断許可フラグFLGD
IAG=0となっている。
2がOFFで既に閉弁しているときは、ステップS20
に進み、診断許可フラグFLGDIAGが参照される。
この場合も、AAIソレノイド弁62が閉弁してから、
スロットル弁5a下流の吸気管圧力が変化するまで応答
遅れ時間が存在するため、それを補償するためAAIソ
レノイド弁62を閉弁後、AAIソレノイド弁62閉弁
時における診断用データ(以下、閉弁時データと称す
る)の取得までに所定の診断待機時間を持たせるための
ものであり、所定待機時間が経過した後、診断許可フラ
グFLGDIAGがセットされ(診断許可フラグFLG
DIAG←1)、それ以前は、診断許可フラグFLGD
IAG=0となっている。
【0063】ステップS20にて診断許可フラグFLG
DIAG=0の場合には、ステップS21〜S24の処
理により、応答遅れ時間の補償が行われる。すなわち、
ステップS21にて診断待機時間CNTAAIがインク
リメントされ、ステップS22にて、診断待機時間CN
TAAIと、予めシュミレーション或いは実験等により
求められてROM42に格納されている閉弁時の応答遅
れ時間を補償するに適正な設定待機時間CNTSOFF
とが比較される。
DIAG=0の場合には、ステップS21〜S24の処
理により、応答遅れ時間の補償が行われる。すなわち、
ステップS21にて診断待機時間CNTAAIがインク
リメントされ、ステップS22にて、診断待機時間CN
TAAIと、予めシュミレーション或いは実験等により
求められてROM42に格納されている閉弁時の応答遅
れ時間を補償するに適正な設定待機時間CNTSOFF
とが比較される。
【0064】そして、ステップS22にて診断待機時間
CNTAAIが設定待機時間CNTSOFFに達してい
ないときは、そのままルーチンを抜け、S1からの手順
が繰り返される。一方、AAIソレノイド弁62の閉弁
後、設定待機時間CNTSOFFが経過した場合には、
ステップS22からステップS23に進み、診断待機時
間CNTAAIがクリアされると共に(CNTAAI←
0)、続くステップS24で診断許可フラグFLGDI
AGがセットされ(FLGDIAG←1)ルーチンを抜
ける。
CNTAAIが設定待機時間CNTSOFFに達してい
ないときは、そのままルーチンを抜け、S1からの手順
が繰り返される。一方、AAIソレノイド弁62の閉弁
後、設定待機時間CNTSOFFが経過した場合には、
ステップS22からステップS23に進み、診断待機時
間CNTAAIがクリアされると共に(CNTAAI←
0)、続くステップS24で診断許可フラグFLGDI
AGがセットされ(FLGDIAG←1)ルーチンを抜
ける。
【0065】このように設定待機時間CNTSOFF経
過後は、ステップS24にて診断許可フラグFLGDI
AG=1となり、次回のルーチンでは、ステップS20
からステップS25に進み閉弁時データの取得が行われ
る。
過後は、ステップS24にて診断許可フラグFLGDI
AG=1となり、次回のルーチンでは、ステップS20
からステップS25に進み閉弁時データの取得が行われ
る。
【0066】そこで、ステップS25では先ず、診断用
データの取得処理実行時間を示す診断時間CNTDIA
Gがインクリメントされる。次に、ステップS26にお
いて、現在取得している閉弁時の吸気管圧力最小値MB
PCLOSEMINと、今回取得した吸気管圧力MBP
とが比較される。そして、今回取得した値MBPが、吸
気管圧力最小値MBPCLOSEMIN未満の場合には
ステップS27に進み、今回取得した吸気管圧力MBP
を吸気管圧力最小値MBPCLOSEMINとする。一
方、今回取得した値MBPが、吸気管圧力最小値MBP
CLOSEMIN以上の場合にはステップS28にジャ
ンプする。すなわち、このステップS26, 27におい
ては、吸気管圧力MBPの現在値がそれまでの最小値未
満の場合、それを最小値として取り込み、吸気管圧力最
小値MBPCLOSEMINを更新する。
データの取得処理実行時間を示す診断時間CNTDIA
Gがインクリメントされる。次に、ステップS26にお
いて、現在取得している閉弁時の吸気管圧力最小値MB
PCLOSEMINと、今回取得した吸気管圧力MBP
とが比較される。そして、今回取得した値MBPが、吸
気管圧力最小値MBPCLOSEMIN未満の場合には
ステップS27に進み、今回取得した吸気管圧力MBP
を吸気管圧力最小値MBPCLOSEMINとする。一
方、今回取得した値MBPが、吸気管圧力最小値MBP
CLOSEMIN以上の場合にはステップS28にジャ
ンプする。すなわち、このステップS26, 27におい
ては、吸気管圧力MBPの現在値がそれまでの最小値未
満の場合、それを最小値として取り込み、吸気管圧力最
小値MBPCLOSEMINを更新する。
【0067】その後、ステップS28にて、診断時間C
NTDIAGと、閉弁時データ取得のために予め設定さ
れた所定の閉弁時設定診断時間CNTSCLOSEとが
比較され、診断時間CNTDIAGが閉弁時設定診断時
間CNTSCLOSE未満の場合にはそのままルーチン
を抜ける。
NTDIAGと、閉弁時データ取得のために予め設定さ
れた所定の閉弁時設定診断時間CNTSCLOSEとが
比較され、診断時間CNTDIAGが閉弁時設定診断時
間CNTSCLOSE未満の場合にはそのままルーチン
を抜ける。
【0068】一方、診断時間CNTDIAGが閉弁時設
定診断時間CNTSCLOSEに至った場合には、ステ
ップS29に進み、ステップS29以降の処理によっ
て、アシストエア供給系の正常/異常が判断される。す
なわち、ステップS29において、アシストエアを供給
したときの吸気管圧力最大値MBPOPENMAXと、
アシストエアを遮断したときの吸気管圧力最小値MBP
CLOSEMINとの差が算出され、これを予めシュミ
レーションや実験等によって求めたアシストエア供給系
の異常を診断するに適正な判定閾値LVLMISと比較
する。
定診断時間CNTSCLOSEに至った場合には、ステ
ップS29に進み、ステップS29以降の処理によっ
て、アシストエア供給系の正常/異常が判断される。す
なわち、ステップS29において、アシストエアを供給
したときの吸気管圧力最大値MBPOPENMAXと、
アシストエアを遮断したときの吸気管圧力最小値MBP
CLOSEMINとの差が算出され、これを予めシュミ
レーションや実験等によって求めたアシストエア供給系
の異常を診断するに適正な判定閾値LVLMISと比較
する。
【0069】ここで、アシストエア供給系が正常な場合
は、AAIソレノイド弁62をON/OFFすると、図
3に示したように、吸気管圧力が、AAIソレノイド弁
62のON/OFFに伴い、若干の応答遅れ時間を持っ
て増減する。すなわち、吸気管圧力最大値MBPOPE
NMAXと吸気管圧力最小値MBPCLOSEMINと
の間には、所定以上の差異が生じる。一方、アシストエ
ア通路64の詰まりや配管のはずれ、AAIソレノイド
弁62の開弁固着や閉弁固着等、アシストエア供給系が
異常の場合は、アシストエアの供給量に変動が生じない
ため、吸気管圧力最大値MBPOPENMAXと吸気管
圧力最小値MBPCLOSEMINとの間に差がほとん
ど生じなくなる。従って、開弁時の吸気管圧力最大値M
BPOPENMAXと閉弁時の吸気管圧力最小値MBP
CLOSEMINとの差を取り、その差がある値、すな
わち判定閾値LVLMISを超えていれば正常、判定閾
値LVLMIS未満であれば異常と判定することができ
る。
は、AAIソレノイド弁62をON/OFFすると、図
3に示したように、吸気管圧力が、AAIソレノイド弁
62のON/OFFに伴い、若干の応答遅れ時間を持っ
て増減する。すなわち、吸気管圧力最大値MBPOPE
NMAXと吸気管圧力最小値MBPCLOSEMINと
の間には、所定以上の差異が生じる。一方、アシストエ
ア通路64の詰まりや配管のはずれ、AAIソレノイド
弁62の開弁固着や閉弁固着等、アシストエア供給系が
異常の場合は、アシストエアの供給量に変動が生じない
ため、吸気管圧力最大値MBPOPENMAXと吸気管
圧力最小値MBPCLOSEMINとの間に差がほとん
ど生じなくなる。従って、開弁時の吸気管圧力最大値M
BPOPENMAXと閉弁時の吸気管圧力最小値MBP
CLOSEMINとの差を取り、その差がある値、すな
わち判定閾値LVLMISを超えていれば正常、判定閾
値LVLMIS未満であれば異常と判定することができ
る。
【0070】そこで、ステップS29では、ROM42
に格納されている判定閾値LVLMISと、吸気管圧力
最大値MBPOPENMAXと吸気管圧力最小値MBP
CLOSEMINとの差を比較することによりアシスト
エア供給系の正常/異常を判定する。すなわち、吸気管
圧力最大値MBPOPENMAXから吸気管圧力最小値
MBPCLOSEMINを減算し、これと判定閾値LV
LMISとの大小関係を判断する。
に格納されている判定閾値LVLMISと、吸気管圧力
最大値MBPOPENMAXと吸気管圧力最小値MBP
CLOSEMINとの差を比較することによりアシスト
エア供給系の正常/異常を判定する。すなわち、吸気管
圧力最大値MBPOPENMAXから吸気管圧力最小値
MBPCLOSEMINを減算し、これと判定閾値LV
LMISとの大小関係を判断する。
【0071】そして、吸気管圧力最大値MBPOPEN
MAXから吸気管圧力最小値MBPCLOSEMINを
減算した値が判定閾値LVLMIS未満の場合、すなわ
ち、両者の差が判定閾値LVLMISよりも少ない場
合、アシストエア供給系の異常と判断してステップS3
0に進み、アシストエア供給系の異常を示すアシストエ
ア供給系NGフラグFLGNGをセットする(FLGN
G←1)。このアシストエア供給系異常の判定により上
記警報ランプ61を点灯或いは点滅し、アシストエア供
給系の異常を運転者に報知する。
MAXから吸気管圧力最小値MBPCLOSEMINを
減算した値が判定閾値LVLMIS未満の場合、すなわ
ち、両者の差が判定閾値LVLMISよりも少ない場
合、アシストエア供給系の異常と判断してステップS3
0に進み、アシストエア供給系の異常を示すアシストエ
ア供給系NGフラグFLGNGをセットする(FLGN
G←1)。このアシストエア供給系異常の判定により上
記警報ランプ61を点灯或いは点滅し、アシストエア供
給系の異常を運転者に報知する。
【0072】一方、上記ステップS29において、吸気
管圧力最大値MBPOPENMAXから吸気管圧力最小
値MBPCLOSEMINを減算した値が判定閾値LV
LMIS以上の場合、アシストエア供給系は正常と判断
してステップS31に進み、アシストエア供給系NGフ
ラグをクリアする(FLGNG←0)。
管圧力最大値MBPOPENMAXから吸気管圧力最小
値MBPCLOSEMINを減算した値が判定閾値LV
LMIS以上の場合、アシストエア供給系は正常と判断
してステップS31に進み、アシストエア供給系NGフ
ラグをクリアする(FLGNG←0)。
【0073】そして、アシストエア供給系NGフラグの
セット或いはクリアの後、ステップS32に進み、上記
各データをモニタ用データとしてストアする。この際、
外部接続用コネクタ55にシリアルモニタ60を接続す
れば、シリアルモニタ60により、バックアップRAM
44にストアされたアシストエア供給系NGフラグFL
GNG等を含むトラブルデータを読み出して診断を行う
ことができる。なお、シリアルモニタ60によって、ア
シストエア供給系に関するトラブルデータをクリアする
こともできる。
セット或いはクリアの後、ステップS32に進み、上記
各データをモニタ用データとしてストアする。この際、
外部接続用コネクタ55にシリアルモニタ60を接続す
れば、シリアルモニタ60により、バックアップRAM
44にストアされたアシストエア供給系NGフラグFL
GNG等を含むトラブルデータを読み出して診断を行う
ことができる。なお、シリアルモニタ60によって、ア
シストエア供給系に関するトラブルデータをクリアする
こともできる。
【0074】ステップS32にてデータをセットし、ア
シストエア供給系の診断を終了すると、図1のステップ
S33〜S36に進み、次回の診断に備え、診断許可フ
ラグFLGDIAGや、開弁時データ取得フラグFLG
ON、診断待機時間CNTAAI、診断時間CNTDI
AGをクリア(FLGDIAG←0, FLGON←0,
CNTAAI←0, CNTDIAG←0)してルーチン
を抜ける。
シストエア供給系の診断を終了すると、図1のステップ
S33〜S36に進み、次回の診断に備え、診断許可フ
ラグFLGDIAGや、開弁時データ取得フラグFLG
ON、診断待機時間CNTAAI、診断時間CNTDI
AGをクリア(FLGDIAG←0, FLGON←0,
CNTAAI←0, CNTDIAG←0)してルーチン
を抜ける。
【0075】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0076】例えば、前述のステップS29において、
吸気管圧力最大値MBPOPENMAXから吸気管圧力
最小値MBPCLOSEMINを減算した値が判定閾値
LVLMIS未満の場合にアシストエア供給系の異常と
判定しているが、吸気管圧力最小値MBPCLOSEM
INから吸気管圧力最大値MBPOPENMAXを減算
した値と判定閾値LVLMISとを比較し、両者の差が
判定閾値LVLMIS以上の場合(MBPCLOSEM
IN−MBPOPENMAX≧LVLMIS)にアシス
トエア供給系の異常と判定しても良い。
吸気管圧力最大値MBPOPENMAXから吸気管圧力
最小値MBPCLOSEMINを減算した値が判定閾値
LVLMIS未満の場合にアシストエア供給系の異常と
判定しているが、吸気管圧力最小値MBPCLOSEM
INから吸気管圧力最大値MBPOPENMAXを減算
した値と判定閾値LVLMISとを比較し、両者の差が
判定閾値LVLMIS以上の場合(MBPCLOSEM
IN−MBPOPENMAX≧LVLMIS)にアシス
トエア供給系の異常と判定しても良い。
【0077】また、前述の実施の形態では、開弁時の吸
気管圧力の最大値と閉弁時の吸気管圧力の最小値とを比
較して診断を行っているが、開弁時の吸気管圧力の平均
値と閉弁時の吸気管圧力の平均値とを比較して診断を行
っても良い。
気管圧力の最大値と閉弁時の吸気管圧力の最小値とを比
較して診断を行っているが、開弁時の吸気管圧力の平均
値と閉弁時の吸気管圧力の平均値とを比較して診断を行
っても良い。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、インジェクタから燃料噴射が行われていない
燃料カット中のときに、強制的にインジェクタへのアシ
ストエアを供給状態または遮断状態に切り換え、アシス
トエア供給時と遮断時におけるスロットル弁下流の吸気
管圧力をそれぞれ検出する。そして、両検出値の差が判
定閾値よりも少ないとき、アシストエア供給系の異常と
診断するので、排気エミッションに影響しない燃料カッ
ト中のときに、アシストエアの供給と遮断を行ってアシ
ストエア供給系の診断を行うことができる。従って、排
気エミッションに悪影響を与えることなく確実にアシス
トエア供給系に対する診断を行うことができる。
によれば、インジェクタから燃料噴射が行われていない
燃料カット中のときに、強制的にインジェクタへのアシ
ストエアを供給状態または遮断状態に切り換え、アシス
トエア供給時と遮断時におけるスロットル弁下流の吸気
管圧力をそれぞれ検出する。そして、両検出値の差が判
定閾値よりも少ないとき、アシストエア供給系の異常と
診断するので、排気エミッションに影響しない燃料カッ
ト中のときに、アシストエアの供給と遮断を行ってアシ
ストエア供給系の診断を行うことができる。従って、排
気エミッションに悪影響を与えることなく確実にアシス
トエア供給系に対する診断を行うことができる。
【0079】また、空燃比センサ出力値による診断を行
わないため、空燃比センサを使用してアシストエア供給
系の異常診断を行う場合にように、空燃比センサの微少
な出力変化に基づくことなく診断を行うことができ、ま
た、キャニスタパージ等の他の空燃比変動要因の影響を
受けることもないためアシストエア供給系に対する診断
精度を向上することができる。
わないため、空燃比センサを使用してアシストエア供給
系の異常診断を行う場合にように、空燃比センサの微少
な出力変化に基づくことなく診断を行うことができ、ま
た、キャニスタパージ等の他の空燃比変動要因の影響を
受けることもないためアシストエア供給系に対する診断
精度を向上することができる。
【0080】さらに、吸気系のスロットル弁下流の吸気
管圧力を検出する吸気管圧力検出手段は、多くのエンジ
ンに装着されているため、新たな部品追加の必要なく実
現でき、コストを抑えて実現できる。
管圧力を検出する吸気管圧力検出手段は、多くのエンジ
ンに装着されているため、新たな部品追加の必要なく実
現でき、コストを抑えて実現できる。
【0081】請求項2の発明によれば、スロットル弁を
バイパスしアイドル回転数制御弁を備えたバイパス通路
から分岐するアシストエア通路により、スロットル弁上
流からスロットル弁下流のインジェクタにアシストエア
を供給するアシストエア供給系において、インジェクタ
からの燃料噴射が行われていない燃料カット中、且つ、
アイドル回転数制御弁の弁開度が一定のときに、アシス
トエア通路に介設されたアシストエア供給制御手段によ
って強制的にインジェクタへのアシストエアを供給状態
または遮断状態に切り換えて、アシストエア供給時と遮
断時におけるスロットル弁下流の吸気管圧力をそれぞれ
検出し、両検出値の差が判定閾値よりも少ないとき、ア
シストエア供給系の異常と診断する。すなわち、通常、
燃料カット中のときはスロットル弁全閉状態にあり、且
つ、このとき、アイドル回転数制御弁の弁開度が一定で
あれば、スロットル弁下流の吸気系に配設されたインジ
ェクタへのアシストエアを供給状態と遮断状態とに交互
に切り換えることで、アシストエア供給系の正常時に
は、スロットル弁下流の吸気管圧力が明確に変化する。
従って、このアシストエア供給時と遮断時におけるスロ
ットル弁下流の吸気管圧力の差によって、的確にアシス
トエア供給系の診断を行うことができ、更なる診断精度
の向上を図ることができる。
バイパスしアイドル回転数制御弁を備えたバイパス通路
から分岐するアシストエア通路により、スロットル弁上
流からスロットル弁下流のインジェクタにアシストエア
を供給するアシストエア供給系において、インジェクタ
からの燃料噴射が行われていない燃料カット中、且つ、
アイドル回転数制御弁の弁開度が一定のときに、アシス
トエア通路に介設されたアシストエア供給制御手段によ
って強制的にインジェクタへのアシストエアを供給状態
または遮断状態に切り換えて、アシストエア供給時と遮
断時におけるスロットル弁下流の吸気管圧力をそれぞれ
検出し、両検出値の差が判定閾値よりも少ないとき、ア
シストエア供給系の異常と診断する。すなわち、通常、
燃料カット中のときはスロットル弁全閉状態にあり、且
つ、このとき、アイドル回転数制御弁の弁開度が一定で
あれば、スロットル弁下流の吸気系に配設されたインジ
ェクタへのアシストエアを供給状態と遮断状態とに交互
に切り換えることで、アシストエア供給系の正常時に
は、スロットル弁下流の吸気管圧力が明確に変化する。
従って、このアシストエア供給時と遮断時におけるスロ
ットル弁下流の吸気管圧力の差によって、的確にアシス
トエア供給系の診断を行うことができ、更なる診断精度
の向上を図ることができる。
【0082】請求項3記載の発明によれば、アシストエ
ア供給時の吸気管圧力の最大値と遮断時における吸気管
圧力の最小値との差を算出するので、上記請求項1記載
または請求項2記載の発明の効果に加え、アシストエア
供給時と遮断時との両検出値の差を大きくとることがで
き、アシストエア供給系に対し、より正確な診断を行う
ことができる効果を有する。
ア供給時の吸気管圧力の最大値と遮断時における吸気管
圧力の最小値との差を算出するので、上記請求項1記載
または請求項2記載の発明の効果に加え、アシストエア
供給時と遮断時との両検出値の差を大きくとることがで
き、アシストエア供給系に対し、より正確な診断を行う
ことができる効果を有する。
【図1】アシストエア供給系診断ルーチンのフローチャ
ート
ート
【図2】アシストエア供給系診断ルーチンのフローチャ
ート(続き)
ート(続き)
【図3】AAIソレノイド弁の開閉と吸気管圧力及び車
速との関係を示す説明図
速との関係を示す説明図
【図4】エンジンの全体概略図
【図5】電子制御系の回路構成図
1 エンジン 5a スロットル弁 6 吸気管 9 バイパス通路 10 アイドル回転数制御弁 11 インジェクタ(エアアシストインジェクタ) 40 電子制御装置(異常判別手段) 62 アシストエアソレノイド弁(アシストエア供給
制御手段) 63 吸気管圧力センサ(吸気管圧力検出手段) 64 アシストエア通路
制御手段) 63 吸気管圧力センサ(吸気管圧力検出手段) 64 アシストエア通路
Claims (3)
- 【請求項1】 エンジンの吸入空気の一部をアシストエ
アとしてインジェクタの燃料噴孔近傍に供給するアシス
トエア通路と、前記アシストエア通路に介設され前記ア
シストエアの供給を制御するアシストエア供給制御手段
とを有してなるエンジンのアシストエア供給系の診断装
置であって、 エンジン吸気系のスロットル弁下流の吸気管圧力を検出
する吸気管圧力検出手段と、 燃料カット中のとき、前記アシストエア供給制御手段を
制御して前記アシストエアを供給状態または遮断状態に
切り換え、アシストエア供給時における前記吸気管圧力
検出手段の検出値と、アシストエア遮断時における前記
吸気管圧力検出手段の検出値との差を算出し、前記両検
出値の差が所定判定閾値よりも少ないとき、前記アシス
トエア供給系の異常と診断する異常判別手段とを備えた
ことを特徴とするエンジンのアシストエア供給系の診断
装置。 - 【請求項2】 エンジンの吸気管にスロットル弁をバイ
パスして形成され、バイパス空気量を調整することによ
り前記エンジンのアイドル時における回転数を制御する
アイドル回転数制御弁を備えたバイパス通路から分岐
し、前記エンジンの吸入空気の一部をアシストエアとし
てスロットル弁下流の吸気系に配設されたインジェクタ
の燃料噴孔近傍に供給するアシストエア通路と、前記ア
シストエア通路に介設され前記アシストエアの供給を制
御するアシストエア供給制御手段とを有してなるエンジ
ンのアシストエア供給系の診断装置であって、 エンジン吸気系のスロットル弁下流の吸気管圧力を検出
する吸気管圧力検出手段と、 燃料カット中、且つ前記アイドル回転数制御弁の弁開度
が一定であるとき、前記アシストエア供給制御手段を制
御して前記アシストエアを供給状態または遮断状態に切
り換え、アシストエア供給時における前記吸気管圧力検
出手段の検出値と、アシストエア遮断時における前記吸
気管圧力検出手段の検出値との差を算出し、前記両検出
値の差が所定判定閾値よりも少ないとき、前記アシスト
エア供給系の異常と診断する異常判別手段とを備えたこ
とを特徴とするエンジンのアシストエア供給系の診断装
置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のアシストエア供
給系の診断装置において、 前記異常判別手段は、アシストエア供給時における前記
吸気管圧力検出手段の検出値の最大値と、アシストエア
遮断時における前記吸気管圧力検出手段の検出値の最小
値との差を算出することを特徴とするエンジンのアシス
トエア供給系の診断装置。
Priority Applications (4)
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---|---|---|---|
JP31514799A JP2001132590A (ja) | 1999-11-05 | 1999-11-05 | エンジンのアシストエア供給系の診断装置 |
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US09/706,008 US6446499B1 (en) | 1999-11-05 | 2000-11-03 | Diagnostic apparatus for assist air supply system of engine |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31514799A JP2001132590A (ja) | 1999-11-05 | 1999-11-05 | エンジンのアシストエア供給系の診断装置 |
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ID=18061988
Family Applications (1)
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JP31514799A Pending JP2001132590A (ja) | 1999-11-05 | 1999-11-05 | エンジンのアシストエア供給系の診断装置 |
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EP (1) | EP1098081A3 (ja) |
JP (1) | JP2001132590A (ja) |
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- 1999-11-05 JP JP31514799A patent/JP2001132590A/ja active Pending
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- 2000-11-03 US US09/706,008 patent/US6446499B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-11-03 AU AU69712/00A patent/AU772106B2/en not_active Ceased
- 2000-11-06 EP EP00309795A patent/EP1098081A3/en not_active Withdrawn
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Publication number | Publication date |
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EP1098081A2 (en) | 2001-05-09 |
US6446499B1 (en) | 2002-09-10 |
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