JPH0882253A - 排気ガス還流装置の故障診断方法 - Google Patents

排気ガス還流装置の故障診断方法

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JPH0882253A
JPH0882253A JP6220304A JP22030494A JPH0882253A JP H0882253 A JPH0882253 A JP H0882253A JP 6220304 A JP6220304 A JP 6220304A JP 22030494 A JP22030494 A JP 22030494A JP H0882253 A JPH0882253 A JP H0882253A
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JP
Japan
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egr
pressure
value
suction pipe
diagnosis
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JP6220304A
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Yutaka Koyanagi
裕 小柳
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B1/00Engines characterised by fuel-air mixture compression
    • F02B1/02Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition
    • F02B1/04Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition with fuel-air mixture admission into cylinder
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤診断をなくし、高い精度で、しかも確実に
EGR制御系の診断を行うことができるようにする。 【構成】 診断条件成立時に、EGR ON時のスロッ
トル弁下流の吸入管圧力Piを所定時間内で複数回計測
し(S4)、平均値PONを求め(S6)、次にEGR
をOFFさせ(S7)、このときの吸入管圧力Piを所
定時間内で複数回計測して(S8)、平均値POFFを求
め(S9)、両平均値PON,POFFの差から診断値PAVE
を算出する(S10)。そして、この診断値PAVEと、
運転条件に基づいてマップを参照することにより設定し
た正常状態判定領域を特定する判定値Plow,Phighと
を比較し(S12)、この診断値PAVEが正常状態判定
領域内にある場合、EGR制御系は正常に動作している
と判断し(S13)、また上記診断値PAVEが正常状態
判定値から外れている場合には、上記EGR制御系が故
障していると判断し(S14)、警報表示し(S1
5)、ドライバに故障を知らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガスを吸入管へ還
流する還流管の流路開時と流路閉時とにおけるスロット
ル弁下流の吸入管差圧に基づいて故障か否かを判断する
排気ガス還流装置の故障診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ガソリンエンジンでは、NO
x(窒素酸化物)排出量の低減を目的として排気ガス還
流(EGR)装置が広く採用されいる。この種のEGR
装置では、排気ガスの一部を還流管を介して吸入管に還
流させることで、混合気中に不活性成分を増加させて燃
焼温度を低下させようとするもので有るため、上記還流
管が閉塞したり、或は、この還流管に介装したEGR制
御弁の動作不良等、EGR制御系に故障が生じると、空
燃比に変調を来す等の不具合が生じ、その結果、燃焼が
不安定化し、排気エミッションの悪化を招くことにな
る。
【0003】従来、この種のEGR制御系の動作不良を
検出する手段として、例えば、特開昭63−88260
号公報には、スロットル弁下流の吸入管内の圧力変化を
検出して、EGR制御系が故障しているかを判断する技
術が開示されている。すなわち、この先行技術では、診
断条件が成立しているとき、まず、EGR弁が開弁して
いるときの上記スロットル弁下流の吸入管圧力PON1を
検出し、次いで、上記EGR弁を閉弁し、所定時間経過
後に吸入管圧力POFFを検出した後、再び上記EGR弁
を開弁する。そして、所定時間経過後に、吸入管圧力P
ON2を検出し、上記吸入管圧力PON1,PON2の平均値
と、上記吸入管圧力POFFとの差圧ΔPを算出し(ΔP
={(PON1+PON2)/2}−POFF)、この差圧ΔPが、
設定値以内の場合には、EGR制御系が故障と判断する
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術では、診断領域として、EGR領域よりも厳しい条件
(エンジン回転数が所定値以内、吸入管圧力が所定圧力
の範囲以内で、且つ大気圧が所定値以上)を付加して、
正確に故障診断が行えるようにすると共に、運転条件が
変動したときには、故障診断を解除できるようにしてい
る。
【0005】しかし、診断領域が厳しいため、運転条件
が変動すると直ちに故障診断が中止されてしまい、EG
R制御系に対する故障診断の機会が著しく減少し、相対
的に診断結果の信憑性が損われる。
【0006】また、EGR制御系の故障を判断する際の
設定値が固定された値であるため、幅広い運転条件下で
故障診断を行うには精度的に限界が有る。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、診断の機会を減少することなく、運転条件の変化に
よる誤診断を減少させて診断精度の向上を図ることがで
き、しかも幅の広い運転条件下で確実な診断を行うこと
のできる排気ガス還流装置の故障診断方法を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による排気ガス還流装置の故障診断方法は、排気
管とスロットル弁下流の吸入管とを連通する還流管から
の排気ガス還流量をエンジン運転条件に応じて制御する
排気ガス還流装置において、エンジン運転条件に基づい
て診断実行条件が成立しているかを判断し、診断実行条
件が成立しているとき、上記還流管の流路開時における
上記スロットル弁下流の吸入管圧力を複数回計測して動
作時計測圧力平均値を求め、次いで上記還流管の流路閉
時における上記吸入管圧力を複数回検出して停止時計測
圧力平均値を求め、上記動作時計測圧力平均値と上記停
止時計測圧力平均値との差から診断値を算出し、この診
断値と現運転条件に基づいて設定した正常状態判定領域
とを比較し、この診断値が上記正常状態判定領域から外
れている場合にシステム故障と判断することを特徴とす
る。
【0009】
【作 用】本発明では、運転条件に基づいて診断実行条
件成立かを判断し、診断実行条件成立と判断した場合、
まず排気管とスロットル弁下流の吸入管とを連通する還
流管の流路を開き、或はこの還流管の流路が既に開いて
いるときはそのままの状態で、スロットル弁下流に発生
している吸入管圧力を複数回計測して動作時計測圧力平
均値を算出し、次いで、上記還流管の流路を閉じ、この
ときの上記吸入管圧力を複数回計測して停止時計測圧力
平均値を算出し、この両計測圧力平均値の差から診断値
を算出する。一方、エンジン運転条件に基づいてマップ
参照等により正常状態判定領域を設定し、この正常状態
判定領域に上記診断値が収っているかを判断し、収って
いる場合には、EGR制御系が正常に動作していると判
断し、また、診断値が正常状態判定領域から外れている
場合には、EGR制御系に故障が生じていると判断す
る。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0011】図2の符号1はエンジンで、図においては
水平対向エンジンを示す。このエンジン1のシリンダヘ
ッド2に形成された吸入ポート2aにインテークマニホ
ルド3を介して吸入管4が連通されている。一方、排気
ポート2bにはエキゾーストマニホルド5を介して排気
管6が連通され、この排気管6の上流端に触媒コンバー
タ7が介装され、下流端にはマフラ8が取付けられてい
る。
【0012】また、上記吸入管4の上流の空気取入れ口
側にエアークリーナ9が取付けられ、中途にスロットル
弁10が介装されている。さらに、この吸入管4の上記
スロットル弁10の下流にエアーチャンバ11が形成さ
れ、このエアーチャンバ11に上記インテークマニホル
ド3が連通されている。
【0013】また、上記吸入管4には、上記スロットル
弁10をバイパスするエアーバイパス通路12が接続さ
れており、このエアーバイパス通路12にISC(アイ
ドルスピードコントロール)弁13が介装されている。
さらに、上記インテークマニホルド3の下流端に、イン
ジェクタ14が各気筒に対応して配設されている。ま
た、上記シリンダヘッド2に、その先端を各気筒の燃焼
室に臨ませた点火プラグ15が取付けられ、この点火プ
ラグ15がイグナイタ16に接続されている。
【0014】次に、センサ類の配列について説明する。
上記エンジン1のクランクシャフト1bに連設するクラ
ンクロータ17に、このクランクロータ17の外周に形
成した突起を検出するクランク角センサ21が対設され
ている。一方、カムシャフト1cに連設するカムロータ
18に、このカムロータ18の外周に形成された突起を
検出するカム角センサ22が対設されている。
【0015】また、上記エンジン1のシリンダブロック
1aにノックセンサ23が固設され、冷却水路1dには
冷却水温センサ25が臨まされている。さらに、上記吸
入管4の上記エアークリーナ9の直下流に吸入空気量セ
ンサ26が臨まされ、また、上記スロットル弁10にス
ロットル開度センサ27が連設され、さらに、上記エア
ーチャンバ11に、吸入管圧力検出手段の一例である絶
対圧センサ等の圧力センサ28が圧力通路19を介して
連通されている。なお、上記圧力通路19には、圧力切
換ソレノイド弁20が介装されており、この圧力切換弁
20の切換動作により、上記圧力センサ28では、上記
エアーチャンバ11内の吸入管圧力と大気圧とを選択的
に検出する。
【0016】また、上記エキゾーストマニホルド5の上
記排気管6に接続する集合部には、02センサ29が臨
まされている。
【0017】ところで、符号31はEGR(排気ガス還
流)制御系で、このEGR制御系31の還流管32の一
端が上記シリンダヘッド2に形成した少なくとも1つの
排気ポート2bに連通され、他端が上記エアーチャンバ
11に連通されている。また、この還流管32の中途に
EGR弁33の弁体33aが介装されている。このEG
R弁33はダイヤフラム式であり、このEGR弁33の
動作室が上記吸入管4の上記スロットル弁10の直下流
に制御圧通路34を介して連通されている。さらに、こ
の制御圧通路34にEGRカット用ソレノイド弁35が
介装され、このEGRカット用ソレノイド弁35の開閉
制御により、EGR量が適宜設定される。
【0018】一方、図3には、上記エンジン1の燃料噴
射量、点火時期等を制御すると共に、故障診断機能を備
えた制御装置40が示されている。
【0019】この制御装置40は、CPU41、ROM
42、RAM43、バックアップRAM44、及びI/
Oインターフェース45がバスラインを介して互いに接
続されるマイクロコンピュータを中心として構成されて
いる。
【0020】また、上記制御装置40には定電圧回路4
6が内蔵されており、この定電圧回路46は、ECUリ
レー48のリレー接点を介してバッテリ49に接続され
ており、ECUリレー48のリレーコイルがイグニッシ
ョンスイッチ50を介してバッテリ49に接続されてい
る。上記定電圧回路46は、上記イグニッションスイッ
チ50がONされ、上記ECUリレー48の接点が閉と
なったとき、上記バッテリ49の電圧を安定化して制御
装置40の各部に供給する。また、上記バックアップR
AM44には、バッテリ49が上記定電圧回路46を介
して直接接続されており、上記イグニッションスイッチ
50のON,OFFに拘らず常時バックアップ用電源が
供給される。
【0021】また、上記I/Oインターフェース45の
入力ポートには、バッテリ49が接続されて、バッテリ
電圧がモニタされるとともに、圧力センサ28、車速セ
ンサ52、吸入空気量センサ26、スロットル開度セン
サ27、ノックセンサ23、冷却水温センサ25、O2
センサ29、クランク角センサ21、カム角センサ22
が接続されている。
【0022】一方、上記I/Oインターフェース45の
出力ポートには、イグナイタ16が接続され、さらに、
駆動回路47を介して、上記バッテリ49から駆動用電
源が供給される圧力切換ソレノイド弁20、EGRカッ
ト用ソレノイド弁35、ISC弁13、インジェクタ1
4、及びシステム故障を表示するMILランプ51が接
続されている。
【0023】なお、上記バックアップRAM44には、
故障が発生したときその故障内容を示すトラブルデータ
等が格納され、イグニッションスイッチ50がOFFさ
れた後もデータが保持される。このトラブルデータは、
上記制御装置40にコネクタ57を介して接続する故障
診断装置(セレクトモニタ)56にて読出すことができ
る。
【0024】次に、EGR制御系31の動作について簡
単に説明する。上記制御装置40では、各センサ類から
の出力値に基づいてEGR条件が成立しているかを判断
し、EGR条件が成立しているときには、上記EGRカ
ット用ソレノイド弁35をONして、このEGRカット
用ソレノイド弁35を開弁させ、EGRカット用ソレノ
イド弁35の大気圧ポートを閉じ、制御圧通路34を連
通させる。すると、スロットル弁10下流の負圧が制御
圧通路34を介してEGR弁33の動作室に導入され、
このEGR弁33の弁体33aが上記還流管32の流路
を上記スロットル弁10の下流に生じる吸入管圧力(負
圧)に応じて開弁させる。その結果、上記エアーチャン
バ11には、上記吸入管圧力に応じた量の排気ガスが還
流される。
【0025】一方、エンジン運転条件がEGR条件不成
立と判断して、上記EGRカット用ソレノイド弁35を
OFFにして上記制御圧通路34を閉弁すると、上記E
GR弁33の動作室に大気圧が導入され、上記EGR弁
33の弁体33aが動作室内に介装されたスプリングの
付勢力により上記還流管32の流路を閉塞して、EGR
がカットされる。
【0026】ところで、上記EGR弁33が開弁(EG
R ON)すると、上記エアーチャンバ11に排気ガス
の一部が還流されるため、圧力センサ28で検出される
吸入管圧力(絶対圧)Pは、EGR弁33が閉弁(EG
R OFF)時に比べて高い値を示す。本実施例では、
EGRがON或はOFF時の上記エアーチャンバ11内
の圧力変化を検出して、EGR制御系31が正常に動作
しているか、或は故障かを判断する。
【0027】以下、上記制御装置40により実行される
EGR制御系31に対する故障診断手順について、図1
のフローチャートに示すEGR故障診断ルーチンに従っ
て説明する。
【0028】このルーチンはイグニッションスイッチ5
0をON後、所定時間毎に開始され、まずステップS1
で、冷却水温、車速、エンジン回転数、エンジン負荷等
によって特定される現エンジン運転状態と予め設定した
基準値とを比較し、現エンジン運転状態が診断実行条件
を満足しているかを判断する。そして、満足している場
合には、ステップS2へ進み、また満足していない場合
には、故障診断を実行することなく、そのままルーチン
を抜ける。
【0029】上記ステップS1で、診断実行条件成立と
判断してステップS2へ進むと、EGRがONかをEG
Rカット用ソレノイド弁35に対する出力値から判断
し、EGRがOFFの場合、すなわち、EGRカット用
ソレノイド弁35が閉弁状態のときには、ステップS3
でEGRをON(EGRカット用ソレノイド弁35を開
弁)させた後ステップS4へ進む。一方、EGRがON
の場合には、ステップS4へジャンプする。すなわち、
本実施例では、診断実行条件が成立している場合には、
このEGR故障診断ルーチンが、EGR制御に優先して
実行される。
【0030】上記ステップS4では、圧力センサ28の
出力値に基づいて、吸入管圧力Pを所定時間内に複数回
計測し、その計測値をRAM43に格納する。また、ス
テップS5では、エンジン回転数Ne、基本燃料噴射量
TP、スロットル開度THV等、運転条件を特定するパラ
メータを検出し、RAM43に格納する。
【0031】次いで、ステップS6で、上記RAM43
に格納されている吸入管圧力Pi(i=1…n)を読込み、こ
の吸入管圧力Piを平均化処理して動作時計測圧力平均
値PONを求める。吸入管圧力Pを平均化処理すること
で、脈動圧等の不規則因子が排除され、計測精度が高く
なる。
【0032】次いで、ステップS7へ進むと、EGRを
一旦、OFF(EGRカット用ソレノイド弁35を閉
弁)し、次いで、所定時間経過後に、ステップS8へ進
み、上記圧力センサ28の出力値に基づいて、吸入管圧
力Pを所定時間内に複数回計測し、その計測値をRAM
43に格納する。
【0033】次いで、ステップS9で、EGR OFF
時の吸入管圧力Pi(i=1…n)を平均化処理して停止時計
測圧力平均値POFFを求める。吸入管圧力Pを平均化処
理することで、上述と同様、脈動圧等の不規則因子が排
除され、計測精度が高くなる。
【0034】その後、ステップS10で、上記動作時計
測圧力平均値PONと、上記停止時計測圧力平均値POFF
との差から、診断値PAVEを求める。
【0035】次いで、ステップS11で、運転条件に基
づき各判定値マップを補間計算付で参照して、低流量側
判定値Plowと高流量側判定値Phighとを設定する。図
4に示すように、各判定値マップには、エンジン回転数
Neと基本燃料噴射量Tpをパラメータとして予め実験な
どから求めた値が格納されている。
【0036】なお、図5に示すように、低流量側判定値
Plowは、EGR過少流量側のスライスレベルで、高流
量側判定値Phighは、EGR過大流量側のスライスレベ
ルであり、後述のステップS12で、上記両判定値Plo
w,Phighで特定される正常状態判定領域に、上記診断
値PAVEが収っている場合には、EGR制御系31は正
常に動作していると判断される。
【0037】そして、ステップS12で、上記平均値P
AVEが上記低流量側判定値Plowと高流量側判定値Phigh
との間に収っているかを判断し、Plow≦PAVE≦Phigh
の場合、EGRが正常に作動していると判断し、ステッ
プS13で、EGR診断フラグFLGEGRをセットした
後、ステップS16へ進み、プログラムをEGR通常制
御に復帰させた後、ルーチンを抜ける。
【0038】一方、上記ステップS12で、PAVE<Pl
ow、或はPhigh<PAVEと判断された場合には、ステッ
プS14へ進み、上記EGR診断フラグFLGEGRをク
リアし、このEGR診断フラグFLGEGRの値を、診断
時の運転領域等、必要な情報と共に、バックアップRA
M44に格納する。
【0039】次いで、ステップS15で、MILランプ
51を点灯させてドライバにEGR制御系の故障を知ら
せた後、ステップS16で、プログラムをEGR通常制
御に復帰させた後、ルーチンを抜ける。
【0040】サービス工場では、制御装置40にセレク
トモニタ56を接続して上記バックアップRAM44に
格納されているEGR診断フラグFLGEGRの値を読込
むことで、GER制御系31が故障しているか否かを、
簡単に判別することができる。
【0041】なお、上述したEGR故障診断ルーチンに
要する演算時間は僅かであるため、診断中は、運転条件
が大きく変化することはなく、誤診断が防止され、また
EGR通常制御に影響を及ぼすこともない。
【0042】また、本発明は上記実施例に限るものでは
なく、例えば、上記ステップS9で停止時計測圧力平均
値POFFを算出した後、EGRを再度ONさせ、このと
きの吸入管圧力Pを所定時間内に複数回計測し、その平
均値PON2を算出し、この平均値PON2を含めた診断値P
AVEを次式から算出するようにしても良い。この場合、
PON1は、最初に算出した動作時計測圧力平均値PONで
ある。
【0043】PAVE=[(PON1+PON2)/2]−POFF さらに、上述のEGR故障診断ルーチンに、診断中止条
件を選択的に設定するようにしても良い。この診断中止
条件としては、 (1)診断開始時のスロットル開度、或はエンジン回転数
等の運転条件に対して、診断中の運転条件が所定値以
上、変化した場合、計測を中止し、且つ計測したデータ
を破棄する。
【0044】(2)診断開始前、或は診断終了後に大気圧
を計測し、この値とEGR ON時、及びEGR OFF
時に計測した各吸入管圧力Piとの差が所定値以下のと
きには、今回の診断結果を破棄する。
【0045】(3)診断中にスロットル開度を計測し、所
定時間毎のスロットル開度変化量が所定値以上を示した
ときには、診断を中止する。
【0046】(4)吸入管圧力Piを計測中の平均基本燃料
噴射量と、EGR ON時とEGROFF時とに算出し
た基本燃料噴射量の平均値とを比較し、この両基本燃料
噴射量の平均値の差が所定値以上の場合には、診断を中
止する。
【0047】(5)EGRのON/OFFを複数回実行
し、ON時の各計測値とOFF時の各計測値とを比較
し、この両者の差が所定値以上の場合には、診断結果を
破棄する。
【0048】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
診断時の吸入管圧力を複数回計測して、その平均値か
ら、診断対象となる診断値を求めるようにしたので、一
時的な圧力変化による誤診断を未然に防止することがで
きる。
【0049】EGR制御系が正常に作動しているか、故
障しているかを判断する際の基準となる正常状態判定領
域を運転条件に基づいて設定しているので、幅の広い運
転条件下で、確実な診断を行うことができる。
【0050】さらに、一連の動作として還流管の流路を
開閉させ、このときの流路開時と流路閉時の吸入管圧力
を検出して、その変化量からEGR制御系の故障を診断
するようにしているので、診断時間が極めて短く、運転
条件の変化による誤診断を未然に防止することができる
ばかりでなく、診断の機会が相対的に増加し、しかも、
一時的な運転条件の変化の影響が受け難いため高い診断
精度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】EGR故障診断ルーチンを示すフローチャート
【図2】エンジン制御系の全体概略図
【図3】制御装置の回路図
【図4】正常状態判定領域を特定するマップの説明図
【図5】マップ参照により特定されるEGR正常領域と
EGR故障領域との説明図
【符号の説明】
4 吸入管 6 排気管 10 スロットル弁 31 EGR制御系 32 還流管 P 吸入管圧力 PAVE 診断値 Plow,Phigh 判定値 POFF 停止時計測圧力平均値 PON 動作時計測圧力平均値

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気管とスロットル弁下流の吸入管とを
    連通する還流管からの排気ガス還流量をエンジン運転条
    件に応じて制御する排気ガス還流装置において、 エンジン運転条件に基づいて診断実行条件が成立してい
    るかを判断し、 診断実行条件が成立しているとき、上記還流管の流路開
    時における上記スロットル弁下流の吸入管圧力を複数回
    計測して動作時計測圧力平均値を求め、 次いで上記還流管の流路閉時における上記吸入管圧力を
    複数回検出して停止時計測圧力平均値を求め、 上記動作時計測圧力平均値と上記停止時計測圧力平均値
    との差から診断値を算出し、 この診断値と現運転条件に基づいて設定した正常状態判
    定領域とを比較し、この診断値が上記正常状態判定領域
    から外れている場合にシステム故障と判断することを特
    徴とする排気ガス還流装置の故障診断方法。
JP6220304A 1994-09-14 1994-09-14 排気ガス還流装置の故障診断方法 Pending JPH0882253A (ja)

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JP6220304A Pending JPH0882253A (ja) 1994-09-14 1994-09-14 排気ガス還流装置の故障診断方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002150423A (ja) * 2000-11-15 2002-05-24 Tokyo Gas Co Ltd 故障診断システムにおける課金方法
US7104259B2 (en) 2004-03-26 2006-09-12 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Diagnostic device for exhaust gas recirculation system

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