JP2001132183A - 折板屋根用の樋吊り具の取付構造 - Google Patents

折板屋根用の樋吊り具の取付構造

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JP2001132183A
JP2001132183A JP30883199A JP30883199A JP2001132183A JP 2001132183 A JP2001132183 A JP 2001132183A JP 30883199 A JP30883199 A JP 30883199A JP 30883199 A JP30883199 A JP 30883199A JP 2001132183 A JP2001132183 A JP 2001132183A
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plate roof
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reinforcing
folded plate
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JP30883199A
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Katsumi Shimizu
勝美 清水
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折板屋根に取付が簡単で、補強板と折板
屋根とが面接合となり、折板屋根への樋吊り具の取付強
度が上がり、施工の風雪等の外力や振動によって、ナッ
トの締付が緩まず、横揺れに弱くならない折板屋根用の
樋吊り具の取付構造を提供するものである。 【解決手段】 上端部が折板屋根4に取り付けられてい
る吊りボルト2の下端部に、樋耳保持部11、12と長
孔13とを有する樋支持具1がナット23にて固定され
ている折板屋根用の樋吊り具Aの取付構造において、折
板屋根4と樋支持具1間に補強部材3が設けられ、補強
部材3に差込孔33が設けられ、吊りボルト2が差込孔
33と取付孔41とに差し込まれ、ナット23で締め付
けられ、吊りボルト2が差込孔33と長孔13とに差し
込まれ、ナット23で締め付けられて、樋吊り具Aが折
板屋根4に係止されているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は折板屋根に取着固定
されて樋を保持する折板屋根用の樋吊り具の取付構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、折板屋根用の樋吊り具には種々な
構造のものがある。折板屋根への樋吊り具の取付や樋吊
り具への軒樋の取付は、施工後、風雪等の外力や振動に
対しても、十分耐え、樋吊り具がしっかりと取り付けら
れているものが望ましい。
【0003】かかる折板屋根用の樋吊り具としては実開
昭58−17440号公報に記載の樋吊り具が知られて
いる。この樋吊り具は、吊下杆に取着され両端部に耳受
部が設けられた帯状体からなる天板の上部に、立板の上
下端において夫々横板が設けられた補強板の上下横板の
透孔に吊下杆が挿通され、該帽体の下方周縁には吊下杆
に対し対称位置に同じ高さの切欠が設けられたものであ
る。
【0004】この樋吊り具は、補強板が高さ調整用の帽
体の下部に設けられ、帽体の受け台として使われ、構造
が簡単で、取付位置の高さを調整ができる簡便なもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の樋吊り具は、樋吊り具の補強板は帽体の受け台であ
り、折板屋根と吊下杆とは、折板屋根の上面でナットが
締め付けているもので、補強板と折板屋根とは当接して
いるだけで、折板屋根に取り付けられた吊下杆の支点の
点接合となっており、施工後の風雪等の外力や振動によ
って、ナットの締付が徐々に緩むと、補強板と折板屋根
間が離れ、ぐらついたり、横揺れに弱くなるという問題
がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、折板屋根に取付
が簡単で、補強板と折板屋根とが面接合となり、折板屋
根への樋吊り具の取付強度が上がり、施工の風雪等の外
力や振動によって、ナットの締付が緩まず、横揺れに弱
くならない折板屋根用の樋吊り具の取付構造を提供する
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するためになされたものであって、請求項1記載の発
明は、上端部が折板屋根に取り付けられている吊りボル
トの下端部に、両端部に樋耳保持部と中央部に差込孔と
を有する樋支持具がナットにて固定されている折板屋根
用の樋吊り具の取付構造において、折板屋根と樋支持具
間に補強部材が設けられ、この補強部材のほぼ中央部に
ほぼ垂直に差込孔が設けられ、吊りボルトの上端部が補
強部材の差込孔と折板屋根の取付孔とに差し込まれ、折
板屋根と補強部材とがナットで締め付けられ、吊りボル
トの下端部が補強部材の差込孔と樋支持具に設けられた
取付孔とに差し込まれ、補強部材と樋支持具とがナット
で締め付けられて、樋吊り具が折板屋根に係止されてい
るものである。
【0008】請求項2記載の発明は、上端部が折板屋根
に取り付けられている吊りボルトの下端部に、両端部に
樋耳保持部と中央部に差込孔とを有する樋支持具がナッ
トにて固定されている折板屋根用の樋吊り具の取付構造
において、折板屋根の下端部に角度調整部材が取り付け
られ、この角度調整部材のほぼ中央部に差込孔が設けら
れ、この差込孔は差し込まれた吊りボルトがほぼ垂直に
なるように下さがりの傾斜になされ、この角度調整部材
と樋支持具間に補強板が設けられ、この補強板の下端部
に差込孔が設けられ、吊りボルトの上端部が角度調整部
材の差込孔と折板屋根の取付孔とに差し込まれ、折板屋
根と角度調整部材とがナットで締め付けられ、角度調整
部材の下面に補強板の上端部が取り付けられ、吊りボル
トの下端部が補強板の差込孔と樋支持具に設けられた取
付孔とに差し込まれ、補強板と樋支持具とがナットで締
め付けられて、樋吊り具が折板屋根に係止されているも
のである。
【0009】本発明における樋支持具と、吊りボルト
と、補強部材の材質については、金属、合成樹脂等適宜
な材質でよいが、中でも、ステンレス製であると、強度
と防錆面で優れているので好ましい。
【0010】請求項1の発明において、補強部材の形状
は、折板屋根と樋支持具間に補強部材が設けられ、この
折板屋根の下面と補強部材の上面とが当接でき、又、補
強部材の下面と樋支持具の上面とが当接でき、2つのナ
ットで折板屋根と補強部材とを挟み、又、2つのナット
で補強部材と樋支持具とを挟み、それぞれ係止すること
ができれば、適宜な形状でよく、例えば、補強部材を直
方体の箱体として、上面と下面のほぼ中央部にそれぞれ
差込孔を開けたものにすると、簡単な構造であるので、
好ましい。
【0011】請求項2の発明において、補強板の形状
は、角度調整部材と樋支持具間に補強板が設けられ、こ
の角度調整部材の下面と補強板の上面とが当接でき、
又、補強板の下面と樋支持具の上面とが当接でき、角度
調整部材と補強板とを接着し、補強板と樋支持具とを挟
み、係止することができれば、適宜な形状でよく、例え
ば、補強部材を帯状体にして、一端部を折板屋根の勾配
に合わせて外側方に折り曲げ、他端部を内側方にほぼ直
角に折り曲げ、折り曲げられた部分のほぼ中央部に差込
孔を開けたものにすると、簡単な構造であるので、好ま
しい。
【0012】請求項2の発明において、角度調整部材の
形状は、折板屋根の下端部を挟んで折板屋根の下端部に
取り付けることができ、角度調整部材の下面に補強部材
の上面に取り付けることができれば、適宜な形状でよ
く、例えば、角度調整部材を厚みのある板体にして、こ
の板体の厚み方向のほぼ中央部に切込部を設け、この切
込部を折板屋根の勾配に合わせ、奥部にゆくにつれて下
がるような傾斜にし、角度調整部材の長手方向ほぼ中央
部に差込孔とを設けたものにすると、この切込部を折板
屋根の下端部に差し込んで、折板屋根の取付孔と差込孔
とを合わせ吊りボルトを差し込んで2つのナットで角度
調整部材と折板屋根とを締め付けると、角度調整部材を
折板屋根にしっかりと係止させ、角度調整部材の下面が
ほぼ水平になり、補強板の一端部の折り曲げられた部分
の上面を溶接して、補強板を角度調整部材にしっかりと
取り付けることができるので、好ましい。
【0013】
【作用】請求項1の本発明は、折板屋根と樋支持具間に
補強部材が設けられ、この補強部材のほぼ中央部にほぼ
垂直に差込孔が設けられ、吊りボルトの上端部が補強部
材の差込孔と折板屋根の取付孔とに差し込まれ、折板屋
根と補強部材とがナットで締め付けられているから、折
板屋根の下面に補強部材の上面が当接され、折板屋根と
吊下ボルトとは支点の点接合でなく、面接合になされ、
折板屋根と補強部材とをしっかりと接合させることがで
き、施工後の風雪等の外力や振動で、折板屋根と補強部
材とがぐらついたり、横揺れして取付強度が弱くなるこ
とがない。
【0014】又、吊りボルトの下端部についても、吊り
ボルトの下端部が補強部材の差込孔と樋支持具に設けら
れた取付孔とに差し込まれ、補強部材と樋支持具とがナ
ットで締め付けられているから、上記と同様に、補強部
材の下面と樋支持具の上面とは面接合になされ、補強部
材と樋支持具とをしっかりと接合させることができ、施
工後の風雪等の外力や振動で、補強部材と樋支持具とが
ぐらついたり、横揺れして取付強度が弱くなることがな
い。
【0015】請求項2の本発明は、折板屋根の下端部に
角度調整部材が取り付けられ、この角度調整部材のほぼ
中央部に差込孔が設けられ、この差込孔は差し込まれた
吊りボルトがほぼ垂直になるように下さがりの傾斜にな
されているから、折板屋根の下端部に角度調整部材を差
し込み、折板屋根の取付孔と差込孔とを合わせ吊りボル
トを差し込むと、吊りボルトがほぼ垂直になり、2つの
ナットで角度調整部材と折板屋根とを締め付けることに
よって、折板屋根に勾配があっても、吊りボルトをほぼ
垂直に取り付けることができる。
【0016】又、吊りボルトの上端部が角度調整部材の
差込孔と折板屋根の取付孔とに差し込まれ、折板屋根と
角度調整部材とがナットで締め付けられ、角度調整部材
の下面に補強部材の上端部が取り付けられているから、
角度調整部材を折板屋根にしっかりと係止させ、角度調
整部材の下面に補強部材の一端部の折り曲げられた部分
の上面を溶接することによって、折板屋根と吊下ボルト
とは支点の点溶接でなく、面溶接になされ、角度調整部
材と補強部材とをしっかりと溶接させることができ、施
工後の風雪等の外力や振動で、折板屋根と補強部材とが
ぐらついたり、横揺れして取付強度が弱くなることがな
い。
【0017】又、吊りボルトの下端部について、吊りボ
ルトの下端部が補強部材の差込孔と樋支持具に設けられ
た取付孔とに差し込まれ、補強部材と樋支持具とがナッ
トで締め付けられているから、補強部材の下面と樋支持
具の上面とは面接合になされ、補強部材と樋支持具とを
しっかりと接合させることができ、施工後の風雪等の外
力や振動で、補強部材と樋支持具とがぐらついたり、横
揺れして取付強度が弱くなることがない。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第一実施例を図1
〜図3に基づいて説明する。図1は折板屋根に樋吊り具
が取り付けられた状態を示す説明図、図2は補強部材の
斜視説明図、図3は図1にX−X線矢視説明図である。
【0019】図1において、Aは樋吊り具であり、この
樋吊り具Aは、樋支持具1と、吊りボルト2と、補強部
材3と、4つのナット23とからなっている。樋支持具
1は、ステンレス製の帯状体で、屋外側先端部に屋外側
の樋耳保持部11と、屋内側先端部に屋内側の樋耳保持
部12と、中央部に長手方向に沿って長孔13とが設け
られている。樋耳保持部11は樋耳保持部12とほぼ同
じ高さになされている。樋耳保持部11には、それぞれ
受片111とバネ片112とが設けられ、樋耳保持部1
2には、受片121とバネ片122とが設けられてい
る。この長孔13の幅は、吊りボルト2の外径より若干
大きく、上下のナット23の外径より小さくなされてい
る。吊りボルト2は、ステンレス製で、全長にわたって
ネジがきられている。
【0020】図2に示すように、補強部材3は金属製の
直方体の箱体で、この補強部材3は折板屋根4と樋支持
具1間に設けられている。補強部材3は長手方向の両側
の側面は開口され、箱体の上板31と下板32のほぼ中
央部には差込孔33が設けられている。差込孔33の大
きさは樋支持具1の長孔13の短手方向の幅とほぼ同じ
になされている。
【0021】折板屋根4の取付孔41と補強部材3の上
板31の差込孔33とが合わされ、補強部材3の上面は
折板屋根4の下面に当接され、吊りボルト2の上端部が
取付孔41と差込孔33に差し込まれ、2つのナット2
3とワッシャー(図示省略)とで補強部材3の上板31
と折板屋根4とを挟んで、締め付け、係止されるように
なされている。
【0022】補強部材3の下板32の差込孔33と樋支
持具1の長孔13とが合わされ、補強部材3の下面は樋
支持具1の上面に当接され、吊りボルト2の上端部が差
込孔33と長孔13とに差し込まれ、2つのナット23
とワッシャー(図示省略)とで補強部材3の下板32と
樋支持具1とを挟んで、締め付け、係止されるようにな
されている。
【0023】次に、この樋吊り具Aの取付方法及び作用
について説明する。先ず、樋吊り具Aの吊りボルト2の
上端部にナット23とワッシャーを螺入する。次に、折
板屋根の山部の屋外端部の取付孔41に補強部材3の上
板31の差込孔33を合わせ、吊りボルト2の上端部を
補強部材3の上板31の下方から差込孔33と取付孔4
1に差し込んで、補強部材3の上面と折板屋根4の下面
を当接して、折板屋根4の上方からワッシャーとナット
23を螺入して、補強部材3の上板31と折板屋根4と
を挟んで、締め付け、係止する。
【0024】次に、補強部材3の下板32の差込孔33
に樋支持具1の長孔13を合わせ、上方に嵌められてい
るナット23を緩め、吊りボルト2を若干上方にずらし
て、吊りボルト2の下端部にナット23とワッシャーを
螺入する。次に、吊りボルト2を若干下方にずらして、
吊りボルト2の下端部を補強部材3の下板32の上方か
ら差込孔33と樋支持具1の長孔13に差し込んで、補
強部材3の下面と樋支持具1の下面を当接して、樋支持
具1の下方からワッシャーとナット23を螺入して、補
強部材3の下板31と樋支持具1とを挟む。
【0025】次に、吊りボルト2に樋支持具1の取付位
置を調節して、吊りボルト2の上端部の上下のナット2
3をしっかりと締め付ける。次に、樋支持具1を水平方
向に移動し、出寸法を調節して、吊りボルト2の下端部
の上下のナット23をしっかりと締め付け、折板屋根に
樋吊り具Aを取り付ける。
【0026】次に、樋吊り具Aの樋支持具1の屋外側の
樋耳保持部11の受片111とバネ片112の間に樋
(図示省略)の屋外側の樋耳部を差し込んで、樋耳部を
軸に屋内側方向に回動させ、屋内側の樋耳保持部12の
受片121とバネ片122の間に樋の屋内側の樋耳部を
差し込んで、樋吊り具Aに樋を取り付ける。
【0027】このようにすると、折板屋根4と樋支持具
1間に補強部材3が設けられ、この補強部材3の上板3
1のほぼ中央部に差込孔33が設けられ、吊りボルト2
の上端部が補強部材3の差込孔33と折板屋根4の取付
孔41とに差し込まれ、折板屋根4と補強部材3とがナ
ット23で締め付けられているから、折板屋根4の下面
に補強部材3の上面が当接され、折板屋根4と吊下ボル
ト2とは支点の点接合でなく、面接合になされ、折板屋
根4と補強部材3とをしっかりと接合させることがで
き、施工後の風雪等の外力や振動で、折板屋根4と補強
部材3とがぐらついたり、横揺れして取付強度が弱くな
ることがない。
【0028】又、吊りボルト2の下端部についても、吊
りボルト2の下端部が補強部材3の下板32の差込孔3
3と樋支持具1に設けられた取付孔13とに差し込ま
れ、補強部材3と樋支持具1とがナット23で締め付け
られているから、上記と同様に、補強部材3の下面と樋
支持具1の上面とは面接合になされ、補強部材3と樋支
持具1とをしっかりと接合させることができ、施工後の
風雪等の外力や振動で、補強部材と樋支持具1とがぐら
ついたり、横揺れして取付強度が弱くなることがない。
【0029】次に、本発明の第二実施例を図4〜図6に
基づいて説明する。図4は折板屋根に樋吊り具が取り付
けられた状態を示す説明図、図5の(イ)は補強板の斜
視説明図、(ロ)は差込孔が下さがりの傾斜になされて
いる状態を示す説明図、図6は角度調整部材の斜視説明
図である。
【0030】第二実施例と第一実施例とは、折板屋根の
下端部に角度調整部材が取り付けられていることと、補
強板の形状が異なるだけであり、その他の構造、取付方
法と作用はほとんど同じであるので、異なる点のみ説明
し、その他は省略する。尚、第一実施例に使用されてい
る部材と同じ部材については第一実施例の図示番号と同
じものを使う。
【0031】図4において、Bは樋吊り具であり、この
樋吊り具Bは樋支持具1と、吊りボルト2と、補強板3
aと、角度調整部材5と、ナット23とからなってい
る。
【0032】図5に示すように、角度調整部材5は、金
属製の厚みのある板体で、この板体の厚み方向のほぼ中
央部に切込部51が設けられ、この切込部51は折板屋
根4の下端部に嵌めることができる厚みになされ、折板
屋根4の勾配に合わせて奥部にゆくにつれて下がるよう
な傾斜されている。角度調整部材5の長手方向ほぼ中央
部には差込孔52が設けられ、この差込孔52は差し込
まれた吊りボルト2がほぼ垂直になるように下がりの傾
斜になされている。この差込孔52の周りには、上下に
ナット用に段差部53が設けられている。
【0033】図6に示すように、補強板3aは、金属製
の帯状体で、一端部31aは折板屋根4の勾配に合わせ
て外側方にほぼ直角に折り曲げられており、他端部32
aは内側方にほぼ直角に折り曲げられている。この他端
部32aのほぼ中央部には差込孔33aが設けられ、こ
の差込孔33aの大きさは吊りボルト2より少し大きく
なされている。
【0034】角度調整部材5の切込部51の奥まで折板
屋根4の下端部に嵌めて、角度調整部材5の差込孔33
aの下面の外側に補強板3aの一端部31aの上面が溶
接され、補強板3aの他端部32aの下面が樋支持具1
の上面に当接でき、補強板3aの差込孔33aと樋支持
具1の長孔13と合わせ、吊りボルト2が差し込まれ、
ナットで締め付けることができるようになされている。
【0035】次に、この樋吊り具Bの取付方法及び作用
について説明する。
【0036】先ず、折板屋根4の下端部に角度調整部材
5の切込部51を奥まで嵌め込んで、折板屋根4の取付
孔41と角度調整部材5の差込孔52とを合わせ、折板
屋根4に角度調整部材5を取り付ける。次に、吊りボル
ト2の上端部にナット23とワッシャー(図示省略)を
螺入し、吊りボルト2の上端部を角度調整部材5の差込
孔52と折板屋根4の取付孔41とに螺入し、吊りボル
ト2に上方よりワッシャーとナット23とを螺入する。
【0037】次に、上下のナット23を緩め、吊りボル
ト2を上方に上げる。次に、角度調整部材5の差込孔3
3aの下面の外側に補強板3aの一端部31aの上面を
溶接して、角度調整部材5に補強板3aを取り付ける。
次に、補強板3aの他端部32aの下面と樋支持具1の
上面とを当接し、樋支持具1の出寸法を調節して、補強
板3aの差込孔33aと樋支持具1の長孔13と合わせ
る。
【0038】次に、吊りボルト2の下端部にナット23
とワッシャーを螺入し、吊りボルト2を下方にずらし
て、樋支持具1の高さを調節して上下のナット23を締
め付ける。次に、吊りボルト2の下端部を補強板3aの
差込孔33aと樋支持具1の長孔13に差し込み、下方
より吊りボルト2にワッシャーとナット23を螺入し、
上下のナット23を締め付けて、補強板3aに樋支持具
1を取り付ける。
【0039】このようにすると、折板屋根4の下端部に
角度調整部材5が取り付けられ、この角度調整部材5の
ほぼ中央部に差込孔52が設けられ、この差込孔52は
差し込まれた吊りボルト2がほぼ垂直になるように下さ
がりの傾斜になされているから、折板屋根4の下端部に
角度調整部材5を差し込み、折板屋根4の取付孔41と
差込孔52とを合わせ吊りボルト2を差し込むと、吊り
ボルト2がほぼ垂直になり、2つのナット23で角度調
整部材5と折板屋根4とを締め付けることによって、折
板屋根4に勾配があっても、吊りボルト2をほぼ垂直に
取り付けることができる。
【0040】又、吊りボルト2の上端部が角度調整部材
5の差込孔52と折板屋根4の取付孔41とに差し込ま
れ、折板屋根4と角度調整部材5とがナット23で締め
付けられ、角度調整部材5の下面に補強板3aの上端部
が取り付けられているから、角度調整部材5を折板屋根
4にしっかりと係止させ、角度調整部材5の下面に補強
板3aの一端部31aの折り曲げられた部分の上面を溶
接することによって、折板屋根4と吊下ボルト2とは支
点の点溶接でなく、面溶接になされ、角度調整部材5と
補強板3aとをしっかりと溶接させることができ、施工
後の風雪等の外力や振動で、折板屋根4と補強板3aと
がぐらついたり、横揺れして取付強度が弱くなることが
ない。
【0041】又、吊りボルト2の下端部について、吊り
ボルト2の下端部が補強板3aの差込孔33aと樋支持
具1に設けられた長孔13とに差し込まれ、補強板3a
と樋支持具1とがナット23で締め付けられているか
ら、補強板3aの下面と樋支持具1の上面とは面接合に
なされ、補強板3aと樋支持具1とをしっかりと接合さ
せることができ、施工後の風雪等の外力や振動で、補強
板3aと樋支持具1とがぐらついたり、横揺れして取付
強度が弱くなることがない。
【0042】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更
等があっても本発明に含まれる。
【0043】例えば、第二実施例において、変形例とし
て、図7の(イ)に示すように、樋支持具1の屋外側の
樋耳保持部11には、それぞれ受片111とバネ片11
2とが設けられ、樋耳部6が樋耳保持部11に差し込ま
れ、受片111で樋耳部6を受け、バネ片112で樋耳
部6を押圧しているが、このバネ片112の先端部の形
状が(ロ)に示すように、上方の円弧状に突設したもの
にすると、樋耳部6とバネ片112a、112bの先端
との接触が両端に点接触になり、面接触の時に比べて、
樋の熱伸縮がスムースに行われ、樋が熱伸縮によって変
形したりすることを防ぐことができる。尚、屋内側の樋
耳保持部12についても、同様であり、説明は省略す
る。
【0044】
【発明の効果】請求項1の本発明は、折板屋根と樋支持
具間に補強部材が設けられ、この補強部材のほぼ中央部
にほぼ垂直に差込孔が設けられ、吊りボルトの上端部が
補強部材の差込孔と折板屋根の取付孔とに差し込まれ、
折板屋根と補強部材とがナットで締め付けられているか
ら、折板屋根の下面に補強部材の上面が当接され、折板
屋根と吊下ボルトとは支点の点接合でなく、面接合にな
され、折板屋根と補強部材とをしっかりと接合させるこ
とができ、施工後の風雪等の外力や振動で、折板屋根と
補強部材とがぐらついたり、横揺れして取付強度が弱く
なることがない。
【0045】又、吊りボルトの下端部についても、吊り
ボルトの下端部が補強部材の差込孔と樋支持具に設けら
れた取付孔とに差し込まれ、補強部材と樋支持具とがナ
ットで締め付けられているから、上記と同様に、補強部
材の下面と樋支持具の上面とは面接合になされ、補強部
材と樋支持具とをしっかりと接合させることができ、施
工後の風雪等の外力や振動で、補強部材と樋支持具とが
ぐらついたり、横揺れして取付強度が弱くなることがな
い。
【0046】請求項2の本発明は、折板屋根の下端部に
角度調整部材が取り付けられ、この角度調整部材のほぼ
中央部に差込孔が設けられ、この差込孔は差し込まれた
吊りボルトがほぼ垂直になるように下さがりの傾斜にな
されているから、折板屋根の下端部に角度調整部材を差
し込み、折板屋根の取付孔と差込孔とを合わせ吊りボル
トを差し込むと、吊りボルトがほぼ垂直になり、2つの
ナットで角度調整部材と折板屋根とを締め付けることに
よって、折板屋根に勾配があっても、吊りボルトをほぼ
垂直に取り付けることができる。
【0047】又、吊りボルトの上端部が角度調整部材の
差込孔と折板屋根の取付孔とに差し込まれ、折板屋根と
角度調整部材とがナットで締め付けられ、角度調整部材
の下面に補強板の上端部が取り付けられているから、角
度調整部材を折板屋根にしっかりと係止させ、角度調整
部材の下面に補強板の一端部の折り曲げられた部分の上
面を溶接することによって、折板屋根と吊下ボルトとは
支点の点溶接でなく、面溶接になされ、角度調整部材と
補強板とをしっかりと溶接させることができ、施工後の
風雪等の外力や振動で、折板屋根と補強板とがぐらつい
たり、横揺れして取付強度が弱くなることがない。
【0048】又、吊りボルトの下端部について、吊りボ
ルトの下端部が補強板の差込孔と樋支持具に設けられた
取付孔とに差し込まれ、補強板と樋支持具とがナットで
締め付けられているから、補強板の下面と樋支持具の上
面とは面接合になされ、補強板と樋支持具とをしっかり
と接合させることができ、施工後の風雪等の外力や振動
で、補強板と樋支持具とがぐらついたり、横揺れして取
付強度が弱くなることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】折板屋根に樋吊り具が取り付けられた状態を示
す説明図である。
【図2】補強部材の斜視説明図である。
【図3】図1にX−X線矢視説明図である。
【図4】折板屋根に樋吊り具が取り付けられた状態を示
す説明図である。
【図5】(イ)は補強板の斜視説明図、(ロ)は差込孔
が下さがりの傾斜になされている状態を示す説明図であ
る。
【図6】角度調整部材の斜視説明図である。
【図7】図4に示す第二実施例の変形例で、(イ)は屋
外側の樋耳保持部に樋耳部が保持されている状態を示す
説明図、(ロ)はバネ片の先端部が円弧状になされてい
る状態を示す説明図である。
【符号の説明】
A、B 樋吊り具 1 樋支持具 11、12 樋耳保持部 111、121 受片 121、122 バネ片 121a、121b バネ片 13 長孔 2 吊りボルト 23 ナット 3 補強部材 3a 補強板 31 上板 31a 一端部 32 下板 32a 他端部 33、33a、52 差込孔 4 折板屋根 41 取付孔 5 角度調整部材 51 切込部 53 段差部 6 樋耳部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部が折板屋根に取り付けられている
    吊りボルトの下端部に、両端部に樋耳保持部と中央部に
    差込孔とを有する樋支持具がナットにて固定されている
    折板屋根用の樋吊り具の取付構造において、 前記折板屋根と樋支持具間に補強部材が設けられ、この
    補強部材のほぼ中央部にほぼ垂直に差込孔が設けられ、 前記吊りボルトの上端部が補強部材の差込孔と折板屋根
    の取付孔とに差し込まれ、折板屋根と補強部材とがナッ
    トで締め付けられ、 前記吊りボルトの下端部が補強部材の差込孔と樋支持具
    に設けられた取付孔とに差し込まれ、補強部材と樋支持
    具とがナットで締め付けられて、樋吊り具が折板屋根に
    係止されていることを特徴とする折板屋根用の樋吊り具
    の取付構造。
  2. 【請求項2】 上端部が折板屋根に取り付けられている
    吊りボルトの下端部に、両端部に樋耳保持部と中央部に
    差込孔とを有する樋支持具がナットにて固定されている
    折板屋根用の樋吊り具の取付構造において、 前記折板屋根の下端部に角度調整部材が取り付けられ、
    この角度調整部材のほぼ中央部に差込孔が設けられ、こ
    の差込孔は差し込まれた吊りボルトがほぼ垂直になるよ
    うに下さがりの傾斜になされ、この角度調整部材と樋支
    持具間に補強板が設けられ、この補強板の下端部に差込
    孔が設けられ、 前記吊りボルトの上端部が角度調整部材の差込孔と折板
    屋根の取付孔とに差し込まれ、折板屋根と角度調整部材
    とがナットで締め付けられ、角度調整部材の下面に補強
    板の上端部が取り付けられ、 前記吊りボルトの下端部が補強板の差込孔と樋支持具に
    設けられた取付孔とに差し込まれ、補強板と樋支持具と
    がナットで締め付けられて、樋吊り具が折板屋根に係止
    されていることを特徴とする折板屋根用の樋吊り具の取
    付構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012026186A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Otis:Kk 折板屋根等吊り具用補強具
JP2017190561A (ja) * 2016-04-11 2017-10-19 株式会社オーティス 樋支持具用補強具

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