JP2001130879A - 電動昇降装置 - Google Patents

電動昇降装置

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JP2001130879A
JP2001130879A JP31271299A JP31271299A JP2001130879A JP 2001130879 A JP2001130879 A JP 2001130879A JP 31271299 A JP31271299 A JP 31271299A JP 31271299 A JP31271299 A JP 31271299A JP 2001130879 A JP2001130879 A JP 2001130879A
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sliding wheel
base
sliding
arm
plate
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JP31271299A
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Inventor
Shigeru Tsukamoto
茂 塚本
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TOHO KIKAI KOGYO KK
Original Assignee
TOHO KIKAI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モータの受ける負担を軽減させることにより、
駆動源であるモータの耐久性を向上させることができる
電動昇降装置を提供することを目的とするものである。 【解決手段】昇降装置100は、基台10と、その基台
に昇降支持したテーブル20と、それら基台とテーブル
との間に介装して先端に摺動輪12を備えた動力回転す
る昇降アーム11と、前記摺動輪12を嵌装して、略U
字状に形成した摺動路22を備えて前記テーブルに垂設
したプレート21とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータを駆動
することによる物品の昇降装置に関し、特に、駆動源で
ある電動モータの負荷を軽減する構造の電動昇降装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】物品の搬送ラインにおいて、被搬送物で
ある物品の搬送方向を直交する搬送ラインへ変更する場
合には、昇降装置を駆動して搬送コンベアを直交する他
の搬送ラインの高さまで持ち上げることにより、他の搬
送ラインへ物品を移行させるものとしている。
【0003】上記の昇降装置において、従来は、たとえ
ば特公昭59−41920の公報に記載した技術に代表
されるように、油圧シリンダを用いた装置により行われ
ていた。この公報に係る技術は、パンタグラフ機構を油
圧シリンダにより押し上げて、テーブルを上昇させる昇
降装置である。この技術によれば、油圧シリンダを傾設
することによって昇降装置そのものを小型化することが
可能となり、積載物の運搬効率が向上するために有効な
手段である。
【0004】しかし、積載テーブルを昇降させるための
駆動源に油圧シリンダを用いた場合には、作動油漏れの
発生、作動油交換の必要、油臭の発生、または自然落下
の危険性があるなどの不都合が生ずる。
【0005】そこで、搬送ラインにおける物品の搬送方
向を変更するための昇降装置では、図8のような実開平
3−1193号公報が示す技術が採用されていた。この
技術に係る昇降装置は、基台と、その基台に昇降支持し
たテーブルと、それら基台とテーブルとの間に介装して
先端に摺動輪を備えた動力回転するディスクと、前記摺
動輪を嵌装したカム穴を形成して前記テーブルに垂設し
たプレートとから構成されている。この実開平3−11
93号公報に係る考案の昇降装置では、モータが駆動す
ることによりディスクが回転し、このディスクに備えら
れた摺動輪が円周上に移動して、この摺動輪がカム穴を
押し上げることによってテーブルを上昇させるものであ
る。すなわち、摺動輪が駆動軸から真っ直ぐ下方へ下が
った位置にあるときは、テーブルは下降端の位置にあ
る。その下降端位置から上方へほぼ180°回動して駆
動軸から真っ直ぐ上方へ立ち上がった位置となると、テ
ーブルは上昇端にまで上昇するものである。この実開平
3−1193号公報に係る技術の昇降装置によれば、簡
易な構造であるために故障が少なく保守も容易であり、
装置そのものを小型化することができて、油圧シリンダ
を用いることによる上記の問題を回避することもできる
ために有効な手段である。
【0006】ところが、上記の実開平3−1139号公
報に係る技術の電動昇降装置においては前述したよう
に、モータの駆動により摺動輪が円周移動してこの摺動
輪がカム穴を押し上げる構造を採っているために、摺動
輪が駆動軸からまっすぐ下方へ下がった位置より、左右
いずれかの方向へ90度回転した位置では、摺動輪が支
持するテーブルからの荷重の位置が、駆動軸から最も離
れているので、駆動源であるモータに大きなの負荷がか
かり、モータの耐久性を低下させるものとなる。
【0007】一方、駆動軸と摺動輪との距離を短くする
と、摺動輪が駆動軸から真横の位置にあるときのモータ
の受ける負荷は少なくすることはできるが、テーブルを
上昇させる距離も短くなるために昇降装置としての目的
は果たせなくなる。
【0008】そこで、本発明者は上記の問題点を解決す
るために種々検討したところ、摺動輪が駆動軸から真横
の位置のときは、駆動軸とディスクに備えた摺動輪との
距離を短くしなくとも、荷重の重心をできるだけモータ
軸に近づけることによりモータへの負担は軽減されると
いうことに気づき、本発明を完成させたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、請求項1に係
る発明の目的とするところは、モータの受ける負担を軽
減させることにより、駆動源であるモータの耐久性を向
上させること(モータの耐久性向上)ができる電動昇降
装置を提供することを目的とするものである。
【0010】また、請求項2に係る発明の目的とすると
ころは、「モータの耐久性向上」ができることは勿論、
積載テーブルが摺動輪から離れることが防止できる(テ
ーブルの浮き上がり防止)電動昇降装置を提供すること
を目的とするものである。
【0011】そして、請求項3に係る発明の目的とする
ところは、「モータの耐久性向上」と「テーブルの浮き
上がり防止」ができて、円滑な昇降動作を(円滑な昇降
動作)することができる電動昇降装置を提供ことを目的
とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本各発明の採った手段を図面に付した符号を用い
て説明する。
【0013】まず、請求項1に係る発明の昇降装置10
0は、基台10と、その基台に昇降支持したテーブル2
0と、それら基台とテーブルとの間に介装して先端に摺
動輪12を備えた動力回転する昇降アーム11と、前記
摺動輪12を嵌装して、略U字状に形成した摺動路22
を備えて前記テーブルに垂設したプレート21とを備え
たものである。ここで、略U字状に形成した摺動路22
というのは、テーブル20に垂設したプレート21の下
端部分を半円状に成形することによって設けたものであ
る。
【0014】この請求項1に係る発明の電動昇降装置1
00によれば、モータ15が駆動することにより動力伝
達手段13を介して昇降アーム11が回動し、昇降アー
ム11の先端部分に備えた摺動輪12が円周移動して、
この摺動輪12が、テーブル20に垂設したプレート2
1の略U字状に形成した摺動路22を押し上げることに
よってテーブル20を上昇させるものである。摺動輪1
2が移動する円周軌道上の下端から、昇降アーム11が
180度回転して、摺動輪12が円周軌道上の頂点にま
で到達することによって、テーブル20が上昇端に到達
するものである。そして、摺動輪12が円周軌道上の頂
点を越えて下方へ移動して、円周軌道上の下端に到達す
ることによりテーブル20が下降端に到達するものであ
る。
【0015】図7は、テーブル20が下降端における摺
動輪の位置から、昇降アーム11が反時計回りに90度
回動して、摺動輪12が駆動シャフト14から真横の位
置にまで移動し、この摺動輪12がテーブル20を約半
分持ち上げた時点を示している。本発明はプレート21
に設けた摺動路を略U字状に形成しているために、摺動
輪12が駆動シャフト14から真横の位置にあるときに
は、摺動輪12は摺動路22の傾斜部分Pを支持してい
る。そのため、テーブル20からの全荷重Aは分割され
て、摺動輪12が支持する荷重は荷重Bへと減少され
る。
【0016】すなわち、本発明に係る電動昇降装置10
0は、摺動輪12が受ける摺動路22からの荷重を支持
する位置Pを、駆動シャフト14方向に近づけることが
できるものとなる。そのため、摺動輪12と駆動シャフ
ト14との距離を短くする場合と同様な効果を得ること
ができ、モータ15の受ける負担は軽減され、モータ1
5の耐久性を向上させることができるものである。
【0017】次に、請求項2に係る発明の電動昇降装置
100の採った手段を、説明する。
【0018】請求項2に係る発明の電動昇降装置100
は、基台10と、その基台に昇降支持したテーブル20
と、それら基台とテーブルとの間に介装して先端に摺動
輪12を備えた動力回転する昇降アーム11と、前記摺
動輪12を内包して、略U字形の長孔22aを備えて前
記テーブルに垂設したプレート21とを備えたものであ
る。
【0019】この請求項2に係る発明の電動昇降装置1
00は、請求項1に係る発明の電動昇降装置100に対
して、テーブル20に垂設したプレート21に設けられ
た摺動路22を略U字形の長孔22aとして形成したも
のである。請求項1の電動昇降装置100と同じ構成部
材については、図1中に同一符号を付して、その説明を
省略する。
【0020】この請求項2に係る発明の電動昇降装置1
00によれば、モータ15が駆動することにより動力伝
達手段13を介して昇降アーム11が回動し、昇降アー
ム11の先端部分に備えた摺動輪12が円周移動して、
この摺動輪12がテーブル20に垂設したプレート21
の略U字形の長孔22aを押し上げることによってテー
ブル20を上昇させるものである。摺動輪12が移動す
る円周軌道上の下端から、昇降アーム11が180度回
転して、摺動輪12が円周軌道上の頂点にまで到達する
ことによって、テーブル20が上昇端に到達するもので
ある。そして、摺動輪12が円周軌道上の頂点を越えて
下方へ移動して、円周軌道上の下端に到達することによ
りテーブル20が下降端に到達するものである。このと
き、摺動輪12は略U字形の長孔22aに内包されてい
るために、摺動輪12が下方へ円周移動するときには、
摺動輪12が長孔22aを形成したプレート21を確実
に下降端まで引き下げることとなる。これにより、偏荷
重等によってテーブル20が摺動輪12から離れて浮き
上がる状態の発生を防止できるものである。
【0021】そして、請求項3に係る発明電動昇降装置
100は、基台10と、その基台にパンタグラフ機構3
1により昇降支持したテーブル20と、それら基台とテ
ーブルとの間に介装して先端に摺動輪12を備えた動力
回転する昇降アーム11と、モータ15から昇降アーム
11にまで動力を伝達するギアボックス13aと、前記
摺動輪12を内包して、略U字形の長孔22aを備えて
前記テーブルに垂設したプレート21とを備えたもので
ある。
【0022】請求項3に係る発明の電動昇降装置100
は、請求項2の発明に対して、基台とテーブルとの間を
パンタグラフ機構31によって昇降自在に固定して、モ
ータ15の動力をギアボックス13aを介して昇降アー
ム11にまで伝達するものである。
【0023】パンタグラフ機構31は電動昇降装置の基
台とテーブルとを昇降自在に固定するものであって、そ
の一端はボルトにより回動自在に固定し、他端は基台な
いしはテーブルに形成したレール32に摺設するもので
ある。請求項1又は2の電動昇降装置100と同じ構成
部材については、図1中に同一符号を付して、その説明
を省略する。
【0024】この請求項3に係る発明の電動昇降装置1
00によれば、モータ15が駆動することによりギアボ
ックス13aを介して昇降アーム11が回動し、昇降ア
ーム11の先端部分に備えた摺動輪12が円周移動し
て、この摺動輪12がテーブル20に垂設したプレート
21の略U字形の長孔22aを押し上げることによって
テーブル20を上昇させるものである。摺動輪12が移
動する円周軌道上の下端から、昇降アーム11が180
度回転して、摺動輪12が円周軌道上の頂点にまで到達
することによって、テーブル20が上昇端に到達するも
のである。そして、摺動輪12が円周軌道上の頂点を越
えて下方へ移動して、円周軌道上の下端に到達すること
によりテーブル20が下降端に到達するものである。こ
のとき、摺動輪12は略U字形の長孔22aに内包され
ているために、摺動輪12が下方へ円周移動するときに
は、摺動輪12が長孔22aを形成したプレート21を
確実に下降端まで引き下げることとなる。また、図1に
示すように、基台10とテーブル20とを昇降自在に連
結したパンタグラフ機構31は、その一端を基台10な
いしテーブル20に回動自在に固定して、他端を基台1
0ないしテーブル20に形成されたレール32へ摺設し
ているために、テーブル20が上昇することにより、パ
ンタグラフ機構31の摺設端は電動昇降装置100の内
側方向へ摺動することとなる。
【0025】一方、図7は、テーブル20が下降端にお
ける摺動輪の位置から、昇降アーム11が反時計回りに
90度回動して、摺動輪12が駆動シャフト14から真
横の位置にまで移動し、この摺動輪12がテーブル20
を約半分持ち上げた時点を示している。本発明はプレー
ト21に設けた摺動路を略U字状に形成しているため
に、摺動輪12が駆動シャフト14から真横の位置にあ
るときには、摺動輪12は摺動路22の傾斜部分Pを支
持している。そのため、テーブル20からの全荷重A
は、荷重Bと荷重Cとに分割されて、摺動輪12が支持
する荷重は荷重Bへと軽減され、モータ15の耐久性を
向上させるものである。ところが、荷重Aから分割され
た荷重Cを何等かの手段で支持しないと、荷重Cの矢印
方向へテーブル20が滑動しようとする力が生ずる。そ
こで、この請求項3に係る発明の電動昇降装置100で
は、基台10とテーブル20とを、パンタグラフ機構3
1により昇降自在に固定して、このパンタグラフ機構3
1により荷重Cを支持することによって、テーブル20
が荷重Cに係る矢印方向へ滑動することを防止できて、
円滑な昇降動作を行うことができるものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面を用いて説明する。
【0027】図1は本発明に係る電動昇降装置100の
内部を示したものである。本実施形態に係る電動昇降装
置100は、基台10と、その基台にパンタグラフ機構
31により昇降支持したテーブル20と、それら基台と
テーブルとの間に介装して、先端に摺動輪12を備えた
動力回転する昇降アーム11と、その摺動輪を内包した
略U字形の長孔22aを形成して前記テーブル20に垂
設したプレート21と、モータ15からの動力を伝達す
るギアボックス13aとから構成されている。
【0028】本実施形態に係る電動昇降装置100で
は、箱体からなる基台10並びにテーブル20により本
体が形成され、その本体の内部に前記構成からなる昇降
機構が設けられているものである。図1が示すように、
箱体からなる基台10並びにテーブル20は、パンタグ
ラフ機構31により昇降自在に連結している。このパン
タグラフ機構31は、その一端を基台10ないしテーブ
ル20に回動自在に固定して、他端を基台10ないしテ
ーブル20に形成されたレール32へ摺設しているため
に、テーブル20が上昇することにより、パンタグラフ
機構31の摺設端は電動昇降装置100の内側方向へ摺
動するものである。本実施形態に係る電動昇降装置10
0では、このパンタグラフ機構31の摺設端側をMCナ
イロン等の樹脂により形成した軸受けを介して、基台1
0ないしはテーブル20の内側に形成したレール32に
摺設している。パンタグラフ機構31の摺設端と基台1
0並びにテーブル20に形成したレール32との摺動に
おける摩擦を減らして、なおかつ、軸受け部材が容易に
変形・摩耗しない程度の強度を確保する必要があるから
である。
【0029】次に、本体内部に設けた昇降機構について
説明する。
【0030】本体内部に設けた昇降機構は、前記したよ
うに、動力回転する昇降アーム11と、その昇降アーム
11の先端に設けた摺動輪12と、この摺動輪を内包す
る略U字形の長孔22aを形成して、テーブルに垂設し
たプレート21と、モータ15の駆動力を伝達するギア
ボックス13aから構成されている。
【0031】まず、本実施例に係る昇降アーム12は、
直方体の金属ブロックにより形成し、その直方体の金属
ブロックの一端に摺動輪12を設けている。この摺動輪
12は、昇降アーム12にベアリングを介して備えてい
るために回動可能である。そして、これらの摺動輪12
を備えた昇降アーム11を、ギアボックス13aの駆動
シャフト14に固定して、昇降アーム11がモータ15
の駆動力を受けて回動するものである。一方、テーブル
20に垂設したプレート21には、略U字形の長孔22
aが設けられており、本実施形態における略U字形の長
孔22aは、半径50mmの曲線を形成している。これ
に対して、昇降アーム11における摺動輪12の中心と
駆動シャフト14の中心との寸法は25mmとしてい
る。また、摺動輪12が略U字形の長孔22aの内側を
円滑に摺動するために、略U字形の長孔22aの幅は摺
動輪12の直径よりも、やや広い幅に形成している。
【0032】この実施形態に係る電動昇降装置100に
よれば、モータ15が駆動することによりギアボックス
13aを介して昇降アーム11が回動し、昇降アーム1
1の先端部分に備えた摺動輪12が円周移動して、この
摺動輪12がテーブル20に垂設したプレート21の略
U字形の長孔22aを押し上げることによってテーブル
20を上昇させるものである。摺動輪12が移動する円
周軌道上の下端から、昇降アーム11が180度回転し
て、摺動輪12が円周軌道上の頂点にまで到達すること
によって、テーブル20が上昇端に到達するものであ
る。そして、摺動輪12が円周軌道上の頂点を越えて下
方へ移動して、円周軌道上の下端に到達することにより
テーブル20が下降端に到達するものである。このと
き、摺動輪12は略U字形の長孔22aに内包されてい
るために、摺動輪12が下方へ円周移動するときには、
摺動輪12が長孔22aを形成したプレート21を確実
に下降端まで引き下げることとなる。また、図1に示す
ように、基台10とテーブル20とを昇降自在に連結し
たパンタグラフ機構31は、その一端を基台10ないし
テーブル20に回動自在に固定して、他端を基台10な
いしテーブル20に形成されたレール32へ摺設してい
るために、テーブル20が上昇することにより、パンタ
グラフ機構31の摺設端は電動昇降装置100の内側方
向へ摺動することとなる。
【0033】一方、図7は、テーブル20が下降端にお
ける摺動輪の位置から、昇降アーム11が反時計回りに
90度回動して、摺動輪12が駆動シャフト14から真
横の位置にまで移動し、この摺動輪12がテーブル20
を約半分持ち上げた時点を示している。本発明はプレー
ト21に設けた摺動路を略U字状に形成しているため
に、摺動輪12が駆動シャフト14から真横の位置にあ
るときには、摺動輪12は摺動路22の傾斜部分Pを支
持している。そのため、テーブル20からの全荷重A
は、荷重Bと荷重Cとに分割されて、摺動輪12が支持
する荷重は荷重Bへと軽減され、モータ15の耐久性を
向上させるものである。ところが、荷重Aから分割され
た荷重Cを何等かの手段で支持しないと、荷重Cの矢印
方向へテーブル20が滑動しようとする力が生ずる。そ
こで、前記したパンタグラフ機構31により昇降自在に
固定して、このパンタグラフ機構31により荷重Cを支
持することによって、テーブル20が荷重Cに係る矢印
方向へ滑動することを防止できるものである。
【0034】また、図示はしないが、テーブル20の上
昇端位置および下降端位置は近接センサーを備え、この
センサーによりテーブル20の位置が検知されるように
なっている。テーブル20が上昇端位置または下降端位
置にあるときはセンサーが出力信号を発信し、この出力
信号に基づいて、モータ15の内蔵クラッチが遮断され
ることによりモータ15の駆動軸は停止して、テーブル
20が上昇端位置または下降端位置で停止する。このと
き、モータ15の内蔵ブレーキによってその駆動軸がロ
ックされることによりテーブル20の位置が保持され
る。そして、モータ15の内蔵ブレーキが解除され、か
つ内蔵クラッチが接続されることにより、駆動シャフト
14がさらに180°回動すると、テーブル20が上昇
し、または下降する。このようなテーブル20の昇降動
作過程において摺動輪12は略U字形の長孔22aに沿
って往復動し、またパンタグラフ機構31の摺設端は基
台10並びにテーブル20に形成したレール32を摺動
するものである。
【0035】したがって、本実施形態に係る電動昇降装
置100によれば、上記構成によって、「モータの耐久
性向上」と「テーブルの浮き上がり防止」ができて、
「円滑な昇降動作」も可能となるものである。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、まず、請求
項1に係る発明の電動昇降装置は、基台と、その基台に
昇降支持したテーブルと、それら基台とテーブルとの間
に介装して先端に摺動輪を備えた動力回転する昇降アー
ムと、前記摺動輪を嵌装して、略U字状に形成した摺動
路を備えて前記テーブルに垂設したプレートとを備えた
ことにその構成上の特徴があり、これにより、モータの
受ける負担を軽減させて、駆動源であるモータの耐久性
を向上させること(モータの耐久性向上)ができるとい
う効果を有するものである。
【0037】次に請求項2に係る発明の電動昇降装置
は、基台と、その基台に昇降支持したテーブルと、それ
ら基台とテーブルとの間に介装して先端に摺動輪を備え
た動力回転する昇降アームと、前記摺動輪を内包して、
略U字状に形成した長孔を備えて前記テーブルに垂設し
たプレートとを備えたことにその構成上の特徴があり、
これにより、「モータの耐久性向上」ができることは勿
論、積載テーブルが摺動輪から離れることが防止できる
(テーブルの浮き上がり防止)という効果を奏するもの
である。
【0038】そして、請求項3に係る発明の電動昇降装
置は、基台と、その基台にパンタグラフ機構により昇降
支持したテーブルと、それら基台とテーブルとの間に介
装して先端に摺動輪を備えた動力回転する昇降アーム
と、モータから昇降アームにまで動力を伝達するギアボ
ックスと、前記摺動輪を内包して、略U字状に形成した
長孔を備えて前記テーブルに垂設したプレートとを備え
たことにその構成上の特徴があり、これにより、「モー
タの耐久性向上」と「テーブルの浮き上がり防止」がで
きて、円滑な昇降動作をすることができるという効果を
も奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動昇降装置100の一部破断斜
視図である。
【図2】図1の電動昇降装置100の平面図である。
【図3】同電動昇降装置100のA−A断面図である。
【図4】同電動昇降装置100のB−B断面図である。
【図5】テーブル20が下降端にあるときの同電動昇降
装置100のC−C断面図である。
【図6】テーブル20が上昇端にあるときの同電動昇降
装置100のC−C断面図である。
【図7】従来技術に係る電動昇降装置の正面図である。
【符号の説明】
電動昇降装置 100 基台 10 昇降アーム 11 摺動輪 12 動力伝達手段 13 ギアボックス 13a 駆動シャフト 14 モータ 15 テーブル 20 プレート 21 摺動路 22 長孔 22a パンタグラフ機構 31 レール 32
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月12日(1999.11.
12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動昇降装置100の一部破断斜
視図である。
【図2】図1の電動昇降装置100の平面図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】図2におけるB−B線断面図である。
【図5】テーブル20が下降端にあるときの、図2にお
けるC−C線断面図である。
【図6】テーブル20が上昇端にあるときの、図2にお
けるC−C線断面図である。
【図7】テーブル20が下降端にあるときから昇降アー
ム11が反時計回りに90度回転した位置にあるとき
の、同電動昇降装置100内部の側面図である。
【図8】従来技術に係る電動昇降装置の正面図である。
【符号の説明】 電動昇降装置 100 基台 10 昇降アーム 11 摺動輪 12 動力伝達手段 13 ギアボックス 13a 駆動シャフト 14 モータ 15 テーブル 20 プレート 21 摺動路 22 長孔 22a パンタグラフ機構 31 レール 32

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台と、その基台に昇降支持したテーブル
    と、それら基台とテーブルとの間に介装して先端に摺動
    輪を備えた動力回転する昇降アームと、前記摺動輪を嵌
    装した摺動路を形成して前記テーブルに垂設したプレー
    トとを備えた電動昇降装置であって、 前記摺動路を略U字状に形成して前記摺動輪を嵌装し、
    前記昇降アームを動力伝達手段を介して電動モータによ
    り回動させ、この摺動路を前記摺動輪により押し上げる
    ことによって前記テーブルを上昇させる電動昇降装置。
  2. 【請求項2】基台と、その基台に昇降支持したテーブル
    と、それら基台とテーブルとの間に介装して、先端に摺
    動輪を備えた動力回転する昇降アームと、前記摺動輪を
    内包する長孔を形成して前記テーブルに垂設したプレー
    トとを備えた電動昇降装置であって、 前記プレートの長孔を略U字形に形成して前記摺動輪を
    内包し、前記昇降アームを動力伝達手段を介して電動モ
    ータにより回動させ、前記摺動輪により略U字形の長孔
    を備えたプレートを押し上げることによって前記テーブ
    ルを上昇させる電動昇降装置。
  3. 【請求項3】基台と、その基台にパンタグラフ機構によ
    り昇降支持したテーブルと、それら基台とテーブルとの
    間に介装して、先端に摺動輪を備えた動力回転する昇降
    アームと、その摺動輪を内包する長孔を形成して前記テ
    ーブルに垂設したプレートとを備えた電動昇降装置であ
    って、 前記プレートの長孔を略U字形に形成して前記摺動輪を
    内包し、前記昇降アームをギアボックスを介して電動モ
    ータにより回動させ、前記摺動輪により略U字型の長孔
    を備えたプレートを押し上げることによって前記テーブ
    ルを上昇させる電動昇降装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006264966A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Daifuku Co Ltd リフト装置

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