JP2001129939A - ポリスチレン系樹脂発泡積層体および容器 - Google Patents

ポリスチレン系樹脂発泡積層体および容器

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JP2001129939A JP31436799A JP31436799A JP2001129939A JP 2001129939 A JP2001129939 A JP 2001129939A JP 31436799 A JP31436799 A JP 31436799A JP 31436799 A JP31436799 A JP 31436799A JP 2001129939 A JP2001129939 A JP 2001129939A
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Akitoshi Sakata
哲年 坂田
Mitsuharu Korogi
光治 興梠
Mamoru Ishida
守 石田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品容器素材として使用するのに適した印刷
性を付備したポリスチレン系樹脂発泡体及び発泡体容器
を提供する。 【解決手段】 第1に式(1)で表わされる印刷性特
性Pが10.0以下であるポリスチレン系樹脂発泡積層
体とする。 P=16.0Ra−32.6R−130ρ+27.3
(1) ρ[g/cm3] 発泡部の発泡体密度 Ra[μm] 印刷が施される面における中心線表
面粗さ R [−] 発泡体セルのアスペクト比 第2に発泡部の発泡体密度ρが0.05g/cm3
0.20g/cm3であって、式(2)で表わされる印
刷性特性Pが10.0以下であるポリスチレン系樹脂発
泡積層体容器とする。 P=16.0Ra−32.6R−130ρ+27.3
(2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリスチレン系樹脂
発泡体に関し、特に印刷性を要求される食品容器として
好適なものを提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種即席食品やスナック食品等を
収納する容器として、ポリスチレン系樹脂発泡シートを
加熱成形して成る容器が用いられてきた。上記ポリスチ
レン系樹脂発泡シートは軽量で安価であること、断熱性
が良好であることなどの長所を有する。
【0003】ポリスチレン系樹脂発泡シートの製造方法
としては、成形工程が簡単であると共にポリスチレン系
樹脂発泡シートの品質が安定する等の特徴を有する押出
発泡成形法が従来から広く採用されている。
【0004】この押出発泡成形法においては、発泡剤等
と共に溶融混練された樹脂組成物を環状ダイオリフィス
から大気中に吐出させることにより、チューブ状樹脂発
泡体を形成させた後該チューブ状発泡体内面を冷却ドラ
ムに接触させて冷却し、ついでチューブ状発泡体の一端
もしくは二端を切り開くことによりポリスチレン系樹脂
発泡シートを製造する。
【0005】得られたポリスチレン系樹脂発泡シートは
その表面性や光沢などの外観及び強度を向上させるた
め、必要に応じて、熱溶融した熱可塑性樹脂を積層する
所謂押出ラミネートにより、あるいは熱溶融した合成樹
脂を接着剤代わりに使用して熱可塑性樹脂フィルムを積
層するサンドラミネートにより、若しくは、フィルムを
直接ポリスチレン系樹脂発泡シートに熱圧着する熱ラミ
ネートなどによってポリスチレン系樹脂発泡シート表面
を化粧した後、どんぶりなどの成形用積層シートとして
供されている。
【0006】このようにして供給されたポリスチレン系
樹脂発泡シートは、熱成形により丼などの容器に加工さ
れた後、意匠性付与等の目的により、必要に応じて、容
器の外側側面に図柄や文字などの曲面印刷が施される。
このとき、印刷適性が劣ると、印刷ぬけ等が発生するの
で外観上の美麗さがかける。
【0007】そこで印刷適性を向上させるため、ポリス
チレン系樹脂発泡シート積層体を2次発泡させた発泡体
の中心線表面粗さと厚み方向に4kg/cm2の圧力を
加えたときの発泡体の変形量を表わす圧縮変形量を規定
したポリスチレン系樹脂発泡シート積層体(特開平9−
272165号公報)が提案されている。この公報では
ポリスチレン系樹脂発泡積層シートの密度が最低になる
ように2次発泡させた後の圧縮変形量が0.5mm以下
であるとともに、中心線表面粗さが15μm以下である
としている。2次発泡された発泡体の圧縮変形量と表面
粗さを特定の範囲にすることにより、印刷特性はある程
度改善されたが、更に改良する余地がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者等は、
ポリスチレン系樹脂発泡積層シートからなるポリスチレ
ン系樹脂発泡積層体容器に就き鋭意研究を重ねた結果、
ポリスチレン系樹脂発泡積層体容器の印刷が施される面
の中心線表面粗さRa、発泡部の発泡体密度ρ、および
セルのアスペクト比Rから求められる印刷性特性Pをあ
る範囲に規定することにより、良好な印刷性を示す容器
が得られることを見出し、本発明に到達した。
【0009】更に本発明者等は、ポリスチレン系樹脂発
泡シートからなる容器に限らず、ポリスチレン系樹脂発
泡シートそのものに印刷を施した場合も上記関係が得ら
れることを見出した。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、第1にポリス
チレン系樹脂発泡積層体において、式(1)で表わされ
る印刷性特性Pが10.0以下であるポリスチレン系樹
脂発泡積層体を得ることで上記課題を解決できる。
【0011】第2にポリスチレン系樹脂発泡体容器にお
いて、発泡部の発泡体密度ρが0.05g/cm3
0.20g/cm3であり、式(2)で表わされる印刷
性特性Pが10.0以下であるポリスチレン系樹脂発泡
積層体容器を得ることで上記課題を解決できる。 P=16.0Ra−32.6R−130ρ+27.3 (2) ρ[g/cm3] 発泡部の発泡体密度 Ra[μm] 印刷が施される面における中心線表
面粗さ R [−] 発泡体セルのアスペクト比
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で用いることのできるポリ
スチレン系樹脂発泡シートは、一般に行われている押出
発泡成形法によって得られた発泡シートであり、スチレ
ン系樹脂は特に限定されないが、例えば汎用ポリスチレ
ン樹脂、ハイインパクトポリスチレン樹脂、スチレンー
エチレン共重合体樹脂、スチレン−アクリルニトリル共
重合体樹脂、スチレン−メチルメタアクリレート共重合
体樹脂、スチレン−アクリル酸エステル共重合体樹脂、
スチレン−無水マレイン酸共重合体樹脂及びこれ等の混
合物等の中から適宜選択して使用することができる。
【0013】これ等のポリスチレン系樹脂にはタルク、
炭酸カルシウム等の無機物、可塑剤及び安定剤を所望す
る物質に応じて添加することができる。また、発泡剤と
しては、ポリスチレン系樹脂の発泡剤として公知の物理
発泡剤または化学発泡剤の中から適宜選択して使用する
ことができる。物理発泡剤としては、例えばプロパン、
ブタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロブタン、シクロペ
ンタン等の炭化水素化合物、トリクロロフルオロメタ
ン、ジクロロジフルオロメタン、1,2−ジクロロ−
1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1−クロロ−
1,1−ジフロロエタン、1,1−ジフロロエタン、
1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフロロエタン、メ
チルクロライド、エチルクロライド、エチレンクロライ
ドなどのハロゲン化炭化水素類、二酸化炭素、窒素、空
気、水あるいはこれらの混合物などを挙げることができ
る。化学発泡剤としては例えばアゾジカルボンアミドな
どの有機系熱分解型発泡剤、重炭酸塩とクエン酸等の有
機酸との組み合わせ等を挙げることができる。
【0014】本発明では印刷性特性Pは10.0以下が
よいとしているが、更に好ましくは7.5以下であると
よい。
【0015】本発明における発泡ポリスチレン系樹脂シ
ートからなる容器の厚さについては特に規定はないが、
好ましくは0.5mm〜5mmであるとよい。そして、
発泡手段は特に限定されるものではないが、押出発泡が
最も好ましい。
【0016】積層する熱可塑性樹脂フィルムとしては、
耐衝撃性ポリスチレン、及び前に述べたポリスチレン系
合成樹脂と耐衝撃性ポリスチレンの混合又はポリスチレ
ン系合成樹脂単独であるものを挙げることができる。
【0017】ポリスチレン系樹脂発泡積層体容器である
場合、発泡体密度ρは0.05g/cm3〜0.20g
/cm3であると良い。ρを0.05g/cm3〜0.2
0g/cm3としたのは、0.05g/cm3未満では天
地強度やリップ強度で表わされる発泡体容器の強度が十
分に付与されない。一方0.20g/cm3超では、断
熱性が十分でなく、発泡体容器の質感が劣り、またコス
トも高くなる。
【0018】印刷が施される面の中心線表面粗さRaは
好ましくは0.80μm未満であるとよい。0.80μ
m以上では、発泡体表面の凹凸が大きく外観が芳しくな
くなる。
【0019】本発明でいう発泡部とは、ポリスチレン系
樹脂積層発泡体及びポリスチレン系樹脂積層発泡体容器
において、表面に積層された熱可塑性樹脂フィルムを除
いた発泡体のことである。
【0020】次に本発明の発泡体セルについて説明す
る。セルアスペクト比の測定方法は次の通りに行なっ
た。発泡体のMD方向、TD方向、VD方向を図1に準
じて決定した。発泡体容器の場合は深さ方向をMD方
向、周方向をTD方向、厚さ方向をVD方向、発泡体の
場合は押出方向をMD方向、巾方向をTD方向、厚さ方
向をVD方向とした。この発泡体をMD−VD断面でカ
ットした。この断面を走査型電子顕微鏡((株)日立製
作所製、品番:S−450)にて写真撮影した。写真に
おいて、発泡体セルの輪郭を黒インキでOHPシートに
書き写し、発泡体もしくは発泡体容器におけるMD方向
1.5mm、VD方向は発泡部の範囲について画像処理
装置((株)ピアス製、品番:PIAS−II)によりM
D、VD方向のフェレ径を測定した。次に発泡体をTD
−VD断面でカットした。この断面を走査型電子顕微鏡
((株)日立製作所製、品番:S−450)にて写真撮
影した。写真において、発泡体セルの輪郭を黒インキで
OHPシートに書き写し、発泡体もしくは発泡体容器に
おけるTD方向1.5mm、VD方向は発泡部の範囲に
ついて画像処理装置((株)ピアス製、品番:PIAS
−II)によりTD、VD方向のフェレ径を測定した。得
られたフェレ径より式(3)によりアスペクト比Rを決
定した。ここでフェレ径は図2に示すようにセル断面を
長方形で囲んだ時の一辺の長さである。
【0021】 R=tVD/(tMD×tTD1/2 (3) ここで、tVD、tMD、tTDはそれぞれVD、MD、TD
方向のフェレ径である。
【0022】本発明での発泡体密度、中心線表面粗さ、
アスペクト比を測定したサンプルは、図2で定めるMD
方向の長さが50mm、TD方向の長さが100mmの
長方形の発泡体である。ポリスチレン系樹脂発泡積層体
容器の場合は印刷を施す側面部である。
【0023】本発明での発泡体密度の測定はJISK7
112に準拠し、電子比重計(ミラージュ貿易(株)、
ED−120T)を用いて行った。
【0024】本発明における表面の中心線表面粗さは表
面粗さ計を用いてJIS−B0601−82に準じて測
定した。尚、測定器は一般に使用されているものでよ
く、その具体例としては、表面粗さ計(東京精密製 サ
ーフコム1500A)が挙げられる。中心線表面粗さの
測定は、前記測定サンプルの長手方向(TD方向)に沿
って10mmの測定距離を5回測定し、その平均値を中
心線表面粗さとした。
【0025】次に実施例、比較例によって本発明をさら
に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるもので
はない。なお、以下において示す部は重量部である。
【0026】
【実施例】(実施例1)ポリスチレン樹脂と造核剤とし
てタルク1.0部をブレンドし、第1押出機に投入して
溶融及び混練した。この後、発泡剤としてブタンを3.
0部の割合で押出機に圧入して、樹脂と発泡剤を混合し
た。次に接続された第2押出機にて樹脂温度を150℃
に下げ、サーキュラーダイを通して吐出量270kg/
hrで押出発泡した。押出された発泡シートの外表面
は、ダイに近接した空冷装置により1.5mmHgの風
量で急冷された。このようにして、厚みが2.2mm、
坪量が250g/m2の発泡シートを得た。一定の熟成
時間をおいた発泡シートの外表面側に、Tダイを備えた
押出機に、耐衝撃性ポリスチレンを投入し、次いで溶融
押出した厚さ155μmの非発泡フィルムを積層した。
【0027】得られた積層シートの中心線表面粗さ、発
泡体密度、アスペクト比を測定したところ、それぞれ
0.12μm、0.095g/cm3、0.50であっ
た。これより印刷性特性Pを計算すると0.6であっ
た。積層シートのTD方向中心部においてMD方向50
mm、TD方向100mmのサンプルを切出し、印刷を
施したところ、このシートは印刷性に非常に優れてい
た。なお、判定の基準、方法及び結果を表1に示す。
【0028】
【表1】 (実施例2)ポリスチレン樹脂と造核剤としてタルク
1.0部をブレンドし、第1押出機に投入して溶融及び
混練した。この後、発泡剤としてブタンを3.0部の割
合で押出機に圧入して、樹脂と発泡剤を混合した。次に
接続された第2押出機にて樹脂温度を150℃に下げ、
サーキュラーダイを通して吐出量270kg/hrで押
出発泡した。押出された発泡シートの外表面は、ダイに
近接した空冷装置により1.5mmHgの風量で急冷さ
れた。このようにして、厚みが2.2mm、坪量が25
0g/m2の発泡シートを得た。
【0029】一定の熟成時間をおいた発泡シートの外表
面側に、Tダイを備えた押出機に、耐衝撃性ポリスチレ
ンを投入し、次いで溶融押出した厚さ155μmの非発
泡フィルムを積層した。
【0030】次いで、これらの積層発泡シートを用い
て、非発泡ポリスチレン系樹脂フィルムが外表面になる
ようにして開口部の内径140mm、底部の内径100
mm、深さ80mmの丼状容器の成形を行なった。成形
は単発成形機を用いて行い、ヒーター部での加熱時間は
30秒であった。得られた容器の側面の上端10mmよ
り50mmの側面部における中心線表面粗さ、発泡体密
度、アスペクト比を成形1週間後測定したところ、それ
ぞれ0.30μm、0.108g/cm3、0.33で
あった。これより印刷性特性Pを計算すると7.3であ
った。容器成形1週間後に得られた容器の上端10mm
より50mmについて側面部に曲面印刷を施したとこ
ろ、この容器は曲面印刷性に非常に優れていた。なお、
判定の基準、方法及び結果を表2に示す。
【0031】
【表2】 (実施例3)吐出量を240kg/hrにした以外は実
施例2と同様にして実験を行ない、坪量250g/
2、厚み2.2mmの発泡シートを得た。次いで実施
例1と同様にして成形を行った。得られた容器の側面の
上端10mmより50mmの側面部における中心線表面
粗さ、発泡体密度、アスペクト比を成形1週間後測定し
たところ、それぞれ0.48μm、0.105g/cm
3、0.37であった。これより印刷性特性Pを計算す
ると9.3であった。容器成形1週間後に得られた容器
の上端10mmより50mmについて側面部に曲面印刷
を施したところ、この容器は少し白い斑点が確認された
ものの、曲面印刷性に優れていた。判定の基準、方法及
び結果を表2に示す。
【0032】(比較例1)非発泡フィルムの厚さを50
μmとした以外は実施例1と同様にしてポリスチレン系
樹脂発泡積層シートを得た。得られた積層シートの中心
線表面粗さ、発泡体密度、アスペクト比を測定したとこ
ろ、それぞれ0.78μm、0.095g/cm3
0.50であった。これより印刷性特性Pを計算すると
11.1であった。積層シートのTD方向中心部におい
てMD方向50mm、TD方向100mmのサンプルを
切出し、印刷を施したところ、印刷不良である印刷抜け
が発生した。なお、判定の基準、方法及び結果を表1に
示す。
【0033】(比較例2)シート冷却の風量を1.0m
mHgとした以外は実施例2と同様にした。坪量250
g/m2、厚み2.2mmの発泡シートを得た。次いで
実施例1と同様にして成形を行った。得られた容器の側
面の上端10mmより50mmの側面部における中心線
表面粗さ、発泡体密度、アスペクト比を成形1週間後測
定したところ、それぞれ0.48μm、0.110g/
cm3、0.32であった。これより印刷性特性Pを計
算すると10.2であった。容器成形1週間後に得られ
た容器の上端10mmより50mmについて側面部に曲
面印刷を施したところ、印刷不良が発生した。判定の基
準、方法及び結果を表2に示す。
【0034】(比較例3)発泡剤のブタンの圧入量を
4.0部とした以外は実施例2と同様にして実験を行な
い、坪量240g/m2、厚み2.2mmの発泡シート
を得た。次いで実施例1と同様にして成形を行った。得
られた容器の側面の上端10mmより50mmの側面部
における中心線表面粗さ、発泡体密度、アスペクト比を
成形1週間後測定したところ、それぞれ0.35μm、
0.089g/cm3、0.33であった。これより印
刷性特性Pを計算すると10.6であった。容器成形1
週間後に得られた容器の上端10mmより50mmにつ
いて側面部に曲面印刷を施したところ、印刷不良が発生
した。判定の基準、方法及び結果を表2に示す。
【0035】(比較例4)吐出量を290kg/hrに
した以外は実施例2と同様にして実験を行ない、坪量2
50g/m2、厚み2.1mmの発泡シートを得た。次
いで実施例1と同様にして成形を行った。得られた容器
の側面の上端10mmより50mmの側面部における中
心線表面粗さ、発泡体密度、アスペクト比を成形1週間
後測定したところ、それぞれ0.35μm、0.106
g/cm3、0.25であった。これより印刷性特性P
を計算すると11.0であった。容器成形1週間後に得
られた容器の上端10mmより50mmについて側面部
に曲面印刷を施したところ、印刷不良が発生した。判定
の基準、方法及び結果を表2に示す。
【0036】(比較例5)吐出量を220kg/hrと
した以外は実施例2と同様にして得た発泡シートを熟成
期間を置かず、方法は実施例1と同様にして耐衝撃性ポ
リスチレンの非発泡フィルムを積層し、続けて成形を行
った。得られた容器の側面の上端10mmより50mm
の側面部における中心線表面粗さ、発泡体密度、アスペ
クト比を成形1週間後測定したところ、それぞれ0.8
5μm、0.122g/cm3、0.48であった。こ
れより印刷性特性Pを計算すると9.4であった。この
容器の表面は多数の凹凸が存在し、外観が不良であっ
た。容器成形1週間後に得られた容器の上端10mmよ
り50mmについて側面部に曲面印刷を施したところ、
印刷性特性が10以下であるにもかかわらず印刷不良が
発生した。判定の基準、方法及び結果を表2に示す。
【0037】
【発明の効果】第1に式(1)で表わされる印刷性特性
Pが10.0以下であるポリスチレン系樹脂発泡積層体
を得ることで良好な印刷性を有するポリスチレン系樹脂
発泡積層体を提供できる。
【0038】 P=16.0Ra−32.6R−130ρ+27.3 (1) ρ[g/cm3] 発泡部の発泡体密度 Ra[μm] 印刷が施される面における中心線表
面粗さ R [−] 発泡体セルのアスペクト比 第2に発泡部の発泡体密度ρが0.05g/cm3
0.20g/cm3であって、式(2)で表わされる印
刷性特性Pが10.0以下であるポリスチレン系樹脂発
泡積層体容器を得ることで良好な印刷性を有するポリス
チレン系樹脂発泡積層体容器を提供できる。
【0039】 P=16.0Ra−32.6R−130ρ+27.3 (2) ρ[g/cm3] 発泡部の発泡体密度 Ra[μm] 印刷が施される面における中心線表
面粗さ R [−] 発泡体セルのアスペクト比
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるセルアスペクト比を計算するの
に用いるMD、TD、VDの定義を示している。
【図2】本発明におけるセルアスペクト比を計算するの
に用いるフェレ径の定義を示している。
【符号の説明】 1.どんぶり型容器 2.方形型容器 3.押出発泡シート 4.発泡体セル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)で表わされる印刷性特性Pが1
    0.0以下であるポリスチレン系樹脂発泡積層体。 P=16.0Ra−32.6R−130ρ+27.3 (1) ρ[g/cm3] 発泡部の発泡体密度 Ra[μm] 印刷が施される面における中心線表
    面粗さ R [−] 発泡体セルのアスペクト比
  2. 【請求項2】発泡部の発泡体密度ρが0.05g/cm
    3〜0.20g/cm3であって、式(2)で表わされる
    印刷性特性Pが10.0以下であるポリスチレン系樹脂
    発泡積層体容器。 P=16.0Ra−32.6R−130ρ+27.3 (2) ρ[g/cm3] 発泡部の発泡体密度 Ra[μm] 印刷が施される面における中心線表
    面粗さ R [−] 発泡体セルのアスペクト比
  3. 【請求項3】前記印刷が施される面の中心線表面粗さR
    aが0.80μm未満である請求項2記載のポリスチレ
    ン系樹脂発泡積層体容器。
JP31436799A 1999-11-04 1999-11-04 ポリスチレン系樹脂発泡積層体および容器 Pending JP2001129939A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003267385A (ja) * 2002-03-12 2003-09-25 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 成形容器
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