JP2001129751A - 摺動部材のクラウニング加工方法とこれに用いる装置 - Google Patents

摺動部材のクラウニング加工方法とこれに用いる装置

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JP2001129751A JP31512499A JP31512499A JP2001129751A JP 2001129751 A JP2001129751 A JP 2001129751A JP 31512499 A JP31512499 A JP 31512499A JP 31512499 A JP31512499 A JP 31512499A JP 2001129751 A JP2001129751 A JP 2001129751A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熟練を要することなく、摺動部材3の摺動面
31に滑らかな凸状面を形成することができるクラウニ
ング加工方法とこれに用いる装置を提供する。 【解決手段】 回転する研磨材1の円錐面からなる研磨
面11に摺動部材3を、その軸心C2回りに回転させな
がら、軸心C2が円錐面と直交するように押し付けて,
摺動面31を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの弁装置
に用いられるタペットのような摺動部材の摺動面を滑ら
かに湾曲した凸面状に形成するクラウニング加工方法と
これに用いる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】例え
ば4サイクルエンジンにおけるカムと接するタペットの
摺動面は、中央部が外周部よりも高い湾曲した凸状面と
なるようにクラウニング加工を施している。このような
凸状面を形成すれば、運転中にカムの回転駆動に伴いタ
ペットがその軸心回りに回転するので、タペットの摺動
面の偏摩耗を防止できる。このクラウニング加工を行う
にあたって、従来では、旋盤を用いたり、平面砥石また
は線形砥石を用いている。しかし、このような従来の方
法では、滑らかな凸状面を形成するのに熟練を要する。
【0003】そこで本発明の目的は、熟練を要すること
なく、滑らかな凸状面を形成することができるクラウニ
ング加工方法とこれに用いる装置を提供することにあ
る。なお、関連技術を示す例として実開昭63−267
03号がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のクラウニング加工方法は、回転する
研磨材の円錐面からなる研磨面に摺動部材を、その軸心
回りに回転させながら、軸心が前記円錐面と直交する姿
勢で押し付けて摺動面を形成する。
【0005】請求項2記載のクラウニング加工装置は、
円錐面からなる研磨面を有し、研磨面の軸心回りに回転
する研磨材と、前記研磨面に摺動部材を、その軸心回り
に回転させながら、軸心が前記円錐面と直交する姿勢で
押し付けて摺動面を形成させる回転押圧機とを備えてい
る。
【0006】クラウニング加工時に、摺動部材は、その
摺動面が研磨材の円錐面からなる研磨面に、これと直交
する姿勢で押し付けられる。これにより、研磨面である
円錐面と接触する摺動面の外周部位が、回転する円錐面
により研削される。このとき、摺動部材は回転するの
で、前記円錐面と接触する摺動面が、湾曲した円錐面に
より、滑らかな凸状で、かつ軸対称形に研削される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明
にかかるクラウニング加工装置の概略的な側面図であ
る。この装置は、研磨材1を設けた研削盤2と、研磨材
1の研磨面11にタペット(摺動部材)3を回転させな
がら押し付けて、その頂面に湾曲した凸面状の摺動面3
1を形成させる回転押圧機4を備えている。
【0008】前記研削盤2は、研磨材1を焼き付け手段
などにより固着したベース部材21と、これから突設し
た回転軸22を把持するチャック23と、このチャック
23から延びて軸受26で支持されたチャック軸24を
回転させるモータ25を備えている。また、前記研磨材
1は、中心に開口10を有する筒状に形成され、その前
面となる一側端面1aには研磨材1の軸心C1と同心
で、かつ研磨材1の他側端面1b寄りに頂点Pを持つ円
錐面からなる研磨面11を形成している。このように研
磨面11を円錐面とすれば、その母線11aが直線であ
るから、ダイヤモンドバイトなどを用いて、前記研磨面
11のドレッシングを容易に行える。
【0009】前記回転押圧機4は、タペット3を把持す
るチャック41と、このチャック41から延びるチャッ
ク軸42を回転させるモータ43と、これら全体をチャ
ック軸42と平行に研磨面11側に移動させるボールネ
ジのような送り手段44を備えている。この回転押圧機
4は、前記研磨面11と直交する方向に傾けて配置され
ており、その全体を移動させて前記タペット3を研磨面
11に押し付けるとき、タペット3はその軸心C2が研
磨面11に対して直交する方向に押し付けられる。研磨
面11の幅Wは、タペット3の摺動面31の直径φdよ
りも大きく設定されている。前記タペット3は、図2の
概略正面図に示す研磨材1の回転方向R1と同方向R2
または逆方向R3のいずれの方向に回転させても良い。
【0010】次に、以上の装置によりタペット3をクラ
ウニング加工するときの手順について説明する。先ず、
図1の研削盤2のモータ25で研磨材1を回転させ、ま
た回転押圧機4のモータ43によりタペット3を回転さ
せながら、この回転押圧機4の全体を送り手段44によ
り研磨材1側に移動させる。こうして、研磨材1の円錐
面からなる研磨面11に、この面と直交する姿勢でタペ
ット頂部の摺動面31を押し付ける。タペット3の摺動
面31となる頂面は、研磨前であるから、湾曲していな
い平坦面である。したがって、図2に示すタペット3の
軸心C2と直交する摺動面31の左右外周部位a,b
が、図3に示すように、研磨面11の円錐面と接触し、
この外周部位a,bが回転する研磨面11により研削さ
れる。このとき、タペット3は回転押圧機4により回転
されるので、前記円錐面からなる研磨面11と接触する
摺動面31の外周部位a,bが、全周にわたって均一に
研削される。
【0011】このように、タペット3の摺動面31を研
磨面11に押し付けながら研削作業を続けることによ
り、摺動面31が外周部位から中心側へと順次研削され
て、最終的には、図4のように、中央部分が高くて外周
部分が低い、滑らかに湾曲した凸面状の摺動面31が形
成される。この摺動面31は、軸心C2の回りに軸対称
な形状である。
【0012】このような研削作業時に、研磨材1は通常
カーボンスチールで形成されているので、研磨面11と
摺動面31の摩擦抵抗により火花が発生する。タペット
3が所定量送られて、摺動面31が正確に研削された後
には、前記摩擦抵抗が小となって火花の発生が停止する
ので、これを確認して研削作業を終了する。このよう
に、研磨材1の研磨面11に、これと直交する方向にタ
ペット3を押し付けるだけであるから、熟練を要するこ
となく容易に、滑らかな摺動面31の研削が行える。
【0013】このとき、例えば図1に示すように、研磨
材1における摺動面31の軸心C2と交わる位置の直径
φDが400mm、摺動面31の直径φdが26mmで
ある場合、この摺動面31に形成するクラウニング量
(図4に示す中心と周縁の高さの差)eが5×10-3
m(5μm)、つまり、クラウニング比=5×10-3
26の湾曲面を有する摺動面31を形成するには、研磨
材1における研磨面11の母線11aの、軸心C1と直
交する面に対する傾斜角度θを約1°とすれば良い。
【0014】なお、以上の実施形態ではタペットについ
て説明したが、本発明は、これ以外にも、湾曲した凸状
頂面を有するバルブリフター、ロッカーアーム等の摺動
部材のクラウニング加工にも適用できる。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、熟練を
要することなく、摺動部材の摺動面に滑らかな凸状面を
形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るクラウニング装置を
概略的に示す側面図である。
【図2】同装置を示す概略正面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図で、研磨作業初期の状
態を示す。
【図4】研磨作業の終了状態を示す図3に対応した断面
図である。
【符号の説明】
1…研磨材、2…研削盤、11…研磨面、3…摺動部材
(タペット)、31…摺動面、4…回転押圧機、C1…
研磨面の軸心、C2…摺動部材の軸心

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摺動部材の摺動面を滑らかに湾曲した凸
    状面に形成する方法であって、 回転する研磨材の円錐面からなる研磨面に、前記摺動部
    材を、その軸心回りに回転させながら、軸心が前記円錐
    面と直交する姿勢で押し付けて、摺動面を形成する摺動
    部材のクラウニング加工方法。
  2. 【請求項2】 摺動部材の摺動面を滑らかに湾曲した凸
    状面に形成する装置であって、 円錐面からなる研磨面を有し、研磨面の軸心回りに回転
    する研磨材と、 前記研磨面に前記摺動部材を、その軸心回りに回転させ
    ながら、軸心が前記円錐面と直交する姿勢で押し付けて
    摺動面を形成させる回転押圧機とを備えたクラウニング
    加工装置。
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