JP2001128818A - マネキン人形及びその製造方法 - Google Patents
マネキン人形及びその製造方法Info
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Abstract
棄処理が容易で環境を悪化させることのないマネキン人
形を得ることを課題とする。 【解決手段】 生分解性プラスチックにヤシ殻粉末を1
5ないし30重量部混合した生分解性材料を成形型にお
いて溶融融着させて、マネキン人形1を得る。
Description
るものである。なお、この発明において、「マネキン人
形」は、全身のもの、ボディー又はトルソーと呼ばれる
上半身のみのもの、下半身のみのもの、そして頭部のみ
のもの等を含む用語として使用する。
滑らかで塗装状態が良好であること、耐熱性に優れるこ
と、衝撃に耐える硬度があること、軽量であることなど
が要求される。、したがって、マネキン人形の素材とし
ては、成形性がよいこと、成形時の収縮が少ないこと、
塗装しやすいこと、耐熱性に優れること、硬度があり薄
く成形できること(製品が軽量であること)などが要求
される。
P、ABS、ウレタンなどの樹脂が使用されている。こ
れらの素材において、FRPは耐熱性に優れることから
現在の主流となっているが、型成形ができず手作業に頼
るところが多いために、製造に手間がかかり生産性が低
く、またガラス繊維を含むことから焼却処分ができず、
廃棄方法に大きな問題がある。ABSは、型成形は可能
であるものの溶融樹脂の流動性が低く成形性に欠け、ま
た成形後の仕上げ加工も難しい。しかも脆く耐久性に欠
ける。すなわち、ABSを完全に溶融融着させるために
は、成形温度が300度C程度で15分以上加熱する必
要がある。しかしながら、金型の形状又は金型の肉厚の
バラツキ等により、熱の伝わりやすい部分では分解する
箇所が発生するため、12分程度の短時間の加熱で成形
しているのが現状である。したがって、不均一な溶融状
態で成形されるため、成型品の融着が不完全となり、脆
くなる。ウレタンは成形性などマネキン人形の素材とし
て要求される要件は一応備えるものの、いずれも中程度
の満足度であって、格別優れた特徴は存在しない。ま
た、ポリエチレンは成形性が良好であるが、塗装に適さ
ないためにマネキン人形の素材として使用には限られた
範囲のものにとどまる。
人形としての要求を満たし、かつ廃棄処理が環境を悪化
させることのないマネキン人形を得ること、そして係る
マネキン人形を作業性よく製造することを課題とするも
のである。
解性プラスチックにヤシ殻粉末を15ないし30重量部
混合した生分解性材料によって、マネキン人形を構成し
たものである。請求項2の発明は、生分解性プラスチッ
クにヤシ殻粉末を15ないし30重量部混合した生分解
性材料を割型様の成形型に入れ、加熱し、溶融した生分
解性材料を成形型の壁面に溶着させ、冷却硬化の後離型
することを特徴とした、マネキン人形の製造方法であ
り、請求項3の発明は、生分解性プラスチックとして脂
肪族ポリエステルを主原料するものである。
の種類に格別の限定はないが、脂肪族ポリエステルのも
のは重合度が大きく耐熱性が一層高まる。また、この発
明に用いるヤシ殻粉末は、ヤシ実のファイバー質を取り
除き、割って内部のパルプ質を取り去った後に残る油分
のない非粘着性物質の殻を、粉砕したものである。この
発明の方法においては、以下の実施形態で説明する回転
成形の他、ブロー成形を採用することもできる。
ることにより、耐衝撃性、成形時の流動性及び離型性、
成形後の加工性、塗装適性が向上する。そして、ヤシ殻
粉末は生分解性プラスチックで包まれる状態となるの
で、表面には表れず、ヤシ殻粉末の混合に関わらず、表
面が平滑なマネキン人形が得られる。
ラスチックに200メッシュ程度のヤシ殻粉末を20重
量部混合して生分解性材料を得る。この生分解性材料を
10メッシュないし200メッシュの粉末とし、割型様
の成形型に投入する。投入量は、成形型の容積の約1/
3である。次いで、250度Cの熱風炉内で約7分間、
成形型を回転させながら生分解性材料を溶融させ、成形
型の壁面に溶着させる。その後、成形型を炉から取りだ
して冷却し、生分解性材料が硬化した後、成形品を型か
ら取り出す。型から取りだした成形品は、成形型の合わ
せ目にパーティングラインが生じるので、これをサンダ
ーで削り取り、塗装してマネキン人形を得る。
分解プラスチックにヤシ殻粉末を混合した生分解性材料
は、溶融時の流動性が極めて良好であるから、細部まで
型に忠実な成形、そして肉厚の均一な成形が可能であ
る。また、離型性がよいので成形型からの取り出し作業
が容易であり、耐衝撃性も大きいので耐久性のある製品
が得られる。
て成形を行ったが、流動性がよいのでブロー成形を採用
することも可能である。
クの利点は以下のとおりである。 (1)ABSは非結晶性の樹脂のため、融点がない。こ
の樹脂を溶融融着させるには高温で長時間の加熱が必要
であり、加熱が不十分な場合には、成形材がパウダーの
場合でも芯まで完全に溶融融着させることができず、脆
い製品になってしまう。一方脂肪族ポリエステル系の生
分解プラスチックは、融点が95度Cないし115度C
と低く、成形は7分ないし8分程度の短時間で新芯まで
完全に溶融融着させることができる。したがって、成形
性がよいのみでなく、成型品の融着も均一となるため、
樹脂本来の物性が発現され、脆さのない耐衝撃性の高い
製品を得ることができる。 (2)塗装において、溶剤系、非溶剤系を問わず、自由
に塗装を行うことができる。 (3)廃棄時に焼却処分する場合、燃焼カロリーが約
6,500Kcalと低く、ポリエチレンの約1/2にす
ぎないため、一般の可燃ゴミと同様に取り扱うことがで
きる。
とができる。 (1)ヤシ殻が混合された生分解性材料は溶融時の流動
性が極めて高く、かつ収縮率が小さいので、 型に従った精度の高い成形を行うことができる。 肉厚が均一な製品を得ることができる。したがって、
必要な強度を得るための最小限の材料を使用して設計通
りの肉厚、強度の製品を得ることができるので、材料の
使用量が少なくて足り、結果として製品を軽量化するこ
とができる。 (2)ヤシ殻が混合された生分解性材料は、耐衝撃性が
大きい。したがって、比較的肉が薄くとも大きな強度を
得ることができるので、上記肉厚が均一となることと併
せて、一層の材料の減少、軽量化を図ることができる。 (3)ヤシ殻が混合された生分解性材料は、離型性が良
好である。したがって、離型作業が容易となり、生産性
の向上に寄与する。 (4)ヤシ殻が混合された生分解性材料は、サンダーで
の研磨が容易である。したがって、パーティングライン
の切削など仕上げ加工が容易である。 (5)ヤシ殻が混合された生分解材料において、ヤシ殻
は生分解プラスチックで包まれており成型品の表面に表
れることがない。したがって、平滑な表面を得ることが
できる。 (6)ヤシ殻が混合された生分解性材料は塗装適性が高
い。したがって、表面が平滑なことと併せて、仕上がり
のよいマネキン人形を得ることができる。
られている素材との対比において、FRPと同等な耐衝
撃性を有しつつ、型成形が不可能なFRPより数段優れ
た生産性を得ることができ、ABS,ウレタンを上回る
耐衝撃性があり、軽量化を達成したマネキン人形とする
ことができる。そして、生分解性プラスチックを用いて
いるので、地中に埋めることによって自然力によって分
解するので、廃棄上の問題も解決される。
ある。
る。
である。
ある。
8)
クの利点は以下のとおりである。 (1)ABSは非結晶性の樹脂のため、融点がない。こ
の樹脂を溶融融着させるには高温で長時間の加熱が必要
であり、加熱が不十分な場合には、成形材がパウダーの
場合でも芯まで完全に溶融融着させることができず、脆
い製品になってしまう。一方脂肪族ポリエステル系の生
分解プラスチックは、融点が95度Cないし115度C
と低く、成形は7分ないし8分程度の短時間で芯まで完
全に溶融融着させることができる。したがって、成形性
がよいのみでなく、成型品の融着も均一となるため、樹
脂本来の物性が発現され、脆さのない耐衝撃性の高い製
品を得ることができる。 (2)塗装において、溶剤系、非溶剤系を問わず、自由
に塗装を行うことができる。 (3)廃棄時に焼却処分する場合、燃焼カロリーが約
6,500Kcalと低く、ポリエチレンの約1/2にす
ぎないため、一般の可燃ゴミと同様に取り扱うことがで
きる。
Claims (3)
- 【請求項1】 生分解性プラスチックにヤシ殻粉末を1
5ないし30重量部混合した生分解性材料によって構成
された、マネキン人形 - 【請求項2】 生分解性プラスチックにヤシ殻粉末を1
5ないし30重量部混合した生分解性材料を割型様の成
形型に入れ、加熱し、溶融した生分解性材料を成形型の
壁面に溶着させ、冷却硬化の後離型することを特徴とし
た、マネキン人形の製造方法 - 【請求項3】 生分解性プラスチックは、脂肪族ポリエ
ステルを主原料とするものとした、請求項2記載のマネ
キン人形の製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31129799A JP2001128818A (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | マネキン人形及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31129799A JP2001128818A (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | マネキン人形及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001128818A true JP2001128818A (ja) | 2001-05-15 |
Family
ID=18015446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31129799A Pending JP2001128818A (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | マネキン人形及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001128818A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100362951C (zh) * | 2003-06-13 | 2008-01-23 | 中国人民解放军总后勤部军需装备研究所 | 中国军人基准人体模型系列 |
JP2010240178A (ja) * | 2009-04-07 | 2010-10-28 | Yamato Mannequin Co Ltd | バイオマス素材からなるマネキン人形の製造方法及びその製造方法からなるマネキン人形 |
-
1999
- 1999-11-01 JP JP31129799A patent/JP2001128818A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100362951C (zh) * | 2003-06-13 | 2008-01-23 | 中国人民解放军总后勤部军需装备研究所 | 中国军人基准人体模型系列 |
JP2010240178A (ja) * | 2009-04-07 | 2010-10-28 | Yamato Mannequin Co Ltd | バイオマス素材からなるマネキン人形の製造方法及びその製造方法からなるマネキン人形 |
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