JP2001128041A

JP2001128041A - プリンタ一体型デジタルカメラ

Info

Publication number: JP2001128041A
Application number: JP30101099A
Authority: JP
Inventors: Koji Yamamoto; 廣治山元; Toru Murakami; 亨村上; Toru Ishii; 徹石井; Akira Fukuda; 晃福田; Shoichi Minato; 祥一湊
Original assignee: Minolta Co Ltd
Current assignee: Minolta Co Ltd
Priority date: 1999-10-22
Filing date: 1999-10-22
Publication date: 2001-05-11

Abstract

(57)【要約】【課題】使用者にとって操作等を間違うことが無く、
また、雑然とした印象を与えることがないような、全体
としてのデザイン性にも優れたプリンタ一体型デジタル
カメラを提供する。【解決手段】デジタルカメラ部の特有の機能部を開閉
可能に覆う第１のカバー手段２０と、プリンタ部の特有
の機能部を開閉可能に覆う第２のカバー手段３０と、第
１及び第２のいずれのカバー手段が開状態にあるかを検
知する検知手段２２，２４；３２，３４と、検知手段の
検知結果に基づき、カバー手段により覆われている機能
部の動作を禁止し、カバー手段により覆われていない機
能部の動作を可能とする制御手段と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ一体型デ
ジタルカメラに関する。

【０００２】

【従来の技術】プリンタ一体型デジタルカメラは公知で
ある。例えば、特開平３−２９４７１号公報に開示され
たプリンタ付デジタルカメラが挙げられる。

【０００３】このようなカメラでは、デジタルカメラと
プリンタという異なる機能を使い分けるのだが、プリン
タ部を持つと必然的にプリント用紙の排出部や、特有の
機能を操作するための操作部材や、その表示部などをカ
メラ上に有することになり、使用者に雑然とした印象を
与えることになっていた。また、両方の機能の部材や表
示が混在していたので、その時に選択されている機能が
どの機能かは、何らかの表示等で確認する必要があり面
倒だった。間違って不必要な部材を操作してしまうよう
なことがあれば、撮影を失敗したり、画像のプリントを
失敗したりすることも考えられた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記に鑑み、本発明が
解決しようとする課題は、使用者にとって操作等を間違
うことが無く、また、雑然とした印象を与えることがな
いような、全体としてのデザイン性にも優れたプリンタ
付きデジタルカメラを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、以下の構成のプリンタ一体型デジタルカ
メラを提供する。

【０００６】プリンタ一体型デジタルカメラは、デジタ
ルカメラ機能を有するデジタルカメラ部と、プリント機
能を有するプリンタ部と、からなるタイプのものであ
る。プリンタ一体型デジタルカメラは、前記デジタルカ
メラ部の特有の機能部を開閉可能に覆う第１のカバー手
段と、前記プリンタ部の特有の機能部を開閉可能に覆う
第２のカバー手段と、前記第１及び第２のいずれのカバ
ー手段が開状態にあるかを検知する検知手段と、該検知
手段の検知結果に基づき、前記カバー手段により覆われ
ている前記機能部の動作を禁止し、前記カバー手段によ
り覆われていない前記機能部の動作を可能とする制御手
段と、を備える。

【０００７】上記構成によれば、カバー手段で覆われた
機能部は動作せず、カバー手段が開いて露出した機能部
は動作可能となる。これにより、カバー手段を開くこと
により、動作可能とする機能部を選択することができ
る。その時には使用しない機能部をカバー手段により覆
うことで、その時選択している機能に関する機能部のみ
が使用可能に露出する。

【０００８】したがって、使用者にとって操作等を間違
うことが無く、また、雑然とした印象を与えることが
く、全体としてのデザイン性にも優れている。

【０００９】好ましくは、前記制御手段は、前記第１の
カバー手段のみが開いているときには、前記デジタルカ
メラ機能のみを動作可能とする。前記第２のカバー手段
のみが開いているときには、前記プリント機能のみを動
作可能とする。前記第１および第２のカバー手段の両方
が開いているときには、前記デジタルカメラ機能および
プリント機能のいずれの機能の動作も禁止する。

【００１０】上記構成において、第１または第２のいず
れか一方のカバー手段のみが開いているときには、開い
ているカバー手段に対応する機能のみを動作可能とす
る。第１および第２の両方のカバー手段が開いていると
き、デジタルカメラ機能とプリント機能の両方の機能部
が露出するので、両方の操作を可能とすると混乱が生じ
る。そこで、いずれの機能の動作も禁止する。つまり、
カバー手段の開閉により、一義的に機能を選択すること
ができ、操作等が分かりやすくなる。

【００１１】好ましくは、前記第１のカバー手段は、装
置本体の略半分を全体的に覆い、前記第２のカバー手段
は装置本体の残りの略半分を全体的に覆い、前記第１お
よび第２のカバー手段は、互いに離反する方向にスライ
ド移動自在に装置本体に配置される。

【００１２】上記構成において、装置本体は、第１およ
び第２のカバー手段が閉じたとき、その外表面の全部ま
たは大部分がカバー手段で覆われ、機能部の全部または
大部分が隠れる。カバー手段が開くと、対応する機能部
が露出する。フルカプセルタイプと呼ばれるデザイン性
の優れた構成とすることができる。

【００１３】好ましくは、前記デジタルカメラ機能また
はプリント機能のいずれか一方のみ選択することができ
る機能選択手段と、前記第１および第２のカバー手段を
閉じた状態を解除可能にロックする開閉規制手段とを、
さらに有する。該開閉規制手段は、前記機能選択手段に
より選択された機能に対応する前記カバー手段のロック
を解除する。

【００１４】上記構成によれば、機能選択手段によりデ
ジタルカメラ機能を選択すれば、第１のカバー手段を開
き、デジタルカメラ部の特有の機能部を露出させること
ができる。機能選択手段によりプリント機能を選択すれ
ば、第２のカバー手段を開き、プリンタ部の特有の機能
を露出させることができる。機能選択手段により、選択
された機能が分かるので、それを制御に利用することが
できる。また、いずれの機能をも選択しないことが可能
となるように機能選択手段を構成とすれば、機能が選択
されるまで、開閉規制手段により全てのカバー手段が閉
じた状態をロックでき、携帯時などに便利である。

【００１５】具体的には、前記デジダルカメラ部の特有
の機能部の一つは、撮影レンズである。すなわち、撮影
レンズは、プリント時には第１のカバー手段で覆われ、
第１のカバー手段が開く撮影時にのみ露出する。

【００１６】また、前記プリンタ部の特有機能部の一つ
は、記録紙の排出部である。すなわち、記録紙の排出部
は、撮影時には第２のカバー手段で覆われ、第２のカバ
ー手段が開くプリント時にのみ露出する。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
プリンタ一体型デジタルカメラについて、図面を参照し
ながら説明する。

【００１８】図２〜図５は、本発明に係るプリンタ一体
型カメラ１の全体斜視図である。

【００１９】図に示したように、カメラ本体の左右に、
第１および第２のカバー部材２０，３０がスライド移動
自在に配置されている。図２および図３は、第１カバー
部材２０が開き、第２カバー部材３０が閉じた状態を示
している。図４および図５は、第２カバー部材が開き、
第１カバー部材２０が閉じた状態を示している。

【００２０】第１カバー部材２０の上面には、レリーズ
／プリント開始ボタン７が配置され、常時露出するよう
になっている。レリーズ／プリント開始ボタン７は、半
押しでスイッチＳ₁がオン（撮影準備）、全押しでスイ
ッチＳ₂がオン（レリーズ）となる操作部材である。第
２部材３０の前面には、フラッシュ６が配置されてい
る。第１カバー部材２０が開いていることを検知するた
め、第１カバー部材２０に設けた端子２２とカメラ本体
に設けた端子２４を含む第１のカバー開検知スイッチＳ
_RECが設けられている。また、第２カバー部材３０が開
いていることを検知するため、第２カバー部材３０に設
けた端子３２とカメラ本体に設けた端子３４とを含む第
２のカバー開検知スイッチＳ_REP+PRTが設けられてい
る。

【００２１】図２および図３に示すように、第１カバー
部材２０が開くと、以下のように、デジタルカメラ機能
に関する部材が露出する。

【００２２】すなわち、図２に示すように、カメラ本体
の前面には、撮影レンズ３、ファインダ窓４、自動焦点
検出（以下、ＡＦという）のためのＡＦユニット部５が
露出し、カメラ本体の上面には、表示器１７が露出す
る。表示器１７は、例えばＬＣＤ等で構成され、日付、
撮影コマ番号、撮影モードなどを表示するものである。

【００２３】また、図３に示すように、カメラ本体の後
面には、各種操作部材１１，１２，１３，９１０、ファ
インダのぞき窓９０６、合焦表示ランプ９０７が露出す
る。１１はフラッシュ発光モード切換スイッチであり、
フラッシュ６を「非発光（ＯＦＦ）」、「自動発光（Ａ
ＵＴＯ）」、「強制発光（ＯＮ）」の各モードに切り換
えるものである。１２は日付設定用スイッチであり、撮
影日時をセットする際にセット可能状態にするものであ
る。１３は撮影モード切換スイッチであり、オンされる
毎に単写／セルフ／連写の撮影を変更可能にするもので
ある。９１０は、手ぶれ補正スイッチであり、手ぶれ補
正をオン／オフするためのものである。ファインダ窓９
０６からは、撮影時には撮影画像を見ることができる。
合焦表示ランプ９０７は、レリーズ／プリント開始ボタ
ン７の半押し（スイッチＳ₁がオン）時に、撮影準備動
作が終了したときには点灯し、また被写体が至近距離で
撮影不可の場合やフラッシュ充電中の場合には点滅し、
撮影者に知らせる。

【００２４】カメラ本体の下面には、不図示のメモリー
カード挿入口とＰＣ用出力端子が露出するようになって
いる。このメモリーカード挿入口は、スリット状に形成
された挿入口であり、図３において矢印９０で示すよう
に、カメラ本体内へ外部記録媒体５０（以下、メモリカ
ードという）を挿入するためのものである。

【００２５】なお、カメラ本体の後面には、カバー部材
２０，３０のいずれにも覆われない位置に、ズームボタ
ン１４，１５が配置され、常時露出するようになってい
る。ズームボタン１４を押すと撮影レンズ３がワイド側
に、ズームボタン１５を押すとテレ側に駆動される。

【００２６】図４および図５に示すように、第２カバー
部材３０が開くと、以下のように、プリント機能および
再生機能に関する部材が露出する。

【００２７】すなわち、図４に示すように、カメラ本体
の前面上部に、蓋９０２が露出する。この蓋９０２は上
向きに開くことができ、それによる開口部を利用して、
カメラ本体内部に収納されたプリンタ用のインクジェッ
トカートリッジを交換することができるようになってい
る。プリントするための印刷用紙（記録紙）は、図示し
ていないが、カメラ本体下部より所定の枚数を挿てんす
ることが可能となっている。カメラ本体内に設けたプリ
ンタ部１１１の詳細については後述する。

【００２８】カメラ本体の上面には、プリント済み用紙
の排出口９０１が露出し、プリントされた用紙が排出さ
れるようになっている。

【００２９】カメラ本体の後面には、図５に示すよう
に、画像表示用ＬＣＤ９０５、ＬＣＤスイッチ９０８、
プリント・再生切換スイッチ５０１、プロテクトスイッ
チ９が露出する。画像表示用ＬＣＤ９０５は、再生時に
は選択画像を、プリント時には記録画像を表示する。画
像の選択は、前述のズームボタン１４，１５を用いて行
うことができる。すなわち、ズームボタン１４，１５
は、メモリーカード１１２に記録された画像データを呼
び出すアクセスボタンでもあり、アクセスボタン１４に
アクセスする毎に記録画像が順送り（ＵＰ）、アクセス
ボタン１５にアクセスする毎に逆送り（ＤＯＷＮ）され
るようになっている。ＬＣＤスイッチ９０８は、画像表
示用ＬＣＤ９０５をオン／オフするためのものである。
プリント・再生切換スイッチ５０１は、「記録」、「再
生」のモードを切り換えるものである。プロテクトスイ
ッチ９は、一旦記録された記録画像が不用意な操作で消
去されるのを防止するものである。

【００３０】図１は、プリンタ一体型カメラの全体ブロ
ック図である。

【００３１】システムコントローラ（以下、ＣＰＵとい
う）１００はプリント動作も含めてカメラ全体の動作を
制御するものである。前記撮影レンズ３を通して結像さ
れる被写体像は固体撮影素子（以下、ＣＣＤという）１
０１に取り込まれ、該ＣＣＤ１０１の出力画像信号は信
号処理部１０２で処理されるようになっている。撮影レ
ンズ３は測距結果に基づいて合焦状態となるようにレン
ズ駆動部１０３により駆動制御される。測距部１０４
は、例えば位相差検出方式などを利用して被写体までの
距離を求めるもので、この測距離データからレンズ駆動
部１０３による撮影レンズ３の駆動量が算出されるよう
になっている。レンズ駆動部１０３は、撮影レンズ３を
保持するレンズ鏡筒３０の出没、レンズバリア９０９の
開閉の駆動も行う。測光部１０５は被写体の輝度を測定
し、測光データをＣＰＵ１００に出力するものである。
露出制御部１０６は測距、測光結果に基づいて得られる
ＣＰＵ１００からの露出時間（シャッタスピード）Ｔ
ｖ、絞り値Ａｖのデータを受けてカメラの露出制御を行
うものである。表示部１０７は前記表示器１７及びＬＣ
Ｄ９０５とそれらを駆動する部分とからなっている。

【００３２】手ぶれ検出部４００は、カメラ本体１内に
設けた不図示の加速度センサにより撮影時の手ぶれ量を
検出する。手ぶれ補正部４０２は、手ぶれ検出部４００
からの手ぶれ検出結果に基づき、手ぶれの補正を行う。
具体的には撮影光学系中の補正光学部材をアクチュエー
タを用いて光軸垂直方向に駆動することで補正する。画
像処理部３００は、画像信号を処理し、必要に応じて、
画像表示用ＬＣＤ９０５やプリンタ部１１１に出力する
ための画像処理を行う。

【００３３】フラッシュ部１０８は、ＣＰＵ１００から
の充電のための昇圧制御、発光制御信号により制御さ
れ、前記フラッシュ６の発光を行うものである。

【００３４】電源部１０９はＣＣＤ１０１へは所定の高
電圧で、ＣＰＵ１００その他の各回路部へは所定レベル
の電圧で電力を供給するものである。バッテリーチェッ
ク回路１１０は前記電源部１０９内の電源電池に接続さ
れ、該電源電池の容量を検出するものである。この検出
結果はＣＰＵ１００に出力するようになっている。

【００３５】プリンタ部１１１はＣＰＵ１００により駆
動制御され、画像信号を記録紙にプリントアウトするも
ので、詳細は後述する。メモリカード１１２はカメラ本
体１に着脱自在な、例えばＳＲＡＭ等からなる複数枚の
画面のデータを記録可能な記録媒体である。外部出力Ｉ
／Ｆ１９は、ＰＣ用出力端子に相当するものである。

【００３６】次に、スイッチ類Ｓ_REP+PRT〜Ｓ_Eについて
説明する。Ｓ_REP+PRT：カバー部材３０が開いているとき、オンに
なる。Ｓ_OFF：カバー部材２０，３０がともに閉じているとき
オンし、カメラを不動作にする。Ｓ_REC：カバー部材２０が開いているときオンになる。Ｓ_REP：プリント・再生切換スイッチ５０１が「再生」
の位置にあるときオンし、ＬＣＤへの記録画像の表示を
可能にする。Ｓ_PRT：プリント・再生切換スイッチ５０１が「プリン
ト」の位置にあるときオンし、記録画像のプリントアウ
トを可能にする。Ｓ₁ ：撮影時に、レリーズ／プリント開始ボタン７の
１段押し（半押し）でオンし、撮影準備を指示する。Ｓ₂ ：撮影時に、レリーズ／プリント開始ボタン７の
２段押し（全押し）でオンし、露出を指示する。プリン
ト時には、プリント開始を指示する。Ｓ_UP：アクセスボタン１５が押される毎にオンし、記録
画像の順送り再生を行う。Ｓ_DOWN：アクセスボタン１４が押される毎にオンし、記
録画像の逆送り再生を行う。Ｓ_PRO：プロテクトスイッチ９が押される毎に記録画像
のプロテクトおよびプロテクト解除を交互に行う。Ｓ_VI ：手ぶれ補正スイッチ９１０のオン−オフを検知
する。Ｓ_LCD：ＬＣＤスイッチ９０８のオン−オフを検知す
る。Ｓ_CARD：メモリカード１１２が挿入されているとき、オ
ンする。Ｓ_FL：フラッシュ発光モード切換スイッチ１１が押され
る毎にオンし、非発光、自動発光、強制発光の各モード
がサイクリックに切り換えられる。Ｓ_ADJ ：日付設定用スイッチ１２に相当する。Ｓ_MODE：撮影モード切換スイッチ１３が押される毎にオ
ンし、単写、セルフ、連写の各モードがサイクリックに
切り換えられる。Ｓ_E ：画像表示用ＬＣＤ９０５に表示したコマのメモ
リーカード１１２上の画像データを消去するためのスイ
ッチであり、再生時に一定時間プロテクトスイッチ９を
押し続けると、オンする。

【００３７】次に、プリンタ部１１１の構成を図６に基
づき説明する。

【００３８】カメラ本体１のハウジング内の内部下方に
は、互いに平行にしてガイド杆２’とリードスクリュウ
３’が設けられている。これらガイド杆２’とリードス
クリュウ３’との間に、キャリッジ４’を介してインク
ジェットヘッドカートリッジよりなる記録ヘッド５’が
移動自在に支承されている。記録ヘッド５’はＹＭＣＫ
の４色のヘッドを有し、フルカラーの印刷が可能なよう
に構成されている。リードスクリュウ３’は、正逆回転
自在な駆動モータ６’にギヤ７’、８’を介して噛合さ
れていて、駆動モータ６’によりリードスクリュウ３’
を正逆回転させることにより、ガイド杆２’に沿って記
録ヘッド５’を矢印ａ、ｂ方向へ移動できるようになっ
ている。

【００３９】リードスクリュウ３’の奥方には紙押え板
９’とロール状のプラテン１０’が設けられている。そ
して、紙押え板９’によりプラテン１０’へ印刷用紙１
１’を押え付けて印刷用紙１１’の給紙を行う。キャリ
ッジ４’にはレバー４ａ’が突設されていて、キャリッ
ジ４’のホームポジションに設けられたフォトカプラよ
りなる検出手段１２’でこのレバー４ａ’を検出するこ
とにより、駆動モータ６’の回転方向が制御されるよう
になっている。

【００４０】また、１３’は支持部材で、記録ヘッド
（図示せず）の前面をキャップするキャップ部材１４’
を支持している。１５’はこのキャップ部材１４’内を
吸引する吸引手段で、キャップ部材１４’内の開口１
６’を介して記録ヘッド５’の吸引回復を行うようにな
っている。１７’はクリーニングブレード、１８’はこ
のクリーニングブレード１７’を前後方向に移動可能に
する部材で、本体支持板１９’に支持されている。２
０’は吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キャ
リッジ４’と係合するカム２１’の移動に伴って移動
し、駆動モータ６’からの駆動力がクラッチ等の公知の
切換手段で切り換えられることにより、その移動が制御
される。

【００４１】これらキャップ部材１４’によるキャッピ
ング、クリーニングブレード１７’によるクリーニン
グ、レバー２０による吸引回復は、キャリッジ４’がホ
ームポジション側領域に位置しているときに、リードス
クリュウ３’の作用によって所望の動作が行えるように
構成されているが、周知のタイミングで所望の動作を制
御してもよい。

【００４２】ここでは、インクジェットプリンタとして
は圧電素子を用いた公知の方式を用いるが、これに限ら
れるものではなく、電気熱変換素子を設けたいわゆるバ
ブルジェット方式のインクジェットプリンタでもかまわ
ない。

【００４３】次に、図７〜図１０、図１２を用いて、カ
メラの動作を説明する。

【００４４】このカメラ本体１の動作は、ＣＰＵ１００
および該ＣＰＵ１００に接続されるＲＯＭ（不図示）内
のプログラムにより制御される。

【００４５】図７は、動作のメインフローチャートであ
る。電源部１０９に電源電池が装着されてＣＰＵ１００
に電源が供給され、スイッチＳ_OFFがオフ（カバー部材
２０，３０の少なくとも一方が「開」）のとき、動作モ
ードの判定を行う。

【００４６】まず、スイッチＳ_RECがオン（カバー部材
２０が「開」）であるか否かを判定する（＃１０）。ス
イッチＳ_RECがオンであれば（＃１０でＹＥＳ）、スイ
ッチＳ_REP+PRTがオン（カバー部材３０が「開」）であ
るか否かを判定する（＃１０ａ）。スイッチＳ_REP+PRT
がオンでなければ（＃１０ａでＮＯ）、カメラモードを
実行する（＃１１）。スイッチＳ_REP+PRTがオンであれ
ば（＃１０ａでＹＥＳ）、すべての機能部が露出してい
るので、画像表示用ＬＣＤ９０５に警告を表示し（＃１
７）、プリンタ機能および再生機能も含め、プリンタ一
体型カメラ１の全ての使用を禁止して（＃１８）、リタ
ーンする。

【００４７】スイッチＳ_RECがオンでなければ（＃１０
でＮＯ）、Ｓ_REP+PRTがオン（カバー部材３０が
「開」）であるか否かを判定する（＃１０ｓ）。スイッ
チＳ_REP+PRTがオンでなけば（＃１０ｓでＮＯ）、リタ
ーンする。

【００４８】スイッチＳ_REP+PRTがオンであれば（＃１
０ｓでＹＥＳ）、スイッチＳ_REPがオン（プリント・再
生切換スイッチ５０１が「再生」の位置）であるか否か
を判定する（＃１２）。スイッチＳ_REPがオンであれば
（＃１２でＹＥＳ）、再生モードを実行する（＃１
３）。

【００４９】スイッチＳ_REPがオンでなければ（＃１２
でＮＯ）、スイッチＳ_PRTがオン（プリント・再生切換
スイッチ５０１が「プリント」の位置）であるか否かを
判定する（＃１４）。スイッチＳ_PRTがオンであれば
（＃１４でＹＥＳ）、プリントモードを実行する（＃１
５）。スイッチＳ_PRT がオンでなければ（＃１４でＮ
Ｏ）、リターンする。

【００５０】次に、各モードの動作について説明する。

【００５１】カメラモードでは、図８に示すように、ス
イッチＳ₁のオン（レリーズ／プリント開始ボタン７の
半押し）を待つ（＃２０）。スイッチＳ₁がオンになれ
ば（＃２０でＹＥＳ）、撮影準備（測光、測距、露出演
算、レンズ３の駆動、フラッシュ６の充電など）を行い
（＃２１）、スイッチＳ₂のオン（レリーズ／プリント
開始ボタン７の全押）を待つ（＃２２）。スイッチＳ₂
がオンになれば（＃２２でＹＥＳ）、撮影を行い（＃２
３）、撮影データを記録媒体に記録し（＃２４）、図７
のメインフローチャートのスタートへ戻る。

【００５２】プリントモードでは、図９に示すように、
まず、プリントする画像を選択し（＃３０）、スイッチ
Ｓ₁のオン（レリーズ／プリント開始ボタン７の半押）
を待つ（＃３１）。スイッチＳ₁がオンになれば（＃３
１でＹＥＳ）、記録紙をプリント位置に搬送し（＃３
２）、性能回復のためホームポジション位置で記録ヘッ
ド５’の予備吐出を行った後（＃３３）、プリント動作
を開始する（＃３４）。プリントが終了すれば、プリン
ト済み用紙を排出し（＃３５）、記録ヘッド５’のクリ
ーニングを行い（＃３６）、図７のメインフローチャー
トのスタートへ戻る。

【００５３】再生モードでは、図１０に示すように、ま
ず、再生する画像を選択し（＃４０）、選択された画像
を画像表示用ＬＣＤ９０５に表示した後（＃４２）、図
７のメインフローチャートのスタートへ戻る。

【００５４】次に、第２実施形態のプリンタ一体型カメ
ラ１ａについて、図１１および図１２を参照しながら説
明する。

【００５５】第２実施形態では、大略、第１実施形態と
同様に構成されるが、カバー部材２０ａ，３０ａが閉じ
たときに、カメラ本体は完全に覆われ、全く露出しない
ようになっている。第１実施形態では常時露出していた
ズームボタン（アクセスボタン）１４，１５は、このカ
メラ１ａでは、カバー部材２０が開いたときに露出する
部分とカバー部材３０が開いたときに露出する部分の２
ヶ所に設けている。

【００５６】また、第１実施形態とは異なり、図１２に
示すように、底面には、両方のカバー部材２０，３０が
重なる部分にモード切換スイッチ６０が設けられてい
る。モード切換スイッチ６０は、中立位置から左右にス
ライドすることができる。図１２（ａ）に示したように
モード切換スイッチ６０を中間位置に設定すると、左右
のカバー部材２０，３０は、どちらもロックされ、開か
ないようになっている。図１２（ｂ）に示したようにモ
ード切換スイッチ６０を左位置に設定すると、左側のカ
バー部材２０のロックだけが解除され、左側のカバー部
材２０を開いて、デジタルカメラ機能に関する部材を露
出させることができるようになっている。モード切換ス
イッチ６０を右位置に設定すると、右側のカバー部材３
０のロックだけが解除され、右側のカバー部材３０を開
いて、プリント機能および再生機能に関する部材を露出
させることができるようになっている。

【００５７】なお、５２は、メモリーカード挿入口であ
る。また、カバー部材２０，３０が半開き状態で動作し
ないようにするためには、第１実施例と同様に、カバー
開検知スイッチを設けることが必要である。

【００５８】以上説明したプリンタ一体型デジタルカメ
ラは、カバー部材によりその時には使用しない機能部を
覆うことで、使用者にとってはその時選択している機能
に関する部材のみが使用可能に露出していることにな
り、操作等を間違うことが無く、また、雑然とした印象
を与えることがなく、全体としてのデザイン性にも優れ
ている。

【００５９】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施可能である。例
えば、カバー部材がヒンジにより開く構成としてもよ
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態に係るプリンタ一体型
デジタルカメラのブロック構成図である。

【図２】図１のカメラを前方から見た斜視図である。

【図３】図２と同様の斜視図である。

【図４】図２と同様の斜視図である。

【図５】図１のカメラを後方から見た斜視図である。

【図６】プリンタ部の斜視図である。

【図７】図１のカメラの動作のフローチャートであ
る。

【図８】カメラモードのフローチャートである。

【図９】プリントモードのフローチャートである。

【図１０】再生モードのフローチャートである。

【図１１】本発明の第２実施形態に係るプリンタ一体
型デジタルカメラを前方から見た斜視図である。

【図１２】図１１のカメラの底面図である。

【符号の説明】

１，１ａプリンタ一体型カメラ３撮影レンズ２０，２０ａカバー部材（第１のカバー手段）２２，２４端子（検知手段）３０，３０ａカバー部材（第２のカバー手段）３２，３４端子（検知手段）６０モード切換スイッチ（機能選択手段、開閉規制手
段）１００ＣＰＵ（制御手段）９０１排出口

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０３Ｂ 17/50 Ｇ０３Ｂ 19/02 ５Ｃ０２２ 19/02 Ｂ４１Ｊ 29/12 Ｃ (72)発明者石井徹大阪府大阪市中央区安土町二丁目３番13号大阪国際ビルミノルタ株式会社内 (72)発明者福田晃大阪府大阪市中央区安土町二丁目３番13号大阪国際ビルミノルタ株式会社内 (72)発明者湊祥一大阪府大阪市中央区安土町二丁目３番13号大阪国際ビルミノルタ株式会社内Ｆターム(参考） 2C061 AP10 AQ03 BB15 CD15 HH01 HJ01 HJ02 HK11 HN15 2H054 AA01 BB08 BB11 2H083 CC01 CC06 CC11 CC22 CC24 CC32 CC36 CC53 CC62 2H101 BB01 BB04 2H104 AA19 5C022 AA13 AB55 AB68 AC01 AC11 AC13 AC42 AC69 AC77 AC78 AC80

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】デジタルカメラ機能を有するデジタルカ
メラ部と、プリント機能を有するプリンタ部と、からな
るプリンタ一体型デジタルカメラにおいて、前記デジタルカメラ部の特有の機能部を開閉可能に覆う
第１のカバー手段と、前記プリンタ部の特有の機能部を開閉可能に覆う第２の
カバー手段と、前記第１及び第２のいずれのカバー手段が開状態にある
かを検知する検知手段と、該検知手段の検知結果に基づき、前記カバー手段により
覆われている前記機能部の動作を禁止し、前記カバー手
段により覆われていない前記機能部の動作を可能とする
制御手段と、を備えたことを特徴とする、プリンタ一体
型デジタルカメラ。
【請求項２】前記制御手段は、前記第１のカバー手段のみが開いているときには、前記
デジタルカメラ機能のみを動作可能とし、前記第２のカバー手段のみが開いているときには、前記
プリント機能のみを動作可能とし、前記第１および第２のカバー手段の両方が開いていると
きには、前記デジタルカメラ機能およびプリント機能の
いずれの機能の動作も禁止することを特徴とする、請求
項１記載のプリンタ一体型デジタルカメラ。
【請求項３】前記第１のカバー手段は、装置本体の略
半分を全体的に覆い、前記第２のカバー手段は装置本体
の残りの略半分を全体的に覆い、前記第１および第２の
カバー手段は、互いに離反する方向にスライド移動自在
に装置本体に配置されたことを特徴とする、請求項１記
載のプリンタ一体型デジタルカメラ。
【請求項４】前記デジタルカメラ機能またはプリント
機能のいずれか一方のみ選択することができる機能選択
手段と、前記第１および第２のカバー手段が閉じた状態を解除可
能にロックする開閉規制手段とを、さらに有し、該開閉規制手段は、前記機能選択手段により選択された
機能に対応する前記カバー手段のロックを解除すること
を特徴とする、請求項１記載のプリンタ一体型デジタル
カメラ。
【請求項５】前記デジダルカメラ部の特有の機能部の
一つは、撮影レンズであることを特徴とする、請求項１
又は２記載のプリンタ一体型デジタルカメラ。
【請求項６】前記プリンタ部の特有の機能部の一つ
は、記録紙の排出部であることを特徴とする、請求項１
又は２記載のプリンタ一体型デジタルカメラ。