JP2001127809A - 多レベル復号方法及び回路 - Google Patents

多レベル復号方法及び回路

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JP2001127809A
JP2001127809A JP30332199A JP30332199A JP2001127809A JP 2001127809 A JP2001127809 A JP 2001127809A JP 30332199 A JP30332199 A JP 30332199A JP 30332199 A JP30332199 A JP 30332199A JP 2001127809 A JP2001127809 A JP 2001127809A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回路規模及び消費電力を低減する。 【解決手段】多レベル符号化変調方式の32QAMの受
信信号に対し、レベル1BM計算回路102で、各信号
点配置に相当するレベル1の識別点のうち、0,1の各
識別点からの最小自乗距離であるBM0,BM1の値を
算出し、レベル1復号回路103で、これらBM値に基
づきレベル1の復号を行う。同様に、レベル2BM計算
回路202及びレベル2復号回路203でレベル2の復
号を行う。レベル3に関しては、識別点配置をレベル1
の識別点配置と相似にしておくことにより、レベル3と
してのBM値計算を行わず、レベル1のBM値を代用
し、レベル3復号回路304でレベル3の復号を行う。
このように、高レベルにおけるBM計算を低レベルのB
M計算結果で代用することにより、高レベルのBM計算
回路を不要にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多レベル符号化変調
方式で符号化された信号を復号する多レベル復号方法及
び回路に関する。
【0002】
【従来の技術】信号点集合分割による符号化及びマッピ
ングを一体化した符号化変調方式の一種として多レベル
符号化変調方式(Multi−Level Coded
modulation:MLCM)が用いられてい
る。
【0003】信号点集合分割とは、信号点の集合を各々
の集合内の信号点間の最小距離が元の集合に比べ拡大し
ていくように2つの部分集合に分けることであり、部分
集合内の信号点の数が1個になるまで繰り返し行うこと
が可能である。
【0004】16値直交振幅変調(16QAM)の信号
点集合分割の例を図5に示す。図5において、全体集合
Aはそれぞれ4ビットの異なるデータに対応した16個
の信号点(黒丸表示)からなり、最小信号点間距離はd
である。
【0005】まず第1段階(レベル1)として、この全
体集合Aを、それぞれ8個の信号点からなる二つの部分
集合B0及びB1に分割する。レベル1の信号値(ビッ
ト値)“0”が部分集合B0に、レベル1の信号値
“1”が部分集合B1に対応する。各部分集合B0,B
1の最小信号点間距離は[2の平方根]×dとなる。
【0006】次に第2段階(レベル2)として、レベル
1の信号値に応じて上記の部分集合B0あるいは部分集
合B1のいずれかを選択し、それぞれ4個の信号点から
なる二つの部分集合C0及びC2あるいは部分集合C1
及びC3に分割する。このとき、レベル2の信号値
“0”が部分集合C0あるいはC1に、レベル2の信号
値“1”が部分集合C2あるいはC3に対応する。各部
分集合C0,C1,C2,C3の最小信号点間距離は2
×dとなる。
【0007】以下同様に、第3段階(レベル3)とし
て、レベル2の信号値に応じて上記の部分集合C0〜C
3のいずれかを選択し、それぞれ2個の信号点からなる
二つの部分集合D0及びD4,…(図示省略)…,D3
及びD7のいずれかに分割し、第4段階(レベル4)と
して、レベル3の信号値に応じて上記の部分集合D0〜
D7のいずれかを選択し、それぞれ1個の信号点からな
る二つの部分集合E0及びE8,…(図示省略)…,E
7及びE15のいずれかに分割する。そして、レベル4
の信号値に応じて部分集合E0〜E15のいずれか1つ
が選択される。
【0008】このようにして選択された各部分集合E0
〜E15(信号点)は、4ビットデータの各組合せ(0
000,1000,…,0111,1111)に対応す
る。すなわち、4ビットデータの下位から1桁目〜4桁
目のビット値はそれぞれ、レベル1〜4の信号値にそれ
ぞれ対応している。
【0009】このような技術を用いた多レベル符号化変
調方式では、各レベル1〜4ごとに、最小信号点間距離
が異なり信号点識別能力が異なるため、それぞれ伝送効
率を考慮した冗長度の異なる符号化方式を採用すること
ができる。また、各レベルの動作スピードもトレリスコ
ード等の一括符号化に比べると動作スピードが低いとい
うメリットがある。
【0010】次に、上述した多レベル符号化変調方式で
変調された信号を復調する従来の多レベル復号回路を図
面を参照して説明する。
【0011】図8は、32QAMの多レベル復号回路の
従来例を示すブロック図である。レベル1の復号回路は
レベル1BM計算回路102,レベル1復号回路10
3,及び遅延回路105で構成され、レベル2の復号回
路は遅延回路201の後段から同様にレベル2BM計算
回路202,レベル2復号回路203,及び遅延回路2
05で構成されている。レベル3に関してもレベル2と
同様に、遅延回路301,レベル3BM計算回路30
2,レベル3復号回路303,及び遅延回路305で構
成されている。
【0012】各レベル1,2,3ごとにそれぞれ専用の
BM計算回路102,202,302にて、該当レベル
における受信信号点の“0”及び“1”の各識別点まで
の信号点距離(自乗距離)を算出し、確からしさ(B
M:ブランチメトリック)としてして復号回路103,
203,303へそれぞれ出力している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の多レベ
ル復号回路では、各レベルにて別々のBM計算回路を有
するために回路規模が大きく、ハードウェアをLSI等
で構成する際に消費電力が大きいという問題を持ってい
た。
【0014】本発明の目的は、識別点レベルの特質を利
用して高次レベルの信号距離計算を簡略化することによ
り、従来技術に比して回路規模や消費電力が低減可能な
多レベル復号方法及び回路を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
多レベル復号方法は、多レベル符号化変調方式で符号化
された信号を復号する多レベル復号方法において、高レ
ベルの識別点配置を低レベルの信号点配置を含む識別点
配置と相似にし、高レベルの復号における受信信号点の
識別点からの距離に基づく確からしさを示すブランチメ
トリック値の計算を、低レベルの復号時のブランチメト
リック値の計算結果で代用することで簡略化し、高レベ
ル復号における距離計算を不要にしたことを特徴とす
る。
【0016】本発明の請求項2に係る多レベル復号方法
は、請求項1に係る多レベル復号方法において、奇数レ
ベル同士の各識別点配置を相似とし、偶数レベル同士の
各識別点配置を相似としたことを特徴とする。
【0017】本発明の請求項3に係る多レベル復号方法
は、請求項1に係る多レベル復号方法において、パリテ
ィ符号化方式の高レベルにおいてパリティエラーを検出
すると、パリティ対象の各信号点ごとの低レベルにおけ
る0の識別点に対するブランチメトリック値と1の識別
点に対するブランチメトリック値との差分を求め、前記
差分が最小の信号点のデータにエラーがあるとして当該
データのビット値を反転させることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項4に係る多レベル復号回路
は、多レベル符号化変調方式で符号化された信号を復号
する多レベル復号回路において、受信信号点の識別点か
らの距離に基づく確からしさを示すブランチメトリック
値の計算を行うブランチメトリック計算手段として、低
レベルの信号点配置を含む識別点配置に対応した低レベ
ルのブランチメトリック値を計算し出力するとともに、
この低レベルのブランチメトリック値を前記低レベルの
信号点あるいは識別点配置と相似の高レベルの識別点配
置に対応した高レベルのブランチメトリック値として代
用可能に出力する低レベルのブランチメトリック計算手
段のみを有し、高レベルのブランチメトリック計算手段
を不要にしたことを特徴とする。
【0019】本発明の請求項5に係る多レベル復号回路
は、請求項4に係る多レベル復号回路において、受信信
号点ごとに畳み込み符号による符号化がなされたレベル
1における0の識別点に対するブランチメトリック値と
1の識別点に対するブランチメトリック値とを計算する
レベル1ブランチメトリック計算手段と、前記レベル1
ブランチメトリック計算手段による計算結果を参照し畳
み込み符号の復号を行うレベル1復号手段と、受信信号
点ごとに畳み込み符号による符号化がなされたレベル2
における0の識別点に対するブランチメトリック値と1
の識別点に対するブランチメトリック値とを計算するレ
ベル2ブランチメトリック計算手段と、前記レベル2ブ
ランチメトリック計算手段による計算結果と前記レベル
1復号手段によるレベル1の復号結果とを参照し畳み込
み符号の復号を行うレベル2復号手段と、受信信号点ご
とにパリティ符号による符号化がなされたレベル3の復
号を前記レベル1ブランチメトリック計算手段によるレ
ベル1のブランチメトリック値計算結果と前記レベル2
復号手段によるレベル2の復号結果とを参照しパリティ
符号の復号を行うレベル3復号手段とを有する。
【0020】本発明の請求項6に係る多レベル復号回路
は、請求項5に係る多レベル復号回路において、前記レ
ベル3復号手段が、パリティエラーを検出すると、パリ
ティ対象の各信号点ごとのレベル1における0の識別点
に対するブランチメトリック値と1の識別点に対するブ
ランチメトリック値との差分を求め、前記差分が最小の
信号点のデータにエラーがあるとして当該データのビッ
ト値を反転させる誤り訂正回路を有する。
【0021】
【発明の実施の形態】まず本発明の概要を説明する。本
発明は、多レベル符号化変調方式で符号化された信号を
復号する多レベル復号回路において、低レベルの信号点
配置(マッピング)と高レベルの識別点配置を相似にす
ることにより、高レベルの復号におけるブランチメトリ
ック計算を低レベルの復号時のブランチメトリック計算
結果を代用することで簡略化し、高レベル復号における
距離計算を不要にしている。
【0022】後に詳細に説明するが、図2に示すよう
に、受信信号点がS1の位置に来ると仮定したとき、多
レベル復号におけるレベル1の識別点P1までの距離
a,bと多レベル復号におけるレベル3の識別点P3迄
の距離A,Bは相似関係にある。よって多レベル復号回
路におけるブランチメトリック値(受信信号点の識別点
からの距離に基づく、受信信号の確からしさを示すパラ
メータ)の計算に関して、レベル3のブランチメトリッ
ク計算をレベル1のブランチメトリック結果を用いて簡
略化することが可能である。
【0023】これにより、多レベル復号回路におけるブ
ランチメトリック計算回路を削減し、ひいては当該回路
を電子回路で構成する場合の回路規模の削減、消費電力
低減を行うことができる効果を有する。
【0024】次に、本発明の実施の形態について図面を
参照して詳細に説明する。
【0025】図1は本発明の多レベル復号回路の一実施
形態を示すブロック構成図であり、レベル1〜レベル3
までが冗長符号化されている(レベル4、5は非冗長)
32QAM(直交振幅変調)信号の信号点集合分割によ
る復号に適用した例を示す。
【0026】ここで、レベル1,2はそれぞれ畳み込み
符号、レベル3はパリティ符号を用いているものとす
る。一般的に、多レベル変調方式は、信号点距離が小さ
く復号時の識別に誤りが生じ易い低レベルに冗長度の高
い符号を用い、信号点距離が大きく復号時の識別に誤り
が生じ難い高レベルは冗長度の低い符号化を行うか、判
定識別するだけの構成とする。ここでは、各レベルにお
ける(情報ビット数)/(情報+冗長ビット数)は、レ
ベル1及び2=4/6、レベル3=5/6、レベル4及
び5=6/6となっているものとする。
【0027】図1において本例の多レベル復号回路は、
レベル1の復号回路として、入力に接続されたレベル1
BM計算回路102,レベル1BM計算回路102の出
力に接続されたレベル1復号回路103,及びレベル1
復号回路103の出力に接続された遅延回路105を、
レベル2の復号回路として、入力に接続された遅延回路
201,遅延回路201の出力に接続されたレベル2B
M計算回路202,レベル2BM計算回路202の出力
に接続されたレベル2復号回路203,及びレベル2復
号回路203の出力に接続された遅延回路205を、レ
ベル3の復号回路として、入力に接続された遅延回路3
01,遅延回路301の出力に接続されたレベル3復号
回路304,及びレベル3復号回路304の出力に接続
された遅延回路305を、レベル4及び5の復号回路と
して、入力に接続された遅延回路401,及び遅延回路
401の出力に接続された識別回路402を有してい
る。
【0028】また、レベル2復号回路203はレベル1
復号回路103の出力を参照し、レベル3復号回路30
4はレベル1BM計算回路102,及びレベル2復号回
路203の出力を参照し、識別回路402はレベル1復
号回路103,レベル2復号回路203,及びレベル3
復号回路304の出力を参照する。
【0029】レベル1BM計算回路102は、レベル1
におけるブランチメトリック(以下BMと省略する)計
算回路であり、受信信号点に基づいて識別点(データ
(ビット値)の“0”,“1”の判定基準点)からの信
号距離を求め、その値に基づいて受信信号点の各識別点
に対する確からしさを表すBM値を求める。
【0030】ブランチメトリックの計算例を、32QA
M変復調方式の信号点配置に基づく識別点の配置を示す
図2を用いて説明する。
【0031】図2において、レベル1の識別点をP1,
レベル2の識別点をP2,レベル3の識別点をP3、レ
ベル4の識別点をP4として示す(レベル2とレベル4
の識別点は図中受信信号点S1の周りのもののみを示
す)。レベル1の識別点P1は、32QAMの各信号点
位置に相当し、“0”の識別点と“1”の識別点が交互
に並んでいる。レベル2の識別点P2は、レベル1の識
別点P1同士を1つおきに斜めに結んでできる各領域の
中心位置に相当し、“0”の識別点と“1”の識別点が
交互に並んでおり、識別点間距離がレベル1の識別点P
1のそれの2の平方根倍となっている。レベル3の識別
点P3は、レベル1の識別点P1の相似形で距離が2倍
となっている。同様に、レベル4の識別点P4は、レベ
ル2の識別点P2の相似形で距離が2倍となっている。
【0032】受信信号点の識別点に対する確からしさを
計算するために、この例では識別点よりも更に2レベル
低い(ディジタル的に2bit高精度の)識別を行う処
理(軟判定)が行われる。すなわち、32QAM信号点
の信号点間を22=4等分に分割し、分割されたます目
の精度で受信信号点が識別される。
【0033】例えば、受信信号点をS1としたときにレ
ベル1の識別点P1までの最小の信号点距離(自乗距
離)は、最小識別点の間隔をdとすると、次のようにな
る。
【0034】
【数1】
【0035】
【数2】
【0036】上記信号点距離はレベル1の“0”または
“1”の各識別点に対する確からしさ、すなわちBM値
として算出され、次のように表わされる。
【数3】
【数4】
【0037】このようにして求められたa,bの値が小
さいほど識別点、すなわち“0”または“1”の識別結
果に対する確からしさが高いと言える。
【0038】図1にてレベル1BM計算回路102は、
上記BM0,BM1の値を出力する。レベル1復号回路
103は、レベル1BM計算回路102の出力のBM値
に基づき、レベル1の復号動作を行う。
【0039】多レベル復号回路では低レベル(信号点距
離の小さいレベル)の復号器で比較的符号化率の大きい
畳み込み符号を用いることが一般的で、畳み込み符号の
復号にはACS回路(多数決回路)とパスメモリ回路か
ら構成されるビタビ復号器を用いて、最も確からしい受
信信号点を選択し、最も確からしい状態遷移(時系列的
に特定経路をたどる遷移)を逐次算出しながら復号を行
う。なお、ビタビ復号に関しては公知の技術なので、そ
の詳細説明は省略する。
【0040】レベル1復号回路103の出力は他のレベ
ルの遅延時間と遅延時間を合わせるために遅延回路10
5に入力され、レベル1の出力として次段に出力され
る。
【0041】またレベル2においては、入力信号がレベ
ル1の処理の遅延補償用に遅延回路201にて遅延さ
れ、レベル1と同様な処理で、レベル2に対するBMの
計算をレベル2BM計算回路202にて実施する。
【0042】レベル2復号回路203では、レベル1復
号回路102と同様な処理でレベル2が復号される。こ
のときレベル1の復号結果は既知なので、レベル2復号
回路はレベル1の復号結果を用いた上でレベル2の復号
を実施する。
【0043】遅延回路205では他レベルと遅延時間を
合わせた上でレベル2の出力が次段に出力される。
【0044】レベル3においても、レベル2と同様に遅
延回路301にて遅延時間をレベル2の遅延時間に合わ
せる。ただし、レベル3では遅延回路301の出力によ
りレベル3のBM計算は行わずに、その出力はレベル3
復号回路304に入力され、レベル1のBM計算の結果
を用いてレベル3の復号を実施する。
【0045】再び図2にて、受信信号点S1のレベル3
の識別点P3迄の距離を考える(dは最小識別点の距
離)。
【0046】
【数5】
【0047】
【数6】
【0048】レベル3でBM計算を実施した結果は、A
2:B2=7:8で、レベル1でBM計算を実施した結果
は、a2:b2=3:4で、ほぼ等しい結果が得られる。
【0049】なお、信号点S1に対するレベル1識別点
とレベル3識別点は、図2のような配置になっており相
似な関係にあるので、a,bの大小関係とA,Bの大小
関係が変わることは無い。レベル3のBM値の比較は、
相対値の比較で確からしさの大小が決定するので、レベ
ル3のBM値をレベル1のBM値で代用することが可能
である。
【0050】また、入力信号点がS2の位置に来た場合
は、入力信号の信号点上の座標に応じて、レベル3のB
M0=レベル1のBM1、レベル3のBM1=レベル1
のBM0のように置き換えを実施すれば、正しいBM値
が求められる。
【0051】レベル3ではパリティ符号による復号を行
うが、そのパリティ復号の動作を以下に簡単に説明す
る。なお、パリティ復号に関しても既知の技術なので詳
細な説明は省略する。
【0052】図3は、レベル3の誤り訂正回路の構成例
であり、レベル3復号回路304に内蔵されている。図
3において、本例の誤り訂正回路は、識別点までの距離
による識別結果(硬判定)が遅延回路311を介して入
力され、パリティエラー検出回路312と加算回路31
3とに別々の遅延時間で出力される。パリティエラー検
出回路312はパリティエラーを検出すると誤り訂正回
路316に通知する。比較回路314とBM差分最小値
検出回路315とは、フレームパルスに同期して動作
し、BM差分データを入力し、BM差分が最小となるタ
イムスロット(データ位置)を検出する。誤り訂正回路
316は、パリティエラー検出回路312からパリティ
エラーの検出を通知されると、BM差分が最小となる位
置のデータを加算回路313を制御して反転させる。
【0053】次に、1フレームが5ビットデータ+パリ
ティビット、計6ビットの符号化データの復号及び誤り
訂正を行う場合を例に、データの処理タイミングを示す
図4を参照して、このレベル3誤り訂正回路の動作を説
明する。
【0054】送信側では5ビットのデータに対して1ビ
ットのパリティが付与され、5ビットデータ(A1〜A
5,B1〜B5)の2値の加算結果をパリティビット
(A6、B6)として付与する。受信側ではBM0とB
M1の差分を1ビットごと(a1〜a5、b1〜b5)
に比較し、5ビット中のBMの差分が最小になるビット
位置を検出する(図4の(2)、(3)の処理)。
【0055】また、5ビットデータの2値加算(パリテ
ィ演算)を実施し、パリティビットと一致していれば
(B1〜B6の組)、エラーは発生していないものとし
て処理しないが、パリティビットと相違するとき(エラ
ー有り:A1〜A6の組)は、BM0とBM1の差分が
最も小さい箇所(A3の位置)が最も受信信号として疑
わしいと判断し、そのビットを反転する(図4の(5)
の処理)。
【0056】このパリティ符号による復号に関してはB
M値の差分が求まれば復号操作が実施できるので、例え
ば信号点が前述のS2の位置に来てレベル1とレベル3
の識別点配置が異なる場合でも、BMの差分としては変
わりが無く、次式に示すように、レベル1のBM値がそ
のまま使用できることが確認されている。
【0057】
【数7】
【0058】なお、レベル3の復号回路出力はレベル
1,2と同様に遅延回路305にて他レベルと同様の遅
延時間に調整されて出力される。
【0059】レベル4、レベル5に関しては、他レベル
と同様に遅延回路401で遅延時間の調整が行われ、識
別回路402にてレベル1からレベル3迄の復号結果を
基にレベル4,5の識別結果が出力される。このレベル
4,5の識別処理を図6、図7を参照して説明する。
【0060】図6は、32QAMの各信号点に対するレ
ベル1〜レベル5それぞれの2進値(( )内は8進
値)の割り当て例を示す。識別回路402は、下位3レ
ベル(レベル1〜レベル3)の復号結果(2進000〜
111:8進0〜7)に応じて、図7の各分図(A)〜
(H)に示すような領域分けに従って上位2レベル(レ
ベル4,5)の値(2進00〜11:8進0〜3)を同
時に判定する。
【0061】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。
【0062】前述の実施形態例では、レベル3のBM計
算をレベル1のBM出力で代用可能なことを示したが、
例えばレベル4も冗長符号化を行いレベル4の復号を実
施する場合は、同様にBM計算をレベル2のBM計算結
果で代用可能である。図2に示す例では、レベル2の識
別点とレベル4の識別点は、前述のレベル1とレベル3
の識別点の関係と同様であり、レベル4のBM計算にレ
ベル2のBM計算結果を流用することが可能である。
【0063】このように、識別点の関係が相似配置であ
れば、低レベルの復号時に計算するBM値を高レベルの
復号時のBMとして流用することが可能である。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、高レベル(レベル3,
レベル4)の識別点配置を低レベル(レベル1,レベル
2)の識別点配置(信号点配置:マッピング)と相似に
し、高レベルの復号におけるブランチメトリック(B
M)計算を低レベルの復号時のBM計算結果で代用する
ことにより、高レベルの復号において当該レベルのBM
を計算することなく復号が実施できるので、LSI等で
ハードウェアを構成する場合に、回路規模を小さくし、
かつ、消費電力を低減することができる。また、高レベ
ルの符号化がパリティ符号の場合、低レベルのBM出力
結果をそのまま使用することが可能で、顕著な回路削減
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多レベル復号回路の一実施形態を示す
ブロック構成図である。
【図2】32QAM変復調方式の信号点配置に基づく識
別点の配置を示す図である。
【図3】レベル3の誤り訂正回路の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図4】図3に示す誤り訂正回路におけるデータの処理
タイミングを示す図である。
【図5】16QAMの信号点集合分割の例を説明するた
めの図である。
【図6】32QAMの各信号点に対するレベル1〜レベ
ル5それぞれの2進値(及び8進値)の割り当て例を示
す図である。
【図7】下位3レベルの復号結果に応じて上位2レベル
を判定するための領域分けを示す図である。
【図8】従来の多レベル復号回路を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
102 レベル1BM計算回路 103 レベル1復号回路 105,201,205,301,305 遅延回路 202 レベル2BM計算回路 203 レベル2復号回路 304 レベル3復号回路 312 パリティエラー検出回路 315 BM差分最小値検出回路 316 誤り訂正回路 402 識別回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多レベル符号化変調方式で符号化された
    信号を復号する多レベル復号方法において、高レベルの
    識別点配置を低レベルの信号点配置を含む識別点配置と
    相似にし、高レベルの復号における受信信号点の識別点
    からの距離に基づく確からしさを示すブランチメトリッ
    ク値の計算を、低レベルの復号時のブランチメトリック
    値の計算結果で代用することで簡略化し、高レベル復号
    における距離計算を不要にしたことを特徴とする多レベ
    ル復号方法。
  2. 【請求項2】 奇数レベル同士の各識別点配置を相似と
    し、偶数レベル同士の各識別点配置を相似としたことを
    特徴とする請求項1記載の多レベル復号方法。
  3. 【請求項3】 パリティ符号化方式の高レベルにおいて
    パリティエラーを検出すると、パリティ対象の各信号点
    ごとの低レベルにおける0の識別点に対するブランチメ
    トリック値と1の識別点に対するブランチメトリック値
    との差分を求め、前記差分が最小の信号点のデータにエ
    ラーがあるとして当該データのビット値を反転させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の多レベル復号方法。
  4. 【請求項4】 多レベル符号化変調方式で符号化された
    信号を復号する多レベル復号回路において、受信信号点
    の識別点からの距離に基づく確からしさを示すブランチ
    メトリック値の計算を行うブランチメトリック計算手段
    として、低レベルの信号点配置を含む識別点配置に対応
    した低レベルのブランチメトリック値を計算し出力する
    とともに、この低レベルのブランチメトリック値を前記
    低レベルの信号点あるいは識別点配置と相似の高レベル
    の識別点配置に対応した高レベルのブランチメトリック
    値として代用可能に出力する低レベルのブランチメトリ
    ック計算手段のみを有し、高レベルのブランチメトリッ
    ク計算手段を不要にしたことを特徴とする多レベル復号
    回路。
  5. 【請求項5】 受信信号点ごとに畳み込み符号による符
    号化がなされたレベル1における0の識別点に対するブ
    ランチメトリック値と1の識別点に対するブランチメト
    リック値とを計算するレベル1ブランチメトリック計算
    手段と、前記レベル1ブランチメトリック計算手段によ
    る計算結果を参照し畳み込み符号の復号を行うレベル1
    復号手段と、受信信号点ごとに畳み込み符号による符号
    化がなされたレベル2における0の識別点に対するブラ
    ンチメトリック値と1の識別点に対するブランチメトリ
    ック値とを計算するレベル2ブランチメトリック計算手
    段と、前記レベル2ブランチメトリック計算手段による
    計算結果と前記レベル1復号手段によるレベル1の復号
    結果とを参照し畳み込み符号の復号を行うレベル2復号
    手段と、受信信号点ごとにパリティ符号による符号化が
    なされたレベル3の復号を前記レベル1ブランチメトリ
    ック計算手段によるレベル1のブランチメトリック値計
    算結果と前記レベル2復号手段によるレベル2の復号結
    果とを参照しパリティ符号の復号を行うレベル3復号手
    段とを有することを特徴とする請求項4記載の多レベル
    復号回路。
  6. 【請求項6】 前記レベル3復号手段が、パリティエラ
    ーを検出すると、パリティ対象の各信号点ごとのレベル
    1における0の識別点に対するブランチメトリック値と
    1の識別点に対するブランチメトリック値との差分を求
    め、前記差分が最小の信号点のデータにエラーがあると
    して当該データのビット値を反転させる誤り訂正回路を
    有することを特徴とする請求項5記載の多レベル復号回
    路。
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