JP2001126355A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP2001126355A
JP2001126355A JP30497299A JP30497299A JP2001126355A JP 2001126355 A JP2001126355 A JP 2001126355A JP 30497299 A JP30497299 A JP 30497299A JP 30497299 A JP30497299 A JP 30497299A JP 2001126355 A JP2001126355 A JP 2001126355A
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magnetic disk
magnetic
center
inner hole
recording
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JP30497299A
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English (en)
Inventor
Keizo Miyata
宮田  敬三
Tatsuro Ishida
達朗 石田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスクの内孔中心を中心とする同心円
上のトラックに予めディジタル情報信号が記録された磁
気ディスクを、スピンドル・ハブに装着する場合に、磁
気ディスクの内孔中心と、磁気ディスクの回転中心とを
同一にすることにより、磁気ディスクに記録されたディ
ジタル情報信号が磁気ディスクの回転中心に対して偏心
のないようにし、信頼性の高い磁気ディスク装置を提供
する。 【解決手段】 スピンドル・ハブ12の外周に回転中心
軸15の方向のテーパ13を形成する。磁気ディスク1
1の内孔端がテーパ13に当接するようにして磁気ディ
スク11を載置後、圧入リング14をスピンドル・ハブ
12に嵌入して、磁気ディスク11をスピンドル・ハブ
12に固定する。以上により、磁気ディスク11の内孔
中心と回転中心軸15とを一致させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータなど
の外部記憶装置として用いられる磁気ディスク装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在、磁気ディスク装置は、小型でかつ
大容量のものを実現するために、高記録密度化の傾向に
あり、すでに面記録密度が6Gbits/in2(9.
3Mbits/mm2)を超える装置が商品化されてお
り、数年後には、面記録密度が20Gbits/in2
(31.0Mbits/mm2)の装置の実用化が予測
されるほどの急激な技術の進歩が認められる。
【0003】このような高記録密度化が可能となった技
術的背景として、磁気記録媒体及びヘッド・ディスクイ
ンターフェースの性能の向上やパーシャルレスポンス等
の新規な信号処理方式の出現による線記録密度の向上が
挙げられる。しかし、近年では、トラック密度の増加傾
向が線記録密度の増加傾向を大きく上回り、面記録密度
の向上の主な要因となっている。これは、従来の誘導型
磁気ヘッドに比べて再生出力性能がはるかに優れた磁気
抵抗素子型ヘッド(MRヘッド)の実用化によるもので
ある。現在、磁気抵抗素子型ヘッドの実用化により、数
μm以下のトラック幅信号を高いS/N比をもって再生
することが可能となっている。一方、今後のさらなるヘ
ッド性能の向上に伴い、近い将来には、トラックピッチ
がサブミクロン領域に達するものと予想されている。
【0004】磁気ヘッドがこのような狭いトラックを正
確に走査し、高いS/N比をもって信号を再生するため
には、磁気ヘッドのトラッキングサーボ技術が重要な役
割を果たしている。現在の磁気ディスク装置では、ディ
スクの1周、すなわち角度にして360度中に、一定の
角度間隔でトラッキング用サーボ信号、アドレス情報信
号、再生クロック信号等が記録された領域(以下、この
領域を「プリフォーマット記録領域」といい、該領域に
前記信号を記録することを「プリフォーマット記録」と
いう)が設けられている。これにより、磁気ヘッドは、
一定の間隔でこれらの信号を再生して自己の位置を確認
し、磁気ディスクの径方向における変位を必要に応じて
修正しながら正確にトラック上を走査することができ
る。
【0005】上記したトラッキング用サーボ信号、アド
レス情報信号および再生クロック信号等のプリフォーマ
ット情報信号は、磁気ヘッドが正確にトラック上を走査
するための基準信号となるものであるから、その記録時
には、正確なトラック位置決め精度が要求される。現在
の磁気ディスク装置では、磁気ディスク及び磁気ヘッド
をドライブ内に組み込んだ後、専用のサーボトラック記
録装置を用いて、ドライブ内に組み込まれた固有の磁気
ヘッドにより、トラッキング用サーボ信号、アドレス情
報信号および再生クロック信号等の記録が行われてい
る。この場合、ドライブ内に組み込まれた固有の磁気ヘ
ッドを、サーボトラック記録装置に装備された外部アク
チュエータによって精密に位置制御しながらプリフォー
マット記録を行うことにより、必要なトラック位置決め
精度が実現されている。
【0006】しかし、専用のサーボトラック記録装置を
用い、ドライブ内に組み込まれた固有の磁気ヘッドによ
ってプリフォーマット記録を行う従来の技術には、以下
のような問題点があった。
【0007】第1に、磁気ヘッドによる記録は、基本的
に磁気ヘッドと磁気記録媒体との相対的な移動による線
記録であるため、専用のサーボトラック記録装置を用
い、磁気ヘッドを精密に位置制御しながら記録を行う上
記方法では、プリフォーマット記録に多くの時間を要す
るという問題がある。さらに、磁気ヘッドによる記録に
使用する専用のサーボトラック記録装置はかなり高価で
あるため、プリフォーマット記録に要するコストが高く
なるという問題もある。
【0008】この問題は、磁気ディスク装置のトラック
密度が向上するほど顕著に認められる。それは、ディス
クの径方向のトラック数が増加することに加え、記録密
度の増加に伴いトラック密度が向上するほど、磁気ヘッ
ドの位置決めに高精度が要求されるため、ディスクの1
周においてトラッキング用サーボ信号等の情報信号を記
録するプリフォーマット記録領域を設ける角度間隔を小
さくしなければならないことによる。従って、磁気ディ
スク装置の記録密度が高くなるほど磁気ディスクにプリ
フォーマット記録すべき信号量が多くなり、プリフォー
マット記録に多くの時間を要することになる。
【0009】また、磁気ディスク媒体は小径化の傾向に
あるものの、依然として3.5インチや5インチの大径
ディスクに対する需要も多い。ディスクの記録面積が大
きいほどプリフォーマット記録すべき信号量が多くな
る。このような大径ディスクのコストパフォーマンスに
対しても、プリフォーマット記録に要する時間が大きく
影響している。
【0010】第2に、磁気ヘッドと磁気ディスク媒体
との間のスペーシング、及び磁気ヘッドの先端ポール
形状に起因して記録磁界が広がるため、プリフォーマッ
ト記録されたトラック端部の磁化遷移が急峻性に欠ける
という問題がある。
【0011】即ち、磁気ヘッドによる記録は、基本的に
磁気ヘッドと磁気ディスク媒体との相対的な移動による
動的な線記録であるため、磁気ヘッドと磁気ディスク媒
体との間のインターフェース性能の観点から、磁気ヘッ
ドと磁気ディスク媒体との間に一定量のスペーシングを
設けざるを得ない。また、現在の磁気ヘッドの先端ポー
ル形状は、通常、記録と再生を別々に担う2つのエレメ
ントを有する構造であり、記録ギャップの後縁側ポール
の幅が記録トラック幅に相当し、前縁側ポールの幅は記
録トラック幅の数倍以上と大きくなっている。この大き
な前縁側ポールは、再生用のMRヘッドをシールドする
役割を兼ねている。
【0012】しかし、上記スペーシングおよび磁気ヘッ
ドの先端ポール形状はいずれも、記録トラック端部にお
いて記録磁界の広がりを生じさせる要因となる。その結
果、プリフォーマット記録された記録トラック端部の磁
化遷移が急峻性に欠ける、あるいはトラック端両側に消
去領域を生じるといった問題が生じる。現在のトラッキ
ングサーボ技術では、磁気ヘッドがトラックを外れて走
査した際の再生出力の変化量に基づいて磁気ヘッドの位
置を検出している。このため、サーボ領域間に記録され
たデータ信号を再生する際のように、磁気ヘッドがトラ
ック上を正確に走査したときのS/N比に優れることだ
けではなく、磁気ヘッドがトラックを外れて走査したと
きの再生出力変化量、すなわちオフトラック特性が急峻
であることが要求される。従って、上記のようにプリフ
ォーマット記録されたトラック端部の磁化遷移が急峻性
に欠けると、今後のサブミクロントラック記録における
正確なトラッキングサーボ技術の実現が困難になる。
【0013】上記のような磁気ヘッドによるプリフォー
マット記録における2つの問題点を解決するため、基体
の表面にディジタル情報信号に対応する強磁性薄膜パタ
ーンが形成されているマスター情報担体の表面を、磁気
ディスクの表面に接触させた後に、マスター情報担体に
形成された強磁性薄膜パターンを磁化させることによ
り、強磁性薄膜パターンに対応する磁化パターンを磁気
ディスクに記録する技術が特開平10−40544号公
報において提案されている。このプリフォーマット記録
技術によれば、記録媒体のS/N比、インターフェース
性能等の他の重要性能を犠牲にすることなく、良好なプ
リフォーマット記録を効率的に行うことができる。
【0014】ところで、特開平10−40544号公報
において提案されている記録技術を真に効果的なものと
するためには、プリフォーマット記録時に、マスター情
報担体に形成されている強磁性薄膜パターンの幾何学的
中心と、磁気ディスクの回転中心とをできるだけ一致さ
せる必要がある。両者の中心ずれが大きい場合には、プ
リフォーマット情報信号の各トラックが磁気ディスクの
回転中心に対して大きく偏心した状態で記録されるため
に、磁気ヘッドがサーボトラッキング信号を再生しても
トラッキングすることができなくなるおそれがある。
【0015】マスター情報担体に形成されている強磁性
薄膜パターンの幾何学的中心と、磁気ディスクの内孔中
心とを一致させた状態でプリフォーマット記録するため
の技術が特開平11−175973号公報において提案
されている。この技術によれば、磁気ディスクの内孔中
心を基準として、磁気ディスクに第1のマーカーを設
け、さらに、マスター情報担体には第1のマーカーに対
応した第2のマーカーを設ける。両マーカーを参照しな
がら磁気ディスクとマスター情報担体とを密着させ、マ
スター情報担体に形成された強磁性薄膜パターンを磁化
することにより、磁気ディスクの内孔中心と、プリフォ
ーマット情報信号の中心とが一致した状態で磁気ディス
クにプリフォーマット記録することが可能となる。
【0016】しかし、磁気ディスクの内孔中心と、磁気
ディスクの回転中心は必ずしも一致するわけではない。
スピンドル・ハブに磁気ディスクを装着できるように、
磁気ディスクの内孔径はスピンドル・ハブの外径よりも
大きくなっている。例えば、一般的な3.5インチディ
スクの場合、磁気ディスクの内孔径とスピンドル・ハブ
の外径との寸法差は最大で約50μmである。図4に示
すように、スピンドル・ハブ42に磁気ディスク41を
装着した際には、大抵の場合、磁気ディスク41の内孔
中心43とスピンドル・ハブの中心44(磁気ディスク
の回転中心)とは一致しない。従って、上記特開平11
−175973号公報に開示された技術を用いて磁気デ
ィスクの内孔中心とプリフォーマット情報信号の中心と
を一致させてプリフォーマット記録したとしても、磁気
ディスクをスピンドル・ハブに装着した状態ではプリフ
ォーマット情報信号の中心と磁気ディスクの回転中心と
は必ずしも一致せず、プリフォーマット情報信号が磁気
ディスクの回転中心に対して偏心してしまうおそれがあ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、磁気ディス
クの内孔中心を基準として磁気ディスクに記録されたプ
リフォーマット情報信号が、磁気ディスクの回転中心に
対して偏心のないようにするにあたっては、磁気ディス
クの回転中心と磁気ディスクの内孔中心とを同一にする
ことが重要な課題となっている。
【0018】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、磁気ディスクの回転中心と内孔中心と
が同一になるようにして、信頼性の高い磁気ディスク装
置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、前
記磁気ディスクを搭載してこれを回転させるためのスピ
ンドルとを備えた磁気ディスク装置であって、前記磁気
ディスクには、前記スピンドルに装着される前に、ディ
ジタル情報信号が磁気ディスクの内孔中心を中心とする
同心円上のトラックに記録されており、前記磁気ディス
クは、前記スピンドルの回転中心軸を中心軸とするテー
パ面にその内孔端を当接させて、前記スピンドルに装着
されていることを特徴とする。
【0020】上記のような本発明の構成によれば、磁気
ディスク内孔端をスピンドルの回転中心軸を中心軸とす
るテーパ面に当接させて、磁気ディスクをスピンドルに
装着するので、磁気ディスク内孔中心を基準として予め
磁気ディスクに記録されたディジタル情報信号の中心
と、磁気ディスクの回転中心とを略一致させることがで
きる。結果として、ディジタル情報信号が磁気ディスク
の回転中心に対して偏心のないようにすることができ、
信頼性の高い磁気ディスク装置を提供することが可能に
なる。
【0021】上記の構成において、前記テーパ面を前記
スピンドル又はそのハブの外周に形成することができ
る。あるいは、前記磁気ディスクを芯出し部材を介して
前記スピンドル(又はスピンドルのハブ)に装着するよ
うに構成し、前記芯出し部材の外周に前記テーパ面を形
成することもできる。
【0022】また、上記の構成において、前記磁気ディ
スクのディジタル情報信号は、基体の表面に所望のディ
ジタル情報信号に対応する強磁性薄膜パターンが形成さ
れたマスター情報担体を、前記強磁性薄膜パターンの幾
何学的中心点と磁気ディスクの内孔中心とが同一になる
ように磁気ディスクに密着させ、磁界印加手段を用いて
前記強磁性薄膜パターンを磁化させることにより記録さ
れた、前記強磁性薄膜パターンに対応するディジタル情
報信号であることが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0024】(実施の形態1)本発明の第1の実施の形
態における磁気ディスク装置の概略を図1に示す。11
は磁気ディスク、12はスピンドル・ハブ、14は圧入
リング、16は磁気ヘッド、17は磁気ヘッド16を支
持するサスペンション(板バネ)、18は磁気ヘッド1
6が磁気ディスク11上をトラッキングするための駆動
部分、19は磁気ディスク装置の筐体である。図1にお
いて、磁気ディスク11、スピンドル・ハブ12、及び
圧入リング14は断面図として示している。
【0025】スピンドル・ハブ12は、磁気ディスク1
1を回転させるための駆動軸(スピンドル)に一体化さ
れており、回転力を磁気ディスク11に伝達する。本実
施の形態では、スピンドル・ハブ12の外周の一部に、
その回転中心軸15の方向にテーパ13が形成されてい
る。磁気ディスク11の内孔径はテーパ13の最小径よ
り大きく、テーパ13の最大径より小さい。従って、磁
気ディスク11の内孔にスピンドル・ハブ12を貫入さ
せると、テーパ13の外周面が磁気ディスク11の内孔
端に当接して、磁気ディスク11を支持することができ
る。テーパ13の外周面(円錘面)の中心軸は回転中心
軸15と略一致する。
【0026】スピンドル・ハブ12に磁気ディスク11
を装着する際には、まずスピンドル・ハブ12の回転中
心軸15と、磁気ディスク11の記録面とを垂直にした
状態で、磁気ディスク11の内孔にスピンドル・ハブ1
2を貫入し、磁気ディスク11をスピンドル・ハブ12
に施されたテーパ部13に載置する。その後、スピンド
ル・ハブ12に圧入リング14を嵌入して、磁気ディス
ク11をスピンドル・ハブ12に固定する。
【0027】磁気ディスク11には、スピンドル・ハブ
12に装着する前にディジタル情報信号が記録されてい
る。この記録方法は以下の通りである。基体の表面にデ
ィジタル情報信号に対応した強磁性薄膜パターンが形成
されたマスター情報担体を磁気ディスク11に密着させ
た状態で、強磁性薄膜パターンを磁化することによっ
て、磁気ディスク11にディジタル情報信号を記録す
る。マスター情報担体と磁気ディスク11とを密着させ
る際には、磁気ディスク11の内孔中心と、マスター情
報担体に形成された強磁性薄膜パターンの幾何学的中心
とを一致させる。これにより、磁気ディスク11の内孔
中心と、磁気ディスク11に記録されたディジタル情報
信号のトラック中心とが一致する。マスター情報担体の
具体的事例、および磁気ディスクの内孔中心と強磁性薄
膜パターンの幾何学的中心とを一致させる方法の事例に
ついては、特開平11−175973号公報に詳細に記
述されているので、本実施の形態での説明は省略する。
【0028】スピンドル・ハブ12に設けたテーパ13
の角度(図1のθ)は、磁気ディスク11の内孔径の寸
法公差にもよるが、30度以上、好ましくは50度以上
とする。テーパ13の角度θが小さい場合には、磁気デ
ィスク11の内孔径の寸法のばらつきによる磁気ディス
ク11の装着位置のばらつきが大きくなる。すなわち、
磁気ヘッド16と磁気ディスク11との相対位置(図1
のz)が大きく変化する。これにより、サスペンション
17による磁気ヘッド16の磁気ディスク11への押し
付け力が変化し、結果として磁気ディスク11が回転し
たときの磁気ヘッド16の浮上量が変化してしまい、ヘ
ッドクラッシュや再生信号出力の低下など、磁気ディス
ク装置の信頼性を損なうおそれがある。
【0029】以上のように、本実施の形態1において
は、スピンドル・ハブを回転中心軸の方向にテーパ状と
することにより、磁気ディスクをスピンドル・ハブに装
着した際に、磁気ディスクの内孔中心と磁気ディスクの
回転中心とが精密に一致する。従って、磁気ディスク内
孔中心を中心とする同心円上のトラックに予め記録され
たディジタル情報信号の中心と、磁気ディスクの回転中
心とを同一にすることができる。結果として、ディジタ
ル情報信号が磁気ディスクの回転中心に対して偏心のな
いようにすることができ、信頼性の高い磁気ディスク装
置を提供することが可能になる。
【0030】(実施の形態2)本発明の第2の実施の形
態における磁気ディスク装置の概略を図2に示す。21
a,21bは磁気ディスク、22はスピンドル・ハブ、
23a,23bはフランジ、25a,25bは圧入リン
グ、27は磁気ヘッド、28は磁気ヘッド27を支持す
るサスペンション(板バネ)、29は磁気ヘッド27が
磁気ディスク21aあるいは21b上をトラッキングす
るための駆動部分、20は磁気ディスク装置の筐体であ
る。図2において、磁気ディスク21a,21b、スピ
ンドル・ハブ22、フランジ23a,23b、及び圧入
リング25a,25bは断面図として示している。
【0031】スピンドル・ハブ22は、円筒形状を有し
ており、磁気ディスク21a,21bを回転させるため
の駆動軸(スピンドル)に一体化されて、回転中心軸2
6を中心として回転する。芯出し部材としてのフランジ
23a,23bは、スピンドル・ハブ22に嵌入するた
めに、中心に嵌入孔が設けられるとともに、外周にテー
パ24が形成されている。磁気ディスク21a,21b
の内孔径はテーパ24の最小径より大きく、テーパ24
の最大径より小さい。従って、磁気ディスク21a,2
1bの内孔にフランジ23a,23bを貫入させると、
テーパ24の外周面が磁気ディスク21a,21bの内
孔端に当接して、磁気ディスク21a,21bを支持す
ることができる。フランジ23a,23bをスピンドル
・ハブ22に装着した際、フランジ23a,23bのテ
ーパ24の外周面(円錘面)の中心軸は回転中心軸26
と略一致する。
【0032】図3に磁気ディスク21a,21bをスピ
ンドル・ハブ22に装着する手順を示す。まず、スピン
ドル・ハブ22にフランジ23aを嵌入する(図3
(a))。次に、スピンドル・ハブ22の回転中心軸2
6と、磁気ディスク21aの記録面とを垂直にした状態
で、磁気ディスク21aをフランジ23aに施されたテ
ーパ24に載置する(図3(b))。その後、フランジ
23aに圧入リング25aを嵌入して、磁気ディスク2
1aをフランジ23aに固定する(図3(c))。以
下、磁気ディスク装置に装着する磁気ディスクの枚数に
応じて、図3(a)〜(c)と同様の工程を繰り返す
(図3(d)〜(f))。
【0033】磁気ディスク21aおよび21bには、ス
ピンドル・ハブ22に装着する前にディジタル情報信号
が記録されている。この記録方法は以下の通りである。
基体の表面にディジタル情報信号に対応した強磁性薄膜
パターンが形成されたマスター情報担体を磁気ディスク
21a,21bに密着させた状態で、強磁性薄膜パター
ンを磁化することによって、磁気ディスク21a,21
bにディジタル情報信号を記録する。マスター情報担体
と磁気ディスク21a,21bとを密着させる際には、
磁気ディスク21a,21bの内孔中心と、マスター情
報担体に形成された強磁性薄膜パターンの幾何学的中心
とを一致させる。これにより、磁気ディスク21a,2
1bの内孔中心と、磁気ディスク21a,21bに記録
されたディジタル情報信号のトラック中心とが一致す
る。マスター情報担体の具体的事例、および磁気ディス
クの内孔中心と強磁性薄膜パターンの幾何学的中心とを
一致させる方法の事例については、特開平11−175
973号公報に詳細に記述されているので、本実施の形
態での説明は省略する。
【0034】フランジ23a,23bに設けたテーパ2
4の角度(図2のθ)は、磁気ディスク21a,21b
の内孔径の寸法公差にもよるが、30度以上、好ましく
は50度以上とする。テーパ24の角度θが小さい場合
においては、磁気ディスク21a,21bの内孔径の寸
法のばらつきによる磁気ディスク21a,21bの装着
位置のばらつきが大きくなる。すなわち、磁気ヘッド2
7と磁気ディスク21a,21bとの相対位置(図2の
zaおよびzb)が大きく変化する。これにより、サス
ペンション28による磁気ヘッド27の磁気ディスク2
1a,21bへの押し付け力が変化し、結果として磁気
ディスク21a,21bが回転したときの磁気ヘッド2
7の浮上量が変化してしまい、ヘッドクラッシュや再生
信号出力の低下など、磁気ディスク装置の信頼性を損な
うおそれがある。
【0035】なお、本実施の形態2においては、磁気デ
ィスク装置に装着する磁気ディスクの枚数を2枚として
示しているが、当然それに限らず3枚、4枚など複数枚
の磁気ディスクを装着することが可能である。
【0036】以上のように、本実施の形態2において
は、スピンドル・ハブに外周にテーパ形状を施したフラ
ンジを嵌入し、このフランジに磁気ディスクを装着する
ことにより、磁気ディスクの内孔中心と磁気ディスクの
回転中心とが精密に一致する。また、フランジを磁気デ
ィスクの枚数に応じて複数個スピンドル・ハブに嵌入す
ることにより、複数枚の磁気ディスクをスピンドル・ハ
ブに装着することが可能になる。従って、それぞれの磁
気ディスクにおいて、磁気ディスク内孔中心を中心とす
る同心円上のトラックに予め記録されたディジタル情報
信号の中心と、磁気ディスクの回転中心とを同一にする
ことができる。結果として、ディジタル情報信号が磁気
ディスクの回転中心に対して偏心のないようにすること
ができ、信頼性の高い磁気ディスク装置を提供すること
が可能になる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁気ディスクの内孔中心を中心とする同心円上のトラッ
クに予めディジタル情報信号が記録された磁気ディスク
を、スピンドルに装着する場合に、磁気ディスクの内孔
中心と、磁気ディスクの回転中心とを同一にすることが
できるので、磁気ディスクに記録されたディジタル情報
信号の、磁気ディスクの回転中心に対する偏心をなくす
ことができ、信頼性の高い磁気ディスク装置を提供する
ことが可能となる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる磁気ディスク
装置を模式的に示す断面図
【図2】 本発明の実施の形態2にかかる磁気ディスク
装置を模式的に示す断面図
【図3】 本発明の実施の形態2にかかる磁気ディスク
装置に磁気ディスクを装着する方法を工程順に示す図
【図4】 磁気ディスクの内孔中心とスピンドル・ハブ
の回転中心とが一致していない状態を示した平面図
【符号の説明】
11、21a、21b、41 磁気ディスク 12、22、42 スピンドル・ハブ 13、24 テーパ部 14、25a、25b 圧入リング 15、26 スピンドル・ハブの回転中心軸 16、27 磁気ヘッド 17、28 サスペンション(板ばね) 18、29 磁気ヘッドをトラッキングするための駆動
部 19、20 磁気ディスク装置筐体 23a、23bフランジ 43 磁気ディスクの内孔中心 44 スピンドル・ハブの回転中心

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスクと、前記磁気ディスクを搭
    載してこれを回転させるためのスピンドルとを備えた磁
    気ディスク装置であって、 前記磁気ディスクには、前記スピンドルに装着される前
    に、ディジタル情報信号が磁気ディスクの内孔中心を中
    心とする同心円上のトラックに記録されており、 前記磁気ディスクは、前記スピンドルの回転中心軸を中
    心軸とするテーパ面にその内孔端を当接させて、前記ス
    ピンドルに装着されていることを特徴とする磁気ディス
    ク装置。
  2. 【請求項2】 前記テーパ面は前記スピンドルのハブの
    外周に形成されている請求項1に記載の磁気ディスク装
    置。
  3. 【請求項3】 前記磁気ディスクは芯出し部材を介して
    前記スピンドルに装着されており、前記芯出し部材の外
    周に前記テーパ面が形成されている請求項1に記載の磁
    気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気ディスクのディジタル情報信号
    は、基体の表面に所望のディジタル情報信号に対応する
    強磁性薄膜パターンが形成されたマスター情報担体を、
    前記強磁性薄膜パターンの幾何学的中心点と磁気ディス
    クの内孔中心とが同一になるように磁気ディスクに密着
    させ、磁界印加手段を用いて前記強磁性薄膜パターンを
    磁化させることにより記録された、前記強磁性薄膜パタ
    ーンに対応するディジタル情報信号である請求項1に記
    載の磁気ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006318629A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Samsung Electronics Co Ltd 高さ調節部材とこれを備えたハードディスクドライブのスピンドルモータ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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