JP2001125414A - 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置

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JP2001125414A
JP2001125414A JP30662199A JP30662199A JP2001125414A JP 2001125414 A JP2001125414 A JP 2001125414A JP 30662199 A JP30662199 A JP 30662199A JP 30662199 A JP30662199 A JP 30662199A JP 2001125414 A JP2001125414 A JP 2001125414A
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Japan
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fixing
thickness
elastic layer
coating layer
pressing
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JP30662199A
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English (en)
Inventor
Norio Hashimoto
典夫 橋本
Hiroaki Sakai
宏明 酒井
Toru Saito
齋藤  亨
Yozo Hotta
陽三 堀田
Tokuyoshi Abe
篤義 阿部
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単な構成で、オフセットを防止
すると共に紙分離安定化を図ることができる定着装置及
びこの定着装置を備える画像形成装置を提供する。 【解決手段】 定着ローラ2の弾性層22及びPFAチ
ューブ層23の両層全体の硬度を、加圧ローラ3の弾性
層32及びPFAチューブ層33の両層全体の硬度より
小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を採
用する画像形成装置に備えられる定着装置及びこの定着
装置を備える画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式を採用するカラー画
像形成装置に備えられる定着装置にあっては、表面が被
覆層で被覆された弾性層を有し互いに圧接回転する定着
体及び加圧体と、定着体及び加圧体の少なくとも一方を
加熱する加熱手段とを備え、未定着像体で現像剤像を担
持する記録媒体を定着体と加圧体との間に通紙して加熱
及び加圧することにより、上記現像剤像を上記記録媒体
に定着させる定着装置が知られており、実用に供されて
いる。
【0003】一般的に、かかる定着装置にあっては、定
着体たる定着ローラ及び加圧体たる加圧ローラによるロ
ーラ対の少なくとも一方に加熱手段たるハロゲンヒータ
を内包する熱ローラ方式を採用しており、上記ローラ対
の表面にはシリコーンオイルが塗布されるようになって
いる。
【0004】現像剤たるトナーとして、混色性を高める
ため、軟化点が高く、且つ、溶融粘度の低いシャープメ
ルトなノンマグトナーを使用しているカラー画像形成装
置においては、定着ローラへの高温オフセットが発生し
易い。
【0005】そこで、高温オフセットを防止するため、
定着ローラの離型性を高めるための離型剤としてシリコ
ーンオイルが定着ローラに塗布されようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような定着ローラにシリコーンオイルを塗布するよう
構成された定着装置にあっては、装置の製造性の悪さ、
ユーザメンテナンスを煩雑さ、輸送時、運搬時のオイル
漏れのおそれ、OHT(オーバーヘッドトランスペアレ
ンシー)の触手感の悪化(べたつき)という問題点があ
った。
【0007】上記問題点を解決するため、シリコーンオ
イルを用いる代わりに、溶融粘度の高いトナーを用いる
ことも考えられるが、混色性が低くなり、ピクチヤー画
像の鮮明度が悪くなったり、OHTの光透過性が悪くな
り、暗いOHT投影像しか得られないという問題が生じ
てしまう。
【0008】又、この場合、熱ローラからの紙の分離性
が悪くなり、場合によっては紙がローラに巻き付いてし
まうという不具合も生じる虞がある。
【0009】そこで、本発明は、簡単な構成で、オフセ
ットを防止すると共に紙分離安定化を図ることができる
定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置の提供
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本出願によれば、上記目
的は、表面が被覆層で被覆された弾性層を有し互いに圧
接回転する定着体及び加圧体と、定着体及び加圧体の少
なくとも一方を加熱する加熱手段とを備え、未定着像を
担持する記録媒体を定着体と加圧体との間に通紙して加
熱及び加圧することにより、上記未定着像を上記記録媒
体に定着させる定着装置において、定着体の弾性層及び
被覆層の両層全体の硬度が、加圧体の弾性層及び被覆層
の両層全体の硬度より小さいという第一の発明によって
達成される。
【0011】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明において、定着体の弾性層の厚さと加圧体の弾性層
の厚さが略同一、且つ、定着体の被覆層の厚さと加圧体
の被覆層の厚さが略同一で、定着体の弾性層の硬度が加
圧体の弾性層の硬度以下であるという第二の発明によっ
ても達成される。
【0012】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明において、定着体の弾性層の厚さと加圧体の弾性
層の厚さが略同一、且つ、定着体の被覆層の厚さと加圧
体の被覆層の厚さが略同一で、定着体の被覆層の硬度が
加圧体の被覆層の硬度以下であるという第三の発明によ
っても達成される。
【0013】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明において、定着体の弾性層の厚さと加圧体の弾性層
の厚さが略同一で、定着体の被覆層の厚さが加圧体の被
覆層の厚さ以下であるという第四の発明によっても達成
される。
【0014】更に、本出願によれば、上記目的は、潜像
を担持する潜像担持体に現像剤を付与することにより、
該潜像を現像剤像として可視化する現像装置を備え、上
記現像剤像を記録媒体に未定着像として転写した後、上
記未定着像を上記記録媒体に定着させる画像形成装置で
あって、第一の発明の定着装置を備えるという第五の発
明によっても達成される。
【0015】又、本出願によれば、上記目的は、第五の
発明において、現像装置が潜像担持体に付与する現像剤
は、母体樹脂中に、該母体樹脂より溶融粘度及び分子量
が小さいワックス若しくはパラフィン又はポリオレフィ
ン類を含有する離型剤が予め内添されているトナーであ
るという第六の発明によっても達成される。
【0016】更に、本出願によれば、上記目的は、第五
の発明又は第六の発明において、定着体の弾性層の厚さ
と加圧体の弾性層の厚さが略同一、且つ、定着体の被覆
層の厚さと加圧体の被覆層の厚さが略同一で、定着体の
弾性層の硬度が加圧体の弾性層の硬度以下であるという
第七の発明によっても達成される。
【0017】又、本出願によれば、上記目的は、第五の
発明又は第六の発明において、定着体の弾性層の厚さと
加圧体の弾性層の厚さが略同一、且つ、定着体の被覆層
の厚さと加圧体の被覆層の厚さが略同一で、定着体の被
覆層の硬度が加圧体の被覆層の硬度以下であるという第
八の発明によっても達成される。
【0018】更に、本出願によれば、上記目的は、第五
の発明又は第六の発明において、定着体の弾性層の厚さ
と加圧体の弾性層の厚さが略同一で、定着体の被覆層の
厚さが加圧体の被覆層の厚さ以下であるという第九の発
明によっても達成される。
【0019】即ち、本出願にかかる第一の発明にあって
は、未定着像を担持する記録媒体が、定着体と加圧体と
の間に通紙された後、加圧体側に向けて定着体及び加圧
体から分離される。
【0020】又、本出願にかかる第二の発明にあって
は、未定着像を担持する記録媒体が、定着体と加圧体と
の間に通紙された後、加圧体側に向けて定着体及び加圧
体から分離される。
【0021】更に、本出願にかかる第三の発明にあって
は、未定着像を担持する記録媒体が、定着体と加圧体と
の間に通紙された後、加圧体側に向けて定着体及び加圧
体から分離される。
【0022】又、本出願にかかる第四の発明にあって
は、未定着像を担持する記録媒体が、定着体と加圧体と
の間に通紙された後、加圧体側に向けて定着体及び加圧
体から分離される。
【0023】更に、本出願にかかる第五の発明にあって
は、未定着像を担持する記録媒体が、定着体と加圧体と
の間に通紙された後、加圧体側に向けて定着体及び加圧
体から分離される。
【0024】又、本出願にかかる第六の発明にあって
は、定着体との分離性の向上が図られた現像剤からなる
未定着像を担持する記録媒体が、定着体と加圧体との間
に通紙された後、加圧体側に向けて定着体及び加圧体か
ら分離される。
【0025】更に、本出願にかかる第七の発明にあって
は、未定着像を担持する記録媒体が、定着体と加圧体と
の間に通紙された後、加圧体側に向けて定着体及び加圧
体から分離される。
【0026】又、本出願にかかる第八の発明にあって
は、未定着像を担持する記録媒体が、定着体と加圧体と
の間に通紙された後、加圧体側に向けて定着体及び加圧
体から分離される。
【0027】更に、本出願にかかる第九の発明にあって
は、未定着像を担持する記録媒体が、定着体と加圧体と
の間に通紙された後、加圧体側に向けて定着体及び加圧
体から分離される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に関し
て、添付図面に基づき説明する。
【0029】(第一の実施形態)先ず、本発明の第一の
実施形態について説明する。
【0030】図1は、本発明の定着装置を備える画像形
成装置の一例を示す図である。
【0031】本実施形態では、中間転写体を用いたカラ
ー画像形成装置を用いている。
【0032】かかる画像形成装置は、図1に示すよう
に、回転ドラム型の潜像担持体たる電子写真感光体(以
下、感光ドラムという)50と、現像装置たる現像器5
3M,53C,53Y,53Bと、定着装置1とを有し
ている。
【0033】感光ドラム50は、矢示の時計方向に所定
の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動され
る。
【0034】感光ドラム50は、回転過程で、1次帯電
器(コロナ放電器)51により所定の極牲、電位に一様
に帯電処理され、次いで、カラー原稿画像の色分解、結
像露光光学系、画像情報の時系列電気デジタル画像信号
に対応して変調されたレーザービームを出力するレーザ
ースキャナによる走査零光系等の画像露光手段(図示せ
ず)による画像露光52を受けることにより、目的のカ
ラー画像の第1の色成分像(例えばマゼンタ成分像)に
対応した静電潜像が形成される。
【0035】次いで、その静電潜像が第1の現像器53
M(マゼンタ現像器)によって第1色のマゼンタの現像
剤たるトナー(着色荷電粒子)により現像される。この
とき、第2〜第4の現像器53C,53Y,53B(シ
アン、イエロー、ブラックの各現像器)は作動オフにな
っていて感光ドラム50には作用せず、上記第1色のマ
ゼンタトナー画像は第2〜第4の現像器53C,53
Y,53Bにより影響を受けない。
【0036】感光ドラム50の面に形成保持された上記
第1色のマゼンタトナー画像が、転写ニップ部nを通過
する過程で、中間転写ローラ54の芯金54aに、中間
転写ローラ54に対する第一のバイアス電源57aか
ら、トナー帯電極性(本実施形態ではマイナス)とは逆
極性(プラス)の転写バイアスが印加され、転写ニップ
部n域に形成された電界により中間転写ローラ54外面
に対して、中間転写される。本実施形態では、印加電圧
は、+2kV〜+5kVである。
【0037】中間転写ローラ54に対する第一色のマゼ
ンタトナー画像の転写が終わった感光ドラム50表面
は、クリーニング装置55により清掃される。
【0038】以下同様に、現像器53C,53Y,53
Bに関しても、上述の作像、転写サイクルが順次に実行
されることにより、回転中間転写ローラ54の外面に対
して、上記4つのトナー画像(マゼンタ、シアン、イエ
ロー、ブラックの各トナー画像)が順次に重畳転写され
て目的のカラー画像に対応した合成カラートナー(鏡
像)が形成される。
【0039】尚、本実施形態では、感光ドラム50から
中間転写ローラ54への第1〜第4色のトナー画像の順
次転写実行過程において、転写ローラ56の芯金56a
には転写ローラに対する第2のバイアス電源58bから
トナーと同極性(−)のバイアス電圧が印加されてい
る。
【0040】このバイアス電圧により転写ローラ56か
ら中間転写ローラ54へとトナー画像を反発する電界が
生じて、転写ローラ56に中間転写ローラ54側のトナ
ー画像を転移することが阻止されるようになっている。
【0041】一方、給紙カセット59側から中間転写ロ
ーラ54と転写ローラ56との転写ニップ部nに給紙ロ
ーラ60により1枚宛分離搬送された記録媒体たる記録
材Pがレジスタローラ61、転写ガイド62を経て所定
のタイミングで給紙されると共に、転写ローラ56の芯
金56aに対するバイアス電源が第2のバイアス電源5
8bから第1のバイアス電源58aに切り換わり、芯金
56aに対してトナーと逆極性(+)の転写バイアスが
印加される。この転写バイアスは中間転写ローラ54の
芯金54aに対してバイアス電源57aから印加されて
いるトナーと逆極性(+)のバイアスよりも絶対値が大
きくなるようにしてあり、この転写バイアスにより中間
転写ローラ54側のトナー画像が中間転写ローラ54と
転写ローラ56との転写ニップ部nに給紙された記録材
P側に転写されていく。トナー画像転写を受けた記録材
Pは定着装置1に導入され定着処理される。
【0042】又、記録材Pが転写ニップ部nを通過する
と、中間転写ローラ54の芯金54a及び転写ローラ5
6の芯金56aに対するバイアス電源がそれぞれトナー
と同極性(−)のバイアスを印加する第2のバイアス電
源57a,58bに切り換えられる。
【0043】このバイアス切り換えにより中間転写ロー
ラ54面の転写残りトナーが感光ドラム50面側へ戻さ
れてクリーニング装置55に回収されることで中間転写
ローラ54は清掃される。
【0044】転写ローラ56面に付着したトナーも中間
転写ローラ54面に戻され、更に感光ドラム50面に戻
されてクリーニング装置55に回収されることで転写ロ
ーラ56の清掃もなされる。
【0045】次に、定着装置1について詳細に説明す
る。
【0046】本実施形態にあっては、定着体及び加圧体
が、それぞれ、一層の弾性層と、一層の被覆層とを有し
ている例について説明する。
【0047】又、本実施形態にあっては、定着体及び加
圧体の弾性層の厚さが同じ、且つ、定着体及び加圧体の
被覆層の厚さが同じで、定着体の弾性層の硬度が加圧体
の弾性層の硬度以下であることを特徴としている。
【0048】図2は、本実施形態にかかる定着装置1の
概略構成を示す断面図である。
【0049】定着装置1は、図2に示すように、定着体
たる定着ローラ2と、加圧体たる加圧ローラ3と、加熱
手段たるハロゲンヒータ24,34とを有している。
【0050】加圧ローラ3は、定着ローラ2に圧接する
ことにより定着ローラ2との間にニップ部を形成しつつ
従動回転を行うようになっている。
【0051】定着ローラ2は、中空筒体の形態をなし、
中空空間にはハロゲンヒー夕24が内蔵され、定着に必
要な熱供給がなされる。
【0052】加圧ローラ3は、ハロゲンヒー夕34によ
り加熱される。
【0053】定着ローラ2、加圧ローラ3のそれぞれの
温度制御は、定着ローラ2の非通紙領域に配設された温
度検知素子としてのサーミスタ25と、加圧ローラ3に
接触配置されたサーミスタ35とによって、その検知温
度に伴う抵抗値変化によりそれぞれのローラ表面温度を
検知し、制御装置(図示せず)により上記ローラ表面温
度が所定値となるようにハロゲンヒータ24,34の電
流制御を行っている。
【0054】よって、本実施形態にかかる定着装置1に
おいては、未定着像を担持した記録媒体たる記録材がガ
イド4により案内されて矢印7で示す方向からニップ部
に進入し、定着ローラ2の表面により加圧及び加熱を受
け、定着された後、矢印8で示す方向へ排紙される。
【0055】尚、図2において、符号5は未定着状態の
トナーを示し、符号6は定着後のトナーを示している。
【0056】又、定着ローラ2の構成は、カラー画像の
単色〜4色の多重トナーの厚み(数〜数十μm)に追従
するために、アルミニウム等の芯軸に弾性層を数十μm
以上設けることが必要である。弾性層の弾性が小さいと
トナー凹部の未定着やトナーのつぶれによる解像低下を
もたらすこととなるからである。上記弾性層の材質はメ
チル系,メチルビニル系の液体シリコーンゴムRTV,
LTVタイプのものが弾性を備えているのが好適であ
る。被覆層として表層には上記のRTV,LTVを用い
て、その下層に熱に強いHTVの層を設け、表層裏面の
熱劣化や剥がれを防いだ多層構成としても良い。
【0057】本実施形態にかかる定着ローラ2は、アル
ミニウム芯金21上に厚さ2.5mm、ゴム硬度(JI
S−A規格)1°のジメチルシリコーンゴムのLTVタ
イプの弾性層22を設け、その上に厚さ50μmの被覆
層たるPFAチューブ層23を設けたものをφ46mm
に成形して用いている。
【0058】加圧ローラ3の構成は、本実施形態では、
アルミニウム芯金31上に厚さ2.5mm、ゴム硬度
(JIS−A規格)10°のジメチルシリコーンゴムの
LTVタイプの弾性層32を設け、その上に厚さ50μ
mの被覆層たるPFAチューブ層33を設けたものをφ
46mmに成形して用いている。
【0059】定着ローラ2、加圧ローラ3の硬度をアス
カC(1kg加重)で測定したところ、それぞれ、60
°、67°であった。
【0060】尚、定着ローラ,加圧ローラのゴムとして
は、他にメチルフェニル系シリコーンゴムを用いても良
い。
【0061】本実施形態にかかる定着装置1にあって
は、定着ローラ、加圧ローラの温調温度(以下、定着温
度という)は180℃とし、定着ローラに対する加圧ロ
ーラの加圧力(以下、加圧力という)は490.332
5N(50kgf)とし、定着ローラ及び加圧ローラの
周速度(以下、ローラ周速度という)は120mm/s
ecとした。
【0062】本発明に使用するトナーとしては、シャー
プメルトトナーの中に予め離型剤として溶融粘度と分子
量がトナー母体樹脂より小さいワックス、パラフィン等
の離型剤を内添した重合法によるトナー(重合トナー)
を使用した。これにより、高い混色性を達成し、且つ定
着時にはトナーから熱によりワックスが滲みだし、熱ロ
ーラ方式を採用する定着装置の離型効果を高めた構成で
のオイルレス化を達成している。
【0063】上記重合トナーの概略構成図を図5に示
す。
【0064】図5に示すように、重合トナー100は、
その製造法上球形となる。本実施形態では母体樹脂たる
コア103にエステル系ワックスを内包し、樹脂層10
2にスチレン−ブチルアクリレート、表層101にスチ
レン−ポリエステルという構成の重合トナーを用いた。
その比重は約1.05である。3層構成となっている理
由は、コアにワックスを内包することで、定着工程での
オフセット防止効果が得られ、又、表層に樹脂層を設け
ることによって帯電効率のアップを図っているためで、
又、実際に使用時には、トリボ安定化のためにオイル処
理したシリカを外添している。
【0065】製造方法としては、樹脂,低軟化点物質
(ワックス)からなる離型剤,着色剤,荷電制御剤等を
加圧ニーダーやエクストルーダー又はメディア分散機を
用い均一に分散せしめた後、機械的又はジェット気流下
でターゲットに衝突させ、所望のトナー粒径に微粉砕化
せしめた後、更に分級行程を経て粒度分布をシャープ化
せしめトナー化する所謂粉砕方法によるトナーの製造方
法の他に、特公昭56ー13945号公報等に記載のデ
ィスク又は多流体ノイズを用い溶融混合物を空気中に霧
化し球状トナーを得る方法や、特公昭36−10231
号公報,特開昭59ー53856号公報,特開昭59−
61842号公報に述べられている懸濁重合方法を用い
て直接トナーを生成する方法や、単量体には可溶で得ら
れる重合体が不溶な水系有機溶剤を用い直接トナーを生
成するソープフリー重合方法に代表される乳化重合方法
等を用いトナーを製造することが可能である。
【0066】本実施形態においては、比較的容易に粒度
分布がシャープで4〜8μm粒径の微粒子トナーが得ら
れる常圧下又は加圧下での懸濁重合方法を用い、モノマ
ーとしてスチレンとn−ブチルアクリレート、荷電制御
剤としてサリチル酸金属化合物、極性レジンとして飴和
ポリエステル、更に着色剤を加え、重量平均粒径7μm
の着色懸濁粒子を製造した。
【0067】トナー粒度分布制御や粒径の制御は、難水
溶性の無機塩や保護コロイド作用を有する分散剤の種類
や添加量を変える方法や機械的装置条件、例えばローラ
ーの周速、パス回数、撹拌羽根形状等の撹拌条件や容器
形状、又は水溶液中での固形分濃度等を制御することに
より所定の本実施形態のトナーを得ることができる。
【0068】トナーに用いられる結着樹脂としては、一
般的に用いられているスチレン−(メタ)アクリル共重
合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂,スチレン−ブ
タジエン共重合体を利用することができる。重合法によ
る直接トナーを得る方法においては、それらの単量体が
好ましく用いられる。具体的には、スチレン、o(m
−,P−)−メチルスチレン、m(p−)一エチルスチ
レン等のスチレン系単量体や、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プ
ロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル
酸オクチル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)ア
クリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ベヘニル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アク
リル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエ
チルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸エステル系単
量体や、ブタジエン、イソプレン、シクロヘキセン、
(メタ)アクリロニトリル、アクリル酸アミド等のエン
系単量体が好ましく用いられる。これらは、単独又は一
般的には出版物ポリマーハンドブック第2版III−P
139〜192(John Wiley&Sons社
製)に記載の理論ガラス温度(Tg)が、40〜75℃
を示すように単量体を適宜混合し用いられる。理論ガラ
ス転移温度が40℃未満の場合には、トナーの保存安定
性や現像剤の耐久安定性の面から問題が生じ、一方、7
5℃を越える場合は定着温度の上昇をもたらし、特にフ
ルカラートナーの場合においては各色トナーの混色が不
十分となり色再現性に乏しく、更にトラペン画像の透明
性を著しく低下させ高画質の面から好ましくない。
【0069】結着樹脂の分子量は、GPC(ゲルパーミ
エーションクロマトグラフィー)により測定される。具
体的なGPCの測定方法としては、予めトナーをソック
スレー抽出器を用いトルエン溶剤で20時間抽出を行っ
た後、ロータリーエバポレーターでトルエンを留去せし
め、更にエステル系ワックスは溶解するが結着樹脂は溶
解し得ない有機溶剤例えばクロロホルム等を加え十分洗
浄を行った後、THF(テトラヒドロフラン)に可溶し
た溶液をポア径が0.3μmの耐溶剤性メンブランフィ
ルターでろ過したサンプルをウォーターズ社製150C
を用い、カラム構成は昭和電工製A−801,802,
803,804,805,806,807を連結し標準
ポリスチレン樹脂の検量線を用い分子量分布を測定し得
る。得られた樹脂成分の数平均分子量(Mn)は、50
00〜1000000で有り、重量平均分子量(Mw)
と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)は、2〜1
00を示す結着樹脂が本実施形態には好ましい。又、ワ
ックスの分子量は、結着樹脂の分子量より少なく、数平
均分子量(Mn)で数千〜数万とする。
【0070】トナーに用いられる着色剤は、黒色着色剤
としてカーボンブラック、磁性体、以下に示すイエロ
ー,マゼンタ,シアン着色剤を用い黒色に調色されたも
のが利用される。
【0071】イエロー着色剤としては、縮合アゾ化合
物、イソインドリノン化合物、アンスラキノン化合物、
アゾ金属錯体、メチン化合物,アリルアミド化合物に代
表される化合物が用いられる。具体的には、C.I.ピ
グメントイエロー12,13,14,15,17,6
2,74,83,93,94,95,97,109,1
10,111,120,127,128,129,14
7,168,174,176,180,181,191
等が好適に用いられる。
【0072】マゼンタ着色剤としては、縮合アゾ化合
物、ジケトピロロピロール化合物、アンスラキノン、キ
ナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール
化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合
物、ペリレン化合物が用いられる。具体的には、C.
I.ピグメントレッド2,3,5,6,7,23,4
8:2,48:3,48:4,57:1,81:1,1
44,146,166,169,177,184,18
5,202,220,221,254が特に好ましい。
シアンの着色剤としては、銅フタロシアニン化合物及び
その誘導体,アンスラキノン化合物,塩基染料レーキ化
合物等が利用できる。具体的には、C.I.ピグメント
ブルー1,7,15,15:1,15:2,15:3,
15:4,60,62,66等が特に好適に利用でき
る。
【0073】これらの着色剤は、単独又は混色し更には
固溶体の状態で用いることができる。
【0074】本実施形態の着色剤は、色相角、彩度、明
度、耐候性、トラペン透過性、トナー中への分散性の点
から選択される。該着色剤の添加量は、樹脂100重量
部に対し1〜20重量部添加して用いられる。
【0075】黒色着色剤として磁性体を用いた場合に
は、他の着色剤と異なり、樹脂100重量部に対し40
〜150重量部添加して用いられる。
【0076】以上のような構成で、通紙確認を行ってみ
た。紙は75g/mm紙(品名;Xx4024、LT
R)を用い、約10万枚通紙した。
【0077】結果、トナーに内包したワックスの効果
で、定着ローラ表面へのオフセットは良好で、紙上の画
像への影響は特に発生しなかった。
【0078】又、定着ニップからの紙の分離方向は、定
着ローラ側のつぶれが大きくなるため、図2に示すがご
とく矢印8で示すように加圧ローラ側、即ち、画像面と
は逆方向になるよう作用する。従って、溶解途中のトナ
ーと定着ローラとのくっ付こうとする力に打ち勝つこと
ができ、定着ローラ巻き付き等の不具合が発生すること
はなかった。
【0079】以上、本実施形態においては、弾性体とし
てジメチルシリコーンからなるLTVの例を示したが、
これに限られることはなく、HTV、RTV等のシリコ
ンゴムでも構成できることは当然である。
【0080】定着ローラと加圧ローラに用いる弾性体の
硬度差は、同じか若しくは少しでも定着ローラ側が軟ら
かければ本発明の主旨に沿うものであるが、好ましく
は、30以下、より好ましくは50以上であるのが望ま
しい(いずれもJIS−A換算)。
【0081】又、弾性層の厚みを揃えることができるの
で、型を共通化できるという製造上のメリットもある。
【0082】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様
の構成に関しては、その説明を省略する。
【0083】本実施形態にあっては、第一の実施形態と
同様、定着体及び加圧体が、それぞれ、一層の弾性層
と、一層の被覆層とを有している例について説明する。
【0084】又、本実施形態にあっては、定着体及び加
圧体の弾性層の厚さが同じ、且つ、定着体及び加圧体の
被覆層の厚さが同じで、定着体の被覆層の硬度が加圧体
の被覆層の硬度以下であることを特徴としている。
【0085】図3は、本発明の第二の実施形態にかかる
定着装置11の概略構成を示す断面図である。
【0086】本実施形態にかかる画像形成装置は、第一
の実施形態にかかる定着装置1に代えて、定着装置11
を備えている。
【0087】定着装置11は、図3に示すように、定着
体たる定着ローラ12と、加圧体たる加圧ローラ13
と、加熱手段たるハロゲンヒータ124,134とを有
している。
【0088】加圧ローラ13は、定着ローラ12に圧接
することにより定着ローラ12との間にニップ部を形成
しつつ従動回転を行うようになっている。
【0089】定着ローラ12は、中空筒体の形態をな
し、中空空間にはハロゲンヒー夕124が内蔵され、定
着に必要な熱供給がなされる。
【0090】加圧ローラ13は、ハロゲンヒータ134
により加熱される。
【0091】定着ローラ12、加圧ローラ13のそれぞ
れの温度制御は、定着ローラ12の非通紙領域に配設さ
れる温度検知素子としてのサーミスタ125と、加圧ロ
ーラ3に接触配置されるサーミスタ135とによって、
その検知温度に伴う抵抗値変化によりローラ表面温度を
検知し、制御装置(図示せず)により上記ローラ表面温
度が所定値となるようにハロゲンヒー夕124,134
の電流制御を行っている。
【0092】よって、本実施形態にかかる定着装置11
においては、未定着像を担持した記録媒体たる記録材が
ガイド14により案内されて矢印17で示す方向からニ
ップ部に進入し、定着ローラ12の表面により加圧及び
加熱を受け、定着された後、矢印18で示す方向へ排紙
される。
【0093】ここで、図3において、符号15は未定着
状態のトナーを示し、符号16は定着後のトナーを示し
ている。
【0094】定着ローラ12の構成は、アルミニウム芯
金121上に厚さ2.5mm、ゴム硬度(JIS−A規
格)10°のシリコーンゴムのHTVタイプの弾性層1
22を設け、その上に厚さ30μmの被覆層たるPFA
コート層123を設け、φ46mmローラとしたものを
用いた。
【0095】加圧ローラ13の構成は、本実施形態で
は、アルミニウム芯金131上に厚さ2.5mm、ゴム
硬度(JIS−A規格)100のシリコーンゴムのHT
Vタイプの弾性層132を設け、その上に厚さ30μm
の被覆層たるPTFE133を設け、φ46mmローラ
としたものを用いた。
【0096】定着ローラ12、加圧ローラ13の硬度を
アスカC(1Kg加重)で測定したところ、それぞれ5
5°、58°であった。
【0097】本実施形態にかかる定着装置11にあって
は、定着温度は180℃とし、加圧力は490.332
5N(50kgf)とし、ローラ周速度は120mm/
secとした。
【0098】トナーは、第一の実施形態と同様のものを
用いた。
【0099】以上のような構成で、通紙確認を行ってみ
た。紙は75g/mm紙(品名;Xx4024、LT
R)を用い、約10万枚通紙した。
【0100】結果、第一の実施形態と同様、トナーに内
包したワックスの効果で、定着ローラ表面へのオフセッ
トは良好で、紙上の画像への影響は特に発生しなかっ
た。
【0101】又、定着ニップからの紙の分離方向は、定
着ローラ側のつぶれが大きくなるため、図3に示すがご
とく矢印18で示すように加圧ローラ側、即ち、画像面
とは逆方向になるよう作用する。従って、溶解途中のト
ナーと定着ローラとのくっ付こうとする力に打ち勝つこ
とができ、定着ローラ巻き付き等の不具合が発生するこ
とはなかった。
【0102】尚、本実施形態では、1層の被覆層の例を
示したが、フツ素ゴム、フツ素樹脂等により多層構造化
しても良い。多層構造化することで、被覆層の設計自由
度が広がるというメリットが生まれる。
【0103】(第三の実施形態)次に、本発明の第三の
実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様
の構成に関しては、その説明を省略する。
【0104】本実施形態にあっては、第一の実施形態と
同様、定着体及び加圧体が、それぞれ、一層の弾性層
と、一層の被覆層とを有している例について説明する。
【0105】又、本実施形態にあっては、定着体及び加
圧体の弾性層の厚さが同じで、定着体の被覆層の厚さが
加圧体の被覆層の厚さ以下であることを特徴としてい
る。
【0106】図4は、本発明の第三の実施形態にかかる
定着装置41の概略構成を示す断面図である。
【0107】本実施形態にかかる画像形成装置は、第一
の実施形態にかかる定着装置1に代えて、定着装置41
を備えている。
【0108】定着装置41は、図4に示すように、定着
体たる定着ローラ42と、加圧体たる加圧ローラ43
と、加熱手段たるハロゲンヒータ424,434とを有
している。
【0109】加圧ローラ43は、定着ローラ42に圧接
することにより定着ローラ42との間にニップ部を形成
しつつ従動回転を行うようになっている。
【0110】定着ローラ42は、中空筒体の形態をな
し、中空空間にはハロゲンヒータ424が内蔵され、定
着に必要な熱供給がなされる。
【0111】加圧ローラ43は、ハロゲンヒータ434
により加熱される。
【0112】定着ローラ42、加圧ローラ43のそれぞ
れの温度制御は、定着ローラ42の非通紙領域に配設さ
れる温度検知素子としてのサーミスタ425と、加圧ロ
ーラ3に接触配置されるサーミスタ435とによって、
その検知温度に伴う抵抗値変化によりローラ表面温度を
検知し、制御装置(図示せず)により上記ローラ表面温
度を所定値となるようにハロゲンヒータ424,434
の電流制御を行っている。
【0113】よって、本実施形態にかかる定着装置41
においては、未定着像を担持した記録媒体たる記録材が
ガイド44により案内されて矢印47で示す方向からニ
ップ部に進入し、定着ローラ42の表面により加圧及び
加熱を受け、定着された後、矢印48で示す方向へ排紙
される。
【0114】ここで、図4において、符号45は未定着
状態のトナーを示し、符号46は定着後のトナーを示し
ている。
【0115】定着ローラ42の構成は、アルミニウム芯
金421上に厚さ2.5mm、ゴム硬度(JIS−A規
格)1°のジメチルシリコーンゴムのLTVタイプの弾
性層422を設け、その上に厚さ30μmの被覆層たる
PFAコート層423を設け、φ46mmローラとした
ものを用いた。
【0116】加圧ローラ43の構成は、本実施形態で
は、アルミニウム芯金431上に厚さ2.5mm、ゴム
硬度(JIS−A規格)10のジメチルシリコーンゴム
のLTVタイプの弾性層432を設け、その上に厚さ5
0μmの被覆層たるPTFE433を設け、φ46mm
ローラとしたものを用いた。
【0117】定着ローラ42、加圧ローラ43の硬度を
アスカC(1kg加重)で測定したところ、それぞれ5
8°、60°であった。
【0118】本実施形態にかかる定着装置41にあって
は、定着温度は180℃とし、加圧力は490.332
5N(50kgf)とし、ローラ周速度は120mm/
secとした。
【0119】トナーは、第一の実施形態と同様のものを
用いた。
【0120】以上のような構成で、通紙確認を行ってみ
た。紙は75g/mm紙(品名;Xx4024、LT
R)を用い、約10万枚通紙した。
【0121】結果、第一の実施形態と同様、トナーに内
包したワックスの効果で、定着ローラ表面へのオフセッ
トは良好で、紙上の画像への影響は特に発生しなかっ
た。
【0122】又、定着ニップからの紙の分離方向は、定
着ローラ側のつぶれが大きくなるため、図4に示すがご
とく矢印48で示すように加圧ローラ側、即ち、画像面
とは逆方向になるよう作用する。従って、溶解途中のト
ナーと定着ローラとのくっ付こうとする力に打ち勝つこ
とができ、定着ローラ巻き付き等の不具合が発生するこ
とはなかった。
【0123】本実施形態では、1層の被覆層の例を示し
たが、第二の実施形態で説明したように、フッ素ゴム、
フッ素樹脂等により多層構造化しても良い。多層構造化
することで、被覆層の設計自由度が広がるというメリッ
トが生まれる。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本出願にかかる第
一の発明によれば、未定着像を担持する記録媒体が、定
着体と加圧体との間に通紙された後、加圧体側に向けて
定着体及び加圧体から分離されるようになっているの
で、簡単な構成で、オフセットを防止すると共に紙分離
安定化を図ることができる。
【0125】又、本出願にかかる第二の発明によれば、
未定着像を担持する記録媒体が、定着体と加圧体との間
に通紙された後、加圧体側に向けて定着体及び加圧体か
ら分離されるようになっているので、簡単な構成で、オ
フセットを防止すると共に紙分離安定化を図ることがで
きる。
【0126】更に、本出願にかかる第三の発明によれ
ば、未定着像を担持する記録媒体が、定着体と加圧体と
の間に通紙された後、加圧体側に向けて定着体及び加圧
体から分離されるようになっているので、簡単な構成
で、オフセットを防止すると共に紙分離安定化を図るこ
とができる。
【0127】又、本出願にかかる第四の発明によれば、
未定着像を担持する記録媒体が、定着体と加圧体との間
に通紙された後、加圧体側に向けて定着体及び加圧体か
ら分離されるようになっているので、簡単な構成で、オ
フセットを防止すると共に紙分離安定化を図ることがで
きる。
【0128】更に、本出願にかかる第五の発明によれ
ば、未定着像を担持する記録媒体が、定着体と加圧体と
の間に通紙された後、加圧体側に向けて定着体及び加圧
体から分離されるようになっているので、簡単な構成
で、オフセットを防止すると共に紙分離安定化を図るこ
とができる。
【0129】又、本出願にかかる第六の発明によれば、
定着体との分離性の向上が図られた現像剤からなる未定
着像を担持する記録媒体が、定着体と加圧体との間に通
紙された後、加圧体側に向けて定着体及び加圧体から分
離されるようになっているので、簡単な構成で、オフセ
ットを防止すると共に紙分離安定化を図ることができ
る。
【0130】更に、本出願にかかる第七の発明によれ
ば、未定着像を担持する記録媒体が、定着体と加圧体と
の間に通紙された後、加圧体側に向けて定着体及び加圧
体から分離されるようになっているので、簡単な構成
で、オフセットを防止すると共に紙分離安定化を図るこ
とができる。
【0131】又、本出願にかかる第八の発明によれば、
未定着像を担持する記録媒体が、定着体と加圧体との間
に通紙された後、加圧体側に向けて定着体及び加圧体か
ら分離されるようになっているので、簡単な構成で、オ
フセットを防止すると共に紙分離安定化を図ることがで
きる。
【0132】更に、本出願にかかる第九の発明によれ
ば、未定着像を担持する記録媒体が、定着体と加圧体と
の間に通紙された後、加圧体側に向けて定着体及び加圧
体から分離されるようになっているので、簡単な構成
で、オフセットを防止すると共に紙分離安定化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す断面図である。
【図2】図1の画像形成装置に備えられた定着装置の概
略構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第二の実施形態にかかる定着装置の概
略構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第三の実施形態にかかる定着装置の概
略構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第一の実施形態で使用した重合トナー
の概略断面図である。
【符号の説明】
1 定着装置 2 定着ローラ(定着体) 3 加圧ローラ(加圧体) 11 定着装置 12 定着ローラ(定着体) 13 加圧ローラ(加圧体) 22 弾性層 23 チューブ層(被覆層) 24,34 ハロゲンヒータ(加熱手段) 32 弾性層 33 チューブ層(被覆層) 41 定着装置 42 定着ローラ(定着体) 43 加圧ローラ(加圧体) 50 感光ドラム(潜像担持体) 53M,53C,53Y,53B 現像器(現像装置) 100 重合トナー(現像剤) 103 コア(母体樹脂) 122 弾性層 123 コート層(被覆層) 124,134 ハロゲンヒータ(加熱手段) 132 弾性層 133 PTFE(被覆層) 424,434 ハロゲンヒータ(加熱手段) 422 弾性層 423 PFAコート層(被覆層) 432 弾性層 433 PTFE(被覆層) P 記録材(記録媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齋藤 亨 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 堀田 陽三 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 阿部 篤義 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA06 CA13 CA14 EA03 EA06 2H033 AA09 AA16 BA10 BA42 BA58 BB14 BB15 BB29 BB30 CA02 CA27 3K058 AA41 BA18 DA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が被覆層で被覆された弾性層を有し
    互いに圧接回転する定着体及び加圧体と、定着体及び加
    圧体の少なくとも一方を加熱する加熱手段とを備え、未
    定着像を担持する記録媒体を定着体と加圧体との間に通
    紙して加熱及び加圧することにより、上記未定着像を上
    記記録媒体に定着させる定着装置において、定着体の弾
    性層及び被覆層の両層全体の硬度が、加圧体の弾性層及
    び被覆層の両層全体の硬度より小さいことを特徴とする
    定着装置。
  2. 【請求項2】 定着体の弾性層の厚さと加圧体の弾性層
    の厚さが略同一、且つ、定着体の被覆層の厚さと加圧体
    の被覆層の厚さが略同一で、定着体の弾性層の硬度が加
    圧体の弾性層の硬度以下であることとする請求項1に記
    載の定着装置。
  3. 【請求項3】 定着体の弾性層の厚さと加圧体の弾性層
    の厚さが略同一、且つ、定着体の被覆層の厚さと加圧体
    の被覆層の厚さが略同一で、定着体の被覆層の硬度が加
    圧体の被覆層の硬度以下であることとする請求項1に記
    載の定着装置。
  4. 【請求項4】 定着体の弾性層の厚さと加圧体の弾性層
    の厚さが略同一で、定着体の被覆層の厚さが加圧体の被
    覆層の厚さ以下であることとする請求項1に記載の定着
    装置。
  5. 【請求項5】 潜像を担持する潜像担持体に現像剤を付
    与することにより、該潜像を現像剤像として可視化する
    現像装置を備え、上記現像剤像を記録媒体に未定着像と
    して転写した後、上記未定着像を上記記録媒体に定着さ
    せる画像形成装置であって、請求項1に記載の定着装置
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 現像装置が潜像担持体に付与する現像剤
    は、母体樹脂中に、該母体樹脂より溶融粘度及び分子量
    が小さいワックス若しくはパラフィン又はポリオレフィ
    ン類を含有する離型剤が予め内添されているトナーであ
    ることとする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 定着体の弾性層の厚さと加圧体の弾性層
    の厚さが略同一、且つ、定着体の被覆層の厚さと加圧体
    の被覆層の厚さが略同一で、定着体の弾性層の硬度が加
    圧体の弾性層の硬度以下であることとする請求項5又は
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 定着体の弾性層の厚さと加圧体の弾性層
    の厚さが略同一、且つ、定着体の被覆層の厚さと加圧体
    の被覆層の厚さが略同一で、定着体の被覆層の硬度が加
    圧体の被覆層の硬度以下であることとする請求項5又は
    請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 定着体の弾性層の厚さと加圧体の弾性層
    の厚さが略同一で、定着体の被覆層の厚さが加圧体の被
    覆層の厚さ以下であることとする請求項5又は請求項6
    に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007248805A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Nagano Japan Radio Co 定着装置
JP2009109667A (ja) * 2007-10-29 2009-05-21 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置、画像形成装置、定着装置の制御方法、および定着装置の制御プログラム
US7556906B2 (en) 2005-11-30 2009-07-07 Ricoh Company Limited Toner, and image forming method, image forming apparatus, and process cartridge using the toner

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