JP2001125089A - カラー液晶ディスプレー - Google Patents

カラー液晶ディスプレー

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JP2001125089A
JP2001125089A JP30431299A JP30431299A JP2001125089A JP 2001125089 A JP2001125089 A JP 2001125089A JP 30431299 A JP30431299 A JP 30431299A JP 30431299 A JP30431299 A JP 30431299A JP 2001125089 A JP2001125089 A JP 2001125089A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現行の材料では実現困難な、カラーフィルター
を構成する各色の画素の膜厚が1〜2μmの範囲内でほ
ぼ均一であり、EBU規格に対応するカラー液晶ディス
プレーを提供する。 【解決手段】赤色画素、緑色画素および青色画素を具備
し、前記青色画素の色材として染料が用いられているカ
ラーフィルタと、三波長域発光型蛍光ランプを光源とす
るバックライトユニットの光強度の波長に対する分布I
(入)が以下の条件を満たすバックライトユニットとを
具備するカラー液晶ディスプレー。 0.35≦α≦0.6 【数1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーフィルタと
特定のバックライトユニットを組み合わせてなる液晶デ
ィスプレーに関する。
【0002】
【従来の技術】カラー液晶ディスプレーは、2枚の偏光
板に挟まれた液晶層が、層内に設けられた電極への印加
する電圧を画素毎に調整することにより、1枚目の偏光
板を通過したバックライトユニットからの光の偏光度合
いを制御して、2枚日の偏光板を通過する光量をコント
ロールすることにより表示が行われる。この2枚の偏光
板の間にカラーフィルタを設けることによりカラー表示
を可能にしている。従って、バックライトユニットの発
光スペクトルとカラーフィルタの分光特性が、カラー液
晶ディスプレーの色特性を決定する重要な因子となって
いる。従来、カラーフィルタとしては、耐熱性、耐光性
等の諸耐性にすぐれた顔料分散型カラーフィルタが用い
られている。また、バックライトユニットとしては、演
色性にすぐれた三波長域発光型蛍光ランプ(以後「三波
長管」と呼ぶ)を光源とするバックライトユニットが広
く用いられている。
【0003】これらの顔料分散型カラーフィルタおよび
高演色性の三波長管の出現により、カラー液晶ディスプ
レーは、液晶カラーテレビやカーナビゲーション用およ
び液晶ディスプレー一体型のノートパソコンとして大き
な市場を形成するに至っている。更に、近年、省エネ、
省スペースという特徴を活かした、デスクトップパソコ
ン用のモニターとしても普及し始めており、従来のCR
Tモニターに代わるディスプレーとして注目されてい
る。
【0004】カラーテレビでは、(1)受像(カラーカ
メラ)、(2)伝送、(3)受像(受像機)のプロセス
を通じて、被写体の形、動き、色相が受像画面上に再現
されている。従って、色相も含めた画像信号の伝送方式
が規格化されている。この方式の代表的なものはNTS
C(National Television Sys
tem Committee)で、アメリカ、カナダ、
日本がこの方式で放送を行なっている主要な国である。
一方、ヨーロッパでは EBU(European B
roadcast Union:ヨーロッパ放送連合)
が方式および規格を定めている。
【0005】カラーテレビの再現色域を決定するのは、
受像機の三原色(受像三原色)の色度であり、カラーカ
メラが持つべき分光特性もこれによって定まる。NTS
C方式の受像三原色は下記のように定められている。 赤 : x=0.67 y=0.33 緑 : x=0.21 y=0.71 青 : x=0.14 y=0.08 一方、EBU規格の受像三原色は下記のように定められ
ている。 赤 : x=0.64 y=0.33 緑 : x=0.29 y=0・60 青 : x=0.15 y=0.06
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現状ではCR
Tの表示性能は液晶ディスプレーより高く、特にCRT
の表示色の欧州規格であるEBU規格の色度を満足する
液晶ディスプレーがまだ出現しておらず、この規格達成
がテレビジョンの分野あるいはマルチメディア用ディス
プレー分野で、液晶ディスプレーが大きく普及する一つ
の鍵となっている。
【0007】具体的には、赤と緑については、現行の顔
料分散型の着色組成物およびバックライトユニットの組
合せにより、比較的容易にEBU規格を達成可能であ
る。しかし、青については、現在一般に用いられている
三波長管を光源とするバックライトユニットを具備する
カラー液晶ディスプレー用に、現行の青色の着色組成物
を用いてEBU規格を満たす青のカラーフィルタを形成
しようとするとその膜厚を厚くする必要があり現実的で
はない。これに対して、バックライトユニットとして、
その光強度分布、すなわちバックライトユニットの光強
度の波長に対する分布I(入)が以上の条件を満たすも
のを用いることにより、青のカラーフィルタの膜厚を
2.5μm程度まで下げることができるが、実用膜厚の
点でまだ不十分である。そこで、本発明の目的は、現行
の材料では実現困難な、カラーフィルターを構成する各
色の画素の膜厚が1〜2μmの範囲内でほぼ均一であ
り、EBU規格に対応するカラー液晶ディスプレーを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、青色画素の色
材として染料を用いたカラーフィルタと、三波長域発光
型蛍光ランプを光源とする特定の光強度分布を有するバ
ックライトユニットとを組み合わせることにより、EB
U規格の色特性を具備するカラー液晶ディスプレーが得
られることを見出した。
【0009】すなわち、本発明の請求項1に係る発明
は、赤色画素、緑色画素および青色画素を具備し、前記
青色画素の色材として染料が用いられているカラーフィ
ルタと、三波長域発光型蛍光ランプを光源とし、バック
ライトユニットの光強度の波長に対する分布I(入)が
以下の条件を満たすバックライトユニットとを具備する
カラー液晶ディスプレーであることを特徴としている。 0.35≦α≦0.6
【0010】
【数2】
【0011】また、本発明の請求項2に係る発明は、請
求項1記載の発明を技術的に限定したものである。即ち
請求項2に係る発明は、請求項1記載のカラー液晶ディ
スプレーにおいて、前記青色画素が染色されていること
を特徴としている。ここで、染色とは染料を用いて染色
法で形成されている、という意味である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のカラーフィルタの青色画
素は色材として染料を用いている。具体的にはC.I.
Acid Blue 7、同9、同15、同22、同2
3、同25、同40、同45、同47、同59、同6
1:1、同62、同78、同80、同83、同90、同
104、同109、同112、同127、同127:
1、同129、同138、同140、同185、同19
7、同203、同204、同207、同227、同22
8、同232、同242、同243、同247、同24
9、同254、同255、同260、同264、同27
5、同277、同278、同279、同280、同28
3、同290、同333、同343、C.I.Basi
c Blue 1、同3、同5、同7、同9、同19、同
21、同22、同24、同25、同26、同28、同2
9、同40、同41、同44、同45、同47、同5
4、同58、同59、同60、同64、同65、同6
6、同67、同68などが例示できる。
【0013】カラーフィルタを形成する方法としては幾
つかあるが、染料を色材とするカラーフィルタの最も基
本的な方法はいわゆる染色法である。染色法によるカラ
−フィルタの製法は、基体となるガラスなどの表面にス
トライブ状あるいはモザイク状等(パタ−ンという)の
薄膜状の透明なカチオン性基を有する合成樹脂の皮膜ま
たはゼラチン、カゼイン、グル−等の蛋白質系天然高分
子物質の皮膜を設けて被着色皮膜とし、これを染料を用
いて染色することを基本原理としている。染色法カラ−
フィルタの具体的な製造プロセスとしては次の2つの方
式が知られている。
【0014】(a)着色すべき皮膜を基体表面に設けた
後、マスクを介して露光、現像して得られるパタ−ンを
染色して着色層を形成した後、タンニン酸などで染料の
固着兼防染処理を施す。複数色の画素を同じく形成する
場合には、これを所望の色数分繰り返す。
【0015】(b)着色すべき皮膜(被着色皮膜)を基
体表面にベタ状に設ける。その上にレジストの層を設け
た後、マスクを介して露光、現像してパタ−ン状に露出
した被着色皮膜を染色し、次いでレジスト層を剥離して
着色部を形成する。さらに、上記ベタ状の皮膜の、着色
部以外の別の位置が露出するようにレジスト層を設け、
染色する。そしてレジスト層を剥離する。これを所望の
色数分繰り返す。
【0016】また、ゼラチン、カゼイン、グル−等の蛋
白質系高分子物質はカチオン性基を有しているので、水
溶性のアニオン性染料によって染色(着色)される。ま
たこれらに代えて光硬化型の合成樹脂基材を用いる場合
には、樹脂成分中にカチオン性基を保持せしめることに
より、蛋白質系天然高分子物質と同様に水溶性のアニオ
ン性染料で染色されるようになる。上記の様に染色法を
用いると極めて微細なカラーパターンを自由に形成でき
る。また、他の方法として染料分散法があげられる。こ
れは、透明樹脂中あるいは感光性の透明樹脂組成物中に
染料を混合し、着色樹脂組成物とし、透明基板上に画素
を形成してもよい。この着色樹脂組成物の形成方法とし
ては、フォトリソグラフィー法、エッチング法、印刷法
等が適用できる。また、上記の染色法、染料分散法を組
み合わせて各色を形成してもよい。
【0017】本発明のカラーフィルタの赤色及び緑色画
素に用いられる色材は特に限定されない。上述の染色法
や染料分散法を用いてもよく、また他の方法として、例
えば顔料を用いることが可能である。赤色の着色組成物
は、例えばC.I. Pigment Red 254
とC.I. Pigment Red 177の混合物
を用いて得られる組成物である。また、緑色の着色組成
物は、例えばC.I.Pigment Green 3
6とC.I. Pigment Yellow 15
0、C.I. Pigment Yellow 139
またはC.I.Pigment Yellow 13と
の混合物を用いて得られる組成物などが例示できる。
【0018】カラーフィルタを形成する方法としては幾
つかあるが、顔料を色材とするカラーフィルタの最も基
本的な方法はいわゆる顔料分散法である。顔料分散法に
よるカラ−フィルタの製法は、顔料を分散させたレジス
トを用いて、基体となるガラスなどの表面にストライブ
状あるいはモザイク状等のパターンを形成する方法であ
る。
【0019】まず、顔料を透明樹脂中に既知の方法で微
細に分散して着色組成物を得る。上記樹脂としては熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂、感光性樹脂や放射線照射によ
り硬化して樹脂と同様の塗膜を形成するモノマーもしく
はオリゴマー等があり、これらを単独または2種以上混
合して用いることが出来る。また、上記着色組成物には
該組成物を紫外線照射により硬化するときには、光開始
剤等が添加される。
【0020】本発明のカラーフィルタ用着色組成物は、
遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の手段
にて、5μm以上の粗大粒子、好ましくは1μm以上の
粗大粒子、さらに好ましくは0.5μm以上の粒子およ
び混入した塵の除去を行うことが好ましい。
【0021】本発明のカラーフィルタの青色画素を染料
分散法で形成する場合、あるいは赤色画素、緑色画素を
染料分散法や顔料分散法で形成する場合には、例えばフ
ォトリソグラフィー法、エッチング法または印刷法を用
いて、透明基板上に形成することができる。もちろん各
色で形成方法が異なっていても形成可能である。透明基
板としては、ガラス板や、ポリカーボネート、ポリメタ
クリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレートなどの樹
脂板が用いられる。
【0022】フォトリソグラフイー法により各色画素を
形成する場合は、前記溶剤現像型あるいはアルカリ現像
型着色組成物として調製した感光性着色組成物を、透明
基板上に、スプレーコートやスピンコート、ロールコー
ト等の塗布方法により、乾燥膜厚が1〜2μmとなるよ
うに塗布する。必要により乾燥された膜には、所定のパ
ターンを有するマスクを接触あるいは非接触で通して紫
外線露光を行う。その後、溶剤あるいはアルカリ現像液
に浸漬もしくはスプレーなどにより現像液を噴霧して溶
解度の高い部分を除去してパターン形成をした後、同様
の操作を他色について繰り返して、カラーフィルタを製
造する。更に着色組成物の重合を促進するため、加熱を
施すことも必要に応じ行える。
【0023】現像に際しては、例えばアルカリ現像液と
して炭酸ソーダ、苛性ソーダ等の水溶液が使用され、ジ
メチルベンジルアミン、トリエタノールアミン等の有機
アルカリを用いることもできる。また、消泡剤や界面活
性剤を添加することもできる。なお、紫外線露光感度を
上げるために、前記着色組成物を塗布乾燥後、水溶性あ
るいはアルカリ水溶性樹脂、例えばポリビニルアルコー
ルや水溶性アクリル樹脂等を塗布乾燥し酸素阻害を防止
する膜を形成した後、紫外線露光を行うこともできる。
【0024】エッチング法により各色画素を形成する場
合は、着色組成物を透明基板上に、スプレーコートやス
ピンコート、ロールコート等の塗布方法により、乾燥膜
厚が1〜2μmとなるように塗布し乾燥し、被膜を形成
する。その上にレジストを塗布し、所定のパターンを有
するマスクを接触あるいは非接触で通して紫外線露光を
行う。現像してレジストをパターニングした後、エッチ
ング液に浸漬もしくはスプレーなどによりエッチング液
を噴霧してレジストから露出した部分の被膜を除去して
パターン形成をした後、レジストに適応した剥離液を用
いてレジスト部分を除去する。同様の操作を他色につい
て繰り返して、カラーフィルタを製造する。更に着色組
成物の重合を促進するため、加熱を施すことも必要に応
じ行える。
【0025】印刷法による各色画素の形成は、前記各種
の印刷インキとして調製した着色組成物の印刷と乾燥を
繰り返すだけでパターン化ができるため、カラーフィル
タの製造法としては、低コストで量産性に優れている。
さらに、印刷技術の発展により高い寸法精度および平滑
度を有する微細パターンの印刷を行うことができる。印
刷を行うためには、印刷の版上にて、あるいはブランケ
ット上にてインキが乾燥、固化しないような組成とする
ことが好ましい。また、ブランケットの膨潤、溶解等が
あると、それに伴うパターンの再現性の低下や透明性の
低下を招くので印刷インキの溶剤の選択には、種々の注
意を要する。さらに、印刷機上でのインキの流動性の制
御も重要であり、分散剤や体質顔料によるインキ粘度の
調整も行うことができる。
【0026】カラーフィルタとバックライトユニットと
を具備するカラー液晶ディスプレーの色特性は、カラー
フィルタの透過スペクトルおよびカラーフィルタを通過
するバックライトユニットの光の特性により決まり、バ
ックライトユニットのスペクトル強度分布とカラーフィ
ルタの透過スペクトルの積の波長分布により決定され
る。また、色特性は、人の視覚特性から(X,Y,Z)
や(L*,a*,b*)などの座標で表すことができ、カ
ラーテレビや液晶ディスプレーなどの分野では、色度を
(x,y)で表すことが多く、標準色となるNTSCや
EBUにおける三原色も(x,y)で表現されている。
【0027】光源のエネルギーの波長分布I(入)、カ
ラーフィルタの透過スペクトルT(入)、および人の視
覚特性を表す等色関数(外1)(入)、(外2)
(入)、(外3)(入)と、色度(x,y)との関係は
次のように表される。
【0028】
【外1】
【0029】
【外2】
【0030】
【外3】
【0031】
【数3】 ここで入は波長である。
【0032】本発明のカラー液晶ディスプレーは前記カ
ラーフィルタとバックライトユニットを具備し、バック
ライトユニットが以下の条件を備えていることが必要で
ある。 0.35≦α≦0.6
【0033】
【数4】
【0034】EBU規格の青は色純度が高い、即ち、
x、yの値が小さいことが重要であり、等色関数(外
3)(λ)のカーブと青のカラーフィルタの透過スペク
トルの重なりが大きいことが必要となる。ここでαは、
バックライトユニットの光のエネルギー分布の形状を表
すパラメーターであり、バックライトユニットの可視域
でのエネルギーのうちの、(外3)(λ)との重なり部
分の比率に相当するものであり、バックライトユニット
のEBU規格に対する適正に合致するものである。
【0035】バックライトユニットの光源としては、現
在ほとんど三波長管が用いられている。三波長管の発光
スペクトルは、赤、緑、青に発光する蛍光体の種類、配
合、コーテイング方法によって決定される。カラー液晶
ディスプレーでは、三波長管をバックライトユニットに
組み込んで用いられるが,この際、光源から出た光は、
例えば導光板や拡散板等を通って、ディスプレーの画面
全体に均一な輝度を有する面発光体となる。ただし、こ
の導光板や拡散板等を光が通ることにより、散乱等によ
って、光源のスペクトルの短波長側の強度が一般に低下
する。従って,本発明でバックライトユニットに要求さ
れる条件とは三波長管そのものの発光スペクトルではな
く、バックライトユニットとしての発光スペクトルに要
求される条件であり、バックライトユニットの発光スペ
クトルとは、三波長管と液晶層との間に配置されている
偏光板への入射光の発光スペクトルのことである。
【0036】α値は、バックライトユニットの発光エネ
ルギーのうちの青に効く成分に相当し、大きいほど青に
有効な成分の比率が向上する。従って、α値が大きけれ
ば大きいほどディスプレーとして青が再現し易くなり、
小さければ出にくくなる。α値が0.35より小さいと
きは、実質的にEBU規格に合致する青の色は達成され
ない。つまり、カラー液晶ディスプレーは赤、緑、青全
てがオンの時に、3色の合成(加色混合)で白である必
要があり、α値が0.35より小さい場合には青成分が
小さくなるため、白が青の補色である黄色味を帯びてく
る。これを補正するには、カラーフィルタの緑と赤の透
過率を下げる必要があり、ディスプレーとしては、バッ
クライトユニットの利用効率が低く、暗い画面になって
しまう。従って、α値は0.35以上、好ましくは0.
4以上であることが必要である。一方、α値が0.6を
越えると、逆に青のカラーフィルタの透過率を下げる必
要が生じ、ディスプレーとしは、やはり暗い画面となっ
てしまう。従って、α値は0.6以下、好ましくは、
0.55以下であることが必要である。
【0037】
【実施例】(バックライトユニット1)赤色蛍光体にY
23:Euを重量比で全体の30%、緑色蛍光体にLa
PO4:Ce,Tbを重量比で全体の50%、青色蛍光
体にSr5(PO43Cl:Euを重量比で全体の20
%を混合機を用いて混合した。混合された蛍光体をニト
ロセルロースに溶解した酢酸ブチル中に投入し、よく混
合してサスペンジョンを作った。これを管系32mmの
ガラス管内壁に塗布し蛍光体を乾燥させた後、500℃
で焼き、40ワットの直管型蛍光蛍光ランプを作製し
た。導光板、拡散板と共に組み立て、バックライトユニ
ットを作製した。バックライトユニットの発光スペクト
ルはα値0.43であった。
【0038】(バックライトユニット2)市販品バック
ライトを用いたが、導光板、拡散板と共に組み立てたバ
ックライトユニットの発光スペクトルはα値0.29で
あった。なお、バックライト1、バックライト2の発光
スペクトルをそれぞれ、図1、図2に示した。
【0039】次に着色組成物の作成例を以下に示す。な
お、アクリルワニスはモノマー組成がスチレン/メタク
リル酸/メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル=2
0/20/30/30(重量比)で、分子量が約400
00のアクリル樹脂の20重量%シクロヘキサノン溶液
を用いた。
【0040】(赤色、緑色レジスト材)下記組成の顔料
及びワニスの一部を均一に攪拌混合した後、直径1mm
のガラスビースを用いて、サンドミルで5時間分散した
後、5μmのフィルタで濾過して分散体を作製した。こ
の分散体に残りの材料を加えて撹拌し、1μmのフィル
タで濾過して各種レジスト材を得た。
【0041】 (緑色レジスト材組成) 緑色顔料:C.I. Pigment Green 36 11部 (東洋インキ製造社製「リオノールグリーン 6YK」) 黄色顔料:C.I. Pigment Yellow 150 8部 (バイエル社製「ファンチョンファーストエロー Y−5688」) 分散剤(ゼネカ社製「ソルスパーズ20000」) 2部 アクリルワニス 102部 トリメチロールプロパントリアクリレート 14部 (新中村化学社製「NKエステルATMPT」) 光開始剤(チバガイギー社製「イルガキュアー907」) 4部 増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 2部 シクロヘキサノン 257部
【0042】 (赤色レジスト材組成) 赤色顔料:C.I. Pigment Red 254 18部 (チバガイギー社製「イルガフオーレッド B−CF」) 赤色顔料:C.I. Pigment Red 177 2部 (チバガイギー社製「クロモフタールレッド A2B」) 分散剤(ゼネカ社製「ソルスパーズ20000」) 2部 アクリルワニス 108部 トリメチロールプロパントリアクリレート 13部 (新中村化学社製「NKエステルATMPT」) 光開始剤(チバガイギー社製「イルガキュアー907」) 3部 増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 1部 シクロヘキサノン 253部
【0043】上記着色組成物をガラス基板上にスピンコ
一夕ーを用いて塗布し、70℃、20分熱風オーブンで
乾燥した後、幅100μmのストライプ状の開口部を有
するフォトマスクを介して紫外線露光し、5%炭酸ナト
リウム水溶液で未露光部を洗い流し、230℃、30分
熱風オーブンでベークして、100μm幅のストライプ
状の赤および緑のカラーフィルタを作製した。なお、こ
の際、カラーフィルタの色度がEBU規格にできるだけ
近くなるように膜厚を設定した。
【0044】赤および緑のパターンを形成した上記カラ
ーフィルタ上にゼラチン水溶液(富士薬品工業(株)
「FCR−500」)4部に対し、重クロム酸アンモニ
ウムの8%水溶液1部を混合した感光液をスピンコータ
ーを用いて塗布し、80℃、10分熱風オーブンで乾燥
した後、幅100μmのストライプ状の開口部を有する
フォトマスクを介して紫外線露光した後、40℃の温水
中で現像した。次に、120℃、10分間熱風オーブン
で乾燥しゼラチン膜を硬化させた。次に、酢酸でpHを
調整したC.I.Acid Blue7の水溶液中に6
0℃で60分間浸漬した後、水洗、乾燥して、青色パタ
ーン得た。
【0045】(比較例)青色パターンの形成に色材とし
て、顔料を用いた下記着色樹脂組成物を用いた。それ以
外は実施例と同様に行った。 (銅フタロシアニン分散体)下記組成の混合物を均一に
攪拌混合した後、直径1mmのガラスビースを用いて、
サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルタで濾
過して銅フタロシアニンの分散体を作製した。 ε型銅フタロシアニン 60部 (東洋インキ製造社製「リオノールブルー ES」) 分散剤(ゼネカ社製「ソルスバーズ20000」) 6部 アクリルワニス 200部 シクロヘキサノン 134部 下記組成の混合物を均一に攪拌混合した後、1μmのフ
ィルタで濾過して、青色レジスト材2を得た。 銅フタロシアニン分散体 150部 アクリルワニス 10部 トリメチロールプロパントリアクリレート 19部 (新中村化学社製「NKエステルATMPT」) 光開始剤(チバガイギー社製「イルガキュアー907」) 4部 増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 2部 シクロヘキサノン 215部
【0046】このようにして作製したカラーフィルタと
バックライトユニットを組み合わせて表1の結果を得
た。比較例においては膜厚が2μmを越え、かつxがE
BU規格から大きくずれている。一方で、実施例では膜
厚が1〜2μm以下で、かつEBU規格を達成してい
る。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】本発明により、膜厚が1〜2μmの青の
カラーフィルタが形成できるようになり、また色度特性
においてEBU規格を満足させるカラー液晶ディスプレ
ーが得らことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックライトユニット1の発光スペクトル
【図2】バックライトユニット2の発光スペクトル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤色画素、緑色画素および青色画素を具備
    し、前記青色画素の色材として染料が用いられているカ
    ラーフィルタと、三波長域発光型蛍光ランプを光源とす
    るバックライトユニットの光強度の波長に対する分布I
    (入)が以下の条件を満たすバックライトユニットとを
    具備するカラー液晶ディスプレー。 0.35≦α≦0.6 【数1】
  2. 【請求項2】前記青色画素が染色されていることを特徴
    とする請求項1記載のカラー液晶ディスプレー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011174987A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd カラーフィルタ用青色着色組成物、およびカラーフィルタ

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