JP2001124536A - ラインイメージセンサの傾き検出方法、及びテストシート - Google Patents

ラインイメージセンサの傾き検出方法、及びテストシート

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JP2001124536A
JP2001124536A JP30544599A JP30544599A JP2001124536A JP 2001124536 A JP2001124536 A JP 2001124536A JP 30544599 A JP30544599 A JP 30544599A JP 30544599 A JP30544599 A JP 30544599A JP 2001124536 A JP2001124536 A JP 2001124536A
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Sukehisa Miyazaki
資久 宮崎
Kazuhiro Kobayashi
和弘 小林
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラインイメージセンサの傾きを検出する方法
と、そのためのテストシートを提供すること。 【解決手段】ラインイメージセンサの取りつけ方向と、
予め設定されている主走査方向との傾きを検出するため
に用いるテストシートTSには、主走査方向に平行な中
線を持つ互いに合同な二等辺三角形TS1、TS2から
なる二つの調整用パターンが離して形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャナ等の画像
読取装置に配設されているラインイメージセンサの取付
状態を確認するための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イメージが形成されているシートに光源
の光を照射して、その透過光もしくは反射光をラインイ
メージセンサにて受光するように構成されたスキャナ等
の画像読取装置は、最近の写真処理機や画像処理機能を
備えたパソコンの周辺機器として使用されることが多く
なってきている。例えば、写真処理機の場合には、光源
からの光を写真フィルムの画像コマに当て、得られる透
過光をラインイメージセンサの受光面に導くことによっ
て、前記画像コマの画像情報を電気的に読みとるように
構成されている。
【0003】読みとった画像情報は、画像処理部にて必
要な補正等の画像処理を加えられて表示装置にて表示さ
れる。この表示画像を見てさらに必要な処理がある場合
には、前記画像処理部に対して種々の指令を与えること
によって、所望の画像が得られるように構成されてい
る。このようにして得られた画像情報は、例えば、PL
ZT素子等を用いたデジタル式の露光装置によって印画
紙等の感光材料に焼き付けられ、現像して利用される。
または、前記写真フィルムは従来方式のアナログ式の露
光装置に送られ、前記画像処理部において決定された補
正条件等に基づいて、印画紙等の感光材料に焼き付けら
れ、現像して利用される場合もある。
【0004】以上のようなスキャナにおいて、ラインイ
メージセンサにて読みとった画像が全てのもとになるの
で、ラインイメージセンサには、正確な画像情報を読み
とることが要求される。そのため、ラインイメージセン
サの取りつけ作業の確認や、メンテナンスのために、ラ
インイメージセンサの取りつけ位置を確認・調整する必
要がある。ラインイメージセンサの位置を調整する場合
には、特定の調整用イメージが形成されたテストシート
を前記ラインイメージセンサにて読みとって、得られた
画像を確認することが行われている。特定の調整用イメ
ージが形成されたテストシートとしては、例えば図9の
(ア)に示したテストシートTS10のように、主走査
方向には読取幅以上に延びて、副走査方向の幅はライン
イメージセンサに許容される傾き以内の幅に調整された
調整用イメージTS11が形成されたシートを用いるこ
とができる。この主走査方向とは、ラインイメージセン
サを基準とした方向ではなく、予め特定の方向、例えば
副走査方向に垂直な方向に設定されたものである。この
ようなテストシートTS10を用いる場合には、このテ
ストシートをラインイメージセンサに読みとらせて、主
走査方向の全域に渡って前記調整用イメージを読みとっ
た信号が得られるか否かを確認する。ラインイメージセ
ンサの読取中心線DLが前記調整用イメージに対して許
容される以上傾いている場合には、図9の(イ)に示し
たように、調整用イメージの一部は読みとることができ
なくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9の(ア)のテスト
シートを用いる方法では、許容される傾きが小さい場合
には、テストシートに形成される調整用イメージの副走
査方向の幅を狭くしなければならない。そのような狭い
幅の調整用イメージを読み取れるように位置決めするこ
とは困難になるってくる。例えば、副走査方向へ僅かで
もずれるとラインイメージセンサの読み取り範囲から逸
脱してしまい調整できなくなるからである。従って、図
9の(ア)のテストシートを用いて、高い精度でライン
イメージセンサを位置決めすることは困難であった。
【0006】そこで、本発明は、ラインイメージセンサ
が、予め設定されている主走査方向に対して傾いている
か否かを検出する方法方法と、そのためのテストシート
を提供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のライ
ンイメージセンサの傾き検出方法では、少なくとも線状
に配列された複数の光電変換素子によって構成されたラ
インイメージセンサの取りつけ方向と予め設定されてい
る主走査方向との傾きを検出するために、所定の調整用
イメージが形成されたテストシートを前記ラインイメー
ジセンサにて読みとらせて、得られた読み取り信号を分
析することによって当該ラインイメージセンサの傾きを
検出する傾き検出方法において、前記主走査方向に対し
て傾いた辺もしくは線分を持つ少なくとも二つの調整用
イメージが離れた位置に形成されたテストシートを読み
とらせ、各調整用イメージに基づく読み取り信号を対比
させることによって、当該ラインイメージセンサの取り
つけ方向と、主走査方向との傾きを検出するようにし
た。
【0008】請求項2では、請求項1に記載の傾き検出
方法に用いるテストシートを、前記主走査方向に対して
傾いた辺もしくは線分を持つ調整用イメージが、主走査
方向に沿って離れた位置に少なくとも二つ形成されたも
のとした。請求項3では、二つの調整用イメージは、主
走査方向に平行な中線を持つ互いに合同な二等辺三角形
とした。
【0009】なお、主走査方向とは、前述したように、
ラインイメージセンサを基準とした主走査方向ではな
く、ラインイメージセンサの位置決めのための基準とし
て予め設定された方向であり、例えば、副走査方向と垂
直な方向に設定されている。そして、ラインイメージセ
ンサの取りつけ方向とは、ラインイメージセンサの読取
中心線と平行な方向である。また、二つの調整用パター
ンとは、互いに完全に分離したパターンに限らず、テス
トシートの両端に形成されている二つのパターンが、何
れかの部分でつながっている場合も含むものとする。こ
のような場合には、テストシートの両端に形成されてい
る二つの部分が、特許請求の範囲にいうところの二つの
調整用パターンに相当するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかるラインイ
メージセンサの傾き検出方法とテストシートを、写真フ
ィルム用のスキャナの構成例を示した図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明の方法に用いるスキャニ
ング装置の略図を示している。このスキャニング装置
は、操作テーブル110とその下部に形成されたキャビ
ネット120とからなるシステムの本体と、ネガフィル
ム又はポジフィルムの各画像コマの画像情報を受け取っ
て、CRTディスプレイ1に表示する表示データ及び後
述する露光装置での露光用データに加工する機能等を備
えたコントローラ2とを備えている。このコントローラ
2は、スキャナ制御部21と、画像処理部22とを備え
ている。
【0011】3はフィルムスキャナであり、照明用光学
系31、撮像用光学系32、主走査方向に延びたライン
状CCDセンサを用いたラインイメージセンサ33、写
真フィルムに対する光の照射範囲を決定するとともに写
真フィルムを副走査方向に搬送するオートネガマスク3
4とを備えている。照明用光学系31では、ハロゲンラ
ンプからの白色光が、必要に応じて調光フィルタとミラ
ートンネルによって光ビームの色分布や強度分布を整え
られた上で、オートネガマスク34内に支持された写真
フィルムFに照射される。
【0012】写真フィルムFを透過して得られた透過光
ビームを処理する撮像用光学系32は、オートネガマス
ク34の下方に配設されている。撮像用光学系32は、
写真フィルムFを透過して得られた透過光ビームが、撮
像用光学系32の下方に配設されているラインイメージ
センサ33の撮像面にて結像するように構成されてい
る。
【0013】ラインイメージセンサ33は、RGBの各
色を検出するための3つのCCDセンサ33a、33
b、33cを備えており、各CCDセンサは多数(例え
ば5000個)のCCD素子(光電変換素子)が主走査方
向、つまり写真フィルムの幅方向と平行に配列されてい
る。赤色用のCCDセンサ33aの撮像面には写真フィ
ルムを透過した光の赤色成分のみを通過させるカラーフ
ィルタが設けられており、同様に、緑色用のCCDセン
サ33bには緑色成分のみを通過させるカラーフィルタ
が、青色用のCCDセンサ33cには青色成分のみを通
過させるカラーフィルタが、それぞれ設けられている。
このようにして透過光の各色成分は各CCDセンサで電
気信号に変換されて所定のデジタル信号に変換される。
【0014】オートネガマスク34は、図2に示される
ように、搬送される写真フィルムFの下側に位置する下
部マスク本体34aと、下部マスク本体34aに対して
ヒンジで支持され、閉鎖姿勢と開放姿勢との間で揺動操
作可能な上部マスク本体34bとから構成されている。
図3に示されるように、下部マスク本体34aには、搬
送されてきた写真フィルムFを通過した光をスリット光
として撮像用光学系32に導くための通過孔形成ブロッ
ク35が設けられている。この通過光形成ブロック35
に形成された通過孔36の中心線は、スキャニングライ
ンSLを定義している。図3に示されているように、こ
のスキャニングラインSLとラインイメージセンサ33
の読取中心線DLとは一致するように位置決めされてい
る。
【0015】図4に示されるように、ラインイメージセ
ンサ33を含んだセンサユニット5は、オートネガマス
ク34の下方に配設されている。センサユニット5の上
面の奥側に形成されたフック51をオートネガマスク3
4の下部のフレームに形成されたフック52に掛け、さ
らに、両フックをボルト53で貫通させることによっ
て、センサユニット5の奥側はフレームに取り付けられ
ている。センサユニット5の手前側は支持ボルト54に
よってフレームに取り付けられている。55はセンサユ
ニット5の取りつけ位置を微調整するための調整ネジで
ある。
【0016】図5に示されているように、センサユニッ
ト5は奥側のボルト53を軸として、矢印で示したよう
に手前側を左右に若干量だけずらすことによって、時計
回り方向/反時計回り方向へ取りつけ位置を微調整でき
るように取り付けられている。即ち、センサユニット5
の右側の側面は板バネ56によって左側へ付勢されてお
り、同じく右側の側面は図4にも示した調整ネジ55に
よって右側へ引かれた状態で位置規制されている。即
ち、フレーム側に凸設されたスティ57に遊挿された調
整ネジ55の先端は、センサユニット5に連設されたネ
ジ孔58に螺入されている。従って、この調整ネジ55
を緩めることによってセンサユニット5の手前側は板バ
ネ56による付勢力によって左へ移動し、締付けること
によって右へ引き寄せられる。このようにしてセンサユ
ニット5の取りつけ位置を調整した後に、前記ボルト5
3と支持ボルト54を締めつけることによって、センサ
ユニット5を所定の位置に確実に固定するのである。な
お、前記ボルト53はスキャニングラインSL上に位置
決めされているので、センサユニット5の手前側を調節
することによって、図3、図4に示されているように、
スキャニングラインSLと読取中心線DLとを一致させ
ることができるのである。
【0017】以上の構成のスキャニング装置における
「通常運転モード」においては、処理対象の写真フィル
ムFを、オートネガマスク34にセットして、ラインイ
メージセンサ33にて読みとる。
【0018】読みとった画像情報は、画像処理部22に
て必要な補正等の画像処理を加えられてCRTディスプ
レイ1で表示される。このCRTディスプレイ1の表示
画像を見てさらに必要な補正等の処理がある場合には、
キーボード23を用いて前記画像処理部22に対して種
々の指令を与えることによって、所望の画像が得られる
よう調整する。このようにして得られた画像情報は、P
LZT素子等を用いたデジタル式の露光装置(図示せ
ず。)に転送されて、印画紙等の感光材料に焼き付けら
れ、さらに現像・乾燥されたうえで所定の寸法に裁断さ
れて写真プリントとして利用されるのである。または、
露光装置としては、従来方式のアナログ式の露光装置が
用いられることもある。この場合には、写真フィルム
は、前記画像処理部において決定された露光条件等に基
づいて印画紙等の感光材料に焼き付けられ現像して利用
される場合もある。
【0019】図6の(ア)に示したテストシートTSの
両端近傍には、合同な二つの二等辺三角形パターンTS
1,TS2が調整用イメージとして離れた位置に形成さ
れている。これらの二等辺三角形の中線は、当該フィル
ムスキャナのオートネガマスク34において設定されて
いる主走査方向、即ち、スキャニングラインSLと平行
に設定されている。しかも、前記二等辺三角形の中線が
スキャニングラインSLに重なるようにテストシートT
Sは位置決めされてセットされる。テストシートTSの
中央には、前記二等辺三角形の中線の延長線に垂直な細
い幅のパターンTS5と、このパターンの左右両側に広
い幅のパターンTS3,TS4とが形成されている。前
記パターンTS5の長さは前記二等辺三角形の底辺と同
じ長さであり、二つのパターンTS3,TS4の長さは
前記二等辺三角形の底辺の二分の一の長さである。ま
た、前記二つの二等辺三角形は前記パターンTS5に関
して左右対称の位置に形成され、前記パターンTS3は
前記二等辺三角形の中線の延長線の下方に形成され、前
記パターンTS4は前記二等辺三角形の中線の延長線の
上方に形成されている。
【0020】次に、テストシートを用いてスキャナユニ
ットと、主走査方向との傾きを検出して調整する手順を
説明する。例えば、組み立てやメンテナンス等の場合に
おいて、スキャナユニット5の取りつけ位置を調整する
場合には、まず、キーボード23を操作して、運転モー
ドを「通常運転モード」から「調整モード」に切り替え
る。そして、図6の(ア)に示したように、調整用イメ
ージが形成されたテストシートTSを、図3において破
線で示したように、スキャニングラインSL上に正確に
セットして、ラインイメージセンサ33にて読みとらせ
る。なお、テストシートTSの取りつけ位置を主走査方
向に対して正確にセットできるように、オートネガマス
ク34の形状とテストシートTSの外形とは正確に対応
されている。そして、読みとった調整用イメージの画像
情報を、「調整モード」に切り替えられている画像処理
部22にて処理して調整用画像に変換して、図6の
(イ)に示したように、前記調整用画像を前記CRTデ
ィスプレイ1に表示する。このとき、調整用画像への変
換方法としては、例えば、横軸をラインイメージセンサ
33の読取幅とし、縦軸を各CCD素子から出力される
信号レベルとするように変換する。
【0021】図6の(ア)に示されたテストシートTS
の場合で、スキャナユニット5の取りつけ位置が若干ず
れて、ラインイメージセンサ33の読取中心線DLがス
キャニングラインSLに対して図のように若干傾いてい
る場合には、CRTディスプレイ1に表示される調整用
画像は図6の(イ)のようになる。即ち、図6の(ア)
のテストシートTSにおける二つの二等辺三角形パター
ンTS1,TS2に対応する調整用画像における二つの
矩形波形P1,P2の幅A,Bは異なっている。
【0022】この幅A,Bは、画面上に表示されるライ
ンカーソル等によって読みとることができる。例えば、
前記矩形波形P1の左端から右端までドラッグすること
によって、横方向の移動量がカウントされて、そのカウ
ント値が幅Aに対応する数値として画面の隅に表示され
る。同様にして、右側の矩形波形P2の幅に対応する数
値も表示され、更に、両数値の差が演算されて、所定の
差以内であれば例えば「○」等の記号が表示されて、位
置調整が完了していることが示され、所定の差より大き
くて、図6の(イ)のように、中央部の左側には図6の
(ア)のパターンTS3に対応した矩形波形P3が表示
されている状態で、且つA<Bであれば例えば「←」等
の記号が表示されて、ラインイメージセンサの手前側を
左側へ若干押して時計回り方向へ調整する必要があるこ
とが示される。中央部の左側の矩形波形P3が表示され
ている状態は、時計回り方向へ調整する必要があること
を示している。この場合には、図5に示された調整ネジ
55を緩めることによって、板バネによる付勢力によっ
てスキャナユニット5の手前側を左側へ押して時計回り
方向に回転させる。そして、二つの矩形波形P1,P2
の幅を再度測定する。このようにして、画面に「○」が
表示されるまで調整ネジ55を締付ける。
【0023】一方、図7の(ア)のように読取中心線D
LとスキャニングラインSLとが逆方向にずれている場
合には、CRTディスプレイ1に表示される調整用画像
は、図7の(イ)に示されるように、中央部の右側には
図6の(ア)のパターンTS4に対応した矩形波形P4
が表示されている。このように、中央部の右側に矩形波
形P4が表示されている状態であれば例えば「→」等の
記号が表示されて、スキャナユニット5のの手前側を右
側へ若干戻して反時計回り方向へ調整する必要があるこ
とが示される。この場合には、図5に示された調整ネジ
55を締めることによって右側へ引き寄せ、スキャナユ
ニット5の手前側を右側へ戻して反時計回り方向に回転
させる。そして、二つの矩形波形P1,P2の幅を再度
測定し、画面に「○」が表示されるまで調整ネジを緩め
る。このようにして、回転中心となるボルト53とスキ
ャニングラインSLを基準として、どちら側に傾いてい
るかを、中央部の矩形波形P3,P4で判断でき、両端
の矩形波形の幅A、Bの差によって傾きの程度を判断す
ることができるのである。
【0024】なお、テストシートに形成される調整用パ
ターンとしては、図6の形状に限らず、図8に例示した
ような種々のパターンを採用することができる。いずれ
にしても、左右対称であることが望ましく、主走査方向
に対して傾斜している図形であれば、線分であっても内
部が塗りつぶされた図形の境界としての辺であってもか
まわない。また、左右対称であれば曲線であってもかま
わない。調整用パターンが左右対称であれば、副走査方
向へのセット位置のずれによる影響は、調整用画像にも
左右対称にあらわれるので無視できる。従って、左右対
称の調整用パターンの場合には、テストシートのセット
作業が簡単に行えるという効果が得られる。さらには、
予め形状が分かっているパターンであれば左右対称でな
くてもかまわない。即ち、ラインイメージセンサが正確
に位置決めされている状態における読み取り信号の特性
と、特定の方向へ傾いた場合の読み取り信号の特性が判
明していれば、種々のパターンを調整用パターンとして
採用することができるのである。
【0025】ラインイメージセンサとしては、カラーイ
メージセンサに限らず単色のイメージセンサを使用して
もよい。
【0026】
【発明の効果】本発明の請求項1のラインイメージセン
サの傾き検出方法によれば、主走査方向に対して傾いた
辺もしくは線分を持つ少なくとも二つの調整用イメージ
が離れた位置に形成されたテストシートを読みとらせる
ので、ラインイメージセンサが主走査方向に対して僅か
に傾いていた場合には、前記二つの調整用イメージに基
づく読み取り信号には、差異が発生する。従って、その
差異に基づいて当該ラインイメージセンサの主走査方向
に対する傾きを検出することができる。このようにし
て、主走査方向に対して傾いた辺もしくは線分を読みと
ることによってよって、ラインイメージセンサの僅かな
傾きも検出することができるのである。
【0027】請求項2のテストシートによれば、前記主
走査方向に対して傾いた辺もしくは線分を持つ調整用イ
メージが、主走査方向に沿って離れた位置に少なくとも
二つ形成されているので、ラインイメージセンサの傾き
を検出する場合には、前記テストシートをセットしてラ
インイメージセンサで読みとらせるだけでよい。従っ
て、ラインイメージセンサの傾きの検出作業が簡単にな
る。
【0028】請求項3のテストシートによれば、二つの
調整用イメージは、主走査方向に平行な中線を持つ互い
に合同な二等辺三角形であるので、二つの二等辺三角形
に対応する読み取り信号に差異がなければラインイメー
ジセンサは主走査方向に平行であるが、読み取り信号に
差異があれば傾いていることを検出することができる。
このとき、テストシートをセットする位置は主走査方向
に対して平行でありさえすれば、副走査方向の少々の位
置ずれはかまわないので、テストシートのセット作業が
簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスキャナの制御方法に用いるスキャナ
の実施形態の構成図である。
【図2】前記スキャナのオートネガマスクの斜視図であ
る。
【図3】前記オートネガマスクの要部の平面図である。
【図4】前記スキャナの要部の側面断面図である。
【図5】スキャナユニットの平面図である。
【図6】テストシートのセット状態の平面図と、その時
の調整用画像を示す図である。
【図7】テストシートの他のセット状態の平面図と、そ
の時の調整用画像を示す図である。
【図8】テストシートの他の例の平面図である。
【図9】従来のテストシートの平面図である。
【符号の説明】
1 CRTディスプレイ 2 コントローラ 22 画像処理部 3 フィルムスキャナ 33 ラインイメージセンサ 34 オートネガマスク 5 センサユニット F 写真フィルム TS テストシート TS1 二等辺三角形パターン(調整用イメージ) TS2 二等辺三角形パターン(調整用イメージ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA31 CC00 FF01 FF04 FF61 GG02 GG24 JJ02 JJ25 LL22 PP11 QQ31 SS02 SS13 5C051 AA01 BA03 DA03 DB01 DE24 DE33 EA01 FA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも線状に配列された複数の光電変
    換素子によって構成されたラインイメージセンサの取り
    つけ方向と予め設定されている主走査方向との傾きを検
    出するために、所定の調整用イメージが形成されたテス
    トシートを前記ラインイメージセンサにて読みとらせ
    て、得られた読み取り信号を分析することによって当該
    ラインイメージセンサの傾きを検出する傾き検出方法に
    おいて、前記主走査方向に対して傾いた辺もしくは線分
    を持つ少なくとも二つの調整用イメージが離れた位置に
    形成されたテストシートを読みとらせ、各調整用イメー
    ジに基づく読み取り信号を対比させることによって、当
    該ラインイメージセンサの取りつけ方向と、主走査方向
    との傾きを検出することを特徴とするラインイメージセ
    ンサの傾き検出方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の傾き検出方法に用いるテ
    ストシートにおいて、前記主走査方向に対して傾いた辺
    もしくは線分を持つ調整用イメージが、主走査方向に沿
    って離れた位置に少なくとも二つ形成されたことを特徴
    とするテストシート。
  3. 【請求項3】二つの調整用イメージは、主走査方向に平
    行な中線を持つ互いに合同な二等辺三角形であることを
    特徴とする請求項2に記載のテストシート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100437275B1 (ko) * 2001-06-29 2004-06-23 삼성물산 주식회사 라인스캔 카메라를 이용한 변위측정마크가 형성된 평면운동물체의 변위측정방법
US7542180B2 (en) 2003-06-27 2009-06-02 International Business Machines Corporation Scanner apparatus, adjusting jig for scanner and manufacturing method for scanner apparatus

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