JP2001123825A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
内燃機関の排気浄化装置Info
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Abstract
燃機関から供給される可燃混合気を安定して燃焼させる
技術を提供することにより、内燃機関の始動時における
排気エミッションの悪化を抑制することを目的とする。 【解決手段】 本発明に係る内燃機関の排気浄化装置
は、排気浄化触媒より上流の排気通路に設けられ内燃機
関から供給される可燃混合気に着火して前記排気浄化触
媒を加熱する着火手段を備えた内燃機関の排気浄化装置
において、排気浄化触媒の加熱時に前記排気通路内を流
れる排気の流量を絞る排気絞り手段を排気浄化触媒より
下流の排気通路に設けたことを特徴とする。
Description
れる内燃機関の排気を浄化する技術に関し、特に内燃機
関の排気通路に設けられた排気浄化触媒を早期に活性さ
せる技術に関する。
は、排気中に含まれる有害ガス成分を十分に浄化した上
で大気中に放出することが要求されている。このような
要求に対し、内燃機関の排気通路に排気浄化触媒を設
け、その排気浄化触媒によって排気中に含まれる有害ガ
ス成分を浄化する技術が提案されている。
媒、吸蔵還元型NOx触媒、選択還元型NOx触媒、酸化
触媒、もしくは、これらの排気浄化触媒を適宜組み合わ
せてなる排気浄化触媒など、多種多様の排気浄化触媒が
開発されている。
温度以上で活性して排気中の有害ガス成分を浄化可能と
なるため、内燃機関が冷間始動された場合のように排気
浄化触媒の温度が所定温度未満となるような場合には排
気中の有害ガス成分を十分に浄化することができない。
筒内の温度が低く混合気の燃焼が不安定となりやすいた
め、比較的多量の未燃燃料成分が排出されるが、その際
に排気浄化触媒が未活性状態にあると比較的多量の未燃
燃料成分が浄化されずに大気中に放出されることにな
る。
は、排気浄化触媒を早期に活性させて始動時及び始動直
後の排気エミッションの悪化を抑制することが重要であ
る。このような要求に対し、従来では、特開平8−17
0525号公報に記載されたような火花点火機関用触媒
加熱バーナが提案されている。
加熱バーナは、内燃機関の排気通路に設けられた排気浄
化触媒と、排気浄化触媒より上流の排気通路に設けられ
た燃焼器とを備え、内燃機関が冷間始動された後の暖機
運転状態にあるときに、内燃機関の半数の気筒を過濃混
合気で運転して可燃ガスを生成すると同時に、残りの半
数の気筒に対する燃料噴射を停止し、先の半数の気筒か
ら排出される可燃ガスと残りの半数の気筒から排出させ
る空気とを前記燃焼器にて混合及び燃焼させることによ
り、排気浄化触媒を急速に加熱しようとするものであ
る。
うな火花点火機関用触媒加熱バーナは、燃焼器内の可燃
混合気が排気脈動の影響を受けやすい上に、排気通路及
び燃焼器内の雰囲気温度が低いため、可燃混合気の燃焼
が不安定となり易く、大気中へ放出される未燃燃料成分
の量が却って増加してしまうことが想定される。
なされたものでああり、内燃機関から供給される可燃混
合気を排気浄化触媒より上流の排気通路にて燃焼させる
排気浄化装置において、排気通路における可燃混合気の
燃焼を安定させる技術を提供することにより、排気浄化
触媒の早期活性を図り、以て内燃機関始動時における排
気エミッションの悪化を抑制することを目的とする。
を解決するために以下のような手段を採用した。すなわ
ち、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関
に接続された排気通路と、前記排気通路の途中に設けら
れ、前記排気通路内を流れる排気を浄化する排気浄化触
媒と、前記排気通路において前記排気浄化触媒より上流
の部位に設けられ、前記内燃機関から供給される可燃混
合気に着火して前記排気浄化触媒を加熱する着火手段
と、を備えた内燃機関の排気浄化装置において、前記排
気通路に設けられ、前記排気浄化触媒の加熱時に前記排
気通路内を流れる排気の流量を絞る排気絞り手段を備え
ることを特徴とする。
装置では、内燃機関が冷間始動される場合のように排気
浄化触媒を加熱する必要がある場合に、内燃機関から着
火手段へ可燃混合気が供給されるとともに、排気絞り手
段が排気通路内の流量を絞る。次いで、着火手段は、内
燃機関から供給された可燃混合気に着火して可燃混合気
を燃焼させる。
量を絞ることにより、内燃機関から排気絞り手段に至る
排気通路内の圧力が上昇し、内燃機関から排出される排
気の脈動が抑制される。この結果、可燃混合気の着火性
が向上するとともに、可燃混合気の燃焼が安定すること
になる。
混合気を供給する方法としては、(1)内燃機関のクラ
ンキング時に該内燃機関の各気筒から未燃状態の可燃混
合気を排出させて着火手段へ供給する方法、(2)内燃
機関の一部の気筒で燃料過剰状態(リッチ)の混合気を
燃焼させて前記気筒から未燃燃料成分を含む排気を排出
させるとともに残りの気筒で酸素過剰状態(リーン)の
混合気を燃焼させて前記気筒から酸素を含む排気を排出
させ、それらの排気を排気通路において混合させた上で
着火手段へ供給する方法、又は、(3)内燃機関の一部
の気筒でリッチ混合気を形成するとともに残りの気筒で
リーン混合気(もしくは空気のみ)を形成し、それらリ
ッチ混合気とリーン混合気とを未燃状態で内燃機関から
排出させ、それらの排気を排気通路において混合させた
上で着火手段へ供給する方法等を例示することができ
る。
は、排気絞り手段は、排気通路において着火手段より下
流の部位、好ましくは排気通路において排気浄化触媒よ
り下流の部位に設けられることが好ましい。
内の排気流量が絞られると、排気通路内の圧力が上昇し
て排気の脈動が抑制される上に、着火手段近傍の雰囲気
温度が上昇するため、可燃混合気の着火性が一層向上す
ることになる。
気浄化触媒より下流に位置する場合は、排気絞り手段が
排気通路内の排気流量を絞ることにより、着火手段及び
排気浄化触媒を含む排気通路内の圧力が上昇し、可燃混
合気の着火性の向上が図られるとともに、可燃混合気の
燃焼ガスが排気浄化触媒内を低い流速で流れることとな
り、可燃混合気による排気浄化触媒の加熱性が向上す
る。
置は、着火手段より上流の排気通路に設けられ、着火手
段によって着火された可燃混合気の火炎が排気通路を逆
流することを防止する火炎逆流防止手段を更に備えるよ
うにしてもよい。
燃混合気の火炎が排気通路を逆流することがなくなるた
め、火炎が安定し、排気浄化触媒を確実に加熱すること
が可能となる。
径以下の孔を多数有する金網等を例示することができ
る。また、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、排
気浄化触媒の加熱終了後の所定期間に内燃機関から空気
のみを排出させる空気排出手段を更に備えるようにして
もよい。
定期間は内燃機関から空気のみが排出され、内燃機関か
ら着火手段に至る排気通路に残留している可燃混合気が
一掃されることになるため、排気浄化触媒の加熱終了後
に内燃機関から着火手段に至る排気通路において可燃混
合気が燃焼することがない。
気浄化装置の具体的な実施態様について図面に基づいて
説明する。
装置を適用する内燃機関とその吸排気系の概略構成を示
す図である。図1に示す内燃機関1は、4つの気筒2a
を有する4サイクルの水冷式ガソリンエンジンである。
この内燃機関1には、各気筒2aの燃焼室に臨むよう点
火栓2bが取り付けられている。
れ、前記吸気枝管3の各枝管は、図示しない吸気ポート
を介して各気筒2aの燃焼室と連通している。前記吸気
枝管3は、サージタンク4に接続され、サージタンク4
は、吸気管5を介してエアクリーナボックス6に接続さ
れている。
ダルと連動して、前記吸気管5内を流れる吸気流量を調
節するスロットル弁7が設けられている。スロットル弁
7には、該スロットル弁7の開度に対応した電気信号を
出力するスロットルポジションセンサ8が取り付けられ
ている。
より上流の部位には、吸気管5内を流れる吸気の質量に
対応した電気信号を出力するエアフローメータ9が取り
付けられている。
の吸気ポートに向けて燃料を噴射する燃料噴射弁11
a、11b、11c、11d(以下、燃料噴射弁11と
総称する)が取り付けられている。
通しており、燃料分配管10は、図示しない燃料ポンプ
と連通している。前記燃料ポンプから吐出された燃料
は、前記燃料分配管10に供給され、次いで燃料分配管
10から各燃料噴射弁11へ分配されるようになってい
る。
動回路12a、12b、12c、12d(以下、駆動回
路12と総称する)と接続されており、前記駆動回路1
2から燃料噴射弁11へ駆動電力が印加されると、前記
燃料噴射弁11が開弁して燃料を噴射するようになって
いる。
続され、排気枝管13の各枝管が図示しない排気ポート
を介して各気筒2aの燃焼室と連通している。前記排気
枝管13は、排気管14に接続され、排気管14は、下
流にて図示しないマフラーに接続されている。
内を流れる排気に含まれる有害ガス成分を浄化するため
の触媒機構15が設けられている。この触媒機構15
は、筒状のケーシング15aと、このケーシング15a
に内装された触媒本体15bとを備えている。
れ方向に沿う貫通孔を複数有するよう格子状に形成され
たコージェライトからなるセラミック担体と、セラミッ
ク担体の表面にコーティングされた触媒層とを備え、前
記触媒層が多数の細孔を有する多孔質のアルミナ(Al
2O3)の表面に白金−ロジウム(Pt−Rh)系あるい
はパラジウム−ロジウム(Pd−Rh)系の貴金属触媒
物質を担持させて形成された三元触媒である。
所定温度以上のときに活性し、該触媒本体15bに流入
する排気の空燃比が所望の空燃比近傍にあると、排気に
含まれる炭化水素(HC)及び一酸化炭素(CO)を排
気中の酸素O2と反応させてH2O及びCO2へ酸化する
と同時に、排気中のNOXを排気中のHC及びCOと反
応させてH2O、CO2、N2へ還元する。
上流の部位には、触媒機構15へ流入する排気の空燃比
に対応した電気信号を出力する空燃比センサ16が設け
られている。
ニア(ZrO2)を筒状に焼成した固体電解質部と、こ
の固体電解質部の外面を覆う外側白金電極と、前記固体
電解質部の内面を覆う内側白金電極とから形成され、前
記電極間に電圧が印加された場合に、酸素イオンの移動
に伴って排気ガス中の酸素濃度(理論空燃比よりもリッ
チ側のときは未燃ガス成分の濃度)に比例した値の電圧
を出力するセンサである。
aにおいて触媒本体15bの直上流の部位には、圧電素
子からなる着火装置17が設けられている。この着火装
置17は、本発明に係る着火手段を実現するものであ
る。
管14には、本発明に係る火炎逆流防止手段としての逆
火防止材18が設けられている。この逆火防止材18
は、網目の径が消炎径以下となるよう形成された金網で
構成されている。
14には、該排気管14内を流れる排気の流量を絞る排
気絞り弁19が設けられている。前記排気絞り弁19に
は、印加電力の大きさに応じて前記排気絞り弁19を開
閉駆動するアクチュエータ20が取り付けられている。
これら排気絞り弁19とアクチュエータ20は、本発明
に係る排気絞り手段を実現するものである。
クシャフトの端部に取り付けられたタイミングロータ
と、内燃機関1のシリンダブロックに取り付けられた電
磁ピックアップとから構成され、前記クランクシャフト
が所定角度(例えば、30度)回転する都度、パルス信
号を出力するクランクポジションセンサ21が取り付け
られている。
ンダブロック及びシリンダヘッドに形成されたウォータ
ジャケット内を流れる冷却水の温度に対応した電気信号
を出力する水温センサ22が取り付けられている。
内燃機関1を制御するための電子制御ユニット(EC
U:Electronic Control Unit)23が併設されてい
る。ECU23には、スロットルポジションセンサ8、
エアフローメータ9、空燃比センサ16、クランクポジ
ションセンサ21、水温センサ22等の各種センサが電
気配線を介して接続され、各センサの出力信号がECU
23に入力されるようになっている。
路12、着火装置17、アクチュエータ20等が電気配
線を介して接続され、上記した各種センサの出力信号値
をパラメータとして点火栓2b、駆動回路12、着火装
置17、アクチュエータ20等を制御することが可能と
なっている。
に、双方向性バス24により相互に接続された、CPU
25とROM26とRAM27とバックアップRAM2
8と入力ポート29と出力ポート31とを備えるととも
に、前記入力ポート29に接続されたA/Dコンバータ
(A/D)30を備えている。
ンセンサ21のようにデジタル信号形式の信号を出力す
るセンサの出力信号を入力し、それらの出力信号をCP
U25やRAM27へ送信する。
ョンセンサ7、エアフローメータ9、空燃比センサ1
6、水温センサ22のように、アナログ信号形式の信号
を出力するセンサの出力信号をA/Dコンバータ30を
介して入力し、それらの出力信号をCPU25やRAM
27へ送信する。
回路12、着火装置17、アクチュエータ20等と電気
配線を介して接続され、CPU25から出力される制御
信号を、前記した点火栓2b、駆動回路12、着火装置
17、あるいはアクチュエータ20等へ送信する。
期を決定するための点火時期制御ルーチン、各燃料噴射
弁11から噴射すべき燃料噴射量を決定するための燃料
噴射量制御ルーチン、燃料噴射量の空燃比フィードバッ
ク制御を行うための空燃比フィードバック制御ルーチ
ン、各燃料噴射弁11の燃料噴射時期を決定するための
燃料噴射時期制御ルーチン等の各種のアプリケーション
プログラムに加え、触媒本体15bを加熱するための触
媒加熱制御ルーチンを記憶している。
なアプリケーションプログラムに加え、各種の制御マッ
プを記憶している。前記制御マップは、例えば、内燃機
関1の運転状態と点火時期との関係を示す点火時期制御
マップ、内燃機関1の運転状態と燃料噴射量との関係を
示す燃料噴射量制御マップ、内燃機関1の運転状態と燃
料噴射時期との関係を示す燃料噴射時期制御マップ等で
ある。
号やCPU25の演算結果等を格納する。前記演算結果
は、例えば、クランクポジションセンサ21の出力信号
より算出される機関回転数である。これらのデータは、
クランクポジションセンサ21が信号を出力する都度、
最新のデータに書き換えられる。
1の運転停止後もデータを記憶可能な不揮発性のメモリ
である。前記CPU25は、前記ROM26に記憶され
たアプリケーションプログラムに従って動作する。その
際、CPU25は、RAM27に記憶された前記各セン
サの出力信号より内燃機関1の運転状態を判定し、その
運転状態と各制御マップとから点火制御や燃料噴射制御
等の各種制御を実行するとともに、本発明の要旨となる
触媒加熱制御を実行する。
15bを早期に活性するための制御であり、内燃機関1
が冷間始動される場合のように、触媒本体15bが未活
性状態にある状況下で内燃機関1が始動される場合に実
行される。
内燃機関1の始動時に触媒本体15bが活性状態にある
か否かを判別する。CPU25は、触媒本体15bが未
活性状態にあると判定した場合は触媒本体15bを早期
に活性すべく触媒加熱処理を実行し、触媒本体15bが
活性状態にあると判定した場合は触媒加熱処理を実行し
ないものとする。
点火栓2bへの駆動電力の印加を禁止した上で、図示し
ないスターターモータを作動させるとともに、駆動回路
12へ駆動電力を印加して燃料噴射弁11を作動させ、
次いで着火装置17へ駆動電力を印加する。
は、空気と燃料とが供給され、それらの空気と燃料とが
混ざり合って可燃混合気を形成するが、点火栓2bが作
動していないため、前記した可燃混合気は未燃状態のま
まで各気筒2aから排出されることになる。
混合気は、排気枝管13及び排気管14を経て触媒機構
15に到達する。触媒機構15に到達した可燃混合気
は、着火装置17によって着火され燃焼せしめられる。
その際、着火装置17は、触媒本体15bの直上流に位
置するため、可燃混合気の火炎が触媒本体15bを急速
に加熱することになる。
(この場合は可燃混合気)には排気脈動が伴うととも
に、内燃機関1が冷間始動される時には排気管14及び
ケーシング15a内の雰囲気温度が低いため、単に内燃
機関1から着火装置17へ可燃混合気を供給するだけで
は、可燃混合気の着火性や燃焼の安定性が低下すること
が想定される。
理では、CPU25は、内燃機関1から着火装置17へ
可燃混合気を供給する際に、排気絞り弁19を所定開度
まで閉弁させるようにした。
に至る排気経路の圧力が上昇し、その上昇した圧力によ
って排気の脈動が抑制されるとともに排気経路内の温度
が上昇する。
合気の燃焼の安定性が向上する。更に、本実施の形態に
係る排気浄化装置では、排気管14において触媒機構1
5より上流の部位に逆火防止材18が設けられているた
め、可燃混合気の燃焼時に発生する火炎が排気管14内
を逆流することが無く、可燃混合気の燃焼がより一層安
定することになる。
継続される。前記所定時間は、触媒加熱処理によって触
媒本体15bが活性温度まで昇温するのに要する時間で
あり、予め実験的に求められた時間である。
燃機関1が始動される際の触媒本体15bの触媒床温に
応じて変更される可変値であってもよい。CPU25
は、触媒加熱処理を所定時間継続した後は、内燃機関1
から着火装置17に至る排気経路に残留している可燃混
合気を一掃すべく、可燃混合気除去処理を所定期間実行
する。
例えば、点火栓2bに対する駆動電力の印加禁止に加
え、駆動回路12に対する駆動電力の印加も禁止すると
ともに排気絞り弁19を全開状態に戻すべくアクチュエ
ータ20を制御する。
気のみが供給されることになり、その空気が各気筒2a
内から排出されることになる。各気筒2a内から排出さ
れた空気は、排気枝管13、排気管14、触媒機構1
5、及び排気管14を流れる。
ため、各気筒2aから排出された空気は、排気枝管1
3、排気管14、触媒機構15、及び排気管14を勢い
良く流れることになる。
至る排気経路(排気枝管13、及び排気管14)内に残
留していた可燃混合気は、該排気経路を勢い良く流れる
空気によって触媒機構15へ導かれ、触媒加熱処理によ
って活性した触媒本体15bにて浄化される。
実行されると、CPU25は、点火栓2bに対する駆動
電力の印加、及び駆動回路12に対する駆動電力の印加
を開始して、内燃機関1を始動させる。その際、内燃機
関1から触媒機構15に至る排気経路に残留していた可
燃混合気が既に一掃されているため、内燃機関1の気筒
2a内から触媒機構15に至る広い範囲において火炎が
発生することがない。
について具体的に説明する。CPU25は、触媒加熱制
御を実行するにあたり、図3に示すような触媒加熱制御
ルーチンを実行する。
に記憶されたルーチンであり、内燃機関1の始動時に実
行されるルーチンである。触媒加熱ルーチンでは、CP
U26は、先ずS301において触媒本体15bが活性
状態にあるか否か、言い換えれば触媒本体15bの触媒
床温が所定の活性温度以上であるか否かを判別する。
判定する方法としては、内燃機関1が最後に運転停止さ
れた時点から今回始動される時点までの経過時間から触
媒床温が活性温度未満まで低下したか否かを推定する方
法、触媒本体15bに該触媒本体15bの触媒床温を検
出する温度センサを取り付け、その温度センサの出力信
号値が活性温度未満であるか否かを判定する方法などを
例示することができる。
性状態にあると判定した場合は、CPU25は、本ルー
チンの実行を終了し、通常の始動制御を実行する。一
方、前記S301において触媒本体15bが未活性状態
にあると判定した場合は、CPU25は、S302へ進
み、触媒加熱処理の実行を開始する。具体的には、CP
U25は、排気絞り弁19を所定開度まで閉弁させるべ
くアクチュエータ20を制御する。次いでCPU25
は、スターターモータ、駆動回路12、及び着火装置1
7に対する駆動電力の印加を開始するとともに、点火栓
2bに対する駆動電力の印加を禁止する。
理の実行時間を計時する第1のカウンタ:C1のカウン
タ値を更新する。S304では、CPU25は、前記S
303において更新された第1のカウンタ:C1のカウ
ンタ値が所定値:CS1以上であるか否か、すなわち、触
媒加熱処理が所定時間以上実行されたか否かを判別す
る。
1のカウンタ値が所定値:CS1未満であると判定した場
合は、CPU25は、前記S303以降の処理を再度実
行する。
タ:C1のカウンタ値が所定値:CS1以上であると判定
した場合は、CPU25は、S305へ進み、可燃混合
気除去処理の実行を開始する。具体的には、CPU25
は、スターターモータの作動を継続しつつ、駆動回路1
2、点火栓2b、及び、着火装置17に対する駆動電力
の印加を禁止するとともに、排気絞り弁19を全開状態
に戻すべくアクチュエータ20を制御する。
除去処理の実行時間を計時する第2のカウンタ:C2の
カウンタ値を更新する。S307では、CPU25は、
前記S306において更新された第2のカウンタ:C2
のカウンタ値が所定値:CS2以上であるか否か、すなわ
ち、可燃混合気除去処理が所定時間以上実行されたか否
かを判別する。
2のカウンタ値が所定値:CS2未満であると判定した場
合は、CPU25は、前記S306以降の処理を繰り返
し実行する。
タ:C2のカウンタ値が所定値:CS2以上であると判定
した場合は、CPU25は、S308へ進み、可燃混合
気除去処理の実行を終了する。
1及び第2のカウンタ:C1、C2のカウンタ値を“0”
にリセットし、本ルーチンの実行を終了する。本ルーチ
ンの実行を終了したCPU25は、通常の機関始動制御
を実行する。
れば、内燃機関1が冷間始動された場合のように、触媒
本体15bが未活性状態にある状況下で内燃機関1が始
動される場合に、排気絞り弁19によって排気管14内
の流量を絞った上で、内燃機関1から着火装置17へ可
燃混合気を供給することにより、内燃機関1から着火装
置17に至る排気経路の圧力が上昇し、その上昇した圧
力によって内燃機関1から排出される可燃混合気の脈動
が抑制されるとともに着火装置17近傍の雰囲気温度が
高まるため、可燃混合気の着火性が向上し、且つ可燃混
合気の燃焼が安定する。
内の流量が絞られると、可燃混合気の燃焼ガスが触媒本
体15bを通過する際の流速が低くなるため、燃焼ガス
から触媒本体15bへの熱伝導効率が向上する。
れば、触媒本体15の加熱が完了した後の所定期間にお
いて内燃機関1から空気のみを排出させることにより、
内燃機関1から着火装置17に至る排気経路に残留して
いる可燃混合気を除去することができ、内燃機関1の始
動開始に伴う気筒2a内の燃焼が開始された際に、内燃
機関1の気筒2a内から着火装置17に至る広い範囲で
火炎が発生することがない。
は、排気浄化触媒を急速に加熱すべく内燃機関から着火
手段へ可燃混合気を供給する際に、排気絞り手段によっ
て排気通路内の流量が絞られるため、内燃機関から着火
手段に至る排気通路内の圧力が上昇し、その上昇した圧
力によって内燃機関から排出される可燃混合気の脈動が
抑制されることになる。
給された可燃混合気を燃焼させることによって排気浄化
触媒を急速に加熱する排気浄化装置において、可燃混合
気の着火性及び可燃混合気の燃焼の安定性を向上させる
ことが可能となり、排気浄化触媒を確実に加熱すること
が可能となる。
関の概略構成を示す図
図
Claims (4)
- 【請求項1】 内燃機関に接続された排気通路と、 前記排気通路の途中に設けられ、前記排気通路内を流れ
る排気を浄化する排気浄化触媒と、 前記排気通路において前記排気浄化触媒より上流の部位
に設けられ、前記内燃機関から供給される可燃混合気に
着火して前記排気浄化触媒を加熱する着火手段と、を備
えた内燃機関の排気浄化装置において、 前記排気通路に設けられ、前記排気浄化触媒の加熱時に
前記排気通路内を流れる排気の流量を絞る排気絞り手段
を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項2】 前記排気絞り手段は、前記排気通路にお
いて前記排気浄化触媒より下流の部位に設けられること
を特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装
置。 - 【請求項3】 前記排気通路において前記着火手段より
上流の部位に設けられ、前記着火手段によって着火され
た混合気の火炎が前記排気通路を逆流することを防止す
る火炎逆流防止手段を更に備えることを特徴とする請求
項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項4】 前記排気浄化触媒の加熱終了後の所定期
間に前記内燃機関から空気のみを排出させる空気排出手
段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃
機関の排気浄化装置。
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ES00122780T ES2201989T3 (es) | 1999-10-22 | 2000-10-19 | Aparato de calentamiento de catalizador de un motor de combustion interna. |
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WO2011033681A1 (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-24 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の排気浄化装置 |
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-
1999
- 1999-10-22 JP JP30052899A patent/JP4304789B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US8544259B2 (en) | 2009-09-18 | 2013-10-01 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust purification system of internal combustion engine |
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