JP2001123762A - 気密ピース - Google Patents

気密ピース

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JP2001123762A
JP2001123762A JP30566199A JP30566199A JP2001123762A JP 2001123762 A JP2001123762 A JP 2001123762A JP 30566199 A JP30566199 A JP 30566199A JP 30566199 A JP30566199 A JP 30566199A JP 2001123762 A JP2001123762 A JP 2001123762A
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Fumiyuki Shiina
二三幸 椎名
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FUKUGO PLASTIC KOGYOKAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミサッシを含む多くの用途において、レ
ールの如き固定部材に対する、封止体等の慴動部材との
摩擦を軽減した気密ピースを提供すること。 【解決手段】 固定部材と、該部材に設けられた慴動部
材とからなる機密ピースにおいて、固定部材が硬質プラ
スチックからなり、慴動部材が滑剤を含む軟質プラスチ
ック又はエラストマーからなり、両者が熱融着により結
合していることを特徴とする気密ピース。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種容器、各種建
材、各種車両等の部材として有用な気密ピースに関す
る。
【0002】
【従来の技術】気密ピースの代表例として、アルミサッ
シに用いる気密ピースについて説明する。引違い式アル
ミサッシ(窓枠)は、図4及び図5に示すように、固定
窓枠7の内側にガラス付きの2枚の可動窓枠8を引違い
式に嵌め込んだ構造を有している。そして、可動窓枠8
の上部及び下部には、図1及び図2に示すような、それ
ぞれポリプロピレン等の硬質プラスチックで形成された
固定部材(取付け基台)1a、2aに、スリット5を有
する慴動部材(弾性封止体)1b,2bを設けた上部レ
ール用気密ピース1、及び下部レール用気密ピース2
が、図6に示すように可動窓枠8にビス9で固定し、固
定窓枠7の上部と下部のレール10を、気密ピースのレ
ール溝4及びスリット5内に慴動自在に挿入設置されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の気密ピースに設
けた封止体は、軟質で弾性に富むことから、レールの側
面に良好に密着して可動窓枠8とレールとの隙間を塞
ぎ、室内外の気密を保持することができる。しかしなが
ら、気密性を高めるために封止体とレールとの接触面積
や接触強度を高めれば高める程、封止体とレールとの摩
擦抵抗が大きくなり、窓の開閉に際して必要以上に大き
な力が要求される。従って、本発明の目的は、上記の如
きアルミサッシを含む多くの用途において、レールの如
き固定部材に対する、封止体等の慴動部材の摩擦を軽減
した気密ピースを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的は以下の本発
明によって達成される。即ち、本発明は、固定部材と、
該部材に設けられた慴動部材とからなる気密ピースにお
いて、固定部材が硬質プラスチックからなり、慴動部材
が滑剤を含む軟質プラスチック又はエラストマーからな
り、両者が熱融着により結合していることを特徴とする
気密ピースを提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施態様の1例とし
て、アルミサッシの気密ピースに本発明を応用した例を
挙げて本発明を更に詳細に説明する。本発明のアルミサ
ッシ用気密ピースは、引違い式窓枠の気密に使用され、
硬質プラスチック製の取付け基台に、滑剤が配合された
熱可塑性エラストマー等の弾性材料からなる封止体が熱
融着により結合一体化されていることが特徴である。
【0006】以下に本発明のアルミサッシ用気密ピース
を構成する材料について説明する。本発明において、気
密ピース(固定部材)の取付け基台の形成に使用される
硬質プラスチックとしては、例えば、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリ
アミド等の汎用硬質プラスチックを使用することができ
る。特に好ましい硬質プラスチックはポリプロピレンで
ある。ポリプロピレンとしては、プロピレンのホモポリ
マー、プロピレンを主体とし、これと少量のエチレン等
の他のオレフィンとを共重合させたもの等が包含され、
各種繊維や成形品の製造に従来から使用されているポリ
プロピレンはいずれも本発明において有用である。
【0007】本発明において弾性封止体(慴動部材)の
形成には、軟質プラスチック又はエラストマー又は軟質
塩化ビニル樹脂が使用され、特に熱可塑性エラストマー
が好適である。熱可塑性エラストマーは、常温では通常
のエラストマーと同様にゴム弾性を有し、加熱により軟
化して流動性、即ち、熱可塑性を示す材料である。例え
ば、ポリスチレン(S)−ポリブタジエン(B)(又は
ポリイソプレン(I))−ポリスチレン(S)ブロック
コポリマー(SBS、SISと称される)及びこれらの
共役ジエンの水素添加物(SBSの水素添加物はSEB
S(ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリ
スチレンブロックコポリマー)と称されている)等のポ
リスチレン系熱可塑性エラストマー;ソフトセグメント
としてポリオレフィン系ゴム(主としてEPR、EPD
M)とハードセグメントとしてのポリオレフィン系樹脂
(主としてPP)からなり、両者が化学的に結合した架
橋構造体、PPとEPR及び/又はEPDMとのブレン
ド物等のポリオレフィン系熱可塑性エラストマー;ポリ
エステル系やポリウレタン系のブロックコポリマー等が
挙げられ、これらはいずれも市場から入手できる材料で
ある。
【0008】ポリスチレン系熱可塑性エラストマーの市
販品としては、例えば、SBSとしては、JSR TR
(日本合成ゴム社製);クレイトン及びカリフレックス
TR(シェル化学社製);タフプレン、ソルプレン、ア
サプレン、タフテック(旭化成社製);電化STR(電
気化学社製);ユーロプレンSOL T(東ソー社製)
等が、SBSの水素添加物(SEBS)としては、クレ
イトンG(シェル化学社製);ラバロン(三菱化学社
製);住友TPE−SB(住友化学社製);タフテック
(旭化成社製);セプトン(クラレ社製);エラストマ
ーAR(アロン化成社製)等がある。又、ポリオレフィ
ン系熱可塑性エラストマーの市販品としては、例えば、
JSR サーモラン(日本合成ゴム社製);ミラストマ
ー、グドマー(三井化学社製);サントプレン(モンサ
ント社製)等がある。
【0009】本発明においては上記の熱可塑性エラスト
マーは、滑剤を含有していることが特徴である。その他
必要により、補強剤、充填剤、着色剤、酸化防止剤、オ
ゾン亀裂防止剤等のゴム製品の製造に従来から使用され
ている各種配合剤が適宜配合される。本発明で使用され
る滑剤としては、各種ポリマーの加工・成形性(押出機
のスクリューへのポリマーの粘着防止、ダイスへの付着
防止、射出成形等における金型内の流動性や離型性を向
上させたり、成形品のブロッキングを防止する等)を改
良する目的でポリマーに添加される、所謂滑剤と称され
るもの、帯電防止剤、シリコーン等が挙げられる。本発
明においては、滑剤は熱可塑性エラストマーの加工・成
形性を改良するとともに、その成形物(弾性封止体)が
他の物体に対して慴動する際の摩擦係数を低下させる作
用をするが、各種帯電防止剤、シリコーン化合物、弗素
樹脂等は摩擦係数を低下させる作用をする。従ってこれ
らの界面活性剤等も本発明の滑剤に包含される。
【0010】滑剤としては、従来公知の滑剤がいずれも
使用できるが、好ましい滑剤としては、例えば、ステア
リン酸アミド、パルミチン酸アミド、ラウリン酸アミド
等の飽和脂肪酸アミド;エルカ酸アミド、オレイン酸ア
ミド等の不飽和脂肪酸アミド;メチレンビスステリン酸
アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビ
スオレイン酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリン酸
アミド、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド等のビス
脂肪酸アミド等の脂肪酸アミド;N−(2−ハイドロキ
シエチル)ラウリン酸アミド、N−(2−ハイドロキシ
エチル)エルカ酸アミド、N−(2−ハイドロキシエチ
ル)ステアリン酸アミド、N−(2−ハイドロキシエチ
ル)オレイン酸アミド、N−(2−ハイドロキシメチ
ル)ステアリン酸アミド等のモノアルキロールアミド等
のアミド系化合物;ステアリン酸カルシウム、ステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、オレイン酸ナト
リウム等の脂肪酸金属塩、シリコーンオイル、シリコー
ン樹脂、反応性シリコーンオイル、弗化炭素系界面活性
剤、弗素樹脂微粉末等が挙げられる。
【0011】滑剤は、熱可塑性エラストマー100重量
部当り、通常、0.05〜2重量部の範囲、好ましく
は、0.1〜0.5重量部の割合で配合される。0.0
5重量部未満では弾性封止体の摩擦抵抗の低下は小さ
く、2重量部を超えて使用しても摩擦抵抗低減効果は変
わらず不経済であり、そのうえ熱可塑性エラストマーの
熱融着強度が低下するので好ましくない。
【0012】次に、上記の材料を用いた本発明の気密ピ
ースの製造方法について説明する。本発明のアルミサッ
シ用気密ピースの1例を、上部用気密ピース1を図1
に、下部用気密ピース2を図2に示す。これらの図面
((a)は斜視図、(b)はA−A又はB−B断面図で
ある)において、取付け基台1a、2aは、図4に示す
固定窓枠7の上部又は下部レール(不図示)に慴動自在
に挿入可能なレール溝4、レール溝4に垂直な面に弾性
封止体設置部(弾性封止体1b、2bが設けられている
箇所)及び取付けビス穴6が形成され、取付け基台1
a、2aは、図5に示す可動窓枠8の上部又は下部に取
付け可能な形状に形成される。弾性封止体1b、2bは
上記の弾性封止体設置部に熱融着で一体的に成形及び結
合されている。
【0013】このような本発明の気密ピースは、従来公
知のインサート成形及び二色成形によって製造すること
ができる。成形条件は特に制限されず、例えば、「最近
の射出成形技術−その実際と応用−」(三光出版社)に
記載されている従来の一般的なインサート成形及び二色
成形の条件と同様である。本発明の気密ピースをインサ
ート成形により、又、二色成形により製造する場合にお
いても、熱可塑性エラストマーを先に成形し、次いで硬
質プラスチックを成形してもよいが、硬質プラスチック
を先に成形し、次いで熱可塑性エラストマーを成形する
ことが好ましい。
【0014】例えば、二色成形の場合には、一例を図7
(a)〜(d)に示すように一体成形する。先ず、弾性
封止体設置部を有する取付け基台を形成する凹部を有す
る第二の金型(雌型)12に、パーティングライン13
で第一の金型(雄型)11を突き合わせ(a)、第一及
び第二の金型11、12で形成されたキャビティー14
に第一の金型11に設けた硬質プラスチック注入口15
より溶融硬質プラスチックを注入し、弾性封止体設置部
を有する取付け基台16を形成する(b)。
【0015】次に、第一の金型11を回転させて、弾性
封止体を形成するキャビティー18が形成されるように
別の第一の金型11′に代え(この間に硬質プラスチッ
クからなる取付け基台16はある程度冷却されて固くな
る)、パーティングライン13で第二の金型12と突き
合わせ(c)、第一の金型11′に設けた熱可塑性エラ
ストマー注入口17より溶融させた熱可塑性エラストマ
ーをキャビティー18に注入し、弾性封止体19を形成
する(d)。その際、弾性封止体19とそれが接触する
取付け基台16の面とは相互に融着して一体化され、更
に、弾性封止体表面と取り付け基台表面とが同一面を形
成するように立体的にも一体化される。金型を所定の温
度に冷却し、脱型することによって、例えば、前記の図
1、2或いは図3に示すような本発明の気密ピースが得
られる。上記の例はコア回転式の一例であるが、コアバ
ック方式等の他の二色成形方式も本発明において有効で
あることは勿論のことである。
【0016】本発明の気密ピースをインサート成形で製
造する場合には、例えば、前記図7の(a)、(b)と
同様にして、弾性封止体設置部を有する取付け基台を予
め形成しておき、これを金型にインサートし、上記図7
の(c)、(d)と同様にして弾性封止体を形成するこ
とにより、弾性封止体と取付け基台が融着して一体化さ
れた気密ピースが得られる。以上のようにして得られる
本発明の気密ピースは、弾性封止体が滑剤が配合された
熱可塑性エラストマー組成物から形成され、滑剤が弾性
封止体表面にブリードすることにより、レールとの摩擦
抵抗を長期間にわたって低下させる。
【0017】アルミサッシを構成するアルミ成形体の構
造は、窓枠の大きさやメーカーによって異なっている。
従って、本発明の気密ピースは各メーカー製のアルミサ
ッシに適用できる形状及び構造に形成される。又、弾性
封止体も同様であり、スリットの形状や大きさ(幅)等
も各メーカーのレールの形状、大きさ等に応じて気密性
が保持されるように形成する。
【0018】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中部又は%とあるのは特に断りのない限
り重量基準である。 実施例1 射出成形機としてDC100−200型二色成形機(日
精樹脂工業株式会社製)を使用し、ポリプロピレン樹脂
を200℃〜230℃の温度で溶融し、所定のキャビテ
ィ形状を有する50℃の温度の金型A(図7(a)に示
す第一の金型11と第二の金型12の組み合わせ)に射
出注入した。これによってポリプロピレン樹脂からなる
弾性封止体設置部を有する取付け基台16が成形され
る。
【0019】次に成形された該取付け基台16が入った
状態で金型11を回転移動させて、別の金型11′と置
換及び密着させて、図7(c)に示す状態の金型Bと
し、金型11′の注入口17から滑剤を含むSEBS
(旭化成社製、商品名タフテック、スチレンポリマーと
エチレン−ブチレンランダムコポリマーとのブロックコ
ポリマー)を180℃〜240℃の温度で溶融して、第
二の金型12のキャビティ18内に射出注入し、弾性封
止体19を一体成形して本発明の気密ピースを製造し
た。次に金型B内で気密ピースが所定の温度に冷却した
後金型を開き、図1(a)の如き弾性封止体を有するア
ルミサッシ用上部気密ピース得た。同様にして図2
(a)の如き弾性封止体を有するアルミサッシ用下部気
密ピース得た。尚、SEBSは、その100部当り、滑
剤としてメチレンビスステアリン酸アミドを1.0部含
む組成物として使用した。
【0020】一方、上記組成物から滑剤を除いたSEB
Sを用いて上記と同様にしてアルミサッシ用上部及び下
部気密ピースを得た。これらのアルミサッシ用気密ピー
スにおいて、ポリプロピレン樹脂部分とSEBS部分と
の境界部において両者が共に溶融接着して完全に一体化
しており、剥離不能であった。
【0021】又、上記の本発明の気密ピースを図6に示
すように、可動窓枠の上部及び下部に取り付け、窓の開
閉性を試験した。その結果、極めて滑らかな窓の開閉が
可能であった。同様にして、滑剤を含まない弾性封止体
を有する気密ピースを取り付けた窓について、上記同様
にして窓の開閉を試験したが、滑らかな開閉は得られな
かった。気密性はいずれの気密ピースも優れていた。
【0022】実施例2 インサート成形の場合には、一般の射出成形機(川口鉄
工所製のKC−140型A)を用い、図7(a)の第一
の金型11と第二の金型12とを取り付けて金型Aと
し、硬質プラスチックであるポリプロピレン樹脂を18
0〜250℃の温度で溶融し、金型Aを50℃の温度に
保持して、該金型Aのキャビティ14中に、射出圧力4
0〜100kg/cm2で射出注入して弾性封止体設置
部を有する取付け基礎部16を成形する(図7
(b))。該取付け基台16が取り出しの際に変形しな
い温度に固化したら、金型Aを開き、該取付け基台16
を金型Aから取り出して該取付け基台16の成形を完了
する。
【0023】次いで、一般の射出成形機(川口鉄工所製
のKC−140型B)に、図7(c)の金型12と1
1′とを用意し、上記成形された取付け基台16を金型
12の凹部にインサートし、金型11′と組み合わせて
金型Bを密封し、注入口40から滑剤を含むSEBS
(住友TPE−SB)を180℃〜250℃の温度で溶
融し、射出圧力30〜80kg/cm2でキャビティ1
8内に射出注入し、弾性封止体19を成形した。一体成
形物が金型B内で固化した後、金型Bを開き弾性封止体
19と取付け基台16とが一体に成形された本発明の気
密ピースを取り出した。尚、SEBSは、その100部
当り、滑剤として弗素樹脂微粉末1.5部含む組成物と
して使用した。
【0024】このプラスチック製取付け基台及び弾性封
止体とからなる気密ピースにおいては、ポリプロピレン
樹脂部分とSEBS部分との境界部において両者が共に
溶融接着して完全に一体化しており剥離不能であった。
この気密ピースも実施例1と同様に気密性及び摺動性に
優れていた。尚、実施例1及び2におけるSEBSに代
えて、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(商品
名)ミラストマー:三井石油化学製)を使用しても同様
な結果が得られた。
【0025】以上、本発明をアルミサッシ用の気密ピー
スに応用した例により、本発明を具体的に説明したが、
本発明は、アルミサッシの気密ピースに限定されるもの
ではなく、固定部材が硬質プラスチックからなり、慴動
部材が滑剤を含む軟質プラスチック又はエラストマーか
らなり、両者が熱融着により一体的に結合している限
り、アルミサッシ以外の用途、例えば、各種容器、各種
建材、各種車両等の部材等にも応用し得ることは当然で
ある。
【0026】
【発明の効果】以上の如き本発明によれば、慴動部材中
に滑剤が含まれているので、該慴動部材と、該部材が慴
動する相手部材との間の摩擦係数が低下し、気密ピース
の滑らかな滑動が得られる。特にアルミサッシ用気密ピ
ースの取付け基台のレール溝に垂直な面に、滑剤を含む
熱可塑性エラストマー組成物からなる弾性封止体を取付
け基台と一体成形することによって、気密性に優れ、封
止体とレールとの接触力を高めた状態においても滑らか
な窓の開閉が可能なアルミサッシ用気密ピースを提供す
ることができる。特に取付け基台をポリプロピレン樹脂
から、そして弾性封止体をポリオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー又はスチレン系熱可塑性エラストマーから、
これらを一体成形することによって、取付け基台と弾性
封止体とが融着し、レールとの密着性が良好で、且つレ
ールとの摩擦抵抗の軽減性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の上部気密ピースの一例の斜
視図、及び(b)はA−A断面図。
【図2】 (a)は本発明の下部気密ピースの一例の斜
視図、及び(b)はB−B断面図。
【図3】 本発明の下部気密ピースの他の例の斜視図。
【図4】 固定窓枠に可動窓枠を嵌め込んだ状態の窓。
【図5】 可動窓枠を示す平面図。
【図6】 本発明の下部気密ピースを可動窓枠の下部に
取付けた状態を説明する図。
【図7】 二色成形を説明する図。
【符号の説明】
1:上部気密ピース 2:下部気密ピース 3:下部気密ピース 1a〜3a:取付け基台 1b〜3b:弾性封止体 4:レール溝 5:スリット 6:取付けビス穴 7:固定窓枠 8:可動窓枠 9:ビス 10:第一の金型 11:第二の金型 12:ロック金具 13:パーティングライン 14:キャビティー 15:硬質プラスチック注入口 16:取り付け基台 17:熱可塑性エラストマー注入口 18:キャビティー 19:弾性封止体 20:戸車 21:ロック金具

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材と、該部材に設けられた慴動部
    材とからなる気密ピースにおいて、固定部材が硬質プラ
    スチックからなり、慴動部材が滑剤を含む軟質プラスチ
    ック又はエラストマーからなり、両者が熱融着により結
    合していることを特徴とする気密ピース。
  2. 【請求項2】 固定部材が、ポリプロピレンからなり、
    慴動部材が熱可塑性エラストマーからなる請求項1に記
    載の気密ピース。
  3. 【請求項3】 固定部材と慴動部材との熱融着が、二色
    成形又はインサート成形により、成形と同時に行なわれ
    ている請求項1に記載の気密ピース。
  4. 【請求項4】 滑剤が、慴動部材100重量部に対して
    0.05〜2.00重量部の範囲で包含されている請求
    項1に記載の気密ピース。
  5. 【請求項5】 アルミサッシ用である請求項1に記載の
    気密ピース。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7088309B2 (en) 2001-07-04 2006-08-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. Lens antenna
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