JP2001123528A - 建築部材の接合方法 - Google Patents
建築部材の接合方法Info
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- JP2001123528A JP2001123528A JP30089599A JP30089599A JP2001123528A JP 2001123528 A JP2001123528 A JP 2001123528A JP 30089599 A JP30089599 A JP 30089599A JP 30089599 A JP30089599 A JP 30089599A JP 2001123528 A JP2001123528 A JP 2001123528A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】柱と梁と筋かいとで構成される骨組みに関し、
運搬効率と生産性を改善することのできる接合方法を提
供する。 【解決手段】予め鉄骨製作工場で、柱１に対する梁側板
片１２と継手側板片１３の固定、梁２に対するガセット
プレート３の固定を行う。これらと筋かい４とをトラッ
クで建築現場まで運搬する。その後、建築現場で、梁側
板片１２と梁２との接合Ｄ１、継手側板片１３とガセッ
トプレート３との接合Ｄ２、ガセットプレート３に対す
る筋かい４の接合Ｅを、高力ボルトを用いて行う。ま
た、柱１と梁２とのフランジ同士の近接点に対する溶接
Ｆを行う。
運搬効率と生産性を改善することのできる接合方法を提
供する。 【解決手段】予め鉄骨製作工場で、柱１に対する梁側板
片１２と継手側板片１３の固定、梁２に対するガセット
プレート３の固定を行う。これらと筋かい４とをトラッ
クで建築現場まで運搬する。その後、建築現場で、梁側
板片１２と梁２との接合Ｄ１、継手側板片１３とガセッ
トプレート３との接合Ｄ２、ガセットプレート３に対す
る筋かい４の接合Ｅを、高力ボルトを用いて行う。ま
た、柱１と梁２とのフランジ同士の近接点に対する溶接
Ｆを行う。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、柱と梁を接合する
とともに、その接合部に継手部材を介して筋かいを接合
する建築部材の接合方法に関する。
とともに、その接合部に継手部材を介して筋かいを接合
する建築部材の接合方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、柱と梁と筋かいとで骨組みを
構成する場合には、柱と梁との接合部に継手部材を介し
て筋かいを接合することが行われている。この接合方法
の従来例について、図３を用いて説明する。図３に示す
ように、この骨組みの柱１と梁２は梁用ブラケット５を
介して接合され、梁用ブラケット５と柱１と筋かい４と
がガセットプレート３で接合されている。そして、予め
鉄骨製作工場で、柱１に梁用ブラケット５とガセットプ
レート３を溶接により接合した後（図３にＧで示す箇
所）、この状態の柱１を建築現場に運搬している。建築
現場では、梁用ブラケット５に梁２を、ガセットプレー
ト３に筋かい４を、それぞれ高力ボルトで接合すること
を行っている（図３にＨで示す箇所）。
構成する場合には、柱と梁との接合部に継手部材を介し
て筋かいを接合することが行われている。この接合方法
の従来例について、図３を用いて説明する。図３に示す
ように、この骨組みの柱１と梁２は梁用ブラケット５を
介して接合され、梁用ブラケット５と柱１と筋かい４と
がガセットプレート３で接合されている。そして、予め
鉄骨製作工場で、柱１に梁用ブラケット５とガセットプ
レート３を溶接により接合した後（図３にＧで示す箇
所）、この状態の柱１を建築現場に運搬している。建築
現場では、梁用ブラケット５に梁２を、ガセットプレー
ト３に筋かい４を、それぞれ高力ボルトで接合すること
を行っている（図３にＨで示す箇所）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
柱を、梁用ブラケットとガセットプレートが突出した状
態で運搬するため、トラックに積載できる柱の本数が非
常に少なく、運搬効率が悪いという問題点がある。ま
た、柱に対する梁の接合をブラケットを介して行ってい
るため、柱に対して梁を接合するための接合箇所が２カ
所となり、生産性の点でも改善の余地がある。
柱を、梁用ブラケットとガセットプレートが突出した状
態で運搬するため、トラックに積載できる柱の本数が非
常に少なく、運搬効率が悪いという問題点がある。ま
た、柱に対する梁の接合をブラケットを介して行ってい
るため、柱に対して梁を接合するための接合箇所が２カ
所となり、生産性の点でも改善の余地がある。
【０００４】本発明は、このような従来技術の問題点に
着目してなされたものであり、柱と梁と筋かいとで構成
される骨組みに関し、運搬効率と生産性を改善すること
のできる接合方法を提供することを課題とする。
着目してなされたものであり、柱と梁と筋かいとで構成
される骨組みに関し、運搬効率と生産性を改善すること
のできる接合方法を提供することを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、柱と梁を接合するとともに、その接合部
に継手部材を介して筋かいを接合する建築部材の接合方
法において、梁を接合するための梁側板片および継手部
材を接合するための継手側板片が固定された柱と、継手
部材が固定された梁と、筋かいとを建築現場に持ち込ん
で、梁側板片と梁との接合、継手側板片と継手部材との
接合、筋かいと継手部材との接合を、建築現場で行うこ
とを特徴とする建築部材の接合方法を提供する。
に、本発明は、柱と梁を接合するとともに、その接合部
に継手部材を介して筋かいを接合する建築部材の接合方
法において、梁を接合するための梁側板片および継手部
材を接合するための継手側板片が固定された柱と、継手
部材が固定された梁と、筋かいとを建築現場に持ち込ん
で、梁側板片と梁との接合、継手側板片と継手部材との
接合、筋かいと継手部材との接合を、建築現場で行うこ
とを特徴とする建築部材の接合方法を提供する。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図１は、本発明の一実施形態に相当する方法
を説明する図であり、（ａ）は現場での接合前の状態
を、（ｂ）は現場での接合後の状態を示す。図１（ａ）
に示すように、予め鉄骨製作工場で、柱１に、梁２を接
合するための梁側板片１２と、ガセットプレート（継手
部材）３を接合するための継手側板片１３とが、溶接
Ａ，Ｂにより固定してある。梁２には、ガセットプレー
ト３を溶接Ｃにより固定してある。
説明する。図１は、本発明の一実施形態に相当する方法
を説明する図であり、（ａ）は現場での接合前の状態
を、（ｂ）は現場での接合後の状態を示す。図１（ａ）
に示すように、予め鉄骨製作工場で、柱１に、梁２を接
合するための梁側板片１２と、ガセットプレート（継手
部材）３を接合するための継手側板片１３とが、溶接
Ａ，Ｂにより固定してある。梁２には、ガセットプレー
ト３を溶接Ｃにより固定してある。
【０００７】なお、梁側板片１２にはボルト穴１２ａが
形成されている。継手側板片１３にはボルト穴１３ａが
形成されている。梁２の長手方向端部にはボルト穴２ａ
が形成されている。ガセットプレート３には、梁２の長
手方向端部側となる位置にボルト穴３ａが、筋かい４側
となる位置にボルト穴３ｂが形成されている。また、筋
かい４にも長手方向端部にボルト穴４ａが形成されてい
る。
形成されている。継手側板片１３にはボルト穴１３ａが
形成されている。梁２の長手方向端部にはボルト穴２ａ
が形成されている。ガセットプレート３には、梁２の長
手方向端部側となる位置にボルト穴３ａが、筋かい４側
となる位置にボルト穴３ｂが形成されている。また、筋
かい４にも長手方向端部にボルト穴４ａが形成されてい
る。
【０００８】そして、梁側板片１２と継手側板片１３が
固定された柱１と、ガセットプレート３が固定された梁
２と、筋かい４とをトラックで建築現場まで運搬する。
その後、建築現場で、図１（ｂ）に示すように、梁側板
片１２と梁２との接合Ｄ１、継手側板片１３とガセット
プレート３との接合Ｄ２、ガセットプレート３に対する
筋かい４Ｅの接合を、高力ボルトを用いて行うととも
に、柱１と梁２とのフランジ同士の近接点に対する溶接
Ｆを行う。これにより、柱１と梁２との接合部に、ガセ
ットプレート３を介して筋かい４が接合された接合構造
が得られる。
固定された柱１と、ガセットプレート３が固定された梁
２と、筋かい４とをトラックで建築現場まで運搬する。
その後、建築現場で、図１（ｂ）に示すように、梁側板
片１２と梁２との接合Ｄ１、継手側板片１３とガセット
プレート３との接合Ｄ２、ガセットプレート３に対する
筋かい４Ｅの接合を、高力ボルトを用いて行うととも
に、柱１と梁２とのフランジ同士の近接点に対する溶接
Ｆを行う。これにより、柱１と梁２との接合部に、ガセ
ットプレート３を介して筋かい４が接合された接合構造
が得られる。
【０００９】この方法によれば、柱１は、梁側板片１２
と継手側板片１３が固定された状態で運搬される。その
ため、図３の従来例のように、梁用ブラケット５とガセ
ットプレート３が突出した状態の柱１を運搬する場合と
比較して、トラックに積載できる柱１の本数が多くな
る。その結果、運搬効率が良くなる。また、柱１に対し
て梁２を接合するための接合箇所が１カ所であるため、
図３の従来例と比較して生産性が高くなる。
と継手側板片１３が固定された状態で運搬される。その
ため、図３の従来例のように、梁用ブラケット５とガセ
ットプレート３が突出した状態の柱１を運搬する場合と
比較して、トラックに積載できる柱１の本数が多くな
る。その結果、運搬効率が良くなる。また、柱１に対し
て梁２を接合するための接合箇所が１カ所であるため、
図３の従来例と比較して生産性が高くなる。
【００１０】なお、上記実施形態では、筋かい４とし
て、断面がコの字形の溝形鋼を用いているため、継手部
材としてガセットプレート３を用いているが、本発明で
使用可能な筋かいおよび継手部材はこれに限定されな
い。例えば図２に示すように、筋かいとして、断面がＨ
形であるＨ形鋼４０を用いる場合には、継手部材とし
て、Ｈ形鋼４０のウエブ４１とフランジ４２とに対応さ
せた形状のブラケット３１を使用する。そして、予め鉄
骨製作工場で、このブラケット３１を梁２に溶接Ｃによ
り固定する。建築現場では、梁側板片１２と梁２との接
合Ｄ１、継手側板片１３とブラケット３１との接合Ｄ
２、ブラケット３１に対する筋かい４０の接合Ｅを、高
力ボルトを用いて行うとともに、柱１とブラケット３１
および梁２とのフランジ同士の近接点に対する溶接Ｆを
行う。
て、断面がコの字形の溝形鋼を用いているため、継手部
材としてガセットプレート３を用いているが、本発明で
使用可能な筋かいおよび継手部材はこれに限定されな
い。例えば図２に示すように、筋かいとして、断面がＨ
形であるＨ形鋼４０を用いる場合には、継手部材とし
て、Ｈ形鋼４０のウエブ４１とフランジ４２とに対応さ
せた形状のブラケット３１を使用する。そして、予め鉄
骨製作工場で、このブラケット３１を梁２に溶接Ｃによ
り固定する。建築現場では、梁側板片１２と梁２との接
合Ｄ１、継手側板片１３とブラケット３１との接合Ｄ
２、ブラケット３１に対する筋かい４０の接合Ｅを、高
力ボルトを用いて行うとともに、柱１とブラケット３１
および梁２とのフランジ同士の近接点に対する溶接Ｆを
行う。
【００１１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
れば、柱と梁と筋かいとで構成される骨組みの接合方法
において、従来の方法と比較して、建築部材の現場まで
の運搬効率と生産性が改善される。
れば、柱と梁と筋かいとで構成される骨組みの接合方法
において、従来の方法と比較して、建築部材の現場まで
の運搬効率と生産性が改善される。
【図１】本発明の一実施形態に相当する方法を説明する
図であり、（ａ）は現場での接合前の状態を、（ｂ）は
現場での接合後の状態を示す。
図であり、（ａ）は現場での接合前の状態を、（ｂ）は
現場での接合後の状態を示す。
【図２】本発明の別の実施形態（現場での接合後の状
態）を示す図である。
態）を示す図である。
【図３】従来の接合方法を示す図である。
１ 柱 ２ 梁 ３ ガセットプレート（継手部材） ３１ ブラケット（継手部材） １２ 梁側板片 １２ａ ボルト穴 １３ 継手側板片 １３ａ ボルト穴 ４ 筋かい ４０ 筋かい（Ｈ形鋼） ４１ ウエブ ４２ フランジ ５ 梁用ブラケット Ａ 工場での溶接 Ｂ 工場での溶接 Ｃ 工場での溶接 Ｄ１ 現場での接合 Ｄ２ 現場での接合 Ｅ 現場での接合 Ｆ 現場での溶接 Ｇ 工場での溶接 Ｈ 現場での接合
Claims (1)
- 【請求項１】 柱と梁を接合するとともに、その接合部
に継手部材を介して筋かいを接合する建築部材の接合方
法において、 梁を接合するための梁側板片および継手部材を接合する
ための継手側板片が固定された柱と、継手部材が固定さ
れた梁と、筋かいとを建築現場に持ち込んで、 梁側板片と梁との接合、継手側板片と継手部材との接
合、筋かいと継手部材との接合を、建築現場で行うこと
を特徴とする建築部材の接合方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30089599A JP2001123528A (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | 建築部材の接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30089599A JP2001123528A (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | 建築部材の接合方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001123528A true JP2001123528A (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=17890424
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30089599A Pending JP2001123528A (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | 建築部材の接合方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001123528A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007191946A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-08-02 | Kajima Corp | 鉄骨造フレームにおけるブレースの座屈防止構造 |
| JP2011111831A (ja) * | 2009-11-27 | 2011-06-09 | Kumagai Gumi Co Ltd | 建物及びその構築方法 |
| CN105821976A (zh) * | 2016-05-20 | 2016-08-03 | 西安建筑科技大学 | 一种支撑插入式梁柱支撑双侧板节点 |
| CN105839791A (zh) * | 2016-05-20 | 2016-08-10 | 西安建筑科技大学 | 一种外伸盖板的支撑双侧板节点 |
| CN105863077A (zh) * | 2016-05-20 | 2016-08-17 | 西安建筑科技大学 | 一种支撑插入式梁柱支撑u型双侧板节点 |
| CN105863078A (zh) * | 2016-05-20 | 2016-08-17 | 西安建筑科技大学 | 一种支撑插入式支撑双侧板节点 |
-
1999
- 1999-10-22 JP JP30089599A patent/JP2001123528A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007191946A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-08-02 | Kajima Corp | 鉄骨造フレームにおけるブレースの座屈防止構造 |
| JP2011111831A (ja) * | 2009-11-27 | 2011-06-09 | Kumagai Gumi Co Ltd | 建物及びその構築方法 |
| CN105821976A (zh) * | 2016-05-20 | 2016-08-03 | 西安建筑科技大学 | 一种支撑插入式梁柱支撑双侧板节点 |
| CN105839791A (zh) * | 2016-05-20 | 2016-08-10 | 西安建筑科技大学 | 一种外伸盖板的支撑双侧板节点 |
| CN105863077A (zh) * | 2016-05-20 | 2016-08-17 | 西安建筑科技大学 | 一种支撑插入式梁柱支撑u型双侧板节点 |
| CN105863078A (zh) * | 2016-05-20 | 2016-08-17 | 西安建筑科技大学 | 一种支撑插入式支撑双侧板节点 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040727 |
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