JP2001122766A - スクラブ剤 - Google Patents

スクラブ剤

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JP2001122766A
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cellulose particles
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Susumu Sakata
進 坂田
Daisuke Ishimura
大輔 石村
Yasuo Morimoto
恭生 森本
Hidenao Saito
秀直 斉藤
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Rengo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粒子の形状やサイズを適切に調整することが
可能であり、生分解性を有し、皮膚表面の汚れや角質化
した皮膚等を効率よく洗浄でき、皮膚への感触が滑らか
でかつ適度な刺激感が得られるスクラブ剤を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 粒径が0.1〜1mm、かさ比重0.0
8〜0.7g/mlである非球状のセルロース粒子から
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、洗顔、手洗い、
ボディウオッシュ等の洗浄料に配合されるスクラブ剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚の洗浄やマッサージ用の化粧料とし
て、スクラブ剤を配合した皮膚洗浄料がある。このスク
ラブ剤は、物理的な洗浄力により、皮膚表面に発生した
老廃物や皮脂、皮膚表面に付着した塵埃や油汚れ等を効
率よく除去することができる。
【0003】従来、上記スクラブ剤としては、ポリエチ
レンやポリスチレン等の合成高分子系の材料、シリカや
炭酸カルシウム等の無機系の材料、クルミ殻やトウモロ
コシの穂軸等の粉砕物に代表される植物系の材料等が知
られている。
【0004】上記合成高分子の材料では、粒子の形状や
サイズを適切に調整することが可能であるが、いずれも
吸水性が全く若しくはほとんどなく、刺激が強すぎる傾
向にある。また、洗浄後、大量に排水に流した場合、生
分解性がないため環境中にいつまでも残存し、好ましく
ない。
【0005】上記無機系の材料の場合も上記と同様に、
粒子の形状やサイズを適切に調整することが可能である
が、粒子が硬く、刺激が強すぎる傾向にある。また、洗
浄後、大量に流すと、配管等に付着し、スケール発生の
原因となる。
【0006】上記植物系の材料では、天然物という安心
感と、使用後は生分解性があって環境に優しい等の大き
なメリットがあるが、素材自体の硬度も高く、かつ粉砕
により得られるため、形状は不定形であり、角張った部
分が多数存在する。このため、皮膚を傷つけるおそれが
ある。これに対し、形状に丸みをつける等の工夫をする
必要があるが、技術的に困難な場合が多い。さらに、腐
敗を防止するため、滅菌処理等も必要となる。
【0007】これらに対し、粒子の形状やサイズを適切
に調整することが可能であり、かつ、生分解性を有する
スクラブ剤の材料として、セルロースが知られている。
【0008】例えば、特開昭63−238008号公報
に、球状の多孔性セルロース粒子が開示されている。こ
れは、形状が球形であるため、非常に滑らかな心地よい
感触が得られる。また、特開平3−106809号公報
に、長さと円形換算直径が1.1〜3のほぼ円柱形粒子
が開示されている。これは、形状が円柱状であることか
ら、皮膚との摩擦時に滑らかさを有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63−238008号公報に記載の球状の多孔性セルロ
ース粒子は、スクラブ剤本来の刺激感が乏しく、洗浄力
が弱いという欠点を有する。また、特開平3−1068
09号公報に記載の上記円柱形粒子は、両端に角張った
部位を有するため、皮膚への刺激が強い傾向にある。ま
た、製法がセルロースファイバをカットする方法である
ため、精密なサイズの制御が難しい等の欠点を有する。
【0010】そこで、この発明は、上記の問題点を解決
し、粒子の形状やサイズを適切に調整することが可能で
あり、生分解性を有し、皮膚表面の汚れや角質化した皮
膚等を効率よく洗浄でき、皮膚への感触が滑らかでかつ
適度な刺激感が得られるスクラブ剤を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、粒径が0.
1〜1mm、かさ比重0.08〜0.7g/mlである
非球状のセルロース粒子を用いることにより、上記の課
題を解決したのである。
【0012】スクラブ剤は、セルロースからなる非球状
の粒子であって、所定の粒径と適度な大きさの表面の凹
凸を有するので、皮膚細部の溝に入り込んで洗浄効果は
極めて高い。また、粒子表面の凹凸には、角張った部分
が存在せず、丸みを帯びているため、皮膚への刺激が強
すぎず、適度な使用感もあり、極めて心地よい。それと
同時に所定のかさ比重であるので、洗浄料に配合した場
合の保存安定性に優れ、また、吸水により適度な軟らか
さとなって、滑らかな感触が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照して説明する。
【0014】この発明にかかるスクラブ剤は、粒径が
0.1〜1mm、かさ比重0.08〜0.7g/mlで
ある非球状のセルロース粒子からなる。
【0015】上記スクラブ剤とは、皮膚の汚れ、角質化
した表皮等を取り除く目的で使用される皮膚洗浄料に含
まれる微粒子をいう。
【0016】上記セルロース粒子は、非球状、すなわ
ち、その表面に粒径の1/20〜1/2の大きさの丸み
を帯びた凹凸を設けた粒子である。非球状であるため、
すなわち、表面に凹凸を有するため、皮膚細部の溝に入
り込み、洗浄効果を高める。粒子表面の凹凸は丸みを帯
びているため、皮膚との摩擦時には刺激が強すぎること
はなく、適度な使用感があり、極めて心地よい。粒子表
面の凹凸が粒径の1/20より小さくても、1/2より
大きくても、洗浄効果が弱くなる。
【0017】上記セルロース粒子の粒径は、0.1〜1
mmがよく、0.15〜0.5mmが好ましい。0.1
mmより小さいと、使用感が乏しく、洗浄効果も弱い。
また1mmより大きいと、使用時にごつごつとした違和
感が生じる。なお、この場合の粒径は、セルロース粒子
全体の大きさのうち、最も長い径をいうものとする。
【0018】上記セルロース粒子のかさ比重は、0.0
8〜0.7g/mlがよく、0.1〜0.6g/mlが
好ましい。0.08g/mlより小さいと、例えば液体
洗浄料に使用する場合、スクラブ粒子が浮遊し、また、
0.7g/mlより大きいと、逆にスクラブ粒子が沈降
してしまう。いずれの場合も、保存安定性において問題
となる。
【0019】上記セルロース粒子の吸水量は、自重の
1.0〜3.5倍が好ましい。1.0倍より少ないと、
粒子強度が強くなり、皮膚への摩擦時において、刺激が
強くなる。また、3.5倍より多いと、逆に粒子強度が
弱くなり、洗浄効果は弱くなる。なお、吸水量は、セル
ロース粒子を過剰のイオン交換水中に10分間浸漬し、
その後730Gの遠心力で脱液したときに粒子に保持さ
れる水分量をいう。
【0020】上記セルロース粒子は、セルロース溶液に
多孔化剤を均一に混合し、これを凝固液に滴下すると共
に多孔化させることにより製造することができる。
【0021】また、上記セルロース粒子として粒度分布
の小さい微粒子を得る方法としては、図1に示す製造装
置を用いた方法があげられる。
【0022】この製造装置には、図2又は図3に示す回
転容器1又は2が、別途設けた駆動装置により回転軸3
を介し回転可能に固定されている。この回転容器1又は
2は、その上面に開口部4又は5を有する円筒形容器で
あって、その周壁を貫通するように小孔6またはノズル
7などからなる吐出孔を有する。
【0023】上記の回転容器1又は2の開口部4又は5
に、原料のセルロース溶液aをポンプ12で供給し、こ
の回転容器1又は2を回転させる。これにより、上記吐
出孔から微小液滴が遠心力によって空中を飛散し、微小
液滴が表面張力によって所望の粒径で真球状になる。こ
のとき、適正な条件に設定すれば、凝固液に接するまで
の間に二次粒子に分裂したり気泡混入することはない。
【0024】上記回転容器1又は2の吐出孔にかけられ
る遠心加速度は、10〜1000Gである。この条件下
で、粒径を任意に制御して粒度分布の小さいセルロース
粒子が製造される。また、上記回転容器1又は2の吐出
孔の孔径は、0.1〜2mmの範囲が好ましい。これに
より、ノズル内での目詰まりや、吐出孔からの液垂れが
起こりにくく、均一な粒径の真球状の微粒子を得ること
ができる。
【0025】また、液滴を凝固液に捕捉する凝固装置と
しては、回転体の下方に配置される上面に大きく開口し
た凝固槽を用いてもよいが、図1に示すような凝固槽を
用いることができる。図1に示す凝固槽は、回転容器1
又は2の周囲を囲むように筒状の壁面9を設け、壁面9
の上部外側には凝固液bを貯留する環状の液溜槽10を
設けると共に、液溜槽10の上面を開放し外周壁を内周
壁より高く形成して流出口11とし、ポンプ14で供給
される凝固液bをオーバーフローさせて壁面9の内側に
流下するようにしたものである。
【0026】図1に記載の凝固槽を用いると、回転容器
1又は2を囲むように配置した筒状の壁面9の内側に沿
って、凝固液のゆるやかな流れが形成され、微粒子を変
形することなく、これを捕捉して流下させながら凝固す
ることができ、回収槽15にセルロース粒子16が回収
される。
【0027】上記のいずれの方法においても、使用され
るセルロース溶液としては、工業的に広く用いられてい
るビスコース、すなわち、セルロースキサントゲン酸ナ
トリウムを水または水酸化ナトリウム溶液に溶かした溶
液や、セルロース銅アンモニア溶液などのアルカリ型セ
ルロース溶液、その他に有機溶媒等の各種溶媒にセルロ
ースを溶解したものがあげられる。
【0028】また、このセルロース溶液の性状は、セル
ロース濃度が2〜30重量%のものが好ましい。上記所
定濃度未満のセルロース溶液では、実用的な粒子強度が
得られず真球状になりにくい。また、セルロース濃度が
前記所定濃度を越えると、溶液の粘度が増加して吐出孔
が目詰まりし、遠心力による球形状の液滴形成が困難に
なる。
【0029】また、上記のいずれの方法においても、凝
固液は、セルロース溶液の成分に応じて適当なものを選
択使用する。例えばセルロース溶液としてビスコースな
どのアルカリ型セルロース溶液を使用する場合には、凝
固液として硫酸、塩酸などの無機酸、酢酸などの有機
酸、カルシウム塩などの塩類溶液、またはエタノールな
どの有機溶媒を使用できる。
【0030】また、多孔性のセルロース粒子を製造する
ために、多孔化剤として多糖類又は炭酸塩が用いられ
る。この多糖類としては、アルカリ可溶で、かつ容易に
酸で加水分解されるものであればよく、例えば澱粉また
はその誘導体、プルラン、デキストラン、アラビアゴム
などが挙げられる。特に、入手が容易で安価なものとし
ては、澱粉およびその誘導体が挙げられ、その由来は馬
鈴薯、トウモロコシ、タピオカなど何れでもよく、また
化学的手段や物理的手段、生物学的手段によって変性し
た化工澱粉であってもよい。化工澱粉の具体例として
は、デキストリン、酸処理澱粉、酸化澱粉、ジアルデヒ
ド澱粉などの澱粉分解物、カルボキシメチル澱粉、ヒド
ロキシエチル澱粉などの澱粉エーテル、リン酸澱粉、酢
酸澱粉などの澱粉エステル、またはα化澱粉、湿熱処理
澱粉などの物理的変性澱粉、アミロースなどの酵素変性
澱粉などがあげられる。また、炭酸塩としては、酸で分
解して発泡するようなものであればよく、例えば、炭酸
カルシウム、炭酸バリウム等があげられるが、コストの
面から炭酸カルシウムが望ましい。
【0031】得られる球状セルロース粒子は、多孔質で
あり、内部に空孔を有する。このため、球状セルロース
粒子の内部に形成された空孔を乾燥段階で収縮させるこ
とで、粒子表面に丸みを帯びた凹凸が形成される。
【0032】セルロース粒子表面の凹凸の大きさは、内
部の空孔の大きさと乾燥段階における収縮の度合いによ
って様々に制御できる。内部の空孔の大きさは、多孔化
剤の種類と添加量により制御でき、多孔化剤の添加量を
多くすると、小さくなる傾向にある。また、収縮の度合
いは乾燥条件によって制御でき、乾燥速度を早くする
と、収縮が大きくなって、結果として粒子表面の凹凸も
大きくなる。
【0033】ところで、上記セルロース溶液に着色顔料
を同時に混合すれば、任意の色に着色されたセルロース
粒子を得ることができる。
【0034】この発明により得られるスクラブ剤は、洗
顔料、全身洗浄料、ハンドソープ、クレンジングクリー
ム、マッサージクリーム、角質化除去剤等に好適に用い
られ、これらに対して1〜20重量%の割合で配合され
る。配合においては、攪拌機やホモジナイザー等で均一
に混合分散することができる。
【0035】
【実施例】以下に、この発明の実施例を示してより詳細
に説明する。
【0036】(製造例1)ビスコース(レンゴー社製;
セロハン製造用、セルロース分9.5%、塩化アンモニ
ウム価7、アルカリ濃度5.8%)100重量部と水1
2重量部、炭酸カルシウム6.65重量部を混合、室温
下で攪拌機を用いて十分に混合分散し、均一な混合分散
液を得た。
【0037】この混合分散液を図1に示す製造装置のポ
ンプ12によって側面に直径0.4mmの小孔を設けた
回転容器に供給する。そして、この回転容器を回転させ
て、遠心力により小孔から液滴を形成させて飛び出さ
せ、筒状の壁面9を流れる40℃、1N塩酸酸性溶液に
よって捕捉させる。これにより、セルロースの凝固・再
生と炭酸カルシウムの発泡を同時に行った。得られた球
状セルロース粒子を脱硫、漂白、水洗の後、80℃で減
圧乾燥させてセルロース粒子の内部の空孔を収縮させ、
粒子表面に丸みを帯びた凹凸を形成させた。得られたセ
ルロース粒子は、粒径0.2〜0.4mm、かさ比重
0.4g/ml、内部に空孔を有し、表面に粒径の1/
20〜1/2の凹凸が形成されていた。得られたセルロ
ース粒子の電子顕微鏡写真を図4に示す(倍率:350
倍)。このセルロース粒子をスクラブ剤として用いて、
下記の実験を行った。
【0038】(製造例2)粒子の乾燥を40℃で行った
以外は、実施例1と同様にして、表面に丸みを帯びた凹
凸を有するセルロース粒子を得た。得られたセルロース
粒子は、粒径0.3〜0.5mm、かさ比重0.18g
/ml、内部に空孔を有し、表面に粒径の1/20〜1
/3の凹凸が形成されていた。得られたセルロース粒子
の電子顕微鏡写真を図5に示す(倍率:180倍)。こ
のセルロース粒子をスクラブ剤として用いて、下記の実
験を行った。
【0039】(実施例1、2)イオン交換水にラウリン
酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、グリセリン、プロ
ピレングリコール、ヒドロキシプロピルセルロース、及
びヤシ油脂肪酸ジエタノールアミンを表1に記載の配合
量だけ加え、60℃で加熱溶解した。その後、ジステア
リン酸エチレングリコールを表1に記載の配合量だけ添
加し、製造例1又は製造例2で製造されたスクラブ剤を
表1に記載の配合量だけ添加し、均一に混合した。これ
を30℃まで冷却し、白色不透明のスクラブ剤入り液体
洗浄剤を製造した。
【0040】このスクラブ剤入り液体洗浄剤を用い、下
記の方法で、肌への刺激の強さと洗浄効果を試験した。
その結果を表2に示す。
【0041】肌への刺激の強さ 5人のパネラーにより、手のひら及び手の甲に少量の洗
浄剤をつけ、指による摩擦洗浄を行った。その評価を下
記の3段階で評価した。なお、5人中最も多かった評価
を試験結果とした。 ○:なめらかな感触と、同時に適度な刺激があり心地よ
い △:刺激が強い傾向にあり、少し違和感がある ×:刺激が強すぎ、痛い感じがする。
【0042】洗浄効果 カーボンブラックで着色したモデル皮脂を手のひらに2
mg/cm塗布し、乾燥後、洗浄料をつけて指による
摩擦洗浄を一定回数行い、さらに、水洗、乾燥後、手の
ひらに残ったモデル皮脂の度合いを実体顕微鏡で観察し
た。なお、評価は下記の3段階とした。 ○:洗浄力高い(皮膚細部の汚れがほぼ全量除去) △:洗浄力中位(皮膚細部の汚れが7〜8割程度除去) ×:洗浄力低い(皮膚細部の汚れ除去が不十分) (比較例1、2)スグラブ剤として、凹凸のない球状の
セルロース粒子(表面の凹凸が粒径の1/20未満、粒
径0.2〜0.4mm)、又はトウモロコシの穂軸の粉
砕物(不定型で粒径0.2〜0.5mm)を用いた以外
は、実施例1と同様にして、スクラブ剤入り液体洗浄剤
を製造した。
【0043】このスクラブ剤入り液体洗浄剤を用い、上
記の方法で、肌への刺激の強さと洗浄効果を試験した。
その結果を表2に示す。
【0044】(比較例3)スグラブ剤を使用しない点以
外は、実施例1と同様にして、スクラブ剤のない液体洗
浄剤を製造した。
【0045】この液体洗浄剤を用い、上記の方法で、肌
への刺激の強さと洗浄効果を試験した。その結果を表2
に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】(実施例3、4)表1に記載の各配合成分
のうち、スクラブ剤以外の成分を表3に記載の配合割合
で配合し、70℃で加熱溶解した。得られた混合物を4
5℃まで冷却し、さらに、表1に記載のスクラブ剤を表
3の配合量だけ添加して均一に混合し、スクラブ剤入り
クレンジングクリームを製造した。
【0049】このスクラブ剤入りクレンジングクリーム
を用い、上記の方法で、肌への刺激の強さと洗浄効果を
試験した。その結果を表4に示す。
【0050】(比較例4、5)スグラブ剤として、凹凸
のない球状のセルロース粒子(表面の凹凸が粒径の1/
20未満、粒径0.2〜0.4mm)、又はトウモロコ
シの穂軸の粉砕物(不定型で粒径0.2〜0.5mm)
を用いた以外は、実施例3と同様にして、スクラブ剤入
りクレンジングクリームを製造した。
【0051】このスクラブ剤入りクレンジングクリーム
を用い、上記の方法で、肌への刺激の強さと洗浄効果を
試験した。その結果を表4に示す。
【0052】(比較例6)スグラブ剤を使用しない点以
外は、実施例3と同様にして、スクラブ剤のないクレン
ジングクリームを製造した。
【0053】このクレンジングクリームを用い、上記の
方法で、肌への刺激の強さと洗浄効果を試験した。その
結果を表4に示す。
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】結果 液体洗浄剤の場合もクレンジングクリームの場合もいず
れの場合であっても、実施例1〜4においては、皮膚へ
の感触が滑らかでかつ適度な刺激があり、さらに、洗浄
力も高く皮膚細部の汚れ除去にも極めて有効であった。
【0057】これに対し、比較例1及び4の場合は、皮
膚への感触は滑らかであったが、洗浄力は中位であっ
た。
【0058】また、比較例2及び5の場合は、洗浄力は
高いものの、皮膚への感触については刺激が強い傾向に
あり、違和感のある、若しくは刺激が強すぎるという結
果となった。
【0059】さらに、比較例3及び6の場合は、スクラ
ブ剤未添加のため、洗浄力が低かった。
【0060】
【発明の効果】この発明によれば、スクラブ剤は、セル
ロースからなる非球状の粒子であって、所定の粒径と適
度な大きさの表面の凹凸を有するので、皮膚細部の溝に
入り込みやすく、洗浄効果は極めて高い。
【0061】また、粒子表面の凹凸は、角張った部分が
存在せず、丸みを帯びているため、皮膚との摩擦時には
刺激が強すぎず、適度な使用感があり、極めて心地よ
い。それと同時に所定のかさ比重であるので、洗浄料に
配合した場合の安定性に優れ、また吸水により適度な軟
らかさとなるので、滑らかな感触が得られる。
【0062】さらに、素材自体がセルロースからなるの
で、天然物指向にマッチした材料であるといえる。
【0063】さらにまた、素材自体がセルロースからな
るので、使用後、多量に排水中に流れても、生分解性が
あるため、環境に優しい特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる球状セルロース微粒子の製造
装置の例を示す模式図
【図2】図1に用いられる回転容器の例を示す斜視図
【図3】図1に用いられる回転容器の他の例を示す斜視
【図4】製造例1で得られたセルロース粒子の電子顕微
鏡写真(倍率:350倍)
【図5】製造例2で得られたセルロース粒子の電子顕微
鏡写真(倍率:180倍)
【符号の説明】
1 回転容器 2 回転容器 3 回転軸 4 開口部 5 開口部 6 小孔 7 ノズル 9 筒状の壁面 10 液溜槽 11 流出口 12 ポンプ 14 ポンプ 15 回収槽 16 球状セルロース微粒子 17 濾過部材 a セルロース溶液 b 凝固溶液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 恭生 福井県坂井郡金津町自由ケ丘1丁目8番10 号 レンゴー株式会社福井研究所内 (72)発明者 斉藤 秀直 福井県坂井郡金津町自由ケ丘1丁目8番10 号 レンゴー株式会社福井研究所内 Fターム(参考) 4C083 AC012 AC022 AC122 AC242 AC392 AC442 AD261 AD262 AD282 BB22 BB26 BB51 CC22 CC23 EE01 EE06 EE07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径が0.1〜1mm、かさ比重0.0
    8〜0.7g/mlである非球状のセルロース粒子から
    なるスクラブ剤。
  2. 【請求項2】 表面に粒径の1/20〜1/2の大きさ
    の凹凸を設けた請求項1に記載のスクラブ剤。
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