JP2001122617A - リチウム塩溶液の回収精製方法およびそれを用いたリチウムゼオライトの製法 - Google Patents

リチウム塩溶液の回収精製方法およびそれを用いたリチウムゼオライトの製法

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JP2001122617A
JP2001122617A JP30013199A JP30013199A JP2001122617A JP 2001122617 A JP2001122617 A JP 2001122617A JP 30013199 A JP30013199 A JP 30013199A JP 30013199 A JP30013199 A JP 30013199A JP 2001122617 A JP2001122617 A JP 2001122617A
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智行 乾
Haruo Yoshioka
治夫 吉岡
Shinbai Kin
眞培 金
Hisanao Jo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リチウムゼオライト製造時に生じる汚染された
リチウム塩溶液を安価かつ簡単に回収精製することがで
きるリチウム塩溶液の回収精製方法およびそれを用いた
リチウムゼオライトの製法を提供する。 【解決手段】リチウム以外の金属カチオンが会合したゼ
オライトからイオン交換によってリチウムゼオライトを
調製する方法において、上記ゼオライトにアンモニウム
塩溶液を接触させることにより上記金属カチオンを全て
NH4 + イオンに置換し、ついで上記ゼオライトにリチ
ウム塩溶液を接触させることにより上記NH4 + イオン
の一部もしくは全部をLi+ イオンに置換してリチウム
ゼオライトを得るとともに、上記ゼオライトと接触させ
たリチウム塩溶液の廃液を回収し、この回収された廃液
に含まれるNH4 + 量と等量の塩基性Li源を添加する
とともに廃液中のNH4 + イオンを加熱除去してリチウ
ム塩溶液の精製を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウムゼオライ
トを製造する際に生じる、汚染されたリチウム塩溶液の
回収精製方法およびそれを用いたリチウムゼオライトの
製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】窒素含有ガスから窒素を選択的に吸着分
離する方法のひとつとして、プレッシャースウィング法
(PSA法)がある。このPSA法は、ゼオライト等の
吸着剤を使用し、例えば空気のような窒素と酸素の混合
ガスから、極性の強い窒素を、加圧下で選択的に吸着さ
せて酸素を取り出し、減圧によって吸着した窒素ガスを
放出させて吸着剤を再生するという操作を、サイクル的
に繰り返すことによって窒素と酸素の吸着分離を行うも
のである。
【0003】上記PSA法に用いられるゼオライトにお
いて、極性成分に対する吸着能は、ゼオライト中に会合
されているカチオンの種類によって異なり、電荷密度の
高いカチオンほど吸着量が増加することが知られている
(文献1:H.Minatoand M.Watana
be,Sci.Pap.Coll.Gen.Educ;
Univ.Tokyo 28,p.215〜220〔1
978〕)。そして、ゼオライト中のカチオンの数は、
(AlO4 5-四面体単位からなる骨格中のAlに対応
しており、上記骨格中のAlの数が多い方が吸着サイト
となるカチオンの数も多くなるので吸着剤としてより好
ましい。また、ゼオライト結晶構造中の細孔径および細
孔容積が大きいものほど吸着量が大きく、吸・脱着の際
の拡散速度が速いといわれている。
【0004】このような観点から、最近、Li+ イオン
でイオン交換されたX型ゼオライト、特に低シリカX
(LSX)ゼオライトが、著しく高い吸着性能を示すと
して、注目され、実用化が試みられている(文献2:米
国特許第4859217号公報、特公平5−25527
号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記イ
オン交換を行うためのLi源は、他のカチオン成分に比
べて価格が高い上に、非常にイオン交換されにくいとい
う問題がある。すなわち、Li+ −LSXは、通常、N
+ −LSXやK+ −LSX、あるいはNa+ ・K+
LSXの1価カチオン(Na+ ,K+ )をLi+ イオン
へ交換する操作によって得られるが、例えばNa+ −X
型ゼオライトのNa+ イオンをLi+ イオンへ交換する
場合のイオン交換平衡等温線(文献3:H.S.She
rry,J.Phys.Chem.70〔1966〕1
158)から見ても、X型ゼオライトへのLi+ イオン
交換は困難であることがわかる。ちなみに、Na+ −L
SXのNa+ イオンをLi+ イオンへ交換してLi+
オンが80%以上含有されたものを得ようとすると、ゼ
オライトに取り込まれるLi+ イオンの量の少なくとも
4倍〜15倍程度のLiが必要であることがわかる。
【0006】また、高い窒素吸着性能を得るためには、
SiO2 /Al2 3 の比が2.0〜2.5でLi+
オンを88%以上以上含有させることが必要であるとの
報告(上記文献2)や、Na+ −LSXからLi+ −L
SXへイオン交換していく場合、Li+ イオンの割合が
67%程度に達するまでは殆ど窒素吸着性能に変化がな
く、67%を超えてから窒素吸着性能が著しく向上する
との報告(文献4:米国特許第5152813号公報、
特公平7−57300号公報)がある。
【0007】このように、高い選択的窒素吸着性能を有
する吸着剤を得ようとすれば、交換効率の悪いLi+
オンを、かなり高い割合までイオン交換する必要がある
ため、高価なLi源を大量に消費しなければならず、コ
スト的な負担が大きい。したがって、酸素製造PSAへ
の実用的な使用を考えると、Li+ イオン交換効率を向
上させることと、高い吸着性能を維持しながらLi+
オンの会合率を低減させることが重要な課題となってい
る。また、Li+ イオンを効率よく使用するための方法
として、リチウム塩溶液の回収精製も重要な課題の一つ
である。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、リチウムゼオライト製造時に生じる汚染された
リチウム塩溶液を安価かつ簡単に回収精製することがで
きるリチウム塩溶液の回収精製方法およびそれを用いた
リチウムゼオライトの製法の提供をその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、リチウム以外の金属カチオンが会合した
ゼオライトからイオン交換によってリチウムゼオライト
を調製する方法において、上記ゼオライトにアンモニウ
ム塩溶液を接触させることにより上記金属カチオンを全
てNH4 + イオンに置換し、ついで上記ゼオライトにリ
チウム塩溶液を接触させることにより上記NH4 + イオ
ンの一部もしくは全部をLi+ イオンに置換してリチウ
ムゼオライトを得るとともに、上記ゼオライトと接触さ
せたリチウム塩溶液の廃液を回収し、この回収された廃
液に含まれるNH4 + 量と等量の塩基性Li源を添加す
るとともに廃液中のNH4 + イオンを加熱除去してリチ
ウム塩溶液の精製を行うようにしたリチウム塩溶液の回
収精製方法を第1の要旨とする。
【0010】また、リチウム以外の金属カチオンが会合
したゼオライトからイオン交換によってリチウムゼオラ
イトを調製する方法において、上記ゼオライトにアンモ
ニウム塩溶液を接触させることにより上記金属カチオン
を全てNH4 + イオンに置換し、ついで上記ゼオライト
に、上記第1の要旨の方法によって精製されたリチウム
塩溶液を接触させることにより上記NH4 + イオンの一
部もしくは全部をLi + イオンに置換してリチウムゼオ
ライトを得るとともに、上記ゼオライトと接触させたリ
チウム塩溶液の廃液を回収し、この回収された廃液に含
まれるNH4 +量と等量の塩基性Li源を添加するとと
もに廃液中のNH4 + イオンを加熱除去してリチウム塩
溶液の精製を行い、この精製リチウム塩溶液を、繰り返
しリチウムゼオライトの製造に再利用するようにしたリ
チウムゼオライトの製法を第2の要旨とする。
【0011】すなわち、本発明者らは、Na+ イオンや
+ イオンが会合したゼオライトを、一旦アンモニウム
イオン(NH4 + )でイオン交換したのち、そのまま、
あるいはさらに加熱等によりアンモニアガス(NH3
を脱離させてプロトン(H+)型にしたのち、Li+
オンでイオン交換すると、従来の方法に比べて、大幅に
イオン交換効率を向上させることができ、しかも、この
方法で得られる吸着剤は、Li+ イオンの会合率が低く
ても、充分に優れた窒素吸着性能を発揮することを見い
だした。そして、この方法によって生じるリチウム塩溶
液の廃液は、Li+ イオンとNH4 + イオンの混合液と
なるため、上記NH4 + イオンを、加熱等により除去す
れば簡単にLi+ イオンのみのリチウム塩溶液に精製す
ることができることがわかった。したがって、上記除去
されるNH4 + イオンと等量のLi+ イオンのみを新た
に補うだけで、イオン交換前の、当初のリチウム塩溶液
と同等の液が得られるため、これをそのままつぎのイオ
ン交換に利用することができる。これにより、高価なL
i源を最少限の使用量に抑えることができ、より安価に
リチウムゼオライトを得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0013】まず、本発明が対象とする、リチウム塩溶
液の廃液は、リチウム以外の金属カチオンが会合したゼ
オライトの金属カチオンを全てNH4 + イオンに置換
し、ついで上記NH4 + イオンの一部もしくは全部をL
+ イオンに置換してリチウムゼオライトを調製する際
に生じる、上記NH4 + イオンとLi+ イオンの混合溶
液からなる廃液である。
【0014】上記出発物となるゼオライトは、(AlO
4 5-四面体単位に、Li+ イオン以外の金属カチオン
を会合させてなるもので、構造的に特に限定するもので
はないが、通常、ホージャサイト構造をもつX型ゼオラ
イトが用いられる。
【0015】そして、上記金属カチオンとしては、例え
ば1価のカチオンとしてLi+ ,Na+ ,K+ ,R
+ ,Cs+ 、2価のカチオンとしてMg2+,Ca2+
Sr2+,Ba2+、3価のカチオンとしてSc3+,Y3+
La3+,Ce3+等のランタノイドおよびB3+,Al3+
Ga3+等、各種のものがあげられる。なかでも、特に、
Na+ ,K+ が好適である。すなわち、Na+ ,K+
会合させるための原料である水酸化ナトリウム,水酸化
カリウムは安価であり、Na+ ・K+ 会合型、あるいは
Na+ 会合型、K+ 会合型のゼオライトが安価で市場に
出回っているからである。
【0016】また、上記ゼオライトのSiO2 /Al2
3 比は、特に限定するものではないが、3.0未満、
特に2.5以下であることが好ましい。そして、なかで
も、Si/Al原子比が1.0程度に設定された低シリ
カX型ゼオライト(LSX)を用いることが、選択的窒
素吸着性能を備えた吸着剤を得る上で、好適である。
【0017】本発明では、上記金属カチオン会合ゼオラ
イトから、例えばつぎのようにしてリチウムゼオライト
を製造し、その際生じるリチウム塩溶液の廃液を、例え
ばつぎのようにして回収精製するものである。すなわ
ち、まず、図1(a)に示すように、Na+ ・K+ −ゼ
オライトが充填されたイオン交換塔1に、アップフロー
でNH4 Cl溶液(pH9)を注入し、ゼオライトに会
合しているNa+ イオン,K+ イオンを、NH4 + イオ
ンに置換する。このときの反応式は、下記のとおりであ
る。
【0018】
【化1】
【0019】上記イオン交換反応に伴ってイオン交換塔
1から流出する廃液には、当初、Na+ イオンとK+
オンとNH4 + イオンが混在しており、pHが9より大
きくなっているが、経時的に、Na+ イオン,K+ イオ
ンは減少し、最終的に、図1(b)に示すように、廃液
はNH4 + イオンのみを含む液(pH9)となる。
【0020】つぎに、イオン交換塔1にLiCl溶液
(pH9)を注入して、ゼオライトに会合しているNH
4 + イオンを、Li+ イオンに置換する。このときの反
応式は、下記のとおりである。
【0021】
【化2】
【0022】上記イオン交換反応に伴ってイオン交換塔
1から流出する廃液は、NH4 + イオンとLi+ イオン
とが混在するものであり、最終的には、Li+ イオンの
みとなる。この廃液は、全て図2に示すように、回収タ
ンク2に回収する。
【0023】上記回収タンク2には、加熱手段(図示せ
ず)と、攪拌手段3と、真空吸引手段4と、Li源添加
手段5とが設けられており、この回収タンク2内で、回
収された廃液にLi源であるLi2 CO3 を添加し、攪
拌しながら加熱して真空吸引することにより、廃液中の
NH4 + イオンを除去してLi+ イオンの精製を行うこ
とができる。このときの反応式は下記のとおりである。
【0024】
【化3】
【0025】なお、上記Li2 CO3 の添加量は、追加
されるLi+ イオンが廃液中のNH 4 + イオンと等量に
なるような量に設定される。そして、上記NH4 + イオ
ンの量は、ゼオライトのカチオンサイト量と同じであ
り、これをもとにして求められる。
【0026】このようにして精製されたLiCl溶液
は、イオン交換前と同一のLi濃度に保たれており、そ
のまま、再びLi+ イオン交換溶液として用いることが
できる。そこで、精製されたLiCl溶液を、上記回収
タンク2から貯蔵タンク6に移送し、つぎのLi+ イオ
ン交換時に、この溶液をイオン交換塔1内に注入して用
いることができる。
【0027】このように、上記回収精製と再利用を繰り
返すことにより、Li+ イオン交換ごとに、新しいリチ
ウム塩溶液を調製して用いる必要がなく、非常に低コス
トでリチウムゼオライトを得ることができる。また、精
製方法も、加熱等によってNH3 を除去するだけで足り
るため、複雑な装置や薬剤を用いる必要がなく、簡単で
実用性が高い。
【0028】なお、上記方法において、イオン交換用の
アンモニウム塩溶液としてはNH4Clを用い、リチウ
ム塩溶液としてはLiClを用いたが、これら以外の溶
液を用いても差し支えはない。また、回収廃液精製のた
めに追加するLi源としてLi2 CO3 を用いたが、こ
れも、LiOH等、どのような塩基性Li源を用いても
差し支えはない。ただし、上記Li2 CO3 は市販で最
も安価であり、これを用いることが、コスト的に有利で
ある。
【0029】また、上記方法において、回収廃液の加熱
は、NH3 生成反応を促進するために行うものであり、
加熱温度は特に限定されるものではないが、通常、10
0℃程度に設定することが、処理効率上、効果的であ
る。
【0030】さらに、上記方法において、回収廃液精製
時の真空吸引は、NH3 除去を促進するために行うもの
であり、必ずしも必要ではないが、精製時間の短縮およ
び精製精度を高めるには、これを行う方が好ましい。ま
た、真空吸引により排気したNH3 をアンモニウム塩溶
液調製に利用することにより、より無駄のないシステム
を組むことができる。
【0031】なお、本発明の方法を、単塔式のイオン交
換システムに適用する場合は、例えば図3に示すような
構成の装置を用いることができる。図において、7はア
ンモニウム塩溶液調製手段、8はLi+ 以外の金属カチ
オンを含む廃液の処理手段である。他の構成は、すでに
述べた図1〜図3と同様であり、同一部分に同一番号を
付してその説明を省略する。
【0032】また、本発明の方法を、バッチ式のイオン
交換システムに適用する場合は、例えば図4に示すよう
な構成の装置を用いることができる。図において、9は
バッチ槽で、この中で、イオン交換と廃液精製が同時に
行われるようになっている。廃液精製終了後、精製され
たリチウム塩溶液は貯蔵槽6に移送され、バッチ槽9内
のLi+ −ゼオライトは取り出される。他の構成は、す
でに述べた他のシステムと同様であり、同一部分に同一
番号を付してその説明を省略する。
【0033】つぎに、実施例について説明する。
【0034】
【実施例1、2】NH4 + −ゼオライトをLiCl溶液
でイオン交換した場合、その廃液として、LiClとN
4 Clの混合溶液が得られるので、実験用の模擬廃液
として、1mol/リットルのLiCl溶液と1mol
/リットルのNH4 Cl溶液を等量ずつ混合した溶液を
準備した。そして、この混合溶液を、還流器を備えたス
テンレス容器に注ぎ込み、Li源としてLi2 CO
3 を、NH4 + 等量分だけ投入したのち、ホットプレー
トにて100℃で150分間加熱した。そして、加熱し
て得られた溶液に対して、NH4 + とLi+ の定量分析
を行い、Li+ の含有割合が100%まで精製されてい
るかどうかを評価した。なお、実施例1では、加熱のみ
で精製を行い、実施例2では、還流口をアスピレータで
吸引し、NH3 の除去を積極的に促進した。これらの結
果を下記の表1にまとめた。
【0035】
【表1】
【0036】上記の結果から、真空吸引をしなくても、
95%以上の高精度の精製を行うことができ、真空吸引
をすると、100%という完全なLi精製を行うことが
できることがわかった。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明のリチウム塩溶液
の精製方法によれば、イオン交換によって、NH4 +
合ゼオライトを経由してLi+ 会合ゼオライトを得るに
際し、その廃液であるNH4 + とLi+ の混合溶液を回
収し、NH4 + をNH3 として除去することにより、簡
単にLi+ のみの溶液に精製することができる。したが
って、上記廃液の回収精製と再利用を繰り返すことによ
り、Li+ イオン交換ごとに、新しいリチウム塩溶液を
調製して用いる必要がなく、非常に低コストでリチウム
ゼオライトを得ることができる。そして、この精製方法
を組み合わせた製法によって得られるリチウムゼオライ
トは、非常に優れた選択的窒素吸着性能を有しているの
みならず、低コストで生産されるため、従来のものに比
べて非常に安価であるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)はともに本発明の精製方法の説
明図である。
【図2】本発明の精製方法の説明図である。
【図3】本発明の一実施例の構成を示す説明図である。
【図4】本発明の他の実施例の構成を示す説明図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金 眞培 大阪府堺市築港新町2丁6番地40 大同ほ くさん株式会社堺工場内 (72)発明者 城 久尚 大阪府堺市築港新町2丁6番地40 大同ほ くさん株式会社堺工場内 Fターム(参考) 4G066 AA43A AA61B AA62B CA45 DA08 FA11 4G073 AA06 BA03 CZ04 CZ46 FA20 FB37 FC17 FD08 GA21 UA09 UB60

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウム以外の金属カチオンが会合した
    ゼオライトからイオン交換によってリチウムゼオライト
    を調製する方法において、上記ゼオライトにアンモニウ
    ム塩溶液を接触させることにより上記金属カチオンを全
    てNH4 + イオンに置換し、ついで上記ゼオライトにリ
    チウム塩溶液を接触させることにより上記NH4 + イオ
    ンの一部もしくは全部をLi+ イオンに置換してリチウ
    ムゼオライトを得るとともに、上記ゼオライトと接触さ
    せたリチウム塩溶液の廃液を回収し、この回収された廃
    液に含まれるNH4 + 量と等量の塩基性Li源を添加す
    るとともに廃液中のNH4 + イオンを加熱除去してリチ
    ウム塩溶液の精製を行うようにしたことを特徴とするリ
    チウム塩溶液の回収精製方法。
  2. 【請求項2】 上記塩基性リチウム源としてLi2 CO
    3 を用いる請求項1記載のリチウム塩溶液の回収精製方
    法。
  3. 【請求項3】 リチウム以外の金属カチオンが会合した
    ゼオライトからイオン交換によってリチウムゼオライト
    を調製する方法において、上記ゼオライトにアンモニウ
    ム塩溶液を接触させることにより上記金属カチオンを全
    てNH4 + イオンに置換し、ついで上記ゼオライトに、
    請求項1または2記載のリチウム塩溶液の精製方法によ
    って精製されたリチウム塩溶液を接触させることにより
    上記NH4 + イオンの一部もしくは全部をLi+ イオン
    に置換してリチウムゼオライトを得るとともに、上記ゼ
    オライトと接触させたリチウム塩溶液の廃液を回収し、
    この回収された廃液に含まれるNH4 + 量と等量の塩基
    性Li源を添加するとともに廃液中のNH4 + イオンを
    加熱除去してリチウム塩溶液の精製を行い、この精製リ
    チウム塩溶液を、繰り返しリチウムゼオライトの製造に
    再利用するようにしたことを特徴とするリチウムゼオラ
    イトの製法。
  4. 【請求項4】 上記塩基性リチウム源としてLi2 CO
    3 を用いる請求項3記載のリチウムゼオライトの製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112742361A (zh) * 2019-10-31 2021-05-04 中国石油化工股份有限公司 含钡吸附剂的制备方法和制备装置

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CN112742361A (zh) * 2019-10-31 2021-05-04 中国石油化工股份有限公司 含钡吸附剂的制备方法和制备装置

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