JP2001122486A - 布帛搬送装置および捺染装置 - Google Patents

布帛搬送装置および捺染装置

Info

Publication number
JP2001122486A
JP2001122486A JP30024899A JP30024899A JP2001122486A JP 2001122486 A JP2001122486 A JP 2001122486A JP 30024899 A JP30024899 A JP 30024899A JP 30024899 A JP30024899 A JP 30024899A JP 2001122486 A JP2001122486 A JP 2001122486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cloth
wiping
double
adhesive film
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30024899A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Ono
隆之 小野
Shigeru Watanabe
繁 渡辺
Mitsuru Kurata
満 蔵田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP30024899A priority Critical patent/JP2001122486A/ja
Publication of JP2001122486A publication Critical patent/JP2001122486A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Advancing Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属製の無端ベルトに両面粘着フィルムを用
いた場合に、両面粘着フィルムの継ぎ目が無端ベルトの
搬送方向に一周ぐるりとあると、最初は問題なく水滴を
拭き取っていくが、時間が経つにつれて拭取りローラの
吸水限界に達し、水滴を拭取りきれなくなり、継ぎ目の
水滴の残りが再度出始めて、この水滴のために布帛が汚
れてしまう。両面粘着フィルムの端部の上に継ぎ目用両
面粘着フィルムを重ね貼りした場合に、重なった上の部
分の摩耗が激しく剥がれ易く、両面粘着フィルムを全て
貼り替えなければならない。 【解決手段】 両面粘着フィルムが表面に貼り付けられ
た無端状の搬送ベルトによって布帛を搬送する布帛搬送
装置において、前記搬送ベルトおよび両面粘着フィルム
を洗浄する手段と、その洗浄水を除去する水切り手段
と、該水切り手段と同幅の第1の拭取り手段と、幅狭の
第2の拭取り手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両面粘着フィルム
を有する布帛搬送装置やインクジェットプリント装置の
布帛搬送装置、および該布帛搬送装置を有する捺染装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、布帛に図柄を印刷する方法として
は、スクリーン捺染法、ローラ捺染法、ロータリースク
リーン捺染法、転写捺染法等が用いられてきたが、図柄
の変更毎にスクリーン枠、彫刻ローラ、転写紙等を用意
する必要が有り、これらスクリーン枠、彫刻ローラ、転
写紙の作成は高価であるために、大量に生産しないと経
済的な面で合わないという問題を有するのみならず、フ
ァッションの多様化に迅速に対応できないという問題を
有している。
【0003】これらの問題を解決するために、インクジ
ェット技術を取り入れたインクジェット捺染法が開発さ
れてきたが、このようなインクジェット捺染法は搬送精
度の要求が厳しく、従来のスクリーン捺染法の搬送に用
いられているゴム製の無端ベルトに粘着剤を用いて布帛
を搬送する手段では絵柄の精度が満たされないという問
題が見られた。
【0004】これに対して、特開平5−212851号
公報に開示されているように、金属製の無端ベルトに、
合成樹脂フィルムを基材とした両面粘着フィルムを貼
り、それを用いて布帛を搬送させる方法が提案されてい
る。
【0005】また、インクジェット技術を取り入れたイ
ンクジェット捺染装置は、布帛をプリンタ部で印捺する
と、布帛の外側の金属製の無端ベルトがインクで直接汚
染され、また印捺された布帛の下の金属製無端ベルトも
また布帛に染み込み通り抜けたインクにより汚染され
る。そのために、布帛が金属製無端ベルトから剥離した
後に、再び布帛が貼り付くまでの間に洗浄して水分を拭
き取っておき、汚染された金属製無端ベルトに布帛が貼
り付けられて布帛が汚染される事態を防いでいる。実際
には、金属製無端ベルトから布帛が剥離した後に、金属
製無端ベルトに水を拭き付けてブラシで洗浄され、拭取
り用のローラで水分を除去している。
【0006】しかしながら、このような金属製の無端ベ
ルトに両面粘着フィルムを用いた場合に、両面粘着フィ
ルムを洗浄して水分を拭き取った後に、両面粘着フイル
ムの始端と終端の継ぎ目部の隙間に水滴が拭き残り、再
び両面粘着フィルムに布帛を貼った際に、拭き残りの水
滴のために布帛が汚れると云う問題がある。
【0007】これに対して、隙間のないように両面粘着
フィルムの終端を始端の上に重ね貼りして対応すると、
重なった上の部分は摩耗が激しく粘着剤が基材から剥が
れ易く、そのために両面粘着フィルムを全て貼り替えな
ければいけないと云う問題がある。
【0008】また、両面粘着フィルムの厚みは、貼付け
作業の作業性よりも或る程度の剛性が得られる厚みでな
ければならず、厚みが厚い場合には、両面粘着フィルム
の終端と始端の重なり部分での段差が大きく、両面粘着
フィルムを洗浄して水分を拭き取った後に、その段差部
分に水滴が残り、この拭き残りの水滴のために布帛が汚
れると云う問題がある。
【0009】これらの問題に対して基本的に、無端ベル
ト上で布帛に印捺した後、無端ベルトに再び布帛が貼り
付けられる前に、水で洗浄され、その水分を無端ベルト
より幅の広い拭取り用のローラで拭取り、水滴が残るこ
とはない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、両面粘
着フィルムの継ぎ目が無端ベルトの搬送方向に一周ぐる
りとある場合は、最初は拭取り用のローラが問題なく水
滴を拭き取っていくが、時間が経つにつれて拭取りロー
ラの吸水限界に達し、水滴を拭取りきれなくなり、継ぎ
目の水滴の残りが再度出始めて、その水滴のために布帛
が汚れると云う問題がある。
【0011】従って、本発明の目的は、上述した従来に
おける問題を解決するために、無端ベルとの幅方向に対
して垂直方向(無端ベルトの搬送方向)に両面粘着フィ
ルムの継ぎ目部分がある場合に、両面粘着フィルムの継
ぎ目部分に、そのフィルムの端部同士の隙間よりも或る
程度幅が広く、また無端ベルトの全幅の水分を拭き取る
ための無端ベルトより幅の広い拭取りローラよりもずっ
と幅の狭い拭取りローラを1つまたは複数個設けて成
り、これによって無端ベルトの搬送方向に生じる両面粘
着フィルムの継ぎ目に生じる水滴を集中的に拭き取るこ
とが可能になった布帛搬送装置、および布帛搬送装置を
有する捺染装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の布帛搬送装置は、両面粘着フィルムが表
面に貼り付けられた無端状の搬送ベルトによって布帛を
搬送する布帛搬送装置において、前記搬送ベルトおよび
両面粘着フィルムを洗浄する手段と、その洗浄水を除去
する水切り手段と、該水切り手段と同幅の第1の拭取り
手段と、幅狭の第2の拭取り手段とを有することを特徴
とする。
【0013】また、本発明の布帛搬送装置は、前記搬送
ベルト上に貼り付けられた前記両面粘着フィルムは、幅
方向において布帛の通布位置に継ぎ目があり、前記第2
の拭取り手段が当該継ぎ目の上に配置されていることを
特徴とする。
【0014】さらに、本発明の布帛搬送装置は、前記第
1の拭取り手段が、前記搬送ベルトとほぼ同幅の拭取り
ローラーを有することを特徴とする。
【0015】さらにまた、本発明の布帛搬送装置は、前
記第2の拭取り手段が少なくとも1つ以上設けられてい
ることを特徴とする。
【0016】本発明の布帛搬送装置は、前記第2の拭取
り手段が、前記両面粘着フィルムの端部間の隙間よりも
幅広く、前記搬送ベルトの幅よりも幅狭い拭取りローラ
ーを有することを特徴とする。
【0017】また、本発明の布帛搬送装置は、前記第2
の拭取り手段の拭取りローラーが前記搬送ベルトに対し
て接離可能に設けられていることを特徴とする。
【0018】さらに、本発明の布帛搬送装置は、前記布
帛に図柄を記録するための手段としてインクジェットプ
リントヘッドを用いることを特徴とする。
【0019】さらにまた、本発明の布帛搬送装置は、前
記インクジェットプリントヘッドが、インクを吐出する
ための熱エネルギを発生する電気熱変換体を有すること
を特徴とする。
【0020】本発明の布帛搬送装置は、前記インクジェ
ットプリントヘッドが、熱エネルギを利用してインクに
気泡を生じさせ、該気泡の生成によってインクを吐出す
ることを特徴とする。
【0021】また、本発明の捺染装置は、上記いずれか
記載の布帛搬送装置を有することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】このように構成される本発明の布
帛搬送装置および該布帛搬送装置を有する捺染装置にお
いては、布帛搬送装置が、両面粘着フィルムが表面に貼
り付けられた無端状の搬送ベルトによって布帛を搬送す
る布帛搬送装置において、前記搬送ベルトおよび両面粘
着フィルムを洗浄する手段と、その洗浄水を除去する水
切り手段と、該水切り手段と同幅の第1の拭取り手段
と、少なくとも1つ以上の幅狭の第2の拭取り手段とを
有し、前記搬送ベルト上に貼り付けられた前記両面粘着
フィルムが、幅方向において布帛の通布位置に継ぎ目が
あり、前記第2の拭取り手段が当該継ぎ目の上に配置さ
れており、前記第1の拭取り手段が、前記搬送ベルトと
ほぼ同幅の拭取りローラーを有するよう構成されている
ので、両面粘着フィルムの端部の継ぎ目における段差が
無くり、両面粘着フィルムを洗浄して、水分を拭取った
後に、両面粘着フィルムの隙間に水滴が残ることがな
く、水滴によって布帛が汚れると云う問題が解決される
と共に、フィルムを重ねて貼った際のフィルムの上の部
分(布帛側の粘着剤)が摩耗が激しく剥がれ易いという
問題に対しても、継ぎ目用粘着フィルムを用いること
で、継ぎ目用粘着フィルムのみの貼り替えが可能となっ
て、両面粘着フィルム全体を貼り替える必要がなく、交
換作業が容易になり、操業性が一層向上され、かつプリ
ント時の絵柄にムラを生じることがない。
【0023】本発明のその他の目的と特徴および利点
は、以下の添付図面に沿っての本発明の実施例に就いて
の詳細な説明により明らかになろう。
【0024】(実施例)以下に、本発明における布帛搬
送装置および該布帛搬送装置を有する捺染装置の一実施
例を、図1乃至図5を参照して詳細に説明する。
【0025】(捺染装置全体の構成)図1は、本発明に
おけるインクジェット記録装置の一例としての捺染装置
の実施形態の概略的構成を示す模式的側断面図である。
【0026】図示されるように、先ず、本発明で使用さ
れる記録装置の一例としてインクジェット捺染装置の概
略構成に就いて説明するが、勿論、本発明が適用可能な
装置は、以下のような構成に限定されるものではなく、
当業者が容易に考えられる如何なる構成上の変更あるい
は構成要素を付加することも可能である。
【0027】図1に示されるように、本発明における捺
染装置は、表面側に両面粘着フィルム133を有する無
端状の搬送ベルト130と、この搬送ベルト130の両
面粘着フィルム133を洗浄する洗浄手段としての水洗
ユニット200と、この水洗ユニット200の洗浄水を
除去する水切り手段としての一対のマングルローラー1
60と、この水切り手段としてのマングルローラー16
0とほぼ同じ幅の第1の拭取り手段である拭取りローラ
ー170と、少なくとも1つ以上の幅の狭い第2の拭取
り手段としての拭取りローラー180とを有する布帛搬
送装置100を具備している。
【0028】このような本発明の布帛搬送装置100を
有する捺染装置において、被記録媒体であるプリント媒
体1は、例えば適宜な布帛などであって、巻出ローラ1
1にロール状に巻回されており、この巻出ローラ11の
回転に応じて巻出ローラ11から布帛1が巻出されて、
中間ローラ13、15を介して、プリンタ部1000に
対向する部位に設けられた布帛搬送装置100によって
実質的に水平方向に搬送された後に、送りローラ17と
中間ローラ19とを介して巻取ローラ21によって巻取
られるように構成されている。
【0029】布帛搬送装置100は、概ね、布帛1の搬
送方向上、プリンタ部1000の上流側および下流側に
設けられた搬送ローラ110、120と、これら搬送ロ
ーラ110、120間に巻回された搬送手段である無端
ベルト形態の搬送ベルト130と、複数個のインクジェ
ットプリンタヘッドを有するプリンタ部1000による
捺染に際して、布帛1の被捺染面を平坦に規制する搬送
ベルト130を所定の範囲内にて適切な張力で展張し、
かつ平坦性を向上すべく設けられた一対のプラテンロー
ラ140、140とを有している。
【0030】ここで、搬送ベルト130は、この図1に
示される捺染装置では特開平5−212851号公報に
開示されたような金属製のベルトなどを用いており、図
1中に部分的に拡大して示されるように、搬送ベルト1
30の表面側には両面粘着フィルム133が設けられて
いる。
【0031】そして、布帛1は、布貼付ローラ150に
よって両面粘着フィルム133を介して搬送ベルト13
0上に接着され、捺染時の平坦性が確保される。また、
両面粘着フィルム133の詳細に就いては後に詳しく説
明する。
【0032】このように、布帛1は、搬送ベルト130
によって平坦性が確保された状態で矢印Fで示される搬
送方向(副走査方向)に搬送されて、プラテンローラ1
40、140間の領域内において、インクジェットプリ
ントヘッドを有するプリンタ部1000によってプリン
ト剤が付与されてプリントされる。そして、プリントさ
れた布帛1は、搬送ローラ120の部位において搬送ベ
ルト130乃至両面粘着フィルム133から剥離され、
巻取ローラ21によって巻取られていくが、その途中に
おいて乾燥ヒーター600によって乾燥処理が施され
る。この乾燥ヒーター600は、特に、プリント剤とし
て液体を用いる場合に有効なものである。なお、乾燥ヒ
ーター600としては、温風を布帛1に対して吹付ける
ものや、赤外線を照射して乾燥するもの等、その他、適
宜な形態のものを選択して用いることができる。
【0033】また、搬送ベルト130と両面粘着フィル
ム133は、搬送ローラ120の部位において布帛1が
剥離された後に、水洗ユニット200により搬送ベルト
130の全幅に洗浄水が供給され、ブラシローラー19
0によって搬送ベルト130の全幅に亙って擦すること
によって洗浄されて、インクの汚れが落とされて、マン
グルローラ160によって押圧されて搬送ベルト130
の全幅に亙って水分が大まかに絞り落とされる。最終的
には、搬送ベルト130と両面粘着フィルム133の表
面に残った水滴を拭取りローラ170で、搬送ベルト1
30の全幅に亙って拭き取って行く。その後、搬送ロー
ラー110の部位において再び布張付ローラー150に
よって布帛1が固定されて、プリンタ部1000によっ
て印捺されるものであり、これを繰り返すことによって
連続的に布帛1を印捺することができるものである。
【0034】(粘着フィルム継ぎ目構成)図2には、本
発明におけるインクジェット捺染装置の布帛搬送装置の
平面図の一例が示されている。図1の概略図において、
本発明に基づくインクジェット記録装置の一例としての
捺染装置では、図示されるように、金属製の無端状の搬
送ベルト130の両面粘着フィルム133を搬送方向に
1周分貼って、これを用いて布帛を搬送している。しか
しながら、搬送ベルト130は幅広の布帛にも対応でき
なければならないので、それよりさらに広い幅の金属ベ
ルトが使用されている。この幅の広い搬送ベルト130
に両面粘着フィルム133を貼るわけであるが、幅広の
両面粘着テープは消耗品としてはかなりのコスト高にな
り、また、搬送ベルト130に幅広の粘着テープを貼る
際に、幅が広いために貼り付け作業に人数を必要として
作業効率も悪く、気を付けていても貼付け面の間に気泡
が入り易いなど、作業性も良くないといった欠点があ
る。図2に示したように、コストの安い幅の狭い両面粘
着フィルム133を複数枚搬送ベルト130の幅方向に
並列に並べて1周分貼り付ける方法がとられている。
【0035】しかしながら、この両面粘着フィルム13
3を複数枚貼る方法では、両面粘着フィルム133の、
搬送ベルトを1周するための始端と終端との継ぎ目13
4a(搬送ベルト130の幅方向の継ぎ目)だけでな
く、並列に並べた状態の端部と端部の継ぎ目134b
(搬送ベルト130の搬送方向Fの継ぎ目)の、いわば
横(前者の継ぎ目)と縦(後者の継ぎ目)の2種類の継
ぎ目が生じることになる。本発明においては、両面粘着
フィルムの間隔134(W)を約0mm〜10mmの間
隔で搬送ベルト130に貼っている。
【0036】図1において、搬送ベルト130と両面粘
着フィルム133は、搬送ローラー120の部位で布帛
1が剥がれた後、水洗ユニット200とブラシローラー
190によって水で洗浄され、その際に、両面粘着フィ
ルム133の継ぎ目134a、134bに水滴が入り込
むことがある。
【0037】このように、継ぎ目134a、134b部
分に水滴が入り込むようになると、これら継ぎ目134
a、134bにおける水滴をマングルローラー160に
よって押し出して継ぎ目134a、134bをきれいな
状態にする。最終的には、拭取りローラー170で継ぎ
目134a、134bも含めた全領域を拭取り切ること
ができるので、一見問題が無さそうであるが、縦の継ぎ
目134bに次第に水滴が残るようになり、搬送ベルト
130のさらに下流で再び布帛1を押し貼る際に、継ぎ
目134bに残った水滴のために布帛1が汚れると云う
問題が残っている。
【0038】これは、本発明におけるインクジェット捺
染装置で用いている、1周3.14mの搬送ベルト13
0の上に貼った両面粘着フィルム133の横の継ぎ目1
34bが、3.14m毎に1度しか拭取りローラー17
0と接しないのに対して、縦の継ぎ目134bは布帛1
を印字している間中、常に拭取りローラー170の同じ
位置に接しているので、最終的には縦の継ぎ目134b
の部分だけ拭取りローラー170の水分吸収限界を超え
てしまい、再び布帛1を貼り付ける際にも、縦の継ぎ目
134b部分に水滴が残ってしまう。
【0039】これに対して、隙間の無いように両面粘着
フィルム133の端部を重ね貼りして対応した場合に
は、重なった部分の厚みによって重なった上の部分は摩
擦が激しく、従って、粘着剤が基材から剥がれ易く、そ
のために両面粘着フィルム133を全て貼り替えなけれ
ばならないという問題もある。また、両面粘着フィルム
133は貼り替え作業の作業性よりも、或る程度、剛性
が得られるような厚みが必要であるが、この厚みのため
に両面粘着フィルム133の端部と端部を重ねた場合
に、重なり部分の段差が大きくなって、両面粘着フィル
ム133を洗浄した際に、やはり段差部分に水分が入り
込んで、マングルローラー160だけでは押し出し切れ
ず、拭取りローラー170で全て対応するということに
なるが、このようになると、やはり上述したと同じよう
な理由で水滴が残り、この水滴のために布帛1が汚れる
という問題がある。
【0040】上記の理由により、搬送ベルト130上
に、両面粘着フィルム133を図2のように間隔を置い
て貼ることになるが、すると粘着面の不連続性が生じて
布帛1に印捺した画像に微妙に影響を与えることがあ
る。その解決策としては、図3に示されるように、継ぎ
目134a、134b部分の上から、継ぎ目134a、
134b部分よりも幅の広い継ぎ目用両面粘着フィルム
135を貼って問題の解決を図ることがある。図3は布
帛搬送装置を下から見た図である。但し、図2と違う幅
の布帛1および両面粘着フィルム133が貼られた状態
を図示している。
【0041】本発明における、継ぎ目用両面粘着フィル
ム135は両面粘着フィルム133と同材質および同特
性(粘着力、保持力、タック力など)の両面粘着フィル
ムを用いているが、布帛1に対して粘着性の有るものな
らば、特にこれに限定されるものではないことが理解さ
れよう。従って、これによって、布帛1に印捺された画
像に対する微妙なずれなどの影響は防げるが、両面粘着
フィルム133と継ぎ目用両面粘着フィルム135との
重ね合わせによる段差が生じる。従って、水洗ユニット
200により水が掛けられて、ブラシローラー190で
洗浄され、マングルローラー160によって大まかに水
が絞り落とされるが、両面粘着フィルム133と継ぎ目
用両面粘着フィルム135とによる段差のために、水滴
が入り込み、水滴を絞り落としきれない。上記したと同
じ理由で、縦の継ぎ目134b部分では水滴の拭き残り
が生じて布帛1を汚すという上記したと同じ問題が残
る。
【0042】(水滴拭取り部構成)前項で述べたよう
に、両面粘着フィルム133を並列に並べて貼ることに
よって生じる縦の継ぎ目134b部分や、この縦の継ぎ
目134b部分に貼り付けた継ぎ目用両面粘着フィルム
135によって生じる両面粘着フィルム133と継ぎ目
用両面粘着フィルム135との段差部分に染み込む水分
は、拭取りローラー170によって最初は順調に拭き取
られていくが、或る程度まで印字していくと、縦の継ぎ
目134bの位置の部分だけ拭取りローラー170の拭
取り能力の限界を超えて、終には拭取りローラー170
は縦の継ぎ目134b部分の水滴を拭取り切れず、この
水滴のために布帛1が汚れるという問題が残っている。
【0043】そこで、継ぎ目134bの幅134(w)
や継ぎ目用両面粘着フィルム135の幅135(w)よ
りも幅が広く、搬送ベルト130の幅よりもずっと幅の
狭い拭取りローラー180を縦の継ぎ目134b上に1
つ、ないしは複数個新たに設けて、洗浄水の拭き残りを
集中的に拭き取ることによって、拭き残りにより布帛1
が汚れるという問題を解決する。この幅の狭い拭取りロ
ーラー180は、先の拭取りローラー170と同じもの
をもう1つ、ないしは複数個設けるよりも、断然コスト
がかからず、また、設置や交換などのメンテナンスの容
易さ、装置内の占有体積が少ないなどの有利な点を有し
ている。この幅の狭い拭取りローラー180の取付け位
置は、拭取りたい縦の継ぎ目134bを搬送ローラー1
10とによって押圧するように、搬送ローラー110に
押し当てられる位置に設置される。
【0044】このように、拭取りローラー180を搬送
ローラー110に押し当てられる位置に設置すると、継
ぎ目134bを搬送ローラー110の幅狭の拭取りロー
ラー180とで挟み込んで押圧して水を押し出して拭き
取れるという観点や、搬送ベルト130に局地的に余計
なテンションをかけないという観点、または装置の内部
の方でない分、設置の容易さという点で有利な点は有る
が、スペース的な問題からその位置に設置できなくて
も、拭取りローラー170の下流から布貼り付けローラ
ー150で布帛1を固定させる位置の上流までの間に設
置すれば機能上は同等な効果が得られる。また、この幅
狭の拭取りローラー180の材質に就いて言及すると、
吸水性のある材質が軸に覆われているものであれば良
く、本発明では、コストや交換の容易さなどから布や吸
水性多孔質体などを用いているが、吸水性のある材質が
使われれば特に限定されない。
【0045】図4に示されるように、この幅狭の拭取り
ローラー180は、圧接機能を有する部材181を利用
して、図示の矢印D方向に伸縮して、拭取りたい時だけ
幅狭の拭取りローラー180を継ぎ目134b部分に押
し当てて、重点的に拭取りたい部分だけに集中して拭き
取ることができ、さらに自由に圧力調整することができ
る。本発明においては、拭取りローラー180を搬送ベ
ルト130に対して接離可能に設けるために、エアシリ
ンダーなどを利用しているが、他にエア圧や油圧、ばね
などの、伸張・圧縮する圧接機能を有する部材ならば、
特に何等限定されるものではない。
【0046】また、搬送ベルト130を逆回転させた時
に、プリンタ部1000で印字したプリント物が搬送ベ
ルト130および両面粘着フィルム133により一緒に
逆回転し、搬送ベルト130の部位に来た時に、インク
が付いた布帛1が幅狭の拭取りローラー180に押し当
てられて、幅狭の拭取りローラー180がインクによっ
て汚染されてしまう。その後、再度正回転で搬送ベルト
130を送ると、水洗ユニット200およびブラシロー
ラー190で洗浄されてインク汚染を除去したきれいな
両面粘着フィルム133およびその継ぎ目134a、1
34b部分をインクで汚れた幅狭の拭取りローラー18
0で再度汚染してしまうという問題が生じる。そのため
に、この幅狭の拭取りローラー180は、搬送ベルト1
30が逆回転する時には、常に自動的に押し下がるよう
にプリンタ部1000のコントローラーによって設定さ
れている。つまり、基本的には搬送ベルト130に押し
当てて水滴を拭取り、逆回転している時は、エアシリン
ダー181は縮んで幅狭の拭取りローラー180を搬送
ベルト130に接触させないように離している。
【0047】(本発明における各構成部材の幅)上述し
た各部位の幅に就いて言及するに、本発明を搭載したイ
ンクジェット記録装置の一例としての捺染装置(図1)
では、搬送ベルト130は幅広の布帛にも対応できなけ
ればならないので、幅が広く約2000mmあり、この
搬送ベルト130を水で洗浄した後に、水分を拭き取る
ための拭取りローラー170も全体を一度に拭き取れな
いといけないので、搬送ベルト130と同幅の約200
0mmである。また、両面粘着フィルム33は約80m
mほどのものを複数枚並べて余分な長さをカットして合
計で約2000mmほどに貼っている。この複数枚並べ
た両面粘着フィルム133の継ぎ目の幅134(w)は
約0〜10mmであり、それを覆う継ぎ目用両面粘着フ
ィルムの幅135(w)は約30mmである。そして、
最後に縦の継ぎ目での水滴残りを重点的に拭き取るため
の幅狭の拭取りローラー180は幅が約200mmであ
る。本発明におけるインクジェット記録装置での幅の諸
元は上記の通りであるが、その長さに限定を加えるもの
ではない。図3に示されるように、本発明の幅狭の拭取
りローラーの幅は、幅広の拭取りローラー170の幅よ
りもずっと狭く、両面粘着フィルム133を並列に並べ
て貼り合わせることによって生じる継ぎ目134bの幅
134(w)や、それを覆う継ぎ目用両面粘着フィルム
135の幅135(w)よりも或る程度広い幅を持って
いれば、水滴拭き残りの問題は大幅に解決される。
【0048】このように構成された本発明の布帛搬送装
置および捺染装置によれば、幅狭の拭取りローラーを用
いて、両面粘着フィルムの継ぎ目部分に対応する位置に
配置することにより、無端ベルトに両面粘着フィルムを
並列に複数枚貼り付けたことによって生じる縦の継ぎ目
部分や、この縦の継ぎ目部分に貼り付けた継ぎ目用両面
粘着フィルムにより生じる両面粘着フィルムとの段差部
にしみこむ水分を幅広の拭取りローラーで拭き取って行
く時に、常に水分を拭取り続けているために直ぐに拭取
り性能限界に達してしまい、水分を拭き取り切れなくな
って布帛を汚してしまうという問題が解決される。
【0049】さらに、拭取り漏れを防ぐために幅広の拭
取りローラーを現状の1つから複数個に増やすことより
も、本発明の幅狭の拭取りローラーを両面粘着フィルム
の継ぎ目部分だけに1つまたは複数個設置する方が断然
コストがかからず、また小さいために設置や交換などの
メンテナンスの容易さ、装置内の占有面積が小さいほど
有利な点も有している。
【0050】(その他)次に、インクジェット捺染記録
の工程全体を説明する。上述のインクジェットプリント
装置を用いて、インクジェット印捺工程を経た後、布帛
を乾燥(自然乾燥を含む)させる。そして、引き続き布
帛繊維上の染料を拡散させ、かつ繊維への染料を反応定
着させる工程を施す。この工程により、充分な発色性と
染料の固着による堅牢性を得ることができる。
【0051】この拡散、反応定着工程は従来公知の方法
でよく、例えば、スチーミング法が挙げられる。なお、
この場合、印捺工程の前に、予め布帛にアルカリ処理を
施してもよい。
【0052】その後、後処理工程において、未反応の染
料の除去および前処理に用いた物質の除去が行われる。
最後に、欠陥補正、アイロン仕上げ等の整理仕上げ工程
を経て記録が完成する。
【0053】特に、インクジェット捺染用布帛として
は、(1)インクを十分な濃度に発色させ得ること、
(2)インクの染着率が高いこと、(3)インクが布帛
上で速やかに乾燥すること、(4)布帛上での不規則な
インクの滲みの発生が少ないこと、(5)装置内での搬
送性に優れていること、等の性能が要求される。これら
の要求性能を満足させるために、本発明において、必要
に応じて布帛に対し、あらかじめ前処理を施しておくこ
とができる。例えば、特開昭62−53492号公報に
おいてはインク受容層を有する布帛類が開示され、ま
た、特公平3−46589号公報においては還元防止剤
やアルカリ性物質を含有させた布帛の提案がなされてい
る。このような前処理の例としては、布帛に、アルカリ
性物質、水溶性高分子、合成高分子、水溶性金属塩、尿
素およびチオ尿素から選ばれる物質を含有させる処理を
挙げることができる。
【0054】アルカリ性物質としては、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、
モノ、ジ、トリエタノールアミン等のアミン類、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム等の炭酸も
しくは重炭酸アルカリ金属塩等が挙げられる。さらに、
酢酸カルシウム、酢酸バリウム等の有機酸金属塩やアン
モニアおよびアンモニア化合物等がある。また、スチー
ミングおよび乾熱下でアルカリ物質となるトリクロロ酢
酸ナトリウム等も用い得る。特に好ましいアルカリ性物
質としては、反応性染料の染色に用いられる炭酸ナトリ
ウムおよび重炭酸ナトリウムがある。
【0055】水溶性高分子としては、トウモロコシ、小
麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロース、メ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセル
ロース系物質、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、
ローカスイトビーンガム、トラガントガム、グアガム、
タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン、カゼイン等の蛋
白質物質、タンニン系物質、リグニン系物質等の天然水
溶性高分子が挙げられる。
【0056】また、合成高分子としては、例えば、ポリ
ビニルアルコール系化合物、ポリエチレンオキサイド系
化合物、アクリル酸系水溶性高分子、無水マレイン酸系
水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系
高分子やセルロース系高分子が好ましい。
【0057】水溶性金属塩としては、例えば、アルカリ
金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型
的なイオン結晶を作るものであって、pH4〜10であ
る化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例とし
ては、例えば、アルカリ金属では、NaCl、Na2
4 、KClおよびCH3 COONa等が挙げられ、ま
た、アルカリ土類金属としては、CaCl2 およびMg
Cl2 等が挙げられる。中でもNa、KおよびCaの塩
類が好ましい。
【0058】前処理において上記物質等を布帛に含有さ
せる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬
法、パッド法、コーティング法、スプレー法などを挙げ
ることができる。
【0059】さらに、インクジェット捺染用布帛に付与
される捺染インクは、布帛上に付与した状態では単に付
着しているに過ぎないので、引き続き繊維への染料等イ
ンク中の色素の定着工程を施すのが好ましい。このよう
な定着工程は、従来公知の方法でよく、例えば、スチー
ミング法、HTスチーミング法、サーモフィックス法、
あらかじめアルカリ処理した布帛を用いない場合は、ア
ルカリパッドスチーム法、アルカリブロッチスチーム
法、アルカリショック法、アルカリコールドフィックス
法等が挙げられる。また、定着工程は、染料によって反
応過程を含むものと含まないものとがあり、後者の例と
しては繊維に含浸させて物理的に離脱しないようなもの
がある。また、インクとしては所要の色素を有するもの
であれば適宜のものを用いることができ、染料に限られ
ず顔料を含むものでもよい。
【0060】さらに未反応の染料の除去および前処理に
用いた物質の除去は、上記反応定着工程の後に従来公知
の方法に準じ、洗浄により行うことができる。なお、こ
の洗浄の際に従来のフィックス処理を併用することが好
ましい。
【0061】以上述べた後処理工程が施されたプリント
物は、その後所望の大きさに切り離され、切り離された
片は、縫着、接着、溶着等、最終的な加工品を得るため
の工程が施され、ワンピース、ドレス、ネクタイ、水着
等の衣類や布団カバー、ソファカバー、ハンカチ、カー
テン等が得られる。布帛を縫製等により加工して衣類や
その他の日用品とする方法は、従来から公知の技術であ
る。
【0062】なお、プリント用媒体としては、布帛、壁
布、刺しゅうに用いられる糸、壁紙、紙、OHP用フィ
ルム、アルマイト等の板状物その他インクジェット技術
を用いて所定の液体を付与可能な種々のものが挙げら
れ、布帛とは、素材、織り方、編み方を問わず、あらゆ
る織物、不織布およびその他の布地を含む。
【0063】前処理において上記物質等を布帛に含有さ
せる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬
法、パッド法、コーティング法、スプレー法などを挙げ
ることができる。
【0064】さらに、インクジェット捺染用布帛に付与
される捺染インクは、布帛上に付与した状態では単に付
着しているに過ぎないので、引き続き繊維への染料等イ
ンク中の色素の定着工程を施すのが好ましい。このよう
な定着工程は、従来公知の方法でよく、例えば、スチー
ミング法、HTスチーミング法、サーモフィックス法、
あらかじめアルカリ処理した布帛を用いない場合は、ア
ルカリパッドスチーム法、アルカリブロッチスチーム
法、アルカリショック法、アルカリコールドフィックス
法等が挙げられる。また、定着工程は、染料によって反
応過程を含むものと含まないものとがあり、後者の例と
しては繊維に含浸させて物理的に離脱しないようなもの
がある。また、インクとしては所要の色素を有するもの
であれば適宜のものを用いることができ、染料に限られ
ず顔料を含むものでもよい。
【0065】さらに未反応の染料の除去および前処理に
用いた物質の除去は、上記反応定着工程の後に従来公知
の方法に準じ、洗浄により行うことができる。なお、こ
の洗浄の際に従来のフィックス処理を併用することが好
ましい。
【0066】以上述べた後処理工程が施されたプリント
物は、その後所望の大きさに切り離され、切り離された
片は、縫着、接着、溶着等、最終的な加工品を得るため
の工程が施され、ワンピース、ドレス、ネクタイ、水着
等の衣類や布団カバー、ソファカバー、ハンカチ、カー
テン等が得られる。布帛を縫製等により加工して衣類や
その他の日用品とする方法は、従来から公知の技術であ
る。
【0067】なお、プリント用媒体としては、布帛、壁
布、刺しゅうに用いられる糸、壁紙、紙、OHP用フィ
ルム、アルマイト等の板状物、その他インクジェット技
術を用いて所定の液体を付与可能な種々のものが挙げら
れ、布帛とは、素材、織り方、編み方を問わず、あらゆ
る織物、不織布およびその他の布地を含む。
【0068】さらに加えて、本発明の形態としては、コ
ンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用い
られるものの他、リーダ等と組合せた複写装置の形態を
採るもの等であってもよい。
【0069】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の請求項
1記載の布帛搬送装置は、両面粘着フィルムが表面に貼
り付けられた無端状の搬送ベルトによって布帛を搬送す
る布帛搬送装置において、前記搬送ベルトおよび両面粘
着フィルムを洗浄する手段と、その洗浄水を除去する水
切り手段と、該水切り手段と同幅の第1の拭取り手段
と、幅狭の第2の拭取り手段とを有するので、搬送ベル
トと両面粘着フィルムを好適に洗浄して、水分を拭き取
った後に両面粘着フィルムの隙間に水滴が残ることがな
く、拭き残りの水滴によって布帛が汚れることがない。
【0070】本発明の請求項2記載の布帛搬送装置は、
前記搬送ベルト上に貼り付けられた前記両面粘着フィル
ムが、幅方向において布帛の通布位置に継ぎ目があり、
前記第2の拭取り手段が当該継ぎ目の上に配置されてい
るので、継ぎ目部分における水滴の拭取りが良好に行わ
れて拭き残りがない。
【0071】本発明の請求項3記載の布帛搬送装置は、
前記第1の拭取り手段が、前記搬送ベルトとほぼ同幅の
拭取りローラーを有するので、搬送ベルトの全幅に亙っ
て良好に拭取りを行うことができる。
【0072】本発明の請求項4記載の布帛搬送装置は、
前記第2の拭取り手段が少なくとも1つ以上設けられて
いるので、継ぎ目部分における拭取りを十分に行うこと
ができる。
【0073】本発明の請求項5記載の布帛搬送装置は、
前記第2の拭取り手段が、前記両面粘着フィルムの端部
間の隙間よりも幅広く、前記搬送ベルトの幅よりも幅狭
い拭取りローラーを有するので、両面粘着フィルムの端
部間の隙間における拭取りを十二分に行うことができ
る。
【0074】本発明の請求項6記載の布帛搬送装置は、
前記第2の拭取り手段の拭取りローラーが前記搬送ベル
トに対して接離可能に設けられているので、搬送ベルト
の逆回転時に布帛を汚すようなことがない。
【0075】本発明の請求項7記載の布帛搬送装置は、
前記布帛に図柄を記録するための手段としてインクジェ
ットプリントヘッドを用いるので、プリント時の絵柄に
ムラが生じることが無く、プリントを良好に行うことが
できて、良好で鮮明なプリントが得られる。
【0076】本発明の請求項8記載の布帛搬送装置は、
前記インクジェットプリントヘッドが、インクを吐出す
るための熱エネルギを発生する電気熱変換体を有するの
で、熱エネルギを利用してインクを吐出することによっ
てプリントの高密度化、高精細化が達成でき、仕上がり
がきれいである。
【0077】本発明の請求項9記載の布帛搬送装置は、
前記インクジェットプリントヘッドが、熱エネルギを利
用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の生成によって
インクを吐出するので、インク吐出を良好に行って、き
れいで鮮明にプリントすることができる。
【0078】本発明の請求項10記載の捺染装置は、請
求項1乃至9いずれか記載の布帛搬送装置を有するの
で、布帛を好適に搬送してプリントを良好に行うことが
でき、良好で鮮明なプリントが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である捺染装置の概略的構成
を示す模式的側断面図である。
【図2】図1の本発明の捺染装置の布帛搬送装置におけ
る両面粘着フィルムの幅よりも広幅の布帛を通す際の両
面粘着フィルムの構成を示す布帛搬送装置の平面図、お
よび両面粘着フィルムの継ぎ目を示す拡大断面部分図で
ある。
【図3】図1の本発明の捺染装置の搬送ベルトにおける
幅広の拭取りローラおよび両面粘着フィルムと継ぎ目用
両面粘着フィルムの構成を説明するための平面図、およ
び両面粘着フィルムの継ぎ目と継ぎ目用両面粘着フィル
ムを説明するための拡大断面部分図である。
【図4】両面粘着フィルムの継ぎ目および継ぎ目用粘着
フィルムに押し当てる水滴対策用幅狭の拭取りローラを
説明するための布帛搬送装置の平面部分図である。
【図5】本発明における構成部材の幅の関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 布帛 11 巻出しローラ 13 中間ローラ 15 中間ローラ 17 送りローラ 19 中間ローラ 21 巻取りローラ 100 布帛搬送装置 110 搬送ローラ 120 搬送ローラ 130 搬送ベルト 133 両面粘着フィルム 135 継ぎ目用両面粘着フィルム 140 プラテンローラ 150 布貼付ローラ 160 マングルローラー 170 拭取りローラー(第1) 180 拭取りローラー(第2) 190 ブラシローラー 200 水洗ユニット 600 乾燥ヒータ 1000 プリンタ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蔵田 満 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA20 FA03 FB03 HA29 3F103 AA04 BB01 BB09 EA13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面粘着フィルムが表面に貼り付けられ
    た無端状の搬送ベルトによって布帛を搬送する布帛搬送
    装置において、前記搬送ベルトおよび両面粘着フィルム
    を洗浄する手段と、その洗浄水を除去する水切り手段
    と、該水切り手段と同幅の第1の拭取り手段と、幅狭の
    第2の拭取り手段とを有することを特徴とする布帛搬送
    装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送ベルト上に貼り付けられた前記
    両面粘着フィルムは、幅方向において布帛の通布位置に
    継ぎ目があり、前記第2の拭取り手段が当該継ぎ目の上
    に配置されていることを特徴とする請求項1記載の布帛
    搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の拭取り手段は、前記搬送ベル
    トとほぼ同幅の拭取りローラーを有することを特徴とす
    る請求項1記載の布帛搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の拭取り手段が少なくとも1つ
    以上設けられていることを特徴とする請求項1または2
    記載の布帛搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の拭取り手段は、前記両面粘着
    フィルムの端部間の隙間よりも幅広く、前記搬送ベルト
    の幅よりも幅狭い拭取りローラーを有することを特徴と
    する請求項1、2または4記載の布帛搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の拭取り手段の拭取りローラー
    が前記搬送ベルトに対して接離可能に設けられているこ
    とを特徴とする請求項5記載の布帛搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記布帛に図柄を記録するための手段と
    してインクジェットプリントヘッドを用いることを特徴
    とする請求項1記載の布帛搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記インクジェットプリントヘッドが、
    インクを吐出するための熱エネルギを発生する電気熱変
    換体を有することを特徴とする請求項7記載の布帛搬送
    装置。
  9. 【請求項9】 前記インクジェットプリントヘッドが、
    熱エネルギを利用してインクに気泡を生じさせ、該気泡
    の生成によってインクを吐出することを特徴とする請求
    項8記載の布帛搬送装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9いずれか記載の布帛搬
    送装置を有することを特徴とする捺染装置。
JP30024899A 1999-10-21 1999-10-21 布帛搬送装置および捺染装置 Pending JP2001122486A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30024899A JP2001122486A (ja) 1999-10-21 1999-10-21 布帛搬送装置および捺染装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30024899A JP2001122486A (ja) 1999-10-21 1999-10-21 布帛搬送装置および捺染装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001122486A true JP2001122486A (ja) 2001-05-08

Family

ID=17882505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30024899A Pending JP2001122486A (ja) 1999-10-21 1999-10-21 布帛搬送装置および捺染装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001122486A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005016652A1 (en) * 2003-08-19 2005-02-24 Taeil Systems Co., Ltd. Digital textile printer
WO2005023551A1 (en) * 2003-09-08 2005-03-17 Taeil Systems Co., Ltd. Multi purpose digital printer
CN103935806A (zh) * 2014-04-16 2014-07-23 湖州巧布师数码科技有限公司 一种适用于印花发色机的布匹传送装置
CN104609233A (zh) * 2015-01-23 2015-05-13 绍兴金渔纺织新技术有限公司 一种用于轧水机的输送带
CN104812586A (zh) * 2012-11-19 2015-07-29 滴利数码科技有限公司 供应和收卷用于数字印刷的印刷材料的装置
CN107757054A (zh) * 2017-11-03 2018-03-06 盐城融凡纺织制衣有限公司 一种自动化程度高的布料印花设备
KR102011444B1 (ko) * 2018-11-20 2019-10-21 대신염직공업(주) 염색직물 제조장치 및 이를 이용한 염색방법
US10500615B2 (en) 2013-10-04 2019-12-10 Seiko Epson Corporation Recording apparatus and cleaning method of transport belt
CN111017606A (zh) * 2019-12-18 2020-04-17 苏州和福汽车饰件有限公司 一种用于复合皮革的除尘式收卷机及工作方法
JPWO2018235874A1 (ja) * 2017-06-23 2020-05-21 東伸工業株式会社 布地印刷方法及び布地印刷装置
CN112792895A (zh) * 2020-11-27 2021-05-14 南京肯特复合材料股份有限公司 一种聚四氟乙烯料带高效分切机
CN114619776A (zh) * 2021-12-06 2022-06-14 上海泰威技术发展股份有限公司 板材打印uv导带表面清洁装置及方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005016652A1 (en) * 2003-08-19 2005-02-24 Taeil Systems Co., Ltd. Digital textile printer
WO2005023551A1 (en) * 2003-09-08 2005-03-17 Taeil Systems Co., Ltd. Multi purpose digital printer
KR100486083B1 (ko) * 2003-09-08 2005-05-03 주식회사 태일시스템 다기능 디지털 프린터
JP2007504970A (ja) * 2003-09-08 2007-03-08 タエイル システムズ カンパニー リミテッド 多機能ディジタルプリンタ
US7370958B2 (en) 2003-09-08 2008-05-13 Taeil Systems Co., Ltd. Multi purpose digital printer
CN100429076C (zh) * 2003-09-08 2008-10-29 株式会社泰一System 多功能数字印刷机
CN104812586A (zh) * 2012-11-19 2015-07-29 滴利数码科技有限公司 供应和收卷用于数字印刷的印刷材料的装置
US10500615B2 (en) 2013-10-04 2019-12-10 Seiko Epson Corporation Recording apparatus and cleaning method of transport belt
CN103935806A (zh) * 2014-04-16 2014-07-23 湖州巧布师数码科技有限公司 一种适用于印花发色机的布匹传送装置
CN104609233A (zh) * 2015-01-23 2015-05-13 绍兴金渔纺织新技术有限公司 一种用于轧水机的输送带
JPWO2018235874A1 (ja) * 2017-06-23 2020-05-21 東伸工業株式会社 布地印刷方法及び布地印刷装置
JP7114093B2 (ja) 2017-06-23 2022-08-08 東伸工業株式会社 布地印刷方法及び布地印刷装置
CN107757054A (zh) * 2017-11-03 2018-03-06 盐城融凡纺织制衣有限公司 一种自动化程度高的布料印花设备
KR102011444B1 (ko) * 2018-11-20 2019-10-21 대신염직공업(주) 염색직물 제조장치 및 이를 이용한 염색방법
CN111017606A (zh) * 2019-12-18 2020-04-17 苏州和福汽车饰件有限公司 一种用于复合皮革的除尘式收卷机及工作方法
CN112792895A (zh) * 2020-11-27 2021-05-14 南京肯特复合材料股份有限公司 一种聚四氟乙烯料带高效分切机
CN114619776A (zh) * 2021-12-06 2022-06-14 上海泰威技术发展股份有限公司 板材打印uv导带表面清洁装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3530722B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2001122486A (ja) 布帛搬送装置および捺染装置
JPH07246713A (ja) 画像形成装置
JPH11192694A (ja) インクジェットプリント装置
JPH08156353A (ja) プリント装置
JP3205674B2 (ja) 液体噴射装置
JP4018050B2 (ja) 布地印刷システムおよび布地印刷方法
JPH10119307A (ja) 記録装置および吐出不良の検出方法
JP5410875B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2003205658A (ja) 搬送装置
JP2001262459A (ja) インクジェット布帛捺染装置
JPH08108588A (ja) インクジェットプリント装置
US10730325B2 (en) Liquid ejecting apparatus and adjustment part
US11648786B2 (en) Recording device and method for reversely transporting recording medium
JP3382523B2 (ja) プリント装置、情報処理システムおよび捺染処理システム
JP2004050759A (ja) インクジェット記録装置
JP2000198970A (ja) 両面テ―プもしくはシ―ト、記録装置および記録方法
JPH08108530A (ja) インクジェットプリント装置
JP2001106401A (ja) 布帛搬送装置および布帛搬送装置を有する捺染装置
US20210107300A1 (en) Liquid ejecting apparatus
US11376870B2 (en) Liquid ejecting device having recesses and protrusions on contact surface between transport belt and rollers of liquid ejecting device
JP2001063161A (ja) インクジェット印刷方法および装置
JP3229502B2 (ja) 画像形成装置
JPH07252784A (ja) 画像形成装置
JPH08150729A (ja) 記録装置