JP2001120997A - ディーゼルエンジン用排ガス浄化触媒 - Google Patents
ディーゼルエンジン用排ガス浄化触媒Info
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Abstract
く含む排ガス中のNOxを効率的に除去することがで
き、かつ炭化水素、一酸化炭素等も除去できるディーゼ
ルエンジン用排ガス浄化触媒を提案することを課題とす
る。 【解決手段】排ガス流路の上流側に、Ag、Cuの少な
くとも1種をイオン交換で1〜15重量%含むゼオライ
トを主成分とする上流側触媒と、該排ガス流路の下流側
にはチタニアおよび/またはタングステンを含む酸化物
の耐熱性粉末とゼオライト粉末に、Pt、Pd、Rh、
Irから選ばれる少なくとも1種の元素を0.05〜1
0重量%担持した下流側触媒と、を配置してなることを
特徴とするディーゼルエンジン用排ガス浄化触媒。
Description
ガス中のNOx、炭化水素、一酸化炭素を効率よく浄化
できるディーゼルエンジン用排ガス浄化触媒に関する。
雨の原因となるのでその発生を低減することが望まれて
いる。
することで、排ガス中のNOx、炭化水素、一酸化炭素
を効率よく浄化している。一方、ディーゼルエンジンは
そのエンジン特性から排ガス中の酸素が大幅に過剰であ
り、排ガスを触媒によって浄化するに際し、化学量論的
にNOxと比較し還元剤となる炭化水素、一酸化炭素等
が少なく、通常のガソリンエンジンの三元触媒を用いて
も排ガス中のNOxはほとんど低減できない。
NOxを除去するのに有効な触媒として、たとえば銅を
ゼオライトに担持してなる触媒が提案されている(特開
昭63−100919号)。しかし、この触媒は、耐久
性の問題や、炭化水素、一酸化炭素の浄化率が低いとい
う問題点を有している。
合にはNOxの低減効果は上がるが、逆に還元剤として
利用されなかった炭化水素がそのまま排出され、炭化水
素、一酸化炭素の浄化率が低下するという問題点を有し
ている。
術に鑑みてなされたもので、その目的はディーゼルエン
ジンの排ガスのような酸素を多く含む排ガス中のNOx
を効率的に除去することができ、かつ炭化水素、一酸化
炭素等も除去できるディーゼルエンジン用排ガス浄化触
媒を提案することを課題とする。
ジン用排ガス浄化触媒は、排ガス流路の上流側に、A
g、Cuの少なくとも1種をイオン交換で1〜15重量
%含むゼオライトを主成分とする上流側触媒と、排ガス
流路の下流側にはチタニアおよび/またはタングステン
を含む酸化物の耐熱性粉末とゼオライト粉末に、Pt、
Pd、Rh、Irから選ばれる少なくとも1種の元素を
0.05〜10重量%担持した下流側触媒とを配置して
なることを特徴とする。
比が10〜500のフェリエライト、ZSM5、モルデ
ナイト、Y型ゼオライトから選ばれるものであることが
好ましい。
1から1:5の範囲であることが好ましい。
耐火性三次元構造体に担持されて使用されることが好ま
しい。
ンフローのセラミックハニカムまたはオープンフローの
メタルハニカムであることが好ましい。
三次元構造体中でそれぞれ分離して配置されてもよい。
ガス浄化触媒は、排ガス流路中の上流側に上流側触媒を
下流側に下流側触媒を配置し、上流側触媒では主として
NOxを排ガス中の炭化水素を還元剤として利用して浄
化し、下流側触媒では未反応の炭化水素、一酸化炭素を
浄化する機能を付与したものである。
種をイオン交換で1〜15重量%含むゼオライトを主成
分とするものである。この上流側触媒は、酸素リッチ雰
囲気下で還元剤となる炭化水素を排ガス中から吸着する
と共にイオン交換でAg、Cu担持したゼオライトによ
りNOxが還元浄化される。
熱性粉末とゼオライト粉末に、Pt、Pd、Rh、Ir
から選ばれる少なくとも1種の元素を0.05〜10重
量%担持して形成される。下流側触媒は、排ガス流路の
下流側に配置され上流側触媒で還元に使用されなかった
炭化水素などを、触媒金属を担持したチタニアを含む酸
化物の耐熱性粉末とゼオライト粉末に接触させることで
ディーゼルエンジンからの排ガス中のNOx、炭化水
素、一酸化炭素を効率よく浄化することができるととも
に、触媒自体の耐久性が向上する。
とも1種は、イオン交換によりゼオライト構造に組み込
まれている。そして、その量は1〜15重量%の範囲と
する。その量が1重量%未満であると上流側触媒のNO
x浄化能力が低下するので好ましくない。また、15重
量%を超えてゼオライトに担持しても触媒としての浄化
能力が飽和状態となりそれ以上の向上が期待できず、コ
ストの上昇となるので好ましくない。
比が10〜500の範囲のものが利用できる。具体的に
ゼオライトとしては、フェリエライト、ZSM5、モル
デナイト、Y型ゼオライトなどを使用できる。
グステンを含む酸化物の耐熱性粉末とゼオライト粉末に
触媒金属が担持されて形成されている。
を含む酸化物の耐熱性粉末は、耐硫黄性に優れているた
め触媒金属のPt、Pd、Rh、Irの活性を低下させ
ることな触媒活性の耐久性が向上する。
は、チタニア、チタンを含むアルミナ、シリカ、ジルコ
ニアなど複合酸化物、またはタングステンを含むジルコ
ニアなどが利用できる。
0.05〜10重量%の範囲である。触媒金属の量が、
0.05重量%未満では、触媒としての活性が不十分で
あるので好ましくない。また、10重量%を超えて担持
してもその触媒活性が向上せず、コストの上昇となるの
で好ましくない。
比で5:1〜1:5の範囲とするのが好ましい。比率が
1:5未満であるとNOxの浄化率が低下する。一方、
比率が5:1を超えると炭化水素、一酸化炭素の浄化性
能が低下するので好ましくない。
プンフローのセラミックハニカムまたはオープンフロー
のメタルハニカムの耐火性三次元構造体に担持すること
が好ましい。すなわち、排ガス流が触媒に十分に接触し
て上流側触媒内および下流側触媒内を効率よく流通する
ことが排ガス浄化に必要であり、排ガス流路がオープン
フロー形状となっていることが好ましい。
の配置となっているが、一体の型の担体で上流側と下流
側の組成を分離した形状であれば、同様の効果が期待で
きる。
部の脱イオン水に溶解し、アンモニアを加えてpHを8
〜10に調整した銀アンモニア錯体溶液を得た。
ZSM5 100重量部を100重量部の脱イオン水に
分散させ、これに前記銀アンモニア錯体溶液を加えて3
時間以上攪拌した。その後、150〜250℃で12時
間乾燥させ、さらに500℃で焼成して銀イオン交換Z
SM5を得た。
量部を脱イオン水に投入し、湿式粉砕してスラリー化し
た。
インチ当たり約400個のオープンフローのガス流通セ
ルを有する10.3cm径×15.5cm長さの円筒状コー
ジエライト製ハニカム担体を浸漬し、250℃で1時間
乾燥し、次いで500℃で1時間焼成して上流側用触媒
を作製した。
持量は、耐火性三次元構造体1リットル当たりそれぞれ
130g及び8.3gであった。
東ソー株製のSiO2/Al2O3比=30のモルデナイ
ト45重量部を、脱イオン水に投入し、湿式粉砕してス
ラリー化した。
約400個のオープンフローのガス流通セルを有する1
0.3cm径×15.5cm長さの円筒状コージエライト製
ハニカム担体を浸漬し、250℃で1時間乾燥し、次い
で500℃で1時間焼成した。さらに、白金アンミン水
溶液を用いて白金が1重量%担持した下流側用触媒を得
た。
イトをSiO2/Al2O3比=20のフェリエライトと
した他は、実施例1と同様にして銀イオン交換フェリエ
ライトを得た。以下実施例1と同様にして、上流側と下
流側の触媒を作製した。
イトをSiO2/Al2O3比=25のフェリエライトと
した他は、実施例1と同様にして銀イオン交換フェリエ
ライトを得た。以下実施例1と同様にして、上流側と下
流側の触媒を作製した。
イトをSiO2/Al2O3比=30のモルデナイトとし
た他は、実施例1と同様にして銀イオン交換モルデナイ
トを得た。以下実施例1と同様にして、上流側と下流側
の触媒を作製した。
部の脱イオン水に溶解し、東ソー株製のZSM5(Si
O2/Al2O3比=40のアンモニア型)を用いて実施
例1と同様にイオン交換し銅イオン交換ゼオライトを得
た。以下実施例1と同様にして、上流側と下流側の触媒
を作製した。
液を用いる代わりにPdアンミン水酸塩を用いて、Pd
を1重量部担持する以外は実施例1と同様にして触媒を
調製した。
液を用いる代わりにRhアンミン水酸塩を用いて、Rh
を0.5重量部担持する以外は、実施例1と同様にして
触媒を調製した。
いる代わりに第一希元素株製ジルコニアRC−100に
タングステンを1重量%添加した粉末を用いた以外は、
実施例1と同様にして触媒を作製した。
部の脱イオン水に溶解させ、アンモニアを加えたpHを
8〜10に調整し、銀アンモニア錯体溶液を得た。
ZSM5100重量部を100重量部の脱イオン水に分
散させ、前記銀アンモニア錯体溶液を加えて3時間以上
攪拌した。その後150〜250℃で12時間乾燥さ
せ、500℃で焼成して銀イオン交換ZSM5を得た。
量部を脱イオン水に投入し、湿式粉砕してスラリー化し
た。
たり約400個のオープンフローのガス流通セルを有す
る10.3cm径×15.5cm長さの円筒状コージエライ
ト製ハニカム担体を浸漬し250℃で1時間乾燥し、次
いで500℃で1時間焼成して触媒を作製した。
は、耐火性三次元構造体1リットル当たりそれぞれ13
0g及び8.3gであった。
ソー株製のSiO2/Al2O3比=30のモルデナイト
45重量部を脱イオン水に投入し、湿式粉砕してスラリ
ー化した。
たり約400個のオープンフローのガス流通セルを有す
る10.3cm径×15.5cm長さの円筒状コージエライ
ト製ハニカム担体を浸漬し250℃で1時間乾燥し、次
いで500℃で1時間焼成して触媒を作製した。
側触媒との位置を逆に配置した触媒を作製した。 (触媒の評価)実施例1〜8及び比較例1〜3で得られ
た触媒のディーゼルエンジン排ガス浄化性能を以下の方
法で評価した。
ンジン(2800cc)車両を用いて、燃料に硫黄含有
量0.05重量%の軽油を使用し、シャシダイナモでN
EW−ECEモードを走行した。排ガスの分析は、堀場
製作所製ガス分析計(MEXA9100)で測定し浄化
率を算出した。結果を表1に示す。
較例1ではNOxの浄化に関しては実施例と同じレベル
であるが、一酸化炭素、炭化水素の浄化率が極端に低下
している。比較例2の下流側触媒のみを上流側および下
流側に配置した場合は、一酸化炭素および炭化水素の浄
化能力はあるが、NOxの浄化能力が低い。また、比較
例3の上流側触媒と下流側触媒の配置を逆にした場合
は、炭化水素が先に浄化され、NOxの浄化の際には還
元剤となる炭化水素などが存在しないのでNOxの浄化
能力を示さず浄化率が低い。
側触媒と下流側触媒とを、それぞれ別種組成のものとし
て分けて配置することにより、NOx、炭化水素、一酸
化炭素が効率よく浄化され触媒としての性能を発揮させ
ることができる。
銀、銅をイオン交換で担持したゼオライトを、下流側触
媒にチタニアにPt、Pd、Rhを担持したものおよ
び、タングステンをジルコニアに担持しさらにPtを担
持したものは、上記の比較例1〜3に比べてNOx、炭
化水素、一酸化炭素が効率よく浄化されることを示して
いる。
化触媒を用いれば酸素を多く含むディーゼルエンジンの
排ガス中のNOx上流側で効率的に除去することがで
き、上流側触媒で還元剤として反応しなかった炭化水
素、一酸化炭素等が下流側触媒で除去できる。つまり、
組成の異なる2つのディーゼルエンジン用排ガス浄化触
媒を所定の流路の位置に配置することで、それぞれの触
媒機能を効率よく利用でき、ディーゼルエンジンの排ガ
スを浄化することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】排ガス流路の上流側に、Ag、Cuの少な
くとも1種をイオン交換で1〜15重量%含むゼオライ
トを主成分とする上流側触媒と、該排ガス流路の下流側
にはチタニアおよび/またはタングステンを含む酸化物
の耐熱性粉末とゼオライト粉末に、Pt、Pd、Rh、
Irから選ばれる少なくとも1種の元素を0.05〜1
0重量%担持した下流側触媒と、を配置してなることを
特徴とするディーゼルエンジン用排ガス浄化触媒。 - 【請求項2】前記ゼオライトはSiO2/Al2O3(モ
ル)比が10〜500のフェリエライト、ZSM5、モ
ルデナイト、Y型ゼオライトから選ばれる少なくとも1
種を含むことを特徴とする請求項1に記載のディーゼル
エンジン用排ガス浄化触媒。 - 【請求項3】前記上流側触媒と前記下流側触媒との重量
比が5:1から1:5の範囲である請求項1に記載のデ
ィーゼルエンジン用排ガス浄化触媒。 - 【請求項4】前記上流側触媒および下流側触媒は耐火性
三次元構造体に担持されている請求項1から請求項3に
記載のディーゼルエンジン用排ガス浄化触媒。 - 【請求項5】前記耐火性三次元構造体は、オープンフロ
ーのセラミックハニカムまたはオープンフローのメタル
ハニカムである請求項4に記載のディーゼルエンジン用
排ガス浄化触媒。 - 【請求項6】前記上流側触媒と前記下流側触媒は、前記
耐火性三次元構造体中の上流側と下流側とでそれぞれ分
離して配置されていることを特徴とする請求項1および
請求項3に記載のディーゼルエンジン用排ガス浄化触
媒。
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JP30125599A Expired - Fee Related JP4436949B2 (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | ディーゼルエンジン用排ガス浄化触媒 |
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