JP2001120361A - 伸縮部材、筒状体及び成形体 - Google Patents

伸縮部材、筒状体及び成形体

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JP2001120361A JP30782899A JP30782899A JP2001120361A JP 2001120361 A JP2001120361 A JP 2001120361A JP 30782899 A JP30782899 A JP 30782899A JP 30782899 A JP30782899 A JP 30782899A JP 2001120361 A JP2001120361 A JP 2001120361A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内筒の押し込み方向への移動に対しての摩擦
力が安定する伸縮部材を提供する。 【解決手段】 外筒3に内筒2を軸方向への移動自在に
挿嵌し、外筒3及び内筒2の間に、互いの移動を拘束す
るロック機構(係合部36,ロックレバー動作機構2
2)を設け、外筒3にホルダ(筒状体)4を固定し、該
ホルダ4がその内周面を内筒2の外周面に摺動させるこ
とによって外筒及び3内筒2の相対移動に対して制動力
を付与する伸縮部材におけるホルダ4を、内筒2との対
向側に設けられ、内筒2の周面との間で転動する摩擦体
(成形体)43を保持すべき制動室(凹部)42を備
え、該制動室42は、内筒2の押し込み方向へ向かうに
従ってその空間が小さくなるようなテーパ面41と、前
記押し込み方向に適長離隔し、テーパ面41と交叉して
設けられた第1及び第2移動端面44a,44bとを備
える構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として机,椅
子,テーブル,及びベッド等の脚体の高さを調整する伸
縮部材、並びに該伸縮部材の伸縮動作に摩擦力を付与す
る筒状体及び該筒状体に内装される成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】図23は、従来の伸縮部材の構成を示す
一部縦断面図である。この伸縮部材100は、特公昭6
2−38967号公報に開示されている高さの段階的な
調整機構を有しており、例えばテーブルTの脚体の下端
部に夫々取り付けて用いられるが、図23では説明を簡
略化するために、テーブルTの裏面のコーナ部分に夫々
下方へ突設された前記脚体の取付用のねじ部Sを、その
内筒2の上端部に溶接された端蓋21の中央部に穿設さ
れたねじ孔21aに直接的に螺合して固定してある。
【0003】この伸縮部材100は、上述した内筒2を
その内側にてスライド自在に外嵌された外筒3を備えて
いる。外筒3の下端部には、合成樹脂製の底蓋31がそ
の一部を内嵌されている。底蓋31には、その中央部に
底側からねじ32が挿通され、内筒2内に挿入された柱
状体33の基部34に穿設されたねじ孔34aに螺合さ
れ、この基部34を底蓋31の上面に固定している。
【0004】柱状体33は、基部34の上側に立設され
た直立部35を備え、直立部35には、その長手方向
(図23における上下方向)に適宜の間隔で孔状の係合
部36,36,…が複数穿設されている。これら係合部
36,36,…に対向した内筒2の内周面には、ロック
レバー動作機構22がねじ23,23により取り付けら
れている。
【0005】ロックレバー動作機構22は、その内筒2
への取付面を中央の辺部とした上方又は下方からの断面
視でコの字形(チャンネル形)をなす枠体24を備え、
この枠体24のコの字形(チャンネル形)の開口側を直
立部35側へ向けて配置してある。枠体24の内部に
は、係合部36,36,…に係合するロックレバー25
が、その中央部にて図23における前後方向の水平軸2
6に揺動自在に枢支されている。図23においては、ロ
ックレバー25の下側一端である爪部25aが係合部3
6,36,…の一つに係合している状態を示している。
このロックレバー25の図23に示した係合状態からの
時計方向への回転は、ロックレバー25の他端である拘
束部25bが枠体24の内筒2への取付側の内壁面に当
接されることにより拘束される一方、図23においてそ
の上側移動端にあるスライダ27の一部に当接されるこ
とにより拘束されるようになっており、これにより係合
状態を維持している。また、図23におけるロックレバ
ー25の反時計方向への回転は、これと反対側への付勢
力をロックレバー25に付与しているスプリング28に
抗するのみで許容された状態となっている。
【0006】従って、内筒2を外筒3から引き出す方向
へ移動する、即ち伸縮部材100を伸長するのに伴い、
内筒2とともにロックレバー動作機構22が外筒3に対
して相対的に上昇し、ロックレバー25の爪部25aが
現在係合している係合部36の上端に当接される。更な
る内筒2の上昇に伴い、ロックレバー25はスプリング
28の付勢力に抗して図23における反時計方向へ回転
し、この係合部36との係合が解除される。そして、前
記係合部36の上側に隣接する別の係合部36の位置に
爪部25aが到達するのに伴い、スプリング28の付勢
力がロックレバー25を時計方向へ回転させ、再びロッ
クレバー25と係合部36との係合状態が得られる。
【0007】このように、ロックレバー25と複数の係
合部36,36,…との係合により、係合部36,3
6,…が配設された間隔での伸縮部材100の長さ調整
を行うことができるようになっている。また、最上段の
係合部36を越えて内筒2とともにロックレバー動作機
構22が上昇されるのに伴い、この係合部36の上方の
適宜位置にロックレバー動作機構22側へ突設された制
御片37aに、スライダ27の上端部が当接する。スラ
イダ27は、枠体24のコの字形(チャンネル形)の端
壁に厚さ方向(図23における前後方向)に穿設された
上下方向の長孔24aに、図23における前後方向の突
起部27aを嵌合しており、制御片37aによって、こ
の長孔24aに沿って下方へ押し下げられる。長孔24
aの下端位置まで押し下げられるスライダ27は、ロッ
クレバー25をスプリング28の付勢力に抗して反時計
方向に回転させるとともに、爪部25aと係合部36と
の間に介入して、これらの係合を阻止する。
【0008】これによって、ロックレバー動作機構22
とともに内筒2の下降、即ち押し込み方向への移動が許
容される。内筒2とともに下降するロックレバー動作機
構22は、最下段の係合部36の下方の適宜位置に突設
された前記制御片37aと同様の制御片37bにより、
そのスライダ27を前述と反対の動作により押し上げら
れ、このスライダ27によるロックレバー25の係合阻
止状態が解除される。そして、再びロックレバー動作機
構22を内筒2とともに上昇することにより、ロックレ
バー25が最下段の係合部36に係合し、元の図23の
如き状態に戻る。
【0009】図24は、図23の一部拡大図である。外
筒3の上端部には、その内周面が内筒2の外周面に接す
る筒状のホルダ4が取り付けられている。このホルダ4
は、その内周面にて、内筒2を外筒3に対して同心的に
保持するとともに、内筒2の移動に対して或る程度の摩
擦抵抗を付与している。また、ホルダ4の内周面には、
内筒2の外周面に対向する面がテーパ面41とされた制
動室42が周設され、この制動室42にはOリングから
なる摩擦体43が填め込まれている。
【0010】図24(a)に示すように、内筒2を外筒
3から引き出す方向へ移動する際には、摩擦体43は、
内筒2の移動に連れて制動室42の上端位置である上側
移動端面44(図24(b)及び図24(c)参照)に
当接するまで上方へ移動する。一方、図24(b)に示
すように、内筒2を外筒3に押し込む方向へ移動する際
には、摩擦体43は、内筒2の移動に連れて制動室42
の下部位置へ移動し、やがてテーパ面41に当接され
る。この当接により、摩擦体43は内筒2の外周面とテ
ーパ面41との間に挟まれて適度に潰されつつ転動し、
この転動によって内筒2の押し込み方向への移動の際に
適度な摩擦力(制動力)を付与して、伸縮部材100の
長さを短く調整する際の、内筒2の急激な押し込み方向
への移動を抑制するようにしてあり、このようなテーパ
面41を有する制動室42と摩擦体43とによる制動機
構は、本願発明者により実公平4−25003号公報に
開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の伸縮部材100においては、ホルダ4に周設された
制動室42がテーパ面41により片側縦断面視で逆直角
三角形状をなすため、図24(b)に示した如き状態か
ら内筒2を更に押し込む方向へ移動するのに伴い、図2
4(c)に示す如く、摩擦体43がテーパ面41の更に
下部位置、即ち制動室42の大きさが摩擦体43の径寸
法よりも非常に小さい位置へ移動するために、変形が大
きくなって転動し難くなり、内筒2の押し込み方向への
移動に対する摩擦力が安定しない虞があった。
【0012】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、Oリングの如き摩擦体の制動
室内における転動が妨げられないように制動室を形成す
ることにより、内筒の押し込み方向への移動に対しての
摩擦力が安定する伸縮部材、ホルダの如き筒状体、及び
摩擦体の如き成形体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る伸縮部材
は、外筒に内筒を軸方向への移動自在に挿嵌し、前記外
筒及び内筒の間に、互いの移動を拘束するロック機構を
設け、前記外筒及び内筒の何れか一方の周面に筒状体を
固定し、該筒状体がその内周面又は外周面を他方の周面
に摺動させることによって前記外筒及び内筒の相対移動
に対して制動力を付与すべくなしてある伸縮部材におい
て、前記筒状体が、前記他方の周面との対向側に設けら
れ、前記他方の周面との間で転動する成形体を保持すべ
き凹部を備え、該凹部が、前記他方の相対移動方向へ向
かうに従ってその空間が小さくなるようなテーパ面と、
前記相対移動方向に適長離隔し、前記テーパ面と交叉し
て設けられた2つの面とを少なくとも備えていることを
特徴とする。
【0014】第2発明に係る伸縮部材は、第1発明の伸
縮部材において、前記筒状体が、前記2つの面の何れか
一方の面を含む部分と、他方の面を含む部分とを別体に
備えていることを特徴とする。
【0015】第3発明に係る伸縮部材は、第1又は第2
発明の伸縮部材において、前記2つの面のうちの前記空
間が大きい側の面が、前記他方の周面から離隔する方向
へ向かうに従って前記空間が小さい側の面から離隔する
ようにテーパ状に形成されていることを特徴とする。
【0016】第4発明に係る伸縮部材は、第1〜第3発
明の伸縮部材において、前記成形体が、複数の玉状体又
はころ状体を連結してなり、前記他方の周面との間で転
動することによって、前記外筒及び内筒の前記相対移動
に対して制動力を付与すべくなしてあることを特徴とす
る。
【0017】第5発明に係る伸縮部材は、第1〜第4発
明の伸縮部材において、前記成形体が、リング状をなし
ていることを特徴とする。
【0018】第6発明に係る伸縮部材は、第1〜第5発
明の伸縮部材において、前記成形体が、ウレタン樹脂製
であることを特徴とする。
【0019】第7発明に係る筒状体は、孔及び該孔に軸
方向への相対移動自在に挿嵌される柱体の何れかの一方
の周面に固定され、その内周面又は外周面を他方の周面
に摺動させることによって前記孔及び柱体の相対移動に
対して制動力を付与する筒状体であって、前記他方の周
面との対向側に設けられ、前記他方の周面との間で転動
する成形体を保持すべき凹部を備え、該凹部が、前記他
方の相対移動方向へ向かうに従ってその空間が小さくな
るようなテーパ面と、前記相対移動方向に適長離隔し、
前記テーパ面と交叉して設けられた2つの面とを少なく
とも備えていることを特徴とする。
【0020】第8発明に係る筒状体は、第7発明の筒状
体において、前記2つの面の何れか一方の面を含む部分
と、他方の面を含む部分とが別体に設けられていること
を特徴とする。
【0021】第9発明に係る筒状体は、第7又は第8発
明の筒状体において、前記2つの面のうちの前記空間が
大きい側の面が、前記他方の周面から離隔する方向へ向
かうに従って前記空間が小さい側の面から離隔するよう
にテーパ状に形成されていることを特徴とする。
【0022】第10発明に係る成形体は、孔及び該孔に
軸方向への相対移動自在に挿嵌される柱体の間に介在さ
れ、前記孔及び柱体の相対移動に対して制動力を付与す
る成形体であって、複数の玉状体又はころ状体を連結し
てなることを特徴とする。
【0023】第11発明に係る成形体は、第10発明の
成形体において、リング状に連結してなることを特徴と
する。
【0024】第12発明に係る成形体は、第10又は第
11発明の成形体において、ウレタン樹脂製であること
を特徴とする。
【0025】第1発明に係る伸縮部材においては、外筒
に内筒を軸方向への移動自在に挿嵌し、外筒及び内筒の
間に、互いの移動を拘束するロック機構を設け、外筒及
び内筒の何れか一方の周面にホルダの如き筒状体を固定
し、該筒状体がその内周面又は外周面を他方の筒の周面
に摺動させることによって、前記相対移動に対して制動
力を付与する伸縮部材にあって、前記筒状体が、前記他
方の筒の周面との対向側に設けられ、前記他方の筒の周
面との間で転動する摩擦体の如き成形体を保持すべき制
動室の如き凹部を備え、該凹部が、前記他方の筒の相対
移動方向へ向かうに従ってその空間が小さくなるような
テーパ面と、前記相対移動方向に適長離隔し、前記テー
パ面と交叉して設けられた2つの面とを少なくとも備え
る構成としたので、外筒及び内筒を伸長又は短縮する際
の、成形体(摩擦体)の極端な変形を回避することがで
き、制動力(摩擦力)が安定する。
【0026】なお、前記凹部は、従来構成のように一つ
であって、前記一方の筒に周設する構成であってもよ
く、また、例えば前記一方の筒の周方向に複数設け、夫
々の凹部に成形体を内装する構成でもよい。また、成形
体は、従来構成の如きOリング以外にも、ころ状体及び
球状体等、前記他方の筒の周面で転動するような形状で
あればよく、その形状は限定されない。
【0027】また、前記凹部は、前述した如き片側縦断
面視で台形状(又は逆台形状)に形成し、その対向する
長辺及び短辺により夫々摩擦体の両側の移動端を規定す
る構成とすることができる。
【0028】また、本発明においては、筒状体を、内筒
側に固定し、該筒状体及び成形体を外筒の内周面と摺動
させるように構成してもよい。また、図23に示した如
く外筒を下側に設け、内筒をその上方へ伸長するような
構成でもよく、また、これとは反対に内筒を下側に設
け、外筒をその上方へ伸長するような構成としてもよ
い。さらに、上方からの荷重を支持するだけでなく、例
えば外筒の底部にて天井から本発明に係る伸縮部材を垂
設し、下方への荷重を支持するように構成してもよく、
その姿勢について限定するものではない。従って、伸縮
部材の姿勢と凹部及び成形体の制動力の発生方向とは互
いに何れの向きであってもよく、伸縮部材の用途に応じ
て凹部の向きを設定すればよい。
【0029】第2発明に係る伸縮部材においては、筒状
体が、前記2つの面の何れか一方の面を含む部分と、他
方の面を含む部分とを別体に備える構成としたので、筒
状体に形成された凹部への成形体の内装が容易となると
ともに、前記凹部を含めて比較的複雑な形状となる筒状
体の成形を容易にすることができる。
【0030】第3発明に係る伸縮部材においては、前記
2つの面のうちの前記空間が大きい側の面が、前記他方
の周面から離隔する方向へ向かうに従って前記空間が小
さい側の面から離隔するようにテーパ状に形成される構
成としたので、例えば、従来構成の如き伸縮部材の姿勢
及び凹部(制動室)の形成方向にあっては、外筒及び内
筒を伸長動作する場合、成形体が凹部内における前記空
間が大きい側の移動端に到達した際に、成形体が他方の
筒の周面から離隔して成形体との摩擦力が低減され、小
さい力で伸長動作を行なうことが可能である。
【0031】第4発明に係る伸縮部材においては、成形
体が、複数の玉状体又はころ状体を連結してなり、前記
他方の筒の周面との間で転動することによって、外筒及
び内筒の相対移動に対して制動力を付与する構成とした
ので、成形体と前記他方の筒及びテーパ面とが略点接触
することになり、外筒及び内筒を伸長又は短縮する際の
制動力(摩擦力)が安定する。
【0032】第5発明に係る伸縮部材においては、成形
体が、リング状をなしている構成としたので、従来構成
と同様に、外筒及び内筒の全周に亘って均一な制動力
(摩擦力)を付与することができる。
【0033】第6発明に係る伸縮部材においては、成形
体が、ウレタン樹脂製である構成としたので、成形体
の、前記他方の筒の周面及びテーパ面との転動が滑らか
となり、外筒及び内筒を伸長又は短縮する際の制動力
(摩擦力)が安定する。
【0034】なお、上述した各発明に係る伸縮部材にお
いて、外筒及び内筒は従来構成の如き円筒状とすること
ができるほか、角形,長円形等の様々な断面形状とする
ことが可能である。
【0035】また、本発明に係る伸縮部材は、机,椅
子,テーブル,及びベッド等の脚体又はそのアタッチメ
ントとして用いることができるほか、ジャッキ,建設現
場における足場の支持脚,排水用溝の建設時の土止め板
を保持する棒部材等のその他の伸縮を要する部材として
利用することができる。
【0036】第7発明に係る筒状体においては、孔及び
該孔に軸方向への相対移動自在に挿嵌される柱体の何れ
か一方の周面に固定され、その内周面又は外周面を他方
の周面に摺動させることによって前記孔及び柱体の相対
移動に対して制動力を付与するホルダの如き筒状体にあ
って、前記他方の周面との対向側に設けられ、前記他方
の周面との間で転動する摩擦体の如き成形体を保持すべ
き制動室の如き凹部を備え、該凹部は、前記他方の相対
移動方向へ向かうに従ってその空間が小さくなるような
テーパ面と、前記相対移動方向に適長離隔し、前記テー
パ面と交叉して設けられた2つの面とを少なくとも備え
る構成としたので、孔及び柱体を相対移動する際の、成
形体(摩擦体)の極端な変形を回避することができ、制
動力(摩擦力)が安定する。
【0037】なお、前記凹部は、従来構成のように一つ
であって、前記一方に周設する構成であってもよく、ま
た、例えば前記一方の周方向に複数設け、夫々の凹部に
成形体を内装する構成でもよい。また、成形体は、従来
構成の如きOリング以外にも、ころ状体及び球状体等、
前記他方の周面で転動するような形状であればよく、そ
の形状は限定されない。
【0038】また、前記凹部は、前述した如き片側縦断
面視で台形状(又は逆台形状)に形成し、その対向する
長辺及び短辺により夫々摩擦体の両側の移動端を規定す
る構成とすることができる。
【0039】なお、本発明においては、相対移動対象を
筒状の部材に限定するものではなく、孔を有する部材
と、この孔に挿嵌される柱体(又は筒体でもよい)を軸
方向へ相対移動する構成であればよく、その適用範囲を
伸縮部材に限定するものではない。
【0040】また、筒状体を、孔側に固定し、柱体の外
周面と摺動させるように構成してもよく、また、これと
は反対に柱体の外周面に固定し、孔の周面と摺動させる
ように構成してもよい。
【0041】第8発明に係る筒状体においては、前記2
つの面の何れか一方の面を含む部分と、他方の面を含む
部分とが別体に設けられる構成としたので、これに形成
される凹部への成形体の内装が容易となるとともに、前
記凹部を含めて比較的複雑な形状となる筒状体の成形を
容易にすることができる。
【0042】第9発明に係る筒状体においては、前記2
つの面のうちの前記空間が大きい側の面が、前記他方の
周面から離隔する方向へ向かうに従って前記空間が小さ
い側の面から離隔するようにテーパ状に形成される構成
としたので、例えば、従来構成の如き伸縮部材の姿勢及
び凹部(制動室)の形成方向にあっては、外筒及び内筒
を伸長動作する場合、成形体が凹部内における前記空間
が大きい側の移動端に到達した際に、成形体が他方の筒
の周面から離隔して成形体との摩擦力が低減され、小さ
い力で伸長動作を行なうことが可能である。
【0043】第10発明に係る成形体においては、孔及
び該孔に軸方向への相対移動自在に挿嵌される柱体の間
に介在され、孔及び柱体の相対移動に対して制動力を付
与する成形体にあって、複数の玉状体又はころ状体を連
結してなる構成としたので、孔及び/又は柱体の周面と
略点接触することになり、孔及び柱体の相対移動に対し
て安定した制動力(摩擦力)を付与することが可能であ
る。
【0044】なお、この発明においては、上述した成形
体を孔及び柱体の間に直接的に介在させる構成、孔又は
柱体の何れか一方の他方との対向側に凹部を設け、この
凹部に成形体を内装する構成、並びに筒状体(ホルダ)
を介して成形体を保持させる構成等の様々な構成とする
ことができる。
【0045】第11発明に係る成形体においては、リン
グ状に連結してなる構成としたので、孔及び柱体の全周
に亘って均一な制動力(摩擦力)を付与することができ
る。
【0046】第12発明に係る成形体においては、ウレ
タン樹脂製である構成としたので、孔及び/又は柱体の
周面での転動が滑らかとなり、孔及び柱体の相対移動に
対して安定した制動力(摩擦力)を付与することが可能
である。
【0047】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。
【0048】実施の形態1.図1は、本発明に係る伸縮
部材の実施の形態1を示す一部縦断面図である。本実施
の形態に係る伸縮部材1は、例えば、図1に示す如くテ
ーブルTの裏面のコーナ部分に夫々下方へ突設されたね
じ部Sを、その円筒状をなす内筒2の上端部に溶接され
た円盤状をなす端蓋21の中央部に穿設されたねじ孔2
1aに螺合して固定する。
【0049】なお、本発明に係る伸縮部材1も前述した
従来構成と同様に、直接的にテーブルTに取り付けるの
ではなく、テーブルTが予め装備している脚体の下端部
に取り付ける構成としてもよく、これによってテーブル
Tの高さを比較的高くしたい場合には、非常に長寸の伸
縮部材1を使用する必要がない。一般的には、テーブル
Tの高さの全域に亘って伸縮調整することは少ないの
で、このような構成とすることで低コストに伸縮機能を
テーブルTに付与することができるものである。
【0050】この伸縮部材1は、上述した内筒2をその
内側にてスライド自在に外嵌された外筒3を備えてい
る。外筒3の下端部には、合成樹脂製の短寸円柱状の底
蓋31がその厚さ方向の半分部分を内嵌され、残りの半
分部分の径寸法は、外筒3の外側寸法に一致させてい
る。底蓋31には、その中心部に底側からねじ32が挿
通され、内筒2内に挿入された柱状体33の半円板状を
なす基部34に穿設されたねじ孔34aに螺合され、こ
の基部34を底蓋31の上面に固定している。
【0051】柱状体33は、基部34の上側に立設さ
れ、内筒2の内周に突設された図示しない複数のガイド
部によって内筒2内を上下方向への移動自在とされた板
状の直立部35を備え、直立部35には、その長手方向
(図1における上下方向)に適宜の間隔で孔状の係合部
36,36,…が複数穿設されている。これら係合部3
6,36,…に対向した内筒2の内周面には、係合部3
6,36,…とともにロック機構をなすロックレバー動
作機構22がねじ23,23により取り付けられてい
る。
【0052】ロックレバー動作機構22は、その内筒2
への取付面を中央の辺部とした上方又は下方からの断面
視でコの字形(チャンネル形)をなす枠体24を備え、
この枠体24のコの字形(チャンネル形)の開口側を直
立部35側へ向けて配置してある。枠体24の内部に
は、係合部36,36,…に係合するロックレバー25
が、その中央部にて図1における前後方向の水平軸26
に揺動自在に枢支されている。図1においては、ロック
レバー25の下側一端である爪部25aが係合部36,
36,…の一つに係合している状態を示している。この
ロックレバー25の図1に示した係合状態からの時計方
向への回転は、ロックレバー25の他端である拘束部2
5bが枠体24の内筒2への取付側の内壁面に当接され
ることにより拘束される一方、図1においてその上側移
動端にあるスライダ27の一部に当接されることにより
拘束されるようになっており、これにより係合状態を維
持している。また、図1におけるロックレバー25の反
時計方向への回転は、これと反対側への付勢力をロック
レバー25に付与しているスプリング28に抗するのみ
で許容された状態となっている。
【0053】従って、内筒2を外筒3から引き出す方向
へ移動する、即ち伸縮部材1を伸長するのに伴い、内筒
2とともにロックレバー動作機構22が外筒3に対して
相対的に上昇し、ロックレバー25の爪部25aが現在
係合している係合部36の上端に当接される。更なる内
筒2の上昇に伴い、ロックレバー25はスプリング28
の付勢力に抗して図1における反時計方向へ回転し、こ
の係合部36との係合が解除される。そして、前記係合
部36の上側に隣接する別の係合部36の位置に爪部2
5aが到達するのに伴い、スプリング28の付勢力がロ
ックレバー25を時計方向へ回転させ、再びロックレバ
ー25と係合部36との係合状態が得られる。
【0054】このように、ロックレバー25と複数の係
合部36,36,…との係合により、係合部36,3
6,…が配設された間隔での伸縮部材1の長さ調整を行
うことができるようになっている。また、最上段の係合
部36を越えて内筒2とともにロックレバー動作機構2
2が上昇されるのに伴い、この係合部36の上方の適宜
位置にロックレバー動作機構22側へ突設された制御片
37aに、スライダ27の上端部が当接する。スライダ
27は、枠体24のコの字形(チャンネル形)の端壁に
厚さ方向(図1における前後方向)に穿設された上下方
向の長孔24aに、図1における前後方向の突起部27
aを嵌合しており、制御片37aによって、この長孔2
4aに沿って下方へ押し下げられる。長孔24aの下端
位置まで押し下げられるスライダ27は、ロックレバー
25をスプリング28の付勢力に抗して反時計方向に回
転させるとともに、爪部25aと係合部36との間に介
入して、これらの係合を阻止する。
【0055】これによって、ロックレバー動作機構22
とともに内筒2の下降、即ち押し込み方向への移動が許
容される。内筒2とともに下降するロックレバー動作機
構22は、最下段の係合部36の下方の適宜位置に突設
された前記制御片37aと同様の制御片37bにより、
そのスライダ27を前述と反対の動作により押し上げら
れ、このスライダ27によるロックレバー25の係合阻
止状態が解除される。そして、再びロックレバー動作機
構22を内筒2とともに上昇することにより、ロックレ
バー25が最下段の係合部36に係合し、元の図1の如
き状態に戻る。
【0056】図2は、本発明に係る筒状体としてのホル
ダを示す図1の一部拡大図である。外筒3の上端部に
は、その内周面が内筒2の外周面に接する筒状のホルダ
4が取り付けられている。この筒状体をなすホルダ4
は、その内周面にて、内筒2を外筒3に対して同心的に
保持するとともに、内筒2の移動に対して或る程度の摩
擦抵抗を付与している。また、ホルダ4の内周面には、
内筒2の外周面に対向する面がテーパ面41とされた凹
部をなす制動室42が周設され、この制動室42には成
形体としてのOリングからなる摩擦体43が填め込まれ
ている。
【0057】本実施の形態の制動室42は、従来構成で
は片側縦断面視で逆直角三角形状であったものを、その
下端部から一部分を塞いで逆台形状をなすように形成し
たものである。従って、前記断面におけるその上側長辺
部を第1移動端面44a(従来構成では単に移動端面4
4と称した)とし、これに対して下側短辺部である第2
移動端面44bは、これがテーパ面41及び内筒2の外
周面とともに摩擦体43と接触した際に、摩擦体43を
極度に圧迫しないような幅寸法を有するように設定され
ている。
【0058】なお、ここで極度に圧迫しないとは、内筒
2を外筒3へ押し込む方向へ移動した際に摩擦体43が
その転動を維持できる程度である。
【0059】従って、図2(a)に示すように、内筒2
を外筒3から引き出す方向へ移動する際には、摩擦体4
3は、内筒2の移動に連れて制動室42内を第1移動端
面44aに当接するまで上方へ移動する。この際に摩擦
体43は、内筒2の外周面と第1移動端面44aとに接
触しているため、転動はするが、さほどの抵抗力なしに
内筒2を引き出すことができるようになっている。
【0060】一方、図2(b)に示すように、内筒2を
外筒3に押し込む方向へ移動する際には、摩擦体43
は、内筒2の移動に連れて第2移動端面44bに当接す
るまで移動し、同時にテーパ面41に当接される。これ
により、摩擦体43は、内筒2の外周面とテーパ面41
と第2移動端面44bとの間で適度に圧迫されて変形す
るが、これら圧迫面に対しての転動は許容される。この
転動によって、内筒2の更なる押し込み方向への移動に
適当な制動力(摩擦力)を付与して、伸縮部材1の長さ
を短く調整する際の、内筒2の急激な押し込み方向への
移動を抑制するようにしてあるとともに、摩擦体43の
転動が維持されるために、前記摩擦力が過大となること
がない。
【0061】なお、以上に説明した如き制動力(摩擦
力)の作用方向を上下逆向きに設定する場合には、片側
縦断面視で逆台形状であった制動室42を台形状にすれ
ばよいことは云うまでもない。
【0062】実施の形態2.図3は、本発明に係る筒状
体としてのホルダの他の実施の形態(実施の形態2)を
示す斜視図であり、図4は、図3に示したホルダの分解
斜視図であり、図5は、図3に示したホルダの縦断面図
である。本実施の形態のホルダ4は、実施の形態1のホ
ルダ4の外筒3への填め込み部分の形状を変更したもの
であり、このホルダ4を、該ホルダ4に形成される制動
室42の上下方向の中途にて分割する形態とするととも
に、制動室42の形状を改良した構成としてある。この
ことを除けば、その他の構成及び作用は実施の形態1と
同様であり、同一参照符号を付してその詳細な説明は省
略する。
【0063】つまり、実施の形態1においては、ホルダ
4の外筒3への填め込み部分の形状を、外筒3の内外周
面を挟み込むように構成してあったが、本実施の形態に
おいては、その填め込み部分40を外筒3の内周面に嵌
合するように構成してある。即ち、図3に示す如く、こ
の填め込み部分40をホルダ4の外径よりも縮径して形
成してある。また、填め込み部分40の外周面には、大
小夫々1つずつの突起を周設してあり、これによって図
3の如く外筒3に填め込まれるホルダ4の填め込み部分
40を外筒3の内周面に確実に保持するように密着性を
高めている。
【0064】また、本実施の形態のホルダ4は、図4に
その斜視図及び図5にその縦断面図を夫々示す如く、制
動室42をそのテーパ面41の中途にて上下に分割され
た第1及び第2ホルダ部分45,46から構成されてい
る。具体的には、第1及び第2ホルダ部分45,46の
分割面は、テーパ面41の中途から填め込み部分40の
端面に至っており、これによって図4及び図5に示す如
く第2ホルダ部分46を第1ホルダ部分45に内嵌する
ようになっている。
【0065】このように、第1移動端面44aを含む第
1ホルダ部分45と、第2移動端面44bを含む第2ホ
ルダ部分46との嵌合に先立って、第2ホルダ部分46
側の制動室42の半部に内装される摩擦体43は、その
下端面が制動室42の下側端面(第2移動端面44b)
に当接されるまで押し込まれる。この状態の第2ホルダ
部分46を第1ホルダ部分45へ下方から内嵌すること
によって、前述した如くに本実施の形態のホルダ4が完
成する。
【0066】以上のようにホルダ4を構成することによ
って、実施の形態1の如き一体型のホルダ4に比べて、
制動室42への摩擦体43の内装を容易にすることがで
きるとともに、ホルダ4の各部分(第1及び第2ホルダ
部分45,46)の成形を容易にすることができる。
【0067】完成されたホルダ4は、外筒3の内周面に
その填め込み部分40を内嵌されることによって外筒3
に固定される。これに先立って又はこの後に外筒3内に
挿入される内筒2は、制動室42の上半部の上側に位置
する第1ホルダ部分45の内周面と、制動室42の下半
部の下側に位置する第2ホルダ部分46の内周面とにそ
の外周面を保持される。従って、前者の内周面及び後者
の内周面の内径寸法D 1 ,D2 は、夫々内筒2の外径に
略一致させてある。
【0068】このような状態において摩擦体43の内径
寸法Di は、制動室42の上下方向、即ち摩擦体43の
移動方向の所定位置において、第1及び第2ホルダ部分
45,46のD1 ,D2 に一致するように設定されてい
る。好ましくは、制動室42の上側の第1移動端面44
a近傍に設定しておく。
【0069】このように設定しておくことにより、内筒
2を外筒3に押し込む方向に移動する、即ち伸縮部材1
を短縮するのに伴って、摩擦体43は、制動室42のテ
ーパ面41に沿って半径方向内方へ押圧され、外径寸法
o が小さくなる。即ち、前述した内径寸法Di も、こ
れに伴って小さくなり、内筒2の外周面に所要の制動力
(摩擦力)を付与することができるようになっている。
【0070】これとは反対に、内筒2を外筒3から引き
出す方向に移動する、即ち伸縮部材1を伸長するのに伴
って、摩擦体43は、制動室42のテーパ面41に沿っ
て移動(転動)しながらその弾性によって拡径する。即
ち、前述した内径寸法Di 及び外径寸法Do もこれに伴
って大きくなり、Di =D1 又はD2 となった時点で、
この摩擦体43による内筒2への摩擦力は略零となる。
しかし、実際には摩擦体43の内側の一部が内筒2の外
周面に当接するので摩擦力は零にはならない。
【0071】そして、摩擦体43の上面が第1移動端面
44aに到達した時点で、摩擦体43は第1移動端面4
4aのテーパに沿って更に拡径される。従って、摩擦体
43の全体部分が内筒2の外周面から離隔するので、前
述した摩擦力は零となる。このように、本実施の形態の
摩擦体43は、短縮及び伸長操作の際に常に安定した摩
擦力を付与することができるので、操作者に必要以上に
大きな力で操作をさせるようなことがない。
【0072】図6は、実施の形態2の制動室の詳細な形
状を示すその近傍の縦断面図である。第1移動端面44
aは、水平方向に対して4.5°〜5°程度に傾斜させ
るのが好ましい。これより大きい角度域においては、摩
擦体43の拡径効果は大きいが、逆に摩擦体43が制動
室42の上側端面から分離し難くなる。一方、これより
小さい角度域においては、摩擦体43の拡径効果が小さ
い。なお、同様に、テーパ面41も垂直方向に対して4
°〜5°程度に傾斜させるのが好ましい。
【0073】なお、上述したような本実施の形態の各傾
斜角度を一体型構造を有する実施の形態1のホルダ4に
適用することも可能である。
【0074】実施の形態3.図7は、本発明に係る成形
体としての摩擦体の他の実施の形態(実施の形態3)を
示す図であり、図7(a)にはその斜視図、図7(b)
にはその平面図を夫々示してある。本実施の形態の摩擦
体43は、図7(a)及び図7(b)に示す如く、複数
の球状のビーズ(数珠)体をその径寸法よりも小さい径
を有する複数の短寸円柱状の部材により連結し、全体と
してリング状に構成したものである。このことを除け
ば、その他の構成及び作用は実施の形態1及び2と同様
であり、同一参照符号を付してその詳細な説明は省略す
る。
【0075】本実施の形態の摩擦体43も実施の形態1
及び2と同様のホルダ4に内装する場合には、その全体
の外内径寸法は、実施の形態1及び2の摩擦体43のそ
れと同一となるように設定される。従って、各ビーズ体
の径寸法は略必然的に決まる。
【0076】ここでは、図7(b)に示す如く、全体の
外径寸法(Do )をφ49.5mm、全体の内径寸法
(Di )をφ42.4mm〜φ42.5mm、各ビーズ
体の径寸法を3.5mm、各ビーズ体を連結する円柱状
部材の径寸法をφ2.5mm等としてあり、これによっ
て各ビーズ体は、10°毎のピッチで配され、全体とし
て36個となる。
【0077】このように摩擦体43を構成することによ
って、摩擦体43が各ビーズ体にて内筒2の外周面及び
テーパ面41に対して略点接触することになり、実施の
形態1及び2で用いたOリングの如き摩擦体43に比べ
て硬い材質を用いても変形量が大きく、安定した制動力
(摩擦力)を得ることができる。また、硬い材質を用い
ることにより、繰り返し使用による耐久性も向上させる
ことが可能である。
【0078】具体的には、本実施の形態の摩擦体43の
主材質としてウレタン樹脂を用いた。摩擦体43の硬度
は、前述した寸法においては日本工業規格(JIS)の
Aコードで85±2程度が好ましい。
【0079】実施の形態4.図8は、本発明に係る成形
体としての摩擦体の更に他の実施の形態(実施の形態
4)を示す図であり、図8(a)にはその斜視図、図8
(b)にはその平面図を夫々示してある。本実施の形態
の摩擦体43は、図8(a)及び図8(b)に示す如
く、複数の球状のビーズ体を直接的に連結し、全体とし
てリング状に構成したものである。このことを除けば、
その他の構成及び作用は実施の形態3と同様であり、同
一参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0080】本実施の形態の摩擦体43も実施の形態1
及び2と同様のホルダ4に内装する場合には、その全体
の外内径寸法は、実施の形態1及び2の摩擦体43のそ
れと同一となるように設定される。従って、各ビーズ体
の径寸法は略必然的に決まる。
【0081】つまり、図8(b)には寸法を明記してい
ないが、各ビーズ体の径寸法は、実施の形態3の各ビー
ズ体の径寸法と同一になるべきである。但し、これに伴
って必然的にビーズ体の個数は増大することになる。
【0082】このように、本実施の形態の摩擦体43は
実施の形態3の摩擦体43に比べてビーズ体の個数が多
くなるため、内筒2の外周面及びテーパ面41による各
ビーズ体への圧縮力が分散され、変形が小さい。従っ
て、実施の形態3で用いた摩擦体43に比べて柔らかい
材質を用いても安定した制動力(摩擦力)を得ることが
できる。
【0083】実施の形態5.図9は、本発明に係る成形
体としての摩擦体の更に他の実施の形態(実施の形態
5)を示す図であり、図9(a)にはその斜視図、図9
(b)にはその平面図を夫々示してある。本実施の形態
の摩擦体43は、図9(a)及び図9(b)に示す如
く、複数の短寸円柱状のビーズ体をその径寸法よりも小
さい径を有する複数の短寸円柱状の部材により連結し、
全体としてリング状に構成したものである。このことを
除けば、その他の構成及び作用は実施の形態3と同様で
あり、同一参照符号を付してその詳細な説明は省略す
る。
【0084】本実施の形態の摩擦体43も実施の形態1
及び2と同様のホルダ4に内装する場合には、その全体
の外内径寸法は、実施の形態1及び2の摩擦体43のそ
れと同一となるように設定される。従って、各ビーズ体
の径寸法は略必然的に決まる。
【0085】但し、各ビーズ体の長さ寸法を或る程度変
更することは可能であるので、ビーズ体の個数を勘案し
乍ら前記長さ寸法を調整し、内筒2の外周面及びテーパ
面41に対する適切な制動力(摩擦力)のための適切な
接触面積を容易に得ることが可能である。
【0086】実施の形態6.図10は、本発明に係る筒
状体としてのホルダの更に他の実施の形態(実施の形態
6)を示す伸縮部材の要部の縦断面図である。本実施の
形態においては、ホルダ4を内筒2側に設け、これに伴
ってホルダ4の外周面に制動室42を配したものであ
る。このことを除けば、その他の構成及び作用は実施の
形態1と同様であり、同一参照符号を付してその詳細な
説明は省略する。
【0087】具体的には、内筒2の上端部に、その外周
面が外筒3の内周面に接する筒状のホルダ4が取り付け
られる。このホルダ4は、その外周面にて、外筒3を内
筒2に対して同心的に保持するとともに、外筒3の移動
に対して或る程度の摩擦抵抗を付与している。また、ホ
ルダ4の外周面には、外筒3の内周面に対向する面がテ
ーパ面41とされた制動室42が周設され、この制動室
42には実施の形態1と同様の摩擦体43が填め込まれ
ている。なお、制動室42の向きは、実施の形態1と同
様にしてある。
【0088】従って、図10(a)に示すように、外筒
3を引き上げる方向へ移動する際には、摩擦体43は、
外筒3の移動に連れて制動室42内を上側の第1移動端
面44aに当接するまで上方へ移動する。この際に摩擦
体43は、外筒3の内周面と第1移動端面44aとに接
触しているため、転動はするが、さほどの抵抗力なしに
外筒3を引き上げることができるようになっている。
【0089】一方、図10(b)に示すように、外筒3
に押し下げる方向へ移動する際には、摩擦体43は、外
筒3の移動に連れて下側の第2移動端面44bに当接す
るまで移動し、同時にテーパ面41に当接される。これ
により、摩擦体43は、外筒3の内周面とテーパ面41
と第2移動端面44bとの間で適度に圧迫されて変形す
るが、これら圧迫面に対しての転動は許容される。この
転動によって、外筒3の更なる押し下げ方向への移動に
適当な制動力(摩擦力)を付与して、外筒3の急激な押
し下げ方向への移動を抑制するようにしてあるととも
に、摩擦体43の転動が維持されるために、前記摩擦力
が過大となることがない。
【0090】なお、以上に説明した如き構成を上下逆向
きに設定することによって、そのまま実施の形態1の構
成に適用することも可能である。
【0091】実施の形態7.図11〜図14は、本発明
に係る伸縮部材の実施の形態7を示す一部縦断面図であ
り、図15は、図11の要部拡大図である。本実施の形
態の伸縮部材10は、例えば、ヘッドレスト部分の高さ
が調整自在とされた自動車の座席に設けられるものであ
る。
【0092】各図に示す如く、この伸縮部材10は、そ
の長軸に夫々平行であり、互いに対向する2つの平坦面
を有する長円状断面をなす外筒5に、この外筒5よりも
一周り小さな同様の形状をなす内筒6を外筒5に軸方向
への移動自在に挿嵌してあり、外筒5を前記座席の背も
たれ部分の上端部に埋設し、外筒5の上方へ内筒6を突
出させ、その突出した上端部を前記ヘッドレスト部分に
下方から埋設して用いるが、各図においては説明を簡略
化するため、伸縮部材10のみを図示してある。
【0093】外筒5の下端部には、ゴム材から形成され
た底蓋51がその一部を内嵌され、この嵌合部分に設け
られた2つのねじ孔51a,51aに外筒5の外側から
2本のねじ(図示せず)で固定されている。また、底蓋
51の外筒5の下端から突出する部分は外筒5の外側形
状に一致させてある。なお、本実施の形態の伸縮部材1
0は、このような底蓋51を備えるため、実施の形態1
と同様の用途に用いることも可能である。
【0094】底蓋51の上端部には、上方へ突出して内
筒6に挿通された矩形板状の柱状体52がその長手方向
を外筒5及び内筒6の長手方向(各図における上下方
向)に一致して立設され、その板面を外筒5及び内筒6
の断面における長軸に平行にして、外筒5及び内筒6の
中央に配置されている。
【0095】また、柱状体52には、その長手方向に長
いスリット53が穿設され、このスリット53の各図に
おける右側部分は波形に形成されて、その波形の各凹部
により複数の係合部54,54,…を形成している。各
係合部54の上部は、各図において左上方へ傾斜した傾
斜部54aが形成され、下部は、各図における横方向に
直線状とされている。最上段の係合部54の傾斜部54
aと連続するスリット53の上端部は、後述する係止ピ
ン63を前記最上段の係合部54から解除するための第
1制御部55aを形成し、また、最下段の係合部54の
直線状の下部と連続するスリット53の下端部は、前記
係止ピン63を前記最下段の係合部54に係止復帰させ
るための第2制御部55bを構成している。
【0096】一方、内筒6の下端部には、その外側を外
筒5の内周面に一致させた筒状のスペーサ61が外嵌固
定され、このスペーサ61によって内筒6の下端部は、
外筒5に同心的に維持されるとともに、内筒6の外筒5
に対する相対移動に対して或る程度の摩擦力を付与して
いる。
【0097】また、内筒6の対向した平坦面62,62
には、これらを各図における前後方向に貫通した前述の
係止ピン63が填め込まれている。この係止ピン63が
貫通する孔(ガイド孔)64は、各図における横方向
に、スリット53の左端及び係合部54,54,…の右
端に亘る長さを有し、この横方向の左端から下方へ略係
止ピン63の形寸法分の長さを夫々有する逆L字形に形
成されている。ここでは、このガイド孔64の横方向に
延びる部分を第1ガイド部64a、下方へ延びる部分を
第2ガイド部64bと夫々称する。
【0098】図11及び図15においては、係止ピン6
3は、中央にある係合部54の一つに係合しているとと
もに、第1ガイド部64aに係合している。このような
係合状態は、係合部54,54,…が設けられた側とは
反対側のスペーサ61の部分と、この部分と係止ピン6
3の左上部分に接して更に内筒6の対向側に達してルー
プ状をなし、各図における後方側に同様に配置されたU
の字形のスプリング65の付勢力によって維持されてい
る。
【0099】この状態においては、内筒6を外筒5へ押
し込む方向に移動しようとしても、即ち伸縮部材10を
短縮しようとしても、内筒6に設けられた第1ガイド部
64aの上端部と、外筒5に設けられた柱状体52の前
記係合部54の下端部との間に係止ピン63があって、
移動又は短縮できないようになっている。
【0100】一方、この図11及び図15の状態から内
筒6を外筒5から引き出す方向へ移動する、即ち伸縮部
材10を伸長させることにより、内筒6とともに、内筒
6に設けられたガイド孔64に係合する係止ピン63が
上方へ移動される。この際に、係止ピン63は、現在係
合している係合部54の傾斜部54aに沿って左上方に
移動し、即ちガイド孔64をスプリング65の付勢力に
抗して第1ガイド部64aに沿って左方へ移動する。こ
れによって、係止ピン63と前記係合部54との係合状
態が解除され、係止ピン63は、内筒6とともに更にス
リット53を上昇するとともに、前記係合部54に上側
に隣接する別の係合部54の位置に到達するのに伴っ
て、スプリング65の付勢力により、この係合部54に
係合し、再び図11及び図15の如き係合状態が得られ
る。
【0101】このような動作を繰り返して最上段の係合
部54に係合している状態から、図12に示す如く、更
に上方へ内筒6を移動するのに伴って、係止ピン63
は、スプリング65の付勢力に抗して前述と同様にこの
係合部54の傾斜部54を左上方へ移動しつつ、第1ガ
イド部64aを左方へ移動し、スリット53の第1制御
部55aに到達する。そして、更に上方へ内筒6を移動
するのに伴って、図13に示す如く、係止ピン63は、
ガイド孔64を第2ガイド部64bへ移動して、本図に
おける横方向への移動を拘束される。
【0102】この係止ピン63の横方向への拘束状態に
おいては、係止ピン63は、係合部54,54,…と係
合できないので、内筒6を下方に移動する、即ち伸縮部
材10を短縮することができるようになる。そして、図
14に示す如く、内筒6が下方移動端まで移動される
と、第2ガイド部64bの下端部に位置していた係止ピ
ン63がスリット53の下端である第2制御部55bに
当接されて、第2ガイド部64bを上方へ押し上げられ
る。これに伴って、係止ピン63は横方向への拘束を失
うので、第1ガイド部64aを本図における右方へ移動
し、最下段の係合部54に係合し、図3に示した如き元
の状態に戻る。
【0103】図16は、本発明に係る筒状体としてのホ
ルダの更に他の実施の形態(実施の形態7)を示す図1
1の要部の縦断面図であり、図17は、図16のA−A
断面図である。外筒5の上端部には、その内周面が内筒
6の外周面に接する長円筒状のホルダ7が取り付けられ
ている。このホルダ7は、その内周面にて、内筒6を外
筒5に対して同心的に保持するとともに、内筒6の移動
に対して或る程度の摩擦抵抗を付与している。また、図
17においてより明確なように、内筒6の対向した一対
の平坦面62,62に対応したホルダ7の位置に、実施
の形態1と同様の片側縦断面形状の制動室72,72が
夫々設けられ、各制動室72には、ゴム材からなるころ
状の摩擦体73が内装されている。
【0104】図16(a)に示すように、内筒6を外筒
5から引き出す方向へ移動する際には、各摩擦体73
は、内筒6の移動に連れて内筒6の平坦面62上を転動
し、制動室72内を上側の第1移動端面74aに当接す
るまで移動する。一方、図16(b)に示すように、内
筒6を外筒5に押し込む方向へ移動する際には、各摩擦
体73は、内筒6の移動に連れて内筒6の平坦面62上
を上述とは逆方向へ転動し、やがて第2移動端面74b
に当接され、同時にテーパ面71に当接される。これに
より、各摩擦体73は、内筒6の平坦面62とテーパ面
71と第2移動端面74bとの間で適度に圧迫されて変
形するが、これら圧迫面に対しての転動は許容される。
この転動によって、内筒6の更なる押し込み方向への移
動に適当な制動力(摩擦力)を付与して、伸縮部材10
の長さを短くする際の、内筒6の急激な押し込み方向へ
の移動を抑制するようにしてあるとともに、各摩擦体7
3の転動が維持されるために、前記摩擦力が過大となる
ことがない。
【0105】実施の形態8.図18は、本発明に係る伸
縮部材の更に他の実施の形態(実施の形態8)を示す断
面図である。本実施の形態の伸縮部材10は、実施の形
態7で用いた柱状の摩擦体73を実施の形態3で示した
如きビーズ状に改良したものである。このことを除け
ば、その他の構成及び作用は実施の形態6と同様であ
り、同一参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0106】本実施の形態の摩擦体73は、複数の球状
のビーズ体をその径寸法よりも小さい径を有する複数の
短寸円柱状の部材により連結し、全体として柱状に構成
したものである。従って、実施の形態3で説明したよう
な作用を実施の形態7の構成の伸縮部材10で得ること
ができる。
【0107】図19は、本発明において開示する伸縮部
材の要部を示す一部縦断面図であり、図20は、その左
側からの側断面図である。本発明において開示する伸縮
部材においては、実施の形態1に示した柱状体33の基
部34及び直立部35が別体に作製されてある。特に基
部34は、その直立部35の取付側の端部に、板状の直
立部35の一側面に沿った起立部34bを一体的に備え
ている。
【0108】この起立部34bと直立部35の下端部と
には同径の孔が夫々穿設され、これらの孔を挿通したリ
ベット38により、起立部34b及び直立部35がリベ
ット38の軸回りの揺動自在に取り付けられている。ま
た、リベット38には、起立部34b及び直立部35の
間において、ナイロン製のワッシャ39が取り付けられ
ている。なお、ワッシャ39は、他の合成樹脂から作製
してもよい。また、ワッシャ39を取り付けない構成と
してもよい。
【0109】基部34は、外筒3内の下端から適長上部
の位置に溶接された円盤状の内蓋81に2つのねじ3
2,32で固定されている。内蓋81は、その中央部を
下方へプレス加工により隆起され、該隆起部には、雌ね
じ部81aが設けられている。
【0110】雌ねじ部81aには、底面が平坦な円盤状
をなす合成樹脂製の外蓋83の上面中央部に立設された
雄ねじ部831が下方から螺合し、螺合した雄ねじ部8
31の先端は、基部34の対応する位置に穿設された貫
通孔341に挿通されている。外蓋83は、外筒3の外
径寸法よりも小さく、また、外筒3の内径寸法よりも若
干大きめとされており、その周縁部分は、丸みを帯びる
ように形成されている。このため、外蓋83の周縁部分
は、雄ねじ部831の螺合に応じて、その上側半分部分
を全周に亘って外筒3の内径部分に埋没され、外蓋83
が外筒3の底端部の内面に密着した状態で内蓋81に固
定されるようになっている。
【0111】従って、外筒3に内蓋81を介して固定さ
れた基部34と、前述した実施の形態1のロックレバー
動作機構22の爪部25aによって内筒3側に拘束され
た直立部35とをリベット38によって連結してあるの
で、互いの部材の個体差をリベット38を回転軸とした
軸回りの揺動により適宜に吸収することが可能となって
いる。さらに、基部34の起立部34bと直立部35と
の間に弾性材からなるワッシャ39を介在してあるの
で、前記揺動と直交する方向への揺動も可能となってお
り、この方向の個体差をも吸収することができるように
なっている。
【0112】図21は、本発明において開示する他の伸
縮部材の要部を示す一部縦断面図であり、図22は、そ
の左側からの側断面図である。この伸縮部材は、上述し
た開示の外蓋83に代えて、キャスタ87を取り付けた
構成としたものである。
【0113】このキャスタ87は、その本体部分870
の内蓋81への取付部分を外筒3の外径寸法と同一に形
成され、該取付部分から下方へ連続する残りの本体部分
870の一側半分部分(図21における左側)を球状の
一部に形成されている。一方、本体部分870の他側半
分部分(図21における右側)には、一対の車輪87
3,873の一部を夫々収納するための凹部が設けら
れ、これらの車輪873,873が図21における前後
方向の水平軸873aによって同軸上に回転自在に支持
されている。
【0114】一対の車輪873,873の間であって、
水平軸873aよりも右方の領域に延設された本体部分
870には、前後方向の水平軸875aが設けられてお
り、該水平軸875aには、レバー状のストッパ875
が揺動自在に設けられている。ストッパ875は、その
操作部分を車輪873,873よりも右方へ突出して設
けられ、その水平軸875aの左側の部分は上方へ屈曲
した態様に形成されている。また、この屈曲した先端部
には、前後方向の両側へ突出するストッパピン875b
が固設されている。
【0115】一対の車輪873,873が相互に対向す
る側の周縁部には、複数の小片状の輪止め部874,8
74,…が車輪873,873の半径方向内方に放射状
に設けられている。従って、ストッパ875の操作部分
を下方へ押下することによって、ストッパピン875b
が輪止め部874,874,…の何れかを係止し、これ
によって車輪873,873の回転を拘束することがで
きるようになっている。なお、ストッパ875の逆の操
作によって、車輪873,873の拘束は解除される。
【0116】このキャスタ87の内蓋81への取付部分
は、その中央部に、縦軸回りの回動自在に本体部分87
0に立設された雄ねじ部871を備え、この雄ねじ部8
71を、前述した開示と同様に、内蓋81の雌ねじ部8
1aに螺合することによって、取り付けられるようにな
っている。
【0117】従って、このような構成の伸縮部材を取り
付けられた例えばテーブルTを自在に移動させることが
可能となり、テーブルTの使用に際してはストッパ87
5の操作により移動を拘束することができる。
【0118】以上に説明した2つの開示の伸縮部材は、
このような構成としてあり、実施の形態1と同様の部分
には同一参照符号を付して、その他の説明は省略する。
【0119】なお、これらの開示の構成は、前述した如
き実施の形態1の伸縮部材1に利用することができるほ
か、従来構成の如き伸縮部材100に利用することもで
きることは云うまでもない。
【0120】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る伸縮部材
においては、外筒に内筒を軸方向への移動自在に挿嵌
し、外筒及び内筒の間に、互いの移動を拘束するロック
機構を設け、外筒及び内筒の何れか一方の周面にホルダ
の如き筒状体を固定し、該筒状体がその内周面又は外周
面を他方の筒の周面に摺動させることによって、前記相
対移動に対して制動力を付与する伸縮部材にあって、前
記筒状体が、前記他方の筒の周面との対向側に設けら
れ、前記他方の筒の周面との間で転動する摩擦体の如き
成形体を保持すべき制動室の如き凹部を備え、該凹部
が、前記他方の筒の相対移動方向へ向かうに従ってその
空間が小さくなるようなテーパ面と、前記相対移動方向
に適長離隔し、前記テーパ面と交叉して設けられた2つ
の面とを少なくとも備える構成としたので、外筒及び内
筒を伸長又は短縮する際の、成形体(摩擦体)の極端な
変形を回避することができ、制動力(摩擦力)が安定す
る。
【0121】また、本発明に係る伸縮部材においては、
筒状体が、前記2つの面の何れか一方の面を含む部分
と、他方の面を含む部分とを別体に備える構成としたの
で、筒状体に形成された凹部への成形体の内装が容易と
なるとともに、前記凹部を含めて比較的複雑な形状とな
る筒状体の成形を容易にすることができる。
【0122】また、本発明に係る伸縮部材においては、
前記2つの面のうちの前記空間が大きい側の面が、前記
他方の周面から離隔する方向へ向かうに従って前記空間
が小さい側の面から離隔するようにテーパ状に形成され
る構成としたので、例えば、従来構成の如き伸縮部材の
姿勢及び凹部(制動室)の形成方向にあっては、外筒及
び内筒を伸長動作する場合、成形体が凹部内における前
記空間が大きい側の移動端に到達した際に、成形体が他
方の筒の周面から離隔して成形体との摩擦力が低減さ
れ、小さい力で伸長動作を行なうことが可能である。
【0123】また、本発明に係る伸縮部材においては、
成形体が、複数の玉状体又はころ状体を連結してなり、
前記他方の筒の周面との間で転動することによって、外
筒及び内筒の相対移動に対して制動力を付与する構成と
したので、成形体と前記他方の筒及びテーパ面とが略点
接触することになり、外筒及び内筒を伸長又は短縮する
際の制動力(摩擦力)が安定する。
【0124】また、本発明に係る伸縮部材においては、
成形体が、リング状をなしている構成としたので、従来
構成と同様に、外筒及び内筒の全周に亘って均一な制動
力(摩擦力)を付与することができる。
【0125】また、本発明に係る伸縮部材においては、
成形体が、ウレタン樹脂製である構成としたので、成形
体の、前記他方の筒の周面及びテーパ面との転動が滑ら
かとなり、外筒及び内筒を伸長又は短縮する際の制動力
(摩擦力)が安定する。
【0126】本発明に係る筒状体においては、孔及び該
孔に軸方向への相対移動自在に挿嵌される柱体の何れか
一方の周面に固定され、その内周面又は外周面を他方の
周面に摺動させることによって前記孔及び柱体の相対移
動に対して制動力を付与するホルダの如き筒状体にあっ
て、前記他方の周面との対向側に設けられ、前記他方の
周面との間で転動する摩擦体の如き成形体を保持すべき
制動室の如き凹部を備え、該凹部は、前記他方の相対移
動方向へ向かうに従ってその空間が小さくなるようなテ
ーパ面と、前記相対移動方向に適長離隔し、前記テーパ
面と交叉して設けられた2つの面とを少なくとも備える
構成としたので、孔及び柱体を相対移動する際の、成形
体(摩擦体)の極端な変形を回避することができ、制動
力(摩擦力)が安定する。
【0127】また、本発明に係る筒状体においては、前
記2つの面の何れか一方の面を含む部分と、他方の面を
含む部分とが別体に設けられる構成としたので、これに
形成される凹部への成形体の内装が容易となるととも
に、前記凹部を含めて比較的複雑な形状となる筒状体の
成形を容易にすることができる。
【0128】また、本発明に係る筒状体においては、前
記2つの面のうちの前記空間が大きい側の面が、前記他
方の周面から離隔する方向へ向かうに従って前記空間が
小さい側の面から離隔するようにテーパ状に形成される
構成としたので、例えば、従来構成の如き伸縮部材の姿
勢及び凹部(制動室)の形成方向にあっては、外筒及び
内筒を伸長動作する場合、成形体が凹部内における前記
空間が大きい側の移動端に到達した際に、成形体が他方
の筒の周面から離隔して成形体との摩擦力が低減され、
小さい力で伸長動作を行なうことが可能である。
【0129】本発明に係る成形体においては、孔及び該
孔に軸方向への相対移動自在に挿嵌される柱体の間に介
在され、孔及び柱体の相対移動に対して制動力を付与す
る成形体にあって、複数の玉状体又はころ状体を連結し
てなる構成としたので、孔及び/又は柱体の周面と略点
接触することになり、孔及び柱体の相対移動に対して安
定した制動力(摩擦力)を付与することが可能である。
【0130】また、本発明に係る成形体においては、リ
ング状に連結してなる構成としたので、孔及び柱体の全
周に亘って均一な制動力(摩擦力)を付与することがで
きる。
【0131】さらに、本発明に係る成形体においては、
ウレタン樹脂製である構成としたので、孔及び/又は柱
体の周面での転動が滑らかとなり、孔及び柱体の相対移
動に対して安定した制動力(摩擦力)を付与することが
可能である等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る伸縮部材の実施の形態1を示す一
部縦断面図である。
【図2】本発明に係る筒状体としてのホルダを示す図1
の一部拡大図である。
【図3】本発明に係る筒状体としてのホルダの他の実施
の形態(実施の形態2)を示す斜視図である。
【図4】図3に示したホルダの分解斜視図である。
【図5】図3に示したホルダの縦断面図である。
【図6】実施の形態2の制動室の詳細な形状を示すその
近傍の縦断面図である。
【図7】本発明に係る成形体としての摩擦体の他の実施
の形態(実施の形態3)を示す図である。
【図8】本発明に係る成形体としての摩擦体の更に他の
実施の形態(実施の形態4)を示す図である。
【図9】本発明に係る成形体としての摩擦体の更に他の
実施の形態(実施の形態5)を示す図である。
【図10】本発明に係る筒状体としてのホルダの更に他
の実施の形態(実施の形態6)を示す伸縮部材の要部の
縦断面図である。
【図11】本発明に係る伸縮部材の実施の形態7を示す
一部縦断面図である。
【図12】本発明に係る伸縮部材の実施の形態7を示す
一部縦断面図である。
【図13】本発明に係る伸縮部材の実施の形態7を示す
一部縦断面図である。
【図14】本発明に係る伸縮部材の実施の形態7を示す
一部縦断面図である。
【図15】図11の要部拡大図である。
【図16】本発明に係る筒状体としてのホルダの更に他
の実施の形態(実施の形態7)を示す図11の要部の縦
断面図である。
【図17】図16のA−A断面図である。
【図18】本発明に係る伸縮部材の更に他の実施の形態
(実施の形態8)を示す断面図である。
【図19】本発明において開示する伸縮部材の要部を示
す一部縦断面図である。
【図20】図19の左側からの側断面図である。
【図21】本発明において開示する他の伸縮部材の要部
を示す一部縦断面図である。
【図22】図21の左側からの側断面図である。
【図23】従来の伸縮部材の構成を示す一部縦断面図で
ある。
【図24】図23の一部拡大図である。
【符号の説明】
1,10 伸縮部材 2,6 内筒 3,5 外筒 4,7 ホルダ 22 ロックレバー動作機構 25a 爪部 36,54 係合部 41,71 テーパ面 42,72 制動室 43,73 摩擦体 44a,74a 第1移動端面 44b,74b 第2移動端面 63 係止ピン D1 (第1ホルダ部分の)内径寸法 D2 (第2ホルダ部分の)内径寸法 Di (摩擦体の)内径寸法 Do (摩擦体の)外径寸法
フロントページの続き Fターム(参考) 3B053 NB05 NC04 3B069 CA03 CA04 3B091 MA02 3J024 AA33 BB02 CA07 3J039 AA03 AB01 AB04 BB01 JA02 JA13 MA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒に内筒を軸方向への移動自在に挿嵌
    し、前記外筒及び内筒の間に、互いの移動を拘束するロ
    ック機構を設け、前記外筒及び内筒の何れか一方の周面
    に筒状体を固定し、該筒状体がその内周面又は外周面を
    他方の周面に摺動させることによって前記外筒及び内筒
    の相対移動に対して制動力を付与すべくなしてある伸縮
    部材において、 前記筒状体は、前記他方の周面との対向側に設けられ、
    前記他方の周面との間で転動する成形体を保持すべき凹
    部を備え、該凹部は、前記他方の相対移動方向へ向かう
    に従ってその空間が小さくなるようなテーパ面と、前記
    相対移動方向に適長離隔し、前記テーパ面と交叉して設
    けられた2つの面とを少なくとも備えていることを特徴
    とする伸縮部材。
  2. 【請求項2】 前記筒状体は、前記2つの面の何れか一
    方の面を含む部分と、他方の面を含む部分とを別体に備
    えている請求項1記載の伸縮部材。
  3. 【請求項3】 前記2つの面のうちの前記空間が大きい
    側の面は、前記他方の周面から離隔する方向へ向かうに
    従って前記空間が小さい側の面から離隔するようにテー
    パ状に形成されている請求項1又は2記載の伸縮部材。
  4. 【請求項4】 前記成形体は、複数の玉状体又はころ状
    体を連結してなり、前記他方の周面との間で転動するこ
    とによって、前記外筒及び内筒の前記相対移動に対して
    制動力を付与すべくなしてある請求項1乃至3の何れか
    に記載の伸縮部材。
  5. 【請求項5】 前記成形体は、リング状をなしている請
    求項1乃至4の何れかに記載の伸縮部材。
  6. 【請求項6】 前記成形体は、ウレタン樹脂製である請
    求項1乃至5の何れかに記載の伸縮部材。
  7. 【請求項7】 孔及び該孔に軸方向への相対移動自在に
    挿嵌される柱体の何れかの一方の周面に固定され、その
    内周面又は外周面を他方の周面に摺動させることによっ
    て前記孔及び柱体の相対移動に対して制動力を付与する
    筒状体であって、 前記他方の周面との対向側に設けられ、前記他方の周面
    との間で転動する成形体を保持すべき凹部を備え、該凹
    部は、前記他方の相対移動方向へ向かうに従ってその空
    間が小さくなるようなテーパ面と、前記相対移動方向に
    適長離隔し、前記テーパ面と交叉して設けられた2つの
    面とを少なくとも備えていることを特徴とする筒状体。
  8. 【請求項8】 前記2つの面の何れか一方の面を含む部
    分と、他方の面を含む部分とが別体に設けられている請
    求項7記載の筒状体。
  9. 【請求項9】 前記2つの面のうちの前記空間が大きい
    側の面は、前記他方の周面から離隔する方向へ向かうに
    従って前記空間が小さい側の面から離隔するようにテー
    パ状に形成されている請求項7又は8記載の筒状体。
  10. 【請求項10】 孔及び該孔に軸方向への相対移動自在
    に挿嵌される柱体の間に介在され、前記孔及び柱体の相
    対移動に対して制動力を付与する成形体であって、 複数の玉状体又はころ状体を連結してなることを特徴と
    する成形体。
  11. 【請求項11】 リング状に連結してなる請求項10記
    載の成形体。
  12. 【請求項12】 ウレタン樹脂製である請求項10又は
    11記載の成形体。
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JP2010104572A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Okamura Corp 昇降支柱の支持構造及び昇降支柱
JP2012140117A (ja) * 2010-12-29 2012-07-26 Golo Oleks 引込み可能な車両シート用衣服吊り下げ棒

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