JP2017193944A - 引戸の上部ガイド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上下方向の遊び等に起因する引戸の跳ね上げを抑制することができる引戸の上部ガイド装置を提供する。
【解決手段】引戸Dの上部に固定された引戸固定体2と、この引戸固定体2から上方に突出する連結杆3と、上レールL1に沿って引戸Dをガイドするとともに連結杆3の先端部に取り付けられたランナ体4と、外筒51a及びこの外筒51aに対して進退するロッド51bを含むとともに引戸固定体2に設けられ、ロッド51bが進出した状態で上端がランナ体4に当接する内蔵ダンパ部材5と、この内蔵ダンパ部材5に内蔵されロッド51bを外筒51aに対して進出方向に付勢するスプリング51cとを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、構造物の開口部を開閉する下支え式引戸の上部を、前記開口部の上縁における構造物に取り付けられた上レールに沿って案内する上部ガイド装置に関するものである。
従来、構造物の開口部を開閉する引戸について、戸枠下部の下レール上を走行させる非吊下式引戸(下支え式引戸)があり、この非吊下式引戸の中には、戸枠上部の上レールに沿って引戸を案内する引戸の上部ガイド装置が設けられているものがある。
この上部ガイド装置は、複数の部材からなり、また上レールの取付高さに、引戸の開閉方向について不均一があっても引戸を円滑に走行させ得るアジャスタ機能を有しているものがある(例えば特許文献1参照)。具体的には、上部ガイド装置は、引戸の上部に取り付けられるケース部と、上部に走行輪を有し、前記ケース部内に上方に突出した状態で収容されるアジャスタ部とを備え、アジャスタ部はケース部に対して上下垂直方向に昇降可能にケース部に収納されている。この上部ガイド装置は、引戸の開閉操作にあたって上レールの取付高さに不均一があってもケース部に対してアジャスタ部が昇降することによりこの不均一を吸収して引戸の円滑な操作性を担保している(以下、この上レールの取付高さに起因する不均一を吸収する機能を単に「アジャスタ機能」という)。
特開2006−194026号公報
ところで、この種の上部ガイド装置では、前記のように、ケース部及びアジャスタ部等、複数の部材を備えていることから、これらの部材間に上下方向の遊びが存することがある。
特に、前記アジャスタ機能付き上部ガイド装置にあっては、ケース部に対して上下垂直方向に昇降するアジャスタ部により上レールの取付高さの不均一さを吸収可能に構成されているものの、引戸に衝撃力が作用した場合に、前記各種遊びに加え、このアジャスタ機能があるがゆえに、引戸が上方に跳ね上がる跳上現象を助長することがある。
この引戸の跳ね上げは、騒音の原因になるだけでなく、下戸車の脱輪を招くこともあり、引戸において抑制することが求められている。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、上下方向の遊び等に起因する引戸の跳ね上げを抑制することができる引戸の上部ガイド装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、この発明に係る引戸の上部ガイド装置は、構造物の開口部を開閉する引戸上部に固定された引戸固定体と、この引戸固定体から上方に突出する連結部と、前記構造物に設けられた上レールに沿って前記引戸をガイドするとともに前記連結部の先端部に取り付けられたランナ体と、外筒及びこの外筒に対して進退するロッドを含むとともに前記引戸固定体及びランナ体のいずれか一方に設けられ、前記ロッドが進出した状態で一端が前記引戸固定体及びランナ体のいずれか他方に当接するダンパ部材と、前記ロッドを前記外筒に対して進出方向に付勢する付勢部材とを備えることを特徴とするものである。
この発明によれば、引戸固定体、連結部及びランナ体と、外筒及びこの外筒に対して進退するロッドを含むとともに前記引戸固定体及びランナ体のいずれか一方に設けられ、前記ロッドが進出した状態で一端が前記引戸固定体及びランナ体のいずれか他方に当接するダンパ部材と、前記ロッドを前記外筒に対して進出方向に付勢する付勢部材とを備えるので、各部材間に遊びが存し、また仮にアジャスタ機能が装備されて、引戸が跳ね上がろうとする場合でも、ダンパ部材と付勢部材とが協同して引戸固定体とランナ体との急激な相対的距離の変化を抑制することができ、これにより引戸の跳ね上げを効果的に抑制することができる。
すなわち、ダンパ部材のロッドは付勢部材によって外筒に対して進出方向に付勢されており、これにより引戸固定体及びランナ体のいずれか他方に当接した状態にある。この状態で引戸が跳ね上がろうとすると、引戸固定体とランナ体との相対的距離が急激に縮もうとするが、ダンパ部材の作用によりその縮みを抑制することができ、これにより引戸の跳ね上げを効果的に抑制することができる。一方、例えばアジャスタ機能に基づき引戸固定体とランナ体との相対的距離がゆっくりと変化する場合には、ダンパ部材のロッドが付勢部材の付勢力に抗して外筒内に退入することにより、前記変化に適切に追随することができる。
この発明において、引戸固定体は一体的に構成されていても良いし、或いは組付時に簡易に組付可能な複数の部材に分割構成されていても良い。例えば、前記引戸固定体は、前記引戸に固定される第1固定体と、前記連結部が取り付けられ前記第1固定体に対して着脱自在に装着される第2固定体とを備えるのが好ましい。
このように構成すれば、現場における作業性を向上させることができる。すなわち、連結部及びこの連結部を介して取り付けられたランナ体を含む第2固定体を、前記上レールに取り付ける一方、前記引戸に第1固定体を取り付け、現場において、両固定体を取り付けるだけで、簡単に設置することができ、これにより現場の作業性を向上させることができる。
この場合において、ダンパ部材及び付勢部材は、第2固定体やランナ体に取り付けられているものであっても良いが、前記ダンパ部材及び付勢部材は、前記第1固定体に取り付けられているのが好ましい。
このように構成すれば、第1固定体は引戸に取り付けられ、この引戸については予めダンパ部材や付勢部材の収容空間を考慮して準備しておくことができ、第2固定体やランナ体に取り付ける場合に比べて容易に設計することができる。
またこの場合において、ランナ体、上レール、ダンパ部材の具体的形状は特に限定するものではないが、前記ランナ体は、下方に開口する断面C字状の前記上レールに沿って走行するように構成され、前記ダンパ部材は、上端部に前記上レールの下方開口に挿入される仮止突起部を有するのが好ましい。
このように構成すれば、前記第1固定体と第2固定体とを組み合わせる際に、引戸下部を適正に設置しつつ、この仮止突起部を上レールの下方開口に挿入させることにより、引戸を仮止起立状態のまま維持することができる。この状態で、上レールに取り付けられた前記第2固定体を第1固定体に接近させて、両者を組み付ければ良く、第1及び第2固定体との組付を容易に行うことができる。すなわち、このように構成することにより、現場における作業性を更に向上させることができる。
ダンパ部材及び付勢部材が第1固定体に取り付けられている場合において、ランナ体やダンパ部材の具体的構成を特に限定するものではないが、前記ランナ体は、下方に開口する断面C字状の前記上レールに沿って走行するガイドローラと、頂部が前記ガイドローラの頂部に対して低く設定された状態で前記ガイドローラが取り付けられるローラ取付部とを備え、前記ローラ取付部は、前記上レールの下方開口に延出する延出下端部を有し、前記ダンパ部材は、上端部に上方に向かうにしたがって前後方向に縮幅するランナ圧接部を有し、このランナ圧接部の先端部が前記上レールから離間した状態で前記延出下端部に圧接されているのが好ましい。
すなわち、ダンパ部材は付勢部材によってそのロッドが外筒に対して進出方向に付勢されており、このためダンパ部材の端部(上端部)が上レールの下面に当接して、引戸開閉に伴って摺接音が発生することが懸念されるが、前記のように構成されることにより、ランナ圧接部と上レールとの当接を回避しつつ、適切にダンパ部材をランナ体に当接させることができる。
この場合において、前記ランナ体は、前記ローラ取付部から上方に突出するとともに硬質合成樹脂から構成される跳上抑制突起部を更に備え、前記ガイドローラの頂部は、前記ローラ取付部の頂部に対して高く設定され、前記跳上抑制突起部は、前記引戸の跳ね上げに対して前記ガイドローラとともに前記上レールの天壁内面に当接するのが更に好ましい。
このように構成すれば、引戸の跳ね上げに伴って上方への衝撃力が上部ガイド装置に作用した場合に、ガイドローラが跳上抑制突起部とともに上レールの天壁内面に当接することにより引戸の跳ね上げをより効果的に抑制することができる。
本発明に係る引戸の上部ガイド装置によれば、各部材間に遊びが存し、仮にアジャスタ機能が装備されて、引戸が跳ね上がろうとする場合でも、ダンパ部材と付勢部材とが協同して引戸固定体とランナ体との急激な相対的距離の変化を抑制することができ、これにより引戸の跳ね上げを効果的に抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る上部ガイド装置を引戸に取り付けた状態で示す拡大斜視図である。 前記上部ガイド装置を示す縦断面図である。 前記上部ガイド装置を一部分解して示す縦断面図である。 前記上部ガイド装置の第1固定体を示す図であり、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は平面図である。 前記上部ガイド装置の第2固定体を示す図であり、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は平面図である。 前記上部ガイド装置の連結部を示す図であり、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は平面図である。 前記上部ガイド装置のランナ体のローラ取付部を示す図であり、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は平面図である。 前記上部ガイド装置の取付過程を側面から示す説明図である。 前記上部ガイド装置の取付過程を正面から示す説明図である。 本発明の第二実施形態の上部ガイド装置を示す縦断面図である。 前記上部ガイド装置の取付過程を側面から示す説明図である。 前記上部ガイド装置の取付過程を正面から示す説明図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態の引戸上部ガイド装置は、非吊下式の引戸、すなわち下支え式の引戸、及びこれに類する引戸に適用することができる。本実施形態の上部ガイド装置は、引戸の開閉操作をアシストするスライドアシスト装置が設けられていない引戸について説明するが、両側、またはどちらか一方の片側にスライドアシスト装置が設けられた引戸についても適用可能であり、さらに引戸と戸枠の衝突を緩和させるために引戸のスライド終期に引戸に制動力を付与する引戸緩衝装置など、他の装置が設けられた引戸にも適用することができる。
(第一実施形態)
図1は、本実施形態の引戸の上部ガイド装置を引戸の上部に取り付けた状態で示す拡大斜視図である。なお、説明の便宜上、適宜左右前後上下の各方向を用いるが、これらの方向の表現については特に限定されるものではなく、単に本実施形態における相対的な位置関係を表したものである。
まず、本実施形態の上部ガイド装置1が取り付けられる引戸構造について簡単に説明する。引戸構造は、構造物の開口部(不図示)を開閉する引戸Dと、構造物の開口部の周縁部に固定され内側で引戸Dがスライド移動する戸枠(不図示)と、この戸枠上部を構成する鴨居(不図示)の下面に引戸Dの開閉方向に沿って配設される上レールL1と、前記戸枠下部を構成する敷居(不図示)の上面に引戸Dの開閉方向に沿って配設される下レールL2とを備える。引戸Dは、戸本体D1と、戸本体D1の下部に取り付けられた左右一対の下戸車D2(図8参照)と、戸本体D1の上部に取り付けられた左右一対の上部ガイド装置1(図例では左側の一の装置のみを示す)とを備える。なお、この下戸車D2には高さ調節機構(不図示)が設けられ、例えば経年によって戸枠(特に側部内面)との間に隙間が生じた場合でも戸本体D1を傾斜させて閉め残しを解消することができるものとなされている。
戸本体D1は、下戸車D2が下レールL2内に挿入されるとともに、上部ガイド装置1が上レールL1に挿通されることにより、これらの上下レールL1,L2に沿って案内され、これにより引戸Dが開閉するものとなされている。
本実施形態の上レールL1は、下方に開口するC字状、すなわち左右方向に延びる天壁部L3と、この天壁部L3の前後両端縁から下方に延びる前後両側壁部L4と、これらの前後各側壁部L4の下端から幅方向内側に延びる前後フランジ部L5とを備え、前後フランジ部L5の先端同士が離隔配置されることにより下方に開口した状態となっている。
なお、この上レールL1は、戸枠の鴨居の下面に固定されているが、鴨居に埋設されているものであっても良く、また構造物の開口部の周縁部のうち上縁部に直接固定されるもの、またはこれらに類するものであっても良い。
そして、上部ガイド装置1は、引戸Dの戸本体D1の上部、詳しくは上端部における左右両端部に固定されている。本実施形態では、左右の上部ガイド装置1が共に本実施形態の上部ガイド装置1として構成されているが、いずれか一方の上部ガイド装置について公知の上部ガイド装置として構成されているものであっても良い。
上部ガイド装置1は、戸本体D1の上部に固定された引戸固定体2と、この引戸固定体2から上方に突出する連結杆3(連結部に対応)と、この連結杆3の先端部に上下動自在に取り付けられるとともに上レールL1に沿って戸本体D1をガイドするランナ体4と、引戸固定体2に取り付けられ一端がランナ体4の下面に接離可能に構成されたばね内蔵ダンパ部材5(ダンパ部材及び付勢部材に対応:以降単に「内蔵ダンパ部材5」という)とを備える。なお、本実施形態では、ランナ体4が連結杆3に対して上下動自在に取り付けられ、これによりアジャスタ機能を発揮させるものとなされているが、連結杆3が引戸固定体2に上下動自在に取り付けられているものであっても良い。要は、ランナ体が連結杆を介して引戸固定体に対して上下動可能に構成されていれば、その具体的構成を特に限定するものではない。
図2は上部ガイド装置1を示す縦断面図であり、図3は上部ガイド装置を一部分解した状態で示す縦断面図である。
引戸固定体2は、引戸Dの頂部に埋設されるブロック状体である。具体的には、この引戸固定体2は、戸本体D1の上端部における側縁部に設けられた収納溝D3内に固定される第1固定体7と、この第1固定体7に左右方向から着脱自在に装着されるとともに連結杆3が取り付けられている第2固定体8と、この第2固定体8の左右方向一端部に取り付けられる化粧板9とを備え、これらの各固定体7,8を着脱することにより、これらの各固定体7,8間で上部ガイド装置1を引戸D側と上レールL1側とで分離可能に構成されている。
図4は、第1固定体7を示し、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は平面図を示す。
第1固定体7は、内蔵ダンパ部材5を保持するとともに、上部ガイド装置1を引戸Dに固定するためのものであり、戸本体D1の収納溝D3に収納された状態で当該収納溝D3の内側面、底面に木ネジ等の固定具で固着されている。この第1固定体7は、上下に延びるダンパ収納部71と、このダンパ収納部71の下部側方(図例では左側方)にダンパ収納部71と一体に設けられ第2固定体8が装着される装着部72とを備え、正面視鈎状に構成されている。
ダンパ収納部71は、上下方向に延びる直方体状に構成されている。すなわち、このダンパ収納部71は、上下方向に延びる前後左右の各側壁部73〜76と、各側壁部73〜76の下端に設けられた底壁部77とを備え、これらの各壁部73〜77によって囲まれた内部空間が、内蔵ダンパ部材5が収納されるダンパ収納孔71a及び木ねじ等のヘッド収納孔71bとして構成されている。ダンパ収納孔71aは、図4(C)に示すように、平面視略円形状を呈し、上下方向に延びて内蔵ダンパ部材5の少なくとも一部を収納可能に構成されている。ヘッド収納孔71bは、ダンパ収納孔71aが図例で右方に膨出することにより構成され、第1固定体7を戸本体D1に取り付けるための木ねじなどのヘッドが収納される。なお、側壁部73〜76のうち、右側壁部76には、前記木ねじなどの固定具を挿通させるための固定具挿通孔76aが上下に一つずつ設けられ、左側壁部75には、この固定具挿通孔76aにアクセスするため、固定具挿通孔76aよりも大きいアクセス孔75aが上下一対設けられている。また、底壁部77にも木ねじなどの固定具を挿通させるための固定具挿通孔77aが設けられている。
装着部72は、第2固定体8を着脱自在に装着できるものであればその具体的構成を特に限定するものではないが、本実施形態では、第2固定体8の上下動を規制するとともに第2固定体8の左右方向のスライドをガイドするスライド案内部78と、このスライド案内部78の下側に設けられスライド案内部78に差し込まれた第2固定体8を係脱可能に係合するスライド係合部79とを備え、このスライド案内部78とスライド係合部79が一体に設けられている。
スライド案内部78は、前後に対向する一対のガイド壁部78aを含む。各ガイド壁部78aは、左右方向に延びる所定高さの壁部として構成され、それぞれ対向する内壁面上部に、左右方向に延びるガイド溝78bが凹設され、このガイド溝78bに沿って第2固定体8が差し込まれるものとなされている。ガイド溝78bは、図4(A)に示すように先端(図例では左端)が上下方向にテーパー状に拡幅して構成され、第2固定体8を差し込み易いものとなされている。
スライド係合部79は、図4(B)に示すように、側面視略半円柱状に構成され、ダンパ収納部71の下端部から左側方に突出するように設けられている。なお、スライド係合部79の下部は、前後一対の肉盗み切欠79aが設けられている。
このスライド係合部79の上面は、スライド案内部78、具体的には一対のガイド壁部78aの間の空間に臨んで前後に延びる固定体係合溝79bが凹設されている。これにより、この固定体係合溝79bの左方に第2固定体8の後述する係合突起部85eと係合する係合段部79cが設けられ、この係合突起部85eが係合段部79cに係脱可能に係合されることにより第2固定体8が第1固定体7に着脱自在に装着される。
次に、第2固定体8について、説明する。図5は第2固定体8を示し、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は底面図を示す。
第2固定体8は、第1固定体7のスライド案内部78にスライド嵌合される嵌合部80と、この嵌合部80の上部に連設され連結杆3が前後移動可能に取り付けられる杆取付部81と、この杆取付部81内に収容されて回動することにより杆取付部81に取り付けられた連結杆3を前後移動させる位置調節部82とを備え、嵌合部80において第1固定体7に着脱自在に装着されている。
嵌合部80は、杆取付部81の下面に下方に突出した状態で設けられた基台部83と、この基台部83の下端部において当該基台部83に対して前後に突出して設けられた突出嵌合部84と、基台部83の右端部(差込方向先端部)から下方に鈎状に屈曲して延び上下方向に弾性変形可能に構成された弾性係合部85とを備え、基台部83,突出嵌合部84及び弾性係合部85が一体に設けられている。
基台部83は、左右方向に延びる扁平ブロック状体として構成され、前後幅がスライド案内部78のガイド壁部78a間の離間距離と同等に構成されている。突出嵌合部84は、基台部83の下端部における前後側面からそれぞれ前後方向に突出し、スライド案内部78のガイド溝78bに嵌合するように構成されている。具体的には、突出嵌合部84の断面形状、突出長さ、左右方向の長さ等が、ガイド溝78bの断面形状、深さ、左右方向の長さと対応するように構成されている。この突出嵌合部84がガイド溝78bに挿入されることにより、第2固定体8は、第1固定体7に対する左右スライドが案内されるとともに上下方向の移動が規制される。
弾性係合部85は、合成樹脂製の板状体が第1固定体7に対する差込方向基端側に屈曲されて正面視略鈎状に構成され、上下方向に弾性変形可能に構成されている。具体的には、弾性係合部85は、基台部83の右端部下面から下方に延びる垂下片85aと、この垂下片85aの下端部から左方に延出する延出片85bと、延出片85bの右端部上面、垂下片85aの左側面及び基台部83の右端部下面を連結補強する細幅補強リブ85cと、延出片85bの先端に当該延出片85bよりも前後方向に拡幅された操作片85dと、延出片85bの先端部下面に下方に突出して設けられた係合突起部85eとを備え、操作片85dを操作することによって垂下片85a及び延出片85bが上下方向に弾性変形するものとなされている。この垂下片85a及び延出片85bの弾性変形により、係合突起部85eは、上下動してスライド係合部79の係合段部79cに係脱するようになされている。この係合突起部85eは、右端部(差込方向先端部)が右側に向かうにしたがって上側に傾斜する傾斜ガイド面85fとして構成され、第2固定体8の差込操作に伴って傾斜ガイド面85fに沿って垂下片85a及び延出片85bが上方に弾性変形するようになされている。
なお、細幅補強リブ85cは、図5(A)に示すように、左側縁が半円状に構成され、弾性係合部85の弾性変形を容易にしつつも、この弾性変形に伴う破損を抑制するものとなされている。また、操作片85dは、図5(C)に示すように、延出片85bに対して拡幅してガイド壁部78a間の離間距離よりも大きくなるように設定され、この拡幅によって第2固定体8の一定以上の差込操作を規制するものとなされている。また、本実施形態の操作片85dには、遊端部に下方に突出する摘み部85gが設けられ、操作性を向上させるものとなされている。
杆取付部81は、連結杆3が前後移動可能に取り付けられるとともに、この連結杆3を前後動させる位置調節部82を収納している。具体的には、杆取付部81は、略矩形状の底壁部81aと、この底壁部81aの側縁から上方に延びる前後左右の各側壁部81b〜eとを備え、略直方体状を呈する。これらの各壁部81a〜eによって囲まれた内部空間は、上下方向に延び連結杆3の下半部が収容される杆収容空間81fと、この杆収容空間81fの上下方向中間部における左方に並設され下端縁が位置調節部82の外縁に沿う円弧状に形成された調節収容空間81gとを含み、杆収容空間81fはここに収容される連結杆3の厚みよりも前後方向に広幅に設定されている。
杆取付部81の前後側壁部81b、cの対向位置には、杆取付軸87が緊密状態に挿通される軸取付孔81hが杆収容空間81fに連通する状態で設けられている。左側壁部81dには、調節収容空間81gの円弧下端縁と同心となる位置に、位置調節部82の後述する操作円盤部82aが嵌合される円形の操作窓部81iが貫設されている。また、この左側壁部81dは、図5(B)に示すように、上端部の中央部が所定範囲に亘って切り欠かれるとともにこの切欠部81jに対応する上端部に化粧板9が係合される装飾係合段部81kが設けられている。
一方、位置調節部82は、杆取付部81の操作窓部81iに嵌合される操作円盤部82aと、この操作円盤部82aの同心軸上右方に配設され当該操作円盤部82aに対して拡径され操作円盤部82aの回動操作に伴って回動する回動円盤部82bと、この回動円盤部82bの右側面における偏心位置に右方に突設された杆操作ボス部82cとを備え、操作円盤部82aの回動操作によって杆操作ボス部82cが前後に回動移動することによって連結杆3を前後調整可能に構成されている。なお、回動円盤部82bは、調節収容空間81gの円弧下端縁とも同心であって、この下端縁に沿う外周縁を有する。
なお、この回動円盤部82bの左側面に、操作円盤部82aを中心に放射状に延びるクリック突条を周方向に所定間隔で配設し、このクリック突条が順次嵌め込まれる1乃至複数のクリック溝が杆取付部81の左側壁部81dの内面に設けるものであっても良い。この場合、操作円盤部82aの操作に伴うクリック感を得ることができ、連結杆3の調整にあたって段階的な操作が可能になる。
化粧板9は、本実施形態では、図1及び図2に示すように、第1及び第2固定体7,8の側面を被うとともに、戸本体D1の収納溝D3に対応する外形を有し、外観を良好にするためのものである。この化粧板9の具体的形状については特に限定するものではないが、板状の化粧本体91と、この化粧本体91の上端から右方に突出する係合鉤部92と、化粧本体91の右側面から突出して第2固定体8の杆取付部81と弾性係合部85との間に嵌挿される規制突出部93とを備える。係合鉤部92は、突出先端部が下方に突出する鈎状に構成され、第2固定体8の装飾係合段部81kに係合される。規制突出部93は、具体的には、第2固定体8の杆取付部81の右端部下面と弾性係合部85の右端部上面(操作片85dの上面)との間に嵌挿され、弾性係合部85の上方への移動を阻止する。
次に、連結杆3について、図6を中心に用いて説明する。図6はこの連結杆3を示し、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は平面図を示す。
連結杆3は、上記したように、引戸固定体2とランナ体4とを連結する役割を担い、本実施形態では、引戸固定体2とランナ体4との相対距離を変更可能にそれぞれに連結されている。
具体的には、連結杆3は、引戸固定体2の第2固定体8に取り付けられる固定体取付部31と、この固定体取付部31の上方に設けられランナ体4を上下動可能に支持するランナ支持部32と、固定体取付部31の上方であってランナ支持部32の左右方向一端側に配設され上レールL1の前後フランジ部L5との間を緩衝する緩衝部33とを備える。
固定体取付部31は、上下方向に延びる偏平なブロック状体であり、第2固定体8の杆収容空間81fの前後幅よりも小幅に構成され杆取付部81に対して前後動可能に取り付けられる本体部31aと、本体部31aの上端部の一側方(図6(A)では左側方)から突出する突出部31bとを有する。本体部31aは、正面視における略中央部に杆取付軸87が軸方向に相対変位可能に挿通される軸挿通孔31cが貫設されている。本体部31aの一側面(図例では左側面)には、軸挿通孔31cが設けられた高さ位置(略中央部)から下端にかけてスライド許容溝31dが設けられている。このスライド許容溝31dは、杆操作ボス部82cが上下動可能に挿入されるものであり、位置調節部82の回動に伴って回動する杆操作ボス部82cの上下動を許容するものとなされている。
ランナ支持部32は、ランナ体4を上下動自在に支持するものであり、固定体取付部31よりも前後幅の小さい偏平な板状体として構成されている。このランナ支持部32は、正面視において左右方向略中央部に上下に延びる軸ガイド孔32aが設けられ、この軸ガイド孔32aに沿ってランナ体4に取り付けられる取付軸44を上下方向にガイドするものとなされている。
緩衝部33は、連結杆3のランナ支持部32よりも前後方向に広幅に構成され、引戸Dの開閉操作に伴って、上レールL1の前後フランジ部L5に接触するものである。具体的には、緩衝部33は、上下方向に延びる緩衝本体部33aと、この緩衝本体部33aの上下端に設けられた上下フランジ部33b、cとを備え、緩衝本体部33aの少なくとも前後両側面部が軟質合成樹脂等から柔らかく構成され、上レールL1の前後フランジ部L5に接触した場合に緩衝効果を付与するものとなされている。本実施形態では、緩衝本体部33aは、軸ガイド孔32aにおけるランナ体4の取付軸44のスライド範囲と略同等の長さに設定され、ランナ体4に対する連結杆3の上下方向の相対位置が変化した場合でも前後フランジ部L5と接触するようになされている。
次に、ランナ体4について、図1及び図7を中心に用いて説明する。図7はランナ体を示し、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は平面図を示す。
ランナ体4は、上レールL1に沿って走行するガイドローラ41と、このガイドローラ41が取り付けられるローラ取付部42と、このローラ取付部42から上方に突出する跳上抑制突起部43と、ローラ取付部42を連結杆3の先端部に連結する取付軸44とを備える。
ガイドローラ41は、引戸Dの開閉操作に伴って上レールL1に沿って転動するものであり、内蔵ダンパ部材5の付勢力等に応じて、上レールL1の天壁部L3に当接し、或いは前後フランジ部L5に当接して転動する。このガイドローラ41の頂部は、ローラ取付部42の頂部に対して高く設定され、ランナ体4の上昇時にローラ取付部42に先んじてガイドローラ41が上レールL1の天壁部L3に当接するものとなされている。また、このガイドローラ41は、少なくとも外周部がローラ取付部42よりも軟質の合成樹脂(例えばエラストマ)の弾性体から構成され、弾性変形可能に構成されている。
ローラ取付部42は、左右方向に細長く延びるものとなされ、左右両端部にそれぞれ前後一対のガイドローラ41が取り付けられている。このローラ取付部42の一端部(図例では左端部)には、連結杆3を取り付ける杆取付孔42aが少なくとも下方に開口した状態で設けられ、この杆取付孔42aに連通して取付軸44が取り付けられる軸取付孔42bが設けられている。杆取付孔42aは、本実施形態では、上下方向に開口するとともに側方にも開口して構成されている。軸取付孔42bに挿入された取付軸44が連結杆3の軸ガイド孔32aに挿通されている。
また、左右両端部に配設されたガイドローラ41の間におけるローラ取付部42の下端部は、ガイドローラ41の最下端部よりも下方に延出して、ガイドローラ41が上レールL1の前後フランジ部L5に当接した状態でこれらの前後フランジ部L5間と同等ないしは下方に位置する延出下端部42dを有する。本実施形態では、この延出下端部42dは、ガイドローラ41が上レールL1の天壁部L3に当接している状態においても、下端が前後フランジ部L5間に位置するように寸法設定されている。なお、この延出下端部42dの左側におけるローラ取付部42の下端部は、さらに下方に延出して、この延出部分にかかるように杆取付孔42aが設けられている。
ローラ取付部42の下端部は、その左右方向中央部における一端部(図例では左端部)寄りの位置から他端にかけて内蔵ダンパ部材5の仮止突起部52cが挿通されるダンパガイド溝42cが設けられている。このダンパガイド溝42cは、少なくとも下方及び一側方(図例では右側方)に開口して、第1固定体7と第2固定体8とを連結する際に、内蔵ダンパ部材5の仮止突起部52cが側方からスライドして挿通されるものとなされている。
跳上抑制突起部43は、ローラ取付部42の左右方向中央部において、前後方向に突出するとともに、上方に突出した状態で、前後一対設けられている。特に本実施形態の跳上抑制突起部43は、略直方体状に構成され、図7(B)に示すように、頂部43aが左右方向に中心線を有する曲面として構成されている。この頂部43aのうち、上下方向について最も高い位置が、ローラ取付部42よりも高く設定されるとともに、ガイドローラ41の頂部よりも僅かに低く設定されている。従って、引戸Dの跳ね上げ時には、跳上抑制突起部43は、弾性変形したガイドローラ41の頂部とともに上レールL1の天壁部L3に当接するようになされている。
なお、頂部43aは、曲面に限らず、平面等の他の形状であっても良いが、本実施形態のように左右方向に中心線を有する曲面として構成された場合には引戸が傾いた状態で跳ね上がった場合でも、跳上抑制突起部43の損傷を抑制するものとなされている。この跳上抑制突起部43の厚み(前後方向)、長さ(左右方向)の寸法はガイドローラ41の厚み及び外径等を考慮して適宜設定される。
次に、内蔵ダンパ部材5について、図2及び図3を用いて説明する。この内蔵ダンパ部材5は、引戸固定体2の第1固定体7に取り付けられ、一端部がランナ体4、詳しくはランナ体4の延出下端部42dの下面に当接された状態になっている。このため、内蔵ダンパ部材5は、引戸Dが跳ね上がろうと上下方向の衝撃力が作用した場合、ダンパーの作用により収縮が阻害されて引戸固定体2とランナ体4との相対距離が縮まるのを抑制することができる。
具体的には、内蔵ダンパ部材5は、外筒51a及びこの外筒51aに対して進退するロッド51bを含むダンパ本体51と、このダンパ本体51の外筒51aの端部に嵌め込まれたダンパキャップ52とを備え、ロッド51bを下に向けた状態で第1固定体7のダンパ収納孔71aに収納されている。
ダンパ本体51は、公知のスプリング内蔵型のシリンダダンパが用いられている。すなわち、ダンパ本体51は、外筒51aと、この外筒51aに対して抵抗を伴って進退するロッド51bと、外筒51aに内蔵されロッド51bを進出方向に付勢するスプリング51c(付勢部材に対応)とを備え、スプリング51cの作用により外筒51aからロッド51bの一端部が進出状態に付勢しており、ダンパキャップ52をランナ体4に圧接するものとなされている。
ダンパキャップ52は、戸本体D1の設置時に上レールL1に対する仮止の機能を有するとともに、衝撃力に対する反力をランナ体4に作用させるためのものである。このダンパキャップ52は、ダンパ本体51の上端部、より詳しくはロッド51bと反対側の端部に外側から緊密状態に嵌合されている。
具体的には、ダンパキャップ52は、ダンパ本体51に嵌合される円筒状の本体嵌合部52aと、この本体嵌合部52aの上端部に設けられ本体嵌合部52aに対して拡径するランナ圧接部52bと、このランナ圧接部52bの上端部に上方に突設され上レールL1の下方開口(前後フランジ部L5の間)に挿入される仮止突起部52cとを備える。このダンパキャップ52は、仮止突起部52cが上レールL1の下方開口を通じてランナ体4のダンパガイド溝42cに挿入されるとともに、この仮止突起部52cの周辺のランナ圧接部52bが延出下端部42dに当接するものとなされている。
ランナ圧接部52bは、上方に向かうにしたがって少なくとも前後方向に縮幅するように構成され、これによりランナ体4の延出下端部42dに当接した状態で上レールL1の前後フランジ部L5から離間するように設定されている。本実施形態では、ランナ圧接部52bは、底面が本体嵌合部52aよりも大径に構成され上方に向かうにしたがって順次縮径する偏平傘状に構成され、上レールL1の天壁部L3に当接しているランナ体4の延出下端部42dに当接している状態であっても、上レールL1の前後フランジ部L5から離間するように設定されている。
なお、このランナ圧接部52bと前後フランジ部L5との非接触を担保する手段として、本実施形態では、ランナ体4に延出下端部42dを設けるとともにダンパキャップ52のランナ圧接部52bを少なくとも前後方向に縮幅するように構成されているが、他の手段であっても良く、例えば延出下端部42dの延出量を大きくしてランナ圧接部52bの寸胴状に構成したり、ランナ圧接部52bの前後方向の縮幅割合を大きくして延出下端部42dを省略するもの等であっても良い。
仮止突起部52cは、戸本体D1の設置時に、下戸車D2が下レールL2内に挿入された状態で、上レールL1の前後フランジ部L5間に挿入されることにより、設置時における戸本体D1の倒伏を防止する仮止め機能を発揮するものである。このため、仮止突起部52cは、ランナ圧接部52bが前後フランジ部L5の下面に当接した状態で、上レールL1の前後フランジ部L5の上面に対応する位置にまで延びている。本実施形態では、仮止突起部52cは、先端部が面取りされた円柱状に構成され、上レールL1の高さの4分の1程度に設定されている。
以上のような構成を有する上部ガイド装置1は、例えば次のようにして組付、設置される。以下、図3,図8及び図9を用いて説明する。図8は、上部ガイド装置1の取付過程において、内蔵ダンパ部材5及び第1固定体7が取り付けられた戸本体D1を仮設置した状態で示す説明図である。図9は、この図8の状態の戸本体D1に対して第2固定体8等を取り付ける過程を示している。
まず、第1固定体7を引戸Dの戸本体D1に取り付ける。具体的には、戸本体D1の収納溝D3に、ダンパ収納部71を奥側(図3において右側)にした状態で第1固定体7を収納し、各固定具挿通孔76a、77aを通じて木ねじD5をねじ込んで前記収納溝D3内面に第1固定体7を固定する。
次に、第1固定体7におけるダンパ収納部71のダンパ収納孔71aに内蔵ダンパ部材5を収納する。すなわち、内蔵ダンパ部材5のロッド51bを下に向けた状態でダンパ収納孔71aに差し込む。伸長状態でダンパ収納孔71aに内蔵ダンパ部材5が収納されると、ダンパキャップ52における本体嵌合部52aの下部がダンパ収納孔71a内に配置された状態となっている。この内蔵ダンパ部材5は、別途固定手段によって第1固定体7に固定されていても良いが、本実施形態では内蔵ダンパ部材5は、ダンパ収納孔71a内に挿通されることにより第1固定体7に取り付けられている。
そして、この第1固定体7及び内蔵ダンパ部材5が取り付けられた戸本体D1を戸枠(不図示)内に仮設置する。具体的には、引戸Dの下戸車D2を下レールL2内に配置する。続いて、内蔵ダンパ部材5のダンパキャップ52に上側からゆっくりと押し下げて内蔵ダンパ部材5のスプリング51cに抗してロッド51bを外筒51a内に退入させ、図9の二点鎖線で示すように、当該ダンパキャップ52を下方に押し込む。この状態で、上レールL1の下方開口(具体的には前後フランジ部L5の間)の真下に内蔵ダンパ部材5を配置すると、内蔵ダンパ部材5は、スプリング51cの作用により、経時的に退入状態のロッド51bが外筒51aから進出し、これに伴ってダンパキャップ52が上昇する。このダンパキャップ52の上昇に伴って、図8及び図9に示すように、上レールL1の前後フランジ部L5の間に仮止突起部52cが進出して挿入され、続いてランナ圧接部52bが上端部を前後フランジ部L5の間に挿入した状態で前後フランジ部L5の下面に圧接される。このように、ダンパキャップ52のランナ圧接部52bの上端部及び仮止突起部52cが上レールL1の前後フランジ部L5間に挿入されることにより、仮設置状態の戸本体D1の倒伏を効果的に抑制することができ、これにより引戸D設置時の作業負担を軽減することができ、少人数での作業が可能となる。
また、第1固定体7及び内蔵ダンパ部材5の戸本体D1への組付作業とは別に、第2固定体8に連結杆3及びランナ体4を組み付ける。
具体的には、操作円盤部82aが操作窓部81iに嵌合する態様で位置調節部82を第2固定体8の調節収容空間81gに配置し、その上で第2固定体8における杆取付部81の杆収容空間81fに連結杆3の固定体取付部31を挿入する。この挿入状態で、杆取付軸87を杆取付部81の軸取付孔81h及び固定体取付部31の軸挿通孔31cに挿入し、この杆取付軸87を介して連結杆3を第2固定体8に対して前後移動可能に取り付ける。
この取付作業にあわせて、連結杆3にランナ体4を上下動自在に取り付ける。すなわち、連結杆3のランナ支持部32をランナ体4におけるローラ取付部42の杆取付孔42aに下方から差し込み、軸ガイド孔32aと軸取付孔42bとが前後に重なっている状態で各孔32a、42bに取付軸44を挿入する。この状態では、軸ガイド孔32aが取付軸44に対して上下方向に相対移動可能となっており、このため、この取付軸44を介してランナ体4が連結杆3に対して上下移動自在に取り付けられる。
次に、この連結杆3及び第2固定体8が組み付けられたランナ体4を上レールL1内に挿通させる。すなわち、上レールL1の左右方向一端開口部からガイドローラ41が前後フランジ部L5上に載置される態様でランナ体4を差し込み、その上で上レールL1を戸枠(不図示)に固定することにより、図9に示すように、連結杆3及び第2固定体8が組み付けられたランナ体4を上レールL1に取り付ける。
続いて、第1固定体7に第2固定体8を組み付ける。具体的には、ランナ体4に連結杆3を介して取り付けられた第2固定体8を左右方向、詳しくは仮設置された戸本体D1側に移動させ、第2固定体8の突出嵌合部84と第1固定体7のガイド溝78bとの高さ位置をあわせて更に左右方向に移動する。この移動に伴って、第1固定体7のガイド溝78b内に第2固定体8の突出嵌合部84が挿入されていき、第2固定体8における係合突起部85eの傾斜ガイド面85fが第1固定体7のスライド係合部79に差し掛かることにより、この傾斜ガイド面85fに沿って弾性係合部85が上方に弾性変形する。この状態で、第2固定体8を第1固定体7側に押し込むと、弾性係合部85の係合突起部85eがスライド係合部79の固定体係合溝79bに達し、弾性係合部85が下方に弾性回復してその係合突起部85eが第1固定体7の係合段部79cに確実に係合される。
最後に、第2固定体8に化粧板9を取付けて、上部ガイド装置1の組付作業を終了する。この化粧板9の取付けにあたっては、まず第2固定体8の杆取付部81と弾性係合部85との間に、規制突出部93を差し込んで、化粧板9の係合鉤部92を装飾係合段部81kに係合させる。規制突出部93を第2固定体8の杆取付部81と弾性係合部85との間に差し込むことにより、弾性係合部85の不測の弾性変形を回避して、第1及び第2固定体7,8が不意に分離されることを確実に防止するものとなされている。
一方、第1固定体7と第2固定体8とを分離する場合には、まず化粧板9を第2固定体8から取り外し、続いて、弾性係合部85の操作片85dを上方に操作して、この弾性係合部85の弾性突起部85eと第1固定体7の係合段部79cとの係合状態を解除して、第2固定体8を第1固定体7と反対側にスライドさせることにより容易に分離が可能となる。
このように、本実施形態の上部ガイド装置1では、引戸固定体2が引戸Dに固定される第1固定体7と、ランナ体4に連結杆3を介して取り付けられる第2固定体8とが分離可能に構成され、両者7,8が着脱自在に装着されるので、上部ガイド装置1や引戸Dの設置作業が容易になる。すなわち、この上部ガイド装置1では、上部ガイド装置1を戸本体D1側(具体的には第1固定体7及び内蔵ダンパ部材5)とランナ体4側(具体的には第2固定体8、連結杆3及びランナ体4)とを分離した状態で別々に所定箇所に設置してから最後に第1固定体7と第2固定体8とを連結させるだけで良く、上部ガイド装置1及び引戸Dの現場における設置作業が極めて容易になる。
しかも、内蔵ダンパ部材5が第1固定体7に取り付けられているので、ランナ体に取り付けられる構造と比較して、十分な収容空間を確保することができ、ロッド51bに対する外筒51aのストロークも十分に確保することができる。
更に、内蔵ダンパ部材5は、ダンパキャップ52の上端部に上レールL1の前後フランジ部L5間に挿入される仮止突起部52cを有するので、第1固定体7と第2固定体8とを組み合わせる際に、戸本体D1を仮設置することができ、戸本体D1を手等で支持しなくても、戸本体D1を起立状態で維持することができる。従って、第2固定体8だけを把持して第1固定体7に組み付けることができ、現場における作業性をさらに向上させることができる。
以上のように構成された上部ガイド装置1の作用について、以下説明する。
引戸Dを開閉方向にスライド操作させると、引戸Dの上部は、上部ガイド装置1によって上レールL1に沿ってガイドされる。
このとき、内蔵ダンパ部材5は、スプリング51cの作用により、ロッド51bが外筒51aから進出した状態にあり、ダンパキャップ52は上昇してランナ圧接部52bの上端部がランナ体4の延出下端部42dの下面に圧接した状態になっている。この圧接に伴い、スプリング51cの強さによってランナ体4が押し上げられる場合もあるが、この場合であっても、内蔵ダンパ部材5のダンパキャップ52が上レールL1に接触して摺接音が発生することを効果的に抑制することができ、適切に内蔵ダンパ部材5をランナ体4に当接させることができる。すなわち、本実施形態の上部ガイド装置1は、ランナ体4のローラ取付部42が上レールL1の前後フランジ部L5間に延出する延出下端部42dを有し、内蔵ダンパ部材5のダンパキャップ52が上方に向かうにしたがって順次縮径する傘状に構成されたランナ圧接部52bを有し、このランナ圧接部52bの上端部が上レールL1の前後フランジ部L5から離間した状態で延出下端部42dの下面に圧接されているので、内蔵ダンパ部材5が上レールL1に接触することに伴う摺接音の発生を効果的に抑制することができる。
ところで、この引戸構造など、具体的には引戸固定体2、連結杆3およびランナ体4等の相互の取付等に遊びが存し、しかもランナ体4が連結杆3に対して上下動可能に連結されてアジャスタ機能を有するため、引戸Dの開閉操作に伴って、当該引戸Dが戸枠に衝突などすると、引戸Dが跳ね上がろうとする。
しかしながら、本実施形態の上部ガイド装置1は、外筒51aに対してロッド51bを進出方向に付勢するスプリング51cが内蔵された内蔵ダンパ部材5を有し、この内蔵ダンパ部材5の上端部、具体的にはダンパキャップ52のランナ圧接部52bがランナ体4の延出下端部42dの下面に当接しているので、引戸Dが跳ね上がろうとする場合には内蔵ダンパ部材5のダンパ作用により内蔵ダンパ部材5の急激な収縮が阻害され、引戸固定体2とランナ体4との急激な相対距離の変化を抑制することができ、これにより引戸Dの跳ね上げを効果的に抑制することができる。
しかも、引戸Dの跳ね上げに伴って、ランナ体4が上昇すると、ガイドローラ41が弾性変形してこのガイドローラ41と跳上抑制突起部43とが上レールL1の天壁部L3内面に当接して下方への反力が生じる。このように、本実施形態の上部ガイド装置1では、ガイドローラ41とともに跳上抑制突起部43が天壁部L3に当接するので、安定した状態で下方への反力を生じさせることができ、引戸Dの跳ね上げを効果的に抑制することができる。
一方、アジャスタ機能に基づき引戸固定体2とランナ体4との相対的距離がゆっくりと変化する場合には、内蔵ダンパ部材5のロッド51bがスプリング51cの付勢力に抗して外筒51a内に退入することにより、この変化に適切に追随することができる。
なお、引戸固定体2に対する連結杆3の前後位置を調整する場合には、化粧板9を第2固定体8から取り外して、第2固定体8の操作窓部81iを通じて操作円盤部82aを回動操作することにより、回動円盤部82bを通じて杆操作ボス部82cを前後に回動させることができ、この杆操作ボス部82cが連結杆3のスライド許容溝31d内を上下移動しながら前後移動することにより、連結杆3の前後位置を調節することができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態について、図10から図12を参照しながら説明する。なお、この第二実施形態では、第一実施形態と異なる部分について重点的に説明を行い、第一実施形態と同じ構造の説明は、第一実施形態の説明で用いたものと同じ符号を用いることにより省く。
本実施形態では、図10から図12に示すように、ランナ体104と内蔵ダンパ部材105の具体的構造が第一実施形態と異なっている。
すなわち、本第二実施形態では、内蔵ダンパ部材105について、第一実施形態のダンパキャップ52を省略し、外筒151aが上レール1の前後フランジ部L5間に進出して戸本体D1を仮止めできるように構成されている。また、外筒151aが前後フランジ部L5間に進出するように構成されることに伴って、この外筒151aの下方への押し下げをガイドする傾斜案内面S2がランナ体104に設けられている。具体的に、ランナ体104のローラ取付部142は、傾斜案内面S2が設けられるために、第一実施形態よりも左右方向に長尺に構成されるとともに、延出下端部142dの下方への延出が大きく設定されている。
以下、この異なる点を重点的に説明する。
すなわち、内蔵ダンパ部材105は、ダンパ本体151を含むもので形成されている。このダンパ本体151は、外筒151aと、この外筒151aに対して抵抗を伴って進退するロッド51bと、外筒151aに内蔵されロッド51bを進出方向に付勢するスプリング51cとを備える。
そして、外筒151aは、天面が平坦な円状であって、その外径が上レールL1の下方開口(前後フランジ部L5の間)の幅と同じかそれ以下とされている。
一方、ランナ体104は、ガイドローラ41と、このガイドローラ41が取り付けられるローラ取付部142と、跳上抑制突起部43と、取付軸44とを備え、ローラ取付部142の延出下端部142dは、外筒151aの天面が上レールL1に干渉することなく圧接されるものとなされている。詳しくは、延出下端部142dは、ガイドローラ41が前後フランジ部L5に当接した状態において、その下端が前後フランジ部L5の下面と同等または前後フランジ部L5の下面よりも下方に位置するように寸法設定され、好ましくは、ガイドローラ41が上レールL1の天壁部L3に当接している状態において、その下端が前後フランジ部L5の下面と同等または前後フランジ部L5の下面よりも下方に位置するように寸法設定されている。すなわち、外筒151aを前後フランジ部L5から離間させるように、延出下端部142dは寸法設定されている。これにより、引戸Dの操作時において、摺接音の発生を抑制することができる。
また、ローラ取付部142は、その下面が延出下端部142dの下面とされ、外筒151aの天面が圧接される圧接面S1と、当該圧接面S1から連続するとともに、当該圧接面S1に対して上方向に傾斜する傾斜案内面S2と、を備えるものとされている。
傾斜案内面S2は、ランナ体104の左右方向の移動に伴って、外筒151aを下方へ押し下げつつ、当該外筒151aを圧接面S1に案内する構成であり、その傾斜はなだらかに設定されている。具体的に、圧接面S1と傾斜案内面S2がなす内角は、120°〜165°の範囲に設定されることが好ましく、130°〜155°の範囲に設定されることがより好ましい。すなわち、当該内角が90°に近づくにつれて、外筒151aの上端部を傾斜案内面S2に沿わせつつ、ランナ体104を左右方向に移動させることが困難になる。その一方で、当該内角が180°に近づくにつれて、ランナ体104の移動は容易にはなるが、外筒151aに対する傾斜案内面S2の押し下げ効果が低下する。従って、これらを考慮して、当該内角は設定されている。
なお、本実施形態では、ローラ取付部142は、右側のガイドローラ41よりも右側の位置に、跳上抑制突起部43を更に設けている。
本第二実施形態では、内蔵ダンパ部材105が取り付けられた第1固定体7、ランナ体104が取り付けられた第2固定体8のそれぞれの組み付けは第一実施形態と同様であるが、戸本体D1の仮設置、及び、当該仮設置された戸本体D1に取り付けられた内蔵ダンパ部材105をローラ取付部142に対して圧接させる方法が異なるため、この点について説明する。
まず、ローラ取付部142の右端よりも右側に外筒151aが位置するように、下戸車D2を下レールL2内に配置する。このとき、伸長状態とされている外筒151aの上端部を上レールL1の下方開口(前後フランジ部L5の間)に挿入しておいて、当該外筒151aの上端部を前後両側壁部L4間に位置させておく。このようにすれば、戸本体D1を仮止起立状態のまま維持させて仮設置することができる。
そして、図11および図12に示すように、第2固定体8に取付けられたランナ体104を上レールL1に沿って右方向に移動させて、外筒151aの上端部をローラ取付部142の傾斜案内面S2に当接させる。続いて、外筒151aの上端部を傾斜案内面S2の傾斜に沿わせつつ、ランナ体104を右方向に移動させる。そうすると、当該移動に伴って、傾斜案内面S2で外筒151aが押し下げられ、ロッド51bはスプリング51cに抗して当該外筒151a内にゆっくりと退入する。そして、当該移動を継続させて、外筒151aを圧接面S1の下方の位置に案内させて、外筒151aの天面を圧接面S1に対向させる。従って、このようにすれば、現場において、戸本体D1を戸枠(不図示)内に簡単に仮設置して、圧接面S1に内蔵ダンパ部材105の外筒151aを簡単に圧接させることができる。その結果、当該戸本体D1に対して第2固定体8等を容易に組み付けることができ、現場の作業性を向上させることができる。
なお、以上に説明した引戸Dの上部ガイド装置1は、本発明の実施形態であり、その具体的構成等については本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、その変形例を説明する。
(1)前記各実施形態では、上部ガイド装置1は、引戸固定体2と、連結杆3と、この連結杆3に上下動可能に取り付けられたランナ体4、104とを備え、ランナ体4、104が連結杆3に対して上下動することによりアジャスタ機能を発揮するものとなされているが、前記したように、アジャスタ機能を担保する構造はこれに限定されるものではなく、さらにアジャスタ機能を有していない上部ガイド装置についても適用可能である。この場合でも、上部ガイド装置の各構成部材間の遊びに基づく引戸Dの跳上を効果的に抑制することができる。
(2)前記各実施形態では、ダンパ部材及び付勢部材について、付勢部材がダンパ部材の内部に設けられたばね内蔵ダンパ部材5、105が用いられているが、ばね等の付勢部材がダンパ部材の外側に設けられているものであっても良い。例えば、ロッドの先端部にフランジ部を設け、このフランジ部と外筒との間につる巻きばねを配置することにより、ロッドを外筒に対して進出する方向に付勢するものであっても良い。
(3)前記第一実施形態では、内蔵ダンパ部材5のランナ圧接部52bが偏平傘状に構成されているが、ランナ圧接部の具体的構成についてはこれに限定されるものではなく、上方に向かうにしたがって前後方向に連続的に縮幅する切妻屋根状に構成されているものや、上部の前後幅が前後フランジ部L5間の離間距離よりも狭く構成されて前後方向に段階的に縮幅する凸部状に構成されているものであっても良い。
(4)前記第二実施形態では、ランナ体104の構造は、左右方向に長尺とされているが、当該ランナ体104の構造は、外筒151aがローラ取付部142で押し下げられつつ圧接面S1に案内されるものであればよく、その形状等は適宜変更できる。例えば、ランナ体104の左右方向の長さや圧接面S1と傾斜案内面S2がなす内角は、現場における作業環境等に応じて、適宜変更することができる。なお、跳上抑制突起部43に関しても、左右方向における設置位置や個数が変更可能である。
D 引戸
D1 戸本体
L1 上レール
L5 前後フランジ部
1 上部ガイド装置
2 引戸固定体
3 連結杆(連結部に対応)
4 ランナ体
41 ガイドローラ
42 ローラ取付部
5 内蔵ダンパ部材(ダンパ部材及び付勢部材に対応)
51a 外筒
51b ロッド
51c スプリング(付勢部材に対応)
52b ランナ圧接部
52c 仮止突起部
7 第1固定体
8 第2固定体
104 ランナ体
105 内蔵ダンパ部材
142 ローラ取付部
142d 延出下端部
151 ダンパ本体
151a 外筒
S1 圧接面
S2 傾斜案内面

Claims (6)

  1. 構造物の開口部を開閉する引戸上部に固定された引戸固定体と、この引戸固定体から上方に突出する連結部と、前記構造物に設けられた上レールに沿って前記引戸をガイドするとともに前記連結部の先端部に取り付けられたランナ体と、外筒及びこの外筒に対して進退するロッドを含むとともに前記引戸固定体及びランナ体のいずれか一方に設けられ、前記ロッドが進出した状態で一端が前記引戸固定体及びランナ体のいずれか他方に当接するダンパ部材と、前記ロッドを前記外筒に対して進出方向に付勢する付勢部材とを備えることを特徴とする引戸の上部ガイド装置。
  2. 前記引戸固定体は、前記引戸に固定される第1固定体と、前記連結部が取り付けられ前記第1固定体に対して着脱自在に装着される第2固定体とを備えることを特徴とする請求項1記載の引戸の上部ガイド装置。
  3. 前記ダンパ部材及び付勢部材は、前記第1固定体に取り付けられていることを特徴とする請求項2記載の引戸の上部ガイド装置。
  4. 前記ランナ体は、下方に開口する断面C字状の前記上レールに沿って走行するように構成され、
    前記ダンパ部材は、上端部に前記上レールの下方開口に挿入される仮止突起部を有することを特徴とする請求項3記載の引戸の上部ガイド装置。
  5. 前記ランナ体は、下方に開口する断面C字状の前記上レールに沿って走行するガイドローラと、頂部が前記ガイドローラの頂部に対して低く設定された状態で前記ガイドローラが取り付けられるローラ取付部とを備え、
    前記ローラ取付部は、前記上レールの下方開口に延出する延出下端部を有し、
    前記ダンパ部材は、上端部に上方に向かうにしたがって前後方向に縮幅するランナ圧接部を有し、このランナ圧接部の先端部が前記上レールから離間した状態で前記延出下端部に圧接されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の引戸の上部ガイド装置。
  6. 前記ランナ体は、前記ローラ取付部から上方に突出するとともに硬質合成樹脂から構成される跳上抑制突起部を更に備え、
    前記ガイドローラの頂部は、前記ローラ取付部の頂部に対して高く設定され、
    前記跳上抑制突起部は、前記引戸の跳ね上げに対して前記ガイドローラとともに前記上レールの天壁内面に当接することを特徴とする請求項5に記載の引戸の上部ガイド装置。
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