JP7023073B2 - 肘掛け装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、肘当てを水平動させ得る可動式の肘掛け装置に関するものである。
可動式の肘掛け装置において、肘当ての動きとしては、前後スライドのみするタイプ、前後スライドに加えて水平旋回するタイプ、前後スライドに加えて左右スライドするタイプなど、様々なタイプがある。
いずれにしても、肘当ては、所望の位置や姿勢に保持する必要がある。この位置の保持や姿勢の保持には、一般に、ばねやゴム等の弾性体を使用した係合手段が使用されており、その例として特許文献1では、前後位置を保持する手段として、ゴムとピンとを利用した係合手段が開示されており、ピンが、肘当て本体に形成された保持溝に嵌まることによって、肘当てが所望の前後位置に保持されるようになっている。他方、特許文献2には、肘当ての前後スライドに対してロータリーダンパで抵抗を付与することが開示されている。
特許第4383907号公報 特許第5249604号公報
肘当てを所望の位置に保持するという機能を確保するためには、弾性体を使用した係合手段で足りるが、特許文献1のようなタイプでは、肘当ては単に弾性体を変形させて移動するに過ぎないため、肘当ての動きがぎごちなくて、高級感に劣るという欠点があった。
他方、特許文献2のタイプでは、肘当てのスライドに対してダンパによる抵抗が付与されるため、肘当てはしっとりした動きをして高級感を醸し出すことができると云えるが、ロータリーダンパは高価であるため、コストが嵩むという問題があった。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明は、
「肘支柱の上端に設けたベースと、前記ベースに前後動自在に取付けられた肘当て本体とを有しており、
前記肘当て本体の前後動によって相対動する部材の間に、前記肘当て本体の前後位置を保持する前後位置保持手段と、前記肘当て本体の前後動に対して抵抗を付与する前後スライド抵抗付与手段と、が設けられており、
前記前後位置保持手段は、係合突起とこれが係脱する前後長手で凹凸状の係合受け部とで構成され、
前記前後スライド抵抗付与手段はゴム状の弾性体で構成されている
という構成になっている。
本願発明において、「ゴム状」とは、金属ばねや樹脂ばねのような曲がり変形するものではなくて、弾性に抗して圧縮変形するという意味であり、ゴム自体の他に、エラストマーなどの樹脂系のものも含まれる。弾性体は、肘当て本体とベースとの間に配置してもよいし、肘当て本体と固定式部材(水平動しない部材)との間に配置してもよい。従って、「相対動する部材」には肘当て本体も含まれる。
本願発明では、弾性体の圧縮変形により、肘当ての水平動に抵抗が付与されるため、肘当てを水平動させるにおいて、いわば肘当てがベースに軽く粘り付くような状態で、しっとりとした動きとすることができる。従って、高級感を醸し出して、商品価値を高めることができる。また、肘当てのガタツキを防止することもできるのであり、この面でも、商品価値を高めることができる。また、特許文献2とは違って高価なダンパ装置は不要であるため、コストを抑制できる。
前後動する可動式の肘当ては、所望の前後位置に保持する必要があり、そこで前後位置保持手段(係合手段を設けている。そして、弾性体を係合手段の構成要素として使用することも可能であるが、では、弾性体による抵抗の付与は、係合手段とは別に設けている。
このように、肘当てを所望の状態に保持するための係合手段と、肘当ての動きに抵抗を付与する手段とを別々の構成とすることにより、肘当ての位置の保持を確実化しつつ、肘当ての前後動にしっとりとした動きを付与することができる。
性体が転動する、肘当ての動きをスムース化できる。従って、肘当ては、適度の抵抗を付与してしっとりとした動きを確保しつつ、重すぎることなく滑らかに動かすことができる。
実施形態の肘掛け装置を適用した椅子の外観を示す図で、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は平面図である。 (A)は第1実施形態の肘掛け装置を下方から見た斜視図、(B)は固定部と可動部との分離斜視図、(C)は主として高さ調節機構を示すための分離斜視図、(D)はレバーを装着した状態での昇降肘支柱の斜視図、(E)は昇降肘支柱の上端部の斜視図、(F)はレバーと高さ調節用ロッドとの分離斜視図である。 (A)は肘当てとベースと高さ調節用ロッドとの関係を示す下方からの斜視図、(B)は肘支柱の分離斜視図である。 (A)は全体を上から見た分離斜視図、(B)はベースと昇降肘支柱との分離斜視図、(C)は一部の構成部材の分離斜視図である。 (A)全体を下方から見た分離斜視図、(B)は一部の部材を下方から見た分離斜視図、(C)は肘当ての外観を構成する部材の分離斜視図である。 縦断側面図である。 (A)は要部の分離斜視図、(B)はカバー板の斜視図である。 要部の分離斜視図、(B)は前後位置保持手段を示す平面図である。 (A)は肘当ての前後位置保持手段と水平姿勢保持手段とを示すための下方からの斜視図、(B)は前後位置保持手段を示す斜視図である。 (A)は水平姿勢保持手段を示す分離斜視図、(B)は水平姿勢保持手段を示す平面図である。 水平旋回角度規制手段を示す平面図である。 第2実施形態を示す図で、(A)(B)は分離斜視図、(C)は要部の平面図、(D)は肘当て本体とスライド補助体との分離斜視図である。 旋回中心箇所で切断した縦断正面図である。 第3実施形態を示す図で、(A)は分離斜視図、(B)は要部平面図である。
(1).第1実施形態の概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の肘掛け装置は、オフィスで多用されている回転椅子に装着している。すなわち、椅子は、座1と脚装置2と背もたれ3と後傾自在な背フレーム4とを備えており、背フレーム4に背もたれ3が取付けられている。そして、本実施形態では、肘掛け装置は、背フレーム4の前部に取り付けている。なお、脚装置は複数のキャスタを備えているが、キャスタは1つしか表示していない。
図2(A)(B)に示すとおり、肘掛け装置は、背フレーム4に固定された下固定アーム5と、下固定アーム5の外端に一体に設けた中空の固定肘支柱6と、固定肘支柱6に高さ調節可能に嵌め入れられた可動肘支柱7とを有しており、可動肘支柱7の上端に平面視円形のベース8を固定し、ベース8に、前後長手で可動式の肘当て9が、その長手方向に移動自在でかつ水平旋回自在に取付けられている。
図3に明示するように、可動肘支柱7の外面には、半割り状のスリーブ10が前後から上下動不能で装着されている。また、可動肘支柱7の内部には、シーソー式の高さ調節用ロッド11が配置されている。ロッド11は、中間高さ位置よりもやや下方部位に設けた左右外向きの枢支ピン12を中心にして前後に回動するようになって、下端に係合爪13を後ろ向きに突設しており、係合爪13は、ばね片14によって後ろ向きに付勢されている。
可動肘支柱7の内部には、ロッド11の枢支ピン12が下から嵌まる軸受け部(図示せず)が形成されている。係合爪13は、可動肘支柱7の後ろ壁に形成した長穴を介して、後部のスリーブ10に形成した係合穴15(図3(B)参照)に係脱する。なお、スリーブ10は前後とも同じ形態になっていて方向性を無くしている。
ロッド11の上端には、レバー16が取付けられている。図2(C)(F)のとおり、レバー16の後端部には左右の支軸17を突設しており、左右の支軸17は、可動肘支柱7の上端部内に形成した軸受け部18(図3(D)(E)参照)に、上から嵌め込まれている。従って、レバー16は、支軸17を中心にして上下回動し得る。図2(F)に示すように、ロッド11の上端には左右に突出した支軸17が形成されており、支軸17は、レバー16の下面部に形成したポケット式抱持部20に後ろから嵌め入れられている。
椅子に着座した人がレバー16に指先を当てて上に引くと、ロッド11が枢支ピン12を中心にして回動することにより、ロッド11の下端の係合爪13がスリーブ10の係合穴15から離脱する。これにより、肘当て9を高さ調節することができる。可動肘支柱7の上端部はラッパ状に広がった拡径部7aになっており、この拡径部7aに、レバー16を露出させる切欠き21が上向きに切り開き形成されている。
(2).肘当ての概要
次に、第1実施形態に係る肘当て9の構造を説明する。図4,5に示すように、肘当て9は、外観を構成する前後長手の部材として、肘当て本体24と肘当て上部材25とを有しており、肘当て上部材25にはエラストマー等の軟質材からなるパッド材26を装着している。肘当て本体24は上向きに開口した形態である一方、肘当て上部材25は外周部に下向き壁を設けた浅いトレー状の形態であり、図6に一部を示すように、両者は、係合爪27と係合穴28との係合によって一体に連結されている。
図4,5に示すように、可動肘支柱7の上端には、既述のベース8がビス30で固定されている。この場合、ベース8の下面には、左右側部と後部とに位置した下向きの足部31を一体に設けている一方、可動肘支柱7には、足部31が水平方向から当接可能な受け部32を形成している。足部31は、一対の側片31aを有して底面視コ字形になっており、側片31aの下端部は傾斜部31bになっている。なお、足部31は、角棒状の形態などでもよい。ベース8は、例えば亜鉛ダイキャスト品であり、高い強度を有している。可動肘支柱7は、例えばアルミのダイキャスト品である。
ベース8の中央部に円形のボス体33を一体に設けている一方、肘当て本体24の底板には、ボス体33に嵌まる長穴34が肘当て本体24の長手方向に長く形成されており、肘当て本体24は、上カバー板35と下カバー板36とを介してリング板29に上から重なっている。従って、肘当て本体24は、長穴34の全長からボス体33の外径を減じた寸法だけ長手方向に移動自在であり、かつ、ボス体33の軸心回りに水平旋回可能である。
リング板29は、肘当て本体24のスライド及び水平旋回をスムースにするためのものであり、POM樹脂等の樹脂製である。リング板29はベース8に上から重なっており、その一部に、可動肘支柱7に形成した切欠き21に嵌まる下向き縁部29aを下向きに突設している。また、図6に示すように、リング板29に設けた位置決めピン29bが、ベース8に形成された位置決め穴8aに嵌まっている。
肘当て本体24は上向きに開口しており、その内部に、平面視略小判形で上向きに開口した凹所38を有するスライド補助体37と、スライド補助体37の凹所38に上から嵌め入れられた姿勢保持体39と、姿勢保持体39の中心穴40に嵌め込まれた押さえ部材41とを配置している。押さえ部材41は、姿勢保持体39を上から覆うフランジ42を有しており、ビス43によってボス体33に固定されている。
この場合、図4(A)のように、ボス体33の上端に4葉形の(非円形の)の係合突起44を一体に設けている一方、図5(A)に示すように、押さえ部材41には、係合突起44に対して回転不能に嵌まる係合穴45が形成されており、従って、押さえ部材41はボス体33に対して(或いはベース8に対して)回転不能に保持されている。
肘当て本体24はスライド補助体37が上から重なっており、スライド補助体37には姿勢保持体39が上から重なっており、かつ、姿勢保持体39は押さえ部材41のフランジ42によって上向き動不能に保持されている。このため、肘当て9は、上向き移動不能に保持されていると共に、既述のとおり、水平旋回自在及び長手方向にスライド自在になっている。
スライド補助体37は、肘当て9の(正確には肘当て本体24の)前後移動をガイドする機能と、肘当て9を任意の前後位置に保持する機能とを有しており、また、姿勢保持体39は、肘当て9を任意の旋回姿勢に保持する機能を有しており、更に、押さえ部材41は、肘当て9の旋回角度を規制する機能を有している。これらは後述する。
(3).指挟み防止構造
既述のとおり、肘当て本体24には、前後スライド(長手方向のスライド)を許容するための長穴34が空いているが、例えば、図7(B)に示すように、肘当て本体24の下面に、下向きリブ47で囲われた下向き凹所48を形成して、この下向き凹所48に、既述の上カバー板35と下カバー板36とが、それぞれ長手方向に相対動し得るように配置されている。従って、上下カバー板35,36の長さは凹所48の長さよりも短くなっており、かつ、上カバー板35は下カバー板36よりも短くなっている。
図7(A)に明示するように、下カバー板36の左右長手側縁には上向きのサイドリブ49aを突設しており、上カバー板35は、左右ガイドリブ49の間に横ずれしない状態で、かつ、長手方向に相対動し得るように配置されている。また、下カバー板36には、上カバー板35が載る縦長リブ49bと、上カバー板35の前後相対動位置を規制するストッパーリブ49cとを形成している。他方、上カバー板35の上面には、肘当て本体24とのスライドをスムースにするための縦長リブ35aを形成している。
上下のカバー板35,36には、肘当て本体24に対して相対動し得るように、長穴50,51が空いている。肘当て本体24の下向きリブ47は、カバー板35,36の左右外側においてリング板29に上から当接している。肘当て本体24の前後スライドに連動して、上下のカバー板35,36がタイミングを変えて移動することにより、肘当て本体24の長穴34を常に塞いでおくことができる。
(4).前後位置保持手段及び前後スライド抵抗付与手段
既述のとおり、肘当て本体24は上に開口しており、例えば図8,9に示すように、肘当て本体24の内部に平面視小判形のスライド補助体37が配置されている。スライド補助体37はボス体33に嵌まっているので、肘当て本体24は、スライド補助体37にガイドされてその長手方向にスライドする。また、スライド補助体37と肘当て本体24とは、一緒に水平旋回する。従って、スライド補助体37と肘当て本体24とは、相対回動は不能で相対スライドは自在な関係になっている。
図8,9に示すように(図11も参照)、スライド補助体37の左右長手側面部には、その前後中途部に切欠き53が形成されており、切欠き53に、平面視L形の係合爪54を設けている。係合爪54の先端(自由端)には、肘当て本体24における凹所の内面に向けて突出した係合突起55を形成している。他方、肘当て本体24における凹所の左右内側面には、係合突起55が当接する平面視凹凸形の係合受け部56が、肘当て本体24の長手方向に沿って長く形成されている。
係合突起55は、係合爪54の弾性変形により、係合受け部56の凹所に係脱するが、係合受け部56のピッチは細かいため、肘当て9の前後位置(正確には長手方向の位置)を、殆ど無段階的に調節できる。なお、係合突起55が係合受け部56の凹所に嵌まった状態で、係合突起55は弾性変形していてもよいし、弾性変形していなくてもよい(係合受け部56の突起を乗り越えるときに弾性変形したら足りる。)。
肘当て9の前後位置を所望の位置に保持するためだけなら、係合爪54と係合受け部56とからなる係合手段だけで足りるが、本実施形態では、肘当て9の前後スライドに軽い抵抗を付与するダンパ手段として、図9に明示するように、スライド補助体37と肘当て本体24との間に複数個(4個)の弾性体57を配置している。
弾性体57は、ゴム系又はエラストマー系の弾性素材からなっており、実施形態では円柱状に形成されていて、その軸心を左右水平にした姿勢で、スライド補助体37の下面に形成された保持穴58に嵌め入れられている。従って、肘当て本体24の前後スライドに伴って転動可能である(但し、転動しなくてもよい。)。また、肘当て本体24における凹所の底面には、弾性体57を横ずれ不能に案内する左右一対ずつのガイドリブ59が形成されている。
既述のとおり、スライド補助体37は押さえ部材41によって下向きに押されており、弾性体57は軽く変形した状態になっている。従って、肘当て9を(肘当て本体24を)前後スライドさせると、弾性体57の弾性復元力が、肘当て9の前後動に対して軽い抵抗となって現れる。また、肘当て9のガタ付きも生じない。このため、肘当て9のスライドにしっとりとした動きが付与されて、高級感を醸し出すことができる。
実施形態では弾性体57をスライド補助体37の下面に配置したが、弾性体(ダンパ部材)57は、スライド補助体37の側面に配置してもよい。また、肘当て本体24のうち弾性体57が当接(転動)する部位に、細かいピッチの凹凸(鋸歯状の凹凸や波形の凹凸、ローレット状の粗雑面など,)を形成することも可能である。この場合は、弾性体57の滑りが無くなるため、しっとりとした感じの動きをより確実化することができる。
(5).平面視姿勢保持手段
肘当て9を水平旋回可能に構成すると、所望の姿勢に保持できるようにする必要がある。そこで、肘当て9の平面視姿勢保持手段を設けている。この点を、主として図9,10を参照して説明する。既述のとおり、スライド補助体37の凹所38に姿勢保持体39が上から嵌め入れられていて、姿勢保持体39には、押さえ部材41の筒部が上から嵌まる中心穴40が空いている。
そして、姿勢保持体39には、中心穴40に向けて幅狭となるように三角形状(或いは台形状)に形成された前後の弾性体収容凹所62と、弾性体収容凹所62と中心穴40とに連通した前後のくびれ状連通部63とが上向きに開口するように形成されており、弾性体収容凹所62にゴム等の弾性体64を嵌め入れ、くびれ状連通部63に、樹脂又は金属からなる平面視小判形の係合体65を嵌め入れている。
他方、押さえ部材41における筒状部の外周面には、係合体65が弾性的に当接する一対のラック状の凹凸部66を形成しており、係合体65が凹凸部66の1つの溝に嵌まることにより、肘当て9の水平姿勢が一体に保持される。肘当て9に対してある程度の水平旋回力を付与すると、係合体65を凹凸部66の溝から離脱させて、肘当て9を任意の姿勢に旋回させることができる。図10(B)に示すように、姿勢保持体39は、凹凸部66を設けている範囲で水平旋回するが、最大旋回角度θは90度程度になっている。
(6).肘当ての旋回角度規制手段
既述のとおり、肘当て9は90度程度の角度範囲で水平旋回させることができるが、本実施形態では、肘当て9の旋回角度規制機能は、押さえ部材41とスライド補助体37とが担っている。この点を、図6及び図11を参照して説明する。
図6に示すように、押さえ部材41のフランジ42はスライド補助体37の凹所38の内部に入り込んでいる。そして、図11に明示するように、スライド補助体37の凹所38は平行な左右の長手側面38aを有しているが、押さえ部材41のフランジ42に、凹所38の長手側面38aが当接する一対のストッパー部67を形成している。
ストッパー部67は直交した2つの当接面67a,67bを持っているので、図11のとおり、スライド補助体37を左に旋回させきった状態でも、右に旋回させきった状態でも、凹所38の左右の長手側面38aがストッパー部67に当接する。
(7).第2実施形態
次に、図12,13に示す第2実施形態を説明する。この実施形態も、基本的な構成要素は第1実施形態と同じであり、肘当て本体24とスライド補助体37と姿勢保持体39と押さえ部材41とを備えている。第1実施形態と共通した要素は同じ符号を使用して、必要がない限り説明は省略する。
この実施形態では、肘当て9の前後スライドに抵抗を付与する手段として、左右の弾性体57を使用している。弾性体57は、スライド補助体37に下向き突設されたポケット部70に装着されている。すなわち、ポケット部70は底板を有して、上方と左右外側とに開口した状態に形成されており、弾性体57を、軸線を鉛直姿勢にした姿勢でポケット部70に上から嵌め入れている。なお、弾性体57は左右に複数個配置してもよい。
そして、図13に示すように、肘当て本体24に、弾性体57に左右外側から当接する前後長手のレール部71を上向きに突設している。なお、図12のうち(A)では、レール部71は表示していない。
本実施形態では、肘当て9の前後位置保持手段としで、図面では明確に表示していないが、レール部71の外面に、第1実施形態の係合受け部56と同じ形態の平面視凹凸状の係合受け部56を形成している一方、図12(D)に明示するように、スライド補助体37に、レール部71の外側に位置する弾性係合体72を下向きに突設して、弾性係合体72を係合受け部56に係合させている。従って、本実施形態では、レール部71は、位置保持のための係合手段と、肘当て9の前後スライドに抵抗を付与する手段との両方を兼用している。
本実施形態では、弾性体57が肘当て本体24のレール部71に横から当接しているため、スライド補助体37の上下寸法誤差やビス43の締め付けのバラ付きがあっても、バラツキに影響されることなく、肘当て9の前後スライドに対して一定の抵抗を付与できる利点がある。
本実施形態では、肘当て9の水平姿勢保持手段として、スライド補助体37の一部に外向きの係合部73を形成する一方、スライド補助体37に、係合部73が嵌脱する凹凸部66を周方向に広がるように形成している。係合部73は弓形の抜き穴を介して帯状に形成された樹脂ばね方式であり、肘当て9の回転に伴い、帯状部が撓み変形して凹凸部66に係脱する。
また、この実施形態では、肘当て9の旋回角度規制手段としては、姿勢保持体39に、係合部73と反対側に突出したストッパー部67を形成して、このストッパー部67を、スライド補助体37の長手側面38aに当てている。従って、押さえ部材41は、単なる平板(ワッシャー)になっている。
(8).第3実施形態
図14では、第2実施形態の変形例である第3実施形態を表示している。この第3実施形態は、前後位置保持手段と、前後スライド抵抗付与手段、及び旋回角度規制手段は第2実施形態と同じであり、第2実施形態と相違するのは、平面視姿勢保持手段の構造と旋回抵抗付与手段の点である。
まず、平面視姿勢保持手段について述べると、第2実施形態と同様に、スライド補助体37に形成された凹所38の内周のうち前面に凹凸部66を形成している一方、姿勢保持体39に、凹凸部66に係合する下向きの係合部74を形成している。
係合部74は、姿勢保持体39の前部を平面視山形に形成して、下面に溝を形成することによって変形可能になっている。従って、係合部74は、姿勢保持体39の厚さのうち全体ではなく、略下半部に位置している。そこで、スライド補助体37の凹凸部66を、凹所38の内周のうち略下半部に形成することにより、係合部74の変形を許容している。
次に、本実施形態の特徴であるが、旋回抵抗付与手段として、姿勢保持体39のうち係合部74と反対側のエリアを回転軸心から当距離の円弧面39aに形成する一方、スライド補助体37のうち凹凸部66と反対側の部位に、凹所38と連通した横溝穴75を形成して、この横溝穴75に円柱状の弾性体76を嵌め込み装着し、弾性体76を姿勢保持体39の円弧面39aに弾性的に当てている。
従って、肘当て9の水平旋回に対しては、弾性体76の弾性復元力が抵抗として作用しており、この抵抗により、肘当て9の旋回に対してしっとりとした動きを付与できる。実施形態では、弾性体76は軸心を鉛直姿勢にした円柱状になっているため、肘当て9の旋回において弾性体76が転動可能である。従って、肘当て9は、適度の抵抗が付与された状態でスムースに旋回させることができる。
姿勢保持体39の円弧面39aを、平面視で細かいピッチの凹凸状に形成したり、斜め格子状のローレット状に形成するなどして、一種の粗雑面に形成しておくと、弾性体76が滑ることがないため、長期に亙って安定した抵抗を付与することができる。
(9).その他
本願発明は、他にも様々に具体化できる。例えば、実施形態の肘掛け装置は肘当てを高さ調節できるようになっているが、肘当ては水平動のみして高さは固定されていてもよい。従って、肘支柱は棒状の形態である必要はなく、水平状に長い姿勢であってもよい(肘支柱とベースとが一体化していてもよい。)。
また、本願発明では、肘当ての水平動には左右スライドも含んでいる。従って、左右スライドに弾性体で抵抗を付与することも可能である。弾性体の数や配置位置は、必要に応じて任意に設定できる。弾性体をボール状に形成することも可能である。
本願発明は、実際に肘掛け装置に具体化できる。従って、産業上利用できる。
7 可動肘支柱7
8 ベース
24 肘当て本体
25 肘当て上部材
33 ボス体
34 肘当て本体の長穴
37 スライド補助体
39 姿勢保持体
41 押さえ部材
54 肘当ての前後位置保持手段を構成する係合爪
56 肘当ての前後位置保持手段を構成する係合受け部
57 肘当ての前後スライドに抵抗を付与する弾性体
58 保持穴
59 ガイドリブ

Claims (1)

  1. 肘支柱の上端に設けたベースと、前記ベースに前後動自在に取付けられた肘当て本体とを有しており、
    前記肘当て本体の前後動によって相対動する部材の間に、前記肘当て本体の前後位置を保持する前後位置保持手段と、前記肘当て本体の前後動に対して抵抗を付与する前後スライド抵抗付与手段と、が設けられており、
    前記前後位置保持手段は、係合突起とこれが係脱する前後長手で凹凸状の係合受け部とで構成され、
    前記前後スライド抵抗付与手段はゴム状の弾性体で構成されている
    肘掛け装置。
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