JP2001120126A - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール

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JP2001120126A
JP2001120126A JP30818399A JP30818399A JP2001120126A JP 2001120126 A JP2001120126 A JP 2001120126A JP 30818399 A JP30818399 A JP 30818399A JP 30818399 A JP30818399 A JP 30818399A JP 2001120126 A JP2001120126 A JP 2001120126A
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Takashi Terauchi
孝 寺内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は魚釣用リールに関し、船上での待ち
釣りに於て、魚信を正確に見極めることができる魚釣用
リールを提供することを目的とする。 【解決手段】 外部操作で入力される初期設定棚と、初
期設定棚からの釣糸の所定の繰出し値,繰出し時間値と
を記憶する記憶手段と、初期設定棚からの釣糸の繰出し
時間を計測する計時手段と、糸長計測装置及び計時手段
の計測値を基に繰出し時間値内に釣糸が所定の繰出し値
を超えたか否かを判定する判定手段と、判定手段の指令
で作動する報知手段とを備え、判定手段は、繰出し時間
値内に釣糸が初期設定棚から繰出し値を超えて繰り出さ
れたときに報知手段を作動し、記憶手段は、所定の繰出
し時間値内に繰り出された釣糸の繰出し量が所定の繰出
し値内であるとき、その水深を新たな仕掛けの設定棚と
して認識,記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は魚釣用リールに係
り、詳しくは釣糸の繰出し量を計測する糸長計測装置を
備えた魚釣用リールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】釣果の向上を図るため、近年、多くの魚
釣用リールには、釣糸の繰出し量を計測してこれを表示
器に表示させる糸長計測装置が備えられており、釣人は
斯かる表示に基づいて、所定の棚に仕掛けを降ろすこと
ができるようになっている。そして、特開平3−946
27号公報には、上記糸長計測装置を備えた魚釣用リー
ルに改良を加え、棚取り後に魚がヒットすると、当たり
があったことを報知ブザー等で釣人に報知する魚釣用リ
ールが開示されている。
【0003】即ち、この魚釣用リールは、棚取り後に魚
の当たりがあって釣糸が繰り出されると、釣糸の繰出し
に伴うスプールの逆回転信号を入力したマイクロコンピ
ュータが、報知回路を介して報知ブザーを鳴らし、ま
た、報知回路を介して報知灯を点灯させるもので、この
魚釣用リールによって、釣人は棚取り後に於ける魚信を
容易に認識することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、船上での釣
りにあっては、天候により程度の差はあるものの、波の
影響を受けて船が上下動すると、釣竿もこれに合わせて
上下動する。そして、釣人は、所定の棚位置に仕掛けを
投入すると、魚がヒットして急に引いても釣糸が切られ
ないように、通常、ドラグ装置を作動状態に設定して当
たりを待っているが、上述したように波の影響で船が揺
れて釣竿が上方へ移動すると、ドラグ力に抗して釣糸が
繰り出されてしまうため、上述した魚釣用リールにあっ
ては、斯様に船の揺れで釣糸が繰り出されてしまうと、
報知ブザーや報知灯等の報知手段が作動するため、釣人
は、魚信と誤信して仕掛けを回収(巻取り操作)してし
まう不具合が指摘されていた。
【0005】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、船上での待ち釣りに於て、魚信を正確に見極めるこ
とができ、誤って仕掛けを回収してしまうことのない魚
釣用リールを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、リール本体に回転可能に支
持されたスプール、またはこれと連動する回転体の回転
数を検出する回転数検出手段の検出値から、釣糸の繰出
し量を計測する糸長計測装置を備えた魚釣用リールであ
って、外部操作で入力される仕掛けの初期設定棚と、当
該初期設定棚から繰り出される釣糸の所定の繰出し値及
び当該初期設定棚から繰り出される釣糸の所定の繰出し
時間値とを記憶する記憶手段と、上記初期設定棚から繰
り出される釣糸の繰出し時間を計測する計時手段と、上
記糸長計測装置及び計時手段の計測値を基に、記憶手段
に記憶された繰出し時間値内に釣糸が所定の繰出し値を
超えたか否かを判定する判定手段と、当該判定手段の指
令で作動する報知手段とを備え、判定手段は、記憶手段
に記憶された所定の繰出し時間値内に、釣糸が初期設定
棚から繰出し値を超えて繰り出されたときに上記報知手
段を作動させると共に、記憶手段は、所定の繰出し時間
値内に繰り出された釣糸の繰出し量が所定の繰出し値内
であるとき、その水深を新たな仕掛けの設定棚として認
識,記憶することを特徴とする。
【0007】そして、請求項2に係る発明は、請求項1
記載の魚釣用リールに於て、糸長計測装置の計測値を基
に、初期設定棚から釣糸が巻き取られたことを判定手段
が検出したとき、その水深が新たな仕掛けの設定棚とし
て記憶手段に認識,記憶されることを特徴とする。ま
た、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2記
載の魚釣用リールに於て、判定手段は、報知手段を所定
の繰出し量毎に作動させることを特徴とし、請求項4に
係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記
載の魚釣用リールに於て、釣糸の所定の繰出し値、繰出
し時間値、報知手段が作動する釣糸の所定の繰出し量
は、外部操作によって変更可能であることを特徴として
いる。
【0008】(作用)請求項1に係る発明によれば、判
定手段は、記憶手段に記憶された所定の繰出し時間値内
に釣糸が初期設定棚から繰出し値を超えて繰り出された
ときに、釣糸の繰出しは魚の当たりであるとして報知手
段を作動させる。また、所定の繰出し時間値内に繰り出
された釣糸の繰出し量が所定の繰出し値内であるとき、
釣糸の繰出しは波の影響で船が揺れたことによるものと
して、その水深が新たな仕掛けの設定棚として記憶手段
に記憶される。
【0009】そして、請求項2に係る発明によれば、シ
ャクリやあおり等の誘い動作で釣糸が初期設定棚から巻
き上げられると、その水深が新たな仕掛けの設定棚とし
て記憶手段に認識,記憶されることとなる。また、請求
項3に係る発明によれば、報知手段が所定の繰出し量毎
に作動し、請求項4に係る発明によれば、釣場の状況に
応じて外部操作をすれば、釣糸の所定の繰出し値や繰出
し時間値,報知手段が作動する釣糸の所定の繰出し量が
夫々記憶手段に入力,変更されることとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。図1は請求項1乃至請求項3に
係る魚釣用リールの一実施形態を示し、図中、1はリー
ル本体3のフレーム、5,7は当該フレーム1の左右に
取り付く側板で、両側板5,7間に、スプール軸9を介
してスプール11が回転可能に支持されている。
【0011】スプール11は、スプールモータ13の駆
動やハンドル15の巻取り操作で釣糸17が巻回される
ようになっており、スプールモータ13はスプール11
前方のフレーム1に一体成形されたモータケース内に収
納されている。そして、側板7の上部前方には、実開平
5−76273号公報で開示された電動リールと同様、
スプールモータ13のモータ出力を調節するパワーレバ
ー(調節レバー)19がハンドル15の回転方向と同方
向へ回転操作可能に取り付けられており、当該パワーレ
バー19の操作で、制御ボックス21内に装着した制御
手段がモータ出力をモータ停止状態から最大値(0〜1
00%)まで連続的に増減して、スプール11の回転速
度を制御するようになっている。
【0012】また、側板7の後方には、当該側板7内に
装着したクラッチ機構のクラッチレバー23が取り付け
られており、当該クラッチレバー23の操作でクラッチ
機構がON/OFFに切り換わって、スプール軸9への
スプールモータ13やハンドル15の駆動力が伝達,遮
断されるようになっている。而して、上記制御ボックス
21は、リール本体3のフレーム1に組み付けられてお
り、その上面の操作パネル25上に、釣糸17の糸長を
表示する表示器27が設けられている。そして、制御ボ
ックス21の底部に、特許第2940887号公報に開
示された糸長計測装置と同様の超音波センサ29,31
が、スプール11に対向して装着されている。
【0013】図2に示すように上方超音波センサ29
は、スプール11に巻回された釣糸17の巻回面33に
超音波を発射する送信手段として機能し、また、他方の
超音波センサ31は、巻回面33で反射された超音波の
反射波を受信する受信手段として機能するもので、両超
音波センサ29,31はV字状に配置されて、超音波セ
ンサ29から発射した超音波の反射波が超音波センサ3
1で良好に受信できるようになっている。
【0014】図2は制御ボックス21内に収容された制
御機構の詳細を示し、図中、35は糸長演算,糸長表示
及びデータの書込み制御を行う制御手段で、当該制御手
段35はマイクロコンピュータからなり、プログラムメ
モリ, データメモリ, タイマ及び入出力装置を制御管理
して与えられたジョブを処理すべく必要な演算,転送処
理を実行するCPU37と、糸長演算処理プログラムや
糸長計算式等を格納するROM39及びCPU37での
演算結果等のデータをメモリするRAM41と、入力イ
ンターフェース(INTI)43及び出力インターフェ
ース(INTO)45とを備え、これらは夫々バス47
を介してCPU37に接続されている。
【0015】また、図2中、49はスプール11の回転
数とその回転方向を検出する回転センサ(回転数検出手
段)で、当該回転センサ49はフレーム1に装着された
一対のリードスイッ49a,49bと、これに対向して
スプール11の一端側周縁部に固着された複数のマグネ
ット49cとで構成されている。そして、リードスイッ
チ49a,49bがマグネット49cによりいずれか先
にON/OFFされることで得られるスプール11の正
転,逆転判定信号を入力インターフェース43を介して
CPU37に取り込むことで、内蔵のアップダウンカウ
ンタをアップカウントまたはダウンカウント状態にセッ
トするようになっている。
【0016】そして、リードスイッチ49a,49bの
ON/OFFで得られるスプール11の回転パルスを、
入力インターフェース43を介してアップダウンカウン
タに入力することで、当該アップダウンカウンタをアッ
プカウントまたはダウンカウントさせるようになってい
る。更に、入力インターフェース43には、上述したパ
ワーレバー19に連結されたポテンショメータ51や受
信回路53を介して接続される超音波センサ31と共
に、操作パネル25上に装着したリセットスイッチ55
や設定スイッチ56が接続され、また、出力インターフ
ェース45には、モータ駆動回路57,表示駆動回路5
9を介してスプールモータ13や表示器27か接続され
ると共に、送信回路61,報知回路63を介して超音波
センサ29や操作パネル25上に装着したアラーム65
が、夫々、接続されている。
【0017】そして、特許第2940887号公報で開
示された糸長計測装置と同様、本実施形態に於ても、超
音波センサ29から発射された超音波が超音波センサ3
1に受信されるまでの時間差Δtを、制御手段35に内
蔵されたタイマ67が測定して、この時間差Δtを基
に、CPU37は巻回面33と両超音波センサ29,3
1との間の距離aを、ROM39にメモリされた 距離a=音速331(m/sec)×1/2×Δt ・・・(1) の計算式で演算し、そして、スプール11に巻回された
釣糸17の糸巻径Dを、ROM41にメモリされた 糸巻径D=(b−a)×2 ・・・(2) の計算式により算出する。尚、この計算式に於て、bは
図2に示すように超音波センサ29,31とスプール軸
9の軸心間の距離である。
【0018】そして、回転センサ49で計測されたスプ
ール11の実回転数Nと上記(2)の計算式で算出され
た糸巻径Dを基に、CPU37はROM39にメモリさ
れた 糸長L=π・D・N ・・・(3) の計算式から糸長Lを演算して、その演算結果を表示駆
動回路59を介して表示器27に表示させるようになっ
ている。
【0019】而して、本実施形態に係る魚釣用リール6
9は、上述の如き従来と同様の構成に加え、船上での待
ち釣りに於て、釣人が魚信を正確に見極めることがで
き、誤って仕掛けを回収してしまうことがないように、
以下の如き特徴を有する。即ち、従来と同様、クラッチ
レバー23の操作でクラッチ機構をクラッチOFFにし
て釣糸17を繰り出すと、制御手段35のCPU37
は、計算式(1)〜(3)から糸長Lを演算して、その
演算結果を表示駆動回路59を介して表示器27に表示
し、釣人は斯かる表示を基に所定の棚位置でクラッチレ
バー23を操作して棚取りを行うが、斯かる棚取り後に
設定スイッチ56を操作すると、その棚位置が初期設定
棚TとしてRAM41に記憶されるようになっている。
【0020】一方、既述したように船上での釣りに於て
は、図3に示すように波71の影響で船73が上下動す
るに伴い釣竿75もこれに合わせて上下動するため、ド
ラグ装置を作動状態に設定して当たりを待っていると、
釣竿75の上方への移動で釣糸17がドラグ力に抗して
繰り出されてしまうが、特開平3−94627号公報の
魚釣用リールにあっては、斯様に船73の揺れで釣糸1
7が繰り出されてしまうと、報知ブザーや報知灯等が直
ちに作動して魚信と誤認してしまう不具合がある。
【0021】そこで、本実施形態は、図3に示すように
初期設定棚Tからの釣糸17の所定の繰出し量が、先ず
繰出し値A(本実施形態では50cm)として予めRO
M39に記憶されている。そして、斯様に釣糸17が初
期設定棚Tから繰り出されると、糸長計測を行っている
タイマ67によって釣糸17の繰出し時間が計測される
が、上記ROM39には、初期設定棚Tから繰り出され
る釣糸17の所定の繰出し時間値(本実施形態では5秒
間)が予め記憶されており、制御手段35は、上記糸長
計測装置とタイマ67の計測値を基に、ROM39に記
憶された繰出し時間値(5秒間)内に釣糸17が繰出し
値A(50cm)を超えて繰り出されたか否かを判定
し、5秒間で繰り出された釣糸17の繰出し量が50c
m以下であるとき、この釣糸17の繰出しは魚信ではな
く船73の揺れによるものと判定して、その水深を新た
な仕掛け79の設定棚と認識し、RAM41に記憶され
た初期設定棚Tを更新するようになっている。
【0022】一方、5秒間で繰り出された釣糸17の繰
出し量が50cmを超えたと判定すると、制御手段35
は釣糸17の繰出しを魚信と見なし、初期設定棚Tを始
点として所定の繰出し量B(本実施形態では10cm)
毎に報知回路63に指令を送出して、釣糸17が10c
m繰り出される毎にアラーム65を作動させるようにな
っている。そして、この所定の繰出し量Bも、予めRO
M39に記憶されている。
【0023】また、通常、実釣時にシャクリやあおりと
いった誘い動作で仕掛けを棚位置から引き上げることが
あるが、図4に示すように本実施形態は、上記糸長計測
装置の計測値を基に、例えば水深50mの初期設定棚T
から釣糸17が所定量(例えば、5m)シャクリ上げら
れると、初期設定棚Tに代えてその水深(45m)が新
たな仕掛けの設定棚NTとしてRAM41に記憶され
て、以下、制御手段35は、上述した制御と同様の制御
を行うようになっている。
【0024】尚、初期設定棚Tからシャクリ上げられる
釣糸17の所定量は任意であって、例えば、10mシャ
クリ上げられてその位置で停止すれば、その水深(40
m)が、新たな仕掛けの設定棚NTとしてRAM41に
記憶されることとなる。
【0025】本実施形態はこのように構成されており、
次にその動作を図5及び図6のフローチャートに基づい
て説明する。先ず、船上で釣人がクラッチレバー23を
操作してクラッチ機構をクラッチOFFにすると、仕掛
け79の重みで釣人17が釣竿75から繰り出され(ス
テップS1)、これに伴い制御手段35によって釣糸1
7の繰出し量が計測されて、糸長が表示器27に表示さ
れる(ステップS2)。
【0026】そして、斯かる表示を基に、釣人が所定の
棚位置でクラッチONにして棚取りを行い、設定スイッ
チ56を操作すると、その棚位置が初期設定棚Tとして
RAM41に設定,記憶される(ステップS3,S
4)。而して、斯様に初期設定棚Tが設定されると、制
御手段35は回転センサ49の検出信号を基に釣糸17
の繰出しを検出するが、ステップS5に於て、釣糸17
の繰出しを検出すると、制御手段35は、ステップS6
で糸長計測装置とタイマ67の計測値を基に、ROM3
9に記憶された繰出し時間値(5秒間)内に釣糸17が
繰出し値A(50cm)を超えて繰り出されたか否かを
判定する。
【0027】そして、5秒間で繰り出された釣糸17の
繰出し量が50cmを超えたと判定すると、制御手段3
5は釣糸17の繰出しを魚信と見なし、初期設定棚Tを
始点として所定の繰出し量B(10cm)毎に報知回路
63に指令を送出して、釣糸17が10cm繰り出され
る毎にアラーム65を作動させるので(ステップS
7)、アラーム65の報知音に気付いた釣人がパワーレ
バー19や手動ハンドル15を操作することで、釣糸1
7が巻き取られていくこととなる(ステップS8)。
【0028】一方、ステップS6で、5秒間で繰り出さ
れた釣糸17の繰出し量が50cm以下であると制御手
段35が判定すると、制御手段35は釣糸17の繰出し
は魚信ではなく船73の揺れによるものと判定して、ス
テップS9でその水深を新たな仕掛け79の設定棚と認
識し、RAM41に記憶された初期設定棚Tを更新して
ステップS5に戻るため、誤った仕掛け79の回収が防
止されることとなる。
【0029】また、上述したように実釣時にシャクリや
あおりといった誘い動作で仕掛けを棚位置から引き上げ
ることがあるが、図6のフローチャートで示すように、
初期設定棚Tの設定後に(ステップS4)、図4の如く
例えば水深50mの初期設定棚Tから釣糸17が所定量
(5m)シャクリ上げられると(ステップS10)、初
期設定棚Tに代えてその水深(45m)が新たな仕掛け
の設定棚NTとしてRAM41に記憶されて(ステップ
S11)、以下、制御手段35はステップS5に戻って
上述した制御と同様の制御を行うこととなる。
【0030】このように本実施形態は、設定した初期設
定棚Tから釣糸17が繰り出されると、制御手段35
が、繰出し時間値内の釣糸17の繰出し量を基にその繰
出しが魚信であるか否かを判定して、魚信であると判定
したときにアラーム65を作動させるようにしたので、
魚が掛かっていないにも拘わらず、波71の影響で船7
3が揺れて釣糸17が繰り出されてもアラーム65が作
動することがないため、安心して置き竿による待ち釣り
ができると共に、魚信と勘違いして仕掛け79を回収し
てしまうことが防止できることとなった。
【0031】而も、シャクリやあおりといった誘い動作
にも対応でき、快適な釣りが行える利点を有する。尚、
上記実施形態では、棚取り後に設定スイッチ56を操作
することで、その棚位置が初期設定棚TとしてRAM4
1に記憶されるように構成したが、斯かる設定スイッチ
56の操作に代えて、棚取りと同時にその棚位置を初期
設定棚としてRAM41に記憶させるようにしてもよい
し、また、本発明は電動リールに限らず手動の魚釣用リ
ールに適用できると共に、所定の棚位置でクラッチ機構
をアクチュエータによってクラッチONに切り換える魚
釣用リールにも適用できることは勿論である。
【0032】更にまた、上記実施形態では、初期設定棚
Tからの釣糸17の所定の繰出し量が繰出し値Aとして
予めROM39に記憶され、また、繰出し時間値やアラ
ーム65が作動する所定の繰出し量Bも予めROM39
に記憶されているが、図示しない請求項4の実施形態の
ように、操作パネル25上にモード切換えスイッチを設
け、釣場の状況に応じ当該モード切換えスイッチの操作
による設定モードで、上述した夫々の数値を設定スイッ
チ56の操作で入力,変更できるようにしてもよい。
【0033】而して、これらの各実施形態によっても、
上記実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能
であるし、請求項4に係る実施形態によれば、釣場の状
況に応じてより快適な釣りが可能となる。加えて、上記
実施形態のアラーム65に代えて、報知手段もバイブレ
ーションやランプ等、適宜変更可能である。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、各請求項に係る魚釣
用リールによれば、安心して置き竿による待ち釣りがで
きると共に、魚信と勘違いして仕掛けを回収してしまう
ことが防止できることとなった。そして、請求項2に係
る発明によれば、シャクリやあおりといった誘い動作に
も対応できるため、快適な釣りが行えるし、請求項4に
係る発明によれば、釣場の状況に応じてより快適な釣り
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至請求項3の一実施形態に係る魚釣
用リールの平面図である。
【図2】図1に示す魚釣用リールの制御ブロック図であ
る。
【図3】船の揺れによる釣糸の繰出し状態を説明する説
明図である。
【図4】シャクリによる仕掛けの引上げ状態を説明する
説明図である。
【図5】図1に示す魚釣用リールの動作を示すフローチ
ャートである。
【図6】図1に示す魚釣用リールの動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
3 リール本体 11 スプール 13 スプールモータ 23 クラッチレバー 27 表示器 35 制御手段 49 回転センサ 56 設定スイッチ 69 魚釣用リール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
    ール、またはこれと連動する回転体の回転数を検出する
    回転数検出手段の検出値から、釣糸の繰出し量を計測す
    る糸長計測装置を備えた魚釣用リールであって、 外部操作で入力される仕掛けの初期設定棚と、当該初期
    設定棚から繰り出される釣糸の所定の繰出し値及び当該
    初期設定棚から繰り出される釣糸の所定の繰出し時間値
    とを記憶する記憶手段と、 上記初期設定棚から繰り出される釣糸の繰出し時間を計
    測する計時手段と、 上記糸長計測装置及び計時手段の計測値を基に、記憶手
    段に記憶された繰出し時間値内に釣糸が所定の繰出し値
    を超えたか否かを判定する判定手段と、 当該判定手段の指令で作動する報知手段とを備え、 判定手段は、記憶手段に記憶された所定の繰出し時間値
    内に、釣糸が初期設定棚から繰出し値を超えて繰り出さ
    れたときに上記報知手段を作動させると共に、 記憶手段は、所定の繰出し時間値内に繰り出された釣糸
    の繰出し量が所定の繰出し値内であるとき、その水深を
    新たな仕掛けの設定棚として認識,記憶することを特徴
    とする魚釣用リール。
  2. 【請求項2】 糸長計測装置の計測値を基に、初期設定
    棚から釣糸が巻き取られたことを判定手段が検出したと
    き、その水深が新たな仕掛けの設定棚として記憶手段に
    認識,記憶されることを特徴とする請求項1記載の魚釣
    用リール。
  3. 【請求項3】 判定手段は、報知手段を所定の繰出し量
    毎に作動させることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の魚釣用リール。
  4. 【請求項4】 釣糸の所定の繰出し値、繰出し時間値、
    報知手段が作動する釣糸の所定の繰出し量は、外部操作
    によって変更可能であることを特徴とする請求項1乃至
    請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
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