JP2001118956A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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Abstract
体装置を提供すること。 【解決手段】 電極端子3が形成された主面を有する半
導体素子2と、半導体素子2の主面上に形成され、電極
端子3を露出している絶縁層4と、絶縁層4上に形成さ
れた外部端子9と、電極端子3と外部端子9とに電気的
に接続された配線とを有し、絶縁層4はテーパ状または
階段状の側面8を有しており、配線6の一部は絶縁層4
のテーパ状または階段状の側面8上に形成されている半
導体装置である。
Description
その製造方法に関する。特に、半導体集積回路が形成さ
れた半導体素子を保護し、外部機器との電気的な接続を
確保する半導体装置およびその製造方法に関する。
に伴って、電子機器に電気的に接続される半導体素子上
の電極端子(入出力端子など)の数は増加し、電極端子
のピッチは狭小化している。そのため、QFP(Qua
d・Flat・Package)などのワイヤーボンデ
ィング法を用いた従来のパッケージ形態では、電極端子
と外部端子との電気的な接続を確保することが困難とな
ってきている。そこで、半導体装置の裏面に外部接続端
子を備えたBGA(Ball・Grid・Arrey)
やCSP(Chip・Scale・Package)な
どのパッケージ形態が開発され、このようなパッケージ
形態の使用が主流になりつつある。
ケージ形態においても、電極端子の狭ピッチ化は依然と
して大きな問題である。この問題を解決するために、半
導体素子の電極端子から再び配線を行うことによって、
パッド間隔を広げて外部端子を配列させるという技術が
開発され、この技術によって、BGAやCSPなどの開
発が加速されている。
ながら、従来の半導体装置300を説明する。図10
(a)は、半導体装置300の上面を模式的に示し、図
10(b)は、半導体装置300の断面を模式的に示し
ている。
蔵した半導体チップ(半導体素子)302と、電極端子
303が配列された半導体チップ302の主面上に形成
された絶縁層304と、絶縁層304上に形成された外
部端子306とを有している。電極端子303と外部端
子306との間は、配線305によって電気的に接続さ
れている。電極端子303は、半導体チップ302内の
半導体集積回路(不図示)に電気的に接続されており、
電極端子303が配列された半導体チップ302の主面
上には、半導体集積回路を保護するパッシベーション膜
307が形成されている。パッシベーション膜307
は、電極端子303を露出する開口部を有しており、開
口部内で電極端子303を露出している。パッシベーシ
ョン膜307の開口部近傍には、パッシベーション膜3
07上に形成された絶縁層304の厚さによって生じる
段差部308が形成されている。絶縁層304の厚さは
1μm程度であるのが典型的である。
0では、絶縁層304の厚さが1μm程度であったた
め、スパッタリング法やメッキ法を用いて段差部308
に配線305を形成することは容易であった。また、段
差部308の段差(高さ)が小さかったため、熱サイク
ル試験などの環境信頼性試験を行った場合でも、段差部
308の配線305にクラックの発生などの問題は生じ
なかった。
れる場合、段差部308の段差は大きくなるため、熱サ
イクル試験などの環境信頼性試験を行うと、段差部30
8の配線305にクラックの発生などが起こりやすくな
る。段差部308の配線305にクラックが発生しやす
い理由は、段差部308の配線305はほぼ直角に形成
されているので、配線305に熱応力が加わると、段差
部308の配線305に応力が集中することになるから
である。
高い絶縁性が要求される場合や、配線305と半導体チ
ップ302との間に生じる熱応力の緩和が要求される場
合には、絶縁層30を厚く形成する手法が用いられるよ
うになってきている。このため、絶縁層304を厚くし
た場合でも、段差部308の配線305にクラックが発
生しないような半導体装置が望まれている。
であり、その主な目的は、絶縁層を厚く形成した場合で
も段差部の配線にクラックの発生などの問題が起こるこ
とを低減できる半導体装置およびその製造方法を提供す
ることにある。
は、電極端子が形成された主面を有する半導体素子と、
前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記電極端子
を露出している絶縁層と、前記絶縁層上に形成された外
部端子と、前記電極端子と前記外部端子とに電気的に接
続された配線とを有し、前記絶縁層はテーパ状または階
段状の側面を有しており、前記配線の一部は前記絶縁層
のテーパ状または階段状の前記側面上に形成されてお
り、そのことによって上記目的が達成される。
記半導体装置を製造する方法であって、前記半導体素子
の主面上にネガ型の感光性樹脂層を形成する工程と、前
記感光性樹脂層に所定のパターンの透光部を有するフォ
トマスクを介して光を照射する工程であって、前記透光
部の周辺の前記感光性樹脂層に拡散光を照射する照射工
程と、光を照射された前記感光性樹脂層を現像すること
によって、前記拡散光が照射された領域にテーパ状の前
記側面を有する前記絶縁層を形成する工程とを包含す
る。
は、前記感光性樹脂層との間に0.01mm以上3mm
以下のギャップを保って配置されることが好ましい。
は、上記半導体装置を製造する方法であって、前記半導
体素子の主面上にネガ型の感光性樹脂層を形成する工程
と、前記感光性樹脂層に所定のパターンの透光部を有す
るフォトマスクを介して光を照射する工程であって、前
記透光部の周辺の前記感光性樹脂層に、前記感光性樹脂
層と前記感光性樹脂層の下地との境界面で乱反射された
光が照射される照射工程と、光を照射された前記感光性
樹脂層を現像することによって、前記乱反射した光が照
射された領域にテーパ状の前記側面を有する前記絶縁層
を形成する工程とを包含する。
れる露光量は、前記感光性樹脂層に垂直な側面を形成す
るための露光量より多いことが好ましい。
れる露光量は、前記感光性樹脂層に垂直な側面を形成す
るための露光量の1.2倍以上であることが好ましい。
法は、上記半導体装置を製造する方法であって、前記半
導体素子の主面上に溶媒を含む感光性樹脂層を形成する
工程と、前記感光性樹脂層に含まれる前記溶媒の量を調
整する工程と、前記感光性樹脂層に所定のパターンの透
光部を有するフォトマスクを介して光を照射する工程
と、光を照射された前記感光性樹脂層を現像する工程
と、現像された前記感光性樹脂層に含まれる前記溶媒を
除去して前記感光性樹脂層を収縮させることによって、
テーパ状の前記側面を有する前記絶縁層を形成する工程
とを包含する。
される前記溶媒の量は、前記感光性樹脂層の固体分10
0重量部に対して10重量部以上であることが好まし
い。
造方法は、上記半導体装置を製造する方法であって、前
記半導体素子の主面上にネガ型の感光性樹脂層を形成す
る工程と、所定のパターンの透光部を有するフォトマス
クを介して前記感光性樹脂層を露光する工程と、露光さ
れた前記感光性樹脂層の周辺の前記感光性樹脂層の樹脂
の一部が残存するように現像することによって、テーパ
状の前記側面を有する前記絶縁層を形成する工程とを包
含する。
の製造方法は、上記半導体装置を製造する方法であっ
て、前記半導体素子の主面上に樹脂層を形成する工程
と、前記樹脂層上にマスク層を形成する工程と、前記マ
スク層の周辺の前記樹脂層の樹脂の一部が残存するよう
に、前記マスク層を用いて前記樹脂層をエッチングする
ことによってパターニングし、それによってテーパ状の
前記側面を有する前記絶縁層を形成する工程とを包含す
る 本発明による別の半導体装置の製造方法は、上記半導体
装置を製造する方法であって、前記半導体素子の主面上
に硬化性樹脂ペースト層を形成する工程と、前記硬化性
樹脂ペースト層を放置し、硬化性樹脂ペーストの重みの
ため垂れ下がることによってテーパ状の側面を有する硬
化性樹脂層を形成する工程と、前記硬化性樹脂層を硬化
させることによって、テーパ状の前記側面を有する前記
絶縁層を形成する工程とを包含する。
s以上500Pa・s以下の範囲内にあることが好まし
い。
ペースト層を形成することが好ましい。
法は、上記半導体装置を製造する方法であって、前記半
導体素子の主面上に第1感光性樹脂層を形成する工程
と、前記第1感光性樹脂層に第1パターンの透光部を有
する第1フォトマスクを介して光を照射する工程と、光
を照射された前記第1感光性樹脂層を現像することによ
って、第1絶縁層を形成する工程と、前記第1絶縁層上
に前記第1絶縁層の上面より狭い上面を有する第2感光
性樹脂層を形成する工程と、前記第2感光性樹脂層に第
2パターンの透光部を有する第2フォトマスクを介して
光を照射する工程と、光を照射された前記第2感光性樹
脂層を現像することによって、第2絶縁層を形成する工
程とを包含し、前記第1絶縁層および前記第2絶縁層を
有し、階段状の前記側面を有する前記絶縁層が形成され
る。
明による実施形態を説明する。以下の図面においては、
簡単さのために、実質的に同一の機能を有する構成要素
を同一の参照符号で示す。 (実施形態1)図1および図2を参照しながら、本発明
の実施形態1を説明する。図1は、テーパ状の側面を有
する絶縁層を備えた半導体装置100の断面を模式的に
示している。
体素子)2と、電極端子3が配列された半導体チップ2
の主面上に形成された絶縁層4と、絶縁層4上に形成さ
れた外部端子9とを有している。外部端子9は、外部機
器(不図示)に接続可能であり、外部端子9と電極端子
3との間は、配線6によって電気的に接続されている。
示)を内蔵しており、半導体集積回路は電極端子3に電
気的に接続されている。半導体集積回路を保護するため
に、半導体チップ2の主面上にはパッシベーション膜7
が形成されている。パッシベーション膜7は、電極端子
3を露出する開口部を有しており、開口部内で電極端子
3を露出している。
形成されている。絶縁層は、例えば、エポキシ系樹脂、
ポリイミド系樹脂などの材料から構成されており、低温
形成の観点からエポキシ樹脂から構成されていることが
好ましい。絶縁層4の厚さは、例えば5〜200μm程
度であり、形成の容易性と環境信頼性との観点から50
μm程度であることが好ましい。絶縁層4の厚さによっ
て、半導体チップ2上には段差部5が形成されている。
り、絶縁層4の側面8は絶縁層4の底面に対して角θ
(テーパ角θ)10にて傾斜している。テーパ角θ10
は鋭角であり、形成の容易性の観点から40度以上であ
ることが好ましく、環境試験下での信頼性の観点から8
0度以下であることが好ましい。
接続する配線6の一部は、絶縁層4の側面8に形成され
ている。配線6は、例えば、銅から構成されている。配
線6の厚さは、必要に応じて適宜設定すればよいが、例
えば、3〜30μm程度である。外部端子9は、例え
ば、銀から構成されている。外部端子9を配線6の一部
として形成することも可能である。
限要素法を用いて応力解析を行った。応力解析を行った
絶縁層4のヤング率は3MPaであり、熱膨張係数は7
0×10-6/℃である。応力解析の結果、絶縁層4の厚
さが50μmである場合、テーパ角θ10が45度のと
きに加わる応力は、テーパ角θ10が90度のときの段
差部5に加わる応力と比較して約0.77倍に低減され
る。従って、テーパ角θ10が鋭角であるテーパ状の側
面8上に配線6の一部を形成すれば、段差部8の配線6
にクラックが発生することを低減することができる。
である半導体装置200の断面を模式的に示している。
有する絶縁層4上に形成された外部端子9に半田ボール
30を載置した構造を有している。図1に示した半導体
装置100の場合と同様に、絶縁層4の側面8はテーパ
角θ10で傾斜している。半田ボール30は、外部接続
端子として機能し、半田ボール30を介して半導体装置
2が配線基板(プリント基板など)に実装可能となる。
半田ボール30が載置される外部端子9を除く領域に
は、配線6を覆うようにソルダーレジスト層31が形成
されている。半田ボール30およびソルダーレジスト層
31は、公知の技術を用いて作製することができる。
2の主面上に配列された電極端子2のピッチよりも大き
くすることができるため、半導体装置200は、狭ピッ
チの電極端子2を有する半導体チップ2に対して好適に
適用することができる。
の側面8上に配線6の一部が形成されているため、段差
部5の配線6に集中して印加される応力を緩和すること
ができる。従って、例えば熱サイクル試験などを行うこ
とによって、半導体チップ2と配線6との間に熱応力が
発生した場合であっても、配線6にクラックが発生する
ことを低減させることができる。
パ状の側面8を有するように構成したが、絶縁層4が階
段状の側面を有するように構成してもよい。階段状の側
面上に配線6の一部が形成されるように構成しても、段
差部5の配線6に集中して印加される応力を緩和するこ
とができ、配線6にクラックが発生することを低減でき
る。 (実施形態2)図3(a)〜(c)を参照しながら、図
1に示した半導体装置100の製造方法を説明する。
導体チップ2を用意する。半導体チップ2の主面上に
は、電極端子3を露出させるパッシベーション膜7を予
め形成しておくことが好ましい。
ップ2の主面上にネガ型の感光性樹脂層11を形成す
る。感光性樹脂層11の形成は、例えば、ネガ型の感光
性樹脂材料を塗布することによって行う。塗布方法とし
て、例えば、スクリーン印刷方法、ダイコーターでのコ
ートやスピンコート法などを用いることができる。必要
に応じて、感光性樹脂材料を塗布した後に、所望の時間
および温度にて乾燥処理を行っても良い。ネガ型の感光
性樹脂材料として、例えば、エポキシ系樹脂などを用い
ることができる。感光性樹脂層11の厚さは、例えば、
5〜200μm程度であり、形成の容易性および環境信
頼性の観点から20〜100μm程度にすることが好ま
しい。
として、太陽インキ製造(株)社製PVI500シリー
ズのネガ型樹脂を用いて、2000rpmにて40秒間
スピンコート法による塗布を行った後、80℃で30分
間の仮乾燥を行うことによって、感光性樹脂層11を得
た。
スク(パターン用マスク)12を介して感光性樹脂層1
1に光50を照射する。フォトマスク12は、遮光部1
4および透光部15を有しており、透光部15は所定の
パターンを有している。光50の照射は、フォトマスク
12と被露光体とを接触させて露光する接触式露光機を
用いて、フォトマスク12と感光性樹脂層11との間に
ギャップ13を設けた状態で実行する。
から光50を出射する。接触式露光機から出射した光5
0は拡散光であるため、透光部15側から遮光部14側
へと斜めに入る拡散光51が存在する。拡散光51は、
遮光部14の下に位置する感光性樹脂層11の一部にも
入射するため、遮光部14下の感光性樹脂層11の感光
に強弱が生じ、その結果、テーパ状の側面8を有する感
光部16が生成する。
間のギャップ13は任意に変化させることができ、ギャ
ップ13を変化させることによって側面8の傾斜(テー
パ角θ)を変えることができる。パターンのクリア性の
観点から、ギャップ13を0.01mm以上3mm以下
にすることが好ましい。本実施形態では、ギャップ13
を約200μmとし、露光量を100mJ/cm2とし
て、感光性樹脂層11に対して光50の照射を行った。
を現像する。感光性樹脂層11としてネガ型を用いてい
るので、現像すると、非感光部18が除去されて感光部
16が残り、図3(c)に示すように、テーパ状の側面
8を有する絶縁層17が得られる。現像の後、必要に応
じて、熱硬化処理を行っても良い。本実施形態では、1
0%水酸化ナトリウムを用いて現像を行った後、150
℃で1時間の熱硬化処理を行うことによって、テーパ角
θが約60度で、厚さが約50μmの絶縁層17を得
た。
配線6および外部端子9を形成すれば、図1に示した半
導体装置100を得ることができる。配線6は、例え
ば、蒸着法やメッキ法によって形成することができる。
また、配線6および外部端子9を形成した後に、半田ボ
ール30およびソルダーレジスト層31を形成すれば、
図2に示した半導体装置200を得ることができる。
性樹脂層に拡散光を照射することによって、簡便なプロ
セスで半導体装置100を製造することができる。 (実施形態3)図4(a)〜(c)を参照しながら、図
1に示した半導体装置100の他の製造方法を説明す
る。本実施形態は、テーパ状の側面8を形成するために
下地で乱反射させた光を照射する点において、上記実施
形態2と異なる。以下では、実施形態2と異なる工程を
主に説明し、実施形態2と同様の工程の説明は省略す
る。
電極端子3が形成された半導体チップ2を用意した後、
半導体チップ2の主面上にネガ型の感光性樹脂層11を
形成する。上記実施形態2と同様に本実施形態でも、太
陽インキ製造(株)社製PVI500シリーズのネガ型
樹脂を用いて、2000rpmにて40秒間スピンコー
ト法による塗布を行った後、80℃で30分間の仮乾燥
を行うことによって、感光性樹脂層11を得た。
露光機を用いて、フォトマスク12を介して感光性樹脂
層11に光50(散乱光(拡散光))を照射する。本実
施形態では、感光性樹脂層11に垂直な側面を形成する
ための露光量(以下、この露光量を「規定の露光量」と
呼ぶ。)よりも多い露光量で感光性樹脂層11に光50
を照射する。規定の露光量よりも多い露光量で光50を
照射すると、感光性樹脂層11と感光性樹脂層11の下
地(パッシベーション膜7)との境界面で乱反射が起こ
るので、乱反射された光52によって、透光部15の周
辺の感光性樹脂層11が感光される。乱反射光52によ
って、透光部の周辺に位置する感光性樹脂層11の下部
の方が多く感光されるため、その結果として、テーパ状
の側面8を有する感光部16が生成する。感光性樹脂層
11に照射する露光量は、例えば、規定の露光量の1.
2倍以上であり、1.5倍以上であることがが好まし
い。本実施形態では、規定の露光量100mJ/cm2
に対して、500mJ/cm2の露光量で光50の照射
を行った。なお、感光性樹脂層11の下面(または、パ
ッシベーション膜7の上面)の状態を変えることによっ
てテーパの形状を変えることもできるが、図4(b)に
示した感光部16の形状にした。
照射した感光性樹脂層11を現像することによって、テ
ーパ状の側面8を有する絶縁層17を得る。本実施形態
では、10%水酸化ナトリウムを用いて現像を行った
後、150℃で1時間の熱硬化処理を行うことによっ
て、テーパ角θが約70度で、厚さが約50μmの絶縁
層17を得た。
配線6および外部端子9を形成すれば、図1に示した半
導体装置100を得ることができる。
性樹脂層の下地との境界面で乱反射された光を、透光部
の周辺の感光性樹脂層に照射することによって、簡便な
プロセスで半導体装置100を製造することができる。 (実施形態4)図5(a)〜(d)を参照しながら、図
1に示した半導体装置100の他の製造方法を説明す
る。以下では、実施形態3と異なる工程を主に説明し、
実施形態3と同様の工程の説明は省略する。
導体チップ2を用意する。半導体チップ2の主面上に
は、電極端子3を露出させるパッシベーション膜7を予
め形成しておくことが好ましい。
ップ2の主面上に溶媒を含む感光性樹脂層11を形成す
る。感光性樹脂層11の形成は、例えば、溶媒を含む感
光性樹脂材料を塗布することによって行う。溶媒として
は、有機溶媒(例えば、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテート)、水、およびこれらの混合など
が挙げられる。溶媒は、感光性樹脂層11の固体分10
0重量部に対して、例えば約50〜300重量部含まれ
ている。塗布方法として、例えば、スクリーン印刷方
法、ダイコーターでのコートやスピンコート法などを用
いることができる。本実施形態では、感光性樹脂材料と
して、太陽インキ製造(株)社製PVI500シリーズ
のネガ型樹脂を用いて、2000rpmにて40秒間ス
ピンコート法による塗布を行った。溶媒としてプロピレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテートを用い、感
光性樹脂層11の固体分100重量部に対して100重
量部の溶媒を感光性樹脂層11に含有させた。
量を調整する。溶媒の量は、例えば、所望の温度および
所望の時間の仮乾燥を行うことによって調整される。溶
媒の量は、感光性樹脂層11の固体分100重量部に対
して、例えば、約10〜100重量部に調整する。仮乾
燥前の溶媒の量を100重量部としたとき、例えば、約
100重量部以下の溶媒を残留させるように仮乾燥を実
行する。好適には、40重量部程度の溶媒を残留させる
ように仮乾燥を実行する。本実施形態では、80℃で3
0分間の仮乾燥を行うことによって溶媒の量を調整し、
感光性樹脂層11の固体分100重量部に対して、溶媒
の量を約40重量部にした。
露光機を用いて、フォトマスク12を介して感光性樹脂
層11に光50を照射する。本実施形態では、露光量5
00mJ/cm2で光50の照射を行った。光50の照
射によって、感光部16が生成する。
照射した感光性樹脂層11を現像する。ネガ型の感光性
樹脂層11を用いているので、現像すると、非感光部1
8が除去されて、テーパ角θがほぼ90度の感光部16
が残る。本実施形態では、10%水酸化ナトリウムを用
いて現像を行った。
た感光性樹脂層11に含まれる溶媒を除去するために熱
処理を行うことによって、テーパ状の側面8を有する絶
縁層17を形成する。光照射の前に実行する仮乾燥の際
には溶媒を完全に蒸発させずに、光照射の後の熱処理の
際に、感光性樹脂層11に残存する溶媒を蒸発させる
と、感光性樹脂層11が収縮する。感光性樹脂層11の
下面は半導体基板2に密着しているので収縮が拘束され
るため、感光性樹脂層11の収縮量は、上面(自由面)
の方が下面(拘束面)よりも多くなり、その結果、テー
パ状の側面8が形成されることになる。現像された感光
性樹脂層11から除去される溶媒の量は、感光性樹脂層
11の固体分100重量部に対して、例えば40重量部
以上である。本実施形態では、150℃で1時間の熱処
理を行うことによって、テーパ角θが約50度で、厚さ
が約50μmの絶縁層17を得た。残存溶媒量を調整す
ることによって、テーパ角θを制御することが可能であ
り、好適な残存溶媒量は、感光性樹脂層11の固体分1
00重量部に対して、10〜100重量部である。
配線6および外部端子9を形成すれば、図1に示した半
導体装置100を得ることができる。
脂層に含まれる溶媒を除去して感光性樹脂層11を収縮
させることによって、簡便なプロセスで半導体装置10
0を製造することができる。 (実施形態5)図6(a)〜(c)を参照しながら、図
1に示した半導体装置100の他の製造方法を説明す
る。以下では、実施形態3と異なる工程を主に説明し、
実施形態3と同様の工程の説明は省略する。
電極端子3が形成された半導体チップ2を用意した後、
半導体チップ2の主面上にネガ型の感光性樹脂層11を
形成する。本実施形態では、太陽インキ製造(株)社製
PVI500シリーズのネガ型樹脂を用いて、2000
rpmにて40秒間スピンコート法による塗布を行った
後、80℃で30分間の仮乾燥を行うことによって、感
光性樹脂層11を得た。
露光機を用いて、フォトマスク12を介して感光性樹脂
層11に光50を照射する。本実施形態では、露光量5
00mJ/cm2で光50の照射を行った。光50の照
射によって、感光部16が生成する。なお、本実施形態
および後述する実施形態における露光量500mJ/c
m2は、テーパ角θが90度のテーパ部を形成する標準
条件の露光量である。
を現像する。現像は、露光された感光性樹脂層11の周
辺の感光性樹脂層11の樹脂の一部が残存するように行
う。例えば、感光部16の周辺に位置する非感光部18
の一部が半導体チップ2の主面上に残存するように、8
0%程度の現像状態で現像を止める。樹脂は等方的に現
像されるので、80%程度の現像状態で現像を止める
と、現像に時間がかかる非感光部18の角部18aが半
導体チップ2の主面上に残存する。その結果、図6
(c)に示すように、テーパ状の側面8を有する絶縁層
17が得られる。非感光部18の角部18aが残存する
ことによってテーパ状の側面8が形成されるため、絶縁
層17の大きさは、フォトマスク12の透光部15のサ
イズよりも大きくなる傾向にある。現像の後、必要に応
じて、熱硬化処理を行っても良い。本実施形態では、1
0%水酸化ナトリウムを用いて現像を行った後、150
℃で1時間の熱硬化処理を行うことによって、テーパ角
θが約60度で、厚さが約50μmの絶縁層17を得
た。
配線6および外部端子9を形成すれば、図1に示した半
導体装置100を得ることができる。
脂層11の周辺の感光性樹脂層11の樹脂の一部が残存
するように現像することによって、簡便なプロセスで半
導体装置100を製造することができる。 (実施形態6)図7(a)〜(c)を参照しながら、図
1に示した半導体装置100の他の製造方法を説明す
る。以下では、実施形態3と異なる工程を主に説明し、
実施形態3と同様の工程の説明は省略する。
電極端子3が形成された半導体チップ2を用意した後、
半導体チップ2の主面上に樹脂層23を形成する。樹脂
層23の形成は、例えば、半導体チップ2の主面上に感
光性樹脂材料を塗布した後、投写型の露光機を用いて、
感光性樹脂材料の全面を露光することによって実行す
る。なお、必要に応じて、感光性樹脂材料を塗布した後
に、所望の時間および温度にて乾燥処理を行っても良
い。また、感光性樹脂材料の全面を露光した後に、熱硬
化処理を行っても良い。
太陽インキ製造(株)社製PVI500シリーズのネガ
型樹脂を用いて、2000rpmにて40秒間スピンコ
ート法による塗布した後、塗布した感光性樹脂材料を露
光量500mJ/cm2で全面露光し、次いで150℃
で1時間の熱硬化処理を行うことによって、絶縁層23
を得た。なお、感光性を有しない樹脂材料を用いて樹脂
層23の形成することも可能である。この場合は、印刷
法などで半導体チップ2の主面全面に樹脂層23を形成
すればよい。
3の上にマスク層24を形成する。マスク層24の形成
は、公知の技術を用いて行うことができる。本実施形態
では、ゴムを用いてマスク層24を形成した。
グ剤でエッチングを行う。エッチングとして、物理的な
エッチングおよび化学的なエッチングを利用することが
できる。物理的なエッチングとして、研磨法、サンドブ
ラスト法、スパッタ法などが挙げられ、化学的なエッチ
ングとして、溶剤などによる処理方法が挙げられる。本
実施形態では、アルゴンガスを用いるスパッタ法によっ
て、エッチングを行った。
層23の樹脂の一部が残存するように実行する。樹脂は
等方的にエッチングされるので、マスク層24の周辺に
位置する樹脂層23の角部23aがエッチングされるの
には時間がかかる。そのため、半導体チップ2の主面上
に残存する樹脂層23の量が例えば80%程度になった
時点でエッチングを止めると、樹脂層23の角部23a
が残存した状態になり、その結果、テーパ状の側面8が
形成される。なお、角部23aとは、図中破線で示した
パターニングされた樹脂層23のエッジと半導体チップ
2の主面とで形成される角の近傍のことを指す。
24を除去することによって、テーパ状の側面8を有す
る絶縁層17が得られる。樹脂層23の角部23aが残
存することによってテーパ状の側面8が形成されるた
め、絶縁層17の大きさは、マスク層24のサイズより
も大きくなる傾向にある。本実施形態では、テーパ角θ
が約60度で、厚さが約50μmの絶縁層17を得た。
配線6および外部端子9を形成すれば、図1に示した半
導体装置100を得ることができる。
の樹脂層23の樹脂の一部が残存するように樹脂層23
をエッチングすることによって、簡便なプロセスで半導
体装置100を製造することができる。 (実施形態7)図8(a)および(b)を参照しなが
ら、図1に示した半導体装置100の他の製造方法を説
明する。
導体チップ2を用意する。半導体チップ2の主面上に
は、電極端子3を露出させるパッシベーション膜7を予
め形成しておくことが好ましい。
ップ2の主面上に硬化性樹脂ペースト層を形成する。硬
化性樹脂ペースト層の形成は、例えば、スクリーン印刷
法によって行う。具体的には、メタルマスク27および
スキージ28を用いて硬化性樹脂ペースト26を塗布す
ることによって行う。また、所望のパターンを有するス
クリーンマスクやメタルマスクを用いて、スクリーン印
刷機またはダイコーター装置によって硬化性樹脂ペース
ト26を塗布することもできる。硬化性樹脂ペースト2
6として、例えばエポキシ系樹脂などを用いることがで
きる。
ば、5〜500Pa・sであり、テーパ量の制御の観点
から、10〜100Pa・sの範囲内にあることが好ま
しい。メタルマスク27の厚さは、例えば50〜300
μmであり、印刷安定性の観点から100〜200μm
であることが好ましい。
として、太陽インキ製造(株)社製PVI500シリー
ズのネガ型樹脂(粘度:20Pa・s)を使用し、塗布
装置としてニューロング社製のスクリーン印刷機によっ
てスクリーン印刷を行った。メタルマスク27の厚さは
100μmにした。
化性樹脂ペースト層を放置する。放置している間に、硬
化性樹脂ペースト26が、硬化性樹脂ペースト26自身
の重さによって垂れ下がるため、テーパ状の側面8を有
する硬化性樹脂層が生成する。硬化性樹脂ペースト粘度
が例えば20Pa・sである場合、硬化性樹脂ペースト
層の放置時間は、例えば1〜60分程度であり、放置温
度は、例えば20〜100℃程度である。次に、硬化性
樹脂ペースト層の熱硬化を行うと、図8(b)に示すよ
うに、テーパ状の側面8を有する絶縁層17が得られ
る。本実施形態では、80℃で30分間放置した後、1
50℃で1時間の熱硬化を行うことによって、テーパ角
θが約60度で、厚さが約50μmの絶縁層17を得
た。
配線6および外部端子9を形成すれば、図1に示した半
導体装置100を得ることができる。
層を放置して硬化性樹脂ペーストの重みによって硬化性
樹脂ペースト層が垂れ下がるようにすることによって、
簡便なプロセスで半導体装置100を製造することがで
きる。 (実施形態8)図9(a)〜(c)を参照しながら、階
段状の側面を有する絶縁層を備えた半導体装置の製造方
法を説明する。
電極端子3が形成された半導体チップ2を用意した後、
半導体チップ2の主面上に第1感光性樹脂層11を形成
する。第1感光性樹脂層11の形成は、例えば、感光性
樹脂材料を塗布することによって行う。塗布方法とし
て、例えば、スクリーン印刷方法、ダイコーターでのコ
ートやスピンコート法などを用いることができる。必要
に応じて、感光性樹脂材料を塗布した後に、所望の時間
および温度にて乾燥処理を行っても良い。本実施形態で
は、感光性樹脂材料として、太陽インキ製造(株)社製
PVI500シリーズのネガ型樹脂を用いて、2500
rpmにて40秒間スピンコート法による塗布を行った
後、80℃で30分間の仮乾燥を行うことによって、第
1感光性樹脂層11を得た。
ーンの透光部15を有する第1フォトマスク12を介し
て第1感光性樹脂層11に光50を照射する。本実施形
態では、露光量500mJ/cm2で光50の照射を行
った。光50の照射によって、感光部16が生成する。
照射した第1感光性樹脂層11を現像する。ネガ型の感
光性樹脂層11を用いているので、現像すると、非感光
部18が除去されて、第1絶縁層21が形成される。現
像の後、必要に応じて、熱硬化処理を行っても良い。本
実施形態では、10%水酸化ナトリウムを用いて現像を
行った後、150℃で1時間の熱硬化処理を行うことに
よって、テーパ角θが約90度で、厚さが約20μmの
第1絶縁層21を得た。
すことによって、図9(d)に示すように、第1絶縁層
21上に第1絶縁層21の上面より狭い上面を有する第
2絶縁層22を形成する。このようにして、第1絶縁層
21および前記第2絶縁層22を有し、階段状の側面を
有する絶縁層を形成することができる。第2絶縁層22
の形成は、具体的には次のようにすればよい。
上に、第1絶縁層21の上面より狭い上面を有する第2
感光性樹脂層を形成する。次に、第2感光性樹脂層に第
2パターンの透光部を有する第2フォトマスクを介して
光50を照射した後、光50が照射された第2感光性樹
脂層を現像すると、図9(d)に示すように、第2絶縁
層22が得られる。第1絶縁層21の上面より第2絶縁
層22の上面を狭くするため、第2感光性樹脂層をネガ
型の感光性樹脂材料から形成した場合、第1フォトマス
ク12における第1パターンの透光部15よりも、第2
フォトマスクにおける第2パターンの透光部を小さくす
る。露出させる第1絶縁層21の上面の大きさLは、第
1絶縁層21の厚さの0.1〜3倍程度にすることが好
ましい。また、第2絶縁層21の厚さの0.1〜3倍程
度にすることが好ましい。
太陽インキ製造(株)社製PVI500シリーズのネガ
型樹脂を用いて、2500rpmにて40秒間スピンコ
ート法による塗布を行った後、80℃で30分間の仮乾
燥を行うことによって、第2感光性樹脂層を得た。次
に、第2感光性樹脂層に露光量500mJ/cm2で光
50の照射を行い、次いで10%水酸化ナトリウムを用
いて現像を行った後、150℃で1時間の熱硬化処理を
行うことによって、テーパ角θが約90度で、厚さが約
20μmの第2絶縁層22を得た。このようにして合計
約40μmの階段状の側面を有する絶縁層を形成した。
なお、露出させる第1絶縁層21の上面の大きさLは、
約10μmにした。
を有する絶縁層上に配線6および外部端子9を形成すれ
ば、階段状の側面を有する絶縁層を備えた半導体装置を
得ることができる。
用いて第1絶縁層を形成した後に第2フォトマスクを用
いて第2絶縁層を形成することによって、簡便なプロセ
スで疑似テーパ状の側面を有する半導体装置を製造する
ことができる。
よび第2樹脂層22をネガ型の感光性樹脂材料から形成
したが、第1樹脂層21および第2樹脂層22をポジ型
の感光性樹脂材料から形成することもできる。ポジ型の
場合には、第1フォトマスクにおける第1パターンの遮
光部よりも、第2フォトマスク12における第2パター
ンの遮光部の方を小さくする必要がある。
2の2層の場合を例示的に示したが、図9(a)〜
(c)の工程を繰り返すことによって、3層以上の絶縁
層から形成された階段状の側面を2層目の場合と同様に
形成することも可能である。
場合でも段差部の配線にクラックの問題が起こることを
低減できる半導体装置を提供することができる。また、
本発明の製造方法によれば、簡便なプロセスを用いて、
そのような半導体装置を製造することができる。
の断面図である。
の断面図である。
するための工程断面図である。
するための工程断面図である。
するための工程断面図である。
するための工程断面図である。
するための工程断面図である。
説明するための工程断面図である。
するための工程断面図である。
であり、(b)は、従来の半導体装置300の断面図で
ある。
Claims (14)
- 【請求項1】 電極端子が形成された主面を有する半導
体素子と、 前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記電極端子
を露出している絶縁層と、 前記絶縁層上に形成された外部端子と、 前記電極端子と前記外部端子とに電気的に接続された配
線と、 を有し、 前記絶縁層はテーパ状または階段状の側面を有してお
り、前記配線の一部は前記絶縁層のテーパ状または階段
状の前記側面上に形成されている半導体装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置を製造する
方法であって、 前記半導体素子の主面上にネガ型の感光性樹脂層を形成
する工程と、 前記感光性樹脂層に所定のパターンの透光部を有するフ
ォトマスクを介して光を照射する工程であって、前記透
光部の周辺の前記感光性樹脂層に拡散光を照射する照射
工程と、 光を照射された前記感光性樹脂層を現像することによっ
て、前記拡散光が照射された領域にテーパ状の前記側面
を有する前記絶縁層を形成する工程と、 を包含する半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記照射工程において、前記フォトマス
クは、前記感光性樹脂層との間に0.01mm以上3m
m以下のギャップを保って配置される請求項2に記載の
半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1に記載の半導体装置を製造する
方法であって、 前記半導体素子の主面上にネガ型の感光性樹脂層を形成
する工程と、 前記感光性樹脂層に所定のパターンの透光部を有するフ
ォトマスクを介して光を照射する工程であって、前記透
光部の周辺の前記感光性樹脂層に、前記感光性樹脂層と
前記感光性樹脂層の下地との境界面で乱反射された光が
照射される照射工程と、 光を照射された前記感光性樹脂層を現像することによっ
て、前記乱反射した光が照射された領域にテーパ状の前
記側面を有する前記絶縁層を形成する工程と、 を包含する半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 前記照射工程で前記感光性樹脂層に照射
される露光量は、前記感光性樹脂層に垂直な側面を形成
するための露光量より多い請求項4に記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項6】 前記照射工程で前記感光性樹脂層に照射
される露光量は、前記感光性樹脂層に垂直な側面を形成
するための露光量の1.2倍以上である請求項4に記載
の半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1に記載の半導体装置を製造する
方法であって、 前記半導体素子の主面上に溶媒を含む感光性樹脂層を形
成する工程と、 前記感光性樹脂層に含まれる前記溶媒の量を調整する工
程と、 前記感光性樹脂層に所定のパターンの透光部を有するフ
ォトマスクを介して光を照射する工程と、 光を照射された前記感光性樹脂層を現像する工程と、 現像された前記感光性樹脂層に含まれる前記溶媒を除去
して前記感光性樹脂層を収縮させることによって、テー
パ状の前記側面を有する前記絶縁層を形成する工程と、 を包含する半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記現像された前記感光性樹脂層から除
去される前記溶媒の量は、前記感光性樹脂層の固体分1
00重量部に対して10重量部以上である請求項7に記
載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 請求項1に記載の半導体装置を製造する
方法であって、 前記半導体素子の主面上にネガ型の感光性樹脂層を形成
する工程と、 所定のパターンの透光部を有するフォトマスクを介して
前記感光性樹脂層を露光する工程と、 露光された前記感光性樹脂層の周辺の前記感光性樹脂層
の樹脂の一部が残存するように現像することによって、
テーパ状の前記側面を有する前記絶縁層を形成する工程
と、 を包含する半導体装置の製造方法。 - 【請求項10】 請求項1に記載の半導体装置を製造す
る方法であって、 前記半導体素子の主面上に樹脂層を形成する工程と、 前記樹脂層上にマスク層を形成する工程と、 前記マスク層の周辺の前記樹脂層の樹脂の一部が残存す
るように、前記マスク層を用いて前記樹脂層をエッチン
グすることによってパターニングし、それによってテー
パ状の前記側面を有する前記絶縁層を形成する工程と、 を包含する半導体装置の製造方法。 - 【請求項11】 請求項1に記載の半導体装置を製造す
る方法であって、 前記半導体素子の主面上に硬化性樹脂ペースト層を形成
する工程と、 前記硬化性樹脂ペースト層を放置し、硬化性樹脂ペース
トの重みのため垂れ下がることによってテーパ状の側面
を有する硬化性樹脂層を形成する工程と、 前記硬化性樹脂層を硬化させることによって、テーパ状
の前記側面を有する前記絶縁層を形成する工程と、 を包含する半導体装置の製造方法。 - 【請求項12】 前記硬化性樹脂ペーストの粘度は5P
a・s以上500Pa・s以下の範囲内にある請求項1
3に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項13】 スクリーン印刷法によって前記硬化性
樹脂ペースト層を形成する請求項11または12に記載
の半導体装置の製造方法。 - 【請求項14】 請求項1に記載の半導体装置を製造す
る方法であって、 前記半導体素子の主面上に第1感光性樹脂層を形成する
工程と、 前記第1感光性樹脂層に第1パターンの透光部を有する
第1フォトマスクを介して光を照射する工程と、 光を照射された前記第1感光性樹脂層を現像することに
よって、第1絶縁層を形成する工程と、 前記第1絶縁層上に前記第1絶縁層の上面より狭い上面
を有する第2感光性樹脂層を形成する工程と、 前記第2感光性樹脂層に第2パターンの透光部を有する
第2フォトマスクを介して光を照射する工程と、 光を照射された前記第2感光性樹脂層を現像することに
よって、第2絶縁層を形成する工程とを包含し、 前記第1絶縁層および前記第2絶縁層を有し、階段状の
前記側面を有する前記絶縁層が形成される半導体装置の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29905899A JP4015790B2 (ja) | 1999-10-21 | 1999-10-21 | 半導体装置の製造方法 |
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JP2001118956A true JP2001118956A (ja) | 2001-04-27 |
JP4015790B2 JP4015790B2 (ja) | 2007-11-28 |
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