JP4015787B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4015787B2
JP4015787B2 JP24991999A JP24991999A JP4015787B2 JP 4015787 B2 JP4015787 B2 JP 4015787B2 JP 24991999 A JP24991999 A JP 24991999A JP 24991999 A JP24991999 A JP 24991999A JP 4015787 B2 JP4015787 B2 JP 4015787B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin layer
resin
layer
resin material
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24991999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001077231A (ja
Inventor
嘉文 中村
隆一 佐原
憲幸 戒能
望 下石坂
隆博 隈川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP24991999A priority Critical patent/JP4015787B2/ja
Publication of JP2001077231A publication Critical patent/JP2001077231A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4015787B2 publication Critical patent/JP4015787B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/11Manufacturing methods

Landscapes

  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板上の半導体素子を保護すると共に外部装置と半導体素子との電気的な接続を確保し、高密度な実装を可能とする半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体装置は、電子機器の高機能化及び小型化に伴って、半導体素子の入出力(I/O)ピンの数が増加すると共に、電極端子のピッチが狭小化してきている。このため、従来の半導体装置のパッケージング手法の代表であるQFP(Quad Flat Package)に用いられてきたワイヤーボンディング法による半導体素子と外部接続端子との接続に限界が出てきている。そこで、半導体装置の裏面に外部接続端子を有するBGA(Ball Grid Array)やCSP(Chip Scale Package)等が開発され台頭してきている。しかしながら、これらのパッケージング手法においても半導体素子の電極端子の狭小化の問題は解決していない。そのため、半導体素子上で電極端子からのさらなる配線を行ない、パッド同士の間隔が広がるように再配線するという、特開平10−79362号公報に開示されているようなパッケージング手法も現われている。この手法によって、CSP等の小型パッケージの開発が急速に進展しつつある。
【0003】
以下、半導体素子上に再配線された従来のパッケージの構造について図面を参照しながら説明する。
【0004】
図13(a)及び図13(b)は従来のCSP型の半導体装置であって、図13(a)は半導体チップの素子形成面側の平面構成を示し、図13(b)は(a)のXIIIb−XIIIb線における断面構成を示している。図13(b)に示すように、例えば、シリコンからなる半導体チップ101の主面上には、集積回路を形成する半導体素子102、電極端子103及び該電極端子103と電気的に接続される再配線である金属配線層104が形成されている。また、図13(a)及び(b)に示すように、金属配線層104上には複数のバンプ105がアレイ状に設けられており、半導体チップ101上には、バンプ105を除いて半導体素子102、電極端子103及び金属配線層104を封止する絶縁性樹脂層106により覆われており、各バンプ105上には外部との電気的接続を可能とする外部接続用バンプ107が形成されている。
【0005】
このように、従来のCSP型半導体装置の絶縁性樹脂層106は半導体チップ101の主面である素子形成面上にのみ設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の半導体装置は、絶縁性樹脂層106が樹脂封止法を用いて形成されるため、半導体チップ101の片面である素子形成面にのみ形成されている。従って、半導体チップ101に対して素子形成面側の部材、すなわち絶縁性樹脂層106と該素子形成面と反対側の部材、すなわち半導体チップ101の物性(膜厚又は熱膨張係数等)が異なることによりアンバランスが生じ、半導体装置に反りが発生するという問題を有している。また、半導体チップ101の素子形成面と反対側の面(裏面)を露出させるため、半導体チップ101にチッピング等の欠けが生じやすくなる。
【0007】
本発明は、前記従来の問題を解決し、CSP型の半導体装置の反りを防止すると共に、さらに半導体装置内の配線が容易となるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明に係る半導体装置は、素子形成面上に形成された半導体素子を有する半導体チップと、半導体チップの上に形成され、半導体素子を封止する第1の樹脂層と、第1の樹脂層の上に形成され、半導体素子と電気的に接続された導体からなる配線層と、半導体チップにおける素子形成面と反対側の面に形成された第2の樹脂層とを備えている。
【0009】
本発明の半導体装置によると、半導体チップにおける素子形成面と反対側の面に形成された第2の樹脂層を備えているため、半導体チップの素子形成面側と裏面側との物性のアンバランスを抑えることができるので、半導体チップの反りを防止できる。その結果、実装時における半導体チップの配線(バンプ)の密着性が向上する。また、第2の樹脂層により、半導体チップに加わる衝撃等を軽減できるため、半導体チップのチッピングを防ぐことができる。その上、半導体素子を封止する第1の樹脂層の上に形成され半導体素子と電気的に接続された配線層を備えているため、例えば半導体チップの周縁部に端子を設けるだけで、半導体チップの中央部分にパッドを設けなくても、第1の樹脂層上で該第1の樹脂層に覆われた半導体素子からの導通をとることが可能となる。その結果、素子と比べて面積が極めて大きいパッドを素子形成面に設ける必要がなくなるので、半導体装置内の配線が容易となると共に、装置の小型化をも容易に図ることができる。
【0010】
本発明の半導体装置は、第2の樹脂層における半導体チップと反対側の面上に形成された導体層をさらに備えていることが好ましい。このようにすると、導体層に接地電位を供給するだけで半導体チップに対する接地電位を容易に供給できる。
【0011】
本発明の半導体装置は、第1の樹脂層の上に該第1の樹脂層の上面から突き出すように形成され、配線層と電気的に接続されている導電性の突起状部材をさらに備えていることが好ましい。このようにすると、本発明の第1の半導体装置をプリント基板等に対して実装する、いわゆる2次実装が容易となる。
【0012】
本発明の半導体装置において、第2の樹脂層が、例えばアルミナ又は窒化アルミニウム等の高熱伝導性を有する絶縁性フィラーを含むことが好ましい。このようにすると、半導体チップから発せられる熱を半導体装置の外部に容易に放出することが可能となり、半導体装置の長期信頼性を向上させることができる。
【0013】
本発明の半導体装置において、第2の樹脂層が炭素、銅又はニッケル等からなる導導電性のフィラーを含むことが好ましい。このようにすると、半導体チップの裏面から容易に接地電位を得られるため、実装形態の自由度が大きくなる。
【0014】
本発明に係る半導体ウエハは、素子形成面上の複数の所定領域ごとに形成された複数の半導体素子を有する半導体ウエハ本体と、半導体ウエハ本体の上に形成され、各半導体素子を封止する第1の樹脂層と、第1の樹脂層の上における各所定領域ごと形成され、各半導体素子と電気的に接続された導体からなる配線層と、半導体ウエハ本体における素子形成面と反対側の面に形成された第2の樹脂層とを備えている。
【0015】
このように、本発明の半導体ウエハは、本発明のチップ状の半導体装置のウエハレベルの形態を有しており、従って、半導体装置ウエハを所定領域ごとに分割するだけで、本発明の半導体装置を得ることができる。
【0016】
本発明の半導体ウエハは、第2の樹脂層における半導体ウエハ本体と反対側の面上に形成された導体層をさらに備えていることが好ましい。
【0017】
本発明の半導体ウエハは、第1の樹脂層上の各所定領域ごとに、第1の樹脂層の上面から突き出すように形成され、配線層と電気的に接続されている導電性の突起状部材をさらに備えていることが好ましい。
【0018】
本発明の半導体ウエハにおいて、第2の樹脂層が熱伝導性のフィラーを含むことが好ましい。
【0019】
本発明の半導体ウエハにおいて、第2の樹脂層が導電性のフィラーを含むことが好ましい。
【0020】
本発明の半導体ウエハにおいて、第1の樹脂層及び第2の樹脂層の少なくとも一方が、所定領域の境界部分上の領域が除去されていることが好ましい。このようにすると、半導体ウエハ本体に対してダイシングを行なうことにより、個片(半導体チップ)に分割する際に、樹脂材の切断量を減らせるため、ダイシング時にダイサー装置における切断手段の歯の摩耗を防ぐことができる。
【0021】
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法は、素子形成面上に形成された半導体素子を有する半導体基板における素子形成面及び該素子形成面と反対側の面のうちの一方の面上に第1の樹脂材を塗布する工程と、塗布された第1の樹脂材を硬化させることにより、第1の樹脂材からなる第1の樹脂層を形成する工程と、半導体基板における他方の面上に第2の樹脂材を塗布する工程と、塗布された第2の樹脂材を硬化させることにより、第2の樹脂材からなる第2の樹脂層を形成する工程と、第1の樹脂層及び第2の樹脂層のうちの少なくとも素子形成面側に形成された樹脂層上に導体層を形成する工程とを備えている。
【0022】
第1の半導体装置の製造方法によると、半導体素子を有する半導体基板の素子形成面及び該素子形成面と反対側の両面上に樹脂層を設けると共に、少なくとも素子形成面側に形成された樹脂層上に導体層を形成するため、本発明の半導体装置を確実に実現できる。
【0023】
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法は、素子形成面上に形成された半導体素子を有する半導体基板における素子形成面及び該素子形成面と反対側の面のうちの一方の面上に第1の樹脂材を塗布する工程と、塗布された第1の樹脂材の硬化状態を硬化の前段階状態(いわゆる、Bステージ状態)にまで移行させる工程と、半導体基板における他方の面上に第2の樹脂材を塗布する工程と、塗布された第2の樹脂材の硬化状態を硬化の前段階状態にまで移行させる工程と、第1の樹脂材及び第2の樹脂材を硬化の前段階状態から硬化させることにより、第1の樹脂材からなる第1の樹脂層を形成すると共に、第2の樹脂材からなる第2の樹脂層を形成する工程と、第1の樹脂層及び第2の樹脂層のうちの少なくとも素子形成面側に形成された樹脂層上に導体層を形成する工程とを備えている。
【0024】
第2の半導体装置の製造方法によると、半導体素子を有する半導体基板の素子形成面及び該素子形成面と反対側の面の両面上に塗布した第1及び第2の樹脂材を共にBステージ状態のままとし、後工程で第1及び第2の樹脂材を一括して硬化させるため、本発明の第1の製造方法と比べて樹脂材の硬化時間を短縮できるので、製造工程のスループットを向上できる。
【0025】
第1又は第2の半導体装置の製造方法は、導体層を形成する工程よりも後に、素子形成面側に形成された樹脂層上に導体層を覆う第3の樹脂層を形成する工程をさらに備えていることが好ましい。このようにすると、導体層が第3の樹脂層により保護されるため、本発明の製造方法により得られた半導体装置の長期信頼性を向上できる。
【0026】
第1又は第2の半導体装置の製造方法は、導体層を形成する工程よりも後に、素子形成面側に形成された樹脂層上に導体層を覆う第3の樹脂層を形成する工程と、第3の樹脂層に対して導体層を露出する開口部を選択的に形成する工程と、第3の樹脂層の上に、開口部に充填し且つ第3の樹脂層の上面から突き出すように導電性の突起状部材を形成する工程とをさらに備えていることが好ましい。このようにすると、本発明の製造方法により得られた半導体装置を2次実装する場合に実装が容易となる。
【0027】
本発明に係る第3の半導体装置の製造方法は、素子形成面上の複数の所定領域ごとに形成された複数の半導体素子を有する半導体ウエハにおける素子形成面及び該素子形成面と反対側の面のうちの一方の面上に第1の樹脂材を塗布する工程と、塗布された第1の樹脂材を硬化させることにより、第1の樹脂材からなる第1の樹脂層を形成する工程と、半導体基板における他方の面上に第2の樹脂材を塗布する工程と、塗布された第2の樹脂材を硬化させることにより、第2の樹脂材からなる第2の樹脂層を形成する工程と、第1の樹脂層及び第2の樹脂層のうちの少なくとも素子形成面側に形成された樹脂層上に導体層を形成する工程と、導体層が形成された半導体ウエハにおける複数の所定領域ごとに半導体ウエハを分割する工程とを備えている。
【0028】
第3の半導体装置の製造方法によると、本発明に係る半導体ウエハを確実に形成でき、さらに、本発明に係る半導体装置のウエハレベルでの一括パッケージングが可能となる。
【0029】
本発明に係る第4の半導体装置の製造方法は、素子形成面上の複数の所定領域ごとに形成された複数の半導体素子を有する半導体ウエハにおける素子形成面及び該素子形成面と反対側の面のうちの一方の面上に第1の樹脂材を塗布する工程と、塗布された第1の樹脂材の硬化状態を硬化の前段階状態にまで移行させる工程と、半導体ウエハにおける他方の面上に第2の樹脂材を塗布する工程と、塗布された第2の樹脂材の硬化状態を硬化の前段階状態にまで移行させる工程と、第1の樹脂材及び第2の樹脂材を硬化の前段階状態から硬化させることにより、第1の樹脂材からなる第1の樹脂層を形成すると共に、第2の樹脂材からなる第2の樹脂層を形成する工程と、第1の樹脂層及び第2の樹脂層のうちの少なくとも素子形成面側に形成された樹脂層上に導体層を形成する工程と、導体層が形成された半導体ウエハにおける複数の所定領域ごとに半導体ウエハを分割する工程とを備えている。
【0030】
第4の半導体装置の製造方法によると、複数の半導体素子を有する半導体ウエハの素子形成面及び該素子形成面と反対側の面の両面上に塗布した第1及び第2の樹脂材を共にBステージ状態のままとし、後工程で第1及び第2の樹脂材を一括して硬化させるため、本発明の第3の製造方法と比べて樹脂材の硬化時間を短縮できるので、製造のスループットが向上する。
【0031】
第3又は第4の半導体装置の製造方法において、導体層を形成する工程が、導体層を第1の樹脂層上及び第2の樹脂層上に同一工程で形成する工程であることが好ましい。このようにすると、導体層を一括して形成でき、製造のスループットを向上できる。
【0032】
第3又は第4の半導体装置の製造方法は、導体層を形成する工程よりも後に、素子形成面側に形成された樹脂層上に導体層を覆う第3の樹脂層を形成する工程をさらに備えている。
【0033】
第3又は第4の半導体装置の製造方法は、導体層を形成する工程よりも後に、素子形成面側に形成された樹脂層上に導体層を覆う第3の樹脂層を形成する工程と、第3の樹脂層に対して導体層を露出する開口部を選択的に形成する工程と、第3の樹脂層の上に、開口部に充填し且つ第3の樹脂層の上面から突き出すように導電性の突起状部材を形成する工程とをさらに備えている。
【0034】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0035】
図1は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の断面構成を示している。図1において、半導体チップ11の主面である素子形成面には、集積回路を構成する半導体素子12が形成されている。半導体素子12は保護膜であるシリコン酸化物等からなるパッシベーション膜13により覆われ、該パッシベーション膜13は、封止用の第1の樹脂層14により覆われている。
【0036】
素子形成面上の周縁部には半導体素子12と電気的に接続されている電極端子15が形成されており、第1の樹脂層14上の少なくとも周縁部には電極端子15と電気的に接続されている金属配線層16が設けられている。
【0037】
さらに、本実施形態の特徴として、半導体チップ11の素子形成面と反対側の面(裏面)は第2の樹脂層17により覆われている。
【0038】
図2は本実施形態の第1変形例に係る半導体装置の断面構成を示している。図2において、図1に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。図2に示すように、第1変形例に係る金属配線層16は第1の樹脂層14上に所定の配線パターンを持つように形成され、金属配線層16上には、該金属配線層16に外部との絶縁性を持たせると共に、金属配線層16の一部を選択的に露出する複数の開口部を持つソルダーレジスト層18が形成されている。ソルダーレジスト層18上には、各開口部を充填し且つその上面から突き出す島状の突起状部材としての半田ボールからなる突起電極19が形成されている。
【0039】
図3は本実施形態の第2変形例に係る半導体装置の断面構成を示している。図3において、図2に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。図3に示すように、第2変形例に係る半導体装置は、第2の樹脂層17の半導体チップ11と反対側の面上に、例えば銅からなる導体層21を有している。これにより、半導体チップ11の放熱性を向上させることができる。
【0040】
このように、本実施形態に係る半導体装置は、半導体チップ11の素子形成面におけるパッシベーション膜13上に半導体素子12を封止する第1の樹脂層14が形成され、且つ、半導体チップ11の素子形成面と反対側の面にも第2の樹脂層17が形成されている。さらに、第1の樹脂層14上には金属配線層16が形成されているため、外部との電気的な導通が確保されている。
【0041】
また、第1又は第2変形例に係る半導体装置は、第1の樹脂層14上に複数の突起電極19が設けられているため、該半導体装置をプリント基板等に実装する2次実装が容易となる。
【0042】
ここで、第1の樹脂層14の厚さと第2の樹脂層17との厚さは、ほぼ同一であることが望ましい。しかしながら、両樹脂層14、17の厚さが異なっている場合であっても、半導体チップ11の反りの程度は軽減する。例えば、半導体チップ11のチップサイズが10mm×10mm程度である場合を考えると、第1の樹脂層14の厚さを30μmとし、第2の樹脂層17の厚さを、それぞれ0μm、10μm、30μm又は50μmとして半導体チップ11の反り具合をそれぞれ測定したところ、第2の樹脂層の厚さが0μmの場合は、チップの周縁部が約60μmで且つ素子形成面側が凹形状となる反りが発生した。また、厚さが10μmの場合は素子形成面側に約40μmの反りが発生し、厚さが30μmの場合は素子形成面と反対側に5μmの反りが発生し、厚さが50μmの場合は素子形成面と反対側に約35μmの反りが発生することを確認している。
【0043】
以上説明したように、第1の樹脂層14の厚さ及び第2の樹脂層17の厚さが互いに近似している場合には半導体チップ11の反り量は小さくなる。また、この反り量は、素子形成面及びその裏面に形成された各樹脂層14、17の物性である熱膨張係数又はヤング率等によっても変動する。一般に、樹脂材の熱膨張係数は、半導体チップ11の熱膨張係数と比べて大きいため、半導体素子12上にのみ樹脂層を形成すると、半導体チップ11はその素子形成面側に反る反りが生ずる。
【0044】
以下、前記のように構成された、本実施形態の第1変形例に係る半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0045】
図4(a)〜図4(i)は本実施形態の第1変形例に係る半導体装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。まず、図4(a)に示すように、パッシベーション膜13により覆われた半導体素子12を有する半導体チップ(半導体基板)11上に、例えば、スピンコート法を用いて感光性を持つ第1の樹脂材14Aを塗布する。必要があれば、塗布後に、第1の樹脂材14Aに対して所望の時間及び温度により乾燥処理を行なってもよい。ここでは、太陽インキ製造(株)社製PVI500シリーズのネガ型樹脂材を用い、半導体チップ11を毎分2000回転の速度で40秒間塗布し、その後、基板温度を80℃として30分間の仮乾燥を行なう。なお、第1の樹脂材14Aに感光性樹脂を用いたが、熱硬化性樹脂を用いてもよく、また、第1の樹脂材14Aの塗布法は、スクリーン印刷法又はダイコーターによるコート法を用いてもよい。
【0046】
次に、図4(b)に示すように、規定の露光量が500mJ/cm2 である第1の樹脂材14Aに対して、露光量を1000mJ/cm2 とし、投写型の露光機を用いて、第1の樹脂材14Aにおける少なくとも電極端子15の上側部分14aをマスクするマスクパターンを通して露光する。
【0047】
次に、図4(c)に示すように、露光された第1の樹脂材14Aを所定の現像液を用いて現像することにより、第1の樹脂材14Aの感光部分を残す。続いて、図4(d)に示すように、基板温度を150℃として第1の樹脂材14Aに対して1時間程度の熱処理を行なって硬化させることにより、第1の樹脂材14Aからなり、厚さが約30μmの第1の樹脂層14Bを形成する。
【0048】
次に、図4(e)に示すように、半導体チップ11の第1の樹脂層14Bと反対側の面に、第1の樹脂材14Aと同様にスピンコート法により、前述のネガ型樹脂からなる第2の樹脂材17Aを、半導体チップ11を毎分2000回転の速度で回転させながら40秒間塗布し、その後、基板温度を80℃として30分間の仮乾燥を行なう。第2の樹脂材17Aの塗布にも、スクリーン印刷法又はダイコーターによるコート法を用いてもよい。なお、第2の樹脂材17Aにネガ型の感光性樹脂を用いたが、ポジ型の感光性樹脂又は熱硬化性樹脂を用いてもよい。
【0049】
次に、図4(f)に示すように、露光量を1000mJ/cm2 として第2の樹脂材17Aに対してその全面を露光する。その後、基板温度を150℃として第2の樹脂材17Aを1時間程度の熱処理によって硬化させることにより、第2の樹脂材17Aからなり、厚さが約30μmの第2の樹脂層17Bを形成する。なお、必要があれば、第2の樹脂材17Aの全面を露光するのではなく所定のパターニングを行なうことも可能である。
【0050】
次に、図4(g)に示すように、無電解めっき法を用いて、半導体チップ11における第1の樹脂層14B上及び電極端子15上に、銅からなる金属配線層16を形成する。ここでは、金属配線層16の形成に、銅による無電解めっき法を用いたが、スパッタ法又は蒸着法等を用いても可能である。さらに、金属配線層16の膜厚が比較的厚い場合には、金属配線層16を電解めっき法によって形成してもよい。また、金属配線層16の材料は、銅に限らず、金、銀又はニッケル等を用いることもできる。
【0051】
次に、図4(h)に示すように、金属配線16上に該金属配線16を露出する複数の開口部18aを持つように、第3の樹脂層としての樹脂材からなるソルダーレジスト層18を形成し、その後、図4(i)に示すように、ソルダーレジスト層18上に、各開口部18aを充填すると共にソルダーレジスト層18の上面から突き出すように、それぞれ半田ボールからなる島状の突起電極19を形成する。なお、突起電極19は半田ボールに限らず、銅ボール又は半田からなる島状の突起状部材であってもよい。
【0052】
また、第1の樹脂層14Bを第2の樹脂層17Bよりも先に形成したが、第2の樹脂層17Bを第1の樹脂層14Bよりも先に形成してもよい。
【0053】
また、図4(g)に示す金属配線形成工程において、第2の樹脂層17B上に、例えば、無電解めっき法等を用いて銅からなる導体層を形成すれば、図3に示す第2変形例に係る半導体装置を実現できる。
【0054】
以上説明したように、半導体チップ11の素子形成面に第1の樹脂層14Aを有すると共に素子形成面と反対側の面に第2の樹脂層17Bを有し、第1の樹脂層14B上に金属配線層16及び突起電極19が形成された半導体装置を実現できる。
【0055】
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0056】
図5は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の断面構成を示している。図5において、図2に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。図5に示すように、本実施形態に係る半導体装置は、素子形成面と反対側の面に形成された第2の樹脂層27が熱伝導性を有していることを特徴とする。
【0057】
このようにすると、半導体素子12から発せられる熱が、半導体チップ11の裏面に伝導し、さらに該裏面に形成されている第2の樹脂層27をも熱伝導性を持つフィラーを介して伝導するため、半導体チップ11の外部に効率良く放熱される。その結果、半導体装置の長期信頼性が向上する。
【0058】
以下、前記のように構成された半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0059】
図6(a)〜図6(i)は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。図6(a)〜図6(d)に示す工程は、第1の実施形態と同様の工程であって、パッシベーション膜13により覆われた半導体チップ11上に第1の樹脂材14Aを塗布しておき、電極端子15を露出させるパターニングを行なった後、熱処理により硬化させて第1の樹脂材14Aから第1の樹脂層14Bを形成する。
【0060】
次に、図6(e)に示すように、半導体チップ11の第1の樹脂層14Bと反対側の面に、前述のPVI500シリーズのネガ型樹脂に60wt%程度の窒化アルミニウムからなるフィラーが添加された第2の樹脂材27Aをスクリーン印刷法により塗布する。スクリーン印刷に用いるスクリーン版は150メッシュで、乳剤の厚さは25μmとする。その後、基板温度を80℃として30分間の仮乾燥を行なう。第2の樹脂材27Aの塗布方法は、スクリーン印刷法の他に、スピンコート法又はダイコーターによるコート法を用いることも可能である。また、第2の樹脂材17Aとしてポジ型の感光性樹脂又は熱硬化性樹脂を用いてもよい。
【0061】
次に、図6(f)に示すように、露光量を1000mJ/cm2 として第2の樹脂材27Aに対してその全面を露光する。その後、基板温度を150℃として第2の樹脂材27Aを1時間程度の熱処理によって硬化させることにより、第2の樹脂材27Aからなり、厚さが約30μmの第2の樹脂層27Bを形成する。なお、必要があれば、第2の樹脂材27Aの全面を露光するのではなく所定のパターニングを行なってもよい。
【0062】
この後は、図6(g)〜図6(i)に示すように、第1の実施形態と同様にして、第1の樹脂層14B上に、金属配線16、ソルダーレジスト層18及び突起電極19を形成する。
【0063】
さらに、図6(g)に示す金属配線層形成工程において、第2の樹脂層27Bにおける半導体チップ11と反対側の面上に導体層を形成してもよい。
【0064】
以上説明したように、半導体チップ11の素子形成面に第1の樹脂層14Aを有すると共に素子形成面と反対側の面上には放熱性に優れる第2の樹脂層27Bを有し、第1の樹脂層14B上に金属配線層16及び突起電極19が形成された半導体装置を実現できる。
【0065】
なお、熱伝導性のフィラーとして窒化アルミニウムを用いたが、アルミナ等の熱伝導性が高い材料を用いても同様の効果を得られる。
【0066】
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0067】
図7は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の断面構成を示している。図7において、図2に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。図7に示すように、本実施形態に係る半導体装置は、素子形成面と反対側の面に形成された第2の樹脂層37が導電性を有していることを特徴とする。これにより、半導体チップ11がその裏面に接地電位を必要とする場合には、半導体装置の外部から容易に接地電位を得ることができる。
【0068】
図8は本実施形態の一変形例に係る半導体装置の断面構成を示している。図8において、図7に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。図8に示すように、一変形例に係る半導体装置は、第2の樹脂層37上に、すなわち、第3の樹脂層37の半導体チップ11と反対側の面上に、例えば銅からなる導体層21を有している。これにより、半導体チップ11と第3の樹脂層37との導電性を向上させることができる。
【0069】
以下、前記のように構成された、本実施形態の一変形例に係る半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0070】
図9(a)〜図9(h)は本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。まず、図9(a)に示すように、パッシベーション膜13により覆われた半導体素子12を有する半導体チップ11上に、例えば、スピンコート法を用いて感光性を持つ第1の樹脂材14Aを塗布する。必要があれば、塗布後に、第1の樹脂材14Aに対して所望の時間及び温度により乾燥処理を行なってもよい。ここでは、太陽インキ製造(株)社製PVI500シリーズのネガ型樹脂材を用い、半導体チップ11を毎分2000回転の速度で40秒間塗布し、その後、基板温度を80℃として30分間の仮乾燥を行なう。なお、第1の樹脂材14Aに感光性樹脂を用いたが、熱硬化性樹脂を用いてもよく、また、第1の樹脂材14Aの塗布は、スクリーン印刷法又はダイコーターによるコート法を用いてもよい。
【0071】
次に、図9(b)に示すように、規定の露光量が500mJ/cm2 である第1の樹脂材14Aに対して、露光量を1000mJ/cm2 とし、投写型の露光機を用いて、第1の樹脂材14Aにおける電極端子15の上側部分14aをマスクするマスクパターンを通して露光する。
【0072】
次に、図9(c)に示すように、露光された第1の樹脂材14Aを所定の現像液を用いて現像することにより樹脂材14Aの感光部分を残す。
【0073】
このようにして、Bステージ状態(樹脂材における本硬化の前段階の状態)にある第1の樹脂材14Aを形成する。
【0074】
次に、図9(d)に示すように、半導体チップ11の第1の樹脂層14Bと反対側の面に、前述のPVI500シリーズのネガ型樹脂に80wt%程度の銀パラジウムからなるフィラーが添加された第2の樹脂材37Aをスクリーン印刷法により塗布する。スクリーン版は150メッシュで、乳剤の厚さは25μmとする。その後、基板温度を80℃として30分間の仮乾燥を行なう。これにより、第2の樹脂材37Aの硬化の状態はBステージ状態となる。なお、第2の樹脂材37Aの塗布方法は、スクリーン印刷法の他に、スピンコート法又はダイコーターによるコート法を用いることも可能である。また、第3の樹脂材37Aにポジ型の感光性樹脂又は熱硬化性樹脂を用いてもよい。
【0075】
次に、図9(e)に示すように、基板温度が150℃で1時間程度の熱処理を行なって、第1の樹脂材14A及び第2の樹脂材37Aを一括して硬化させることにより、第1の樹脂材14Aから第1の樹脂層14Bを形成すると共に、第2の樹脂材37Aから第2の樹脂層37Bを形成する。
【0076】
次に、図9(f)に示すように、無電解銅めっき法を用いて、半導体チップ11における第1の樹脂層14B上及び電極端子15上に銅からなる金属配線層16を形成すると共に、第2の樹脂層37B上に銅からなる導体層を形成する。なお、金属配線層16及び導体層21はスパッタ法又は蒸着法等によって形成してもよい。金属配線層16及び導体層21の厚さが比較的厚い場合には、電解めっき法を用いて形成してもよい。また、金属配線層16の材料は、金、銀又はニッケル等でもよく、導体層21の材料は、金、銀、ニッケル、チタン、パラジウム又はクロム等でもよい。
【0077】
この後は、図9(g)及び図9(h)に示すように、第1の実施形態と同様にして、金属配線16上にソルダーレジスト層18及び突起電極19を形成する。
【0078】
以上説明したように、半導体チップ11の素子形成面に第1の樹脂層14Aを有し、素子形成面と反対側の面に導電性の第2の樹脂層37B及び導体層21を有すると共に、第1の樹脂層14B上に金属配線層16及び突起電極19を有する半導体装置を実現できる。これにより、素子形成面と反対側の面に接地電位が要求される半導体チップ11においては、半導体装置の基板電位に接地電位を容易に供給することができる。
【0079】
なお、第2の樹脂材37Aに含ませるフィラーとして、銀パラジウムを用いたが、これに限らず、金、銀、銅、ニッケル又は炭素等を主成分とする導体材料を用いても同等の効果を得ることができる。
【0080】
また、本実施形態で用いた導電性を有する第2の樹脂材37Aの代わりに、絶縁性を有する第2の樹脂剤17A、又は熱導電性を有する第2の樹脂材27Aを用いた半導体装置を製造することができることはいうまでもない。
【0081】
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0082】
図10(a)〜図10(c)は本発明の第4の実施形態に係る半導体ウエハ及び半導体装置を示し、(a)は半導体ウエハを示す斜視図であり、(b)は半導体ウエハから切り出された半導体チップの素子形成面側を示す斜視図であり、(c)は(b)に示す半導体チップにおける素子形成面の反対側を示す斜視図である。図10(a)に示すように、半導体ウエハ本体51の素子形成面には、互いに交差する複数のダイシング(分割)ライン51aに囲まれてなる複数の素子形成領域51bが設けられている。各素子形成領域51bには、それぞれ図10(b)に示す半導体装置52が形成されている。
【0083】
図10(b)に示すように、各素子形成領域51bにおける半導体装置52は、半導体素子(図示せず)を覆う第1の樹脂層14と、該第1の樹脂層14を覆う金属配線層16と、該金属配線層16を外部と絶縁し且つ複数の開口部を有するソルダーレジスト層18と、該ソルダーレジスト層18上における各開口部に露出する金属配線層16と電気的に接続される半田ボール等からなる突起電極19とを備えている。ここでは、ソルダーレジスト層18の一部を除去した様子を表わしている。このように、本実施形態に係る半導体ウエハ50は、半導体ウエハ本体51の各素子形成領域51bに各半導体装置52がそれぞれ形成された状態の基板をいう。
【0084】
従って、図10(b)に示すように、半導体ウエハ50のダイシングライン51aで分割して半導体チップ51cを得ることにより、半導体装置52を容易に得ることができ、図10(c)に示すように、半導体チップ51cの素子形成面と反対側の面には第2の樹脂層17が形成されている。
【0085】
本実施形態における第1の樹脂層14及び第2の樹脂層17は、塗布面が半導体ウエハ本体51であるため、樹脂層形成領域が広範囲にわたるので、半導体ウエハ本体51の反り量が大きくなってしまう。従って、第1の樹脂層14と第2の樹脂層17とのそれぞれの厚さは、ほぼ同等であることが望ましい。例えば、第1の樹脂層14の厚さを30μmとし、第2の樹脂層17の厚さを、それぞれ0μm又は30μmとして半導体ウエハ本体51の反り具合を測定したところ、第2の樹脂層の厚さが0μmの場合は、半導体ウエハ本体51の周縁部が約900μmで且つ素子形成面側が凹形状となる反りが発生し、厚さが30μmの場合は、素子形成面側に約50μmの反りが発生することを確認している。
【0086】
このように、第1の樹脂層14と第2の樹脂層17とにより、反り量を減少できるようになる。この反り量は、前述したように、素子形成面及びその裏面に形成された各樹脂層14、17の物性である熱膨張係数又はヤング率等によっても変動する。一般に、樹脂材の熱膨張係数は、半導体ウエハ本体51の熱膨張係数よりも大きいため、素子形成面上にのみ樹脂層を形成すると、半導体ウエハ本体51はその素子形成面側に大きく反ることとなる。
【0087】
以下、前記のように構成された半導体ウエハ及び半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0088】
図11(a)〜図11(e)及び図12(a)〜図12(e)は本実施形態に係る半導体ウエハ及び半導体装置の製造方法の工程順の断面構成を示している。ここでは、図示の都合上、半導体ウエハ50に含まれる複数の素子形成領域51bのうちの2つ分の領域のみを図示している。
【0089】
まず、図11(a)に示すように、パッシベーション膜13により覆われた半導体素子12を有する半導体ウエハ本体51上に、例えば、スピンコート法を用いて感光性を持つ第1の樹脂材14Aを塗布する。必要があれば、塗布後に、第1の樹脂材14Aに対して所望の時間及び温度により乾燥処理を行なってもよい。ここでは、太陽インキ製造(株)社製PVI500シリーズのネガ型樹脂材を用い、半導体ウエハ本体51を毎分2000回転の速度で40秒間塗布し、その後、基板温度を80℃として30分間の仮乾燥を行なって、第1の樹脂材14AをBステージ状態に移行させる。なお、第1の樹脂材14Aに感光性樹脂を用いたが、熱硬化性樹脂を用いてもよく、また、第1の樹脂材14Aの塗布法として、スクリーン印刷法又はダイコーターによるコート法を用いてもよい。
【0090】
次に、図11(b)に示すように、規定の露光量が500mJ/cm2 である第1の樹脂材14Aに対して、露光量を1000mJ/cm2 とし、投写型の露光機を用いて、素子形成領域の端部で且つ第1の樹脂材14Aにおける電極端子15の上側部分14aをマスクするマスクパターンを通して露光する。
【0091】
次に、図11(c)に示すように、露光された第1の樹脂材14Aを所定の現像液を用いて現像することにより第1の樹脂材14Aの感光部分を残す。これにより、第1の樹脂材14Aにおけるダイシングライン51a上の領域が除去される。
【0092】
次に、図11(d)に示すように、基板温度を150℃として第1の樹脂材14Aに対して1時間程度の熱処理を行なって硬化させることにより、第1の樹脂材14Aからなり、厚さが約30μmの第1の樹脂層14Bを形成する。
【0093】
次に、図11(e)に示すように、半導体ウエハ本体51の第1の樹脂層14Bと反対側の面に、第1の樹脂材14Aと同様にスピンコート法により、前述のネガ型樹脂からなる第2の樹脂材17Aを、半導体ウエハ本体51を毎分2000回転の速度で回転させながら40秒間塗布し、その後、基板温度を80℃として30分間の仮乾燥を行なって、第2の樹脂材17AをBステージ状態に移行させる。第2の樹脂材17Aの塗布にも、スクリーン印刷法又はダイコーターによるコート法を用いてもよい。なお、第2の樹脂材17Aにネガ型の感光性樹脂を用いたが、ポジ型の感光性樹脂又は熱硬化性樹脂を用いてもよい。
【0094】
次に、図12(a)に示すように、露光量を1000mJ/cm2 として第2の樹脂材17Aの全面を露光する。その後、基板温度を150℃として第2の樹脂材17Aを1時間程度の熱処理によって硬化させることにより、第2の樹脂材17Aからなり、厚さが約30μmの第2の樹脂層17Bを形成する。なお、必要があれば、第2の樹脂材17Aの全面を露光するのではなく所定のパターニングを行なうことも可能である。特に、第2の樹脂材17Aにおけるダイシングライン51a上の領域を除去するようにパターニングを行なうことが好ましい。
【0095】
次に、図12(b)に示すように、無電解めっき法を用いて、第1の樹脂層14B上及び電極端子15上に、銅からなる金属配線層16を形成する。ここでは、金属配線層16の形成に銅による無電解めっき法を用いたが、スパッタ法又は蒸着法等を用いてもよい。さらに、金属配線層16の膜厚が比較的厚い場合には、金属配線層16を電解めっき法により形成してもよい。また、金属配線層16の材料は、銅に限らず、金、銀又はニッケル等を用いることもできる。
【0096】
次に、図12(c)に示すように、金属配線16上に該金属配線16を露出する複数の開口部18aを持つように、第3の樹脂層としての樹脂材からなるソルダーレジスト層18を形成し、その後、図12(d)に示すように、ソルダーレジスト層18上における各開口部18aに半田ボールからなる突起電極19を形成する。なお、突起電極19は半田ボールに限らず、銅ボール又は半田からなる突起状部材であってもよい。
【0097】
次に、図12(e)に示すように、ダイサー60を用いて、半導体ウエハ本体51のダイシングライン51aに沿って半導体ウエハ本体51を各半導体チップ51cに分割することにより、半導体チップ51cの素子形成面に第1の樹脂層14Aを有すると共に素子形成面と反対側の面に第2の樹脂層17Bを有し、第1の樹脂層14B上に金属配線層16及び突起電極19が形成された半導体装置を得ることができる。ここでは、第1の樹脂層14B及び第2の樹脂層17Bの少なくとも一方におけるダイシングライン51a上の領域が除去されているため、各半導体チップ51cを切り出す際に樹脂材の切断量が削減されるので、ダイサー60の歯の摩耗を防ぐことができる。
【0098】
以上説明したように、ウエハレベルで半導体装置52の組み立てを行なえるため、一括パッケージングが可能となり、半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0099】
なお、第1の樹脂層14Bを第2の樹脂層17Bよりも先に形成したが、第2の樹脂層17Bを先に形成してもよい。
【0100】
また、図12(b)に示す金属配線層形成工程において、第2の樹脂層17Bの半導体ウエハ本体51と反対側の面上に導体層を形成してもよい。
【0101】
また、第1又は第2の実施形態と同様に、第2の樹脂層17Bに熱伝導性又は導電性を持たせてもよい。
【0102】
また、第3の実施形態と同様に、第1の樹脂材14AをBステージ状態で保持しておき、第2の樹脂材17Aと一括して硬化すると製造工程を短縮できる。
【0103】
【発明の効果】
本発明に係る半導体装置によると、半導体チップにおける素子形成面と反対側の面に形成された第2の樹脂層を備えているため、半導体チップの反りを防止できるので、半導体チップの実装時の配線の密着性が向上する。また、第1の樹脂層上に配線層を有しているため、半導体装置内の配線が容易となる。
【0104】
本発明に係る半導体ウエハは、本発明に係る半導体装置のウエハレベルの形態を有しているため、本発明に係る半導体装置を一括して得ることができるので、製造コストを大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示す構成断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の第1変形例に係る半導体装置を示す構成断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る半導体装置を示す構成断面図である。
【図4】(a)〜(i)は第1の実施形態の第1変形例に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示す構成断面図である。
【図6】(a)〜(i)は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置を示す構成断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態の一変形例に係る半導体装置を示す構成断面図である。
【図9】(a)〜(h)は本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図10】(a)〜(c)は本発明の第4の実施形態に係る半導体ウエハ及び半導体装置(チップ)を示し、(a)は半導体ウエハを示す斜視図であり、(b)は半導体ウエハから切り出された半導体チップの素子形成面側を示す斜視図であり、(c)は(b)に示す半導体チップにおける素子形成面の反対側を示す斜視図である。
【図11】(a)〜(e)は本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図12】(a)〜(e)は本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図である。
【図13】(a)及び(b)は従来のCSP型の半導体装置を示し、(a)は半導体チップの素子形成面側を示す平面図であり、(b)は(a)のXIIIb−XIIIb線における断面図である。
【符号の説明】
11 半導体チップ
12 半導体素子
13 パッシベーション膜
14 第1の樹脂層
14A 第1の樹脂材
14B 第1の樹脂層
15 電極端子
16 金属配線層(導体層)
17 第2の樹脂層
17A 第2の樹脂材
17B 第2の樹脂層
18 ソルダーレジスト層(第3の樹脂層)
18a 開口部
19 突起電極(突起状部材)
21 導体層
27 第2の樹脂層
27A 第2の樹脂材
27B 第2の樹脂層
37 第2の樹脂層
37A 第2の樹脂材
37B 第2の樹脂層
50 半導体ウエハ
51 半導体ウエハ本体
51a ダイシングライン
51b 素子形成領域
51c 半導体チップ
52 半導体装置
60 ダイサー

Claims (8)

  1. 素子形成面上に形成された半導体素子を有する半導体基板における前記素子形成面及び該素子形成面と反対側の面のうちの一方の面上に第1の樹脂材を塗布する工程と、
    塗布された第1の樹脂材の硬化状態を硬化の前段階状態にまで移行させる工程と、
    前記半導体基板における他方の面上に第2の樹脂材を塗布する工程と、
    塗布された第2の樹脂材の硬化状態を硬化の前段階状態にまで移行させる工程と、
    前記第1の樹脂材及び第2の樹脂材を硬化の前段階状態から硬化させることにより、前記第1の樹脂材からなる第1の樹脂層を形成すると共に、前記第2の樹脂材からなる第2の樹脂層を形成する工程と、
    前記第1の樹脂層及び第2の樹脂層のうちの少なくとも前記素子形成面側に形成された樹脂層上に導体層を形成する工程とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記導体層を形成する工程よりも後に、前記素子形成面側に形成された樹脂層上に前記導体層を覆う第3の樹脂層を形成する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記導体層を形成する工程よりも後に、
    前記素子形成面側に形成された樹脂層上に前記導体層を覆う第3の樹脂層を形成する工程と、
    前記第3の樹脂層に対して前記導体層を露出する開口部を選択的に形成する工程と、
    前記第3の樹脂層の上に、前記開口部に充填し且つ前記第3の樹脂層の上面から突き出すように導電性の突起状部材を形成する工程とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 素子形成面上の複数の所定領域ごとに形成された複数の半導体素子を有する半導体ウエハにおける前記素子形成面及び該素子形成面と反対側の面のうちの一方の面上に第1の樹脂材を塗布する工程と、
    塗布された第1の樹脂材を硬化させることにより、前記第1の樹脂材からなる第1の樹脂層を形成する工程と、
    前記半導体基板における他方の面上に第2の樹脂材を塗布する工程と、
    塗布された第2の樹脂材を硬化させることにより、前記第2の樹脂材からなる第2の樹脂層を形成する工程と、
    前記第1の樹脂層及び第2の樹脂層のうちの少なくとも前記素子形成面側に形成された樹脂層上に導体層を形成する工程と、
    前記導体層が形成された前記半導体ウエハにおける前記複数の所定領域ごとに前記半導体ウエハを分割する工程とを備え
    前記導体層を形成する工程は、前記導体層を前記第1の樹脂層上及び第2の樹脂層上に同一工程で形成する工程であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 素子形成面上の複数の所定領域ごとに形成された複数の半導体素子を有する半導体ウエハにおける前記素子形成面及び該素子形成面と反対側の面のうちの一方の面上に第1の樹脂材を塗布する工程と、
    塗布された第1の樹脂材の硬化状態を硬化の前段階状態にまで移行させる工程と、
    前記半導体ウエハにおける他方の面上に第2の樹脂材を塗布する工程と、
    塗布された第2の樹脂材の硬化状態を硬化の前段階状態にまで移行させる工程と、
    前記第1の樹脂材及び第2の樹脂材を硬化の前段階状態から硬化させることにより、前記第1の樹脂材からなる第1の樹脂層を形成すると共に、前記第2の樹脂材からなる第2の樹脂層を形成する工程と、
    前記第1の樹脂層及び第2の樹脂層のうちの少なくとも前記素子形成面側に形成された樹脂層上に導体層を形成する工程と、
    前記導体層が形成された前記半導体ウエハにおける前記複数の所定領域ごとに前記半導体ウエハを分割する工程とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記導体層を形成する工程は、前記導体層を前記第1の樹脂層上及び第2の樹脂層上に同一工程で形成する工程であることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記導体層を形成する工程よりも後に、前記素子形成面側に形成された樹脂層上に前記導体層を覆う第3の樹脂層を形成する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記導体層を形成する工程よりも後に、
    前記素子形成面側に形成された樹脂層上に前記導体層を覆う第3の樹脂層を形成する工程と、
    前記第3の樹脂層に対して前記導体層を露出する開口部を選択的に形成する工程と、
    前記第3の樹脂層の上に、前記開口部に充填し且つ前記第3の樹脂層の上面から突き出すように導電性の突起状部材を形成する工程とをさらに備えていることを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体装置の製造方法。
JP24991999A 1999-09-03 1999-09-03 半導体装置の製造方法 Expired - Lifetime JP4015787B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24991999A JP4015787B2 (ja) 1999-09-03 1999-09-03 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24991999A JP4015787B2 (ja) 1999-09-03 1999-09-03 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001077231A JP2001077231A (ja) 2001-03-23
JP4015787B2 true JP4015787B2 (ja) 2007-11-28

Family

ID=17200148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24991999A Expired - Lifetime JP4015787B2 (ja) 1999-09-03 1999-09-03 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4015787B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3726906B2 (ja) 2003-03-18 2005-12-14 セイコーエプソン株式会社 半導体装置及びその製造方法、回路基板並びに電子機器
JP4179312B2 (ja) 2004-09-15 2008-11-12 セイコーエプソン株式会社 半導体装置の実装方法、半導体装置
JP2008252132A (ja) * 2004-09-15 2008-10-16 Seiko Epson Corp 半導体装置の実装方法
WO2007001018A1 (ja) 2005-06-29 2007-01-04 Rohm Co., Ltd. 半導体装置および半導体装置集合体
JP2007012756A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Rohm Co Ltd 半導体装置
JP4873180B2 (ja) * 2006-11-22 2012-02-08 セイコーエプソン株式会社 半導体装置の製造方法
JP4873179B2 (ja) * 2006-11-22 2012-02-08 セイコーエプソン株式会社 半導体装置の製造方法
JP2010034595A (ja) * 2009-11-12 2010-02-12 Renesas Technology Corp 半導体集積回路装置およびその製造方法
JP6205955B2 (ja) * 2013-07-31 2017-10-04 日立化成株式会社 半導体装置の製造方法及びその製造方法によって得られる半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001077231A (ja) 2001-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0734059B1 (en) Chip sized semiconductor device and a process for making it
EP0734065B1 (en) Chip sized semiconductor device and multi-chip-sized semiconductor device
US8759964B2 (en) Wafer level package structure and fabrication methods
US8058100B2 (en) Method for fabricating chip scale package structure with metal pads exposed from an encapsulant
JP4131595B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR100385766B1 (ko) 외부 접속 전극들에 대응하여 분리 제공된 수지 부재들을구비하는 반도체 디바이스
KR100266698B1 (ko) 반도체 칩 패키지 및 그 제조방법
US7719104B2 (en) Circuit board structure with embedded semiconductor chip and method for fabricating the same
KR100216642B1 (ko) 반도체장치 및 그 제조방법
JP3416545B2 (ja) チップサイズパッケージ及びその製造方法
KR20080106097A (ko) 배선 기판 및 그 제조 방법
JP2002184904A (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP2001094003A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4376388B2 (ja) 半導体装置
JP2001168231A5 (ja)
JP4015787B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US20060131365A1 (en) Method of manufacturing a semiconductor device
JP3617647B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3408172B2 (ja) チップサイズパッケージ及びその製造方法
JP3939847B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR100601762B1 (ko) 비전도성 접착제를 사용하는 플립 칩 본딩 제조 방법
JP3281591B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP4056360B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3568869B2 (ja) 半導体集積回路装置及びその製造方法
JP3313058B2 (ja) 半導体装置とその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060801

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070821

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070914

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921

Year of fee payment: 5