JP2001118925A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2001118925A
JP2001118925A JP29757299A JP29757299A JP2001118925A JP 2001118925 A JP2001118925 A JP 2001118925A JP 29757299 A JP29757299 A JP 29757299A JP 29757299 A JP29757299 A JP 29757299A JP 2001118925 A JP2001118925 A JP 2001118925A
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etching
film
wiring
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Nobuhisa Yamagishi
信久 山岸
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線を覆う絶縁膜にコンタクトホールを形成
する際にオーバエッチングを行っても、コンタクトホー
ル底部に露出した上記配線をエッチングすることのない
絶縁膜材料を提供し、配線信頼性の向上を図る。 【解決手段】 基板10の第1の絶縁膜14に導電体
(第2の配線)15が形成された半導体装置1におい
て、導電体15に対して選択的にエッチングされる絶縁
材料からなるもので第1の絶縁膜14上に導電体15を
覆う状態に形成された第2の絶縁膜16と、第2の絶縁
膜16上に形成された第3の絶縁膜17とを備えたもの
であり、かつ第2の絶縁膜16は第1の絶縁膜14に対
して選択的にエッチングされる絶縁材料、例えば有機絶
縁膜からなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、詳しくは複数層の層間絶縁膜構造
を備えた半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化にともなう
各構成素子の縮小化を達成するために、この各構成素子
間の相互接続に余裕度のないコンタクトホールを使用し
た、いわゆるボーダーレスコンタクト法が利用されつつ
ある。このボーダーレスコンタクト法によりコンタクト
ホールを加工するときには、一例としてエッチングに
は、オクタフルオロブテン(C4 8 )と一酸化炭素
(CO)とアルゴン(Ar)との混合ガス、トリフルオ
ロメタン(CHF3 )と一酸化炭素(CO)とアルゴン
(Ar)との混合ガス、オクタフルオロブテン(C4
8 )と酸素(O2 )とアルゴン(Ar)との混合ガス、
オクタフルオロブテン(C4 8 )と一酸化炭素(C
O)とアルゴン(Ar)と酸素(O2 )との混合ガス、
パーフルオロプロパン(C3 8 )と酸素(O2 )とア
ルゴン(Ar)との混合ガスもしくはオクタフルオロシ
クロペンテン(C5 8 )と酸素(O2 )とアルゴン
(Ar)との混合ガスを用い、例えばマグネトロン反応
性イオンエッチング装置、2周波励起容量結合型プラズ
マエッチング装置等を用いる。
【0003】次に、従来の多層配線構造における層間絶
縁膜構造を図6によって、以下に説明する。
【0004】図6に示すように、シリコン基板111上
には絶縁膜112が、例えばホウ素リンシリケートガラ
ス(BPSG)のリフロー膜で形成されている。その絶
縁膜112上には、第1の配線113が例えばアルミニ
ウム銅合金で形成されている。この第1の配線113の
上層および下層には窒化チタン膜113a、113bが
形成されている。さらに、絶縁膜112上には、上記第
1の配線113を覆う状態に第1の層間絶縁膜114が
形成されている。この第1の層間絶縁膜114は、例え
ばプラズマCVD法により成膜さらた、いわゆるP−T
EOS・NSG〔テトラエトキシシラン(TEOS)を
原料ガスに用いて成膜したノンドープトシリケートガラ
ス〕膜114a、その上に形成されらFSG(フッ素シ
リケートガラス)膜114bとで構成されている。
【0005】上記第1の層間絶縁膜114上には第2の
配線115が、例えばアルミニウム銅合金で形成されて
いる。この第2の配線115も前記第1の配線113と
同様に、第2の配線115の下層および上層には窒化チ
タン膜115a、115bが形成されている。さらに、
第1の層間絶縁膜114上には、上記第2の配線115
を覆う状態に第2の層間絶縁膜116が形成されてい
る。この第2の層間絶縁膜116は、例えばプラズマC
VD法により成膜さらた、いわゆるP−TEOS・NS
G〔テトラエトキシシラン(TEOS)を原料ガスに用
いて成膜したノンドープトシリケートガラス〕膜116
a、その上に形成されらFSG(フッ素シリケートガラ
ス)膜116bとで構成されている。
【0006】上記第2の層間絶縁膜116には第2の配
線115に通じるボーダーレスコンタクトホール118
が形成されている。このボーダーレスコンタクトホール
118を形成する際のエッチング条件としては、マグネ
トロン反応性イオンエッチング装置を用い、エッチング
ガスには、オクタフルオロブテン(C4 8 )と一酸化
炭素(CO)とアルゴン(Ar)との混合ガスを用い、
エッチング雰囲気の圧力を10Pa、基板温度を20
℃、エッチングパワーを1.5kWに設定した。さらに
上記ボーダーレスコンタクトホール118の内部には密
着層119を介してタングステンプラグ120が形成さ
れている。
【0007】上記第2の層間絶縁膜116上には上記タ
ングステンプラグ120に接続する第3の配線121
が、例えばアルミニウム銅合金で形成されている。この
第3の配線121も前記第1の配線113と同様に、第
3の配線121の下層および上層には窒化チタン膜12
1a、121bが形成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第2の
層間絶縁膜は、表面をCMPによって平坦化している
が、第2の層間絶縁膜の表面にはグローバル段差が残
る。そのため、上記ボーダーレスコンタクトホールを形
成する際に、深いコンタクトホールと浅いコンタクトホ
ールとが存在し、深いコンタクトホールを完全に形成す
るために、オーバエッチングを行う。その結果、前記図
7に示すように、浅いボーダーレスコンタクトホール1
18では、第2の配線115が過剰にエッチングされ、
浅いボーダーレスコンタクトホール118の底部に露出
した第2の配線115の肩の部分の窒化チタン膜115
bは、エッチング成分のフッ化炭素イオンやフッ化炭素
ラジカルのコンタクトホール側壁での反射、散乱の影響
を受けてエッチングされる、いわゆるコーナー効果を受
け、著しくエッチング選択比が低下してエッチングされ
てしまう。そして、窒化チタン膜115bを突き抜け、
アルミニウム銅合金層115cまで達する。また、ボー
ダーレスコンタクトホール118が第2の配線115に
対してずれて形成された場合には、第1の絶縁膜114
まで突き抜けて形成される。図示はしないが、最悪の場
合には、第1の配線113まで達することもある。
【0009】この場合、その後の工程で行われるロング
スロースパッタリングによる窒化チタン膜よりなる密着
層119の形成の際に、アルミニウム銅合金のアルミニ
ウムと窒化チタンを成膜するために用いる窒素とが反応
して、アルミニウム銅合金層115cの表面に窒化アル
ミニウム膜を生成する。この窒化アルミニウム膜は高抵
抗であるため、このような状態でタングステンプラグ1
20を形成した場合には、タングステンプラグ120と
第2の配線115との接触抵抗が上昇する。つまり、ビ
アコンタクト抵抗が上昇して、LSIの消費電力が増大
し、また信号遅延を招き、半導体装置の性能の劣化、信
頼性の低下を来していた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置およびその製造方法で
ある。
【0011】半導体装置は、基板上の第1の絶縁膜に導
電体が形成されたもので、前記導電体に対して選択的に
エッチングされる絶縁材料からなりかつ前記第1の絶縁
膜上に前記導電体を覆う状態に形成された第2の絶縁膜
と、前記第2の絶縁膜上に形成された第3の絶縁膜とを
備えたもので、第2の絶縁膜は有機絶縁材料からなるも
のである。
【0012】上記半導体装置では、第1の絶縁膜に形成
された導電体を覆う第2の絶縁膜がその導電体に対して
選択的にエッチングされる絶縁材料、例えば有機絶縁材
料で形成されていることから、エッチングによって第2
の絶縁膜に形成されるコンタクトホールは、上記導電体
をエッチングすることなく形成されたものとなる。した
がって、ボーダーレスコンタクトホールを形成した場合
に、オーバエッチングを行っても、導電体が過剰エッチ
ングされたものとはならない。
【0013】半導体装置の製造方法は、基板上の第1の
絶縁膜に形成された導電体を覆う状態にかつ前記導電体
に対して選択的にエッチングされる材料からなる第2の
絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜上に第3の
絶縁膜を形成する工程と、前記第3の絶縁膜から前記第
2の絶縁膜までエッチングして前記導電体に通じる凹部
を形成する工程とを備えた製造方法であり、第2の絶縁
膜を有機絶縁材料で形成する製造方法である。
【0014】上記半導体装置の製造方法では、第1の絶
縁膜に形成された導電体を覆う第2の絶縁膜をその導電
体に対して選択的にエッチングされる絶縁材料、例えば
有機絶縁材料で形成することから、第3の絶縁膜から前
記第2の絶縁膜までエッチングして前記導電体に通じる
凹部を形成する工程において、上記導電体をエッチング
することなく凹部を形成することが可能になる。したが
って、ボーダーレスコンタクトホールを形成した場合に
オーバエッチングを行っても、導電体が過剰エッチング
されることがない。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置に係わる第1
の実施の形態を、図1の概略構成断面図によって説明す
る。
【0016】図1に示すように、シリコン基板11上に
はトランジスタ等の半導体素子(図示せず)が形成さ
れ、そのシリコン基板11上に上記半導体素子を覆う絶
縁膜12が形成されている。この絶縁膜12は、例えば
リフローにより表面が平坦化されたホウ素リンシリケー
トガラス(BPSG)よりなる。
【0017】上記絶縁膜12上には配線13が、例えば
500nmの厚さに形成されている。この配線13は、
例えばアルミニウム銅合金で形成され、その下層および
上層には窒化チタン膜13a、13b形成されている。
このように基板10が構成されている。
【0018】さらに、絶縁膜12上には、上記第1の配
線13を覆いかつ表面が平坦化された第1の絶縁膜14
が、例えば1.00μmの厚さに形成されている。この
第1の絶縁膜14は、例えばプラズマCVD法により成
膜さらた、いわゆるP−TEOS・NSG〔テトラエト
キシシラン(TEOS)を原料ガスに用いて成膜したノ
ンドープトシリケートガラス〕膜14a、その上に形成
されらFSG(フッ素シリケートガラス)膜14bとで
構成されている。
【0019】上記基板10上の第1の絶縁膜14上には
第2の配線(導電体)15が、例えばアルミニウム銅合
金で、例えば500nmの厚さに形成されている。この
第2の配線15も前記第1の配線13と同様に、第2の
配線15の下層および上層には窒化チタン膜15a、1
5bが形成されている。
【0020】さらに、第1の絶縁膜14上には、上記第
2の配線15を覆う第2の絶縁膜16が、上記第2の配
線15に対して選択的にエッチングされる絶縁材料で形
成されている。また上記第2の絶縁膜16は、上記第1
の絶縁膜13に対しても選択的にエッチングされる材料
からなる。このような絶縁材料としては、例えば、ポリ
アリールエーテルと総称される有機ポリマー(例えば、
ダウケミカル社製のSILK、アライドシグナル社製の
FLARE、シューマッカー社製のVELOX等)、フ
ルオロカーボン(例えば、環状フッ素樹脂、テフロン、
アモルファステフロン、フッ化アリールエーテル、フッ
化ポリイミド等)等の有機絶縁材料がある。さらにこの
第2の絶縁膜16上には、例えば表面が平坦化された第
3の絶縁膜17が、例えばFSG(フッ素シリケートガ
ラス)膜で形成されている。上記第2の絶縁膜16と第
3の絶縁膜17とを合わせた膜厚は、例えば1.50μ
mとした。
【0021】上記第3の絶縁膜17から第2の絶縁膜1
6にかけて、第2の配線15に通じるボーダーレスコン
タクトホールからなる凹部(以下接続孔と記す)18が
形成されている。この接続孔18の内部には密着層19
を介してプラグ20が例えばタングステンで形成されて
いる。
【0022】上記第3の絶縁膜17上には上記プラグ2
0に接続する第3の配線21が、例えばアルミニウム銅
合金で形成されている。この第3の配線21も前記第1
の配線13と同様に、第3の配線21の下層および上層
には窒化チタン膜21a、21bが形成されている。
【0023】上記半導体装置1では、第1の絶縁膜14
上には第2の配線(導電体)15を覆う第2の絶縁膜1
6がその第2の配線15の窒化チタン膜15bに対して
選択的にエッチングされる有機絶縁材料で形成されてい
ることから、エッチングによって第2の絶縁膜16に形
成される接続孔18は、上記第2の配線15をエッチン
グすることなく形成されたものとなる。したがって、ボ
ーダーレスコンタクトホールの接続孔18を形成した場
合に、オーバエッチングを行っても、第2の配線15
(導電体9が過剰エッチングされることはない。さらに
第2の絶縁膜16は第1の絶縁膜14のFSG膜14b
に対して選択的にエッチングされる有機絶縁材料からな
るため、接続孔18を形成する際にオーバエッチングを
行っても、接続孔18がFSG膜14bに形成されるこ
とはない。
【0024】よって、上記接続孔18の構造によれば、
接続孔18内に密着層19を形成しても、第2の配線1
5に高抵抗層となる窒化アルミニウム層が形成されない
ため、その接続孔18内にプラグ20を形成しても、従
来の技術で問題となったコンタクト抵抗の上昇は起こら
ない。
【0025】次に、本発明の半導体装置に係わる第2の
実施の形態を、図2の概略構成断面図によって説明す
る。
【0026】図2に示すように、シリコン基板(基板)
41上には第1の絶縁膜42が例えばFSG膜で形成さ
れている。上記第1の絶縁膜42にはシリコン基板41
に通じるコンタクトホール43が形成されていて、その
コンタクトホール43の内部にはバリア層44を介して
プラグ(導電体)45が形成されている。バリア層44
は例えばタンタルで形成され、プラグ45は例えば銅で
形成されている。そしてプラグ45の上面と第1の絶縁
膜42の上面とはほぼ同一平面に平坦化されている。
【0027】上記第1の絶縁膜42上には、上記プラグ
45を覆う第2の絶縁膜46が、上記プラグ45に対し
て選択的にエッチングされる有機絶縁材料で形成されて
いる。また上記第2の絶縁膜46は、上記第1の絶縁膜
42に対しても選択的にエッチングされる材料からな
る。このような有機絶縁材料としては、例えば、低誘電
率誘電率材料(誘電率が例えば2.3〜2.7程度)の
ポリアリールエーテル、ポリイミド等がある。上記第2
の絶縁膜46上には第3の絶縁膜47が、例えば表面が
平坦化されたFSG(フッ素シリケートガラス)で形成
されている。上記第2の絶縁膜46と第3の絶縁膜47
とを合わせた膜厚は、例えば600±60nmとなって
いる。
【0028】上記第3の絶縁膜47から第2の絶縁膜4
6にかけて、プラグ45に通じる凹部(以下溝と記す)
48が形成されている。この溝48の内部にはバリア層
49を介して配線50が形成されている。バリア層49
は例えばタンタル膜で形成され、配線50は例えば銅で
形成されている。
【0029】上記第2の実施の形態では、第2の絶縁膜
46および第3の絶縁膜47はいずれも1層の膜で形成
したが、複数層の絶縁膜で形成することも可能である。
【0030】上記半導体装置2では、第1の絶縁膜42
上にはプラグ45を覆う第2の絶縁膜46がそのプラグ
45に対して選択的にエッチングされる有機絶縁材料で
形成されていることから、エッチングによって第2の絶
縁膜46に形成される溝48は、上記プラグ45をエッ
チングすることなく形成されたものとなる。また、第2
の絶縁膜46は第1の絶縁膜42のFSG膜に対して選
択的にエッチングされる有機絶縁材料からなるため、溝
48を形成する際にオーバエッチングを行っても、溝4
8が第1の絶縁膜42にまで形成されることはなく、プ
ラグ45が過剰にエッチングされることもない。
【0031】よって、上記第2の実施の形態で説明した
製造方法によれば、第2の絶縁膜46がプラグ45およ
び第1の絶縁膜42に対して選択的にエッチングされる
有機絶縁材料で形成されていることから、第3の絶縁膜
47から第2の絶縁膜46までエッチングしてプラグ4
5に接続する溝48を形成した際に、プラグ45の銅を
エッチングすることなく、また第1の絶縁膜42をエッ
チングすることなく溝48が形成される。そのため、プ
ラグ45の削れや第1の絶縁膜42の削れは起こらない
ので、溝48の内面にバリア層49が均一に形成される
ので、バリア層49の形成不良により配線50の銅が第
1の絶縁膜42中に拡散することはなく、良好な配線構
造が得られる。したがって、配線抵抗が上昇せず、半導
体装置の消費電力の増大や信号遅延を招くことがない。
また、第2の絶縁膜46を有機絶縁材料で形成したこと
から、シリコン酸化系の膜で形成するよりも配線間容量
をおよそ30%程度低減することができる。そのため、
良好な電気的特性を得ることができる。
【0032】次に、本発明の半導体装置の製造方法に係
わる第1の実施の形態を、図3および図4の製造工程断
面図によって説明する。図3および図4では、前記図1
よって示した構成部品と同様のもには同一符号を付与し
て示した。
【0033】図3の(1)に示すように、トランジスタ
等の半導体素子(図示せず)が形成されたシリコン基板
11上に、上記半導体素子を覆う絶縁膜12を、例えば
ホウ素リンシリケートガラス(BPSG)で形成する。
このBPSG膜の表面は、例えばリフローにより平坦化
しておく。このように基板10が構成されている。
【0034】次いで上記絶縁膜12上に、例えば、スパ
ッタリングによって、窒化チタン膜13a、アルミニウ
ム銅合金層13c、窒化チタン膜13bを順次成膜して
配線層を形成した後、通常のリソグラフィー技術および
エッチング技術を用いて上記配線層を加工し、第1の配
線13を形成する。この第1の配線13は、例えば50
0nmの厚さに形成する。
【0035】さらに、絶縁膜12上に、上記第1の配線
13を覆う第1の絶縁膜14を、例えば1.00μmの
厚さにかつ表面を平坦化した状態に形成する。その形成
方法は、例えば、プラズマCVD法を用い、まずテトラ
エトキシシラン(TEOS)を原料ガスに用いて、P−
TEOS・NSG(ノンドープトシリケートガラス)膜
14aを成膜した後、その上にFSG(フッ素シリケー
トガラス)膜14bを成膜して形成する。
【0036】上記のように構成された基板10上の第1
の絶縁膜14上に、例えば、スパッタリングによって、
窒化チタン膜15a、アルミニウム銅合金層15c、窒
化チタン膜15bを順次成膜して配線層を形成した後、
通常のリソグラフィー技術およびエッチング技術を用い
て上記配線層を加工し、第2の配線(導電体)15を形
成する。この第2の配線15は、例えば500nmの厚
さに形成する。
【0037】さらに、第1の絶縁膜14上に、上記第2
の配線15を覆う第2の絶縁膜16を、上記第2の配線
15に対して選択的にエッチングされる有機絶縁材料で
形成する。また上記第2の絶縁膜16は、上記第1の絶
縁膜14に対しても選択的にエッチングされる材料であ
る。このような有機絶縁材料としては、例えば、低誘電
率誘電率材料(誘電率が例えば2.3〜2.7程度)の
ポリアリールエーテル、ポリイミド等がある。その成膜
方法の一例としては、回転塗布法により有機絶縁材料の
前駆体を第1の絶縁膜14上に塗布し、例えば基板回転
数を2700rpm、塗布雰囲気の温度を25℃に設定
した。塗布後、通常のベーキングを行った後、66.7
Pa、400℃の窒素雰囲気で1時間のキュアを行っ
た。なお、上記第2の絶縁膜16は、CVD法によって
形成することも可能である。
【0038】続いて例えばプラズマCVD法によって、
上記第2の絶縁膜16上に第3の絶縁膜17を、例えば
FSG(フッ素シリケートガラス)で形成する。その
後、例えば化学的機械研磨によって、上記第3の絶縁膜
17の表面を平坦化する。それによって、上記第2の絶
縁膜16と第3の絶縁膜17とを合わせた膜厚を、例え
ば1.50μmとする。
【0039】次いで通常のレジスト塗布技術を用いて、
上記第3の絶縁膜17上にレジスト膜31を形成する。
そしてリソグラフィー技術によって、レジスト膜31に
接続孔を開口するための開口部32を形成する。
【0040】その後、図3の(2)に示すように、上記
レジスト膜31をエッチングマスクに用いた例えばマグ
ネトロン反応性イオンエッチングによって、第3の絶縁
膜17から第2の絶縁膜16にかけて、第2の配線15
に通じるボーダーレスコンタクトホールからなる接続孔
18を形成する。上記エッチングでは、一例としては、
深さ換算で、FSGからなる第3の絶縁膜17を100
0nmの厚さに対応する分だけエッチングし、有機絶縁
材料からなる第2の絶縁膜16を700nmの厚さに対
応する分だけエッチングする。このように、2段階エッ
チングを行う。上記エッチングでは、エッチング条件を
最適化することで、マイクロローディング効果、対レジ
スト選択比、対窒化チタン膜15bの選択比、接続孔の
角度制御等に良好な特性を得るようにしている。
【0041】エッチング装置(図示せず)には、例え
ば、第1のチャンバと第2のチャンバとがバッファチャ
ンバによって連結されたマイクロ波反応性イオンエッチ
ング装置を用い、第1のチャンバで第3の絶縁膜17の
エッチングを行った後、基板10をバッファチャンバに
一旦格納し、その後第2のチャンバで第2の絶縁膜16
のエッチングを行うことで、大気に開放することなく連
続してエッチングを行う。
【0042】第3の絶縁膜17のエッチング条件の一例
としては、エッチングガスにオクタフルオロブテン(C
4 8 )〔供給流量を例えば12cm3 /minとす
る〕と一酸化炭素(CO)〔供給流量を例えば10cm
3 /minとする〕とアルゴン(Ar)〔供給流量を例
えば200cm3 /minとする〕とを用い、エッチン
グ雰囲気の圧力を6.0Pa、RFパワーを1.60k
W、下部電極の温度を20℃に設定した。この条件で第
3の絶縁膜17のエッチングを行った結果、第3の絶縁
膜17のエッチング速度は500±24nm/minと
なり、マイクロローディング効果は85%以上、角度制
御θ=89±1°が得られた。このエッチングでは、炭
素と水素とを主成分とする有機絶縁膜はフルオロカーボ
ンによるプラズマに対してエッチング耐性を有するた
め、第2の絶縁膜16はほとんどエッチングされない。
すなわち、有機絶縁膜をエッチングする量の窒素もしく
は酸素がエッチングガス中に含まれていないためであ
る。
【0043】その後、基板10をバッファチャンバに回
収し、次に第2のチャンバに搬送する。そこで、第2の
絶縁膜16をエッチングする。そのエッチング条件の一
例としては、エッチングガスに窒素(N2 )〔供給流量
を例えば45cm3 /minとする〕を用い、エッチン
グ雰囲気の圧力を7.0Pa、RFパワーを1.60k
W、下部電極の温度を−20℃に設定した。この条件で
第2の絶縁膜16のエッチングを行った結果、第2の絶
縁膜16のエッチング速度は200±16nm/min
となり、マイクロローディング効果は85%以上、角度
制御θ=89±1°が得られた。このエッチングでは、
接続孔18の底部に第2の配線15の窒化チタン膜15
bが露出しても、窒化チタン膜15bのエッチングは認
められない。それは窒素もしくは酸素が窒化チタンのエ
ッチング種ではないため、窒化チタンに対するエッチン
グ選択比が非常に大きな値となるためである。
【0044】図示はしないが、第1の絶縁膜14には、
例えばグローバル段差が生じており、そのため、ある領
域Aの第3の絶縁膜17の膜厚は例えば1000nm、
第2の絶縁膜の膜厚は例えば700nmとなり、またあ
る領域Bの第3の絶縁膜17の膜厚は例えば400n
m、第2の絶縁膜の膜厚は例えば700nmとなる。こ
のように、領域によって膜厚が異なる場合には、接続孔
18の深さも異なり、領域Aに形成される接続孔(1
8)18Aは深いものになり、領域Bに形成される接続
孔(18)18Bは浅いものとなる。いずれの接続孔1
8A、18Bも2段階エッチングにより形成される。
【0045】第1段階のエッチングで第3の絶縁膜17
を加工し、第2段階のエッチングで第2の絶縁膜16を
加工する。
【0046】第1段階のエッチングで、接続孔18の底
部に第2の絶縁膜16が露出されるが、フルオロカーボ
ンを主とするプラズマではほとんどエッチングされな
い。そのため、深い接続孔18Aを形成するためにオー
バーエッチングを行っても、浅い接続孔18Bのエッチ
ングは第2の絶縁膜16上で停止している。
【0047】第2段階のエッチングでは、エッチングガ
スに窒素単独もしくは酸素単独もしくは窒素と酸素との
混合ガスを用い、窒素プラズマもしくは酸素プラズマに
よってエッチングが進行する。有機絶縁膜である第2の
絶縁膜16の膜厚が一定であるため、接続孔18はその
深さに関係なく精度良く開口されることになる。また、
第2段階のエッチングでは、接続孔18内に第2の配線
15の窒化チタン膜15bや接続孔18の底部にFSG
膜14bが露出するが、窒化チタン膜15bやFSG膜
14bは窒素プラズマや酸素プラズマではエッチングさ
れない。そのため、FSG膜14bより下層へのエッチ
ングの進行は起こらないので、接続孔18の底部が窒化
チタン膜15b、第2の配線15の側壁、FSG膜14
b表面にそろう。
【0048】その後、上記レジスト膜31を例えば有機
アミンを含む溶液洗浄法によって除去する。
【0049】次に、図4に示すように、例えばCVD法
によって、接続孔18の内面および第3の絶縁膜17の
表面に密着層19を例えば窒化チタン膜で形成する。さ
らにCVD法によって、接続孔18の内部に例えばタン
グステンを埋め込む。その際、第3の絶縁膜17上にも
密着層19を介して形成される。その後、エッチバック
もしくは化学的機械研磨によって、余分なタングステン
および密着層19を除去し、接続孔18の内部に密着層
19を介してタングステンからなるプラグ20を形成す
る。
【0050】次に、上記第3の絶縁膜17上に、例え
ば、スパッタリングによって、窒化チタン膜21a、ア
ルミニウム銅合金層21c、窒化チタン膜21bを順次
成膜して配線層を形成した後、通常のリソグラフィー技
術およびドライエッチング技術を用いて上記配線層を加
工し、第3の配線21を例えば上記プラグ20に接続す
るように形成する。この第3の配線21は、例えば50
0nm程度の厚さに形成する。
【0051】上記第1の実施の形態では、第2の絶縁膜
16および第3の絶縁膜17はいずれも1層の膜で形成
したが、複数層の絶縁膜で形成することも可能である。
その場合も、第2の絶縁膜16は、第2の配線15の窒
化チタン膜15bに対して選択的にエッチングされ、か
つ第1の絶縁膜14に対して選択的にエッチングされる
絶縁材料で形成されることが必要である。また、複数層
の絶縁膜で形成した場合には、その層数に合わせて、多
段階にエッチングを行うことも可能である。
【0052】上記第1の実施の形態で説明した製造方法
では、FSG膜の第3の絶縁膜17と有機絶縁膜の第2
の絶縁膜16とからなる2層構造の絶縁膜に対してエッ
チングガスを切り換えた2段階エッチングを行うこと
で、各エッチング段階でのマイクロローディング効果が
良好なものとなるようにしているので、深く微細なボー
ダーレスコンタクトホールからなる接続孔18を良好な
形状に形成することが可能になる。また複数のチャンバ
を有するエッチング装置を用いて酸化性雰囲気にさらす
ことなく第3、第2の絶縁膜17、16をエッチングす
ることで、接続孔18を形成しているので、スループッ
トが向上し、生産性が高まる。
【0053】それとともに、第1の絶縁膜14上の第2
の配線15を覆う第2の絶縁膜16をその第2の配線1
5に対して選択的にエッチングされる絶縁材料で形成す
ることから、第3の絶縁膜17から第2の絶縁膜16ま
でエッチングして第2の配線15に通じる接続孔18を
形成する工程において、第2の配線15の窒化チタン膜
15bをエッチングすることなく接続孔18を形成する
ことができる。そのため、窒化チタン膜15の肩部の削
れやいわゆる突き抜けが起こらないので、アルミニウム
銅合金層15cが上面側に露出しない。そのため、例え
ばロングスロースパッタリングによって密着層19とな
る窒化チタン膜を成膜しても、第2の配線15の表面に
は窒化アルミニウムのような高抵抗層が生成されない。
したがって、ビア抵抗(密着層19と第2の配線15と
の接続抵抗)が上昇せず、半導体装置の消費電力の増大
や信号遅延を招くことがない。また、第2の絶縁膜16
を有機絶縁材料で形成したことから、シリコン酸化系の
膜で形成するよりも配線間容量をおよそ30%程度低減
することができる。そのため、良好な電気的特性を得る
ことができる。
【0054】次に、本発明の半導体装置の製造方法に係
わる第2の実施の形態を、図5の概略構成断面図によっ
て説明する。
【0055】図5の(1)に示すように、例えばCVD
法によって、シリコン基板(基板)41上に第1の絶縁
膜42を例えばFSG膜で形成する。次いで通常のリソ
グラフィー技術とドライエッチング技術とを用いて、上
記第1の絶縁膜42にシリコン基板41に通じるコンタ
クトホール43を形成する。さらに、コンタクトホール
43の内面にバリア層44を例えばタンタルで形成した
後、コンタクトホール43内部を埋め込むように銅を堆
積する。その後、化学的機械研磨によって、第1の絶縁
膜42上の余分な銅およびタンタルを除去して、コンタ
クトホール43内にバリア層44を介して銅からなるプ
ラグ(導電体)45を形成する。このようにプラグ45
は第1の絶縁膜42中に形成されている。
【0056】次いで上記第1の絶縁膜42上に、上記プ
ラグ45を覆う第2に絶縁膜46を、上記プラグ45に
対して選択的にエッチングされる有機絶縁材料で形成す
る。また上記第2の絶縁膜46は、上記第1の絶縁膜4
2に対しても選択的にエッチングされる材料である。こ
のような有機絶縁材料としては、例えば、低誘電率誘電
率材料(誘電率が例えば2.3〜2.7程度)のポリア
リールエーテル、ポリイミド等がある。その成膜方法の
一例としては、回転塗布法により有機絶縁材料の前駆体
を第1の絶縁膜42上に塗布し、例えば基板回転数を2
700rpm、塗布雰囲気の温度を25℃に設定した。
塗布後、通常のベーキングを行った後、66.7Pa、
400℃の窒素雰囲気で1時間のキュアを行った。な
お、上記第2の絶縁膜46は、CVD法によって形成す
ることも可能である。
【0057】続いて例えばプラズマCVD法によって、
上記第2の絶縁膜46上に第3の絶縁膜47を、例えば
FSG(フッ素シリケートガラス)で形成する。その
後、例えば化学的機械研磨によって、上記第3の絶縁膜
47の表面を平坦化する。それによって、上記第2の絶
縁膜46と第3の絶縁膜47とを合わせた膜厚を、例え
ば600±60nmとする。
【0058】次いで通常のレジスト塗布技術を用いて、
上記第3の絶縁膜17上にレジスト膜61を形成する。
そしてリソグラフィー技術によって、レジスト膜61に
溝を開口するための開口部62を形成する。
【0059】その後、図5の(2)に示すように、上記
レジスト膜61をエッチングマスクに用いた例えばマグ
ネトロン反応性イオンエッチングによって、第3の絶縁
膜47から第2の絶縁膜46にかけて、プラグ45に通
じる凹部(以下溝と記す)48を形成する。上記エッチ
ングでは、一例としては、深さ換算で、FSGからなる
第3の絶縁膜47を460nmの厚さに対応する分だけ
エッチングし、有機絶縁材料からなる第2の絶縁膜46
を200nmの厚さに対応する分だけエッチングする。
このように、2段階エッチングを行う。上記エッチング
では、エッチング条件を最適化することで、マイクロロ
ーディング効果、対レジスト選択比、対銅選択比、溝の
角度制御等に良好な特性を得るようにしている。
【0060】エッチング装置(図示せず)には、例え
ば、第1のチャンバと第2のチャンバとがバッファチャ
ンバによって連結されたマイクロ波反応性イオンエッチ
ング装置を用いる。その第1のチャンバで第3の絶縁膜
47のエッチングを行った後、基板をバッファチャンバ
に一旦格納し、その後第2のチャンバで第2の絶縁膜4
6のエッチングを行うことで、大気に開放することなく
連続してエッチングを行う。
【0061】第3の絶縁膜47のエッチング条件の一例
としては、エッチングガスにオクタフルオロブテン(C
4 8 )〔供給流量を例えば12cm3 /minとす
る〕と一酸化炭素(CO)〔供給流量を例えば100c
3 /minとする〕とアルゴン(Ar)〔供給流量を
例えば200cm3 /minとする〕とを用い、エッチ
ング雰囲気の圧力を6.0Pa、RFパワーを1.60
kW、下部電極の温度を20℃に設定した。この条件で
第3の絶縁膜47のエッチングを行った結果、第3の絶
縁膜47のエッチング速度は500±24nm/min
となり、マイクロローディング効果は85%以上、角度
制御θ=89±1°が得られた。このエッチングでは、
炭素と水素とを主成分とする有機絶縁膜はフルオロカー
ボンによるプラズマに対してエッチング耐性を有するた
め、第2の絶縁膜46はほとんどエッチングされない。
すなわち、有機絶縁膜をエッチングする量の窒素もしく
は酸素がエッチングガス中に含まれていないためであ
る。
【0062】その後、シリコン基板41をバッファチャ
ンバに回収し、次に第2のチャンバに搬送する。そこ
で、第2の絶縁膜46をエッチングする。そのエッチン
グ条件の一例としては、エッチングガスに窒素(N2
〔供給流量を例えば45cm3/minとする〕を用
い、エッチング雰囲気の圧力を7.0Pa、RFパワー
を1.60kW、下部電極の温度を−20℃に設定し
た。この条件で第2の絶縁膜46のエッチングを行った
結果、第2の絶縁膜46のエッチング速度は200±1
6nm/minとなり、マイクロローディング効果は8
5%以上、角度制御θ=89±1°が得られた。このエ
ッチングでは、溝48の底部にプラグ45の銅が露出し
ても、銅のエッチングは認められない。それは窒素が銅
のエッチング種ではないため、銅に対するエッチング選
択比が非常に大きな値となるためである。
【0063】上記エッチングでは、第1段階のエッチン
グで第3の絶縁膜47を加工し、第2段階のエッチング
で第2の絶縁膜46を加工する。
【0064】第1段階のエッチングで、溝48の底部に
第2の絶縁膜46が露出されるが、フルオロカーボンを
主とするプラズマではほとんどエッチングされない。そ
のため、深い溝を形成するためにオーバーエッチングを
行っても、浅い溝のエッチングは第2の絶縁膜46上で
停止している。
【0065】第2段階のエッチングでは、エッチングガ
スに窒素を用い、発生させた窒素プラズマによってエッ
チングが進行する。第3の絶縁膜47と第2の絶縁膜4
6とを合わせた膜厚は基板全面でほぼ一定であるため、
溝48はその深さに関係なく精度良く開口されることに
なる。また、第2段階のエッチングでは、溝48に底部
にプラグ45が露出するが、プラグ45を構成する銅は
窒素プラズマではエッチングされない。そのため、プラ
グ45へのエッチングの進行は起こらない。また、第1
の絶縁膜42がFSGで形成されていることから、第1
の絶縁膜42より下層へのエッチングの進行は起こらな
いので、溝48の底部がプラグ45の上面および第1の
絶縁膜42の上面にそろう。
【0066】その後、上記レジスト膜61を例えば有機
アミンを含む溶液洗浄法によって除去する。
【0067】次に、図5の(3)に示すように、例えば
CVD法によって、溝48の内面および第3の絶縁膜4
7の表面にバリア層49を例えばタンタル膜で形成す
る。さらにCVD法によって、溝48の内部に例えば銅
を埋め込む。その際、第3の絶縁膜47上にもバリア層
49を介して形成される。その後、化学的機械研磨によ
って、余分な銅およびバリア層49を除去し、溝48の
内部にバリア層49を介して銅からなる配線の50を形
成する。
【0068】上記第2の実施の形態では、第2の絶縁膜
46および第3の絶縁膜47はいずれも1層の膜で形成
したが、複数層の絶縁膜で形成することも可能である。
その場合も、第2の絶縁膜46は、プラグ45の銅に対
して選択的にエッチングされ、かつ第1の絶縁膜42に
対して選択的にエッチングされる絶縁材料で形成される
ことが必要である。また、複数層の絶縁膜で形成した場
合には、その層数に合わせて、多段階にエッチングを行
うことも可能である。
【0069】上記第2の実施の形態で説明した製造方法
では、FSG膜の第3の絶縁膜47と有機絶縁膜の第2
の絶縁膜46とからなる2層構造の絶縁膜に対してエッ
チングガスを切り換えた2段階エッチングを行っている
ため、各エッチング段階でのマイクロローディング効果
が良好なものとなり、深く微細なボーダーレスコンタク
トホールからなる接続孔18を良好な形状に形成するこ
とが可能になる。また複数のチャンバを有するエッチン
グ装置を用いて酸化性雰囲気にさらすことなく第3、第
2の絶縁膜47、46をエッチングすることで、接続孔
48を形成しているので、スループットが向上し、生産
性が高まる。
【0070】それとともに、第1の絶縁膜42に形成し
たプラグ45を覆う第2の絶縁膜46をその第1の絶縁
膜42に対して選択的にエッチングされる絶縁材料で形
成することから、第3の絶縁膜47から第2の絶縁膜4
6までエッチングしてプラグ45に接続する溝48を形
成する工程において、プラグ45の銅をエッチングする
ことなく溝48を形成することができる。したがって、
プラグ45の削れや第1の絶縁膜42の削れは起こらな
いので、溝48の内面にバリア層49が均一に形成され
る。そのため、バリア層49の形成不良により配線50
の銅が第1の絶縁膜42中に拡散することがなく、良好
な配線構造が得られる。また、配線抵抗が上昇せず、半
導体装置の消費電力の増大や信号遅延を招くことがな
い。また、第2の絶縁膜46を有機絶縁材料で形成した
ことから、シリコン酸化系の膜で形成するよりも配線間
容量をおよそ30%程度低減することができる。そのた
め、良好な電気的特性を得ることができる。
【0071】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の半導体装
置によれば、第1の絶縁膜に形成された導電体を覆う第
2の絶縁膜がその導電体に対して選択的にエッチングさ
れる絶縁材料で形成されているので、例えばエッチング
によって第2の絶縁膜に形成されるコンタクトホール
は、上記導電体をエッチングすることなく形成されたも
のとなる。したがって、ボーダーレスコンタクトホール
を形成した場合に、オーバエッチングを行っても、導電
体が過剰エッチングされたものとはならない。よって、
本発明の半導体装置は、信頼性の高いコンタクト構造が
形成される絶縁膜構造を有している。
【0072】本発明の半導体装置の製造方法によれば、
第1の絶縁膜に形成された導電体を覆う第2の絶縁膜を
その導電体に対して選択的にエッチングされる絶縁材
料、例えば有機絶縁材料で形成するので、第3の絶縁膜
から前記第2の絶縁膜までエッチングして前記導電体に
通じる凹部を形成する工程において、上記導電体をエッ
チングすることなく凹部を形成することができる。その
ため、導電体の肩部の削れやいわゆる突き抜けが起こら
ない。例えば導電体が窒化チタン膜、アルミニウム銅合
金層、窒化チタン膜の積層構造で形成されている場合
は、窒化チタン膜がエッチングされてアルミニウム銅合
金層が上面側に露出するようなことはないので、例えば
ロングスロースパッタリングによって凹部内面に窒化チ
タン膜を成膜しても、導電体表面には窒化アルミニウム
のような高抵抗層が生成されない。したがって、ビア抵
抗が上昇せず、半導体装置の消費電力の増大や信号遅延
を招くことがない。また、第2の絶縁膜16を有機絶縁
材料で形成したことから、シリコン酸化系の膜で形成す
るよりも配線間容量をおよそ30%程度低減することが
できる。そのため、良好な電気的特性を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置に係わる第1の実施の形態
を示す概略構成断面図である。
【図2】本発明の半導体装置に係わる第2の実施の形態
を示す概略構成断面図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造方法に係わる第1の
実施の形態を示す製造工程断面図である。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法に係わる第1の
実施の形態を示す製造工程断面図(続き)である。
【図5】本発明の半導体装置の製造方法に係わる第2の
実施の形態を示す製造工程断面図である。
【図6】従来の多層配線における層間絶縁膜構造を示す
概略構成断面図である。
【図7】従来の多層配線における課題を示す概略構成断
面図である。
【符号の説明】
10…基板、14…第1の絶縁膜、15…第2の配線
(導電体)、16…第2の絶縁膜、17…第3の絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH09 HH11 HH21 HH33 JJ12 JJ19 JJ21 JJ33 KK01 KK09 KK33 MM01 MM08 NN06 PP15 QQ08 QQ09 QQ13 QQ15 QQ25 QQ31 QQ37 QQ48 QQ75 RR04 RR11 RR15 RR21 RR22 RR24 RR26 SS04 SS11 SS15 SS22 TT04 XX01 XX09 XX24

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の第1の絶縁膜に導電体が形成さ
    れた半導体装置において、 前記導電体に対して選択的にエッチングされる絶縁材料
    からなりかつ前記第1の絶縁膜上に前記導電体を覆う状
    態に形成された第2の絶縁膜と、 前記第2の絶縁膜上に形成された第3の絶縁膜とを備え
    たことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の絶縁膜は有機絶縁材料からな
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の絶縁膜は前記第1の絶縁膜に
    対して選択的にエッチングされる絶縁材料からなり、 前記第3の絶縁膜は前記第2の絶縁膜に対して選択的に
    エッチングされる絶縁材料からなることを特徴とする請
    求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の絶縁膜はシリコン系絶縁材料
    からなり、 前記第2の絶縁膜は有機絶縁材料からなり、 前記第3の絶縁膜はシリコン系絶縁材料からなることを
    特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 基板上の第1の絶縁膜に形成された導電
    体を覆う状態にかつ前記導電体に対して選択的にエッチ
    ングされる材料からなる第2の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第2の絶縁膜上に第3の絶縁膜を形成する工程と、 前記第3の絶縁膜から前記第2の絶縁膜までエッチング
    して前記導電体に通じる凹部を形成する工程とを備えた
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の絶縁膜を有機絶縁材料で形成
    することを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記第2に絶縁膜を前記第1の絶縁膜に
    対して選択的にエッチングされる絶縁材料で形成し、 前記第3に絶縁膜を前記第2の絶縁膜に対して選択的に
    エッチングされる絶縁材料で形成することを特徴とする
    請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の絶縁膜をシリコン系絶縁膜で
    形成し、 前記第2の絶縁膜を有機絶縁材料で形成し、 前記第3の絶縁膜をシリコン系絶縁材料で形成すること
    を特徴とする請求項7記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記導電体の表面が金属窒化物もしくは
    金属酸化物もしくはアルミニウム系金属で形成される場
    合、前記エッチングのエッチングガスには窒素もしくは
    酸素もしくは窒素と酸素との混合ガスを用いることを特
    徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記導電体の表面が銅もしくは銅合金
    で形成される場合、前記エッチングのエッチングガスに
    は窒素を用いることを特徴とする請求項6記載の半導体
    装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記凹部を接続孔で形成することを特
    徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記凹部を溝で形成することを特徴と
    する請求項5記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7192858B2 (en) 2002-09-25 2007-03-20 Oki Electric Industry Co., Ltd. Method of forming plug

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