JP2001116593A

JP2001116593A - 信号値の表示方法及び装置

Info

Publication number: JP2001116593A
Application number: JP2000251943A
Authority: JP
Inventors: Guenther Klenner; クレンナーギュンター
Original assignee: Wavetek GmbH
Current assignee: Wavetek GmbH
Priority date: 1999-08-26
Filing date: 2000-08-23
Publication date: 2001-04-27
Also published as: CN1286582A; DE19940434B4; KR20010050069A; DE19940434A1; EP1079208A2; EP1079208A3

Abstract

(57)【要約】【課題】複数の信号パラメータの、大幅に簡単で、より
直観的な読み取りを可能にする信号値または測定値の表
示装置及び方法を提供する。【解決手段】現在の信号値（２）が図形表示される領域
を備えた表示フィールド（１）を含む、信号値を表示す
るための方法及び装置が開示される。ユーザによる複数
の信号パラメータの読み取りをよりいっそう容易にする
ため、表示フィールド（１）内には、現在の信号値
（２）の表示と同時に、少なくとも１つの他の信号パラ
メータ（３〜７）も図形表示される。他の信号パラメー
タは、例えば、平均値（３）、最小値（４）、最大値
（５）、下限値（６）、及び／または、上限値（７）で
あることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、表示フィールドを
用いて信号値を表示するための装置並びに方法に関する
ものである。とりわけ、本発明は、サービス、修理、ま
たは、製造中に、移動式電話またはセルラ電話をテスト
するための装置のような、遠隔通信器テスト装置用のデ
ィスプレイに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】信号値を表示するための装置及び方法
は、例えば、テスト装置に利用される。テスト装置とし
て、とりわけ、移動電話のテスト及び／または同調、ま
たは、トリミングを行うためのテスト装置が、周知のと
ころである。

【０００３】従来の表示装置では、測定のさまざまな信
号パラメータが、通常、数値表示または図形表示の形で
交互に表示される。また、数値表示を利用して、複数の
信号パラメータを同時に表示することも知られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】これら既知の表示装置
は、後者の場合、複数の数値表示フィールドのために広
い表示領域が必要になるので不利である。さらに、ユー
ザは、複数の数値表示フィールドの同時表示と、単一表
示フィールドにおける複数の信号パラメータの順次表示
の両方の場合とも、信号パラメータ間における相関及び
相互依存性を容易に認識することができない。このた
め、信号パラメータの読み取り速度が低下する。例え
ば、テスト装置を用いて、移動電話の同調またはトリミ
ングを行う場合、これによって、移動電話のさまざまな
パラメータの同調またはトリミングの調整がより困難に
なり、より遅くなる。

【０００５】従って、本発明の目的は、複数の信号パラ
メータの、大幅に簡単で、より直観的な読み取りを可能
にする信号値または測定値の表示装置及び方法を提供す
ることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の根底にあるこの
目的は、表示フィールドに少なくとも２つの信号パラメ
ータを図形表示することによって解決される。

【０００７】同じ表示フィールドに、現在の信号値の図
形表示と同時に、少なくとももう１つの信号パラメータ
を図形表示することによって、一方では、ユーザは、現
在の信号値と同時に、信号パラメータを読み取ることが
可能になり、他方では、全ての信号パラメータが図形表
示されるので、信号パラメータ間の関係をより容易かつ
迅速に理解することが可能になる。

【０００８】また、現在の信号値と同時に表示されるそ
の他の信号パラメータを考慮すると、それらのパラメー
タには、例えば、平均値または中間値、最小値、最大
値、下限値、及び／または、上限値がある。

【０００９】表示フィールド内に、現在の信号値が下限
値及び／または上限値を通り過ぎた、または超えたこと
が表示される、もう１つのインジケータ・フィールドを
設けるのが好ましい。とりわけ、第１と第２のインジケ
ータ・フィールドを利用して、現在信号値が下限値及び
上限値の両方を超えたことを表示するのが好ましい。

【００１０】さらに、現在の信号値及びその他の信号パ
ラメータの図形表示が、特に、信号パラメータを読み取
るのに特に有利な形式を提供する、棒グラフまたは線図
の形式で行われるのが好ましい。

【００１１】さらに、現在の信号値が表示される表示フ
ィールドの領域は、下限値と上限値の間の現在の信号値
を表示するために利用され、下限値及び上限値のための
表示領域は、現在の信号値の表示領域に隣接しており、
現在の信号値が下限値及び上限値を超えたことを表示す
るためのインジケータ・フィールドは、下限値及び上限
値の表示領域に隣接しているのが好ましい。これによっ
て、表示の容易かつ直観的に理解可能な表現が実現され
る。

【００１２】現在の信号値が表示される領域は、矩形を
なしており、下限値及び上限値は、現在の信号値の表示
領域のエッジに棒として示され、現在の信号値の表示領
域とインジケータ・フィールドの間に配置される。

【００１３】本発明のさらなる利点、実施形態及び改良
点は、従属クレイムに開示されている。

【００１４】

【発明の実施の形態】図１を参照すると、本発明による
表示フィールドの第１の実施形態の概略が例示されてい
る。この第１の実施形態の場合、信号パラメータまたは
信号値が、棒グラフの形式で表示フィールド１に示され
る。

【００１５】装置は、例えば、ＬＣＤディスプレイであ
り、表示フィールドは、基本的には細長い矩形の形状を
備えている。現在の信号値２及び他の信号パラメータ３
〜７は、表示フィールド１内において互いに隣接して見
ることが可能なさまざまな棒によって同時に表示され
る。図１の表示フィールド１の場合、現在の信号値２、
現在の平均値３、並びに、測定の最小値４及び最大値５
が同時に表示される。さらに、図１の表示フィールドの
場合、評価しきい値と呼ぶことも可能な下限値６と上限
値７を示すことも可能である。

【００１６】もちろん、本発明による装置及び方法を用
いることによって、ユーザの関心をひく可能性のあるさ
らに別の信号パラメータを表示することが可能である。
本発明のとりわけ有利な実施形態によれば、ユーザは、
測定の開始時に、表示フィールド１に同時に表示すべき
信号パラメータを選択する。この選択は、キーボード、
マウス、タッチ・スクリーン等のような適合する入力装
置を用いて実施することが可能である。

【００１７】さまざまな信号パラメータ２〜７の表現
は、２色または多色の両方が可能であり、２色表現の場
合、平均値３が、例えば、現在の信号値２より明るく示
されるのが望ましい。図１〜３には、２色の表示フィー
ルド１だけしか示されていない。

【００１８】図１の表示フィールドには、より明るい背
景の前に、垂直な暗い棒を用いて、信号パラメータ２〜
７が示されている。本実施形態では、限界値６、７と最
小値４及び最大値５との間のギャップまたはスペース１
０、１１も、暗く示されている。さらに、フィールドま
たはスペース１０、１１の幅は、移動式電話またはセル
ラ電話の製造またはサービス時に必要とされる、コンポ
ーネントのトリミングまたは同調（トランジスタの動作
点の同調またはトリミング、ワイヤ・コイルの曲げ等）
を行う場合にとりわけ有利な、しきい値を超えるまでの
いわゆる「ラグ」に対応する。この結果、ほとんどの時
間にわたって互いに近接している、それぞれの２つの棒
が表示される実施形態に比べると、表現の視認性が向上
する。図１において選択された表現を利用すると、最小
値４は、暗いフィールド１０の右エッジとして読み取る
ことが可能であり、下限値６は、暗いフィールド１０の
左エッジとして読み取ることが可能である。

【００１９】さらに、図１の表示フィールドにおいて、
下限値６の左に、第１のインジケータ・フィールド８が
設けられている。また、上限値７の右には、第２のイン
ジケータ・フィールド９も設けられている。これらのイ
ンジケータ・フィールド８、９には、それぞれ、現在の
信号値２が、もっと早い時点において、既に下限値６ま
たは上限値７を通り過ぎたことが表示される。２つのイ
ンジケータ・フィールド８、９の代わりに、信号値２が
値６、７の許容範囲を出たことを表示するインジケータ
・フィールドを１つだけ表示フィールド１に設けること
も可能である。

【００２０】インジケータ・フィールド８、９では、許
容値の範囲から出たことが、別のカラーによるインジケ
ータ・フィールドの表現、インジケータ・フィールドに
おける明滅する記号、または、インジケータ・フィール
ドにおける別の特殊表現１２によって表示される。もち
ろん、ユーザの注意をひくように対処が施された、任意
の別の表示の可能性も考えられる。インジケータ・フィ
ールド８、９の表示１２は、さらに後の時点においても
う一度限界値６、７を超えたことを再び表示することが
できるように、プリセットされた持続時間の終了後、ま
たは、ユーザ・コマンド後に、自動的に終了させること
が可能である。

【００２１】図２には、信号値２がもっと早い時点に、
下限値６を超えた場合に関する図１の表示フィールドが
示されている。

【００２２】現在の信号値２は、測定中に、既に一度下
限値６を通リ過ぎているので、測定の最小値４は、もち
ろん、下限値６と一致する。下限値の隣に配置されるイ
ンジケータ・フィールド８には、ユーザに対して、現在
の信号値２が下限値６を以前に通り過ぎたことを表示す
る特殊記号１２が示される。図２に示す記号または文字
１２の代わりに、任意の他の記号、明滅記号、インジケ
ータ・フィールド８のカラー変化、明滅するインジケー
タ・フィールド８等も可能である。

【００２３】ディスプレイ装置の特殊キーまたはスイッ
チ（不図示）を押すことによって、及び／または、所定
の時間期間が経過すると、インジケータ・フィールド８
内の記号１２は、もはや、自動的に表示されない、すな
わち、キャンセルされる。こうして、さらに後の時点に
おいても、現在の信号値が、再び下限値６を通り過ぎた
ことに誰かの注意をひくことが可能になる。

【００２４】図３に関連して、本発明による表示フィー
ルドの第２の実施形態について述べることにする。第２
の実施形態の表示フィールド１において、信号パラメー
タ２〜７は、線図の形式で表示される。上述の棒グラフ
の実施形態を除けば、これが、ユーザにとって最も有効
な種類の表現である。本発明によれば、当業者には、他
の表現の可能性も考えられるし、明らかである。すなわ
ち、図３の表現は、水平及び垂直方向の変化に対応す
る。

【００２５】図３の線図には、現在の信号値２以外に
も、測定の平均値３、最小値４、最大値５、下限及び上
限値６、７、並びに、ギャップ１０、１１も表示され
る。留意しなければならなのは、スペース１０、１１の
サイズが異なる可能性があるという点である。もちろ
ん、このタイプの表示の場合、追加信号パラメータ及び
／または他の信号パラメータを図形表示することも可能
である。さらに、表示フィールド１には、現在の信号値
が、規定の値範囲から出たことを表示するため、１つま
たは２つのインジケータ・フィールド８、９を設けるこ
とも可能である。

【００２６】現在の信号値２は、図３の表示フィールド
１の最も外側の左位置に見ることが出きる。図３の矢印
１３によって、時間軸が示されている。これは、最新の
信号値２が、表示フィールド１の外側左部分にあり、さ
らに、ユーザは、その右側において、信号値２の履歴を
入手可能であることを意味するものである。

【００２７】本発明によるディスプレイ装置は、いくつ
かの信号パラメータ２〜７の形で複数の情報を同時に表
示するのに、比較的わずかな領域しか必要としない。１
つの表示フィールド内に全信号パラメータを図形表示す
るため、単一信号のパラメータ間における相関及び関係
を一見して、容易に理解することができる。このため、
ユーザは現在の信号状況を直観的に読み取ることが可能
になる。これは、とりわけ、信号パラメータの数値表示
と対照的である。また、表示の空間的集中によって、従
来の表示フィールドに関する場合のような、目が動きま
わることによる目の疲労を回避することができる。

【００２８】すなわち、本発明は、移動電話またはセル
ラ電話のサービスまたは製造時に用いられるようなテス
ト装置に利用される場合、とりわけ有効である。ユーザ
は、単一信号のパラメータ間における関係を直接認識す
ることができ、テストを受ける装置のパラメータの変更
によって生じる信号パラメータにおける変化及び影響を
容易に理解することが可能になるので、本発明による表
示（フィールド）によれば、テストを受ける装置の同調
またはトリミング時に、直接フィードバックが可能にな
る。こうして、とりわけ、テストを受ける装置の調整ま
たはトリミングは、大幅に単純化されるので、より迅速
かつ確実に実施することが可能になる。

【００２９】これ以上の分析をしなくても、以上の説明
で、本発明の骨子は十分に明らかになるので、先行技術
の観点から、本発明の一般的なまたは特定の態様の本質
的特性をまさしく構成する特徴を省いて、他の点につい
ては、さまざまな目的及び用途に簡単に適応することが
可能であり、従って、こうした適応は、付属の請求項の
趣旨及び同等物の範囲内に包含されるものとする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による表示フィールドの第１の実施形態
に関する概略図である。

【図２】現在の信号値が下限値を通り過ぎた場合の、図
１の表示フィールドの概略図である。

【図３】本発明による表示フィールドの第２の実施形態
に関する概略図である。

【符号の説明】

１表示フィールド２現在の信号値３平均値４最小値５最大値６下限値７上限値８第１のインジケータ・フィールド９第２のインジケータ・フィールド

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】表示フィールド（１）を利用して信号値
を表示するための装置であって、少なくとも２つの信号
パラメータ（２〜７）が前記表示フィールド（１）に図
形表示されることを特徴とする装置。
【請求項２】前記表示フィールド（１）に、現在の信
号値（２）が図形表示される領域が含まれることと、前
記表示フィールド（１）に、前記現在の信号値（２）の
表示と同時に、少なくとも１つの他の信号パラメータ
（３〜７）が表示されることを特徴とする、請求項１に
記載の装置。
【請求項３】前記他の信号パラメータ（３〜７）が、
平均値（３）、最小値（４）、最大値（５）、下限値
（６）、及び／または、上限値（７）であることを特徴
とする、請求項２に記載の装置。
【請求項４】前記表示フィールド（１）に、前記現在
の信号値（２）が前記下限及び上限値（６、７）を超え
たことを表示するインジケータ・フィールド（８、９）
が設けられていることを特徴とする、請求項３に記載の
装置。
【請求項５】前記インジケータ・フィールド（８、
９）によって、前記現在の信号値（２）が、あらかじめ
設定可能な時間期間内において、前記下限または上限値
（６、７）を超えたことが表示されることを特徴とす
る、請求項４に記載の装置。
【請求項６】前記表示フィールド（１）に、前記現在
の信号値（２）が前記下限値（６）を超えたことを表示
する第１のインジケータ・フィールド（８）が設けられ
ていることと、前記現在の信号値（２）が前記上限値
（６）を超えたことを表示する第２のインジケータ・フ
ィールド（９）が設けられていることを特徴とする、請
求項５に記載の装置。
【請求項７】前記現在の信号値（２）及び／または他
の信号パラメータ（３〜７）が、棒グラフの形式または
線図の形式で表示されることを特徴とする、請求項６に
記載の装置。
【請求項８】ユーザが、前記表示フィールドに表示す
べき信号パラメータ（２〜７）を選択することが可能で
あることを特徴とする、請求項７に記載の装置。
【請求項９】前記現在の信号値（２）が表示される前
記表示フィールド（１）の領域が、前記下限値と前記上
限値（６、７）の間の信号値（２）を表すことと、前記
下限及び上限値（６、７）の表示領域が、前記現在の信
号値の表示領域に隣接していることと、前記現在の信号
値（２）が前記下限または上限値（６、７）を超えたこ
とを表示する前記インジケータ・フィールド（８、９）
が、前記下限及び上限値（６、７）の表示領域に隣接し
ていることを特徴とする、請求項８に記載の装置。
【請求項１０】前記現在の信号値の表示領域が、矩形
の形状をなしていることと、前記下限及び上限値（６、
７）が、前記現在の信号値の表示領域のエッジに棒とし
て表示され、前記現在の信号値の表示領域と前記インジ
ケータ・フィールド（８、９）の間に配置されることを
特徴とする、請求項９に記載の装置。
【請求項１１】少なくとも２つの信号パラメータ（２
〜７）が表示フィールド（１）に図形表示されることを
特徴とする、表示フィールド（１）を用いて信号値を表
示するための方法。
【請求項１２】前記表示フィールド（１）に、現在の
信号値（２）が図形表示されることと、表示フィールド
（１）において、現在の信号値の表示と同時に、少なく
とも１つの他の信号パラメータ（３〜７）が表示される
ことを特徴とする、請求項１１に記載の方法。
【請求項１３】他の信号パラメータ（３〜７）が、平
均値（３）、最小値（４）、最大値（５）、下限値
（６）、及び／または、上限値（７）であることを特徴
とする、請求項１２に記載の方法。
【請求項１４】前記現在の信号値（２）が前記下限値
（６）及び／または上限値（７）を超えたことが、表示
フィールド（１）に表示されることを特徴とする、請求
項１３に記載の方法。
【請求項１５】下限値及び／または上限値を超えた旨
の表示（１２）が、所定時間後に自動的に削除されるこ
とを特徴とする、請求項１４に記載の方法。
【請求項１６】下限値及び／または上限値を超えた旨
の表示（１２）のユーザによる削除が可能であることを
特徴とする、請求項１４に記載の方法。
【請求項１７】前記現在の信号値（２）が表示される
前記表示フィールド（１）の領域が、前記下限値と前記
上限値（６、７）の間の前記信号値（２）を表すこと
と、前記下限及び上限値（６、７）の表示領域が、前記
現在の信号値の表示領域に隣接していることと、前記現
在の信号値（２）が前記下限または上限値（６、７）を
超えたことを表示する前記インジケータ・フィールド
（８、９）が、前記下限及び上限値（６、７）の表示領
域に隣接していることを特徴とする、請求項１４に記載
の方法。
【請求項１８】前記現在の信号値の表示領域が矩形を
なしていることと、前記下限及び上限値（６、７）が、
前記現在の信号値の表示領域のエッジに棒として表示さ
れ、前記現在の信号値の表示領域と前記インジケータ・
フィールド（８、９）の間に配置されることを特徴とす
る、請求項１７に記載の方法。
【請求項１９】前記現在の信号値（２）及び／または
他の信号パラメータ（３〜７）が、棒グラフの形式、ま
たは、線図の形式で表示されることを特徴とする、請求
項１８に記載の方法。
【請求項２０】請求項１に記載の装置を利用した移動
式電話のテスト装置。