JP2001116522A - インターコネクタの溶接部の検査方法と検査装置 - Google Patents

インターコネクタの溶接部の検査方法と検査装置

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JP2001116522A
JP2001116522A JP29374899A JP29374899A JP2001116522A JP 2001116522 A JP2001116522 A JP 2001116522A JP 29374899 A JP29374899 A JP 29374899A JP 29374899 A JP29374899 A JP 29374899A JP 2001116522 A JP2001116522 A JP 2001116522A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶接部や構成する部材を破壊せずに、簡単な構
成で溶接部の検査を行うことができる検査方法及び検査
装置を提供する。 【解決手段】インターコネクタ3及び太陽電池セル4を
溶接して接合し、溶接部5の直上に画像入力用カメラ1
を配設する。撮像した画像を画像処理装置10で画像処
理し、溶接部5の面積、溶接部5の周囲の傾斜面21の
斜辺の余弦及び傾斜面21の長さを測定する。そして、
演算装置11で予め設定された値と比較すると、溶接部
5の良否判定を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子デバイスとそ
れに接続される配線物を溶接により接続することに関す
るものであり、特に配線物としてはインターコネクタに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、溶接部の検査方法としては、
溶接部材を直接ハンマー等で叩く方法や、溶接部材を引
張る方法が知られている。電子デバイス間を溶接で接合
した場合、電子デバイスを直接ハンマー等で叩いたり、
引張ったりして検査すると、電子デバイスが破損する可
能性が高い。
【0003】そこで、溶接部に直接力を加えないで検査
を行う方法として、非破壊検査方法がある。その技術と
して特開平5−215706号公報には、溶接部と母材
の間に電圧を印加して抵抗値を測定する方法が開示され
ている。また、特開平8−247749号公報には、X
線を用いた溶接部の溶接部の検査方法が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平5−2
15706号公報に開示された検査方法は、溶接物の線
抵抗率が低い場合には、溶接部に印加する電圧または電
流を大きくして測定する必要がある。太陽電池等の電子
デバイスは、配線材料に銀や金などの線抵抗率の低い材
料を用いているので、高電圧や高電流を印加しなければ
検査できないが、線間距離が短く配線が細いため、上記
検査方法を行うと電子デバイスの破損につながる。
【0005】特開平8−247749号公報に開示され
た検査方法は、X線を溶接部に照射し、その透過画像の
濃度や形状に基づいて検査を行うため、電子デバイスの
破損の虞はない。しかし、X線を発生させるために大型
の装置が必要である。また、人が長時間X線の照射を受
けると体に障害が発生するため、作業者がX線の照射を
受けないように作業環境への配慮が必要である等の問題
点がある。
【0006】本発明の目的は、溶接部や構成する部材を
破壊せずに、簡単な構成で溶接部の検査を行うことがで
きる検査方法及び検査装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0008】(1) 電子デバイス間を直列方向または並列
方向に電気的に接続するインターコネクタの電極と、電
子デバイスの表面に形成された電極と、を溶接により接
続し、その溶接部を検査する溶接部の検査方法であっ
て、溶接部に生成される溶接痕を撮像手段で撮像し、撮
像した画像を画像処理して溶接痕の面積、溶接痕の周囲
に形成された傾斜面の斜辺の余弦及び該傾斜面の長さの
うち少なくといずれか1つを測定し、予め設定された値
と比較することにより溶接部の良否を判定することを特
徴とする。
【0009】この構成においては、インターコネクタと
電子デバイスとは溶接により接続され、撮像手段で撮像
した溶接部に生成される溶接痕の画像を画像処理し、溶
接痕の面積、溶接痕の周囲に形成された傾斜面のインタ
ーコネクタの面に平行な方向の幅である傾斜面の斜辺の
余弦及び溶接痕の周囲に形成された傾斜面の長さのうち
少なくといずれか1つを測定し、その各々の測定値と予
め設定された値とを比較することにより溶接部の良否を
判定する。したがって、溶接部を撮像した画像を処理し
て溶接部の形状に基づいて検査を行うので、溶接部を非
破壊で検査を行うことができる。また、溶接部の溶接強
度が容易に判別できる。
【0010】(2) 前記撮像手段は前記溶接部の直上に配
設され、前記溶接部に対し斜め方向から照射された光の
反射光像を撮像することを特徴とする。
【0011】この構成においては、撮像手段は溶接部の
画像を撮像するために、溶接部の直上に配設され、溶接
部に対して斜め方向から照射された光の反射光像を撮像
する。したがって、ハレーション等を発生することな
く、溶接部を鮮明に撮像して検査を行うことができる。
【0012】(3) 電子デバイス間を直列方向または並列
方向に電気的に接続するインターコネクタの電極と、電
子デバイスの表面に形成された電極と、を溶接により接
続し、その溶接部を検査する溶接部の検査装置であっ
て、溶接部に光を照射する光照射手段と、溶接部の画像
を撮像する撮像手段と、撮像した溶接部に生成された溶
接痕の面積、溶接痕の周囲に形成された傾斜面のインタ
ーコネクタに平行な方向の幅及び該傾斜面の長さのうち
少なくともいずれか1つを測定する画像処理手段と、該
各測定値と予め設定された値とを比較して溶接部の良否
を判定する判定手段と、該各手段を制御する制御手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0013】この構成においては、光照射手段によって
光を照射された溶接部を撮像手段で撮像し、溶接部に生
成された溶接痕の面積、溶接痕の周囲に形成された傾斜
面の幅及び長さのうち少なくともいずれか1つを画像処
理手段で測定し、測定した各値と予め設定された値とを
検査手段で比較して溶接部の検査を行う。したがって、
撮像した溶接痕の形状に基づいて、容易に溶接部の良否
の検査をすることができる。
【0014】(4) 電子デバイス間を直列方向または並列
方向に電気的に接続するインターコネクタの電極と、電
子デバイスの表面に形成された電極と、を溶接により接
続し、その溶接部を検査する溶接部の検査方法であっ
て、インターコネクタに流体を吹き付けて、インターコ
ネクタの有無を判別して、溶接部の良否を判定すること
を特徴とする。
【0015】この構成においては、インターコネクタと
電子デバイスとは溶接によって接続され、インターコネ
クタに流体を吹き付けると、溶接強度が弱い場合インタ
ーコネクタが剥がれるので、インターコネクタの有無を
判別して溶接部を検査する。したがって、溶接部の状態
が良好に見えるが、溶接がうまく行えていない場合に
も、溶接不良を検出することができる。
【0016】(5) 電子デバイス間を直列方向または並列
方向に電気的に接続するインターコネクタの電極と、電
子デバイスの表面に形成された電極と、を溶接により接
続し、その溶接部を検査する溶接部の検査装置であっ
て、インターコネクタに流体を吹き付ける吹付手段と、
インターコネクタの有無判別を行う判別手段と、該各手
段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0017】この構成においては、インターコネクタと
電子デバイスとの溶接部を検査するために、インターコ
ネクタに流体を吹き付けて、インターコネクタが剥がれ
て無くなったか否かを判別手段で判別する。したがっ
て、インターコネクタに流体を吹き付けることで溶接部
の溶接強度の検査を容易に行うことができる。
【0018】(6) 前記流体は、空気であることを特徴と
する。
【0019】この構成においては、電子デバイスに溶接
されたインターコネクタに空気を吹き付けて溶接部の検
査を行う。したがって、溶接状態の良好な物を破損する
ことなく、容易に入手できる空気をインターコネクタに
吹き付けることで溶接部の検査が実施できる。
【0020】(7) 電子デバイス間を直列方向または並列
方向に電気的に接続するインターコネクタの電極と、電
子デバイスの表面に形成された電極と、を溶接により接
続し、その溶接部を検査する溶接部の検査方法であっ
て、電子デバイスに通電し、電子デバイスとアース間に
流れる電流と、インターコネクタとアース間に流れる電
流と、を比較して溶接部の良否を判定することを特徴と
する。
【0021】この構成においては、電子デバイスとイン
ターコネクタとは溶接によって接続され、電子デバイス
に通電し、電子デバイスとアース間に流れる電流と、電
子デバイスに接続されたインターコネクタとアース間に
流れる電流と、を測定・比較して溶接部の良否を判定す
る。即ち、溶接部の状態によって、インターコネクタと
アース間に流れる電流は異なり、電子デバイスとアース
間に流れる電流は略一定である。したがって、両方の電
流の差を比較して差を求めることで容易に溶接部の状態
を検査することができる。
【0022】(8) 電子デバイス間を直列方向または並列
方向に電気的に接続するインターコネクタの電極と、電
子デバイスの表面に形成された電極と、を溶接により接
続し、その溶接部を検査する溶接部の検査装置であっ
て、電子デバイスに通電する通電手段と、電子デバイス
とアース間に流れる電流とインターコネクタとアース間
に流れる電流とを比較して溶接部の良否を判定する判定
手段と、該各手段を制御する制御手段と、を備えたこと
を特徴とする。
【0023】この構成においては、電子デバイスとイン
ターコネクタとは溶接によって接続され、電子デバイス
は通電されて、電子デバイスとアース間に流れる電流
と、電子デバイスに接続されたインターコネクタとアー
ス間に流れる電流とを測定し、電流を比較して、溶接部
の良否を判定する。したがって、電子デバイスとアース
間に流れる電流と、電子デバイスに接続されたインター
コネクタとアース間に流れる電流とを比較することで、
簡単に溶接部の状態を把握できる。
【0024】(9) 請求項3に記載の溶接部の検査装置、
請求項6に記載の溶接部の検査装置、及び請求項8に記
載の溶接部の検査装置のうち、少なくとも2つの装置を
用いて溶接部の検査を行ない、いずれか1つの装置での
検査結果が不可だと溶接部の検査結果を不可とすること
を特徴とする。
【0025】この構成においては、画像処理によって溶
接部の検査を行う装置、溶接部に流体を吹き付けてイン
ターコネクタの有無判別を行って溶接部の検査を行う装
置、及び電子デバイスに通電して電子デバイスとアース
間に流れる電流とインターコネクタとアース間に流れる
電流とを測定・比較して溶接部の検査を行う装置、の少
なくとも2つの装置を用いて溶接部の検査を行い、いず
れか1つの検査結果が不可の場合、溶接部の状態は不可
であると判定する。したがって、複数の検査を行うこと
で、より確実に、また総合的に溶接部の検査を行うこと
ができる。
【0026】(10)前記インターコネクタは、厚さ0.1
mm以下の箔板金状であることを特徴とする。
【0027】この構成においては、厚さ0.1mm以下
の箔板金状のインターコネクタと電子デバイスが溶接さ
れて、溶接部が形成される。したがって、インターコネ
クタは厚みが薄いため検査時の取扱いに気を付ける必要
があり、叩いたり引張ったりして検査することができな
いが、画像処理、流体の吹き付け、または通電により検
査することで、溶接部の状態を容易に検査することがで
きる。
【0028】(11)前記溶接部は、先端面が矩形状の平面
を有し、平行に対向して配設された2つの電極を備えた
パラレルギャップ抵抗溶接機で溶接されたことを特徴と
する。
【0029】この構成においては、パラレルギャップ抵
抗溶接機に備えられた平行に設置された2つの対向した
電極によって、電子デバイスとインターコネクタとが溶
接される。したがって、溶接する場所に2つの対向した
電極を当接させることで簡単に溶接を行うことができ
る。また、溶接部の溶接痕が電極の先端面と略同様の矩
形状の平面になるので、特に画像処理によって検査を行
う場合は容易に溶接部の検査を行うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下において、電子デバイスとイ
ンターコネクタの溶接の一例として、太陽電池セルの電
極に厚さ0.1mm以下で箔板金状のインターコネクタ
の電極を溶接して接続する際の溶接部に形成される溶接
痕の検査方法と検査装置について説明する。
【0031】図1は、本発明の第1の実施形態に係る検
査装置の概略の構成を示す図である。本検査装置は、撮
像手段である画像入力用カメラ1、光照射手段であるリ
ング照明灯2、画像処理手段である画像処理装置10、
溶接部の良否を判定する判定手段である演算装置11及
び各手段を制御する制御部12を含む構成である。画像
入力用カメラ1は画像処理装置10に接続され、画像処
理装置10は演算装置11に接続され、さらに演算装置
11は制御部12に接続されている。また、制御部12
によって演算装置11、画像処理装置10及び画像入力
用カメラ1は制御されている。
【0032】溶接を行った太陽電池セル4とインターコ
ネクタ3の溶接部5の直上に、溶接部近傍を撮像する画
像入力用カメラ1を配設する。そして、溶接部5に対し
て斜めに光を照射するようにリング照明灯2を配設す
る。制御部12は、画像入力用カメラ1で溶接部5の撮
像を行うように制御して、画像入力用カメラ1で撮像を
行う。上記のように溶接部5に対してリング照明灯2及
び画像入力用カメラ1を配設すると、ハレーションを発
生せずに鮮明に溶接部5を撮像できる。
【0033】撮像した画像は画像処理装置10に送ら
れ、制御部12は予め定められた方法で画像処理を行う
ように画像処理装置10を制御する。画像処理方法とし
ては、一例として二値化及び白黒反転の処理を行う。そ
して、画像処理装置10において溶接痕の面積、溶接痕
の周囲に形成された傾斜面のインターコネクタの面に平
行な方向の幅である傾斜面の斜辺の余弦、及び溶接痕の
周囲に形成された傾斜面の長さが測定される。その結果
は演算装置11に送られ、制御部12は演算装置11に
入力されている予め設定された値と測定された値とを比
較するように演算装置11を制御して、溶接部の溶接の
良否が判定される。
【0034】図2は本発明の溶接に用いられる溶接機の
一例であるパラレルギャップ溶接機の概略構成を示す図
である。パラレルギャップ抵抗溶接機は、対向して平行
に配設された2つの電極6、7を備え、各々の電極6、
7は溶接用電源9に接続されている。電極6、7は、可
動機構8により保持され上下に可動自在であり、溶接部
材に電極6、7の先端面を押圧して溶接する。電極6の
材質はタングステンであり、電極7の材質は銅である。
また、電極6、7の溶接部材に押圧する先端面は矩形状
の平面である。
【0035】溶接を行うインターコネクタ3の材質とし
ては、一般的に金や銀等の貴金属が用いられる。本例で
は、インターコネクタ3に銀を用いた。
【0036】溶接時には、図外の溶接用電源の電源スイ
ッチをONにする。そして、溶接するインターコネクタ
3に対向した先端面が溶接部材であるインターコネクタ
3に所定の力で押圧される。電極6、7間にはインター
コネクタ3を介して電流が流れ、インターコネクタ3と
太陽電池セル4とは溶接される。銀を材質とするインタ
ーコネクタ3の場合、タングステンを材質とする電極6
の先端面に対向する部分のみが溶接される。そして、所
定の時間が経過したら、電極6、7をインターコネクタ
3の溶接部5から離間する。
【0037】図3は、溶接部の外観を示す図である。図
3(A)は、図2に示したパラレルギャップ抵抗溶接機
を用いて溶接した時に形成される溶接部5の溶接痕5a
の上面図である。図3(B)は図3(A)のB−B’部
矢視断面図である。図3(A)において、太陽電池セル
4の上面に帯状のインターコネクタ3を載置して、パラ
レルギャップ溶接機を用いて溶接を行う。そうすると、
前記のようにインターコネクタ3の表面において電極6
の端面に対向した位置に溶接痕5aが形成されて、イン
ターコネクタ3と太陽電池セル4とが溶接される。本実
施例では、先端面が矩形状の電極6、7を使用した為、
溶接痕5aは電極の先端面の形状と同様の矩形に形成さ
れる。また、図3(B)に示すように、溶接痕5aの断
面は傾斜面21と底面22とによって構成された凹型に
形成される。溶接時の電極6、7の押圧力によって溶接
痕5aの底面22の深さが異なるため、それに伴って、
傾斜面21の斜辺の余弦(以下、傾斜面21の幅と称す
る。)の長さが異なる。
【0038】次に、本発明に係る検査方法について説明
する。図4(A)は画像入力用カメラ1で撮像した溶接
状態の良好な溶接部5の溶接痕5aの画像であり、図4
(B)は図4(A)の画像を画像処理部10で画像処理
した画像である。画像入力用カメラ1により溶接痕5a
が撮像されると、図4(A)に示すように傾斜面21は
白色の面として画像認識され、平面である底面22及び
溶接部の周囲の面13は、灰色の面として画像認識され
る。
【0039】図4(B)は、図4(A)の画像に対して
二値化及び白黒反転の画像処理を行ったものである。画
像処理装置10において、傾斜面21は黒色の面として
処理され、底面22は白色の面として処理される。そし
て、黒色の面として処理された矩形状の溶接部の各辺の
直上から撮像した傾斜面21の幅である溶接部5の辺2
4における傾斜面の幅14、辺25における傾斜面の幅
15、辺26における傾斜面の幅16、辺27における
傾斜面の幅17が測定される。また、白色の面として処
理された底面22の面積20と、溶接部5の傾斜面の縦
横の長さ18、19と、が測定される。
【0040】各測定結果から以下のことがわかる。ま
ず、傾斜面の幅14、15、16、17を測定すること
で、溶接部5の溶接強度が判定できる。これは、溶接状
態が良好であると傾斜面の幅は略一定値になるが、溶接
の際電極6、7の溶接部5への押圧力が弱いと溶接部5
の深さは浅くなり、傾斜面の幅は溶接状態が良好な場合
より狭くなる。この場合、溶接部の溶解量が少ないた
め、溶接強度が弱くなる。また、溶接の際電極6、7の
溶接部5への押圧力が強いと溶接部5の深さは深くな
り、傾斜面の幅は溶接状態が良好な場合より広くなる。
この場合、溶接部の溶解量は多いが、溶接部5の周囲に
おけるインターコネクタ3の厚みが極端に薄くなるた
め、インターコネクタ3の部品強度が弱くなる。
【0041】また、底面22の面積20を測定すること
でも、溶接部5の溶接強度が判定できる。つまり、溶接
状態が良好な場合、底面22の接合面積は溶接電極6に
おける先端面の面積と略同一である。一方、溶接する際
にインターコネクタ3と太陽電池セル4との間に異物等
を挟み込んだ状態で溶接した場合には気泡が発生し、イ
ンターコネクタ3の載置状態が悪い場合に皺が発生す
る。いずれの場合も接合面積が減少し、溶接強度の低下
によりインターコネクタ3にクラックが発生し、破損の
原因となる。
【0042】さらに、溶接部5の傾斜面21の縦横の長
さ18、19を測定することで、インターコネクタ3と
太陽電池セル4との平行度を求めることができ、この場
合も溶接痕5aの溶接強度が判定できる。つまり、パラ
レルギャップ抵抗溶接機の電極6とインターコネクタ3
及び太陽電池セル4との平行度が悪い場合は、電極6、
7の先端面の一部は溶接部に当接しない。そのため、接
合面積が減少し傾斜面21の縦横の長さ18、19が短
くなり溶接強度が低下する。この場合、再度溶接を行う
と、溶接時に太陽電池セル4やインターコネクタ3が破
損する虞がある。
【0043】したがって、溶接状態が良好な溶接部の各
値を予め測定しておき、各値について良品として判定す
る範囲を設定しておく。そして、測定値と比較すること
で溶接部の良否判定が実施できる。
【0044】図5は、溶接状態の悪い溶接部の画像処理
結果を示す図である。図5(A)は、溶接時に電極6、
7とインターコネクタ3及び太陽電池セル4との平行度
が悪かった場合の溶接部5の処理画像である。前記のよ
うに平行度が悪いと電極6、7の先端面の一部は溶接部
5に当接しない。そのため、本例の場合溶接部5におけ
る溶接痕5aの縦の距離18が、溶接が良好な場合の処
理画像(図4(B))に比べて短く、底部22の面積2
0も小さくなる。
【0045】図5(B)は、溶接時に太陽電池セル4と
インターコネクタ3との間に異物を挟み込んで溶接した
溶接部5の処理画像である。この場合、異物の周囲が浮
き上がって気泡状になる。そのため、その部分は傾斜面
になり黒色の面として認識され、底部22の面積20は
溶接が良好な場合の処理画像(図4(B))に比べて小
さくなる。
【0046】図5(C)は、溶接した際にインターコネ
クタ3に皺が発生した溶接部5の処理画像である。この
例では、溶接部5の中央部に皺が発生し、皺は山形の形
状になる。そのため、傾斜面になり黒色の面として認識
され、底部22の面積20は溶接が良好な場合の処理画
像(図4(B))に比べて小さくなる。
【0047】図5(D)は、傾斜面21がほとんど形成
されなかった例である。前記のように、溶接時の電極
6、7の溶接面に対する押圧力が弱いと、溶接部5の底
面22の深さが浅くなり傾斜面21がほとんど形成され
ない。そのため底部22の面積20は溶接が良好な場合
の処理画像(図4(B))と略同じであるが、傾斜面の
幅14、15、16、17が狭くなる。
【0048】このように、溶接面を撮像した画像を画像
処理して、傾斜面の幅21や底面22の面積等を測定し
て、予め設定した値と比較することにより、溶接部5の
良否判定を容易に実施することができる。
【0049】図6は、傾斜面を直上から測定した場合の
インターコネクタ3に平行な方向の幅と溶接強度との関
係を示す図である。本例において厚さ30μmのインタ
ーコネクタ3が太陽電池セル4に正常に溶接されている
場合、傾斜面22の幅は略10μmとなり、溶接強度は
1100gとなる。溶接状態が悪いと、傾斜面の幅は正
常な状態に比べて狭くなるか、または広くなる。したが
って、図6に示した関係を演算装置11に記憶させる
と、溶接部5の良否判定が容易に行うことができる。な
お、一例として溶接強度は500g以上で良品と判定す
る。この場合、傾斜面のインターコネクタ3に平行な方
向の幅は2.5μm乃至15μmの範囲で良品になる。
【0050】図7は、インターコネクタ3と太陽電池セ
ル4との溶接部5近傍に流体を吹きつけるノズルの設置
例である。図7(A)は、インターコネクタ3及び太陽
電池セル4に対して平行にノズル23を設置した例であ
る。図7(B)は、インターコネクタ3及び太陽電池セ
ル4に対して垂直にノズル24を設置した例である。こ
こで、流体として空気を用いた場合について説明する。
【0051】図7(A)において、ノズル23をインタ
ーコネクタ3及び太陽電池セル4の上部にインターコネ
クタ3と平行に配設し、ノズル23から流体である空気
を所定の流速で吐出させることにより、インターコネク
タ3の上部に空気の流れが発生する。そして、インター
コネクタ3に揚力が発生し、インターコネクタ3は太陽
電池セル4から剥がれようとする。
【0052】また、図7(B)において、ノズル24を
インターコネクタ3の下部にインターコネクタ3と垂直
に配設し、ノズル24から空気を所定の流速で吐出させ
ることにより、インターコネクタ3に空気があたり、イ
ンターコネクタ3は太陽電池セル4から剥がれようとす
る。
【0053】溶接部5において、溶接状態の良好なもの
は、500g以上の溶接強度を有する。しかし、インタ
ーコネクタ3や太陽電池セル4の電極は、長時間空気中
に放置されると表面が酸化する。また、溶接時にも電極
表面は酸化する。さらに、取扱いが悪いと電極表面が汚
損される。電極表面がこのような状態であると、溶接強
度は極端に低下し、100g程度になる。また、前記の
ように強い押圧力を加えて溶接するとインターコネクタ
3の部品強度が低下する。溶接強度または部品強度が弱
い溶接部5に低速の空気を吹き付けると、インターコネ
クタ3は、剥がれる。したがって、インターコネクタ3
に流体を吹き付けて、その有無を判別手段で判別するこ
とで、インターコネクタ3の正常品の溶接を破壊せずに
不良品だけを判別することが可能となる。
【0054】なお、溶接部5の溶接強度100g以下の
幅2.5mm、厚さ30μmのインターコネクタ3に対
して、図7(A)に示すようにノズル23をインターコ
ネクタ3に対して平行に設置した場合、ノズル23から
流速5m/sで空気を吐出させると、インターコネクタ
3は剥がれた。また、前記条件のインターコネクタ3に
対して、図7(B)に示すようにノズル24をインター
コネクタ3に対して垂直に設置した場合、ノズル24か
ら流速1m/sで空気を吐出させると、インターコネク
タ3は剥がれた。
【0055】図8は、本発明の第2の実施形態に係るイ
ンターコネクタ3に空気を吹き付けて有無判別を行う構
成の溶接検査装置の一例を示した図である。インターコ
ネクタ3及び太陽電池セル4の上部に、インターコネク
タ3に対して平行にノズル23を配設し、インターコネ
クタ3の下部にインターコネクタ3に対して垂直にノズ
ル24を配設する。また、インターコネクタ3の直上に
インターコネクタ3の有無を判別する判別手段であるセ
ンサ28を配設する。センサ28は図外の制御部に接続
される。また、ノズル23、24の空気の吐出調整は図
外の制御部によって行われる。
【0056】ノズル23及びノズル24から所定の流速
で空気を吐出させて、太陽電池4に溶接したインターコ
ネクタ3に空気を吹き付ける。前記のように、溶接部5
の溶接強度が弱い場合、インターコネクタ3は剥がれる
ため、センサ28でインターコネクタ3の有無を判別す
る。これにより、インターコネクタ3と太陽電池セル4
との溶接部5の溶接強度の検査を行うことができる。な
お、インターコネクタ3の有無を判別する手段であるセ
ンタ28としては、反射式光電センサや超音波センサ等
が好適である。なお、ノズル23とノズル24とは同時
に空気を吐出させても交互に空気を吐出させてもよい。
同時に空気を吐出させる場合は、交互に空気を吐出させ
る場合より流速を小さくする。
【0057】図9は、本発明の第3の実施形態に係る太
陽電池セル4の起電力を利用して溶接部5の検査を行う
ための検査装置の構成を示す回路図である。図9におい
て、太陽電池セル4の電極30、32には、太陽電池セ
ル4の起電力に基づく電流を測定する電流計34が直列
に接続されている。また、太陽電池セル4に溶接された
インターコネクタ3の電極31と太陽電池セル4の電極
32との間に流れる電流を測定する電流計33が直列に
接続されている。
【0058】本例では電子デバイスとして太陽電池セル
を用いた場合の説明を行っているが、通常の電子デバイ
スとインターコネクタとを溶接して溶接部を検査する場
合、電子デバイスに電源装置を接続して、電子デバイス
とアース間に流れる電流と、電子デバイスに溶接された
インターコネクタとアース間に流れる電流とを比較す
る。本例の太陽電池セルは光を受けると起電力を生じる
ので、電子デバイスに通電する手段と電子デバイスとが
組み合わされて構成されたものとして考えればよい。
【0059】太陽電池セル4に光が当たると、太陽電池
セル4には起電力が生じる。そして太陽電池セル4の電
極30と電極32との間に流れる電流を電流計33で測
定する。また、太陽電池セル4に溶接したインターコネ
クタの電極31と太陽電池セル4の電極32との間に流
れる電流を電流計34で測定する。溶接部5が正常に溶
接されていると、電流計33と電流計34とで測定した
電流にはほとんど差は発生しない。しかし、溶接部に異
物や酸化物が介在したり、または溶接部に空隙等が発生
して溶接部に問題があると抵抗が増加するため、電流計
33と電流計34とで測定した電流には差が発生する。
【0060】なお、図9に示した例の場合、太陽電池セ
ル4の起電力を用いて溶接部の検査を行っているため、
太陽電池セル4に過大な電流や電圧を印加する必要がな
い。そのため、太陽電池セル4を破損することなく溶接
部の評価を行うことが可能になる。
【0061】図10は、溶接部における接合面積率と電
流計33及び電流計34の電流差との関係を示す図であ
る。縦軸には電流差(A)、横軸には接合面積率(%)
を示した。図10より、接合面積率が高いほど、つまり
溶接部5の状態が良好であるほど、電流差が小さくなる
ことが分かる。
【0062】ここで、本発明の第1の実施形態、本発明
の第2の実施形態、及び本発明の第3の実施形態のうち
少なくとも2つを用いて検査を行ってもよい。例えば、
インターコネクタ3に空気を吹きつけ、溶接強度の弱い
ものを削除してから、画像処理によって、溶接部5の溶
接強度を判別する方法がある。また、画像処理をによっ
て要素粒5の溶接強度を判別してから、太陽電池セル4
の起電力によって溶接部5の検査を行う方法もある。い
ずれの場合も、1つの検査で不可と判定されたら、その
溶接部は溶接強度不良として、除去する。
【0063】以上のように、少なくとも2つの検査を組
み合わせて溶接部5の検査を行うことにより、溶接部5
の検査を確実に実施でき、総合的な評価が可能となる。
【0064】なお、電子デバイスとして太陽電池を例に
挙げて説明を行ったが、他の電子デバイスを使用しても
本発明の効果は損なわれるものではない。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0066】(1) インターコネクタと電子デバイスとは
溶接により接続され、撮像手段で撮像した溶接部に生成
される溶接痕の画像を画像処理し、溶接痕の面積、溶接
痕の周囲に形成された傾斜面のインターコネクタの面に
平行な方向の幅である傾斜面の斜辺の余弦及び溶接痕の
周囲に形成された傾斜面の長さのうち少なくといずれか
1つを測定し、その各々の測定値と予め設定された値と
を比較することにより溶接部の良否を判定することによ
り、溶接部を撮像した画像を処理して溶接部の形状に基
づいて検査を行い、溶接部を非破壊で検査を行うことが
できる。また、溶接部の溶接強度が容易に判別できる。
【0067】(2) 撮像手段は溶接部の画像を撮像するた
めに、溶接部の直上に配設され、溶接部に対して斜め方
向から照射された光の反射光像を撮像するので、ハレー
ション等を発生することなく、溶接部を鮮明に撮像して
検査を行うことができる。
【0068】(3) 光照射手段によって光を照射された溶
接部を撮像手段で撮像し、溶接部に生成された溶接痕の
面積、溶接痕の周囲に形成された傾斜面の幅及び長さの
うち少なくともいずれか1つを画像処理手段で測定し、
測定した各値と予め設定された値とを検査手段で比較し
て溶接部の検査を行うことにより、撮像した溶接痕の形
状に基づいて、容易に溶接部の良否の検査をすることが
できる。
【0069】(4) インターコネクタと電子デバイスとは
溶接によって接続され、インターコネクタに流体を吹き
付けると、溶接強度が弱い場合インターコネクタが剥が
れるので、インターコネクタの有無を判別して、溶接部
の検査するため、溶接部の状態が良好に見えるが、溶接
がうまく行えていない場合にも、溶接不良を検出するこ
とができる。
【0070】(5) インターコネクタと電子デバイスとの
溶接部を検査するために、インターコネクタに流体を吹
き付けて、インターコネクタが剥がれて無くなったか否
かを判別手段で判別することにより、溶接部の溶接強度
の検査を容易に行うことができる。
【0071】(6) 電子デバイスに溶接されたインターコ
ネクタに空気を吹き付けて溶接部の検査を行うため、溶
接状態の良好な物を破損することなく、容易に入手でき
る空気をインターコネクタに吹き付けることで溶接部の
検査が実施できる。
【0072】(7) 電子デバイスとインターコネクタとは
溶接によって接続され、電子デバイスに通電し、電子デ
バイスとアース間に流れる電流と、電子デバイスに接続
されたインターコネクタとアース間に流れる電流と、を
測定・比較して溶接部の良否を判定する。即ち、溶接部
の状態によって、インターコネクタとアース間に流れる
電流は異なり、電子デバイスとアース間に流れる電流は
略一定であるため、両方の電流の差を比較して差を求め
ることで容易に溶接部の状態を検査することができる。
【0073】(8) 電子デバイスとインターコネクタとは
溶接によって接続され、電子デバイスは通電されて、電
子デバイスとアース間に流れる電流と、電子デバイスに
接続されたインターコネクタとアース間に流れる電流と
を測定し、電流を比較して、溶接部の良否を判定するこ
とにより、簡単に溶接部の状態を把握できる。
【0074】(9) 画像処理によって溶接部の検査を行う
装置、溶接部に流体を吹き付けてインターコネクタの有
無判別を行って溶接部の検査を行う装置、及び電子デバ
イスに通電して電子デバイスとインターコネクタとに流
れる電流を測定・比較して溶接部の検査を行う装置、の
少なくとも2つの装置を用いて溶接部の検査を行い、い
ずれか1つの検査結果が不可の場合、溶接部の状態は不
可であると判定するので、複数の検査を行うことで、よ
り確実に、また総合的に溶接部の検査を行うことができ
る。
【0075】(10)厚さ0.1mm以下の箔板金状のイン
ターコネクタと電子デバイスが溶接されて、溶接部が形
成されるため、インターコネクタは厚みが薄く検査時の
取扱いに気を付ける必要があり、叩いたり引張ったりし
て検査することができないが、画像処理、流体の吹き付
け、または通電により検査することで、溶接部の状態を
容易に検査することができる。
【0076】(11)パラレルギャップ抵抗溶接機に備えら
れた平行に設置された2つの対向した電極によって、電
子デバイスとインターコネクタとが溶接されることによ
って、溶接する場所に2つの対向した電極を当接させる
ことで簡単に溶接を行うことができる。また、溶接部の
溶接痕が電極の先端面と略同様の矩形状の平面になるの
で、特に画像処理によって検査を行う場合は容易に溶接
部の検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る検査装置の概略
の構成を示す図である。
【図2】パラレルギャップ溶接機の概略構成を示す図で
ある。
【図3】溶接部の外観を示す図である。
【図4】溶接状態の良好な溶接部5の画像及び画像処理
した画像である。
【図5】溶接状態の悪い溶接部の画像処理結果を示す図
である。
【図6】溶接部の周囲に形成された傾斜面を直上から測
定した場合の幅(傾斜面の幅)と溶接強度との関係を示
す図である。
【図7】インターコネクタと太陽電池セルとの溶接部近
傍に流体を吹きつけるノズルの設置例である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るインターコネク
タに空気を吹き付けて有無判別を行う構成の溶接検査装
置を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る検査装置の構成
を示す図である。
【図10】溶接部における接合面積率と電流差との関係
を示す図である。
【符号の説明】
1−画像入力用カメラ1 3−インターコネクタ 4−太陽電池セル 5−溶接部 10−画像処理装置 11−演算装置 21−傾斜面

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子デバイス間を直列方向または並列方
    向に電気的に接続するインターコネクタの電極と、電子
    デバイスの表面に形成された電極と、を溶接により接続
    し、その溶接部を検査する溶接部の検査方法であって、 溶接部に生成される溶接痕を撮像手段で撮像し、撮像し
    た画像を画像処理して溶接痕の面積、溶接痕の周囲に形
    成された傾斜面の斜辺の余弦及び該傾斜面の長さのうち
    少なくともいずれか1つを測定し、予め設定された値と
    比較することにより溶接部の良否を判定することを特徴
    とする溶接部の検査方法。
  2. 【請求項2】 前記撮像手段は前記溶接部の直上に配設
    され、前記溶接部に対し斜め方向から照射された光の反
    射光像を撮像することを特徴とする請求項2に記載の溶
    接部の検査方法。
  3. 【請求項3】 電子デバイス間を直列方向または並列方
    向に電気的に接続するインターコネクタの電極と、電子
    デバイスの表面に形成された電極と、を溶接により接続
    し、その溶接部を検査する溶接部の検査装置であって、 溶接部に光を照射する光照射手段と、溶接部の画像を撮
    像する撮像手段と、撮像した溶接部に生成された溶接痕
    の面積、溶接痕の周囲に形成された傾斜面の斜辺の余弦
    及び該傾斜面の長さのうち少なくともいずれか1つを測
    定する画像処理手段と、該各測定値と予め設定された値
    とを比較して溶接部の良否を判定する判定手段と、該各
    手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする
    溶接部の検査装置。
  4. 【請求項4】 電子デバイス間を直列方向または並列方
    向に電気的に接続するインターコネクタの電極と、電子
    デバイスの表面に形成された電極と、を溶接により接続
    し、その溶接部を検査する溶接部の検査方法であって、 インターコネクタに流体を吹き付けて、インターコネク
    タの有無を判別して、溶接部の良否を判定することを特
    徴とする溶接部の検査方法。
  5. 【請求項5】 電子デバイス間を直列方向または並列方
    向に電気的に接続するインターコネクタの電極と、電子
    デバイスの表面に形成された電極と、を溶接により接続
    し、その溶接部を検査する溶接部の検査装置であって、
    インターコネクタに流体を吹き付ける吹付手段と、イン
    ターコネクタの有無判別を行う判別手段と、該各手段を
    制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする溶接部
    の検査装置。
  6. 【請求項6】 前記流体は、空気であることを特徴とす
    る請求項4または5に記載の溶接部の検査方法または検
    査装置。
  7. 【請求項7】 電子デバイス間を直列方向または並列方
    向に電気的に接続するインターコネクタの電極と、電子
    デバイスの表面に形成された電極と、を溶接により接続
    し、その溶接部を検査する溶接部の検査方法であって、 電子デバイスに通電し、電子デバイスとアース間に流れ
    る電流と、インターコネクタとアース間に流れる電流
    と、を比較して溶接部の良否を判定することを特徴とす
    る溶接部の検査方法。
  8. 【請求項8】 電子デバイス間を直列方向または並列方
    向に電気的に接続するインターコネクタの電極と、電子
    デバイスの表面に形成された電極と、を溶接により接続
    し、その溶接部を検査する溶接部の検査装置であって、 電子デバイスに通電する通電手段と、電子デバイスとア
    ース間に流れる電流とインターコネクタとアース間に流
    れる電流とを比較して溶接部の良否を判定する判定手段
    と、該各手段を制御する制御手段と、を備えたことを特
    徴とする溶接部の検査装置。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載の溶接部の検査装置、請
    求項6に記載の溶接部の検査装置、及び請求項8に記載
    の溶接部の検査装置のうち、少なくとも2つの装置を用
    いて溶接部の検査を行ない、いずれか1つの装置での検
    査結果が不可だと溶接部の検査結果を不可とすることを
    特徴とする溶接部の検査装置。
  10. 【請求項10】 前記インターコネクタは、厚さ0.1
    mm以下の箔板金状であることを特徴とする請求項1乃
    至9のいずれかに記載の溶接部の検査方法または検査装
    置。
  11. 【請求項11】 前記溶接部は、先端面が矩形状の平面
    を有し平行に対向して配設された2つの電極を備えたパ
    ラレルギャップ抵抗溶接機で溶接されたことを特徴とす
    る請求項1乃至9のいずれかに記載の溶接部の検査方法
    または検査装置。
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