JP2001115935A - スタータ用マグネットスイッチ - Google Patents

スタータ用マグネットスイッチ

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JP2001115935A
JP2001115935A JP29156499A JP29156499A JP2001115935A JP 2001115935 A JP2001115935 A JP 2001115935A JP 29156499 A JP29156499 A JP 29156499A JP 29156499 A JP29156499 A JP 29156499A JP 2001115935 A JP2001115935 A JP 2001115935A
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洋一 長谷川
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昌二 沖
Hiroshi Kaneda
寛 金田
Tadahiro Kurasawa
忠博 倉沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチ端子のターミナルに接続されるコイ
ル端部の弛み形状を安定的に保持でき、且つ防水用パッ
キンを位置決めできる組付構造を提供すること。 【解決手段】 センタケース5にパッキン20を介して
端子ケース6を組み付け、端子ケース6の後端側から端
子ケース6にインサートされた円筒金具19の内側にス
タッドボルト18を通し、スタッドボルト18の第1の
螺子部18aをセンタケース5に形成された雌ねじ部5
bにねじ込んで端子ケース6を固定する。この後、吸引
コイル13及び保持コイル14の端部に弛み形状を持た
せて、両コイル端をスイッチ端子のターミナルに半田付
け等により結合する。その後、端子ケース6の後端開口
部にパッキン21を介してスイッチカバー7を被せ、ス
イッチカバー7の丸穴から突出するスタッドボルト18
の第2の螺子部18cにナット22を締め付けて固定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンを始動す
るためのスタータに用いられるマグネットスイッチに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、例えば特開昭61−1
35019号公報に開示されたマグネットスイッチがあ
る。このマグネットスイッチは、図9に示すように、内
側にソレノイド100を保持するセンタケース110
と、車両のキースイッチ回路に接続されるスイッチ端子
(図示しない)を具備する端子ケース120と、この端
子ケース120の後端開口部を覆うスイッチカバー13
0とを備え、スイッチカバー130の後方(図9の上
方)からスイッチカバー130と端子ケース120とを
貫通してスルーボルト140の螺子部141をセンタケ
ース110に螺子込むことで端子ケース120とスイッ
チカバー130をセンタケース110に固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のマグ
ネットスイッチでは、端子ケース120をセンタケース
110に仮組み付けした状態(スルーボルト140で固
定されていない状態)で、端子ケース120の内側に取
り出されているスイッチ端子のターミナルにソレノイド
100のコイル端部を半田付け等により結合する必要が
ある。つまり、センタケース110に端子ケース120
を組み付けて、その端子ケース120の開口端面を押さ
えながら組付状態を保持し、スイッチ端子のターミナル
にソレノイド100のコイル端部を半田付けした後、端
子ケース120にスイッチカバー130を被せてスルー
ボルト140で固定している。この時、ソレノイド10
0のコイル端部は、断線を防止するために、R状の弛み
を設けてターミナルに半田付けされる(図3参照)。
【0004】上記の方法では、ターミナルにコイル端部
を半田付けした後、端子ケース120の開口端面にスイ
ッチカバー130を被せるために、端子ケース120の
開口端面に加えていた力を取り去る必要がある。その結
果、例えばセンタケース110と端子ケース120との
間に挟持されていたパッキン150の復元力によって端
子ケース120が浮き上がり、センタケース110と端
子ケース120との組付位置がずれる可能性がある。こ
のため、従来の構造では、コイル端部の弛み形状を管理
することが困難であり、最悪の場合、弛みが無くなり、
エンジン振動の影響を受けて断線する恐れがあった。
【0005】また、端子ケース120とスイッチカバー
130との間にも防水用のパッキン160を配置してい
るが、端子ケース120の開口端面にパッキン160を
載せた状態でスイッチカバー130を被せているので、
スイッチカバー130を被せる際にパッキン160の位
置がずれやすくなる。その結果、パッキン160の組付
不良が生じて、防水性を確保できなくなるという問題が
あった。本発明は、上記事情に基づいて成されたもの
で、第1の目的は、スイッチ端子のターミナルに接続さ
れるコイル端部の弛み形状を安定的に保持できる組付構
造を提供することにあり、第2の目的は、防水用パッキ
ンを位置決めできる組付構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(請求項1の手段)本発
明のマグネットスイッチは、スタッドボルトの第1の螺
子部を端子ケースの後端側から端子ケースを貫通してセ
ンタケースに螺子込み、その螺子込みによって発生する
軸力がボルト頭部を介して端子ケースに付与されること
で端子ケースを固定し、第2の螺子部にスイッチカバー
を介して結合部材を結合し、その結合部材の締付けによ
って発生する軸力がスイッチカバーに付与されることで
スイッチカバーを固定している。
【0007】この組付構造では、センタケースと端子ケ
ースとの固定、及び端子ケースとスイッチカバーとの固
定を別々に行うことができるので、センタケースに端子
ケースを組み付けてスタッドボルトにより固定した状態
で、スイッチ端子のターミナルにソレノイドのコイル端
部を結合(例えば半田付け)できる。この場合、端子ケ
ースの後端開口部にスイッチカバーを固定するまでの間
に、センタケースから端子ケースが外れることがないの
で、ソレノイドのコイル端部に設けた弛み形状の管理を
容易にできる。
【0008】(請求項2の手段)端子ケースの後端面と
スイッチカバーとの間に防水用のパッキンを配置し、端
子ケースに対するパッキンの位置決めをボルト頭部で行
っている。これにより、端子ケースに対するパッキンの
組付不良を防止できるので、確実に防水性を確保でき
る。
【0009】(請求項3の手段)スタッドボルトの締付
け方向に対向するセンタケースと端子ケースとの両対向
面において、何方か一方の対向面には、スタッドボルト
の周囲に円筒状の突出部が設けられ、他方の対向面に
は、突出部が嵌まる円環状の穴部が設けられ、突出部を
穴部に嵌め合わせることによってセンタケースと端子ケ
ースとの径方向及び周方向の位置決めが行われる。
【0010】(請求項4の手段)突出部の先端面を穴部
の底面に当接させた状態で、突出部の内周側または外周
側に、センタケースの対向面と端子ケースの対向面との
間に所定の隙間が設けられ、この隙間にパッキンを配置
している。この場合、突出部によってパッキンを位置決
めできるので、パッキンの組付不良を防止できる。
【0011】(請求項5の手段)端子ケースは、合成樹
脂から製造されて、スタッドボルトが貫通する周囲に金
属部材がインサート成形され、スタッドボルトの締付け
力を金属部材で受けている。この構成によれば、スタッ
ドボルトによる締付け力を樹脂製の端子ケースで受ける
必要がないので、端子ケースが熱を受けてクリープを生
じる場合でもスタッドボルトの締付け力が低減すること
はなく、センタケースに対し端子ケースを安定して固定
できる。
【0012】(請求項6の手段)金属部材は、円筒形状
に設けられ、その一端側が突出部として端子ケースの対
向面より突出して設けられている。この場合、突出部を
金属部材で構成できるので、例えば突出部を樹脂製の端
子ケースに設けた場合と比較して、材料強度が向上する
分、突出部の断面積を小さくでき、マグネットスイッチ
の小型化を図ることができる。
【0013】(請求項7の手段)結合部材としては、ス
タッドボルトの第2の螺子部に組み合わされるナットを
使用することができる。
【0014】(請求項8の手段)結合部材としては、弾
力を付与することでスタッドボルトの第2の螺子部に結
合して軸力を発生するカップワッシャを使用することが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。 (第1実施例)図1はマグネットスイッチ1の軸方向に
沿った半断面図(図2のA−A断面図)である。本実施
例のマグネットスイッチ1は、例えば図4及び図5に示
すように、始動モータ2の回転速度を減速させてピニオ
ンギヤ3を駆動する減速型スタータAに用いられる。な
お、スタータAの構造及び作動は極めて周知であり、こ
こでの説明は省略する。
【0016】マグネットスイッチ1は、ソレノイド(下
述する)の内周を摺動自在に移動できるプランジャ4を
具備し、このプランジャ4の移動に伴って、始動モータ
2の通電回路に設けられたモータ接点を開閉することが
でき、外殻を構成するセンタケース5、端子ケース6、
及びスイッチカバー7等によって覆われている。モータ
接点は、プランジャ4の端部に取り付けられる可動接点
8と、この可動接点8に対向する一組の固定接点9(9
A、9B)とで構成される。可動接点8は、図1に示す
ように、磁性体であるプランジャ4に対し絶縁ブッシュ
10を介して取り付けられている。
【0017】一組の固定接点9は、図2(スイッチカバ
ー7を取り外して後方側から見た平面図)に示すよう
に、それぞれ端子ボルト11に接続され、その端子ボル
ト11を介して端子ケース6に固定されている。端子ボ
ルト11は、図示しないケーブルを介してバッテリの正
ターミナルに接続されるプラス側の端子ボルト11A
と、図示しないリード線を介して始動モータ2のフィー
ルドコイル2a(図4参照)に接続されるマイナス側の
端子ボルト11Bであり、それぞれ端子ケース6の外側
に取り出された螺子部にナット12を締め付けて端子ケ
ース6に固定される。
【0018】ソレノイドは、吸引コイル13と保持コイ
ル14とで構成され、ボビン15の外周に吸引コイル1
3と保持コイル14とを重ねて巻線され、センタケース
5の内側に保持されている。吸引コイル13は、その一
端が端子ケース6にモールド固定されたスイッチ端子1
6のターミナル16aに接続され、他端がマイナス側の
端子ボルト11Bに導通するターミナル17に接続され
ている。保持コイル14は、その一端が吸引コイル13
と同様にスイッチ端子16のターミナル16aに接続さ
れ、他端がアース接続されている。なお、両コイル1
3、14の一端側は、図3(図2のB視図)に示すよう
に、ボビン15の凸部15aから引き出されてターミナ
ル16aに接続されているが、断線を防止するために、
ボビン15の凸部15aとターミナル16aとの間でR
形状の弛み13a、14aが設けられている。
【0019】スイッチ端子16は、図2に示すように、
端子ケース6の外部に露出するコネクタ部16bを有
し、このコネクタ部16bを通じて車両のキースイッチ
回路に接続される。また、スイッチ端子16のターミナ
ル16aは、端子ケース6の内側に取り出されている。
吸引コイル13の他端が接続されるターミナル17は、
他方の固定接点9Bと共にマイナス側の端子ボルト11
Bによって端子ケース6に固定されている。
【0020】本実施例のマグネットスイッチ1は、図1
に示すように、センタケース5の後側に配される端子ケ
ース6がスタッドボルト18によりセンタケース5に固
定され、更に端子ケース6の後端開口部を塞ぐスイッチ
カバー7が前記のスタッドボルト18を利用して端子ケ
ース6に固定されている。スタッドボルト18は、一端
側に第1の螺子部18aが設けられ、他端側に六角頭部
18bと第2の螺子部18cが設けられている。
【0021】端子ケース6は、例えば絶縁性を有する合
成樹脂から製造され、図1に示すように、スタッドボル
ト18の締付け力を受けるために、円筒状の金属部材
(以下円筒金具19と呼ぶ)がインサート成形され、こ
の円筒金具19の内部にスタッドボルト18が挿通され
る。その円筒金具19は、センタケース5側の端部が端
子ケース6の前側端面より所定長さLだけ突出して設け
られ(これを突出部19aと呼ぶ)、スイッチカバー7
側の端部は端子ケース6の後側端面より若干突出して設
けられている。
【0022】センタケース5は、例えばアルミダイカス
トにより成形され、端子ケース6と対向する対向面に
は、図1に示すように、円筒金具19の突出部19aが
嵌合する円環状の座ぐり穴5aと、この座ぐり穴5aの
中央部にスタッドボルト18の第1の螺子部18aを螺
子込むための雌ねじ部5bとが形成されている。但し、
座ぐり穴5aの深さDは、円筒金具19の突出部19a
の長さLより短く(L>D)なるように形成されてい
る。このL>Dの関係を設定することにより、円筒金具
19の突出部19aの外周には、組付方向に対向するセ
ンタケース5の端面と端子ケース6の端面との間に隙間
(L−D)が生じるため、この隙間に防水用のパッキン
20を配置することができる。なお、パッキン20に
は、円筒金具19の突出部19aを通すための丸穴(図
示しない)が開けられている。
【0023】スイッチカバー7は、例えば鉄板からプレ
ス成形され、スタッドボルト18の第2の螺子部18c
を通す丸穴(図示しない)が開けられている。このスイ
ッチカバー7は、丸穴に第2の螺子部18cを通して六
角頭部18bの端面に当接して配置される。この時、端
子ケース6の後側端面とスイッチカバー7との間には、
図1に示すように、円筒金具19の突出部19aと六角
頭部18bの厚み分に相当する隙間Sが形成されるた
め、この隙間Sに防水用のパッキン21を配置すること
ができる。なお、パッキン21には、六角頭部18bを
通すための丸穴(図示しない)が開けられている。
【0024】ここで、スタッドボルト18を使用してセ
ンタケース5に端子ケース6及びスイッチカバー7を固
定する方法について説明する。まず、センタケース5に
防水用のパッキン20を介して端子ケース6を組み付け
る。パッキン20は、上記のように円筒金具19の突出
部19aを丸穴に通して、突出部19aの外周に形成さ
れる隙間に装着され、組付方向に対向するセンタケース
5の端面と端子ケース6の端面との間に挟持される。ま
た、センタケース5の座ぐり穴5aに円筒金具19の突
出部19aが嵌合することにより、センタケース5に対
し端子ケース6を位置決めすることができる。
【0025】センタケース5に端子ケース6を組み付け
た状態で、端子ケース6の後端側から円筒金具19の内
側にスタッドボルト18を通し、スタッドボルト18の
第1の螺子部18aをセンタケース5に形成された雌ね
じ部5bにねじ込んで、センタケース5に端子ケース6
を固定する。この後、ボビン15の凸部15aから引き
出されている吸引コイル13及び保持コイル14の端部
に弛み形状13a、14aを持たせて、両コイル端をス
イッチ端子16のターミナル16aに半田付け、あるい
は溶接等により結合する。
【0026】吸引コイル13及び保持コイル14の両コ
イル端をターミナル16aに結合した後、端子ケース6
の後端開口部にパッキン21を介してスイッチカバー7
を被せ、スイッチカバー7の丸穴から突出するスタッド
ボルト18の第2の螺子部18cにナット22を締め付
けて固定する。パッキン21は、上記のように六角頭部
18bを丸穴に通して、六角頭部18bの外周に形成さ
れる隙間に装着され、端子ケース6の後端面とスイッチ
カバー7との間に挟持される。
【0027】(第1実施例の効果)本実施例のマグネッ
トスイッチ1は、スタッドボルト18を使用することに
より、センタケース5と端子ケース6との固定、及び端
子ケース6とスイッチカバー7との固定を別々に行うこ
とができる。言い換えれば、センタケース5に端子ケー
ス6とスイッチカバー7とを同時に固定する必要がない
ので、センタケース5に端子ケース6を組み付けてスタ
ッドボルト18により固定した状態で、スイッチ端子1
6のターミナル16aに吸引コイル13及び保持コイル
14の両コイル端を結合することができる。
【0028】この場合、端子ケース6の後端開口部にス
イッチカバー7を固定するまでの間に、センタケース5
から端子ケース6が外れることがないので、スイッチ端
子16のターミナル16aの位置がずれることはなく、
両コイル端部に設けた弛み形状13a、14aの管理を
容易にできる。その結果、両コイル端部の弛み形状13
a、14aを安定して形成できるため、耐振性の向上を
図ることができる。
【0029】また、端子ケース6にインサート成形され
た円筒金具19の突出部19aを、センタケース5の端
面に形成した座ぐり穴5aに嵌め合わせることにより、
センタケース5に対する端子ケース6の位置決めを行う
ことができる。更に、座ぐり穴5aの深さDを円筒金具
19の突出部19aの長さLより短くすることで、円筒
金具19の突出部19aの外周にパッキンスペースを設
けることができ、このパッキンスペースにパッキン20
を配置する場合は、パッキン20に形成された丸穴に円
筒金具19の突出部19aを通すことでパッキン20の
位置決めを行うことができる。
【0030】同様に、端子ケース6の後端面とスイッチ
カバー7との間に六角頭部18bの厚み分に相当するパ
ッキンスペースを設けることができ、このパッキンスペ
ースにパッキン21を配置する場合は、パッキン21に
形成された丸穴に六角頭部18bを通すことでパッキン
21の位置決めを行うことができる。この結果、パッキ
ン20及びパッキン21の組付不良を防止でき、防水性
を確保することができる。
【0031】本実施例では、スタッドボルト18の締付
け力を端子ケース6にインサート成形された円筒金具1
9で受けることができるので、樹脂製の端子ケース6が
熱を受けてクリープを生じた場合でも締付け力が低下す
ることはなく、所定の締付け力を維持できる。その結
果、センタケース5と端子ケース6とのがたつきを防止
でき、マグネットスイッチ1の信頼性も向上できる。
【0032】但し、必ずしも円筒金具19を使用する必
要はなく、センタケース5の座ぐり穴5aに嵌合する突
出部を端子ケース6自身に設けても良い。この場合、ス
タッドボルト18を突出部の内側に通すことにより、ス
タッドボルト18の締付け力を突出部で軸方向に受ける
ことができる。これにより、スタッドボルト18の締付
け力によって突出部に曲げモーメントが発生することは
なく、樹脂で構成される突出部の根元に過大な応力が発
生することもないため、端子ケース6自身に突出部を設
けても、突出部が破損するような事態を防止できる。な
お、上記実施例のように円筒金具19によって突出部1
9aを構成する場合は、突出部を端子ケース6自身に設
けた場合と比較して、材料強度が向上する分、突出部1
9aの断面積を小さくできるため、マグネットスイッチ
1を小型化できるメリットがある。
【0033】(第2実施例)図6はスイッチカバー7の
固定構造を示す断面図である。本実施例は、端子ケース
6とナット22との間にスイッチカバー7を挟持して固
定する場合の一例を示すものである。スイッチカバー7
は、図6に示すように、スタッドボルト18を通すため
の孔部を円筒状の折り曲げ部7aによって形成し、その
折り曲げ部7aが端子ケース6とワッシャ23との間に
挟持され、スタッドボルト18の第2の螺子部18cに
結合されるナット22の締付け力(軸力)を受けて固定
される。また、本実施例の構成では、スイッチカバー7
に折り曲げ部7aを設けることで、端子ケース6の後端
面とスイッチカバー7の内側面との間に折り曲げ部7a
の高さ分に相当する隙間S1 が形成されるため、この隙
間S1 に防水用のパッキン21を配置することができ
る。
【0034】なお、本実施例の場合、スタッドボルト1
8の第2の螺子部18cに結合される結合部材として、
ナット22の代わりにカップワッシャ24を使用するこ
ともできる。カップワッシャ24は、図7に示すよう
に、平面形状が円形の環状体で、円錐台形状の皿ばねと
して設けられ、内周孔24aの周縁に複数の爪部24b
を有している。このカップワッシャ24は、図8に示す
ように、内周孔24aにスタッドボルト18の第2の螺
子部18cを通し、爪部24bがワッシャ23の表面に
当接するまで押し込む。その後、カップワッシャ24の
外周部を軸方向(図中矢印で示す方向)に押圧して弾力
を付与し、第2の螺子部18cに爪部24bを食い込ま
せて固定する。これにより、カップワッシャ24に皿ば
ねの作用で軸力が発生し、この軸力によりスイッチカバ
ー7を端子ケース6に押圧して固定することができる。
【0035】(変形例)端子ケース6にインサート成形
される円筒金具19は、パイプ材を使用しても良いが、
板材を円筒形状に丸めて形成しても良い。また、第1実
施例では、センタケース5をアルミダイカスト製として
説明しているため、ソレノイドの磁気回路を構成するこ
とができないが、磁気回路を構成できる磁性材料(例え
ば鉄)でセンタケース5を製造しても良い。センタケー
ス5と端子ケース6との位置決めを行う手段として、端
子ケース6側に突出部19aを設け、センタケース5側
に座ぐり穴5aを設けているが、センタケース5側に突
出部を設け、端子ケース6側に座ぐり穴を設けても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】マグネットスイッチの軸方向に沿った半断面図
である。
【図2】スイッチカバーを取り外して後方側から見た平
面図である。
【図3】図2のB視図である。
【図4】スタータの側面図である。
【図5】スタータの後方側から見た平面図である。
【図6】スイッチカバーの固定構造を示す断面図である
(第2実施例)。
【図7】(a)カップワッシャの平面図、(b)C−C
断面図である。
【図8】カップワッシャを使用したスイッチカバーの固
定構造を示す断面図である。
【図9】マグネットスイッチの軸方向に沿った半断面図
である(従来技術)。
【符号の説明】
1 マグネットスイッチ 5 センタケース 5a 座ぐり穴(円環状の穴部) 6 端子ケース 7 スイッチカバー 12 ナット 13 吸引コイル(ソレノイド) 14 保持コイル(ソレノイド) 16 スイッチ端子 18 スタッドボルト 18a 第1の螺子部 18b 六角頭部(ボルト頭部) 18c 第2の螺子部 19 円筒金具(金属部材) 19a 円筒金具の突出部 20 パッキン 21 パッキン 22 ナット(結合部材) 24 カップワッシャ(結合部材)
フロントページの続き (72)発明者 金田 寛 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 倉沢 忠博 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソレノイドを内側に保持するセンタケース
    と、 車両のキースイッチ回路に接続されるスイッチ端子を具
    備し、前記センタケースの後端側に配される端子ケース
    と、 この端子ケースの後端開口部を覆うスイッチカバーとを
    備えたスタータ用マグネットスイッチにおいて、 一端側に第1の螺子部を有し、他端側にボルト頭部と第
    2の螺子部を有するスタッドボルトを使用し、前記第1
    の螺子部を前記端子ケースの後端側から端子ケースを貫
    通して前記センタケースに螺子込み、その螺子込みによ
    って発生する軸力が前記ボルト頭部を介して前記端子ケ
    ースに付与されることで前記端子ケースを固定し、前記
    第2の螺子部に前記スイッチカバーを介して結合部材を
    結合し、その結合部材の締付けによって発生する軸力が
    前記スイッチカバーに付与されることで前記スイッチカ
    バーを固定していることを特徴とするスタータ用マグネ
    ットスイッチ。
  2. 【請求項2】前記端子ケースの後端面と前記スイッチカ
    バーとの間に防水用のパッキンを配置し、前記端子ケー
    スに対する前記パッキンの位置決めを前記ボルト頭部で
    行っていることを特徴とする請求項1に記載したスター
    タ用マグネットスイッチ。
  3. 【請求項3】前記スタッドボルトの締付け方向に対向す
    る前記センタケースと前記端子ケースとの両対向面にお
    いて、何方か一方の対向面には、前記スタッドボルトの
    周囲に円筒状の突出部が設けられ、他方の対向面には、
    前記突出部が嵌まる円環状の穴部が設けられ、前記突出
    部を前記穴部に嵌め合わせることによって前記センタケ
    ースと前記端子ケースとの径方向及び周方向の位置決め
    が行われることを特徴とする請求項1及び2に記載した
    スタータ用マグネットスイッチ。
  4. 【請求項4】前記突出部の先端面を前記穴部の底面に当
    接させた状態で、前記突出部の内周側または外周側に、
    前記センタケースの対向面と前記端子ケースの対向面と
    の間に所定の隙間が設けられ、この隙間にパッキンを配
    置していることを特徴とする請求項3に記載したスター
    タ用マグネットスイッチ。
  5. 【請求項5】前記端子ケースは、合成樹脂から製造され
    て、前記スタッドボルトが貫通する周囲に金属部材がイ
    ンサート成形され、前記スタッドボルトの締付け力を前
    記金属部材で受けていることを特徴とする請求項1〜4
    に記載したスタータ用マグネットスイッチ。
  6. 【請求項6】前記金属部材は、円筒形状に設けられ、そ
    の一端側が前記突出部として前記端子ケースの対向面よ
    り突出して設けられていることを特徴とする請求項3〜
    5に記載したスタータ用マグネットスイッチ。
  7. 【請求項7】前記結合部材は、前記スタッドボルトの第
    2の螺子部に組み合わされるナットであることを特徴と
    する請求項1に記載したスタータ用マグネットスイッ
    チ。
  8. 【請求項8】前記結合部材は、弾力を付与することで前
    記スタッドボルトの第2の螺子部に結合して軸力を発生
    するカップワッシャであることを特徴とする請求項1に
    記載したスタータ用マグネットスイッチ。
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