JP2001115050A - ハロゲン化銀写真感光材料、赤外線吸収要素、プラズマディスプレイパネルおよび染料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料、赤外線吸収要素、プラズマディスプレイパネルおよび染料

Info

Publication number
JP2001115050A
JP2001115050A JP29774899A JP29774899A JP2001115050A JP 2001115050 A JP2001115050 A JP 2001115050A JP 29774899 A JP29774899 A JP 29774899A JP 29774899 A JP29774899 A JP 29774899A JP 2001115050 A JP2001115050 A JP 2001115050A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dye
general formula
silver halide
group
infrared
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29774899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4186348B2 (ja
Inventor
Mari Tanaka
真理 田中
Masaru Ikemizu
大 池水
Tomio Horiuchi
富男 堀内
Kaori Ono
香織 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP29774899A priority Critical patent/JP4186348B2/ja
Publication of JP2001115050A publication Critical patent/JP2001115050A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4186348B2 publication Critical patent/JP4186348B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、可視領域に吸収が少なく、
合成が容易で、有機溶剤に対する溶解性に優れた赤外染
料、およびそれを含有するハロゲン化銀写真感光材料、
赤外線吸収要素、プラズマディスプレイパネルを提供す
ることにある。また、処理の迅速化やドライ化熱現像処
理でも残色ステインの小さい赤外染料、およびそれを含
有するハロゲン化銀写真感光材料を提供することにあ
る。 【解決手段】 下記一般式〔I〕で表される染料を含有
することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の染料を含有
するハロゲン化銀写真感光材料、特定の構造の固体分散
状染料、特定の構造の分子分散状染料、および特定の構
造の染料を含有する赤外線吸収要素、および特定の染料
に関する。詳しくは鮮鋭性が良好で、残色ステインが少
なく更に超迅速処理、超低補充処理が可能なハロゲン化
銀感光材料、熱現像処理が可能な熱現像ハロゲン化銀写
真感光材料、および可視吸収が少なく、有機溶媒に対す
る溶解度が高い固体分散状染料、分子分散状染料、赤外
線吸収要素、更に赤外領域に吸収を有し、可視領域の吸
収が少ない、あるいは有機溶媒に対する溶解度が高い赤
外線吸収染料に関する。
【0002】更に本発明は、太陽光、発光機能を有する
表示体等から発生する赤外線を吸収する赤外染料、該赤
外染料を含有するプラズマディスプレイパネルに関す
る。
【0003】
【従来の技術】写真感光材料の露光に際して、入射光が
ハロゲン化銀やその他の添加剤や、層界面によって反
射、屈折し、これによって像がぼやけ、鮮鋭性が劣化す
る。これを防ぐためにいわゆるアンチハレーション(A
H)染料やアンチイラジエーション(AI)染料が広く
用いられてきた。従来、AH、AI染料に要求される性
能は所望の波長の光を吸収すること、ハロゲン化銀乳剤
に不要な影響を与えないこと、処理時に完全に脱色する
か、流出することで、感材に着色を残さないこと、等で
あった。
【0004】また、感光材料の位置を検出するための赤
外センサーによる検出感度を向上させる目的で種々の赤
外染料を用いることや、赤外センサーによるカブリを防
止するために赤外染料を使うことが提案されているが、
可視吸収が十分に小さく、分子量が小さく、有機溶媒に
対する溶解度が高い赤外染料は知られていなかった。近
年、処理の迅速化やドライ化の傾向が著しく、処理後に
染料由来の着色が残るいわゆる残色ステインの問題が大
きくなり、その改良が強く求められていた。とりわけ、
処理に水を全く用いない熱現像処理の場合には染料の流
出が全く期待できず、残色ステインが大きくなりやす
く、その改良が待たれていた。
【0005】特殊な撮影効果を表現する為の撮影用ハロ
ゲン化銀感光材料として、赤外用ハロゲン化銀白黒感光
材料(赤外白黒ネガフィルム)がある。この感光材料の
使用用途は、主に、科学写真、鑑定写真、考古学写真等
の業務用途に重宝に用いられている。また、青空、海、
木の葉や草の赤外光に対する反射率の違いによる写真に
与える効果が幻想的な表現を醸し出すことから、風景写
真や山岳写真を好むユーザーにも愛用され、更には人物
の肌の反射率の違いによる効果を生かしたポートレート
写真にも使用されている。この赤外白黒ネガフィルム
は、一般用カラーフィルムとは異なる白黒ネガフィルム
専用の現像処理を行い、また白黒ネガペーパーにプリン
トをしている為、現像・プリントに一般用カラー感材よ
りも長い時間と高い費用を要する欠点を持っている。
【0006】これらの問題点の解決法として、特開平1
0−148919号には、ネガ−ポジシステムのカラー
写真現像処理に適合し、高感度で、粒状性に優れ、か
つ、印画紙へのプリントも容易であり、さらに、優れた
赤外効果を持った再現画像を誰でも簡単に撮影が出来、
かつ、モノクロームなプリントを容易に作製することが
出来る撮影用白黒画像形成赤外用ハロゲン化銀感光材料
が開示されている。
【0007】しかしながら、ネガ−ポジシステムのカラ
ー写真現像処理に適合する反面、これら感材の現像時
に、自動現像機のセンサーによるカブリが発生すること
が明らかになっている。現在の感材は、赤外センサーカ
ブリ対策として、ハレーション防止層に黒色コロイド銀
を含有させている場合が多い。この場合、乳剤の裏面か
らの赤外光照射に対応することができても、乳剤面側か
らの赤外光照射に対応することができないという問題点
を有しており、近年では、黒色コロイド銀の代りに有機
化合物、すなわち、赤外染料を用いることが求められて
いる。
【0008】ハロゲン化銀感材に適用されている赤外染
料として最も有名なものではポリメチンシアニン染料が
挙げられるが、このタイプの染料は一般に安定性が不充
分である。また、ハレーション防止層以外に添加する必
要が生じている今日の状況にあっては、副吸収が少なく
可視光を吸収しない赤外染料が求められてきた。Lie
bigs.Ann.Chem.1993,935−93
9には、いくつかのクロコニウム染料、スクアリリウム
染料が記載されており、これらのいくつかは、副吸収の
少ない染料として既に市販されている。また、これらの
染料をハロゲン化銀感材に適用した例として、特開平7
−219139号には、固体分散状のスクアリリウム染
料、及びクロコニウム染料をハレーション防止層に用い
ることが提案されている。
【0009】しかし、固体分散状での添加を行うことに
よって、染料の添加量が増え、固体での分散のために光
が散乱し、鮮鋭性を劣化させるという問題点がある。ま
た、固体分散を行うためのコストがかさむという問題点
もあり、満足できる技術ではなかった。以上の問題点を
解決するために上記染料を分子分散状でハロゲン化銀感
材に添加することは未だ知られていない。その原因の1
つは、これらの赤外染料の有機溶剤に対する溶解度が低
く分子分散状にすることが困難であったことにある。
【0010】更に、スクアリリウム染料には固体分散状
にした時に分光吸収特性が変化してしまうという問題点
もあった。特開平10−36695号、同10−104
779号、同10−158253号、同10−2465
4号にはスクアリリウム染料を赤外染料に用いることが
提案されているが、特開平10−36695号および同
10−158253号に記載の染料は選択性良く合成す
ることが困難であり、工業化することが難しかった。特
開平10−104779号に記載の染料は有機溶媒に対
する溶解度が不十分であり、原料も高価であり、満足で
きる染料ではなかった。特開平10−24654号に記
載の染料S−9は分光吸収特性が好ましくなく、可視部
の吸収が大きく、満足できる染料では無かった。特開平
10−24654号に記載の染料S−1、S−2は有機
溶媒にほとんど溶解せず、ハロゲン化銀写真感光材料に
添加することが困難であり、また、可視部の吸収が大き
く、満足できる染料では無かった。固体微粒子分散物に
しても可視部の吸収が大きく、満足できる性能ではなか
った。また、有機溶媒に対する溶解度が極めて低いた
め、オイル分散することもできなかった。
【0011】太陽光線は紫外線が3%、可視光線が53
%、赤外線が44%のエネルギーをもつといわれてい
る。赤外線を有効に吸収カットできるフィルム、シート
は、夏場の太陽からの厳しい日射を軽減でき、また屋内
の冷房効率を向上させることが可能になることから、そ
の用途として自動車などの車両や建築物の窓材があげら
れる。しかしながら、このようなフィルム、シートは、
可視光領域の波長の透過率変化を主眼にしているのが大
部分であり、可視光領域に吸収が無く、700nm以上
の赤外領域を有効に吸収カットでき、さらに耐久性に優
れる赤外線吸収要素は少ない。
【0012】また、太陽光線以外にも発光機能を有する
表示体等では赤外線の発生があり、赤外線による電気機
器の遠隔操作及び通信に対して誤動作を与える等の問題
がある。近年、人間の視感度に合わせるためのCCDの
赤外領域の感度のカット等、種々の目的で赤外線を吸収
するフィルターが要望されている。CCDの赤外感度カ
ット用フィルターの場合、赤外光を選択的に吸収し、可
視光は吸収しないことが求められる。可視光を吸収する
とCCDの感度低下、色再現性の劣化を招き、好ましく
無い。ガラスに金属または金属酸化物を蒸着し、赤外光
を吸収または反射し、可視部の吸収を小さくしたフィル
ターが市販され、CCD用赤外カットフィルターとして
使用されているが、蒸着によってフィルターを作製する
ため生産性が低く、また、曲げることで蒸着物が剥がれ
やすいため、樹脂やフィルム状の柔らかい素材に加工す
ることが難しく、フィルターとしては扱い難く、その改
良が求められていた。即ち、近赤外線の吸収が大きく、
可視部の吸収が実質的に無く、塗布方式で簡便に生産す
ることが可能で安価な赤外線吸収要素は知られていなか
った。
【0013】加えて、近年、大型の薄型テレビ、薄型デ
ィスプレイ用途等に、プラズマディスプレイが注目さ
れ、すでに市場に出始めている。しかしながら、プラズ
マディスプレイにおいては、そのプラズマ中の励起原子
から放出される近赤外線光が、コードレスフォン等の周
辺電子機器に作用して誤動作を引き起こすという問題が
生じている。特に問題になる波長として、リモコンや伝
送系光通信に使用されている820nmと880nm、
980nmが挙げられる。そのため、近赤外領域である
820〜1000nmの波長領域の光をカットする必要
がある。
【0014】プラズマディスプレー用フィルターとし
て、ディスプレーからでる近赤外線光をカットするため
にディスプレーの前面に設置するため、可視光線の透過
率が低いと、画像の鮮明さが低下してしまうので、フィ
ルターの可視光線透過率は高い程良く、少なくとも40
%以上、好ましくは50%以上必要である。このように
応用範囲の広い赤外線吸収フィルターとして従来からガ
ラスに蒸着膜を施したフィルター、金属イオンを含んだ
リン酸塩ガラス製のフィルターが知られている。しか
し、前者は干渉を利用しているため、反射光の障害や視
感度との不一致などの問題が、後者は耐湿性の低さや製
造工程の煩雑さによるコスト高などの問題がある。
【0015】プラスチック製の赤外線吸収フィルターと
して、赤外領域に特性吸収を有する多くの材料、例えば
アントラキノン類、フタロシアニン化合物、ナフタロシ
アニン化合物、クロム、コバルト金属錯塩化合物、六塩
化タングステンと塩化スズをメチルメタクリレート(M
MA)シロップに溶解させ重合させた材料、ジチオール
系の金属錯体、スクアリリウム化合物、アセチレン系ポ
リマーに酸化剤を気相もしくは液相でドーピングした材
料、チオ尿素に硫化第二銅を作用させた材料、イモニウ
ム系材料などをプラスチック中に練り込み成形したもの
が提案されている。
【0016】しかし、これらの多くには、可視光領域に
大きな吸収を有すること、耐熱性、耐光性の点で不十分
であること、合成が困難であること、また、一般的には
溶剤に対する溶解性が低いという問題点が存在した。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、可視領域に吸収が少なく、合成が容易で、有機
溶剤に対する溶解性に優れた赤外染料、およびそれを含
有するハロゲン化銀写真感光材料、赤外線吸収要素、プ
ラズマディスプレイパネルを提供することにある。ま
た、処理の迅速化やドライ化熱現像処理でも残色ステイ
ンの小さい赤外染料、およびそれを含有するハロゲン化
銀写真感光材料を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題点を解決すべく鋭意検討の結果、可視光に吸収が少な
く、溶解性に優れた赤外染料を見出した。また、上記の
分子分散状のクロコニウム系赤外線吸収剤を支持体の少
なくとも片面、または、支持体に対し乳剤を塗布した側
のいずれかの層に塗布又は添加することにより、可視領
域吸収が少ないハロゲン化銀写真感光材料が得られるこ
とを見出した。更に、クロコニウム系赤外線吸収剤が、
可視光をよく透過し、赤外光を殆ど透過せず、これがプ
ラズマディスプレイに適用可能であることを見出し本発
明を完成するに至った。
【0019】即ち、本発明の上記目的は下記構成により
達成される。 1.下記一般式〔I〕で表される染料を含有することを
特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0020】
【化6】
【0021】〔式中、R11およびR12はそれぞれアルキ
ル基、アリール基または複素環基を表し、R13およびR
14はそれぞれ水素原子または置換基を表し、R15および
16は置換基を表し、n11およびn12はそれぞれ0
〜6の整数を表す。〕 2.前記一般式〔I〕で表される染料の分子分散状染料
を含有することを特徴とする1に記載のハロゲン化銀写
真感光材料。 3.下記一般式(1)で表される染料の分子分散状染料
を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料。
【0022】
【化7】
【0023】〔式中、Aはアルキル基、アリール基、ア
ルケニル基、アルキニル基または複素環基を表し、Bは
「一価の陽電荷」を有する置換基を表す。〕 4.前記一般式(1)で表される染料が下記一般式
(2)で表されることを特徴とする3に記載のハロゲン
化銀写真感光材料。
【0024】
【化8】
【0025】〔式中、R21、R22、R23、R24およびR
25は置換基を表し、但しR21〜R25のうち、少なくとも
一つはアミノ基または置換アミノ基である。また、
26、R27、R28、R29およびR30は置換基を表し、但
しR26〜R30のうち、少なくとも一つはアミノ基または
置換アミノ基である。〕 5.前記一般式(1)で表される染料が下記一般式
(3)で表されることを特徴とする3に記載のハロゲン
化銀写真感光材料。
【0026】
【化9】
【0027】〔式中、R31〜R36は置換基を表し、但し
31〜R36のうち、少なくとも一つは炭素数が5〜60
の置換基である。n31は0〜4の整数であり、m31
は0〜4の整数である。〕 6.前記一般式(3)において、R31〜R36は置換基を
表し、但しR31〜R36のうち少なくとも一つは炭素数が
5〜60の置換基であることを特徴とする5に記載のハ
ロゲン化銀写真感光材料。 7.前記一般式(1)で表される染料が下記一般式
(4)で表されることを特徴とする3に記載のハロゲン
化銀写真感光材料。
【0028】
【化10】
【0029】〔式中、R41〜R46は置換基を表し、但し
41〜R46のうち、少なくとも一つは炭素数が5〜60
の置換基である。n41は0〜4の整数を表し、m41
は0〜4の整数を表す。〕 8.前記一般式(4)において、R41〜R46は置換基を
表し、但しR41〜R46のうち少なくとも一つは炭素数が
5〜60の置換基であることを特徴とする7に記載のハ
ロゲン化銀写真感光材料。 9.前記ハロゲン化銀写真感光材料が赤外領域に分光感
度を有することを特徴とする1〜8のいずれか1項に記
載のハロゲン化銀写真感光材料。 10.前記一般式(1)または〔I〕で表される染料を
含有することを特徴とする赤外線吸収要素。 11.前記一般式(1)または〔I〕で表される染料の
高沸点溶剤分子分散物。 12.前記一般式〔I〕で表される染料の分子分散状染
料。 13.前記一般式〔I〕で表される染料の固体分散状染
料。 14.前記一般式〔I〕で表されることを特徴とする染
料。 15.前記一般式(3)で表されることを特徴とする染
料。 16.前記一般式(4)で表されることを特徴とする染
料。 17.前記一般式(1)または〔I〕で表される染料を
含有することを特徴とするプラズマディスプレイパネ
ル。 18.前記一般式(1)で表される染料が前記一般式
(2)で表されることを特徴とする17に記載のプラズ
マディスプレイパネル。 19.前記一般式(1)で表される染料が前記一般式
(3)で表されることを特徴とする17に記載のプラズ
マディスプレイパネル。 20.前記一般式(1)で表される染料が前記一般式
(4)で表されることを特徴とする17に記載のプラズ
マディスプレイパネル。
【0030】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
使用する赤外線吸収能を有するクロコニウム化合物とし
ては、例えばピリリウム化合物、アニリニウム化合物、
インドリウム化合物、キノリニウム化合物等があげられ
る。このクロコニウム化合物の使用量は、要求される赤
外線吸収能により適宜選択される。
【0031】クロコニウム化合物としては、例えば前記
一般式(1)〜(4)、〔I〕で示される染料が好まし
い例として挙げられる。前記一般式(1)において、A
は置換基、好ましくはアルキル基、置換アルキル基、環
式アルキル基、芳香族アルキル基、アリール基、置換ア
リール基、アルケニル基、アルキニル基、複素環基を示
し、Bは「一価の陽電荷」を有する置換基を示すが、本
発明はそれらに限定されるものではない。
【0032】前記一般式(2)において、R21、R22
23、R24、R25は置換基を表し、但しR21〜R25のう
ち、少なくとも一つはアミノ基または置換アミノ基であ
るが、好ましくはアルキル基、置換アルキル基、環式ア
ルキル基、アリール基、置換アリール基、アルケニル
基、アルキニル基等の置換基、またはヘテロ原子或はそ
れを有する置換基であって、R21〜R25のうち、少なく
とも一つがアミノ基または置換アミノ基であることを示
す。また、R26、R27、R28、R29、R30は置換基を表
し、但しR26〜R30のうち、少なくとも一つはアミノ基
または置換アミノ基であるが、好ましくはアルキル基、
置換アルキル基、環式アルキル基、アリール基、置換ア
リール基、アルケニル基、アルキニル基等の置換基、ヘ
テロ原子或はそれを有する置換基を示し、R26〜R30
うち、少なくとも一つがアミノ基または置換アミノ基で
あることを示すが、本発明はそれらに限定されるもので
はない。
【0033】前記一般式(3)において、R31〜R36
置換基を表し、但しR31〜R36のうち、少なくとも一つ
は炭素数が5〜60の置換基であり、好ましくはR31
36は水素原子、アルキル基、置換アルキル基、環式ア
ルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基で
あり、より好ましくはアルキル基、置換アルキル基、環
式アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル
基である。より好ましくはR31〜R33、およびR34〜R
36の各々少なくとも1つの炭素数が5以上60以下の置
換基であり、0≦n≦4、0≦m≦4である。また、R
33およびR36はヘテロ原子又はヘテロ原子を含む置換基
であってもよいが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0034】一般式(3)におけるR31〜R36におい
て、アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、
プロピル基、iso−プロピル基、ブチル基、iso−
ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル
基、iso−ペンチル基、t−ペンチル基、ヘキシル
基、へプチル基、オクチル基、ヘキサデシル基等のアル
キル基が、置換アルキル基としては、例えば、2−ヒド
ロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒド
ロキシブチル基、2−アセトキシエチル基、カルボキメ
チル基、2−カルボキシエチル基、3−カルボキシプロ
ピル基、2−スルホエチル基、3−スルホプロピル基、
4−スルホブチル基、3−スルフェイトプロピル基、4
−スルフェイトブチル基、N−(メチルスルホニル)カ
ルバミルメチル基、3−(アセチルスルファミル)プロ
ピル基、4−(アセチルスルファミル)ブチル基等が、
環式アルキル基としては、例えばシクロヘキシル基等が
あげられる。しかし、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0035】一般式(3)におけるヘテロ原子を含む基
としてはヒドロキシル基、メルカプト基、フルオロ基、
クロロ基、ブロモ基、ヨード基等があげられる。しか
し、本発明はこれらに限定されるものではない。これら
一般式(3)に示される化合物は、アニリン誘導体とク
ロコン酸をDyes and Pigments 9
(1988),p85−107に記載の方法で反応させ
ることにより容易に合成することが出来る。
【0036】前記一般式(4)において、R41〜R46
置換基を表し、但しR41〜R46のうち、少なくとも一つ
は炭素数が5〜60の置換基であり、好ましくはR41
46は水素原子、アルキル基、置換アルキル基、環式ア
ルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基で
あり、より好ましくはアルキル基、置換アルキル基、環
式アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル
基である。より好ましくはR41〜R43、およびR44〜R
46の少なくとも1つの炭素数が5以上60以下の置換基
であり、0≦n≦4、0≦m≦4である。また、R43
よびR46はヘテロ原子又はヘテロ原子を含む置換基であ
ってもよいが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0037】一般式(4)におけるR41〜R46におい
て、アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、
プロピル基、iso−プロピル基、ブチル基、iso−
ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル
基、iso−ペンチル基、t−ペンチル基、ヘキシル
基、へプチル基、オクチル基、ヘキサデシル基等のアル
キル基が、置換アルキル基としては、例えば、2−ヒド
ロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒド
ロキシブチル基、2−アセトキシエチル基、カルボキシ
メチル基、2−カルボキシエチル基、3−カルボキシプ
ロピル基、2−スルホエチル基、3−スルホプロピル
基、4−スルホブチル基、3−スルフェイトプロピル
基、4−スルフェイトブチル基、N−(メチルスルホニ
ル)カルバミルメチル基、3−(アセチルスルファミ
ル)プロピル基、4−(アセチルスルファミル)ブチル
基等が、環式アルキル基としては、例えばシクロヘキシ
ル基等が挙げられる。しかし、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
【0038】一般式(4)におけるヘテロ原子を含む基
としてはヒドロキシル基、メルカプト基、フルオロ基、
クロロ基、ブロモ基、ヨード基等が挙げられる。しか
し、本発明はこれらに限定されるものではない。前記一
般式〔I〕において、R11、R12はアルキル基、アリー
ル基または複素環基を表すが、アルキル基(例えば、メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、オク
チル基、2−エチルヘキシル基、2−ヘキシルオクチル
基、メトキシエチル基、4−スルホブチル基、ベンジル
基、シクロヘキシル基、アリル基等)、アリール基(例
えば、フェニル基、4−メトキシフェニル基、2−ナフ
チル基等)または複素環基(例えば、2−ピリジル基、
2−ピラニル基、2−フラニル基等)を表し、R13、R
14は水素原子または置換基(例えば、メチル基、メトキ
シ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基、
ニトロ基、メトキシカルボニル基等)を表し、R15、R
16は置換基(例えば、メチル基、メトキシ基、ハロゲン
原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基、ニトロ基、メト
キシカルボニル基、ジメチルアミノ基等)を表し、n1
1、n12は0以上6以下の整数を表す。
【0039】一般式〔I〕においてR11、R12はアルキ
ル基であることが好ましく、2−ヘキシルオクチル基の
ように分岐したアルキル基であることがより好ましい。
13、R14は水素原子であることが好ましい。n11、
n12は0または1であることが好ましく、0であるこ
とがより好ましい。以下に一般式(1)〜(4)、
〔I〕で表される染料の具体例を示すが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。
【0040】
【化11】
【0041】
【化12】
【0042】
【化13】
【0043】
【化14】
【0044】
【化15】
【0045】
【化16】
【0046】
【化17】
【0047】
【化18】
【0048】
【化19】
【0049】
【化20】
【0050】
【化21】
【0051】
【化22】
【0052】
【化23】
【0053】
【化24】
【0054】
【化25】
【0055】
【化26】
【0056】
【化27】
【0057】
【化28】
【0058】
【化29】
【0059】
【化30】
【0060】
【化31】
【0061】本発明において、固体分散状染料とは粒子
の平均体積を同体積の球に換算したときの球の半径(以
下、換算半径とも言う)が1000nm以下の染料を言
う。光散乱が少ない点で換算半径が200nm以下であ
ることが好ましく、換算半径が100nm以下であるこ
とが最も好ましい。本発明において、分子分散状染料と
は、固体状でなく、実質的に分子単位で独立に存在して
いる染料を言い、溶液状や分子単位でバインダー、ラテ
ックス等の分散媒に分散された状態を例に挙げることが
できる。染料を溶液状で本発明に用いる場合、溶媒は高
沸点溶媒であることが好ましい。高沸点溶媒は沸点が1
00℃以上の溶媒であり、好ましくは沸点が120℃以
上の溶媒であり、最も好ましくは沸点が140℃以上の
溶媒である。分散媒には特に制限は無く、水やゼラチ
ン、ポリビニルピロリドン等のポリマー、それらの混合
物等を挙げることができる。
【0062】一般式(1)〜(4)、〔I〕で表される
染料(以下、本発明の染料ともいう)は、ハロゲン化銀
写真感光材料の感光性層または非感光性層に分子分散状
で含まれることができる。ここで分子分散状とは、化合
物が乳剤層やその他の親水性コロイド層に均一に溶解さ
れて分散した状態であり、好ましくは透過型電子顕微鏡
(TEM)で10万倍の倍率で観察しても染料の固体が
検出されない状態のことをいう。
【0063】本発明の染料の分散方法は以下の方法で可
能であり、本発明の高沸点溶媒分散物は同様の方法で作
製できる。例えば化合物をオイル、すなわち実質的に水
不溶で沸点が160℃以上の高沸点溶媒に溶解した液を
親水性コロイド溶液に加えて分散する方法。この高沸点
溶媒としては、米国特許第2,322,027号に記載
されているような、例えばフタール酸アルキルエステル
(ジブチルフタレート、ジオクチルフタレートなど)、
リン酸エステル(ジフェニルフォスフェート、トリフェ
ニルフォスフェート、トリクレジルフォスフェート、ジ
オクチルブチルフォスフェート)、クエン酸エステル
(例えば、アセチルクエン酸トリブチル)、安息香酸エ
ステル(例えば安息香酸オクチル)、アルキルアミド
(例えば、ジエチルラウリルアミド)、脂肪酸エステル
類(例えば、ジブトキシエチルサクシネート、ジエチル
アゼレート)、トリメシン酸エステル類(例えば、トリ
メシン酸トリブチル)などが使用できる。また、沸点約
30℃ないし約150℃の有機溶媒、例えば酢酸エチ
ル、酢酸ブチルの如き低級アルキルアセテート、プロピ
オン酸エチル、2級ブチルアルコール、メチルイソブチ
ルケトン、β−エトキシエチルアセテート、メチルセロ
ソルブアセテートや水に溶解しやすい溶媒、例えばメタ
ノールやエタノール等のアルコールを用いて染料を溶解
し、高沸点溶媒に添加することもできる。ここで、染料
と高沸点溶媒との使用比率としては10〜1/10(重
量比)が好ましいが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0064】本発明に用いられる支持体としては、例え
ばプラスチック等のシート、フィルム、板等が挙げられ
るが、特に制限はない。プラスチックとしては、熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂が使用でき、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート等のポリエステル樹脂、トリアセチ
ルセルロース、ブチルセルロース等のセルロース樹脂、
ポリスチレン、ポリウレタン、塩化ビニル、アクリル樹
脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。光学用途へ
使用するためには透明なプラスチックが好ましい。また
その屈折率は、好ましくは1.3〜1.75、より好ま
しくは1.45〜1.65程度のものが良い。支持体部
の厚みは用途によって異なるが、25〜5000μmが
好ましい。
【0065】本発明中の赤外線吸収要素は、溶剤可溶性
樹脂の溶剤溶解液中にクロコニウム化合物を溶解させた
ものを加工することによって得られる。溶剤としては、
例えばトルエン、キシレン等のベンゼン系溶剤、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤があげられ
る。溶剤中の樹脂やクロコニウム化合物の量は目的に応
じ適宜定められる。加工方式は特に限定されるものでは
ないが、煉込み法、メイヤーバーコート、マイクログラ
ビアコート、グラビアコート、ディップコート等が用い
られる。
【0066】本発明の赤外線吸収要素は種々の用途に使
用可能であるが、好ましい用途の1つにプラズマディス
プレイが挙げられる。プラズマディスプレイパネルは特
開平5−299020に開示の方法を用いて製造するこ
とが可能である。プラズマディスプレイパネルに本発明
の赤外線吸収要素を搭載する場合は、通常赤外線吸収要
素を発光層より観察者からみて前面に設ける。設ける方
法としては、例えば赤外線吸収要素をモジュールにはめ
込む方法、粘着剤を用いてパネルの前面ガラス基板等に
直接貼り合わせる方法等が採用しうる。
【0067】本発明のプラズマディスプレイは、強度の
近赤外線を発するため、近赤外領域である800〜10
00nmの波長領域の光をカットする必要がある。例え
ば、少なくとも820nmにおける光線透過率を10%
以下、さらに好ましくは5%以下にすることが好まし
い。近赤外線カットには、本発明の赤外線吸収要素を用
いることができる。また、要素の厚みを制御することに
より可視光線透過率、近赤外線の透過率、色目をある範
囲で変化させることができる。可視光線透過率が低い
と、ディスプレイ設置時に画像の鮮明さが低下するた
め、フィルターの可視光線透過率は高い程良く、少なく
とも50%以上、好ましくは55%以上必要である。
【0068】光学フィルターの色目は、ディスプレイの
コントラスト等に大きく影響する。本発明の用途の光学
フィルターにおいては、赤紫不透過による緑色は不適で
あり、ニュートラルグレー、または、赤黄不透過による
ブルーであることが要求される。このための色目や、可
視光線透過率、近赤外線の透過率の制御は、一般に多層
積層である方が光学的に設計しやすい。
【0069】本発明のハロゲン化銀感光材料に含有され
るハロゲン化銀粒子はハロゲン化銀乳剤粒子内部のハロ
ゲン化銀組成に特に制限はないが、沃臭化銀粒子の場合
には、コア/シェル構造を有することが好ましい。コア
相の沃化銀含有率は10mol%以上であることが好ま
しく、20mol%以上が更に好ましい。また、最外部
のシェル層の沃化銀含有率は10mol%以下であるこ
とが好ましく、5mol%以下が更に好ましい。この様
なハロゲン化銀粒子の組成を分析する方法としては、例
えば特開平4−142531号に記載の方法を参考にで
きる。
【0070】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は粒
子間の沃化銀含有率がより均一になっていることが好ま
しい。写真業界で一般的に用いられるXMA法によって
個々のハロゲン化銀粒子の平均沃化銀含有率を測定した
とき、測定値の相対標準偏差が20%以下であることが
好ましい。更に好ましくは、15%以下、最も好ましく
は5%以上〜12%以下である。
【0071】ここに相対標準偏差とは、例えば少なくと
も100個のハロゲン化銀乳剤の沃化銀含有率を測定し
た際の沃化銀含有率の標準偏差をそのときの平均沃化銀
含有率で除した値×100である。本発明に用いられる
ハロゲン化銀乳剤は、単分散性のハロゲン化銀乳剤であ
ることが好ましい。
【0072】本発明において、単分散性のハロゲン化銀
乳剤とは、平均粒径dを中心に±20%の粒径範囲内に
含まれるハロゲン化銀重量が全ハロゲン化銀重量の70
%以上であるものが好ましく、より好ましくは80%以
上、更に好ましくは90%以上100%以下である。こ
こに平均粒径dは、粒径diを有する粒子の頻度niと
di3との積ni×di3が最大になるときの粒径diと
定義する(有効数字3桁、最小数字は4捨5入とす
る)。
【0073】ここでいう粒径とは、粒子の投影像を同面
積の円像に換算したときの直径である。粒径は、例えば
前記粒子を電子顕微鏡で1万倍乃至5万倍に拡大して投
影し、そのプリント上の粒子直径又は投影時の面積を測
定することによって得ることができる(測定粒子個数は
無差別に100個以上あることとする)。本発明の特に
好ましい高度の単分散乳剤は、 (粒径標準偏差/平均粒径)×100=分布の広さ
(%) によって定義した分布の広さが20%以下のものであ
り、更に好ましくは5%以上15%以下のものである。
【0074】ここに粒径測定方法は前記の測定方法に従
うものとし、平均粒径は算術平均とする。 平均粒径=Σdini/Σni 本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤の平均粒径は0.
1〜10.0μmであることが好ましく、更に好ましく
は0.2〜5.0μm、最も好ましくは0.3〜3.0
μmである。
【0075】本発明に好ましく用いられるハロゲン化銀
が平均アスペクト比2以上の平板状ハロゲン化銀粒子を
含有することが好ましく、該平均アスペクト比は3以上
20以下がより好ましい。本発明でいう平均アスペクト
比は乳剤粒子の平均直径と平均厚みの比として求められ
るものであり、その具体的な定義及び測定法は、特開昭
63−106746号、同63−316847号、特開
平2−193138号において開示されたものと同様で
ある。
【0076】又、上記ハロゲン化銀はAgBrIである
ことが好ましい。本発明によるハロゲン化銀乳剤はハロ
ゲン化銀粒子を生成、成長させる液相中のpAgとp
H、温度と撹拌等を所定のパターンに制御すること、塩
化ナトリウム、臭化カリウム、沃化カリウムなどのハロ
ゲン化物、硝酸銀の添加を制御する、ダブルジェット法
による乳剤製造装置により製造される。又、本発明にお
いては実質的に非感光性のハロゲン化銀粒子(好ましく
は平均径が0.01〜0.2μmの微粒子乳剤)を、保
護層、中間層等に用いることによって効を奏する。特に
感光材料の総塗布銀量に対する非感光性ハロゲン化銀の
割合が、9%以上15%以下であることが好ましい。
【0077】実質的に非感光性とは感光性乳剤層に存在
する最低感度の粒子の1/50以下の感度を言う。本発
明において広い露光ラチチュードを得るために同一構成
層内に粒径、或いはハロゲン化物組成の異なるハロゲン
化銀乳剤を任意の割合で混合使用することができる。
【0078】混合使用される粒径の異なるハロゲン化銀
粒子としては、平均粒径が0.2〜2.0μmの最大平
均粒径を有するハロゲン化銀粒子と平均粒径が0.05
〜1.0μmの最小平均粒径を有するハロゲン化銀粒子
の組み合わせが好ましく、更に中間の平均粒径を有する
ハロゲン化銀粒子を1種以上組み合わせてもよい。又、
最大平均粒径のハロゲン化銀粒子の平均粒径が、最小平
均粒径のハロゲン化銀粒子の平均粒径の1.5〜40倍
であることが好ましい。
【0079】本発明において、ガンマ値(階調度)は、
各々、白色、分解露光後現像した試料をステータスMフ
ィルターを用いて測定し、得られた特性曲線のDmin
+0.3からΔlogE=1.0の露光域における傾き
を求めて得ることができる。本発明における好ましいガ
ンマ値は、0.70以上1.50以下であり、より好ま
しくは、0.85以上1.35以下である。
【0080】本発明の感光材料において、非感光性層に
可視光吸収染料を含有させてもよい。非感光性層に含有
される可視光吸収染料は、水溶性染料、油溶性染料、ア
ルカリ可溶性染料や、固体微粒子分散による方法で添加
する染料等の他に、イエローコロイド銀やマゼンタコロ
イド銀等の微粒子コロイド銀でも良い。また、増感色素
や増感色素を吸着させたハロゲン化銀粒子でも良く、上
記の何れかの染料、コロイド銀等の内、少なくとも1
つ、もしくは、それ以上を組み合わせて使用することが
出来る。
【0081】本発明に用いられる水溶性染料としては、
通常のカラー感光材料に用いられる公知のものが利用で
きる。中でもオキソノール系、メロシアニン系、ベンジ
リデン系、アントラキノン系、シアニン系、スチリル
系、アゾ系、ヘミオキソノール系等の染料が好ましく、
特にスルホ基、カルボキシル基等の酸性基を有するもの
が好ましい。
【0082】更に本発明においては、水溶性染料の水溶
液での極大吸収波長が420〜480nmあるいは52
0〜580nm、あるいは600〜680nmの範囲に
あるものが好ましい。特に好ましい水溶性染料は、特開
平10−148919に開示されている。本発明の感光
材料には種々の色素形成カプラーを使用することができ
る。
【0083】本発明においてカプラーとは、未反応のも
のは実質的に色相をもたず、発色現像により、発色現像
主薬の酸化体とのカップリングによってイエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラック等の色素画像を形成するイエロ
ーカプラー、マゼンタカプラー、シアンカプラー、ブラ
ックカプラー等が含まれる。具体的にはリサーチ・ディ
スクロージャー(RD)に記載の下記のものが挙げられ
る。
【0084】 RD308119 RD17643&RD18716 イエローカプラー 1001VII−D項 VIIC−G項 マゼンタカプラー 同上 同上 シアンカプラー 同上 同上 DIRカプラー 1001VII−F項 VIIF項 BARカプラー 1002VII−F項 本発明において黒色色素画像形成型カプラーとは、所謂
ブラックカプラーとも呼ばれる、発色現像主薬の酸化体
とのカップリングによって黒色色素画像を形成するもの
である。黒色色素画像形成型カプラーとしては、特開昭
52−42725号、特公昭57−49891号、同5
8−9938号、同58−10737号等に示されるm
−アミノフェノール化合物、特公昭57−49892
号、同59−46378号に示されるピラゾロン化合
物、特公昭63−59126号に示されるレゾルシン化
合物、特公平3−369号に示されるレゾルシノール化
合物、特開昭55−149943号に示されるヒドロキ
シナフタレン化合物等があり、これらのいずれも利用す
ることができる。
【0085】特に好ましい黒色色素画像形成型カプラー
は、m−アミノフェノール化合物であり、特公昭57−
49891号の例示化合物(1)〜(82)のものが有
用である。また本発明においては、ブラックカプラーに
よって、或いはイエロー、マゼンタ、シアンカプラーの
混合によって白黒画像を得るほかに、レッド(赤発色)
カプラーとブルー(青発色)カプラーの混合によって白
黒画像を得ることもできる。レッドカプラーの具体例と
しては、活性メチレン基にシアノ基が結合したケトメチ
ン型カプラーがあり、ブルーカプラーの具体例として
は、6位にトリフロロメチル基、スルホニルメチル基の
ような電子吸引基を有するピラゾロアゾール型カプラー
がある。
【0086】本発明において、可視光から赤外光までに
感光する様に色増感されたハロゲン化銀を用いることが
できる。これは、400nmより長波の可視光域(青光
〜緑光〜赤光)および1000nmより短い近赤外光域
に感度を有するハロゲン化銀乳剤である。これは赤外感
性ハロゲン化銀乳剤単独でもよいし、青感性ハロゲン化
銀乳剤、緑感性ハロゲン化銀乳剤、赤感性ハロゲン化銀
乳剤をある比率で混合してもよい。また、一つのハロゲ
ン化銀乳剤に対して、赤外感性増感色素の他に青感性増
感色素、緑感性増感色素、赤感性増感色素を添加して赤
外感性の他に可視光域の感度を高めたハロゲン化銀乳剤
としてもよい。
【0087】本発明において、ハロゲン化銀乳剤を色増
感する増感色素については、青感性、緑感性、赤感性増
感色素としては、RD308119 996 IV A,
A−J、RD17643 23−24、RD18716
648−9等に記載されている通常のカラーネガ用増
感色素が好ましいものとして挙げられる。本発明に用い
られる他のハロゲン化銀乳剤は、リサーチ・ディスクロ
ージャー308119に記載されているものを用いるこ
とができる。
【0088】以下に記載箇所を示す。 本発明においてハロゲン化銀乳剤は物理熟成、本発明に
よる化学熟成、分光増感を行った乳剤を使用する。この
ような工程で使用される添加剤としてはRD1764
3、同18716、同308119に記載されている。
以下に記載箇所を示す。 項 目 RD308119 RD17643 RD18716 分光増感剤 996IVA.A−J 23−24 648−9 強色増感剤 996IVA−E,J 23−24 648−9 カブリ防止剤 998VI 24−25 649 安定剤 998VI 24−25 649 色濁り防止剤 1002VII−I項 25 650 色素画像安定剤 1001VII−J項 25 増白剤 998V 24 光吸収剤 1003VIII 25〜26 光散乱剤 1003VIII フィルター染料 1003VIII 25〜26 バインダー 1003IX 26 651 スタチック防止剤1006XIII 27 650 硬膜剤 1004X 26 651 可塑剤 1006XII 27 650 潤滑剤 1006XII 27 650 活性剤・塗布助剤1005XI 26〜27 650 マット剤 1007XVI 現像剤(感光材料中に含有) 1011 XX−B項 本発明には種々のカプラーを使用することができ、その
具体例は前記RDに記載されている。以下に関連ある記
載箇所を示す。 項 目 RD308119 RD17643&RD18716 カラードカプラー 1002VII−G項 VIIG項 DIRカプラー 1001VII−F項 VIIF項 BARカプラー 1002VII−F項 その他の有用残基放出カプラー 1001VII−F項 アルカリ可溶カプラー 1001VII−E項 本発明に使用する添加剤は、RD308119XIVに記
載されている分散法などにより、添加することができ
る。本発明においては前述RD17643、28頁、R
D18716、647〜8頁及びRD308119のXI
Xに記載されている支持体を使用することができる。
【0089】本発明の感光材料には、前述RD3081
19VII−K項に記載されているフィルター層や中間層
等の補助層を設けることができる。本発明の感光材料
は、前述RD308119VII−K項に記載されている
順層、逆層、ユニット構成等の様々な層構成をとること
ができる。本発明は、種々の感光材料に適用することが
できる。
【0090】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に特に
制限は無いが、赤外光に分光増感されている場合に残色
ステインが少ないという本発明の効果が特に顕著に得ら
れる。本発明は近赤外領域に分光増感された感光材料に
適用することが好ましく、分光増感極大波長が730〜
830nmの近赤外感光性の感光材料に適用すると鮮鋭
性を特に大幅に改良することができてより好ましい。
【0091】本発明をレーザー光を用いて露光するハロ
ゲン化銀写真感光材料に適用すると鮮鋭性が高く特に好
ましい。本発明のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
には特に制限は無く、コダック社指定のC−41処理等
の溶液を用いた処理でもよく、熱現像でもよい。処理液
の作製、管理の手間がいらず、短時間で処理できる点で
熱現像を適用することがより好ましい。本発明を支持体
上に有機銀塩、バインダーを含有する熱現像ハロゲン化
銀写真感光材料に適用すると、残色ステインが少ないと
いう本発明の効果が特に顕著に得られて好ましい。
【0092】溶液による処理を適用する場合、C−41
処理の他、コニカ社製CPK−2−22処理等を好まし
く適用することができる。現像は特に制限は無いが、タ
ンク内の処理液に浸漬しても良いし、処理液を感光材料
に吹き付けたり、塗り付けたりしても良い。一般式1で
表される染料を含有するハロゲン化銀写真感光材料を二
次露光しながら反転現像するハロゲン化銀写真感光材料
の処理方法に適用すると、鮮鋭性の良好な画像が得られ
る他、安定な写真特性が得られて好ましい。
【0093】本発明の染料を感光材料に添加する際は塗
布によることが有利であり、固体分散状染料または分子
分散状染料をゼラチンやポリマー等のバインダーと混合
して塗布することが好ましい。固体分散状染料を用いる
と、鮮鋭性改良効果が特に大きく、かつ残色ステインが
特に少なくて好ましい。とりわけ、液体の現像液を用い
る現像処理を施す場合には残色ステインが少なくて好ま
しい。
【0094】本発明を観賞用の感光材料に適用すると残
色ステインが少なくて好ましい。熱現像処理法を用いて
写真画像を形成する熱現像感光材料は、例えば米国特許
第3152904号、3457075号、及びD.モー
ガン(Morgan)とB.シェリー(Shely)に
よる「熱によって処理される銀システム(Therma
lly Processed Silver Syst
ems)」(イメージング・プロセッシーズ・アンド・
マテリアルズ(Imaging Processes
and Materials)Neblette 第8
版、スタージ(Sturge)、V.ウォールワース
(Walworth)、A.シェップ(Shepp)編
集、第2頁、1969年)に開示されている。
【0095】本発明は有機銀塩を含む感光材料に好まし
く適用することができる。有機銀塩は還元可能な銀源で
あり、還元可能な銀イオン源を含有する有機酸及びヘテ
ロ有機酸の銀塩、特に長鎖(10〜30、好ましくは1
5〜25の炭素原子数)の脂肪族カルボン酸塩及び含窒
素複素環塩が好ましい。配位子が、4.0〜10.0の
銀イオンに対する総安定定数を有する有機又は無機の銀
塩錯体も有用である。好適な銀塩の例は、Resear
ch Disclosure第17029及び2996
3に記載されており、次のものがある:有機酸の銀塩
(例えば、没食子酸、シュウ酸、ベヘン酸、ステアリン
酸、パルミチン酸、ラウリン酸等の銀塩);銀のカルボ
キシアルキルチオ尿素塩(例えば、1−(3−カルボキ
シプロピル)チオ尿素、1−(3−カルボキシプロピ
ル)−3,3−ジメチルチオ尿素等の銀塩);アルデヒ
ドとヒドロキシ置換芳香族カルボン酸とのポリマー反応
生成物の銀錯体(例えば、アルデヒド類(ホルムアルデ
ヒド、アセトアルデヒド、ブチルアルデヒド等)と、ヒ
ドロキシ置換芳香族カルボン酸類(例えば、サリチル
酸、安息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、5,5
−チオジサリチル酸)とのポリマー反応生成物の銀錯
体);チオエン類の銀塩又は錯体(例えば、3−(2−
カルボキシエチル)−4−ヒドロキシメチル−4−(チ
アゾリン−2−チオエン、及び3−カルボキシメチル−
4−チアゾリン−2−チオエン等の銀塩又は錯体);イ
ミダゾール、ピラゾール、ウラゾール、1,4−チアゾ
ール、1−H−テトラゾール、3−アミノ−5−ベンジ
ルチオ−1,2,4−トリアゾール及びベンゾトリアゾ
ールから選択される窒素酸と銀との錯体また塩;サッカ
リン、5−クロロサリチルアルドキシム等の銀塩;及び
メルカプチド類の銀塩。好ましい銀源はベヘン酸銀であ
る。有機銀塩は好ましくは銀量として3g/m2以下で
含有せしめる。更に好ましくは2g/m2以下である。
【0096】有機銀塩化合物は、水溶性銀化合物および
銀と錯形成する化合物を混合することにより得られる
が、正混合法、逆混合法、同時混合法、特開平9−12
7643号に記載されている様なコントロールドダブル
ジェット法等が好ましく用いられる。ハロゲン化銀粒子
には特に制限は無いが、画像形成後の白濁を低く抑える
ため、及び良好な画質を得るために平均粒子サイズが小
さい方が好ましく、平均粒子サイズが0.20μm以
下、より好ましくは0.03μm〜0.15μm、特に
0.03μm〜0.11μmが好ましい。ここでいう粒
子サイズとは、ハロゲン化銀粒子が立方体或いは八面体
のいわゆる正常晶である場合には、ハロゲン化銀粒子の
稜の長さをいう。又、正常晶でない場合、例えば球状、
棒状、或いは平板状の粒子の場合には、ハロゲン化銀粒
子の体積と同等な球を考えたときの直径をいう。
【0097】ハロゲン化銀粒子の形状については特に制
限はないが、ミラー指数〔100〕面の占める割合が高
いことが好ましく、この割合が50%以上、更には70
%以上、特に80%以上であることが好ましい。ミラー
指数〔100〕面の比率は増感色素の吸着における〔1
11〕面と〔100〕面との吸着依存性を利用したT.
Tani,J.Imaging Sci.,29,16
5(1985)により求めることができる。
【0098】用いるハロゲン化銀粒子のハロゲン組成と
しては特に制限はなく、塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化
銀、臭化銀、沃臭化銀、沃化銀のいずれであってもよ
い。本発明に用いられる写真乳剤は、P.Glafki
des著Chimie et Physique Ph
otographique(Paul Montel社
刊、1967年)、G.F.Duffin著 Phot
ographic Emulsion Chemist
ry(The Focal Press刊、1966
年)、V.L.Zelikman et al著Mak
ing and Coating Photograp
hic Emulsion(The Focal Pr
ess刊、1964年)等に記載された方法を用いて調
製することができる。即ち、酸性法、中性法、アンモニ
ア法等のいずれでもよく、又可溶性銀塩と可溶性ハロゲ
ン塩を反応させる形成としては、片側混合法、同時混合
法、それらの組合せ等のいずれを用いてもよい。このハ
ロゲン化銀はいかなる方法で画像形成層に添加されても
よく、このときハロゲン化銀は還元可能な銀源に近接す
るように配置する。又、ハロゲン化銀は有機酸銀とハロ
ゲンイオンとの反応による有機酸銀中の銀の一部又は全
部をハロゲン化銀に変換することによって調製してもよ
いし、ハロゲン化銀を予め調製しておき、これを有機銀
塩を調製するための溶液に添加してもよく、又はこれら
の方法の組み合わせも可能であるが、後者が好ましい。
一般にハロゲン化銀は有機銀塩に対して0.75〜30
重量%の量で含有することが好ましい。
【0099】ハロゲン化銀には、元素周期律表の6族〜
10族に属する金属のイオン又は錯体イオンを含有する
ことが好ましい。上記の金属としては、W、Fe、C
o、Ni、Cu、Ru、Rh、Pd、Re、Os、I
r、Pt、Auが好ましい。これらの金属のイオン又は
錯体イオンは一種類でもよいし、同種の金属及び異種の
金属を二種以上併用してもよい。これらの金属のイオン
又は錯体イオンの含有量としては、一般的にはハロゲン
化銀1モル当たり1×10-9〜1×10-2モルが適当で
あり、好ましくは1×10-8〜1×10-4モルである。
これらの金属のイオン又は錯体イオンを提供する化合物
は、ハロゲン化銀粒子形成時に添加し、ハロゲン化銀粒
子中に組み込まれることが好ましく、ハロゲン化銀粒子
の調製、つまり核形成、成長、物理熟成、化学増感の前
後のどの段階で添加してもよいが、特に核形成、成長、
物理熟成の段階で添加するのが好ましく、更には核形
成、成長の段階で添加するのが好ましく、最も好ましく
は核形成の段階で添加する。添加に際しては、数回に渡
って分割して添加してもよく、ハロゲン化銀粒子中に均
一に含有させることもできるし、特開昭63−2960
3号、特開平2−306236号、同3−167545
号、同4−76534号、同6−110146号、同5
−273683号等に記載されている様に粒子内に分布
を持たせて含有させることもできる。
【0100】本発明は赤外感光材料に好ましく適用する
事ができる。赤外感光材料は赤外領域のみに感度を有す
る物でもよく、赤外領域以外に可視の3原色に相当する
1つ以上の領域に感度を有してもよい。本発明を赤外感
光材料に適用すると製造工程や自現機中で赤外センサー
によるカブリの発生を防止することができて好ましい。
【0101】本発明は熱現像感光材料にも好適に適用で
きる。本発明を熱現像感光材料に適用する場合には還元
剤を内蔵させることが好ましい。好適な還元剤の例は、
米国特許第3,770,448号、同第3,773,5
12号、同第3,593,863号、及びResear
ch Disclosure第17029及び2996
3に記載されており、例えば次のものを挙げる事ができ
る。アミノヒドロキシシクロアルケノン化合物(例え
ば、2−ヒドロキシピペリジノ−2−シクロヘキセノ
ン);還元剤の前駆体としてアミノリダクトン類(re
ductones)エステル(例えば、ピペリジノヘキ
ソースリダクトンモノアセテート);N−ヒドロキシ尿
素誘導体(例えば、N−p−メチルフェニル−N−ヒド
ロキシ尿素);アルデヒド又はケトンのヒドラゾン類
(例えば、アントラセンアルデヒドフェニルヒドラゾ
ン);ホスファーアミドフェノール類;ホスファーアミ
ドアニリン類;ポリヒドロキシベンゼン類(例えば、ヒ
ドロキノン、t−ブチル−ヒドロキノン、イソプロピル
ヒドロキノン及び(2,5−ジヒドロキシ−フェニル)
メチルスルホン);スルフヒドロキサム酸類(例えば、
ベンゼンスルフヒドロキサム酸);スルホンアミドアニ
リン類(例えば、4−(N−メタンスルホンアミド)ア
ニリン);2−テトラゾリルチオヒドロキノン類(例え
ば、2−メチル−5−(1−フェニル−5−テトラゾリ
ルチオ)ヒドロキノン);テトラヒドロキノキサリン類
(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリ
ン);アミドオキシン類;アジン類(例えば、脂肪族カ
ルボン酸アリールヒドラザイド類とアスコルビン酸の組
み合わせ);ポリヒドロキシベンゼンとヒドロキシルア
ミンの組み合わせ、リダクトン及び/又はヒドラジン;
ヒドロキサン酸類;アジン類とスルホンアミドフェノー
ル類の組み合わせ;α−シアノフェニル酢酸誘導体;ビ
ス−β−ナフトールと1,3−ジヒドロキシベンゼン誘
導体の組み合わせ;5−ピラゾロン類;スルホンアミド
フェノール還元剤;2−フェニルインダン−1,3−ジ
オン等;クロマン;1,4−ジヒドロピリジン(例え
ば、2,6−ジメトキシ−3,5−ジカルボエトキシ−
1,4−ジヒドロピリジン);ビスフェノール類(例え
ば、ビス(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メチ
ルフェニル)メタン、ビス(6−ヒドロキシ−m−ト
リ)メシトール(mesitol)、2,2−ビス(4
−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、4,5
−エチリデン−ビス(2−t−ブチル−6−メチル)フ
ェノール)、紫外線感応性アスコルビン酸誘導体及び3
−ピラゾリドン類。中でも特に好ましい還元剤はヒンダ
ードフェノール類である。還元剤の使用量は好ましくは
銀1モル当り1×10-2〜10モル、特に1×10-2
1.5モルである。
【0102】本発明の感光材料に好適なバインダーは透
明又は半透明で、一般に無色であり、天然ポリマー合成
樹脂やポリマー及びコポリマー、その他フィルムを形成
する媒体、例えば:ゼラチン、アラビアゴム、ポリ(ビ
ニルアルコール)、ヒドロキシエチルセルロース、セル
ロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、
ポリ(ビニルピロリドン)、カゼイン、デンプン、ポリ
(アクリル酸)、ポリ(メチルメタクリル酸)、ポリ
(塩化ビニル)、ポリ(メタクリル酸)、コポリ(スチ
レン−無水マレイン酸)、コポリ(スチレン−アクリロ
ニトリル)、コポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリ
(ビニルアセタール)類(例えば、ポリ(ビニルホルマ
ール)及びポリ(ビニルブチラール))、ポリ(エステ
ル)類、ポリ(ウレタン)類、フェノキシ樹脂、ポリ
(塩化ビニリデン)、ポリ(エポキシド)類、ポリ(カ
ーボネート)類、ポリ(ビニルアセテート)、セルロー
スエステル類、ポリ(アミド)類がある。親水性でも非
親水性でもよい。
【0103】本発明においては、感光性層のバインダー
量が1〜6g/m2であることが好ましい。さらに好ま
しくは1.7〜5g/m2である。本発明においては、
感光性層側にマット剤を含有することが好ましく、ポリ
マーマット剤又は無機マット剤を乳剤層側の全バインダ
ーに対し、重量比で0.5〜10%含有することが好ま
しい。本発明において用いられるマット剤の材質は、有
機物及び無機物のいずれでもよい。
【0104】本発明を適用する感光材料にはヒドラジン
化合物を含有させることが可能である。本発明に用いら
れる好ましいヒドラジン化合物としてはリサーチ・ディ
スクロージャー23516(1983年11月号、P.
346)およびそこに引用された文献の他、米国特許第
4,080,207号、同4,269,929号、同
4,276,364号、同4,278,748号、同
4,385,108号、同4,459,347号、同
4,478,928号、同4,560,638号、同
4,686,167号、同4,912,016号、同
4,988,604号、同4,994,365号、同
5,041,355号、同5,104,769号、英国
特許第2,011,391B号、欧州特許第217,3
10号、同301,799号、同356,898号、特
開昭60−179734号、同61−170733号、
同61−270744号、同62−178246号、同
62−270948号、同63−29751号、同63
−32538号、同63−104047号、同63−1
21838号、同63−129337号、同63−22
3744号、同63−234244号、同63−234
245号、同63−234246号、同63−2945
52号、同63−306438号、同64−10233
号、特開平1−90439号、同1−100530号、
同1−105941号、同1−105943号、同1−
276128号、同1−280747号、同1−283
548号、同1−283549号、同1−285940
号、同2−2541号、同2−77057号、同2−1
39538号、同2−196234号、同2−1962
35号、同2−198440号、同2−198441
号、同2−198442号、同2−220042号、同
2−221953号、同2−221954号、同2−2
85342号、同2−285343号、同2−2898
43号、同2−302750号、同2−304550
号、同3−37642号、同3−54549号、同3−
125134号、同3−184039号、同3−240
036号、同3−240037号、同3−259240
号、同3−280038号、同3−282536号、同
4−51143号、同4−56842号、同4−841
34号、同2−230233号、同4−96053号、
同4−216544号、同5−45761号、同5−4
5762号、同5−45763号、同5−45764
号、同5−45765号、同6−289524号、同9
−160164号等に記載されたものを挙げることがで
きる。
【0105】本発明におけるヒドラジン化合物の添加量
としては銀1モルあたり1×10-6モルないし1×10
-1モル含有されるのが好ましく、特に1×10-5モルな
いし5×10-2モルの範囲が好ましい添加量である。本
発明の感光材料には、ヒドラジン化合物と併用して、ア
ミン誘導体、オニウム塩化合物、ジスルフィド誘導体、
およびヒドロキシアミン誘導体などの造核促進剤を添加
することができる。
【0106】本発明を熱現像感光材料に適用する場合に
は、感光材料は常温で安定であるが、露光後高温(例え
ば、80℃〜140℃)に加熱することで現像される。
加熱することで有機銀塩(酸化剤として機能する)と還
元剤との間の酸化還元反応を通じて銀を生成する。この
酸化還元反応は露光でハロゲン化銀に発生した潜像の触
媒作用によって促進される。露光領域中の有機銀塩の反
応によって生成した銀は黒色画像を提供し、これは非露
光領域と対照をなし、画像の形成がなされる。この反応
過程は、外部から水等の処理液を供給することなしで進
行する。
【0107】本発明の感光材料は支持体上に少なくとも
一層の感光性層を有している。支持体の上に感光性層の
みを形成しても良いが、感光性層の上に少なくとも1層
の非感光性層を形成することが好ましい。感光性層は複
数層にしても良く、また階調の調節のため感度を高感層
/低感層又は低感層/高感層にしても良い。各種の添加
剤は感光性層、非感光性層、又はその他の形成層のいず
れに添加しても良い。本発明の感光材料には例えば、界
面活性剤、酸化防止剤、安定化剤、可塑剤、紫外線吸収
剤、被覆助剤等を用いても良い。
【0108】本発明を熱現像感光材料に適用する場合に
は、色調剤を添加することが好ましい。好適な色調剤の
例はリサーチ・ディスクロージャー17029号に開示
されている。好ましい色調剤としてはフタラゾン又はフ
タラジンである。
【0109】
【実施例】以下実施例により本発明の効果を更に詳細に
説明するが、本発明の態様はこれに限定されない。 実施例1 本発明の染料の合成 合成例1(本発明の染料例示化合物3−13の合成) 3−(N,N−ジオクチルアミノ)フェノール20.0
gとクロコン酸4.3gをブタノール/トルエン(1/
1)の混合溶媒中で加熱し、共沸温度を保ちながら1時
間反応させた。反応溶液を室温まで冷却した後溶媒を除
去し、カラムクロマトグラフィーを用いて化合物を大ま
かに分離した(ヘキサン/酢酸エチル)。分離したフラ
クションから赤外吸収を有する粗結晶を得た。この粗結
晶をトルエンで溶解し、エタノールで再沈殿させ11.
3gの本発明の染料例示化合物3−13を得た。収率4
8%。λmax:820nm(酢酸エチル)、mp.8
3−86℃。
【0110】構造は、下記1H−NMR、MS測定の結
果より確認した。 1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ=9.
03(1H),6.47(2H),6.13(2H),
3.43(8H),1.67(8H),1.31(40
H),0.88(12H)、MS(FAB MS)m/
z774(M+1)。 合成例2(本発明の染料例示化合物3−15の合成) 3−クロロ−N,N−ジペンチルアニリン14.7gと
クロコン酸3.9gをブタノール/トルエン(1/1)
の混合溶媒中で加熱し、共沸温度を保ちながら3時間反
応させた。反応溶液を室温まで冷却した後析出した結晶
を濾取した。この粗結晶を酢酸エチルから再結晶し9.
7gの本発明の染料例示化合物3−15を得た。収率5
5%。構造は、合成例1と同様の方法で確認した。 合成例3(本発明の染料例示化合物3−24の合成) 3−(N,N−ジヘキサデシルアミノ)フェノール2
0.0gとクロコン酸2.5gをブタノール/トルエン
(1/1)の混合溶媒中で加熱し、共沸温度を保ちなが
ら2.5時間反応させた。反応溶液を室温まで冷却した
後溶媒を除去し、カラムクロマトグラフィーを用いて化
合物を大まかに分離した(ヘキサン/酢酸エチル)。分
離したフラクションから赤外吸収を有する粗結晶を得
た。この粗結晶をトルエンで溶解し、アセトニトリルで
再沈殿させ13.1gの本発明の染料例示化合物3−2
4を得た。収率61%。構造は、合成例1と同様の方法
で決定した。 合成例4(本発明の染料例示化合物4−10の合成) 3−クロロ−5−メチル−N,N−ジペンチルアニリン
18.5gとクロコン酸4.7gをブタノール/トルエ
ン(1/1)の混合溶媒中で加熱し、共沸温度を保ちな
がら1.5時間反応させた。反応溶液を室温まで冷却し
た後溶媒を除去し、アセトニトリルを用いて結晶を析出
させた。この粗結晶をトルエンで溶解し、アセトニトリ
ルで再沈殿させ9.0gの本発明の染料例示化合物4−
10を得た。収率41%。構造は、合成例1と同様の方
法で決定した。 合成例5(本発明の染料例示化合物4−15の合成) 3−ペンチル−5−(N,N−ジヘキサデシルアミノ)
フェノール23.5gとクロコン酸2.6gをブタノー
ル−トルエン(1:1)の混合溶媒中で加熱し、共沸温
度を保ちながら1時間反応させた。反応溶液を室温まで
冷却した後溶媒を除去し、カラムクロマトグラフィーを
用いて化合物を大まかに分離した(ヘキサン/酢酸エチ
ル)。分離したフラクションから赤外吸収を有する粗結
晶を得た。この粗結晶をトルエンで溶解し、エタノール
で再沈殿させ13.5gの本発明の染料例示化合物4−
15を得た。収率53%。構造は、合成例1と同様の方
法で決定した。 合成例6(本発明の染料例示化合物I−1の合成) 1−(2−へキシルデシル)−4−メチルキノリニウム
ブロマイド9.0g、スクエア酸1.14g、1−ブタ
ノール300ml、トルエン300mlを混合し、6時
間加熱還流する。放冷後反応液を30℃で2回水洗し、
有機層の溶媒を減圧濃縮し、粗結晶を得る。粗結晶をシ
リカゲルクロマトグラフィーによって精製し、トルエン
/エタノール混合溶媒から再結晶して本発明の染料例示
化合物I−1の暗緑色結晶2.8gが得られた。収率3
5%、純度98.2%(HPLC単純面積比)。構造は
合成例1と同様の方法によって確認した。融点100〜
102℃、分光吸収極大波長835nm(酢酸エチ
ル)。
【0111】本発明の他の化合物も本実施例に準じて合
成することができる。合成例1で合成した本発明の染料
例示化合物3−13の分光吸収スペクトルを図1に示
す。合成例6で合成した本発明の染料例示化合物I−1
の分光吸収スペクトルを図2に示す。 実施例2 特開平10−148919号実施例1の多層ハロゲン化
銀感光材料の試料101の作製における第3、4、5層
の下記増感色素ZK−1を同公報記載の下記ZK−8に
替えた他は同公報実施例1の方法と同じにして即ち下記
の如くにして多層ハロゲン化銀感光材料比較の試料10
0を作製した。
【0112】下引層を施した厚さ120μmの透明トリ
アセチルセルロース支持体上に下記に示すような組成の
各層を順次、支持体側から形成して多層ハロゲン化銀感
光材料比較の試料100を作製した。なお、以下におい
ては、特に断りが無い限り、塗布量はg/m2で、ハロ
ゲン化銀は金属銀に換算して、増感色素は1モル当たり
のモル数で示す。 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.16 紫外線吸収剤(UV−1) 0.21 高沸点有機溶媒(Oil−1) 0.12 カラードカプラー(YCM−2) 0.20 カラードカプラー(MCC−1) 0.04 ゼラチン 1.53 第2層:中間層 ゼラチン 0.80 第3層:低感度乳剤層 沃臭化銀乳剤A(0.40μm、AgI 4モル%) 0.98 増感色素(ZK−8) 7.0×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.26 マゼンタカプラー(M−1) 0.21 シアンカプラー(C−1) 0.32 高沸点有機溶媒(Oil−2) 0.72 ゼラチン 2.10 第4層:中感度乳剤層 沃臭化銀乳剤B(0.60μm、AgI 7モル%) 1.50 増感色素(ZK−8) 6.0×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.20 マゼンタカプラー(M−1) 0.16 シアンカプラー(C−1) 0.24 高沸点有機溶媒(Oil−2) 0.55 ゼラチン 2.20 第5層:高感度乳剤層 沃臭化銀乳剤C(0.75μm、AgI 8モル%) 1.55 増感色素(ZK−8) 4.5×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.12 マゼンタカプラー(M−1) 0.08 シアンカプラー(C−1) 0.16 高沸点有機溶媒(Oil−2) 0.33 ゼラチン 1.60 第6層:第1保護層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.05μm、AgI 3モル%) 0.30 紫外線吸収剤(UV−1) 0.09 紫外線吸収剤(UV−2) 0.10 高沸点溶媒(Oil−1) 0.10 ゼラチン 1.44 第7層:第2保護層 アルカリ可溶性マット剤PM−1(平均粒径2μm) 0.15 ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.04 滑り剤(WAX−1) 0.02 ゼラチン 0.55 なお上記組成物の他に、塗布助剤SU−1、SU−2、
SU−3、分散助剤SU−4、粘度調整剤V−1、安定
剤ST−1、染料AI−1、AI−2、カブリ防止剤A
F−1、重量平均分子量:10,000及び重量平均分
子量:100,000の2種のポリビニルピロリドン
(AF−2)、硬膜剤H−1、H−2及び防腐剤DI−
1を添加した。
【0113】尚、Oil−1はジオクチルフタレート、
Oil−2はジブチルフタレートである。
【0114】
【化32】
【0115】
【化33】
【0116】
【化34】
【0117】
【化35】
【0118】
【化36】
【0119】また、この比較の試料100のハレーショ
ン防止層の赤外線吸収体を黒色コロイド銀から特開昭5
9−14150号に記載の下記化合物1(比較の赤外線
吸収染料)に置き換えようと試みたが、溶媒に対する溶
解性が極端に悪く、実施には至らなかった。比較の試料
100のハレーション防止層の赤外線吸収体を本発明の
染料3−13、3−15、4−10、4−15に変えた
本発明の試料101、102、103、104をそれぞ
れ作製した。
【0120】また、本発明の試料101〜104の第2
保護層にも同じ本発明の染料を添加した本発明の試料1
05、106、107、108を作製した。ここで用い
られたクロコニウム化合物の濃度は、分子分散状で1に
なるように付量を調整した。さらに、特開平7−219
139号記載の下記化合物1d−1(比較の赤外線吸収
染料)を固体分散でハレーション防止層、および第2保
護層に添加した比較の試料109を作製したが、本発明
の染料の分子分散状態と同等の濃度に到達するためには
5倍の付量を必要とした。
【0121】
【化37】
【0122】以上のように作製した試料100〜109
を通常の135サイズ24枚撮りの規格に裁断し、フィ
ルムパトローネに収納した。そして、現在市販されてい
る白黒赤外ネガフィルムであるコニカ(株)製“コニカ
赤外750”フィルム135サイズ24枚撮りととも
に、それぞれカメラ(キャノン(株)製EOS−1)に
装填し、カメラレンズ前にイーストマンコダック社製ラ
ッテンフィルター25番を装着してから一般的な風景写
真の撮影をそれぞれ行った。各シーンの撮影に際して
は、ピント調整はマニュアル設定の状態にセットし、通
常のピント合わせの後、更に、赤外補正マークに位置変
更を行うピント調整を各撮影シーン毎に行った。
【0123】撮影済みの試料100〜108は、予め感
光層側から自動現像機で用いる赤外センサーを照射した
後、コニカミニラボNPS−858J TypeII(プ
リンター部はコニカLVシリーズのプリントレベルチャ
ンネル設定済み)を用いて、コニカカラーネガフィルム
用現像処理CNK−41−J1にて現像処理し、乾燥し
てモノクロームネガ画像を有する試料100〜109を
得た。一方、“コニカ赤外750”フィルムも同様に赤
外センサーを照射した後、市販されている白黒ネガフィ
ルム用現像処理キットを用いて、下記現像処理工程を行
い、白黒ネガ画像を得た。 《現像処理工程》 工程 処理時間 処理温度 処理液内容 現像 6分 20℃ コニカ(株)製コニカドールDP 停止 30秒 20℃前後 1.5%酢酸溶液 定着 3分 20℃前後 コニカ(株)製コニカフィックスラピッド 水洗 20分 15〜25℃ 流水 水滴防止30秒 20℃前後 コニカ(株)製コニカダックス その後、通風の良い、ほこりの無い場所で自然乾燥する
か、フィルム乾燥機で乾燥させる。
【0124】以上得られた試料およびコニカ赤外750
のカブリ、及び感度を比較した。試料100のカブリ及
び感度を100とした時の相対値で表1に示した。以上
の経過および結果を表1に示す。
【0125】
【表1】
【0126】表1から明らかなように、比較例のコニカ
赤外フィルム“コニカ赤外750”および試料100と
比較して、ハレーション防止層のみに赤外線吸収体を添
加した試料101〜104は裏面からの赤外線照射にお
いて、若干の優位性が見られたが、乳剤面側からの赤外
線照射ではカブリが見られた。一方、ハレーション防止
層と、保護層に赤外線吸収剤を添加した本発明の試料1
05〜108は効率よく乳剤表裏面からの赤外線を吸収
するために、カブリが大幅に小さく、分光増感領域には
ほとんど吸収を持たないために、感度も試料100同等
という極めて良好な状態であった。一方、固体分散染料
をハレーション防止層と、保護層に添加した比較試料1
09は、感度及びカブリともに本発明に劣るものであっ
た。以上のことから、本発明の優位性が歴然と判明し
た。 実施例3 赤外線吸収フィルターの作製(比較例) 比較化合物として、フタロシアニン系近赤外吸収剤のT
X−305A(日本触媒製)を、ユニチカ製ポリエチレ
ンテレフタレートペレット1203と重量比0.02:
1の割合で混合し、260〜280℃で溶融させ、押出
機で厚み100μmのフィルムを作製した後、このフィ
ルムを2軸延伸して厚み25μmの近赤外線吸収フィル
ター200(比較)を作製した。該フィルターの820
nm光の透過率は11%であった。JIS−R−310
6に従って、(株)島津製作所製分光光度計UV−31
00でTV(可視光透過率)及びTE(日射透過率)を
測定したところ、それぞれ68%、65%であった。
【0127】同様にして、本発明の染料3−13、3−
15、4−10、4−15を、ユニチカ製ポリエチレン
テレフタレートペレット1203と重量比0.02:1
の割合で混合し、260〜280℃で溶融させ、押出機
で厚み100μmのフィルムを作製した後、このフィル
ムを2軸延伸して厚み25μmの近赤外線吸収フィルタ
ー201〜204(本発明)を作製した。該フィルター
の820nm光の透過率とTV及びTEの測定結果を表
2に示す。
【0128】
【表2】
【0129】表2から明らかなように、本発明の試料は
比較試料にくらべて可視光透過率が高く、日射透過率が
低い、好ましい特性であることがわかる。 実施例4 プラズマディスプレイパネルの作製 特開平5−299020号に開示の方法を用いてプラズ
マディスプレイパネル300を作製した。また、ディス
プレイの前面に、本発明の近赤外線吸収フィルター20
1〜204を貼り合わせた本発明のプラズマディスプレ
イパネル301〜304を作製した。
【0130】これらのプラズマディスプレイパネル30
0〜304について、赤外線及び可視光の透過率を測定
した。測定値は試料300の値を100とした時の相対
値で表3に示した。
【0131】
【表3】
【0132】表3から明らかなように、本発明の試料は
比較試料にくらべて赤外光を効果的に吸収し、かつ可視
光は吸収しない、好ましい特性であることがわかる。 実施例5 (ハロゲン化銀粒子の調製)純水900ml中にゼラチ
ン7.5g及び臭化カリウム10mgを溶解して温度3
5℃、pHを3.0に合わせた後、硝酸銀74gを含む
水溶液370mlと(96/4)のモル比の臭化カリウ
ムと沃化カリウムを含む水溶液をpAg7.7に保ちな
がらコントロールドダブルジェット法で10分間かけて
添加した。その後4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラザインデン0.3gを添加しNa
OHでpHを5に調製して平均粒子サイズ0.06μ
m、投影直径面積の変動係数8%、{100}面比率8
6%の立方体沃臭化銀粒子を得た。
【0133】この乳剤にゼラチン凝集剤を用いて凝集沈
降させ脱塩処理後フェノキシエタノール0.1gを加
え、pH5.9、pAg7.5に調整した。その後に増
感色素SD−1をハロゲン化銀1モルに対し5×10-5
モル、2−(4−クロロベンゾイル)安息香酸を0.4
4g/m2になるように添加した。その後60℃に昇温
してチオ硫酸ナトリウムを2mg添加し100分間熟成
した後に38℃に冷却して化学増感を終了し、ハロゲン
化銀粒子を得た。
【0134】
【化38】
【0135】(有機脂肪酸銀乳剤の調製)水300ml
中にベヘン酸10.6gを入れ90℃に加熱し、十分攪
拌した状態で1Nの水酸化ナトリウム31.1mlを添
加し、そのままの状態で1時間放置した。その後30℃
に冷却し、1Nのリン酸7.0mlを添加して十分攪拌
した状態でN−ブロモこはく酸イミド0.01gを添加
した。その後、上記であらかじめ調製したハロゲン化銀
粒子をベヘン酸に対して銀量として10モル%となるよ
うに40℃に加温した状態で攪拌しながら添加した。さ
らに1N硝酸銀水溶液25mlを2分間かけて連続添加
し、そのまま攪拌した状態で1時間放置した。
【0136】この乳剤に酢酸エチルに溶解したポリビニ
ルブチラールを添加して十分攪拌した後に静置し、ベヘ
ン酸銀粒子とハロゲン化銀粒子を含有する酢酸エチル相
と水相に分離した。水相を除去した後、遠心分離にてベ
ヘン酸銀粒子とハロゲン化銀粒子を採取した。その後東
ソー(株)社製合成ゼオライトA−3(球状)20gと
イソプロピルアルコール22mlを添加し1時間放置し
た後濾過した。更にポリビニルブチラール3.4gとイ
ソプロピルアルコール23mlを添加し35℃にて高速
で十分攪拌して分散し有機脂肪酸銀乳剤の調製を終了し
た。 (感光層組成) 有機脂肪酸銀乳剤 1.75g(銀で)/m2 ピリジニウムヒドロブロミドペルブロミド 0.07g/m2 臭化カルシウム 0.05g/m2 2−メルカプト−5−メチルイミダゾール 0.04g/m2 トリブロモメチルスルホニルキノリン 0.36g/m2 ヘキサメチレンジイソシアネート 0.16g/m2 フタラジン 0.30g/m2 4−メチルフタル酸 0.14g/m2 テトラクロロフタル酸 0.10g/m2 溶媒には、メチルエチルケトン、アセトン、メタノール
を適宜用いた。 (表面保護層組成)表面保護層塗布液を下記のように調
製した。
【0137】 セルロースアセテート 2.3g/m2 ポリメチルメタクリレート(粒径10μm) 0.02g/m2 1,1ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル) −3,5,5−トリメチルヘキサン 4.8×10-3mol/m2 本発明の染料I−1 0.024g/m2 ベンゾトリアゾール 0.021g/m2 二酸化珪素(粒径2μm) 0.22g/m2 溶媒には、メチルエチルケトン、アセトン、メタノール
を適宜用いた。 (バッキング層組成)バッキング層塗布液を下記の如く
調製した。
【0138】 セルロースアセテート 4g/m2 本発明の染料I−1 0.019g/m2 ポリメチルメタクリレート(粒径10μm) 0.02g/m2 上記のような組成で、二軸延伸された厚さ175μmの
ポリエチレンテレフタレートフィルムに塗布し、乾燥し
て試料402を作製した。
【0139】試料402の本発明の染料I−1を表1に
示す染料に変えた他は試料402と同様にして試料40
1、403〜405を作製した。染料の添加量は試料4
02の本発明の染料I−1と等モル添加とした。作製し
た熱現像感光材料401〜405を半切サイズに加工
し、810nmのレーザーダイオードを垂直面より13
°傾いたビームで露光した。その後ヒートドラムを用い
て120℃で15秒熱現像処理し、各々試料411〜4
15とした。
【0140】
【表4】
【0141】
【化39】
【0142】熱現像後の画像試料の評価 「鮮鋭性の評価」試料411〜415について、10本
/mmにおけるMTFを測定し、試料411のMTF値
を100とする相対値で示した。 「残色ステインの評価」残色ステインは目視により比較
した。評価は10名のモニターによる主観評価で行い、
実用上問題がないレベルを3点、実用上問題があるが、
妥協すれば使えるレベルを1点、実用に耐えないレベル
を0点として合計の点数で比較した。
【0143】以上の結果を表5に示す。
【0144】
【表5】
【0145】表5から明らかなように、本発明の試料は
鮮鋭性が良好で、残色ステインが少ないことがわかる。
比較有機染料を用いた試料では可視部の吸収が大きく、
残色ステインが許容できなかった。 実施例6 染料に10倍の重量の酢酸エチルと同じく10倍重量の
トリクレジルフォスフェート(TCP)を加え、減圧下
酢酸エチルを除去しながら超音波分散し、平均粒径90
nmの染料のオイル分散物を調製した。実施例5の感光
材料401〜405の試料作製時に染料の溶液に代えて
上記で調製した染料のオイル分散物を用いた以外は実施
例5と同様にして熱現像感光材料試料501〜505を
作製し、後実施例5と同様に熱現像処理して画像試料5
11〜515を得た。実施例5と同様に鮮鋭性、残色ス
テインを評価した。
【0146】以上の結果を表6に示す。
【0147】
【表6】
【0148】表6から明らかなように、比較試料がオイ
ル分散によって鮮鋭性が劣化しているのに対し、本発明
の試料は驚くべきことにオイル分散しても鮮鋭性、残色
ステイン共劣化しておらず、好ましい。実施例6から、
オイル分散にしたときに本発明はより顕著な効果を得ら
れることが判る。また、本発明の染料は有機溶媒に対す
る溶解度が高いことが判る。 実施例7 染料とゼラチン水溶液、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム水溶液を混ぜてジルコニアビーズと共にボール
ミルを用いて24時間粉砕し、ビーズを除去して平均粒
径80nmの染料の固体微粒子分散物を調製した。実施
例5の熱現像感光材料401〜405の試料作製時に染
料の溶液に代えてこの分散液を用いた以外は実施例5と
同様に熱現像感光材料試料を作製し、実施例5と同様に
熱現像処理して得た画像試料を各々試料611〜615
とした。実施例5と同様に鮮鋭性、残色ステインを評価
した。
【0149】以上の結果を表7に示す。
【0150】
【表7】
【0151】表7から明らかなように、比較試料が固体
微粒子分散によって鮮鋭性が劣化しているのに対し、本
発明の試料は驚くべきことに固体微粒子分散しても鮮鋭
性、残色ステイン共劣化しておらず、好ましい。 実施例8 実施例5において、バッキング層に添加していた本発明
の染料I−1の添加をやめ、代りに単位面積あたりの付
き量が等しくなるようにポリエステル支持体に添加し
た。染料の添加方法はポリエステルの二軸延伸のために
ポリエステルを溶融した際に混合、混練し、これを実施
例5と同様に二軸延伸して支持体を作製した。
【0152】この支持体を用いた他は実施例5と同様に
して熱現像感光材料701〜705を作製した。これら
の試料を実施例5と同様に露光、熱現像し、画像試料を
得て試料711〜715とした。実施例5と同様に残色
ステイン、鮮鋭性を評価した。以上の結果を表8に示
す。
【0153】
【表8】
【0154】表8から明らかなように、本発明の染料を
支持体に添加した本発明の試料712〜715は、バッ
キング層に添加した試料412〜415(実施例5)よ
りも鮮鋭性が好ましく、残色ステインが劣化しないのに
対し、比較試料では鮮鋭性がわずかに向上した試料もあ
るものの、いずれの試料も残色ステインが劣化してお
り、好ましくない。比較試料711では比較試料411
(実施例5)に比べて鮮鋭性がわずかに向上したもの
の、残色ステインが劣化しているが、何れにしても、比
較試料では鮮鋭性がわずかに向上した試料もあるものの
鮮鋭性が悪いし、またいずれの比較試料も残色ステイン
が悪く、好ましくない。
【0155】実施例8から、本発明の技術は支持体に適
用したときに格段の効果を示すことが判る。 実施例9 本発明の染料I−1 1.0gをメチルエチルケトン1
00mlに溶解し、二軸延伸された厚さ175μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルムに840nmの透過
濃度が1.0になるように塗布し、乾燥して赤外線フィ
ルター試料801を作製した。試料801の染料を表2
に示す染料に変えた他は試料801と同様にして試料8
02〜805を作製した。染料の塗布量は試料801の
本発明の染料I−1と等モルとした。
【0156】富士通製PDPディスプレーの赤外線フィ
ルターを除去し、代わりに上記で作製した赤外線フィル
ター試料801〜805の1つを取り付けたPDPディ
スプレーから2mの距離にソニー製テレビKV−12H
T−1型を対向して設置した。PDPディスプレーを1
時間動作させ、テレビが誤動作するかどうかを試料80
1〜805各々について確認した。
【0157】以上の経過および結果を表9に示す。
【0158】
【表9】
【0159】表9から明らかなように、本発明の赤外線
フィルター試料は全く誤動作せず、また目視によってP
DPディスプレーの色再現性を評価したが本発明の赤外
線フィルター試料の色再現性は赤外フィルター無しの場
合と変わらず、本発明の赤外染料およびそれを含有する
赤外線フィルター(赤外線吸収要素)は可視部の吸収を
事実上持たない一方で赤外領域に強い吸収を有すること
が確認された。
【0160】
【発明の効果】本発明により、溶解性に優れたクロコニ
ウム化合物を効率よく提供することができる。また、分
子分散状のクロコニウム系赤外線吸収剤を含有させた赤
外線吸収層を乳剤面側設けることにより、良好に赤外セ
ンサーのカット、吸収を行えるハロゲン化銀写真感光材
料が得られる。また、可視光を十分に透過し、赤外光を
ほとんど透過しない赤外線吸収要素、およびそれを用い
たプラズマディスプレイパネルを提供することができ
る。
【0161】以上、本発明により、可視領域に吸収が少
なく、合成が容易で、有機溶剤に対する溶解性に優れた
赤外染料、およびそれを含有するハロゲン化銀写真感光
材料、赤外線吸収要素、プラズマディスプレイパネルを
提供できた。また、処理の迅速化やドライ化熱現像処理
でも残色ステインの小さい赤外染料、およびそれを含有
するハロゲン化銀写真感光材料を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】合成例1で合成した本発明の染料例示化合物3
−13の分光吸収スペクトルを示す図。
【図2】合成例6で合成した本発明の染料例示化合物I
−1の分光吸収スペクトルを示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 1/83 G03C 1/83 (72)発明者 大野 香織 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2H023 CD13 CE00 CE01 FD01 2H048 CA04 CA12 CA19 4H056 CA03 CB07 CC08 CE03 DD04 FA05

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式〔I〕で表される染料を含有
    することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 〔式中、R11およびR12はそれぞれアルキル基、アリー
    ル基または複素環基を表し、R13およびR14はそれぞれ
    水素原子または置換基を表し、R15およびR16は置換基
    を表し、n11およびn12はそれぞれ0〜6の整数を
    表す。〕
  2. 【請求項2】 前記一般式〔I〕で表される染料の分子
    分散状染料を含有することを特徴とする請求項1に記載
    のハロゲン化銀写真感光材料。
  3. 【請求項3】 下記一般式(1)で表される染料の分子
    分散状染料を含有することを特徴とするハロゲン化銀写
    真感光材料。 【化2】 〔式中、Aはアルキル基、アリール基、アルケニル基、
    アルキニル基または複素環基を表し、Bは「一価の陽電
    荷」を有する置換基を表す。〕
  4. 【請求項4】 前記一般式(1)で表される染料が下記
    一般式(2)で表されることを特徴とする請求項3に記
    載のハロゲン化銀写真感光材料。 【化3】 〔式中、R21、R22、R23、R24およびR25は置換基を
    表し、但しR21〜R25のうち、少なくとも一つはアミノ
    基または置換アミノ基である。また、R26、R27
    28、R29およびR30は置換基を表し、但しR26〜R30
    のうち、少なくとも一つはアミノ基または置換アミノ基
    である。〕
  5. 【請求項5】 前記一般式(1)で表される染料が下記
    一般式(3)で表されることを特徴とする請求項3に記
    載のハロゲン化銀写真感光材料。 【化4】 〔式中、R31〜R36は置換基を表し、但しR31〜R36
    うち、少なくとも一つは炭素数が5〜60の置換基であ
    る。n31は0〜4の整数であり、m31は0〜4の整
    数である。〕
  6. 【請求項6】 前記一般式(3)において、R31〜R36
    は置換基を表し、但しR31〜R36のうち少なくとも一つ
    は炭素数が5〜60の置換基であることを特徴とする請
    求項5に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  7. 【請求項7】 前記一般式(1)で表される染料が下記
    一般式(4)で表されることを特徴とする請求項3に記
    載のハロゲン化銀写真感光材料。 【化5】 〔式中、R41〜R46は置換基を表し、但しR41〜R46
    うち、少なくとも一つは炭素数が5〜60の置換基であ
    る。n41は0〜4の整数を表し、m41は0〜4の整
    数を表す。〕
  8. 【請求項8】 前記一般式(4)において、R41〜R46
    は置換基を表し、但しR41〜R46のうち少なくとも一つ
    は炭素数が5〜60の置換基であることを特徴とする請
    求項7に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  9. 【請求項9】 前記ハロゲン化銀写真感光材料が赤外領
    域に分光感度を有することを特徴とする請求項1〜8の
    いずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  10. 【請求項10】 前記一般式(1)または〔I〕で表さ
    れる染料を含有することを特徴とする赤外線吸収要素。
  11. 【請求項11】 前記一般式(1)または〔I〕で表さ
    れる染料の高沸点溶剤分子分散物。
  12. 【請求項12】 前記一般式〔I〕で表される染料の分
    子分散状染料。
  13. 【請求項13】 前記一般式〔I〕で表される染料の固
    体分散状染料。
  14. 【請求項14】 前記一般式〔I〕で表されることを特
    徴とする染料。
  15. 【請求項15】 前記一般式(3)で表されることを特
    徴とする染料。
  16. 【請求項16】 前記一般式(4)で表されることを特
    徴とする染料。
  17. 【請求項17】 前記一般式(1)または〔I〕で表さ
    れる染料を含有することを特徴とするプラズマディスプ
    レイパネル。
  18. 【請求項18】 前記一般式(1)で表される染料が前
    記一般式(2)で表されることを特徴とする請求項17
    に記載のプラズマディスプレイパネル。
  19. 【請求項19】 前記一般式(1)で表される染料が前
    記一般式(3)で表されることを特徴とする請求項17
    に記載のプラズマディスプレイパネル。
  20. 【請求項20】 前記一般式(1)で表される染料が前
    記一般式(4)で表されることを特徴とする請求項17
    に記載のプラズマディスプレイパネル。
JP29774899A 1999-10-20 1999-10-20 ハロゲン化銀写真感光材料、赤外線吸収要素、プラズマディスプレイパネルおよび染料 Expired - Lifetime JP4186348B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29774899A JP4186348B2 (ja) 1999-10-20 1999-10-20 ハロゲン化銀写真感光材料、赤外線吸収要素、プラズマディスプレイパネルおよび染料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29774899A JP4186348B2 (ja) 1999-10-20 1999-10-20 ハロゲン化銀写真感光材料、赤外線吸収要素、プラズマディスプレイパネルおよび染料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001115050A true JP2001115050A (ja) 2001-04-24
JP4186348B2 JP4186348B2 (ja) 2008-11-26

Family

ID=17850676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29774899A Expired - Lifetime JP4186348B2 (ja) 1999-10-20 1999-10-20 ハロゲン化銀写真感光材料、赤外線吸収要素、プラズマディスプレイパネルおよび染料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4186348B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016158461A1 (ja) * 2015-03-27 2016-10-06 Jsr株式会社 光学フィルターおよび光学フィルターを用いた装置
CN106596244A (zh) * 2016-12-14 2017-04-26 宁海德宝立新材料有限公司 一种控温样品台

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016158461A1 (ja) * 2015-03-27 2016-10-06 Jsr株式会社 光学フィルターおよび光学フィルターを用いた装置
JPWO2016158461A1 (ja) * 2015-03-27 2018-02-01 Jsr株式会社 光学フィルターおよび光学フィルターを用いた装置
CN106596244A (zh) * 2016-12-14 2017-04-26 宁海德宝立新材料有限公司 一种控温样品台

Also Published As

Publication number Publication date
JP4186348B2 (ja) 2008-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0128938B2 (ja)
JP2003167307A (ja) フォトサーモグラフィーハロゲン化銀感光性要素
JPH04127143A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2003519411A (ja) ブロックされたフェニレンジアミン現像主薬を含むパッケージカラー写真フィルムおよびそのフィルムの処理方法
US6677113B2 (en) Sensitizing dye and silver halide photographic material
JPH0314168B2 (ja)
EP0802178B1 (en) Schiff base quinone complexes and optical recording materials comprising the same
JP4186348B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料、赤外線吸収要素、プラズマディスプレイパネルおよび染料
JP2002023297A (ja) ハロゲン化銀フォトサーモグラフィ写真要素
JP2000265077A (ja) 新規なスクアリリウム化合物を含む記録材料、ハロゲン化銀写真感光材料、熱現像感光材料、熱現像画像形成方法、感熱記録材料、感熱記録画像形成方法、赤外線吸収組成物および新規なスクアリリウム化合物
JP2003114507A (ja) 感光性フォトサーモグラフィ画像形成要素及びその処理方法
JP2000063690A (ja) 新規化合物、それを含有するハロゲン化銀乳剤、ハロゲン化銀感光材料、熱現像銀塩写真感光材料、光記録媒体及び画像形成方法
JP2003167310A (ja) 酸化的反応性がより低いシェルを含んでなるフォトサーモグラフィー用システムのためのコア/シェル型銀供与体
US6890705B2 (en) Silver halide photosensitive material and image-forming method using same
JP2002221773A (ja) フォトサーモグラフィ要素
JP3391599B2 (ja) 写真要素および可視画像提供方法
JP2000314936A (ja) カラー写真要素
JP2003167311A (ja) 酸化的反応性がより高いシェルを含んでなるフォトサーモグラフィー用システムのためのコア/シェル型銀供与体
JP2000160042A (ja) 写真感光材料、熱現像感光材料、画像形成方法及び新規な染料
JPH09311401A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
CA1249943A (en) Photothermographic element and process
JP4078791B2 (ja) 写真感光材料
JP3557835B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2003162024A (ja) カラーフォトサーモグラフィー要素およびその製造方法
US5998117A (en) Silver halide photographic light-sensitive material

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080617

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080819

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919

Year of fee payment: 4