JP2001114919A - ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体 - Google Patents
ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、耐熱性、柔軟性及び高温成形性に
優れ、真空成形やスタンピング成形によって高温下にお
いて成形処理を施した場合にあっても気泡破壊を生ずる
ことはなく、表面性及びクッション性に優れた成形品を
得ることができるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を提
供する。 【解決手段】 本発明のポリオレフィン系樹脂架橋発泡
体は、特定のポリオレフィン系樹脂、特定のポリプロピ
レン系樹脂(a)(b)からなるので、耐熱性、柔軟性
及び高温成形性に優れており、上記ポリオレフィン系樹
脂架橋発泡体を真空成形やスタンピング成形によって成
形すれば、表面性及びクッション性に優れた所望形状の
成形品を得ることができる。
優れ、真空成形やスタンピング成形によって高温下にお
いて成形処理を施した場合にあっても気泡破壊を生ずる
ことはなく、表面性及びクッション性に優れた成形品を
得ることができるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を提
供する。 【解決手段】 本発明のポリオレフィン系樹脂架橋発泡
体は、特定のポリオレフィン系樹脂、特定のポリプロピ
レン系樹脂(a)(b)からなるので、耐熱性、柔軟性
及び高温成形性に優れており、上記ポリオレフィン系樹
脂架橋発泡体を真空成形やスタンピング成形によって成
形すれば、表面性及びクッション性に優れた所望形状の
成形品を得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、柔軟性及
び高温成形性に優れた自動車内装材等に好適なポリオレ
フィン系樹脂架橋発泡体に関する。
び高温成形性に優れた自動車内装材等に好適なポリオレ
フィン系樹脂架橋発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体は、一
般に柔軟性や断熱性に優れており、従来より、断熱材や
クッション材等広範な範囲で用いられ、特に、自動車用
途としては、天井、ドア内装材、インスツルメントパネ
ル、クーラーカバー等の断熱緩衝材として用いられてい
る。
般に柔軟性や断熱性に優れており、従来より、断熱材や
クッション材等広範な範囲で用いられ、特に、自動車用
途としては、天井、ドア内装材、インスツルメントパネ
ル、クーラーカバー等の断熱緩衝材として用いられてい
る。
【0003】そして、ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体
を上記自動車用途に用いるにあたっては、ポリオレフィ
ン系樹脂架橋発泡体の一面に軟質ポリ塩化ビニルシー
ト、熱可塑性エラストマーシート、布帛体、皮革シート
等の表皮材を積層一体化して複合シートとなし、この複
合シートを真空成形やスタンピング成形等によって所望
の形状に成形加工して用いられる。
を上記自動車用途に用いるにあたっては、ポリオレフィ
ン系樹脂架橋発泡体の一面に軟質ポリ塩化ビニルシー
ト、熱可塑性エラストマーシート、布帛体、皮革シート
等の表皮材を積層一体化して複合シートとなし、この複
合シートを真空成形やスタンピング成形等によって所望
の形状に成形加工して用いられる。
【0004】しかしながら、上記ポリオレフィン系樹脂
架橋発泡体を所望の形状に成形加工する際、ポリオレフ
ィン系樹脂架橋発泡体に押圧力が強く加わることがあ
り、この押圧力が強く加わる部分では、ポリオレフィン
系樹脂架橋発泡体に気泡破壊が生じて座屈が起こり、こ
の座屈が原因となって、該ポリオレフィン系樹脂架橋発
泡体の一面に積層一体化させた表皮材表面に凹凸が生じ
て外観が損なわれたり、或いは、成形品のクッション性
が低下したりするといった問題があった。
架橋発泡体を所望の形状に成形加工する際、ポリオレフ
ィン系樹脂架橋発泡体に押圧力が強く加わることがあ
り、この押圧力が強く加わる部分では、ポリオレフィン
系樹脂架橋発泡体に気泡破壊が生じて座屈が起こり、こ
の座屈が原因となって、該ポリオレフィン系樹脂架橋発
泡体の一面に積層一体化させた表皮材表面に凹凸が生じ
て外観が損なわれたり、或いは、成形品のクッション性
が低下したりするといった問題があった。
【0005】そこで、上記問題点を解決するために、特
開平3−200844号公報には、ポリオレフィン系樹
脂及び熱分解型発泡剤からなる発泡性シートに電離性放
射線を所定条件の基に照射してポリオレフィン系樹脂発
泡体を製造する方法が記載されているものの、上記製造
方法によって得られたポリオレフィン系樹脂架橋発泡体
は、その耐熱性、柔軟性及び高温成形性において未だ満
足できるものではなかった。
開平3−200844号公報には、ポリオレフィン系樹
脂及び熱分解型発泡剤からなる発泡性シートに電離性放
射線を所定条件の基に照射してポリオレフィン系樹脂発
泡体を製造する方法が記載されているものの、上記製造
方法によって得られたポリオレフィン系樹脂架橋発泡体
は、その耐熱性、柔軟性及び高温成形性において未だ満
足できるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐熱性、柔
軟性及び高温成形性に優れ、真空成形やスタンピング成
形によって高温下において成形処理を施した場合にあっ
ても気泡破壊を生ずることはなく、表面性及びクッショ
ン性に優れた成形品を得ることができるポリオレフィン
系樹脂架橋発泡体を提供する。
軟性及び高温成形性に優れ、真空成形やスタンピング成
形によって高温下において成形処理を施した場合にあっ
ても気泡破壊を生ずることはなく、表面性及びクッショ
ン性に優れた成形品を得ることができるポリオレフィン
系樹脂架橋発泡体を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のポリオレフィン
系樹脂架橋発泡体は、クロス分別法により温度上昇溶離
分別を行なった際に、下記〜の特性を示すポリオレ
フィン系樹脂10〜30重量%、α−オレフィン含有量
が1重量%を越え且つ20重量%以下であるとともにメ
ルトインデックスが0.2〜15g/10分であるポリ
プロピレン系樹脂(以下「ポリプロピレン系樹脂
(a)」という)40〜80重量%、α−オレフィン含
有量が1重量%以下で且つメルトインデックスが1〜3
0g/10分であるポリプロピレン系樹脂(以下「ポリ
プロピレン系樹脂(b)」という)10〜30重量%か
らなることを特徴とする。 0℃以上且つ10℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレ
フィン系樹脂量の30〜70重量%であり、 10℃を越え且つ60℃以下での樹脂溶出量が全ポリ
オレフィン系樹脂量の0〜30重量%であり、 60℃を越え且つ130℃以下での樹脂溶出量が全ポ
リオレフィン系樹脂量の15〜65重量%であり、 重量平均分子量が8万〜50万である。
系樹脂架橋発泡体は、クロス分別法により温度上昇溶離
分別を行なった際に、下記〜の特性を示すポリオレ
フィン系樹脂10〜30重量%、α−オレフィン含有量
が1重量%を越え且つ20重量%以下であるとともにメ
ルトインデックスが0.2〜15g/10分であるポリ
プロピレン系樹脂(以下「ポリプロピレン系樹脂
(a)」という)40〜80重量%、α−オレフィン含
有量が1重量%以下で且つメルトインデックスが1〜3
0g/10分であるポリプロピレン系樹脂(以下「ポリ
プロピレン系樹脂(b)」という)10〜30重量%か
らなることを特徴とする。 0℃以上且つ10℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレ
フィン系樹脂量の30〜70重量%であり、 10℃を越え且つ60℃以下での樹脂溶出量が全ポリ
オレフィン系樹脂量の0〜30重量%であり、 60℃を越え且つ130℃以下での樹脂溶出量が全ポ
リオレフィン系樹脂量の15〜65重量%であり、 重量平均分子量が8万〜50万である。
【0008】上記ポリオレフィン系樹脂は、クロス分別
法により温度上昇溶離分別を行なった際に上記〜の
特性を示すものであれば、特に限定されず、例えば、下
記の方法により製造されたものを挙げることができる。
法により温度上昇溶離分別を行なった際に上記〜の
特性を示すものであれば、特に限定されず、例えば、下
記の方法により製造されたものを挙げることができる。
【0009】即ち、チタン化合物及びアルミニウム化合
物の存在下で、先ず、プロピレンを重合し、チタン含有
ポリプロピレン系樹脂を生成させ、続いて、第二段階目
以降の重合において、上記チタン化合物及びアルミニウ
ム化合物の存在下で、第一段階目で生成したチタン含有
ポリプロピレン系樹脂とプロピレンとα−オレフィンと
を共重合させて得られたプロピレン−α−オレフィン共
重合体が挙げられる。
物の存在下で、先ず、プロピレンを重合し、チタン含有
ポリプロピレン系樹脂を生成させ、続いて、第二段階目
以降の重合において、上記チタン化合物及びアルミニウ
ム化合物の存在下で、第一段階目で生成したチタン含有
ポリプロピレン系樹脂とプロピレンとα−オレフィンと
を共重合させて得られたプロピレン−α−オレフィン共
重合体が挙げられる。
【0010】そして、上記ポリオレフィン系樹脂をクロ
ス分別法により温度上昇溶離分別を行なった際における
0℃以上10℃以下での樹脂溶出量は、多いと、得られ
るポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の耐熱性が低下して
成形加工時に気泡破壊が生じて得られる成形品の表面性
が低下し、又、少ないと、得られるポリオレフィン系樹
脂架橋発泡体の柔軟性が低下して歪み回復性が低下し発
泡体本来の特性が阻害されるので、全ポリオレフィン系
樹脂量の30〜70重量%に限定され、全ポリオレフィ
ン系樹脂量の35〜60重量%が好ましい。
ス分別法により温度上昇溶離分別を行なった際における
0℃以上10℃以下での樹脂溶出量は、多いと、得られ
るポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の耐熱性が低下して
成形加工時に気泡破壊が生じて得られる成形品の表面性
が低下し、又、少ないと、得られるポリオレフィン系樹
脂架橋発泡体の柔軟性が低下して歪み回復性が低下し発
泡体本来の特性が阻害されるので、全ポリオレフィン系
樹脂量の30〜70重量%に限定され、全ポリオレフィ
ン系樹脂量の35〜60重量%が好ましい。
【0011】又、上記ポリオレフィン系樹脂をクロス分
別法により温度上昇溶離分別を行なった際における10
℃を越え且つ60℃以下での樹脂溶出量は、多いと、0
℃以上且つ10℃以下での樹脂溶出量や60℃を越え且
つ130℃以下での樹脂溶出量が不足して、得られるポ
リオレフィン系樹脂架橋発泡体の柔軟性と耐熱性を同時
に満足させることができなくなるので、全ポリオレフィ
ン系樹脂量の0〜30重量%に限定され、全ポリオレフ
ィン系樹脂量の0〜20重量%が好ましい。
別法により温度上昇溶離分別を行なった際における10
℃を越え且つ60℃以下での樹脂溶出量は、多いと、0
℃以上且つ10℃以下での樹脂溶出量や60℃を越え且
つ130℃以下での樹脂溶出量が不足して、得られるポ
リオレフィン系樹脂架橋発泡体の柔軟性と耐熱性を同時
に満足させることができなくなるので、全ポリオレフィ
ン系樹脂量の0〜30重量%に限定され、全ポリオレフ
ィン系樹脂量の0〜20重量%が好ましい。
【0012】更に、上記ポリオレフィン系樹脂をクロス
分別法により温度上昇溶離分別を行なった際における6
0℃を越え且つ130℃以下での樹脂溶出量は、多い
と、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の柔軟性
が低下し、又、少ないと、得られるポリオレフィン系樹
脂架橋発泡体の耐熱性が低下するので、全ポリオレフィ
ン系樹脂量の15〜65重量%に限定され、全ポリオレ
フィン系樹脂量の20〜55重量%が好ましい。
分別法により温度上昇溶離分別を行なった際における6
0℃を越え且つ130℃以下での樹脂溶出量は、多い
と、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の柔軟性
が低下し、又、少ないと、得られるポリオレフィン系樹
脂架橋発泡体の耐熱性が低下するので、全ポリオレフィ
ン系樹脂量の15〜65重量%に限定され、全ポリオレ
フィン系樹脂量の20〜55重量%が好ましい。
【0013】加えて、上記ポリオレフィン系樹脂の重量
平均分子量は、大きいと、ポリオレフィン系樹脂架橋発
泡体の生産性、即ち、押出成形性が低下し、又、小さい
と、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の伸びや
耐熱性が低下するので、8万〜50万に限定される。
平均分子量は、大きいと、ポリオレフィン系樹脂架橋発
泡体の生産性、即ち、押出成形性が低下し、又、小さい
と、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の伸びや
耐熱性が低下するので、8万〜50万に限定される。
【0014】なお、上記クロス分別法は以下の要領で行
なわれる。即ち、ポリオレフィン系樹脂を先ず140℃
或いは該ポリオレフィン系樹脂が完全に溶解する温度と
されたo−ジクロロベンゼンに溶解し、このポリオレフ
ィン系樹脂を溶解させた溶液を一定速度で冷却して予め
用意した不活性担体表面に薄いポリマー層を結晶性の高
い順及び分子量の大きい順に生成させる。次に、温度を
連続的に又は段階的に昇温し、順次溶出した成分の濃度
を検出して組成分布(結晶性分布)を測定することによ
り行なわれる。これを温度上昇溶離分別(TREE=T
emperature Rising Elution
Fractionation)という。
なわれる。即ち、ポリオレフィン系樹脂を先ず140℃
或いは該ポリオレフィン系樹脂が完全に溶解する温度と
されたo−ジクロロベンゼンに溶解し、このポリオレフ
ィン系樹脂を溶解させた溶液を一定速度で冷却して予め
用意した不活性担体表面に薄いポリマー層を結晶性の高
い順及び分子量の大きい順に生成させる。次に、温度を
連続的に又は段階的に昇温し、順次溶出した成分の濃度
を検出して組成分布(結晶性分布)を測定することによ
り行なわれる。これを温度上昇溶離分別(TREE=T
emperature Rising Elution
Fractionation)という。
【0015】この温度上昇溶離分別と共に、上記順次溶
出した成分について、高温型GPCにより分子量及び分
子量分布を測定する。本発明では、温度上昇溶離分別部
分と高温GPC(SEC=Size Exclusio
n Chromatograph)部分とをシステムと
して備えている三菱油化社から商品名「CFC−T15
0A型」で販売されているクロス分別クロマトグラフ装
置を使用した。
出した成分について、高温型GPCにより分子量及び分
子量分布を測定する。本発明では、温度上昇溶離分別部
分と高温GPC(SEC=Size Exclusio
n Chromatograph)部分とをシステムと
して備えている三菱油化社から商品名「CFC−T15
0A型」で販売されているクロス分別クロマトグラフ装
置を使用した。
【0016】上記ポリオレフィン系樹脂のポリオレフィ
ン系樹脂架橋発泡体中における含有量は、多いと、得ら
れるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の耐熱性が低下
し、又、少ないと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋
発泡体の柔軟性の低下に伴い歪み回復性が低下するの
で、10〜30重量%に限定される。
ン系樹脂架橋発泡体中における含有量は、多いと、得ら
れるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の耐熱性が低下
し、又、少ないと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋
発泡体の柔軟性の低下に伴い歪み回復性が低下するの
で、10〜30重量%に限定される。
【0017】上記ポリプロピレン系樹脂(a)として
は、所定範囲内のα−オレフィン含有量及びメルトイン
デックス(以下「MI」という)を有しておれば、特に
限定されず、例えば、プロピレンとα−オレフィンとの
ランダム共重合体、プロピレンとα−オレフィンとのブ
ロック共重合体、プロピレンとα−オレフィンとの多段
重合によるランダムブロック共重合体等が挙げられる。
なお、上記α−オレフィンとしては、プロピレン以外の
ものであり、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。
は、所定範囲内のα−オレフィン含有量及びメルトイン
デックス(以下「MI」という)を有しておれば、特に
限定されず、例えば、プロピレンとα−オレフィンとの
ランダム共重合体、プロピレンとα−オレフィンとのブ
ロック共重合体、プロピレンとα−オレフィンとの多段
重合によるランダムブロック共重合体等が挙げられる。
なお、上記α−オレフィンとしては、プロピレン以外の
ものであり、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。
【0018】上記ポリプロピレン系樹脂(a)中のα−
オレフィン含有量は、多いと、得られるポリオレフィン
系樹脂架橋発泡体の耐熱性が低下し、高温での成形加工
時に気泡破壊が発生して得られる成形品の表面に凹凸が
生じて表面性が低下し、又、少ないと、得られるポリオ
レフィン系樹脂架橋発泡体の柔軟性に伴い歪み回復性が
低下するので、1重量%を越え且つ20重量%以下に限
定され、2〜10重量%が好ましく、2〜5重量%がよ
り好ましい。
オレフィン含有量は、多いと、得られるポリオレフィン
系樹脂架橋発泡体の耐熱性が低下し、高温での成形加工
時に気泡破壊が発生して得られる成形品の表面に凹凸が
生じて表面性が低下し、又、少ないと、得られるポリオ
レフィン系樹脂架橋発泡体の柔軟性に伴い歪み回復性が
低下するので、1重量%を越え且つ20重量%以下に限
定され、2〜10重量%が好ましく、2〜5重量%がよ
り好ましい。
【0019】上記ポリプロピレン系樹脂(a)のMI
は、大きいと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡
体の耐熱性が低下し、高温での成形加工時に気泡破壊が
発生して得られる成形品の表面に凹凸が生じて表面性が
低下し、又、少ないと、得られるポリオレフィン系樹脂
架橋発泡体を得るための発泡時に発泡ムラが発生し、ポ
リオレフィン系樹脂架橋発泡体の品質が不均一となるの
で、0.2〜15g/10分に限定される。なお、上記
ポリプロピレン系樹脂のMIは、JIS K7210に
準拠して荷重21.168N、温度130℃で測定され
たものをいう。
は、大きいと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡
体の耐熱性が低下し、高温での成形加工時に気泡破壊が
発生して得られる成形品の表面に凹凸が生じて表面性が
低下し、又、少ないと、得られるポリオレフィン系樹脂
架橋発泡体を得るための発泡時に発泡ムラが発生し、ポ
リオレフィン系樹脂架橋発泡体の品質が不均一となるの
で、0.2〜15g/10分に限定される。なお、上記
ポリプロピレン系樹脂のMIは、JIS K7210に
準拠して荷重21.168N、温度130℃で測定され
たものをいう。
【0020】上記ポリプロピレン系樹脂(a)のポリオ
レフィン系樹脂架橋発泡体中における含有量は、多くて
も、少なくても、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発
泡体の柔軟性又は耐熱性が低下するので、40〜80重
量%に限定される。
レフィン系樹脂架橋発泡体中における含有量は、多くて
も、少なくても、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発
泡体の柔軟性又は耐熱性が低下するので、40〜80重
量%に限定される。
【0021】上記ポリプロピレン系樹脂(b)として
は、α−オレフィンを含有していないか或いはα−オレ
フィン含有量が所定範囲内であり且つ所定範囲内のMI
を有しておれば、特に限定されず、例えば、例えば、ア
イソタクチックホモポリプロピレン、プロピレンとα−
オレフィンとのランダム共重合体、プロピレンとα−オ
レフィンとのブロック共重合体、プロピレンとα−オレ
フィンとの多段重合によるランダムブロック共重合体等
が挙げられ、アイソタクチックホモポリプロピレンが好
ましい。なお、上記α−オレフィンとしては、プロピレ
ン以外のものであり、例えば、エチレン、1−ブテン、
1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられ
る。
は、α−オレフィンを含有していないか或いはα−オレ
フィン含有量が所定範囲内であり且つ所定範囲内のMI
を有しておれば、特に限定されず、例えば、例えば、ア
イソタクチックホモポリプロピレン、プロピレンとα−
オレフィンとのランダム共重合体、プロピレンとα−オ
レフィンとのブロック共重合体、プロピレンとα−オレ
フィンとの多段重合によるランダムブロック共重合体等
が挙げられ、アイソタクチックホモポリプロピレンが好
ましい。なお、上記α−オレフィンとしては、プロピレ
ン以外のものであり、例えば、エチレン、1−ブテン、
1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられ
る。
【0022】上記ポリプロピレン系樹脂(b)中のα−
オレフィン含有量は、多いと、得られるポリオレフィン
系樹脂架橋発泡体の耐熱性が低下し、高温での成形加工
時に気泡破壊が発生して得られる成形品の表面に凹凸が
生じて表面性が低下するので、1重量%以下に限定さ
れ、0.5重量%以下が好ましい。
オレフィン含有量は、多いと、得られるポリオレフィン
系樹脂架橋発泡体の耐熱性が低下し、高温での成形加工
時に気泡破壊が発生して得られる成形品の表面に凹凸が
生じて表面性が低下するので、1重量%以下に限定さ
れ、0.5重量%以下が好ましい。
【0023】上記ポリプロピレン系樹脂(b)のMI
は、大きいと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡
体の耐熱性が低下し、高温での成形加工時に気泡破壊が
発生して得られる成形品の表面に凹凸が生じて表面性が
低下し、又、少ないと、得られるポリオレフィン系樹脂
架橋発泡体を得るための発泡時に発泡ムラが発生し、ポ
リオレフィン系樹脂架橋発泡体の品質が不均一となるの
で、1〜30g/10分に限定される。
は、大きいと、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡
体の耐熱性が低下し、高温での成形加工時に気泡破壊が
発生して得られる成形品の表面に凹凸が生じて表面性が
低下し、又、少ないと、得られるポリオレフィン系樹脂
架橋発泡体を得るための発泡時に発泡ムラが発生し、ポ
リオレフィン系樹脂架橋発泡体の品質が不均一となるの
で、1〜30g/10分に限定される。
【0024】上記ポリプロピレン系樹脂(b)のポリオ
レフィン系樹脂架橋発泡体中における含有量は、多い
と、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の柔軟性
の低下に伴い歪み回復性が低下し、又、少ないと、得ら
れるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の耐熱性が低下す
るので、10〜30重量%に限定される。
レフィン系樹脂架橋発泡体中における含有量は、多い
と、得られるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の柔軟性
の低下に伴い歪み回復性が低下し、又、少ないと、得ら
れるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の耐熱性が低下す
るので、10〜30重量%に限定される。
【0025】上記ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体に
は、物性を損なわない範囲内において、2,6−ジ−t
−ブチル−p−クレゾール等のフェノール系、リン系、
アミン系、ジラウリルチオプロピオネート等のイオウ系
等の酸化防止剤、メチルベンゾトリアゾール等の金属害
防止剤、難燃剤、充填剤、帯電防止剤、安定剤、顔料等
の添加剤が添加されてもよい。
は、物性を損なわない範囲内において、2,6−ジ−t
−ブチル−p−クレゾール等のフェノール系、リン系、
アミン系、ジラウリルチオプロピオネート等のイオウ系
等の酸化防止剤、メチルベンゾトリアゾール等の金属害
防止剤、難燃剤、充填剤、帯電防止剤、安定剤、顔料等
の添加剤が添加されてもよい。
【0026】次に、上記ポリオレフィン系樹脂架橋発泡
体の製造方法を説明する。上記ポリオレフィン系樹脂架
橋発泡体の製造方法は、従来から汎用されている製造方
法が用いられ、例えば、上記ポリオレフィン系樹脂、上
記ポリプロピレン系樹脂(a)及び上記ポリプロピレン
系樹脂(b)からなる樹脂成分に熱分解型発泡剤及び架
橋助剤並びに必要に応じて添加される上記添加剤からな
る発泡性樹脂組成物を押出機に供給して上記熱分解型発
泡剤の熱分解温度よりも低い温度で溶融混練してシート
状等の所望形状に押出した後、この得られた発泡性成形
体に電離性放射線を照射させることにより該発泡性成形
体を架橋した上で該発泡性成形体を上記熱分解型発泡剤
の分解温度以上に加熱することによってポリオレフィン
系樹脂架橋発泡体を製造する方法が挙げられる。
体の製造方法を説明する。上記ポリオレフィン系樹脂架
橋発泡体の製造方法は、従来から汎用されている製造方
法が用いられ、例えば、上記ポリオレフィン系樹脂、上
記ポリプロピレン系樹脂(a)及び上記ポリプロピレン
系樹脂(b)からなる樹脂成分に熱分解型発泡剤及び架
橋助剤並びに必要に応じて添加される上記添加剤からな
る発泡性樹脂組成物を押出機に供給して上記熱分解型発
泡剤の熱分解温度よりも低い温度で溶融混練してシート
状等の所望形状に押出した後、この得られた発泡性成形
体に電離性放射線を照射させることにより該発泡性成形
体を架橋した上で該発泡性成形体を上記熱分解型発泡剤
の分解温度以上に加熱することによってポリオレフィン
系樹脂架橋発泡体を製造する方法が挙げられる。
【0027】上記熱分解型発泡剤としては、従来から発
泡体の製造に用いられているものであれば、特に限定さ
れず、例えば、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブ
チロニトリル、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテ
トラミン、P,P’−ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミン、P,P’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラ
ジロ、アゾジカルボン酸バリウム、トリヒドラジノトリ
アジン、トルエンスルホニルヒドラジド、ベンゼンスル
ホニルヒドラジド、4,4−オキシビス(ベンゼンスル
ホニルヒドラジド)等の熱分解型発泡剤が挙げられ、分
解速度や分解温度の調整が容易であり、ガス発生量が多
く、衛生的に優れていることから、アゾジカルボンアミ
ドを用いることが好ましい。
泡体の製造に用いられているものであれば、特に限定さ
れず、例えば、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブ
チロニトリル、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテ
トラミン、P,P’−ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミン、P,P’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラ
ジロ、アゾジカルボン酸バリウム、トリヒドラジノトリ
アジン、トルエンスルホニルヒドラジド、ベンゼンスル
ホニルヒドラジド、4,4−オキシビス(ベンゼンスル
ホニルヒドラジド)等の熱分解型発泡剤が挙げられ、分
解速度や分解温度の調整が容易であり、ガス発生量が多
く、衛生的に優れていることから、アゾジカルボンアミ
ドを用いることが好ましい。
【0028】上記熱分解型発泡剤の添加量は、多いと、
発泡性成形体が破泡してしまい、均一な品質を有するポ
リオレフィン系樹脂架橋発泡体を得ることができないこ
とがあり、又、少ないと、発泡性成形体が発泡しないこ
とがあるので、上記樹脂成分100重量部に対して1〜
30重量部が好ましく、5〜20重量部がより好まし
い。
発泡性成形体が破泡してしまい、均一な品質を有するポ
リオレフィン系樹脂架橋発泡体を得ることができないこ
とがあり、又、少ないと、発泡性成形体が発泡しないこ
とがあるので、上記樹脂成分100重量部に対して1〜
30重量部が好ましく、5〜20重量部がより好まし
い。
【0029】上記架橋助剤としては、従来から発泡体の
製造に用いられているものであれば、特に限定されず、
例えば、ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパント
リメタクリレート、1,9−ノナンジオールジメタクリ
レート、1,10−デカンジオールジメタクリレート、
トリメリット酸トリアリルエステル、トリアリルイソシ
アヌレート、エチルビニルベンゼン等が挙げられ、これ
らは単独で用いられても併用されてもよい。
製造に用いられているものであれば、特に限定されず、
例えば、ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパント
リメタクリレート、1,9−ノナンジオールジメタクリ
レート、1,10−デカンジオールジメタクリレート、
トリメリット酸トリアリルエステル、トリアリルイソシ
アヌレート、エチルビニルベンゼン等が挙げられ、これ
らは単独で用いられても併用されてもよい。
【0030】上記架橋助剤の添加量は、多いと、発泡性
成形体の架橋密度が高くなりすぎて得られるポリオレフ
ィン系樹脂架橋発泡体の成形性が低下することがあり、
又、少ないと、発泡性成形体の架橋密度が低下して均一
な品質を有するポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を得る
ことができないことがあるので、上記樹脂成分100重
量部に対して0.5〜10重量部が好ましく、0.8〜
6重量部がより好ましい。
成形体の架橋密度が高くなりすぎて得られるポリオレフ
ィン系樹脂架橋発泡体の成形性が低下することがあり、
又、少ないと、発泡性成形体の架橋密度が低下して均一
な品質を有するポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を得る
ことができないことがあるので、上記樹脂成分100重
量部に対して0.5〜10重量部が好ましく、0.8〜
6重量部がより好ましい。
【0031】上記電離性放射線としては、従来から発泡
性成形体の架橋に用いられているものであれば、特に限
定されず、例えば、α線、β線、γ線、電子線等が挙げ
られ、照射線量は、少ないと、発泡性成形体の架橋密度
が不足して均一な品質を有するポリオレフィン系樹脂架
橋発泡体を得ることができないことがあり、多いと、発
泡性成形体の架橋密度が高くなりすぎて得られるポリオ
レフィン系樹脂架橋発泡体の成形性が低下することがあ
るので、1〜20Mradが好ましい。
性成形体の架橋に用いられているものであれば、特に限
定されず、例えば、α線、β線、γ線、電子線等が挙げ
られ、照射線量は、少ないと、発泡性成形体の架橋密度
が不足して均一な品質を有するポリオレフィン系樹脂架
橋発泡体を得ることができないことがあり、多いと、発
泡性成形体の架橋密度が高くなりすぎて得られるポリオ
レフィン系樹脂架橋発泡体の成形性が低下することがあ
るので、1〜20Mradが好ましい。
【0032】上記の如くして得られたポリオレフィン系
樹脂架橋発泡体の見かけ密度は、大きくなると、軽量性
が低下することがあり、又、小さいと、機械的強度及び
柔軟性が低下することがあるので、0.02〜0.2g
/cm3 が好ましく、0.03〜0.1g/cm3 がよ
り好ましい。
樹脂架橋発泡体の見かけ密度は、大きくなると、軽量性
が低下することがあり、又、小さいと、機械的強度及び
柔軟性が低下することがあるので、0.02〜0.2g
/cm3 が好ましく、0.03〜0.1g/cm3 がよ
り好ましい。
【0033】
【実施例】(実施例1)クロス分別法により温度上昇溶
離分別を行なった際に、0℃以上で且つ10℃以下での
樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の47.7重量
%であり、10℃を越え且つ60℃以下での樹脂溶出量
が全ポリオレフィン系樹脂量の16.9重量%であり、
60℃を越え且つ130℃以下での樹脂溶出量が全ポリ
オレフィン系樹脂量の35.4重量%であり、重量平均
分子量が31万であるポリオレフィン系樹脂13重量
%、エチレン成分量が3.2重量%で且つMIが2.0
g/10分であるポリプロピレン系樹脂(a)60重量
%及びMIが15.0g/10分であるアイソタクチッ
クホモポリプロピレン27重量%からなる樹脂成分10
0重量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート
3重量部、アゾジカルボンアミド10重量部、2,6−
ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.3重量部、ジラウ
リルチオプロピオネート0.3重量部、メチルベンゾト
リアゾール0.5重量部から構成される発泡性樹脂組成
物を二軸押出機に供給して樹脂温190℃で溶融混練
し、厚さ1mmの発泡性シートを得た。
離分別を行なった際に、0℃以上で且つ10℃以下での
樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の47.7重量
%であり、10℃を越え且つ60℃以下での樹脂溶出量
が全ポリオレフィン系樹脂量の16.9重量%であり、
60℃を越え且つ130℃以下での樹脂溶出量が全ポリ
オレフィン系樹脂量の35.4重量%であり、重量平均
分子量が31万であるポリオレフィン系樹脂13重量
%、エチレン成分量が3.2重量%で且つMIが2.0
g/10分であるポリプロピレン系樹脂(a)60重量
%及びMIが15.0g/10分であるアイソタクチッ
クホモポリプロピレン27重量%からなる樹脂成分10
0重量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート
3重量部、アゾジカルボンアミド10重量部、2,6−
ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.3重量部、ジラウ
リルチオプロピオネート0.3重量部、メチルベンゾト
リアゾール0.5重量部から構成される発泡性樹脂組成
物を二軸押出機に供給して樹脂温190℃で溶融混練
し、厚さ1mmの発泡性シートを得た。
【0034】得られた発泡性シートの両面に電子線を7
00kvの加速電圧で照射量3Mrad照射して、上記
発泡性シートを架橋した。そして、この架橋処理が施さ
れた発泡性シートを熱風及び赤外線ヒーターによって2
50℃に保持された発泡炉内に供給して加熱、発泡させ
てポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
00kvの加速電圧で照射量3Mrad照射して、上記
発泡性シートを架橋した。そして、この架橋処理が施さ
れた発泡性シートを熱風及び赤外線ヒーターによって2
50℃に保持された発泡炉内に供給して加熱、発泡させ
てポリオレフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
【0035】(実施例2)樹脂成分の配合割合をポリオ
レフィン系樹脂27重量%、ポリプロピレン系樹脂
(a)60重量%、アイソタクチックホモポリプロピレ
ン13重量%とした以外は実施例1と同様にしてポリオ
レフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
レフィン系樹脂27重量%、ポリプロピレン系樹脂
(a)60重量%、アイソタクチックホモポリプロピレ
ン13重量%とした以外は実施例1と同様にしてポリオ
レフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
【0036】(実施例3)樹脂成分の配合割合をポリオ
レフィン系樹脂20重量%、ポリプロピレン系樹脂
(a)60重量%、アイソタクチックホモポリプロピレ
ン20重量%とした以外は実施例1と同様にしてポリオ
レフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
レフィン系樹脂20重量%、ポリプロピレン系樹脂
(a)60重量%、アイソタクチックホモポリプロピレ
ン20重量%とした以外は実施例1と同様にしてポリオ
レフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
【0037】(比較例1)樹脂成分の配合割合をポリオ
レフィン系樹脂5重量%、ポリプロピレン系樹脂(a)
65重量%、アイソタクチックホモポリプロピレン30
重量%とした以外は実施例1と同様にしてポリオレフィ
ン系樹脂架橋発泡体を得た。
レフィン系樹脂5重量%、ポリプロピレン系樹脂(a)
65重量%、アイソタクチックホモポリプロピレン30
重量%とした以外は実施例1と同様にしてポリオレフィ
ン系樹脂架橋発泡体を得た。
【0038】(比較例2)樹脂成分の配合割合をポリオ
レフィン系樹脂35重量%、ポリプロピレン系樹脂
(a)55重量%、アイソタクチックホモポリプロピレ
ン10重量%とした以外は実施例1と同様にしてポリオ
レフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
レフィン系樹脂35重量%、ポリプロピレン系樹脂
(a)55重量%、アイソタクチックホモポリプロピレ
ン10重量%とした以外は実施例1と同様にしてポリオ
レフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
【0039】(比較例3)樹脂成分の配合割合をポリオ
レフィン系樹脂30重量%、ポリプロピレン系樹脂
(a)65重量%、アイソタクチックホモポリプロピレ
ン5重量%とした以外は実施例1と同様にしてポリオレ
フィン系樹脂架橋発泡体を得た。
レフィン系樹脂30重量%、ポリプロピレン系樹脂
(a)65重量%、アイソタクチックホモポリプロピレ
ン5重量%とした以外は実施例1と同様にしてポリオレ
フィン系樹脂架橋発泡体を得た。
【0040】(比較例4)樹脂成分の配合割合をポリオ
レフィン系樹脂10重量%、ポリプロピレン系樹脂
(a)55重量%、アイソタクチックホモポリプロピレ
ン35重量%とした以外は実施例1と同様にしてポリオ
レフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
レフィン系樹脂10重量%、ポリプロピレン系樹脂
(a)55重量%、アイソタクチックホモポリプロピレ
ン35重量%とした以外は実施例1と同様にしてポリオ
レフィン系樹脂架橋発泡体を得た。
【0041】(比較例5)樹脂成分として、クロス分別
法により温度上昇溶離分別を行なった際に、0℃以上で
且つ10℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹
脂量の2.6重量%であり、10℃を越え且つ60℃以
下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の7.7
重量%であり、60℃を越え且つ130℃以下での樹脂
溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の89.7重量%で
あり、重量平均分子量が20万であるポリオレフィン系
樹脂20重量%、エチレン成分量が3.2重量%で且つ
MIが2.0g/10分であるポリプロピレン系樹脂
(a)60重量%及びMIが15.0g/10分である
アイソタクチックホモポリプロピレン20重量%からな
るものを用いた以外は実施例1と同様にしてポリオレフ
ィン系樹脂架橋発泡体を得た。
法により温度上昇溶離分別を行なった際に、0℃以上で
且つ10℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹
脂量の2.6重量%であり、10℃を越え且つ60℃以
下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の7.7
重量%であり、60℃を越え且つ130℃以下での樹脂
溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の89.7重量%で
あり、重量平均分子量が20万であるポリオレフィン系
樹脂20重量%、エチレン成分量が3.2重量%で且つ
MIが2.0g/10分であるポリプロピレン系樹脂
(a)60重量%及びMIが15.0g/10分である
アイソタクチックホモポリプロピレン20重量%からな
るものを用いた以外は実施例1と同様にしてポリオレフ
ィン系樹脂架橋発泡体を得た。
【0042】(比較例6)樹脂成分として、クロス分別
法により温度上昇溶離分別を行なった際に、0℃以上で
且つ10℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹
脂量の47.7重量%であり、10℃を越え且つ60℃
以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の1
6.9重量%であり、60℃を越え且つ130℃以下で
の樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の35.4重
量%であり、重量平均分子量が31万であるポリオレフ
ィン系樹脂20重量%、エチレン成分量が3.1重量%
で且つMIが18g/10分であるポリプロピレン系樹
脂(a)60重量%及びMIが15.0g/10分であ
るアイソタクチックホモポリプロピレン20重量%から
なるものを用いた以外は実施例1と同様にしてポリオレ
フィン系樹脂架橋発泡体を得た。
法により温度上昇溶離分別を行なった際に、0℃以上で
且つ10℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹
脂量の47.7重量%であり、10℃を越え且つ60℃
以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の1
6.9重量%であり、60℃を越え且つ130℃以下で
の樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の35.4重
量%であり、重量平均分子量が31万であるポリオレフ
ィン系樹脂20重量%、エチレン成分量が3.1重量%
で且つMIが18g/10分であるポリプロピレン系樹
脂(a)60重量%及びMIが15.0g/10分であ
るアイソタクチックホモポリプロピレン20重量%から
なるものを用いた以外は実施例1と同様にしてポリオレ
フィン系樹脂架橋発泡体を得た。
【0043】(比較例7)樹脂成分として、クロス分別
法により温度上昇溶離分別を行なった際に、0℃以上で
且つ10℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹
脂量の47.7重量%であり、10℃を越え且つ60℃
以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の1
6.9重量%であり、60℃を越え且つ130℃以下で
の樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の35.4重
量%であり、重量平均分子量が31万であるポリオレフ
ィン系樹脂20重量%、エチレン成分量が3.2重量%
で且つMIが2.0g/10分であるポリプロピレン系
樹脂(a)60重量%及びMIが0.5g/10分であ
るアイソタクチックホモポリプロピレン20重量%から
なるものを用いた以外は実施例1と同様にして発泡性樹
脂組成物を得、二軸押出機に供給して樹脂温190℃で
溶融混練した後に押出したが、押出時に発熱し、良好な
発泡性シートは得られなかった。
法により温度上昇溶離分別を行なった際に、0℃以上で
且つ10℃以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹
脂量の47.7重量%であり、10℃を越え且つ60℃
以下での樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の1
6.9重量%であり、60℃を越え且つ130℃以下で
の樹脂溶出量が全ポリオレフィン系樹脂量の35.4重
量%であり、重量平均分子量が31万であるポリオレフ
ィン系樹脂20重量%、エチレン成分量が3.2重量%
で且つMIが2.0g/10分であるポリプロピレン系
樹脂(a)60重量%及びMIが0.5g/10分であ
るアイソタクチックホモポリプロピレン20重量%から
なるものを用いた以外は実施例1と同様にして発泡性樹
脂組成物を得、二軸押出機に供給して樹脂温190℃で
溶融混練した後に押出したが、押出時に発熱し、良好な
発泡性シートは得られなかった。
【0044】上記の如くして得られたポリオレフィン系
樹脂架橋発泡体の物性を以下の方法で測定してその結果
を表1に示した。
樹脂架橋発泡体の物性を以下の方法で測定してその結果
を表1に示した。
【0045】(見かけ密度)ポリオレフィン系樹脂架橋
発泡体の見かけ密度をミラージュ社製「電子比重計ED
120T」を用いて測定した。
発泡体の見かけ密度をミラージュ社製「電子比重計ED
120T」を用いて測定した。
【0046】(厚み)ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体
の厚みをのぎすを用いて測定した。
の厚みをのぎすを用いて測定した。
【0047】(柔軟性)JIS K6301に準拠し
て、ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体のJISA硬度を
島津JIS硬度計を用いて測定した。
て、ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体のJISA硬度を
島津JIS硬度計を用いて測定した。
【0048】(高温成形性)ポリオレフィン系樹脂架橋
発泡体の一面に表皮材として厚さ0.7mmの軟質ポリ
塩化ビニルシートを接着剤を介して積層一体化させて複
合シートを形成し、この複合シートをそのポリオレフィ
ン系樹脂架橋発泡体が雌型金型側となるようにして雌雄
金型間に配設するとともに、該複合シートのポリオレフ
ィン系樹脂架橋発泡体と雌型金型との間に溶融状態のポ
リプロピレンを配置した後、上記雌雄金型を閉止するこ
とによって所望形状の成形品を得た。
発泡体の一面に表皮材として厚さ0.7mmの軟質ポリ
塩化ビニルシートを接着剤を介して積層一体化させて複
合シートを形成し、この複合シートをそのポリオレフィ
ン系樹脂架橋発泡体が雌型金型側となるようにして雌雄
金型間に配設するとともに、該複合シートのポリオレフ
ィン系樹脂架橋発泡体と雌型金型との間に溶融状態のポ
リプロピレンを配置した後、上記雌雄金型を閉止するこ
とによって所望形状の成形品を得た。
【0049】得られた成形品の表皮材表面を目視観察し
て、表皮材表面に凹凸が全くないものを○、表皮材表面
に僅かに凹凸があるものを△、表皮材表面に凹凸が多数
生じたものを×とした。
て、表皮材表面に凹凸が全くないものを○、表皮材表面
に僅かに凹凸があるものを△、表皮材表面に凹凸が多数
生じたものを×とした。
【0050】(クッション性)上記高温成形性において
製造された成形品におけるポリオレフィン系樹脂架橋発
泡体の厚みをのぎすで測定した。
製造された成形品におけるポリオレフィン系樹脂架橋発
泡体の厚みをのぎすで測定した。
【0051】(成形切れ)上記高温成形性において製造
された成形品におけるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体
に亀裂が生じているかを目視観察して、ポリオレフィン
系樹脂架橋発泡体に亀裂が全くないものを○、ポリオレ
フィン系樹脂架橋発泡体に僅かに亀裂が生じていたもの
を△、ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体に多数の亀裂が
生じていたものを×とした。
された成形品におけるポリオレフィン系樹脂架橋発泡体
に亀裂が生じているかを目視観察して、ポリオレフィン
系樹脂架橋発泡体に亀裂が全くないものを○、ポリオレ
フィン系樹脂架橋発泡体に僅かに亀裂が生じていたもの
を△、ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体に多数の亀裂が
生じていたものを×とした。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン系樹脂架橋発泡
体は、上記の如き構成を有するので、耐熱性、柔軟性及
び高温成形性に優れており、よって、本発明のポリオレ
フィン系樹脂架橋発泡体を真空成形やスタンピング成形
によって高温下において成形した場合にあっても気泡破
壊に起因して成形品表面に凹凸が生じたり薄肉化したり
するといった不測の事態は生じず、表面性及びクッショ
ン性に優れた所望形状の成形品を得ることができる。
体は、上記の如き構成を有するので、耐熱性、柔軟性及
び高温成形性に優れており、よって、本発明のポリオレ
フィン系樹脂架橋発泡体を真空成形やスタンピング成形
によって高温下において成形した場合にあっても気泡破
壊に起因して成形品表面に凹凸が生じたり薄肉化したり
するといった不測の事態は生じず、表面性及びクッショ
ン性に優れた所望形状の成形品を得ることができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F074 AA24 AA98 AD11 AD12 AD14 AG04 AG20 BA13 BB01 CA29 CC04Y CC06X DA02 DA17 DA23 DA24 DA35 4J002 BB123 BB141 BB142 BB143 BP022 BP032 BP033 EN046 EQ016 EQ026 EU186 FD326 GN00
Claims (1)
- 【請求項1】 クロス分別法により温度上昇溶離分別を
行なった際に、下記〜の特性を示すポリオレフィン
系樹脂10〜30重量%、α−オレフィン含有量が1重
量%を越え且つ20重量%以下であるとともにメルトイ
ンデックスが0.2〜15g/10分であるポリプロピ
レン系樹脂40〜80重量%、α−オレフィン含有量が
1重量%以下で且つメルトインデックスが1〜30g/
10分であるポリプロピレン系樹脂10〜30重量%か
らなることを特徴とするポリオレフィン系樹脂架橋発泡
体。 0℃以上で且つ10℃以下での樹脂溶出量が全ポリオ
レフィン系樹脂量の30〜70重量%であり、 10℃を越え且つ60℃以下での樹脂溶出量が全ポリ
オレフィン系樹脂量の0〜30重量%であり、 60℃を越え且つ130℃以下での樹脂溶出量が全ポ
リオレフィン系樹脂量の15〜65重量%であり、 重量平均分子量が8万〜50万である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29097099A JP2001114919A (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29097099A JP2001114919A (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001114919A true JP2001114919A (ja) | 2001-04-24 |
Family
ID=17762800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29097099A Withdrawn JP2001114919A (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001114919A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009221356A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Prime Polymer Co Ltd | 発泡成形体用プロピレン系樹脂組成物およびその発泡成形体 |
-
1999
- 1999-10-13 JP JP29097099A patent/JP2001114919A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009221356A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Prime Polymer Co Ltd | 発泡成形体用プロピレン系樹脂組成物およびその発泡成形体 |
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