JP2003183435A - 架橋樹脂発泡体 - Google Patents

架橋樹脂発泡体

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JP2003183435A
JP2003183435A JP2001384087A JP2001384087A JP2003183435A JP 2003183435 A JP2003183435 A JP 2003183435A JP 2001384087 A JP2001384087 A JP 2001384087A JP 2001384087 A JP2001384087 A JP 2001384087A JP 2003183435 A JP2003183435 A JP 2003183435A
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foam
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olefin
resin foam
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Yoshiyuki Oka
善之 岡
Fusakichi Akimaru
房吉 秋丸
Yuuji Isozaki
勇慈 礒崎
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い柔軟性と良好な耐熱性を兼ね備え、しかも
二次成形加工性に優れた架橋樹脂発泡体を提供するこ
と。 【解決手段】ポリエチレン系樹脂0〜45重量%、ポリ
プロピレン系樹脂55〜100重量%よりなる樹脂マト
リックス100重量部に対して、α−オレフィンとブタ
ジエンの共重合体に水素添加した水素添加α−オレフィ
ン/ブタジエン共重合体を3〜180重量部添加してな
る樹脂組成物を架橋・発泡させてなる架橋樹脂発泡体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン系
樹脂発泡体に関し、さらに詳しくは、柔軟性、耐熱性、
機械的強度に優れ、かつ複雑な形状の二次加工が可能な
架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン系樹脂発泡体は、柔軟
性、軽量性、断熱性に優れており、天井、ドア、インス
トルメントパネル等の車両用内装材として用いられてい
る。これらの内装材は、通常、シート状のポリオレフィ
ン系樹脂発泡体を真空成形や圧縮成形等により二次加工
して所定の形状に成形されている。また、ポリオレフィ
ン系樹脂発泡体は、ポリ塩化ビニル樹脂のシート、熱可
塑性エラストマーのシート、天然または人造の布状物、
レザー等の表皮材を貼り合わせた積層体として使用され
ることが多い。
【0003】最近の発泡体の真空成形や、スタンピング
成形などの圧縮成形では、生産性向上のために加工温度
を120〜200℃の高温条件としたり、複雑な形状に
成形加工するための深絞り成形性が求められており、そ
のためポリオレフィン系樹脂発泡体には高温での成形加
工性が良好であることが要求されている。また、自動車
の内装は手触り、触感が良好なものが求められるように
なってきていること、さらに、安全性を追求する点で
も、内装材料の柔軟性が強く要望されている。
【0004】これに対し、ポリエチレン系樹脂発泡体
は、柔軟性に優れているものの耐熱性が不充分であるた
め、高温での成形加工には適していない。また、ポリプ
ロピレン系樹脂発泡体は、ポリエチレン系樹脂発泡体に
比べて耐熱性はあるものの、柔軟性が不足するという問
題がある。そこで、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレ
ン系樹脂を併用し、架橋・発泡させることで、耐熱性、
柔軟性を付与し、高温での成形加工性を向上させる努力
がなされてきた。また、ポリプロピレン系樹脂とポリエ
チレン系樹脂を併用したものを架橋・発泡させた発泡体
の耐熱性を更に向上させるために、発泡体のゲル分率を
上げる方法がある。しかし、ゲル分率を上げるために発
泡体に高線量の放射線を照射すると、熱分解型発泡剤を
分解させるために該樹脂組成物の融点以上に加熱した
時、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂の溶融
粘度の差が生じるため発泡体内部に空洞ができてしま
い、そのため表面性の良好な発泡体を得ることは難しか
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、ポリプロ
ピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂を併用しただけで
は、スタンピング成形等の圧縮成形のように、高圧力か
つ高温の基材樹脂と発泡体を一体成形した場合、圧力が
強く加わる部分では発泡体が極度に圧縮されることや、
溶融した基材樹脂との接触により発泡体の一部が基材樹
脂に融解してしまうために発泡体の厚みが低下し、元来
発泡体が有している柔軟性が損なわれ、得られた成型品
が硬いものとなることがあった。
【0006】かかる状況に鑑み、本発明の目的は、高い
柔軟性と良好な耐熱性を兼ね備え、しかも二次成形加工
性に優れた架橋樹脂発泡体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を達成する
ため、本発明は以下の構成をとる。すなわち、本発明
は、 (1)ポリエチレン系樹脂0〜45重量%、ポリプロピ
レン系樹脂55〜100重量%よりなる樹脂マトリック
ス100重量部に対して、α−オレフィンとブタジエン
の共重合体に水素添加した水素添加α−オレフィン/ブ
タジエン共重合体を3〜180重量部添加してなる樹脂
組成物を架橋・発泡させてなる架橋樹脂発泡体。 (2)水素添加α−オレフィン/ブタジエン共重合体中
のブタジエン含有量が20重量%以上であることを特徴
とする(1)記載の架橋樹脂発泡体。 (3)ゲル分率が50〜85%で、発泡倍率が3〜50
倍であることを特徴とする請求項1または2記載の架橋
樹脂発泡体。である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施の形態
を記載する。
【0009】本発明で使用するポリエチレン系樹脂と
は、エチレンの単独重合体あるいはエチレンを含む共重
合体である。共重合成分は特に限定されないが、好まし
くはα−オレフィンである。α−オレフィンとしては、
例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−
ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、
1−オクテン等が挙げられ、これらの1種以上が好まし
く用いられる。
【0010】本発明で使用するポリエチレン系樹脂のメ
ルトインデックス(以降、MIと記載する)は特に限定
されないが、好ましくは2〜50g/10分である。な
お、MIは、ASTM D−1238に準拠し、190
℃で測定した値を言う。
【0011】本発明で使用するポリプロピレン系樹脂と
は、プロピレンを含む共重合体である。共重合成分は特
に限定されないが、好ましくはα−オレフィンである。
α−オレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−ヘプテン、1−オクテン等が挙げられ、こ
れらの1種以上が好ましく用いられる。該ポリプロピレ
ン系樹脂中のプロピレン成分の含有率は85重量%以上
が好ましく、さらに好ましくは90重量%以上である。
プロピレン成分の含有量が85重量%未満になると発泡
体の耐熱性が低下する可能性がある。
【0012】本発明で使用するポリプロピレン系樹脂
は、そのMIが0.1〜10g/10分であることが好
ましい。MIが小さすぎると、得られる発泡体の成形性
が低下し、逆に大きすぎると、得られる発泡体の耐熱性
が低下する傾向がある。MIはより好ましくは0.3〜
10g/10分、さらに好ましくは0.5〜8g/10
分である。なお、MIは、ASTM D−1238に準
拠し、230℃で測定した値を言う。
【0013】上記ポリエチレン系樹脂とポリプロピレン
系樹脂よりなる樹脂マトリックスの組成は、ポリエチレ
ン系樹脂0〜45重量%、ポリプロピレン系樹脂55〜
100重量%である。ポリエチレン系樹脂は柔軟性には
優れているが、耐熱性に劣っているため、45重量%を
越えて添加すると得られる架橋樹脂発泡体の耐熱性が低
下するため好ましくない。
【0014】本発明で用いる水素添加α−オレフィン/
ブタジエン共重合体において、α−オレフィンとしては
特に限定されないが、例えば、エチレン、スチレン等が
代表例としてあげられ、これらの1種以上が好ましく用
いられる。なお、/は、共重合を表す。
【0015】水素添加α−オレフィン/ブタジエン共重
合体中のブタジエン含有量は20重量%以上であること
が好ましい。共重合体中のブタジエンの含有量が20重
量%未満になると、得られる発泡体の柔軟性が低下傾向
となり、また、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系
樹脂との相溶性も低下傾向となる。
【0016】水素添加α−オレフィン/ブタジエン共重
合体は、ランダム共重合体であっても、ブロック共重合
体であっても差し支えない。
【0017】水素添加α−オレフィン/ブタジエン共重
合体を製造する方法は、公知の方法を用いることができ
る。通常、α−オレフィンとブタジエンの共重合体を作
製後、公知の方法で水素添加する方法が好ましく用いら
れる。
【0018】水素添加α−オレフィン/ブタジエン共重
合体の添加量は、ポリエチレン系樹脂0〜45重量%、
ポリプロピレン系樹脂55〜100重量%よりなる樹脂
マトリックス100重量部に対して3〜180重量部で
ある。3重量部未満では水素添加α−オレフィン/ブタ
ジエン共重合体の添加効果が不十分で発泡体の柔軟性が
不足し、また180重量部を越えると発泡体の形態保持
性が低下するため好ましくない。
【0019】本発明において、樹脂組成物を架橋する方
法は特に限定されず、例えば、電離性放射線を所定線量
照射する方法、過酸化物による架橋、シラン架橋などを
挙げることができる。
【0020】電離性放射線としては、例えば、α線、β
線、γ線、電子線等を挙げることができる。電離性放射
線の照射線量は、目的とする架橋度等によって異なる
が、通常1〜500kGy、好ましくは5〜300kG
yである。照射線量が少なすぎると得られる発泡体の耐
熱性が不十分となり、多すぎると得られる発泡体の成形
加工性が低下する。
【0021】本発明では、架橋助剤として多官能モノマ
ーを使用するのが好ましい。多官能モノマーとしては、
例えば、ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパント
リメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタク
リレート、1,9−ノナンジオールジメタクリレート、
1,10−デカンジオールジメタクリレート、トリメリ
ット酸トリアリルエステル、トリアリルイソシアヌレー
ト、エチルビニルベンゼンなどを使用することができ
る。
【0022】これらの多官能モノマーは、それぞれ単独
で用いても、あるいは2種以上を組み合わせて使用して
も良い。これらの多官能モノマーは、樹脂マトリックス
100重量部に対して好ましくは0.5〜10重量部添
加される。
【0023】本発明において、樹脂組成物を発泡する方
法は特に限定されず、公知の方法を用いることができ
る。好ましくは熱分解型発泡剤を樹脂組成物に添加する
方法が用いられ、特に好ましくは有機系熱分解型発泡剤
が用いられる。
【0024】有機系熱分解型発泡剤としては、具体的に
は、アゾジカルボンアミド、ベンゼンスルホニルヒドラ
ジド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、トルエン
スルホニルヒドラジド、アゾビスイソブチロニトリル、
アゾジカルボン酸バリウム等が挙げられる。これらは単
独で用いてもよいし、併用してもよい。有機系熱分解型
発泡剤は、樹脂マトリックス100重量部に対して、好
ましくは1〜50重量部、より好ましくは1〜25重量
部の割合で添加される。有機系熱分解型発泡剤の添加量
は、少なすぎると樹脂組成物の発泡性が低下し、多すぎ
ると得られる発泡体の強度、並びに耐熱性が低下する傾
向がある。
【0025】熱分解型発泡剤を用いた場合、発泡は、架
橋した樹脂組成物を該発泡剤の熱分解温度以上に加熱す
ることで通常行われる。
【0026】本発明の架橋樹脂発泡体の発泡倍率は3〜
50倍であることが好ましい。発泡倍率が3倍を下回る
と成型品の柔軟性が低下傾向となり、発泡倍率が50倍
を上回ると耐熱性の低下や高温での成形加工性の低下を
招くことがある。
【0027】さらに本発明の架橋樹脂発泡体のゲル分率
は、耐熱性と高温での成形加工性を維持するために50
〜85%であることが好ましい。ゲル分率が50%未満
であると発泡体の耐熱性が低下傾向となり、85%を超
えると発泡体の伸びが低下し、成形加工性が低下傾向と
なる。
【0028】なお、本発明でいうゲル分率とは、以下の
方法にて算出した値のことである。すなわち、ポリオレ
フィン系樹脂発泡体を約50mg精密に秤量し、120
℃のキシレン25mlに24時間浸漬した後、200メ
ッシュのステンレス製金網で濾過して、金網状の不溶解
分を真空乾燥する。次いで、この不溶解分の重量を精密
に秤量し、以下の式に従ってゲル分率を百分率で算出し
た。 ゲル分率(%)={不溶解分の重量(mg)/秤量した
ポリオレフィン樹脂発泡体の重量(mg)}×100 本発明の架橋樹脂発泡体は、好ましくは空洞が無いもの
である。ここで、空洞とは、発泡体内部に出来た5mm
以上の粗大な気泡のことを言う。空洞は、発泡体の架橋
度が高くなると発現しやすくなる傾向にあるが、本発明
で用いる水素添加α−オレフィン/ブタジエン共重合体
を添加することで架橋度が高くなっても空洞が発生しに
くくなる。空洞が発生すると、表面が凸凹になり、表面
性が低下するため実用性が低下する。
【0029】本発明においては、本発明の目的が損なわ
れない範囲内で、他の熱可塑性樹脂、例えば、超低密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
プロピレンゴム、ポリ酢酸ビニル、ポリブテン等を添加
することができる。また、フェノール系、リン系、アミ
ン系、イオウ系等の酸化防止剤、金属害防止剤、難燃
剤、充填剤、帯電防止剤、熱安定剤、顔料などを添加し
てもよい。
【0030】次に、本発明の架橋樹脂発泡体の好ましい
製造方法について説明する。
【0031】まず、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレ
ン系樹脂、水素添加α−オレフィン/ブタジエン共重合
体、架橋助剤、熱分解型発泡剤よりなる組成物の所定量
を、単軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、ニ
ーダーミキサー、ミキシングロール等の混練装置を用い
て、熱分解型発泡剤の分解温度未満で均一に溶融混練
し、これをシート状に成形する。次いで、得られたシー
トに電離性放射線を所定線量照射してオレフィン系樹脂
を架橋させる。さらに、この架橋シートを熱分解型発泡
剤の分解温度以上に加熱して発泡させる方法が好ましく
用いられる。
【0032】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。なお、実施
例に用いた評価は以下の方法で行った。
【0033】(伸度)伸度はJIS K6767に従い
測定した。
【0034】(25%圧縮硬さ)25%圧縮硬さは以下
の方法で行った。発泡体を5cm角に切り取り、これを
4枚重ね、圧縮試験機(高分子計器株式会社製AF−2
00型)にて、JISK6767に準じて測定した。
【0035】(空洞)発泡体を任意の断面で切断し、該
断面を目視で観察したのち、大きな気泡についてはノギ
スで断面の気泡径を測定した。延べ1m2の断面につき
観察し、空洞があった場合は×、無かった場合は○と判
定した。○が合格である。
【0036】(スタンピング成形性)スタンピング成形
性は次のようにして確認した。作製した発泡体を佐藤鉄
工株式会社製スタンピング成形機(SLIM4045)
を用い、MIが35のポリプロピレンを基材樹脂とし、
温度210℃、クリアランス50mmでスタンピング成
形を行った。スタンピング成形性の判定は、任意の10
0個の成型品につき、成型品表面の外観及び穴の有無を
目視で判定し、外観が悪いか又は成型品に穴が1箇所で
も見られた場合は×、見られなかった場合は○とした。
○が合格である。
【0037】実施例1 プロピレンにエチレンを5.2重量%ランダム共重合し
たMIが2.2g/10分、密度が0.901kg/m
3のポリプロピレン系樹脂70kg、MIが9.5g/
10分、密度が0.933kg/m3のポリエチレン3
0kg、ブタジエン含有量が90重量%である水素添加
スチレン/ブタジエン共重合体を20kg、安定剤とし
て”イルガノックス”1010(チバ・スペシャルティ
ケミカルズ株式会社製)0.45kg、”イルガノック
ス”PS802(チバ・スペシャルティケミカルズ株式
会社製)0.3kg、発泡剤としてアゾジカルボンアミ
ド7.4kg、ジビニルベンゼン6.0kgを準備し、
ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン、発泡剤、安定剤
をヘンシェルミキサーに投入し、200〜400rpm
の低速回転で約3分混合し、ついで 800〜1000
rpmの高速回転とし、3分間混合して発泡用樹脂組成
物とする。この発泡用樹脂組成物を発泡剤の分解しない
温度、具体的には190℃に加熱したベント付き押出し
機に供給、Tダイから押し出し、厚みが1.8mmの架
橋発泡用シートに成型した。このシートに148kGy
の電子線を照射し、架橋せしめた後、縦型熱風発泡装置
に連続的に導入、約250℃で3〜5分加熱発泡して連
続シート状の架橋樹脂発泡体として巻取った。このよう
にして得られた架橋樹脂発泡体は、厚み3.0mm、ゲ
ル分率は65%、発泡倍率15倍、伸度は195%、2
5%圧縮硬さは120kPaであった。評価結果を表1
に示す。
【0038】実施例2 プロピレンにエチレンを2重量%ランダム共重合したM
Iが1.1g/10分、密度が0.904kg/m3
ポリプロピレン系樹脂100kg、ブタジエン含有量が
90重量%である水素添加スチレン/ブタジエン共重合
体を10kg、安定剤として”イルガノックス”101
0(チバ・スペシャルティケミカルズ株式会社製)0.
45kg、”イルガノックス”PS802(チバ・スペ
シャルティケミカルズ株式会社製)0.3kg、発泡剤
としてアゾジカルボンアミド7.2kg、ジビニルベン
ゼン5.5kgを用いて実施例1と同様の方法によって
架橋樹脂発泡体を得た。このようにして得られた架橋樹
脂発泡体は、厚み3.0mm、ゲル分率は62%、発泡
倍率15倍、伸度は185%、25%圧縮硬さは132
kPaであった。評価結果を表1に示す。
【0039】実施例3 プロピレンにエチレンを2重量%ランダム共重合したM
Iが1.1g/10分、密度が0.904kg/m3
ポリプロピレン系樹脂75kg、MIが9.5g/10
分、密度が0.933kg/m3のポリエチレン25k
g、ブタジエンの含有量が75重量%である水素添加エ
チレン/ブタジエン共重合体を11kg、安定剤とし
て”イルガノックス”1010(チバ・スペシャルティ
ケミカルズ株式会社製)0.45kg、”イルガノック
ス”PS802(チバ・スペシャルティケミカルズ株式
会社製)0.3kg、発泡剤としてアゾジカルボンアミ
ド7.9kg、ジビニルベンゼン5.5kgを用いて実
施例1と同様の方法によって架橋樹脂発泡体を得た。こ
のようにして得られた架橋樹脂発泡体は、厚み3.0m
m、ゲル分率は68%、発泡倍率15倍、伸度は165
%、25%圧縮硬さは129kPaであった。評価結果
を表1に示す。
【0040】比較例1 プロピレンにエチレンを5.2重量%ランダム共重合し
たMIが2.2g/10分、密度が0.901kg/m
3のポリプロピレン系樹脂70kg、MIが9.5g/
10分、密度が0.933kg/m3のポリエチレン3
0kg、安定剤として”イルガノックス”1010(チ
バ・スペシャルティケミカルズ株式会社製)0.45k
g、”イルガノックス”PS802(チバ・スペシャル
ティケミカルズ株式会社製)0.3kg、発泡剤として
アゾジカルボンアミド6.4kg、ジビニルベンゼン
5.0kgを用いて実施例1と同様の方法によって発泡
体を得た。このようにして得られた発泡体は、厚み3.
0mm、ゲル分率は65%、発泡倍率15倍、伸度は1
80%、25%圧縮硬さは165kPaであった。評価
結果を表1に示す。
【0041】比較例2 プロピレンにエチレンを2重量%ランダム共重合したM
Iが1.1g/10分、密度が0.904kg/m3
ポリプロピレン系樹脂100kg、安定剤として”イル
ガノックス”1010(チバ・スペシャルティケミカル
ズ株式会社製)0.45kg、”イルガノックス”PS
802(チバ・スペシャルティケミカルズ株式会社製)
0.3kg、発泡剤としてアゾジカルボンアミド6.0
kg、ジビニルベンゼン5.0kgを用いて実施例1と
同様の方法によって発泡体を得た。このようにして得ら
れた発泡体は、厚み3.0mm、ゲル分率は40%、発
泡倍率15倍、伸度は260%、25%圧縮硬さは18
4kPaであった。評価結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】実施例1〜3の発泡体は、空洞もないため
外観に優れ、スタンピング成形性、柔軟性に優れてい
た。一方、水素添加α−オレフィン/ブタジエン共重合
体を含まない比較例の発泡体は、スタンピング成形性が
悪かった。また、25%圧縮硬さが実施例に比べて大き
く、柔軟性が不足していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F074 AA08 AA13 AA17 AA24 AA25 AA26 AA28 BA13 BA14 BA15 BA16 BA17 BA18 BB25 BB28 CA22 DA02 DA04 DA35 DA54 4J002 AC08Y AC11Y BB03X BB05X BB10Y BB15W BB16W BB17W BB20Y EA047 EH077 EH147 EQ016 EQ026 EU197 FD157 FD326 GF00 GN00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレン系樹脂0〜45重量%、ポリ
    プロピレン系樹脂55〜100重量%よりなる樹脂マト
    リックス100重量部に対して、α−オレフィンとブタ
    ジエンの共重合体に水素添加した水素添加α−オレフィ
    ン/ブタジエン共重合体を3〜180重量部添加してな
    る樹脂組成物を架橋・発泡させてなる架橋樹脂発泡体。
  2. 【請求項2】水素添加α−オレフィン/ブタジエン共重
    合体中のブタジエン含有量が20重量%以上であること
    を特徴とする請求項1記載の架橋樹脂発泡体。
  3. 【請求項3】ゲル分率が50〜85%で、発泡倍率が3
    〜50倍であることを特徴とする請求項1または2記載
    の架橋樹脂発泡体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008266589A (ja) * 2007-03-23 2008-11-06 Toray Ind Inc 架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体
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