JP2001114690A - p38MAPキナーゼ阻害剤 - Google Patents

p38MAPキナーゼ阻害剤

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JP2001114690A
JP2001114690A JP2000242761A JP2000242761A JP2001114690A JP 2001114690 A JP2001114690 A JP 2001114690A JP 2000242761 A JP2000242761 A JP 2000242761A JP 2000242761 A JP2000242761 A JP 2000242761A JP 2001114690 A JP2001114690 A JP 2001114690A
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alkyl
carbonyl
alkoxy
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Withdrawn
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JP2000242761A
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English (en)
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Shigenori Ookawa
滋紀 大川
Kenichi Naruo
憲一 成尾
Hiroyuki Kimura
宏之 木村
Seiji Miwatari
誠司 見渡
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れたp38MAPキナーゼ阻害剤等の提供。 【解決手段】5位が置換基を有していてもよいピリジル
基で置換された1,3−チアゾール化合物を含有するこ
とを特徴とするp38MAPキナーゼ阻害剤またはTN
F−α産生阻害剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れたp38MA
Pキナーゼ阻害剤および選択的ホスホジエステラーゼ
IV型(PDE IV)阻害剤等に関する。詳細には、
p38MAPキナーゼ阻害作用、TNF−α産生阻害作
用、ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害作用等に基づ
くサイトカイン媒介疾患予防治療作用を有する1,3−
チアゾール系化合物を含有する医薬に関する。
【0002】
【従来の技術】TNF−α(腫瘍壊死因子−α)やIL
−1(インターロイキン−1)等のサイトカイン類は、
感染その他の細胞性ストレスに呼応して単球又はマクロ
ファージ等の種々の細胞によって産生される生物学的物
質である(Koj,A.,Biochim.Bioph
ys.Acta,1317,84−94(199
6))。これらのサイトカイン類は、適量存在するとき
には免疫反応において重要な役割を担っているものの、
過剰な産生は多くの炎症性疾患に関わっていると考えら
れている(Dinarello,C.A.,Curr.
Opin.Immunol.,3,941−948(1
991))。MAPキナーゼのホモローグとしてクロー
ニングされたp38MAPキナーゼはこれらのサイトカ
イン類の産生の制御と受容体にカップルしたシグナル伝
達系に関与しており、p38MAPキナーゼの阻害は炎
症性疾患の治療薬となる可能性がある(Stein,
B.,Anderson,D.,Annual Rep
ort in MedicinalChemistr
y,Bristol,J.A.(編集),Academ
icPress,31巻,289−298頁,1996
年)。かかるp38MAPキナーゼの阻害作用を有する
として、イミダゾール誘導体が特表平7−50317号
公報(WO 93/14081)に、オキサゾール誘導
体が特表平9−505055号公報(WO 95/13
067)にそれぞれ記載されている。一方、チアゾール
系化合物としては、以下の化合物等が知られている。 1)鎮痛、解熱、抗炎症、抗潰瘍、トロンボキサンA2
(TXA2)合成酵素阻害、血小板凝集抑制作用を有す
る、式
【化3】 〔式中、R1はシクロアルキル基、環状アミノ基、置換
基として低級アルキル、フェニル、アセチルあるいは低
級アルコキシカルボニルアセチルを1又は2個有してい
てもよいアミノ基、置換基としてヒドロキシル、カルボ
キシルあるいは低級アルコキシカルボニルを有していて
もよいアルキル基又は置換基としてカルボキシル、2−
カルボキシエテニルあるいは2−カルボキシ−1−プロ
ペニルを有していてもよいフェニル基を、R2は置換基
として低級アルキルを有していてもよいピリジル基を、
3は置換基として低級アルコキシ、低級アルキル、ヒ
ドロキシル、ハロゲン又はメチレンジオキシを有してい
てもよいフェニル基を示す。〕で表される1,3−チア
ゾール誘導体又はその塩(特開昭60−58981号公
報)。 2)鎮痛、解熱、抗炎症、抗潰瘍、TXA2合成酵素阻
害、血小板凝集抑制作用を有する、式
【化4】 〔式中、R1は置換基を有していてもよいアルキル基、
アルケニル基、アリール基、アラルキル基、シクロアル
キル基、炭素を結合手とする異項環基又はアミノ基を、
2はアルキル基で置換されていてもよいピリジル基
を、R3は置換基を有していてもよいフェニル基を示
す。〕で表される1,3−チアゾール誘導体又はその塩
(特開昭61−10580号公報)。
【0003】3)鎮痛、解熱、抗炎症、抗潰瘍、TXA
2合成酵素阻害、血小板凝集抑制作用を有する、式
【化5】 〔式中、R1は置換基を有していてもよいアルキル基、
アルケニル基、アリール基、アラルキル基、シクロアル
キル基、炭素を結合手とする異項環基又はアミノ基を、
2はアルキル基で置換されていてもよいピリジル基
を、R3は置換基を有していてもよいアリール基を示
す。〕で表される1,3−チアゾール誘導体又はその塩
(USP 4,612,321)。 4)胃酸分泌阻害作用を有するとして、式
【化6】 〔式中、R1は置換されていてもよいフェニル、R2はC
1-6アルキル又は(CH2)nAr、nは0〜2、Arは置
換されていてもよいフェニル、R3は水素又はC1-4アル
キル、R4は水素、C1-4アルキル等、R5は水素又はC
1-4アルキル、R6は水素、C1-4アルキル等を示す。〕
で表される化合物又はその塩(特表平7−503023
号公報、WO93/15071)。 5)抗炎症剤、抗アレルギー剤である式
【化7】 〔式中、R1はピリジル等、R2はフェニル等、R3及び
4は水素又はメチル、R5はメチル等、R6は水素、メ
チル等を示す。〕で表される化合物又はその塩(DE−
A−3601411)。 6)抗炎症、解熱、鎮痛、抗アレルギー作用を有すると
して、式
【化8】 〔式中、R1はハロゲンで置換された低級アルキル、R2
はピリジル等、R3はフェニル等を示す。〕で表される
化合物又はその塩(特開平5−70446号公報)。 7)TNF−αの選択的産生阻害作用及び/又はIFN
−γの産生阻害作用を有するとして、式
【化9】 〔式中、Rは低級アルキル基;低級ハロアルキル基;低
級ヒドロキシアルキル基;低級アルコキシ低級アルキル
基;アラルキルオキシ低級アルキル基等であり、R1
低級アルキル基等で置換されていてもよいシクロアルキ
ル基であり、R2は置換基されていてもよいアリール基
等を示す。〕で表されるチアゾール化合物又はその医薬
上許容しうる塩(特開平11−49762号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】p38MAPキナーゼ
阻害剤、TNF−α産生阻害剤、PDE IV阻害剤と
して、作用効果、安全性、代謝安定性等の点で満足の得
られるものは見い出されていないため、サイトカイン媒
介疾患等の予防治療に有効な医薬として優れた性質を有
するp38MAPキナーゼ阻害剤、TNF−α産生阻害
剤、PDE IV阻害剤の開発が切望されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々検討
した結果、1,3−チアゾール骨格の5位が、置換基を
有していてもよいピリジル基で置換されていることに化
学構造上の特異性を有する1,3−チアゾール化合物
(以下、化合物(I)と略記することもある)は、例え
ば、式(Ia)
【化10】 〔式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよい炭
化水素基、置換基を有していてもよい複素環基、置換基
を有していてもよいアミノ基又はアシル基、R2は置換
基を有していてもよいピリジル基、及びR3は置換基を
有していてもよい芳香族基を示す。〕で表される化合物
又はその塩〔以下、化合物(Ia)と略記することもあ
る〕等を含み、その特異的な化学構造に基づいて予想外
にも優れたp38MAPキナーゼ阻害作用、TNF−α
産生阻害作用、PDE IV阻害作用等を有し、かつ安
定性等の医薬品としての性質においても優れており、医
薬として十分満足できるものであることを初めて見出
し、これらの知見に基づいて、本発明を完成した。
【0006】即ち、本発明は、(1)5位が置換基を有
していてもよいピリジル基で置換された1,3−チアゾ
ール化合物又はその塩あるいはそのプロドラッグを含有
することを特徴とするp38MAPキナーゼ阻害剤、
(2)5位が置換基を有していてもよいピリジル基で置
換された1,3−チアゾール化合物又はその塩(ただ
し、式
【化11】 〔式中、Arは芳香環の炭素原子を介してチアゾール環
に結合する無置換又は置換アリール基を、Rは水素原
子、アシル基又は芳香環の炭素原子を介して窒素原子に
結合する炭素数10個以下の1価の芳香族基を示す。〕
で表される化合物又はその塩を除く)あるいはそのプロ
ドラッグを含有することを特徴とするTNF−α産生阻
害剤、(3)1,3−チアゾール化合物が、置換基を有
していてもよい芳香族基で4位が置換された1,3−チ
アゾール化合物である第(1)項又は第(2)項記載の
剤、(4)1,3−チアゾール化合物が、置換基を有し
ていてもよいアリール基又は置換基を有していてもよい
アミノ基で2位が置換された1,3−チアゾール化合物
である第(1)項又は第(2)項記載の剤、(5)1,
3−チアゾール化合物が、式
【化12】 〔式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよい炭
化水素基、置換基を有していてもよい複素環基、置換基
を有していてもよいアミノ基又はアシル基、R2は置換
基を有していてもよいピリジル基、及びR3は置換基を
有していてもよい芳香族基を示す。〕で表される化合物
又はその塩である第(1)項又は第(2)項記載の剤、
(6)サイトカイン媒介疾患予防治療剤である第(1)
項又は第(2)項記載の剤、(7)R1は(i)水素原
子、(ii)C1-10アルキル基、C2-6アルケニル基、C
2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、C6-14アリ
ール基又はC7-16アラルキル基〔これらの基は、オキ
ソ、ハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ、ニト
ロ、シアノ、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ル、ハロゲン化されていてもよいC2-6アルケニル、カ
ルボキシC2-6アルケニル、ハロゲン化されていてもよ
いC2-6アルキニル、ハロゲン化されていてもよいC3-6
シクロアルキル、C6-14アリール、ハロゲン化されてい
てもよいC1-8アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニ
ル−C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、C6-14アリールオ
キシ、C7-16アラルキルオキシ、メルカプト、ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルキルチオ、C6-14アリー
ルチオ、C7-16アラルキルチオ、アミノ、モノ−C1-6
アルキルアミノ、モノ−C6-14アリールアミノ、ジ−C
1-6アルキルアミノ、ジ−C6-14アリールアミノ、ホル
ミル、カルボキシ、C1-6アルキル−カルボニル、C3-6
シクロアルキル−カルボニル、C1-6アルコキシ−カル
ボニル、C6-14アリール−カルボニル、C7-16アラルキ
ル−カルボニル、C6-14アリールオキシ−カルボニル、
7-16アラルキルオキシ−カルボニル、5又は6員複素
環−カルボニル、カルバモイル、チオカルバモイル、モ
ノ−C1-6アルキル−カルバモイル、ジ−C1-6アルキル
−カルバモイル、C6-14アリール−カルバモイル、5又
は6員複素環カルバモイル、C1- 6アルキルスルホニ
ル、C6-14アリールスルホニル、C1-6アルキルスルフ
ィニル、C6-14アリールスルフィニル、ホルミルアミ
ノ、C1-6アルキル−カルボニルアミノ、C6-14アリー
ル−カルボニルアミノ、C1-6アルコキシ−カルボニル
アミノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、C6-14アリ
ールスルホニルアミノ、C1-6アルキル−カルボニルオ
キシ、C6-14アリール−カルボニルオキシ、C1-6アル
コキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1-6アルキル−カ
ルバモイルオキシ、ジ−C1-6アルキル−カルバモイル
オキシ、C6-14アリール−カルバモイルオキシ、ニコチ
ノイルオキシ、1個の窒素原子と炭素原子以外に、窒素
原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種の
ヘテロ原子を1ないし4個含んでいてもよい5ないし7
員飽和環状アミノ(この環状アミノは、C1-6アルキ
ル、C6-14アリール、C1-6アルキル−カルボニル、5
ないし10員芳香族複素環基およびオキソから成る群か
ら選ばれる置換基を有していてもよい)、炭素原子以外
に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は
2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳
香族複素環基、スルホ、スルファモイル、スルフィナモ
イルおよびスルフェナモイルから成る群(置換基A群)
から選ばれる置換基を有していてもよい〕、(iii)上
記の置換基A群から選ばれる置換基を有していてもよ
い、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子か
ら選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4個含む
5ないし14員の複素環から任意の1個の水素原子を除
いてできる1価の複素環基、 (iv)式:−(C=O)−R5、−(C=O)−OR5、−
(C=O)−NR56、−(C=S)−NHR5 又は −S
2−R7 (式中、R5は水素原子、上記(ii)に示したC1-6
アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、
3-6シクロアルキル基、C6-14アリール基若しくはC
7-16アラルキル基又は上記(iii)に示した複素環基
を、R6は水素原子又はC1-6アルキル基を、R7は上
記(ii)に示したC1-6アルキル基、C2-6アルケニル
基、C2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、C
6-14アリール基若しくはC7-16アラルキル基又は上記
(iii)に示した複素環基を示す)で表されるアシル
基、(v)アミノ基(このアミノ基は、上記(ii)に示
したC1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アル
キニル基、C3-6シクロアルキル基、C6-14アリール基
若しくはC7-16アラルキル基、上記(iii)に示した複
素環基、上記(iv)に示したアシル基及び上記の置換
基A群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6
ルキリデン基から成る群から選ばれる置換基を有してい
てもよい)、又は(vi)1個の窒素原子と炭素原子以外
に、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又
は2種のヘテロ原子を1ないし4個含んでいてもよい5
ないし7員非芳香族環状アミノ基(この環状アミノ基
は、C1-6アルキル、C6-14アリール、C1-6アルキル−
カルボニル、5ないし10員芳香族複素環基及びオキソ
から成る群から選ばれる置換基を有していてもよい)
を;R2は上記の置換基A群から選ばれる置換基を有し
ていてもよいピリジル基を;R3は置換基A群から選
ばれる置換基を有していてもよいC6-14単環式又は縮合
多環式の芳香族炭化水素基又は置換基A群から選ばれ
る置換基を有していてもよい炭素原子以外に窒素原子、
硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ
原子を1ないし4個含む5ないし14員の芳香族複素環
から任意の1個の水素原子を除いてできる1価の芳香族
複素環基を示す第(5)項記載の化合物、(8)R1
ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル、カルボキシC2-6アルケニル、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カル
ボニル−C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、モノ
−又はジ−C1-6アルキルアミノ、カルボキシ、C1-6
ルコキシ−カルボニル、モノ−又はジ−C1-6アルキル
−カルバモイル、C6-14アリール−カルボニルアミノ、
1-3アルキレンジオキシ、C1-6アルキルチオ、C6-14
アリールチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C6-14
リールスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、C
6-14アリールスルホニル及びニトロから選ばれる置換基
を1ないし5個有していてもよいC6-14アリール基(好
ましくはC6-10アリール)、 ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル、カルボキシC2-6アルケニル、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カル
ボニル−C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、モノ
−又はジ−C1-6アルキルアミノ、カルボキシ、C1-6
ルコキシ−カルボニル、モノ−又はジ−C1-6アルキル
−カルバモイル及びC6-14アリール−カルボニルアミノ
から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよいC
1-8アルキル基、 ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル、カルボキシC2−6アルケニル、ハロゲン化さ
れていてもよいC1−6アルコキシ、C1-6アルコキシ
−カルボニル−C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、アミ
ノ、モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ、カルボキ
シ、C1-6アルコキシ−カルボニル、モノ−又はジ−C
1-6アルキル−カルバモイル及びC6-14アリール−カル
ボニルアミノから選ばれる置換基を1ないし5個有して
いてもよいC3-6シクロアルキル基(例、シクロヘキシ
ル)、 C7-16アラルキル基(例、フェニル−C1-6アルキル
基)、 炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から
選ばれる1種又は2種、1ないし4個のヘテロ原子を含
む5ないし10員の芳香族複素環基(例、ピリジル、チ
エニル等の5ないし6員の芳香族複素環基)、 C6-14アリール(例、フェニル)、C1-6アルキル−
カルボニル又はオキソを有していてもよい炭素原子以外
に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は
2種、1ないし2個のヘテロ原子を含む5ないし10員
の非芳香族複素環基(例、ピペリジノ、ピペラジノ等の
5又は6員の非芳香族環状アミノ基)、 次の(1)〜(7)から成る群から選ばれる置換基を1
又は2個有していてもよいアミノ基〔(1)C1-6アルキ
ル、(2)C6-14アリール、(3)C7-16アラルキル、
(4)炭素原子以外窒素原子、硫黄原子及び酸素原子か
ら選ばれる1ないし2個のヘテロ原子を含む5ないし6
員複素環基(例、ピリジル)、(5)ハロゲン原子、C
1-6アルキル、C1-6アルコキシ、カルボキシ、C1-6
ルコキシ−カルボニル、シアノ、テトラジン等から選ば
れる置換基を1ないし3個それぞれ有していてもよいC
1-6アルキル−カルボニル、C3-6シクロアルキル−カル
ボニル、C6-14アリール−カルボニル、C7-16アラルキ
ル−カルボニル、C1-6アルキル−カルバモイル又は5
あるいは6員複素環−カルボニル基、(6)ハロゲン原
子、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、カルボキシ、C
1-6アルコキシ−カルボニル、シアノ、ニトロ、モノ−
若しくはジ−C1-6アルキルアミノ等から選ばれる置換
基を1ないし3個有していてもよいC6-14アリール−カ
ルバモイル基、(7)ジ−C1-6アルキルアミノ−C1-6
アルキリデン〕、又は カルボキシ基である第(5)項記載の剤、(9)R1
がC1-6アルキルスルホニルを有していてもよいC6-14
アリール基である第(5)項記載の剤、(10)R2
置換基を有していてもよい4−ピリジル基である第
(5)項記載の剤、(11)R3が置換基を有していて
もよいC6-10アリール基である第(5)項記載の剤、
(12)R3が置換基を有していてもよいフェニル基で
ある第(5)項記載の剤、(13)R3がハロゲン原
子、C1-3アルキレンジオキシ、ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキル、カルボキシC2-6アルケニル、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-8アルコキシ、カルボキ
シC1-8アルコキシ、ヒドロキシ、C6-14アリールオキ
シ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキル−カ
ルボニルオキシ、モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ
及びC1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルコキシか
ら成る群から選ばれる置換基を有していてもよいC6-14
アリール基である第(5)項記載の剤、(14)R3
ハロゲン原子及びC1-6アルキル基から選ばれる置換基
を有していてもよいフェニル基である第(5)項記載の
剤、(15)R1が式:−(C=O)−R5 又は −(C
=O)−NR56〔式中、各記号は前記と同意義を示
す。〕で表されるアシルを1又は2個有していてもよい
アミノ基、C1-6アルキルチオ、C6-14アリールチ
オ、C1-6アルキルスルフィニル、C6-14アリールスル
フィニル、C1-6アルキルスルホニル、C6-14アリール
スルホニル及びカルボキシ等から選ばれる置換基を1な
いし5個有していてもよいC6-14アリール基又はハロ
ゲン原子で置換されていてもよいC1-6アルキル基を、
2がピリジル基を、R3がハロゲン原子、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルキル、ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルコキシ及びカルボキシから選ばれる置
換基を1ないし5個有していてもよいC6-14アリール基
を示す第(5)項記載の剤、(16)R1が(i)ハロゲ
ン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、
カルボキシC2-6アルケニル、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル−
1-6アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、モノ−又はジ
−C1-6アルキルアミノ、カルボキシ、C1-6アルコキシ
−カルボニル、モノ−又はジ−C1-6アルキル−カルバ
モイル及びC6-14アリール−カルボニルアミノから選ば
れる置換基を1ないし5個それぞれ有していてもよいC
1-8アルキル、C3-6シクロアルキル又はC6-14アリー
ル、(ii)5員複素環基、(iii)(1)C1-6アルキ
ル、(2)C6-14アリール、(3)C7-16アラルキル、
(4)6員複素環基及び(5)ハロゲン原子、C1-6アル
キル、C1-6アルコキシ、カルボキシ及びC1-6アルコキ
シ−カルボニルから選ばれる置換基を1ないし3個それ
ぞれ有していてもよいC1-6アルキル−カルボニル、C
3-6シクロアルキル−カルボニル、C6-14アリール−カ
ルボニル、C7-16アラルキル−カルボニル、C1-6アル
キル−カルバモイル又は5あるいは6員複素環−カルボ
ニルから選ばれる置換基を1又は2個有していてもよい
アミノ基、又はジ−C1-6アルキルアミノ−C1-6アルキ
リデンを有していてもよいアミノ基、(iv)C1-6アル
キル−カルボニル又はオキソで置換されていてもよい5
又は6員非芳香族環状アミノ基又は(v)カルボキシ基
を、R2がピリジル基を、R3がハロゲン原子、C1-3
ルキレンジオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキル、カルボキシC2-6アルケニル、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-8アルコキシ、ヒドロキシ、C7-16
アラルキルオキシ及びC1-6アルキル−カルボニルオキ
シから選ばれる置換基を1ないし3個有していていもよ
いC6-10アリール基(置換基として隣接する2個のアル
キル基が結合して5員非芳香族炭素環を形成していても
よい)を示す第(5)項記載の剤、(17)R1がC1-6
アルキルスルホニルを有していてもよいC6-14アリール
基を、R2がピリジル基を、R3がハロゲン原子を有して
いてもよいC6-14アリール基を示す第(5)項記載の
剤、(18)喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、ア
レルギー疾患(例、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性
鼻炎)、炎症、アジソン病、自己免疫性溶血性貧血、全
身性エリスマトーデス、クローン病、乾せん、リウマ
チ、脳出血、脳梗塞、頭部外傷、脊髄損傷、脳浮腫、多
発性硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎
縮性側索硬化症、糖尿病、関節炎(例、慢性関節リウマ
チ、変形性関節症)、骨粗鬆症、毒血症(例、敗血
症)、クローン病、潰瘍性大腸炎、慢性肺炎、珪肺、肺
サルコイドーシス、肺結核、悪液質、動脈硬化症、クロ
イツフェルト−ヤコブ病、ウイルス感染、アトピー性皮
膚炎、エイズ脳症、髄膜炎、狭心症、心筋梗塞、うっ血
性心不全、肝炎、腎不全、腎炎、悪性腫瘍、移植、透析
低血圧又は汎発性血管内凝固症候群の予防・治療剤であ
る第(1)項又は第(2)項記載の剤、(19)慢性関
節リウマチ又は変形性関節症の予防・治療剤である第
(1)項又は第(2)項記載の剤、及び(20)N−エ
チル−[4−(4−メトキシフェニル)−5−(4−ピ
リジル)−1,3−チアゾール−2−イル]アミン(参
考例23−269)、N−プロピル−[4−(3,5−
ジメチルフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−
チアゾール−2−イル]アミン(参考例23−27
6)、N−ブチル−[4−(3,5−ジメチルフェニ
ル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2
−イル]アミン(参考例23−280)、N−ベンジル
−[4−(3,5−ジメチルフェニル)−5−(4−ピ
リジル)−1,3−チアゾール−2−イル]アミン(参
考例23−281)、N−プロピル−[4−(4−メト
キシフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チア
ゾール−2−イル]アミン(参考例23−290)、N
−イソプロピル−[4−(4−メトキシフェニル)−5
−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]
アミン(参考例23−291)、N−[4−(4−メト
キシフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チア
ゾール−2−イル]−N'−フェニルウレア(参考例2
3−296)、4−[[[4−(4−メトキシフェニル)
−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イ
ル]アミノ]カルボニル]安息香酸(参考例23−29
9)、メチル4−[2−[4−(メチルチオ)フェニル]
−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−4−イ
ル]フェニルエーテル(参考例23−300)、4−[4
−(3,5−ジメチルフェニル)−5−(4−ピリジ
ル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニルメチル
スルフィド(参考例23−302)、4−[4−(4−
メトキシフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−
チアゾール−2−イル]フェニルメチルスルホキシド
(参考例23−303)、4−[4−(3,5−ジメチ
ルフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾ
ール−2−イル]フェニルメチルスルホキシド(参考例
23−305)、4−[4−(4−メトキシフェニル)
−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イ
ル]フェニルメチルスルホン(参考例23−306)、
4−[4−(3,5−ジメチルフェニル)−5−(4−
ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニル
メチルスルホン(参考例23−308)、4−[4−
(4−フルオロフェニル)−5−(4−ピリジル)−
1,3−チアゾール−2−イル]フェニルメチルスルフ
ィド(参考例23−309)、4−[4−(4−クロロ
フェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾー
ル−2−イル]フェニルメチルスルフィド(参考例23
−310)、4−[4−(4−フルオロフェニル)−5
−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]
フェニルメチルスルホキシド(参考例23−311)、
4−[4−(4−クロロフェニル)−5−(4−ピリジ
ル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニルメチル
スルホキシド(参考例23−312)、4−[4−(4
−フルオロフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3
−チアゾール−2−イル]フェニルメチルスルホン(参
考例23−313)、4−[4−(4−クロロフェニ
ル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2
−イル]フェニルメチルスルホン(参考例23−31
4)、N−[4−(3,5−ジメチルフェニル)−5−
(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]−
N'−フェニルウレア(参考例23−315)、2−ヒ
ドロキシ−N−[4−(4−メトキシフェニル)−5−
(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]プ
ロピオンアミド(参考例23−325)、4−[4−
(3,4−ジメチルフェニル)−5−(4−ピリジル)
−1,3−チアゾール−2−イル]フェニルメチルスル
フィド(参考例23−326)、4−[4−(3,4−
ジメチルフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−
チアゾール−2−イル]フェニルメチルスルホキシド
(参考例23−327)、4−[4−(3,4−ジメチ
ルフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾ
ール−2−イル]フェニルメチルスルホン(参考例23
−328)、2−ヒドロキシ−N−[4−(4−メトキ
シフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾ
ール−2−イル]アセトアミド(参考例23−32
9)、4−[[[4−(3,5−ジメチルフェニル)−5
−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]
アミノ]カルボニル]安息香酸(参考例23−337)、
3−[[[4−(3,5−ジメチルフェニル)−5−(4
−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ]
カルボニル]安息香酸(参考例23−342)、4−
(4−フルオロフェニル)−2−フェニル−5−(4−
ピリジル)−1,3−チアゾール(参考例44−1)、
メチル4−[4−(3−メチルフェニル)−5−(4−
ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニル
スルフィド(参考例44−7)、メチル4−[4−(3
−メチルフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−
チアゾール−2−イル]フェニルスルホキシド(参考例
44−8)、メチル4−[4−(3−メチルフェニル)
−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イ
ル]フェニルスルホン(参考例44−26)、又はその
塩に関する。
【0007】さらに、本発明は、(21)哺乳動物に対
して、5位が置換基を有していてもよいピリジル基で置
換された1,3−チアゾール化合物又はその塩あるいは
そのプロドラッグを有効量投与することを特徴とするp
38MAPキナーゼ阻害方法、(22)哺乳動物に対し
て、5位が置換基を有していてもよいピリジル基で置換
された1,3−チアゾール化合物又はその塩(ただし、
【化13】 〔式中、Arは芳香環の炭素原子を介してチアゾール環
に結合する無置換又は置換アリール基を、Rは水素原
子、アシル基又は芳香環の炭素原子を介して窒素原子に
結合する炭素数10個以下の1価の芳香族基を示す。〕
で表される化合物又はその塩を除く)あるいはそのプロ
ドラッグを有効量投与することを特徴とするTNF−α
産生阻害方法、(23)哺乳動物に対して、5位が置換
基を有していてもよいピリジル基で置換された1,3−
チアゾール化合物又はその塩あるいはそのプロドラッグ
を有効量投与することを特徴とする喘息、慢性閉塞性肺
疾患(COPD)、アレルギー疾患(例、アレルギー性
皮膚炎、アレルギー性鼻炎)、炎症、アジソン病、自己
免疫性溶血性貧血、全身性エリスマトーデス、クローン
病、乾せん、リウマチ、脳出血、脳梗塞、頭部外傷、脊
髄損傷、脳浮腫、多発性硬化症、アルツハイマー病、パ
ーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、糖尿病、関節炎
(例、慢性関節リウマチ、変形性関節症)、骨粗鬆症、
毒血症(例、敗血症)、クローン病、潰瘍性大腸炎、慢
性肺炎、珪肺、肺サルコイドーシス、肺結核、悪液質、
動脈硬化症、クロイツフェルト−ヤコブ病、ウイルス感
染、アトピー性皮膚炎、エイズ脳症、髄膜炎、狭心症、
心筋梗塞、うっ血性心不全、肝炎、腎不全、腎炎、悪性
腫瘍、移植、透析低血圧又は汎発性血管内凝固症候群の
予防・治療方法、(24)哺乳動物に対して、5位が置
換基を有していてもよいピリジル基で置換された1,3
−チアゾール化合物又はその塩あるいはそのプロドラッ
グを有効量投与することを特徴とする慢性関節リウマチ
又は変形性関節症の予防・治療方法、(25)p38M
APキナーゼ阻害剤を製造するための5位が置換基を有
していてもよいピリジル基で置換された1,3−チアゾ
ール化合物又はその塩あるいはそのプロドラッグの使
用、(26)TNF−α産生阻害剤を製造するための5
位が置換基を有していてもよいピリジル基で置換された
1,3−チアゾール化合物又はその塩(ただし、式
【化14】 〔式中、Arは芳香環の炭素原子を介してチアゾール環
に結合する無置換又は置換アリール基を、Rは水素原
子、アシル基又は芳香環の炭素原子を介して窒素原子に
結合する炭素数10個以下の1価の芳香族基を示す。〕
で表される化合物又はその塩を除く)あるいはそのプロ
ドラッグの使用、(27)喘息、慢性閉塞性肺疾患(C
OPD)、アレルギー疾患(例、アレルギー性皮膚炎、
アレルギー性鼻炎)、炎症、アジソン病、自己免疫性溶
血性貧血、全身性エリスマトーデス、クローン病、乾せ
ん、リウマチ、脳出血、脳梗塞、頭部外傷、脊髄損傷、
脳浮腫、多発性硬化症、アルツハイマー病、パーキンソ
ン病、筋萎縮性側索硬化症、糖尿病、関節炎(例、慢性
関節リウマチ、変形性関節症)、骨粗鬆症、毒血症
(例、敗血症)、クローン病、潰瘍性大腸炎、慢性肺
炎、珪肺、肺サルコイドーシス、肺結核、悪液質、動脈
硬化症、クロイツフェルト−ヤコブ病、ウイルス感染、
アトピー性皮膚炎、エイズ脳症、髄膜炎、狭心症、心筋
梗塞、うっ血性心不全、肝炎、腎不全、腎炎、悪性腫
瘍、移植、透析低血圧又は汎発性血管内凝固症候群の予
防・治療剤を製造するための5位が置換基を有していて
もよいピリジル基で置換された1,3−チアゾール化合
物又はその塩あるいはそのプロドラッグの使用、及び
(28)慢性関節リウマチ又は変形性関節症の予防・治
療剤を製造するための5位が置換基を有していてもよい
ピリジル基で置換された1,3−チアゾール化合物又は
その塩あるいはそのプロドラッグの使用に関する。
【0008】本明細書中、「アシル基」としては、例え
ば式:−(C=O)−R5、−(C=O)−OR5、−(C=
O)−NR56、−(C=S)−NHR5 又は-SO2−R
7(式中、R5は水素原子、置換基を有していてもよい炭
化水素基又は置換基を有していてもよい複素環基、R6
は水素原子又はC1-6アルキル基、R7は置換基を有して
いてもよい炭化水素基又は置換基を有していてもよい複
素環基を示す。)で表されるアシル基等が挙げられる。
前記式中、R5で示される「置換基を有していてもよい
炭化水素基」の「炭化水素基」としては、例えば、鎖状
又は環状炭化水素基(例、アルキル、アルケニル、アル
キニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル等)等
が挙げられる。このうち、炭素数1ないし16個の鎖状
又は環状炭化水素基等が好ましい。「アルキル」として
は、例えばC1-6アルキル(例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブ
チル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル等)等が好ま
しい。「アルケニル」としては、例えばC2-6アルケニ
ル(例えば、ビニル、アリル、イソプロペニル、1−ブ
テニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−メチル−2
−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチ
ル−1−プロペニル等)等が好ましい。「アルキニル」
としては、例えばC2-6アルキニル(例えば、エチニ
ル、プロパルギル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−
ブチニル、1−ヘキシニル等)等が好ましい。「シクロ
アルキル」としては、例えばC3-6シクロアルキル(例
えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル等)等が好ましい。「アリール」と
しては、例えばC6-14アリール(例えば、フェニル、1
−ナフチル、2−ナフチル、2−ビフェニリル、3−ビ
フェニリル、4−ビフェニリル、2−アンスリル等)等
が好ましい。「アラルキル」としては、例えばC7-16
ラルキル(例えば、ベンジル、フェネチル、ジフェニル
メチル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、
2,2−ジフェニルエチル、3−フェニルプロピル、4
−フェニルブチル、5−フェニルペンチル等)等が好ま
しい。
【0009】R5で示される「置換基を有していてもよ
い炭化水素基」の「置換基」としては、例えばオキソ、
ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、
1-3アルキレンジオキシ(例、メチレンジオキシ、エ
チレンジオキシ等)、ニトロ、シアノ、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル、ハロゲン化されていても
よいC2-6アルケニル、カルボキシC2-6アルケニル
(例、2−カルボキシエテニル、2−カルボキシ−2−
メチルエテニル等)、ハロゲン化されていてもよいC
2-6アルキニル、ハロゲン化されていてもよいC3-6シク
ロアルキル、C6-14アリール(例、フェニル、1−ナフ
チル、2−ナフチル、2−ビフェニリル、3−ビフェニ
リル、4−ビフェニリル、2−アンスリル等)、ハロゲ
ン化されていてもよいC1-8アルコキシ、C1-6アルコキ
シ−カルボニル−C1-6アルコキシ(例、エトキシカル
ボニルメチルオキシ等)、ヒドロキシ、C6-14アリール
オキシ(例、フェニルオキシ、1−ナフチルオキシ、2
−ナフチルオキシ等)、C7-16アラルキルオキシ(例え
ば、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ等)、メルカプ
ト、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、
6-14アリールチオ(例、フェニルチオ、1−ナフチル
チオ、2−ナフチルチオ等)、C7-16アラルキルチオ
(例えば、ベンジルチオ、フェネチルチオ等)、アミ
ノ、モノ−C1-6アルキルアミノ(例、メチルアミノ、
エチルアミノ等)、モノ−C6-14アリールアミノ(例、
フェニルアミノ、1−ナフチルアミノ、2−ナフチルア
ミノ等)、ジ−C1-6アルキルアミノ(例、ジメチルア
ミノ、ジエチルアミノ、エチルメチルアミノ等)、ジ−
6-14アリールアミノ(例、ジフェニルアミノ等)、ホ
ルミル、カルボキシ、カルボキシ−C2-6アルケニル、
カルボキシ−C1-6アルキル、C1-6アルキル−カルボニ
ル(例、アセチル、プロピオニル等)、C3-6シクロア
ルキル−カルボニル(例、シクロプロピルカルボニル、
シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル
等)、C1-6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニ
ル、tert-ブトキシカルボニル等)、C6-14アリール−
カルボニル(例、ベンゾイル、1−ナフトイル、2−ナ
フトイル等)、C7-16アラルキル−カルボニル(例、フ
ェニルアセチル、3−フェニルプロピオニル等)、C
6-14アリールオキシ−カルボニル(例、フェノキシカル
ボニル等)、C7-16アラルキルオキシ−カルボニル
(例、ベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカ
ルボニル等)、5又は6員複素環−カルボニル(例、ニ
コチノイル、イソニコチノイル、テノイル、フロイル、
モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニル、ピ
ペラジン−1−イルカルボニル、ピロリジン−1−イル
カルボニル等)、カルバモイル、チオカルバモイル、モ
ノ−C1-6アルキル−カルバモイル(例、メチルカルバ
モイル、エチルカルバモイル等)、ジ−C1-6アルキル
−カルバモイル(例、ジメチルカルバモイル、ジエチル
カルバモイル、エチルメチルカルバモイル等)、モノ−
又はジ−C6-14アリール−カルバモイル(例、フェニル
カルバモイル、1−ナフチルカルバモイル、2−ナフチ
ルカルバモイル等)、モノ−又はジ−5又は6員複素環
カルバモイル(例、2−ピリジルカルバモイル、3−ピ
リジルカルバモイル、4−ピリジルカルバモイル、2−
チエニルカルバモイル、3−チエニルカルバモイル
等)、C1-6アルキルスルホニル(例、メチルスルホニ
ル、エチルスルホニル等)、C1-6アルキルスルフィニ
ル(例、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル
等)、C6-14アリールスルホニル(例、フェニルスルホ
ニル、1−ナフチルスルホニル、2−ナフチルスルホニ
ル等)、C6-14アリールスルフィニル(例、フェニルス
ルフィニル、1−ナフチルスルフィニル、2−ナフチル
スルフィニル等)、ホルミルアミノ、C1-6アルキル−
カルボニルアミノ(例、アセチルアミノ等)、C6-14
リール−カルボニルアミノ(例、ベンゾイルアミノ、ナ
フトイルアミノ等)、C1-6アルコキシ−カルボニルア
ミノ(例、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボ
ニルアミノ、プロポキシカルボニルアミノ、ブトキシカ
ルボニルアミノ等)、C1-6アルキルスルホニルアミノ
(例、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミ
ノ等)、C6-14アリールスルホニルアミノ(例、フェニ
ルスルホニルアミノ、2−ナフチルスルホニルアミノ、
1−ナフチルスルホニルアミノ等)、C1-6アルキル−
カルボニルオキシ(例、アセトキシ、プロピオニルオキ
シ等)、C6-14アリール−カルボニルオキシ(例、ベン
ゾイルオキシ、ナフチルカルボニルオキシ等)、C1-6
アルコキシ−カルボニルオキシ(例、メトキシカルボニ
ルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、プロポキシカル
ボニルオキシ、ブトキシカルボニルオキシ等)、モノ−
1-6アルキル−カルバモイルオキシ(例、メチルカル
バモイルオキシ、エチルカルバモイルオキシ等)、ジ−
1-6アルキル−カルバモイルオキシ(例、ジメチルカ
ルバモイルオキシ、ジエチルカルバモイルオキシ等)、
6-14アリール−カルバモイルオキシ(例、フェニルカ
ルバモイルオキシ、ナフチルカルバモイルオキシ等)、
ニコチノイルオキシ、置換基を有していてもよい5ない
し7員飽和環状アミノ、5ないし10員芳香族複素環基
(例、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3
−ピリジル、4−ピリジル、2−キノリル、3−キノリ
ル、4−キノリル、5−キノリル、8−キノリル、1−
イソキノリル、3−イソキノリル、4−イソキノリル、
5−イソキノリル、1−インドリル、2−インドリル、
3−インドリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ
[b]チエニル、3−ベンゾ[b]チエニル、2−ベン
ゾ[b]フラニル、3−ベンゾ[b]フラニル等)、ス
ルホ等が挙げられる。該「炭化水素基」は、例えば上記
置換基を、置換可能な位置に1ないし5個、好ましくは
1ないし3個有していてもよく、置換基数が2個以上の
場合、各置換基は同一又は異なっていてもよい。
【0010】前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキル」としては、例えば1ないし5個、好ましくは
1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素等)を有していてもよいC1-6アルキル
(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル等)等が挙げられる。具体例としては、メ
チル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメ
チル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチ
ル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロ
エチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピ
ル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−トリフルオロ
ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペン
チル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリ
フルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオ
ロヘキシル等が挙げられる。前記「ハロゲン化されてい
てもよいC2-6アルケニル」としては、例えば1ないし
5個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC
2-6アルケニル(例、ビニル、プロペニル、イソプロペ
ニル、2−ブテン−1−イル、4−ペンテン−1−イ
ル、5−へキセン−1−イル)等が挙げられる。前記
「ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニル」とし
ては、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個の
ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を
有していてもよいC2-6アルキニル(例、2−ブチン−
1−イル、4−ペンチン−1−イル、5−へキシン−1
−イル等)等が挙げられる。前記「ハロゲン化されてい
てもよいC3-6シクロアルキル」としては、例えば1な
いし5個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有していても
よいC3-6シクロアルキル(例、シクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等)等が挙
げられる。具体例としては、シクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシル、4,4−ジク
ロロシクロヘキシル、2,2,3,3−テトラフルオロ
シクロペンチル、4−クロロシクロヘキシル等が挙げら
れる。前記「ハロゲン化されていてもよいC1-8アルコ
キシ」としては、例えば1ないし5個、好ましくは1な
いし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素等)を有していてもよいC1-8アルコキシ(例、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト
キシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、ペンチルオキシ、
ヘキシルオキシ等)等が挙げられる。具体例としては、
例えばメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメ
トキシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、4,4,
4−トリフルオロブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキ
シ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等が挙げられる。
前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
オ」としては、例えば1ないし5個、好ましくは1ない
し3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素等)を有していてもよいC1-6アルキルチオ(例、メ
チルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチ
オ、ブチルチオ、sec-ブチルチオ、tert-ブチルチオ
等)等が挙げられる。具体例としては、メチルチオ、ジ
フルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチル
チオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、
4,4,4−トリフルオロブチルチオ、ペンチルチオ、
ヘキシルチオ等が挙げられる。
【0011】前記「置換基を有していてもよい5ないし
7員飽和環状アミノ」の「5ないし7員飽和環状アミ
ノ」としては、例えば、1個の窒素原子と炭素原子以外
に、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又
は2種、1ないし4個のヘテロ原子を含んでいてもよい
5ないし7員飽和環状アミノが挙げられ、具体例として
は、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ、ピペラジン−
1−イル、モルホリノ、チオモルホリノ、ヘキサヒドロ
アゼピン−1−イル等が挙げられる。該「置換基を有し
ていてもよい5ないし7員飽和環状アミノ」の「置換
基」としては、例えばC1-6アルキル(例、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル等)、
6-14アリール(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナ
フチル、2−ビフェニリル、3−ビフェニリル、4−ビ
フェニリル、2−アンスリル等)、C1-6アルキル−カ
ルボニル(例、アセチル、プロピオニル等)、5ないし
10員芳香族複素環基(例、2−チエニル、3−チエニ
ル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−
キノリル、3−キノリル、4−キノリル、5−キノリ
ル、8−キノリル、1−イソキノリル、3−イソキノリ
ル、4−イソキノリル、5−イソキノリル、1−インド
リル、2−インドリル、3−インドリル、2−ベンゾチ
アゾリル、2−ベンゾ[b]チエニル、3−ベンゾ
[b]チエニル、2−ベンゾ[b]フラニル、3−ベン
ゾ[b]フラニル等)、オキソ等が1ないし3個挙げら
れる。
【0012】R5で示される「置換基を有していてもよ
い複素環基」の「複素環基」としては、例えば、炭素原
子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
1又は2種、1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし
14員(単環、2環又は3環式)複素環、好ましくは
(i)5ないし14員(好ましくは5ないし10員)芳
香族複素環、(ii)5ないし10員非芳香族複素環又は
(iii)7ないし10員複素架橋環から任意の1個の水
素原子を除いてできる1価の基等が挙げられる。上記
「5ないし14員(好ましくは5ないし10員)の芳香
族複素環」としては、例えば、チオフェン、ベンゾ
[b]チオフェン、ベンゾ[b]フラン、ベンズイミダ
ゾール、ベンズオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベン
ズイソチアゾール、ナフト[2,3−b]チオフェン、
フラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジ
ン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドール、
イソインドール、1H−インダゾール、プリン、4H−
キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナ
フチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、
カルバゾール、β−カルボリン、フェナントリジン、ア
クリジン、フェナジン、チアゾール、イソチアゾール、
フェノチアジン、イソオキサゾール、フラザン、フェノ
キサジン等の芳香族複素環、又はこれらの環(好ましく
は単環)が1ないし複数個(好ましくは1又は2個)の
芳香環(例、ベンゼン環等)と縮合して形成された環等
が挙げられる。上記「5ないし10員非芳香族複素環」
としては、例えば、ピロリジン、イミダゾリン、ピラゾ
リジン、ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、モルホ
リン、チオモルホリン、ジオキサゾール、オキサジアゾ
リン、チアジアゾリン、トリアゾリン、チアジアゾー
ル、ジチアゾール等が挙げられる。上記「7ないし10
員複素架橋環」としては、例えば、キヌクリジン、7−
アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン等が挙げられる。
【0013】該「複素環基」として好ましくは、炭素原
子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
1又は2種、好ましくは、1ないし4個のヘテロ原子を
含む5ないし14員(好ましくは5ないし10員)の
(単環又は2環式)複素環基である。具体的には、例え
ば2−チエニル、3−チエニル、2−フリル、3−フリ
ル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−
キノリル、3−キノリル、4−キノリル、5−キノリ
ル、8−キノリル、1−イソキノリル、3−イソキノリ
ル、4−イソキノリル、5−イソキノリル、ピラジニ
ル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、3−ピロリ
ル、2−イミダゾリル、3−ピリダジニル、3−イソチ
アゾリル、3−イソオキサゾリル、1−インドリル、2
−インドリル、3−インドリル、2−ベンゾチアゾリ
ル、2−ベンゾ[b]チエニル、3−ベンゾ[b]チエ
ニル、2−ベンゾ[b]フラニル、3−ベンゾ[b]フ
ラニル等の芳香族複素環基、例えば1−ピロリジニル、
2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、2−イミダゾリ
ニル、4−イミダゾリニル、2−ピラゾリジニル、3−
ピラゾリジニル、4−ピラゾリジニル、ピペリジノ、2
−ピペリジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル、1−
ピペラジニル、2−ピペラジニル、モルホリノ、チオモ
ルホリノ等の非芳香族複素環基等である。このうち、例
えば炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子か
ら選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5又は6員
の複素環基等が更に好ましい。具体的には、2−チエニ
ル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−
ピリジル、2−フリル、3−フリル、ピラジニル、2−
ピリミジニル、3−ピロリル、3−ピリダジニル、3−
イソチアゾリル、3−イソオキサゾリル、1−ピロリジ
ニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、2−イミ
ダゾリニル、4−イミダゾリニル、2−ピラゾリジニ
ル、3−ピラゾリジニル、4−ピラゾリジニル、ピペリ
ジノ、2−ピペリジル、3−ピペリジル、4−ピペリジ
ル、1−ピペラジニル、2−ピペラジニル、モルホリ
ノ、チオモルホリノ等が挙げられる。該「置換基を有し
ていてもよい複素環基」の「置換基」としては、例えば
前記R5で示される「置換基を有していてもよい炭化水
素基」の「置換基」と同様のもの等が挙げられる。該
「複素環基」は、例えば上記置換基を、置換可能な位置
に1ないし5個、好ましくは1ないし3個有していても
よく、置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一又は
異なっていてもよい。
【0014】R6で示される「C1-6アルキル基」として
は、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、
ペンチル、ヘキシル等が挙げられる。R7で示される
「置換基を有していてもよい炭化水素基」及び「置換基
を有していてもよい複素環基」としては、例えば前記R
5で示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」
及び「置換基を有していてもよい複素環基」がそれぞれ
挙げられる。R1で示される「置換基を有していてもよ
い炭化水素基」としては、例えば、R5で示される「置
換基を有していてもよい炭化水素基」が挙げられる。R
1で示される「置換基を有していてもよい複素環基」と
しては、例えば、R5で示される「置換基を有していて
もよい複素環基」が挙げられる。
【0015】R1で示される「置換基を有していてもよ
いアミノ基」としては、(1)置換基を1又は2個有し
ていてもよいアミノ基及び(2)置換基を有していても
よい環状アミノ基が挙げられる。上記(1)の「置換基
を1又は2個有していてもよいアミノ基」の「置換基」
としては、例えば、置換基を有していてもよい炭化水素
基、置換基を有していてもよい複素環基、アシル基、置
換基を有していてもよいアルキリデン基等が挙げられ
る。これら「置換基を有していてもよい炭化水素基」及
び「置換基を有していてもよい複素環基」としては、前
記R5で示される「置換基を有していてもよい炭化水素
基」及び「置換基を有していてもよい複素環基」と同様
のものがそれぞれ挙げられる。該「置換基を有していて
もよいアルキリデン基」の「アルキリデン基」として
は、例えばC1-6アルキリデン(例えば、メチリデン、
エチリデン、プロピリデン等)等が挙げられる。該「置
換基を有していてもよいアルキリデン基」の「置換基」
としては、前記R5で示される「置換基を有していても
よい炭化水素基」の「置換基」と同様のものが1ないし
5個、好ましくは1ないし3個挙げられる。上記「置換
基を1又は2個有していてもよいアミノ基」の「置換
基」が2個の場合、各置換基は同一又は異なっていても
よい。上記(2)の「置換基を有していてもよい環状ア
ミノ基」の「環状アミノ基」としては、1個の窒素原子
と炭素原子以外に、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子か
ら選ばれる1又は2種、1ないし4個のヘテロ原子を含
んでいてもよい5ないし7員非芳香族環状アミノ基が挙
げられ、具体例としては、ピロリジン−1−イル、ピペ
リジノ、ピペラジン−1−イル、モルホリノ、チオモル
ホリノ、ヘキサヒドロアゼピン−1−イル、イミダゾリ
ジン−1−イル、2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾー
ル−1−イル、テトラヒドロ−1(2H)−ピリミジニ
ル、3,6−ジヒドロ−1(2H)−ピリミジニル、
3,4−ジヒドロ−1(2H)−ピリミジニル等が挙げ
られる。「置換基を有していてもよい環状アミノ基」の
「置換基」としては、例えば、前記R5で示される「置
換基を有していてもよい炭化水素基」の「置換基」とし
て詳述した「置換基を有していてもよい5ないし7員飽
和環状アミノ」の「置換基」と同様のもの等が1ないし
3個挙げられる。1個のオキソを有する5ないし7員非
芳香族環状アミノ基の具体例としては、2−オキソイミ
ダゾリジン−1−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ
−1H−イミダゾール−1−イル、2−オキソテトラヒ
ドロ−1(2H)−ピリミジニル、2−オキソ−3,6
−ジヒドロ−1(2H)−ピリミジニル、2−オキソ−
3,4−ジヒドロ−1(2H)−ピリミジニル、2−オ
キソピロリジン−1−イル、2−オキソピペリジノ、2
−オキソピペラジン−1−イル、3−オキソピペラジン
−1−イル、2−オキソ−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒ
ドロアゼピン−1−イル等が挙げられる。
【0016】R1は好ましくは、置換基を有していても
よいアミノ基及び置換基を有していてもよいアリール基
等である。該「置換基を有していてもよいアミノ基」と
して好ましくは、式:−(C=O)−R5、−(C=O)−
OR5、−(C=O)−NR56、−(C=S)−NHR5
又は −SO2−R7〔式中、各記号は前記と同意義を示
す。〕で表されるアシルを1又は2個有していてもよい
アミノ基等である。更に好ましくは、R1は、式:−(C
=O)−R5 又は −(C=O)−NR56〔式中、各記号
は前記と同意義を示す。〕で表されるアシルを1又は2
個有していてもよいアミノ基等である。該「置換基を有
していてもよいアリール基」として好ましくは、例えば
1-6アルキルチオ、C6-14アリールチオ、C1-6アルキ
ルスルフィニル、C6-14アリールスルフィニル、C1-6
アルキルスルホニル、C6-14アリールスルホニル及びカ
ルボキシ等から選ばれる置換基を1ないし5個有してい
てもよいC6-14アリール基(好ましくはフェニル等)等
である。特に、R1としては、 ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル、カルボキシC2-6アルケニル、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カル
ボニル−C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、モノ
−又はジ−C1-6アルキルアミノ、カルボキシ、C1-6
ルコキシ−カルボニル、モノ−又はジ−C1-6アルキル
−カルバモイル、C6-14アリール−カルボニルアミノ、
1-3アルキレンジオキシ、C1-6アルキルチオ、C6-14
アリールチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C6-14
リールスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、C
6-14アリールスルホニル、ニトロ等から選ばれる置換基
を1ないし5個有していてもよいC6-14アリール基(好
ましくはC6-10アリール)、 ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル、カルボキシC2-6アルケニル、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カル
ボニル−C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、モノ
−又はジ−C1-6アルキルアミノ、カルボキシ、C1-6
ルコキシ−カルボニル、モノ−又はジ−C1-6アルキル
−カルバモイル及びC6-14アリール−カルボニルアミノ
から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよいC
1-8アルキル基、 ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル、カルボキシC2-6アルケニル、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カル
ボニル−C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、モノ
−又はジ−C1-6アルキルアミノ、カルボキシ、C1-6
ルコキシ−カルボニル、モノ−又はジ−C1-6アルキル
−カルバモイル及びC6-14アリール−カルボニルアミノ
から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよいC
3-6シクロアルキル基(例、シクロヘキシル)、 C7-16アラルキル基(例、フェニル−C1-6アルキル
基)、 炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から
選ばれる1種又は2種、1ないし4個のヘテロ原子を含
む5ないし10員の芳香族複素環基(例、ピリジル、チ
エニル等の5ないし6員の芳香族複素環基)、 C6-14アリール(例、フェニル)、C1-6アルキル−
カルボニル又はオキソを有していてもよい炭素原子以外
に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は
2種、1ないし2個のヘテロ原子を含む5ないし10員
の非芳香族複素環基(例、ピペリジノ、ピペラジノ等の
5又は6員の非芳香族環状アミノ基)、 次の(1)〜(7)から成る群から選ばれる置換基を1
又は2個有していてもよいアミノ基〔(1)C1-6アルキ
ル、(2)C6-14アリール、(3)C7-16アラルキル、
(4)炭素原子以外窒素原子、硫黄原子及び酸素原子か
ら選ばれる1ないし2個のヘテロ原子を含む5ないし6
員複素環基(例、ピリジル)、(5)ハロゲン原子、C
1-6アルキル、C1-6アルコキシ、カルボキシ、C1-6
ルコキシ−カルボニル、シアノ、テトラジン等から選ば
れる置換基を1ないし3個それぞれ有していてもよいC
1-6アルキル−カルボニル、C3-6シクロアルキル−カル
ボニル、C6-14アリール−カルボニル、C7-16アラルキ
ル−カルボニル、C1-6アルキル−カルバモイル又は5
あるいは6員複素環−カルボニル基、(6)ハロゲン原
子、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、カルボキシ、C
1-6アルコキシ−カルボニル、シアノ、ニトロ、モノ−
若しくはジ−C1-6アルキルアミノ等から選ばれる置換
基を1ないし3個有していてもよいC6-14アリール−カ
ルバモイル基、(7)ジ−C1-6アルキルアミノ−C1-6
アルキリデン〕、又は カルボキシ基などが好ましく用いられる。
【0017】R2で示される「置換基を有していてもよ
いピリジル基」の「ピリジル基」としては、1−、2
−、3−又は4−ピリジル基が挙げられる。R2で示さ
れる「置換基を有していてもよいピリジル基」の「置換
基」としては、例えば前記R5で示される「置換基を有
していてもよい炭化水素基」の「置換基」と同様のもの
が挙げられる。該「ピリジル基」は、例えば上記置換基
を、置換可能な位置に1ないし5個、好ましくは1ない
し3個有していてもよく、置換基数が2個以上の場合、
各置換基は同一又は異なっていてもよい。また、該「ピ
リジル基」の環内窒素原子は、N−オキシド化されてい
てもよい。R2は、好ましくは置換基を有していてもよ
いピリジル基(例、3−ピリジル基、4−ピリジル基な
ど、好ましくは4−ピリジル基)である。また、R2
しては、C1-6アルキル(例、メチル)、ヒドロキシ及
びC1-6アルキル−カルボニルオキシ(例、アセチルオ
キシ)から成る群から選ばれる置換基を1ないし2個有
していてもよいピリジル基などが好ましい。R3で示さ
れる「置換基を有していてもよい芳香族基」の「芳香族
基」としては、芳香族炭化水素基又は芳香族複素環基が
挙げられる。該「芳香族炭化水素基」としては、例えば
炭素数6ないし14個の単環式又は縮合多環式(2又は
3環式)芳香族炭化水素基等が挙げられる。その具体例
として、例えばフェニル、1−ナフチル、2−ナフチ
ル、2−ビフェニリル、3−ビフェニリル、4−ビフェ
ニリル、2−アンスリル等のC6-14アリール等が挙げら
れる。該「芳香族複素環基」としては、例えば、炭素原
子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
1又は2種、好ましくは、1ないし4個のヘテロ原子を
含む5ないし14員(好ましくは5ないし10員)の
(単環又は2環式)芳香族複素環基である。具体的に
は、例えば2−チエニル、3−チエニル、2−フリル、
3−フリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジ
ル、2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル、5−
キノリル、8−キノリル、1−イソキノリル、3−イソ
キノリル、4−イソキノリル、5−イソキノリル、ピラ
ジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、3−ピ
ロリル、2−イミダゾリル、3−ピリダジニル、3−イ
ソチアゾリル、3−イソオキサゾリル、1−インドリ
ル、2−インドリル、3−インドリル、2−ベンゾチア
ゾリル、2−ベンゾ[b]チエニル、3−ベンゾ[b]
チエニル、2−ベンゾ[b]フラニル、3−ベンゾ
[b]フラニル等の芳香族複素環基が挙げられる。該
「置換基を有していてもよい芳香族基」の「置換基」と
しては、例えば前記R5で示される「置換基を有してい
てもよい炭化水素基」の「置換基」と同様のものが1な
いし5個、好ましくは1ないし3個挙げられる。置換基
の個数が2個以上の場合、各置換基は同一又は異なって
いてもよい。また、隣接する2個の置換基は4ないし7
員非芳香族炭素環を形成してもよい。好ましくは5員非
芳香族炭素環である。
【0018】R3は好ましくは置換基を有していてもよ
いC6-10アリール基である。更に好ましくは、置換基を
有していてもよいフェニル基である。これらC6-10アリ
ール基及びフェニル基の置換基としては、ハロゲン原
子、C1-3アルキレンジオキシ、ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキル、カルボキシC2-6アルケニル、C
3-6シクロアルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-8
アルコキシ、ヒドロキシ、C7-16アラルキルオキシ、C
1-6アルキル−カルボニルオキシ及びカルボキシから選
ばれる1ないし3個の置換基が好ましく、特に、ハロゲ
ン化されていてもよいC1-6アルキル(例、メチル、エ
チルなどのC1-3アルキル)、ハロゲン化されていても
よいC1-8アルコキシ(例、メトキシ、エトキシなどの
1-3アルコキシ)が好ましい。また、置換基として隣
接する2個のアルキル基が結合して5員非芳香族炭素環
を形成していてもよい。
【0019】ただし、化合物(I)又は化合物(Ia)
がTNF−α産生阻害剤として用いられる場合、化合物
(I)又は化合物(Ia)は、式
【化15】 〔式中、Arは芳香環の炭素原子を介してチアゾール環
に結合する無置換又は置換アリール基を、Rは水素原
子、アシル基又は芳香環の炭素原子を介して窒素原子に
結合する炭素数10個以下の1価の芳香族基を示す。〕
で表される化合物を含まない。
【0020】化合物(I)としては、例えば、化合物
(Ia)が好ましい。化合物(Ia)としては、次の
(A)〜(B)の化合物等が好ましい。 (A)R1が式:−(C=O)−R5 又は −(C=O)−
NR56〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕で表
されるアシルを1又は2個有していてもよいアミノ基又
はC1-6アルキルチオ、C6-14アリールチオ、C1-6
ルキルスルフィニル、C6-14アリールスルフィニル、C
1-6アルキルスルホニル、C6-14アリールスルホニル及
びカルボキシ等から選ばれる置換基を1ないし5個有し
ていてもよいC6-14アリール基;R2がC1-6アルキル、
ヒドロキシ及びC1-6アルキル−カルボニルオキシから
選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよいピリジ
ル基;R3がハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルコキシ及びカルボキシから選ばれる置換基を1ないし
5個有していてもよいC6-14アリール基である化合物
(Ia)。 (B)R1が(i)ハロゲン原子、ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキル、カルボキシC2-6アルケニル、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ、C1-6アル
コキシ−カルボニル−C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、
アミノ、モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ、カルボ
キシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、モノ−又はジ−
1-6アルキル−カルバモイル及びC6-14アリール−カ
ルボニルアミノから選ばれる置換基を1ないし5個それ
ぞれ有していてもよいC1-8アルキル、C3-6シクロアル
キル又はC6-14アリール(好ましくはC6-10アリー
ル)、(ii)5員複素環基、(iii)(1)C1-6アルキ
ル、(2)C6-14アリール、(3)C7-16アラルキル、
(4)6員複素環基及び(5)ハロゲン原子、C1-6アル
キル、C1-6アルコキシ、カルボキシ及びC1-6アルコキ
シ−カルボニルから選ばれる置換基を1ないし3個それ
ぞれ有していてもよいC1-6アルキル−カルボニル、C
3-6シクロアルキル−カルボニル、C6-14アリール−カ
ルボニル、C7-16アラルキル−カルボニル、C1-6アル
キル−カルバモイル又は5あるいは6員複素環−カルボ
ニルから選ばれる置換基を1又は2個有していてもよい
アミノ基、又はジ−C1-6アルキルアミノ−C1-6アルキ
リデンを有していてもよいアミノ基、(iv)C1-6アル
キル−カルボニル又はオキソで置換されていてもよい5
又は6員非芳香族環状アミノ基又は(v)カルボキシ
基;R2がC1-6アルキル、ヒドロキシ及びC1-6アルキ
ル−カルボニルオキシから選ばれる置換基を1ないし3
個を有していていもよいピリジル基;R3がハロゲン原
子、C1-3アルキレンジオキシ、ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキル、カルボキシC2-6アルケニル、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-8アルコキシ、ヒドロキ
シ、C7-16アラルキルオキシ及びC1-6アルキル−カル
ボニルオキシから選ばれる置換基を1ないし3個有して
いていもよいC6-10アリール基(置換基として隣接する
2個のアルキル基が結合して5員非芳香族炭素環を形成
していてもよい)である化合物(Ia)。
【0021】さらに、化合物(I)又は化合物(Ia)
の好ましい具体例としては、[4−(4−メトキシフェ
ニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−
2−イル]アミン(参考例13−14)、[4−フェニル
−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イ
ル]アミン(参考例13−15)、N−メチル[4−
(4−メトキシフェニル)−5−(4−ピリジル)−
1,3−チアゾール−2−イル]アミン(参考例13−
16)、N−メチル[4−フェニル−5−(4−ピリジ
ル)−1,3−チアゾール−2−イル]アミン(参考例
13−47)、N−メチル[4−(4−フルオロフェニ
ル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2
−イル]アミン(参考例13−69)、N−メチル[4
−(4−クロロフェニル)−5−(4−ピリジル)−
1,3−チアゾール−2−イル]アミン(参考例13−
70)、N−メチル[4−(4−ブロモフェニル)−5
−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]
アミン(参考例13−71)、2−フェニル−N−[4
−フェニル−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾー
ル−2−イル]アセトアミド(参考例23−29)、3
−フェニル−N−[4−フェニル−5−(4−ピリジ
ル)−1,3−チアゾール−2−イル]プロピオンアミ
ド(参考例23−30)、N−[4−(3−クロロフェ
ニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−
2−イル]アセトアミド(参考例23−49)、N−
[4−(3−クロロフェニル)−5−(4−ピリジル)
−1,3−チアゾール−2−イル]プロピオンアミド
(参考例23−50)、N−[4−(3−メチルフェニ
ル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2
−イル]アセトアミド(参考例23−51)、N−[4
−(3−メチルフェニル)−5−(4−ピリジル)−
1,3−チアゾール−2−イル]プロピオンアミド(参
考例23−52)、[4−(3−クロロフェニル)−5
−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]
アミン(参考例23−59)、[4−(3−メチルフェ
ニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−
2−イル]アミン(参考例23−60)、[4−(4−ク
ロロフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チア
ゾール−2−イル]アミン(参考例23−61)、[4−
(4−メチルフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,
3−チアゾール−2−イル]アミン(参考例23−6
2)、N−[4−フェニル−5−(4−ピリジル)−
1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド(参考例
23−71)、N−フェニル−[4−(4−メトキシフ
ェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール
−2−イル]アミン(参考例23−80)、N−[4−
(4−メトキシフェニル)−5−(4−ピリジル)−
1,3−チアゾール−2−イル]ニコチンアミド(参考
例23−101)、N−[4−(4−メトキシフェニ
ル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2
−イル]イソニコチンアミド(参考例23−102)、
[4−(3,4−ジメチルフェニル)−5−(4−ピリ
ジル)−1,3−チアゾール−2−イル]アミン(参考
例23−125)、N−[4−(3,5−ジメチルフェ
ニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−
2−イル]アセトアミド(参考例23−128)、[4
−(2−ナフチル)−5−(4−ピリジル)−1,3−
チアゾール−2−イル]アミン(参考例23−14
4)、N−エチル−N'−[4−(4−メトキシフェニ
ル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2
−イル]ウレア(参考例23−156)、N−[4−
(3,5−ジメチルフェニル)−5−(4−ピリジル)
−1,3−チアゾール−2−イル]イソニコチンアミド
(参考例23−200)、N−エチル−[4−(4−メ
トキシフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チ
アゾール−2−イル]アミン(参考例23−269)、
N−プロピル−[4−(3,5−ジメチルフェニル)−
5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イ
ル]アミン(参考例23−276)、N−ブチル−[4−
(3,5−ジメチルフェニル)−5−(4−ピリジル)
−1,3−チアゾール−2−イル]アミン(参考例23
−280)、N−ベンジル−[4−(3,5−ジメチル
フェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾー
ル−2−イル]アミン(参考例23−281)、N−プ
ロピル−[4−(4−メトキシフェニル)−5−(4−
ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]アミン
(参考例23−290)、N−イソプロピル−[4−
(4−メトキシフェニル)−5−(4−ピリジル)−
1,3−チアゾール−2−イル]アミン(参考例23−
291)、N−[4−(4−メトキシフェニル)−5−
(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]−
N'−フェニルウレア(参考例23−296)、4−
[[[4−(4−メトキシフェニル)−5−(4−ピリジ
ル)−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ]カルボニ
ル]安息香酸(参考例23−299)、メチル4−[2−
[4−(メチルチオ)フェニル]−5−(4−ピリジル)
−1,3−チアゾール−4−イル]フェニルエーテル
(参考例23−300)、4−[4−(3,5−ジメチ
ルフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾ
ール−2−イル]フェニルメチルスルフィド(参考例2
3−302)、4−[4−(4−メトキシフェニル)−
5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イ
ル]フェニルメチルスルホキシド(参考例23−30
3)、4−[4−(3,5−ジメチルフェニル)−5−
(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]フ
ェニルメチルスルホキシド(参考例23−305)、4
−[4−(4−メトキシフェニル)−5−(4−ピリジ
ル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニルメチル
スルホン(参考例23−306)、4−[4−(3,5
−ジメチルフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3
−チアゾール−2−イル]フェニルメチルスルホン(参
考例23−308)、4−[4−(4−フルオロフェニ
ル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2
−イル]フェニルメチルスルフィド(参考例23−30
9)、4−[4−(4−クロロフェニル)−5−(4−
ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニル
メチルスルフィド(参考例23−310)、4−[4−
(4−フルオロフェニル)−5−(4−ピリジル)−
1,3−チアゾール−2−イル]フェニルメチルスルホ
キシド(参考例23−311)、4−[4−(4−クロ
ロフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾ
ール−2−イル]フェニルメチルスルホキシド(参考例
23−312)、4−[4−(4−フルオロフェニル)
−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イ
ル]フェニルメチルスルホン(参考例23−313)、
4−[4−(4−クロロフェニル)−5−(4−ピリジ
ル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニルメチル
スルホン(参考例23−314)、N−[4−(3,5
−ジメチルフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3
−チアゾール−2−イル]−N'−フェニルウレア(参
考例23−315)、2−ヒドロキシ−N−[4−(4
−メトキシフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3
−チアゾール−2−イル]プロピオンアミド(参考例2
3−325)、4−[4−(3,4−ジメチルフェニ
ル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2
−イル]フェニルメチルスルフィド(参考例23−32
6)、4−[4−(3,4−ジメチルフェニル)−5−
(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]フ
ェニルメチルスルホキシド(参考例23−327)、4
−[4−(3,4−ジメチルフェニル)−5−(4−ピ
リジル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニルメ
チルスルホン(参考例23−328)、2−ヒドロキシ
−N−[4−(4−メトキシフェニル)−5−(4−ピ
リジル)−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミ
ド(参考例23−329)、4−[[[4−(3,5−ジ
メチルフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チ
アゾール−2−イル]アミノ]カルボニル]安息香酸(参
考例23−337)、3−[[[4−(3,5−ジメチル
フェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾー
ル−2−イル]アミノ]カルボニル]安息香酸(参考例2
3−342)、又はその塩等が好ましい。
【0022】また、化合物(I)又は(Ia)の好まし
い具体例としては、4−(4−フルオロフェニル)−2
−フェニル−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾー
ル(参考例44−1)、メチル4−[4−(3−メチル
フェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾー
ル−2−イル]フェニルスルフィド(参考例44−
7)、メチル4−[4−(3−メチルフェニル)−5−
(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]フ
ェニルスルホキシド(参考例44−8)、メチル4−
[4−(3−メチルフェニル)−5−(4−ピリジル)
−1,3−チアゾール−2−イル]フェニルスルホン
(参考例44−26)なども挙げられる。さらに、化合
物(I)又は(Ia)としては、(S)-N-[4-(3-メチ
ルフェニル)-5-(2-(1-フェニルエチルアミノ)-4-ピ
リジル)-1,3-チアゾール-2-イル]ニコチンアミド、
(R)-N-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-(1-フェニ
ルエチルアミノ)-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]ニコチンアミド、(S)-N-[4-(3-メチルフェニ
ル)-5-(2-(1-フェニルエチルアミノ)-4-ピリジル)
-1,3-チアゾール-2-イル]-2-メチルニコチンアミド、
(R)-N-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-(1-フェニ
ルエチルアミノ)-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]-2-メチルニコチンアミド、(S)-N-[4-(3-メチ
ルフェニル)-5-(2-(1-フェニルエチルアミノ)-4-ピ
リジル)-1,3-チアゾール-2-イル]-2-クロロニコチン
アミド、(R)-N-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-(1
-フェニルエチルアミノ)-4-ピリジル)-1,3-チアゾー
ル-2-イル]-2-クロロニコチンアミド、(S)-N-[4-
(3-メチルフェニル)-5-(2-(1-フェニルエチルアミ
ノ)-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]-2-メトキ
シニコチンアミド、(R)-N-[4-(3-メチルフェニル)
-5-(2-(1-フェニルエチルアミノ)-4-ピリジル)-1,3
-チアゾール-2-イル]-2-メトキシニコチンアミド、N-
[5-(2-ベンジルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフ
ェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]ニコチンアミド、N-
[5-(2-ベンジルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフ
ェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]-2-メトキシニコチ
ンアミド、N-[5-(2-ベンジルアミノ-4-ピリジル)-4-
(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]-2-ク
ロロニコチンアミド、N-[5-(2-ベンジルアミノ-4-ピ
リジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-
イル]-2-メチルニコチンアミド、N-[5-(2-ベンゾイ
ルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-
チアゾール-2-イル]ニコチンアミド、N-[5-(2-ベン
ゾイルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-
1,3-チアゾール-2-イル]-2-メチルニコチンアミド、N-
[5-(2-ベンゾイルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチル
フェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]-2-クロロニコチ
ンアミド、N-[5-(2-ベンゾイルアミノ-4-ピリジル)-
4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]-2-
メトキシニコチンアミド、(S)-N-(1-フェニルエチ
ル)-4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チア
ゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、(R)-N-(1-フェ
ニルエチル)-4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-
1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、(S)-N-
(1-フェニルエチル)-4-[4-(3-メチルフェニル)-2-
プロピル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミ
ン、(R)-N-(1-フェニルエチル)-4-[4-(3-メチル
フェニル)-2-プロピル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピ
リジルアミン、(S)-N-(1-フェニルエチル)-4-[2-
ブチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イ
ル]-2-ピリジルアミン、(R)-N-(1-フェニルエチ
ル)-4-[2-ブチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チア
ゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、(S)-N-(1-フェ
ニルエチル)-4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチ
ルチオフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジ
ルアミン、(R)-N-(1-フェニルエチル)-4-[4-(3-
メチルフェニル)-2-(4-メチルチオフェニル)-1,3-チ
アゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、(S)-N-(1-フ
ェニルエチル)-4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メ
チルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2
-ピリジルアミン、(R)-N-(1-フェニルエチル)-4-
[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフ
ェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミ
ン、(S)-N-(1-フェニルエチル)-4-[2-(4-フルオ
ロフェニル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール
-5-イル]-2-ピリジルアミン、(R)-N-(1-フェニルエ
チル)-4-[2-(4-フルオロフェニル)-4-(3-メチルフ
ェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミ
ン、又はその塩なども好ましい。
【0023】化合物(I)及び(Ia)の塩としては、
例えば金属塩、アンモニウム塩、有機塩基との塩、無機
酸との塩、有機酸との塩、塩基性又は酸性アミノ酸との
塩等が挙げられる。金属塩の好適な例としては、例えば
ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシ
ウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩等のアルカリ土類
金属塩;アルミニウム塩等が挙げられる。有機塩基との
塩の好適な例としては、例えばトリメチルアミン、トリ
エチルアミン、ピリジン、ピコリン、2,6−ルチジ
ン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシ
ルアミン、N,N'−ジベンジルエチレンジアミン等と
の塩が挙げられる。無機酸との塩の好適な例としては、
例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等との塩
が挙げられる。有機酸との塩の好適な例としては、例え
ばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フタル酸、フマル
酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク
酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸等との塩が挙げられる。塩
基性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアルギ
ニン、リジン、オルニチン等との塩が挙げられ、酸性ア
ミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアスパラギン
酸、グルタミン酸等との塩が挙げられる。このうち、薬
学的に許容し得る塩が好ましい。例えば、化合物内に酸
性官能基を有する場合にはアルカリ金属塩(例、ナトリ
ウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(例、カ
ルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩等)等の無機
塩、アンモニウム塩等、また、化合物内に塩基性官能基
を有する場合には、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫
酸、リン酸等無機酸との塩、又は酢酸、フタル酸、フマ
ル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハ
ク酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の
有機酸との塩が挙げられる。
【0024】化合物(I)(化合物(Ia)も含む)の
製造法について以下に述べる。化合物(I)は、下記の
反応式1ないし2で示される方法又はそれに準じた方法
等により得られるほか、例えば、特開昭60−5898
1号公報、特開昭61−10580号公報、特表平7−
503023号公報、WO 93/15071、DE−
A−3601411、特開平5−70446号公報等に
記載の方法又はそれに準じた方法等により得られる。以
下の反応式1ないし2中の化合物の各記号は、前記と同
意義を示す。反応式中の化合物は塩を形成している場合
も含み、該塩としては、例えば化合物(I)の塩と同様
のもの等が挙げられる。
【0025】反応式1
【化16】
【0026】化合物(II)、(III)、(V)、(VI
I)、(XI)、(XIII)及び(XIV)は、市販されている
場合には市販品をそのまま用いることもでき、自体公知
の方法又はこれらに準じた方法に従って製造することも
できる。化合物(IV)は化合物(II)と化合物(III)
とを塩基の存在下、縮合することにより得られる。化合
物(III)中、R8は、例えばC1-6アルコキシ(例、
メトキシ、エトキシ等)、ジ−C1-6アルキルアミノ
(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ等)、N−C
6-10アリール−N−C1-6アルキルアミノ(例、N−フ
ェニル−N−メチルアミノ等)、C6-10アリール及び
(又は)C1-6アルキルで置換されていてもよい3ない
し7員環状アミノ(例、ピロリジノ、モルホリノ、メチ
ルアジリジン−1−イル等)等を示す。化合物(III)
の使用量は、化合物(II)1モルに対し、約0.5ない
し約3.0モル、好ましくは約0.8ないし約2.0モ
ルである。塩基の使用量は、化合物(II)1モルに対
し、約1.0ないし約30モル、好ましくは約1.0ない
し約10モルである。該「塩基」としては、例えば炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、等の塩基性
塩類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基
類、ピリジン、ルチジン等の芳香族アミン類、トリエチ
ルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、シ
クロヘキシルジメチルアミン、4−ジメチルアミノピリ
ジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジ
ン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン等の
第3級アミン類、水素化ナトリウム、水素化カリウム等
のアルカリ金属水素化物類、ナトリウムアミド、リチウ
ムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラ
ジド等の金属アミド類、ナトリウムメトキシド、ナトリ
ウムエトキシド、カリウム tert-ブトキシド等の金属ア
ルコキシド類等が挙げられる。本反応は、無溶媒中又は
反応に不活性な溶媒存在下にて行うのが有利である。該
溶媒は、反応が進行する限り特に限定されないが、例え
ばハロゲン化炭化水素類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭
化水素類、エーテル類、アミド類、アルコール類、水又
はこれら二種以上の混合物等が用いられる。反応温度
は、通常約−5ないし約200℃、好ましくは約5ない
し約150℃である。反応時間は通常約5分ないし約7
2時間、好ましくは約0.5ないし約30時間である。
生成物は反応液のまま、あるいは粗製物として次の反応
に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から
単離することもでき、再結晶、蒸留、クロマトグラフィ
ー等の分離手段により容易に精製することができる。
【0027】化合物(VIII)は、化合物(IV)を酸で処
理することにより得られる。酸の使用量は、化合物(I
V)1モルに対し、約1.0ないし約100モル、好まし
くは約1.0ないし約30モルである。該「酸」として
は、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸等の鉱酸類が用いら
れる。本反応は、反応に不活性な溶媒存在下にて行う。
該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されないが、例
えば水、水とアミド類との混合物、水とアルコール類と
の混合物等が用いられる。反応温度は、通常20ないし
約200℃、好ましくは約60ないし約150℃であ
る。反応時間は、通常約30分ないし約72時間、好ま
しくは約1ないし約30時間である。生成物は反応液の
まま、あるいは粗製物として次の反応に用いることもで
きるが、常法に従って反応混合物から単離することもで
き、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段に
より容易に精製することができる。
【0028】化合物(VIII)は、化合物(V)を塩基で
処理して得られる化合物(VI)と化合物(VII)とを縮
合することによっても得られる。化合物(VI)中、M
は、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカ
リ金属を示す。化合物(VII)中、R9としては、例えば
前記R8と同様のものが挙げられる。塩基の使用量は、
化合物(V)1モルに対し、約1.0ないし約30モル、
好ましくは約1.0ないし約10モルである。該「塩
基」としては、例えばナトリウムアミド、リチウムジイ
ソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド等
の金属アミド類が用いられる。本反応は、無溶媒中又は
反応に不活性な溶媒存在下にて行うのが有利である。該
溶媒は、反応が進行する限り特に限定されないが、例え
ば、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、エーテル類
又はこれら二種以上の混合物等が用いられる。反応温度
は、通常約−78ないし約60℃、好ましくは約−78
ないし約20℃である。反応時間は、通常約5分ないし
約24時間、好ましくは約0.5ないし約3時間であ
る。生成物は反応液のまま、あるいは粗製物として次の
反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物
から単離することもでき、再結晶、蒸留、クロマトグラ
フィー等の分離手段により容易に精製することができ
る。
【0029】化合物(IX)は、化合物(VIII)をハロゲ
ン類で処理することにより得られる。本反応は、所望に
より塩基又は塩基性塩の存在下で行う。ハロゲン類の使
用量は、化合物(VIII)1モルに対し、約1.0ないし
約5.0モル、好ましくは約1.0ないし約2.0モルで
ある。該「ハロゲン類」としては、臭素、塩素、ヨウ素
等が挙げられる。塩基の使用量は、化合物(VIII)1モ
ルに対し、約1.0ないし約10.0モル、好ましくは約
1.0ないし約3.0モルである。該「塩基」としては、
例えばピリジン、ルチジン等の芳香族アミン類、トリエ
チルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、
シクロヘキシルジメチルアミン、4−ジメチルアミノピ
リジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリ
ジン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン等
の第3級アミン類等が挙げられる。塩基性塩の使用量
は、化合物(VIII)1モルに対し、約1.0ないし約1
0.0モル、好ましくは約1.0ないし約3.0モルであ
る。該「塩基性塩」としては、例えば炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、酢
酸ナトリウム、酢酸カリウム等が挙げられる。本反応
は、無溶媒中又は反応に不活性な溶媒存在下にて行うの
が有利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定
されないが、例えば、エーテル類、芳香族炭化水素類、
脂肪族炭化水素類、アミド類、ハロゲン化炭化水素類、
ニトリル類、スルホキシド類、有機酸類、芳香族アミン
類又はこれら二種以上の混合物等が用いられる。反応温
度は、約−20ないし約150℃、好ましくは約0ない
し約100℃である。反応時間は、通常5分ないし約2
4時間、好ましくは約10分ないし約5時間である。生
成物は反応液のまま、あるいは粗製物として次の反応に
用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単
離することもでき、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー
等の分離手段により容易に精製することができる。
【0030】化合物(Ia)は、化合物(IX)と化合物
(X)とを縮合することにより得られる。本反応は、所
望により塩基の存在下にて行う。化合物(IX)中、Hal
は、ハロゲン類を示す。化合物(X)は、市販されてい
る場合には、市販品をそのまま用いてもよく、また、自
体公知の方法又はこれに準じた方法、更には以下の反応
式2で示される方法等により得られる。化合物(X)の
使用量は、化合物(IX)1モルに対し、約0.5ないし
約3.0モル、好ましくは約0.8ないし約2.0モル
である。塩基の使用量は、化合物(IX)1モルに対し、
約1.0ないし約30モル、好ましくは約1.0ないし約
10モルである。該「塩基」としては、例えば炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリ
ウム等の塩基性塩類、ピリジン、ルチジン等の芳香族ア
ミン類、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリ
ブチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、4−ジ
メチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N
−メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチ
ルモルホリン等の第3級アミン類等が挙げられる。本反
応は、無溶媒中又は反応に不活性な溶媒存在下にて行う
のが有利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に限
定されないが、例えば、ハロゲン化炭化水素類、脂肪族
炭化水素類、芳香族炭化水素類、エーテル類、アミド
類、アルコール類、ニトリル類又はこれら二種以上の混
合物等が用いられる。反応温度は、約−5ないし約20
0℃、好ましくは約5ないし約150℃である。反応時
間は、通常約5分ないし約72時間、好ましくは約0.
5ないし約30時間である。生成物は反応液のまま、あ
るいは粗製物として次の反応に用いることもできるが、
常法に従って反応混合物から単離することもでき、再結
晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易
に精製することができる。
【0031】反応式2
【化17】
【0032】化合物(XII)は、化合物(XI)と式 R4
Hで表されるアミン類とを縮合することにより得られ
る。R4は、前記R1で示される「置換基を有していても
よいアミノ基」を示す。化合物(XI)中、R10は、アル
コキシを示す。該「アルコキシ」としては、例えばメト
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ等のC1-6アルコキシ等が挙げられる。該「アミン
類」の使用量は、化合物(XI)1モルに対し、約1.0
ないし約30モル、好ましくは約1.0ないし約10モ
ルである。本反応は、無溶媒中又は反応に不活性な溶媒
存在下にて行うのが有利である。該溶媒は、反応が進行
する限り特に限定されないが、例えば、ハロゲン化炭化
水素類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、エーテ
ル類、アミド類、アルコール類、ニトリル類、ケトン類
又はこれら二種以上の混合物等が用いられる。反応温度
は、約−5ないし約200℃、好ましくは約5ないし約
120℃である。反応時間は、通常約5分ないし約72
時間、好ましくは約0.5ないし約30時間である。生
成物は反応液のまま、あるいは粗製物として次の反応に
用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単
離することもでき、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー
等の分離手段により容易に精製することができる。
【0033】化合物(X)は、化合物(XII)を酸又は塩
基を用いて加水分解することにより得られる。酸及び塩
基の使用量は、化合物(XII)1モルに対し、それぞれ
約0.1ないし約50モル、好ましくは約1ないし約2
0モルである。該「酸」としては、例えば塩酸、臭化水
素酸、硫酸等の鉱酸類、三塩化ホウ素、三臭化ホウ素等
のルイス酸類、ルイス酸とチオール類又はスルフィド類
との併用、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸
等の有機酸類等が用いられる。該「塩基」としては、例
えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウ
ム等の金属水酸化物類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
等の塩基性塩類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、カリウム tert-ブトキシド等の金属アルコキ
シド類、トリエチルアミン、イミダゾール、ホルムアミ
ジン等の有機塩基類等が用いられる。本反応は、無溶媒
中又は反応に不活性な溶媒存在下にて行うのが有利であ
る。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されない
が、例えば、アルコール類、エーテル類、芳香族炭化水
素類、脂肪族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、スル
ホキシド類、水又はこれら二種以上の混合物等が用いら
れる。反応時間は、通常約10分ないし約50時間、好
ましくは約30分ないし約12時間である。反応温度
は、通常約0ないし約200℃、好ましくは約20ない
し約120℃である。
【0034】化合物(X)は、化合物(XIII)を塩基の
存在下、硫化水素で処理することによっても得られる。
硫化水素の使用量は、化合物(XIII)1モルに対し、約
1ないし約30モルである。塩基の使用量は、化合物
(XIII)1モルに対し、約1.0ないし約30モル、好
ましくは約1.0ないし約10モルである。該「塩基」
としては、例えばピリジン、ルチジン等の芳香族アミン
類、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチ
ルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、4−ジメチ
ルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メ
チルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチルモ
ルホリン等の第3級アミン類等が挙げられる。本反応
は、無溶媒中又は反応に不活性な溶媒存在下にて行うの
が有利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定
されないが、例えば、ハロゲン化炭化水素類、脂肪族炭
化水素類、芳香族炭化水素類、エーテル類、芳香族アミ
ン類又はこれら二種以上の混合物等が用いられる。本反
応は、常圧又は加圧下で行われる。反応温度は、通常約
−20ないし約80℃、好ましくは約−10ないし約3
0℃である。反応時間は、通常約5分ないし約72時
間、好ましくは約0.5ないし約30時間である。生成
物は反応液のまま、あるいは粗製物として次の反応に用
いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離
することもでき、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等
の分離手段により容易に精製することができる。
【0035】化合物(X)は、化合物(XIII)を酸の存
在下、ジチオリン酸 O,O-ジエチルエステルで処理する
ことによっても得られる。ジチオリン酸 O,O-ジエチル
エステルの使用量は、化合物(XIII)1モルに対し、約
1ないし約3モル好ましくは約1ないし約2モルであ
る。酸の使用量は、化合物(XIII)1モルに対し、約3
ないし約10モルである。該「酸」としては、例えば塩
化水素、臭化水素等の鉱酸等が挙げられる。本反応は、
無溶媒中又は反応に不活性な溶媒存在下にて行うのが有
利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定され
ないが、例えば、ハロゲン化炭化水素類、脂肪族炭化水
素類、芳香族炭化水素類、エーテル類、エステル類、ア
ルコール類、水又はこれら二種以上の混合物等が用いら
れる。反応温度は、通常約−20ないし約80℃、好ま
しくは約−10ないし約30℃である。反応時間は、通
常約5分ないし約72時間、好ましくは約0.5ないし
約30時間である。生成物は反応液のまま、あるいは粗
製物として次の反応に用いることもできるが、常法に従
って反応混合物から単離することもでき、再結晶、蒸
留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製
することができる。
【0036】化合物(X)は、化合物(XIV)を五硫化リ
ン又はローソン(Lawesson)試薬で処理することによっ
ても得られる。五硫化リン又はローソン試薬の使用量
は、化合物(XIV)1モルに対して、約0.5ないし約1
0モル、好ましくは約0.5ないし約3モルである。本
反応は、無溶媒中又は反応に不活性な溶媒存在下にて行
うのが有利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に
限定されないが、例えば、エーテル類、芳香族炭化水素
類、脂肪族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類又はこれ
ら二種以上の混合物等が用いられる。反応時間は、通常
10分ないし約50時間、好ましくは約30分ないし約
12時間である。反応温度は、通常約0ないし約150
℃、好ましくは約20ないし約120℃である。生成物
(X)は反応液のまま、あるいは粗製物として次の反応
に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から
単離することもでき、再結晶、蒸留、クロマトグラフィ
ー等の分離手段により容易に精製することができる。
【0037】化合物(Ia)がアシルアミノ体である場
合は、対応するアミン体を自体公知のアシル化反応に付
して目的物を得ることもできる。例えば、化合物(I
a)中、R1が置換基を有していてもよいアシルアミノ
である化合物は、対応する2−チアゾールアミンとアシ
ル化剤とを、所望により塩基又は酸の存在下、反応させ
ることにより得られる。アシル化剤の使用量は、対応す
る2−チアゾールアミン1モルに対し、約1.0ないし
約5.0モル、好ましくは約1.0ないし約2.0モルで
ある。該「アシル化剤」としては、例えば、目的物のア
シル基に対応するカルボン酸又はその反応性誘導体(例
えば、酸ハライド、酸無水物、エステル等)等が挙げら
れる。塩基又は酸の使用量は、対応する2−チアゾール
アミン1モルに対し、約0.8ないし約5.0モル、好ま
しくは約1.0ないし約2.0モルである。該「塩基」と
しては、例えばトリエチルアミン、ピリジン、4−ジメ
チルアミノピリジン等が挙げられる。該「酸」として
は、例えばメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン
酸、カンファースルホン酸等が挙げられる。本反応は、
無溶媒中又は反応に不活性な溶媒存在下にて行うのが有
利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定され
ないが、例えば、エーテル類、芳香族炭化水素類、脂肪
族炭化水素類、アミド類、ハロゲン化炭化水素類、ニト
リル類、スルホキシド類、芳香族アミン類又はこれら二
種以上の混合物等が用いられる。反応温度は約−20な
いし約150℃、好ましくは約0ないし約100℃であ
る。反応時間は通常約5分ないし約24時間、好ましく
は約10分ないし約5時間である。生成物は反応液のま
ま、あるいは粗製物として次の反応に用いることもでき
るが、常法に従って反応混合物から単離することもで
き、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段に
より容易に精製することができる。
【0038】化合物(Ia)がN−オキシド体である場
合には対応するピリジル体を有機過酸で処理することに
より得られる。有機過酸の使用量は、対応するピリジル
体1モルに対し、約0.8ないし約10モル、好ましく
は約1.0ないし約3.0モルである。該「有機過酸」
としては、例えば過酢酸、過トリフルオロ酢酸、メタク
ロロ過安息香酸等が挙げられる。本反応は、無溶媒ある
いは反応に不活性な溶媒存在下に行うのが有利である。
該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されないが、例
えば、ハロゲン化炭化水素類、脂肪族炭化水素類、芳香
族炭化水素類、有機酸類、エーテル類、アミド類、スル
ホキシド類、アルコール類、ニトリル類、ケトン類又は
これら二種以上の混合物等が用いられる。反応温度は、
約−20℃ないし約130℃、好ましくは約0℃ないし
約100℃である。反応時間は、通常約5分ないし約7
2時間、好ましくは約0.5ないし約12時間である。
また、N−オキシド体は、対応するピリジル体を過酸化
水素又はアルキルヒドロペルオキシドで、所望により塩
基、酸又は金属酸化物の存在下、処理することによって
も得られる。過酸化水素又はアルキルヒドロペルオキシ
ドの使用量は、対応するピリジル体1モルに対し、約
0.8ないし約10モル、好ましくは約1.0ないし約
3.0モルである。該「アルキルヒドロペルオキシド」
としては、例えば tert-ブチルヒドロペルオキシド、ク
メンヒドロペルオキシド等が挙げられる。塩基、酸又は
金属酸化物の使用量は、対応するピリジル体1モルに対
し約0.1ないし約30モル、好ましくは約0.8ない
し約5モルである。該「塩基」としては、例えば水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基類、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム等の塩基性塩類等が挙げられる。
該「酸」としては、例えば塩酸、硫酸、過塩素酸等の鉱
酸類、三フッ化ホウ素、塩化アルミニウム、四塩化チタ
ン等のルイス酸類、ギ酸、酢酸等の有機酸類等が挙げら
れる。該「金属酸化物」としては、例えば酸化バナジウ
ム(V25)、四酸化オスミウム(OsO4)、酸化タ
ングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、二
酸化セレン(SeO2)、酸化クロム(CrO3)等が挙
げられる。本反応は、無溶媒あるいは反応に不活性な溶
媒存在下に行うのが有利である。該溶媒は、反応が進行
する限り特に限定されないが、例えば、ハロゲン化炭化
水素類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、有機酸
類、エーテル類、アミド類、スルホキシド類、アルコー
ル類、ニトリル類、ケトン類又はこれら二種以上の混合
物等が用いられる。反応温度は、約−20℃ないし約1
30℃、好ましくは約0℃ないし約100℃である。反
応時間は、通常約5分ないし約72時間、好ましくは約
0.5ないし約12時間である。生成物は反応液のま
ま、あるいは粗製物として次の反応に用いることもでき
るが、常法に従って単離する事もでき、再結晶、蒸留、
クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製する
ことができる。
【0039】化合物(Ia)がS−オキシド体である場
合には対応するスルフィド体を過酸化物で処理すること
により得られる。過酸化物の使用量は、対応するスルフ
ィド体1モルに対し、約0.8ないし約10モル、好ま
しくは約1.0ないし約3.0モルである。該「過酸化
物」としては、例えば過酢酸、過トリフルオロ酢酸、メ
タクロロ過安息香酸、過硫酸カリウム、メタ過ヨウ素酸
等が挙げられる。本反応は、無溶媒あるいは反応に不活
性な溶媒存在下に行うのが有利である。該溶媒は、反応
が進行する限り特に限定されないが、例えば、ハロゲン
化炭化水素類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、
有機酸類、エーテル類、アミド類、スルホキシド類、ア
ルコール類、ニトリル類、ケトン類又はこれら二種以上
の混合物等が用いられる。反応温度は、約−20℃ない
し約130℃、好ましくは約0℃ないし約100℃であ
る。反応時間は、通常約5分ないし約72時間、好まし
くは約0.5ないし約12時間である。また、S−オキ
シド体は、対応するスルフィド体を過酸化水素又はアル
キルヒドロペルオキシドで、所望により塩基、酸又は金
属酸化物の存在下、処理することによっても得られる。
過酸化水素又はアルキルヒドロペルオキシドの使用量
は、対応するスルフィド体1モルに対し、約0.8ない
し約10モル、好ましくは約1.0ないし約3.0モル
である。該「アルキルヒドロペルオキシド」としては、
例えば tert-ブチルヒドロペルオキシド、クメンヒドロ
ペルオキシド等が挙げられる。該「塩基、酸又は金属酸
化物」の使用量は、対応するスルフィド体1モルに対し
約0.1ないし約30モル、好ましくは約0.8ないし
約5モルである。該「塩基」としては、例えば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等の無機塩基類、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム等の塩基性塩類等が挙げられる。該
「酸」としては、例えば塩酸、硫酸、過塩素酸等の鉱酸
類、三フッ化ホウ素、塩化アルミニウム、四塩化チタン
等のルイス酸類、ギ酸、酢酸等の有機酸類等が挙げられ
る。該「金属酸化物」としては、例えば酸化バナジウム
(V25)、四酸化オスミウム(OsO4)、酸化タン
グステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、二酸
化セレン(SeO2)、酸化クロム(CrO3)等が挙げ
られる。本反応は、無溶媒あるいは反応に不活性な溶媒
存在下に行うのが有利である。該溶媒は、反応が進行す
る限り特に限定されないが、例えば、ハロゲン化炭化水
素類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、有機酸
類、エーテル類、アミド類、スルホキシド類、アルコー
ル類、ニトリル類、ケトン類又はこれら二種以上の混合
物等が用いられる。反応温度は、約−20℃ないし約1
30℃、好ましくは約0℃ないし約100℃である。反
応時間は、通常約5分ないし約72時間、好ましくは約
0.5ないし約12時間である。生成物は反応液のま
ま、あるいは粗製物として次の反応に用いることもでき
るが、常法に従って単離する事もでき、再結晶、蒸留、
クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製する
ことができる。
【0040】前記各反応において、原料化合物が置換基
としてアミノ、カルボキシ、ヒドロキシを有する場合、
これらの基にペプチド化学等で一般的に用いられるよう
な保護基が導入されたものであってもよく、反応後に必
要に応じて保護基を除去することにより目的化合物を得
ることができる。アミノの保護基としては、例えばホル
ミル又はそれぞれ置換基を有していてもよいC1-6アル
キル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル
等)、フェニルカルボニル、C1-6アルコキシ−カルボ
ニル(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル等)、フェニルオキシカルボニル、C7-10アラルキル
オキシ−カルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニ
ル等)、トリチル、フタロイル等が用いられる。これら
の置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等)、C1-6アルキル−カルボニル
(例えば、アセチル、プロピオニル、バレリル等)、ニ
トロ等が用いられ、置換基の数は1ないし3個である。
カルボキシの保護基としては、例えばそれぞれ置換基を
有していてもよいC1-6アルキル(例えば、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert-ブチル
等)、フェニル、トリチル、シリル等が用いられる。こ
れらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等)、ホルミル、C1-6アルキ
ル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル、ブ
チルカルボニル等)、ニトロ、C1-6アルキル(例え
ば、メチル、エチル、tert-ブチル等)、C6-10アリー
ル(例えば、フェニル、ナフチル等)等が用いられ、置
換基の数は1ないし3個である。ヒドロキシの保護基と
しては、例えばそれぞれ置換基を有していてもよいC
1-6アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、tert-ブチル等)、フェニル、C
7-11アラルキル(例えば、ベンジル等)、ホルミル、C
1-6アルキル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピ
オニル等)、フェニルオキシカルボニル、C7-11アラル
キルオキシ−カルボニル(例えば、ベンジルオキシカル
ボニル等)、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラ
ニル、シリル等が用いられる。これらの置換基として
は、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素等)、C1-6アルキル(例えば、メチル、エチル、ter
t-ブチル等)、C7-11アラルキル(例えば、ベンジル
等)、C6-10アリール(例えば、フェニル、ナフチル
等)、ニトロ等が用いられ、置換基の数は1ないし4個
である。また、保護基の除去方法としては、自体公知又
はそれに準じる方法が用いられ、例えば酸、塩基、紫外
光、ヒドラジン、フェニルヒドラジン、N−メチルジチ
オカルバミン酸ナトリウム、テトラブチルアンモニウム
フルオリド、酢酸パラジウム等で処理する方法又は還元
反応が用いられる。いずれの場合にも、更に所望によ
り、公知の脱保護反応、アシル化反応、アルキル化反
応、水素添加反応、酸化反応、還元反応、炭素鎖延長反
応、置換基交換反応を各々、単独あるいはその二つ以上
を組み合わせて行うことにより化合物(I)を合成する
ことができる。これらの反応は、例えば、新実験化学講
座14、15巻、1977年(丸善出版)等に記載の方
法が採用される。
【0041】前記「アルコール類」としては、例えば、
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノ
ール、tert-ブタノール等が挙げられる。前記「エーテ
ル類」としては、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル、ジフェニルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等が挙げ
られる。前記「ハロゲン化炭化水素類」としては、例え
ば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロ
エタン、四塩化炭素等が挙げられる。前記「脂肪族炭化
水素類」としては、例えば、ヘキサン、ペンタン、シク
ロヘキサン等が挙げられる。前記「芳香族炭化水素類」
としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロベンゼン等が挙げられる。前記「芳香族アミン類」
としては、例えば、ピリジン、ルチジン、キノリン等が
挙げられる。前記「アミド類」としては、例えば、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミド、ヘキサメチルホスホリックトリアミド等が挙げら
れる。前記「ケトン類」としては、例えば、アセトン、
メチルエチルケトン等が挙げられる。前記「スルホキシ
ド類」としては、例えば、ジメチルスルホキシド等が挙
げられる。前記「ニトリル類」としては、例えば、アセ
トニトリル、プロピオニトリル等が挙げられる。前記
「有機酸類」としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、
トリフルオロ酢酸等が挙げられる。前記「エステル類」
としては、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオ
ン酸メチル等が挙げられる。
【0042】上記反応により、目的物が遊離の状態で得
られる場合には、常法に従って塩に変換してもよく、ま
た塩として得られる場合には、常法に従って遊離体又は
他の塩に変換することもできる。かくして得られる化合
物(I)は、公知の手段例えば転溶、濃縮、溶媒抽出、
分溜、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー等により反
応溶液から単離、精製することができる。化合物(I)
が、コンフィギュレーショナル アイソマー(配置異性
体)、ジアステレオマー、コンフォーマー等として存在
する場合には、所望により、前記の分離、精製手段によ
りそれぞれを単離することができる。また、化合物
(I)がラセミ体である場合には、通常の光学分割手段
によりS体及びR体に分離することができる。化合物
(I)に立体異性体が存在する場合には、この異性体が
単独の場合及びそれらの混合物の場合も本発明に含まれ
る。また、化合物(I)は、水和物又は非水和物であっ
てもよい。化合物(I)は同位元素(例、3H、14C、
35S)等で標識されていてもよい。化合物(I)のプロ
ドラッグは、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等
による反応により化合物(I)に変換する化合物、即ち
酵素的に酸化、還元、加水分解等を起こして化合物
(I)に変化する化合物、胃酸等により加水分解等を起
こして化合物(I)に変化する化合物をいう。化合物
(I)のプロドラッグとしては、化合物(I)のアミノ
基がアシル化、アルキル化、りん酸化された化合物
(例、化合物(I)のアミノ基がエイコサノイル化、ア
ラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル
−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メト
キシカルボニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジ
ルメチル化、ピバロイルオキシメチル化、tert−ブチル
化された化合物等);化合物(I)の水酸基がアシル
化、アルキル化、りん酸化、ほう酸化された化合物
(例、化合物(I)の水酸基がアセチル化、パルミトイ
ル化、プロパノイル化、ピバロイル化、スクシニル化、
フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボ
ニル化された化合物等);化合物(I)のカルボキシル
基がエステル化、アミド化された化合物(例、化合物
(I)のカルボキシル基がエチルエステル化、フェニル
エステル化、カルボキシメチルエステル化、ジメチルア
ミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエステ
ル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、フ
タリジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−1,
3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、シク
ロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化、メチル
アミド化された化合物等);等が挙げられる。これらの
化合物は自体公知の方法によって化合物(I)から製造
することができる。また、化合物(I)のプロドラッグ
は、広川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子
設計163頁から198頁に記載されているような生理
的条件で化合物(I)に変化するものであってもよい。
【0043】本発明の化合物(I)又はその塩あるいは
そのプロドラッグ(以下、化合物(I)と略記する)
は、優れたp38MAPキナーゼ阻害作用、TNF−α
阻害作用(TNF−α産生阻害作用、TNF−α作用阻
害作用)、ホスホジエステラーゼIV(PDE IV)
阻害作用等を有し、また毒性が低く、かつ、副作用も少
ないため、安全な医薬品、p38MAPキナーゼ阻害
剤、TNF−α産生阻害剤、PDE IV阻害剤等とし
て有用である。化合物(I)を含有してなる本発明医薬
組成物は、哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ハムス
ター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒト
等)に対して、優れたp38MAPキナーゼ阻害作用、
TNF−α阻害作用を示し、(経口)吸収性、(代謝)
安定性等にも優れるため、p38MAPキナーゼ関連疾
患やTNF−α産生関連疾患、例えば喘息、慢性閉塞性
肺疾患(COPD)、アレルギー疾患(例、アレルギー
性皮膚炎、アレルギー性鼻炎)、アトピー性皮膚炎、炎
症、炎症性眼疾患、アジソン病(Addisons disease)、
自己免疫性溶血性貧血、全身性エリスマトーデス、クロ
ーン病(Crohns disease)、乾せん、リウマチ、中枢神
経障害(例えば、脳出血及び脳梗塞等の脳血管障害、頭
部外傷、脊髄損傷、脳浮腫、多発性硬化症等)、神経変
性疾患(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病、
筋萎縮性側索硬化症(ALS)、エイズ脳症)、髄膜
炎、糖尿病、関節炎(例、慢性関節リウマチ、変形性関
節症、リウマチ様脊椎炎、痛風性関節炎、滑膜炎)、骨
粗鬆症、毒血症(例、敗血症、敗血症性ショック、内毒
素性ショック、グラム陰性敗血症、トキシックショック
症候群)、炎症性腸疾患(例、クローン病、潰瘍性大腸
炎)、炎症性肺疾患(例、慢性肺炎、珪肺、肺サルコイ
ドーシス、肺結核)、あるいは悪液質(例、感染による
悪液質、癌性悪液質、後天性免疫不全症候群(エイズ)
による悪液質)、動脈硬化症、クロイツフェルト−ヤコ
ブ病、ウイルス感染(例、サイトメガロウイルス、イン
フルエンザウイルス、ヘルペスウイルス等のウイルス感
染)、狭心症、心筋梗塞、うっ血性心不全、肝炎、腎不
全、腎炎、悪性腫瘍、移植、透析低血圧、汎発性血管内
凝固症候群等の予防・治療剤として用いることができ
る。また、化合物(I)を含有してなる本発明医薬組成
物は、PDE IV阻害作用を有し、炎症に起因する疾
患、例えば、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢
性関節リウマチ、自己免疫疾患、糖尿病、移植片対宿主
疾患、多発性硬化症、敗血症、乾癬、骨粗鬆症、うつ
病、脳血管閉塞後の中枢機能低下症、脳血管痴呆症、ア
ルツハイマー型痴呆症、肥満、心不全等の予防・治療剤
として用いることができる。
【0044】化合物(I)を含有してなる本発明医薬組
成物は、毒性が低く、医薬製剤の製造法で一般的に用い
られている自体公知の手段に従って、化合物(I)をそ
のままあるいは薬理学的に許容される担体と混合して、
例えば錠剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠を含
む)、散剤、顆粒剤、カプセル剤、(ソフトカプセルを
含む)、液剤、注射剤、坐剤、徐放剤等の医薬製剤とし
て、経口的又は非経口的(例、局所、直腸、静脈投与
等)に安全に投与することができる。化合物(I)又は
その塩の本発明医薬組成物中の含有量は、製剤全体の約
0.01ないし約100重量%である。化合物(I)又
はその塩以外の成分の本発明医薬組成物中の含有量は、
製剤全体の約10ないし約99.9重量%である。該投
与量は、投与対象、投与ルート、疾患、症状等により異
なるが、p38MAPキナーゼ関連疾患予防治療剤とし
て、例えば関節炎の患者(体重約60kg)に対し、1
日当たり、有効成分〔化合物(I)〕として約0.01
ないし約100mg/kg体重、好ましくは約0.01ない
し約30mg/kg体重、更に好ましくは約1ないし約20
mg/kg体重を1日1ないし数回に分けて経口投与すれば
よい。
【0045】本発明の製剤の製造に用いられてもよい薬
理学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用
の各種有機あるいは無機担体物質が挙げられ、例えば固
形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤及び崩壊剤、あ
るいは液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、
等張化剤、緩衝剤及び無痛化剤等が挙げられる。更に必
要に応じ、通常の防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤、
吸着剤、湿潤剤等の添加物を適宜、適量用いることもで
きる。賦形剤としては、例えば乳糖、白糖、D−マンニ
トール、デンプン、コーンスターチ、結晶セルロース、
軽質無水ケイ酸等が挙げられる。滑沢剤としては、例え
ばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウ
ム、タルク、コロイドシリカ等が挙げられる。結合剤と
しては、例えば結晶セルロース、白糖、D−マンニトー
ル、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリ
ドン、デンプン、ショ糖、ゼラチン、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースナトリウム等が挙げら
れる。崩壊剤としては、例えばデンプン、カルボキシメ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ム、カルボキシメチルスターチナトリウム、L−ヒドロ
キシプロピルセルロース等が挙げられる。溶剤として
は、例えば注射用水、アルコール、プロピレングリコー
ル、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油、オリーブ
油等が挙げられる。溶解補助剤としては、例えばポリエ
チレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニ
トール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノ
メタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸
ナトリウム、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。懸濁
化剤としては、例えばステアリルトリエタノールアミ
ン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオ
ン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼト
ニウム、モノステアリン酸グリセリン、等の界面活性
剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセ
ルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の親
水性高分子等が挙げられる。等張化剤としては、例えば
ブドウ糖、 D−ソルビトール、塩化ナトリウム、グリ
セリン、D−マンニトール等が挙げられる。緩衝剤とし
ては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩等
の緩衝液等が挙げられる。無痛化剤としては、例えばベ
ンジルアルコール等が挙げられる。防腐剤としては、例
えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノー
ル、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒ
ドロ酢酸、ソルビン酸等が挙げられる。抗酸化剤として
は、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸、α−トコフェロ
ール等が挙げられる。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明は、更に以下の参考例、実
施例、製剤例及び実験例によって詳しく説明されるが、
これらの例は単なる実施であって、本発明を限定するも
のではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化
させてもよい。以下の参考例、実施例中の「室温」は通
常約10℃ないし約35℃を示す。「%」は特記しない
限り重量パーセントを示す。但し、収率は mol/mol%を
示す。その他の本文中で用いられている略号は下記の意
味を示す。 s:シングレット(singlet) d:ダブレット(doublet) t:トリプレット(triplet) q:カルテット(quartet) dd:ダブルダブレット(double doublet) ddd:ダブルダブルダブレット(double double double
t) dt:ダブルトリプレット(double triplet) br:ブロード(broad) J:カップリング定数(coupling constant) Hz:ヘルツ(Hertz) CDCl3:重クロロホルム1 H-NMR:プロトン核磁気共鳴 Me:メチル 本明細書の配列表の配列番号は、以下の配列を示す。 〔配列番号:1〕実験例1において使用したプライマー
P38−Uの塩基配列を示す。 〔配列番号:2〕実験例1において使用したプライマー
PAG−Lの塩基配列を示す。 〔配列番号:3〕実験例1において使用したプライマー
MKK−Uの塩基配列を示す。 〔配列番号:4〕実験例1において使用したプライマー
MKK−Lの塩基配列を示す。 〔配列番号:5〕実験例1において使用したプライマー
SER−Uの塩基配列を示す。 〔配列番号:6〕実験例1において使用したプライマー
SER−Lの塩基配列を示す。
【0047】
【実施例】参考例1 1-(4-メトキシフェニル)-2-(3-ピリジル)エタノン ジイソプロピルアミン(33.2 mL)の無水テトラヒドロフ
ラン(300 mL)溶液を−78℃に冷却し、かき混ぜながら
1.6 M n-ブチルリチウムヘキサン溶液(148 mL)を滴下し
た。滴下終了後10分間同温度でかき混ぜ、続いてβ-
ピコリン(20 g)を滴下した。温度を−10〜0℃に上昇
させ、20分間かき混ぜた後、p-アニス酸エチル(19.4
g)の無水テトラヒドロフラン(40 mL)溶液を滴下した。
滴下終了後室温で1時間かき混ぜ、水(100 mL)を加え
た。有機溶媒を減圧で留去し油状の生成物を酢酸エチル
で抽出した。抽出液は水洗、乾燥後、溶媒を留去した。
残留した粗結晶を酢酸エチル-イソプロピルエーテルか
ら再結晶して表題化合物20.8g(収率 85 %)を得た。
融点 71-72℃。
【0048】参考例2 上記参考例1に準じ、p-アニス酸エチルの代わりに、安
息香酸エチル、3,4-ジメトキシ安息香酸エチル、3,4,5-
トリメトキシ安息香酸エチル、4-(メトキシメトキシ)安
息香酸エチル、4-フルオロ安息香酸エチル、4-エチル安
息香酸エチル、3,4-メチレンジオキシ安息香酸エチル、
5-インダニルカルボン酸メチル、5,6,7,8-テトラヒドロ
-2-ナフトエ酸メチル、1,4-ベンゾジオキサン-6-カルボ
ン酸メチル、2-ナフトエ酸メチルをそれぞれ用いて、下
記の参考例化合物2−1〜2−11を合成した。 参考例化合物2−1:1-フェニル-2-(3-ピリジル)エタ
ノン 融点 44.5-45.5℃。 参考例化合物2−2:1-(3,4-ジメトキシフェニル)-2-
(3-ピリジル)エタノン融点 114-115℃。 参考例化合物2−3:2-(3-ピリジル)-1-(3,4,5-トリメ
トキシフェニル)エタノン 融点 104-105℃。 参考例化合物2−4:1-(4-メトキシメトキシフェニル)
-2-(3-ピリジル)エタノン 融点 43-44℃。 参考例化合物2−5:1-(4-フルオロフェニル)-2-(3-ピ
リジル)エタノン 油状物。 参考例化合物2−6:1-(4-エチルフェニル)-2-(3-ピリ
ジル)エタノン 融点 80-81℃。 参考例化合物2−7:1-(3,4-メチレンジオキシフェニ
ル)-2-(3-ピリジル)エタノン 融点 98-99℃。 参考例化合物2−8:1-(5-インダニル)-2-(3-ピリジ
ル)エタノン 融点 55-56℃。 参考例化合物2−9:2-(3-ピリジル)-1-(5,6,7,8-テト
ラヒドロ-2-ナフチル)エタノン 融点 65-66℃。 参考例化合物2−10:1-(1,4-ベンゾジオキサン-6-イ
ル)-2-(3-ピリジル)エタノン 融点 89-90℃。 参考例化合物2−11:1-(2-ナフチル)-2-(3-ピリジ
ル)エタノン 融点 69-70℃。 参考例3 上記参考例2に準じ、β−ピコリンの代わりにα−ピコ
リン、γ−ピコリン、3,5-ルチジンをそれぞれ用いて、
下記の参考例化合物3−1〜3−3を合成した。 参考例化合物3−1:1-フェニル-2-(2-ピリジル)エタ
ノン 融点 59-60℃。 参考例化合物3−2:1-(4-メトキシフェニル)-2-(2-ピ
リジル)エタノン 融点77-78℃。 参考例化合物3−3:1-フェニル-2-(4-ピリジル)エタ
ノン 融点 109-110℃。
【0049】参考例4 1-(4-メトキシフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン ジイソプロピルアミン(33.2 mL)の無水テトラヒドロフ
ラン(300 mL)溶液を−78℃に冷却し、かき混ぜながら
1.6 M n-ブチルリチウムヘキサン溶液(148 mL)を滴下し
た。滴下終了後10分間同温度でかき混ぜ、続いてγ-
ピコリン(20 g)を滴下した。温度を−10〜0℃に上昇
させ、20分間かき混ぜた後、p-アニス酸エチル(19.4
g)の無水テトラヒドロフラン(40 mL)溶液を滴下した。
滴下終了後室温で1時間かき混ぜ、水(100 mL)を加え
た。有機溶媒を減圧で留去し油状の生成物を酢酸エチル
で抽出した。抽出液は水洗、乾燥後、溶媒を留去した。
残留した粗結晶を酢酸エチル-イソプロピルエーテルか
ら再結晶して表題化合物16.2g(収率 66 %)を得た。
融点 103-104℃。 参考例5 2-(5-メチル-3-ピリジル)-1-フェニルエタノン ジイソプロピルアミン(20.2 mL)の無水テトラヒドロフ
ラン(180 mL)溶液を−78℃に冷却し、かき混ぜながら
1.6 M n-ブチルリチウムヘキサン溶液(90 mL)を滴下し
た。滴下終了後10分間同温度でかき混ぜ、続いて3,
5−ルチジン(14 g)を滴下した。温度を−10〜0℃に
上昇させ、20分間かき混ぜた後、安息香酸エチル(9.8
g)の無水テトラヒドロフラン(20 mL)溶液を滴下した。
滴下終了後室温で1時間かき混ぜ、水(100 mL)を加え
た。有機溶媒を減圧で留去し油状の生成物を酢酸エチル
で抽出した。抽出液は水洗、乾燥後、溶媒を留去した。
残留した粗結晶を酢酸エチル-イソプロピルエーテルか
ら再結晶して表題化合物10 g(収率 70 %)を得た。融
点 53-54℃。
【0050】参考例6 2-ブロモ-1-(4-メトキシフェニル)-2-(3-ピリジル)エタ
ノン臭化水素酸塩 1-(4-メトキシフェニル)-2-(3-ピリジル)エタノン(6.9
g)を酢酸(36 mL)に溶かし、臭素(1.7 mL)を加えて80
℃で3時間かき混ぜた。反応液を氷水で冷却し、析出し
た粗結晶を濾取した。粗結晶をエタノール-エチルエー
テルから再結晶して表題化合物10 g(収率 89 %)を得
た。融点 188-195℃。 参考例7 上記参考例6に準じ、1-(4-メトキシフェニル)-2-(3-ピ
リジル)エタノンの代わりに、1-フェニル-2-(3-ピリジ
ル)エタノン、1-(3,4-ジメトキシフェニル)-2-(3-ピリ
ジル)エタノン、2-(3-ピリジル)-1-(3,4,5-トリメトキ
シフェニル) エタノン、1-(4-メトキシメトキシフェニ
ル)-2-(3-ピリジル)エタノン、1-(4-フルオロフェニル)
-2-(3-ピリジル)エタノン、1-フェニル-2-(2-ピリジル)
エタノン、1-(4-メトキシフェニル)-2-(2-ピリジル)エ
タノン、1-フェニル-2-(4-ピリジル)エタノン、1-(4-メ
トキシフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン、2-(5-メチ
ル-3-ピリジル)-1-フェニルエタノン、1-(4-エチルフェ
ニル)-2-(3-ピリジル)エタノン、1-(3,4-メチレンジオ
キシフェニル)-2-(3-ピリジル)エタノン、1-(5-インダ
ニル)-2-(3-ピリジル)エタノン、2-(3-ピリジル)-1-(5,
6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル)エタノン、1-(1,4-ベ
ンゾジオキサン-6-イル)-2-(3-ピリジル)エタノン、1-
(2-ナフチル)-2-(3-ピリジル)エタノン、1-(4-メトキシ
フェニル)-2-(2-ピリジル)エタノンをそれぞれ用いて、
下記の参考例化合物7−1〜7−17を合成した。 参考例化合物7−1:2-ブロモ-1-フェニル-2-(3-ピリ
ジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 208-215℃。 参考例化合物7−2:2-ブロモ-1-(3,4-ジメトキシフェ
ニル)-2-(3-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 19
1-193℃。 参考例化合物7−3:2-ブロモ-2-(3-ピリジル)-1-(3,
4,5-トリメトキシフェニル)エタノン臭化水素酸塩 融
点 184-186℃。 参考例化合物7−4:2-ブロモ-1-(4-ヒドロキシフェニ
ル)-2-(3-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 未精製のま
ま次の反応に用いた。 参考例化合物7−5:2-ブロモ-1-(4-フルオロフェニ
ル)-2-(3-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 189-
191℃。 参考例化合物7−6:2-ブロモ-1-フェニル-2-(2-ピリ
ジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 180-181℃。 参考例化合物7−7:2-ブロモ-1-(4-メトキシフェニ
ル)-2-(2-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 170-
171℃。 参考例化合物7−8:2-ブロモ-1-フェニル-2-(4-ピリ
ジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 230-232℃。 参考例化合物7−9:2-ブロモ-1-(4-メトキシフェニ
ル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 207-
209℃。 参考例化合物7−10:2-ブロモ-2-(5-メチル-3-ピリ
ジル)-1-フェニルエタノン臭化水素酸塩 融点 189-19
3℃。 参考例化合物7−11:2-ブロモ-1-(4-エチルフェニ
ル)-2-(3-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 145-
146℃。 参考例化合物7−12:2-ブロモ-1-(3,4-メチレンジオ
キシフェニル)-2-(3-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩
融点 174-175℃。 参考例化合物7−13:2-ブロモ-1-(5-インダニル)-2-
(3-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 177-178
℃。 参考例化合物7−14:2-ブロモ-2-(3-ピリジル)-1-
(5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル)エタノン臭化水素
酸塩 融点 160-162℃。 参考例化合物7−15:1-(1,4-ベンゾジオキサン-6-イ
ル)-2-ブロモ-2-(3-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩
油状物。 参考例化合物7−16:2-ブロモ-1-(2-ナフチル)-2-(3
-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 197-199℃。 参考例化合物7−17:2-ブロモ-1-(4-メトキシフェニ
ル)-2-(2-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 170-
171℃。
【0051】参考例8 [4-(4-メトキシフェニル)-5-(3-ピリジル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]アミン チオウレア(0.52 g)のアセトニトリル(40 mL)懸濁液
に、2-ブロモ-1-(4-メトキシフェニル)-2-(3-ピリジル)
エタノン臭化水素酸塩(2.5 g)を加え、かき混ぜながら
トリエチルアミン(0.95 mL)をゆっくり滴下した。滴下
終了後、還流温度で3時間かき混ぜ、放冷後、析出結晶
を濾取した。結晶を飽和炭酸水素ナトリウム水、水、エ
タノール、エチルエーテルの順で洗い、乾燥した。得ら
れた粗結晶をテトラヒドロフランから再結晶して表題化
合物1.5 g(収率 90 %)を得た。融点 265-266℃。 参考例9 N-メチル[4-(4-メトキシフェニル)-5-(3-ピリジル)-1,3
-チアゾール-2-イル]アミン N-メチルチオウレア(0.24 g)のアセトニトリル(18 mL)
懸濁液に、2-ブロモ-1-(4-メトキシフェニル)-2-(3-ピ
リジル)エタノン臭化水素酸塩(1.0 g)を加え、かき混ぜ
ながらトリエチルアミン(0.4 mL)をゆっくり滴下した。
滴下終了後、還流温度で3時間かき混ぜ、溶媒を留去し
た。残さに飽和炭酸水素ナトリウム水を加え、酢酸エチ
ルで抽出し、抽出液を水洗、乾燥後、溶媒を留去した。
残留した粗結晶を酢酸エチル-イソプロピルエーテルか
ら再結晶して表題化合物0.65 g(収率 85 %)を得た。
融点 158-159℃。
【0052】参考例10 N-[4-(4-メトキシフェニル)-5-(3-ピリジル)-1,3-チア
ゾール-2-イル]アセトアミド 出発化合物に[(4-メトキシフェニル)-5-(3-ピリジル)-
1,3-チアゾール-2-イル]アミンを用い、後述の参考例2
3−128と同様の方法にて表題化合物を得た。収率
82 %。融点 208-210 ℃。 参考例11 2-(4-アセチルピペラジン-1-イル)-4-(4-メトキシフェ
ニル)-5-(3-ピリジル)-1,3-チアゾール 1-ピペラジンカルボチオアミド(0.39 g)のアセトニトリ
ル(15 mL)溶液に、2-ブロモ-1-(4-メトキシフェニル)-2
-(3-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩(1.0 g)を懸濁し、
かき混ぜながらトリエチルアミン(0.4 mL)をゆっくり滴
下した。滴下終了後、還流温度で3時間かき混ぜ、溶媒
を留去した。残さに飽和炭酸水素ナトリウム水を加え、
酢酸エチルで抽出し、抽出液を水洗、乾燥後、溶媒を留
去した。残さをピリジン(2 mL)に溶かし、氷冷して塩化
アセチル(0.3 mL)を加え、室温で1時間放置した。反応
液を氷水中にあけ、成績体を酢酸エチルで抽出した。抽
出液を水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残さをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル-メタノール
=9:1)で精製して表題化合物0.30 g(収率 28 %)を
得た。油状物。
【0053】参考例12 [4-(4-メトキシフェニル)-5-(3-ピリジル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]アミン塩酸塩 [4-(4-メトキシフェニル)-5-(3-ピリジル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]アミン(200 mg)を1%塩酸メタノール(3.2
mL)に溶解し、溶媒を留去した。得られた粗結晶をメタ
ノール-酢酸エチルから再結晶して表題化合物180 mg
(収率 80 %)を得た。融点 145-150℃。参考例8〜
12で得られた化合物の化学構造式を以下の表1に示
す。
【0054】
【表1】
【0055】参考例13 以下の表2〜表7に記載の参考例化合物13−1〜13
−102を、参考例8〜12、特開昭61−10580
号公報及びUSP 4,612,321に記載の方法に
準じて合成した。
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
【0059】
【表6】
【0060】
【表7】
【0061】参考例14 N-(4-クロロベンゾイル)プロピレンイミン プロピレンイミン(12.3 mL)のテトラヒドロフラン(160
mL)溶液を1N-水酸化ナトリウム水溶液に加えた。この混
合物に0℃で4-クロロベンゾイルクロリド(25 g)を滴下
した。滴下終了後、更に30分撹拌した。反応混合物を酢
酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥し、溶媒を留去し、
表題化合物 24.9 g(収率 89 %)を得た。 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.39 (3H, d, J= 5.5 Hz), 2.15
(1H, d, J= 2.9 Hz), 2.51-2.66 (2H, m), 7.39-7.47
(2H, m), 7.93-8.01 (2H, m). 参考例15 参考例14に準じ、4-クロロベンゾイルクロリドの代わ
りに、3-クロロベンゾイルクロリド、2-クロロベンゾイ
ルクロリド、2-メチルベンゾイルクロリド、3-メチルベ
ンゾイルクロリド、4-メチルベンゾイルクロリド、2-メ
トキシベンゾイルクロリド、3-メトキシベンゾイルクロ
リド、4-エチルベンゾイルクロリド、4-(1-メチルエチ
ル)ベンゾイルクロリド、4-(1,1-ジメチルエチル)ベン
ゾイルクロリド、4-プロピルベンゾイルクロリド、4-ブ
チルベンゾイルクロリド、4-ヘキシルベンゾイルクロリ
ド、4-トリフルオロメトキシベンゾイルクロリド、4-ト
リフルオロメチルベンゾイルクロリド、3,4-ジメトキシ
ベンゾイルクロリド、3,4-ジメチルベンゾイルクロリ
ド、3,5-ジメチルベンゾイルクロリド、3,4-メチレンジ
オキシベンゾイルクロリド、2-ナフトイルクロリド、4-
フルオロベンゾイルクロリド、3-シクロペンチルオキシ
-4-メトキシベンゾイルクロリドをそれぞれ用いて、下
記の参考例化合物15−1〜15−22を合成した。 参考例化合物15−1:N-(3-クロロベンゾイル)プロピ
レンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.40 (3H, d, J= 5.1 Hz), 2.17
(1H, d, J= 3.3 Hz), 2.53-2.68 (2H, m), 7.40 (1H, d
d, J= 8.1, 7.7 Hz), 7.53 (1H, ddd, J= 8.1, 2.2, 1.
5 Hz), 7.90 (1H, dt, J= 7.7, 1.5 Hz), 8.00 (1H, d
d, J= 2.2, 1.5 Hz). 参考例化合物15−2:N-(2-クロロベンゾイル)プロピ
レンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.30 (3H, d, J= 5.1 Hz), 2.12
(1H, d, J= 3.3 Hz), 2.53 (1H, d, J= 5.5 Hz), 2.56-
2.68 (1H, m), 7.28-7.48 (3H, m), 7.75-7.81 (1H,
m). 参考例化合物15−3:N-(2-メチルベンゾイル)プロピ
レンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.30 (3H, d, J= 5.5 Hz), 2.08
(1H, d, J= 3.3 Hz), 2.43-2.57 (5H, m), 7.20-7.31
(2H, m), 7.33-7.43 (1H, m), 7.89 (1H, d, J= 7.7 H
z). 参考例化合物15−4:N-(3-メチルベンゾイル)プロピ
レンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.39 (3H, d, J= 5.5 Hz), 2.14
(1H, d, J= 3.3 Hz), 2.41 (3H, s), 2.51-2.66 (2H,
m), 7.32-7.39 (2H, m), 7.79-7.87 (2H, m). 参考例化合物15−5:N-(4-メチルベンゾイル)プロピ
レンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.39 (3H, d, J= 5.5 Hz), 2.12
(1H, d, J= 2.9 Hz), 2.42 (3H, s), 2.50-2.62 (2H,
m), 7.25 (2H, d, J= 8.1 Hz), 7.92 (2H, d, J=8.1 H
z). 参考例化合物15−6:N-(2-メトキシベンゾイル)プロ
ピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.30 (3H, d, J= 5.5 Hz), 2.10
(1H, d, J= 3.3 Hz), 2.50 (1H, d, J= 5.9Hz), 2.53-
2.65 (1H, m), 3.90 (3H, s), 6.95-7.05 (2H, m), 7.4
1-7.52 (1H, m), 7.81-7.88 (1H, m). 参考例化合物15−7:N-(3-メトキシベンゾイル)プロ
ピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.40 (3H, d, J= 5.9 Hz), 2.14
(1H, d, J= 2.9 Hz), 2.52-2.65 (2H, m), 3.86 (3H,
s), 7.10 (1H, ddd, J= 8.4, 2.6, 1.1 Hz), 7.37(1H,
dd, J= 8.4, 7.3 Hz), 7.55 (1H, dd, J= 2.6, 1.5 H
z), 7.63 (1H, ddd,J= 7.3, 1.5, 1.1 Hz). 参考例化合物15−8:N-(4-エチルベンゾイル)プロピ
レンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.27 (3H, t, J= 7.6 Hz), 1.39
(3H, d, J= 5.5 Hz), 2.13 (1H, d, J= 3.3 Hz), 2.50-
2.61 (2H, m), 2.71 (2H, q, J= 7.6 Hz), 7.28(2H, d,
J= 7.7 Hz), 7.95 (2H, d, J= 7.7 Hz). 参考例化合物15−9:N-[4-(1-メチルエチル)ベンゾ
イル]プロピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.28 (6H, d, J= 7.0 Hz), 1.40
(3H, d, J= 5.5 Hz), 2.13 (1H, d, J= 3.3 Hz), 2.50-
2.64 (2H, m), 2.90-3.05 (1H, m), 7.31 (2H, d, J=
8.2 Hz), 7.96 (2H, d, J= 8.2 Hz). 参考例化合物15−10:N-[4-(1,1-ジメチルエチル)
ベンゾイル]プロピレンイミン プロピレンイミン(11 mL, 0.14 mol)のテトラヒドロフ
ラン(160 mL)溶液を2N-水酸化ナトリウム水溶液(70 mL)
に加えた。この混合物に0℃で4-(1,1-ジメチルエチル)
ベンゾイルクロリド(25 g, 0.13 mol)を滴下した。滴下
終了後、更に30分撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで
抽出した。抽出液を乾燥し、溶媒を留去し、表題化合物
27 g(0.13 mol, 収率 99 %)を得た。 油状物。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.35 (9H, s), 1.41 (3H, d, J= 5.
5 Hz), 2.12 (1H, d, J=2.9 Hz), 2.51-2.64 (2H, m),
7.47 (2H, d, J= 8.8 Hz), 7.96 (2H, d, J= 8.8 Hz). 参考例化合物15−11:N-(4-プロピルベンゾイル)プ
ロピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 0.96 (3H, t, J= 7.3 Hz), 1.39
(3H, d, J= 5.5 Hz), 1.57-1.75 (2H, m), 2.12 (1H,
d, J= 3.3 Hz), 2.50-2.59 (2H, m), 2.65 (2H, t, J=
7.7 Hz), 7.26 (2H, d, J= 8.1 Hz), 7.94 (2H, d, J=
8.1 Hz). 参考例化合物15−12:N-(4-ブチルベンゾイル)プロ
ピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 0.94 (3H, t, J= 7.1 Hz), 1.26-
1.47 (5H, m), 1.54-1.73 (2H, m), 2.12 (1H, d, J=
2.9 Hz), 2.51-2.62 (2H, m), 2.67 (2H, t, J= 7.7 H
z), 7.26 (2H, d, J= 8.1 Hz), 7.94 (2H, d, J= 8.1 H
z). 参考例化合物15−13:N-(4-ヘキシルベンゾイル)プ
ロピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 0.89 (3H, t, J= 6.6 Hz), 1.24-
1.38 (6H, m), 1.39 (3H, d, J= 5.5 Hz), 1.56-1.68
(2H, m), 2.12 (1H, d, J= 3.3 Hz), 2.51-2.61 (2H,
m), 2.66 (2H, t, J= 7.7 Hz), 7.26 (2H, d, J= 8.1 H
z), 7.94 (2H, d, J= 8.1 Hz). 参考例化合物15−14:N-(4-トリフルオロメトキシ
ベンゾイル)プロピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.40 (3H, d, J= 5.5 Hz), 2.16
(1H, d, J= 3.3 Hz), 2.53-2.68 (2H, m), 7.29 (2H,
d, J= 9.0 Hz), 8.08 (2H, d, J= 9.0 Hz).
【0062】参考例化合物15−15:N-(4-トリフル
オロメチルベンゾイル)プロピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ :1.40 (3H, d, J= 5.5 Hz), 2.19
(1H, d, J= 3.7 Hz), 2.54-2.70 (2H, m), 7.73 (2H,
d, J= 8.0 Hz), 8.13 (2H, d, J= 8.0 Hz). 参考例化合物15−16:N-(3,4-ジメトキシベンゾイ
ル)プロピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.41 (3H, d, J= 5.5 Hz), 2.12
(1H, d, J= 3.3 Hz), 2.51-2.63 (2H, m), 3.94 (3H,
s), 3.95 (3H, s), 6.92 (1H, d, J= 8.5 Hz), 7.56 (1
H, d, J= 2.2 Hz), 7.69 (1H, dd, J= 8.5, 2.2 Hz). 参考例化合物15−17:N-(3,4-ジメチルベンゾイル)
プロピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.39 (3H, d, J= 5.5 Hz), 2.12
(1H, d, J= 3.3 Hz), 2.32 (6H, s), 2.49-2.61 (2H,
m), 7.21 (1H, d, J= 7.7 Hz), 7.77 (1H, dd, J=7.7,
1.8 Hz), 7.80 (1H, d, J= 1.8 Hz). 参考例化合物15−18:N-(3,5-ジメチルベンゾイル)
プロピレンイミン 3,5-ジメチル安息香酸(25 g, 0.17 mol)とジメチルホル
ムアミド(0.1 mL)を0℃で塩化チオニル(50 mL)に加え
た。混合物を2時間加熱還流させた。過剰の塩化チオニ
ルを減圧下で留去し、残さにトルエン(50 mL)を加え
た。トルエンを減圧下で留去し、油状の3,5-ジメチルベ
ンゾイルクロリドを得た。プロピレンイミン(14 mL, 0.
18 mol)のテトラヒドロフラン(160 mL)溶液を1N-水酸化
ナトリウム水溶液(180 mL)に加えた。この混合物に0℃
で3,5-ジメチルベンゾイルクロリドを滴下した。滴下終
了後、更に30分撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽
出した。抽出液を乾燥し、溶媒を留去し、表題化合物 3
1 g(0.16 mol, 収率 99%)を得た。 油状物。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.39 (3H, d, J= 5.5 Hz), 2.13 (1
H, d, J= 3.7 Hz), 2.37(6H, s), 2.47-2.62 (2H, m),
7.19 (1H, s), 7.64 (2H, s). 参考例化合物15−19:N-(3,4-メチレンジオキシベ
ンゾイル)プロピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.38 (3H, d, J= 4.9 Hz), 2.11
(1H, d, J= 3.1 Hz), 2.48-2.64 (2H, m), 6.05 (2H,
s), 6.86 (1H, d, J= 8.2 Hz), 7.48 (1H, d, J=1.7 H
z), 7.65 (1H, dd, J= 8.2, 1.7 Hz). 参考例化合物15−20:N-(2-ナフトイル)プロピレン
イミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.44 (3H, d, J= 5.5 Hz), 2.22
(1H, d, J= 3.3 Hz), 2.57-2.84 (2H, m), 7.50-7.65
(2H, m), 7.85-8.00 (3H, m), 8.06 (1H, dd, J=8.6,
1.5 Hz), 8.59 (1H, s). 参考例化合物15−21:N-(4-フルオロベンゾイル)プ
ロピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.39 (3H, d, J= 5.2 Hz), 2.14-
2.15 (1H, m), 2.52-2.63 (2H, m), 7.08-7.19 (2H,
m), 8.00-8.10 (2H, m). 参考例化合物15−22:N-(3-シクロペンチルオキシ-
4-メトキシベンゾイル)プロピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.40 (3H, d,
J= 5.1 Hz), 1.54−1.68 (2
H, m), 1.73−2.06 (6H, m),
2.11 (1H, d, J= 3.3 Hz),
2.51−2.63 (2H, m), 3.91
(3H, s), 4.79−4.90 (1H,
m), 6.90 (1H, d, J= 8.4 H
z), 7.55 (1H, d, J= 1.8 H
z), 7.65 (1H, dd, J= 8.4,
1.8 Hz).
【0063】参考例16 1−(2−クロロフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン ジイソプロピルアミン(15 mL)の無水テトラヒドロフラ
ン(100 mL)溶液を-50℃に冷却し、かき混ぜながら1.6 M
n-ブチルリチウムヘキサン溶液(69 mL)を滴下した。滴
下終了後10分間かき混ぜ、続いてγ-ピコリン (20 g)の
無水テトラヒドロフラン(10 mL)溶液を-30℃で滴下し
た。1時間かき混ぜた後、N-(2-クロロベンゾイル)プロ
ピレンイミン(20 g)の無水テトラヒドロフラン(10 mL)
溶液を-10℃で滴下した。滴下終了後室温で2時間かき混
ぜた。反応混合物に水(100 mL)を加え、酢酸エチルで抽
出した。抽出液は水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残さ
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸
エチル=1:1)で精製して表題化合物16 g(収率 71 %)を
得た。 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 4.28 (2H, s), 7.20 (2H, d, J=
6.2 Hz), 7.28-7.39 (1H, m), 7.41-7.48 (3H, m), 8.5
6 (2H, d, J= 6.2 Hz).
【0064】参考例17 参考例16に準じ、N-(2-クロロベンゾイル)プロピレン
イミンの代わりにN-(3-クロロベンゾイル)プロピレンイ
ミン、N-(4-クロロベンゾイル)プロピレンイミン、N-(2
-メチルベンゾイル)プロピレンイミン、N-(3-メチルベ
ンゾイル)プロピレンイミン、N-(4-メチルベンゾイル)
プロピレンイミン、N-(2-メトキシベンゾイル)プロピレ
ンイミン、N-(3-メトキシベンゾイル)プロピレンイミ
ン、N-(4-エチルベンゾイル)プロピレンイミン、N-[4-
(1-メチルエチル)ベンゾイル]プロピレンイミン、N-[4-
(1,1-ジメチルエチル)ベンゾイル]プロピレンイミン、N
-(4-プロピルベンゾイル)プロピレンイミン、N-(4-ブチ
ルベンゾイル)プロピレンイミン、N-(4-ヘキシルベンゾ
イル)プロピレンイミン、N-(4-トリフルオロメトキシベ
ンゾイル)プロピレンイミン、N-(4-トリフルオロメチル
ベンゾイル)プロピレンイミン、N-(3,4-ジメトキシベン
ゾイル)プロピレンイミン、N-(3,4-ジメチルベンゾイ
ル)プロピレンイミン、N-(3,5-ジメチルベンゾイル)プ
ロピレンイミン、N-(3,4-メチレンジオキシベンゾイル)
プロピレンイミン、N-(2-ナフトイル)プロピレンイミ
ン、N-(3-シクロペンチルオキシ-4-メトキシベンゾイ
ル)プロピレンイミン をそれぞれ用いて、下記の参考例化合物17−1〜17
−21を合成した。 参考例化合物17−1:1-(3-クロロフェニル)-2-(4-ピ
リジル)エタノン 融点 79-80℃。 参考例化合物17−2:1-(4-クロロフェニル)-2-(4-ピ
リジル)エタノン 融点 93-94℃。 参考例化合物17−3:1-(2-メチルフェニル)-2-(4-ピ
リジル)エタノン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 2.48 (3H, s), 4.23 (2H, s), 7.
19 (2H, d, J= 6.2 Hz),7.24-7.47 (3H, m), 7.73 (1H,
d, J= 7.7 Hz), 8.56 (2H, d, J= 6.2 Hz). 参考例化合物17−4:1-(3-メチルフェニル)-2-(4-ピ
リジル)エタノン 融点 115-116℃。 参考例化合物17−5:1-(4-メチルフェニル)-2-(4-ピ
リジル)エタノン 融点 110-111℃。 参考例化合物17−6:1-(2-メトキシフェニル)-2-(4-
ピリジル)エタノン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 3.92 (3H, s), 4.30 (2H, s), 6.
95-7.07 (2H, m), 7.17(2H, d, J= 5.9 Hz), 7.50 (1H,
ddd, J= 8.4, 7.3, 1.8 Hz), 7.73 (1H, dd, J= 7.7,
1.8 Hz), 8.53 (2H, d, J= 5.9 Hz). 参考例化合物17−7:1-(3-メトキシフェニル)-2-(4-
ピリジル)エタノン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 3.86 (3H, s), 4.28 (2H, s), 7.
14 (1H, ddd, J= 8.1, 2.6, 1.1 Hz), 7.20 (2H, d, J=
6.2 Hz), 7.36 (1H, dd, J= 8.1, 7.7 Hz), 7.51 (1
H, dd, J= 2.6, 1.5 Hz), 7.58 (1H, ddd, J= 7.7, 1.
5, 1.1 Hz), 8.57 (2H, d, J= 6.2 Hz). 参考例化合物17−8:1-(4-エチルフェニル)-2-(4-ピ
リジル)エタノン 融点 87-89℃。 参考例化合物17−9:1-[4-(1-メチルエチル)フェニ
ル]-2-(4-ピリジル)エタノン 融点 86-88℃。 参考例化合物17−10:1-[4-(1,1-ジメチルエチル)
フェニル]-2-(4-ピリジル)エタノン ジイソプロピルアミン(15 mL, 0.11 mol)の無水テトラ
ヒドロフラン(100 mL)溶液を-50℃に冷却し、かき混ぜ
ながら1.6 M n-ブチルリチウムヘキサン溶液(69 mL, 0.
11 mol)を滴下した。滴下終了後10分間かき混ぜ、続い
てγ-ピコリン (9.3g, 0.10 mol)の無水テトラヒドロフ
ラン(10 mL)溶液を-30℃で滴下した。1時間かき混ぜた
後、N-[4-(1,1-ジメチルエチル)ベンゾイル]プロピレン
イミン(22 g,0.10 mol)の無水テトラヒドロフラン(10 m
L)溶液を-30℃で滴下した。滴下終了後徐々に室温まで
昇温し、2時間かき混ぜた。反応混合物に水(100 mL)を
加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液は水洗、乾燥後、
溶媒を留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン-酢酸エチル、1:1)で精製し、ジイソプ
ロピルエーテル-ヘキサンから再結晶して表題化合物11
g(収率 43 %)を得た。融点 75-76℃。 参考例化合物17−11:1-(4-プロピルフェニル)-2-
(4-ピリジル)エタノン 融点 71-72℃。 参考例化合物17−12:1-(4-ブチルフェニル)-2-(4-
ピリジル)エタノン 融点 41-43℃。 参考例化合物17−13:1-(4-ヘキシルフェニル)-2-
(4-ピリジル)エタノン 融点 57-58℃。 参考例化合物17−14:2-(4-ピリジル)-1-(4-トリフ
ルオロメトキシフェニル)エタノン 融点 65-66℃。 参考例化合物17−15:2-(4-ピリジル)-1-(4-トリフ
ルオロメチルフェニル)エタノン 融点 94-95℃。 参考例化合物17−16:1-(3,4-ジメトキシフェニル)
-2-(4-ピリジル)エタノン 融点 110-111℃。 参考例化合物17−17:1-(3,4-ジメチルフェニル)-2
-(4-ピリジル)エタノン 融点 81-83℃。 参考例化合物17−18 1-(3,5-ジメチルフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン ジイソプロピルアミン(15 mL, 0.11 mol)の無水テトラ
ヒドロフラン(100 mL)溶液を-50℃に冷却し、かき混ぜ
ながら1.6 M n-ブチルリチウムヘキサン溶液(69mL, 0.1
1 mol)を滴下した。滴下終了後10分間かき混ぜ、続いて
γ-ピコリン (9.3 g, 0.10 mol)の無水テトラヒドロフ
ラン(10 mL)溶液を-30℃で滴下した。1時間かき混ぜた
後、N-(3,5-ジメチルベンゾイル)プロピレンイミン(19
g, 0.10 mol)の無水テトラヒドロフラン(10 mL)溶液を-
30℃で滴下した。滴下終了後徐々に室温まで昇温し、2
時間かき混ぜた。反応混合物に水(100 mL)を加え、酢酸
エチルで抽出した。抽出液は水洗、乾燥後、溶媒を留去
した。残さをジイソプロピルエーテル-ヘキサンから結
晶化して表題化合物13 g(収率 58 %)を得た。融点 90-
91℃。 参考例化合物17−19:1-(3,4-メチレンジオキシフ
ェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン 融点 126-127℃。 参考例化合物17−20:1-(2-ナフチル)-2-(4-ピリジ
ル)エタノン 融点 114-115℃。 参考例化合物17−21:1-(3-シクロペンチルオキシ-
4-メトキシフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン 融点 87-89℃。
【0065】参考例18 参考例17に準じ、γ-ピコリンの代わりにβ-ピコリン
を用いて、下記の参考例化合物18−1〜18−9を合
成した。 参考例化合物18−1:1-(2-クロロフェニル)-2-(3-ピ
リジル)エタノン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 4.28 (2H, s), 7.18-7.49 (5H,
m), 7.59-7.67 (1H, m),8.47-8.56 (2H, m). 参考例化合物18−2:1-(3-クロロフェニル)-2-(3-ピ
リジル)エタノン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 4.29 (2H, s), 7.25-7.34 (1H,
m), 7.44 (1H, t, J= 7.7Hz), 7.54-7.63 (2H, m), 7.9
0 (1H, dt, J= 7.7, 1.5 Hz), 8.00 (1H, dd, J=1.8,
1.5 Hz), 8.49-8.57 (2H, m). 参考例化合物18−3:1-(4-クロロフェニル)-2-(3-ピ
リジル)エタノン1 H-NMR (CDCl3) δ : 4.27 (2H, s), 7.24-7.31 (1H,
m), 7.47 (2H, d, J= 8.8Hz), 7.55-7.63 (1H, m), 7.9
6 (2H, d, J= 8.8 Hz), 8.46-8.53 (2H, m). 参考例化合物18−4:1-(2-メチルフェニル)-2-(3-ピ
リジル)エタノン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 2.47 (3H, s), 4.23 (2H, s), 7.
18-7.47 (5H, m), 7.73(1H, d, J= 7.7 Hz), 8.47-8.56
(2H, m). 参考例化合物18−5:1-(3-メチルフェニル)-2-(3-ピ
リジル)エタノン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 2.43 (3H, s), 4.29 (2H, s), 7.
17-7.36 (1H, m), 7.36-7.46 (2H, m), 7.58-7.65 (1H,
m), 7.78-7.86 (2H, m), 8.50-8.56 (2H, m). 参考例化合物18−6:1-(4-メチルフェニル)-2-(3-ピ
リジル)エタノン 融点 72-74℃。 参考例化合物18−7:1-(3-メトキシフェニル)-2-(3-
ピリジル)エタノン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 3.86 (3H, s), 4.29 (2H, s), 7.
14 (1H, ddd, J= 8.1, 2.6, 1.8 Hz), 7.28 (1H, dd, J
= 7.3, 4.8 Hz), 7.40 (1H, dd, J= 8.1, 7.7 Hz), 7.5
3 (1H, dd, J= 2.6, 1.8 Hz), 7.58-7.65 (2H, m), 8.5
0-8.55 (2H, m). 参考例化合物18−8:1-[4-(1,1-ジメチルエチル)フ
ェニル]-2-(3-ピリジル)エタノン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.34 (9H, s), 4.28 (2H, s), 7.
22-7.31 (1H, m), 7.50(2H, d, J= 8.4 Hz), 7.56-7.65
(1H, m), 7.96 (2H, d, J= 8.4 Hz), 8.48-8.55 (2H,
m). 参考例化合物18−9:1-(3,5-ジメチルフェニル)-2-
(3-ピリジル)エタノン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 2.38 (6H, s), 4.27 (2H, s), 7.
24-7.30 (2H, m), 7.58-7.63 (3H, m), 8.50-8.52 (2H,
m).
【0066】参考例19 参考例1に準じ、p-アニス酸エチルの代わりに4-ジメチ
ルアミノ安息香酸エチルを用いて、下記の参考例化合物
19を合成した。 参考例化合物19:1-(4-ジメチルアミノフェニル)-2-
(4-ピリジル)エタノン 融点 189-192℃。 参考例20 1-(4-フルオロフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン ジイソプロピルアミン(29 mL)の無水テトラヒドロフ
ラン(300 mL)溶液を-78 ℃に冷却し、かき混ぜながら
1.6 M n-ブチルリチウムヘキサン溶液(140 mL)を滴下し
た。滴下終了後10分間かき混ぜ、続いてγ−ピコリン
(21 g)の無水テトラヒドロフラン(50 mL)溶液を加
えた。反応混合物を-10℃で30分間かき混ぜた。反応溶
液を-78℃に冷却しN-(4-フルオロベンゾイル)プロピレ
ンイミン(36 g)の無水テトラヒドロフラン(50 mL)溶液
を滴下した。滴下終了後室温で3時間かき混ぜた。反応
混合物に水(100 mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。抽
出液は水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残さをジイソプ
ロピルエーテルから再結晶することにより表題化合物 2
8 g(収率 66 %)を得た。融点 90-91 ℃。 参考例21 4-(メチルチオ)チオベンズアミド 4-メチルチオベンゾニトリル(12 g)を4N 塩化水素の
酢酸エチル溶液(130 mL)に溶かした。この溶液にジチ
オリン酸 O,O-ジエチル(15 mL)を加え、混合物を室
温で22時間かき混ぜた。反応混合物に水(100 mL)を加
え、酢酸エチルで抽出した。不溶物を濾過した後、濾液
を飽和食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残さを
酢酸エチルから再結晶することにより表題化合物 10 g
(収率 67 %)を得た。融点 176-178 ℃。
【0067】参考例22 参考例6に準じ、1-(4-メトキシフェニル)-2-(3-ピリジ
ル)エタノンの代わりに、1-(2-クロロフェニル)-2-(3-
ピリジル)エタノン、1-(3-クロロフェニル)-2-(3-ピリ
ジル)エタノン、1-(4-クロロフェニル)-2-(3-ピリジル)
エタノン、1-(2-メチルフェニル)-2-(3-ピリジル)エタ
ノン、1-(3-メチルフェニル)-2-(3-ピリジル)エタノ
ン、1-(4-メチルフェニル)-2-(3-ピリジル)エタノン、1
-(3-メトキシフェニル)-2-(3-ピリジル)エタノン、1-[4
-(1,1-ジメチルエチル)フェニル]-2-(3-ピリジル)エタ
ノン、1-(3,5-ジメチルフェニル)-2-(3-ピリジル)エタ
ノン、1-(2-クロロフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノ
ン、1-(3-クロロフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン、1
-(4-クロロフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン、1-(2-
メチルフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン、1-(3-メチ
ルフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン、1-(4-メチルフ
ェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン、1-(2-メトキシフェ
ニル)-2-(4-ピリジル)エタノン、1-(3-メトキシフェニ
ル)-2-(4-ピリジル)エタノン、1-(4-エチルフェニル)-2
-(4-ピリジル)エタノン、1-[4-(1-メチルエチル)フェニ
ル]-2-(4-ピリジル)エタノン、1-[4-(1,1-ジメチルエチ
ル)フェニル]-2-(4-ピリジル)エタノン、1-(4-プロピル
フェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン、1-(4-ブチルフェ
ニル)-2-(4-ピリジル)エタノン、1-(4-ヘキシルフェニ
ル)-2-(4-ピリジル)エタノン、2-(4-ピリジル)-1-(4-ト
リフルオロメトキシフェニル)エタノン、2-(4-ピリジ
ル)-1-(4-トリフルオロメチルフェニル)エタノン、1-(4
-ジメチルアミノフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭
化水素酸塩、1-(3,4-ジメトキシフェニル)-2-(4-ピリジ
ル)エタノン、1-(3,4-ジメチルフェニル)-2-(4-ピリジ
ル)エタノン、1-(3,5-ジメチルフェニル)-2-(4-ピリジ
ル)エタノン、1-(3,4-メチレンジオキシフェニル)-2-(4
-ピリジル)エタノン、1-(2-ナフチル)-2-(4-ピリジル)
エタノン、1-(4-フルオロフェニル)-2-(4-ピリジル)エ
タノン、1-(3-シクロペンチルオキシ-4-メトキシフェニ
ル)-2-(4-ピリジル)エタノンをそれぞれ用いて、下記の
参考例化合物22−1〜22−33を合成した。 参考例化合物22−1:2-ブロモ-1-(2-クロロフェニ
ル)-2-(3-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 88-90℃。 参考例化合物22−2:2-ブロモ-1-(3-クロロフェニ
ル)-2-(3-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 164-166℃ 参考例化合物22−3:2-ブロモ-1-(4-クロロフェニ
ル)-2-(3-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物22−4:2-ブロモ-1-(2-メチルフェニ
ル)-2-(3-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物22−5:2-ブロモ-1-(3-メチルフェニ
ル)-2-(3-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物22−6:2-ブロモ-1-(4-メチルフェニ
ル)-2-(3-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 96-98℃。 参考例化合物22−7:2-ブロモ-1-(3-メトキシフェニ
ル)-2-(3-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物22−8:2-ブロモ-1-[4-(1,1-ジメチル
エチル)フェニル]-2-(3-ピリジル)エタノン臭化水素酸
塩 融点 190-194℃。 参考例化合物22−9:2-ブロモ-1-(3,5-ジメチルフェ
ニル)-2-(3-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 195-197℃。 参考例化合物22−10:2-ブロモ-1-(2-クロロフェニ
ル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 157-159℃。 参考例化合物22−11:2-ブロモ-1-(3-クロロフェニ
ル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 178-181℃。 参考例化合物22−12:2-ブロモ-1-(4-クロロフェニ
ル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 189-193℃。 参考例化合物22−13:2-ブロモ-1-(2-メチルフェニ
ル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 183-186℃。 参考例化合物22−14:2-ブロモ-1-(3-メチルフェニ
ル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物22−15:2-ブロモ-1-(4-メチルフェニ
ル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 111-113℃。 参考例化合物22−16:2-ブロモ-1-(2-メトキシフェ
ニル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 168-171℃。 参考例化合物22−17:2-ブロモ-1-(3-メトキシフェ
ニル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物22−18:2-ブロモ-1-(4-エチルフェニ
ル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 170-173℃。 参考例化合物22−19:2-ブロモ-1-[4-(1-メチルエ
チル)フェニル]-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 185-188℃。 参考例化合物22−20:2-ブロモ-1-[4-(1,1-ジメチ
ルエチル)フェニル]-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素
酸塩 1-[4-(1,1-ジメチルエチル)フェニル]-2-(4-ピリジル)
エタノン(10 g, 39 mmol)を酢酸(40 mL)に溶かし、臭素
(2.0 mL, 39 mmol)を加えて80℃で3時間かき混ぜた。反
応液を氷水で冷却し、析出した粗結晶を濾取した。粗結
晶を酢酸エチルで洗浄し表題化合物 9.6 g(収率 81%)
を得た。融点 209-212℃。 参考例化合物22−21:2-ブロモ-1-(4-プロピルフェ
ニル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 167-170℃。 参考例化合物22−22:2-ブロモ-1-(4-ブチルフェニ
ル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 158-161℃。 参考例化合物22−23:2-ブロモ-1-(4-ヘキシルフェ
ニル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 153-155℃。 参考例化合物22−24:2-ブロモ-2-(4-ピリジル)-1-
(4-トリフルオロメトキシフェニル)エタノン臭化水素酸
塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物22−25:2-ブロモ-2-(4-ピリジル)-1-
(4-トリフルオロメチルフェニル)エタノン臭化水素酸塩 融点 190-194℃。 参考例化合物22−26:2-ブロモ-1-(4-ジメチルアミ
ノフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン二臭化水素酸塩 融点 163-167℃。 参考例化合物22−27:2-ブロモ-1-(3,4-ジメトキシ
フェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 174-175℃。 参考例化合物22−28:2-ブロモ-1-(3,4-ジメチルフ
ェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 196-199℃。 参考例化合物22−29:2-ブロモ-1-(3,5-ジメチルフ
ェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 1-(3,5-ジメチルフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン(7.
0 g, 31 mmol)を酢酸(35mL)に溶かし、臭素(1.6 mL, 31
mmol)を加えて80℃で3時間かき混ぜた。残さに酢酸エ
チルを加え、析出してくる粗結晶を濾取した。粗結晶を
酢酸エチルで洗浄し表題化合物 16 g(収率 96%)を得
た。融点 216-219℃。 参考例化合物22−30:2-ブロモ-1-(3,4-メチレンジ
オキシフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 211-214℃。 参考例化合物22−31:2-ブロモ-1-(2-ナフチル)-2-
(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 149-152℃。 参考例化合物22−32: 2-ブロモ-1-(4-フルオロフ
ェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 185-189℃。 参考例化合物22−33:2-ブロモ-1-(3-シクロペンチ
ルオキシ-4-メトキシフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノ
ン臭化水素酸塩 融点 168-170℃。
【0068】参考例23 以下の表8〜表31に記載の参考例化合物23−1〜2
3−294及び23−295〜23−349を、参考例
8〜12、特開昭61−10580号公報及びUSP
4,612,321に記載の方法に準じて合成した。
【表8】
【0069】
【表9】
【0070】
【表10】
【0071】
【表11】
【0072】
【表12】
【0073】
【表13】
【0074】
【表14】
【0075】
【表15】
【0076】
【表16】
【0077】
【表17】
【0078】
【表18】
【0079】
【表19】
【0080】
【表20】
【0081】
【表21】
【0082】
【表22】
【0083】
【表23】
【0084】
【表24】
【0085】
【表25】
【0086】
【表26】
【0087】
【表27】
【0088】
【表28】
【0089】
【表29】
【0090】
【表30】
【0091】
【表31】
【0092】参考例23−128 N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]アセトアミド [4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チア
ゾール-2-イル]アミン(0.50 g, 1.78 mmol)と4-ジメチ
ルアミノピリジン (0.06 g, 0.51 mmol) のN,N-ジメチ
ルアセトアミド (5 mL) 溶液に、塩化アセチル (0.21
g, 2.67 mmol) を加え、80℃で14時間攪拌した。反応混
合物に炭酸水素ナトリウム水を注ぎ、析出した固体を濾
取した。得られた固体を水洗いした後、乾燥した。粗結
晶をエタノールから再結晶して表題化合物 0.17 g (収
率 29%) を得た。融点 284-286℃。 参考例23−133 [4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チア
ゾール-2-イル]アミン 2-ブロモ-1-(3,5-ジメチルフェニル)-2-(4-ピリジル)エ
タノン臭化水素酸塩 (5.0 g, 13 mmol) とチオ尿素 (1.
0 g, 14 mmol) のアセトニトリル (60 mL) 溶液に、ト
リエチルアミン (1.9 ml, 14 mmol) を滴下し、室温で3
時間かき混ぜた。溶媒を減圧濃縮し、残渣に飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水で洗浄後、乾燥、溶媒を留去した。得られた粗
結晶を酢酸エチルより再結晶して表題化合物 2.0 g (7.
2 mmol, 収率 55%) を得た。融点 242-244℃。 参考例23−137 N-[4-[4-(1,1-ジメチルエチル)フェニル]-5-(4-ピリジ
ル)-1,3-チアゾール-2-イル]アセトアミド [4-[4-(1,1-ジメチルエチル)フェニル]-5-(4-ピリジル)
-1,3-チアゾール-2-イル]アミン (0.40 g, 1.29 mmol)
と4-ジメチルアミノピリジン (0.05 g, 0.39 mmol) の
N,N-ジメチルアセトアミド (4 mL) 溶液に、塩化アセチ
ル (0.15 g, 1.94 mmol) を加え、80℃で14時間攪拌し
た。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水を注ぎ、析出し
た固体を濾取した。得られた固体を水洗いした後、乾燥
した。粗結晶をエタノールから再結晶して表題化合物
0.23 g (収率 50%) を得た。融点 280-281℃。 参考例23−143 [4-[4-(1,1-ジメチルエチル)フェニル]-5-(4-ピリジル)
-1,3-チアゾール-2-イル]アミン 2-ブロモ-1-[4-(1,1-ジメチルエチル)フェニル]-2-(4-
ピリジル)エタノン臭化水素酸塩(5.0 g, 12 mmol) とチ
オ尿素 (0.95 g, 13 mmol) のアセトニトリル (60 mL)
溶液に、トリエチルアミン (1.8 ml, 13 mmol) を滴下
し、3時間還流した。溶媒を減圧留去し、残渣に飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液を加え、析出した固体を濾取し
た。得られた粗結晶をエタノールより再結晶して表題化
合物 2.6 g(8.4 mmol, 収率 69%) を得た。融点 254-
257℃。
【0093】参考例23−164 N-[4-[4-(1,1-ジメチルエチル)フェニル]-5-(4-ピリジ
ル)-1,3-チアゾール-2-イル]ベンズアミド [4-[4-(1,1-ジメチルエチル)フェニル]-5-(4-ピリジル)
-1,3-チアゾール-2-イル]アミン (0.50 g, 1.62 mmol)
と4-ジメチルアミノピリジン (0.05 g, 0.39 mmol) の
N,N-ジメチルアセトアミド (5 mL) 溶液に、塩化ベンゾ
イル (0.15 g, 1.94 mmol) を加え、80℃で14時間攪拌
した。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水を注ぎ、析出
した固体を濾取した。得られた固体を水洗いした後、乾
燥した。粗結晶をエタノールから再結晶して表題化合物
0.44 g (収率 66%) を得た。融点 292-294℃。 参考例23−165 N-[4-[4-(1,1-ジメチルエチル)フェニル]-5-(4-ピリジ
ル)-1,3-チアゾール-2-イル]ニコチンアミド [4-[4-(1,1-ジメチルエチル)フェニル]-5-(4-ピリジル)
-1,3-チアゾール-2-イル]アミン (0.50 g, 1.62 mmol)
と4-ジメチルアミノピリジン (0.06 g, 0.49 mmol) の
N,N-ジメチルアセトアミド (5 mL) 溶液に、塩化ニコチ
ノイル塩酸塩 (0.43 g, 2.42 mmol) を加え、70℃で14
時間攪拌した。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水を注
ぎ、析出した固体を濾取した。得られた固体を水洗いし
た後、乾燥した。粗結晶をエタノールから再結晶して表
題化合物 0.49 g (収率 73%) を得た。融点 326-328
℃。 参考例23−168 N-[4-[4-(1,1-ジメチルエチル)フェニル]-5-(4-ピリジ
ル)-1,3-チアゾール-2-イル]シクロペンタンカルボキサ
ミド [4-[4-(1,1-ジメチルエチル)フェニル]-5-(4-ピリジル)
-1,3-チアゾール-2-イル]アミン (0.50 g, 1.62 mmol)
と4-ジメチルアミノピリジン (0.06 g, 0.49 mmol) の
N,N-ジメチルアセトアミド (5 mL) 溶液に、塩化シクロ
ペンタンカルボニル (0.32 g, 2.42 mmol) を加え、70
℃で14時間攪拌した。反応混合物に炭酸水素ナトリウム
水を注ぎ、析出した固体を濾取した。得られた固体を水
洗いした後、乾燥した。粗結晶をエタノールから再結晶
して表題化合物 0.43 g (収率 66%) を得た。融点 30
9-311℃。
【0094】参考例23−194 N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]プロピオンアミド [4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チア
ゾール-2-イル]アミン(0.51 g, 1.8 mmol)と4-ジメチル
アミノピリジン (0.06 g, 0.52 mmol) のN,N-ジメチル
アセトアミド (20 mL) 溶液に、塩化プロピオニル (0.1
8 g, 1.96 mmol) を加え、80℃で14時間攪拌した。反応
混合物に炭酸水素ナトリウム水を注ぎ、析出した固体を
濾取した。得られた固体を水洗いした後、乾燥した。粗
結晶をエタノールから再結晶して表題化合物 0.41 g
(収率 67%) を得た。融点 291-293℃。 参考例23−195 N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]-2-メチルプロピオンアミド [4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チア
ゾール-2-イル]アミン(0.50 g, 1.8 mmol)と4-ジメチル
アミノピリジン (0.06 g, 0.53 mmol) のN,N-ジメチル
アセトアミド (20 mL) 溶液に、塩化2-メチルプロピオ
ニル (0.20 g, 1.91 mmol) を加え、80℃で14時間攪拌
した。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水を注ぎ、析出
した固体を濾取した。得られた固体を水洗いした後、乾
燥した。粗結晶をエタノールから再結晶して表題化合物
0.52 g (収率 83%) を得た。融点 270-272℃。 参考例23−196 N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]-2-フェニルアセトアミド [4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チア
ゾール-2-イル]アミン(0.51 g, 1.8 mmol)と4-ジメチル
アミノピリジン (0.06 g, 0.52 mmol) のN,N-ジメチル
アセトアミド (15 mL) 溶液に、塩化2-フェニルアセチ
ル (0.32 g, 2.0mmol) を加え、80℃で14時間攪拌し
た。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水を注ぎ、析出し
た固体を濾取した。得られた固体を水洗いした後、乾燥
した。粗結晶をエタノールから再結晶して表題化合物
0.33 g (収率 46%) を得た。融点 226-229℃。 参考例23−197 N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]ベンズアミド [4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チア
ゾール-2-イル]アミン(0.51 g, 1.8 mmol)と4-ジメチル
アミノピリジン (0.06 g, 0.52 mmol) のN,N-ジメチル
アセトアミド (20 mL) 溶液に、塩化ベンゾイル (0.30
g, 2.15 mmol)を加え、80℃で14時間攪拌した。反応混
合物に炭酸水素ナトリウム水を注ぎ、析出した固体を濾
取した。得られた固体を水洗いした後、乾燥した。粗結
晶をエタノールから再結晶して表題化合物 0.18 g (収
率 26%) を得た。融点 285-286℃。 参考例23−198 N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]シクロペンタンカルボキサミド [4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チア
ゾール-2-イル]アミン(0.51 g, 1.8 mmol)と4-ジメチル
アミノピリジン (0.07 g, 0.56 mmol) のN,N-ジメチル
アセトアミド (10 mL) 溶液に、塩化シクロペンタンカ
ルボニル (0.33g, 2.47 mmol) を加え、70℃で14時間攪
拌した。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水を注ぎ、析
出した固体を濾取した。得られた固体を水洗いした後、
乾燥した。粗結晶をエタノールから再結晶して表題化合
物 0.41 g (収率 59%) を得た。融点 275-278℃。
【0095】参考例23−199 N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]ニコチンアミド [4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チア
ゾール-2-イル]アミン(0.52 g, 1.9 mmol)と4-ジメチル
アミノピリジン (0.07 g, 0.56 mmol) のN,N-ジメチル
アセトアミド (10 mL) 溶液に、塩化ニコチノイル塩酸
塩(0.51 g, 2.86mmol) を加え、80℃で14時間攪拌し
た。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水を注ぎ、析出し
た固体を濾取した。得られた固体を水洗いした後、乾燥
した。粗結晶をエタノールから再結晶して表題化合物
0.44 g (収率 61%) を得た。融点 267-270℃。 参考例23−200 N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]イソニコチンアミド [4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チア
ゾール-2-イル]アミン(0.51 g, 1.8 mmol)と4-ジメチル
アミノピリジン (0.07 g, 0.56 mmol) のN,N-ジメチル
アセトアミド (10 mL) 溶液に、塩化イソニコチノイル
塩酸塩(0.48 g,2.72 mmol) を加え、80℃で14時間攪拌
した。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水を注ぎ、析出
した固体を濾取した。得られた固体を水洗いした後、乾
燥した。粗結晶をエタノールから再結晶して表題化合物
0.22 g (収率 32%) を得た。融点 302-304℃。 参考例23−201 N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]-N'-エチルウレア [4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チア
ゾール-2-イル]アミン(0.51 g, 1.8 mmol)のN,N-ジメチ
ルアセトアミド (10 mL) 溶液に、イソシアン酸エチル
(0.20 g, 2.8 mmol) を加え、80℃で14時間攪拌した。
反応混合物に炭酸水素ナトリウム水を注ぎ、析出した固
体を濾取した。得られた固体を水洗いした後、乾燥し
た。粗結晶をエタノールから再結晶して表題化合物 0.2
7 g (収率42%) を得た。融点 202-203℃。 参考例23−202 N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]-N'-プロピルウレア [4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チア
ゾール-2-イル]アミン(0.51 g, 1.8 mmol)のN,N-ジメチ
ルアセトアミド (15 mL) 溶液に、イソシアン酸プロピ
ル(0.23 g, 2.67 mmol) を加え、80℃で14時間攪拌し
た。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水を注ぎ、析出し
た固体を濾取した。得られた固体を水洗いした後、乾燥
した。粗結晶をエタノールから再結晶して表題化合物
0.23 g (収率 33%) を得た。融点 128-130℃。 参考例23−246 N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]ピラジンカルボキサミド [4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チア
ゾール-2-イル]アミン(0.50 g, 1.8 mmol)と4-ジメチル
アミノピリジン (0.06 g, 0.53 mmol) のN,N-ジメチル
アセトアミド (5 mL) 溶液に、塩化ピラジンカルボニル
(0.44 g, 2.7mmol) を加え、70℃で14時間攪拌した。
反応混合物に炭酸水素ナトリウム水を注ぎ、析出した固
体を濾取した。得られた固体を水洗いした後、乾燥し
た。粗結晶をエタノールから再結晶して表題化合物 0.4
1 g (収率 59%) を得た。融点 269-270℃。
【0096】参考例24 1-ブロモ-3-エチルベンゼン 3-エチルアニリン(10.0 g, 82.5mmol)の50%硫酸水溶液
(43.6 g)に0℃で亜硝酸ナトリウム(6.83 g, 99.0 mmol)
の水溶液(16.5 mL)を30分かけて滴下した。得られた反
応混合物を0℃で45分間かき混ぜた。このジアゾニウム
塩の溶液を、ゆるやかに加熱還流している臭化銅(I)(1
2.4 g, 86.6 mmol)の48%臭化水素酸溶液(82.5 mL)に少
しずつ加えた。加えた後、反応混合物を30分間加熱還流
した。反応混合物を室温に冷やしてエーテルで抽出し
た。抽出液を1N-水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水
で順に洗浄し、ろ過、乾燥して濃縮した。残さをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル =
20:1)で精製して表題化合物6.13g(収率 40 %)を得た。 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.23 (3H, t, J= 7.5 Hz), 2.63
(2H, q, J= 7.5 Hz), 7.11-7.20 (2H, m), 7.28-7.38
(2H, m). 参考例25 参考例24に準じ、3-エチルアニリンの代わりに、3-(1
-メチルエチル)アニリンを用いて下記の参考例化合物2
5を合成した。 参考例化合物25:1-ブロモ-3-(1-メチルエチル)ベン
ゼン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.24 (6H, d, J= 7.0 Hz), 2.77-
2.99 (1H, m), 7.03-7.16 (2H, m), 7.27-7.34 (1H,
m), 7.37 (1H, s). 参考例26 3-エチル安息香酸 アルゴン雰囲気下、1-ブロモ-3-エチルベンゼン(5.1 g,
28 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(45 mL)を、マグネ
シウム片(0.74 g, 31 mmol)のテトラヒドロフラン混合
物(5.0 mL)に滴下し、そのまま30分間かき混ぜた。粉砕
したドライアイスに反応混合物を加えてそのまま1時間
かき混ぜた。反応混合物に1N-塩酸を加え、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を乾燥、ろ過、濃縮した。残さをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチ
ル = 5:1)で精製して表題化合物3.87 g(収率 93 %)を得
た。 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.28 (3H, t, J= 7.5 Hz), 2.73
(2H, q, J= 7.5 Hz), 7.34-7.50 (2H, m), 7.92-7.98
(2H, m).
【0097】参考例27 参考例26に準じ、1-ブロモ-3-エチルベンゼンの代わ
りに、1-ブロモ-3-(1-メチルエチル)ベンゼン、1-ブロ
モ-4-フルオロ-3-メチルベンゼンを用いて下記の参考例
化合物27−1及び27−2を合成した。 参考例化合物27−1:3-(1-メチルエチル)安息香酸 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.29 (6H, d, J= 7.0 Hz), 2.98-
3.06 (1H, m), 7.38-7.54 (2H, m), 7.90-8.02 (2H,
m). 参考例化合物27−2:4-フルオロ-3-メチル安息香酸 融点 165-167℃。 参考例28 3-エチルベンゾイルクロリド 3-エチル安息香酸(9.40g, 62.6 mmol)を0℃で塩化チオ
ニル(45mL)にゆっくり加え、N, N-ジメチルホルムアミ
ド(3滴)を滴下した。得られた反応混合物をそのまま2
時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、未精製のまま
次の反応に用いた。 参考例29 参考例28に準じ、3-エチル安息香酸の代わりに、3-(1
-メチルエチル)安息香酸、4-フルオロ-3-メチル安息香
酸、4-シクロヘキシル安息香酸を用いて下記の参考例化
合物29−1〜29−3を合成した。 参考例化合物29−1:3-(1-メチルエチル)ベンゾイル
クロリド 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物29−2:4-フルオロ-3-メチルベンゾイ
ルクロリド 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物29−3:4-シクロヘキシルベンゾイルク
ロリド 未精製のまま次の反応に用いた。
【0098】参考例30 参考例14に準じ、4-クロロベンゾイルクロリドの代わ
りに、3-トリフルオロメチルベンゾイルクロリド、3,5-
ジクロロベンゾイルクロリド、3-エチルベンゾイルクロ
リド、3-(1-メチルエチル)ベンゾイルクロリド、4-フル
オロ-3-メチルベンゾイルクロリド、4-シクロヘキシル
ベンゾイルクロリド、3-フルオロベンゾイルクロリドを
それぞれ用いて、下記の参考例化合物30−1〜30−
7を合成した。 参考例化合物30−1:N-(3-トリフルオロメチルベン
ゾイル)プロピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.42 (3H, d, J= 5.5 Hz), 2.20
(1H, d, J= 3.3 Hz), 2.56-2.67 (2H, m), 7.61 (1H,
t, J= 7.7 Hz), 7.81 (1H, d, J= 7.7 Hz), 8.21(1H,
d, J= 7.7 Hz), 8.30 (1H, s). 参考例化合物30−2:N-(3,5-ジクロロベンゾイル)プ
ロピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.40 (3H, d, J= 5.1 Hz), 2.19
(1H, d, J= 3.3 Hz), 2.57 (1H, t, J= 5.5 Hz), 2.57-
2.70 (1H, m), 7.54 (1H, t, J= 1.8 Hz), 7.88(2H, d,
J= 1.8 Hz). 参考例化合物30−3:N-(3-エチルベンゾイル)プロピ
レンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.27 (3H, t, J= 7.5 Hz), 1.40
(3H, d, J= 5.5 Hz), 2.14 (1H, d, J= 2.9 Hz), 2.52-
2.61 (2H, m), 2.71 (2H, q, J= 7.5 Hz), 7.32-7.41
(2H, m), 7.81-7.89 (2H, m). 参考例化合物30−4:N-[3-(1-メチルエチル)ベンゾ
イル]プロピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.29 (6H, d, J= 7.0 Hz), 1.40
(3H, d, J= 5.9 Hz), 2.14 (1H, d, J= 3.7 Hz), 2.51-
2.64 (2H, m), 2.87-3.10 (1H, m), 7.33-7.46 (2H,
m), 7.84 (1H, dt, J= 7.0, 1.8 Hz), 7.91 (1H, s). 参考例化合物30−5:N-(4-フルオロ-3-メチルベンゾ
イル)プロピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.39 (3H, d, J= 5.4 Hz), 2.14
(1H, d, J= 3.4 Hz), 2.33 (s, 3H), 2.51-2.61 (2H,
m), 7.06 (1H, t, J= 8.8 Hz), 7.81-7.90 (2H, m). 参考例化合物30−6:N-(4-シクロヘキシルベンゾイ
ル)プロピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.22-1.54 (7H, m), 1.67-1.89
(6H, m), 2.12 (1H, d, J= 3.2 Hz), 2.52-2.60 (3H,
m), 7.28 (2H, d, J= 8.3 Hz), 7.95 (2H, d, J= 8.3 H
z). 参考例化合物30−7:N-(3-フルオロベンゾイル)プロ
ピレンイミン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.40 (3H, d, J= 5.5 Hz), 2.16
(1H, d, J= 3.3 Hz), 2.52-2.68 (2H, m), 7.25 (1H, d
dd, J= 8.4, 2.6, 1.1 Hz), 7.43 (1H, ddd, J=8.1, 7.
7, 5.5 Hz), 7.69 (1H, ddd, J= 8.1, 2.6, 1.5 Hz),
7.81 (1H, ddd, J= 7.7, 1.5, 1.1 Hz).
【0099】参考例31 参考例16に準じ、N-(2-クロロベンゾイル)プロピレン
イミンの代わりにN-(3-トリフルオロメチルベンゾイル)
プロピレンイミン、N-(3,5-ジクロロベンゾイル)プロピ
レンイミン、N-(3-エチルベンゾイル)プロピレンイミ
ン、N-[3-(1-メチルエチル)ベンゾイル]プロピレンイミ
ン、N-(4-フルオロ-3-メチルベンゾイル)プロピレンイ
ミン、N-(4-シクロヘキシルベンゾイル)プロピレンイミ
ン、N-(3-フルオロベンゾイル)プロピレンイミンをそれ
ぞれ用いて、下記の参考例化合物31−1〜31−7を
合成した。 参考例化合物31−1:2-(4-ピリジル)-1-(3-トリフル
オロメチルフェニル)エタノン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 4.33 (2H, s), 7.21 (2H, d, J=
6.0 Hz), 7.65 (1H, dd,J= 8.4, 7.7 Hz), 7.87 (1H,
d, J= 7.7 Hz), 8.18 (1H, d, J= 8.4 Hz), 8.26(1H,
s), 8.59 (2H, d, J= 6.0 Hz). 参考例化合物31−2:1-(3,5-ジクロロフェニル)-2-
(4-ピリジル)エタノン 融点 163-164℃。 参考例化合物31−3:1-(3-エチルフェニル)-2-(4-ピ
リジル)エタノン 融点 102-103℃。 参考例化合物31−4:1-[3-(1-メチルエチル)フェニ
ル]-2-(4-ピリジル)エタノン 融点 50-52℃。 参考例化合物31−5:1-(4-フルオロ-3-メチルフェニ
ル)-2-(4-ピリジル)エタノン 融点 86-88℃。 参考例化合物31−6:1-(4-シクロヘキシルフェニル)
-2-(4-ピリジル)エタノン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.32-1.52 (5H, m), 1.77-1.89
(5H, m), 2.58 (1H, m),4.26 (2H, s), 7.20 (2H, d, J
= 6.3 Hz), 7.32 (2H, d, J= 8.4 Hz), 7.93 (2H, d, J
= 8.4 Hz), 8.56 (2H, d, J= 6.3 Hz). 参考例化合物31−7:1-(3-フルオロフェニル)-2-(4-
ピリジル)エタノン 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3) δ : 4.28 (2H, s), 7.20 (2H, d, J=
6.2 Hz), 7.33 (1H, ddd, J= 8.1, 2.6, 1.1 Hz), 7.49
(1H, ddd, J= 8.1, 7.7, 5.5 Hz), 7.68 (1H, ddd, J=
9.5, 2.6, 1.5 Hz), 7.79 (1H, ddd, J= 7.7, 1.5, 1.
1 Hz), 8.58 (2H,d, J= 6.2 Hz).
【0100】参考例32 参考例17に準じ、γ−ピコリンの代わりに2,4-ルチジ
ン、γ−コリジンを用いて、下記の参考例化合物32−
1〜32−4を合成した。 参考例化合物32−1:1-(3-メチルフェニル)-2-(2-メ
チル-4-ピリジル)エタノン 融点 56-57℃。 参考例化合物32−2:1-(3,5-ジメチルフェニル)-2-
(2-メチル-4-ピリジル)エタノン 油状物。1 H-NMR (CDCl3) δ : 2.38 (6H, s), 2.54 (3H, s), 4.
21 (2H, s), 6.98-7.10(1H, m), 7.01 (1H, m), 7.06
(1H, s), 7.23 (1H, s), 7.60 (2H, s), 8.42-8.45 (1
H, m). 参考例化合物32−3:2-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-
1-(3-メチルフェニル)エタノン 融点 46-48℃。 参考例化合物32−4:1-(3,5-ジメチルフェニル)-2-
(2,6-ジメチル-4-ピリジル)エタノン 融点 135-136℃。
【0101】参考例33 2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-
(4-メトキシフェニル)エタノン 2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-メチルピリジン(2
0 g, 97 mmol)の無水テトラヒドロフラン(300 mL)溶液
を-78℃に冷却し、かき混ぜながら1.6 M n-ブチルリチ
ウムヘキサン溶液(140 mL, 0.23 mol)を滴下した。滴下
終了後室温で30分間かき混ぜた後、-78℃に冷却した。N
-(4-メトキシベンゾイル)プロピレンイミン(25 g, 0.13
mol)の無水テトラヒドロフラン(50 mL)溶液を滴下し
た。滴下終了後室温で2時間かき混ぜた。反応混合物に
水(100 mL)及びイソプロピルエーテル(300 mL)を加え、
得られた粗結晶をろ取した。この粗結晶をテトラヒドロ
フラン-ヘキサンから再結晶することにより表題化合物2
3 g (収率 69 %)を得た。融点 187-190℃。 参考例34 参考例33に準じ、N-(4-メトキシベンゾイル)プロピレ
ンイミンの代わりにN-(3-メチルベンゾイル)プロピレン
イミン、N-(3,5-ジメチルベンゾイル)プロピレンイミン
をそれぞれ用いて、下記の参考例化合物34−1及び3
4−2を合成した。 参考例化合物34−1:2-(2-tert-ブトキシカルボニル
アミノ-4-ピリジル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン 融点 144-146℃。 参考例化合物34−2:2-(2-tert-ブトキシカルボニル
アミノ-4-ピリジル)-1-(3,5-ジメチルフェニル)エタノ
ン 融点 133-136℃。
【0102】参考例35 2-フルオロ-4-メチルピリジン ジャーナル オブ メディシナル ケミストリー (J
ournal of Medicinal Chemi
stry),33巻,1667−1675頁,1990
年に記載の方法に準じて合成した。沸点 82-86℃ (10
kPa)。 参考例36 2-(2-フルオロ-4-ピリジル)-1-(3-メチルフェニル)エタ
ノン アルゴン雰囲気下、ジイソプロピルアミン(44 mL, 0.31
mol)の無水テトラヒドロフラン(300 mL)溶液を-78℃に
冷却し、かき混ぜながら1.6 M n-ブチルリチウムヘキサ
ン溶液(190 mL, 0.31 mol)を滴下した。滴下終了後10分
間かき混ぜ、続いて2-フルオロ-4-メチルピリジン(34.5
g, 0.31 mol)の無水テトラヒドロフラン(30 mL)溶液を
加えた。反応混合物を-10℃で30分間かき混ぜた。反応
溶液を-78℃に冷却しN-(3-メチルベンゾイル)プロピレ
ンイミン(52 g, 0.30 mol)の無水テトラヒドロフラン(3
0 mL)溶液を滴下した。滴下終了後室温で2時間かき混ぜ
た。反応混合物に水(100 mL)を加え、酢酸エチルで抽出
した。抽出液は水洗い、乾燥後、溶媒を留去した。残さ
をイソプロピルエーテルから再結晶することにより表題
化合物35 g(収率 52 %)を得た。融点 66-67℃。 参考例37 参考例36に準じ、N-(3-メチルベンゾイル)プロピレン
イミンの代わりにN-(3-メトキシベンゾイル)プロピレン
イミンを用いて、下記の参考例化合物37を合成した。 参考例化合物37:2-(2-フルオロ-4-ピリジル)-1-(3-
メトキシフェニル)エタノン 油状物1 H-NMR (CDCl3) δ : 3.86 (3H, s), 4.31 (2H, s), 6.
86 (1H, s), 7.03-7.19(2H, m), 7.31-7.59 (3H, m),
8.18 (1H, d, J= 5.6 Hz).
【0103】参考例38 参考例21に準じ、4-メチルチオベンゾニトリルの代わ
りに、2-メチルベンゾニトリル、3-メチルベンゾニトリ
ル、4-メチルベンゾニトリル、2-クロロベンゾニトリ
ル、3-クロロベンゾニトリル、4-クロロベンゾニトリ
ル、3-メトキシベンゾニトリル、4-メトキシベンゾニト
リル、2-フルオロベンゾニトリル、3-フルオロベンゾニ
トリル、4-フルオロベンゾニトリル、4-ニトロベンゾニ
トリル、ピペロニロニトリル、3-メトキシカルボニルベ
ンゾニトリル、4-メトキシカルボニルベンゾニトリル、
ブチロニトリル、イソブチロニトリル、バレロニトリ
ル、ヘキサンニトリル、3-フェニルプロピオニトリル、
4-フェニルブチロニトリルをそれぞれ用いて、下記の参
考例化合物38−1〜38−21を合成した。 参考例化合物38−1:2-メチル(チオベンズアミド) 油状物1 H-NMR (CDCl3) δ : 2.37 (3H, s), 6.88 (1H, br s),
7.06-7.23 (3H, m), 7.24-7.31 (1H, m), 7.88 (1H, b
r s). 参考例化合物38−2:3-メチル(チオベンズアミド) 融点 88-89℃。 参考例化合物38−3:4-メチル(チオベンズアミド) 融点 172-174℃。 参考例化合物38−4:2-クロロチオベンズアミド 融点 58-59℃。 参考例化合物38−5:3-クロロチオベンズアミド 融点 114-115℃。 参考例化合物38−6:4-クロロチオベンズアミド 融点 130-131℃。 参考例化合物38−7:3-メトキシチオベンズアミド 油状物1 H-NMR (CDCl3) δ : 3.86 (3H, s), 7.02-7.08 (1H,
m), 7.31-7.36 (3H, m),7.46-7.49 (1H, m), 7.76 (1H,
br s). 参考例化合物38−8:4-メトキシチオベンズアミド 融点 148-149℃。 参考例化合物38−9:2-フルオロチオベンズアミド 融点 113-114℃。 参考例化合物38−10:3-フルオロチオベンズアミド 融点 151-152℃。 参考例化合物38−11:4-フルオロチオベンズアミド 融点 156-157℃。 参考例化合物38−12:4-ニトロチオベンズアミド 融点 159-160℃。 参考例化合物38−13:チオピペロニルアミド 融点 188-189℃。 参考例化合物38−14:3-メトキシカルボニルチオベ
ンズアミド 融点 140-141℃。 参考例化合物38−15:4-メトキシカルボニルチオベ
ンズアミド 融点 191-192℃。 参考例化合物38−16:チオブチルアミド 油状物1 H-NMR (CDCl3) δ : 0.99 (3H, t, J= 7.6 Hz), 1.72-
1.93 (2H, m), 2.64 (2H, t, J= 7.6 Hz), 7.02 (1H, b
r s), 7.77 (1H, br s). 参考例化合物38−17:チオイソブチルアミド 油状物1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.28 (6H, d, J= 5.8 Hz), 2.79-
2.96 (1H, m), 6.99 (1H, br s), 7.71 (1H, br s). 参考例化合物38−18:チオバレルアミド 油状物1 H-NMR (CDCl3) δ : 0.94 (3H, t, J= 7.3 Hz), 1.31-
1.49 (2H, m), 1.68-1.83 (2H, m), 2.67 (2H, t, J=
7.7 Hz), 6.92 (1H, br s), 7.73 (1H, br s). 参考例化合物38−19:ヘキサンチオアミド 油状物1 H-NMR (CDCl3) δ : 0.90 (3H, t, J= 6.9 Hz), 1.22-
1.45 (4H, m), 1.70-1.84 (2H, m), 2.66 (2H, t, J=
7.5 Hz), 7.05 (1H, br s), 7.91 (1H, br s). 参考例化合物38−20:3-フェニル(チオプロピオン
アミド) 融点 83-84℃。 参考例化合物38−21:4-フェニル(チオブチルアミ
ド) 融点 60-61℃。
【0104】参考例39 参考例6に準じ、1-(4-メトキシフェニル)-2-(3-ピリジ
ル)エタノンの代わりに、2-(4-ピリジル)-1-(3-トリフ
ルオロメチルフェニル)エタノン、1-(3,5-ジクロロフェ
ニル)-2-(4-ピリジル)エタノン、1-(3-エチルフェニル)
-2-(4-ピリジル)エタノン、1-[3-(1-メチルエチル)フェ
ニル]-2-(4-ピリジル)エタノン、1-(4-フルオロ-3-メチ
ルフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン、1-(4-シクロヘ
キシルフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン、1-(3-フル
オロフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン、2-(2-フルオ
ロ-4-ピリジル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン、2-(2-
フルオロ-4-ピリジル)-1-(3-メトキシフェニル)エタノ
ン、1-(3-メチルフェニル)-2-(2-メチル-4-ピリジル)エ
タノン、1-(3,5-ジメチルフェニル)-2-(2-メチル-4-ピ
リジル)エタノン、2-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-1-(3-
メチルフェニル)エタノン、1-(3,5-ジメチルフェニル)-
2-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)エタノンをそれぞれ用い
て、下記の参考例化合物39−1〜39−13を合成し
た。 参考例化合物39−1:2-ブロモ-2-(4-ピリジル)-1-(3
-トリフルオロメチルフェニル)エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物39−2:2-ブロモ-1-(3,5-ジクロロフェ
ニル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 253-254℃ 参考例化合物39−3:2-ブロモ-1-(3-エチルフェニ
ル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 146-148℃。 参考例化合物39−4:2-ブロモ-1-[3-(1-メチルエチ
ル)フェニル]-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 143-144℃。 参考例化合物39−5:2-ブロモ-1-(4-フルオロ-3-メ
チルフェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 211-214℃。 参考例化合物39−6:2-ブロモ-1-(4-シクロヘキシル
フェニル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 189-191℃。 参考例化合物39−7:2-ブロモ-1-(3-フルオロフェニ
ル)-2-(4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 191-194℃。 参考例化合物39−8:2-ブロモ-2-(2-フルオロ-4-ピ
リジル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物39−9:2-ブロモ-2-(2-フルオロ-4-ピ
リジル)-1-(3-メトキシフェニル)エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物39−10:2-ブロモ-1-(3-メチルフェニ
ル)-2-(2-メチル-4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 融点 144-146℃。 参考例化合物39−11:2-ブロモ-1-(3,5-ジメチルフ
ェニル)-2-(2-メチル-4-ピリジル)エタノン臭化水素酸
塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物39−12:2-ブロモ-2-(2,6-ジメチル-4
-ピリジル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン臭化水素酸
塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物39−13:2-ブロモ-1-(3,5-ジメチルフ
ェニル)-2-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)エタノン臭化水
素酸塩 融点 208-212℃。
【0105】参考例40 2-ブロモ-2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリ
ジル)-1-(4-メトキシフェニル)エタノン臭化水素酸塩 2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-
(4-メトキシフェニル)エタノン(0.36 g, 1.1 mmol)の酢
酸(5 mL)溶液に臭素(0.058 mL, 1.1 mmol)を加え、混合
物を室温で1時間かき混ぜた。反応混合物を濃縮し、残
さをイソプロピルエーテルで洗浄して、表題化合物 0.4
4 g(収率 82%)を得た。 非晶状粉末1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.55 (6H, s), 3.92 (3H, s), 6.
35 (1H, s), 6.99-7.03(2H, m), 7.66 (1H, dd, J= 6.
6, 1.8 Hz), 8.02-8.07 (2H, m), 8.20 (1H, d,J= 6.6
Hz), 8.70 (2H, d, J= 1.8 Hz), 11.02 (1H, br s). 参考例41 参考例40に準じ、2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミ
ノ-4-ピリジル)-1-(4-メトキシフェニル)エタノンの代
わりに、2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリ
ジル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン及び2-(2-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-(3,5-ジメチル
フェニル)エタノンをそれぞれ用いて、下記の参考例化
合物41−1及び41−2を合成した。 参考例化合物41−1:2-ブロモ-2-(2-tert-ブトキシ
カルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-(3-メチルフェニル)
エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物41−2:2-ブロモ-2-(2-tert-ブトキシ
カルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-(3,5-ジメチルフェニ
ル)エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例42 エチル (4-フェニル-1-ピペラジニル)カルボチオイル
カルバマート エチル イソチオシアナトホルマート(8.1 g, 62 mmol)
のアセトン(30 mL)溶液に1-フェニルピペラジン(10 g,
62 mmol)を加え、混合物を1時間加熱還流させた。反応
混合物を濃縮し、粗結晶を酢酸エチルで再結晶して、表
題化合物 13 g(収率 73%)を得た。融点 134-135℃。 参考例43 4-フェニル-1-ピペラジンカルボチオアミド エチル (4-フェニル-1-ピペラジニル)カルボチオイル
カルバマート(13 g, 44mmol)を濃塩酸(44 mL)に加え、
混合物を80℃で2時間かき混ぜた。反応混合物を8N-水酸
化ナトリウム水溶液で塩基性とし、結晶をろ取した。結
晶を水で洗浄し乾燥して、表題化合物 6.1 g(収率 63%)
を得た。融点 178-179℃。
【0106】参考例44 以下の表32〜表42に記載の参考例化合物44−1〜
44−129を、参考例8〜12、参考例44−1、特
開昭61−10580号公報及びUSP 4,612,
321に記載の方法に準じて合成した。
【表32】
【0107】
【表33】
【0108】
【表34】
【0109】
【表35】
【0110】
【表36】
【0111】
【表37】
【0112】
【表38】
【0113】
【表39】
【0114】
【表40】
【0115】
【表41】
【0116】
【表42】
【0117】参考例44−1 4-(4-フルオロフェニル)-2-フェニル-5-(4-ピリジル)-
1,3-チアゾール 2-ブロモ-1-(4-フルオロフェニル)-2-(4-ピリジル)エタ
ノン臭化水素酸塩(1.6g, 4.1 mmol)とチオベンズアミド
(0.57 g, 4.2 mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(5 mL)
溶液を室温で14時間かき混ぜた。反応混合物に炭酸水素
ナトリウム水を注ぎ、析出した固体をろ取した。得られ
た固体を水洗いした後、乾燥した。粗結晶を酢酸エチル
から再結晶して表題化合物0.27 g(収率 19 %)を得た。
融点 135-137℃。先に挙げた参考例44のプロトン核
磁気共鳴スペクトルを以下の表43に示す。
【表43】
【0118】参考例45 参考例21に準じ、4−メチルチオベンゾニトリルの代
わりに、ピバロニトリルを用いて、下記の参考例化合物
45を合成した。 参考例化合物45:チオピバロアミド 融点 117-119℃。 参考例46 以下の表44に記載の参考例化合物46−1〜46−5
を、参考例8〜12、参考例44−1、特開昭61−1
0580号公報及びUSP4,612,321に記載の
方法に準じて合成した。
【表44】
【0119】 実施例1 (1)参考例化合物23−313 10.0mg (2)乳糖 60.0mg (3)コーンスターチ 35.0mg (4)ゼラチン 3.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg 参考例化合物23−313 10.0mgと乳糖60.0mg
及びコーンスターチ35.0mgの混合物を10%ゼラチ
ン水溶液0.03ml(ゼラチンとして3.0mg)を用い、
1mmメッシュの篩を通して顆粒化した後、40℃で乾燥
し再び篩過する。かくして得られる顆粒をステアリン酸
マグネシウム2.0mgと混合し、圧縮する。得られる中
心錠を、蔗糖,二酸化チタン,タルク及びアラビアゴム
の水懸液による糖衣でコーティングする。コーティング
が施された錠剤をミツロウで艶出してコート錠を得る。 実施例2 (1)参考例化合物23−313 10.0mg (2)乳糖 70.0mg (3)コーンスターチ 50.0mg (4)可溶性デンプン 7.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0mg 参考例化合物23−313 10.0mgとステアリン酸
マグネシウム3.0mgを可溶性デンプンの水溶液0.07
ml(可溶性デンプンとして7.0mg)で顆粒化した後、
乾燥し、乳糖70.0mg及びコーンスターチ50.0mgと
混合する。混合物を圧縮して錠剤を得る。 実施例3 (1)参考例化合物23−313 5.0mg (2)食塩 20.0mg (3)蒸留水 全量2mlとする 参考例化合物23−313 5.0mg及び食塩20.0mg
を蒸留水に溶解させ、水を加えて全量2.0mlとする。
溶液をろ過し、無菌条件下に2mlのアンプルに充填す
る。アンプルを滅菌した後、密封し注射用溶液を得る。
【0120】 実施例4 (1)参考例化合物23−331 10.0mg (2)乳糖 60.0mg (3)コーンスターチ 35.0mg (4)ゼラチン 3.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg 参考例化合物23−331 10.0mgと乳糖60.0mg
及びコーンスターチ35.0mgの混合物を10%ゼラチ
ン水溶液0.03ml(ゼラチンとして3.0mg)を用い、
1mmメッシュの篩を通して顆粒化した後、40℃で乾燥
し再び篩過する。かくして得られる顆粒をステアリン酸
マグネシウム2.0mgと混合し、圧縮する。得られる中
心錠を、蔗糖,二酸化チタン,タルク及びアラビアゴム
の水懸液による糖衣でコーティングする。コーティング
が施された錠剤をミツロウで艶出してコート錠を得る。 実施例5 (1)参考例化合物23−331 10.0mg (2)乳糖 70.0mg (3)コーンスターチ 50.0mg (4)可溶性デンプン 7.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0mg 参考例化合物23−331 10.0mgとステアリン酸
マグネシウム3.0mgを可溶性デンプンの水溶液0.07
ml(可溶性デンプンとして7.0mg)で顆粒化した後、
乾燥し、乳糖70.0mg及びコーンスターチ50.0mgと
混合する。混合物を圧縮して錠剤を得る。 実施例6 (1)参考例化合物23−331 5.0mg (2)食塩 20.0mg (3)蒸留水 全量2mlとする 参考例化合物23−331 5.0mg及び食塩20.0mg
を蒸留水に溶解させ、水を加えて全量2.0mlとする。
溶液をろ過し、無菌条件下に2mlのアンプルに充填す
る。アンプルを滅菌した後、密封し注射用溶液を得る。
【0121】実験例1 以下に記載の遺伝子操作法は、成書(Maniatisら、モレ
キュラー・クローニング、ColdSpring Harbor Laborato
ry、1989年)に記載されている方法又は試薬の添付プロ
トコールに記載の方法に従った。 (1)ヒトp38MAPキナーゼ遺伝子のクローニング
と組換えバキュロウイルスの調製 ヒトp38MAPキナーゼ遺伝子のクローニングは、腎
臓cDNA(東洋紡,QUICK-Clone cDNA)を 鋳型とし、H
anらの報告(Science 265 (5173), 808-811 (1994))の
p38MAPキナーゼ遺伝子の塩基配列を参考に作製し
たプライマーセット P38−U:5'−ACCACTC
GAGATGGACTACAAGGACGACGATG
ACAAGTCTCAGGAGAGGCCCACGTT
CTACC−3'〔配列番号1〕及びPAG−L:5'−
ACCCGGTACCACCAGGTGCTCAGGA
CTCCATCTCT−3'〔配列番号2〕を用いたP
CR法により行った。PCR反応はAmpliWax
PCR Gem 100(宝酒造)を用いたHot St
art法で行った。下層混液として、10xLA PC
R Buffer 2μL、2.5mM dNTP溶液
3μL、12.5μMプライマー溶液各2.5μL、滅
菌蒸留水10μLを混合した。上層混液としては、鋳型
としてヒト心臓cDNA(1ng/mL)を1μL、1
0xLA PCR Buffer 3μL、2.5mM
dNTP溶液1μL、TaKaRa LA Taq DN
A po1ymerase(宝酒造)0.5μL、滅菌
蒸留水24.5μLを混合した。調製した下層混液にA
mpliWax PCR Gem 100(宝酒造)を1
個添加し、70℃ で5分間、氷中で5分間処理後、上
層混液を加え PCRの反応液を調製した。反応液の入
ったチューブをサーマルサイクラー(パーキンエルマー
社)にセットした後、95℃で2分間処理した。更に、
95℃で15秒間、68℃で2分間のサイクルを 35
回繰り返した後、72℃で8分間処理した。得られたP
CR産物をアガロースゲル(1%)電気泳動し、p38
MAPキナーゼ遺伝子を含む1.1kbのDNA断片を
ゲルから回収した後、pT7Blue−T vecto
r(宝酒造)に挿入することによりプラスミドpHP3
8を作製した。プラスミドpFASTBAC1(CIB
COBRL)の4.8kb XhoI−KpnI断片と
上記プラスミドpHP38の1.1kb XhoI−K
pn断片とを連結し、プラスミドpFBHP38を作製
した。プラスミドpFBHP38及びBAC−TO−B
AC Baculovirus Expression
System(GIBCOBRL)を用いて組換えバ
キュロウイルスのウイルスストックBAC−HP38を
調製した。 (2)ヒトMKK3遺伝子のクローニングと組換えバキ
ュロウイルスの調製 ヒトMKK3遺伝子のクローニングは、腎臓cDNA
(東洋紡,QUICK-Clone cDNA)を鋳型とし、Derijard, B.
らの報告(Science 267 (5198), 682-685 (1995))のM
KK3遺伝子の塩基配列を参考に作製したプライマーセ
ット MKK−U:5'−ACAAGAATTCATAA
CATATGGCTCATCATCATCATCATC
ATTCCAAGCCACCCGCACCCAA−3'
〔配列番号3〕及び MKK−L:5'−TCCCGTC
TAGACTATGAGTCTTCTCCCAGGAT
−3' 〔配列番号4〕を用いたPCR法により行った。
PCR反応はAmpliWax PCR Gem 100
(宝酒造)を用いたHot Start法で行った。下
層混液として、10xLA PCR Buffer 2
μL、2.5mM dNTP溶液3μL、12.5μM
プライマー溶液各2.5μL、滅菌蒸留水10μLを混
合した。上層混液としては、鋳型としてヒト腎臓cDN
A(1ng/mL)を1μL、10xLA PCR B
uffer 3μL、2.5mM dNTP溶液1μ
L、TaKaRa LA Taq DNA po1ymer
ase(宝酒造)0.5μL、滅菌蒸留水24.5μL
を混合した。調製した下層混液にAmpliWax P
CR Gem 100(宝酒造)を1個添加し、70℃で
5分間、氷中で5分間処理後、上層混液を加えPCRの
反応液を調製した。反応液の入ったチューブをサーマル
サイクラー(パーキンエルマー社)にセットした後、9
5℃で2分間処理した。更に、95℃で15秒間、68
℃で2分間のサイクルを35回繰り返した後、72℃で
8分間処理した。得られたPCR産物をアガロースゲル
(1%)電気泳動し、MKK3遺伝子を含む1.0kb
のDNA断片をゲルから回収した後、pT7Blue−
T vector(宝酒造)に挿入し、プラスミドpH
MKK3を得た。MKK3を構成的活性型(189番目
のSerをGlu、193番目のThrをGlu)に変
異させるためにプライマーセット SER−U:5'−G
GCTACTTGGTGGACGAGGTGGCCAA
GGAGATGGATGCCGGCTGC−3' 〔配列
番号5〕及び SER−L:5'−GCAGCCGGCA
TCCATCTCCTTGGCCACCTCGTCCA
CCAAGTAGCC−3' 〔配列番号6〕を用いて、
QuikChange Site−Directed
Mutagenesis Kit(Stratagen
e)により変異を導入し、pcaMKK3を得た。プラ
スミドpFASTBAC1(CIBCOBRL)の4.
8kb EcoRI−XbaI断片と上記プラスミドp
caMKK3の1.0kb EcoRI−XbaI断片
を連結し、プラスミドpFBcaMKK3を作製した。
プラスミドpFBcaMKK3とBAC−TO−BAC
Baculovirus Expression Sy
stem(GIBCOBRL)を用いて組換えバキュロ
ウイルスのウイルスストックBAC−caMKK3を調
製した。 (3)活性型p38MAPキナーゼの調製 Sf−21細胞を1x106 cells/mLとなるよ
うに100mL Sf−900II SFM培地(GI
BCOBRL)に播種した後、27℃で24時間培養し
た。組換えバキュロウイルスのウイルスストックBAC
−HP38とBAC−caMKK3をそれぞれ0.2m
L添加した後、更に48時間培養した。培養液から遠心
分離(3000rpm、10min)により、細胞を分
離した後、PBSで細胞を2回洗浄した。細胞を10m
L Lysis buffer(25mM HEPES
(pH7.5),1% TritonX,130mM
NaCl,1mM EDTA,1mM DTT,25m
M β −glycerophosphate,20mM
leupeptin,1mM APMSF,1mM
Sodium orthovanadate)に懸濁し
た後、ホモジナイザー(POLYTRON)で2000
0rpm、2分間処理を2回行うことで細胞を破砕し
た。遠心分離(40000rpm、45分間)して得た
上清からAnti−FLAG M2 Affinity
Gel(イーストマン・ケミカル社)を用いて、活性
型p38MAPキナーゼを精製した。 (4)酵素阻害活性の測定 260ngの活性型p38MAPキナーゼ及び1μgの
Myelin Basic Proteinを含む37.
5μL反応溶液(25mM HEPES(pH7.
5),10mM Magnesium Acetat
e)にDMSOに溶解した供試化合物を2.5μL添加
した後、30℃で5分間保温した。ATP溶液(2.5
μM ATP,0.1μCi[g−32P]ATP)を1
0μL添加することにより反応を開始した。30℃で6
0分間反応させた後、20%TCA溶液を50μL添加
することで反応を停止した。反応溶液を0℃、20分間
放置した後、セルハーベスター(パッカードジャパン)
を用いて、GF/C filter(パッカードジャパ
ン)に酸不溶画分をトランスファーし、250mM H
3PO4で洗浄した。45℃で60分間乾燥させた後、M
icroscint 0(パッカードジャパン)を40
μL添加し、トップカウント(パッカードジャパン)で
放射活性を測定した。32Pの酸不溶画分への取り込みを
50%阻害するのに必要な供試化合物の濃度(IC
50値)をPRISM2.01(グラフパッドソフトウェ
ア社)にて算出した。結果を表45に示す。
【0122】
【表45】
【0123】実験例2 TNFα産生阻害活性の測定 1%非働化ウシ胎児血清(ライフテクノロジー社(Li
fe Technologies,Inc.)製、国
名:アメリカ)及び10mM HEPES(pH7.
5)を含むPRMI1640培地(ライフテクノロジー
社(Life Technologies,Inc.)
製)で培養したTHP−1細胞を96ウェルプレートへ
1x105cells/wellとなるように播種した
後、DMSOに溶解した供試化合物を1μL添加した。
37℃で1時間炭酸ガスインキュベーター中で培養した
後、LPS(和光純薬)を最終濃度5μg/mLとなる
ように添加した。37℃で4時間炭酸ガスインキュベー
ター中で培養した後、遠心分離により上清を得た。上清
中のTNF−α濃度をELISA(R&D Syste
ms社、Quantikine Kit)により測定し
た。TNF−α産生を50%阻害するのに必要な供試化
合物の濃度(IC50値)をPRISM2.01(グラフ
パッド ソフトウェア社)にて算出した。結果を表46
に示す。
【0124】
【表46】 以上の結果より、化合物(I)は優れたp38MAPキ
ナーゼ阻害作用及びTNF−α産生阻害作用を有するこ
とがわかる。
【0125】
【発明の効果】化合物(I)は、優れたp38MAPキ
ナーゼ阻害作用、TNF−α阻害作用を有し、p38M
APキナーゼ関連疾患、TNF−α関連疾患等のサイト
カイン媒介疾患の予防・治療剤として用いることができ
る。
【0126】
【配列表】 <110> Takeda Chemical Industries, Lt
d. <120> p38 MAP Kinase Inhibitors <130> B00187 <150> JP 11−224651 <151> 1999−8−6 <160> 6 <210> 1 <211> 62 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 1 ACCACTCGAG ATGGACTACA AGGACGACGA TGA
CAAGTCT CAGGAGAGGC CCACGTTCTA 60 CC
62 <210> 2 <211> 35 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 2 ACCCGGTACC ACCAGGTGCT CAGGACTCCA TCT
CT 35 <210> 3 <211> 61 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 3 ACAAGAATTC ATAACATATG GCTCATCATC ATC
ATCATCA TTCCAAGCCA CCCGCACCCA 60 A
61 <210> 4 <211> 32 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 4 TCCCGTCTAG ACTATGAGTC TTCTCCCAGG AT
32 <210> 5 <211> 45 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 5 GGCTACTTGG TGGACGAGGT GGCCAAGGAG ATG
GATGCCG GCTGC 45 <210> 6 <211> 45 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 6 GCAGCCGGCA TCCATCTCCT TGGCCACCTC GTC
CACCAAG TAGCC 45
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 3/10 A61P 3/10 5/40 5/40 9/10 9/10 101 101 11/00 11/00 11/06 11/06 13/12 13/12 17/00 17/00 17/06 17/06 19/02 19/02 19/10 19/10 25/00 25/00 25/16 25/16 25/28 25/28 29/00 29/00 101 101 31/12 31/12 31/18 31/18 35/00 35/00 37/00 37/00 37/02 37/02 43/00 111 43/00 111 C12N 9/99 C12N 9/99 // C07D 417/04 C07D 417/04 417/14 417/14 C12N 15/09 ZNA C12N 15/00 ZNAA

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】5位が置換基を有していてもよいピリジル
    基で置換された1,3−チアゾール化合物又はその塩あ
    るいはそのプロドラッグを含有することを特徴とするp
    38MAPキナーゼ阻害剤。
  2. 【請求項2】5位が置換基を有していてもよいピリジル
    基で置換された1,3−チアゾール化合物又はその塩
    (ただし、式 【化1】 〔式中、Arは芳香環の炭素原子を介してチアゾール環
    に結合する無置換又は置換アリール基を、Rは水素原
    子、アシル基又は芳香環の炭素原子を介して窒素原子に
    結合する炭素数10個以下の1価の芳香族基を示す。〕
    で表される化合物又はその塩を除く)あるいはそのプロ
    ドラッグを含有することを特徴とするTNF−α産生阻
    害剤。
  3. 【請求項3】1,3−チアゾール化合物が、置換基を有
    していてもよい芳香族基で4位が置換された1,3−チ
    アゾール化合物である請求項1又は2記載の剤。
  4. 【請求項4】1,3−チアゾール化合物が、置換基を有
    していてもよいアリール基又は置換基を有していてもよ
    いアミノ基で2位が置換された1,3−チアゾール化合
    物である請求項1又は2記載の剤。
  5. 【請求項5】1,3−チアゾール化合物が、式 【化2】 〔式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよい炭
    化水素基、置換基を有していてもよい複素環基、置換基
    を有していてもよいアミノ基又はアシル基、R2は置換
    基を有していてもよいピリジル基、及びR3は置換基を
    有していてもよい芳香族基を示す。〕で表される化合物
    又はその塩である請求項1又は2記載の剤。
  6. 【請求項6】サイトカイン媒介疾患予防治療剤である請
    求項1又は2記載の剤。
  7. 【請求項7】R1は(i)水素原子、(ii)C1-10アル
    キル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C
    3-6シクロアルキル基、C6-14アリール基又はC7-16
    ラルキル基〔これらの基は、オキソ、ハロゲン原子、C
    1-3アルキレンジオキシ、ニトロ、シアノ、ハロゲン化
    されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲン化されてい
    てもよいC2-6アルケニル、カルボキシC2-6アルケニ
    ル、ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニル、ハ
    ロゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキル、C
    6-14アリール、ハロゲン化されていてもよいC1-8アル
    コキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルコキ
    シ、ヒドロキシ、C6-14アリールオキシ、C7-16アラル
    キルオキシ、メルカプト、ハロゲン化されていてもよい
    1-6アルキルチオ、C6-14アリールチオ、C7-16アラ
    ルキルチオ、アミノ、モノ−C1-6アルキルアミノ、モ
    ノ−C6-14アリールアミノ、ジ−C1-6アルキルアミ
    ノ、ジ−C6-14アリールアミノ、ホルミル、カルボキ
    シ、C1-6アルキル−カルボニル、C3-6シクロアルキル
    −カルボニル、C1-6アルコキシ−カルボニル、C6-14
    アリール−カルボニル、C7-16アラルキル−カルボニ
    ル、C6-14アリールオキシ−カルボニル、C7-16アラル
    キルオキシ−カルボニル、5又は6員複素環−カルボニ
    ル、カルバモイル、チオカルバモイル、モノ−C1-6
    ルキル−カルバモイル、ジ−C1-6アルキル−カルバモ
    イル、C6-14アリール−カルバモイル、5又は6員複素
    環カルバモイル、C1-6アルキルスルホニル、C6-14
    リールスルホニル、C1-6アルキルスルフィニル、C
    6-14アリールスルフィニル、ホルミルアミノ、C1-6
    ルキル−カルボニルアミノ、C6-14アリール−カルボニ
    ルアミノ、C1-6アルコキシ−カルボニルアミノ、C1-6
    アルキルスルホニルアミノ、C6-14アリールスルホニル
    アミノ、C1-6アルキル−カルボニルオキシ、C6-14
    リール−カルボニルオキシ、C1-6アルコキシ−カルボ
    ニルオキシ、モノ−C1-6アルキル−カルバモイルオキ
    シ、ジ−C1-6アルキル−カルバモイルオキシ、C6-14
    アリール−カルバモイルオキシ、ニコチノイルオキシ、
    1個の窒素原子と炭素原子以外に、窒素原子、硫黄原子
    及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1
    ないし4個含んでいてもよい5ないし7員飽和環状アミ
    ノ(この環状アミノは、C1-6アルキル、C6-14アリー
    ル、C1-6アルキル−カルボニル、5ないし10員芳香
    族複素環基及びオキソから成る群から選ばれる置換基を
    有していてもよい)、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原
    子及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を
    1ないし4個含む5ないし10員芳香族複素環基、スル
    ホ、スルファモイル、スルフィナモイル及びスルフェナ
    モイルから成る群(置換基A群)から選ばれる置換基を
    有していてもよい〕、(iii)上記の置換基A群から選
    ばれる置換基を有していてもよい、炭素原子以外に窒素
    原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種の
    ヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし14員の複素環
    から任意の1個の水素原子を除いてできる1価の複素環
    基、 (iv)式:−(C=O)−R5、−(C=O)−OR5、−
    (C=O)−NR56、−(C=S)−NHR5 又は −S
    2−R7 (式中、R5は水素原子、上記(ii)に示したC1-6
    アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、
    3-6シクロアルキル基、C6-14アリール基若しくはC
    7-16アラルキル基又は上記(iii)に示した複素環基
    を、R6は水素原子又はC1-6アルキル基を、R7は上
    記(ii)に示したC1-6アルキル基、C2-6アルケニル
    基、C2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、C
    6-14アリール基若しくはC7-16アラルキル基又は上記
    (iii)に示した複素環基を示す)で表されるアシル
    基、(v)アミノ基(このアミノ基は、上記(ii)に示
    したC1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アル
    キニル基、C3-6シクロアルキル基、C6-14アリール基
    若しくはC7-16アラルキル基、上記(iii)に示した複
    素環基、上記(iv)に示したアシル基及び上記の置換
    基A群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6
    ルキリデン基から成る群から選ばれる置換基を有してい
    てもよい)、又は(vi)1個の窒素原子と炭素原子以外
    に、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又
    は2種のヘテロ原子を1ないし4個含んでいてもよい5
    ないし7員非芳香族環状アミノ基(この環状アミノ基
    は、C1-6アルキル、C6-14アリール、C1-6アルキル−
    カルボニル、5ないし10員芳香族複素環基及びオキソ
    から成る群から選ばれる置換基を有していてもよい)
    を;R2は上記の置換基A群から選ばれる置換基を有し
    ていてもよいピリジル基を;R3は置換基A群から選
    ばれる置換基を有していてもよいC6-14単環式又は縮合
    多環式の芳香族炭化水素基又は置換基A群から選ばれ
    る置換基を有していてもよい炭素原子以外に窒素原子、
    硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ
    原子を1ないし4個含む5ないし14員の芳香族複素環
    から任意の1個の水素原子を除いてできる1価の芳香族
    複素環基を示す請求項5記載の化合物。
  8. 【請求項8】R1が(i)ハロゲン原子、ハロゲン化さ
    れていてもよいC1-6アルキル、カルボキシC2-6アルケ
    ニル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ、
    1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルコキシ、ヒド
    ロキシ、アミノ、モノ−又はジ−C1-6アルキルアミ
    ノ、カルボキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、モノ
    −又はジ−C1-6アルキル−カルバモイル、C6-14アリ
    ール−カルボニルアミノ、C1-3アルキレンジオキシ、
    1-6アルキルチオ、C6-14アリールチオ、C1-6アルキ
    ルスルフィニル、C6-14アリールスルフィニル、C1-6
    アルキルスルホニル、C6-14アリールスルホニル及びニ
    トロから選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよ
    いC6-14アリール基、 ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6
    ルキル、カルボキシC2-6アルケニル、ハロゲン化され
    ていてもよいC1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カル
    ボニル−C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、モノ
    −又はジ−C1-6アルキルアミノ、カルボキシ、C1-6
    ルコキシ−カルボニル、モノ−又はジ−C1-6アルキル
    −カルバモイル及びC6-14アリール−カルボニルアミノ
    から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよいC
    1-8アルキル基、 ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6
    ルキル、カルボキシC2-6アルケニル、ハロゲン化され
    ていてもよいC1-6アルコキシ、C1-6アルコキシ−カル
    ボニル−C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、モノ
    −又はジ−C1-6アルキルアミノ、カルボキシ、C1-6
    ルコキシ−カルボニル、モノ−又はジ−C1-6アルキル
    −カルバモイル及びC6-14アリール−カルボニルアミノ
    から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよいC
    3-6シクロアルキル基、 C7-16アラルキル基、 炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から
    選ばれる1種又は2種、1ないし4個のヘテロ原子を含
    む5ないし10員の芳香族複素環基、 C6-14アリール、C1-6アルキル−カルボニル又はオ
    キソを有していてもよい炭素原子以外に窒素原子、硫黄
    原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種、1ないし2
    個のヘテロ原子を含む5ないし10員の非芳香族複素環
    基、 次の(1)〜(7)から成る群から選ばれる置換基を1
    又は2個有していてもよいアミノ基〔(1)C1-6アルキ
    ル、(2)C6-14アリール、(3)C7-16アラルキル、
    (4)炭素原子以外窒素原子、硫黄原子及び酸素原子か
    ら選ばれる1ないし2個のヘテロ原子を含む5ないし6
    員複素環基、(5)ハロゲン原子、C1-6アルキル、C
    1-6アルコキシ、カルボキシ、C1-6アルコキシ−カルボ
    ニル、シアノ、テトラジン等から選ばれる置換基を1な
    いし3個それぞれ有していてもよいC1-6アルキル−カ
    ルボニル、C3-6シクロアルキル−カルボニル、C6-14
    アリール−カルボニル、C7-16アラルキル−カルボニ
    ル、C1-6アルキル−カルバモイル又は5あるいは6員
    複素環−カルボニル基、(6)ハロゲン原子、C1-6アル
    キル、C1-6アルコキシ、カルボキシ、C1-6アルコキシ
    −カルボニル、シアノ、ニトロ、モノ−若しくはジ−C
    1-6アルキルアミノから選ばれる置換基を1ないし3個
    有していてもよいC6-14アリール−カルバモイル基、
    (7)ジ−C1-6アルキルアミノ−C1-6アルキリデ
    ン〕、又は カルボキシ基を示す請求項5記載の剤。
  9. 【請求項9】R1がC1-6アルキルスルホニルを有してい
    てもよいC6-14アリール基である請求項5記載の剤。
  10. 【請求項10】R2が置換基を有していてもよい4−ピ
    リジル基である請求項5記載の剤。
  11. 【請求項11】R3が置換基を有していてもよいC6-10
    アリール基である請求項5記載の剤。
  12. 【請求項12】R3が置換基を有していてもよいフェニ
    ル基である請求項5記載の剤。
  13. 【請求項13】R3がハロゲン原子、C1-3アルキレンジ
    オキシ、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、
    カルボキシC2-6アルケニル、ハロゲン化されていても
    よいC1-8アルコキシ、カルボキシC1-8アルコキシ、ヒ
    ドロキシ、C6-14アリールオキシ、C1-6アルコキシ−
    カルボニル、C1-6アルキル−カルボニルオキシ、モノ
    −又はジ−C1-6アルキルアミノ及びC1-6アルコキシ−
    カルボニル−C1-6アルコキシから成る群から選ばれる
    置換基を有していてもよいC6-14アリール基である請求
    項5記載の剤。
  14. 【請求項14】R3がハロゲン原子及びC1-6アルキル基
    から選ばれる置換基を有していてもよいフェニル基であ
    る請求項5記載の剤。
  15. 【請求項15】R1が式:−(C=O)−R5 又は −
    (C=O)−NR56〔式中、各記号は前記と同意義を示
    す。〕で表されるアシルを1又は2個有していてもよい
    アミノ基、C1-6アルキルチオ、C6-14アリールチ
    オ、C1-6アルキルスルフィニル、C6-14アリールスル
    フィニル、C1-6アルキルスルホニル、C6-14アリール
    スルホニル及びカルボキシから選ばれる置換基を1ない
    し5個有していてもよいC6-14アリール基又はハロゲ
    ン原子で置換されていてもよいC1-6アルキル基を、 R2がピリジル基を、 R3がハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6
    アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキ
    シ及びカルボキシから選ばれる置換基を1ないし5個有
    していてもよいC6-14アリール基を示す請求項5記載の
    剤。
  16. 【請求項16】R1が(i)ハロゲン原子、ハロゲン化さ
    れていてもよいC1-6アルキル、カルボキシC2-6アルケ
    ニル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ、
    1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルコキシ、ヒド
    ロキシ、アミノ、モノ−又はジ−C1-6アルキルアミ
    ノ、カルボキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、モノ
    −又はジ−C1-6アルキル−カルバモイル及びC6-14
    リール−カルボニルアミノから選ばれる置換基を1ない
    し5個それぞれ有していてもよいC1-8アルキル、C3-6
    シクロアルキル又はC6-14アリール、(ii)5員複素環
    基、(iii)(1)C1-6アルキル、(2)C6-14アリー
    ル、(3)C7-16アラルキル、(4)6員複素環基及び
    (5)ハロゲン原子、C1-6アルキル、C1-6アルコキ
    シ、カルボキシ及びC1-6アルコキシ−カルボニルから
    選ばれる置換基を1ないし3個それぞれ有していてもよ
    いC1-6アルキル−カルボニル、C3-6シクロアルキル−
    カルボニル、C6-14アリール−カルボニル、C7-16アラ
    ルキル−カルボニル、C1-6アルキル−カルバモイル又
    は5あるいは6員複素環−カルボニルから選ばれる置換
    基を1又は2個有していてもよいアミノ基、又はジ−C
    1-6アルキルアミノ−C1-6アルキリデンを有していても
    よいアミノ基、(iv)C1-6アルキル−カルボニル又は
    オキソで置換されていてもよい5又は6員非芳香族環状
    アミノ基又は(v)カルボキシ基を、 R2がピリジル基を、 R3がハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ、ハロゲ
    ン化されていてもよいC1-6アルキル、カルボキシC2-6
    アルケニル、ハロゲン化されていてもよいC1-8アルコ
    キシ、ヒドロキシ、C7-16アラルキルオキシ及びC1-6
    アルキル−カルボニルオキシから選ばれる置換基を1な
    いし3個有していていもよいC6-10アリール基(置換基
    として隣接する2個のアルキル基が結合して5員非芳香
    族炭素環を形成していてもよい)を示す請求項5記載の
    剤。
  17. 【請求項17】R1がC1-6アルキルスルホニルを有して
    いてもよいC6-14アリール基を、R2がピリジル基を、
    3がハロゲン原子を有していてもよいC6-14アリール
    基を示す請求項5記載の剤。
  18. 【請求項18】喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、
    アレルギー疾患、炎症、アジソン病、自己免疫性溶血性
    貧血、全身性エリスマトーデス、クローン病、乾せん、
    リウマチ、脳出血、脳梗塞、頭部外傷、脊髄損傷、脳浮
    腫、多発性硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン
    病、筋萎縮性側索硬化症、糖尿病、関節炎、骨粗鬆症、
    毒血症、クローン病、潰瘍性大腸炎、慢性肺炎、珪肺、
    肺サルコイドーシス、肺結核、悪液質、動脈硬化症、ク
    ロイツフェルト−ヤコブ病、ウイルス感染、アトピー性
    皮膚炎、エイズ脳症、髄膜炎、狭心症、心筋梗塞、うっ
    血性心不全、肝炎、腎不全、腎炎、悪性腫瘍、移植、透
    析低血圧又は汎発性血管内凝固症候群の予防・治療剤で
    ある請求項1又は2記載の剤。
  19. 【請求項19】慢性関節リウマチ又は変形性関節炎の予
    防・治療剤である請求項1又は2記載の剤。
  20. 【請求項20】N−エチル−[4−(4−メトキシフェ
    ニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−
    2−イル]アミン、N−プロピル−[4−(3,5−ジメ
    チルフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チア
    ゾール−2−イル]アミン、N−ブチル−[4−(3,5
    −ジメチルフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3
    −チアゾール−2−イル]アミン、N−ベンジル−[4−
    (3,5−ジメチルフェニル)−5−(4−ピリジル)
    −1,3−チアゾール−2−イル]アミン、N−プロピ
    ル−[4−(4−メトキシフェニル)−5−(4−ピリ
    ジル)−1,3−チアゾール−2−イル]アミン、N−
    イソプロピル−[4−(4−メトキシフェニル)−5−
    (4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]ア
    ミン、N−[4−(4−メトキシフェニル)−5−(4
    −ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]−N'
    −フェニルウレア、4−[[[4−(4−メトキシフェニ
    ル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2
    −イル]アミノ]カルボニル]安息香酸、メチル4−[2−
    [4−(メチルチオ)フェニル]−5−(4−ピリジル)
    −1,3−チアゾール−4−イル]フェニルエーテル、
    4−[4−(3,5−ジメチルフェニル)−5−(4−
    ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニル
    メチルスルフィド、4−[4−(4−メトキシフェニ
    ル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2
    −イル]フェニルメチルスルホキシド、4−[4−(3,
    5−ジメチルフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,
    3−チアゾール−2−イル]フェニルメチルスルホキシ
    ド、4−[4−(4−メトキシフェニル)−5−(4−
    ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニル
    メチルスルホン、4−[4−(3,5−ジメチルフェニ
    ル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2
    −イル]フェニルメチルスルホン、4−[4−(4−フル
    オロフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チア
    ゾール−2−イル]フェニルメチルスルフィド、4−[4
    −(4−クロロフェニル)−5−(4−ピリジル)−
    1,3−チアゾール−2−イル]フェニルメチルスルフ
    ィド、4−[4−(4−フルオロフェニル)−5−(4
    −ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニ
    ルメチルスルホキシド、4−[4−(4−クロロフェニ
    ル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2
    −イル]フェニルメチルスルホキシド、4−[4−(4−
    フルオロフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−
    チアゾール−2−イル]フェニルメチルスルホン、4−
    [4−(4−クロロフェニル)−5−(4−ピリジル)
    −1,3−チアゾール−2−イル]フェニルメチルスル
    ホン、N−[4−(3,5−ジメチルフェニル)−5−
    (4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]−
    N'−フェニルウレア、2−ヒドロキシ−N−[4−(4
    −メトキシフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3
    −チアゾール−2−イル]プロピオンアミド、4−[4−
    (3,4−ジメチルフェニル)−5−(4−ピリジル)
    −1,3−チアゾール−2−イル]フェニルメチルスル
    フィド、4−[4−(3,4−ジメチルフェニル)−5
    −(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]
    フェニルメチルスルホキシド、4−[4−(3,4−ジ
    メチルフェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チ
    アゾール−2−イル]フェニルメチルスルホン、2−ヒ
    ドロキシ−N−[4−(4−メトキシフェニル)−5−
    (4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]ア
    セトアミド、4−[[[4−(3,5−ジメチルフェニ
    ル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2
    −イル]アミノ]カルボニル]安息香酸、3−[[[4−
    (3,5−ジメチルフェニル)−5−(4−ピリジル)
    −1,3−チアゾール−2−イル]アミノ]カルボニル]
    安息香酸、4−(4−フルオロフェニル)−2−フェニ
    ル−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾール、メチ
    ル4−[4−(3−メチルフェニル)−5−(4−ピリ
    ジル)−1,3−チアゾール−2−イル]フェニルスル
    フィド、メチル4−[4−(3−メチルフェニル)−5
    −(4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]
    フェニルスルホキシド、メチル4−[4−(3−メチル
    フェニル)−5−(4−ピリジル)−1,3−チアゾー
    ル−2−イル]フェニルスルホン、又はその塩。
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