JP2002302488A - 置換1,3−チアゾール化合物、その製造法および用途 - Google Patents

置換1,3−チアゾール化合物、その製造法および用途

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JP2002302488A
JP2002302488A JP2001100546A JP2001100546A JP2002302488A JP 2002302488 A JP2002302488 A JP 2002302488A JP 2001100546 A JP2001100546 A JP 2001100546A JP 2001100546 A JP2001100546 A JP 2001100546A JP 2002302488 A JP2002302488 A JP 2002302488A
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憲一 成尾
Seiji Miwatari
誠司 見渡
Hiroyuki Kimura
宏之 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れたp38MAPキナーゼ阻害作用を有する
化合物の提供。 【解決手段】(1)5位が、芳香族基を含まない置換基
を有する4−ピリジル基で置換された1,3−チアゾー
ル化合物、(2)5位が、芳香族基を含まない置換基を
ピリジル基の窒素原子の隣りの位置に有するピリジル基
で置換された1,3−チアゾール化合物、またはその
塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れたp38 M
APキナーゼ阻害作用、TNF−α産生阻害作用、アデ
ノシン受容体拮抗作用および選択的ホスホジエステラー
ゼ IV型(PDE IV)阻害作用を有する化合物等
に関する。詳細には、p38 MAPキナーゼ阻害作
用、TNF−α産生阻害作用、ホスホジエステラーゼ
(PDE)阻害作用等に基づくサイトカイン媒介疾患予
防治療作用、アデノシン受容体拮抗作用に基づくアデノ
シン受容体関連疾患予防治療作用を有する置換1,3−
チアゾール系化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】TNF−α(腫瘍壊死因子−α)やIL
−1(インターロイキン−1)等のサイトカイン類は、
感染その他の細胞性ストレスに呼応して単球又はマクロ
ファージ等の種々の細胞によって産生される生物学的物
質である(Koj,A.,Biochim.Bioph
ys.Acta,1317,84−94(199
6))。これらのサイトカイン類は、適量存在するとき
には免疫反応において重要な役割を担っているものの、
過剰な産生は多くの炎症性疾患に関わっていると考えら
れている(Dinarello,C.A.,Curr.
Opin.Immunol.,3,941−948(1
991))。MAPキナーゼのホモローグとしてクロー
ニングされたp38 MAPキナーゼはこれらのサイト
カイン類の産生の制御と受容体にカップルしたシグナル
伝達系に関与しており、p38 MAPキナーゼの阻害
は炎症性疾患の治療薬となる可能性がある(Stei
n,B.,Anderson,D.,Annual R
eport in Medicinal Chemis
try,Bristol,J.A.(編集),Acad
emic Press,31巻,289−298頁,1
996年)。かかるp38 MAPキナーゼの阻害作用
を有するとして、イミダゾール誘導体が特表平7−50
317号公報(WO 93/14081)に、オキサゾ
ール誘導体が特表平9−505055号公報(WO 9
5/13067)にそれぞれ記載されている。
【0003】一方、チアゾール系化合物としては、以下
の化合物等が知られている。 1)鎮痛、解熱、抗炎症、抗潰瘍、トロンボキサンA2
(TXA2)合成酵素阻害、血小板凝集抑制作用を有す
る、式
【化8】 〔式中、R1はシクロアルキル基、環状アミノ基、置換
基として低級アルキル、フェニル、アセチルあるいは低
級アルコキシカルボニルアセチルを1又は2個有してい
てもよいアミノ基、置換基としてヒドロキシル、カルボ
キシルあるいは低級アルコキシカルボニルを有していて
もよいアルキル基又は置換基としてカルボキシル、2−
カルボキシエテニルあるいは2−カルボキシ−1−プロ
ペニルを有していてもよいフェニル基を、R2は置換基
として低級アルキルを有していてもよいピリジル基を、
3は置換基として低級アルコキシ、低級アルキル、ヒ
ドロキシル、ハロゲン又はメチレンジオキシを有してい
てもよいフェニル基を示す。〕で表される1,3−チア
ゾール誘導体又はその塩(特開昭60−58981号公
報)。 2)鎮痛、解熱、抗炎症、抗潰瘍、TXA2合成酵素阻
害、血小板凝集抑制作用を有する、式
【化9】 〔式中、R1は置換基を有していてもよいアルキル基、
アルケニル基、アリール基、アラルキル基、シクロアル
キル基、炭素を結合手とする異項環基又はアミノ基を、
2はアルキル基で置換されていてもよいピリジル基
を、R3は置換基を有していてもよいフェニル基を示
す。〕で表される1,3−チアゾール誘導体又はその塩
(特開昭61−10580号公報)。 3)鎮痛、解熱、抗炎症、抗潰瘍、TXA2合成酵素阻
害、血小板凝集抑制作用を有する、式
【化10】 〔式中、R1は置換基を有していてもよいアルキル基、
アルケニル基、アリール基、アラルキル基、シクロアル
キル基、炭素を結合手とする異項環基又はアミノ基を、
2はアルキル基で置換されていてもよいピリジル基
を、R3は置換基を有していてもよいアリール基を示
す。〕で表される1,3−チアゾール誘導体又はその塩
(USP 4,612,321)。 4)胃酸分泌阻害作用を有するとして、式
【化11】 〔式中、R1は置換されていてもよいフェニル、R2はC
1-6アルキル又は(CH2)nAr、nは0〜2、Arは置
換されていてもよいフェニル、R3は水素又はC1 -4アル
キル、R4は水素、C1-4アルキル等、R5は水素又はC
1-4アルキル、R6は水素、C1-4アルキル等を示す。〕
で表される化合物又はその塩(特表平7−503023
号公報、WO93/15071)。 5)抗炎症剤、抗アレルギー剤である式
【化12】 〔式中、R1はピリジル等、R2はフェニル等、R3及び
4は水素又はメチル、R 5はメチル等、R6は水素、メ
チル等を示す。〕で表される化合物又はその塩(DE−
A−3601411)。 6)抗炎症、解熱、鎮痛、抗アレルギー作用を有すると
して、式
【化13】 〔式中、R1はハロゲンで置換された低級アルキル、R2
はピリジル等、R3はフェニル等を示す。〕で表される
化合物又はその塩(特開平5−70446号公報)。 7)TNF−αの選択的産生阻害作用及び/又はIFN
−γの産生阻害作用を有するとして、式
【化14】 〔式中、Rは低級アルキル基;低級ハロアルキル基;低
級ヒドロキシアルキル基;低級アルコキシ低級アルキル
基;アラルキルオキシ低級アルキル基等であり、R1
低級アルキル基等で置換されていてもよいシクロアルキ
ル基であり、R2は置換基されていてもよいアリール基
等を示す。〕で表されるチアゾール化合物又はその医薬
上許容しうる塩(特開平11−49762号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】優れたp38 MAP
キナーゼ阻害作用、TNF−α産生阻害作用、アデノシ
ン受容体拮抗作用、PDE IV阻害作用を有する化合
物の開発が切望されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々検討
した結果、1,3−チアゾール骨格の5位が、芳香族基
を含まない置換基を有する4−ピリジル基で置換されて
いることに化学構造上の特異性を有する1,3−チアゾ
ール化合物(以下、化合物(Ia)と略記する場合があ
る)、1,3−チアゾール骨格の5位が、芳香族基を含
まない置換基をピリジル基の窒素原子の隣りの位置に有
するピリジル基で置換されていることに化学構造上の特
異性を有する1,3−チアゾール化合物(以下、化合物
(Ib)と略記する場合がある)、または1,3−チア
ゾール骨格の5位が、芳香族基を含まない置換基を4−
ピリジル基の窒素原子の隣りの位置に有する4−ピリジ
ル基で置換されていることに化学構造上の特異性を有す
る1,3−チアゾール化合物(以下、化合物(Ic)と
略記する場合がある)が、その特異的な化学構造に基づ
いて予想外にも優れたp38 MAPキナーゼ阻害作
用、TNF−α産生阻害作用、アデノシン受容体拮抗作
用、PDE IV阻害作用等を有し、かつ安定性等の医
薬品としての性質においても優れており、医薬として十
分満足できるものであることを初めて見出し、これらの
知見に基づいて、本発明を完成した。
【0006】即ち、本発明は、〔1〕5位が、芳香族基
を含まない置換基を有する4−ピリジル基で置換された
1,3−チアゾール化合物(Ia)(ただし、N-[4-(3,
5-ジメチルフェニル)-5-(2-ヒドロキシ-4-ピリジル)-1,
3-チアゾール-2-イル]アセトアミドおよび4-[2-(アセチ
ルアミノ)-4-(3,5-ジメチルフェニル)-1,3-チアゾール-
5-イル]-2-ピリジル アセタートを除く)またはその
塩、〔2〕式
【化15】 (Iaa)〔式中、R1は水素原子、置換基を有してい
てもよい炭化水素基、置換基を有していてもよい複素環
基、置換基を有していてもよいアミノ基又はアシル基、
2は芳香族基を含まない置換基を有する4−ピリジル
基、及びR3は置換基を有していてもよい芳香族基を示
す。〕で表される化合物又はその塩である第〔1〕項記
載の化合物、〔3〕5位が、芳香族基を含まない置換基
をピリジル基の窒素原子の隣りの位置に有するピリジル
基で置換された1,3−チアゾール化合物(Ib)(た
だし、N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(2-ヒドロキシ-
4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アセトアミドおよ
び4-[2-(アセチルアミノ)-4-(3,5-ジメチルフェニル)-
1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル アセタートを除
く)またはその塩、〔4〕式
【化16】 (Ibb)〔式中、R1aは水素原子、置換基を有してい
てもよい炭化水素基、置換基を有していてもよい複素環
基、置換基を有していてもよいアミノ基又はアシル基、
2aは芳香族基を含まない置換基をピリジル基の窒素原
子の隣りの位置に有するピリジル基、及びR3aは置換基
を有していてもよい芳香族基を示す。〕で表される化合
物又はその塩である第〔3〕項記載の化合物、〔5〕5
位が、芳香族基を含まない置換基を4−ピリジル基の窒
素原子の隣りの位置に有する4−ピリジル基で置換され
た1,3−チアゾール化合物(ただし、N-[4-(3,5-ジメ
チルフェニル)-5-(2-ヒドロキシ-4-ピリジル)-1,3-チア
ゾール-2-イル]アセトアミドおよび4-[2-(アセチルアミ
ノ)-4-(3,5-ジメチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イ
ル]-2-ピリジル アセタートを除く)またはその塩、
〔6〕芳香族基を含まない置換基が、ハロゲン原子、C
1-3アルキレンジオキシ、ニトロ、シアノ、ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲン化されてい
てもよいC2-6アルケニル、カルボキシC2-6アルケニ
ル、ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニル、ハ
ロゲン化されていてもよいC3-8シクロアルキル、C3-8
シクロアルキル−C1-6アルキル、ハロゲン化されてい
てもよいC1-8アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニ
ル−C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、メルカプト、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、アミノ、
モノ−C1 -6アルキルアミノ、ジ−C1-6アルキルアミ
ノ、C3-8シクロアルキルアミノ、C 3-8シクロアルキル
−C1-6アルキルアミノ、N−C3-8シクロアルキル−N
−C1 -6アルキルアミノ、ホルミル、カルボキシ、カル
ボキシ−C2-6アルケニル、カルボキシ−C1-6アルキ
ル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カル
ボニル、C1-6アルキルで置換されていてもよいC3-8
クロアルキル−カルボニル、C1-6アルコキシ−カルボ
ニル、カルバモイル、チオカルバモイル、モノ−C1 -6
アルキル−カルバモイル、ジ−C1-6アルキル−カルバ
モイル、C1-6アルキルスルホニル、C1-6アルキルスル
フィニル、ホルミルアミノ、C1-6アルキル−カルボニ
ルアミノ、C1-6アルキルで置換されていてもよいC3-8
シクロアルキル−カルボニルアミノ、C1-6アルコキシ
−カルボニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルアミ
ノ、C1-6アルキル−カルボニルオキシ、C1-6アルコキ
シ−カルボニルオキシ、モノ−C1-6アルキル−カルバ
モイルオキシ、ジ−C1-6アルキル−カルバモイルオキ
シ、炭素原子以外に、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子
から選ばれる1又は2種、1ないし4個のヘテロ原子を
含む5ないし7員の脂肪族複素環基(この脂肪族複素環
基はC1-6アルキル、C1-6アルキル−カルボニルまたは
オキソを有していてもよい)、スルホ、スルファモイ
ル、スルフィナモイル、スルフェナモイルまたはこれら
の置換基が2〜3個結合した基(例えば、ハロゲン原
子、シアノ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アル
キルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキル
スルホニル、C3-8シクロアルキル、炭素原子以外に窒
素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種
のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員脂肪族複
素環基、C1-6アルキル−カルボニル、炭素原子以外に
窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2
種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員脂肪族
複素環−カルボニル、C3-8シクロアルコキシ、炭素原
子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
1又は2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7
員脂肪族複素環−オキシ、C1- 6アルキルアミノ、C1-6
アルコキシ−カルボニル、C3-8シクロアルコキシ−カ
ルボニル、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素
原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4
個含む5ないし7員脂肪族複素環−オキシカルボニルな
どから成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよ
い、(i)C1-6アルキル、(ii)アミノ、(iii)C1-6
アルキルアミノ、(iv)C3-8シクロアルキルアミノ、
(v)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子
から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4個含
む5ないし7員脂肪族複素環−アミノ、(vi)C1-6
ルキル−カルボニルアミノ、(vii)C3-8シクロアルキ
ル−カルボニルアミノ、(viii)炭素原子以外に窒素原
子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘ
テロ原子を1ないし4個含む5ないし7員脂肪族複素環
−カルボニルアミノなど)である第〔1〕項〜第〔5〕
項記載の化合物、〔7〕(1)置換基を有していてもよ
い炭化水素基が、置換基A群(オキソ、ハロゲン原子、
1-3アルキレンジオキシ、ニトロ、シアノ、ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲン化されて
いてもよいC2-6アルケニル、カルボキシC2-6アルケニ
ル、ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニル、ハ
ロゲン化されていてもよいC3-8シクロアルキル、C3-8
シクロアルキル−C1-6アルキル、C6-14アリール、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-8アルコキシ、C1-6アル
コキシ−カルボニル−C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、
6-14アリールオキシ、C7-16アラルキルオキシ、メル
カプト、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
オ、C6-14アリールチオ、C7-16アラルキルチオ、アミ
ノ、モノ−C1-6アルキルアミノ、モノ−C6-14アリー
ルアミノ、ジ−C1-6アルキルアミノ、C3 -8シクロアル
キルアミノ、ジ−C6-14アリールアミノ、C3-8シクロ
アルキル−C1-6アルキルアミノ、N−C3-8シクロアル
キル−N−C1-6アルキルアミノ、ホルミル、カルボキ
シ、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カル
ボニル、C1-6アルキルで置換されていてもよいC3-8
クロアルキル−カルボニル、C1-6アルコキシ−カルボ
ニル、C6-14アリール−カルボニル、C7-16アラルキル
−カルボニル、C6-14アリールオキシ−カルボニル、C
7-16アラルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外に窒
素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種
のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員複素環カ
ルボニル、カルバモイル、チオカルバモイル、モノ−C
1-6アルキル−カルバモイル、ジ−C1-6アルキル−カル
バモイル、モノ−C6-14アリール−カルバモイル、ジ−
6-14アリール−カルバモイル、炭素原子以外に窒素原
子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘ
テロ原子を1ないし4個含む5ないし7員複素環カルバ
モイル、C1-6アルキルスルホニル、C6-14アリールス
ルホニル、C1-6アルキルスルフィニル、C6-14アリー
ルスルフィニル、ホルミルアミノ、C1-6アルキル−カ
ルボニルアミノ、C1-6アルキルで置換されていてもよ
いC3-8シクロアルキル−カルボニルアミノ、C6-14
リール−カルボニルアミノ、C1-6アルコキシ−カルボ
ニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、C6-14
アリールスルホニルアミノ、C1-6アルキル−カルボニ
ルオキシ、C6-14アリール−カルボニルオキシ、C1-6
アルコキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1-6アルキル
−カルバモイルオキシ、ジ−C1-6アルキル−カルバモ
イルオキシ、モノ−C6-14アリール−カルバモイルオキ
シ、ジ−C6-14アリール−カルバモイルオキシ、ニコチ
ノイルオキシ、イソニコチノイルオキシ、炭素原子以外
に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は
2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員複
素環基(この複素環基は、C1-6アルキル、C6-14アリ
ール、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カ
ルボニル、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素
原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4
個含む5ないし10員芳香族複素環基およびオキソから
成る群から選ばれる置換基を有していてもよい)、スル
ホ、スルファモイル、スルフィナモイル、スルフェナモ
イルおよびこれらの置換基が2〜3個結合した基(例え
ば、ハロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、C1-6アルコ
キシ、C6-14アリールオキシ、C1-6アルキルチオ、C
6-14アリールチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C
6-14アリールスルフィニル、C1-6アルキルスルホニ
ル、C6-14アリールスルホニル、C3-8シクロアルキ
ル、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子か
ら選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4個含む
5ないし7員複素環基、C6-14アリール、C1-6アルキ
ル−カルボニル、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及
び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1な
いし4個含む5ないし7員複素環−カルボニル、C 6-14
アリール−カルボニル、C3-8シクロアルコキシ、炭素
原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれ
る1又は2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし
7員複素環−オキシ、C1-6アルキルアミノ、C6-14
リールアミノ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C3-8
クロアルコキシ−カルボニル、炭素原子以外に窒素原
子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘ
テロ原子を1ないし4個含む5ないし7員複素環−オキ
シカルボニル、C6-14アリール−オキシカルボニルなど
から成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよ
い、(i)C1-6アルキル、(ii)C6-14アリール、(ii
i)アミノ、(iv)C1-6アルキルアミノ、(v)C3-8
クロアルキルアミノ、(vi)C6-14アリールアミノ、
(vii)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原
子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4個
含む5ないし7員複素環−アミノ、(viii)C1- 6アル
キル−カルボニルアミノ、(ix)C3-8シクロアルキル
−カルボニルアミノ、(x)C6-14アリール−カルボニ
ルアミノ、(xi)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及
び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1な
いし4個含む5ないし7員複素環−カルボニルアミノな
ど)から成る群)から選ばれる置換基を有していてもよ
い、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アル
キニル基、C3-8シクロアルキル基、C6-14アリール基
またはC7-16アラルキル基を、(2)置換基を有してい
てもよい複素環基が、置換基A群から選ばれる置換基を
有していてもよい、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子
及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1
ないし4個含む5ないし14員の複素環基を、(3)ア
シル基が、式:−(C=O)−R5a、−(C=O)−O
5a、−(C=O)−NR5a6a、−(C=S)−NHR5a
、−(C=O)−N(OR5a)R6a、−(C=S)−NH
OR5a 又は −SO2−R7a(式中、R5aが水素原
子、置換基A群から選ばれる置換基を有していてもよ
い、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アル
キニル基、C3-8シクロアルキル基、C6-14アリール基
若しくはC7- 16アラルキル基又は置換基A群から選ば
れる置換基を有していてもよい、炭素原子以外に窒素原
子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘ
テロ原子を1ないし4個含む5ないし14員の複素環基
を、R6aは水素原子又はC1-6アルキル基を、R7a
置換基A群から選ばれる置換基を有していてもよい、C
1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル
基、C3-8シクロアルキル基、C6-14アリール基若しく
はC7-16アラルキル基又は置換基A群から選ばれる置
換基を有していてもよい、炭素原子以外に窒素原子、硫
黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原
子を1ないし4個含む5ないし14員の複素環基を示
す)で表されるアシル基を、(4)置換基を有していて
もよいアミノ基が、 (i)置換基A群から選ばれる置換基を有していても
よいC1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アル
キニル基、C3-8シクロアルキル基、C6-14アリール基
若しくはC7-16アラルキル基、 置換基A群から選ばれる置換基を有していてもよい、
炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選
ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5な
いし14員の複素環基、 式:−(C=O)−R5a、−(C=O)−OR5a、−(C
=O)−NR5a6a、−(C=S)−NHR5a 、−(C=
O)−N(OR5a)R6a、−(C=S)−NHOR5a又は
−SO2−R7a(式中、各記号は前記と同意義を示す)
で表されるアシル基および置換基A群から選ばれる置
換基を有していてもよいC1-6アルキリデン基から成る
群から選ばれる置換基を1または2個有していてもよい
アミノ基、または(ii)C1-6アルキル、C6-14アリー
ル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カル
ボニル、C1-6アルコキシ−カルボニル、炭素原子以外
に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は
2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳
香族複素環基およびオキソから成る群から選ばれる置換
基を有していてもよい、1個の窒素原子と炭素原子以外
に、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又
は2種、1ないし4個のヘテロ原子を含んでいてもよい
5ないし7員非芳香族環状アミノ基を、(5)芳香族基
を含まない置換基が、ハロゲン原子、C1-3アルキレン
ジオキシ、ニトロ、シアノ、ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC2-6
ルケニル、カルボキシC2-6アルケニル、ハロゲン化さ
れていてもよいC2-6アルキニル、ハロゲン化されてい
てもよいC3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル−
1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-8アル
コキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルコキ
シ、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキルチオ、アミノ、モノ−C1 -6アルキル
アミノ、ジ−C1-6アルキルアミノ、C3-8シクロアルキ
ルアミノ、C 3-8シクロアルキル−C1-6アルキルアミ
ノ、N−C3-8シクロアルキル−N−C1 -6アルキルアミ
ノ、ホルミル、カルボキシ、カルボキシ−C2-6アルケ
ニル、カルボキシ−C1-6アルキル、ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルキル−カルボニル、C1-6アルキル
で置換されていてもよいC3-8シクロアルキル−カルボ
ニル、C1-6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、
チオカルバモイル、モノ−C1 -6アルキル−カルバモイ
ル、ジ−C1-6アルキル−カルバモイル、C1-6アルキル
スルホニル、C1-6アルキルスルフィニル、ホルミルア
ミノ、C1-6アルキル−カルボニルアミノ、C1-6アルキ
ルで置換されていてもよいC3-8シクロアルキル−カル
ボニルアミノ、C1-6アルコキシ−カルボニルアミノ、
1-6アルキルスルホニルアミノ、C1-6アルキル−カル
ボニルオキシ、C1-6アルコキシ−カルボニルオキシ、
モノ−C1-6アルキル−カルバモイルオキシ、ジ−C1-6
アルキル−カルバモイルオキシ、炭素原子以外に、窒素
原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種、
1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし7員の脂肪族
複素環基(この脂肪族複素環基はC1-6アルキル、C1-6
アルキル−カルボニルまたはオキソを有していてもよ
い)、スルホ、スルファモイル、スルフィナモイル、ス
ルフェナモイルまたはこれらの置換基が2〜3個結合し
た基(例えば、ハロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、C
1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルス
ルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、C3-8シクロア
ルキル、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原
子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4個
含む5ないし7員脂肪族複素環基、C1-6アルキル−カ
ルボニル、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素
原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4
個含む5ないし7員脂肪族複素環−カルボニル、C3-8
シクロアルコキシ、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子
及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1
ないし4個含む5ないし7員脂肪族複素環−オキシ、C
1- 6アルキルアミノ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C
3-8シクロアルコキシ−カルボニル、炭素原子以外に窒
素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種
のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員脂肪族複
素環−オキシカルボニルなどから成る群から選ばれる置
換基で置換されていてもよい、(i)C1-6アルキル、
(ii)アミノ、(iii)C1-6アルキルアミノ、(iv)C
3-8シクロアルキルアミノ、(v)炭素原子以外に窒素原
子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘ
テロ原子を1ないし4個含む5ないし7員脂肪族複素環
−アミノ、(vi)C1-6アルキル−カルボニルアミノ、
(vii)C3-8シクロアルキル−カルボニルアミノ、(vi
ii)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子か
ら選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4個含む
5ないし7員脂肪族複素環−カルボニルアミノなど)
を、(6)置換基を有していてもよい芳香族基が、置
換基A群から選ばれる置換基を有していてもよいC6-14
単環式又は縮合多環式の芳香族炭化水素基又は置換基
A群から選ばれる置換基を有していてもよい、炭素原子
以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1
又は2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし14
員の芳香族複素環基を示す第〔2〕項または第〔4〕項
記載の化合物、〔8〕R1が(i)水素原子、(ii)ハ
ロゲン原子、C1-6アルコキシ−カルボニル、カルボキ
シ、シアノ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフ
ィニル、C 1-6アルキルスルホニル、ヒドロキシ、C1-6
アルコキシおよびC1-6アルキル−カルボニルから成る
群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-6
ルキル基、(iii)ハロゲン原子および式−S(O)n
1bb(R1bbはC1-6アルキル基を、nは0ないし2を
示す)で表わされる基からなる群から選ばれる置換基を
有していてもよいC6-14アリール基、(iv)C7-15アラ
ルキル基、(v)C1 -6アルキル基、C1-6アルキル
−カルボニル、ハロゲン原子,C1-6アルキル基また
はC1-6アルコキシで置換されていてもよい、炭素原子
以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群か
ら選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし7
員複素環−カルボニル、C6-14アリール−カルバモイ
ル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カ
ルバモイル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
コキシ−カルボニル、C1-6アルコキシ−カルバモイ
ル、C6-14アリールオキシ−カルバモイルから選ばれ
る1または2個の置換基を有していてもよいアミノ基、
(vi)オキソ、C1-6アルキル、C6-14アリールまたは
1-6アルコキシ−カルボニルで置換されていてもよ
い、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子か
ら選ばれる1又は2種、1ないし4個のヘテロ原子を含
む5ないし10員複素環基、(vii)式−(C=O)−R
5b(R5bは水素原子、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル基またはハロゲン化されていてもよいC
6-14アリール基を示す)で表されるアシル基または(vi
ii)式−(C=O)−OR5c(R5cは水素原子またはC
1-6アルキル基を示す)で表されるアシル基である第
〔2〕項または第〔4〕項記載の化合物、
〔9〕芳香族
基を含まない置換基が(1)C1-6アルキル基(このC
1-6アルキルはハロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、C
3-8シクロアルキルまたは炭素原子以外に窒素原子、酸
素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ない
し4個含む5ないし7員の脂肪族複素環基で置換されて
いてもよい)、(2)ハロゲン原子、(3)次の〜
からなる群から選ばれる置換基を有していてもよいアミ
ノ基: C1-6アルキル(このC1-6アルキルはハロゲン原子、
シアノ、ヒドロキシ、C 3-8シクロアルキルまたは炭素
原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ば
れるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員の脂肪
族複素環基で置換されていてもよい)、 C3-8シクロアルキル、 C1-6アルキル−カルボニル(このC1-6アルキル−カ
ルボニルはハロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、C3-8
シクロアルキルまたは炭素原子以外に窒素原子、酸素原
子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4
個含む5ないし7員の脂肪族複素環基で置換されていて
もよい)、 C1-6アルコキシ−カルボニル、 C1-6アルキルで置換されていてもよいC3-8シクロア
ルキル−カルボニル、 炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員
の脂肪族複素環基(この脂肪族複素環基はC1-6アルキ
ルまたはC1-6アルキル−カルボニルで置換されていて
もよい)、 炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員
の脂肪族複素環−カルボニル基(この脂肪族複素環―カ
ルボニル基はC1-6アルキルまたはC1-6アルキル−カル
ボニルで置換されていてもよい)、 (4)炭素原子および1個の窒素原子以外にさらに窒素
原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子
を1ないし4個含んでいてもよい5ないし7員の飽和環
状アミノ基(この飽和環状アミノ基はC1-6アルキルま
たはC1-6アルキル−カルボニルで置換されていてもよ
い)、(5)ヒドロキシ基、または(6)C1-6アルキ
ル−カルボニルオキシ基である第〔2〕項または第
〔4〕項記載の化合物、〔10〕R3がハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロゲ
ン原子、カルボキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、
シアノ、C1-6アルキルチオおよびC1-6アルキルスルホ
ニルからなる群から選ばれる置換基を有していてもよ
い、C6-14アリール基または炭素原子以外に窒素原
子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種、好
ましくは、1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし1
4員の芳香族複素環基である第〔2〕項または第〔4〕
項記載の化合物、〔11〕式
【化17】 (Ibbb)〔式中、R1bは(i)水素原子、(ii)ハ
ロゲン原子、C1-6アルコキシ−カルボニル、カルボキ
シ、シアノ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフ
ィニル、C1-6アルキルスルホニル、ヒドロキシ、C1-6
アルコキシおよびC1-6アルキル−カルボニルから成る
群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-6
ルキル基、(iii)ハロゲン原子および式−S(O)n
1bb(R1bbはC1-6アルキル基を、nは0ないし2を
示す)で表わされる基からなる群から選ばれる置換基を
有していてもよいC6-14アリール基、(iv)C7-15アラ
ルキル基、(v)C1-6アルキル基、C1-6アルキル
−カルボニル、C1-6アルコキシ−カルボニル、ハ
ロゲン原子,C1-6アルキル基またはC1-6アルコキシで
置換されていてもよい、炭素原子以外に窒素原子、酸素
原子および硫黄原子からなる群から選ばれる1ないし4
個のヘテロ原子を含む5ないし7員複素環−カルボニ
ル、C6-14アリール−カルバモイル、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルキル−カルバモイル、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ−カルボニ
ル、C1-6アルコキシ−カルバモイル、C6-14アリ
ールオキシ−カルバモイルから選ばれる1または2個の
置換基を有していてもよいアミノ基、(vi)オキソ、C
1-6アルキル、C6-14アリール、C1-6アルキル−カルボ
ニル、C1-6アルコキシ−カルボニルで置換されていて
もよい、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原
子から選ばれる1又は2種、1ないし4個のヘテロ原子
を含む5ないし10員複素環基、(vii)式−(C=O)
−R5b(R5bは水素原子、ハロゲン化されていてもよい
1-6アルキル基またはハロゲン化されていてもよいC
6-14アリール基を示す)で表されるアシル基または(vi
ii)式−(C=O)−OR5c(R 5cは水素原子またはC
1-6アルキル基を示す)で表されるアシル基、R2b
(1)C1-6アルキル基(このC1-6アルキルはハロゲン
原子、シアノ、ヒドロキシ、C3-8シクロアルキルまた
は炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員
の脂肪族複素環基で置換されていてもよい)、(2)ハ
ロゲン原子、(3)次の〜からなる群から選ばれる
置換基を有していてもよいアミノ基: C1-6アルキル(このC1-6アルキルはハロゲン原子、
シアノ、ヒドロキシ、C 3-8シクロアルキルまたは炭素
原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ば
れるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員の脂肪
族複素環基で置換されていてもよい)、 C3-8シクロアルキル、 C1-6アルキル−カルボニル(このC1-6アルキル−カ
ルボニルはハロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、C3-8
シクロアルキルまたは炭素原子以外に窒素原子、酸素原
子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4
個含む5ないし7員の脂肪族複素環基で置換されていて
もよい)、 C1-6アルコキシ−カルボニル、 C1-6アルキルで置換されていてもよいC3-8シクロア
ルキル−カルボニル、 炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員
の脂肪族複素環基(この脂肪族複素環基はC1-6アルキ
ルまたはC1-6アルキル−カルボニルで置換されていて
もよい)、 炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員
の脂肪族複素環−カルボニル基(この脂肪族複素環−カ
ルボニル基はC1-6アルキルまたはC1-6アルキル−カル
ボニルで置換されていてもよい)、 (4)炭素原子および1個の窒素原子以外にさらに窒素
原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子
を1ないし4個含んでいてもよい5ないし7員の飽和環
状アミノ基(この飽和環状アミノ基はC1-6アルキルま
たはC1-6アルキル−カルボニルで置換されていてもよ
い)、(5)ヒドロキシ基、および(6)C1-6アルキ
ル−カルボニルオキシ基からなる群(特に、(1)〜
(4)からなる群)から選ばれる置換基をピリジル基の
窒素原子の隣りの位置に有するピリジル基(好ましくは
4−ピリジル基であり、このピリジル基はN−オキシド
化されていてもよい)、及びR3bはハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロゲン原
子、カルボキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、シア
ノ、C1-6アルキルチオおよびC1-6アルキルスルホニル
からなる群から選ばれる置換基を有していてもよい、
6-14アリール基または炭素原子以外に窒素原子、硫
黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種、好ましく
は、1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし14員の
芳香族複素環基を示す。〕で表される化合物又はその塩
である第〔3〕項記載の化合物、〔12〕ピリジル基が
4−ピリジル基である第〔11〕項記載の化合物、〔1
3〕R1bがハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、
1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニルおよび
1-6アルキルスルホニルから成る群から選ばれる置換
基を有していてもよいC1-6アルキル基、R2bがC1-6
ルキル−カルボニル−アミノ基またはC3-8シクロアル
キルアミノ基を4−ピリジル基の窒素原子の隣りの位置
に有する4−ピリジル基、R3bがC1-6アルキルおよび
ハロゲン原子からなる群から選ばれる置換基を有してい
てもよいC6-14アリール基である第〔11〕項記載の化
合物、〔14〕R1bがハロゲン、ヒドロキシ、C1-6
ルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィ
ニルおよびC1-6アルキルスルホニルから成る群から選
ばれる置換基を有していてもよいC1-3アルキル基、R
2bがC1-3アルキル−カルボニル−アミノ基またはC3-8
シクロアルキルアミノ基を4−ピリジル基の窒素原子の
隣りの位置に有する4−ピリジル基、R3bがメチルまた
は塩素原子を有していてもよいフェニル基である第〔1
1〕項記載の化合物、〔15〕5−[2−(tert−
ブトキシカルボニルアミノ)−4−ピリジル]−2−エ
チル−4−(3−メチルフェニル)−1,3−チアゾー
ル(実施例3)、[4−(3−メチルフェニル)−5−
(2−メチル−4−ピリジル)−1,3−チアゾール−
2−イル]アミン(実施例7−4)、2−エチル−5−
(2−フルオロ−4−ピリジル)−4−(3−メチルフ
ェニル)−1,3−チアゾール(実施例11)、5−
(2−フルオロ−4−ピリジル)−4−(3−メチルフ
ェニル)−2−[4−(メチルチオ)フェニル]−1,
3−チアゾール(実施例15)、4−(3−メチルフェ
ニル)−5−(2−メチル−4−ピリジル)−2−[4
−(メチルチオ)フェニル]−1,3−チアゾール(実
施例16−1)、4−[2−エチル−4−(3−メチル
フェニル)−1,3−チアゾール−5−イル]−2−ピ
リジルアミン(実施例22)、N−[4−[2−エチル
−4−(3−メチルフェニル)−1,3−チアゾール−
5−イル]−2−ピリジル]アセトアミド(実施例29
−2)、N−[4−[2−エチル−4−(3−メチルフ
ェニル)−1,3−チアゾール−5−イル]−2−ピリ
ジル]プロピオンアミド(実施例29−4)、N−[4
−[4−(3−クロロフェニル)−2−メチル−1,3
−チアゾール−5−イル]−2−ピリジル]アセトアミ
ド(実施例30−1)、N−[4−[4−(3−クロロ
フェニル)−2−エチル−1,3−チアゾール−5−イ
ル]−2−ピリジル]アセトアミド(実施例30−
2)、N−[4−[4−(3−クロロフェニル)−2−
プロピル−1,3−チアゾール−5−イル]−2−ピリ
ジル]アセトアミド(実施例30−3)、N−[4−
[4−(3−クロロフェニル)−2−メチル−1,3−
チアゾール−5−イル]−2−ピリジル]プロピオンア
ミド(実施例30−7)、N−[4−[4−(3−クロ
ロフェニル)−2−エチル−1,3−チアゾール−5−
イル]−2−ピリジル]プロピオンアミド(実施例30
−8)、N−[4−[4−(3−クロロフェニル)−2
−プロピル−1,3−チアゾール−5−イル]−2−ピ
リジル]プロピオンアミド(実施例30−9)、N−シ
クロヘキシル−4−[2−エチル−4−(3−メチルフ
ェニル)−1,3−チアゾール−5−イル]−2−ピリ
ジルアミン(実施例36−4)、N−シクロヘキシル−
4−[4−(3−メチルフェニル)−2−(4−メチル
スルホニルフェニル)−1,3−チアゾール−5−イ
ル]−2−ピリジルアミン(実施例36−5)、N−シ
クロペンチル−4−[2−エチル−4−(3−メチルフ
ェニル)−1,3−チアゾール−5−イル]−2−ピリ
ジルアミン(実施例36−6)、N−シクロペンチル−
4−[4−(3−メチルフェニル)−2−(4−メチル
スルホニルフェニル)−1,3−チアゾール−5−イ
ル]−2−ピリジルアミン(実施例36−7)、4−
[4−(3−クロロフェニル)−2−エチル−1,3−
チアゾール−5−イル]−N−シクロヘキシル−2−ピ
リジルアミン(実施例36−10)、4−[4−(3−
クロロフェニル)−2−エチル−1,3−チアゾール−
5−イル]−N−シクロペンチル−2−ピリジルアミン
(実施例36−11)、N−[4−(3−メチルフェニ
ル)−5−(2−メチル−4−ピリジル)−1,3−チ
アゾール−2−イル]アセトアミド(実施例39)、N
−[4−(3,5−ジメチルフェニル)−5−(2−メ
チル−4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イ
ル]ニコチンアミド(実施例42−1)、6−クロロ−
N−[4−(3,5−ジメチルフェニル)−5−(2−
メチル−4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イ
ル]ニコチンアミド(実施例44−3)、N−[4−
(3,5−ジメチルフェニル)−5−(2−メチル−4
−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]−6−
メチルニコチンアミド(実施例46−3)、N−[4−
(3,5−ジメチルフェニル)−5−(2−メチル−4
−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]−6−
メトキシニコチンアミド(実施例48−3)、4−(3
−メチルフェニル)−5−(2−メチル−4−ピリジ
ル)−2−(4−メチルスルフィニルフェニル)−1,
3−チアゾール(実施例54)、4−(3−メチルフェ
ニル)−5−(2−メチル−4−ピリジル)−2−(4
−メチルスルホニルフェニル)−1,3−チアゾール
(実施例57)、5−(2−フルオロ−4−ピリジル)
−4−(3−メチルフェニル)−2−(4−メチルスル
ホニルフェニル)−1,3−チアゾール(実施例58−
4)、N−[4−[4−(3−クロロフェニル)−2−
(4−メチルスルホニルフェニル)−1,3−チアゾー
ル−5−イル]−2−ピリジル]アセトアミド(実施例
58−6)、N−[4−[4−(3−クロロフェニル)
−2−(4−メチルスルホニルフェニル)−1,3−チ
アゾール−5−イル]−2−ピリジル]プロピオンアミ
ド(実施例58−7)、N−[4−[4−(3−クロロ
フェニル)−2−(4−メチルスルホニルフェニル)−
1,3−チアゾール−5−イル]−2−ピリジル]ピバ
ルアミド(実施例58−8)、又はその塩である請求項
5記載の化合物、〔16〕第〔1〕項〜第〔5〕項のい
ずれかに記載の化合物のプロドラック、〔17〕(1)
【化18】 〔式中、Halはハロゲン原子を、R2およびR3はそれ
ぞれ第〔2〕項記載と同意義を示す。〕で表される化合
物またはその塩と式
【化19】 〔式中、R1は第〔2〕項記載と同意義を示す。〕で表
される化合物またはその塩とを反応させるか、(2)式
【化20】 〔式中、Halはハロゲン原子を、R2aおよびR3aはそ
れぞれ第〔4〕項記載と同意義を示す。〕で表される化
合物またはその塩と式
【化21】 〔式中、R1aは第〔4〕項記載と同意義を示す。〕で表
される化合物またはその塩とを反応させることを特徴と
する第〔2〕項または第〔4〕項記載の化合物の製造
法、〔18〕第〔1〕項〜第〔5〕項のいずれかに記載
の化合物またはそのプロドラックを含有してなる医薬、
〔19〕p38 MAPキナーゼ阻害剤である第〔1
8〕項記載の剤、〔20〕TNF−α産生阻害剤である
第〔18〕項記載の剤、〔21〕サイトカイン媒介疾患
予防治療剤である第〔18〕項記載の剤、〔22〕アデ
ノシン受容体拮抗剤である第〔18〕項記載の剤、〔2
3〕アデノシン受容体関連疾患の予防・治療剤である第
〔18〕項記載の剤、〔24〕喘息又はアレルギー疾患
の予防・治療剤である第〔18〕項記載の剤、〔25〕
炎症、アジソン病、自己免疫性溶血性貧血、クローン
病、乾せん、リウマチ、脊髄損傷、多発性硬化症、アル
ツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、
糖尿病、関節炎、毒血症、潰瘍性大腸炎、慢性肺炎、珪
肺、肺サルコイドーシス、肺結核、悪液質、動脈硬化
症、クロイツフェルト−ヤコブ病、ウイルス感染、アト
ピー性皮膚炎、全身性エリスマトーデス、エイズ脳症、
髄膜炎、狭心症、心筋梗塞、うっ血性心不全、肝炎、移
植、透析低血圧または汎発性血管内凝固症候群の予防・
治療剤である第〔18〕項記載の剤、〔26〕慢性関節
リウマチ又は変形性関節症の予防・治療剤である第〔1
8〕項記載の剤、〔27〕脳浮腫、脳血管障害、頭部外
傷、脳梗塞又は脳卒中の予防・治療剤である第〔18〕
項記載の剤、〔28〕哺乳動物に対して、第〔1〕項〜
第〔5〕項のいずれかに記載の化合物またはそのプロド
ラックを有効量投与することを特徴とするp38 MA
Pキナーゼ阻害方法、〔29〕哺乳動物に対して、第
〔1〕項〜第〔5〕項のいずれかに記載の化合物または
そのプロドラックを有効量投与することを特徴とするT
NF−α産生阻害方法、〔30〕哺乳動物に対して、第
〔1〕項〜第〔5〕項のいずれかに記載の化合物または
そのプロドラックを有効量投与することを特徴とするア
デノシン受容体拮抗方法、〔31〕哺乳動物に対して、
第〔1〕項〜第〔5〕項のいずれかに記載の化合物また
はそのプロドラックを有効量投与することを特徴とする
喘息またはアレルギー疾患の予防・治療方法、〔32〕
哺乳動物に対して、第〔1〕項〜第〔5〕項のいずれか
に記載の化合物またはそのプロドラックを有効量投与す
ることを特徴とする炎症、アジソン病、自己免疫性溶血
性貧血、クローン病、乾せん、リウマチ、脊髄損傷、多
発性硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎
縮性側索硬化症、糖尿病、関節炎、毒血症、潰瘍性大腸
炎、慢性肺炎、珪肺、肺サルコイドーシス、肺結核、悪
液質、動脈硬化症、クロイツフェルト−ヤコブ病、ウイ
ルス感染、アトピー性皮膚炎、全身性エリスマトーデ
ス、エイズ脳症、髄膜炎、狭心症、心筋梗塞、うっ血性
心不全、肝炎、移植、透析低血圧または汎発性血管内凝
固症候群の予防・治療方法、〔33〕哺乳動物に対し
て、第〔1〕項〜第〔5〕項のいずれかに記載の化合物
またはそのプロドラックを有効量投与することを特徴と
する慢性関節リウマチ又は変形性関節症の予防・治療方
法、〔34〕哺乳動物に対して、第〔1〕項〜第〔5〕
項のいずれかに記載の化合物またはそのプロドラックを
有効量投与することを特徴とする脳浮腫、脳血管障害、
頭部外傷、脳梗塞又は脳卒中の予防・治療方法、〔3
5〕p38 MAPキナーゼ阻害剤を製造するための第
〔1〕項〜第〔5〕項のいずれかに記載の化合物または
そのプロドラックの使用、〔36〕TNF−α産生阻害
剤を製造するための第〔1〕項〜第〔5〕項のいずれか
に記載の化合物またはそのプロドラックの使用、〔3
7〕アデノシン受容体拮抗剤を製造するための第〔1〕
項〜第〔5〕項のいずれかに記載の化合物またはそのプ
ロドラックの使用、〔38〕喘息またはアレルギー疾患
の予防・治療剤を製造するための第〔1〕項〜第〔5〕
項のいずれかに記載の化合物またはそのプロドラックの
使用、〔39〕炎症、アジソン病、自己免疫性溶血性貧
血、クローン病、乾せん、リウマチ、脊髄損傷、多発性
硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性
側索硬化症、糖尿病、関節炎、毒血症、潰瘍性大腸炎、
慢性肺炎、珪肺、肺サルコイドーシス、肺結核、悪液
質、動脈硬化症、クロイツフェルト−ヤコブ病、ウイル
ス感染、アトピー性皮膚炎、全身性エリスマトーデス、
エイズ脳症、髄膜炎、狭心症、心筋梗塞、うっ血性心不
全、肝炎、移植、透析低血圧または汎発性血管内凝固症
候群の予防・治療剤を製造するための第〔1〕項〜第
〔5〕項のいずれかに記載の化合物またはそのプロドラ
ックの使用、〔40〕慢性関節リウマチ又は変形性関節
症の予防・治療剤を製造するための第〔1〕項〜第
〔5〕項のいずれかに記載の化合物またはそのプロドラ
ックの使用、および〔41〕脳浮腫、脳血管障害、頭部
外傷、脳梗塞又は脳卒中の予防・治療剤を製造するため
の第〔1〕項〜第〔5〕項のいずれかに記載の化合物ま
たはそのプロドラックの使用等に関する。
【0007】本明細書中、「アシル基」としては、例え
ば式:−(C=O)−R5、−(C=O)−OR5、−(C=
O)−NR56、−(C=S)−NHR5 、−(C=O)−
N(OR5)R6、−(C=S)−NHOR5 又は −SO2
−R7(式中、R5は水素原子、置換基を有していてもよ
い炭化水素基又は置換基を有していてもよい複素環基、
6は水素原子又はC1-6アルキル基、R7は置換基を有
していてもよい炭化水素基又は置換基を有していてもよ
い複素環基を示す。)で表されるアシル基等が挙げられ
る。前記式中、R5で示される「置換基を有していても
よい炭化水素基」の「炭化水素基」としては、例えば、
鎖状又は環状炭化水素基(例、アルキル、アルケニル、
アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル
等)等が挙げられる。このうち、炭素数1ないし16個
の鎖状又は環状炭化水素基等が好ましい。「アルキル」
としては、例えばC1-6アルキル(例えば、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル等)等
が好ましい。「アルケニル」としては、例えばC2-6
ルケニル(例えば、ビニル、アリル、イソプロペニル、
1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−メチ
ル−2−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2
−メチル−1−プロペニル等)等が好ましい。「アルキ
ニル」としては、例えばC2-6アルキニル(例えば、エ
チニル、プロパルギル、1−ブチニル、2−ブチニル、
3−ブチニル、1−ヘキシニル等)等が好ましい。「シ
クロアルキル」としては、例えばC3-8シクロアルキル
(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペン
チル、シクロヘキシル等)等が好ましい。「アリール」
としては、例えばC6-14アリール(例えば、フェニル、
1−ナフチル、2−ナフチル、2−ビフェニリル、3−
ビフェニリル、4−ビフェニリル、2−アンスリル等)
等が好ましい。「アラルキル」としては、例えばC7-16
アラルキル(例えば、ベンジル、フェネチル、ジフェニ
ルメチル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、
2,2−ジフェニルエチル、3−フェニルプロピル、4
−フェニルブチル、5−フェニルペンチル等)等が好ま
しい。
【0008】R5で示される「置換基を有していてもよ
い炭化水素基」の「置換基」としては、例えばオキソ、
ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、
1- 3アルキレンジオキシ(例、メチレンジオキシ、エ
チレンジオキシ等)、ニトロ、シアノ、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル、ハロゲン化されていても
よいC2-6アルケニル、カルボキシC2-6アルケニル
(例、2−カルボキシエテニル、2−カルボキシ−2−
メチルエテニル等)、ハロゲン化されていてもよいC
2-6アルキニル、ハロゲン化されていてもよいC3-8シク
ロアルキル、C3-8シクロアルキル−C1-6アルキル、C
6-14アリール(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフ
チル、2−ビフェニリル、3−ビフェニリル、4−ビフ
ェニリル、2−アンスリル等)、ハロゲン化されていて
もよいC1-8アルコキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル
−C1-6アルコキシ(例、エトキシカルボニルメチルオ
キシ等)、ヒドロキシ、C6-14アリールオキシ(例、フ
ェニルオキシ、1−ナフチルオキシ、2−ナフチルオキ
シ等)、C7-16アラルキルオキシ(例えば、ベンジルオ
キシ、フェネチルオキシ等)、メルカプト、ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルキルチオ、C6-14アリール
チオ(例、フェニルチオ、1−ナフチルチオ、2−ナフ
チルチオ等)、C7-16アラルキルチオ(例えば、ベンジ
ルチオ、フェネチルチオ等)、アミノ、モノ−C1-6
ルキルアミノ(例、メチルアミノ、エチルアミノ等)、
モノ−C6-14アリールアミノ(例、フェニルアミノ、1
−ナフチルアミノ、2−ナフチルアミノ等)、ジ−C
1-6アルキルアミノ(例、ジメチルアミノ、ジエチルア
ミノ、エチルメチルアミノ等)、C3-8シクロアルキル
アミノ(例、シクロペンチルアミノ、シクロヘキシルア
ミノ等)、ジ−C6-14アリールアミノ(例、ジフェニル
アミノ等)、C3-8シクロアルキル−C1-6アルキルアミ
ノ(例、シクロペンチルメチルアミノ、シクロヘキシル
メチルアミノ、シクロペンチルエチルアミノ、シクロヘ
キシルエチルアミノ等)、N−C3-8シクロアルキル−
N−C1-6アルキルアミノ(例、N−シクロペンチル−
N−メチルアミノ、N−シクロヘキシル−N−メチルア
ミノ、N−シクロペンチル−N−エチルアミノ、N−シ
クロヘキシル−N−エチルアミノ等)、ホルミル、カル
ボキシ、カルボキシ−C2-6アルケニル、カルボキシ−
1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キル−カルボニル(例、アセチル、プロピオニル、ピバ
ロイル等)、C1-6アルキル(例、メチル、エチル)で
置換されていてもよいC3-8シクロアルキル−カルボニ
ル(例、シクロプロピルカルボニル、シクロペンチルカ
ルボニル、シクロヘキシルカルボニル、1−メチル−シ
クロヘキシル−カルボニル等)、C1-6アルコキシ−カ
ルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニル、tert-ブトキシカルボニル
等)、C6-14アリール−カルボニル(例、ベンゾイル、
1−ナフトイル、2−ナフトイル等)、C 7-16アラルキ
ル−カルボニル(例、フェニルアセチル、3−フェニル
プロピオニル等)、C6-14アリールオキシ−カルボニル
(例、フェノキシカルボニル等)、C7-16アラルキルオ
キシ−カルボニル(例、ベンジルオキシカルボニル、フ
ェネチルオキシカルボニル等)、炭素原子以外に窒素原
子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種、1
ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし7員複素環カル
ボニル(例、ニコチノイル、イソニコチノイル、テノイ
ル、フロイル、モルホリノカルボニル、チオモルホリノ
カルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニル、ピロリ
ジン−1−イルカルボニル等)、カルバモイル、チオカ
ルバモイル、モノ−C1-6アルキル−カルバモイル
(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル等)、
ジ−C1-6アルキル−カルバモイル(例、ジメチルカル
バモイル、ジエチルカルバモイル、エチルメチルカルバ
モイル等)、モノ−又はジ−C6-14アリール−カルバモ
イル(例、フェニルカルバモイル、1−ナフチルカルバ
モイル、2−ナフチルカルバモイル等)、炭素原子以外
に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は
2種、1ないし4個のヘテロ原子を含むモノ−又はジ−
5ないし7員複素環カルバモイル(例、2−ピリジルカ
ルバモイル、3−ピリジルカルバモイル、4−ピリジル
カルバモイル、2−チエニルカルバモイル、3−チエニ
ルカルバモイル等)、C1-6アルキルスルホニル(例、
メチルスルホニル、エチルスルホニル等)、C1-6アル
キルスルフィニル(例、メチルスルフィニル、エチルス
ルフィニル等)、C6-14アリールスルホニル(例、フェ
ニルスルホニル、1−ナフチルスルホニル、2−ナフチ
ルスルホニル等)、C6-14アリールスルフィニル(例、
フェニルスルフィニル、1−ナフチルスルフィニル、2
−ナフチルスルフィニル等)、ホルミルアミノ、C1-6
アルキル−カルボニルアミノ(例、アセチルアミノ、プ
ロピオニルアミノ、ピバロイルアミノ等)、C1-6アル
キルで置換されていてもよいC3-8シクロアルキル−カ
ルボニルアミノ(例、シクロプロピルカルボニルアミ
ノ、シクロペンチルカルボニルアミノ、シクロヘキシル
カルボニルアミノ等)、C6-14アリール−カルボニルア
ミノ(例、ベンゾイルアミノ、ナフトイルアミノ等)、
1-6アルコキシ−カルボニルアミノ(例、メトキシカ
ルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、プロポキ
シカルボニルアミノ、ブトキシカルボニルアミノ等)、
1-6アルキルスルホニルアミノ(例、メチルスルホニ
ルアミノ、エチルスルホニルアミノ等)、C6-14アリー
ルスルホニルアミノ(例、フェニルスルホニルアミノ、
2−ナフチルスルホニルアミノ、1−ナフチルスルホニ
ルアミノ等)、C1-6アルキル−カルボニルオキシ
(例、アセトキシ、プロピオニルオキシ等)、C6-14
リール−カルボニルオキシ(例、ベンゾイルオキシ、ナ
フチルカルボニルオキシ等)、C1-6アルコキシ−カル
ボニルオキシ(例、メトキシカルボニルオキシ、エトキ
シカルボニルオキシ、プロポキシカルボニルオキシ、ブ
トキシカルボニルオキシ等)、モノ−C1-6アルキル−
カルバモイルオキシ(例、メチルカルバモイルオキシ、
エチルカルバモイルオキシ等)、ジ−C1-6アルキル−
カルバモイルオキシ(例、ジメチルカルバモイルオキ
シ、ジエチルカルバモイルオキシ等)、モノ−又はジ−
6-14アリール−カルバモイルオキシ(例、フェニルカ
ルバモイルオキシ、ナフチルカルバモイルオキシ等)、
ニコチノイルオキシ、イソニコチノイルオキシ、置換基
を有していてもよい炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子
及び酸素原子から選ばれる1又は2種、1ないし4個の
ヘテロ原子を含む5ないし10員複素環基(例、置換基
を有していてもよい5ないし7員の脂肪族複素環基、2
−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジ
ル、4−ピリジル、2−キノリル、3−キノリル、4−
キノリル、5−キノリル、8−キノリル、1−イソキノ
リル、3−イソキノリル、4−イソキノリル、5−イソ
キノリル、1−インドリル、2−インドリル、3−イン
ドリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ[b]チエ
ニル、3−ベンゾ[b]チエニル、2−ベンゾ[b]フ
ラニル、3−ベンゾ[b]フラニル等)、スルホ、スル
ファモイル、スルフィナモイル、スルフェナモイル、こ
れらの置換基が2個以上(例、2〜3個)結合した基
(例えば、ハロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、C1-6
アルコキシ、C6-14アリールオキシ、C1-6アルキルチ
オ、C6-14アリールチオ、C1-6アルキルスルフィニ
ル、C6-14アリールスルフィニル、C1-6アルキルスル
ホニル、C6-14アリールスルホニル、C3-8シクロアル
キル、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子
から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4個含
む5ないし7員複素環基、C6-14アリール、C1-6アル
キル−カルボニル、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子
及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1
ないし4個含む5ないし7員複素環−カルボニル、C
6-14アリール−カルボニル、C3-8シクロアルコキシ、
炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選
ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5な
いし7員複素環−オキシ、C1-6アルキルアミノ、C
6-14アリールアミノ、C1-6アルコキシ−カルボニル、
3-8シクロアルコキシ−カルボニル、炭素原子以外に
窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2
種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員複素環
−オキシカルボニル、C 6-14アリール−オキシカルボニ
ルなどから成る群から選ばれる置換基で置換されていて
もよい、(i)C1-6アルキル、(ii)C6-14アリール、
(iii)アミノ、(iv)C1-6アルキルアミノ、(v)C
3-8シクロアルキルアミノ、(vi)C6-14アリールアミ
ノ、(vii)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸
素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし
4個含む5ないし7員複素環−アミノ、(viii)C1-6
アルキル−カルボニルアミノ、(ix)C3-8シクロアル
キル−カルボニルアミノ、(x)C6-14アリール−カル
ボニルアミノ、(xi)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原
子及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を
1ないし4個含む5ないし7員複素環−カルボニルアミ
ノなど)などから成る置換基A群から選ばれる置換基な
どが挙げられる。該「炭化水素基」は、例えば上記置換
基を、置換可能な位置に1ないし5個、好ましくは1な
いし3個有していてもよく、置換基数が2個以上の場
合、各置換基は同一又は異なっていてもよい。
【0009】前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキル」としては、例えば1ないし5個、好ましくは
1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素等)を有していてもよいC1-6アルキル
(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル等)等が挙げられる。具体例としては、メ
チル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメ
チル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチ
ル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロ
エチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピ
ル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−トリフルオロ
ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペン
チル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリ
フルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオ
ロヘキシル等が挙げられる。前記「ハロゲン化されてい
てもよいC2-6アルケニル」としては、例えば1ないし
5個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC
2-6アルケニル(例、ビニル、プロペニル、イソプロペ
ニル、2−ブテン−1−イル、4−ペンテン−1−イ
ル、5−へキセン−1−イル)等が挙げられる。前記
「ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニル」とし
ては、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個の
ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を
有していてもよいC2-6アルキニル(例、2−ブチン−
1−イル、4−ペンチン−1−イル、5−へキシン−1
−イル等)等が挙げられる。前記「ハロゲン化されてい
てもよいC3-8シクロアルキル」としては、例えば1な
いし5個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有していても
よいC3-8シクロアルキル(例、シクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等)等が挙
げられる。具体例としては、シクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシル、4,4−ジク
ロロシクロヘキシル、2,2,3,3−テトラフルオロ
シクロペンチル、4−クロロシクロヘキシル等が挙げら
れる。前記「ハロゲン化されていてもよいC1-8アルコ
キシ」としては、例えば1ないし5個、好ましくは1な
いし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素等)を有していてもよいC1-8アルコキシ(例、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト
キシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、ペンチルオキシ、
ヘキシルオキシ等)等が挙げられる。具体例としては、
例えばメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメ
トキシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、4,4,
4−トリフルオロブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキ
シ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等が挙げられる。
前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
オ」としては、例えば1ないし5個、好ましくは1ない
し3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素等)を有していてもよいC1-6アルキルチオ(例、メ
チルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチ
オ、ブチルチオ、sec-ブチルチオ、tert-ブチルチオ
等)等が挙げられる。具体例としては、メチルチオ、ジ
フルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチル
チオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、
4,4,4−トリフルオロブチルチオ、ペンチルチオ、
ヘキシルチオ等が挙げられる。
【0010】前記「置換基を有していてもよい5ないし
7員の脂肪族複素環基」の「5ないし7員の脂肪族複素
環基」としては、例えば、炭素原子以外に、窒素原子、
硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種、1ない
し4個のヘテロ原子を含む5ないし7員の脂肪族複素環
基が挙げられ、具体例としては、1−ピロリジニル、2
−ピロリジニル、3−ピロリジニル、ピペリジノ、2−
ピペリジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル、1−ピ
ペラジニル、2−ピペラジニル、3−ピペラジニル、4
−ピペラジニル、モルホリノ、2−モルホリニル、3−
モルホリニル、チオモルホリノ、2−チオモルホリニ
ル、3−チオモルホリニル、ヘキサヒドロアゼピン−1
−イル等が挙げられる。該「置換基を有していてもよい
5ないし7員の脂肪族複素環基」の「置換基」として
は、例えばC1-6アルキル(例、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチ
ル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル等)、C6-14
リール(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、
2−ビフェニリル、3−ビフェニリル、4−ビフェニリ
ル、2−アンスリル等)、ハロゲン化されていてもよい
1-6アルキル−カルボニル(例、アセチル、プロピオ
ニル等)、C1-6アルコキシ−カルボニル(例、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボ
ニル等)、5ないし10員芳香族複素環基(例、2−チ
エニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、
4−ピリジル、2−キノリル、3−キノリル、4−キノ
リル、5−キノリル、8−キノリル、1−イソキノリ
ル、3−イソキノリル、4−イソキノリル、5−イソキ
ノリル、1−インドリル、2−インドリル、3−インド
リル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ[b]チエニ
ル、3−ベンゾ[b]チエニル、2−ベンゾ[b]フラ
ニル、3−ベンゾ[b]フラニル等)、オキソ等が1な
いし3個挙げられる。
【0011】R5で示される「置換基を有していてもよ
い複素環基」の「複素環基」としては、例えば、炭素原
子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
1又は2種、1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし
14員(単環、2環又は3環式)複素環、好ましくは
(i)5ないし14員(好ましくは5ないし10員)芳
香族複素環、(ii)5ないし10員非芳香族複素環又は
(iii)7ないし10員複素架橋環から任意の1個の水
素原子を除いてできる1価の基等が挙げられる。上記
「5ないし14員(好ましくは5ないし10員)の芳香
族複素環」としては、例えば、チオフェン、ベンゾ
[b]チオフェン、ベンゾ[b]フラン、ベンズイミダ
ゾール、ベンズオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベン
ズイソチアゾール、ナフト[2,3−b]チオフェン、
フラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジ
ン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドール、
イソインドール、1H−インダゾール、プリン、4H−
キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナ
フチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、
カルバゾール、β−カルボリン、フェナントリジン、ア
クリジン、フェナジン、チアゾール、イソチアゾール、
フェノチアジン、イソオキサゾール、フラザン、フェノ
キサジン等の芳香族複素環、又はこれらの環(好ましく
は単環)が1ないし複数個(好ましくは1又は2個)の
芳香環(例、ベンゼン環等)と縮合して形成された環等
が挙げられる。上記「5ないし10員非芳香族複素環」
としては、例えば、ピロリジン、イミダゾリン、ピラゾ
リジン、ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、モルホ
リン、チオモルホリン、ジオキサゾール、オキサジアゾ
リン、チアジアゾリン、トリアゾリン、チアジアゾー
ル、ジチアゾール等が挙げられる。上記「7ないし10
員複素架橋環」としては、例えば、キヌクリジン、7−
アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン等が挙げられる。
【0012】該「複素環基」として好ましくは、炭素原
子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
1又は2種、好ましくは、1ないし4個のヘテロ原子を
含む5ないし14員(好ましくは5ないし10員)の
(単環又は2環式)複素環基である。具体的には、例え
ば2−チエニル、3−チエニル、2−フリル、3−フリ
ル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−
キノリル、3−キノリル、4−キノリル、5−キノリ
ル、8−キノリル、1−イソキノリル、3−イソキノリ
ル、4−イソキノリル、5−イソキノリル、ピラジニ
ル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、3−ピロリ
ル、2−イミダゾリル、3−ピリダジニル、3−イソチ
アゾリル、3−イソオキサゾリル、1−インドリル、2
−インドリル、3−インドリル、2−ベンゾチアゾリ
ル、2−ベンゾ[b]チエニル、3−ベンゾ[b]チエ
ニル、2−ベンゾ[b]フラニル、3−ベンゾ[b]フ
ラニル等の芳香族複素環基、例えば1−ピロリジニル、
2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、3−オキサゾリ
ジニル、1−イミダゾリニル、2−イミダゾリニル、4
−イミダゾリニル、2−ピラゾリジニル、3−ピラゾリ
ジニル、4−ピラゾリジニル、ピペリジノ、2−ピペリ
ジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル、1−ピペラジ
ニル、2−ピペラジニル、モルホリノ、チオモルホリノ
等の非芳香族複素環基等である。このうち、例えば炭素
原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれ
る1ないし3個のヘテロ原子を含む5又は6員の複素環
基等が更に好ましい。具体的には、2−チエニル、3−
チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジ
ル、2−フリル、3−フリル、ピラジニル、2−ピリミ
ジニル、3−ピロリル、3−ピリダジニル、3−イソチ
アゾリル、3−イソオキサゾリル、1−ピロリジニル、
2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、3−オキサゾリ
ジニル、1−イミダゾリニル、2−イミダゾリニル、4
−イミダゾリニル、2−ピラゾリジニル、3−ピラゾリ
ジニル、4−ピラゾリジニル、ピペリジノ、2−ピペリ
ジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル、1−ピペラジ
ニル、2−ピペラジニル、モルホリノ、チオモルホリノ
等が挙げられる。該「置換基を有していてもよい複素環
基」の「置換基」としては、例えば前記R5で示される
「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「置換基」
と同様のもの等が挙げられる。該「複素環基」は、例え
ば上記置換基を、置換可能な位置に1ないし5個、好ま
しくは1ないし3個有していてもよく、置換基数が2個
以上の場合、各置換基は同一又は異なっていてもよい。
【0013】R6で示される「C1-6アルキル基」として
は、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、
ペンチル、ヘキシル等が挙げられる。R7で示される
「置換基を有していてもよい炭化水素基」及び「置換基
を有していてもよい複素環基」としては、例えば前記R
5で示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」
及び「置換基を有していてもよい複素環基」がそれぞれ
挙げられる。
【0014】R1およびR1aで示される「置換基を有し
ていてもよい炭化水素基」としては、例えば、R5で示
される「置換基を有していてもよい炭化水素基」が挙げ
られる。R1およびR1aで示される「置換基を有してい
てもよい複素環基」としては、例えば、R5で示される
「置換基を有していてもよい複素環基」が挙げられる。
【0015】R1およびR1aで示される「置換基を有し
ていてもよいアミノ基」としては、(1)置換基を1又
は2個有していてもよいアミノ基及び(2)置換基を有
していてもよい環状アミノ基が挙げられる。上記(1)
の「置換基を1又は2個有していてもよいアミノ基」の
「置換基」としては、例えば、置換基を有していてもよ
い炭化水素基、置換基を有していてもよい複素環基、ア
シル基、置換基を有していてもよいアルキリデン基等が
挙げられる。これら「置換基を有していてもよい炭化水
素基」及び「置換基を有していてもよい複素環基」とし
ては、前記R5で示される「置換基を有していてもよい
炭化水素基」及び「置換基を有していてもよい複素環
基」と同様のものがそれぞれ挙げられる。該「置換基を
有していてもよいアルキリデン基」の「アルキリデン
基」としては、例えばC1-6アルキリデン(例えば、メ
チリデン、エチリデン、プロピリデン等)等が挙げられ
る。該「置換基を有していてもよいアルキリデン基」の
「置換基」としては、前記R5で示される「置換基を有
していてもよい炭化水素基」の「置換基」と同様のもの
が1ないし5個、好ましくは1ないし3個挙げられる。
上記「置換基を1又は2個有していてもよいアミノ基」
の「置換基」が2個の場合、各置換基は同一又は異なっ
ていてもよい。上記(2)の「置換基を有していてもよ
い環状アミノ基」の「環状アミノ基」としては、1個の
窒素原子と炭素原子以外に、窒素原子、硫黄原子及び酸
素原子から選ばれる1又は2種、1ないし4個のヘテロ
原子を含んでいてもよい5ないし7員非芳香族環状アミ
ノ基(飽和環状アミノ基)が挙げられ、具体例として
は、1−ピロリジニル、ピペリジノ、1−ピペラジニ
ル、モルホリノ、チオモルホリノ、ヘキサヒドロアゼピ
ン−1−イル、イミダゾリジン−1−イル、2,3−ジ
ヒドロ−1(1H)−イミダゾリル、テトラヒドロ−1
(2H)−ピリミジニル、3,6−ジヒドロ−1(2
H)−ピリミジニル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−
ピリミジニル等が挙げられる。「置換基を有していても
よい環状アミノ基」の「置換基」としては、例えば、前
記R5で示される「置換基を有していてもよい炭化水素
基」の「置換基」として詳述した「置換基を有していて
もよい5ないし7員の脂肪族複素環基」の「置換基」と
同様のもの等が1ないし3個挙げられる。1個のオキソ
を有する5ないし7員非芳香族環状アミノ基の具体例と
しては、2−オキソイミダゾリジン−1−イル、2−オ
キソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イ
ル、2−オキソテトラヒドロ−1(2H)−ピリミジニ
ル、2−オキソ−3,6−ジヒドロ−1(2H)−ピリ
ミジニル、2−オキソ−3,4−ジヒドロ−1(2H)
−ピリミジニル、2−オキソピロリジン−1−イル、2
−オキソピペリジノ、2−オキソピペラジン−1−イ
ル、3−オキソピペラジン−1−イル、2−オキソ−2,
3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1−イル等が
挙げられる。
【0016】R1またはR1aは好ましくは、置換基を有
していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよい
アリール基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換
基を有していてもよい複素環基、−(C=O)−R5(式
中、R5は前記と同意義を示す。)で表されるアシル
基、−(C=O)−OR5(式中、R5は前記と同意義を示
す。)で表されるアシル基等である。該「置換基を有し
ていてもよいアルキル基」として好ましくは、例えばハ
ロゲン原子、カルボキシ、ヒドロキシ、C1-6アルコキ
シ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルキルチ
オ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホ
ニル等から選ばれる置換基を1ないし5個有していても
よいC1-6アルキル基(好ましくは、メチル、エチル、
プロピル、ブチル等)等である。該「置換基を有してい
てもよいアリール基」として好ましくは、例えばハロゲ
ン原子、C1-6アルキルチオ、C6-14アリールチオ、C
1-6アルキルスルフィニル、C6-14アリールスルフィニ
ル、C1-6アルキルスルホニル、C6-14アリールスルホ
ニル及びカルボキシ等から選ばれる置換基を1ないし5
個有していてもよいC6-14アリール基(好ましくはフェ
ニル等)等である。該「置換基を有していてもよいアミ
ノ基」として好ましくは、式:−(C=O)−R5、−(C
=O)−OR5、−(C=O)−NR56、−(C=S)−N
HR5 、−(C=O)−N(OR5)R6、−(C=S)−N
HOR5 又は −SO2−R7〔式中、各記号は前記と同
意義を示す。〕で表されるアシルを1又は2個有してい
てもよいアミノ基等である。更に好ましくは、R1は、
式:−(C=O)−R5 又は −(C=O)−NR56〔式
中、各記号は前記と同意義を示す。〕で表されるアシル
を1又は2個有していてもよいアミノ基等である。該
「置換基を有していてもよい複素環基」の「複素環基」
としては、例えば、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子
及び酸素原子から選ばれる1又は2種、1ないし4個の
ヘテロ原子を含む5ないし14員(単環、2環又は3環
式)複素環基などが用いられ、なかでも5ないし7員芳
香族複素環基および5ないし10員非芳香族複素環基等
が好ましい。該「置換基を有していてもよい複素環基」
の「置換基」としては、例えばオキソ、C1-6アルキル
基(例、メチル、エチルなど)、C6-14アリール基
(例、フェニルなど)、C1-6アルキル−カルボニル基
(例、アセチル)、C1-6アルコキシ−カルボニル基
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)など
が用いられ、置換基の数は1ないし3個である。該「−
(C=O)−R5で表されるアシル基」のR5としては、水
素原子、置換されていてもよい炭化水素基および置換さ
れていてもよい5ないし7員芳香族複素環基が好まし
く、特に水素原子、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、トリ
フルオロメチルなど)、ハロゲン化されていてもよい
6-14アリール基(例、フェニル、ナフチル、フルオロ
フェニル、クロロフェニルなど)、ハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素など)、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキル(例、メチル、エチル、プロピ
ル、トルフルオロメチルなど)、C1-6アルコキシ
(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシな
ど)などで置換されていてもよい5ないし7員芳香族複
素環基(例、ピリジル、チエニル、ピロリル、フリル、
ピリダジニル、ピリミジニルなど)などが好ましい。該
「−(C=O)−OR5で表されるアシル基」のR5として
は、水素原子、置換されていてもよい炭化水素基が好ま
しく、特に水素原子、C1-6アルキル基(例、メチル、
エチル、プロピルなど)などが好ましい。
【0017】R1またはR1aとしては、(i)水素原
子、(ii)ハロゲン原子、C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、カルボキシ、シアノ、C1-6アルキルチオ、C1-6
ルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、ヒド
ロキシ、C1-6アルコキシおよびC 1-6アルキル−カルボ
ニルから成る群から選ばれる置換基で置換されていても
よいC1-6アルキル基、(iii)ハロゲン原子および式−
S(O)n−R1bb(R1bbはC1-6アルキル基を、nは0
ないし2の整数を示す)で表わされる基からなる群から
選ばれる置換基を有していてもよいC6-14アリール基、
(iv)C7-15アラルキル基、(v)C1-6アルキル基、
1-6アルキル−カルボニル、ハロゲン原子,C1-6
アルキル基またはC1-6アルコキシで置換されていても
よい、炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原
子からなる群から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を
含む5ないし7員複素環−カルボニル、C6-14アリー
ル−カルバモイル、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル−カルバモイル、ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6アルコキ
シ−カルバモイル、C6-14アリールオキシ−カルバモ
イルから選ばれる1または2個の置換基を有していても
よいアミノ基、(vi)オキソ、C1-6アルキル、C6-14
アリール、C1-6アルコキシ−カルボニルまたはC1-6
ルキル−カルボニルで置換されていてもよい、炭素原子
以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1
又は2種、1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし1
0員複素環基、(vii)式−(C=O)−R5b(R5bは水
素原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基
またはハロゲン化されていてもよいC6-14アリール基を
示す)で表されるアシル基、(viii)式−(C=O)−O
5c(R5cは水素原子またはC1-6アルキル基を示す)
で表されるアシル基などが好適である。R1またはR1a
で示されるC1-6アルキル基としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘ
キシルなどが用いられ、なかでもメチル、エチル、プロ
ピル、ブチルなどのC1-4アルキル基が好ましい。R1
たはR1aで示されるC1-6アルキル基の置換基であるハ
ロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子などが好ましい。R1またはR1a
で示されるC1-6アルキル基の置換基であるC1-6アルコ
キシ−カルボニルとしては、例えば、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニルなどが好ましい。R1またはR
1aで示されるC1-6アルキル基の置換基であるC1-6アル
キルチオとしては、例えば、メチルチオ、エチルチオな
どが好ましい。R1またはR1aで示されるC1-6アルキル
基の置換基であるC1-6アルキルスルフィニルとして
は、例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル
などが好ましい。R1またはR1aで示されるC1-6アルキ
ル基の置換基であるC1-6アルキルスルホニルとして
は、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニルなど
が好ましい。R1またはR1aで示されるC1-6アルキル基
の置換基であるC1-6アルコキシとしては、例えば、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシなどが好ましい。R1
たはR1aで示されるC1-6アルキル基の置換基であるC
1-6アルキル−カルボニルとしては、例えば、アセチ
ル、プロピオニルなどが好ましい。R1bbで示されるC
1-6アルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどが用
いられ、なかでもメチル、エチル、プロピル、ブチルな
どのC1-4アルキル基が好ましく、特にメチルが好まし
い。R1またはR1aで示されるC6-14アリール基として
は、例えば、フェニル、ナフチルなどが好ましく、なか
でもフェニルが好ましい。R1またはR1aで示されるC
6-14アリール基の置換基であるハロゲン原子としては、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が用いら
れる。R1またはR1aで示されるC7-15アラルキル基と
しては、例えばベンジル、フェニルエチル、フェニルプ
ロピルなどのフェニル−C1-3アルキル基が好ましい。
【0018】R1またはR1aで示されるアミノ基の置換
基であるC1-6アルキル基としては、例えばメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシ
ルなどが用いられ、なかでもメチル、エチル、プロピル
などのC1-3アルキル基が好ましく、特にメチルが好ま
しい。R1またはR1aで示されるアミノ基の置換基であ
るC1-6アルキル−カルボニルとしては、例えばアセチ
ル、プロピオニルなどのC1-3アルキル−カルボニル基
が好ましい。R1またはR1aで示されるアミノ基の置換
基である「炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
黄原子からなる群から選ばれる1ないし4個のヘテロ原
子を含む5ないし7員複素環−カルボニル」としては、
例えば、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群
から選ばれる1または2個のヘテロ原子を含む5ないし
7員複素環(例、フリル、チエニル、ピロリル、ピリジ
ル、ピリミジニル、ピリダジニルなど)−カルボニル基
などが好ましい。この複素環−カルボニル基の複素環基
の置換基としては、塩素原子などのハロゲン原子、メチ
ル、エチルなどのC1-6アルキル基、メトキシ、エトキ
シなどのC1-6アルコキシが好ましい。R1またはR1a
示されるアミノ基の置換基であるC6-14アリール−カル
バモイルとしては、例えばフェニル−カルバモイルなど
が好ましい。R1またはR1aで示されるアミノ基の置換
基であるハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−
カルバモイルとしては、例えば、ハロゲン原子(例、塩
素原子)で置換されていてもよいメチルカルバモイル、
エチルカルバモイル、プロピルカルバモイルなどが好ま
しい。R1またはR1aで示されるアミノ基の置換基であ
るハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ−カル
ボニルとしては、例えば、ハロゲン原子(例、塩素原
子)で置換されていてもよいメトキシカルボニル、エト
キシカルボニル、プロポキシカルボニルなどが好まし
い。R1またはR1aで示されるアミノ基の置換基である
1-6アルコキシ−カルバモイルとしては、例えばメト
キシカルバモイル、エトキシカルバモイル、プロポキシ
カルバモイルなどが好ましい。R1またはR1aで示され
るアミノ基の置換基であるC6-14アリールオキシ−カル
バモイルとしては、フェニルオキシ−カルバモイルなど
が好ましい。R1またはR1aで示される5ないし10員
非芳香族複素環基としては、例えば1−ピロリジニル、
2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、3−オキサゾリ
ジニル、1−イミダゾリジニル、2−イミダゾリジニ
ル、4−イミダゾリジニル、2−ピラゾリジニル、3−
ピラゾリジニル、4−ピラゾリジニル、ピペリジノ、2
−ピペリジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル、1−
ピペラジニル、2−ピペラジニル、モルホリノ、チオモ
ルホリノなどが用いられ、なかでも4−ピペリジル、1
−ピペラジニル、3−オキサゾリジニル、1−イミダゾ
リジニルなどが好ましい。R1またはR1aで示されるオ
キソ、C1-6アルキル(好ましくは、メチル、エチ
ル)、C6-14アリール(好ましくは、フェニル)、C
1-6アルキル−カルボニル(好ましくは、アセチル)、
1-6アルコキシ−カルボニル(好ましくは、メトキシ
カルボニル、エトキシカルボニル)で置換されていても
よい5ないし10員非芳香族複素環基としては、1−メ
チル−4−ピペリジル、4−メチル−1−ピペラジニ
ル、2−オキソ−3−オキサゾリジニル、2−オキソ−
1−イミダゾリジニル、2−オキソ−3−フェニル−1
−イミダゾリジニルなどが好ましい。R1またはR1a
示される式−(C=O)−R5bのR5bとしては、水素原
子、フッ素原子,塩素原子などでハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキル基(メチル、エチル、トリフルオ
ロメチルなど)、フッ素原子,塩素原子などでハロゲン
化されていてもよいC6-14アリール基(フェニル、ナフ
チル、フルオロフェニル、クロロフェニルなど)が好ま
しい。R1またはR1aで示される式−(C=O)−OR5c
のR5cとしては、水素原子、C1-3アルキル基(メチ
ル、エチルなど)が好ましい。
【0019】化合物(Ia)の5位に置換する4−ピリ
ジル基が有する「芳香族基を含まない置換基」、化合物
(Ib)の5位に置換するピリジル基の窒素原子の隣り
の位置に置換する「芳香族基を含まない置換基」、化合
物(Ic)の5位に置換する4−ピリジル基の窒素原子
の隣りの位置に置換する「芳香族基を含まない置換
基」、R2で示される「芳香族基を含まない置換基を有
する4−ピリジル基」の「芳香族基を含まない置換基」
およびR2aで示される「芳香族基を含まない置換基をピ
リジル基の窒素原子の隣りの位置に有するピリジル基」
の「芳香族基を含まない置換基」としては、例えばハロ
ゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、C
1-3アルキレンジオキシ(例、メチレンジオキシ、エチ
レンジオキシ等)、ニトロ、シアノ、ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよ
いC2-6アルケニル、カルボキシC2-6アルケニル(例、
2−カルボキシエテニル、2−カルボキシ−2−メチル
エテニル等)、ハロゲン化されていてもよいC2-6アル
キニル、ハロゲン化されていてもよいC3-8シクロアル
キル、C3-8シクロアルキル−C1-6アルキル、ハロゲン
化されていてもよいC1-8アルコキシ、C1-6アルコキシ
−カルボニル−C1-6アルコキシ(例、エトキシカルボ
ニルメチルオキシ等)、ヒドロキシ、メルカプト、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、アミノ、
モノ−C1-6アルキルアミノ(例、メチルアミノ、エチ
ルアミノ等)、ジ−C1-6アルキルアミノ(例、ジメチ
ルアミノ、ジエチルアミノ、エチルメチルアミノ等)、
3-8シクロアルキルアミノ(例、シクロペンチルアミ
ノ、シクロヘキシルアミノ等)、C3-8シクロアルキル
−C1-6アルキルアミノ(例、シクロペンチルメチルア
ミノ、シクロヘキシルメチルアミノ、シクロペンチルエ
チルアミノ、シクロヘキシルエチルアミノ等)、N−C
3-8シクロアルキル−N−C1-6アルキルアミノ(例、N
−シクロペンチル−N−メチルアミノ、N−シクロヘキ
シル−N−メチルアミノ、N−シクロペンチル−N−エ
チルアミノ、N−シクロヘキシル−N−エチルアミノ
等)、ホルミル、カルボキシ、カルボキシ−C2-6アル
ケニル、カルボキシ−C1-6アルキル、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル−カルボニル(例、アセチ
ル、プロピオニル、2,2,2−トリフルオロアセチ
ル、3,3,3−トリフルオロプロピオニル、2,2−
ジフルオロプロピオニル等)、C1-6アルキルで置換さ
れていてもよいC3-8シクロアルキル−カルボニル
(例、シクロプロピルカルボニル、シクロペンチルカル
ボニル、シクロヘキシルカルボニル、1−メチル−シク
ロヘキシル−カルボニル等)、C1-6アルコキシ−カル
ボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニル、tert-ブトキシカルボニル
等)、カルバモイル、チオカルバモイル、モノ−C1-6
アルキル−カルバモイル(例、メチルカルバモイル、エ
チルカルバモイル等)、ジ−C1-6アルキル−カルバモ
イル(例、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイ
ル、エチルメチルカルバモイル等)、C1-6アルキルス
ルホニル(例、メチルスルホニル、エチルスルホニル
等)、C1-6アルキルスルフィニル(例、メチルスルフ
ィニル、エチルスルフィニル等)、ホルミルアミノ、C
1-6アルキル−カルボニルアミノ(例、アセチルアミ
ノ、プロピオニルアミノ、ピバロイルアミノ等)、C
1-6アルキルで置換されていてもよいC3-8シクロアルキ
ル−カルボニルアミノ(例、シクロプロピルカルボニル
アミノ、シクロペンチルカルボニルアミノ、シクロヘキ
シルカルボニルアミノ、1−メチル−シクロヘキシルカ
ルボニルアミノ等)、C1-6アルコキシ−カルボニルア
ミノ(例、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボ
ニルアミノ、プロポキシカルボニルアミノ、ブトキシカ
ルボニルアミノ等)、C1-6アルキルスルホニルアミノ
(例、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミ
ノ等)、C1-6アルキル−カルボニルオキシ(例、アセ
トキシ、プロピオニルオキシ等)、C1-6アルコキシ−
カルボニルオキシ(例、メトキシカルボニルオキシ、エ
トキシカルボニルオキシ、プロポキシカルボニルオキ
シ、ブトキシカルボニルオキシ等)、モノ−C1-6アル
キル−カルバモイルオキシ(例、メチルカルバモイルオ
キシ、エチルカルバモイルオキシ等)、ジ−C1-6アル
キル−カルバモイルオキシ(例、ジメチルカルバモイル
オキシ、ジエチルカルバモイルオキシ等)、置換基を有
していてもよい5ないし7員の脂肪族複素環基、スル
ホ、スルファモイル、スルフィナモイル、スルフェナモ
イル、これらの置換基が2個以上(例、2〜3個)結合
した基(例えば、ハロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、
1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキル
スルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、C3-8シクロ
アルキル、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素
原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4
個含む5ないし7員脂肪族複素環基、C1-6アルキル−
カルボニル、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸
素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし
4個含む5ないし7員脂肪族複素環−カルボニル、C
3-8シクロアルコキシ、炭素原子以外に窒素原子、硫黄
原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子
を1ないし4個含む5ないし7員脂肪族複素環−オキ
シ、C1-6アルキルアミノ、C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、C3-8シクロアルコキシ−カルボニル、炭素原子以
外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又
は2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員脂
肪族複素環−オキシカルボニルなどから成る群から選ば
れる置換基で置換されていてもよい、(i)C1-6アルキ
ル、(ii)アミノ、(iii)C1-6アルキルアミノ、(i
v)C3-8シクロアルキルアミノ、(v)炭素原子以外に
窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2
種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員脂肪族
複素環−アミノ、(vi)C1-6アルキル−カルボニルア
ミノ、(vii)C3-8シクロアルキル−カルボニルアミ
ノ、(viii)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸
素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし
4個含む5ないし7員脂肪族複素環−カルボニルアミノ
など)等が挙げられる。
【0020】前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキル」としては、例えば1ないし5個、好ましくは
1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素等)を有していてもよいC1-6アルキル
(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル等)等が挙げられる。具体例としては、メ
チル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメ
チル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチ
ル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロ
エチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピ
ル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−トリフルオロ
ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペン
チル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリ
フルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオ
ロヘキシル等が挙げられる。前記「ハロゲン化されてい
てもよいC2-6アルケニル」としては、例えば1ないし
5個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC
2-6アルケニル(例、ビニル、プロペニル、イソプロペ
ニル、2−ブテン−1−イル、4−ペンテン−1−イ
ル、5−へキセン−1−イル)等が挙げられる。前記
「ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニル」とし
ては、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個の
ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を
有していてもよいC2-6アルキニル(例、2−ブチン−
1−イル、4−ペンチン−1−イル、5−へキシン−1
−イル等)等が挙げられる。
【0021】前記「ハロゲン化されていてもよいC3-8
シクロアルキル」としては、例えば1ないし5個、好ま
しくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等)を有していてもよいC3-8シクロ
アルキル(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル等)等が挙げられる。具体例
としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペン
チル、シクロヘキシル、4,4−ジクロロシクロヘキシ
ル、2,2,3,3−テトラフルオロシクロペンチル、
4−クロロシクロヘキシル等が挙げられる。前記「ハロ
ゲン化されていてもよいC1-8アルコキシ」としては、
例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個のハロゲ
ン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有して
いてもよいC1-8アルコキシ(例、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブト
キシ、sec-ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ
等)等が挙げられる。具体例としては、例えばメトキ
シ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、エト
キシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、ブトキシ、4,4,4−トリフル
オロブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、ペンチル
オキシ、ヘキシルオキシ等が挙げられる。前記「ハロゲ
ン化されていてもよいC1-6アルキルチオ」としては、
例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個のハロゲ
ン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)を有して
いてもよいC1-6アルキルチオ(例、メチルチオ、エチ
ルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチ
オ、sec-ブチルチオ、tert-ブチルチオ等)等が挙げら
れる。具体例としては、メチルチオ、ジフルオロメチル
チオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、プロピル
チオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、4,4,4−ト
リフルオロブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ等
が挙げられる。
【0022】前記「置換基を有していてもよい5ないし
7員の脂肪族複素環基」の「5ないし7員の脂肪族複素
環基」としては、例えば、炭素原子以外に、窒素原子、
硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種、1ない
し4個のヘテロ原子を含む5ないし7員の脂肪族複素環
基が挙げられ、具体例としては、1−ピロリジニル、2
−ピロリジニル、3−ピロリジニル、ピペリジノ、2−
ピペリジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル、1−ピ
ペラジニル、2−ピペラジニル、3−ピペラジニル、4
−ピペラジニル、モルホリノ、2−モルホリニル、3−
モルホリニル、チオモルホリノ、2−チオモルホリニ
ル、3−チオモルホリニル、ヘキサヒドロアゼピン−1
−イル等が挙げられる。該「置換基を有していてもよい
5ないし7員の脂肪族複素環基」の「置換基」として
は、例えばC1-6アルキル(例、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチ
ル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル等)、C1-6アル
キル−カルボニル(例、アセチル、プロピオニル等)、
オキソ等が1ないし3個挙げられる。
【0023】ただし、(i)R1またはR1aがアセチル
アミノ基で、R3またはR3aが3,5−ジメチルフェニ
ル基の場合、(ii)R1またはR1aがC1-6アルキル−カ
ルボニルアミノ基で、R3またはR3aがC1-6アルキルで
置換されたC6-14アリール基の場合、または(iii)R1
またはR1aが置換基を有していてもよいアミノ基で、R
3またはR3aが置換基を有していてもよい芳香族炭化水
素基の場合、該「芳香族基を含まない置換基」として
は、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
等)、C1-3アルキレンジオキシ(例、メチレンジオキ
シ、エチレンジオキシ等)、ニトロ、シアノ、ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲン化されて
いてもよいC2-6アルケニル、カルボキシC2-6アルケニ
ル(例、2−カルボキシエテニル、2−カルボキシ−2
−メチルエテニル等)、ハロゲン化されていてもよいC
2-6アルキニル、ハロゲン化されていてもよいC3-8シク
ロアルキル、C3-8シクロアルキル−C1-6アルキル、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-8アルコキシ、C1-6アル
コキシ−カルボニル−C1-6アルコキシ(例、エトキシ
カルボニルメチルオキシ等)、メルカプト、ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルキルチオ、アミノ、モノ−
1-6アルキルアミノ(例、メチルアミノ、エチルアミ
ノ等)、ジ−C1-6アルキルアミノ(例、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、エチルメチルアミノ等)、C3-8
シクロアルキルアミノ(例、シクロペンチルアミノ、シ
クロヘキシルアミノ等)、C3-8シクロアルキル−C1-6
アルキルアミノ(例、シクロペンチルメチルアミノ、シ
クロヘキシルメチルアミノ、シクロペンチルエチルアミ
ノ、シクロヘキシルエチルアミノ等)、N−C3-8シク
ロアルキル−N−C1-6アルキルアミノ(例、N−シク
ロペンチル−N−メチルアミノ、N−シクロヘキシル−
N−メチルアミノ、N−シクロペンチル−N−エチルア
ミノ、N−シクロヘキシル−N−エチルアミノ等)、ホ
ルミル、カルボキシ、カルボキシ−C2-6アルケニル、
カルボキシ−C1-6アルキル、C1-6アルキル−カルボニ
ル(例、アセチル、プロピオニル等)、C1-6アルキル
で置換されていてもよいC3-8シクロアルキル−カルボ
ニル(例、シクロプロピルカルボニル、シクロペンチル
カルボニル、シクロヘキシルカルボニル、1−メチル−
シクロヘキシルカルボニル等)、C1-6アルコキシ−カ
ルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニル、tert-ブトキシカルボニル
等)、カルバモイル、チオカルバモイル、モノ−C1-6
アルキル−カルバモイル(例、メチルカルバモイル、エ
チルカルバモイル等)、ジ−C1-6アルキル−カルバモ
イル(例、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイ
ル、エチルメチルカルバモイル等)、C1-6アルキルス
ルホニル(例、メチルスルホニル、エチルスルホニル
等)、C1-6アルキルスルフィニル(例、メチルスルフ
ィニル、エチルスルフィニル等)、ホルミルアミノ、C
1-6アルキル−カルボニルアミノ(例、アセチルアミ
ノ、プロピオニルアミノ、ピバロイルアミノ等)、C
1-6アルキルで置換されていてもよいC3-8シクロアルキ
ル−カルボニルアミノ(例、シクロプロピルカルボニル
アミノ、シクロペンチルカルボニルアミノ、シクロヘキ
シルカルボニルアミノ等)、C1-6アルコキシ−カルボ
ニルアミノ(例、メトキシカルボニルアミノ、エトキシ
カルボニルアミノ、プロポキシカルボニルアミノ、ブト
キシカルボニルアミノ等)、C1-6アルキルスルホニル
アミノ(例、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニ
ルアミノ等)、C1-6アルコキシ−カルボニルオキシ
(例、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニル
オキシ、プロポキシカルボニルオキシ、ブトキシカルボ
ニルオキシ等)、モノ−C1-6アルキル−カルバモイル
オキシ(例、メチルカルバモイルオキシ、エチルカルバ
モイルオキシ等)、ジ−C1-6アルキル−カルバモイル
オキシ(例、ジメチルカルバモイルオキシ、ジエチルカ
ルバモイルオキシ等)、置換基を有していてもよい5な
いし7員の脂肪族複素環基(好ましくは、炭素原子以外
に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテ
ロ原子を1ないし4個含む5ないし7員の脂肪族複素環
基)、スルホ、スルファモイル、スルフィナモイル、ス
ルフェナモイル等が挙げられる。さらに、これらの置換
基が2個以上(例、2〜3個)結合した基(例えば、ハ
ロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、
1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C
1-6アルキルスルホニル、C3-8シクロアルキル、炭素原
子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる
1又は2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7
員脂肪族複素環基、C1-6アルキル−カルボニル、炭素
原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれ
る1又は2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし
7員脂肪族複素環−カルボニル、C3-8シクロアルコキ
シ、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子か
ら選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4個含む
5ないし7員脂肪族複素環−オキシ、C1-6アルキルア
ミノ、C1-6アルコキシ−カルボニル、C 3-8シクロアル
コキシ−カルボニル、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原
子及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を
1ないし4個含む5ないし7員脂肪族複素環−オキシカ
ルボニルなどから成る群から選ばれる置換基で置換され
ていてもよい、(i)C1-6アルキル、(ii)アミノ、
(iii)C1-6アルキルアミノ、(iv)C3-8シクロアル
キルアミノ、(v)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子
及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1
ないし4個含む5ないし7員脂肪族複素環−アミノ、
(vi)C1-6アルキル−カルボニルアミノ、(vii)C
3-8シクロアルキル−カルボニルアミノ、(viii)炭素
原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれ
る1又は2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし
7員脂肪族複素環−カルボニルアミノなど)も置換基と
して用いることができる。
【0024】これら置換基の中でも、具体的には、次の
(1)〜(6)、特に(1)〜(4)などから選ばれる
1ないし3個、好ましくは1または2個の置換基が好ま
しく用いられる。 (1)C1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど、
好ましくはメチル、エチル、プロピル、ブチルなどのC
1-4アルキル基)、このC1-6アルキル基は、ハロゲン原
子、シアノ、ヒドロキシ、C3-8シクロアルキル、炭素
原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ば
れるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員の脂肪
族複素環基(例えば、1−ピロリジニル、2−ピロリジ
ニル、3−ピロリジニル、ピペリジノ、2−ピペリジ
ル、3−ピペリジル、4−ピペリジル、1−ピペラジニ
ル、2−ピペラジニル、3−ピペラジニル、4−ピペラ
ジニル、モルホリノ、2−モルホリニル、3−モルホリ
ニル、チオモルホリノ、2−チオモルホリニル、3−チ
オモルホリニル、ヘキサヒドロアゼピン−1−イルな
ど)で置換されていてもよい、(2)ハロゲン原子(例
えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子)、(3)次の〜からなる群から選ばれる置換基
を有していてもよいアミノ基 C1-6アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど、好ま
しくはメチル、エチル、プロピルなどのC1-3アルキル
基)、このC1-6アルキルは、ハロゲン原子、シアノ、
ヒドロキシ、C3-8シクロアルキル、炭素原子以外に窒
素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原
子を1ないし4個含む5ないし7員の脂肪族複素環基
(例えば、1−ピロリジニル、2−ピロリジニル、3−
ピロリジニル、ピペリジノ、2−ピペリジル、3−ピペ
リジル、4−ピペリジル、1−ピペラジニル、2−ピペ
ラジニル、3−ピペラジニル、4−ピペラジニル、モル
ホリノ、2−モルホリニル、3−モルホリニル、チオモ
ルホリノ、2−チオモルホリニル、3−チオモルホリニ
ル、ヘキサヒドロアゼピン−1−イルなど)で置換され
ていてもよい、 C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど)、 C1-6アルキル−カルボニル(例えば、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、バレリル、イソバレリル、2−
メチル−プロピオニル、ヒバロイルなど)、このC1-6
アルキル−カルボニルは、ハロゲン原子、シアノ、ヒド
ロキシ、C3-8シクロアルキル、炭素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を
1ないし4個含む5ないし7員の脂肪族複素環基(例え
ば、1−ピロリジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリ
ジニル、ピペリジノ、2−ピペリジル、3−ピペリジ
ル、4−ピペリジル、1−ピペラジニル、2−ピペラジ
ニル、3−ピペラジニル、4−ピペラジニル、モルホリ
ノ、2−モルホリニル、3−モルホリニル、チオモルホ
リノ、2−チオモルホリニル、3−チオモルホリニル、
ヘキサヒドロアゼピン−1−イルなど)で置換されてい
てもよい、 C1-6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブ
トキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−
ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニルな
ど)、 C1-6アルキル(例、メチル、エチル)で置換されて
いてもよいC3-8シクロアルキル−カルボニル(例、シ
クロプロピルカルボニル、シクロブチルカルボニル、シ
クロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル、
1−メチル−シクロヘキシルカルボニルなど)、 炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員
の脂肪族複素環基(例えば、1−ピロリジニル、2−ピ
ロリジニル、3−ピロリジニル、ピペリジノ、2−ピペ
リジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル、1−ピペラ
ジニル、2−ピペラジニル、3−ピペラジニル、4−ピ
ペラジニル、モルホリノ、2−モルホリニル、3−モル
ホリニル、チオモルホリノ、2−チオモルホリニル、3
−チオモルホリニル、ヘキサヒドロアゼピン−1−イル
など)。この脂肪族複素環基は、C1-6アルキル(例、
メチル、エチル)などで置換されていてもよい、 炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員
の脂肪族複素環(例えば、1−ピロリジニル、2−ピロ
リジニル、3−ピロリジニル、ピペリジノ、2−ピペリ
ジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル、1−ピペラジ
ニル、2−ピペラジニル、3−ピペラジニル、4−ピペ
ラジニル、モルホリノ、2−モルホリニル、3−モルホ
リニル、チオモルホリノ、2−チオモルホリニル、3−
チオモルホリニル、ヘキサヒドロアゼピン−1−イルな
ど)−カルボニル基。この脂肪族複素環−カルボニル基
は、C1-6アルキル(例、メチル、エチル)などで置換
されていてもよい、 (4)炭素原子および1個の窒素原子以外にさらに窒素
原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子
を1ないし4個含んでいてもよい5ないし7員の飽和環
状アミノ基(例えば、1−ピロリジニル、ピペリジノ、
モルホリノ、1−ピペラジニルなど)。この飽和環状ア
ミノ基は、C1-6アルキル(例、メチル、エチル)など
で置換されていてもよい。(5)ヒドロキシ基、(6)
1-6アルキル−カルボニルオキシ基(例えば、アセチ
ルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシな
ど)。
【0025】R2およびR2aで示される「ピリジル基」
は、例えば上記置換基を、置換可能な位置に1ないし5
個、好ましくは1ないし3個有していてもよく、置換基
数が2個以上の場合、各置換基は同一又は異なっていて
もよい。また、該「ピリジル基」の環内窒素原子は、N
−オキシド化されていてもよい。R2aで示される「芳香
族基を含まない置換基を有するピリジル基の窒素原子の
隣りの位置に有するピリジル基」の「ピリジル基」とし
ては、1−、2−、3−又は4−ピリジル基が挙げら
れ、なかでも4−ピリジル基が好ましい。
【0026】R3およびR3aで示される「置換基を有し
ていてもよい芳香族基」の「芳香族基」としては、芳香
族炭化水素基又は芳香族複素環基が挙げられる。該「芳
香族炭化水素基」としては、例えば炭素数6ないし14
個の単環式又は縮合多環式(2又は3環式)芳香族炭化
水素基等が挙げられる。その具体例として、例えばフェ
ニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−ビフェニリ
ル、3−ビフェニリル、4−ビフェニリル、2−アンス
リル等のC6-14アリール等が挙げられる。該「芳香族複
素環基」としては、例えば、炭素原子以外に窒素原子、
硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種、好まし
くは、1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし14員
(好ましくは5ないし10員)の(単環又は2環式)芳
香族複素環基である。具体的には、例えば2−チエニ
ル、3−チエニル、2−フリル、3−フリル、2−ピリ
ジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−キノリル、3
−キノリル、4−キノリル、5−キノリル、8−キノリ
ル、1−イソキノリル、3−イソキノリル、4−イソキ
ノリル、5−イソキノリル、ピラジニル、2−ピリミジ
ニル、4−ピリミジニル、3−ピロリル、2−イミダゾ
リル、3−ピリダジニル、3−イソチアゾリル、3−イ
ソオキサゾリル、1−インドリル、2−インドリル、3
−インドリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ
[b]チエニル、3−ベンゾ[b]チエニル、2−ベン
ゾ[b]フラニル、3−ベンゾ[b]フラニル等の芳香
族複素環基が挙げられる。該「置換基を有していてもよ
い芳香族基」の「置換基」としては、例えば前記R5
示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」の
「置換基」と同様のものが1ないし5個、好ましくは1
ないし3個挙げられる。置換基の個数が2個以上の場
合、各置換基は同一又は異なっていてもよい。また、隣
接する2個の置換基は4ないし7員非芳香族炭素環を形
成してもよい。好ましくは5または6員非芳香族炭素環
である。
【0027】R3およびR3aは好ましくは置換基を有し
ていてもよいC6-14アリール基、炭素原子以外に窒素原
子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種、好
ましくは、1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし1
4員の芳香族複素環基である。更に好ましくは、置換基
を有していてもよいフェニル基または置換基を有してい
てもよいチエニル基であり、特に置換基を有していても
よいフェニル基が好ましい。これらC6-10アリール基、
フェニル基、5ないし14員の芳香族複素環基、チエニ
ル基の置換基としては、ハロゲン原子、C1-3アルキレ
ンジオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ル、カルボキシC2-6アルケニル、C3-8シクロアルキ
ル、ハロゲン化されていてもよいC1-8アルコキシ、ヒ
ドロキシ、C7-1 6アラルキルオキシ、C1-6アルキル−
カルボニルオキシ、カルボキシ、C1-6アルコキシ−カ
ルボニル、シアノ、C1-6アルキルチオおよびC1-6アル
キルスルホニルから選ばれる1ないし3個の置換基が好
ましく、特に、ハロゲン原子、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキル(例、メチル、エチル、プロピルな
どのC1-3アルキル)、ハロゲン化されていてもよいC
1-8アルコキシ(例、メトキシ、エトキシなどのC1-3
ルコキシ)、カルボキシ、C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、シアノ、C1-6アルキルチオ(例、メチルチオ、エ
チルチオ)、C1-6アルキルスルホニル(例、メチルス
ルホニル、エチルスルホニル)が好ましい。また、置換
基として隣接する2個のアルキル基が結合して5員非芳
香族炭素環を形成していてもよい。
【0028】化合物(Ibb)としては、具体的には、
【化22】 (Ibbb)〔式中、R1bは(i)水素原子、(ii)ハ
ロゲン原子、C1-6アルコキシ−カルボニル、カルボキ
シ、シアノ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフ
ィニル、C1-6アルキルスルホニル、ヒドロキシ、C1-6
アルコキシおよびC1-6アルキル−カルボニルから選ば
れる置換基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、
(iii)ハロゲン原子および式−S(O)n−R1bb(R
1bbはC1-6アルキル基を、nは0ないし2を示す)で表
わされる基からなる群から選ばれる置換基を有していて
もよいC6-14アリール基、(iv)C7-15アラルキル基、
(v)C1-6アルキル、C1-6アルキル−カルボニ
ル、C1-6アルコキシ−カルボニル、ハロゲン原
子,C1-6アルキル基またはC1-6アルコキシで置換され
ていてもよい、炭素原子以外に窒素原子、酸素原子およ
び硫黄原子からなる群から選ばれる1ないし4個のヘテ
ロ原子を含む5ないし7員複素環−カルボニル、C
6-14アリール−カルバモイル、ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキル−カルバモイル、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルコキシ−カルボニル、C1-6
アルコキシ−カルバモイル、C6-14アリールオキシ−
カルバモイルから選ばれる1または2個の置換基を有し
ていてもよいアミノ基、(vi)オキソ、C1-6アルキ
ル、C6-14アリール、C1-6アルキル−カルボニル、C
1-6アルコキシ−カルボニルまたはC1-6アルキル−カル
ボニルで置換されていてもよい、炭素原子以外に窒素原
子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種、1
ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし10員複素環
基、(vii)式−(C=O)−R5b(R5bは水素原子、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基またはハロ
ゲン化されていてもよいC6-14アリール基を示す)で表
されるアシル基、または(viii)式−(C=O)−OR5c
(R5cは水素原子またはC1-6アルキル基を示す)で表
されるアシル基、R2bは(1)C1-6アルキル基(この
1-6アルキルはハロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、
3-8シクロアルキルまたは炭素原子以外に窒素原子、
酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1な
いし4個含む5ないし7員の脂肪族複素環基で置換され
ていてもよい)、(2)ハロゲン原子、(3)次の〜
からなる群から選ばれる置換基を有していてもよいア
ミノ基: C1-6アルキル(このC1-6アルキルはハロゲン原子、
シアノ、ヒドロキシ、C 3-8シクロアルキルまたは炭素
原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ば
れるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員の脂肪
族複素環基で置換されていてもよい)、 C3-8シクロアルキル、 C1-6アルキル−カルボニル(このC1-6アルキル−カ
ルボニルはハロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、C3-8
シクロアルキルまたは炭素原子以外に窒素原子、酸素原
子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4
個含むよい5ないし7員の脂肪族複素環基で置換されて
いてもよい)、 C1-6アルコキシ−カルボニル、 C1-6アルキルで置換されていてもよいC3-8シクロア
ルキル−カルボニル、 炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員
の脂肪族複素環基(この脂肪族複素環基はC1-6アルキ
ルまたはC1-6アルキル−カルボニルで置換されていて
もよい)、 炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員
の脂肪族複素環−カルボニル基(この脂肪族複素環−カ
ルボニル基はC1-6アルキルまたはC1-6アルキル−カル
ボニルで置換されていてもよい)、 (4)炭素原子および1個の窒素原子以外にさらに窒素
原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子
を1ないし4個含んでいてもよい5ないし7員の飽和環
状アミノ基(この飽和環状アミノ基はC1-6アルキルま
たはC1-6アルキル−カルボニルで置換されていてもよ
い)、(5)ヒドロキシ基、および(6)C1-6アルキ
ル−カルボニルオキシ基からなる群(特に、(1)〜
(4)からなる群)から選ばれる置換基をピリジル基の
窒素原子の隣りの位置に有するピリジル基(好ましくは
4−ピリジル基であり、このピリジル基はN−オキシド
化されていてもよい)、及びR3bはハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロゲン原
子、カルボキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル、シア
ノ、C1-6アルキルチオおよびC1-6アルキルスルホニル
からなる群から選ばれる置換基を有していてもよい、
6-14アリール基または炭素原子以外に窒素原子、硫
黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種、好ましく
は、1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし14員の
芳香族複素環基を示す。〕で表される化合物が好ましく
用いられる。
【0029】R1bで示されるC1-6アルキル基として
は、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシルなどが用いられ、なかでもメチ
ル、エチル、プロピル、ブチルなどのC1-4アルキル基
が好ましく、特にメチル、エチル、プロピルなどのC
1-3アルキル基が好ましい。R1bで示されるC1-6アルキ
ル基の置換基であるハロゲン原子としては、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが用いられ
る。R1bで示されるC1-6アルキル基の置換基であるC
1-6アルコキシ−カルボニルとしては、例えば、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニルなどが好ましい。R
1bで示されるC1-6アルキル基の置換基であるC1-6アル
キルチオとしては、例えば、メチルチオ、エチルチオな
どが好ましい。R1bで示されるC1-6アルキル基の置換
基であるC1-6アルキルスルフィニルとしては、例え
ば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニルなどが好
ましい。R1bで示されるC1-6アルキル基の置換基であ
るC1-6アルキルスルホニルとしては、例えば、メチル
スルホニル、エチルスルホニルなどが好ましい。R1b
示されるC1-6アルキル基の置換基であるC1-6アルコキ
シとしては、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ
などが好ましい。R1bで示されるC1-6アルキル基の置
換基であるC1-6アルキル−カルボニルとしては、例え
ば、アセチル、プロピオニルなどが好ましい。R1bb
示されるC1-6アルキル基としては、例えばメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシ
ルなどが用いられ、なかでもメチル、エチル、プロピル
などのC 1-3アルキル基が好ましく、特にメチルが好ま
しい。R1bで示されるC6-14アリール基としては、例え
ば、フェニル、ナフチルなどが好ましく、なかでもフェ
ニルが好ましい。R1bで示されるC6-14アリール基の置
換基であるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子が用いられる。R1bで示され
るC7-15アラルキル基としては、例えばベンジル、フェ
ニルエチル、フェニルプロピルなどのフェニル−C1-3
アルキル基が好ましい。
【0030】R1bで示されるアミノ基の置換基であるC
1-6アルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどが用
いられ、なかでもメチル、エチル、プロピルなどのC
1-3アルキル基が好ましく、特にメチルが好ましい。R
1bで示されるアミノ基の置換基であるC1-6アルキル−
カルボニルとしては、例えばアセチル、プロピオニルな
どのC1-3アルキル−カルボニル基が好ましい。R1b
示されるアミノ基の置換基である「炭素原子以外に窒素
原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選ばれる
1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし7員複素環−
カルボニル」としては、例えば、窒素原子、酸素原子お
よび硫黄原子からなる群から選ばれる1または2個のヘ
テロ原子を含む5ないし7員複素環(例、ピリジルな
ど)−カルボニル基などが好ましい。この複素環−カル
ボニル基の複素環基の置換基としては、塩素原子などの
ハロゲン原子、メチル、エチルなどのC1-6アルキル
基、メトキシ、エトキシなどのC1-6アルコキシが好ま
しい。R1bで示されるアミノ基の置換基であるC6-14
リール−カルバモイルとしては、例えばフェニル−カル
バモイルなどが好ましい。R1bで示されるアミノ基の置
換基であるハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
−カルバモイルとしては、例えば、ハロゲン原子(例、
塩素原子)で置換されていてもよいメチルカルバモイ
ル、エチルカルバモイル、プロピルカルバモイルなどが
好ましい。R1bで示されるアミノ基の置換基であるハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ−カルボニル
としては、例えば、ハロゲン原子(例、塩素原子)で置
換されていてもよいメトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、プロポキシカルボニルなどが好ましい。R1b
示されるアミノ基の置換基であるC1-6アルコキシ−カ
ルバモイルとしては、例えばメトキシカルバモイル、エ
トキシカルバモイル、プロポキシカルバモイルなどが好
ましい。R1bで示されるアミノ基の置換基であるC6-14
アリールオキシ−カルバモイルとしては、フェニルオキ
シカルバモイルなどが好ましい。R1bで示される5ない
し10員非芳香族複素環基としては、例えば1−ピロリ
ジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、3−オ
キサゾリジニル、1−イミダゾリニル、2−イミダゾリ
ニル、4−イミダゾリニル、2−ピラゾリジニル、3−
ピラゾリジニル、4−ピラゾリジニル、ピペリジノ、2
−ピペリジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル、1−
ピペラジニル、2−ピペラジニル、モルホリノ、チオモ
ルホリノなどが用いられ、なかでも4−ピペリジル、1
−ピペラジニル、3−オキサゾリジニル、1−イミダゾ
リジニルなどが好ましい。R1bで示されるオキソ、C
1-6アルキル(好ましくは、メチル、エチル)、C6 -14
アリール(好ましくは、フェニル)、C1-6アルキル−
カルボニル(好ましくは、アセチル、プロピオニルな
ど)、C1-6アルコキシ−カルボニル(好ましくは、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキ
シカルボニルなど)で置換されていてもよい5ないし1
0員非芳香族複素環基としては、1−メチル−4−ピペ
リジル、4−メチル−1−ピペラジニル、2−オキソ−
3−オキサゾリジニル、2−オキソ−1−イミダゾリジ
ニル、2−オキソ−3−フェニル−1−イミダゾリジニ
ルなどが好ましい。R1bで示される式−(C=O)−R5b
のR5bとしては、水素原子、ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキル基(メチル、エチル、トリフルオロメ
チルなど)、ハロゲン化されていてもよいC6-14アルキ
ル基(フェニル、ナフチル、フルオロフェニル、クロロ
フェニルなど)が好ましい。R1bで示される式−(C=
O)−OR5cのR5cとしては、水素原子、C1-3アルキル
基(メチル、エチルなど)が好ましい。 R1bとして
は、C1-6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど)が好
ましく、特にメチル、エチル、プロピルなどのC1-3
ルキル基が好ましい。
【0031】R2bで示されるピリジル基の置換基の具体
例としては、次の(1)〜(6)、特に(1)〜(4)
から選ばれる1ないし3個、好ましくは1または2個の
置換基が用いられる。 (1)C1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど、
好ましくはメチル、エチル、プロピル、ブチルなどのC
1-4アルキル基)、このC1-6アルキルは、ハロゲン原
子、シアノ、ヒドロキシ、C3-8シクロアルキル、炭素
原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ば
れるヘテロ原子を含む5ないし7員の脂肪族複素環基
(例えば、1−ピロリジニル、2−ピロリジニル、3−
ピロリジニル、ピペリジノ、2−ピペリジル、3−ピペ
リジル、4−ピペリジル、1−ピペラジニル、2−ピペ
ラジニル、3−ピペラジニル、4−ピペラジニル、モル
ホリノ、2−モルホリニル、3−モルホリニル、チオモ
ルホリノ、2−チオモルホリニル、3−チオモルホリニ
ル、ヘキサヒドロアゼピン−1−イルなど)で置換され
ていてもよい、(2)ハロゲン原子(例えば、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、(3)次の
〜からなる群から選ばれる置換基を有していてもよい
アミノ基 C1-6アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど、好ま
しくはメチル、エチル、プロピルなどのC1-3アルキル
基)、このC1-6アルキルは、ハロゲン原子、シアノ、
ヒドロキシ、C3-8シクロアルキル、炭素原子以外に窒
素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原
子を1ないし4個含む5ないし7員の脂肪族複素環基
(例えば、1−ピロリジニル、2−ピロリジニル、3−
ピロリジニル、ピペリジノ、2−ピペリジル、3−ピペ
リジル、4−ピペリジル、1−ピペラジニル、2−ピペ
ラジニル、3−ピペラジニル、4−ピペラジニル、モル
ホリノ、2−モルホリニル、3−モルホリニル、チオモ
ルホリノ、2−チオモルホリニル、3−チオモルホリニ
ル、ヘキサヒドロアゼピン−1−イルなど)で置換され
ていてもよい、 C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルばど)、 C1-6アルキル−カルボニル(例えば、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、バレリル、イソバレリル、2−
メチルブチリル、ピバロイルなど)、このC1-6アルキ
ル−カルボニルは、ハロゲン原子、シアノ、ヒドロキ
シ、C3-8シクロアルキル、炭素原子以外に窒素原子、
酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1な
いし4個含む5ないし7員の脂肪族複素環基(例えば、
1−ピロリジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニ
ル、ピペリジノ、2−ピペリジル、3−ピペリジル、4
−ピペリジル、1−ピペラジニル、2−ピペラジニル、
3−ピペラジニル、4−ピペラジニル、モルホリノ、2
−モルホリニル、3−モルホリニル、チオモルホリノ、
2−チオモルホリニル、3−チオモルホリニル、ヘキサ
ヒドロアゼピン−1−イルなど)で置換されていてもよ
い、 C1-6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブ
トキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−
ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニルな
ど)、 C1-6アルキル(例、メチル、エチル)で置換されて
いてもよいC3-8シクロアルキル−カルボニル(例、シ
クロプロピルカルボニル、シクロブチルカルボニル、シ
クロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル、
1−メチル−シクロヘキシルカルボニルなど)、 炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員
の脂肪族複素環基(例えば、1−ピロリジニル、2−ピ
ロリジニル、3−ピロリジニル、ピペリジノ、2−ピペ
リジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル、1−ピペラ
ジニル、2−ピペラジニル、3−ピペラジニル、4−ピ
ペラジニル、モルホリノ、2−モルホリニル、3−モル
ホリニル、チオモルホリノ、2−チオモルホリニル、3
−チオモルホリニル、ヘキサヒドロアゼピン−1−イル
など)。この脂肪族複素環基は、C1-6アルキル(例、
メチル、エチルなど)またはC1-6アルキル−カルボニ
ル(例、アセチル、プロピオニルなど)などで置換され
ていてもよい、 炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員
の脂肪族複素環(例えば、1−ピロリジニル、2−ピロ
リジニル、3−ピロリジニル、ピペリジノ、2−ピペリ
ジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル、1−ピペラジ
ニル、2−ピペラジニル、3−ピペラジニル、4−ピペ
ラジニル、モルホリノ、2−モルホリニル、3−モルホ
リニル、チオモルホリノ、2−チオモルホリニル、3−
チオモルホリニル、ヘキサヒドロアゼピン−1−イルな
ど)−カルボニル基。この脂肪族複素環−カルボニル基
は、C1-6アルキル(例、メチル、エチルなど)または
1-6アルキル−カルボニル(例、アセチル、プロピオ
ニルなど)などで置換されていてもよい、 (4)炭素原子および1個の窒素原子以外にさらに窒素
原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子
を1ないし4個含んでいてもよい5ないし7員の飽和環
状アミノ基(例えば、1−ピロリジニル、ピペリジノ、
モルホリノ、1−ピペラジニルなど)。この飽和環状ア
ミノ基は、C1-6アルキル(例、メチル、エチル)など
で置換されていてもよい。(5)ヒドロキシ基、(6)
1-6アルキル−カルボニルオキシ基(例えば、アセチ
ルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシな
ど)。なかでも、R2bで示されるピリジル基の置換基と
しては、C1-6アルキル−カルボニル−アミノ基(例、
アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミ
ノ、バレリルアミノ、イソバレリルアミノ、2−メチル
ブチリルアミノ、ピバロイルアミノ)が好ましく、特に
アセチルアミノ、プロピオニルアミノなどのC1- 3アル
キル−カルボニル−アミノ基が好ましい。
【0032】R3bで示されるC6-14アリール基として
は、例えば、フェニル、ナフチルなどが好ましく、なか
でもフェニルが好ましい。R3bで示される炭素原子以外
に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は
2種、好ましくは、1ないし4個のヘテロ原子を含む5
ないし14員の芳香族複素環基としては、例えば、チエ
ニルなどの炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素
原子から選ばれる1又は2種、好ましくは、1ないし4
個のヘテロ原子を含む5ないし6員の芳香族複素環基が
好ましい。該C6-14アリール基または該芳香族複素環基
の置換基であるハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キルとしては、例えば、ハロゲン原子(例、フッ素、塩
素など)で置換されていてもよいメチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどが用
いられ、なかでもメチル、エチル、プロピル、トリフル
オロメチルなどのハロゲン化されていてもよいC1-3
ルキル基が好ましい。該C6-14アリール基または該芳香
族複素環基の置換基であるC1-6アルコキシとしては、
例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシなどが用いら
れ、なかでもメトキシが好ましい。該C6-14アリール基
または該芳香族複素環基の置換基であるハロゲン原子と
しては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子
が用いられ、なかでもフッ素原子、塩素原子などが好ま
しい。該C6-14アリール基または該芳香族複素環基の置
換基であるC1-6アルコキシ−カルボニルとしては、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニルなどが好まし
い。該C6-14アリール基または該芳香族複素環基の置換
基であるC1-6アルキルチオとしては、メチルチオ、エ
チルチオなどが好ましい。該C6-14アリール基の置換基
であるC1-6アルキルスルホニルとしては、メチルスル
ホニル、エチルスルホニルなどが好ましい。R3bとして
は、C1-6アルキルおよびハロゲン原子からなる群から
選ばれる置換基を有していてもよいC6-14アリール基が
好ましく、メチルまたは塩素原子で置換されていてもよ
いフェニル基が好ましい。化合物(Ibbb)として
は、例えば、(1)R1bがハロゲン原子、ヒドロキシ、
1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキル
スルフィニルおよびC1-6アルキルスルホニルから成る
群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキ
ル基、R2bがC1-6アルキル−カルボニル−アミノ基ま
たはC3-8シクロアルキルアミノ基、R3bがC1-6アルキ
ルおよびハロゲン原子からなる群から選ばれる置換基を
有していてもよいC6-14アリール基である化合物(Ib
bb)、(2)R1bがハロゲン原子、ヒドロキシ、C
1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルス
ルフィニルおよびC1-6アルキルスルホニルから成る群
から選ばれる置換基を有していてもよいC1-3アルキル
基、R2bがC1-3アルキル−カルボニル−アミノ基また
はC3-8シクロアルキルアミノ基、R3bがメチルまたは
塩素原子で置換基を有していてもよいフェニル基である
化合物(Ibbb)などが好ましい。
【0033】化合物(Ibbb)の好ましい具体例とし
ては、後述する実施例1〜113で製造される化合物が
挙げられ、なかでも5−[2−(tert−ブトキシカ
ルボニルアミノ)−4−ピリジル]−2−エチル−4−
(3−メチルフェニル)−1,3−チアゾール(実施例
3)、[4−(3−メチルフェニル)−5−(2−メチ
ル−4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]
アミン(実施例7−4)、2−エチル−5−(2−フル
オロ−4−ピリジル)−4−(3−メチルフェニル)−
1,3−チアゾール(実施例11)、5−(2−フルオ
ロ−4−ピリジル)−4−(3−メチルフェニル)−2
−[4−(メチルチオ)フェニル]−1,3−チアゾー
ル(実施例15)、4−(3−メチルフェニル)−5−
(2−メチル−4−ピリジル)−2−[4−(メチルチ
オ)フェニル]−1,3−チアゾール(実施例16−
1)、4−[2−エチル−4−(3−メチルフェニル)
−1,3−チアゾール−5−イル]−2−ピリジルアミ
ン(実施例22)、N−[4−[2−エチル−4−(3
−メチルフェニル)−1,3−チアゾール−5−イル]
−2−ピリジル]アセトアミド(実施例29−2)、N
−[4−[2−エチル−4−(3−メチルフェニル)−
1,3−チアゾール−5−イル]−2−ピリジル]プロ
ピオンアミド(実施例29−4)、N−[4−[4−
(3−クロロフェニル)−2−メチル−1,3−チアゾ
ール−5−イル]−2−ピリジル]アセトアミド(実施
例30−1)、N−[4−[4−(3−クロロフェニ
ル)−2−エチル−1,3−チアゾール−5−イル]−
2−ピリジル]アセトアミド(実施例30−2)、N−
[4−[4−(3−クロロフェニル)−2−プロピル−
1,3−チアゾール−5−イル]−2−ピリジル]アセ
トアミド(実施例30−3)、N−[4−[4−(3−
クロロフェニル)−2−メチル−1,3−チアゾール−
5−イル]−2−ピリジル]プロピオンアミド(実施例
30−7)、N−[4−[4−(3−クロロフェニル)
−2−エチル−1,3−チアゾール−5−イル]−2−
ピリジル]プロピオンアミド(実施例30−8)、N−
[4−[4−(3−クロロフェニル)−2−プロピル−
1,3−チアゾール−5−イル]−2−ピリジル]プロ
ピオンアミド(実施例30−9)、N−シクロヘキシル
−4−[2−エチル−4−(3−メチルフェニル)−
1,3−チアゾール−5−イル]−2−ピリジルアミン
(実施例36−4)、N−シクロヘキシル−4−[4−
(3−メチルフェニル)−2−(4−メチルスルホニル
フェニル)−1,3−チアゾール−5−イル]−2−ピ
リジルアミン(実施例36−5)、N−シクロペンチル
−4−[2−エチル−4−(3−メチルフェニル)−
1,3−チアゾール−5−イル]−2−ピリジルアミン
(実施例36−6)、N−シクロペンチル−4−[4−
(3−メチルフェニル)−2−(4−メチルスルホニル
フェニル)−1,3−チアゾール−5−イル]−2−ピ
リジルアミン(実施例36−7)、4−[4−(3−ク
ロロフェニル)−2−エチル−1,3−チアゾール−5
−イル]−N−シクロヘキシル−2−ピリジルアミン
(実施例36−10)、4−[4−(3−クロロフェニ
ル)−2−エチル−1,3−チアゾール−5−イル]−
N−シクロペンチル−2−ピリジルアミン(実施例36
−11)、N−[4−(3−メチルフェニル)−5−
(2−メチル−4−ピリジル)−1,3−チアゾール−
2−イル]アセトアミド(実施例39)、N−[4−
(3,5−ジメチルフェニル)−5−(2−メチル−4
−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]ニコチ
ンアミド(実施例42−1)、6−クロロ−N−[4−
(3,5−ジメチルフェニル)−5−(2−メチル−4
−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]ニコチ
ンアミド(実施例44−3)、N−[4−(3,5−ジ
メチルフェニル)−5−(2−メチル−4−ピリジル)
−1,3−チアゾール−2−イル]−6−メチルニコチ
ンアミド(実施例46−3)、N−[4−(3,5−ジ
メチルフェニル)−5−(2−メチル−4−ピリジル)
−1,3−チアゾール−2−イル]−6−メトキシニコ
チンアミド(実施例48−3)、4−(3−メチルフェ
ニル)−5−(2−メチル−4−ピリジル)−2−(4
−メチルスルフィニルフェニル)−1,3−チアゾール
(実施例54)、4−(3−メチルフェニル)−5−
(2−メチル−4−ピリジル)−2−(4−メチルスル
ホニルフェニル)−1,3−チアゾール(実施例5
7)、5−(2−フルオロ−4−ピリジル)−4−(3
−メチルフェニル)−2−(4−メチルスルホニルフェ
ニル)−1,3−チアゾール(実施例58−4)、N−
[4−[4−(3−クロロフェニル)−2−(4−メチ
ルスルホニルフェニル)−1,3−チアゾール−5−イ
ル]−2−ピリジル]アセトアミド(実施例58−
6)、N−[4−[4−(3−クロロフェニル)−2−
(4−メチルスルホニルフェニル)−1,3−チアゾー
ル−5−イル]−2−ピリジル]プロピオンアミド(実
施例58−7)、N−[4−[4−(3−クロロフェニ
ル)−2−(4−メチルスルホニルフェニル)−1,3
−チアゾール−5−イル]−2−ピリジル]ピバルアミ
ド(実施例58−8)などが好ましい。なお、本発明の
化合物(Ia)、(Ib)または(Ic)には、N-[4-
(3,5-ジメチルフェニル)-5-(2-ヒドロキシ-4-ピリジル)
-1,3-チアゾール-2-イル]アセトアミドおよび4-[2-(ア
セチルアミノ)-4-(3,5-ジメチルフェニル)-1,3-チアゾ
ール-5-イル]-2-ピリジル アセタートは含まれない。
【0034】本発明の化合物(Ia)、(Ib)または
(Ic)の塩としては、例えば金属塩、アンモニウム
塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩
基性又は酸性アミノ酸との塩等が挙げられる。金属塩の
好適な例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等
のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩、バ
リウム塩等のアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩等が
挙げられる。有機塩基との塩の好適な例としては、例え
ばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピ
コリン、2,6−ルチジン、エタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、シクロヘキシル
アミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N'−ジベンジ
ルエチレンジアミン等との塩が挙げられる。無機酸との
塩の好適な例としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝
酸、硫酸、リン酸等との塩が挙げられる。有機酸との塩
の好適な例としては、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ
酢酸、フタル酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイ
ン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等と
の塩が挙げられる。塩基性アミノ酸との塩の好適な例と
しては、例えばアルギニン、リジン、オルニチン等との
塩が挙げられ、酸性アミノ酸との塩の好適な例として
は、例えばアスパラギン酸、グルタミン酸等との塩が挙
げられる。このうち、薬学的に許容し得る塩が好まし
い。例えば、化合物内に酸性官能基を有する場合にはア
ルカリ金属塩(例、ナトリウム塩、カリウム塩等)、ア
ルカリ土類金属塩(例、カルシウム塩、マグネシウム
塩、バリウム塩等)等の無機塩、アンモニウム塩等が、
また、化合物内に塩基性官能基を有する場合には、例え
ば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等無機酸との
塩、又は酢酸、フタル酸、フマル酸、シュウ酸、酒石
酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、メタンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸との塩が好まし
い。
【0035】本発明の化合物(Ia)、化合物(I
b)、化合物(Ic)、化合物(Iaa)、化合物(I
bb)またはその塩(以下、本発明の化合物(I)と略
記する場合がある)のプロドラッグは、生体内における
生理条件下で酵素や胃酸等による反応により本発明の化
合物(I)に変換する化合物、すなわち酵素的に酸化、
還元、加水分解等を起こして本発明の化合物(I)に変
化する化合物、胃酸等により加水分解等を起こして本発
明の化合物(I)に変化する化合物をいう。本発明の化
合物(I)のプロドラッグとしては、本発明の化合物
(I)のアミノ基がアシル化、アルキル化、りん酸化さ
れた化合物(例えば、本発明の化合物(I)のアミノ基
がエイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノカル
ボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキ
ソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒド
ロフラニル化、ピロリジルメチル化、ピバロイルオキシ
メチル化、tert−ブチル化された化合物等);本発明の
化合物(I)の水酸基がアシル化、アルキル化、りん酸
化、ホウ酸化された化合物(例えば、本発明の化合物
(I)の水酸基がアセチル化、パルミトイル化、プロパ
ノイル化、ピバロイル化、スクシニル化、フマリル化、
アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボニル化された
化合物等);本発明の化合物(I)のカルボキシ基がエ
ステル化、アミド化された化合物(例えば、本発明の化
合物(I)のカルボキシ基がエチルエステル化、フェニ
ルエステル化、カルボキシメチルエステル化、ジメチル
アミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエス
テル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、
フタリジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−
1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、
シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化、メ
チルアミド化された化合物等);等が挙げられる。これ
らの化合物は自体公知の方法によって本発明の化合物
(I)から製造することができる。また、本発明の化合
物(I)のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医
薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記
載されているような生理的条件で本発明の化合物(I)
に変化するものであってもよい。
【0036】以下に、本発明の化合物(Ia)、(I
b)、(Ic)またはその塩の製造法を説明する。以
下、化合物(I)とは、化合物(Ia)、(Ib)、
(Ic)、(Ibb)、(Ibbb)を含む化合物を示
す。本発明の化合物(I)は、下記の反応式1で示され
る方法又はそれに準じた方法等により得られるほか、例
えば、特開昭60−58981号公報、特開昭61−1
0580号公報、特表平7−503023号公報、WO
93/15071、DE−A−3601411、特開
平5−70446号公報等に記載の方法又はそれに準じ
た方法等により得られる。以下の反応式1ないし2中の
化合物の各記号は、前記と同意義を示す。反応式中の化
合物は塩を形成している場合も含み、該塩としては、例
えば化合物(Ia)の塩と同様のもの等が挙げられる。
【0037】
【化23】反応式1
【0038】化合物(II)、(III)、(V)、(VI
I)、(XI)、(XIII)及び(XIV)は、市販されている
場合には市販品をそのまま用いることもでき、自体公知
の方法又はこれらに準じた方法に従って製造することも
できる。化合物(IV)は化合物(II)と化合物(III)
とを塩基の存在下、縮合することにより得られる。化合
物(III)中、R8は、例えばC1-6アルコキシ(例、
メトキシ、エトキシ等)、ジ−C1-6アルキルアミノ
(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ等)、N−C
6-10アリール−N−C1-6アルキルアミノ(例、N−フ
ェニル−N−メチルアミノ等)、C6-10アリール及び
(又は)C1-6アルキルで置換されていてもよい3ない
し7員飽和環状アミノ(例、ピロリジン−1−イル、モ
ルホリノ、メチルアジリジン−1−イル等)等を示す。
化合物(III)の使用量は、化合物(II)1モルに対
し、約0.5ないし約3.0モル、好ましくは約0.8
ないし約2.0モルである。塩基の使用量は、化合物
(II)1モルに対し、約1.0ないし約30モル、好ま
しくは約1.0ないし約10モルである。該「塩基」と
しては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セ
シウム、等の塩基性塩類、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等の無機塩基類、ピリジン、ルチジン等の芳香族
アミン類、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ト
リブチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、4−
ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、
N−メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メ
チルモルホリン等の第3級アミン類、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物類、ナト
リウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、リチウ
ムヘキサメチルジシラジド等の金属アミド類、ナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム tert-
ブトキシド等の金属アルコキシド類等が挙げられる。本
反応は、無溶媒中又は反応に不活性な溶媒存在下にて行
うのが有利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に
限定されないが、例えばハロゲン化炭化水素類、脂肪族
炭化水素類、芳香族炭化水素類、エーテル類、アミド
類、アルコール類、水又はこれら二種以上の混合物等が
用いられる。反応温度は、通常約−5ないし約200
℃、好ましくは約5ないし約150℃である。反応時間
は通常約5分ないし約72時間、好ましくは約0.5な
いし約30時間である。生成物は反応液のまま、あるい
は粗製物として次の反応に用いることもできるが、常法
に従って反応混合物から単離することもでき、再結晶、
蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精
製することができる。
【0039】化合物(VIII)は、化合物(IV)を酸で処
理することにより得られる。酸の使用量は、化合物(I
V)1モルに対し、約1.0ないし約100モル、好まし
くは約1.0ないし約30モルである。該「酸」として
は、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸等の鉱酸類が用いら
れる。本反応は、反応に不活性な溶媒存在下にて行う。
該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されないが、例
えば水、水とアミド類との混合物、水とアルコール類と
の混合物等が用いられる。反応温度は、通常20ないし
約200℃、好ましくは約60ないし約150℃であ
る。反応時間は、通常約30分ないし約72時間、好ま
しくは約1ないし約30時間である。生成物は反応液の
まま、あるいは粗製物として次の反応に用いることもで
きるが、常法に従って反応混合物から単離することもで
き、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段に
より容易に精製することができる。
【0040】化合物(VIII)は、化合物(V)を塩基で
処理して得られる化合物(VI)と化合物(VII)とを縮
合することによっても得られる。化合物(VI)中、M
は、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカ
リ金属を示す。化合物(VII)中、R9としては、例えば
前記R8と同様のものが挙げられる。塩基の使用量は、
化合物(V)1モルに対し、約1.0ないし約30モル、
好ましくは約1.0ないし約10モルである。該「塩
基」としては、例えばナトリウムアミド、リチウムジイ
ソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド等
の金属アミド類やアルキルリチウムなどのアルキル金属
化合物類などが用いられる。本反応は、無溶媒中又は反
応に不活性な溶媒存在下にて行うのが有利である。該溶
媒は、反応が進行する限り特に限定されないが、例え
ば、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、エーテル類
又はこれら二種以上の混合物等が用いられる。反応温度
は、通常約−78ないし約60℃、好ましくは約−78
ないし約20℃である。反応時間は、通常約5分ないし
約24時間、好ましくは約0.5ないし約3時間であ
る。生成物は反応液のまま、あるいは粗製物として次の
反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物
から単離することもでき、再結晶、蒸留、クロマトグラ
フィー等の分離手段により容易に精製することができ
る。
【0041】化合物(IX)は、化合物(VIII)をハロゲ
ン類で処理することにより得られる。本反応は、所望に
より塩基又は塩基性塩の存在下で行う。化合物(IX)
中、Halは、ハロゲン類を示す。ハロゲン類の使用量
は、化合物(VIII)1モルに対し、約1.0ないし約5.
0モル、好ましくは約1.0ないし約2.0モルである。
該「ハロゲン類」としては、臭素、塩素、ヨウ素等が挙
げられる。塩基の使用量は、化合物(VIII)1モルに対
し、約1.0ないし約10.0モル、好ましくは約1.0
ないし約3.0モルである。該「塩基」としては、例え
ばピリジン、ルチジン等の芳香族アミン類、トリエチル
アミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、シク
ロヘキシルジメチルアミン、4−ジメチルアミノピリジ
ン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジ
ン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン等の
第3級アミン類等が挙げられる。塩基性塩の使用量は、
化合物(VIII)1モルに対し、約1.0ないし約10.0
モル、好ましくは約1.0ないし約3.0モルである。該
「塩基性塩」としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、酢酸ナト
リウム、酢酸カリウム等が挙げられる。本反応は、無溶
媒中又は反応に不活性な溶媒存在下にて行うのが有利で
ある。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されない
が、例えば、エーテル類、芳香族炭化水素類、脂肪族炭
化水素類、アミド類、ハロゲン化炭化水素類、ニトリル
類、スルホキシド類、有機酸類、芳香族アミン類又はこ
れら二種以上の混合物等が用いられる。反応温度は、約
−20ないし約150℃、好ましくは約0ないし約10
0℃である。反応時間は、通常5分ないし約24時間、
好ましくは約10分ないし約5時間である。生成物は反
応液のまま、あるいは粗製物として次の反応に用いるこ
ともできるが、常法に従って反応混合物から単離するこ
ともでき、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離
手段により容易に精製することができる。
【0042】化合物(I)は、化合物(IX)と化合物
(X)とを縮合することにより得られる。本反応は、所
望により塩基の存在下にて行う。化合物(X)は、市販
されている場合には、市販品をそのまま用いてもよく、
また、自体公知の方法又はこれに準じた方法、更には以
下の反応式2で示される方法等により得られる。化合物
(X)の使用量は、化合物(IX)1モルに対し、約0.
5ないし約3.0モル、好ましくは約0.8ないし約
2.0モルである。塩基の使用量は、化合物(IX)1モ
ルに対し、約1.0ないし約30モル、好ましくは約1.
0ないし約10モルである。該「塩基」としては、例え
ば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸
水素ナトリウム等の塩基性塩類、ピリジン、ルチジン等
の芳香族アミン類、トリエチルアミン、トリプロピルア
ミン、トリブチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミ
ン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルア
ニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルピロリジ
ン、N−メチルモルホリン等の第3級アミン類等が挙げ
られる。本反応は、無溶媒中又は反応に不活性な溶媒存
在下にて行うのが有利である。該溶媒は、反応が進行す
る限り特に限定されないが、例えば、ハロゲン化炭化水
素類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、エーテル
類、アミド類、アルコール類、ニトリル類又はこれら二
種以上の混合物等が用いられる。反応温度は、約−5な
いし約200℃、好ましくは約5ないし約150℃であ
る。反応時間は、通常約5分ないし約72時間、好まし
くは約0.5ないし約30時間である。生成物は反応液
のまま、あるいは粗製物として次の反応に用いることも
できるが、常法に従って反応混合物から単離することも
でき、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段
により容易に精製することができる。
【0043】
【化24】反応式2
【0044】化合物(XII)は、化合物(XI)と式 R1
Hで表されるアミン類とを縮合することにより得られ
る。化合物(XI)中、R10は、芳香族炭化水素基または
アルコキシを示す。該「芳香族炭化水素基」としては、
置換基を有していても良いフェニル基等が挙げられる。
該「アルコキシ」としては、例えばメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ等のC1-6
アルコキシ等が挙げられる。該「アミン類」の使用量
は、化合物(XI)1モルに対し、約1.0ないし約30
モル、好ましくは約1.0ないし約10モルである。本
反応は、無溶媒中又は反応に不活性な溶媒存在下にて行
うのが有利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に
限定されないが、例えば、ハロゲン化炭化水素類、脂肪
族炭化水素類、芳香族炭化水素類、エーテル類、アミド
類、アルコール類、ニトリル類、ケトン類又はこれら二
種以上の混合物等が用いられる。反応温度は、約−5な
いし約200℃、好ましくは約5ないし約120℃であ
る。反応時間は、通常約5分ないし約72時間、好まし
くは約0.5ないし約30時間である。生成物は反応液
のまま、あるいは粗製物として次の反応に用いることも
できるが、常法に従って反応混合物から単離することも
でき、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段
により容易に精製することができる。
【0045】化合物(X)は、化合物(XII)を酸又は塩
基を用いて加水分解することにより得られる。酸及び塩
基の使用量は、化合物(XII)1モルに対し、それぞれ
約0.1ないし約50モル、好ましくは約1ないし約2
0モルである。該「酸」としては、例えば塩酸、臭化水
素酸、硫酸等の鉱酸類、三塩化ホウ素、三臭化ホウ素等
のルイス酸類、ルイス酸とチオール類又はスルフィド類
との併用、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸
等の有機酸類等が用いられる。該「塩基」としては、例
えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウ
ム等の金属水酸化物類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
等の塩基性塩類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、カリウム tert-ブトキシド等の金属アルコキ
シド類、トリエチルアミン、イミダゾール、ホルムアミ
ジン等の有機塩基類等が用いられる。本反応は、無溶媒
中又は反応に不活性な溶媒存在下にて行うのが有利であ
る。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されない
が、例えば、アルコール類、エーテル類、芳香族炭化水
素類、脂肪族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、スル
ホキシド類、水又はこれら二種以上の混合物等が用いら
れる。反応時間は、通常約10分ないし約50時間、好
ましくは約30分ないし約12時間である。反応温度
は、通常約0ないし約200℃、好ましくは約20ない
し約120℃である。
【0046】化合物(X)は、化合物(XIII)を塩基の
存在下、硫化水素で処理することによっても得られる。
硫化水素の使用量は、化合物(XIII)1モルに対し、約
1ないし約30モルである。塩基の使用量は、化合物
(XIII)1モルに対し、を約1.0ないし約30モル、
好ましくは約1.0ないし約10モルである。該「塩
基」としては、例えばピリジン、ルチジン等の芳香族ア
ミン類、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリ
ブチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、4−ジ
メチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N
−メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチ
ルモルホリン等の第3級アミン類等が挙げられる。本反
応は、無溶媒中又は反応に不活性な溶媒存在下にて行う
のが有利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に限
定されないが、例えば、ハロゲン化炭化水素類、脂肪族
炭化水素類、芳香族炭化水素類、エーテル類、芳香族ア
ミン類又はこれら二種以上の混合物等が用いられる。本
反応は、常圧又は加圧下で行われる。反応温度は、通常
約−20ないし約80℃、好ましくは約−10ないし約
30℃である。反応時間は、通常約5分ないし約72時
間、好ましくは約0.5ないし約30時間である。生成
物は反応液のまま、あるいは粗製物として次の反応に用
いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離
することもでき、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等
の分離手段により容易に精製することができる。また、
化合物(X)は、化合物(XIII)を酸の存在下、ジチオ
リン酸 O,O-ジエチルで処理することによっても得られ
る。ジチオリン酸 O,O-ジエチルの使用量は、化合物(X
III)1モルに対し、約0.9ないし約2モルである。
酸の使用量は、化合物(XIII)1モルに対し、約3.0
ないし約30モル、好ましくは約3.0ないし約10モ
ルである。該「酸」としては、例えば塩化水素、臭化水
素等のハロゲン化水素、塩酸、臭化水素酸などの鉱酸等
が挙げられる。本反応は、無溶媒中又は反応に不活性な
溶媒存在下にて行うのが有利である。該溶媒は、反応が
進行する限り特に限定されないが、例えば、ハロゲン化
炭化水素類、アルコール類、アミド類、エーテル類、エ
ステル類、水又はこれら二種以上の混合物等が用いられ
る。反応温度は、通常約0ないし約80℃、好ましくは
約0ないし約30℃である。反応時間は、通常約5分な
いし約72時間、好ましくは約0.5ないし約30時間
である。生成物は反応液のまま、あるいは粗製物として
次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混
合物から単離することもでき、再結晶、蒸留、クロマト
グラフィー等の分離手段により容易に精製することがで
きる。
【0047】化合物(X)は、化合物(XIV)を五硫化リ
ン又はローソン(Lawesson)試薬で処理することによっ
ても得られる。五硫化リン又はローソン試薬の使用量
は、化合物(XIV)1モルに対して、約0.5ないし約1
0モル、好ましくは約0.5ないし約3モルである。本
反応は、無溶媒中又は反応に不活性な溶媒存在下にて行
うのが有利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に
限定されないが、例えば、エーテル類、芳香族炭化水素
類、脂肪族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類又はこれ
ら二種以上の混合物等が用いられる。反応時間は、通常
10分ないし約50時間、好ましくは約30分ないし約
12時間である。反応温度は、通常約0ないし約150
℃、好ましくは約20ないし約120℃である。生成物
(X)は反応液のまま、あるいは粗製物として次の反応
に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から
単離することもでき、再結晶、蒸留、クロマトグラフィ
ー等の分離手段により容易に精製することができる。
【0048】化合物(I)がアシルアミノ体である場合
は、対応するアミン体を自体公知のアシル化反応に付し
て目的物を得ることもできる。例えば、化合物(I)
中、チアゾール環の2位の置換基が置換基を有していて
もよいアシルアミノである化合物は、対応する2−チア
ゾールアミンとアシル化剤とを、所望により塩基又は酸
の存在下、反応させることにより得られる。アシル化剤
の使用量は、対応する2−チアゾールアミン1モルに対
し、約1.0ないし約5.0モル、好ましくは約1.0な
いし約2.0モルである。該「アシル化剤」としては、
例えば、目的物のアシル基に対応するカルボン酸又はそ
の反応性誘導体(例えば、酸ハライド、酸無水物、エス
テル等)等が挙げられる。塩基又は酸の使用量は、対応
する2−チアゾールアミン1モルに対し、約0.8ない
し約5.0モル、好ましくは約1.0ないし約2.0モル
である。該「塩基」としては、例えばトリエチルアミ
ン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等が挙げら
れる。該「酸」としては、例えばメタンスルホン酸、p
−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸等が挙げ
られる。本反応は、無溶媒中又は反応に不活性な溶媒存
在下にて行うのが有利である。該溶媒は、反応が進行す
る限り特に限定されないが、例えば、エーテル類、芳香
族炭化水素類、脂肪族炭化水素類、アミド類、ハロゲン
化炭化水素類、ニトリル類、スルホキシド類、芳香族ア
ミン類又はこれら二種以上の混合物等が用いられる。反
応温度は約−20ないし約150℃、好ましくは約0な
いし約100℃である。反応時間は通常約5分ないし約
24時間、好ましくは約10分ないし約5時間である。
生成物は反応液のまま、あるいは粗製物として次の反応
に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から
単離することもでき、再結晶、蒸留、クロマトグラフィ
ー等の分離手段により容易に精製することができる。
【0049】また、化合物(I)中、チアゾール環の5
位が置換基を有していてもよいアシルアミノピリジルで
ある化合物は、対応する5−(2−アミノピリジル)チ
アゾールとアシル化剤を、所望により塩基または酸の存
在下、反応させることにより得られる。アシル化剤の使
用量は、対応する5−(2−アミノピリジル)チアゾー
ル1モルに対し、約1.0ないし約5.0モル、好ましく
は約1.0ないし約2.0モルである。該「アシル化剤」
としては、例えば、目的物のアシル基に対応するカルボ
ン酸又はその反応性誘導体(例えば、酸ハライド、酸無
水物、エステル等)等が挙げられる。塩基又は酸の使用
量は、対応する5−(2−アミノピリジル)チアゾール
1モルに対し、約0.8ないし約5.0モル、好ましくは
約1.0ないし約2.0モルである。該「塩基」として
は、例えばトリエチルアミン、ピリジン、4−ジメチル
アミノピリジン等が挙げられる。該「酸」としては、例
えばメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カン
ファースルホン酸等が挙げられる。本反応は、無溶媒中
又は反応に不活性な溶媒存在下にて行うのが有利であ
る。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されない
が、例えば、エーテル類、芳香族炭化水素類、脂肪族炭
化水素類、アミド類、ハロゲン化炭化水素類、ニトリル
類、スルホキシド類、芳香族アミン類又はこれら二種以
上の混合物等が用いられる。反応温度は約−20ないし
約150℃、好ましくは約0ないし約100℃である。
反応時間は通常約5分ないし約24時間、好ましくは約
10分ないし約5時間である。生成物は反応液のまま、
あるいは粗製物として次の反応に用いることもできる
が、常法に従って反応混合物から単離することもでき、
再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により
容易に精製することができる。
【0050】化合物(I)中、チアゾール環の5位が置
換基を有していてもよいアルキルアミノピリジルである
化合物は、対応するアシルアミノピリジンを還元剤によ
り還元することによっても得られる。還元剤の使用量
は、対応するアシルアミノピリジン1モルに対し、約
1.0ないし約5.0モル、好ましくは約1.0ないし約
3.0モルである。該「還元剤」としては、例えば水素
化アルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウムなど
の金属水素化物類、水素化アルミニウムリチウム、水素
化ホウ素ナトリウムなどの金属水素錯化合物類、ボラン
テトラヒドロフラン錯体、ボランジメチルスルフィド錯
体などのボラン錯体類、テキシルボラン、ジシアミルボ
ランなどのアルキルボラン類等が挙げられる。本反応は
所望により還元剤とともに酸を加えてもよい。酸の使用
量は、対応するアシルアミノピリジン1モルに対し、約
0.8ないし約5.0モル、好ましくは約1.0ないし約
3.0モルである。該「酸」としては、例えば塩化アル
ミニウム等のルイス酸が挙げられる。本反応は、無溶媒
中又は反応に不活性な溶媒存在下にて行うのが有利であ
る。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されない
が、例えば、エーテル類、芳香族炭化水素類、脂肪族炭
化水素類、ハロゲン化炭化水素類又はこれら二種以上の
混合物等が用いられる。反応温度は約−78ないし約1
50℃、好ましくは約0ないし約100℃である。反応
時間は通常約5分ないし約24時間、好ましくは約10
分ないし約5時間である。生成物は反応液のまま、ある
いは粗製物として次の反応に用いることもできるが、常
法に従って反応混合物から単離することもでき、再結
晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により容易
に精製することができる。
【0051】また、化合物(I)中、チアゾール環の5
位が置換基を有していてもよいアルキルアミノピリジル
である化合物は、対応する5−(2−ハロゲノピリジ
ル)チアゾールをアミン類と縮合することにより得られ
る。アミンの使用量は、対応する5−(2−ハロゲノピ
リジル)チアゾール1モルに対し、約1.0ないし約1
00.0モル、好ましくは約1.0ないし約20.0モル
である。該「5−(2−ハロゲノピリジル)チアゾー
ル」のハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
などが挙げられる。該「アミン類」としては、目的のア
ルキルアミンに対応する脂肪族アミン類や環状アミン類
等が挙げられる。本反応は、所望により塩基又は塩基性
塩の存在下で行う。塩基の使用量は、対応する5−(2
−ハロゲノピリジル)チアゾール1モルに対し、約1.
0ないし約10.0モル、好ましくは約1.0ないし約
3.0モルである。該「塩基」としては、例えばピリジ
ン、ルチジン等の芳香族アミン類、トリエチルアミン、
トリプロピルアミン、トリブチルアミン、シクロヘキシ
ルジメチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、N,
N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メ
チルピロリジン、N−メチルモルホリン等の第3級アミ
ン類等が挙げられる。塩基性塩の使用量は、対応する5
−(2−ハロゲノピリジル)チアゾール1モル1モルに
対し、約1.0ないし約10.0モル、好ましくは約1.
0ないし約3.0モルである。該「塩基性塩」として
は、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウ
ム、炭酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウ
ム等が挙げられる。本反応は、無溶媒中又は反応に不活
性な溶媒存在下にて行うのが有利である。該溶媒は、反
応が進行する限り特に限定されないが、例えば、エーテ
ル類、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類、アミド
類、ハロゲン化炭化水素類、ニトリル類、水又はこれら
二種以上の混合物等が用いられる。反応温度は約0ない
し約300℃、好ましくは約20ないし約200℃であ
る。反応時間は通常約5分ないし約48時間、好ましく
は約10分ないし約15時間である。生成物は反応液の
まま、あるいは粗製物として次の反応に用いることもで
きるが、常法に従って反応混合物から単離することもで
き、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段に
より容易に精製することができる。
【0052】化合物(I)がN−オキシド体である場合
には対応するピリジル体を有機過酸で処理することによ
り得られる。有機過酸の使用量は、対応するピリジル体
1モルに対し、約0.8ないし約10モル、好ましくは
約1.0ないし約3.0モルである。該「有機過酸」と
しては、例えば過酢酸、過トリフルオロ酢酸、メタクロ
ロ過安息香酸等が挙げられる。本反応は、無溶媒あるい
は反応に不活性な溶媒存在下に行うのが有利である。該
溶媒は、反応が進行する限り特に限定されないが、例え
ば、ハロゲン化炭化水素類、脂肪族炭化水素類、芳香族
炭化水素類、有機酸類、エーテル類、アミド類、スルホ
キシド類、アルコール類、ニトリル類、ケトン類又はこ
れら二種以上の混合物等が用いられる。反応温度は、約
−20℃ないし約130℃、好ましくは約0℃ないし約
100℃である。反応時間は、通常約5分ないし約72
時間、好ましくは約0.5ないし約12時間である。ま
た、N−オキシド体は、対応するピリジル体を過酸化水
素又はアルキルヒドロペルオキシドで、所望により塩
基、酸又は金属酸化物の存在下、処理することによって
も得られる。過酸化水素又はアルキルヒドロペルオキシ
ドの使用量は、対応するピリジル体1モルに対し、約
0.8ないし約10モル、好ましくは約1.0ないし約
3.0モルである。該「アルキルヒドロペルオキシド」
としては、例えば tert-ブチルヒドロペルオキシド、ク
メンヒドロペルオキシド等が挙げられる。塩基、酸又は
金属酸化物の使用量は、対応するピリジル体1モルに対
し約0.1ないし約30モル、好ましくは約0.8ない
し約5モルである。該「塩基」としては、例えば水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基類、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム等の塩基性塩類等が挙げられる。
該「酸」としては、例えば塩酸、硫酸、過塩素酸等の鉱
酸類、三フッ化ホウ素、塩化アルミニウム、四塩化チタ
ン等のルイス酸類、ギ酸、酢酸等の有機酸類等が挙げら
れる。該「金属酸化物」としては、例えば酸化バナジウ
ム(V25)、四酸化オスミウム(OsO4)、酸化タ
ングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、二
酸化セレン(SeO2)、酸化クロム(CrO3)等が挙
げられる。本反応は、無溶媒あるいは反応に不活性な溶
媒存在下に行うのが有利である。該溶媒は、反応が進行
する限り特に限定されないが、例えば、ハロゲン化炭化
水素類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、有機酸
類、エーテル類、アミド類、スルホキシド類、アルコー
ル類、ニトリル類、ケトン類又はこれら二種以上の混合
物等が用いられる。反応温度は、約−20℃ないし約1
30℃、好ましくは約0℃ないし約100℃である。反
応時間は、通常約5分ないし約72時間、好ましくは約
0.5ないし約12時間である。生成物は反応液のま
ま、あるいは粗製物として次の反応に用いることもでき
るが、常法に従って単離する事もでき、再結晶、蒸留、
クロマトグラフィー等の分離手段により容易に精製する
ことができる。
【0053】化合物(I)がS−オキシド体である場合
には対応するスルフィド体を過酸化物で処理することに
より得られる。過酸化物の使用量は、対応するスルフィ
ド体1モルに対し、約0.8ないし約10モル、好まし
くは約1.0ないし約3.0モルである。該「過酸化
物」としては、例えば過酢酸、過トリフルオロ酢酸、メ
タクロロ過安息香酸、過硫酸カリウム、メタ過ヨウ素酸
等が挙げられる。本反応は、無溶媒あるいは反応に不活
性な溶媒存在下に行うのが有利である。該溶媒は、反応
が進行する限り特に限定されないが、例えば、ハロゲン
化炭化水素類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、
有機酸類、エーテル類、アミド類、スルホキシド類、ア
ルコール類、ニトリル類、ケトン類又はこれら二種以上
の混合物等が用いられる。反応温度は、約−20℃ない
し約130℃、好ましくは約0℃ないし約100℃であ
る。反応時間は、通常約5分ないし約72時間、好まし
くは約0.5ないし約12時間である。
【0054】また、S−オキシド体は、対応するスルフ
ィド体を過酸化水素又はアルキルヒドロペルオキシド
で、所望により塩基、酸又は金属酸化物の存在下、処理
することによっても得られる。過酸化水素又はアルキル
ヒドロペルオキシドの使用量は、対応するスルフィド体
1モルに対し、約0.8ないし約10モル、好ましくは
約1.0ないし約3.0モルである。該「アルキルヒド
ロペルオキシド」としては、例えば tert-ブチルヒドロ
ペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド等が挙げられ
る。該「塩基、酸又は金属酸化物」の使用量は、対応す
るスルフィド体1モルに対し約0.1ないし約30モ
ル、好ましくは約0.8ないし約5モルである。該「塩
基」としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等の無機塩基類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の
塩基性塩類等が挙げられる。該「酸」としては、例えば
塩酸、硫酸、過塩素酸等の鉱酸類、三フッ化ホウ素、塩
化アルミニウム、四塩化チタン等のルイス酸類、ギ酸、
酢酸等の有機酸類等が挙げられる。該「金属酸化物」と
しては、例えば酸化バナジウム(V25)、四酸化オス
ミウム(OsO4)、酸化タングステン(WO3)、酸化
モリブデン(MoO3)、二酸化セレン(SeO2)、酸
化クロム(CrO3)等が挙げられる。本反応は、無溶
媒あるいは反応に不活性な溶媒存在下に行うのが有利で
ある。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されない
が、例えば、ハロゲン化炭化水素類、脂肪族炭化水素
類、芳香族炭化水素類、有機酸類、エーテル類、アミド
類、スルホキシド類、アルコール類、ニトリル類、ケト
ン類又はこれら二種以上の混合物等が用いられる。反応
温度は、約−20℃ないし約130℃、好ましくは約0
℃ないし約100℃である。反応時間は、通常約5分な
いし約72時間、好ましくは約0.5ないし約12時間
である。生成物は反応液のまま、あるいは粗製物として
次の反応に用いることもできるが、常法に従って単離す
る事もでき、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分
離手段により容易に精製することができる。
【0055】前記各反応において、原料化合物が置換基
としてアミノ、カルボキシ、ヒドロキシを有する場合、
これらの基にペプチド化学等で一般的に用いられるよう
な保護基が導入されたものであってもよく、反応後に必
要に応じて保護基を除去することにより目的化合物を得
ることができる。アミノの保護基としては、例えばホル
ミル又はそれぞれ置換基を有していてもよいC1-6アル
キル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル
等)、フェニルカルボニル、C1-6アルコキシ−カルボ
ニル(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル等)、フェニルオキシカルボニル、C7-10アラルキル
オキシ−カルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニ
ル等)、トリチル、フタロイル等が用いられる。これら
の置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等)、C1-6アルキル−カルボニル
(例えば、アセチル、プロピオニル、バレリル等)、ニ
トロ等が用いられ、置換基の数は1ないし3個である。
カルボキシの保護基としては、例えばそれぞれ置換基を
有していてもよいC1- 6アルキル(例えば、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert-ブチル
等)、フェニル、トリチル、シリル等が用いられる。こ
れらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等)、ホルミル、C 1-6アルキ
ル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル、ブ
チルカルボニル等)、ニトロ、C1-6アルキル(例え
ば、メチル、エチル、tert-ブチル等)、C6-10アリー
ル(例えば、フェニル、ナフチル等)等が用いられ、置
換基の数は1ないし3個である。ヒドロキシの保護基と
しては、例えばそれぞれ置換基を有していてもよいC1-
6アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、tert-ブチル等)、フェニル、C
7-11アラルキル(例えば、ベンジル等)、ホルミル、C
1-6アルキル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピ
オニル等)、フェニルオキシカルボニル、C7-11アラル
キルオキシ−カルボニル(例えば、ベンジルオキシカル
ボニル等)、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラ
ニル、シリル等が用いられる。これらの置換基として
は、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素等)、C1-6アルキル(例えば、メチル、エチル、ter
t-ブチル等)、C7-11アラルキル(例えば、ベンジル
等)、C6-10アリール(例えば、フェニル、ナフチル
等)、ニトロ等が用いられ、置換基の数は1ないし4個
である。また、保護基の除去方法としては、自体公知又
はそれに準じる方法が用いられ、例えば酸、塩基、紫外
光、ヒドラジン、フェニルヒドラジン、N−メチルジチ
オカルバミン酸ナトリウム、テトラブチルアンモニウム
フルオリド、酢酸パラジウム等で処理する方法又は還元
反応が用いられる。いずれの場合にも、更に所望によ
り、公知の脱保護反応、アシル化反応、アルキル化反
応、水素添加反応、酸化反応、還元反応、炭素鎖延長反
応、置換基交換反応を各々、単独あるいはその二つ以上
を組み合わせて行うことにより化合物(I)を合成する
ことができる。これらの反応は、例えば、新実験化学講
座14、15巻、1977年(丸善出版)等に記載の方
法が採用される。
【0056】前記「アルコール類」としては、例えば、
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノ
ール、tert-ブタノール等が挙げられる。前記「エーテ
ル類」としては、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル、ジフェニルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等が挙げ
られる。前記「ハロゲン化炭化水素類」としては、例え
ば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロ
エタン、四塩化炭素等が挙げられる。前記「脂肪族炭化
水素類」としては、例えば、ヘキサン、ペンタン、シク
ロヘキサン等が挙げられる。前記「芳香族炭化水素類」
としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロベンゼン等が挙げられる。前記「芳香族アミン類」
としては、例えば、ピリジン、ルチジン、キノリン等が
挙げられる。前記「アミド類」としては、例えば、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミド、ヘキサメチルホスホリックトリアミド等が挙げら
れる。前記「ケトン類」としては、例えば、アセトン、
メチルエチルケトン等が挙げられる。前記「スルホキシ
ド類」としては、例えば、ジメチルスルホキシド等が挙
げられる。前記「ニトリル類」としては、例えば、アセ
トニトリル、プロピオニトリル等が挙げられる。前記
「有機酸類」としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、
トリフルオロ酢酸等が挙げられる。前記「エステル類」
としては、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸アミ
ル、プロピオン酸エチル等が挙げられる。
【0057】上記反応により、目的物が遊離の状態で得
られる場合には、常法に従って塩に変換してもよく、ま
た塩として得られる場合には、常法に従って遊離体又は
他の塩に変換することもできる。かくして得られる本発
明の化合物(I)は、公知の手段例えば転溶、濃縮、溶
媒抽出、分溜、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー等
により反応溶液から単離、精製することができる。本発
明の化合物(I)が、コンフィギュレーショナル アイ
ソマー(配置異性体)、ジアステレオマー、コンフォー
マー等として存在する場合には、所望により、前記の分
離、精製手段によりそれぞれを単離することができる。
また、本発明の化合物(I)がラセミ体である場合に
は、通常の光学分割手段によりS体及びR体に分離する
ことができる。本発明の化合物(I)に立体異性体が存
在する場合には、この異性体が単独の場合及びそれらの
混合物の場合も本発明に含まれる。また、本発明の化合
物(I)は、水和物又は非水和物であってもよい。本発
明の化合物(I)は同位元素(例、3H、14C、35S)
等で標識されていてもよい。
【0058】本発明の化合物(I)またはそのプロドラ
ッグ(以下、本発明の化合物と略記する場合がある)
は、優れたp38 MAPキナーゼ阻害作用、TNF−
α阻害作用(TNF−α産生阻害作用、TNF−α作用
阻害作用)、ホスホジエステラーゼIV(PDE I
V)阻害作用、アデノシン受容体(例、アデノシン
1、A2a、A2b、A3受容体)拮抗作用等を有し、また
毒性が低く、かつ、副作用も少ないため、安全な医薬
品、p38 MAPキナーゼ阻害、TNF−α産生阻害
剤、PDE IV阻害剤、アデノシン受容体(例、アデ
ノシンA1、A2a、A2b、A3受容体)拮抗剤等として有
用である。本発明の化合物を含有してなる医薬組成物
は、哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、
ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒト等)に
対して、優れたp38 MAPキナーゼ阻害作用、TN
F−α阻害作用を示し、(経口)吸収性、(代謝)安定
性等にも優れるため、p38 MAPキナーゼ関連疾患
やTNF−α関連疾患、例えば喘息、アレルギー疾患、
アトピー性皮膚炎、炎症、炎症性眼疾患、アジソン病
(Addison’s disease)、自己免疫性溶血性貧血、
全身性エリスマトーデス、乾せん、リウマチ、中枢神経
障害(例えば、脳出血及び脳梗塞等の脳血管障害、頭部
外傷、脊髄損傷、脳浮腫、多発性硬化症等)、神経変性
疾患(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋
萎縮性側索硬化症(ALS)、エイズ脳症)、髄膜炎、
糖尿病、関節炎(例、慢性関節リウマチ、変形性関節
症、リウマチ様脊椎炎、痛風性関節炎、滑膜炎)、毒血
症(例、敗血症、敗血症性ショック、内毒素性ショッ
ク、グラム陰性敗血症、トキシックショック症候群)、
炎症性腸疾患(例、クローン病(Crohn’s diseas
e)、潰瘍性大腸炎)、炎症性肺疾患(例、慢性肺炎、
珪肺、肺サルコイドーシス、肺結核)、あるいは悪液質
(例、感染による悪液質、癌性悪液質、後天性免疫不全
症候群(エイズ)による悪液質)、動脈硬化症、クロイ
ツフェルト−ヤコブ病、ウイルス感染(例、サイトメガ
ロウイルス、インフルエンザウイルス、ヘルペスウイル
ス等のウイルス感染)、狭心症、心筋梗塞、うっ血性心
不全、肝炎、移植、透析低血圧、汎発性血管内凝固症候
群等の予防・治療剤として用いることができる。本発明
の化合物を含有してなる医薬組成物は、哺乳動物(例え
ば、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イ
ヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒト等)に対して、優れたア
デノシン受容体拮抗作用を示し、(経口)吸収性、(代
謝)安定性等にも優れるため、アデノシン受容体関連疾
患(特に、アデノシンA3受容体関連疾患)、例えば喘
息、アレルギー疾患、炎症、アジソン病(Addison&#14
6;s disease)、自己免疫性溶血性貧血、クローン病(C
rohn’s disease)、乾せん、リウマチ、中枢神経
疾患(例えば、脳出血、脳梗塞、脳卒中等の脳血管障
害、頭部外傷、脊髄損傷、脳浮腫、多発性硬化症等)、
神経変性疾患(例えば、アルツハイマー病、パーキンソ
ン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS))、糖尿病等、好
ましくは中枢神経疾患、喘息、アレルギー疾患等の予防
治療剤として用いることができる。また、本発明の化合
物を含有してなる医薬組成物は、優れたPDE IV阻
害作用を有し、炎症に起因する疾患、例えば、気管支喘
息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性関節リウマチ、自己
免疫疾患、糖尿病、移植片対宿主疾患、多発性硬化症、
敗血症、乾癬、骨粗そう症、うつ病、脳血管閉塞後の中
枢機能低下症、脳血管痴呆症、アルツハイマー型痴呆
症、肥満、心不全等の予防・治療剤として用いることが
できる。
【0059】本発明の化合物を含有してなる医薬組成物
は、毒性が低く、医薬製剤の製造法で一般的に用いられ
ている自体公知の手段に従って、本発明の化合物をその
ままあるいは薬理学的に許容される担体と混合して、例
えば錠剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠を含む)、
散剤、顆粒剤、カプセル剤、(ソフトカプセルを含
む)、液剤、注射剤、坐剤、徐放剤等の医薬製剤とし
て、経口的又は非経口的(例、局所、直腸、静脈投与
等)に安全に投与することができる。本発明の化合物の
本発明製剤中の含有量は、製剤全体の約0.01ないし
約100重量%である。該投与量は、投与対象、投与ル
ート、疾患、症状等により異なるが、p38 MAPキ
ナーゼ関連疾患予防治療剤として、例えば関節炎の患者
(体重約60kg)に対し、1日当たり、有効成分〔本
発明の化合物〕として約0.01ないし約30mg/kg体
重、好ましくは約0.1ないし約20mg/kg体重を、更
に好ましくは約1ないし約20mg/kg体重を1日1ない
し数回に分けて経口投与すればよい。
【0060】本発明の医薬組成物の製造に用いられても
よい薬理学的に許容される担体としては、製剤素材とし
て慣用の各種有機あるいは無機担体物質が挙げられ、例
えば固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤及び崩壊
剤、あるいは液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁
化剤、等張化剤、緩衝剤及び無痛化剤等が挙げられる。
更に必要に応じ、通常の防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘
味剤、吸着剤、湿潤剤等の添加物を適宜、適量用いるこ
ともできる。賦形剤としては、例えば乳糖、白糖、D−
マンニトール、デンプン、コーンスターチ、結晶セルロ
ース、軽質無水ケイ酸等が挙げられる。滑沢剤として
は、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カ
ルシウム、タルク、コロイドシリカ等が挙げられる。結
合剤としては、例えば結晶セルロース、白糖、D−マン
ニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン、デンプン、ショ糖、ゼラチン、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等が挙
げられる。崩壊剤としては、例えばデンプン、カルボキ
シメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカル
シウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、L−ヒ
ドロキシプロピルセルロース等が挙げられる。溶剤とし
ては、例えば注射用水、アルコール、プロピレングリコ
ール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油、オリー
ブ油等が挙げられる。溶解補助剤としては、例えばポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、D−マン
ニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミ
ノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭
酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。懸
濁化剤としては、例えばステアリルトリエタノールアミ
ン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオ
ン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼト
ニウム、モノステアリン酸グリセリン、等の界面活性
剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセ
ルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の親
水性高分子等が挙げられる。等張化剤としては、例えば
ブドウ糖、 D−ソルビトール、塩化ナトリウム、グリ
セリン、D−マンニトール等が挙げられる。緩衝剤とし
ては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩等
の緩衝液等が挙げられる。無痛化剤としては、例えばベ
ンジルアルコール等が挙げられる。防腐剤としては、例
えばパラヒドロキシ安息香酸エステル類、クロロブタノ
ール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デ
ヒドロ酢酸、ソルビン酸等が挙げられる。抗酸化剤とし
ては、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸、α−トコフェ
ロール等が挙げられる。
【0061】さらに、本発明の化合物は、本発明の化合
物以外の薬物と併用して使用することができる。本発明
の化合物と併用し得る薬物(以下、併用薬物と略記する
場合がある)としては、例えば、以下のものが挙げられ
る。 (1)非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) Classical NSAIDs アルコフェナク、アセクロフェナク、スリンダク、トル
メチン、エトドラク、フェノプロフェン、チアプロフェ
ン酸、メクロフェナム酸、メロキシカム、テオキシカ
ム、ロルノキシカム、ナブメトン、アセトアミノフェ
ン、フェナセチン、エテンザミド、スルピリン、アンチ
ピリン、ミグレニン、アスピリン、メフェナム酸、フル
フェナム酸、ジクロフェナックナトリウム、ロキソプロ
フェンナトリウム、フェニルブタゾン、インドメタシ
ン、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン、
オキサプロジン、フルルビプロフェン、フェンブフェ
ン、プラノプロフェン、フロクタフェニン、ピロキシカ
ム、エピリゾール、塩酸チアラミド、ザルトプロフェ
ン、メシル酸ガベキサート、メシル酸カモスタット、ウ
リナスタチン、コルヒチン、プロベネジド、スルフィン
ピラゾン、ベンズブロマロン、アロプリノール、金チオ
リンゴ酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、サリチ
ル酸ナトリウム、塩酸モルヒネ、サリチル酸、アトロピ
ン、スコポラミン、モルヒネ、ペチジン、レボルファイ
ノール、オキシモルフォンまたはその塩など。 シクロオキシゲナーゼ抑制薬(COX−1選択的阻害
薬、COX−2選択的阻害薬など) サリチル酸誘導体(例、セレコキシブ、ロフェコキシ
ブ、アスピリン)、MK-663、バルデコキシブ、SC-5766
6、チラコキシブ、S-2474、ジクロフェナック、インド
メタシン、ロキソプロフェンなど。 COX阻害と5−リポキシゲナーゼ阻害を併せ持つ薬
物 ML-3000、p54(COX阻害 & 5-リポキシゲナーゼ阻害)な
ど。 Nitric oxide遊離型 NSAIDs
【0062】(2)疾患修飾性抗リウマチ薬(DMAR
Ds) 金製剤 Auranofinなど。 ペニシラミン D−ペニシラミン スルファサラジン 抗マラリア薬 クロロキンなど。 ピリミジン合成阻害薬 レフルノマイドなど。 プログラフ
【0063】(3)抗サイトカイン薬 (I)タンパク質製剤 (i)TNF阻害薬 エタナーセプト、インフリキシマブ、D2E7、CDP-571、P
ASSTNF-α、可溶性TNF受容体、TNF-α結合蛋白、抗TNF-
α抗体など。 (ii)インターロイキン−1阻害薬 アナキンラ(インターロイキン-1受容体拮抗薬)、可溶性
インターロイキン-1受容体など。 (iii)インターロイキン−6阻害薬 MRA (抗インターロイキン-6受容体抗体)、抗インターロ
イキン-6抗体、Sant-7(インターロイキン-6受容体拮抗
薬)など。 (iv)インターロイキン−10薬 インターロイキン-10など。 (v)インターロイキン−12阻害薬 抗インターロイキン-12抗体など。 (v)インターフェロン−αおよび−γ阻害、およびT
NF−α阻害を併せ持つ薬物 AGT−1 (II)非タンパク質製剤 (i)MAPキナーゼ阻害薬 PD-98059など。 (ii)遺伝子調節薬 SP-100030、NF-κ,NF-κB, IKK-1, IKK-2, AP-1などシ
グナル伝達に関係する分子の阻害薬など。 (iii)サイトカイン産生抑制薬 T-614、SR-31747、ソナチモドなど。 (iv)TNF−α変換酵素阻害薬 (v)インターロイキン-1β変換酵素阻害薬 HMR3480/VX-740など。 (vi)インターロイキン−6拮抗薬 SANT-7など。 (vii)インターロイキン−8阻害薬 IL-8拮抗薬、CXCR1 & CXCR2拮抗薬など。 (viii)ケモカイン拮抗薬 MCP-1拮抗薬など。 (ix)インターロイキン−2受容体拮抗薬 デニロイキン ディフチトックスなど。 (x)Therapeutic vaccines TNF-αワクチンなど。 (xi)遺伝子治療薬 インターロイキン-4, インターロイキン-10, 可溶性イ
ンターロイキン-1受容体, 可溶性TNF-α受容体, HSV-tk
など抗炎症作用を有する遺伝子の発現を亢進させること
を目的とした遺伝子治療薬。 (xii)アンチセンス化合物 ISIS-104838など。
【0064】(4)免疫調節薬(免疫抑制薬) (i)T細胞分化調節薬 6,7−ジメトキシ−4−(3,4−ジメトキシフェニ
ル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イルメチ
ル)キノリン−3−カルボン酸エチルエステル(特開平
7−118266号公報) (ii)その他 メトトレキサート、シクロフォスファミド、MX-68、ア
チプリモド ディハイドロクロライド、BMS-188667、CKD
-461、リメクソロン、シクロスポリン、タクロリムス、
グスペリムス、アザチオプリン、抗リンパ血清、乾燥ス
ルホ化免疫グロブリン、エリスロポイエチン、コロニー
刺激因子、インターロイキン、インターフェロンなど。
【0065】(5)ステロイド薬 デキサメサゾン、ヘキセストロール、メチマゾール、ベ
タメサゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセ
トニド、フルオシノニド、フルオシノロンアセトニド、
プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、酢酸コルチゾ
ン、ヒドロコルチゾン、フルオロメトロン、プロピオン
酸ベクロメタゾン、エストリオールなど。 (6)c−JUN N末端キナーゼ(JNK)阻害薬 WO00/35906、WO00/35909、WO0
0/35921、WO00/64872またはWO00
/75118に記載の化合物など。
【0066】(7)その他 (i)T細胞阻害薬 IR-501 (T細胞受容体ペプチド)など。 (ii)イノシン一リン酸脱水素酵素(IMPDH)阻害
薬 マイコフェノレート モフェチル、VX-497など。 (iii)接着分子阻害薬 ISIS-2302、セレクチン阻害薬、ELAM-1、VCAM-1、ICAM-
1など。 (iv)サリドマイド (v)単核細胞治療薬 リューコバックスなど。 (vi)カテプシン阻害薬 (vii)マトリックスMMPs阻害薬 BB-3644、CGS-27023A、Bay-12-9566、KB-R7785、L-7583
54、POL-641など。 (viii)グルコース−6−リン酸脱水素酵素阻害薬 CBF-BS2など。 (ix)Hydroortate脱水素酵素(DHODH)阻害薬 (x)フォスホジエステラーゼIV(PDE IV)阻害薬 CG-1088など。
【0067】(xi)フォスホリパーゼA2阻害薬 (xii)iNOS阻害薬 NOX-200など。 (xiii)Microtuble刺激薬 パクリタキセルなど。 (xiv)Microtuble阻害薬 リューマコンなど。 (xv)MHCクラスII拮抗薬 ZD-2315など。 (xvi)Prostacyclin作働薬 イロプロストなど。 (xvii)CD4拮抗薬 4162W94、ケリキシマブなど。 (xviii)CD23拮抗薬 (xix)LTB4受容体拮抗薬 CGS-25019Cなど。 (xx)5−リポキシゲナーゼ阻害薬 ジリュートンなど。
【0068】(xxi)コリンエステラーゼ阻害薬 ガランタミンなど。 (xxii)チロシンキナーゼ阻害薬 YT-146など。 (xxiii)カレプシンB阻害薬 (xxiv)Adenosine deaminase阻害薬 ペントスタチンなど。 (xxv)骨形成刺激薬 (2R,4S)−(−)−N−[4−(ジエトキシホス
ホリルメチル)フェニル]−1,2,4,5−テトラヒ
ドロ−4−メチル−7,8−メチレンジオキシ−5−オ
キソー3−ベンゾチエピン−2−カルボキサミドまたは
その塩(特開平8−231659)など。 (xxvi)ジペプチジルペプチダーゼ阻害薬 TMC-2Aなど。 (xxvii)TRK−530、TOK−8801 (xxviii)コラーゲン作働薬 AI-200など。 (xxix)Capsaicinクリーム (xxx)ヒアルロン酸誘導体 シンビスク(hylan G-F 20)、オルソビスクなど。 (xxxi)硫酸グルコサミン (xxxii)アミプリローゼ (6)滑膜切除術後に使用する。 (7)Prosorba columnを用いた治療後に使用する。
【0069】上記以外の併用薬としては、例えば、抗菌
薬、抗真菌薬、抗原虫薬、抗生物質、鎮咳・去たん薬、
鎮静薬、麻酔薬、抗潰瘍薬、不整脈治療薬、降圧利尿
薬、抗凝血薬、精神安定薬、抗精神病薬、抗腫瘍薬、抗
高脂血症薬、筋弛緩薬、抗てんかん薬、抗うつ薬、抗ア
レルギー薬、強心薬、不整脈治療薬、血管拡張薬、血管
収縮薬、降圧利尿薬、糖尿病治療薬、麻薬拮抗薬、ビタ
ミン薬、ビタミン誘導体、抗喘息薬、頻尿・尿失禁治療
薬、アトピー性皮膚炎治療薬、アレルギー性鼻炎治療
薬、昇圧薬、エンドトキシン拮抗薬あるいは抗体、シグ
ナル伝達阻害薬、炎症性メディエーター作用抑制薬、炎
症性メディエーター作用抑制抗体、抗炎症性メディエー
ター作用抑制薬、抗炎症性メディエーター作用抑制抗体
などが挙げられる。具体的には、以下のものが挙げられ
る。
【0070】(1)抗菌薬 サルファ剤 スルファメチゾール、スルフィソキサゾール、スルファ
モノメトキシン、スルファメチゾール、サラゾスルファ
ピリジン、スルファジアジン銀など。 キノリン系抗菌薬 ナリジクス酸、ピペミド酸三水和物、エノキサシン、ノ
ルフロキサシン、オフロキサシン、トシル酸トスフロキ
サシン、塩酸シプロフロキサシン、塩酸ロメフロキサシ
ン、スパルフロキサシン、フレロキサシンなど。 抗結核薬 イソニアジド、エタンブトール(塩酸エタンブトー
ル)、パラアミノサリチル酸(パラアミノサリチル酸カ
ルシウム)、ピラジナミド、エチオナミド、プロチオナ
ミド、リファンピシン、硫酸ストレプトマイシン、硫酸
カナマイシン、サイクロセリンなど。 抗抗酸菌薬 ジアフェニルスルホン、リファンピシリンなど。 抗ウイルス薬 イドクスウリジン、アシクロビル、ビタラビン、ガンシ
クロビルなど。 抗HIV薬 ジドブジン、ジダノシン、ザルシタビン、硫酸インジナ
ビルエタノール付加物、リトナビルなど。 抗スピロヘータ薬 抗生物質 塩酸テトラサイクリン、アンピシリン、ピペラシリン、
ゲンタマイシン、ジベカシン、カネンドマイシン、リビ
ドマイシン、トブラマイシン、アミカシン、フラジオマ
イシン、シソマイシン、テトラサイクリン、オキシテト
ラサイクリン、ロリテトラサイクリン、ドキシサイクリ
ン、アンピシリン、ピペラシリン、チカルシリン、セフ
ァロチン、セファピリン、セファロリジン、セファクロ
ル、セファレキシン、セフロキサジン、セファドロキシ
ル、セファマンドール、セフォトアム、セフロキシム、
セフォチアム、セフォチアムヘキセチル、セフロキシム
アキセチル、セフジニル、セフジトレンピボキシル、セ
フタジジム、セフピラミド、セフスロジン、セフメノキ
シム、セフポドキシムプロキセチル、セフピロム、セフ
ァゾプラン、セフェピム、セフスロジン、セフメノキシ
ム、セフメタゾール、セフミノクス、セフォキシチン、
セフブペラゾン、ラタモキナセフ、フロモキセフ、セフ
ァゾリン、セフォタキシム、セフォペラゾン、セフチゾ
キシム、モキサラクタム、チエナマイシン、スルファゼ
シン、アズスレオナムまたはそれらの塩、グリセオフル
ビン、ランカシジン類〔ジャーナル・オブ・アンチバイ
オティックス(J.Antibiotics),38,877−88
5(1985)〕、アゾール系化合物〔2−〔(1R,
2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒ
ドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)プロピル〕−4−〔4−(2,
2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル−3
−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン、フルコ
ナゾール、イトラコナゾール等〕など。 (2)抗真菌薬 ポリエチレン系抗生物質(例、アムホテリシンB、ナ
イスタチン、トリコマイシン) グリセオフルビン、ピロールニトリンなど シトシン代謝拮抗薬(例、フルシトシン) イミダゾール誘導体(例、エコナゾール、クロトリマ
ゾール、硝酸ミコナゾール、ビホナゾール、クロコナゾ
ール) トリアゾール誘導体(例、フルコナゾール、イトラコ
ナゾール) チオカルバミン酸誘導体(例、トリナフトール)な
ど。
【0071】(3)抗原虫薬 メトロニダゾール、チニダゾール、クエン酸ジエチルカ
ルバマジン、塩酸キニーネ、硫酸キニーネなど。 (4)鎮咳・去たん薬 塩酸エフェドリン、塩酸ノスカピン、リン酸コデイン、
リン酸ジヒドロコデイン、塩酸イソプロテレノール、塩
酸エフェドリン、塩酸メチルエフェドリン、塩酸ノスカ
ピン、アロクラマイド、クロルフェジアノール、ピコペ
リダミン、クロペラスチン、プロトキロール、イソプロ
テレノール、サルブタモール、テレプタリン、オキシペ
テバノール、塩酸モルヒネ、臭化水素酸デキストロペト
ルファン、塩酸オキシコドン、リン酸ジモルファン、ヒ
ベンズ酸チペピジン、クエン酸ペントキシベリン、塩酸
クロフェダノール、ベンゾナテート、グアイフェネシ
ン、塩酸ブロムヘキシン、塩酸アンブロキソール、アセ
チルシステイン、塩酸エチルシステイン、カルボシステ
インなど。 (5)鎮静薬 塩酸クロルプロマジン、硫酸アトロピン、フェノバルビ
タール、バルビタール、アモバルビタール、ペントバル
ビタール、チオペンタールナトリウム、チアミラールナ
トリウム、ニトラゼパム、エスタゾラム、フルラザパ
ム、ハロキサゾラム、トリアゾラム、フルニトラゼパ
ム、ブロムワレリル尿素、抱水クロラール、トリクロホ
スナトリウムなど。 (6)麻酔薬 (6−1)局所麻酔薬 塩酸コカイン、塩酸プロカイン、リドカイン、塩酸ジブ
カイン、塩酸テトラカイン、塩酸メピバカイン、塩酸ブ
ピバカイン、塩酸オキシブプロカイン、アミノ安息香酸
エチル、オキセサゼイン)など。 (6−2)全身麻酔薬 吸入麻酔薬(例、エーテル、ハロタン、亜酸化窒素、
インフルラン、エンフルラン)、 静脈麻酔薬(例、塩酸ケタミン、ドロペリドール、チ
オペンタールナトリウム、チアミラールナトリウム、ペ
ントバルビタール)など。 (7)抗潰瘍薬 メタクロプロミド、塩酸ヒスチジン、ランソプラゾー
ル、メトクロプラミド、ピレンゼピン、シメチジン、ラ
ニチジン、ファモチジン、ウロガストリン、オキセサゼ
イン、プログルミド、オメプラゾール、スクラルファー
ト、スルピリド、セトラキサート、ゲファルナート、ア
ルジオキサ、テプレノン、プロスタグランジンなど。 (8)不整脈治療薬 ナトリウムチャンネル遮断薬(例、キニジン、プロカ
インアミド、ジソピラミド、アジマリン、リドカイン、
メキシレチン、フェニトイン)、 竡ユ断薬(例、プロプラノロール、アルプレノロー
ル、プフェトロール、オクスプレノロール、アテノー
ル、アセブトロール、メトプロロール、ビソプロロー
ル、ヒンドロール、カルテオロール、アロチロール)、 カリウムチャンネル遮断薬(例、アミオダロン)、 カルシウムチェンネル遮断薬(例、ベラパミル、ジル
チアゼム)など。
【0072】(9)降圧利尿薬 ヘキサメトニウムブロミド、塩酸クロニジン、ヒドロク
ロロチアジド、トリクロルメチアジド、フロセミド、エ
タクリン酸、ブメタニド、メフルシド、アゾセミド、ス
ピロノラクトン、カンレノ酸カリウム、トリアムテレ
ン、アミロリド、アセタゾラミド、D−マンニトール、
イソソルウビド、アミノフィリンなど。 (10)抗凝血薬 ヘパリンナトリウム、クエン酸ナトリウム、活性化プロ
テインC、組織因子経路阻害剤、アンチトロンビンIII、
ダルテパリンナトリウム、ワルファリンカリウム、アル
ガトロバン、ガベキサート、クエン酸ナトリウム、オザ
クレルナトリウム、イコサペンタ酸エチル、ベラプロス
トナトリウム、アルプロスタジル、塩酸チクロピジン、
ペントキシフィリン、ジピリダモール、チソキナーゼ、
ウロキナーゼ、ストレプトキナーゼなど。 (11)精神安定薬 ジアゼパム、ロラゼパム、オキサゼパム、クロルジアゼ
ポキシド、メダゼパム、オキサゾラム、クロキサゾラ
ム、クロチアゼパム、ブロマゼパム、エチゾラム、フル
ジアゼパム、ヒドロキシジンなど。 (12)抗精神病薬 塩酸クロルプロマジン、プロクロルペラジン、トリフロ
ペラジン、塩酸チオリダジン、マレイン酸ペルフェナジ
ン、エナント酸フルフェナジン、マレイン酸プロクロル
ペラジン、マレイン酸レボメプロマジン、塩酸プロメタ
ジン、ハロペリドール、ブロムペリドール、スピペロ
ン、レセルピン、塩酸クロカプラミン、スルピリド、ゾ
テピンなど。 (13)抗腫瘍薬 6−O−(N−クロロアセチルカルバモイル)フマギロ
ール、ブレオマイシン、メトトレキサート、アクチノマ
イシンD、マイトマイシンC、ダウノルビシン、アドリ
アマイシン、ネオカルチノスタチン、シトシンアラビノ
シド、フルオロウラシル、テトラヒドロフリル−5−フ
ルオロウラシル、ピシバニール、レンチナン、レバミゾ
ール、ベスタチン、アジメキソン、グリチルリチン、塩
酸ドキソルビシン、塩酸アクラルビシン、塩酸ブレオマ
イシン、硫酸ヘプロマイシン、硫酸ビンクリスチン、硫
酸ビンブラスチン、塩酸イリノテカン、シクロフォスフ
ァミド、メルファラン、ズスルファン、チオテパ、塩酸
プロカルバジン、シスプラチン、アザチオプリン、メル
カプトプリン、テガフール、カルモフール、シタラビ
ン、メチルテストステロン、プロピオン酸テストステロ
ン、エナント酸テストステロン、メピチオスタン、ホス
フェストロール、酢酸クロルマジノン、酢酸エユープリ
ン、酢酸ブセレリンなど。
【0073】(14)抗高脂血症薬 クロフィブラート、2−クロロ−3−〔4−(2−メチ
ル−2−フェニルプロポキシ)フェニル〕プロピオン酸
エチル〔ケミカル・アンド・ファーマシューティカル・
ブレティン(Chem. Pharm. Bull),38,2792
−2796(1990)〕、プラバスタチン、シンバス
タチン、プロブコール、ベザフィブラート、クリノフィ
ブラート、ニコモール、コレスチラミン、デキストラン
硫酸ナトリウムなど。 (15)筋弛緩薬 プリジノール、ツボクラリン、パンクロニウム、塩酸ト
ルペリゾン、カルバミン酸クロルフェネシン、バクロフ
ェン、クロルメザノン、メフェネシン、クロゾキサゾ
ン、エペリゾン、チザニジンなど。 (16)抗てんかん薬 フェニトイン、エトサクシミド、アセタゾラミド、クロ
ルジアゼポキシド、トリペタジオン、カルバマゼピン、
フェノバルビタール、プリミドン、スルチアム、パルプ
ロ酸ナトリウム、クロナゼパム、ジアゼパム、ニトラゼ
パムなど。 (17)抗うつ薬 イミプラミン、クロミプラミン、ノキシプチリン、フェ
ネルジン、塩酸アミトリプチリン、塩酸ノルトリプチリ
ン、アモキサピン、塩酸ミアンセリン、塩酸マプロチリ
ン、スルピリド、マレイン酸フルボキサミン、塩酸トラ
ゾドンなど。 (18)抗アレルギー薬 ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、トリペレナ
ミン、メトジラミン、クレミゾール、ジフェニルピラリ
ン、メトキシフェナミン、クロモグリク酸ナトリウム、
トラニラスト、レピリナスト、アンレキサノクス、イブ
ジラスト、ケトチフェン、テルフェナジン、メキタジ
ン、アセラスチン、エピナスチン、塩酸オザグレル、プ
ランルカスト水和物、セラトロダストなど。 (19)強心薬 トランスバイオキソカンファー、テレフィロール、アミ
ノフィリン、エチレフリン、ドパミン、ドブタミン、デ
ノパミン、アミノフィリン、ベシナリン、アムリノン、
ピモベンダン、ユビデカレノン、ジギトキシン、ジゴキ
シン、メチルジゴキシン、ラナトシドC、G−ストロフ
ァンチンなど。 (20)血管拡張薬 オキシフェドリン、ジルチアゼム、トラゾリン、ヘキソ
ベンジン、バメタン、クロニジン、メチルドパ、グアナ
ベンズなど。
【0074】(21)血管収縮薬 ドパミン、ドブタミンデノパミンなど。 (22)降圧利尿薬 ヘキサメトニウムブロミド、ペントリニウム、メカミル
アミン、エカラジン、クロニジン、ジルチアゼム、ニフ
ェジピンなど。 (23)糖尿病治療薬 トルブタミド、クロルプロパミド、アセトヘキサミド、
グリベンクラミド、トラザミド、、アカルボース、エパ
ルレスタット、トログリタゾン、グルカゴン、グリミジ
ン、グリプジド、フェンフォルミン、プフォルミン、メ
トフォルミンなど。 (24)麻薬拮抗薬 レバロルファン、ナロルフィン、ナロキソンまたはその
塩など。 (25)脂溶性ビタミン薬 ビタミンA類:ビタミンA1、ビタミンA2およびパル
ミチン酸レチノール ビタミンD類:ビタミンD1、D2、D3、D4およびD
5 ビタミンE類:α−トコフェロール、β−トコフェロ
ール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、ニコ
チン酸dl−α−トコフェロール ビタミンK類:ビタミンK1、K2、K3およびK4 葉酸(ビタミンM)など。 (26)ビタミン誘導体 ビタミンの各種誘導体、例えば、5,6−トランス−コ
レカルシフェロール、2,5−ヒドロキシコレカルシフ
ェロール、1−α−ヒドロキシコレカルシフェロールな
どのビタミンD3誘導体、5,6−トランス−エルゴカ
ルシフェロール等のビタミンD2誘導体など。
【0075】(27)抗喘息薬 塩酸イソプレナリン、硫酸サルブタモール、塩酸プロカ
テロール、硫酸テルブタリン、塩酸トリメトキノール、
塩酸ツロブテロール、硫酸オルシプレナリン、臭化水素
酸フェノテロール、塩酸エフェドリン、臭化イプロトロ
ピウム、臭化オキシトロピウム、臭化フルトロピウム、
テオフィリン、アミノフィリン、クロモグリク酸ナトリ
ウム、トラニラスト、レピリナスト、アンレキサノン、
イブジラスト、ケトチフェン、テルフェナジン、メキタ
ジン、アゼラスチン、エピナスチン、塩酸オザグレル、
プランルカスト水和物、セラトロダスト、デキサメタゾ
ン、プレドニゾロン、ヒドロコルチアオン、プロピオン
酸ベクロペタゾンなど。 (28)頻尿・尿失禁治療薬 塩酸フラボキサートなど。 (29)アトピー性皮膚炎治療薬 クロモグリク酸ナトリウムなど。 (30)アレルギー性鼻炎治療薬 クロモグリク酸ナトリウム、マレイン酸クロルフェニラ
ミン、酒石酸アリメマジン、フマル酸クレマスチン、塩
酸ホモクロルシクリジン、テルフェナジン、メキタジン
など。 (31)昇圧薬 ドパミン、ドブタミン、デノパミン、ジギトキシン、ジ
ゴキシン、メチルジゴキシン、ラナトシドC、G−スト
ロファンチンなど。 (32)その他 ヒドロキシカム、ダイアセリン、メゲストロール酢酸、
ニセロゴリン、プロスタグランジン類など。
【0076】本発明の化合物と併用薬物とを組み合わせ
ることにより、(1)本発明の化合物または併用薬物を
単独で投与する場合に比べて、その投与量を軽減するこ
とができる、(2)患者の症状(軽症、重症など)に応
じて、本発明の化合物と併用する薬物を選択することが
できる、(3)本発明の化合物と作用機序が異なる併用
薬物を選択することにより、治療期間を長く設定するこ
とができる、(4)本発明の化合物と作用機序が異なる
併用薬物を選択することにより、治療効果の持続を図る
ことができる、(5)本発明の化合物と併用薬物とを併
用することにより、相乗効果が得られる、などの優れた
効果を得ることができる。以下、本発明の化合物(I)
と併用薬物を併用して使用することを「本発明の併用
剤」と称する。本発明の併用剤の使用に際しては、本発
明の化合物と併用薬物の投与時期は限定されず、本発明
の化合物またはその医薬組成物と併用薬物またはその医
薬組成物とを、投与対象に対し、同時に投与してもよい
し、時間差をおいて投与してもよい。併用薬物の投与量
は、臨床上用いられている投与量に準ずればよく、投与
対象、投与ルート、疾患、組み合わせ等により適宜選択
することができる。本発明の併用剤の投与形態は、特に
限定されず、投与時に、本発明の化合物と併用薬物とが
組み合わされていればよい。このような投与形態として
は、例えば、(1)本発明の化合物と併用薬物とを同時
に製剤化して得られる単一の製剤の投与、(2)本発明
の化合物と併用薬物とを別々に製剤化して得られる2種
の製剤の同一投与経路での同時投与、(3)本発明の化
合物と併用薬物とを別々に製剤化して得られる2種の製
剤の同一投与経路での時間差をおいての投与、(4)本
発明の化合物と併用薬物とを別々に製剤化して得られる
2種の製剤の異なる投与経路での同時投与、(5)本発
明の化合物と併用薬物とを別々に製剤化して得られる2
種の製剤の異なる投与経路での時間差をおいての投与
(例えば、本発明の化合物;併用薬物の順序での投与、
あるいは逆の順序での投与)などが挙げられる。
【0077】本発明の併用剤は、毒性が低く、例えば、
本発明の化合物または(および)上記併用薬物を自体公
知の方法に従って、薬理学的に許容される担体と混合し
て医薬組成物、例えば錠剤(糖衣錠、フィルムコーティ
ング錠を含む)、散剤、顆粒剤、カプセル剤、(ソフト
カプセルを含む)、液剤、注射剤、坐剤、徐放剤等とし
て、経口的又は非経口的(例、局所、直腸、静脈投与
等)に安全に投与することができる。注射剤は、静脈
内、筋肉内、皮下または臓器内投与あるいは直接病巣に
投与することができる。本発明の併用剤の製造に用いら
れてもよい薬理学的に許容される担体としては、製剤素
材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質があげら
れ、例えば固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤及
び崩壊剤、あるいは液状製剤における溶剤、溶解補助
剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤及び無痛化剤等があげ
られる。更に必要に応じ、通常の防腐剤、抗酸化剤、着
色剤、甘味剤、吸着剤、湿潤剤等の添加物を適宜、適量
用いることもできる。
【0078】賦形剤としては、例えば乳糖、白糖、D−
マンニトール、デンプン、コーンスターチ、結晶セルロ
ース、軽質無水ケイ酸等が挙げられる。滑沢剤として
は、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カ
ルシウム、タルク、コロイドシリカ等が挙げられる。結
合剤としては、例えば結晶セルロース、白糖、D−マン
ニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン、デンプン、ショ糖、ゼラチン、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等が挙
げられる。崩壊剤としては、例えばデンプン、カルボキ
シメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカル
シウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、L−ヒ
ドロキシプロピルセルロース等が挙げられる。溶剤とし
ては、例えば注射用水、アルコール、プロピレングリコ
ール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油、オリー
ブ油等が挙げられる。溶解補助剤としては、例えばポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、D−マン
ニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミ
ノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭
酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。懸
濁化剤としては、例えばステアリルトリエタノールアミ
ン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオ
ン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼト
ニウム、モノステアリン酸グリセリン、等の界面活性
剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセ
ルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の親
水性高分子等が挙げられる。等張化剤としては、例えば
ブドウ糖、 D−ソルビトール、塩化ナトリウム、グリ
セリン、D−マンニトール等が挙げられる。緩衝剤とし
ては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩等
の緩衝液等が挙げられる。無痛化剤としては、例えばベ
ンジルアルコール等が挙げられる。防腐剤としては、例
えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノー
ル、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒ
ドロ酢酸、ソルビン酸等が挙げられる。抗酸化剤として
は、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸、α−トコフェロ
ール等が挙げられる。
【0079】本発明の併用剤における本発明の化合物と
併用薬物との配合比は、投与対象、投与ルート、疾患等
により適宜選択することができる。例えば、本発明の併
用剤における本発明の化合物の含有量は、製剤の形態に
よって相違するが、通常製剤全体に対して約0.01な
いし100重量%、好ましくは約0.1ないし50重量
%、さらに好ましくは約0.5ないし20重量%程度で
ある。本発明の併用剤における併用薬物の含有量は、製
剤の形態によって相違するが、通常製剤全体に対して約
0.01ないし100重量%、好ましくは約0.1ない
し50重量%、さらに好ましくは約0.5ないし20重
量%程度である。本発明の併用剤における担体等の添加
剤の含有量は、製剤の形態によって相違するが、通常製
剤全体に対して約1ないし99.99重量%、好ましく
は約10ないし90重量%程度である。また、本発明の
化合物および併用薬物をそれぞれ別々に製剤化する場合
も同様の含有量でよい。
【0080】これらの製剤は、製剤工程において通常一
般に用いられる自体公知の方法により製造することがで
きる。例えば、本発明の化合物または併用薬物は、分散
剤(例、ツイーン(Tween)80(アトラスパウダー社
製、米国)、HCO 60(日光ケミカルズ製)、ポリエチレ
ングリコール、カルボキシメチルセルロース、アルギン
酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
デキストリンなど)、安定化剤(例、アスコルビン酸、
ピロ亜硫酸ナトリウム等)、界面活性剤(例、ポリソル
ベート80、マクロゴール等)、可溶剤(例、グリセリ
ン、エタノール等)、緩衝剤(例、リン酸及びそのアル
カリ金属塩、クエン酸及びそのアルカリ金属塩等)、等
張化剤(例、塩化ナトリウム、塩化カリウム、マンニト
ール、ソルビトール、ブドウ糖等)、pH調節剤(例、
塩酸、水酸化ナトリウム等)、保存剤(例、パラオキシ
安息香酸エチル、安息香酸、メチルパラベン、プロピル
パラベン、ベンジルアルコール等)、溶解剤(例、濃グ
リセリン、メグルミン等)、溶解補助剤(例、プロピレ
ングリコール、白糖等)、無痛化剤(例、ブドウ糖、ベ
ンジルアルコール等)などと共に水性注射剤に、あるい
はオリーブ油、ゴマ油、綿実油、コーン油などの植物
油、プロピレングリコールなどの溶解補助剤に溶解、懸
濁あるいは乳化して油性注射剤に成形し、注射剤とする
ことができる。
【0081】経口投与用製剤とするには、自体公知の方
法に従い、本発明の化合物または併用薬物を例えば、賦
形剤(例、乳糖、白糖、デンプンなど)、崩壊剤(例、
デンプン、炭酸カルシウムなど)、結合剤(例、デンプ
ン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリ
ビニールピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロースな
ど)又は滑沢剤(例、タルク、ステアリン酸マグネシウ
ム、ポリエチレングリコール 6000など)などを添
加して圧縮成形し、次いで必要により、味のマスキン
グ、腸溶性あるいは持続性の目的のため自体公知の方法
でコーティングすることにより経口投与製剤とすること
ができる。そのコーティング剤としては、例えば、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、
ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、ポリオキシエチレングリコール、ツイーン 8
0、プルロニック F68、セルロースアセテートフタ
レート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレー
ト、ヒドロキシメチルセルロースアセテートサクシネー
ト、オイドラギット(ローム社製、ドイツ,メタアクリ
ル酸・アクリル酸共重合)および色素(例、ベンガラ,
二酸化チタン等)などが用いられる。経口投与用製剤は
速放性製剤、徐放性製剤のいずれであってもよい。
【0082】例えば、坐剤とするには、自体公知の方法
に従い、本発明の化合物または併用薬物を油性又は水性
の固状、半固状あるいは液状の坐剤とすることができ
る。上記組成物に用いる油性基剤としては、例えば、高
級脂肪酸のグリセリド〔例、カカオ脂、ウイテプゾル類
(ダイナマイトノーベル社製,ドイツ)など〕、中級脂
肪酸〔例、ミグリオール類(ダイナマイトノーベル社
製,ドイツ)など〕、あるいは植物油(例、ゴマ油、大
豆油、綿実油など)などが挙げられる。また、水性基剤
としては、例えばポリエチレングリコール類、プロピレ
ングリコール、水性ゲル基剤としては、例えば天然ガム
類、セルロース誘導体、ビニール重合体、アクリル酸重
合体などが挙げられる。上記徐放性製剤としては、徐放
性マイクロカプセル剤などが挙げられる。徐放型マイク
ロカプセルとするには、自体公知の方法を採用できる
が、例えば、下記〔2〕に示す徐放性製剤に成型して投
与するのが好ましい。本発明の化合物は、固形製剤
(例、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤)などの経口投
与用製剤に成型するか、坐剤などの直腸投与用製剤に成
型するのが好ましい。特に経口投与用製剤が好ましい。
併用薬物は、薬物の種類に応じて上記した剤形とするこ
とができる。
【0083】以下に、〔1〕本発明の化合物または併用
薬物の注射剤およびその調製、〔2〕本発明の化合物ま
たは併用薬物の徐放性製剤又は速放性製剤およびその調
製、〔3〕本発明の化合物または併用薬物の舌下錠、バ
ッカル又は口腔内速崩壊剤およびその調製について具体
的に示す。 〔1〕注射剤およびその調製 本発明の化合物または併用薬物を水に溶解してなる注射
剤が好ましい。該注射剤には安息香酸塩又は/およびサ
リチル酸塩を含有させてもよい。該注射剤は、本発明の
化合物または併用薬物と所望により安息香酸塩又は/お
よびサリチル酸塩の双方を水に溶解することにより得ら
れる。上記安息香酸、サリチル酸の塩としては、例えば
ナトリウム,カリウムなどのアルカリ金属塩、カルシウ
ム,マグネシウムなどのアルカリ土類金属塩、アンモニ
ウム塩、メグルミン塩、その他トロメタモールなどの有
機酸塩などが挙げられる。注射剤中の本発明の化合物ま
たは併用薬物の濃度は0.5〜50w/v%、好ましく
は3〜20w/v%程度である。また安息香酸塩又は/
およびサリチル酸塩の濃度は0.5〜50w/v%、好
ましくは3〜20w/v%が好ましい。
【0084】また、本剤には一般に注射剤に使用される
添加剤、例えば安定化剤(アスコルビン酸、ピロ亜硫酸
ナトリウム等)、界面活性剤(ポリソルベート80、マ
クロゴール等)、可溶剤(グリセリン、エタノール
等)、緩衝剤(リン酸及びそのアルカリ金属塩、クエン
酸及びそのアルカリ金属塩等)、等張化剤(塩化ナトリ
ウム、塩化カリウム等)、分散剤(ヒドロキシプロピル
メチルセルロース、デキストリン)、pH調節剤(塩
酸、水酸化ナトリウム等)、保存剤(パラオキシ安息香
酸エチル、安息香酸等)、溶解剤(濃グリセリン、メグ
ルミン等)、溶解補助剤(プロピレングリコール、白糖
等)、無痛化剤(ブドウ糖、ベンジルアルコール等)な
どを適宜配合することができる。これらの添加剤は一般
に注射剤に通常用いられる割合で配合される。注射剤は
pH調節剤の添加により2〜12好ましくは2.5〜8.
0に調整するのがよい。注射剤は本発明の化合物または
併用薬物と所望により安息香酸塩又は/およびサリチル
酸塩の双方を、また必要により上記添加剤を水に溶解す
ることにより得られる。これらの溶解はどのような順序
で行ってもよく、従来の注射剤の製法と同様に適宜行う
ことができる。注射用水溶液は加温するのがよく、また
通常の注射剤と同様にたとえば濾過滅菌,高圧加熱滅菌
などを行うことにより注射剤として供することができ
る。注射用水溶液は、例えば100℃〜121℃の条件
で5分〜30分高圧加熱滅菌するのがよい。さらに多回
分割投与製剤として使用できるように、溶液の抗菌性を
付与した製剤としてもよい。
【0085】〔2〕徐放性製剤又は速放性製剤およびそ
の調製 本発明の化合物または併用薬物を含んでなる核を所望に
より水不溶性物質や膨潤性ポリマーなどの被膜剤で被覆
してなる徐放性製剤が好ましい。例えば、1日1回投与
型の経口投与用徐放性製剤が好ましい。被膜剤に用いら
れる水不溶性物質としては、例えばエチルセルロース、
ブチルセルロースなどのセルロースエーテル類、セルロ
ースアセテート、セルロースプロピオネートなどのセル
ロースエステル類、ポリビニルアセテート、ポリビニル
ブチレートなどのポリビニルエステル類、アクリル酸/
メタクリル酸共重合体、メチルメタクリレート共重合
体、エトキシエチルメタクリレート/シンナモエチルメ
タクリレート/アミノアルキルメタクリレート共重合
体、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、メタクリル酸
アルキルアミド共重合体、ポリ(メタクリル酸メチ
ル)、ポリメタクリレート、ポリメタクリルアミド、ア
ミノアルキルメタクリレート共重合体、ポリ(メタクリ
ル酸アンヒドリド)、グリシジルメタクリレート共重合
体、とりわけオイドラギットRS−100,RL−10
0,RS−30D,RL−30D,RL−PO,RS−
PO(アクリル酸エチル・メタアクリル酸メチル・メタ
アクリル酸塩化トリメチル・アンモニウムエチル共重合
体)、オイドラギットNE−30D(メタアクリル酸メ
チル・アクリル酸エチル共重合体)などのオイドラギッ
ト類(ローム・ファーマ社)などのアクリル酸系ポリマ
ー、硬化ヒマシ油(例、ラブリーワックス(フロイント
産業)など)などの硬化油、カルナバワックス、脂肪酸
グリセリンエステル、パラフィンなどのワックス類、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0086】膨潤性ポリマーとしては、酸性の解離基を
有し、 pH依存性の膨潤を示すポリマーが好ましく、胃
内のような酸性領域では膨潤が少なく、小腸や大腸など
の中性領域で膨潤が大きくなる酸性の解離基を有するポ
リマーが好ましい。このような酸性の解離基を有し pH
依存性の膨潤を示すポリマーとしては、例えばカーボマ
ー(Carbomer)934P、940、941、974P、
980、1342等、ポリカーボフィル(polycarbophi
l)、カルシウムポリカボーフィル(carcium polycarbo
phil)(前記はいずれもBFグツドリッチ社製)、ハイ
ビスワコー103、104、105、304(いずれも
和光純薬(株)製)などの架橋型ポリアクリル酸重合体
が挙げられる。
【0087】徐放性製剤に用いられる被膜剤は親水性物
質をさらに含んでいてもよい。該親水性物質としては、
例えばプルラン、デキストリン、アルギン酸アルカリ金
属塩などの硫酸基を有していてもよい多糖類、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどの
ヒドロキシアルキル基又はカルボキシアルキル基を有す
る多糖類、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、
ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコールなどが
挙げられる。徐放性製剤の被膜剤における水不溶性物質
の含有率は約30ないし約90%(w/w)、好ましくは
約35ないし約80%(w/w)、さらに好ましくは約4
0ないし75%(w/w)、膨潤性ポリマーの含有率は約
3ないし約30%(w/w)、好ましくは約3ないし約1
5%(w/w)である。被膜剤は親水性物質をさらに含んで
いてもよく、その場合被膜剤における親水性物質の含有
率は約50%(w/w)以下、好ましくは約5〜約40%(w
/w)、さらに好ましくは約5〜約35%(w/w)である。
ここで上記%(w/w)は被膜剤液から溶媒(例、水、メ
タノール、エタノール等の低級アルコール等)を除いた
被膜剤組成物に対する重量%を示す。
【0088】徐放性製剤は、以下に例示するように薬物
を含む核を調製し、次いで得られた核を、水不溶性物質
や膨潤性ポリマーなどを加熱溶解あるいは溶媒に溶解又
は分散させた被膜剤液で被覆することにより製造され
る。 I.薬剤を含む核の調製。 被膜剤で被覆される薬物を含む核(以下、単に核と称す
ることがある)の形態は特に制限されないが、好ましく
は顆粒あるいは細粒などの粒子状に形成される。核が顆
粒又は細粒の場合、その平均粒子径は、好ましくは約1
50ないし2,000μm、さらに好ましくは約500
ないし約1,400μmである。核の調製は通常の製造
方法で実施することができる。例えば、薬物に適当な賦
形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定化剤等を混合し、
湿式押し出し造粒法、流動層造粒法などにより調製す
る。核の薬物含量は、約0.5ないし約95%(w/w)、
好ましくは約5.0ないし約80%(w/w)、さらに好ま
しくは約30ないし約70%(w/w)である。
【0089】核に含まれる賦形剤としては、例えば白
糖、乳糖、マンニトール、グルコースなどの糖類、澱
粉、結晶セルロース、リン酸カルシウム、コーンスター
チなどが用いられる。中でも、結晶セルロース、コーン
スターチが好ましい。結合剤としては、例えばポリビニ
ルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリエ
チレングリコール、ポリビニルピロリドン、プルロニッ
クF68、アラビアゴム、ゼラチン、澱粉などが用いら
れる。崩壊剤としては、例えばカルボキシメチルセルロ
ースカルシウム(ECG505)、クロスカルメロースナトリウ
ム(Ac-Di-Sol)、架橋型ポリビニルピロリドン(クロス
ポビドン)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース
(L-HPC)などが用いられる。中でも、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、ポリビニルピロリドン、低置換度ヒド
ロキシプロピルセルロースが好ましい。滑沢剤、凝集防
止剤としては例えばタルク、ステアリン酸マグネシウム
およびその無機塩、また潤滑剤としてポリエチレングリ
コールなどが用いられる。安定化剤としては酒石酸、ク
エン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸などの酸が用
いられる。
【0090】核は上記製造法以外にも、例えば核の中心
となる不活性担体粒子上に水、低級アルコール(例、メ
タノール、エタノールなど)等の適当な溶媒に溶解した
結合剤をスプレーしながら、薬物あるいはこれと賦形
剤、滑沢剤などとの混合物を少量づつ添加して行なう転
動造粒法、パンコーティング法、流動層コーティング法
や溶融造粒法によっても調製することができる。不活性
担体粒子としては、例えば白糖、乳糖、澱粉、結晶セル
ロース、ワックス類で製造されたものが使用でき、その
平均粒子径は約100μmないし約1,500μmであ
るものが好ましい。核に含まれる薬物と被膜剤とを分離
するために、防護剤で核の表面を被覆してもよい。防護
剤としては、例えば前記親水性物質や、水不溶性物質等
が用いられる。防護剤は、好ましくはポリエチレングリ
コールやヒドロキシアルキル基又はカルボキシアルキル
基を有する多糖類、より好ましくはヒドロキシプロピル
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが用
いられる。該防護剤には安定化剤として酒石酸、クエン
酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸等の酸や、タルク
などの滑沢剤を含んでいてもよい。防護剤を用いる場
合、その被覆量は核に対して約1ないし約15%(w/
w)、好ましくは約1ないし約10%(w/w)、さらに好
ましくは約2ないし約8%(w/w)である。防護剤は通
常のコーティング法により被覆することができ、具体的
には、防護剤を例えば流動層コーティング法、パンコー
ティング法等により核にスプレーコーティングすること
で被覆することができる。
【0091】II.核の被膜剤による被覆 前記Iで得られた核を、前記水不溶性物質及び pH依存
性の膨潤性ポリマー、および親水性物質を加熱溶解ある
いは溶媒に溶解又は分散させた被膜剤液により被覆する
ことにより徐放性製剤が製造される。核の被膜剤液によ
る被覆方法として、例えば噴霧コーティングする方法な
どが挙げられる。被膜剤液中の水不溶性物質、膨潤性ポ
リマー又は親水性物質の組成比は、被膜中の各成分の含
有率がそれぞれ前記含有率となるように適宜選ばれる。
被膜剤の被覆量は、核(防護剤の被覆量を含まない)に
対して約1ないし約90%(w/w)、好ましくは約5な
いし約50%(w/w)、さらに好ましくは約5ないし3
5%(w/w)である。
【0092】被膜剤液の溶媒としては水又は有機溶媒を
単独であるいは両者の混液を用いることができる。混液
を用いる際の水と有機溶媒との混合比(水/有機溶媒:
重量比)は、1ないし100%の範囲で変化させること
ができ、好ましくは1ないし約30%である。該有機溶
媒としては、水不溶性物質を溶解するものであれば特に
限定されないが、例えばメチルアルコール、エチルアル
コール、イソプロピルアルコール、n-ブチルアルコール
等の低級アルコール、アセトンなどの低級アルカノン、
アセトニトリル、クロロホルム、メチレンクロライドな
どが用いられる。このうち低級アルコールが好ましく、
エチルアルコール、イソプロピルアルコールが特に好ま
しい。水及び水と有機溶媒との混液が被膜剤の溶媒とし
て好ましく用いられる。この時、必要であれば被膜剤液
中に被膜剤液安定化のために酒石酸、クエン酸、コハク
酸、フマル酸、マレイン酸などの酸を加えてもよい。噴
霧コーティングにより被覆する場合の操作は通常のコー
ティング法により実施することができ、具体的には、被
膜剤液を例えば流動層コーティング法、パンコーティン
グ法等により核にスプレーコーティングすることで実施
することができる。この時必要であれば、タルク、酸化
チタン、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カル
シウム、軽質無水ケイ酸などを滑沢剤として、グリセリ
ン脂肪酸エステル、硬化ヒマシ油、クエン酸トリエチ
ル、セチルアルコール、ステアリルアルコールなどを可
塑剤として添加してもよい。被膜剤による被膜後、必要
に応じてタルクなどの帯電防止剤を混合してもよい。
【0093】速放性製剤は、液状(溶液、懸濁液、乳化
物など)であっても固形状(粒子状、丸剤、錠剤など)
であってもよい。経口投与剤、注射剤など非経口投与剤
が用いられるが、経口投与剤が好ましい。速放性製剤
は、通常、活性成分である薬物に加えて、製剤分野で慣
用される担体、添加剤や賦形剤(以下、賦形剤と略称す
ることがある)を含んでいてもよい。用いられる製剤賦
形剤は、製剤賦形剤として常用される賦形剤であれば特
に限定されない。例えば経口固形製剤用の賦形剤として
は、乳糖、デンプン、コーンスターチ、結晶セルロース
(旭化成(株)製、アビセルPH101など)、粉糖、
グラニュウ糖、マンニトール、軽質無水ケイ酸、炭酸マ
グネシウム、炭酸カルシウム、L−システインなどが挙
げられ、好ましくはコーンスターチおよびマンニトール
などが挙げられる。これらの賦形剤は一種又は二種以上
を組み合わせて使用できる。賦形剤の含有量は速放性製
剤全量に対して、例えば約4.5〜約99.4w/w
%、好ましくは約20〜約98.5w/w%、さらに好
ましくは約30〜約97w/w%である。速放性製剤に
おける薬物の含量は、速放性製剤全量に対して、約0.
5〜約95%、好ましくは約1〜約60%の範囲から適
宜選択することができる。
【0094】速放性製剤が経口固型製剤の場合、通常上
記成分に加えて、崩壊剤を含有する。このような崩壊剤
としては、例えばカルボキシメチルセルロースカルシウ
ム(五徳薬品製、ECG−505)、クロスカルメロー
スナトリウム(例えば、旭化成(株)製、アクジゾ
ル)、クロスポビドン(例えば、BASF社製、コリド
ンCL)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(信
越化学(株))、カルボキシメチルスターチ(松谷化学
(株)、カルボキシメチルスターチナトリウム(木村産
業製、エキスプロタブ)、部分α化デンプン(旭化成
(株)製、PCS)などが用いられ、例えば水と接触し
て吸水、膨潤、あるいは核を構成している有効成分と賦
形剤との間にチャネルを作るなどにより顆粒を崩壊させ
るものを用いることができる。これらの崩壊剤は、一種
又は二種以上を組み合わせて使用できる。崩壊剤の配合
量は、用いる薬物の種類や配合量、放出性の製剤設計な
どにより適宜選択されるが、速放性製剤全量に対して、
例えば約0.05〜約30w/w%、好ましくは約0.
5〜約15w/w%である。
【0095】速放性製剤が経口固型製剤である場合、経
口固型製剤の場合には上記の組成に加えて、所望により
固型製剤において慣用の添加剤をさらに含んでいてもよ
い。このような添加剤としては、例えば結合剤(例え
ば、ショ糖、ゼラチン、アラビアゴム末、メチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
ポリビニルピロリドン、プルラン、デキストリンな
ど)、滑沢剤(例えば、ポリエチレングリコール、ステ
アリン酸マグネシウム、タルク、軽質無水ケイ酸(例え
ば、アエロジル(日本アエロジル))、界面活性剤(例
えば、アルキル硫酸ナトリウムなどのアニオン系界面活
性剤、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルおよびポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンヒマシ油誘導体等の非イオン系界面活性剤な
ど)、着色剤(例えば、タール系色素、カラメル、ベン
ガラ、酸化チタン、リボフラビン類)、必要ならば、橋
味剤(例えば、甘味剤、香料など)、吸着剤、防腐剤、
湿潤剤、帯電防止剤などが用いられる。また、安定化剤
として酒石酸、クエン酸、コハク酸、フマル酸などの有
機酸を加えてもよい。上記結合剤としては、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ポリエチレングリコールおよびポ
リビニルピロリドンなどが好ましく用いられる。速放性
製剤は、通常の製剤の製造技術に基づき、前記各成分を
混合し、必要により、さらに練合し、成型することによ
り調製することができる。上記混合は、一般に用いられ
る方法、例えば、混合、練合などにより行われる。具体
的には、例えば速放性製剤を粒子状に形成する場合、前
記徐放性製剤の核の調製法と同様の手法により、バーチ
カルグラニュレーター、万能練合機(畑鉄工所製)、流
動層造粒機FD−5S(パウレック社製)等を用いて混
合しその後、湿式押し出し造粒法、流動層造粒法などに
より造粒することにより調製することができる。このよ
うにして得られた速放性製剤と徐放性製剤とは、そのま
まあるいは適宜、製剤賦形剤等と共に常法により別々に
製剤化後、同時あるいは任意の投与間隔を挟んで組み合
わせて投与する製剤としてもよく、また両者をそのまま
あるいは適宜、製剤賦形剤等と共に一つの経口投与製剤
(例、顆粒剤、細粒剤、錠剤、カプセル等)に製剤化し
てもよい。両製剤を顆粒あるいは細粒に製して、同一の
カプセル等に充填して経口投与用製剤としてもよい。
【0096】〔3〕舌下錠、バッカル又は口腔内速崩壊
剤およびその調製 舌下錠、バッカル製剤、口腔内速崩壊剤は錠剤などの固
形製剤であってもよいし、口腔粘膜貼付錠(フィルム)
であってもよい。舌下錠、バッカル又は口腔内速崩壊剤
としては、本発明の化合物または併用薬物と賦形剤とを
含有する製剤が好ましい。また、滑沢剤、等張化剤、親
水性担体、水分散性ポリマー、安定化剤などの補助剤を
含有していてもよい。また、吸収を容易にし、生体内利
用率を高めるためにβ−シクロデキストリン又はβ−シ
クロデキストリン誘導体(例、ヒドロキシプロピル−β
−シクロデキストリンなど)などを含有していてもよ
い。上記賦形剤としては、乳糖、白糖、D−マンニトー
ル、デンプン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸などが
挙げられる。滑沢剤としてはステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカ
などが挙げられ、特に、ステアリン酸マグネシウムやコ
ロイドシリカが好ましい。等張化剤としては塩化ナトリ
ウム、グルコース、フルクトース、マンニトール、ソル
ビトール、ラクトース、サッカロース、グリセリン、尿
素などが挙げられ、特にマンニトールが好ましい。親水
性担体としては結晶セルロース、エチルセルロース、架
橋性ポリビニルピロリドン、軽質無水珪酸、珪酸、リン
酸二カルシウム、炭酸カルシウムなどの膨潤性親水性担
体が挙げられ、特に結晶セルロース(例、微結晶セルロ
ースなど)が好ましい。水分散性ポリマーとしてはガム
(例、トラガカントガム、アカシアガム、グアーガ
ム)、アルギン酸塩(例、アルギン酸ナトリウム)、セ
ルロース誘導体(例、メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース)、ゼラチン、水溶性デンプン、ポリアクリル
酸(例、カーボマー)、ポリメタクリル酸、ポリビニル
アルコール、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロ
リドン、ポリカーボフィル、アスコルビン酸パルミチン
酸塩などが挙げられ、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、ポリアクリル酸、アルギン酸塩、ゼラチン、カル
ボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリ
エチレングリコールなどが好ましい。特にヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースが好ましい。安定化剤として
は、システイン、チオソルビトール、酒石酸、クエン
酸、炭酸ナトリウム、アスコルビン酸、グリシン、亜硫
酸ナトリウムなどが挙げられ、特に、クエン酸やアスコ
ルビン酸が好ましい。
【0097】舌下錠、バッカル又は口腔内速崩壊剤は、
本発明の化合物または併用薬物と賦形剤とを自体公知の
方法により混合することにより製造することができる。
さらに、所望により上記した滑沢剤、等張化剤、親水性
担体、水分散性ポリマー、安定化剤、着色剤、甘味剤、
防腐剤などの補助剤を混合してもよい。上記成分を同時
に若しくは時間差をおいて混合した後、加圧打錠成形す
ることにより舌下錠、バッカル錠又は口腔内速崩壊錠が
得られる。適度な硬度を得るため、打錠成形の過程の前
後において必要に応じ水やアルコールなどの溶媒を用い
て加湿・湿潤させ、成形後、乾燥させて製造してもよ
い。
【0098】粘膜貼付錠(フィルム)に成型する場合
は、本発明の化合物または併用薬物および上記した水分
散性ポリマー(好ましくは、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、賦形剤
などを水などの溶媒に溶解させ、得られる溶液を流延さ
せて(cast)フィルムとする。さらに、可塑剤、安定剤、
酸化防止剤、保存剤、着色剤、緩衝剤、甘味剤などの添
加物を加えてもよい。フィルムに適度の弾性を与えるた
めポリエチレングリコールやプロピレングリコールなど
のグリコール類を含有させたり、口腔の粘膜ライニング
へのフィルムの接着を高めるため生物接着性ポリマー
(例、ポリカルボフィル、カルボポール)を含有させて
もよい。流延は、非接着性表面に溶液を注ぎ、ドクター
ブレードなどの塗布用具で均一な厚さ(好ましくは10
〜1000ミクロン程度)にそれを広げ、次いで溶液を
乾燥してフィルムを形成することにより達成される。こ
のように形成されたフィルムは室温若しくは加温下乾燥
させ、所望の表面積に切断すればよい。
【0099】好ましい口腔内速崩壊剤としては、本発明
の化合物または併用薬物と、本発明の化合物または併用
薬物とは不活性である水溶性若しくは水拡散性キャリヤ
ーとの網状体からなる固体状の急速拡散投与剤が挙げら
れる。該網状体は、本発明の化合物または併用薬物を適
当な溶媒に溶解した溶液とから構成されている固体状の
該組成物から溶媒を昇華することによって得られる。該
口腔内速崩壊剤の組成物中には、本発明の化合物または
併用薬物に加えて、マトリックス形成剤と二次成分とを
含んでいるのが好ましい。該マトリックス形成剤として
はゼラチン類、デキストリン類ならびに大豆、小麦なら
びにオオバコ(psyllium)種子タンパクなどの動物性タン
パク類若しくは植物性タンパク類;アラビアゴム、ガー
ガム、寒天ならびにキサンタンなどのゴム質物質;多糖
類;アルギン酸類;カルボキシメチルセルロース類;カ
ラゲナン類;デキストラン類;ペクチン類;ポリビニル
ピロリドンなどの合成ポリマー類;ゼラチン−アラビア
ゴムコンプレックスなどから誘導される物質が含まれ
る。さらに、マンニトール、デキストロース、ラクトー
ス、ガラクトースならびにトレハロースなどの糖類;シ
クロデキストリンなどの環状糖類;リン酸ナトリウム、
塩化ナトリウムならびにケイ酸アルミニウムなどの無機
塩類;グリシン、L−アラニン、L−アスパラギン酸、
L−グルタミン酸、L−ヒドロシキプロリン、L−イソ
ロイシン、L−ロイシンならびにL−フェニルアラニン
などの炭素原子数が2から12までのアミノ酸などが含
まれる。マトリックス形成剤は、その1種若しくはそれ
以上を、固形化の前に、溶液又は懸濁液中に導入するこ
とができる。かかるマトリックス形成剤は、界面活性剤
に加えて存在していてもよく、また界面活性剤が排除さ
れて存在していてもよい。マトリックス形成剤はそのマ
トリックスを形成することに加えて、本発明の化合物ま
たは併用薬物の拡散状態をその溶液又は懸濁液中に維持
する助けをすることができる。
【0100】保存剤、酸化防止剤、界面活性剤、増粘
剤、着色剤、pH調整剤、香味料、甘味料若しくは食味
マスキング剤などの二次成分を組成物中に含有していて
よい。適当な着色剤としては、赤色、黒色ならびに黄色
酸化鉄類およびエリス・アンド・エベラールド社のFD&
Cブルー2号ならびにFD&Cレッド40号などのFD
&C染料が挙げられる。適当な香味料には、ミント、ラ
スベリー、甘草、オレンジ、レモン、グレープフルー
ツ、カラメル、バニラ、テェリーならびにグレープフレ
ーバーおよびその組合せたものが含まれる。適当なpH
調整剤は、クエン酸、酒石酸、リン酸、塩酸およびマレ
イン酸が含まれる。適当な甘味料としてはアスパルテー
ム、アセスルフェームKならびにタウマチンなどが含ま
れる。適当な食味マスキング剤としては、重炭酸ナトリ
ウム、イオン交換樹脂、シクロデキストリン包接化合
物、吸着質物質ならびにマイクロカプセル化アポモルフ
ィンが含まれる。製剤には通常約0.1〜約50重量
%、好ましくは約0.1〜約30重量%の本発明の化合
物または併用薬物を含み、約1分〜約60分の間、好ま
しくは約1分〜約15分の間、より好ましくは約2分〜
約5分の間に(水に)本発明の化合物または併用薬物の
90%以上を溶解させることが可能な製剤(上記、舌下
錠、バッカルなど)や、口腔内に入れられて1ないし6
0秒以内に、好ましくは1ないし30秒以内に、さらに
好ましくは1ないし10秒以内に崩壊する口腔内速崩壊
剤が好ましい。
【0101】上記賦形剤の製剤全体に対する含有量は、
約10〜約99重量%、好ましくは約30〜約90重量
%である。β−シクロデキストリン又はβ−シクロデキ
ストリン誘導体の製剤全体に対する含有量は0〜約30
重量%である。滑沢剤の製剤全体に対する含有量は、約
0.01〜約10重量%、好ましくは約1〜約5重量%
である。等張化剤の製剤全体に対する含有量は、約0.
1〜約90重量%、好ましくは、約10〜約70重量%
である。親水性担体の製剤全体に対する含有量は約0.
1〜約50重量%、好ましくは約10〜約30重量%で
ある。水分散性ポリマーの製剤全体に対する含有量は、
約0.1〜約30重量%、好ましくは約10〜約25重
量%である。安定化剤の製剤全体に対する含有量は約
0.1〜約10重量%、好ましくは約1〜約5重量%で
ある。上記製剤はさらに、着色剤、甘味剤、防腐剤など
の添加剤を必要に応じ含有していてもよい。
【0102】本発明の併用剤の投与量は、化合物(I)
の種類、年齢、体重、症状、剤形、投与方法、投与期間
などにより異なるが、例えば、セプシスの患者(成人、
体重約60kg)一人あたり、通常、本発明の化合物お
よび併用薬物として、それぞれ1日約0.01〜約10
00mg/kg、好ましくは約0.01〜約100mg/kg、
より好ましくは約0.1〜約100mg/kg、とりわ
け約0.1〜約50mg/kgを、なかでも約1.5〜
約30mg/kgを1日1回から数回に分けて静脈投与され
る。もちろん、前記したように投与量は種々の条件で変
動するので、前記投与量より少ない量で十分な場合もあ
り、また範囲を超えて投与する必要のある場合もある。
併用薬物は、副作用が問題とならない範囲でどのような
量を設定することも可能である。併用薬物としての一日
投与量は、症状の程度、投与対象の年齢、性別、体重、
感受性差、投与の時期、間隔、医薬製剤の性質、調剤、
種類、有効成分の種類などによって異なり、特に限定さ
れないが、薬物の量として通常、たとえば経口投与で哺
乳動物1kg体重あたり約0.001〜2000mg、
好ましくは約0.01〜500mg、さらに好ましく
は、約0.1〜100mg程度であり、これを通常1日
1〜4回に分けて投与する。
【0103】本発明の医薬を投与するに際しては、同時
期に投与してもよいが、併用薬物を先に投与した後、本
発明の化合物を投与してもよいし、本発明の化合物を先
に投与し、その後で併用薬物を投与してもよい。時間差
をおいて投与する場合、時間差は投与する有効成分、剤
形、投与方法により異なるが、例えば、併用薬物を先に
投与する場合、併用薬物を投与した後1分〜3日以内、
好ましくは10分〜1日以内、より好ましくは15分〜
1時間以内に本発明の化合物を投与する方法が挙げられ
る。本発明の化合物を先に投与する場合、本発明の化合
物を投与した後、1分〜1日以内、好ましくは10分〜
6時間以内、より好ましくは15分から1時間以内に併
用薬物を投与する方法が挙げられる。好ましい投与方法
としては、例えば、経口投与製剤に製形された併用薬物
約0.001〜200mg/kgを経口投与し、約15
分後に経口投与製剤に製形された本発明の化合物 約0.
005〜100mg/kgを1日量として経口投与す
る。
【0104】
【発明の実施の形態】本発明は、更に以下の参考例、実
施例、製剤例及び実験例によって詳しく説明されるが、
これらの例は単なる実施であって、本発明を限定するも
のではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化
させてもよい。以下の参考例、実施例中の「室温」は通
常約10℃ないし約35℃を示す。「%」は特記しない
限り重量パーセントを示す。但し、収率は mol/mol%を
示す。その他の本文中で用いられている略号は下記の意
味を示す。 s:シングレット(singlet) d:ダブレット(doublet) t:トリプレット(triplet) q:カルテット(quartet) dd:ダブルダブレット(double doublet) ddd:ダブルダブルダブレット(double double double
t) dt:ダブルトリプレット(double triplet) br:ブロード(broad) J:カップリング定数(coupling constant) Hz:ヘルツ(Hertz) CDCl3:重クロロホルム DMSO-d6:ジメチルスルホキシド-d6 1 H-NMR:プロトン核磁気共鳴 Me:メチル 本明細書の配列表の配列番号は、以下の配列を示す。 〔配列番号:1〕実験例1において使用したプライマー
P38−Uの塩基配列を示す。 〔配列番号:2〕実験例1において使用したプライマー
PAG−Lの塩基配列を示す。 〔配列番号:3〕実験例1において使用したプライマー
MKK−Uの塩基配列を示す。 〔配列番号:4〕実験例1において使用したプライマー
MKK−Lの塩基配列を示す。 〔配列番号:5〕実験例1において使用したプライマー
SER−Uの塩基配列を示す。 〔配列番号:6〕実験例1において使用したプライマー
SER−Lの塩基配列を示す。
【0105】
【実施例】参考例1 1-ブロモ-3-エチルベンゼン 3-エチルアニリン(10.0 g, 82.5 mmol)の50%硫酸水溶
液(43.6 g)に0℃で亜硝酸ナトリウム(6.83 g, 99.0 mmo
l)の水溶液(16.5 mL)を30分かけて滴下した。得られた
反応混合物を0℃で45分間かき混ぜた。このジアゾニウ
ム塩の溶液を、ゆるやかに加熱還流している臭化銅(I)
(12.4 g, 86.6 mmol)の48%臭化水素酸溶液(82.5 mL)に
少しずつ加えた。加えた後、反応混合物を30分間加熱還
流した。反応混合物を室温に冷やしてエーテルで抽出し
た。抽出液を1N-水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水
で順に洗浄し、ろ過、乾燥して濃縮した。残さをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル =
20 : 1)で精製して表題化合物6.13 g(収率 40%)を得
た。 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.23 (3H, t, J= 7.5Hz), 2.63 (2H,
q, J= 7.5Hz), 7.11-7.20 (2H, m), 7.28-7.38 (2H,
m). 参考例2 参考例1に準じ、3-エチルアニリンの代わりに、3-(1-
メチルエチル)アニリンを用いて下記の参考例化合物2
を合成した。 参考例化合物2:1-ブロモ-3-(1-メチルエチル)ベンゼ
ン 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.24 (6H, d, J= 7.0Hz), 2.77-2.99
(1H, m), 7.03-7.16 (2H, m), 7.27-7.34 (1H, m), 7.
37 (1H, s).
【0106】参考例3 3-エチル安息香酸 アルゴン雰囲気下、1-ブロモ-3-エチルベンゼン(5.1 g,
28 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(45 mL)を、マグネ
シウム片(0.74 g, 31 mmol)のテトラヒドロフラン混合
物(5.0 mL)に滴下し、そのまま30分間かき混ぜた。粉砕
したドライアイスに反応混合物を加えてそのまま1時間
かき混ぜた。反応混合物に1N-塩酸を加え、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を乾燥、ろ過、濃縮した。残さをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチ
ル = 5 : 1)で精製して表題化合物3.87 g(収率 93%)
を得た。 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.28 (3H, t, J= 7.5Hz), 2.73 (2H,
q, J= 7.5Hz), 7.34-7.50 (2H, m), 7.92-7.98 (2H,
m). 参考例4 参考例3に準じ、1-ブロモ-3-エチルベンゼンの代わり
に、1-ブロモ-3-(1-メチルエチル)ベンゼン、1-ブロモ-
4-フルオロ-3-メチルベンゼンをそれぞれ用いて下記の
参考例化合物4−1および4−2を合成した。 参考例化合物4−1:3-(1-メチルエチル)安息香酸 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.29 (6H, d, J= 7.0Hz), 2.98-3.06
(1H, m), 7.38-7.54 (2H, m), 7.90-8.02 (2H, m). 参考例化合物4−2:4-フルオロ-3-メチル安息香酸 融点 165-167℃。 参考例5 3-エチルベンゾイルクロリド 3-エチル安息香酸(9.40 g, 62.6 mmol)を0℃で塩化チオ
ニル(45 mL)にゆっくり加え、N,N-ジメチルホルムアミ
ド(3滴)を滴下した。得られた反応混合物をそのまま2時
間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、未精製のまま次
の反応に用いた。
【0107】参考例6 参考例5に準じ、3-エチル安息香酸の代わりに、3-(1-
メチルエチル)安息香酸、4-フルオロ-3-メチル安息香
酸、4-シクロヘキシル安息香酸および3,5-ジメチル安息
香酸をそれぞれ用いて下記の参考例化合物6−1〜6−
4を合成した。 参考例化合物6−1:3-(1-メチルエチル)ベンゾイルク
ロリド 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物6−2:4-フルオロ-3-メチルベンゾイル
クロリド 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物6−3:4-シクロヘキシルベンゾイルクロ
リド 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物6−4:3,5-ジメチルベンゾイルクロリド 沸点 82-85℃(933 Pa)。 参考例7 N-(4-クロロベンゾイル)プロピレンイミン プロピレンイミン(12 mL, 0.15 mol)のテトラヒドロフ
ラン(160 mL)溶液を1N-水酸化ナトリウム水溶液に加え
た。この混合物に0℃で4-クロロベンゾイルクロリド(25
g, 0.14 mol)を滴下した。滴下終了後、更に30分撹拌
した。反応混合物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾
燥し、溶媒を留去し、表題化合物 25 g(収率 89%)を得
た。 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.39 (3H, d, J= 5.5Hz), 2.15 (1H,
d, J= 2.9Hz), 2.51-2.66 (2H, m), 7.39-7.47 (2H,
m), 7.93-8.01 (2H, m).
【0108】参考例8 参考例7に準じ、4-クロロベンゾイルクロリドの代わり
に、3-クロロベンゾイルクロリド、3-メチルベンゾイル
クロリド、3,5-ジメチルベンゾイルクロリド、4-フルオ
ロベンゾイルクロリド、ベンゾイルクロリド、3-ブロモ
ベンゾイルクロリド、4-(メチルチオ)ベンゾイルクロリ
ド、2-チオフェンカルボニルクロリド、3-プロピルベン
ゾイルクロリド、3-トリフルオロメチルベンゾイルクロ
リド、3-エチルベンゾイルクロリド、3-(1-メチルエチ
ル)ベンゾイルクロリド、4-フルオロ-3-メチルベンゾイ
ルクロリド、3-フルオロベンゾイルクロリド、3-メトキ
シベンゾイルクロリドおよび4-メトキシベンゾイルクロ
リドをそれぞれ用いて、下記の参考例化合物8−1〜8
−16を合成した。 参考例化合物8−1:N-(3-クロロベンゾイル)プロピレ
ンイミン 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.40 (3H, d, J= 5.1Hz), 2.17 (1H,
d, J= 3.3Hz), 2.53-2.68 (2H, m), 7.40 (1H, dd, J=
7.7, 8.1Hz), 7.53 (1H, ddd, J= 1.5, 2.2, 8.1Hz),
7.90 (1H, dt, J= 7.7, 1.5Hz), 8.00 (1H, dd, J= 1.
5, 2.2Hz). 参考例化合物8−2:N-(3-メチルベンゾイル)プロピレ
ンイミン 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.39 (3H, d, J= 5.5Hz), 2.14 (1H,
d, J= 3.3Hz), 2.41 (3H, s), 2.51-2.66 (2H, m), 7.
32-7.39 (2H, m), 7.79-7.87 (2H, m). 参考例化合物8−3:N-(3,5-ジメチルベンゾイル)プロ
ピレンイミン 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.39 (3H, d, J= 5.5Hz), 2.13 (1H,
d, J= 3.7Hz), 2.37 (6H, s), 2.47-2.62 (2H, m), 7.
19 (1H, s), 7.64 (2H, s). 参考例化合物8−4:N-(4-フルオロベンゾイル)プロピ
レンイミン 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.39 (3H, d, J= 5.2Hz), 2.14-2.15
(1H, m), 2.52-2.63 (2H, m), 7.08-7.19 (2H, m), 8.
00-8.10 (2H, m). 参考例化合物8−5:N-ベンゾイルプロピレンイミン 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:1.40 (3H, d, J= 6.0Hz), 2.15 (1H,
d, J= 3.2Hz), 2.52-2.67 (2H, m), 7.40-7.61 (3H,
m), 7.98-8.07 (2H, m). 参考例化合物8−6:N-(3-ブロモベンゾイル)プロピレ
ンイミン 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:1.40 (3H, d, J= 5.2Hz), 2.16-2.18
(1H, m), 2.53-2.65 (2H, m), 7.34 (1H, t, J= 7.9H
z), 7.65-7.71 (1H, m), 7.95 (1H, d, J= 7.9Hz), 8.1
6 (1H, t, J= 1.8Hz). 参考例化合物8−7:N-[4-(メチルチオ)ベンゾイル]プ
ロピレンイミン 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:1.49 (3H, d, J= 6.0Hz), 2.13 (1H,
d, J= 3.2Hz), 2.49-2.60 (5H, m), 7.24-7.30 (2H,
m), 7.90-7.96 (2H, m). 参考例化合物8−8:N-(2-チオフェンカルボニル)プロ
ピレンイミン 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:1.43 (3H, d, J= 5.2Hz), 2.14 (1H,
d, J= 3.6Hz), 2.56-2.72 (2H, m), 7.08-7.16 (1H,
m), 7.53-7.60 (1H, m), 7.75-7.81 (1H, m). 参考例化合物8−9:N-(3-プロピルベンゾイル)プロピ
レンイミン 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:0.95 (3H, t, J= 7.3Hz), 1.40 (3H,
d, J= 4.8Hz), 1.59-1.78 2H, m), 2.14 (1H, d, J=
2.8Hz), 2.52-2.74 (4H, m), 7.34-7.43 (2H, m),7.81-
7.89 (2H, m). 参考例化合物8−10:N-(3-トリフルオロメチルベン
ゾイル)プロピレンイミン 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.42 (3H, d, J= 5.5Hz), 2.20 (1H,
d, J= 3.3Hz), 2.56-2.67 (2H, m), 7.61 (1H, t, J=
7.7Hz), 7.81 (1H, d, J= 7.7Hz), 8.21 (1H, d,J= 7.7
Hz), 8.30 (1H, s). 参考例化合物8−11:N-(3-エチルベンゾイル)プロピ
レンイミン 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.27 (3H, t, J= 7.5Hz), 1.40 (3H,
d, J= 5.5Hz), 2.14 (1H, d, J= 2.9Hz), 2.52-2.61
(2H, m), 2.71 (2H, q, J= 7.5Hz), 7.32-7.41 (2H,
m), 7.81-7.89 (2H, m). 参考例化合物8−12:N-[3-(1-メチルエチル)ベンゾ
イル]プロピレンイミン 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.29 (6H, d, J= 7.0Hz), 1.40 (3H,
d, J= 5.9Hz), 2.14 (1H, d, J= 3.7Hz), 2.51-2.64
(2H, m), 2.87-3.10 (1H, m), 7.33-7.46 (2H, m), 7.8
4 (1H, dt, J= 7.0, 1.8Hz), 7.91 (1H, s). 参考例化合物8−13:N-(4-フルオロ-3-メチルベンゾ
イル)プロピレンイミン 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.39 (3H, d, J= 5.4Hz), 2.14 (1H,
d, J= 3.4Hz), 2.33 (3H, s), 2.51-2.61 (2H, m), 7.
06 (1H, t, J= 8.8Hz), 7.81-7.90 (2H, m). 参考例化合物8−14:N-(3-フルオロベンゾイル)プロ
ピレンイミン 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.40 (3H, d, J= 5.5Hz), 2.16 (1H,
d, J= 3.3Hz), 2.52-2.68 (2H, m), 7.25 (1H, ddd, J
= 1.1, 2.6, 8.4Hz), 7.43 (1H, ddd, J= 5.5, 7.7, 8.
1Hz), 7.69 (1H, ddd, J= 1.5, 2.6, 8.1Hz), 7.81 (1
H, ddd, J= 1.1, 1.5, 7.7Hz). 参考例化合物8−15:N-(3-メトキシベンゾイル)プロ
ピレンイミン 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.40 (3H, d, J= 5.9Hz), 2.14 (1H,
d, J= 2.9Hz), 2.52-2.65 (2H, m), 3.86 (3H, s), 7.
10 (1H, ddd, J= 1.1, 2.6, 8.4Hz), 7.37 (1H,dd, J=
8.4, 7.3Hz), 7.55 (1H, dd, J= 1.5, 2.6Hz), 7.63 (1
H, ddd, J= 1.1,1.5, 7.3Hz). 参考例化合物8−16:N-(4-メトキシフェニル)プロピ
レンイミン 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.39 (3H, d, J= 5.9Hz), 2.11 (1H,
d, J= 3.3Hz), 2.50-2.63 (2H, m), 3.87 (3H, s), 6.
94 (2H, d, J= 9.2Hz), 8.00 (1H, d, J= 9.2Hz).
【0109】参考例9 2-フルオロ-4-メチルピリジン ジャーナル オブ メディシナル ケミストリー (J
ournal of Medicinal Chemi
stry),33巻,1667−1675頁,1990
年に記載の方法に準じて合成した。 沸点 82-86℃ (10kPa)。 参考例10 2-フェニルメチルオキシ-4-メチルピリジン 水素化ナトリウム(60%パラフィン分散物, 5.0 g, 120
mmol)をヘキサン(5 mL)で2回洗浄し、テトラヒドロフラ
ン(200 mL)に懸濁した。この懸濁液にベンジルアルコー
ル(14 g, 120 mmol)のテトラヒドロフラン(50 mL)溶液
を0℃で滴下し、室温に昇温して15分間かき混ぜた。こ
の溶液に2-ブロモ-4-メチルピリジン(20 mL, 110 mmol)
のテトラヒドロフラン(50 mL)溶液を加え、14時間加熱
還流させた。反応混合物に水(200 mL)を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を乾燥し、溶媒を留去した。粗生
成物を減圧下で蒸留し、表題化合物13 g(収率 67%)を
得た。 沸点 116-118℃(400 Pa)。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.30 (3H, s), 5.37 (2H, s), 6.63
(1H, s), 6.72 (1H, d,J= 5.1Hz), 7.29-7.50 (5H, m),
8.03 (1H, d, J= 5.1Hz).
【0110】参考例11 2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-メチルピリジン シンセシス(Synthesis),877−882頁,199
6年あるいはジャーナル オブ オーガニック ケミス
トリー(Journal of Organic Chemistry),61巻,4
810−4811頁,1996年に記載の方法に従って
合成した。 参考例12 2-(2-フルオロ-4-ピリジル)-1-(3-メチルフェニル)エタ
ノン アルゴン雰囲気下、ジイソプロピルアミン(44 mL, 0.31
mol)の無水テトラヒドロフラン(300 mL)溶液を-78℃に
冷却し、かき混ぜながら1.6M n-ブチルリチウムヘキサ
ン溶液(190 mL, 0.31 mol)を滴下した。滴下終了後10分
間かき混ぜ、続いて2-フルオロ-4-メチルピリジン(34.5
g, 0.31 mol)の無水テトラヒドロフラン(30 mL)溶液を
加えた。反応混合物を-10℃で30分間かき混ぜた。反応
溶液を-78℃に冷却しN-(3-メチルベンゾイル)プロピレ
ンイミン(52 g, 0.30 mol)の無水テトラヒドロフラン(3
0 mL)溶液を滴下した。滴下終了後室温で2時間かき混ぜ
た。反応混合物に水(100 mL)を加え、酢酸エチルで抽出
した。抽出液は水洗い、乾燥後、溶媒を留去した。残さ
をイソプロピルエーテルから再結晶することにより表題
化合物35 g(収率 52%)を得た。 融点 66-67℃。
【0111】参考例13 参考例12に準じ、N-(3-メチルベンゾイル)プロピレン
イミンの代わりにN-(3-メトキシベンゾイル)プロピレン
イミン、N-(4-フルオロベンゾイル)プロピレンイミンお
よびN-(3-クロロベンゾイル)プロピレンイミンをそれぞ
れ用いて、下記の参考例化合物13−1〜13−3を合
成した。 参考例化合物13−1:2-(2-フルオロ-4-ピリジル)-1-
(3-メトキシフェニル)エタノン 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:3.86 (3H, s), 4.31 (2H, s), 6.86
(1H, s), 7.03-7.19 (2H, m), 7.31-7.59 (3H, m), 8.1
8 (1H, d, J= 5.6Hz). 参考例化合物13−2:1-(4-フルオロフェニル)-2-(2-
フルオロ-4-ピリジル)エタノン 融点 100-101℃。 参考例化合物13−3:1-(3-クロロフェニル)-2-(2-フ
ルオロ-4-ピリジル)エタノン 融点 84-86℃。 参考例14 1-(3-メチルフェニル)-2-(2-メチル-4-ピリジル)エタノ
ン ジイソプロピルアミン(112 mL)の無水テトラヒドロフラ
ン(760 mL)溶液を-50℃に冷却し、かき混ぜながら1.6M
n-ブチルリチウムヘキサン溶液(500 mL)を滴下した。滴
下終了後10分間かき混ぜ、続いて2,4-ルチジン (87.9 m
L)の無水テトラヒドロフラン(76 mL)溶液を-30℃で滴下
した。1時間かき混ぜた後、N-(3-メチルベンゾイル)プ
ロピレンイミン(134 g)の無水テトラヒドロフラン(76 m
L)溶液を-78℃で滴下した。滴下終了後-78℃で2時間か
き混ぜた。反応混合物を室温に昇温し、水(800 mL)を加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液は水洗、乾燥後、溶
媒を留去した。得られた残さをイソプロピルエーテル-
ヘキサンで結晶化して表題化合物 156 g(収率 91%)を
得た。 融点 56-57℃。
【0112】参考例15 参考例14に準じ、N-(3-メチルベンゾイル)プロピレン
イミンの代わりに、N-(3,5-ジメチルベンゾイル)プロピ
レンイミンおよびN-(4-フルオロベンゾイル)プロピレン
イミンを用いて、下記の参考例化合物15−1および1
5−2を合成した。 参考例化合物15−1:1-(3,5-ジメチルフェニル)-2-
(2-メチル-4-ピリジル)エタノン 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.38 (6H, s), 2.54 (3H, s), 4.21
(2H, s), 6.98-7.10 (1H, m), 7.01 (1H, m), 7.06 (1
H, s), 7.23 (1H, s), 7.60 (2H, s), 8.42-8.45(1H,
m). 参考例化合物15−2:2-(2-メチル-4-ピリジル)-1-(4
-フルオロフェニル)エタノン 融点 79-81℃。 参考例16 参考例14および15に準じ、2,4-ルチジンの代わり
に、γ-コリジンを用いて、下記の参考例化合物16−
1および16−2を合成した。 参考例化合物16−1:2-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-
1-(3-メチルフェニル)エタノン 融点 46-48℃。 参考例化合物16−2:1-(3,5-ジメチルフェニル)-2-
(2,6-ジメチル-4-ピリジル)エタノン 融点 135-136℃。 参考例17 2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-
(4-メトキシフェニル)エタノン 2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-メチルピリジン(2
0 g, 97 mmol)の無水テトラヒドロフラン(300 mL)溶液
を-78℃に冷却し、かき混ぜながら1.6M n-ブチルリチウ
ムヘキサン溶液(140 mL, 0.23 mol)を滴下した。滴下終
了後0℃で30分間かき混ぜた後、-78℃に冷却した。N-(4
-メトキシベンゾイル)プロピレンイミン(25 g, 0.13 mo
l)の無水テトラヒドロフラン(50 mL)溶液を滴下した。
滴下終了後室温で2時間かき混ぜた。反応混合物に水(10
0 mL)及びイソプロピルエーテル(300 mL)を加え、得ら
れた粗結晶をろ取した。この粗結晶をテトラヒドロフラ
ン-ヘキサンから再結晶することにより表題化合物23 g
(収率 69%)を得た。 融点 187-190℃。
【0113】参考例18 参考例17に準じ、N-(4-メトキシベンゾイル)プロピレ
ンイミンの代わりにN-(3-メチルベンゾイル)プロピレン
イミン、N-(3,5-ジメチルベンゾイル)プロピレンイミ
ン、N-(3-クロロベンゾイル)プロピレンイミン、N-ベン
ゾイルプロピレンイミン、N-(4-フルオロベンゾイル)プ
ロピレンイミン、N-[3-(トリフルオロメチル)ベンゾイ
ル]プロピレンイミン、N-(3-ブロモベンゾイル)プロピ
レンイミン、N-[4-(メチルチオ)ベンゾイル]プロピレン
イミン、N-(2-チオフェンカルボニル)プロピレンイミ
ン、N-(3-プロピルベンゾイル)プロピレンイミン、N-[3
-(1-メチルエチル)ベンゾイル]プロピレンイミン、N-(4
-フルオロ-3-メチルベンゾイル)プロピレンイミン、N-
(3-フルオロベンゾイル)プロピレンイミン、N-(4-クロ
ロベンゾイル)プロピレンイミンおよびN-(3-エチルベン
ゾイル)プロピレンイミンをそれぞれ用いて、下記の参
考例化合物18−1〜18−15を合成した。 参考例化合物18−1:2-(2-tert-ブトキシカルボニル
アミノ-4-ピリジル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン 融点 144-146℃。 参考例化合物18−2:2-(2-tert-ブトキシカルボニル
アミノ-4-ピリジル)-1-(3,5-ジメチルフェニル)エタノ
ン 融点 133-136℃。 参考例化合物18−3:2-(2-tert-ブトキシカルボニル
アミノ-4-ピリジル)-1-(3-クロロフェニル)エタノン 融点 152-153℃。 参考例化合物18−4:2-(2-tert-ブトキシカルボニル
アミノ-4-ピリジル)-1-フェニルエタノン 融点 162-163℃。 参考例化合物18−5:2-(2-tert-ブトキシカルボニル
アミノ-4-ピリジル)-1-(4-フルオロフェニル)エタノン 融点 139-141℃。 参考例化合物18−6:2-(2-tert-ブトキシカルボニル
アミノ-4-ピリジル)-1-[3-(トリフルオロメチル)フェニ
ル]エタノン 融点 149-150℃。 参考例化合物18−7:1-(3-ブロモフェニル)-2-(2-te
rt-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリジル)エタノン 融点 132-133℃。 参考例化合物18−8:2-(2-tert-ブトキシカルボニル
アミノ-4-ピリジル)-1-[4-(メチルチオ)フェニル]エタ
ノン 融点 177-178℃。 参考例化合物18−9:2-(2-tert-ブトキシカルボニル
アミノ-4-ピリジル)-1-(2−チエニル)エタノン 融点 161-162℃。 参考例化合物18−10:2-(2-tert-ブトキシカルボニ
ルアミノ-4-ピリジル)-1-(3-プロピルフェニル)エタノ
ン 融点 110-111℃。 参考例化合物18−11:2-(2-tert-ブトキシカルボニ
ルアミノ-4-ピリジル)-1-[(1-メチルエチル)フェニル]
エタノン 融点 176-177℃。 参考例化合物18−12:2-(2-tert-ブトキシカルボニ
ルアミノ-4-ピリジル)-1-(4-フルオロ-3-メチルフェニ
ル)エタノン 融点 143-144℃。 参考例化合物18−13:2-(2-tert-ブトキシカルボニ
ルアミノ-4-ピリジル)-1-(3-フルオロフェニル)エタノ
ン 融点 164-165℃。 参考例化合物18−14:2-(2-tert-ブトキシカルボニ
ルアミノ-4-ピリジル)-1-(4-クロロフェニル)エタノン 融点 155-156℃。 参考例化合物18−15:2-(2-tert-ブトキシカルボニ
ルアミノ-4-ピリジル)-1-(3-エチルフェニル)エタノン 融点 122-123℃。
【0114】参考例19 1-(3,5-ジメチルフェニル)-2-(2-フェニルメチルオキシ
-4-ピリジル)エタノンジイソプロピルアミン(9.6 mL, 6
9 mmol)の無水テトラヒドロフラン(60 mL)溶液を-50℃
に冷却し、かき混ぜながら1.6 M n-ブチルリチウムヘキ
サン溶液(43 mL, 69 mmol)を滴下した。滴下終了後10分
間かき混ぜ、続いて2-フェニルメチルオキシ-4-メチル
ピリジン(12 g, 62 mmol)の無水テトラヒドロフラン(12
mL)溶液を-30℃で滴下した。1時間かき混ぜた後、N-
(3,5-ジメチルベンゾイル)プロピレンイミン(12 g, 62
mmol)の無水テトラヒドロフラン(12 mL)溶液を-30℃で
滴下した。滴下終了後徐々に室温まで昇温し、2時間か
き混ぜた。反応混合物に水(60 mL)を加え、酢酸エチル
で抽出した。抽出液は水洗い、乾燥後、溶媒を留去し
た。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン-酢酸エチル = 5 : 1)で精製し、表題化合物9.1 g
(収率 44 %)を得た。 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.37 (6H, s), 4.20 (2H, s), 5.37
(2H, s), 6.72 (1H, s),6.81 (1H, d, J= 5.1Hz), 7.22
(1H, s), 7.30-7.49 (5H, m), 7.59 (2H, s),8.12 (1
H, d, J= 5.1Hz). 参考例20 2-ブロモ-2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリ
ジル)-1-(4-メトキシフェニル)エタノン臭化水素酸塩 2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-
(4-メトキシフェニル)エタノン(0.36 g, 1.1 mmol)の酢
酸(5 mL)溶液に臭素(0.058 mL, 1.1 mmol)を加え、混合
物を室温で1時間かき混ぜた。反応混合物を濃縮し、残
さをイソプロピルエーテルで洗浄して、表題化合物 0.4
4 g(収率 82%)を得た。 非晶状粉末1 H-NMR(CDCl3)δ:1.55 (6H, s), 3.92 (3H, s), 6.35
(1H, s), 6.99-7.03 (2H, m), 7.66 (1H, dd, J= 1.8,
6.6Hz), 8.02-8.07 (2H, m), 8.20 (1H, d, J= 6.6Hz),
8.70 (2H, d, J= 1.8Hz), 11.02 (1H, br s).
【0115】参考例21 参考例20に準じ、2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミ
ノ-4-ピリジル)-1-(4-メトキシフェニル)エタノンの代
わりに、2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリ
ジル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン、2-(2-tert-ブト
キシカルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-(3,5-ジメチルフ
ェニル)エタノン、1-(3,5-ジメチルフェニル)-2-(2-フ
ェニルメチルオキシ-4-ピリジル)エタノンおよび1-(3-
ブロモフェニル)-2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-4-ピリジル)エタノンをそれぞれ用いて、下記の参考例
化合物21−1〜21−4を合成した。 参考例化合物21−1:2-ブロモ-2-(2-tert-ブトキシ
カルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-(3-メチルフェニル)
エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物21−2:2-ブロモ-2-(2-tert-ブトキシ
カルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-(3,5-ジメチルフェニ
ル)エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物21−3:2-ブロモ-1-(3,5-ジメチルフェ
ニル)-2-(2-フェニルメチルオキシ-4-ピリジル)エタノ
ン臭化水素酸塩 融点 88-90℃。 参考例化合物21−4:2-ブロモ-1-(3-ブロモフェニ
ル)-2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリジル)
エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例22 2-ブロモ-1-(3-メチルフェニル)-2-(2-メチル-4-ピリジ
ル)エタノン臭化水素酸塩 1-(3-メチルフェニル)-2-(2-メチル-4-ピリジル)エタノ
ン(150 g)を酢酸(450mL)に溶かし、臭素(34.3 mL)を加
えて70℃で3時間かき混ぜた。反応液を氷水で冷却し、
析出した結晶をろ取した。結晶を酢酸エチルで洗い表題
化合物 168 g(収率 66%)を得た。 融点 144-146℃。
【0116】参考例23 参考例22に準じ、1-(3-メチルフェニル)-2-(2-メチル
-4-ピリジル)エタノンの代わりに2-(2-フルオロ-4-ピリ
ジル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン、2-(2-フルオロ-
4-ピリジル)-1-(3-メトキシフェニル)エタノン、2-(2-
フルオロ-4-ピリジル)-1-(4-フルオロフェニル)エタノ
ン、2-(2-フルオロ-4-ピリジル)-1-(3-クロロフェニル)
エタノン、1-(3,5-ジメチルフェニル)-2-(2-メチル-4-
ピリジル)エタノン、2-(2-メチル-4-ピリジル)-1-(4-フ
ルオロフェニル)エタノン、2-(2,6-ジメチル-4-ピリジ
ル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン、1-(3,5-ジメチル
フェニル)-2-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)エタノン、2-
(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-(3-
メチルフェニル)エタノン、2-(2-tert-ブトキシカルボ
ニルアミノ-4-ピリジル)-1-(3-クロロフェニル)エタノ
ン、2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリジル)
-1-フェニルエタノン、2-(2-tert-ブトキシカルボニル
アミノ-4-ピリジル)-1-(4-フルオロフェニル)エタノ
ン、2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリジル)
-1-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エタノン、2-(2-
tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-(3-ブ
ロモフェニル)エタノン、2-(2-tert-ブトキシカルボニ
ルアミノ-4-ピリジル)-1-[4-(メチルチオ)フェニル]エ
タノン、2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリ
ジル)-1-(2-チエニル)エタノン、2-(2-tert-ブトキシカ
ルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-(3-プロピルフェニル)
エタノン、2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピ
リジル)-1-[(1-メチルエチル)フェニル]エタノン、2-(2
-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-(3-フ
ルオロフェニル)エタノン、2-(2-tert-ブトキシカルボ
ニルアミノ-4-ピリジル)-1-(4-クロロフェニル)エタノ
ン、2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリジル)
-1-(3-エチルフェニル)エタノンおよび2-(2-tert-ブト
キシカルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-(4-フルオロ-3-
メチルフェニル)エタノンをそれぞれ用いて、下記の参
考例化合物23−1〜23−22をそれぞれ合成した。 参考例化合物23−1:2-ブロモ-2-(2-フルオロ-4-ピ
リジル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物23−2:2-ブロモ-2-(2-フルオロ-4-ピ
リジル)-1-(3-メトキシフェニル)エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物23−3:2-ブロモ-2-(2-フルオロ-4-ピ
リジル)-1-(4-フルオロフェニル)エタノン臭化水素酸塩 非晶状粉末1 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.16 (1H, s), 7.37-7.54 (4H,
m), 8.11-8.24 (2H, m), 8.30 (1H, d, J= 5.0Hz). 参考例化合物23−4:2-ブロモ-1-(3-クロロフェニ
ル)-2-(2-フルオロ-4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 非晶状粉末1 H-NMR(DMSO-d6)δ:7.19 (1H, s), 7.38 (1H, s), 7.5
2-7.56 (1H, m), 7.64 (1H, t, J= 8.0Hz), 7.77-7.82
(1H, m), 8.05-8.09 (1H, m), 8.16 (1H, t, J=1.8Hz),
8.32 (1H, d, J= 5.2Hz), 10.23 (1H, br s). 参考例化合物23−5:2-ブロモ-1-(3,5-ジメチルフェ
ニル)-2-(2-メチル-4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物23−6:2-ブロモ-1-(4-フルオロフェニ
ル)-2-(2-メチル-4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 非晶状粉末1 H-NMR(DMSO-d6)δ:3.02 (3H, s), 6.68 (1H, s),
7.23 (2H, t, J= 8.4Hz),8.05 (1H, s), 8.10-8.22 (3
H, m), 8.65 (1H, br s). 参考例化合物23−7:2-ブロモ-2-(2,6-ジメチル-4-
ピリジル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物23−8:2-ブロモ-1-(3,5-ジメチルフェ
ニル)-2-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)エタノン臭化水素
酸塩 融点 208-212℃。 参考例化合物23−9:2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-ブ
ロモ-1-(3-メチルフェニル)エタノン臭化水素酸塩 融点 182-185℃。 参考例化合物23−10:2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-
ブロモ-1-(3-クロロフェニル)エタノン臭化水素酸塩 融点 199-200℃。 参考例化合物23−11:2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-
ブロモ-1-フェニルエタノン臭化水素酸塩 融点 155-156℃。 参考例化合物23−12:2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-
ブロモ-1-(4-フルオロフェニル)エタノン臭化水素酸塩 融点 171-172℃。 参考例化合物23−13:2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-
ブロモ-1-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エタノン
臭化水素酸塩 融点 174-175℃。 参考例化合物23−14:2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-
ブロモ-1-(3-ブロモフェニル)エタノン臭化水素酸塩 未精製のまま次の反応に用いた。 参考例化合物23−15:2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-
ブロモ-1-[4-(メチルチオ)フェニル]エタノン臭化水素
酸塩 非晶状粉末1 H-NMR(DMSO-d6)δ:6.96-7.09 (2H, m), 7.24 (1H,
s), 7.32-7.43 (1H, m), 7.98 (1H, d, J= 6.6Hz), 8.1
2-8.36 (2H, m). 参考例化合物23−16:2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-
ブロモ-1-(2-チエニル)エタノン臭化水素酸塩 非晶状粉末1 H-NMR(DMSO-d6)δ:2.57 (3H, s), 6.94-7.01 (1H,
m), 7.14 (1H, s), 7.21 (1H, s), 7.38-7.46 (2H, m),
7.83-8.06 (3H, m), 8.21 (2H, br). 参考例化合物23−17:2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-
ブロモ-1-(3-プロピルフェニル)エタノン臭化水素酸塩 非晶状粉末1 H-NMR(DMSO-d6)δ:0.90 (3H, t, J= 7.3 Hz), 1.53-
1.73 (2H, m), 2.65 (2H,t, J= 7.5Hz), 3.40 (2H, br
s), 6.97 (1H, dd, J= 1.8, 6.6Hz), 7.13 (1H,s), 7.1
9 (1H, s), 7.46-7.59 (2H, m), 7.89-7.99 (3H, m),
8.14 (1H, br d,J= 6.6Hz). 参考例化合物23−18:2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-
ブロモ-1-[3-(1-メチルエチル)フェニル]エタノン臭化
水素酸塩 非晶状粉末1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.24 (6H, d, J= 6.6Hz), 3.00 (1
H, septet, J= 6.6Hz),7.15 (1H, s), 7.17 (1H, s),
7.46-7.65 (2H, m), 7.88-7.98 (4H, m), 8.09 (1H, br
s). 参考例化合物23−19:2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-
ブロモ-1-(3-フルオロフェニル)エタノン臭化水素酸塩 融点 206-207℃。 参考例化合物23−20:2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-
ブロモ-1-(4-クロロフェニル)エタノン臭化水素酸塩 融点 202-203℃。 参考例化合物23−21:2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-
ブロモ-1-(3-エチルフェニル)エタノン臭化水素酸塩 融点 46-47℃。 参考例化合物23−22:2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-
ブロモ-1-(4-フルオロ-3-メチルフェニル)エタノン臭化
水素酸塩 融点 225-226℃。
【0117】 参考例244-(メチルチオ)チオベンズアミド 4-(メチルチオ)ベンゾニトリル(12 g, 80 mmol)を4N-塩
化水素の酢酸エチル溶液(130 mL)に溶かした。この溶液
にジチオリン酸 O,O-ジエチル(15 mL, 88 mmol)を加
え、混合物を室温で22時間かき混ぜた。反応混合物に水
(100 mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。不溶物をろ過
した後、ろ液を飽和食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去
した。残さを酢酸エチルから再結晶することにより表題
化合物 10g(収率 67%)を得た。 融点 176-178℃。 参考例25 参考例24に準じ、4-(メチルチオ)ベンゾニトリルの代
わりに、2-クロロベンゾニトリル、4-クロロベンゾニト
リル、2-フルオロベンゾニトリル、4-フルオロベンゾニ
トリル、2,4-ジフルオロベンゾニトリル、ブチロニトリ
ル、バレロニトリル、3-フェニルプロピオニトリル、4-
フェニルブチロニトリル、1-メチルピペリジン-4-カル
ボニトリルをそれぞれ用いて、下記の参考例化合物25
−1〜25−10を合成した。 参考例化合物25−1:2-クロロチオベンズアミド 融点 58-59℃。 参考例化合物25−2:4-クロロチオベンズアミド 融点 130-131℃。 参考例化合物25−3:2-フルオロチオベンズアミド 融点 113-114℃。 参考例化合物25−4:4-フルオロチオベンズアミド 融点 156-157℃。 参考例化合物25−5:2,4-ジフルオロチオベンズアミ
ド 融点 127-128℃。 参考例化合物25−6:チオブチルアミド 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:0.99 (3H, t, J= 7.6 Hz), 1.72-1.9
3 (2H, m), 2.64 (2H, t, J= 7.6Hz), 7.02 (1H, br
s), 7.77 (1H, br s). 参考例化合物25−7:チオバレルアミド 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:0.94 (3H, t, J= 7.3Hz), 1.31-1.49
(2H, m), 1.68-1.83 (2H, m), 2.67 (2H, t, J= 7.7H
z), 6.92 (1H, br s), 7.73 (1H, br s). 参考例化合物25−8:3-フェニル(チオプロピオンア
ミド) 融点 83-84℃。 参考例化合物25−9:4-フェニル(チオブチルアミド) 融点 60-61℃。 参考例化合物25−10:1-メチルピペリジン-4-カル
ボチオアミド 融点 216-220℃。
【0118】参考例26 エチル (4-フェニル-1-ピペラジニル)カルボチオイル
カルバマート エチル イソチオシアナトホルマート(8.1 g, 62 mmol)
のアセトン(30 mL)溶液に1-フェニルピペラジン(10 g,
62 mmol)を加え、混合物を1時間加熱還流させた。反応
混合物を濃縮し、粗結晶を酢酸エチルで再結晶して、表
題化合物 13 g(収率 73%)を得た。 融点 134-135℃。 参考例27 参考例26に準じ、1-フェニルピペラジンの代わりに、
1-メチルピペラジンを用いて、下記の参考例化合物27
を合成した。 参考例化合物27:エチル (4-メチル-1-ピペラジニ
ル)カルボチオイルカルバマート 融点 155-157℃。 参考例28 4-フェニル-1-ピペラジンカルボチオアミド エチル (4-フェニル-1-ピペラジニル)カルボチオイル
カルバマート(13 g, 44mmol)を濃塩酸(44 mL)に加え、
混合物を80℃で2時間かき混ぜた。反応混合物を8N-水酸
化ナトリウム水溶液で塩基性とし、結晶をろ取した。結
晶を水で洗浄し乾燥して、表題化合物 6.1 g(収率 63
%)を得た。融点 178-179℃。
【0119】参考例29 参考例28に準じ、エチル (4-フェニル-1-ピペラジニ
ル)カルボチオイルカルバマートの代わりに、エチル
(4-メチル-1-ピペラジニル)カルボチオイルカルバマー
トを用いて、下記の参考例化合物29を合成した。 参考例化合物29:4-メチル-1-ピペラジンカルボチオ
アミド 融点 173-175℃。 参考例30 3,3,3-トリフルオロチオプロピオンアミド 3,3,3-トリフルオロプロピオンアミド(2.00 g, 15.7 mm
ol)の無水テトラヒドロフラン(100 mL)溶液にローソン
試薬(Lawesson’s reagent) (3.79 g, 9.37 mmol)を加
え、2時間加熱還流した。室温に冷却した後、反応混合
物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を乾燥し、溶媒を留去した。残さを
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エ
チル = 10: 1〜4 : 1)で精製して表題化合物1.85 g(収
率 82%)を得た。 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:3.61 (2H, q, J= 10.4Hz), 6.70-8.0
0 (2H, m). 参考例31 参考例30に準じ、3,3,3-トリフルオロプロピオンアミ
ドの代わりに、エチル3-アミノ-3-オキソプロパナート
およびエチル 2-アミノ-2-オキソアセタートを用い
て、下記の参考例化合物31−1および31−2を合成
した。 参考例化合物31−1:エチル 3-アミノ-3-チオキソ
プロパナート 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.31 (3H, t, J= 7.1Hz), 3.85 (2H,
s), 4.22 (2H, q, J= 7.1Hz), 7.74 (1H, br s), 8.92
(1H, br s). 参考例化合物31−2:エチル 2-アミノ-2-チオキソ
アセタート1 H-NMR(CDCl3)δ:1.41 (3H, t, J= 7.2Hz), 4.38 (2H,
q, J= 7.2Hz), 7.68 (1H, br s), 8.24 (1H, br s). 参考例32 後述の実施例33に準じ、4-(3,5-ジメチルフェニル)-5
-(2-メチル-4-ピリジル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-
1,3-チアゾールの代わりに、4-(3-メチルフェニル)-2-
(4-メチルチオフェニル)-5-(4-ピリジル)-1,3-チアゾー
ルを用いて、下記の参考例化合物32を合成した。 参考例化合物32:4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メ
チルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]ピリ
ジン-N-オキシド 融点 196-197℃。 参考例33 1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-カルボキサミ
ド ピペリジン-4-カルボキサミド(5.0 g, 39 mmol)の水(30
mL)溶液に二炭酸ジ-tert-ブチル(9.2 mL, 40 mmol)を
ゆっくり滴下し、そのまま24時間室温でかき混ぜた。反
応混合物を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で
洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残さを酢酸エチルで結
晶化させることにより表題化合物 6.9 g(収率 78%)を
得た。 融点 163-165℃。 参考例34 参考例30に準じ、3,3,3-トリフルオロプロピオンアミ
ドの代わりに、1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-
4-カルボキサミドを用いて、下記の参考例化合物34を
合成した。 参考例化合物34:1-tert-ブトキシカルボニルピペリ
ジン-4-カルボチオアミド融点 129-131℃。 参考例35 参考例12に準じ、N-(3-メチルベンゾイル)プロピレン
イミンの代わりに、N-(3-エチルベンゾイル)プロピレン
イミンを用いて、下記の参考例化合物35を合成した。 参考例化合物35:1-(3-エチルフェニル)-2-(2-フルオ
ロ-4-ピリジル)エタノン 融点 59-60℃。 参考例36 参考例22に準じ、1-(3-メチルフェニル)-2-(2-メチル
-4-ピリジル)エタノンの代わりに、1-(3-エチルフェニ
ル)-2-(2-フルオロ-4-ピリジル)エタノンを用いて、下
記の参考例化合物36を合成した。 参考例化合物36:2-ブロモ-1-(3-エチルフェニル)-2-
(2-フルオロ-4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩 非晶状粉末1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.22 (3H, t, J= 7.6Hz), 2.70 (2
H, q, J= 7.6Hz), 7.19(1H, s), 7.39 (1H, s), 7.45-
7.58 (3H, m), 7.77 (1H, br s), 7.92-7.97 (2H, m),
8.30 (1H, d, J= 5.6Hz).
【0120】参考例37 2,2-ジフルオロプロピオン酸エチル ピルビン酸エチル(3.0 g, 26 mmol)にジエチルアミノ硫
黄トリフルオリド(3.4mL, 26 mmol)を1時間かけて滴下
し、反応混合物を60℃で4時間かき混ぜた。反応混合物
を氷水中にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和
食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去することにより表題
化合物 1.2 g(収率 78%)を得た。 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ1.36 (3H, t, J= 7.2Hz), 1.81 (3H,
t, J= 19.0Hz), 4.33 (2H, q, J= 7.2Hz). 参考例38 2,2-ジフルオロプロピオン酸 2N水酸化ナトリウム水溶液(26 mL)に2,2-ジフルオロプ
ロピオン酸エチル(1.2g, 8.8 mmol)のエタノール(26 m
L)溶液を加え、混合物を室温で14時間かき混ぜた。反応
混合物を2N塩酸で酸性にした後、エーテルで抽出した。
抽出液を乾燥後、溶媒を留去することにより表題化合物
0.9 g(収率 92%)を得た。 油状物1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.85 (3H, t, J= 19.0Hz), 6.21 (1
H, br s). 参考例39 2,2-ジフルオロプロピオンアミド 2,2-ジフルオロプロピオン酸(7.8 g, 71 mmol)のテトラ
ヒドロフラン(80 mL)溶液にオギザリルクロリド(6.6 m
L, 78 mmol)を室温で加え、次いでその溶液にN,N-ジメ
チルホルムアミド(2 滴)を加えた。反応混合物を室温で
2時間かき混ぜた。反応溶液を1滴づつ25%アンモニア水
に0℃で15分かけて加え、さらに1時間かき混ぜた。反応
混合物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥後、溶媒
を留去した。得られた粗混合物をヘキサンから結晶化さ
せることにより表題化合物 3.7 g(収率 49%)を得た。 融点 70-71℃。 参考例40 参考例24に準じ、4-(メチルチオ)ベンゾニトリルの代
わりに、(メチルチオ)アセトニトリルを用いて、下記の
参考例化合物40を合成した。 参考例化合物40:(メチルチオ)チオアセトアミド融点
66-67℃。 参考例41 参考例30に準じ、3,3,3-トリフルオロプロピオンアミ
ドの代わりに、3-(メチルチオ)プロピオンアミド、2,2-
ジフルオロプロピオンアミドを用いて下記の参考例化合
物41−1および41−2を合成した。 参考例化合物41−1:(メチルチオ)チオプロピオンア
ミド 油状物1 H-NMR(CDCl3) δ: 2.17 (3H, s), 2.93 (4H, s), 7.52
(2H, br s). 参考例化合物41−2:2,2-ジフルオロチオプロピオン
アミド 油状物1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.98 (3H, t, J= 18.5 HZ), 7.56
(1H, br s), 7.72 (1H, br s). 参考例42 2-アミノ-1-メチル-2-オキソエチルベンゾアート 2-ヒドロキシプロピオンアミド(10.8 g, 121 mmol)のピ
リジン(40 mL)溶液に0℃でベンゾイルクロリド(14.2 m
L, 122 mmol)を加え、混合物を室温まで昇温した。反応
混合物を室温で3時間かき混ぜた後、溶媒を留去した。
残さに炭酸水素ナトリウム水溶液を注ぎ、酢酸エチルで
抽出した。抽出液を1N塩酸で2回洗浄し、次に水洗いし
た。抽出液を乾燥後、濃縮した。得られた粗結晶を酢酸
エチル-ヘキサンで再結晶して、表題化合物 17.9 g(収
率 77%)を得た。 融点 116-117℃。 参考例43 2-アミノ-1-メチル-2-チオキソエチルベンゾアート 2-アミノ-1-メチル-2-オキソエチルベンゾアート(10.0
g, 52.0 mmol)の1,2-ジメトキシエタン(90 mL)に0℃で
ローソン試薬(11.2 g, 27.7 mmol)を加え、混合物を室
温まで昇温した。反応混合物を室温で24時間かき混ぜ、
沈殿をろ別した。ろ液を濃縮した。残さを酢酸エチルに
溶かし、この溶液を飽和食塩水で洗浄した。抽出液を乾
燥後、濃縮した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン-酢酸エチル = 2 : 1)で精製し粗結晶
を得た。この粗結晶を酢酸エチル-ヘキサンから再結晶
して表題化合物8.60 g(収率 79 %)を得た。 融点 100-101℃。
【0121】実施例1 [5-(2-アミノ-4-ピリジル)-4-(4-メトキシフェニル)-1,
3-チアゾール-2-イル]アミン 2-ブロモ-2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリ
ジル)-1-(4-メトキシフェニル)エタノン臭化水素酸塩(2
-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-(4
-メトキシフェニル)エタノン(4.5 g, 13 mmol)より参考
例20記載の方法で合成した。)のアセトニトリル(40 m
L)溶液にチオ尿素(1.1 g, 14 mmol)、トリエチルアミン
(1.9 mL, 14 mmol)を加え、混合物を80℃で2時間かき混
ぜた。反応混合物を室温まで冷却した後、濃縮した。残
さに飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200 mL)を加え、得
られた固体をろ取し、水洗いした。この固体に2N-塩酸
(35 mL)を加え、混合物を100℃で45分間かき混ぜた。反
応混合物を室温まで冷却した後、8N-水酸化ナトリウム
水溶液(10 mL)及び炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)を
加えた。得られた粗結晶をろ取し、水洗いした。この粗
結晶をエタノールから再結晶することにより表題化合物
2.7 g(収率 69%)を得た。 融点 251-254℃。 実施例2 [5-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリジル)-3-
(4-メトキシフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミン 2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-
(4-メトキシフェニル)エタノン(6.1 g、18 mmol)の酢
酸(100 mL)溶液に臭素(1.0 mL)を加え、室温で2時
間かき混ぜた。反応混合物を濃縮した。残さをアセトニ
トリル(100 mL)に溶かし、その溶液にチオ尿素(1.1
g、14 mmol)、トリエチルアミン(3.0mL、22 mmol)を
加え、混合物を室温で2時間かき混ぜた後、濃縮した。
残さに飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50 mL)を加
え、得られた固体をろ取し、水洗いし、エタノールより
再結晶して表題化合物1.7 g(収率 24%)を得た。 融点 270℃以上(分解) 実施例3 5-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-ピリジル]-2
-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール 2-ブロモ-2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリ
ジル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン臭化水素酸塩(2-
(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-(3-
メチルフェニル)エタノン(5.0 g, 24 mmol)より参考例
21記載の方法で合成した。)とチオプロピオンアミド
(1.4 g, 16 mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(50 mL)
溶液を室温で14時間かき混ぜた。反応混合物に炭酸水素
ナトリウム水溶液を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出
液を水洗いした後、乾燥、濃縮した。残さをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル = 4 :
1)で精製して結晶を得た。この結晶をヘキサンで洗浄
し、表題化合物2.43 g(収率39%)を得た。 融点 162-163℃。
【0122】実施例4 実施例3に準じ、チオプロピオンアミドの代わりに、チ
オアセトアミドおよび4-(メチルチオ)チオベンズアミド
をそれぞれ用いて、下記の実施例化合物4−1および4
−2を合成した。 実施例化合物4−1:5-[2-(tert-ブトキシカルボニル
アミノ)-4-ピリジル]-2-メチル-4-(3-メチルフェニル)-
1,3-チアゾール 未精製のまま次の反応に用いた。 実施例化合物4−2:5-[2-(tert-ブトキシカルボニル
アミノ)-4-ピリジル]-4-(3-メチルフェニル)-2-[4-(メ
チルチオ)フェニル]-1,3-チアゾール 未精製のまま次の反応に用いた。 実施例5 実施例4に準じ、2-ブロモ-2-(2-tert-ブトキシカルボ
ニルアミノ-4-ピリジル)-1-(3-メチルフェニル)エタノ
ン臭化水素酸塩の代わりに、2-ブロモ-2-(2-tert-ブト
キシカルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-(4-メトキシフェ
ニル)エタノン臭化水素酸塩を用いて、下記の実施例化
合物5を合成した。 実施例化合物5:5-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミ
ノ)-4-ピリジル]-4-(4-メトキシフェニル)-2-メチル-1,
3-チアゾール 未精製のまま次の反応に用いた。 実施例6 [5-(2-フルオロ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,
3-チアゾール-2-イル]アミン 2-ブロモ-2-(2-フルオロ-4-ピリジル)-1-(3-メチルフェ
ニル)エタノン臭化水素酸塩とチオ尿素(3.03 g, 39.8 m
mol)のアセトニトリル(50 mL)混合物にトリエチルアミ
ン(5.2 mL, 37.3 mmol)を加え、80℃で2時間かき混ぜ
た。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を注ぎ、析
出した固体をろ取した。得られた固体を水洗いした後、
乾燥した。粗結晶をエタノールから再結晶して表題化合
物3.67 g(収率 35 %)を得た。 融点 214-218℃。
【0123】実施例7 実施例6に準じ、2-ブロモ-2-(2-フルオロ-4-ピリジル)
-1-(3-メチルフェニル)エタノン臭化水素酸塩の代わり
に、2-ブロモ-2-(2-フルオロ-4-ピリジル)-1-(3-メトキ
シフェニル)エタノン臭化水素酸塩、2-ブロモ-1-(3-ク
ロロフェニル)-2-(2-フルオロ-4-ピリジル)エタノン臭
化水素酸塩、2-ブロモ-1-(4-フルオロフェニル)-2-(2-
フルオロ-4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩、2-ブロモ
-1-(3-メチルフェニル)-2-(2-メチル-4-ピリジル)エタ
ノン臭化水素酸塩、2-ブロモ-1-(3,5-ジメチルフェニ
ル)-2-(2-メチル-4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩、2
-ブロモ-1-(3,5-ジメチルフェニル)-2-(2,6-ジメチル-4
-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩および2-ブロモ-1-(3,
5-ジメチルフェニル)-2-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)エ
タノン臭化水素酸塩、2-ブロモ-1-(4-フルオロフェニ
ル)-2-(2-メチル-4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩を
それぞれ用いて、下記の実施例化合物7−1〜7−8を
合成した。 実施例化合物7−1:[5-(2-フルオロ-4-ピリジル)-4-
(3-メトキシフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミン 融点 190-191℃。 実施例化合物7−2:4-(3-クロロフェニル)-5-(2-フル
オロ-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミン 融点 227-228℃。 実施例化合物7−3:[4-(4-フルオロフェニル)-5-(2-
フルオロ-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミン 融点 243-245℃。 実施例化合物7−4:[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メ
チル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミン 融点 205-206℃。 実施例化合物7−5:[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(2
-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミン 融点 219-220℃。 実施例化合物7−6:[5-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-4
-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミン 融点 214-216℃。 実施例化合物7−7:[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-
(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]ア
ミン 融点 256-258℃。 実施例化合物7−8:[4-(4-フルオロフェニル)-5-(2-
メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミン 融点 233-234℃。
【0124】実施例8 実施例6に準じ、チオ尿素の代わりに、N-メチルチオ尿
素を用いて下記の実施例化合物8を合成した。 実施例化合物8:N-メチル-[5-(2-フルオロ-4-ピリジ
ル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]ア
ミン 融点 186-187℃。 実施例9 実施例8に準じ、2-ブロモ-2-(2-フルオロ-4-ピリジル)
-1-(3-メチルフェニル)エタノン臭化水素酸塩の代わり
に、2-ブロモ-2-(2-メチル-4-ピリジル)-1-(3-メチルフ
ェニル)エタノン臭化水素酸塩を用いて、下記の実施例
化合物9を合成した。 実施例化合物9:N-メチル[4-(3-メチルフェニル)-5-(2
-メチル-4-ピリジル)-1, 3-チアゾール-2-イル]アミン融点 164-165℃。 実施例10 実施例9に準じ、N-メチルチオ尿素の代わりに、N,N-ジ
メチルチオ尿素を用いて、下記の実施例化合物10を合
成した。 実施例化合物10:N,N-ジメチル[4-(3-メチルフェニ
ル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]
アミン 融点 77-79℃。
【0125】実施例11 2-エチル-5-(2-フルオロ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェ
ニル)-1,3-チアゾール2-ブロモ-2-(2-フルオロ-4-ピリ
ジル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン臭化水素酸塩(11
g, 29 mmol)とチオプロピオンアミド(2.7 g, 30 mmol)
のN,N-ジメチルホルムアミド(30 mL)溶液を室温で14時
間かき混ぜた。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液
を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗いし、乾
燥後、溶媒を留去した。残さをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル = 4 : 1)で精製し
て表題化合物3.3 g(収率 38 %)を得た。 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:1.64 (3H, t, J= 7.6Hz), 2.34 (3H,
s), 3.10 (2H, q, J= 7.6Hz), 6.84-6.86 (1H, m), 7.
05-7.09 (1H, m), 7.13-7.25 (3H, m), 7.37 (1H, s),
8.10 (1H, d, J= 5.6Hz). 実施例12 実施例11に準じ、2-ブロモ-2-(2-フルオロ-4-ピリジ
ル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン臭化水素酸塩の代わ
りに、2-ブロモ-1-(3-クロロフェニル)-2-(2-フルオロ-
4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩を用いて、下記の実
施例化合物12を合成した。 実施例化合物12:2-エチル-4-(3-クロロフェニル)-5-
(2-フルオロ-4-ピリジル)-1,3-チアゾール 融点 102-103℃。 実施例13 実施例11に準じ、2-ブロモ-2-(2-フルオロ-4-ピリジ
ル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン臭化水素酸塩の代わ
りに、2-ブロモ-1-(3-メチルフェニル)-2-(2-メチル-4-
ピリジル)エタノン臭化水素酸塩を用いて、下記の実施
例化合物13を合成した。 実施例化合物13:2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-5-
(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:1.45 (3H, t, J= 7.6Hz), 2.33 (3H,
s), 2.51 (3H, s), 3.09 (2H, q, J= 7.6Hz), 6.99 (1
H, dd, J= 1.2, 5.2Hz), 7.13-7.30 (4H, m), 7.39 (1
H, s), 8.38 (1H, d, J= 5.2Hz).
【0126】実施例14 実施例13に準じ、チオプロピオンアミドの代わりに、
2-クロロチオベンズアミド、4-クロロチオベンズアミ
ド、2-フルオロチオベンズアミド、4-フルオロチオベン
ズアミド、2,4-ジフルオロチオベンズアミド、チオベン
ズアミド、フェニル(チオアセトアミド)、3-フェニル
(チオプロピオンアミド)、4-フェニル(チオブチルアミ
ド)、チオバレルアミド、チオブチルアミド、エチル 2
-アミノ-2-チオキソアセタート、4-メチル-1-ピペラジ
ンカルボチオアミドおよび1-メチルピペリジン-4-カル
ボチオアミドをそれぞれ用いて、下記の実施例化合物1
4−1〜14−14を合成した。 実施例化合物14−1:2-(2-クロロフェニル)-4-(3-メ
チルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾー
ル 融点 83-84℃。 実施例化合物14−2:2-(4-クロロフェニル)-4-(3-メ
チルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾー
ル 融点 104-105℃。 実施例化合物14−3:2-(2-フルオロフェニル)-4-(3-
メチルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾ
ール 融点 73-74℃。 実施例化合物14−4:2-(4-フルオロフェニル)-4-(3-
メチルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾ
ール 融点 89-91℃。 実施例化合物14−5:2-(2,4-ジフルオロフェニル)-4
-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チ
アゾール 融点 90-91℃。 実施例化合物14−6:4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メ
チル-4-ピリジル)-2-フェニル-1,3-チアゾール 融点 79-80℃。 実施例化合物14−7:4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メ
チル-4-ピリジル)-2-(フェニルメチル)-1,3-チアゾール 融点 82-84℃。 実施例化合物14−8:4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メ
チル-4-ピリジル)-2-(2-フェニルエチル)-1,3-チアゾー
ル 融点 64-65℃。 実施例化合物14−9:4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メ
チル-4-ピリジル)-2-(3-フェニルプロピル)-1,3-チアゾ
ール 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:2.12-2.27 (2H, m), 2.33 (3H, s),
2.50 (3H, s), 2.79 (2H, t, J= 7.7Hz), 3.08 (2H, t,
J= 7.9Hz), 6.98 (1H, dd, J= 1.4, 5.6Hz), 7.10-7.3
5 (9H, m), 7.38 (1H, s), 8.38 (1H, d, J= 5.6Hz). 実施例化合物14−10:2-ブチル-4-(3-メチルフェニ
ル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:0.99 (3H, t, J= 7.1Hz), 1.43-1.56
(2H, m), 1.76-1.91 (2H, m), 2.33 (3H, s), 2.50 (3
H, s), 3.05 (2H, t, J= 7.9Hz), 6.99 (1H, d,J= 5.4H
z), 7.10-7.20 (4H, m),7.38 (1H, s), 8.37 (1H, d, J
= 5.4Hz). 実施例化合物14−11:4-(3-メチルフェニル)-5-(2-
メチル-4-ピリジル)-2-プロピル-1,3-チアゾール 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:1.08 (3H, t, J= 7.4Hz), 1.79-2.00
(2H, m), 2.33 (3H, s), 2.50 (3H, s), 3.03 (2H, t,
J= 7.4Hz), 6.99 (1H, d, J= 5.3Hz), 7.10-7.20 (4H,
m), 7.39 (1H, s), 8.37 (1H, d, J= 5.3Hz). 実施例化合物14−12:エチル [4-(3-メチルフェ
ニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]カルボキシレート 融点 97-98℃。 実施例化合物14−13:4-(3-メチルフェニル)- 2-(4
-メチルピペラジン-1-イル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-
1,3-チアゾール 融点 115-116℃。 実施例化合物14−14:4-(3-メチルフェニル)-2-(1-
メチルピペリジン-4-イル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-
1,3-チアゾール 融点 127-130℃。
【0127】実施例15 実施例11に準じ、チオプロピオンアミドの代わりに、
4-(メチルチオ)チオベンズアミドを用いて、下記の実施
例化合物15を合成した。 実施例化合物15:5-(2-フルオロ-4-ピリジル)-4-(3-
メチルフェニル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チ
アゾール 融点 97-100℃。 実施例16 実施例15に準じ、2-ブロモ-2-(2-フルオロ-4-ピリジ
ル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン臭化水素酸塩の代わ
りに、2-ブロモ-1-(3-メチルフェニル)-2-(2-メチル-4-
ピリジル)エタノン臭化水素酸塩、2-ブロモ-1-(3,5-ジ
メチルフェニル)-2-(2-メチル-4-ピリジル)エタノン臭
化水素酸塩、2-ブロモ-1-(3,5-ジメチルフェニル)-2-
(2,6-ジメチル-4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩、2-
ブロモ-1-(3,5-ジメチルフェニル)-2-(2,6-ジメチル-4-
ピリジル)エタノン臭化水素酸塩、2-ブロモ-1-(4-フル
オロフェニル)-2-(2-メチル-4-ピリジル)エタノン臭化
水素酸塩および2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-ブロモ-1-
(3-クロロフェニル)エタノン臭化水素酸塩をそれぞれ用
いて、下記の実施例化合物16−1〜16−6を合成し
た。 実施例化合物16−1:4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メ
チル-4-ピリジル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チ
アゾール 融点 119-122℃。 実施例化合物16−2:4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-
(2-メチル-4-ピリジル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-
1,3-チアゾール 融点 123-125℃。 実施例化合物16−3:5-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-
4-(3-メチルフェニル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,
3-チアゾール 融点 112-114℃。 実施例化合物16−4:4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-
(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-2-[4-(メチルチオ)フェニ
ル]-1,3-チアゾール 融点 134-136℃。 実施例化合物16−5:4-(4-フルオロフェニル)-5-(2-
メチル-4-ピリジル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-
チアゾール 融点 99-100℃。 実施例化合物16−6:4-[4-(3-クロロフェニル)-2-[4
-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピ
リジルアミン 融点 183-184℃。
【0128】実施例17 4-[2-(2-クロロフェニル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-
チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-ブロモ-1-(3-メチルフェニ
ル)エタノン臭化水素酸塩(5.00 g, 12.3 mmol)と2-クロ
ロチオベンズアミド(1.06 g, 11.9 mmol)のN,N-ジメチ
ルホルムアミド(40 mL)溶液を室温で14時間かき混ぜ
た。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を注ぎ、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水洗いした後、乾燥、濃
縮した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン-酢酸エチル = 4 : 1〜2 : 1)で精製して結晶
を得た。この結晶をイソプロピルエーテルで洗って、表
題化合物 3.15 g(収率 81%)を得た。 融点 175-177℃。 実施例18 実施例17に準じ、2-クロロチオベンズアミドの代わり
に、4-フルオロチオベンズアミド、チオバレルアミド、
3,3,3-トリフルオロチオプロピオンアミド、チオブチル
アミド、エチル 3-アミノ-3-チオキソプロパナート、
エチル 2-アミノ-2-チオキソアセタートをそれぞれ用
いて下記の実施例化合物18−1〜18−6を合成し
た。 実施例化合物18−1:4-[2-(4-フルオロフェニル)-4-
(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジ
ルアミン 融点 160-162℃。 実施例化合物18−2:4-[2-ブチル-4-(3-メチルフェ
ニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:0.98 (3H, t, J= 7.3Hz), 1.39-1.59
(2H, m), 1.76-1.92 (2H, m), 2.34 (3H, s), 3.04 (2
H, t, J= 7.4Hz), 4.14 (2H, br s), 6.44 (1H,s), 6.5
6 (1H, dd, J= 1.5, 5.4Hz), 7.09-7.26 (3H, m), 7.41
(1H, s), 7.96(1H, d, J= 5.4Hz). 実施例化合物18−3:4-[4-(3-メチルフェニル)-2-
(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3-チアゾール-5-イル]-
2-ピリジルアミン 融点 131-132℃。実施例化合物18−4:4-[4-(3-メ
チルフェニル)-2-プロピル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-
ピリジルアミン 融点 113-115℃。 実施例化合物18−5:エチル [5-(2-アミノ-4-ピリ
ジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]
アセタート 融点 128-129℃。 実施例化合物18−6:エチル [5-(2-アミノ-4-ピリ
ジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]
カルボキシレート 融点 147-148℃。
【0129】実施例19 実施例17に準じ、2-クロロチオベンズアミドの代わり
にチオプロピオンアミドを用いて下記の実施例化合物2
2を合成した。 実施例20 実施例19に準じ、2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-ブロモ
-1-(3-メチルフェニル)エタノン臭化水素酸塩の代わり
に、2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-ブロモ-1-(3-クロロフ
ェニル)エタノン臭化水素酸塩、2-(2-アミノ-4-ピリジ
ル)-2-ブロモ-1-フェニルエタノン臭化水素酸塩、2-(2-
アミノ-4-ピリジル)-2-ブロモ-1-(4-フルオロフェニル)
エタノン臭化水素酸塩、2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-ブ
ロモ-1-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エタノン臭
化水素酸塩、2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-ブロモ-1-[4-
(メチルチオ)フェニル]エタノン臭化水素酸塩、2-(2-ア
ミノ-4-ピリジル)-2-ブロモ-1-(3-フルオロフェニル)エ
タノン臭化水素酸塩、2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-ブロ
モ-1-(4-クロロフェニル)エタノン臭化水素酸塩、2-(2-
アミノ-4-ピリジル)-2-ブロモ-1-(3-エチルフェニル)エ
タノン臭化水素酸塩、2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-ブロ
モ-1-(4-フルオロ-3-メチルフェニル)エタノン臭化水素
酸塩、2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-ブロモ-1-[3-(1-メ
チルエチル)フェニル]エタノン臭化水素酸塩、2-(2-ア
ミノ-4-ピリジル)-2-ブロモ-1-(3-プロピルフェニル)エ
タノン臭化水素酸塩、2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-ブロ
モ-1-(2-チエニル)エタノン臭化水素酸塩をそれぞれ用
いて下記の実施例化合物20−1〜20−12を合成し
た。 実施例化合物20−1:4-[2-エチル-4-(3-クロロフェ
ニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 融点 132-133℃。 実施例化合物20−2:4-(2-エチル-4-フェニル-1,3-
チアゾール-5-イル)-2-ピリジルアミン 融点 158-159℃。 実施例化合物20−3:4-[2-エチル-4-(4-フルオロフ
ェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 融点 140-141℃。 実施例化合物20−4:4-[2-エチル-4-[3-(トリフルオ
ロメチル)フェニル]-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジ
ルアミン 融点 117-118℃。 実施例化合物20−5:4-[2-エチル-4-[4-(メチルチ
オ)フェニル]-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミ
ン 融点 119-120℃。 実施例化合物20−6:4-[2-エチル-4-(3-フルオロフ
ェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 融点 153-154℃。 実施例化合物20−7:4-[4-(4-クロロフェニル)-2-エ
チル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 融点 136-137℃。 実施例化合物20−8:4-[2-エチル-4-(3-エチルフェ
ニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 融点 128-129℃。 実施例化合物20−9:4-[2-エチル-4-(4-フルオロ-3-
メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル
アミン 融点 134-135℃。 実施例化合物20−10:4-[2-エチル-4-[3-(1-メチル
エチル)フェニル]-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル
アミン 融点 80-81℃。 実施例化合物20−11:4-[2-エチル-4-(3-プロピル
フェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 融点 72-74℃。 実施例化合物20−12:4-[2-エチル-4-(2-チエニル)
-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 融点 159-160℃。
【0130】実施例21 実施例18に準じ、2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-ブロモ
-1-(3-メチルフェニル)エタノン臭化水素酸塩の代わり
に、2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-ブロモ-1-(3-クロロフ
ェニル)エタノン臭化水素酸塩を用いて下記の実施例化
合物21−1および21−2を合成した。 実施例化合物21−1:4-[4-(3-クロロフェニル)-2-プ
ロピル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 融点 99-100℃。 実施例化合物21−2:エチル [5-(2-アミノ-4-ピリ
ジル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]
アセタート 融点 154-155℃。 実施例22 4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-
イル]-2-ピリジルアミン 5-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-ピリジル]-2
-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール(2-(2-t
ert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリジル)-1-(3-メチ
ルフェニル)エタノン(35 g, 170 mmol)より実施例3記
載の方法で合成した。)に2N-塩酸(200 mL)を加え、混合
物を100℃で1時間かき混ぜた。反応混合物を室温まで冷
却した後、2N-水酸化ナトリウム水溶液(200 mL)と炭酸
水素ナトリウム水溶液で塩基性にした。得られた混合物
を酢酸エチルで抽出し、抽出液を水洗いした。この抽出
液を乾燥、濃縮した。残さをシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン-酢酸エチル = 1 : 1)で精製して
結晶を得た。この結晶をイソプロピルエーテルで洗浄
し、表題化合物17 g(収率 55%)を得た。 融点 144-146℃。
【0131】実施例23 実施例22に準じ、5-[2-(tert-ブトキシカルボニルア
ミノ)-4-ピリジル]-2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,
3-チアゾールの代わりに、5-[2-(tert-ブトキシカルボ
ニルアミノ)-4-ピリジル]-2-メチル-4-(3-メチルフェニ
ル)-1,3-チアゾール、5-[2-(tert-ブトキシカルボニル
アミノ)-4-ピリジル]-4-(3-メチルフェニル)-2-[4-(メ
チルチオ)フェニル]-1,3-チアゾールおよび5-[2-(tert-
ブトキシカルボニルアミノ)-4-ピリジル]-4-(4-メトキ
シフェニル)-2-メチル-1,3-チアゾールをそれぞれ用い
て、下記の実施例化合物23−1〜23−3を合成し
た。 実施例化合物23−1:4-[2-メチル-4-(3-メチルフェ
ニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 融点 152-153℃。 実施例化合物23−2:4-[4-(3-メチルフェニル)-2-[4
-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピ
リジルアミン 融点 181-183℃。 実施例化合物23−3:4-[4-(4-メトキシフェニル)-2-
メチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 融点 140-141℃。 実施例24 [5-(2-アミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-
チアゾール-2-イル]酢酸 エチル [5-(2-アミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニ
ル)-1,3-チアゾール-2-イル]アセタート(7.00 g, 19.8
mmol)のエタノール(40 mL)懸濁液に、1N-水酸化ナトリ
ウム水溶液(40 mL)を加え、そのまま室温で2時間かき混
ぜた。反応混合物を2N塩酸(20 mL)で中和した後、生成
した固体をろ取した。粗生成物を水洗いし、乾燥させ、
表題化合物6.10 g(収率 95%)を得た。 融点 132-133℃。
【0132】実施例25 実施例24に準じ、エチル [5-(2-アミノ-4-ピリジル)
-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アセタ
ートの代わりに、エチル [5-(2-アミノ-4-ピリジル)-4
-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]カルボキ
シレート、エチル [5-(2-メチル-4-ピリジル)-4-(3-メ
チルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]カルボキシレー
トおよびエチル [5-(2-アミノ-4-ピリジル)-4-(3-クロ
ロフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アセタートをそれ
ぞれ用いて下記の実施例化合物25−1〜25−3を合
成した。 実施例化合物25−1:5-(2-アミノ-4-ピリジル)-4-(3
-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-カルボン酸 融点 156-157℃。 実施例化合物25−2:5-(2-メチル-4-ピリジル)-4-(3
-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-カルボン酸 融点 135-136℃。 実施例化合物25−3:[5-(2-メチル-4-ピリジル)-4-
(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]酢酸 単離せず次の反応に用いた。 実施例26 4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-
チアゾール 4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-
チアゾール-2-カルボン酸(0.20 g, 0.64 mmol)を150℃
で15分間かき混ぜた。室温に冷却した後、粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製
し表題化合物 0.17 g(収率 98%)を得た。 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.34 (3H, s), 2.53 (3H, s), 7.04
(1H, d, J= 5.1Hz), 7.16-7.24 (4H, m), 7.43 (1H,
s), 8.42 (1H, d, J= 5.1Hz), 8.88 (1H, s).
【0133】実施例27 実施例26に準じ、4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチル
-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-カルボン酸の代わり
に、5-(2-アミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-
1,3-チアゾール-2-カルボン酸および[5-(2-アミノ-4-ピ
リジル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]酢酸を用いて、下記の実施例化合物27−1および
27−2を合成した。 実施例化合物27−1:4-[4-(3-メチルフェニル)-1,3-
チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 融点 91-92℃。 実施例化合物27−2:4-[4-(3-クロロフェニル)-2-メ
チル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 融点 142-143℃。 実施例28 N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール
-5-イル]-2-ピリジル]シクロヘキサンカルボキサミド 4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-
イル]-2-ピリジルアミン(0.80 g, 2.7 mmol)のテトラヒ
ドロフラン溶液(10 mL)にシクロヘキサンカルボニルク
ロリド(0.40 mL, 3.0 mmol)とトリエチルアミン(0.39 m
L, 2.8 mmol)を順に加え、混合物を室温で1時間かき混
ぜた。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、
酢酸エチルで抽出した。抽出液を炭酸水素ナトリウム水
溶液で洗浄後、乾燥、濃縮した。残さをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル = 20 : 1
〜 4 : 1)で精製して結晶を得た。この結晶をヘキサン
で洗浄し、表題化合物0.83 g(収率 75 %)を得た。 融点 98-100℃。 実施例29 実施例28に準じ、シクロヘキサンカルボニルクロリド
の代わりに、シクロペンタンカルボニルクロリド、塩化
アセチル、1-メチルシクロヘキサンカルボニルクロリ
ド、塩化プロピオニルおよび塩化ピバロイルをそれぞれ
用いて、下記の実施例化合物29−1〜29−5を合成
した。 実施例化合物29−1:N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフ
ェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]シクロペ
ンタンカルボキサミド 融点 123-125℃。 実施例化合物29−2:N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフ
ェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アセトア
ミド 融点 119-120℃。 実施例化合物29−3:N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフ
ェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-1-メチ
ルシクロヘキサンカルボキサミド 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:1.28 (3H, s), 1.30-1.75 (11H, m),
1.98-2.12 (2H, m), 2.33 (3H, s), 3.08 (2H, q, J=
7.6Hz), 6.79-6.85 (1H, m), 7.10-7.25 (3H, m), 7.38
-7.42 (1H, m), 8.04-8.07 (2H, m), 8.40-8.43 (1H,
m). 実施例化合物29−4:N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフ
ェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]プロピオ
ンアミド 融点 103-104℃。 実施例化合物29−5:N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフ
ェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]ピバルア
ミド 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.34 (9H, s), 1.44 (3H, t, J= 7.6
Hz), 2.33 (3H, s), 3.08 (2H, q, J= 7.6Hz), 6.79-6.
84 (1H, m), 7.09-7.27 (3H, m), 7.36-7.39 (1H, m),
8.03-8.10 (2H, m), 8.38-8.42 (1H, m).
【0134】実施例30 実施例29に準じ、4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)
-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミンの代わり
に、4-[4-(3-クロロフェニル)-2-メチル-1,3-チアゾー
ル-5-イル]-2-ピリジルアミン、4-[4-(3-クロロフェニ
ル)-2-エチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミ
ン、4-[4-(3-クロロフェニル)-2-プロピル-1,3-チアゾ
ール-5-イル]-2-ピリジルアミン、4-[2-エチル-4-(2-チ
エニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、4
-[4-(3-クロロフェニル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-
1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミンをそれぞれ
用いて下記の実施例化合物30−1〜30−12を合成
した。 実施例化合物30−1:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2
-メチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アセトア
ミド 融点 112-115℃。 実施例化合物30−2:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2
-エチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アセトア
ミド 融点 149-150℃。 実施例化合物30−3:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2
-プロピル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アセト
アミド 融点 144-145℃。 実施例化合物30−4:N-[4-[2-エチル-4-(2-チエニ
ル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アセトアミド 融点 154-155℃。 実施例化合物30−5:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2
-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾール-5-イル]-2
-ピリジル]アセトアミド 融点 207-208℃。 実施例化合物30−6:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2
-エチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-1-メチ
ルシクロヘキサンカルボキサミド 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.28 (3H, s), 1.35-1.82 (11H, m),
1.95-2.13 (2H, m), 3.08 (2H, q, J= 7.8Hz), 6.80-
6.84 (1H, m), 7.19-7.37 (3H, m), 7.53-7.62 (1H,
m), 8.07-8.12 (1H, m), 8.25-8.35 (1H, m), 8.40-8.4
3 (1H, m). 実施例化合物30−7:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2
-メチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]プロピオ
ンアミド 融点 134-135℃。 実施例化合物30−8:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2
-エチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]プロピオ
ンアミド 融点 132-133℃。 実施例化合物30−9:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2
-プロピル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]プロピ
オンアミド 融点 103-104℃。 実施例化合物30−10:N-[4-[2-エチル-4-(2-チエニ
ル)- 1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]プロピオン
アミド 融点 187-188℃。 実施例化合物30−11:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)
-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾール-5-イル]
-2-ピリジル]プロピオンアミド 融点 187-188℃。 実施例化合物30−12:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)
-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾール-5-イル]
-2-ピリジル]ピバルアミド 融点 119-120℃。
【0135】実施例31 N-(シクロヘキシルメチル)-4-[2-エチル-4-(3-メチルフ
ェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 塩化アルミニウム(0.40 g, 3.0 mmol)のテトラヒドロフ
ラン溶液(40 mL)に0℃で水素化アルミニウムリチウム
(0.12 g, 3.0 mmol)を加えた。この溶液にN-[4-[2-エチ
ル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-
ピリジル]シクロヘキサンカルボキサミド(0.40 g, 0.99
mmol)のテトラヒドロフラン溶液(10 mL)を滴下し、混
合物を1時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却
し、氷水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を炭酸
水素ナトリウム水溶液で洗浄後、乾燥、濃縮した。残さ
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸
エチル =20:1〜4:1)で精製して結晶を得た。この結晶を
ヘキサンで洗浄し、表題化合物0.27 g(収率 70%)を得
た。 融点 74-75℃。 実施例32 実施例31に準じ、N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニ
ル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]シクロヘキサ
ンカルボキサミドの代わりに、N-[4-[2-エチル-4-(3-メ
チルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]シ
クロペンタンカルボキサミドを用いて、下記の実施例化
合物32を合成した。 実施例化合物32:N-(シクロペンチルメチル)-4-[2-エ
チル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2
-ピリジルアミン 融点 67-69℃。 実施例33 [4-(3-メチルフェニル)-5-(2-ピペリジノ-4-ピリジル)-
1,3-チアゾール-2-イル]アミン [5-(2-フルオロ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,
3-チアゾール-2-イル]アミン(0.70 g, 2.5 mmol)とピペ
リジン(2.0 mL, 20 mmol)を150℃で3時間かき混ぜた。
反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン-酢酸エチル = 1 : 1)で精製して表題化合物0.62
g(収率 72 %)を得た。 融点 181-182℃。
【0136】実施例34 実施例33に準じ、ピペリジンの代わりに、モルホリ
ン、シクロヘキシルアミンおよびシクロペンチルアミン
を用いて、下記の実施例化合物34−1〜34−3を合
成した。 実施例化合物34−1:[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-
モルホリノ-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミ
ン 融点 188-189℃。 実施例化合物34−2:[5-(2-シクロヘキシルアミノ-4
-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-
イル]アミン 融点 168-169℃。 実施例化合物34−3:[5-(2-シクロペンチルアミノ-4
-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-
イル]アミン 融点 169-170℃。 実施例35 実施例34に準じ、[5-(2-フルオロ-4-ピリジル)-4-(3-
メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミンの代わ
りに、4-(3-クロロフェニル)-5-(2-フルオロ-4-ピリジ
ル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミンおよび5-(2-フルオ
ロ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルス
ルホニルフェニル)-1,3-チアゾールを用いて、下記の実
施例化合物35−1および35−2を合成した。 実施例化合物35−1:[4-(3-クロロフェニル)-5-(2-
ピペリジノ-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミ
ン 融点 206-208℃。 実施例化合物35−2:4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メ
チルスルホニルフェニル)-5-(2-ピペリジノ-4-ピリジ
ル)-1,3-チアゾール 融点 155-157℃。
【0137】実施例36 実施例34に準じ、[5-(2-フルオロ-4-ピリジル)-4-(3-
メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミンの代わ
りに、[5-(2-フルオロ-4-ピリジル)-4-(4-フルオロフェ
ニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミン、N-メチル[5-(2-
フルオロ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チア
ゾール-2-イル]アミン、2-エチル-5-(2-フルオロ-4-ピ
リジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール、5-(2-
フルオロ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メ
チルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾールおよび4-(3-
クロロフェニル)-2-エチル-5-(2-フルオロ-4-ピリジル)
-1,3-チアゾールをそれぞれ用いて下記の実施例化合物
36−1〜36−11を合成した。 実施例化合物36−1:[5-(2-シクロヘキシルアミノ-4
-ピリジル)-4-(4-フルオロフェニル)-1,3-チアゾール-2
-イル]アミン 融点 194-195℃。 実施例化合物36−2:N-メチル[5-(2-シクロヘキシル
アミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]アミン 融点 211-212℃。 実施例化合物36−3:N-メチル[5-(2-シクロペンチル
アミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]アミン 融点 170-172℃。 実施例化合物36−4:N-シクロヘキシル-4-[2-エチル
-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピ
リジルアミン 融点 110-112℃。 実施例化合物36−5:N-シクロヘキシル-4-[4-(3-メ
チルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフェニル)-1,3-
チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 融点 197-199℃。 実施例化合物36−6:N-シクロペンチル-4-[2-エチル
-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピ
リジルアミン 融点 117-118℃。 実施例化合物36−7:N-シクロペンチル-4-[4-(3-メ
チルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフェニル)-1,3-
チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 融点 154-156℃。 実施例化合物36−8: 4-(3-メチルフェニル)-2-(4-
メチルスルホニルフェニル)-5-(2-モルホリノ-4-ピリジ
ル)-1,3-チアゾール 融点 200-202℃。 実施例化合物36−9:2-エチル-4-(3-メチルフェニ
ル)-5-(2-モルホリノ-4-ピリジル)-1,3-チアゾール 融点 69-71℃。 実施例化合物36−10:4-[4-(3-クロロフェニル)-2-
エチル-1,3-チアゾール-5-イル]-N-シクロヘキシル-2-
ピリジルアミン 融点 106-107℃。 実施例化合物36−11:4-[4-(3-クロロフェニル)-2-
エチル-1,3-チアゾール-5-イル]-N-シクロペンチル-2-
ピリジルアミン 融点 110-111℃。
【0138】実施例37 実施例36に準じ、シクロヘキシルアミンの代わりに、
ピロリジン、N-メチルシクロヘキシルアミン、(シクロ
ヘキシルメチル)アミンおよび1-メチルピペラジンをそ
れぞれ用いて、下記の実施例化合物37−1〜37−5
を合成した。 実施例化合物37−1:2-エチル-4-(3-メチルフェニ
ル)-5-[2-(1-ピロリジニル)-4-ピリジル]-1,3-チアゾー
ル 融点 108-109℃。 実施例化合物37−2:N-シクロヘキシル-N-メチル-4-
[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフェニ
ル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 融点 173-174℃。 実施例化合物37−3:N-シクロヘキシルメチル-4-[4-
(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフェニル)-
1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 融点 157-159℃。 実施例化合物37−4:4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メ
チルスルホニルフェニル)-5-[2-(1-ピロリジニル)-4-ピ
リジル]-1,3-チアゾール 融点 199-201℃。 実施例化合物37−5: 4-(3-メチルフェニル)-5-[2-
(4-メチル-1-ピペラジニル)-4-ピリジル]-2-(4-メチル
スルホニルフェニル)-1,3-チアゾール 融点 153-154℃。
【0139】実施例38 N-[5-(2-アセチルアミノ-4-ピリジル)-4-(4-メトキシフ
ェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アセトアミド 4-[2-アミノ-4-(4-メトキシフェニル)-1,3-チアゾール-
5-イル]-2-ピリジルアミン(0.40 g, 1.4 mmol)と4-ジメ
チルアミノピリジン(0.055 g, 0.45 mmol)のN,N-ジメチ
ルアセトアミド(10 mL)溶液に、塩化アセチル(0.3 mL,
4.2 mmol)を加え70℃で14時間かき混ぜた。反応混合物
に炭酸水素ナトリウム水溶液を注ぎ、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、乾燥濃縮した。粗
結晶をエタノールから再結晶して表題化合物0.30 g(収
率 58%)を得た。 融点 262-264℃。 実施例39 N-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,
3-チアゾール-2-イル]アセトアミド [4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-
チアゾール-2-イル]アミン(0.50 g, 1.8 mmol)と4-ジメ
チルアミノピリジン(0.061g, 0.50 mmol)のN,N-ジメチ
ルアセトアミド(15 mL)溶液に、塩化アセチル(0.19 mL,
2.7 mmol)を加え、80℃で14時間かき混ぜた。反応混合
物に炭酸水素ナトリウム水溶液を注ぎ、析出した固体を
ろ取した。得られた固体を水洗いした後、乾燥した。粗
結晶をエタノールから再結晶して表題化合物0.39 g(収
率 67 %)を得た。 融点 230-231℃。
【0140】実施例40 実施例39に準じ、[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチ
ル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミンの代わ
りに、[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリ
ジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミン、[5-(2,6-ジメチ
ル-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール
-2-イル]アミンおよび[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-
(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]ア
ミンを用いて、下記の実施例化合物40−1〜40−3
を合成した。 実施例化合物40−1:N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-
5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アセ
トアミド 融点 236-237℃。 実施例化合物40−2:N-[5-(2,6-ジメチル-4-ピリジ
ル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]ア
セトアミド 融点 185-187℃。 実施例化合物40−3:N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-
5-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]
アセトアミド 融点 266-267℃。 実施例41 実施例39に準じ、塩化アセチルの代わりに塩化ニコチ
ノイル塩酸塩を用いて、下記の実施例化合物41を合成
した。 実施例化合物41:N-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メ
チル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]ニコチンア
ミド 融点 175-178℃。
【0141】実施例42 実施例41に準じ、[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチ
ル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミンの代わ
りに[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジ
ル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミン、[4-(3,5-ジメチル
フェニル)-5-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾー
ル-2-イル]アミン、[5-(2-シクロヘキシルアミノ-4-ピ
リジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]アミン、[5-(2-シクロペンチルアミノ-4-ピリジル)-
4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミ
ン、[5-(2-シクロヘキシルアミノ-4-ピリジル)-4-(4-フ
ルオロフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミン、[5-
(2-フルオロ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-
チアゾール-2-イル]アミン、[4-(4-フルオロフェニル)-
5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミ
ン、N-[5-(2-シクロヘキシルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-
メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]-N-メチルア
ミン、N-[5-(2-シクロペンチルアミノ-4-ピリジル)-4-
(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]-N-メチル
アミンおよびN-メチル-N-[5-(2-メチル-4-ピリジル)-4-
(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミンを
それぞれ用いて、下記の実施例化合物42−1〜42−
10を合成した。 実施例化合物42−1:N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-
5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]ニコ
チンアミド 融点 203-206℃。 実施例化合物42−2:N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-
5-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]
ニコチンアミド 融点 267-268℃。 実施例化合物42−3:N-[5-(2-シクロヘキシルアミノ
-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2
-イル]ニコチンアミド 融点 201-203℃。 実施例化合物42−4:N-[5-(2-シクロペンチルアミノ
-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2
-イル]ニコチンアミド 融点 215-216℃。 実施例化合物42−5:N-[5-(2-シクロヘキシルアミノ
-4-ピリジル)-4-(4-フルオロフェニル)-1,3-チアゾール
-2-イル]ニコチンアミド 融点 136-138℃。 実施例化合物42−6:N-[5-(2-フルオロ-4-ピリジル)
-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]ニコチ
ンアミド 融点 229-231℃。 実施例化合物42−7:N-[4-(4-フルオロフェニル)-5-
(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]ニコチ
ンアミド 融点 261-262℃。 実施例化合物42−8:N-[5-(2-シクロヘキシルアミノ
-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2
-イル]-N-メチルニコチンアミド 融点 147-148℃。 実施例化合物42−9:N-[5-(2-シクロペンチルアミノ
-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2
-イル]-N-メチルニコチンアミド 融点 148-149℃。 実施例化合物42−10:N-メチル-N-[5-(2-メチル-4-
ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]ニコチンアミド 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:2.35 (3H, s), 2.53 (3H, s), 3.78
(3H, s), 7.05 (1H, d,J= 5.2Hz), 7.06-7.30 (4H, m),
7.41 (1H, s), 7.49 (1H, dd, J= 5.2, 7.0Hz), 7.95
(1H, d, J= 7.0Hz), 8.40 (1H, d, J= 5.2Hz), 8.80 (1
H, d, J= 5.2Hz), 8.88 (1H, s).
【0142】実施例43 実施例39に準じ、塩化アセチルの代わりに6-クロロ-3
-ピリジルカルボニルクロリド塩酸塩を用いて、下記の
実施例化合物43を合成した。 実施例化合物43:6-クロロ-N-[4-(3-メチルフェニル)
-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]ニ
コチンアミド 融点 228-230℃。 実施例44 実施例43に準じ、[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチ
ル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミンのかわ
りに[5-(2-シクロヘキシルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メ
チルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミン、[5-(2-
シクロペンチルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニ
ル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミン、[4-(3,5-ジメチル
フェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2
-イル]アミンおよびN-メチル-[5-(2-シクロペンチルア
ミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾー
ル-2-イル]アミンをそれぞれ用いて下記の実施例化合物
44−1〜44−4を合成した。 実施例化合物44−1:6-クロロ-N-[5-(2-シクロヘキ
シルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]ニコチンアミド 融点 255-256℃。 実施例化合物44−2:6-クロロ-N-[5-(2-シクロペン
チルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]ニコチンアミド 融点 211-212℃。 実施例化合物44−3:6-クロロ-N-[4-(3,5-ジメチル
フェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2
-イル]ニコチンアミド 融点 271-273℃。 実施例化合物44−4:6-クロロ-N-[5-(2-シクロペン
チルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]-N-メチルニコチンアミド 融点 171-172℃。
【0143】実施例45 実施例39に準じ、塩化アセチルの代わりに6-メチル-3
-ピリジルカルボニルクロリド塩酸塩を用いて、下記の
実施例化合物45を合成した。 実施例化合物45:6-メチル-N-[4-(3-メチルフェニル)
-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]ニ
コチンアミド 融点 233-234℃。 実施例46 実施例45に準じ、[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチ
ル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミンのかわ
りに[5-(2-シクロヘキシルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メ
チルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミン、[5-(2-
シクロペンチルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニ
ル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミン、[4-(3,5-ジメチル
フェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2
-イル]アミンおよびN-メチル-[5-(2-シクロペンチルア
ミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾー
ル-2-イル]アミンをそれぞれ用いて下記の実施例化合物
46−1〜46−4を合成した。 実施例化合物46−1:N-[5-(2-シクロヘキシルアミノ
-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2
-イル]-6-メチルニコチンアミド 融点 242-243℃。 実施例化合物46−2:N-[5-(2-シクロペンチルアミノ
-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2
-イル]-6-メチルニコチンアミド 融点 213-214℃。 実施例化合物46−3:N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-
5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]-6-
メチルニコチンアミド 融点 252-253℃。 実施例化合物46−4:N-[5-(2-シクロペンチルアミノ
-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2
-イル]-N,6-ジメチルニコチンアミド 融点 176-177℃。
【0144】実施例47 実施例39に準じ、塩化アセチルの代わりに6-メトキシ
-3-ピリジルカルボニル クロリド塩酸塩を用いて、下
記の実施例化合物47を合成した。 実施例化合物47:6-メトキシ-N-[4-(3-メチルフェニ
ル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]
ニコチンアミド 融点 224-226℃。 実施例48 実施例47に準じ、[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチ
ル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミンのかわ
りに[5-(2-シクロヘキシルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メ
チルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミン、[5-(2-
シクロペンチルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニ
ル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミンおよび[4-(3,5-ジメ
チルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾー
ル-2-イル]アミンをそれぞれ用いて下記の実施例化合物
48−1〜48−3を合成した。実施例化合物48−
1:N-[5-(2-シクロヘキシルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-
メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]-6-メトキシ
ニコチンアミド 融点 191-192℃。 実施例化合物48−2:N-[5-(2-シクロペンチルアミノ
-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2
-イル]-6-メトキシニコチンアミド 融点 219-221℃。 実施例化合物48−3:N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-
5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]-6-
メトキシニコチンアミド 融点 242-244℃。
【0145】実施例49 実施例39に準じ、塩化アセチルの代わりに2-メトキシ
-3-ピリジルカルボニル クロリド塩酸塩を用いて、下
記の実施例化合物49を合成した。 実施例化合物49:2-メトキシ-N-[4-(3-メチルフェニ
ル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]
ニコチンアミド 融点 169-170℃。 実施例50 実施例39に準じ、[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチ
ル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミンの代わ
りに[5-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-ピリジ
ル)-3-(4-メトキシフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]
アミンを用いて、下記の実施例化合物50を合成した。 実施例化合物50:N-[5-(2-アミノ-4-ピリジル)-4-(4-
メトキシフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アセトアミ
ド 融点 247-250℃ 実施例51 実施例50に準じ、塩化アセチルの代わりに塩化ベンゾ
イルを用いて、下記の実施例化合物51を合成した。 実施例化合物51:N-[5-(2-アミノ-4-ピリジル)-4-(4-
メトキシフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]ベンズアミ
ド 融点 219-222℃
【0146】実施例52 N-[4-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-5-(3-メチルフェニ
ル)-1,3-チアゾール-2-イル]-N'-フェニルウレア [4-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-5-(3-メチルフェニル)-
1,3-チアゾール-2-イル]アミン(0.50 g, 1.7 mmol)のN,
N-ジメチルアセトアミド(20 mL)溶液に、イソシアン酸
フェニル(0.28 mL, 2.6 mmol)を加え、80℃で14時間か
き混ぜた。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄
後、乾燥濃縮した。残さをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン-酢酸エチル = 1 : 1)で精製した。
得られた粗結晶を酢酸エチル-ヘキサンから再結晶して
表題化合物0.34 g(収率 48 %)を得た。 融点 173-174℃。 実施例53 実施例52に準じ、[4-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-5-
(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミンの
代わりに、[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(2,6-ジメチ
ル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アミン、[5-(2
-シクロヘキシルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェ
ニル)- 1,3-チアゾール-2-イル]アミン、[5-(2-シクロ
ペンチルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,
3-チアゾール-2-イル]アミンおよび[4-(3-メチルフェニ
ル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]
アミンを用いて、下記の実施例化合物53−1〜53−
4を合成した。 実施例化合物53−1:N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-
5-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]
-N'-フェニルウレア 融点 219-222℃。 実施例化合物53−2:N-[5-(2-シクロヘキシルアミノ
-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2
-イル]-N'-フェニルウレア 融点 198-199℃。 実施例化合物53−3:N-[5-(2-シクロペンチルアミノ
-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2
-イル]-N'-フェニルウレア 融点 188-190℃。 実施例化合物53−4:N-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2
-メチル-4-ピリジル)- 1,3-チアゾール-2-イル]-N'-フ
ェニルウレア 融点 168-169℃。
【0147】実施例54 4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-2-(4-
メチルスルフィニルフェニル)-1,3-チアゾール 4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-2-[4-
(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾール(0.55 g, 1.4 m
mol)の酢酸(15 mL)溶液に過硫酸カリウム(0.43g, 1.6 m
mol)の水(8 mL)溶液を加えて室温で14時間かき混ぜた。
反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を注ぎ、酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を水洗いし、乾燥後、溶媒を留
去した。残さをカラムクロマトグラフィー(充填剤 Chro
matorex NH DM1020 (商品名、富士シリシア化学製)、ヘ
キサン-酢酸エチル = 1 : 4)で精製し、酢酸エチル-ヘ
キサンで再結晶して表題化合物0.15 g(収率 26 %)を得
た。 融点128-130℃。 実施例55 5-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-2
-(4-メチルスルフィニルフェニル)-1,3-チアゾール 5-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-2
-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾール(0.41 g、
1.0 mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(15 mL)溶液にm-
クロロ過安息香酸(0.25 g、1.0 mmol)を加え、室温で1
時間かき混ぜた。反応混合物に8N水酸化ナトリウム水溶
液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄、乾燥後、溶媒を留去した。残さをカラムクロマ
トグラフィー(充填剤 Chromatorex NH DM1020(商品
名、富士シリシア化学製)、ヘキサン:酢酸エチル=
1:2)で精製して、表題化合物0.41 g(収率 97%)
を得た。 融点 133-134℃。
【0148】実施例56 実施例55に準じ、5-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-4-(3
-メチルフェニル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チ
アゾールの代わりに、4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(2-
メチル-4-ピリジル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-
チアゾールおよび4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(2,6-ジ
メチル-4-ピリジル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-
チアゾールをそれぞれ用いて、下記の実施例化合物56
−1および56−2を合成した。 実施例化合物56−1:4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-
(2-メチル-4-ピリジル)-2-(4-メチルスルフィニルフェ
ニル)-1,3-チアゾール 融点 151-153℃。 実施例化合物56−2:4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-
(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-2-(4-メチルスルフィニル
フェニル)-1,3-チアゾール 融点 151-154℃。 実施例57 4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-2-(4-
メチルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾール 4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-2-[4-
(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾール(0.61 g, 1.6 m
mol)のN,N-ジメチルホルムアミド(15 mL)溶液にm-クロ
ロ過安息香酸(0.87 g, 3.6 mmol)を加えて室温で30分間
かき混ぜた。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を
注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗い、乾燥
後、溶媒を留去した。残さをシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン-酢酸エチル = 1 : 1)で精製し、
エタノールより再結晶して表題化合物0.39 g(収率 59
%)を得た。 融点134-138℃。
【0149】実施例58 実施例57に準じ、4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチル
-4-ピリジル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾ
ールの代わりに、4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(2-メチ
ル-4-ピリジル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チア
ゾール、5-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-4-(3-メチルフ
ェニル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾー
ル、4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(2,6-ジメチル-4-ピ
リジル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾー
ル、5-(2-フルオロ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)
-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾール、4-(4-
フルオロフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-2-[4-(メ
チルチオ)フェニル]-1,3-チアゾール、N-[4-[4-(3-クロ
ロフェニル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾ
ール-5-イル]-2-ピリジル]アセトアミド、N-[4-[4-(3-
クロロフェニル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チ
アゾール-5-イル]-2-ピリジル]プロピオンアミドおよび
N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2-[4-(メチルチオ)フェニ
ル]-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]ピバロイルア
ミドをそれぞれ用いて、下記の実施例化合物58−1〜
58−8を合成した。 実施例化合物58−1:4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-
(2-メチル-4-ピリジル)-2-(4-メチルスルホニルフェニ
ル)-1,3-チアゾール 融点 196-197℃。 実施例化合物58−2:5-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-
4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフェニ
ル)-1,3-チアゾール 融点 182-184℃。 実施例化合物58−3:4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-
(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-2-(4-メチルスルホニルフ
ェニル)-1,3-チアゾール 融点 217-220℃。 実施例化合物58−4:5-(2-フルオロ-4-ピリジル)-4-
(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフェニル)-
1,3-チアゾール 融点 195-199℃。 実施例化合物58−5:4-(4-フルオロフェニル)-5-(2-
メチル-4-ピリジル)-2-(4-メチルスルホニルフェニル)-
1,3-チアゾール 融点 190-192℃。 実施例化合物58−6:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2
-(4-メチルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イ
ル]-2-ピリジル]アセトアミド 融点 216-217℃。 実施例化合物58−7:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2
-(4-メチルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イ
ル]-2-ピリジル]プロピオンアミド 融点 224-225℃。 実施例化合物58−8:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2
-(4-メチルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾール-5-
イル]-2-ピリジル]ピバルアミド 融点 122-123℃。
【0150】実施例59 4-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-2-(4-メチルスルホニル
フェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-メチルピリジン
N-オキシド 4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-2
-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾール(0.60 g,
1.5 mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(20 mL)溶液にm-
クロロ過安息香酸(0.80 g, 3.2 mmol)を加えて室温で30
分間かき混ぜた。反応混合物にm-クロロ過安息香酸(0.1
1 g, 0.45 mmol)を加えてさらに室温で20分間かき混ぜ
た。反応混合物にm-クロロ過安息香酸(0.38 g, 1.5 mmo
l)を加えてさらに室温で20分間かき混ぜた。炭酸水素ナ
トリウム水溶液を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を水洗い、乾燥後、溶媒を留去した。残さをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル = 1 :
4)で精製し、エタノールより再結晶して表題化合物0.3
0 g (収率 44 %)を得た。 融点 255-256℃。 実施例60 N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2-(1-メチルピペリジン-4
-イル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]プロピオ
ンアミド二塩酸塩N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2-(4-ピ
ペリジル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]プロピ
オンアミド(0.31 g, 0.72 mmol)のN,N-ジメチルホルム
アミド(8mL)溶液に炭酸カリウム(0.11 g, 0.82 mmol)と
ヨウ化メチル(0.045 mL, 0.72 mmol)を順に加え、室温
で20時間かき混ぜた。反応混合物に炭酸水素ナトリウム
溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩
水で洗い、乾燥、濃縮した。残さをカラムクロマトグラ
フィー(充填剤 Chromatorex NH DM1020 (商品名、富士
シリシア化学製)、ヘキサン-酢酸エチル = 1 : 1)で精
製し、10%塩化水素のメタノール溶液で塩酸塩とした。
粗結晶を酢酸エチルで洗い、表題化合物0.12g(収率 32
%)を得た。 融点 248-253℃。
【0151】実施例61 実施例53に準じ、イソシアン酸フェニルの代わりにイ
ソシアン酸 2-クロロエチルを用いて下記の実施例化合
物61を合成した。 実施例化合物61:N-(2-クロロエチル)-N’-[5-(2-メ
チル-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾー
ル-2-イル]ウレア 融点 149-151℃。 実施例62 実施例39に準じ、塩化アセチルの代わりにクロロぎ酸
2−クロロエチルを用いて、下記の実施例化合物62を
合成した。 実施例化合物62:2-クロロエチル [4-(3-メチルフェ
ニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]カルバマート 融点 156-158℃。 実施例63 N-メトキシ-N’-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチル-4
-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]ウレア [4-(2-メチル-4-ピリジル)-5-(3-メチルフェニル)-1,3-
チアゾール-2-イル]アミン(0.50 g, 1.8 mmol)のN,N-ジ
メチルアセトアミド(20 mL)溶液に、1,1-カルボニルジ
イミダゾール(0.43 g, 2.7 mmol)を加え、室温で3時間
かき混ぜた。反応混合物にO-メチルヒドロキシルアミン
塩酸塩(0.22 g, 2.7 mmol)を加え、そのまま室温で24時
間かき混ぜた。反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液
を注ぎ、生成した固体をろ取した。この固体を水洗い
し、乾燥した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー
(充填剤 Chromatorex NH DM1020 (商品名、富士シリシ
ア化学製)、酢酸エチル)で精製した。得られた結晶を酢
酸エチルから再結晶して表題化合物0.16 g(収率 25%)
を得た。 融点 194-195℃。
【0152】実施例64 実施例63に準じ、O-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩
の代わりにO-フェニルヒドロキシルアミン塩酸塩を用い
て、下記の実施例化合物64を合成した。 実施例化合物64:N-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メ
チル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]-N’-フェニ
ルオキシウレア 融点 154-155℃。 実施例65 3-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,
3-チアゾール-2-イル]オキサゾリジン-2-オン 2-クロロエチル [4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチル-4
-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]カルバマート(0.30
g, 0.80 mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(3 mL)溶液
にカリウム tert-ブトキシド(0.12 g, 1.1 mmol)を加え
室温で1時間かき混ぜた。反応混合物に炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水
洗いした後、乾燥、濃縮した。残さをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル = 4 : 1)
で精製して結晶を得た。この結晶をヘキサン-酢酸エチ
ルから再結晶し表題化合物 0.20 g(収率 72%)を得た。 融点 80-82℃。
【0153】実施例66 実施例65に準じ、2-クロロエチル [4-(3-メチルフェ
ニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]カルバマートの代わりにN-(2-クロロエチル)-N’-[5
-(2-メチル-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]ウレアを用いて、下記の実施例化合物
66を合成した。 実施例化合物66:1-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メ
チル-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]イミダゾリ
ジン-2-オン 融点 200-201℃。 実施例67 1-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,
3-チアゾール-2-イル]-3-フェニルイミダゾリジン-2-オ
ン 1-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチル-4-ピリジル)-1,
3-チアゾール-2-イル]-3-イミダゾリジン-2-オン(0.42
g, 1.2 mmol)と銅粉末(0.23 g, 3.6 mmol)、塩化銅(0.0
1 g, 0.12 mmol)、酢酸カリウム(0.23 g, 2.4 mmol)の
N,N-ジメチルアセトアミド(10 mL)懸濁液にブロモベン
ゼン(0.56 g, 3.6 mmol)を加え、150°Cで4時間かき混
ぜた。ろ過した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。
抽出液を水洗いした後、乾燥、濃縮した。残さをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル
= 4 : 1)で精製して粗結晶を得た。この粗結晶を酢酸
エチルから再結晶し表題化合物 0.18 g(収率 35%)を得
た。 融点 180-182℃。
【0154】実施例68 実施例59に準じ、4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(2-メ
チル-4-ピリジル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チ
アゾールの代わりに、4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチ
ル-4-ピリジル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チア
ゾールおよび2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メ
チル-4-ピリジル)-1,3-チアゾールを用いて、下記の実
施例化合物68−1および68−2を合成した。 実施例化合物68−1:4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4
-メチルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-
2-メチルピリジン N-オキシド 融点 197-198℃。 実施例化合物68−2:[2-エチル-4-(3-メチルフェニ
ル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-メチルピリジン N-オキ
シド 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.41 (3H, t, J= 7.6Hz), 2.34 (3H,
s), 2.46 (3H, s), 3.09 (2H, q, J= 7.6Hz), 7.01 (1
H, dd, J= 2.2, 7.0Hz), 7.12-7.24 (4H, m), 8.10 (1
H, d, J= 2.0Hz). 実施例69 5-(2-クロロ-4-ピリジル)-2-エチル-4-(3-メチルフェニ
ル)-1,3-チアゾール 4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-
イル]ピリジン N-オキシド(1.00g, 3.37 mmol)のオキシ
塩化リン(6.5 mL)溶液を100℃で2時間かき混ぜた。反応
液を放冷し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に加え酢酸
エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗った後、乾
燥、濃縮した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン-酢酸エチル = 2 : 1)で精製し、標題化
合物 0.90g(収率 81%)を得た。 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.42 (3H, t, J= 7.8Hz), 2.35 (3H,
s), 3.10 (2H, q, J= 7.8Hz), 7.09 (1H, dd, J= 1.4,
5.2Hz), 7.12-7.30 (4H, m), 7.37 (1H, s), 8.22-8.2
7 (1H, m).
【0155】実施例70 4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-
イル]-2-メチルピリジン N-オキシド(1.0 g, 3.2 mmol)
のオキシ塩化リン(8 mL)溶液を100℃で1時間かき混ぜ
た。反応液を放冷し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に
加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗っ
た後、乾燥、濃縮した。残さをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル = 10 : 1 〜 2 :
1)で精製し、5-(2-クロロ-6-メチル-4-ピリジル)-2-エ
チル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール 0.60 g(収
率 57%)と5-(2-クロロメチル-4-ピリジル)-2-エチル-4
-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール 0.20 g(収率 19
%)を得た。 実施例化合物70−1:5-(2-クロロ-6-メチル-4-ピリ
ジル)-2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール 油状物。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.45 (3H, t, J= 7.8Hz), 2.35 (3H,
s), 2.45 (3H, s), 3.09 (2H, q, J= 7.8Hz), 6.98 (1
H, s), 7.06 (1H, s), 7.12-7.24 (3H, m), 7.38(1H,
s). 実施例化合物70−2:5-(2-クロロメチル-4-ピリジ
ル)-2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール 油状物。1H-NMR(CDCl3)δ:1.46 (3H, t, J= 7.6Hz),
2.33 (3H, s), 3.10 (2H, q, J= 7 .6Hz), 4.59 (2H, s), 7.10-7.23 (4H, m), 7.35-7.40
(2H, m), 8.42-8.47 (1H, m). 実施例71 5-(2-シアノメチル-4-ピリジル)-2-エチル-4-(3-メチル
フェニル)-1,3-チアゾール 5-(2-クロロメチル-4-ピリジル)-2-エチル-4-(3-メチル
フェニル)-1,3-チアゾール(0.40 g, 1.2 mmol)、シアン
化カリウム(0.095 g, 1.5 mmol)、18-クラウン-6(0.14
g, 0.51 mmol)のアセトニトリル(5 mL)懸濁液を6時間加
熱還流した。放冷後、炭酸カリウム水溶液を加え、酢酸
エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗った後、乾
燥、濃縮した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン-酢酸エチル = 2 : 1)で精製した。得ら
れた結晶をヘキサン-イソプロピルエーテルで洗って標
題化合物(0.19 g, 48%)を得た。 融点 68-69℃。
【0156】実施例72 4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフェ
ニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルメタノール 4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフェ
ニル)-1,3-チアゾール-5-イル]ピリジン-N-オキシド(0.
43 g, 1.0 mmol)の塩化メチレン(10 mL)溶液にテトラフ
ルオロ硼酸トリメチルオキソニウム(0.17 g, 1.2 mmol)
を加え、2時間かき混ぜた。反応混合物を減圧濃縮し、
残さにメタノール(15 mL)を加えた。還流下、混合物に
過硫酸アンモニウム(0.05 g, 0.22 mmol)の水(1 mL)溶
液を加え、30分間加熱還流させた。過硫酸アンモニウム
(0.03 g, 0.11 mmol)の水(1 mL)溶液を反応混合物に加
え、さらに13時間加熱還流させた。反応混合物を室温ま
で冷却した後、減圧濃縮した。残さに炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和
食塩水で洗って、硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過、減圧
濃縮した。残さをカラムクロマトグラフィー(充填剤 Ch
romatorex NH DM1020 (商品名、富士シリシア化学製)、
酢酸エチル)で精製して、表題化合物0.26 g(収率 61%)
を得た。 融点 172-173℃。 実施例73 2-(4-メチルスルホニルフェニル)-4-(3-メチルフェニ
ル)-5-[2-(1-ピロリジニルメチル)-4-ピリジル]-1,3-チ
アゾール二塩酸塩 4-[4-(3-メチルフェニル)-2-(4-メチルスルホニルフェ
ニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルメタノール
(0.43 g, 1.0 mmol)のテトラヒドロフラン(20 mL)溶液
に塩化チオニル(0.08 mL, 1.0 mmol)を加え、20分間か
き混ぜた。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残さをピ
ロリジン(0.09 mL, 1.1 mmol)と炭酸カリウム(0.36 g,
2.6 mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(10 mL)懸濁液に
加え、室温で27時間かき混ぜた。反応混合物に炭酸水素
ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出
液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥、ろ
過、減圧濃縮した。残さをカラムクロマトグラフィー
(充填剤 Chromatorex NH DM1020(商品名、富士シリシア
化学製)、ヘキサン-酢酸エチル = 1 : 2)で精製した。
得られた油状物をメタノール(10 mL)に溶解し、10%塩
化水素-メタノール溶液(5 mL)を加え、室温で1時間かき
混ぜた。反応混合物を減圧濃縮し、得られた固体をエタ
ノールで洗って、表題化合物(収率 17%)を得た。 非晶状粉末1 H-NMR(DMSO-d6)δ:1.90-2.10 (4H, m), 2.33 (3H,
s), 3.31 (3H, s), 4.10-4.40 (4H, m), 4.53 (2H, s),
7.28 (3H, s), 7.43-7.47 (2H, m), 7.67 (1H, s), 8.
12 (2H, d, J= 8.0Hz), 8.30 (2H, d, J= 8.0Hz), 8.68
(1H, d, J= 5.2Hz).
【0157】実施例74 2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-5-[2-(1-ピロリジニル
メチル)-4-ピリジル]-1,3-チアゾール二塩酸塩 5-(2-クロロメチル-4-ピリジル)-2-エチル-4-(3-メチル
フェニル)-1,3-チアゾール(0.20 g, 0.61 mmol)のピロ
リジン(0.5 mL)溶液を80℃で1時間かき混ぜた。放冷
後、炭酸カリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗った後、乾燥、濃縮した。
残さをアルミナカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢
酸エチル = 2 : 1)で精製した。得られた油状物を4N-塩
化水素の酢酸エチル溶液を用いて塩酸塩とし、エタノー
ル-イソプロピルエーテルより再結晶して標題化合物(0.
23 g, 85%)を得た。 融点 146-151℃。 実施例75 2-ブロモ-1-(3-ブロモフェニル)-2-[2-(tert-ブトキシ
カルボニルアミノ)-4-ピリジル]エタノン臭化水素酸塩
(22 g, 51 mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(100 mL)
溶液にチオプロピオンアミド(4.3 g, 49 mmol)を加え室
温で2時間かき混ぜた。反応混合物に炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗
いした後、乾燥、濃縮した。残さをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル = 4 : 1)で
精製後、それぞれヘキサン-酢酸エチルから再結晶し、4
-(3-ブロモフェニル)-5-[2-(tert-ブトキシカルボニル
アミノ)-4-ピリジル]-2-エチル-1,3-チアゾール 6.0 g
(収率 27%)、5-(2-アミノ-4-ピリジル)-4-(3-ブロモフ
ェニル)-2-エチル-1,3-チアゾール 1.4 g(収率 8%)を
得た。 実施例化合物75−1:4-(3-ブロモフェニル)-5-[2-(t
ert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-ピリジル]-2-エチル
-1,3-チアゾール 融点 172-174℃。 実施例化合物75−2:4-[4-(3-ブロモフェニル)-2-エ
チル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 融点 132-134℃。
【0158】実施例76 4-[4-(3-シアノフェニル)-2-エチル-1,3-チアゾール-5-
イル]-2-ピリジルアミン 4-(3-ブロモフェニル)-5-[2-(tert-ブトキシカルボニル
アミノ)-4-ピリジル]-2-エチル-1,3-チアゾール(0.5 g,
1.1 mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(10 mL)溶液に
シアン化銅(0.25 g, 1.6 mmol)を加えアルゴン雰囲気下
150°Cで20時間かき混ぜた。反応混合物にアンモニア水
を注ぎ、析出物を除去した後酢酸エチルで抽出した。抽
出液を水洗いした後、乾燥、濃縮した。残さをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル = 4
: 1)で精製して結晶を得た。この結晶をヘキサン-酢
酸エチルで洗浄し表題化合物 0.19 g(収率 57%)を得
た。融点 178-179℃。 実施例77 3-[5-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-エチル-1,3-チアゾール
-4-イル]安息香酸 5-(2-アミノ-4-ピリジル)-4-(3-シアノフェニル)-2-エ
チル-1,3-チアゾール(0.50 g, 1.6 mmol)の酢酸(5 mL)
溶液に50%硫酸(2.0 mL)を加え110°Cで6時間かき混ぜ
た。反応混合物を水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性
にし、酢酸エチルで洗浄した。この水層を塩酸で中性に
し析出した結晶を水、エチルエーテルで洗浄して表題化
合物 0.45 g(収率 84%)を得た。 融点 273-274℃。 実施例78 3-[5-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-エチル-1,3-チアゾール
-4-イル]安息香酸メチル 3-[5-(2-アミノ-4-ピリジル)-4-(3-シアノフェニル)-2-
エチル-1,3-チアゾール-4-イル]安息香酸(0.3 g, 1.0 m
mol)のメタノール(10 mL)溶液に濃硫酸(0.1 mL)を加え7
0°Cで5時間かき混ぜた。反応混合物を水酸化ナトリウ
ム水溶液で塩基性にした後、酢酸エチルで抽出した。抽
出液を水洗いした後、乾燥、濃縮した。残さをヘキサン
-酢酸エチルで洗浄し表題化合物 0.29 g(収率 85%)を
得た。融点 173-174℃。
【0159】実施例79 4-(3-ブロモフェニル)-5-[2-(tert-ブトキシカルボニル
アミノ)-4-ピリジル]-2-エチル-1,3-チアゾール(1.0 g,
2.2 mmol)のテトラヒドロフラン(20 mL)溶液にアルゴ
ン雰囲気下-78°Cで1.5M n-ブチルリチウムヘキサン溶
液(2.9 mL, 4.3mmol)を滴下し、15分間かき混ぜた。反
応混合物をドライアイスに注ぎ、酢酸エチル-テトラヒ
ドロフランで抽出した。抽出液を水酸化ナトリウム水溶
液で洗った後、乾燥、濃縮した。残さをヘキサン-酢酸
エチルより再結晶し5-[2-(tert-ブトキシカルボニルア
ミノ)-4-ピリジル]-2-エチル-4-フェニル-1,3-チアゾー
ル0.29 g(収率35%)を得た。水層を塩酸で酸性にした
後、酢酸エチル-テトラヒドロフランで抽出した。抽出
液を水で洗い、乾燥、濃縮し、残さを酢酸エチルで洗浄
し[5-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-ピリジ
ル]-2-エチル-1,3-チアゾール-4-イル]安息香酸 0.21 g
(収率 23%)を得た。 実施例化合物79−1:5-[2-(tert-ブトキシカルボニ
ルアミノ)-4-ピリジル]-2-エチル-4-フェニル-1,3-チア
ゾール 融点 154-155℃。 実施例化合物79−2:3-[5-[2-(tert-ブトキシカルボ
ニルアミノ)-4-ピリジル]-2-エチル-1,3-チアゾール-4-
イル]安息香酸1 H-NMR(CDCl3)δ:1.37 (3H, t, J= 7.5Hz), 1.45 (9
H, s), 3.08 (2H, q, J=7.5Hz), 6.83 (1H, dd, J= 1.
4, 5.0Hz), 7.34-7.37 (2H, m), 7.42-7.49 (2H,m), 7.
86 (1H, s), 8.16 (1H, d, J= 5.0Hz), 9.91 (1H, s). 実施例80 4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル)-
4-(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリ
ジルアミン 2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-ブロモ-1-(3-クロロフェニ
ル)エタノン臭化水素酸塩(2.74 g, 8.36 mmol)と1-tert
-ブトキシカルボニルピペリジン-4-カルボチオアミド
(2.00 g, 8.18 mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(50 m
L)溶液を室温で3時間かき混ぜた。反応混合物に炭酸水
素ナトリウム水溶液を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽
出液を水洗いした後、乾燥、濃縮した。残さをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、さ
らにカラムクロマトグラフィー(充填剤 Chromatorex NH
DM1020 (商品名、富士シリシア化学製)、酢酸エチル)
で精製した。得られた粗結晶を酢酸エチル-ヘキサンで
再結晶して、表題化合物 1.94g(収率 50%)を得た。 融点 143-145℃。 実施例81 N-[4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イ
ル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-
ピリジル]アセトアミド 4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル)-
4-(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリ
ジルアミン(1.60 g, 3.40 mmol)のテトラヒドロフラン
溶液(20 mL)に塩化アセチル(0.25 mL, 3.52 mmol)とト
リエチルアミン(0.50 mL, 3.58 mmol)を0℃で順に加
え、混合物を室温で3時間かき混ぜた。反応混合物に炭
酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、濃縮した。残
さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(充填剤 Chro
matorex NH DM1020 (商品名、富士シリシア化学製)、ヘ
キサン-酢酸エチル = 1 : 1)で精製して表題化合物1.79
g(収率 98 %)を得た。 非晶状粉末1 H-NMR(CDCl3)δ:1.49 (9H, s), 1.68-1.88 (2H, m),
2.13-2.21 (5H, m), 2.91 (2H, br t, J= 12.0 Hz), 3.
12-3.25 (1H, m). 4.20-4.27 (2H, m), 6.87 (1H, dd,
J= 1.8, 5.4Hz), 7.18-7.35 (3H, m), 7.56 (1H, t, J=
1.8 Hz), 8.15 (1H, d, J= 5.4 Hz), 8.27-8.33 (2H,
m).
【0160】実施例82 実施例81に準じ、4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル
ピペリジン-4-イル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾ
ール-5-イル]-2-ピリジルアミンの代わりに、4-(2-エチ
ル-4-フェニル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-ピリジルア
ミン、4-[2-エチル-4-(4-フルオロフェニル)-1,3-チア
ゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、4-[2-エチル-4-(3-
トリフルオロメチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]
-2-ピリジルアミン、4-[2-エチル-4-(4-フルオロ-3-メ
チルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルア
ミン、4-[2-エチル-4-(3-フルオロフェニル)-1,3-チア
ゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、4-[4-(4-クロロフ
ェニル)-2-エチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル
アミン、4-[2-エチル-4-(3-エチルフェニル)-1,3-チア
ゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、4-[2-エチル-4-[3-
(1-メチルエチル)フェニル]-1,3-チアゾール-5-イル]-2
-ピリジルアミン、4-[2-エチル-4-(3-プロピルフェニ
ル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、4-[2-
メチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]
-2-ピリジルアミン、4-[4-(3-メチルフェニル)-1,3-チ
アゾール-5-イル]-2-ピリジルアミンおよび4-[4-(3-メ
チルフェニル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チア
ゾール-5-イル]-2-ピリジルアミンをそれぞれ用いて下
記の実施例化合物82−1〜82−12を合成した。 実施例化合物82−1:N-[4-(2-エチル-4-フェニル-1,
3-チアゾール-5-イル)-2-ピリジル]アセトアミド 融点 175-176℃。 実施例化合物82−2:N-[4-[2-エチル-4-(4-フルオロ
フェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アセト
アミド 融点 190-191℃。 実施例化合物82−3:N-[4-[2-エチル-4-(3-トリフル
オロメチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリ
ジル]アセトアミド 融点 146-147℃。 実施例化合物82−4:N-[4-[2-エチル-4-(4-フルオロ
-3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジ
ル]アセトアミド 融点 142-143℃。 実施例化合物82−5:N-[4-[2-エチル-4-(3-フルオロ
フェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アセト
アミド 融点 141-142℃。 実施例化合物82−6:N-[4-[4-(4-クロロフェニル)-2
-エチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アセトア
ミド 融点 190-191℃。 実施例化合物82−7:N-[4-[2-エチル-4-(3-エチルフ
ェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アセトア
ミド 融点 112-113℃。 実施例化合物82−8:N-[4-[2-エチル-4-[3-(1-メチ
ルエチル)フェニル]-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジ
ル]アセトアミド 融点 116-117℃。 実施例化合物82−9:N-[4-[2-エチル-4-(3-プロピル
フェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アセト
アミド 融点 121-122℃。 実施例化合物82−10:N-[4-[2-メチル-4-(3-メチル
フェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アセト
アミド 融点 162-163℃。 実施例化合物82−11:N-[4-[4-(3-メチルフェニル)
-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アセトアミド 融点 149-150℃。 実施例化合物82−12:N-[4-[4-(3-メチルフェニル)
-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾール-5-イル]
-2-ピリジル]アセトアミド 融点 181-182℃。
【0161】実施例83 実施例81に準じ、塩化アセチルの代わりに、塩化プロ
ピオニルを用いて下記の実施例化合物83を合成した。 実施例化合物83:N-[4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニ
ルピペリジン-4-イル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チア
ゾール-5-イル]-2-ピリジル]プロピオンアミド 非晶状粉末1 H-NMR(CDCl3)δ:1.25 (3H, t, J= 7.5 Hz), 1.49 (9
H, s), 1.66-1.89 (2H, m), 2.08-2.22 (2H, m), 2.44
(2H, q, J= 7.5 Hz), 2.82-3.00 (2H, m), 3.11-3.24
(1H, m). 4.18-4.30 (2H, m), 6.84 (1H, dd, J= 1.8,
5.0 Hz), 7.19-7.36(3H, m), 7.56 (1H, t, J= 3.2 H
z), 8.13 (1H, d, J= 5.0 Hz), 8.18 (1H, brs), 8.33
(1H, s). 実施例84 実施例83に準じ、4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル
ピペリジン-4-イル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾ
ール-5-イル]-2-ピリジルアミンの代わりに、4-(2-エチ
ル-4-フェニル-1,3-チアゾール-5-イル)-2-ピリジルア
ミン、4-[4-(4-フルオロフェニル)-2-エチル-1,3-チア
ゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、4-[2-エチル-4-(3-
トリフルオロメチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]
-2-ピリジルアミン、4-[2-エチル-4-(4-フルオロ-3-メ
チルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルア
ミン、4-[2-エチル-4-(3-フルオロフェニル)-1,3-チア
ゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、4-[4-(4-クロロフ
ェニル)-2-エチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル
アミン、4-[2-エチル-4-[3-(1-メチルエチル)フェニル]
-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、4-[2-エ
チル-4-(3-プロピルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]
-2-ピリジルアミンおよび4-[4-(3-メチルフェニル)-2-
[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾール-5-イル]-2-
ピリジルアミンをそれぞれ用いて下記の実施例化合物8
4−1〜84−9を合成した。 実施例化合物84−1:N-[4-(2-エチル-4-フェニル-1,
3-チアゾール-5-イル)-2-ピリジル]プロピオンアミド 融点 139-140℃。 実施例化合物84−2:N-[4-[2-エチル-4-(4-フルオロ
フェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]プロピ
オンアミド 融点 156-157℃。 実施例化合物84−3:N-[4-[2-エチル-4-(3-トリフル
オロメチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリ
ジル]プロピオンアミド 融点 126-127℃。 実施例化合物84−4:N-[4-[2-エチル-4-(4-フルオロ
-3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジ
ル]プロピオンアミド 融点 105-107℃。 実施例化合物84−5:N-[4-[2-エチル-4-(3-フルオロ
フェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]プロピ
オンアミド 融点 121-122℃。 実施例化合物84−6:N-[4-[4-(4-クロロフェニル)-2
-エチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]プロピオ
ンアミド 融点 152-153℃。 実施例化合物84−7:N-[4-[2-エチル-4-[3-(1-メチ
ルエチル)フェニル]-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジ
ル]プロピオンアミド 融点 93-94℃。 実施例化合物84−8:N-[4-[2-エチル-4-(3-プロピル
フェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]プロピ
オンアミド 融点 124-125℃。 実施例化合物84−9:N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2
-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾール-5-イル]-2
-ピリジル]プロピオンアミド 融点 171-172℃。
【0162】実施例85 実施例28に準じ、シクロヘキサンカルボニルクロリド
の代わりに、塩化ブチリルを用いて下記の実施例化合物
85を合成した。 実施例化合物85:N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニ
ル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]ブチルアミド 融点 88-89℃。 実施例86 実施例85に準じ、4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)
-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミンの代わり
に、4-[4-(3-クロロフェニル)-2-エチル-1,3-チアゾー
ル-5-イル]-2-ピリジルアミンを用いて下記の実施例化
合物86を合成した。 実施例化合物86:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2-エ
チル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]ブチルアミ
ド 融点 119-120℃。 実施例87 実施例85に準じ、塩化ブチリルの代わりに、塩化バレ
リルおよびヘキサノイルクロリドをそれぞれ用いて下記
の実施例化合物87−1および87−2を合成した。 実施例化合物87−1:N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフ
ェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]バレルア
ミド 融点 81-82℃。 実施例化合物87−2:N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフ
ェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]ヘキサン
アミド 融点 84-85℃。
【0163】実施例88 実施例86に準じ、塩化ブチリルの代わりに、塩化バレ
リルおよびヘキサノイルクロリドをそれぞれ用いて下記
の実施例化合物88−1および88−2を合成した。 実施例化合物88−1:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2
-エチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]バレルア
ミド 融点 109-110℃。 実施例化合物88−2:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2
-エチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]ヘキサン
アミド 融点 114-115℃。 実施例89 実施例28に準じ、シクロヘキサンカルボニルクロリド
の代わりに、シクロペンチルアセチルクロリドを用いて
下記の実施例化合物89を合成した。 実施例化合物89:N-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニ
ル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]シクロペンチ
ルアセトアミド 融点 85-86℃。 実施例90 実施例89に準じ、4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)
-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミンの代わり
に、4-[4-(3-クロロフェニル)-2-エチル-1,3-チアゾー
ル-5-イル]-2-ピリジルアミンおよび4-[4-(4-クロロフ
ェニル)-2-エチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル
アミンをそれぞれ用いて下記の実施例化合物90−1お
よび90−2を合成した。 実施例化合物90−1:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2
-エチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]シクロペ
ンチルアセトアミド 融点 121-122℃。 実施例化合物90−2:N-[4-[4-(4-クロロフェニル)-2
-エチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]シクロペ
ンチルアセトアミド 融点 149-150℃。 実施例91 N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2-(4-ピペリジル)-1,3-チ
アゾール-5-イル]-2-ピリジル]アセトアミド二塩酸塩 N-[4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イ
ル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-
ピリジル]アセトアミド(1.44 g, 2.81 mmol)のメタノー
ル(10 mL)溶液に2N塩酸(4 mL)を加え、80℃で1時間かき
混ぜた。溶媒を留去し、残さをメタノールから再結晶し
て、表題化合物 0.87 g(収率 64%)を得た。 融点 193-195℃。
【0164】実施例92 実施例91に準じ、N-[4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニ
ルピペリジン-4-イル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チア
ゾール-5-イル]-2-ピリジル]アセトアミドの代わりに、
N-[4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イ
ル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-
ピリジル]プロピオンアミドを用いて下記の実施例化合
物92を合成した。 実施例化合物92:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2-(4-
ピペリジル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]プロ
ピオンアミド二塩酸塩 融点 202-203℃。 実施例93 N-[4-[2-(1-アセチルピペリジン-4-イル)-4-(3-クロロ
フェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アセト
アミド N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2-(4-ピペリジル)-1,3-チ
アゾール-5-イル]-2-ピリジル]アセトアミド二塩酸塩
(0.41 g, 0.84 mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)懸濁
液に塩化アセチル(0.13 mL, 1.8 mmol)およびトリエチ
ルアミン(0.50 mL, 3.6 mmol)を順に加え、室温で30分
かき混ぜた。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗いした
後、乾燥、濃縮した。残さを酢酸エチル-ヘキサンから
再結晶して、表題化合物 0.24 g(収率 62%)を得た。 融点 160-161℃。 実施例94 実施例93に準じ、N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2-(4-
ピペリジル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アセ
トアミド二塩酸塩の代わりに、N-[4-[4-(3-クロロフェ
ニル)-2-(4-ピペリジル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピ
リジル]プロピオンアミド二塩酸塩を用いて下記の実施
例化合物94を合成した。 実施例化合物94:N-[4-[2-(1-アセチルピペリジン-4-
イル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-
2-ピリジル]プロピオンアミド 融点 174-175℃。
【0165】実施例95 実施例11に準じ、2-ブロモ-2-(2-フルオロ-4-ピリジ
ル)-1-(3-メチルフェニル)エタノン臭化水素酸塩の代わ
りに、2-ブロモ-1-(3-エチルフェニル)-2-(2-フルオロ-
4-ピリジル)エタノン臭化水素酸塩を用いて下記の実施
例化合物95を合成した。 実施例化合物95:2-エチル-4-(3-エチルフェニル)-5-
(2-フルオロ-4-ピリジル)-1,3-チアゾール 油状物1 H-NMR(CDCl3)δ:1.18 (3H, t, J= 7.6 Hz), 1.46 (3
H, t, J= 7.6 Hz), 2.62(2H, q, J= 7.6 Hz), 3.10 (2
H, q, J= 7.6 Hz), 6.86 (1H, t, J= 1.4 Hz), 7.07 (1
H, dt, J= 5.2, 1.4 Hz), 7.16-7.30 (3H, m), 7.33 (1
H, s), 8.10 (1H,d, J= 5.2 Hz). 実施例96 N-シクロペンチル-4-[2-エチル-4-(3-エチルフェニル)-
1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン 2-エチル-4-(3-エチルフェニル)-5-(2-フルオロ-4-ピリ
ジル)-1,3-チアゾール(0.51 g, 1.6 mmol)とシクロペン
チルアミン(1.6 mL, 16 mmol)を140℃で12時間かき混ぜ
た。反応混合物に炭酸水素ナトリウム溶液を加え、酢酸
エチルで抽出した。抽出液を炭酸水素ナトリウム溶液、
飽和食塩水で順に洗い、乾燥、濃縮した。残さをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル =
4 : 1)で精製し、イソプロピルエーテルから再結晶し
て表題化合物0.40 g(収率 66 %)を得た。 融点 77-79℃。 実施例97 実施例96に準じ、シクロペンチルアミンの代わりに、
シクロヘキシルアミンを用いて下記の実施例化合物97
を合成した。 実施例化合物97:N-シクロヘキシル-4-[2-エチル-4-
(3-エチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジ
ルアミン 融点 115-116℃。
【0166】実施例98 実施例57に準じ、4-(3-メチルフェニル)-5-(2-メチル
-4-ピリジル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾ
ールの代わりに、N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2-[4-
(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピ
リジル]アセトアミドおよびN-[4-[4-(3-メチルフェニ
ル)-2-[4-(メチルチオ)フェニル]-1,3-チアゾール-5-イ
ル]-2-ピリジル]プロピオンアミドをそれぞれ用いて、
下記の実施例化合物98−1および98−2を合成し
た。 実施例化合物98−1:N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2
-(4-メチルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イ
ル]-2-ピリジル]アセトアミド 融点 222-223℃。 実施例化合物98−2:N-[4-[4-(3-メチルフェニル)-2
-(4-メチルスルホニルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イ
ル]-2-ピリジル]プロピオンアミド 融点 238-239℃。 実施例99 実施例17に準じ、2-クロロチオベンズアミドの代わり
に、3-(メチルチオ)チオプロピオンアミド、2-アミノ-1
-メチル-2-チオキソエチルベンゾアートを用いて下記の
実施例化合物99−1および99−2を合成した。 実施例化合物99−1:4-[4-(3-メチルフェニル)-2-[2
-(メチルチオ)エチル]-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリ
ジルアミン 融点 98-99℃。 実施例化合物99−2:1-[5-(2-アミノ-4-ピリジル)-4
-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]エチルベ
ンゾアート 融点 89-91℃。 実施例100 実施例99に準じ、2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-ブロモ
-1-(3-メチルフェニル)エタノン臭化水素酸塩の代わり
に、2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-ブロモ-1-(3-クロロフ
ェニル)エタノン臭化水素酸塩を用いて下記の実施例化
合物100−1および100−2を合成した。 実施例化合物100−1:4-[4-(3-クロロフェニル)-2-
[2-(メチルチオ)エチル]-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピ
リジルアミン 融点 96-97℃。 実施例化合物100−2:1-[5-(2-アミノ-4-ピリジル)
-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾール-2-イル]エチル
ベンゾアート 非晶状粉末1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.89 (3H, d, J= 6.4Hz), 4.50 (2
H, br s), 6.38-6.47 (2H, m), 6.56 (1H, dd, J= 1.4,
5.6 Hz), 7.23-7.38 (3H, m), 7.45-7.53 (2H, m), 7.
58-7.66 (2H, m), 8.01 (1H, d, J= 5.6Hz), 8.11-8.16
(2H, m).
【0167】実施例101 実施例100に準じ、3-(メチルチオ)チオプロピオンア
ミドの代わりに、3-(メチルチオ)チオアセトアミド、2,
2-ジフルオロチオプロピオンアミドを用いて下記の実施
例化合物101−1および101−2を合成した。 実施例化合物101−1:4-[4-(3-クロロフェニル)-2-
(メチルチオ)メチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジ
ルアミン 融点 111-112℃。 実施例化合物101−2:4-[4-(3-クロロフェニル)-2-
(1,1-ジフルオロエチル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピ
リジルアミン 融点 131-132℃。 実施例102 実施例83に準じ、4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル
ピペリジン-4-イル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾ
ール-5-イル]-2-ピリジルアミンの代わりに、4-[4-(3-
メチルフェニル)-2-[2-(メチルチオ)エチル]-1,3-チア
ゾール-5-イル]-2-ピリジルアミン、4-[4-(3-クロロフ
ェニル)-2-[2-(メチルチオ)エチル]-1,3-チアゾール-5-
イル]-2-ピリジルアミン、4-[4-(3-クロロフェニル)-2-
(メチルチオ)メチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジ
ルアミン、4-[4-(3-クロロフェニル)-2-(1,1-ジフルオ
ロエチル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアミ
ン、1-[5-(2-アミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニ
ル)-1,3-チアゾール-2-イル]エチルベンゾアート、1-[5
-(2-アミノ-4-ピリジル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]エチルベンゾアートをそれぞれ用いて
下記の実施例化合物102−1〜102−6を合成し
た。 実施例化合物102−1:N-[4-[4-(3-メチルフェニル)
-2-[2-(メチルチオ)エチル]-1,3-チアゾール-5-イル]-2
-ピリジル]プロピオンアミド 融点 85-86℃。 実施例化合物102−2:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)
-2-[2-(メチルチオ)エチル]-1,3-チアゾール-5-イル]-2
-ピリジル]プロピオンアミド 融点 91-92℃。 実施例化合物102−3:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)
-2-(メチルチオ)メチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピ
リジル]プロピオンアミド 融点 118-119℃。 実施例化合物102−4:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)
-2-(1,1-ジフルオロエチル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2
-ピリジル]プロピオンアミド 融点 141-142℃。 実施例化合物102−5:1-[4-(3-メチルフェニル)-5-
(2-プロピオニルアミノ-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2
-イル]エチルベンゾアート 融点 102-103℃。 実施例化合物102−6:1-[4-(3-クロロフェニル)-5-
(2-プロピオニルアミノ-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2
-イル]エチルベンゾアート 融点 124-127℃。 実施例103 実施例81に準じ、4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル
ピペリジン-4-イル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾ
ール-5-イル]-2-ピリジルアミンの代わりに、1-[5-(2-
アミノ-4-ピリジル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]エチルベンゾアート、エチル [5-(2-アミ
ノ-4-ピリジル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾール
-2-イル]アセタートを用いて下記の実施例化合物103
−1および103−2を合成した。 実施例化合物103−1:1-[5-(2-アセチルアミノ-4-
ピリジル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]エチルベンゾアート 融点 152-154℃。 実施例化合物103−2:エチル [5-(2-アセチルアミ
ノ-4-ピリジル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾール
-2-イル]アセタート 融点 99-100℃。
【0168】実施例104 N-[4-[2-(1-ヒドロキシエチル)-4-(3-メチルフェニル)-
1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]プロピオンアミド 1-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-プロピオニルアミノ-4-
ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]エチルベンゾアート
(1.63 g, 3.46 mmol)のメタノール(5 mL)とテトラヒド
ロフラン(20 mL)溶液に0℃で1N水酸化ナトリウム水溶液
を加え、室温まで昇温した。反応混合物を室温で30分間
かき混ぜ、溶媒を留去した。残さに炭酸水素ナトリウム
水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を炭酸水
素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した。抽出液を
乾燥後、溶媒を留去した。得られた粗結晶を酢酸エチル
-ヘキサンで再結晶して、表題化合物 1.12 g(収率 89
%)を得た。 融点 115-116℃。 実施例105 実施例104に準じ、1-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-
プロピオニルアミノ-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]エチルベンゾアートの代わりに、1-[4-(3-クロロフ
ェニル)-5-(2-プロピオニルアミノ-4-ピリジル)-1,3-チ
アゾール-2-イル]エチルベンゾアートを用いて、下記の
実施例化合物105を合成した。 実施例化合物105:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2-
(1-ヒドロキシエチル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリ
ジル]プロピオンアミド 融点 131-132℃ 実施例106 N-[4-[2-アセチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾー
ル-5-イル]-2-ピリジル]プロピオンアミド ジメチルスルホキシド(0.30 mL, 4.2 mmol)のジクロロ
メタン(1.0 mL)溶液をオギザリルクロリド(0.11 mL, 1.
26 mmol)のジクロロメタン(2.0 mL)溶液に-78℃で加
え、得られた反応溶液を15分間かき混ぜた。N-[4-[2-(1
-ヒドロキシエチル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾ
ール-5-イル]-2-ピリジル]プロピオンアミド(0.38 g,
1.0 mmol)のジクロロメタン(1.5 mL)溶液を反応混合物
に加え、そのまま45分間かき混ぜた。反応混合物を-50
℃に昇温し、トリエチルアミン(0.72mL, 5.17 mmol)を
混合物に滴下した。得られた反応混合物を30分間かき混
ぜ、炭酸水素ナトリウム水溶液にあけた。混合物を酢酸
エチルで抽出し、炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和
食塩水で洗った。得られた溶液を乾燥し、減圧下で濃縮
した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン-酢酸エチル = 2: 1)で精製して結晶を得た。こ
の結晶をイソプロピルエーテルから再結晶して、表題化
合物 0.22 g (収率 58%)を得た。 融点 121-123℃
【0169】実施例107 実施例106に準じ、N-[4-[2-(1-ヒドロキシエチル)-4
-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリ
ジル]プロピオンアミドの代わりに、N-[4-[4-(3-クロロ
フェニル)-2-(1-ヒドロキシエチル)-1,3-チアゾール-5-
イル]-2-ピリジル]プロピオンアミドを用いて、下記の
実施例化合物107を合成した。 実施例化合物107:N-[4-[2-アセチル-4-(3-クロロフ
ェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]プロピオ
ンアミド 融点 115-117℃ 実施例108 N-エチル-N'-[4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-
チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]尿素 4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-
イル]-2-ピリジルアミン(0.50 g, 1.7 mmol)のN,N-ジメ
チルアセトアミド(10 mL)の溶液にエチルイソシアナー
ト(0.20 mL, 2.5 mmol)を加え、反応混合物を80℃で2
0時間かき混ぜた。反応混合物を炭酸水素ナトリウム水
溶液にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を炭酸水素
ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗った。この溶液
を乾燥、濃縮した。得られた粗結晶を酢酸エチル-ヘキ
サンで再結晶して、表題化合物 0.29 g(収率 47%)を得
た。 融点 160-162℃ 実施例109 実施例108に準じ、4-[2-エチル-4-(3-メチルフェニ
ル)-1,3-チアゾール-5-yl]-2-ピリジルアミンの代わり
に、4-[4-(3-クロロフェニル)-2-エチル-1,3-チアゾー
ル-5-イル]-2-ピリジルアミンを用いて、下記の実施例
化合物109を合成した。 実施例化合物109:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)-2-
エチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]-N'-エチ
ル尿素 融点 177-180℃ 実施例110 実施例81に準じ、[4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル
ピペリジン-4-イル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チアゾ
ール-5-イル]-2-ピリジルアミンの代わりに、1-[5-(2-
アミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]エチルベンゾアートを用いて、下記の実施
例化合物110を合成した。実施例化合物110:1-[5
-(2-アセチルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニ
ル)-1,3-チアゾール-2-イル]エチルベンゾアート 融点 110-113℃
【0170】実施例111 実施例104に準じ、1-[4-(3-メチルフェニル)-5-(2-
プロピオニルアミノ-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イ
ル]エチルベンゾアートの代わりに、1-[5-(2-アセチル
アミノ-4-ピリジル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾ
ール-2-イル]エチルベンゾアートおよび1-[5-(2-アセチ
ルアミノ-4-ピリジル)-4-(3-クロロフェニル)-1,3-チア
ゾール-2-イル]エチルベンゾアートを用いて、下記の実
施例化合物111−1および111−2を合成した。 実施例化合物111−1:N-[4-[2-(1-ヒドロキシエチ
ル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-
ピリジル]アセトアミド 融点 99-102℃ 実施例化合物111−2:N-[4-[4-(3-クロロフェニル)
-2-(1-ヒドロキシエチル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-
ピリジル]アセトアミド 融点 142-145℃ 実施例112 実施例106に準じ、N-[4-[2-(1-ヒドロキシエチル)-4
-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリ
ジル]プロピオンアミドの代わりに、N-[4-[4-(3-クロロ
フェニル)-2-(1-ヒドロキシエチル)-1,3-チアゾール-5-
イル]-2-ピリジル]アセトアミドを用いて、下記の実施
例化合物112を合成した。 実施例化合物112:N-[4-[2-アセチル-4-(3-クロロフ
ェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジル]アセトア
ミド 融点 180-183℃ 実施例113 実施例101に準じ、2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-ブロ
モ-1-(3-クロロフェニル)エタノン臭化水素酸塩の代わ
りに、2-(2-アミノ-4-ピリジル)-2-ブロモ-1-(3-メチル
フェニル)エタノン臭化水素酸塩を用いて、下記の実施
例化合物113−1および113−2を合成した。 実施例化合物113−1:4-[4-(3-メチルフェニル)-2-
(メチルチオ)メチル-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジ
ルアミン 融点 113-114℃ 実施例化合物113−2:4-[2-(1,1-ジフルオロエチ
ル)-4-(3-メチルフェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-
ピリジルアミン 融点 140-141℃ 実施例1〜113で製造した化合物を表1〜表20に示
す。
【0171】
【表1】
【0172】
【表2】
【0173】
【表3】
【0174】
【表4】
【0175】
【表5】
【0176】
【表6】
【0177】
【表7】
【0178】
【表8】
【0179】
【表9】
【0180】
【表10】
【0181】
【表11】
【0182】
【表12】
【0183】
【表13】
【0184】
【表14】
【0185】
【表15】
【0186】
【表16】
【0187】
【表17】
【0188】
【表18】
【0189】
【表19】
【0190】
【表20】
【0191】 製剤例1 (1)実施例化合物29−2 10.0mg (2)乳糖 60.0mg (3)コーンスターチ 35.0mg (4)ゼラチン 3.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg 実施例化合物29−2 10.0mgと乳糖60.0mg及び
コーンスターチ35.0mgの混合物を10%ゼラチン水
溶液0.03ml(ゼラチンとして3.0mg)を用い、1mm
メッシュの篩を通して顆粒化した後、40℃で乾燥し再
び篩過する。かくして得られる顆粒をステアリン酸マグ
ネシウム2.0mgと混合し、圧縮する。得られる中心錠
を、蔗糖,二酸化チタン,タルク及びアラビアゴムの水
懸液による糖衣でコーティングする。コーティングが施
された錠剤をミツロウで艶出してコート錠を得る。
【0192】 製剤例2 (1)実施例化合物29−2 10.0mg (2)乳糖 70.0mg (3)コーンスターチ 50.0mg (4)可溶性デンプン 7.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0mg 実施例化合物29−2 10.0mgとステアリン酸マグ
ネシウム3.0mgを可溶性デンプンの水溶液0.07ml
(可溶性デンプンとして7.0mg)で顆粒化した後、乾
燥し、乳糖70.0mg及びコーンスターチ50.0mgと混
合する。混合物を圧縮して錠剤を得る。
【0193】 製剤例3 (1)実施例化合物29−2 5.0mg (2)食塩 20.0mg (3)蒸留水 全量2mlとする 実施例化合物29−2 5.0mg及び食塩20.0mgを蒸
留水に溶解させ、水を加えて全量2.0mlとする。溶液
をろ過し、無菌条件下に2mlのアンプルに充填する。ア
ンプルを滅菌した後、密封し注射用溶液を得る。
【0194】 参考製剤例1 (1)ロフェコキシブ 5.0mg (2)食塩 20.0mg (3)蒸留水 全量2mlとする ロフェコキシブ 5.0mgおよび食塩20.0mgを蒸留水
に溶解させ、水を加えて全量2.0mlとする。溶液をろ
過し、無菌条件下に2mlのアンプルに充填する。アンプ
ルを滅菌した後、密封し注射用溶液を得る。
【0195】 参考製剤例2 (1)ロフェコキシブ 50mg (2)ラクトース 34mg (3)トウモロコシ澱粉 10.6mg (4)トウモロコシ澱粉(のり状) 5mg (5)ステアリン酸マグネシウム 0.4mg (6)カルボキシメチルセルロースカルシウム 20mg 計 120mg 常法に従い上記(1)〜(6)を混合し、打錠機により打
錠し、錠剤を得た。
【0196】製剤例4 製剤例1〜3の何れかの製剤と参考製剤例1〜2の何れ
かの製剤とを組み合わせる。
【0197】実験例1 以下に記載の遺伝子操作法は、成書(Maniatisら、モレ
キュラー・クローニング、ColdSpring Harbor Laborato
ry、1989年)に記載されている方法又は試薬の添付プロ
トコールに記載の方法に従った。 (1)ヒトp38 MAPキナーゼ遺伝子のクローニン
グと組換えバキュロウイルスの調製 ヒトp38 MAPキナーゼ遺伝子のクローニングは、
腎臓cDNA(東洋紡,QUICK-Clone cDNA)を 鋳型と
し、Hanらの報告(Science 265 (5173), 808-811(199
4))のp38 MAPキナーゼ遺伝子の塩基配列を参考
に作製したプライマーセット P38−U:5’−AC
CACTCGAGATGGACTACAAGGACGA
CGATGACAAGTCTCAGGAGAGGCCC
ACGTTCTACC−3’〔配列番号1〕及びPAG
−L:5’−ACCCGGTACCACCAGGTGC
TCAGGACTCCATCTCT−3’〔配列番号
2〕を用いたPCR法により行った。PCR反応はAm
pliWax PCR Gem 100(宝酒造)を用い
たHot Start法で行った。下層混液として、1
0xLA PCR Buffer 2μL、2.5mM
dNTP溶液3μL、12.5μMプライマー溶液各
2.5μL、滅菌蒸留水10μLを混合した。上層混液
としては、鋳型としてヒト心臓cDNA(1ng/m
L)を1μL、10xLA PCR Buffer 3
μL、2.5mM dNTP溶液1μL、TaKaRa
LA Taq DNA po1ymerase(宝酒造)
0.5μL、滅菌蒸留水24.5μLを混合した。調製
した下層混液にAmpliWax PCR Gem 10
0(宝酒造)を1個添加し、70℃ で5分間、氷中で
5分間処理後、上層混液を加え PCRの反応液を調製
した。反応液の入ったチューブをサーマルサイクラー
(パーキンエルマー社)にセットした後、95℃で2分
間処理した。更に、95℃で15秒間、68℃で2分間
のサイクルを 35回繰り返した後、72℃で8分間処
理した。得られたPCR産物をアガロースゲル(1%)
電気泳動し、p38 MAPキナーゼ遺伝子を含む1.
1kbのDNA断片をゲルから回収した後、pT7Bl
ue−T vector(宝酒造)に挿入することによ
りプラスミドpHP38を作製した。プラスミドpFA
STBAC1(CIBCOBRL)の4.8kb Xh
oI−KpnI断片と上記プラスミドpHP38の1.
1kb XhoI−Kpn断片とを連結し、プラスミド
pFBHP38を作製した。プラスミドpFBHP38
及びBAC−TO−BAC Baculovirus
Expression System(GIBCOBR
L)を用いて組換えバキュロウイルスのウイルスストッ
クBAC−HP38を調製した。 (2)ヒトMKK3遺伝子のクローニングと組換えバキ
ュロウイルスの調製 ヒトMKK3遺伝子のクローニングは、腎臓cDNA
(東洋紡,QUICK-Clone cDNA)を鋳型とし、Derijard, B.
らの報告(Science 267 (5198), 682-685 (1995))のM
KK3遺伝子の塩基配列を参考に作製したプライマーセ
ット MKK−U:5’−ACAAGAATTCATA
ACATATGGCTCATCATCATCATCAT
CATTCCAAGCCACCCGCACCCAA−
3’ 〔配列番号3〕及び MKK−L:5’−TCCC
GTCTAGACTATGAGTCTTCTCCCAG
GAT−3’ 〔配列番号4〕を用いたPCR法により
行った。PCR反応はAmpliWax PCR Gem
100(宝酒造)を用いたHot Start法で行っ
た。下層混液として、10xLA PCR Buffe
r 2μL、2.5mM dNTP溶液3μL、12.
5μMプライマー溶液各2.5μL、滅菌蒸留水10μ
Lを混合した。上層混液としては、鋳型としてヒト腎臓
cDNA(1ng/mL)を1μL、10xLA PC
R Buffer 3μL、2.5mM dNTP溶液
1μL、TaKaRa LA Taq DNA po1ym
erase(宝酒造)0.5μL、滅菌蒸留水24.5
μLを混合した。調製した下層混液にAmpliWax
PCR Gem 100(宝酒造)を1個添加し、70
℃で5分間、氷中で5分間処理後、上層混液を加えPC
Rの反応液を調製した。反応液の入ったチューブをサー
マルサイクラー(パーキンエルマー社)にセットした
後、95℃で2分間処理した。更に、95℃で15秒
間、68℃で2分間のサイクルを35回繰り返した後、
72℃で8分間処理した。得られたPCR産物をアガロ
ースゲル(1%)電気泳動し、MKK3遺伝子を含む
1.0kbのDNA断片をゲルから回収した後、pT7
Blue−T vector(宝酒造)に挿入し、プラ
スミドpHMKK3を得た。MKK3を構成的活性型
(189番目のSerをGlu、193番目のThrを
Glu)に変異させるためにプライマーセット SER
−U:5’−GGCTACTTGGTGGACGAGG
TGGCCAAGGAGATGGATGCCGGCTG
C−3’ 〔配列番号5〕及び SER−L:5’−GC
AGCCGGCATCCATCTCCTTGGCCAC
CTCGTCCACCAAGTAGCC−3’ 〔配列
番号6〕を用いて、QuikChange Site−
Directed Mutagenesis Kit
(Stratagene)により変異を導入し、pca
MKK3を得た。プラスミドpFASTBAC1(CI
BCOBRL)の4.8kb EcoRI−XbaI断
片と上記プラスミドpcaMKK3の1.0kb Ec
oRI−XbaI断片を連結し、プラスミドpFBca
MKK3を作製した。プラスミドpFBcaMKK3と
BAC−TO−BAC Baculovirus Ex
pression System(GIBCOBRL)
を用いて組換えバキュロウイルスのウイルスストックB
AC−caMKK3を調製した。 (3)活性型p38 MAPキナーゼの調製 Sf−21細胞を1x106 cells/mLとなるよ
うに100mL Sf−900II SFM培地(GI
BCOBRL)に播種した後、27℃で24時間培養し
た。組換えバキュロウイルスのウイルスストックBAC
−HP38とBAC−caMKK3をそれぞれ0.2m
L添加した後、更に48時間培養した。培養液から遠心
分離(3000rpm、10min)により、細胞を分
離した後、PBSで細胞を2回洗浄した。細胞を10m
L Lysis buffer(25mM HEPES
(pH7.5),1% TritonX,130mM
NaCl,1mM EDTA,1mM DTT,25m
M β −glycerophosphate,20mM
leupeptin,1mM APMSF,1mM
Sodium orthovanadate)に懸濁し
た後、ホモジナイザー(POLYTRON)で2000
0rpm、2分間処理を2回行うことで細胞を破砕し
た。遠心分離(40000rpm、45分間)して得た
上清からAnti−FLAG M2 Affinity
Gel(イーストマン・ケミカル社)を用いて、活性
型p38 MAPキナーゼを精製した。 (4)酵素阻害活性の測定 260ngの活性型p38 MAPキナーゼ及び1μg
のMyelin Basic Proteinを含む3
7.5μL反応溶液(25mM HEPES(pH7.
5),10mM Magnesium Acetat
e)にDMSOに溶解した供試化合物を2.5μL添加
した後、30℃で5分間保温した。ATP溶液(2.5
μM ATP,0.1μCi[g−32P]ATP)を1
0μL添加することにより反応を開始した。30℃で6
0分間反応させた後、20%TCA溶液を50μL添加
することで反応を停止した。反応溶液を0℃、20分間
放置した後、セルハーベスター(パッカードジャパン)
を用いて、GF/C filter(パッカードジャパ
ン)に酸不溶画分をトランスファーし、250mMH3
PO4で洗浄した。45℃で60分間乾燥させた後、M
icroscint0(パッカードジャパン)を40μ
L添加し、トップカウント(パッカードジャパン)で放
射活性を測定した。32Pの酸不溶画分への取り込みを5
0%阻害するのに必要な供試化合物の濃度(IC50値)
をPRISM2.01(グラフパッドソフトウェア社)
にて算出した。結果を表21に示す。
【0198】
【表21】
【0199】実験例2 TNFα産生阻害活性の測定 1%非働化ウシ胎児血清(ライフテクノロジー社(Li
fe Technologies,Inc.)製、国
名:アメリカ)及び10mM HEPES(pH7.
5)を含むPRMI1640培地(ライフテクノロジー
社(Life Technologies,Inc.)
製)で培養したTHP−1細胞を96ウェルプレートへ
1x105cells/wellとなるように播種した
後、DMSOに溶解した供試化合物を1μL添加した。
37℃で1時間炭酸ガスインキュベーター中で培養した
後、LPS(和光純薬)を最終濃度5μg/mLとなる
ように添加した。37℃で4時間炭酸ガスインキュベー
ター中で培養した後、遠心分離により上清を得た。上清
中のTNF−α濃度をELISA(R&D Syste
ms社、Quantikine Kit)により測定し
た。TNF−α産生を50%阻害するのに必要な供試化
合物の濃度(IC50値)をPRISM2.01(グラフ
パッド ソフトウェア社)にて算出した。結果を表22
に示す。
【0200】
【表22】 以上の結果より、本発明の化合物は優れたp38 MA
Pキナーゼ阻害作用及びTNF−α産生阻害作用を有す
ることがわかる。
【0201】
【発明の効果】本発明の化合物(Ia)、(Ib)、
(Ic)またはその塩あるいはそのプロドラッグは、優
れたp38 MAPキナーゼ阻害作用、TNF−α阻害
作用、アデノシン受容体拮抗作用を有し、p38 MA
Pキナーゼ関連疾患、TNF−α関連疾患等のサイトカ
イン媒介疾患、アデノシン受容体関連疾患の予防・治療
剤として用いることができる。
【0202】
【配列表】 <110> Takeda Chemical Industries, Ltd. <120> Substituted 1,3-thiazole Compounds, Their Production and Use <130> B01116 <150> JP2000-097876 <151> 2000-03-30 <150> JP2001-027571 <151> 2001-02-02 <160> 6 <210> 1 <211> 62 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 1 accactcgag atggactaca aggacgacga tgacaagtct caggagaggc ccacgttcta 60 cc 62 <210> 2 <211> 35 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 2 acccggtacc accaggtgct caggactcca tctct 35 <210> 3 <211> 61 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 3 acaagaattc ataacatatg gctcatcatc atcatcatca ttccaagcca cccgcaccca 60 a 61 <210> 4 <211> 32 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 4 tcccgtctag actatgagtc ttctcccagg at 32 <210> 5 <211> 45 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 5 ggctacttgg tggacgaggt ggccaaggag atggatgccg gctgc 45 <210> 6 <211> 45 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 6 gcagccggca tccatctcct tggccacctc gtccaccaag tagcc 45
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 1/16 A61P 1/16 3/10 3/10 5/40 5/40 7/02 7/02 9/00 9/00 9/10 9/10 101 101 11/00 11/00 11/06 11/06 17/00 17/00 17/06 17/06 19/02 19/02 21/00 21/00 25/00 25/00 25/16 25/16 25/28 25/28 29/00 29/00 31/04 31/04 31/12 31/12 31/18 31/18 37/00 37/00 37/02 37/02 37/06 37/06 37/08 37/08 43/00 111 43/00 111 C07D 417/14 C07D 417/14 (72)発明者 木村 宏之 大阪府堺市大浜中町1丁2番20号808 Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 BB01 CC62 DD12 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC73 BC82 GA07 GA08 GA09 GA10 MA01 MA04 NA14 ZA02 ZA15 ZA16 ZA36 ZA40 ZA43 ZA45 ZA54 ZA55 ZA59 ZA66 ZA89 ZA94 ZA96 ZB07 ZB11 ZB15 ZB33 ZB35 ZC08 ZC20 ZC35 ZC42 ZC54 ZC55

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】5位が、芳香族基を含まない置換基を有す
    る4−ピリジル基で置換された1,3−チアゾール化合
    物(ただし、N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(2-ヒド
    ロキシ-4-ピリジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アセトア
    ミドおよび4-[2-(アセチルアミノ)-4-(3,5-ジメチルフ
    ェニル)-1,3-チアゾール-5-イル]-2-ピリジルアセター
    トを除く)またはその塩。
  2. 【請求項2】式 【化1】 (Iaa)〔式中、R1は水素原子、置換基を有してい
    てもよい炭化水素基、置換基を有していてもよい複素環
    基、置換基を有していてもよいアミノ基又はアシル基、
    2は芳香族基を含まない置換基を有する4−ピリジル
    基、及びR3は置換基を有していてもよい芳香族基を示
    す。〕で表される化合物又はその塩である請求項1記載
    の化合物。
  3. 【請求項3】5位が、芳香族基を含まない置換基をピリ
    ジル基の窒素原子の隣りの位置に有するピリジル基で置
    換された1,3−チアゾール化合物(ただし、N-[4-(3,
    5-ジメチルフェニル)-5-(2-ヒドロキシ-4-ピリジル)-1,
    3-チアゾール-2-イル]アセトアミドおよび4-[2-(アセチ
    ルアミノ)-4-(3,5-ジメチルフェニル)-1,3-チアゾール-
    5-イル]-2-ピリジル アセタートを除く)またはその
    塩。
  4. 【請求項4】式 【化2】 (Ibb)〔式中、R1aは水素原子、置換基を有してい
    てもよい炭化水素基、置換基を有していてもよい複素環
    基、置換基を有していてもよいアミノ基又はアシル基、
    2aは芳香族基を含まない置換基をピリジル基の窒素原
    子の隣りの位置に有するピリジル基、及びR3aは置換基
    を有していてもよい芳香族基を示す。〕で表される化合
    物又はその塩である請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】5位が、芳香族基を含まない置換基を4−
    ピリジル基の窒素原子の隣りの位置に有する4−ピリジ
    ル基で置換された1,3−チアゾール化合物(ただし、
    N-[4-(3,5-ジメチルフェニル)-5-(2-ヒドロキシ-4-ピリ
    ジル)-1,3-チアゾール-2-イル]アセトアミドおよび4-[2
    -(アセチルアミノ)-4-(3,5-ジメチルフェニル)-1,3-チ
    アゾール-5-イル]-2-ピリジル アセタートを除く)ま
    たはその塩。
  6. 【請求項6】芳香族基を含まない置換基が、ハロゲン原
    子、C1-3アルキレンジオキシ、ニトロ、シアノ、ハロ
    ゲン化されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲン化さ
    れていてもよいC2-6アルケニル、カルボキシC2-6アル
    ケニル、ハロゲン化されていてもよいC2-6アルキニ
    ル、ハロゲン化されていてもよいC3-8シクロアルキ
    ル、C3-8シクロアルキル−C1-6アルキル、ハロゲン化
    されていてもよいC1-8アルコキシ、C1-6アルコキシ−
    カルボニル−C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、メルカプ
    ト、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、
    アミノ、モノ−C1-6アルキルアミノ、ジ−C1-6アルキ
    ルアミノ、C3-8シクロアルキルアミノ、C3-8シクロア
    ルキル−C1-6アルキルアミノ、N−C3-8シクロアルキ
    ル−N−C1-6アルキルアミノ、ホルミル、カルボキ
    シ、カルボキシ−C2-6アルケニル、カルボキシ−C1-6
    アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
    −カルボニル、C1-6アルキルで置換されていてもよい
    3-8シクロアルキル−カルボニル、C1-6アルコキシ−
    カルボニル、カルバモイル、チオカルバモイル、モノ−
    1-6アルキル−カルバモイル、ジ−C1-6アルキル−カ
    ルバモイル、C1- 6アルキルスルホニル、C1-6アルキル
    スルフィニル、ホルミルアミノ、C1-6アルキル−カル
    ボニルアミノ、C1-6アルキルで置換されていてもよい
    3-8シクロアルキル−カルボニルアミノ、C1-6アルコ
    キシ−カルボニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルア
    ミノ、C1-6アルキル−カルボニルオキシ、C1-6アルコ
    キシ−カルボニルオキシ、モノ−C1-6アルキル−カル
    バモイルオキシ、ジ−C1-6アルキル−カルバモイルオ
    キシ、炭素原子以外に、窒素原子、硫黄原子及び酸素原
    子から選ばれる1又は2種、1ないし4個のヘテロ原子
    を含む5ないし7員の脂肪族複素環基(この脂肪族複素
    環基はC1-6アルキル、C1-6アルキル−カルボニルまた
    はオキソを有していてもよい)、スルホ、スルファモイ
    ル、スルフィナモイル、スルフェナモイルまたはこれら
    の置換基が2〜3個結合した基である請求項1〜5記載
    の化合物。
  7. 【請求項7】(1)置換基を有していてもよい炭化水素
    基が、置換基A群(オキソ、ハロゲン原子、C1-3アル
    キレンジオキシ、ニトロ、シアノ、ハロゲン化されてい
    てもよいC1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよい
    2-6アルケニル、カルボキシC2-6アルケニル、ハロゲ
    ン化されていてもよいC2-6アルキニル、ハロゲン化さ
    れていてもよいC3-8シクロアルキル、C3-8シクロアル
    キル−C1-6アルキル、C6-14アリール、ハロゲン化さ
    れていてもよいC1-8アルコキシ、C1 -6アルコキシ−カ
    ルボニル−C1-6アルコキシ、ヒドロキシ、C6-14アリ
    ールオキシ、C7-16アラルキルオキシ、メルカプト、ハ
    ロゲン化されていてもよいC1- 6アルキルチオ、C6-14
    アリールチオ、C7-16アラルキルチオ、アミノ、モノ−
    1-6アルキルアミノ、モノ−C6-14アリールアミノ、
    ジ−C1-6アルキルアミノ、C3-8シクロアルキルアミ
    ノ、ジ−C6-14アリールアミノ、C3-8シクロアルキル
    −C1-6アルキルアミノ、N−C3-8シクロアルキル−N
    −C1-6アルキルアミノ、ホルミル、カルボキシ、ハロ
    ゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カルボニル、
    1-6アルキルで置換されていてもよいC3-8シクロアル
    キル−カルボニル、C1-6アルコキシ−カルボニル、C
    6-14アリール−カルボニル、C7-16アラルキル−カルボ
    ニル、C6-14アリールオキシ−カルボニル、C7-16アラ
    ルキルオキシ−カルボニル、炭素原子以外に窒素原子、
    硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ
    原子を1ないし4個含む5ないし7員複素環カルボニ
    ル、カルバモイル、チオカルバモイル、モノ−C1-6
    ルキル−カルバモイル、ジ−C1-6アルキル−カルバモ
    イル、モノ−C6-14アリール−カルバモイル、ジ−C6
    -14アリール−カルバモイル、炭素原子以外に窒素原
    子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘ
    テロ原子を1ないし4個含む5ないし7員複素環カルバ
    モイル、C1-6アルキルスルホニル、C6-14アリールス
    ルホニル、C1-6アルキルスルフィニル、C6-14アリー
    ルスルフィニル、ホルミルアミノ、C1-6アルキル−カ
    ルボニルアミノ、C1-6アルキルで置換されていてもよ
    いC3-8シクロアルキル−カルボニルアミノ、C6-14
    リール−カルボニルアミノ、C1-6アルコキシ−カルボ
    ニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、C6-14
    アリールスルホニルアミノ、C1-6アルキル−カルボニ
    ルオキシ、C6-14アリール−カルボニルオキシ、C1-6
    アルコキシ−カルボニルオキシ、モノ−C1-6アルキル
    −カルバモイルオキシ、ジ−C1-6アルキル−カルバモ
    イルオキシ、モノ−C6-14アリール−カルバモイルオキ
    シ、ジ−C6-14アリール−カルバモイルオキシ、ニコチ
    ノイルオキシ、イソニコチノイルオキシ、炭素原子以外
    に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は
    2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員複
    素環基(この複素環基は、C1-6アルキル、C6-14アリ
    ール、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カ
    ルボニル、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素
    原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4
    個含む5ないし10員芳香族複素環基およびオキソから
    成る群から選ばれる置換基を有していてもよい)、スル
    ホ、スルファモイル、スルフィナモイル、スルフェナモ
    イルおよびこれらの置換基が2〜3個結合した基から成
    る群)から選ばれる置換基を有していてもよい、C1-6
    アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、
    3-8シクロアルキル基、C6-14アリール基またはC
    7-16アラルキル基を、(2)置換基を有していてもよい
    複素環基が、置換基A群から選ばれる置換基を有してい
    てもよい、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素
    原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4
    個含む5ないし14員の複素環基を、(3)アシル基
    が、式:−(C=O)−R5a、−(C=O)−OR5a、−
    (C=O)−NR5a6a、−(C=S)−NHR5a 、−(C
    =O)−N(OR5a)R6a、−(C=S)−NHOR5a
    は −SO2−R7a(式中、R5aが水素原子、置換基
    A群から選ばれる置換基を有していてもよい、C1-6
    ルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C
    3-8シクロアルキル基、C6-14アリール基若しくはC7-
    16アラルキル基又は置換基A群から選ばれる置換基を
    有していてもよい、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子
    及び酸素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1
    ないし4個含む5ないし14員の複素環基を、R6aは水
    素原子又はC1-6アルキル基を、R7aは置換基A群か
    ら選ばれる置換基を有していてもよい、C 1-6アルキル
    基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-8
    クロアルキル基、C6-14アリール基若しくはC7-16アラ
    ルキル基又は置換基A群から選ばれる置換基を有して
    いてもよい、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸
    素原子から選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし
    4個含む5ないし14員の複素環基を示す)で表される
    アシル基を、(4)置換基を有していてもよいアミノ基
    が、 (i)置換基A群から選ばれる置換基を有していても
    よいC1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アル
    キニル基、C3-8シクロアルキル基、C6-14アリール基
    若しくはC7-16アラルキル基、 置換基A群から選ばれる置換基を有していてもよい、
    炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選
    ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5な
    いし14員の複素環基、 式:−(C=O)−R5a、−(C=O)−OR5a、−(C
    =O)−NR5a6a、−(C=S)−NHR5a 、−(C=
    O)−N(OR5a)R6a、−(C=S)−NHOR5a又は
    −SO2−R7a(式中、各記号は前記と同意義を示す)
    で表されるアシル基および置換基A群から選ばれる置
    換基を有していてもよいC1-6アルキリデン基から成る
    群から選ばれる置換基を1または2個有していてもよい
    アミノ基、または(ii)C1-6アルキル、C6-14アリー
    ル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カル
    ボニル、C1-6アルコキシ−カルボニル、炭素原子以外
    に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は
    2種のヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし10員芳
    香族複素環基およびオキソから成る群から選ばれる置換
    基を有していてもよい、1個の窒素原子と炭素原子以外
    に、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又
    は2種、1ないし4個のヘテロ原子を含んでいてもよい
    5ないし7員非芳香族環状アミノ基を、(5)芳香族基
    を含まない置換基が、ハロゲン原子、C1-3アルキレン
    ジオキシ、ニトロ、シアノ、ハロゲン化されていてもよ
    いC1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC2-6
    ルケニル、カルボキシC2-6アルケニル、ハロゲン化さ
    れていてもよいC2-6アルキニル、ハロゲン化されてい
    てもよいC3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル−
    1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-8アル
    コキシ、C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルコキ
    シ、ヒドロキシ、メルカプト、ハロゲン化されていても
    よいC1-6アルキルチオ、アミノ、モノ−C1 -6アルキル
    アミノ、ジ−C1-6アルキルアミノ、C3-8シクロアルキ
    ルアミノ、C 3-8シクロアルキル−C1-6アルキルアミ
    ノ、N−C3-8シクロアルキル−N−C1 -6アルキルアミ
    ノ、ホルミル、カルボキシ、カルボキシ−C2-6アルケ
    ニル、カルボキシ−C1-6アルキル、ハロゲン化されて
    いてもよいC1-6アルキル−カルボニル、C1-6アルキル
    で置換されていてもよいC3-8シクロアルキル−カルボ
    ニル、C1-6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、
    チオカルバモイル、モノ−C1 -6アルキル−カルバモイ
    ル、ジ−C1-6アルキル−カルバモイル、C1-6アルキル
    スルホニル、C1-6アルキルスルフィニル、ホルミルア
    ミノ、C1-6アルキル−カルボニルアミノ、C1-6アルキ
    ル基で置換されていてもよいC3-8シクロアルキル−カ
    ルボニルアミノ、C1-6アルコキシ−カルボニルアミ
    ノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、C1-6アルキル−
    カルボニルオキシ、C1-6アルコキシ−カルボニルオキ
    シ、モノ−C1-6アルキル−カルバモイルオキシ、ジ−
    1-6アルキル−カルバモイルオキシ、炭素原子以外
    に、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又
    は2種、1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし7員
    の脂肪族複素環基(この脂肪族複素環基はC1-6アルキ
    ル、C1-6アルキル−カルボニルまたはオキソを有して
    いてもよい)、スルホ、スルファモイル、スルフィナモ
    イル、スルフェナモイルまたはこれらの置換基が2〜3
    個結合した基を、(6)置換基を有していてもよい芳香
    族基が、置換基A群から選ばれる置換基を有していて
    もよいC6-14単環式又は縮合多環式の芳香族炭化水素基
    又は置換基A群から選ばれる置換基を有していてもよ
    い、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子か
    ら選ばれる1又は2種のヘテロ原子を1ないし4個含む
    5ないし14員の芳香族複素環基を示す請求項2または
    4記載の化合物。
  8. 【請求項8】R1が(i)水素原子、(ii)ハロゲン原
    子、C1-6アルコキシ−カルボニル、カルボキシ、シア
    ノ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、
    1-6アルキルスルホニル、ヒドロキシ、C1-6アルコキ
    シおよびC1-6アルキル−カルボニルから成る群から選
    ばれる置換基で置換されていてもよいC1-6アルキル
    基、(iii)ハロゲン原子および式−S(O)n−R1bb
    (R1bbはC1-6アルキル基を、nは0ないし2を示す)
    で表わされる基からなる群から選ばれる置換基を有して
    いてもよいC6-14アリール基、(iv)C7-15アラルキル
    基、(v)C1-6アルキル基、C1-6アルキル−カル
    ボニル、ハロゲン原子,C1-6アルキル基またはC1-6
    アルコキシで置換されていてもよい、炭素原子以外に窒
    素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選ばれ
    る1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし7員複素環
    −カルボニル、C6-14アリール−カルバモイル、ハ
    ロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カルバモイ
    ル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ−
    カルボニル、C1-6アルコキシ−カルバモイル、C
    6-14アリールオキシ−カルバモイルから選ばれる1また
    は2個の置換基を有していてもよいアミノ基、(vi)オ
    キソ、C1-6アルキル、C6-14アリール、C1-6アルコキ
    シ−カルボニルまたはC1-6アルキルカルボニルで置換
    されていてもよい、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子
    及び酸素原子から選ばれる1又は2種、1ないし4個の
    ヘテロ原子を含む5ないし10員複素環基、(vii)式
    −(C=O)−R5b(R5bは水素原子、ハロゲン化されて
    いてもよいC1-6アルキル基またはハロゲン化されてい
    てもよいC6-14アリール基を示す)で表されるアシル基
    または(viii)式−(C=O)−OR5c(R5cは水素原子
    またはC1-6アルキル基を示す)で表されるアシル基で
    ある請求項2または4記載の化合物。
  9. 【請求項9】芳香族基を含まない置換基が(1)C1-6
    アルキル基(このC1-6アルキルはハロゲン原子、シア
    ノ、ヒドロキシ、C3-8シクロアルキルまたは炭素原子
    以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる
    ヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員の脂肪族複
    素環基で置換されていてもよい)、(2)ハロゲン原
    子、(3)次の〜からなる群から選ばれる置換基を
    有していてもよいアミノ基: C1-6アルキル(このC1-6アルキルはハロゲン原子、
    シアノ、ヒドロキシ、C 3-8シクロアルキルまたは炭素
    原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ば
    れるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員の脂肪
    族複素環基で置換されていてもよい)、 C3-8シクロアルキル、 ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カルボ
    ニル(このC1-6アルキル−カルボニルはハロゲン原
    子、シアノ、ヒドロキシ、C3-8シクロアルキル、また
    は炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
    ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員
    の脂肪族複素環基で置換されていてもよい)、 C1-6アルコキシ−カルボニル、 C1-6アルキルで置換されていてもよいC3-8シクロア
    ルキル−カルボニル、 炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
    ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ない7員の
    脂肪族複素環基(この脂肪族複素環基はC1-6アルキル
    またはC1-6アルキル−カルボニルで置換されていても
    よい)、 炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
    ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ない7員の
    脂肪族複素環−カルボニル基(この脂肪族複素環―カル
    ボニル基はC1-6アルキルまたはC1-6アルキル−カルボ
    ニルで置換されていてもよい)、(4)炭素原子および
    1個の窒素原子以外にさらに窒素原子、酸素原子および
    硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含んで
    いてもよい5ないし7員の飽和環状アミノ基(この飽和
    環状アミノ基はC1-6アルキルまたはC1-6アルキル−カ
    ルボニルで置換されていてもよい)、(5)ヒドロキシ
    基、または(6)C1-6アルキル−カルボニルオキシ基
    である請求項2または4記載の化合物。
  10. 【請求項10】R3がハロゲン化されていてもよいC1-6
    アルキル、C1-6アルコキシ、ハロゲン原子、カルボキ
    シ、C1-6アルコキシ−カルボニル、シアノ、C1 -6アル
    キルチオおよびC1-6アルキルスルホニルからなる群か
    ら選ばれる置換基を有していてもよい、C6-14アリー
    ル基または炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸
    素原子から選ばれる1又は2種、好ましくは、1ないし
    4個のヘテロ原子を含む5ないし14員の芳香族複素環
    基である請求項2または4記載の化合物。
  11. 【請求項11】式 【化3】 (Ibbb)〔式中、R1bは(i)水素原子、(ii)ハ
    ロゲン原子、C1-6アルコキシ−カルボニル、カルボキ
    シ、シアノ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフ
    ィニル、C1-6アルキルスルホニル、ヒドロキシ、C1-6
    アルコキシおよびC1-6アルキル−カルボニルから成る
    群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-6
    ルキル基、(iii)ハロゲン原子および式−S(O)n
    1bb(R1bbはC1-6アルキル基を、nは0ないし2を
    示す)で表わされる基からなる群から選ばれる置換基を
    有していてもよいC6-14アリール基、(iv)C7-15アラ
    ルキル基、(v)C1-6アルキル基、C1-6アルキル
    −カルボニル、C1-6アルコキシ−カルボニル、ハ
    ロゲン原子、C1-6アルキル基またはC1-6アルコキシで
    置換されていてもよい、炭素原子以外に窒素原子、酸素
    原子および硫黄原子からなる群から選ばれる1ないし4
    個のヘテロ原子を含む5ないし7員複素環−カルボニ
    ル、C6-14アリール−カルバモイル、ハロゲン化さ
    れていてもよいC1-6アルキル−カルバモイル、ハロ
    ゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ−カルボニ
    ル、C1-6アルコキシ−カルバモイル、C6-14アリ
    ールオキシ−カルバモイルから選ばれる1または2個の
    置換基を有していてもよいアミノ基、(vi)オキソ、C
    1-6アルキル、C6-14アリール、C1-6アルキル−カルボ
    ニルまたはC1-6アルコキシ−カルボニルで置換されて
    いてもよい、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子及び酸
    素原子から選ばれる1又は2種、1ないし4個のヘテロ
    原子を含む5ないし10員複素環基、(vii)式−(C=
    O)−R5b(R5bは水素原子、ハロゲン化されていても
    よいC1-6アルキル基またはハロゲン化されていてもよ
    いC6-1 4アリール基を示す)で表されるアシル基または
    (viii)式−(C=O)−OR5c(R5cは水素原子または
    1-6アルキル基を示す)で表されるアシル基、R2b
    (1)C1-6アルキル基(このC1-6アルキルはハロゲン
    原子、シアノ、ヒドロキシ、C3-8シクロアルキルまた
    は炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
    ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員
    の脂肪族複素環基で置換されていてもよい)、(2)ハ
    ロゲン原子、(3)次の〜からなる群から選ばれる
    置換基を有していてもよいアミノ基: C1-6アルキル(このC1-6アルキルはハロゲン原子、
    シアノ、ヒドロキシ、C 3-8シクロアルキルまたは炭素
    原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ば
    れるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員の脂肪
    族複素環基で置換されていてもよい)、 C3-8シクロアルキル、 C1-6アルキル−カルボニル(このC1-6アルキル−カ
    ルボニルはハロゲン原子、シアノ、ヒドロキシ、C3-8
    シクロアルキルまたは炭素原子以外に窒素原子、酸素原
    子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4
    個含む5ないし7員の脂肪族複素環基で置換されていて
    もよい)、 C1-6アルコキシ−カルボニル、 C1-6アルキルで置換されていてもよいC3-8シクロア
    ルキル−カルボニル、 炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
    ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員
    の脂肪族複素環基(この脂肪族複素環基はC1-6アルキ
    ルまたはC1-6アルキル−カルボニルで置換されていて
    もよい)、 炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
    ら選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし7員
    の脂肪族複素環−カルボニル基(この脂肪族複素環−カ
    ルボニル基はC1-6アルキルまたはC1-6アルキル−カル
    ボニルで置換されていてもよい)、(4)炭素原子およ
    び1個の窒素原子以外にさらに窒素原子、酸素原子およ
    び硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含ん
    でいてもよい5ないし7員の飽和環状アミノ基(この飽
    和環状アミノ基はC1-6アルキルまたはC1-6アルキル−
    カルボニルで置換されていてもよい)、(5)ヒドロキ
    シ基、および(6)C1-6アルキル−カルボニルオキシ
    基からなる群から選ばれる置換基をピリジル基の窒素原
    子の隣りの位置に有するピリジル基、及びR3bはハロゲ
    ン化されていてもよいC1-6アルキル、C1-6アルコキ
    シ、ハロゲン原子、カルボキシ、C1-6アルコキシ−カ
    ルボニル、シアノ、C1-6アルキルチオおよびC1-6アル
    キルスルホニルからなる群から選ばれる置換基を有して
    いてもよい、C6-14アリール基または炭素原子以外
    に窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1又は
    2種、好ましくは、1ないし4個のヘテロ原子を含む5
    ないし14員の芳香族複素環基を示す。〕で表される化
    合物又はその塩である請求項3記載の化合物。
  12. 【請求項12】ピリジル基が4−ピリジル基である請求
    項11のいずれかに記載の化合物。
  13. 【請求項13】R1bがハロゲン、ヒドロキシ、C1-6
    ルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィ
    ニルおよびC1-6アルキルスルホニルから成る群から選
    ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキル基、R
    2bがC1-6アルキル−カルボニル−アミノ基またはC3-8
    シクロアルキルアミノ基を4−ピリジル基の窒素原子の
    隣りの位置に有する4−ピリジル基、R3bがC1-6アル
    キルおよびハロゲン原子からなる群から選ばれる置換基
    を有していてもよいC6-14アリール基である請求項11
    記載の化合物。
  14. 【請求項14】R1bがハロゲン、ヒドロキシ、C1-6
    ルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィ
    ニルおよびC1-6アルキルスルホニルから成る群から選
    ばれる置換基を有していてもよいC1-3アルキル基、R
    2bがC1-3アルキル−カルボニル−アミノ基またはC3-8
    シクロアルキルアミノ基を4−ピリジル基の窒素原子の
    隣りの位置に有する4−ピリジル基、R3bがメチルまた
    は塩素原子を有していてもよいフェニル基である請求項
    11記載の化合物。
  15. 【請求項15】5−[2−(tert−ブトキシカルボ
    ニルアミノ)−4−ピリジル]−2−エチル−4−(3
    −メチルフェニル)−1,3−チアゾール、[4−(3
    −メチルフェニル)−5−(2−メチル−4−ピリジ
    ル)−1,3−チアゾール−2−イル]アミン、2−エ
    チル−5−(2−フルオロ−4−ピリジル)−4−(3
    −メチルフェニル)−1,3−チアゾール、5−(2−
    フルオロ−4−ピリジル)−4−(3−メチルフェニ
    ル)−2−[4−(メチルチオ)フェニル]−1,3−
    チアゾール、4−(3−メチルフェニル)−5−(2−
    メチル−4−ピリジル)−2−[4−(メチルチオ)フ
    ェニル]−1,3−チアゾール、4−[2−エチル−4
    −(3−メチルフェニル)−1,3−チアゾール−5−
    イル]−2−ピリジルアミン、N−[4−[2−エチル
    −4−(3−メチルフェニル)−1,3−チアゾール−
    5−イル]−2−ピリジル]アセトアミド、N−[4−
    [2−エチル−4−(3−メチルフェニル)−1,3−
    チアゾール−5−イル]−2−ピリジル]プロピオンア
    ミド、N−[4−[4−(3−クロロフェニル)−2−
    メチル−1,3−チアゾール−5−イル]−2−ピリジ
    ル]アセトアミド、N−[4−[4−(3−クロロフェ
    ニル)−2−エチル−1,3−チアゾール−5−イル]
    −2−ピリジル]アセトアミド、N−[4−[4−(3
    −クロロフェニル)−2−プロピル−1,3−チアゾー
    ル−5−イル]−2−ピリジル]アセトアミド、N−
    [4−[4−(3−クロロフェニル)−2−メチル−
    1,3−チアゾール−5−イル]−2−ピリジル]プロ
    ピオンアミド、N−[4−[4−(3−クロロフェニ
    ル)−2−エチル−1,3−チアゾール−5−イル]−
    2−ピリジル]プロピオンアミド、N−[4−[4−
    (3−クロロフェニル)−2−プロピル−1,3−チア
    ゾール−5−イル]−2−ピリジル]プロピオンアミ
    ド、N−シクロヘキシル−4−[2−エチル−4−(3
    −メチルフェニル)−1,3−チアゾール−5−イル]
    −2−ピリジルアミン、N−シクロヘキシル−4−[4
    −(3−メチルフェニル)−2−(4−メチルスルホニ
    ルフェニル)−1,3−チアゾール−5−イル]−2−
    ピリジルアミン、N−シクロペンチル−4−[2−エチ
    ル−4−(3−メチルフェニル)−1,3−チアゾール
    −5−イル]−2−ピリジルアミン、N−シクロペンチ
    ル−4−[4−(3−メチルフェニル)−2−(4−メ
    チルスルホニルフェニル)−1,3−チアゾール−5−
    イル]−2−ピリジルアミン、4−[4−(3−クロロ
    フェニル)−2−エチル−1,3−チアゾール−5−イ
    ル]−N−シクロヘキシル−2−ピリジルアミン、4−
    [4−(3−クロロフェニル)−2−エチル−1,3−
    チアゾール−5−イル]−N−シクロペンチル−2−ピ
    リジルアミン、N−[4−(3−メチルフェニル)−5
    −(2−メチル−4−ピリジル)−1,3−チアゾール
    −2−イル]アセトアミド、N−[4−(3,5−ジメ
    チルフェニル)−5−(2−メチル−4−ピリジル)−
    1,3−チアゾール−2−イル]ニコチンアミド、6−
    クロロ−N−[4−(3,5−ジメチルフェニル)−5
    −(2−メチル−4−ピリジル)−1,3−チアゾール
    −2−イル]ニコチンアミド、N−[4−(3,5−ジ
    メチルフェニル)−5−(2−メチル−4−ピリジル)
    −1,3−チアゾール−2−イル]−6−メチルニコチ
    ンアミド、N−[4−(3,5−ジメチルフェニル)−
    5−(2−メチル−4−ピリジル)−1,3−チアゾー
    ル−2−イル]−6−メトキシニコチンアミド、4−
    (3−メチルフェニル)−5−(2−メチル−4−ピリ
    ジル)−2−(4−メチルスルフィニルフェニル)−
    1,3−チアゾール、4−(3−メチルフェニル)−5
    −(2−メチル−4−ピリジル)−2−(4−メチルス
    ルホニルフェニル)−1,3−チアゾール、5−(2−
    フルオロ−4−ピリジル)−4−(3−メチルフェニ
    ル)−2−(4−メチルスルホニルフェニル)−1,3
    −チアゾール、N−[4−[4−(3−クロロフェニ
    ル)−2−(4−メチルスルホニルフェニル)−1,3
    −チアゾール−5−イル]−2−ピリジル]アセトアミ
    ド、N−[4−[4−(3−クロロフェニル)−2−
    (4−メチルスルホニルフェニル)−1,3−チアゾー
    ル−5−イル]−2−ピリジル]プロピオンアミド、N
    −[4−[4−(3−クロロフェニル)−2−(4−メ
    チルスルホニルフェニル)−1,3−チアゾール−5−
    イル]−2−ピリジル]ピバルアミド、又はその塩。
  16. 【請求項16】請求項1〜5のいずれかに記載の化合物
    のプロドラック。
  17. 【請求項17】(1)式 【化4】 〔式中、Halはハロゲン原子を、R2およびR3はそれ
    ぞれ請求項2記載と同意義を示す。〕で表される化合物
    またはその塩と式 【化5】 〔式中、R1は請求項2記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物またはその塩とを反応させるか、(2)式 【化6】 〔式中、Halはハロゲン原子を、R2aおよびR3aはそ
    れぞれ請求項4記載と同意義を示す。〕で表される化合
    物またはその塩と式 【化7】 〔式中、R1aは請求項4記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物またはその塩とを反応させることを特徴とす
    る請求項2または4記載の化合物の製造法。
  18. 【請求項18】請求項1〜5のいずれかに記載の化合物
    またはそのプロドラックを含有してなる医薬。
  19. 【請求項19】p38 MAPキナーゼ阻害剤である請
    求項18記載の剤。
  20. 【請求項20】TNF−α産生阻害剤である請求項18
    記載の剤。
  21. 【請求項21】サイトカイン媒介疾患予防治療剤である
    請求項18記載の剤。
  22. 【請求項22】アデノシン受容体拮抗剤である請求項1
    8記載の剤。
  23. 【請求項23】アデノシン受容体関連疾患の予防・治療
    剤である請求項18記載の剤。
  24. 【請求項24】喘息又はアレルギー疾患の予防・治療剤
    である請求項18記載の剤。
  25. 【請求項25】炎症、アジソン病、自己免疫性溶血性貧
    血、クローン病、乾せん、リウマチ、脊髄損傷、多発性
    硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性
    側索硬化症、糖尿病、関節炎、毒血症、潰瘍性大腸炎、
    慢性肺炎、珪肺、肺サルコイドーシス、肺結核、悪液
    質、動脈硬化症、クロイツフェルト−ヤコブ病、ウイル
    ス感染、アトピー性皮膚炎、全身性エリスマトーデス、
    エイズ脳症、髄膜炎、狭心症、心筋梗塞、うっ血性心不
    全、肝炎、移植、透析低血圧または汎発性血管内凝固症
    候群の予防・治療剤である請求項18記載の剤。
  26. 【請求項26】慢性関節リウマチ又は変形性関節症の予
    防・治療剤である請求項18記載の剤。
  27. 【請求項27】脳浮腫、脳血管障害、頭部外傷、脳梗塞
    又は脳卒中の予防・治療剤である請求項18記載の剤。
  28. 【請求項28】哺乳動物に対して、請求項1〜5のいず
    れかに記載の化合物またはそのプロドラックを有効量投
    与することを特徴とするp38 MAPキナーゼ阻害方
    法。
  29. 【請求項29】哺乳動物に対して、請求項1〜5のいず
    れかに記載の化合物またはそのプロドラックを有効量投
    与することを特徴とするTNF−α産生阻害方法。
  30. 【請求項30】哺乳動物に対して、請求項1〜5のいず
    れかに記載の化合物またはそのプロドラックを有効量投
    与することを特徴とするアデノシン受容体拮抗方法。
  31. 【請求項31】哺乳動物に対して、請求項1〜5のいず
    れかに記載の化合物またはそのプロドラックを有効量投
    与することを特徴とする喘息またはアレルギー疾患の予
    防・治療方法。
  32. 【請求項32】哺乳動物に対して、請求項1〜5のいず
    れかに記載の化合物またはそのプロドラックを有効量投
    与することを特徴とする炎症、アジソン病、自己免疫性
    溶血性貧血、クローン病、乾せん、リウマチ、脊髄損
    傷、多発性硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン
    病、筋萎縮性側索硬化症、糖尿病、関節炎、毒血症、潰
    瘍性大腸炎、慢性肺炎、珪肺、肺サルコイドーシス、肺
    結核、悪液質、動脈硬化症、クロイツフェルト−ヤコブ
    病、ウイルス感染、アトピー性皮膚炎、全身性エリスマ
    トーデス、エイズ脳症、髄膜炎、狭心症、心筋梗塞、う
    っ血性心不全、肝炎、移植、透析低血圧または汎発性血
    管内凝固症候群の予防・治療方法。
  33. 【請求項33】哺乳動物に対して、請求項1〜5のいず
    れかに記載の化合物またはそのプロドラックを有効量投
    与することを特徴とする慢性関節リウマチ又は変形性関
    節症の予防・治療方法。
  34. 【請求項34】哺乳動物に対して、請求項1〜5のいず
    れかに記載の化合物またはそのプロドラックを有効量投
    与することを特徴とする脳浮腫、脳血管障害、頭部外
    傷、脳梗塞又は脳卒中の予防・治療方法。
  35. 【請求項35】p38 MAPキナーゼ阻害剤を製造す
    るための請求項1〜5のいずれかに記載の化合物または
    そのプロドラックの使用。
  36. 【請求項36】TNF−α産生阻害剤を製造するための
    請求項1〜5のいずれかに記載の化合物またはそのプロ
    ドラックの使用。
  37. 【請求項37】アデノシン受容体拮抗剤を製造するため
    の請求項1〜5のいずれかに記載の化合物またはそのプ
    ロドラックの使用。
  38. 【請求項38】喘息またはアレルギー疾患の予防・治療
    剤を製造するための請求項1〜5のいずれかに記載の化
    合物またはそのプロドラックの使用。
  39. 【請求項39】炎症、アジソン病、自己免疫性溶血性貧
    血、クローン病、乾せん、リウマチ、脊髄損傷、多発性
    硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性
    側索硬化症、糖尿病、関節炎、毒血症、潰瘍性大腸炎、
    慢性肺炎、珪肺、肺サルコイドーシス、肺結核、悪液
    質、動脈硬化症、クロイツフェルト−ヤコブ病、ウイル
    ス感染、アトピー性皮膚炎、全身性エリスマトーデス、
    エイズ脳症、髄膜炎、狭心症、心筋梗塞、うっ血性心不
    全、肝炎、移植、透析低血圧または汎発性血管内凝固症
    候群の予防・治療剤を製造するための請求項1〜5のい
    ずれかに記載の化合物またはそのプロドラックの使用。
  40. 【請求項40】慢性関節リウマチ又は変形性関節症の予
    防・治療剤を製造するための請求項1〜5のいずれかに
    記載の化合物またはそのプロドラックの使用。
  41. 【請求項41】脳浮腫、脳血管障害又は頭部外傷の予防
    ・治療剤を製造するための請求項1〜5のいずれかに記
    載の化合物またはそのプロドラックの使用。
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