JP2001114252A - 仕切付複合トレー容器及びその製造方法 - Google Patents
仕切付複合トレー容器及びその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】密封性や液漏れ防止機能を確保した廃棄処理や
資源回収処理し易い上記紙を主体とする複合トレー容器
であって、そのトレー容器に仕切部を備え、且つその仕
切部により形成される互いの収納部の間に液漏れ防止機
能が付与されている紙製の仕切付複合トレー容器を提供
する。 【解決手段】トレー上部開口部から底部に向かって互い
に対向する四側壁部2、2、3、3が狭幅となる矩形テ
ーパー状の紙製トレー本体Aと、該紙製トレー本体内を
区画するように前記四側壁部のうち一対の互いに対向す
る二側壁部に水平方向に架設された仕切部材Cとを備
え、該紙製トレー本体内面と仕切部材外面とに亘って、
合成樹脂フィルムBが真空若しくは圧空成形により被覆
され密着成形されている。
資源回収処理し易い上記紙を主体とする複合トレー容器
であって、そのトレー容器に仕切部を備え、且つその仕
切部により形成される互いの収納部の間に液漏れ防止機
能が付与されている紙製の仕切付複合トレー容器を提供
する。 【解決手段】トレー上部開口部から底部に向かって互い
に対向する四側壁部2、2、3、3が狭幅となる矩形テ
ーパー状の紙製トレー本体Aと、該紙製トレー本体内を
区画するように前記四側壁部のうち一対の互いに対向す
る二側壁部に水平方向に架設された仕切部材Cとを備
え、該紙製トレー本体内面と仕切部材外面とに亘って、
合成樹脂フィルムBが真空若しくは圧空成形により被覆
され密着成形されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレー内に仕切部
を備え、トレー内面が合成樹脂フィルムにより被覆され
た紙を主体とする仕切付複合トレー容器及びその製造方
法に関する。
を備え、トレー内面が合成樹脂フィルムにより被覆され
た紙を主体とする仕切付複合トレー容器及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の仕切付トレー容器において、容器
内部が仕切部にて仕切られたトレー容器のほとんどは、
合成樹脂フィルムを用いて製造されており、例えば、加
熱した硬質の熱可塑性プラスチックフィルムやシート
を、成形型の内部に仕切部を成形するための成形型部が
設けられたトレー成形用型上に重ね合わせ、真空吸引又
は圧空押圧により、そのフィルムを成形用型の内面に密
着させて成形加工されている。
内部が仕切部にて仕切られたトレー容器のほとんどは、
合成樹脂フィルムを用いて製造されており、例えば、加
熱した硬質の熱可塑性プラスチックフィルムやシート
を、成形型の内部に仕切部を成形するための成形型部が
設けられたトレー成形用型上に重ね合わせ、真空吸引又
は圧空押圧により、そのフィルムを成形用型の内面に密
着させて成形加工されている。
【0003】上記のような合成樹脂フィルムを用いて真
空成形などにより製造された仕切付トレー容器は、比較
的強度があり、型崩れがなく、容器や仕切りからの内容
物の液漏れがなく、密封性も良好であるが、剛性を確保
するためには、比較的厚いフィルムを使用する必要があ
り、また使用後の廃棄処理においては環境保全のために
焼却などの簡単な廃棄処理ができない難点がある。
空成形などにより製造された仕切付トレー容器は、比較
的強度があり、型崩れがなく、容器や仕切りからの内容
物の液漏れがなく、密封性も良好であるが、剛性を確保
するためには、比較的厚いフィルムを使用する必要があ
り、また使用後の廃棄処理においては環境保全のために
焼却などの簡単な廃棄処理ができない難点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、上記合成樹脂製
のトレー容器に代わる廃棄処理が容易な仕切付トレー容
器として、紙を主体とする紙製のトレー容器も開発さ
れ、最近広く使用されるようになっている。
のトレー容器に代わる廃棄処理が容易な仕切付トレー容
器として、紙を主体とする紙製のトレー容器も開発さ
れ、最近広く使用されるようになっている。
【0005】そのような従来の紙製のトレー容器は、比
較的厚い紙製の容器ブランクシートからトレー状に折り
立てて組み立て製函された容器であり、強度もあって型
崩れがなく剛性も確保されるものの、密封性がなく、容
器からの内容物の液漏れが生じ易い。
較的厚い紙製の容器ブランクシートからトレー状に折り
立てて組み立て製函された容器であり、強度もあって型
崩れがなく剛性も確保されるものの、密封性がなく、容
器からの内容物の液漏れが生じ易い。
【0006】そこで、上記紙製トレーのトレー内面側
に、合成樹脂フィルムを密着させて貼り合わせることに
より、密封性や、液漏れ防止機能を確保した紙を主体と
する複合トレー容器も開発されてきている。
に、合成樹脂フィルムを密着させて貼り合わせることに
より、密封性や、液漏れ防止機能を確保した紙を主体と
する複合トレー容器も開発されてきている。
【0007】本発明の課題は、密封性や液漏れ防止機能
を確保した廃棄処理や資源回収処理し易い上記紙を主体
とする複合トレー容器であって、そのトレー容器に仕切
部を備え、且つその仕切部により形成される互いの収納
部の間に液漏れ防止機能が付与されている紙製の仕切付
複合トレー容器を提供することにある。
を確保した廃棄処理や資源回収処理し易い上記紙を主体
とする複合トレー容器であって、そのトレー容器に仕切
部を備え、且つその仕切部により形成される互いの収納
部の間に液漏れ防止機能が付与されている紙製の仕切付
複合トレー容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、トレー上部開口部から底部に向かって互いに対
向する四側壁部が狭幅となる矩形テーパー状の紙製トレ
ー本体と、該紙製トレー本体内を区画するように前記四
側壁部のうち一対の互いに対向する二側壁部に水平方向
に装着した仕切用部材とを備え、該紙製トレー本体内面
と仕切用部材外面とに亘って合成樹脂フィルムが真空若
しくは圧空成形により被覆され密着成形されて仕切部が
形成されていることを特徴とする仕切付複合トレー容器
である。
発明は、トレー上部開口部から底部に向かって互いに対
向する四側壁部が狭幅となる矩形テーパー状の紙製トレ
ー本体と、該紙製トレー本体内を区画するように前記四
側壁部のうち一対の互いに対向する二側壁部に水平方向
に装着した仕切用部材とを備え、該紙製トレー本体内面
と仕切用部材外面とに亘って合成樹脂フィルムが真空若
しくは圧空成形により被覆され密着成形されて仕切部が
形成されていることを特徴とする仕切付複合トレー容器
である。
【0009】次に本発明の請求項2に係る発明は、上記
請求項1に係る発明の仕切付複合トレー容器において、
前記仕切用部材が、紙若しくは合成樹脂により形成され
ている仕切付複合トレー容器である。
請求項1に係る発明の仕切付複合トレー容器において、
前記仕切用部材が、紙若しくは合成樹脂により形成され
ている仕切付複合トレー容器である。
【0010】次に本発明の請求項3に係る発明は、上記
請求項1又は請求項2に係る発明の仕切付複合トレー容
器において、前記仕切用部材がその両端部を一対の互い
に対向する前記側壁部間に挟持されて装着されている仕
切付複合トレー容器である。
請求項1又は請求項2に係る発明の仕切付複合トレー容
器において、前記仕切用部材がその両端部を一対の互い
に対向する前記側壁部間に挟持されて装着されている仕
切付複合トレー容器である。
【0011】次に本発明の請求項4に係る発明は、トレ
ー上部開口部から底部に向かって互いに対向する四側壁
部が狭幅となる矩形テーパー状の紙製トレー本体の前記
四側壁部のうち互いに対向する二側壁部に水平方向に仕
切用部材を装着して紙製トレーを形成する仕切用部材装
着工程と、該紙製トレーにその上部開口部の上方より合
成樹脂フィルムを被覆するフィルム被覆工程と、該合成
樹脂フィルムを加熱しつつ真空若しくは圧空により該ト
レー内面に密接成形するフィルム密着成形工程とにより
製造し、前記紙製トレー本体内面と仕切用部材外面とが
合成樹脂フィルムにより被覆された仕切部を備えた仕切
付複合トレー容器を製造することを特徴とする仕切付複
合トレー容器の製造方法である。
ー上部開口部から底部に向かって互いに対向する四側壁
部が狭幅となる矩形テーパー状の紙製トレー本体の前記
四側壁部のうち互いに対向する二側壁部に水平方向に仕
切用部材を装着して紙製トレーを形成する仕切用部材装
着工程と、該紙製トレーにその上部開口部の上方より合
成樹脂フィルムを被覆するフィルム被覆工程と、該合成
樹脂フィルムを加熱しつつ真空若しくは圧空により該ト
レー内面に密接成形するフィルム密着成形工程とにより
製造し、前記紙製トレー本体内面と仕切用部材外面とが
合成樹脂フィルムにより被覆された仕切部を備えた仕切
付複合トレー容器を製造することを特徴とする仕切付複
合トレー容器の製造方法である。
【0012】次に本発明の請求項5に係る発明は、上記
請求項4に係る発明の仕切付複合トレー容器において、
前記仕切用部材が、紙若しくは合成樹脂により形成され
ている仕切付複合トレー容器の製造方法である。
請求項4に係る発明の仕切付複合トレー容器において、
前記仕切用部材が、紙若しくは合成樹脂により形成され
ている仕切付複合トレー容器の製造方法である。
【0013】次に本発明の請求項6に係る発明は、上記
請求項4又は請求項5に係る発明の仕切付複合トレー容
器において、前記仕切用部材が、その両端部を一対の互
いに対向する前記側壁部間に挟持されて装着される仕切
付複合トレー容器の製造方法である。
請求項4又は請求項5に係る発明の仕切付複合トレー容
器において、前記仕切用部材が、その両端部を一対の互
いに対向する前記側壁部間に挟持されて装着される仕切
付複合トレー容器の製造方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の仕切付複合トレー容器
を、実施の形態に沿って以下に詳細に説明すれば、図1
は、本発明における紙製トレー本体Aの一例を示す全体
外観斜視図であり、少なくとも、トレー上部開口部から
底部(底面板1)に向かって互いに対向する四側壁部
2、3、2、3が狭幅となる矩形テーパー状の紙製トレ
ー本体Aである。
を、実施の形態に沿って以下に詳細に説明すれば、図1
は、本発明における紙製トレー本体Aの一例を示す全体
外観斜視図であり、少なくとも、トレー上部開口部から
底部(底面板1)に向かって互いに対向する四側壁部
2、3、2、3が狭幅となる矩形テーパー状の紙製トレ
ー本体Aである。
【0015】この紙製トレーAは、例えば図示するよう
に、少なくとも、矩形状の底面板1の四辺にそれぞれテ
ーパー状に対向する一対の側面板2、2とテーパー状に
対向する一対の側面板3、3とを備えたものである。
に、少なくとも、矩形状の底面板1の四辺にそれぞれテ
ーパー状に対向する一対の側面板2、2とテーパー状に
対向する一対の側面板3、3とを備えたものである。
【0016】また、前記各々側面板2、3にて挟まれる
それぞれ四つの角隅部には、三角コーナー板6により形
成されるコーナー部を備えていてもよい。
それぞれ四つの角隅部には、三角コーナー板6により形
成されるコーナー部を備えていてもよい。
【0017】また、この側面板2、2と側面板3、3及
び三角コーナー板6のそれぞれ上端には、外側に向かっ
て水平に張り出すフランジ板4、5及びコーナーフラン
ジ板8を備えていてもよい。
び三角コーナー板6のそれぞれ上端には、外側に向かっ
て水平に張り出すフランジ板4、5及びコーナーフラン
ジ板8を備えていてもよい。
【0018】本発明における紙製トレー本体Aは、少な
くとも上記構造及び形体を備えているものであるが、例
えば、具体的な例としては、図2の紙製トレー本体のブ
ランクシートに示すようなものがある。
くとも上記構造及び形体を備えているものであるが、例
えば、具体的な例としては、図2の紙製トレー本体のブ
ランクシートに示すようなものがある。
【0019】例えば、具体的には、図2に示すように矩
形状の底面板1の対向する各々一対の辺にそれぞれ折目
a、bを介して矩形状の側面板2、2及び側面板3、3
と、各々側面板2の外側に折目cを介してフランジ板
4、4と、各々側面板3の外側に折目dを介してフラン
ジ板5、5と、各々側面板2の両側に折目eを介して二
等辺三角形コーナー板6、6と、各々コーナー板6の外
側に折目fを介して重合板7、7とをそれぞれ連設す
る。
形状の底面板1の対向する各々一対の辺にそれぞれ折目
a、bを介して矩形状の側面板2、2及び側面板3、3
と、各々側面板2の外側に折目cを介してフランジ板
4、4と、各々側面板3の外側に折目dを介してフラン
ジ板5、5と、各々側面板2の両側に折目eを介して二
等辺三角形コーナー板6、6と、各々コーナー板6の外
側に折目fを介して重合板7、7とをそれぞれ連設す
る。
【0020】前記各々フランジ板5の両側には、前記側
面板3の側端縁に対して90°方向に前記フランジ板5
の幅と同一長さに形成された端辺8aと、前記側面板3
の側端縁に対して45°方向に前記二等辺三角コーナー
板6の底辺と同一長さに形成された斜辺8bとを設けた
コーナーフランジ板8を備える。
面板3の側端縁に対して90°方向に前記フランジ板5
の幅と同一長さに形成された端辺8aと、前記側面板3
の側端縁に対して45°方向に前記二等辺三角コーナー
板6の底辺と同一長さに形成された斜辺8bとを設けた
コーナーフランジ板8を備える。
【0021】そして、前記各々側面板2、3を、折目を
介して底面板1より立ち起こし、前記各々フランジ板
4、5を折目を介して水平に折り曲げ、前記各々コーナ
ー板6と重合板7を、折目を介して内方に折り曲げて、
前記各々側面板3の両端部の内面若しくは外面に前記重
合板7を重合して、トレー状に形成した紙製のトレー本
体Aがある。
介して底面板1より立ち起こし、前記各々フランジ板
4、5を折目を介して水平に折り曲げ、前記各々コーナ
ー板6と重合板7を、折目を介して内方に折り曲げて、
前記各々側面板3の両端部の内面若しくは外面に前記重
合板7を重合して、トレー状に形成した紙製のトレー本
体Aがある。
【0022】前記各々側面板2、2の外側には、折目c
を介してフランジ板4、4と、各々側面板3、3の外側
には、折目dを介してフランジ板5、5が連設されてい
る。
を介してフランジ板4、4と、各々側面板3、3の外側
には、折目dを介してフランジ板5、5が連設されてい
る。
【0023】前記各々側面板2、2の両側には折目eを
介して二等辺三角形コーナー板6、6が連設され、ま
た、各々コーナー板6、6の外側には、折目fを介して
重合板7、7が連設されている。
介して二等辺三角形コーナー板6、6が連設され、ま
た、各々コーナー板6、6の外側には、折目fを介して
重合板7、7が連設されている。
【0024】前記各々フランジ板5、5の両側には、前
記側面板3の側端縁に対して90°方向に前記フランジ
板5の幅と同一長さに形成された端辺8aと、前記側面
板3の側端縁に対して45°方向に前記二等辺三角コー
ナー板6の底辺と同一長さに形成された斜辺8bとを設
けた、コーナーフランジ板8を備える。
記側面板3の側端縁に対して90°方向に前記フランジ
板5の幅と同一長さに形成された端辺8aと、前記側面
板3の側端縁に対して45°方向に前記二等辺三角コー
ナー板6の底辺と同一長さに形成された斜辺8bとを設
けた、コーナーフランジ板8を備える。
【0025】前記各々側面板2、3を、各々折目a、b
を介して底面板1より立ち起こし、その後、前記各々フ
ランジ板4、5を、各々折目c、dを介して水平に折り
曲げる。
を介して底面板1より立ち起こし、その後、前記各々フ
ランジ板4、5を、各々折目c、dを介して水平に折り
曲げる。
【0026】そして、前記各々コーナー板6、重合板7
を、折目e、fを介して内方に折り曲げ、前記各々側面
板3、3の両端部の内面若しくは外面に前記各々重合板
7、7、7、7を単に重ね合わせるか、若しくは貼着す
ることにより、図1の全体斜視図に示すように、トレー
状に形成された紙製トレー本体Aを形成する。なお各々
側面板3、3の両端部の内面若しくは外面に前記各々重
合板7、7、7、7を単に重ね合わせる場合は、所定の
トレー状の金型内にして装填することにより、その重ね
合わせ状態が保持される。
を、折目e、fを介して内方に折り曲げ、前記各々側面
板3、3の両端部の内面若しくは外面に前記各々重合板
7、7、7、7を単に重ね合わせるか、若しくは貼着す
ることにより、図1の全体斜視図に示すように、トレー
状に形成された紙製トレー本体Aを形成する。なお各々
側面板3、3の両端部の内面若しくは外面に前記各々重
合板7、7、7、7を単に重ね合わせる場合は、所定の
トレー状の金型内にして装填することにより、その重ね
合わせ状態が保持される。
【0027】トレー状に形成された本発明における紙製
トレー本体Aは、図1の全体斜視図に示すように、矩形
状の底面板1の四つの各辺にそれぞれ対向する一対の側
面板2、2と、他方に対向する一対の側面板3、3を備
え、隣接するそれぞれ側面板2、3の間の四つの各々コ
ーナー部(角隅部)には、三角コーナー板6、6、6、
6による面取り状のコーナー部が形成され、また、それ
ぞれ側面板2、3は三角コーナー板6、6、6、6によ
って、底面板1に対して垂直よりも外方に傾斜した状態
に立ち起こされて形成される。
トレー本体Aは、図1の全体斜視図に示すように、矩形
状の底面板1の四つの各辺にそれぞれ対向する一対の側
面板2、2と、他方に対向する一対の側面板3、3を備
え、隣接するそれぞれ側面板2、3の間の四つの各々コ
ーナー部(角隅部)には、三角コーナー板6、6、6、
6による面取り状のコーナー部が形成され、また、それ
ぞれ側面板2、3は三角コーナー板6、6、6、6によ
って、底面板1に対して垂直よりも外方に傾斜した状態
に立ち起こされて形成される。
【0028】紙製トレー本体Aは、前記側面板2から折
目cを介して水平に折り曲げられたフランジ部4と、他
方の側面板3から折目dを介して水平に折り曲げられた
フランジ部5と、該フランジ部5の両端部に設けたコー
ナーフランジ部8を備え、フランジ部4のコーナー部の
端部と、コーナーフランジ部8の端辺8aとは、互いに
重ね合わせ状態とはならずに、互いにその端面同士が面
一に突き合わせられた状態で形成されるものである。
目cを介して水平に折り曲げられたフランジ部4と、他
方の側面板3から折目dを介して水平に折り曲げられた
フランジ部5と、該フランジ部5の両端部に設けたコー
ナーフランジ部8を備え、フランジ部4のコーナー部の
端部と、コーナーフランジ部8の端辺8aとは、互いに
重ね合わせ状態とはならずに、互いにその端面同士が面
一に突き合わせられた状態で形成されるものである。
【0029】各コーナー部に形成される二等辺三角形の
三角コーナー板6の底辺(コーナー板6の上側にある
辺)と、コーナーフランジ板8の斜辺8bとは、互いに
一直線状に整合した状態で接触する。なお、8cは、必
要に応じて形成したコーナーフランジ板8の外端縁に形
成した角丸部である。
三角コーナー板6の底辺(コーナー板6の上側にある
辺)と、コーナーフランジ板8の斜辺8bとは、互いに
一直線状に整合した状態で接触する。なお、8cは、必
要に応じて形成したコーナーフランジ板8の外端縁に形
成した角丸部である。
【0030】また、本発明における紙製トレー本体Aと
しては、図3の紙製トレー本体のブランクシートに示す
ように、前記コーナーフランジ板8(図2参照)が、前
記端辺8aから延設した接続フランジ板8dを備え、該
接続フランジ板8dと前記フランジ板4の端部が、互い
にオーバーラップしている紙製トレー本体Aがある。
しては、図3の紙製トレー本体のブランクシートに示す
ように、前記コーナーフランジ板8(図2参照)が、前
記端辺8aから延設した接続フランジ板8dを備え、該
接続フランジ板8dと前記フランジ板4の端部が、互い
にオーバーラップしている紙製トレー本体Aがある。
【0031】そして、図3に示すブランクシートを、前
述したブランクシート(図2参照)と同様にして折り曲
げて、図1に示すような形状の紙製トレー本体Aを組み
立て形成するものである。
述したブランクシート(図2参照)と同様にして折り曲
げて、図1に示すような形状の紙製トレー本体Aを組み
立て形成するものである。
【0032】組み立てた際の前記接続フランジ板8d
は、コーナーフランジ板8の端辺8aから延設されてい
るため、フランジ部4のコーナー部の端部と、コーナー
フランジ部8の端辺8aより延設した前記接続フランジ
板8dとは、互いにオーバーラップして重ね合わせ状態
となり、互いにその端部同士がそのいずれか一方を上側
にして重ね合わせた状態で形成されるものである。な
お、その端部同士の重ね合わせ内面は、互いに接合され
ていなくてもよいし、必要に応じて、接着剤、ホッチキ
スなどにて互いに接合されていてもよい。
は、コーナーフランジ板8の端辺8aから延設されてい
るため、フランジ部4のコーナー部の端部と、コーナー
フランジ部8の端辺8aより延設した前記接続フランジ
板8dとは、互いにオーバーラップして重ね合わせ状態
となり、互いにその端部同士がそのいずれか一方を上側
にして重ね合わせた状態で形成されるものである。な
お、その端部同士の重ね合わせ内面は、互いに接合され
ていなくてもよいし、必要に応じて、接着剤、ホッチキ
スなどにて互いに接合されていてもよい。
【0033】このように、本発明における紙製トレー本
体Aは、上記のようにテーパー状のトレー容器の形体を
呈しており、矩形状の底面板1の四辺に上方に向かって
外側に傾斜して対向する一対の側面板2、2と一対の側
面板3、3を備えるものである。
体Aは、上記のようにテーパー状のトレー容器の形体を
呈しており、矩形状の底面板1の四辺に上方に向かって
外側に傾斜して対向する一対の側面板2、2と一対の側
面板3、3を備えるものである。
【0034】そして、各々側面板2、3にて挟まれる角
隅部に逆三角形状の三角コーナー板6により形成される
面取り状のコーナー部を備える。
隅部に逆三角形状の三角コーナー板6により形成される
面取り状のコーナー部を備える。
【0035】そして、例えば、前記側面板2、2と、側
面板3、3、及び角隅部の三角コーナー板6のそれぞれ
上端に外側に向かって水平に張り出すフランジ板4、5
及びコーナーフランジ板8を備えている。なお、紙製ト
レー本体Aに使用する紙基材の厚さは、本発明において
は特に限定されないが、例えば、200〜500g/m
2 程度の紙器用紙が適当である。また、この紙製トレー
本体Aの外面又は/及び内面には、適宜に絵柄、模様、
彩色、文字など印刷表示を施すことができる。
面板3、3、及び角隅部の三角コーナー板6のそれぞれ
上端に外側に向かって水平に張り出すフランジ板4、5
及びコーナーフランジ板8を備えている。なお、紙製ト
レー本体Aに使用する紙基材の厚さは、本発明において
は特に限定されないが、例えば、200〜500g/m
2 程度の紙器用紙が適当である。また、この紙製トレー
本体Aの外面又は/及び内面には、適宜に絵柄、模様、
彩色、文字など印刷表示を施すことができる。
【0036】本発明の仕切付複合トレー容器における紙
製トレー本体Aは、図4に示すように、テーパー状のト
レー本体Aの内部に、該紙製トレー本体A内を二つのそ
れぞれ収納区画部A1 、A2 、乃至はそれ以上複数の収
納区画部A1 、A2 、A3 、・・・An に区画する仕切
用部材Cが設けられている。
製トレー本体Aは、図4に示すように、テーパー状のト
レー本体Aの内部に、該紙製トレー本体A内を二つのそ
れぞれ収納区画部A1 、A2 、乃至はそれ以上複数の収
納区画部A1 、A2 、A3 、・・・An に区画する仕切
用部材Cが設けられている。
【0037】この仕切用部材Cは、その長手方向の両端
部を、各々側面板2、3、2、3のうち一対の互いにテ
ーパー状に対向する両側面板2、2、又は3、3の内側
面に当接して、その両側面板によって挟持されて水平方
向に装着されている。
部を、各々側面板2、3、2、3のうち一対の互いにテ
ーパー状に対向する両側面板2、2、又は3、3の内側
面に当接して、その両側面板によって挟持されて水平方
向に装着されている。
【0038】前記仕切用部材Cの形状は特に限定される
ものではないが、例えば、図4に図示するように、全体
形状は略偏平形状(プレート状)であって、テーパー状
に対向する前記両側面板2、2、又は3、3に当接する
前記部材Cの両端部は、その両側面板2、2、又は3、
3の内側面に沿うように互いにテーパー状に対向してい
る。
ものではないが、例えば、図4に図示するように、全体
形状は略偏平形状(プレート状)であって、テーパー状
に対向する前記両側面板2、2、又は3、3に当接する
前記部材Cの両端部は、その両側面板2、2、又は3、
3の内側面に沿うように互いにテーパー状に対向してい
る。
【0039】仕切用部材Cの偏平形状面に対して垂直な
方向の断面形状は、図4に示すような台形状であって
も、又は矩形状、三角形状などであってもよい。また、
仕切用部材Cに使用する材料としては、紙製又は合成樹
脂製の無垢の1枚板(無垢材)でもよいし、段ボールで
もよいし、あるいは後述する紙製又は合成樹脂製のシー
トやフィルムを折り曲げて形成したものでもよい。
方向の断面形状は、図4に示すような台形状であって
も、又は矩形状、三角形状などであってもよい。また、
仕切用部材Cに使用する材料としては、紙製又は合成樹
脂製の無垢の1枚板(無垢材)でもよいし、段ボールで
もよいし、あるいは後述する紙製又は合成樹脂製のシー
トやフィルムを折り曲げて形成したものでもよい。
【0040】また、仕切用部材Cの上端部の位置は、ト
レー本体Aの側面板上端部に対して同じ高さであっても
よいし、あるいは低い高さ又は高い高さに保持されてい
てもよい。また、仕切用部材Cの下端部は、紙製トレー
本体A内面の底面板1面に接して装着されていてもよい
し、あるいはその底面板1面に接しないで、対向する両
側面板に橋渡し状態(架設状態)に装着されていてもよ
い。
レー本体Aの側面板上端部に対して同じ高さであっても
よいし、あるいは低い高さ又は高い高さに保持されてい
てもよい。また、仕切用部材Cの下端部は、紙製トレー
本体A内面の底面板1面に接して装着されていてもよい
し、あるいはその底面板1面に接しないで、対向する両
側面板に橋渡し状態(架設状態)に装着されていてもよ
い。
【0041】図5(a)〜(c)は、上記仕切用部材C
の各種形体を示すブランクシートの平面図であり、図5
(a)は、細長い矩形状の上端板11と、該上端板11
の長手方向に沿う両側端部に折目g、gを介してそれぞ
れ台形状側板12、12を連設したものであり、(b)
は、前記台形状側板12、12のうち、一方側の側板1
2の外端部に折目hを介して細長い矩形状の下端板13
を連設し、該底面板13の外端部に折目iを介して貼着
板14を連設したものであり、(c)は、両方の前記台
形状側板12、12の外端部に折目h、hを介してそれ
ぞれ細長い矩形状の下端板13、13を連設したもので
ある。
の各種形体を示すブランクシートの平面図であり、図5
(a)は、細長い矩形状の上端板11と、該上端板11
の長手方向に沿う両側端部に折目g、gを介してそれぞ
れ台形状側板12、12を連設したものであり、(b)
は、前記台形状側板12、12のうち、一方側の側板1
2の外端部に折目hを介して細長い矩形状の下端板13
を連設し、該底面板13の外端部に折目iを介して貼着
板14を連設したものであり、(c)は、両方の前記台
形状側板12、12の外端部に折目h、hを介してそれ
ぞれ細長い矩形状の下端板13、13を連設したもので
ある。
【0042】図5(a)に示すブランクシートは、その
上端板11の両端折目g、gを介して側板12、12を
同じ方向に折り曲げることにより、下端部が開放した偏
平な仕切用部材Cが形成される。
上端板11の両端折目g、gを介して側板12、12を
同じ方向に折り曲げることにより、下端部が開放した偏
平な仕切用部材Cが形成される。
【0043】図5(b)に示すブランクシートは、その
上端板11の両端折目g、gを介して側板12、12を
同じ方向に折り曲げ、一方の側板12外端部にある下端
板13と貼着板14をそれぞれ折目h、iを介して前記
折目gと同じ方向に折り曲げ、他方の側板12に貼着板
14を貼着固定することにより、断面が台形状の下端部
が閉鎖した偏平な仕切用部材Cが形成される。
上端板11の両端折目g、gを介して側板12、12を
同じ方向に折り曲げ、一方の側板12外端部にある下端
板13と貼着板14をそれぞれ折目h、iを介して前記
折目gと同じ方向に折り曲げ、他方の側板12に貼着板
14を貼着固定することにより、断面が台形状の下端部
が閉鎖した偏平な仕切用部材Cが形成される。
【0044】図5(c)に示すブランクシートは、その
上端板11の両端折目g、gを介して側板12、12を
同じ方向に折り曲げ、両側板12、12の外端部にある
下端板13、13をそれぞれ折目h、hを介して前記折
目gと同じ方向に折り曲げ、前記下端板13、13を重
ね合わせ、適宜に貼着固定することにより、断面が台形
状の下端部が閉鎖した偏平な仕切用部材Cが形成され
る。
上端板11の両端折目g、gを介して側板12、12を
同じ方向に折り曲げ、両側板12、12の外端部にある
下端板13、13をそれぞれ折目h、hを介して前記折
目gと同じ方向に折り曲げ、前記下端板13、13を重
ね合わせ、適宜に貼着固定することにより、断面が台形
状の下端部が閉鎖した偏平な仕切用部材Cが形成され
る。
【0045】そして、上記仕切用部材Cは、図4に示す
ように、その長手方向の両端部をトレー本体Aの各々側
面板2、3、2、3のうち一対の互いにテーパー状に対
向する両側面板2、2、又は3、3の内側面に当接させ
ることにより、その両側面板によって挟持されて水平方
向に架設(嵌着)され、二つの区画収納部A1 、A2を
備えた紙製トレー本体Aが得られる。
ように、その長手方向の両端部をトレー本体Aの各々側
面板2、3、2、3のうち一対の互いにテーパー状に対
向する両側面板2、2、又は3、3の内側面に当接させ
ることにより、その両側面板によって挟持されて水平方
向に架設(嵌着)され、二つの区画収納部A1 、A2を
備えた紙製トレー本体Aが得られる。
【0046】本発明の仕切付複合トレー容器は、図4に
示す組み立て製函され且つ仕切用部材Cを嵌着した上記
紙製トレー本体Aのトレー内面に、合成樹脂フィルムが
重ね合わせられて、真空成形又は/及び圧空成形により
積層接着されていて、該合成樹脂フィルムは、トレー本
体Aの底面板1及び側面板2、2、3、3の各内面と、
仕切用部材Cの上端板11及び側板12、12の各外面
とに亘って被覆されて密着状態で積層接着されている。
示す組み立て製函され且つ仕切用部材Cを嵌着した上記
紙製トレー本体Aのトレー内面に、合成樹脂フィルムが
重ね合わせられて、真空成形又は/及び圧空成形により
積層接着されていて、該合成樹脂フィルムは、トレー本
体Aの底面板1及び側面板2、2、3、3の各内面と、
仕切用部材Cの上端板11及び側板12、12の各外面
とに亘って被覆されて密着状態で積層接着されている。
【0047】このように、本発明の仕切付複合トレー容
器は、トレー本体Aの内面に合成樹脂フィルムが密着状
態で積層接着されているため、そのトレー本体Aの密封
性及び液体保持性が確保されており、また、そのトレー
本体A内の定位置に嵌着されている仕切用部材Cの外面
にも合成樹脂フィルムが密着状態で積層接着されている
ため、該仕切用部材Cにより区画された各々区画収納部
A1 、A2 間の密封性及び液体保持性が確保されている
ものである。
器は、トレー本体Aの内面に合成樹脂フィルムが密着状
態で積層接着されているため、そのトレー本体Aの密封
性及び液体保持性が確保されており、また、そのトレー
本体A内の定位置に嵌着されている仕切用部材Cの外面
にも合成樹脂フィルムが密着状態で積層接着されている
ため、該仕切用部材Cにより区画された各々区画収納部
A1 、A2 間の密封性及び液体保持性が確保されている
ものである。
【0048】また、紙製トレー本体Aが、その四角隅部
に各々コーナー板6を備え、各々側面板2、3、2、3
の上端部に各々フランジ板4、5を備えたものである場
合には、そのトレー本体Aの各々コーナー板6内面及び
フランジ板4、5の表面にも合成樹脂フィルムが密着状
態で積層接着されており、密封性及び液体保持性が確保
された仕切付複合トレー容器が構成されている。
に各々コーナー板6を備え、各々側面板2、3、2、3
の上端部に各々フランジ板4、5を備えたものである場
合には、そのトレー本体Aの各々コーナー板6内面及び
フランジ板4、5の表面にも合成樹脂フィルムが密着状
態で積層接着されており、密封性及び液体保持性が確保
された仕切付複合トレー容器が構成されている。
【0049】紙製トレー本体Aに使用する紙の厚さは、
特に限定されるものではないが、例えば200〜500
g/m2 程度の紙器用紙が適当である。また、紙のトレ
ー内面側には、必要に応じて、熱融着性の合成樹脂(ポ
リエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリプロピレンなど)をコーティ
ングすることにより、積層接着される合成樹脂フィルム
との接着層を形成してもよい。
特に限定されるものではないが、例えば200〜500
g/m2 程度の紙器用紙が適当である。また、紙のトレ
ー内面側には、必要に応じて、熱融着性の合成樹脂(ポ
リエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリプロピレンなど)をコーティ
ングすることにより、積層接着される合成樹脂フィルム
との接着層を形成してもよい。
【0050】紙製トレー本体A内に積層接着される上記
合成樹脂フィルムは、例えば、厚さ30μm〜100μ
m、あるいは100μm〜300μm程度のポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなど
の合成樹脂製フィルムを使用する。なお、合成樹脂フィ
ルムは、透明、半透明、不透明のいずれでもよく、ま
た、着色フィルムでもよく、また、適宜に絵柄、模様、
彩色、文字など印刷表示を施したものでもよい。
合成樹脂フィルムは、例えば、厚さ30μm〜100μ
m、あるいは100μm〜300μm程度のポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなど
の合成樹脂製フィルムを使用する。なお、合成樹脂フィ
ルムは、透明、半透明、不透明のいずれでもよく、ま
た、着色フィルムでもよく、また、適宜に絵柄、模様、
彩色、文字など印刷表示を施したものでもよい。
【0051】図2に示すブランクシートによる紙製トレ
ー本体Aのフランジ部4のコーナー部の端部と、コーナ
ーフランジ部8の端辺8aとは、前述したように互いに
重ね合わせ状態とはならずに、互いにその端面同士が面
一に突き合わせられた状態であっても分断された状態で
あるが、その上から合成樹脂フィルムが重ね合わせられ
て積層接着することにより両者は一体的に接合した状態
のフランジ板となる。
ー本体Aのフランジ部4のコーナー部の端部と、コーナ
ーフランジ部8の端辺8aとは、前述したように互いに
重ね合わせ状態とはならずに、互いにその端面同士が面
一に突き合わせられた状態であっても分断された状態で
あるが、その上から合成樹脂フィルムが重ね合わせられ
て積層接着することにより両者は一体的に接合した状態
のフランジ板となる。
【0052】また、図3に示すブランクシートによる紙
製トレー本体Aのフランジ部4のコーナー部の端部と、
コーナーフランジ部8の端辺8aより延設した接続フラ
ンジ板8dとは、互いに重ね合わされた状態となって、
互いにその端部同士が、いずれか一方を上にして重ね合
わせられた状態となるが、その上から合成樹脂フィルム
が重ね合わせられて積層接着することにより、両者はフ
ィルムによって一体的に接合した状態のフランジ板とな
る。
製トレー本体Aのフランジ部4のコーナー部の端部と、
コーナーフランジ部8の端辺8aより延設した接続フラ
ンジ板8dとは、互いに重ね合わされた状態となって、
互いにその端部同士が、いずれか一方を上にして重ね合
わせられた状態となるが、その上から合成樹脂フィルム
が重ね合わせられて積層接着することにより、両者はフ
ィルムによって一体的に接合した状態のフランジ板とな
る。
【0053】図6は、本発明の仕切付複合トレー容器の
構造、及び、紙製トレー本体A並びに仕切用部材Cに対
する合成樹脂フィルムBの重ね合わせ、及び、成形型を
用いて真空成形又は/及び圧空成形方式にてフィルムを
密着状態に積層接着して本発明の仕切付複合トレー容器
を製造する製造加工について説明する側断面図である。
構造、及び、紙製トレー本体A並びに仕切用部材Cに対
する合成樹脂フィルムBの重ね合わせ、及び、成形型を
用いて真空成形又は/及び圧空成形方式にてフィルムを
密着状態に積層接着して本発明の仕切付複合トレー容器
を製造する製造加工について説明する側断面図である。
【0054】真空成形方式により成形加工する場合は、
まず、真空成形用の成形型K(木型又は金型)のトレー
外形状の凹型部21内に、仕切用部材Cを装着した紙製
トレー本体Aを装填する。なお、この状態における折り
曲げ製函した紙製トレー本体Aは、密封性がなく、その
各側面板の接続部(四角隅部など)に僅かな隙間があっ
てエアーが通過可能であり、重ね合わせられる合成樹脂
フィルムBの真空成形、圧空成形が可能である。また、
必要に応じて、底面板1、側面板2、3、コーナー板6
などにエアー通過可能な1乃至数個所の小孔を穿孔して
もよい。
まず、真空成形用の成形型K(木型又は金型)のトレー
外形状の凹型部21内に、仕切用部材Cを装着した紙製
トレー本体Aを装填する。なお、この状態における折り
曲げ製函した紙製トレー本体Aは、密封性がなく、その
各側面板の接続部(四角隅部など)に僅かな隙間があっ
てエアーが通過可能であり、重ね合わせられる合成樹脂
フィルムBの真空成形、圧空成形が可能である。また、
必要に応じて、底面板1、側面板2、3、コーナー板6
などにエアー通過可能な1乃至数個所の小孔を穿孔して
もよい。
【0055】次に、トレー本体Aの上部開口部の上方よ
り合成樹脂フィルムBを水平に被覆する。
り合成樹脂フィルムBを水平に被覆する。
【0056】次に、合成樹脂フィルムBを加熱しつつ、
成形型Kの凹型部21内に連通するように設けたエアー
吸引用の小孔22より、凹型部21内のエアー23を成
形型Kの外側に吸引し、成形型Kの上側にトレー本体A
を介して被覆した熱融着性のある前記合成樹脂フィルム
Bを、トレー本体Aの各区画収納部A1 、A2 の内面に
点線に示すように吸着し密着させて積層接着する。なお
図中24は、圧空成形方式において、合成樹脂フィルム
Bをその上方から成形型Kの凹型部21内に密着させる
ための圧空用エアーである。
成形型Kの凹型部21内に連通するように設けたエアー
吸引用の小孔22より、凹型部21内のエアー23を成
形型Kの外側に吸引し、成形型Kの上側にトレー本体A
を介して被覆した熱融着性のある前記合成樹脂フィルム
Bを、トレー本体Aの各区画収納部A1 、A2 の内面に
点線に示すように吸着し密着させて積層接着する。なお
図中24は、圧空成形方式において、合成樹脂フィルム
Bをその上方から成形型Kの凹型部21内に密着させる
ための圧空用エアーである。
【0057】トレー本体Aの各側面板上端部から外側に
食み出た余分のフィルムB、又はフランジ部4、5から
外側に食み出た余分のフィルムBは、各側面板上端部に
沿って又はフランジ部4、5外端縁に沿ってカッティン
グラインLにて断裁されて、紙製トレー本体Aの内部
が、仕切用部材Cに被覆された合成樹脂フィルムBによ
り構成される仕切部によって仕切られた、本発明の仕切
付複合トレー容器が製造される。
食み出た余分のフィルムB、又はフランジ部4、5から
外側に食み出た余分のフィルムBは、各側面板上端部に
沿って又はフランジ部4、5外端縁に沿ってカッティン
グラインLにて断裁されて、紙製トレー本体Aの内部
が、仕切用部材Cに被覆された合成樹脂フィルムBによ
り構成される仕切部によって仕切られた、本発明の仕切
付複合トレー容器が製造される。
【0058】本発明の仕切付複合トレー容器は、その容
器の上部開口部のフランジ板面に、例えばシート状の蓋
材が、容器側の合成樹脂フィルムB面と接着シールされ
て密封されるものである。前記蓋材は、紙基材シートに
接着剤層として、熱融着性の合成樹脂(ポリエチレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリプロピレンなど)をコーティングして密封
シール用のシーラント層を形成したもの、あるいは熱融
着性の合成樹脂製フィルム(ポリエチレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リプロピレンなど)をラミネートした複合シートなどが
使用できる。なお、前記接着剤層はガスバリア層を兼ね
ていてもよい。
器の上部開口部のフランジ板面に、例えばシート状の蓋
材が、容器側の合成樹脂フィルムB面と接着シールされ
て密封されるものである。前記蓋材は、紙基材シートに
接着剤層として、熱融着性の合成樹脂(ポリエチレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリプロピレンなど)をコーティングして密封
シール用のシーラント層を形成したもの、あるいは熱融
着性の合成樹脂製フィルム(ポリエチレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リプロピレンなど)をラミネートした複合シートなどが
使用できる。なお、前記接着剤層はガスバリア層を兼ね
ていてもよい。
【0059】
【発明の効果】本発明の仕切用複合トレー容器は、密封
性や液漏れ防止機能を確保しているとともに、廃棄処理
や資源回収処理し易い紙を主体とするトレー容器であっ
て、しかも、そのトレー容器内に密封性を保持して仕切
ることができる仕切部を備え、その仕切部により形成さ
れる互いの収納部の間に液漏れ防止機能が付与されてお
り、また製造効率が良好なトレー容器であって、生鮮食
品、冷凍食品など各種食品類をはじめとする各種物品の
包装容器として利用価値のあるものである。
性や液漏れ防止機能を確保しているとともに、廃棄処理
や資源回収処理し易い紙を主体とするトレー容器であっ
て、しかも、そのトレー容器内に密封性を保持して仕切
ることができる仕切部を備え、その仕切部により形成さ
れる互いの収納部の間に液漏れ防止機能が付与されてお
り、また製造効率が良好なトレー容器であって、生鮮食
品、冷凍食品など各種食品類をはじめとする各種物品の
包装容器として利用価値のあるものである。
【図1】本発明の仕切用複合トレー容器における紙製ト
レー本体の一例を示す全体斜視図。
レー本体の一例を示す全体斜視図。
【図2】本発明の仕切用複合トレー容器における紙製ト
レー本体の形体の一例を示すブランクシートの平面図。
レー本体の形体の一例を示すブランクシートの平面図。
【図3】本発明の仕切用複合トレー容器における紙製ト
レー本体の形体の他の例を示すブランクシートの平面
図。
レー本体の形体の他の例を示すブランクシートの平面
図。
【図4】本発明の仕切用複合トレー容器における仕切用
部材を装着した紙製トレー本体を示す全体斜視図。
部材を装着した紙製トレー本体を示す全体斜視図。
【図5】(a)〜(c)は、本発明の仕切用複合トレー
容器における仕切用部材の形体の各例を示すブランクシ
ートの平面図。
容器における仕切用部材の形体の各例を示すブランクシ
ートの平面図。
【図6】本発明の仕切用複合トレー容器の構造及びその
製造加工を説明する全体側断面図。
製造加工を説明する全体側断面図。
A…紙製トレー本体 A1 、A2 …区画収納部 B…合
成樹脂フィルム C…仕切用部材 K…成形型 L…カッティングライン 1…底面板 2…側面板 3…側面板 4…フランジ板
5…フランジ板 6…三角コーナー板 7…重合板 8…コーナーフラン
ジ板 8a…端辺 8b…斜辺 8c…角丸部 8d…接続フランジ板 11…上端板 12…側板 13…下端板 14…貼着
板 21…凹型部 22…吸引用小孔 23…吸引エアー
24…圧空エアー
成樹脂フィルム C…仕切用部材 K…成形型 L…カッティングライン 1…底面板 2…側面板 3…側面板 4…フランジ板
5…フランジ板 6…三角コーナー板 7…重合板 8…コーナーフラン
ジ板 8a…端辺 8b…斜辺 8c…角丸部 8d…接続フランジ板 11…上端板 12…側板 13…下端板 14…貼着
板 21…凹型部 22…吸引用小孔 23…吸引エアー
24…圧空エアー
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 信之 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 3E060 AA08 AB18 BC01 BC04 CC12 CC17 CC33 CC42 DA21 3E075 BA22 BA30 CA01 DC37 GA03
Claims (6)
- 【請求項1】トレー上部開口部から底部に向かって互い
に対向する四側壁部が狭幅となる矩形テーパー状の紙製
トレー本体と、該紙製トレー本体内を区画するように前
記四側壁部のうち一対の互いに対向する二側壁部に水平
方向に装着した仕切用部材とを備え、該紙製トレー本体
内面と仕切用部材外面とに亘って合成樹脂フィルムが真
空若しくは圧空成形により被覆され密着成形されて仕切
部が形成されていることを特徴とする仕切付複合トレー
容器。 - 【請求項2】前記仕切用部材が、紙若しくは合成樹脂に
より形成されている請求項1記載の仕切付複合トレー容
器。 - 【請求項3】前記仕切用部材が、その両端部を一対の互
いに対向する前記側壁部間に挟持されて装着されている
請求項1又は請求項2記載の仕切付複合トレー容器。 - 【請求項4】トレー上部開口部から底部に向かって互い
に対向する四側壁部が狭幅となる矩形テーパー状の紙製
トレー本体の前記四側壁部のうち互いに対向する二側壁
部に水平方向に仕切用部材を装着して紙製トレーを形成
する仕切用部材装着工程と、該紙製トレーにその上部開
口部の上方より合成樹脂フィルムを被覆するフィルム被
覆工程と、該合成樹脂フィルムを加熱しつつ真空若しく
は圧空により該トレー内面に密接成形するフィルム密着
成形工程とにより製造し、前記紙製トレー本体内面と仕
切用部材外面とが合成樹脂フィルムにより被覆された仕
切部を備えた仕切付複合トレー容器を製造することを特
徴とする仕切付複合トレー容器の製造方法。 - 【請求項5】前記仕切用部材が、紙若しくは合成樹脂に
より形成されている請求項4記載の仕切付複合トレー容
器の製造方法。 - 【請求項6】前記仕切用部材が、その両端部を一対の互
いに対向する前記側壁部間に挟持されて装着される請求
項4又は請求項5記載の仕切付複合トレー容器の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28959599A JP2001114252A (ja) | 1999-10-12 | 1999-10-12 | 仕切付複合トレー容器及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28959599A JP2001114252A (ja) | 1999-10-12 | 1999-10-12 | 仕切付複合トレー容器及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001114252A true JP2001114252A (ja) | 2001-04-24 |
Family
ID=17745281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28959599A Pending JP2001114252A (ja) | 1999-10-12 | 1999-10-12 | 仕切付複合トレー容器及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001114252A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006298395A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | Toppan Printing Co Ltd | フランジ付き仕切りトレー容器およびその製造方法 |
-
1999
- 1999-10-12 JP JP28959599A patent/JP2001114252A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006298395A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | Toppan Printing Co Ltd | フランジ付き仕切りトレー容器およびその製造方法 |
JP4736515B2 (ja) * | 2005-04-18 | 2011-07-27 | 凸版印刷株式会社 | フランジ付き仕切りトレー容器およびその製造方法 |
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A02 | Decision of refusal |
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