JP2001114126A - 走行台車の走行駆動方法 - Google Patents

走行台車の走行駆動方法

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JP2001114126A
JP2001114126A JP29896399A JP29896399A JP2001114126A JP 2001114126 A JP2001114126 A JP 2001114126A JP 29896399 A JP29896399 A JP 29896399A JP 29896399 A JP29896399 A JP 29896399A JP 2001114126 A JP2001114126 A JP 2001114126A
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travel
mode
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Nobuo Shono
信夫 正野
Masami Higaki
正美 檜垣
Yasushi Sogabe
泰志 曽我部
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TCM Corp
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TCM Corp
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、走行モードによって速度制御とト
ルク制御を使い分けることのできる走行台車の駆動方法
を提供することを目的とする。 【解決手段】 走行モード選択スイッチ31の選択によ
り、斜行または横行走行モードが選択されると、車輪装
置のモータの制御方法として速度制御方法を選択し、他
の走行モードが選択されると、トルク制御方法の選択す
る走行制御手段45を設ける。上記構成によれば、車輪装
置の操舵手段に設定される走行モードに応じて、速度制
御方法またはトルク制御方法の一方が選択され、この制
御方法によりモータが駆動されることにより、車両走行
時の安定を図ることができ、また有限の動力を有効に使
用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行台車の走行駆
動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】走行台車(車輪)の走行駆動方法とし
て、トルコン・トランスミッションなどを使用する機械
方式、ハイドロスタティックトランスミッション(HS
T)などを使用する油圧方式、インバータ・モータなど
を使用する電気方式がある。電気方式の場合、上位の制
御装置において、車輪に減速機を介して接続されている
モータの回転数を指令した回転数に一定に制御する速度
制御方法またはモータのトルクを指令した最大トルクに
維持するトルク制御方法の一方が選択され、選択された
制御方法はインバータへ出力され、インバータによって
モータの回転数またはトルクが制御されている。
【0003】速度制御では、各モータは負荷の大小にか
かわらず指令された回転数で一定に回転されるが、トル
ク制御では、負荷とバランスしたトルク点の回転数とな
り、負荷によって回転数が変化する。また走行台車で
は、作業上、「直進」(全部換向)、「斜行」(走行台
車の車体の向きを変えることなく、斜め方向へ移動させ
る走行)、「横行」(走行台車の車体の向きを変えるこ
となく、横方向へ移動させる走行)、「旋回」(その場
旋回)、「前軸固定」、「後軸固定」の走行方法(走行
モード)が要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の走行台
車の走行駆動方法において、機械式では、構造上の理由
から各種の走行モードを選択できず、また油圧式では、
車両速度を圧油の流量で制御し、最大トルクをリリーフ
弁で制限するために、速度制御的な特性を有し、各走行
モードで駆動の制御方法を選択できなかった。
【0005】また電気方式では、走行モードの中、斜行
と横行の走行モードでは、全ての車輪の方向(舵角)が
同じとなることから、トルク制御が実行され各車輪の回
転数が各車輪にかかる負荷により異なると、走行が不安
定になる恐れがあった。また直進の走行モードなどにお
いて、回転数制御を実行すると負荷にかかわらず回転数
を維持しようとすることから、オーバーロードになる恐
れがあった。
【0006】そこで、本発明は、電気方式において、走
行モードに応じて最適な速度制御方法とトルク制御方法
を使い分けることのできる走行台車の駆動方法を提供す
ることを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項1記載の発明は、車体の下
部に、車長方向に複数行でかつ車幅方向に複数列に渡っ
て、モータにより駆動される車輪装置を備えた走行台車
の走行駆動方法であって、前記車輪装置の操舵手段に設
定される走行モードに応じて、前記車輪装置のモータの
回転数を一定に制御する速度制御方法、または前記モー
タのトルクを最大トルクに維持するトルク制御方法の一
方を選択することを特徴とするものである。
【0008】上記方法によれば、車輪装置の操舵手段に
設定される走行モードに応じて、速度制御方法またはト
ルク制御方法の一方が選択され、この制御方法によりモ
ータが駆動される。また請求項2に記載の発明は、請求
項1に記載の発明であって、走行モードが、走行台車の
車体の向きを変えることなく、斜めまたは横方向へ移動
させる斜行また横行の走行モードのとき、速度制御方法
を選択することを特徴とするものである。
【0009】上記方法によれば、斜行または横行の走行
モードのとき、速度制御方法が選択され、各モータ、す
なわち車輪が同じ速度で回転され、走行台車の走行時の
安定が維持される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態におけ
る走行台車の駆動方法を実現する走行台車の側面図、図
2はその旋回式車輪装置の配置を示す平面図である。図
1,図2に示すように、走行台車1には、その車体2の
前後両端部分それぞれにハンドル3などの走行操作装置
を備えた運転部(運転席)4A,4Bが設けられ、両運
転部4A,4Bの上方もカバーする状態で、車体2の上
部には平坦な荷台5が設けられている。この荷台5にパ
レット(荷物の一例)などを載せて運搬する。また図2
に示すように、前記車体2の下部側には、車長方向(前
後方向)Yに複数行(図2では2行)でかつ車幅方向
(左右方向)Xに複数列(図2では6列)に渡ってそれ
ぞれ旋回式車輪装置6が設けられている。また旋回式車
輪装置6には、運転部4Aの方向を向いて、左側の先頭
から順に車輪ナンバー1〜6が付され、右側の先頭から
順に車輪ナンバー7〜12が付されている。
【0011】各旋回式車輪装置6は、図3に示すよう
に、車体2に対して縦軸心8の周りで旋回自在な旋回体
9と、この旋回体9の下面側に連結された上部ブラケッ
ト10と、この上部ブラケット10の下端に横方向軸11を介
して回動自在に連結された下部ブラケット12と、この下
部ブラケット12の遊端部分に設けられたアクスル13と、
このアクスル13に設けられた複数の車輪14と、前記両ブ
ラケット10,12間に設けられたシリンダ装置(サスペン
ションシリンダ)16と、旋回体9の上部に同軸で固定さ
れたピニオン17A(図2)と、このピニオン17Aと噛合
し、かつ支持する一対のラック17B(図2)と、これら
一対のラック17Bのうち一方のラックを往復駆動する旋
回用シリンダ装置18(図4)により構成されている。
【0012】また上記旋回式車輪装置6のうち、前後の
それぞれ2台を除いて内部の車輪ナンバー2〜5、およ
び車輪ナンバー8〜11の各旋回式車輪装置6の車輪(駆
動輪)14には、減速機(図示せず)を介してモータ15の
回転軸が連結されており、各モータ15にこのモータ15を
制御するインバータ21(図4)が設けられている。また
図4に示すように、各旋回用シリンダ装置18毎に、旋回
用シリンダ装置18を作動させるステアリングコントロー
ルバルブ22がそれぞれ設けられ、旋回用シリンダ装置18
へステアリングコントロールバルブ22より供給される圧
油の向きにより旋回体9の旋回方向が決定され、油量に
より旋回速度が決定される。
【0013】上記旋回式車輪装置6の構成により、シリ
ンダ装置(サスペンションシリンダ)16により路面に対
して荷台5が支持され、モータ15により車輪14が回動さ
れ、旋回用シリンダ装置18によりピニオン・ラック17
(17A,17B)を介して縦軸心8の中心に旋回体9が回
動され、車輪14の舵角が変更され、走行台車1を左旋回
や右旋回しながら前後走行し得る。
【0014】また各運転部A,Bにはそれぞれ、図4に
示すように、上記走行モードに対応した走行モード選択
スイッチ31と、どちらの運転部で運転を行うかを選択す
る運転選択スイッチ32と、ハンドル3の操作による回転
角度を検出する回転角度検出器33と、アクセルペダルの
踏み込みによる踏み込み角度を検出する踏み込み角度検
出器34が設けられ、これら各運転部A,B毎の、走行モ
ード選択スイッチ31の選択信号と、運転選択スイッチ32
の選択信号と、回転角度検出器33により検出されたハン
ドル回転角度と、踏み込み角度検出器34により検出され
たアクセルペダル踏み込み角度と、シフトレバー35の前
進/後進選択信号と、ブレーキペダル36の踏み込み信号
が、走行/操舵コントローラ41に入力されている。走行
/操舵コントローラ41はマイクロコンピュータから構成
され、車体2の内部に配設されている。
【0015】この走行/操舵コントローラ41より、図4
に示すように、各ステアリングコントロールバルブ22へ
駆動信号(スプールの移動信号)が出力され、また各イ
ンバータ21へ回転数制御のとき回転数指令値、トルク制
御のときトルク指令値(最大トルクに相当する最大印加
電流値)が出力される。走行/操舵コントローラ41は、
図4に示すように、各運転部A,B毎の信号を入力し、
運転選択スイッチ32の選択信号に応じて選択した運転部
AまたはBの信号を出力する入力制御手段43と、運転部
AまたはBの選択信号と各走行モード選択スイッチ31の
選択信号とハンドル回転角度とシフトレバー35の前進/
後進選択信号とを入力し、各ステアリングコントロール
バルブ22へ駆動信号を出力する操舵制御手段44と、各走
行モード選択スイッチ31の旋回モード/斜行モード/横
行モードの各選択信号と運転部AまたはBの選択信号と
シフトレバー35の前進/後進選択信号とアクセルペダル
踏み込み角度とブレーキペダル36の踏み込み信号を入力
し、各インバータ21へ回転数制御のとき回転数指令値、
トルク制御のときトルク指令値を出力する走行制御手段
45から構成されている。
【0016】上記操舵制御手段44の詳細な動作を図5の
フローチャートに従って説明する。まず、運転部Aまた
はBの選択信号を確認し(ステップ−1)、運転部Aの
選択信号と確認すると、運転部Aにおいて運転操作が行
われることを認識する(ステップ−2)。すなわち、運
転部Aのハンドル回転角度を旋回信号として使用し、運
転部Aのシフトレバー35の前進/後進選択信号を使用す
ること、および運転部A側が前方であることを認識す
る。また、運転部Bの選択信号を確認すると、運転部B
において運転操作が行われることを認識する(ステップ
−3)。すなわち、運転部Bのハンドル3の回転角度を
旋回信号として使用し、運転部Bのシフトレバー35の前
進/後進選択信号を使用すること、および運転部B側が
前方であることを認識する。
【0017】次に、走行モード選択スイッチ31の選択信
号により走行モードを確認し(ステップ−4)、走行モ
ードが切り換えられたかどうかを確認する(ステップ−
5)。走行モードの切換を確認すると、ニュートラル位
置に車輪14の回転角度を設定し(ステップ−6)、駆動
信号を各ステアコントロールバルブ22へ出力する(ステ
ップ−7)。
【0018】走行モードの切換を確認できないとき、ハ
ンドル3の切られた角度(ハンドル回転角度)の大きさ
によりステアコントロールバルブ22へ出力する駆動量を
決定する(ステップ−8)。これにより、バルブ22のス
プールの移動量が増減され、旋回用シリンダ装置18へ供
給される油量が増減し旋回速度が変化する。次に、各走
行モードとハンドル回転角度とシフトレバー35の前進/
後進選択信号に応じて、車輪14の回転方向/角度を設定
し(詳細は各走行モード毎に後述する)(ステップ−
9)、ステップ−7により駆動信号を各ステアコントロ
ールバルブ22へ出力する。
【0019】次に上記走行制御手段45の詳細な動作を図
6のフローチャートに従って説明する。まず、運転部A
またはBの選択信号を確認し(ステップ−1)、運転部
Aの選択信号を確認すると、運転部A側を前方と認識し
(ステップ−2)、運転部Bの選択信号を確認すると運
転部B側を前方と認識する(ステップ−3)。
【0020】次に、絶対走行方向(各走行モードにおけ
る、運転部A側の前進/後退方向または運転部B側の前
進/後退方向)を確認する(ステップ−4)。通常、運
転部A側を前方と認識し、かつ運転部Aのシフトレバー
35の前進選択信号を入力しているとき、または運転部B
側を前方と認識し、かつ運転部Bのシフトレバー35の後
退選択信号を入力しているとき、図2に示す矢印P方向
へ走行すると認識し、運転部B側を前方と認識し、かつ
運転部Bのシフトレバー35の前進選択信号を入力してい
るとき、または運転部A側を前方と認識し、かつ運転部
Aのシフトレバー35の後退選択信号を入力していると
き、矢印Q方向へ走行すると認識する。詳細は各走行モ
ード毎に後述する。
【0021】次に、走行モード選択スイッチ31の斜行モ
ードまたは横行モードの選択信号を入力しているかを確
認し(ステップ−5)、確認するとモータ15の回転数制
御モードを選択し(ステップ−6)、アクセルペダル踏
み込み角度に比例したモータ15の回転数指令値を設定し
(ステップ−7)、この回転数指令値の正転信号または
逆転信号として(詳細は後述する)、全インバータ21へ
出力する(ステップ−8)。
【0022】ステップ−5において斜行モードまたは横
行モードの選択信号の入力を確認できないとき、モータ
15のトルク制御モードを選択し(ステップ−9)、アク
セルペダル踏み込み角度に比例したトルク指令値(最大
印加電流値)を設定する(ステップ−10)。次に、走行
モード選択スイッチ31の旋回モードの選択信号を入力し
ているかを確認し(ステップ−11)、確認できないと
き、設定したトルク指令値を、矢印P方向へ走行すると
き正転信号として、また矢印Q方向へ走行するとき逆転
信号として、全インバータ21へ出力する(ステップ−1
2)。
【0023】また旋回モードの選択信号を入力している
とき、設定したトルク指令値を、時計周り(前進方向:
図9)へ旋回するとき車輪ナンバー8,9,10,11のイ
ンバータ21へ逆転信号として、車輪ナンバー2,3,
4,5のインバータ21へ正転信号として出力し、また反
時計周り(後退方向;図9)へ旋回するとき車輪ナンバ
ー8,9,10,11のインバータ21へ正転信号として、車
輪ナンバー2,3,4,5のインバータ21へ逆転信号と
して出力する(ステップ−13)。
【0024】なお、ブレーキペダル36の踏み込み信号を
入力すると、上記回転数指令値およびトルク指令値を
“0”へ落とす。走行モード毎に、上記構成による走行
台車の動作を図7〜図11を参照しながら説明する。 1.直進走行モード(図7参照) ハンドル3の回転角度に応じて、車輪ナンバー7(運転
部Aが選択されているとき)または車輪ナンバー6(運
転部Bが選択されているとき)の軸をマスタ軸として旋
回中心点が車長方向(前後方向)Yの中心線L上にある
ように、各車輪14の回転角度(舵角)が設定される。旋
回中心点は、運転部Aが選択され、ハンドル3が左に切
られると、図7(a)に示すように走行台車1の左側面
に、ハンドル3が右に切られると、図7(b)に示すよ
うに走行台車1の右側面に位置し、ハンドル3の回転角
度が大きいほど、走行台車1の側面に接近する。
【0025】いま運転選択スイッチ32により運転部Aを
選択し、シフトレバー35により前進を選択し、かつハン
ドル3を左に切ると、車輪ナンバー1,2,3,7,
8,9の旋回用シリンダ装置18には、車輪を左へ旋回さ
れる圧油が供給され、同時に車輪ナンバー4,5,6,1
0,11,12の旋回用シリンダ装置18には、車輪を右へ旋
回される圧油が供給される。この状態で、アクセルペダ
ルを踏み込むと、各インバータ21へ矢印P方向へ走行す
るときの正転信号で、かつ踏み込み角度に応じたトルク
制御のトルク指令値が出力される。
【0026】これにより、図7(a)に示すように、車
輪ナンバー1,2,3,7,8,9の車輪は左向きに、
車輪ナンバー4,5,6,10,11,12の車輪は右向きに
回動され、走行台車1は旋回中心点を中心に前進する。 2.斜行走行モード(図8参照) ハンドル3の回転角度に応じて、全ての車輪が同じ舵角
に設定される。またシフトレバー35により前進が選択さ
れると、運転部AまたはBの右側面側へ移動し後進が選
択されると、左側面側へ移動するものと認識される。
【0027】また車輪14の回転方向(モータの回転方
向)は、両運転部Aが選択されているとき、シフトレバ
ー35により前進が選択され、ハンドル3が左へ切られる
とQ方向、ハンドル3が右へ切られるとP方向、またシ
フトレバー35により後進が選択され、ハンドル3が左へ
切られるとP方向、ハンドル3が右へ切られるとQ方向
と認識される。
【0028】また運転部Bが選択されているとき、シフ
トレバー35により前進が選択され、ハンドル3が左へ切
られるとP方向、ハンドル3が右へ切られるとQ方向、
またシフトレバー35により後進が選択され、ハンドル3
が左へ切られるとQ方向、ハンドル3が右へ切られると
P方向と認識される。いま運転選択スイッチ32により運
転部Aを選択し、シフトレバー35により前進を選択し、
かつハンドル3を左に切ると、各旋回用シリンダ装置18
には、車輪を左へ旋回される圧油が供給される。この状
態で、アクセルペダルを踏み込むと、各インバータ21へ
矢印Q方向へ走行するときの逆転信号で、かつ踏み込み
角度に応じた回転数制御のモータ回転数が出力される。
【0029】これにより、図8に示すように、各車輪14
は左向きに同じ舵角で回動され、走行台車1は右側面側
へ移動する。 3.旋回走行モード(図9参照) この旋回走行モードが選択されると、各車輪の舵角が予
め設定された角度に設定される。すなわち、運転部A側
を向いて、車輪ナンバ4,5,6,7,8,9の車輪は
左向き、車輪ナンバー1,2,3,10,11,12の車輪は
右向きの所定角度にそれぞれ設定される。
【0030】またシフトレバー35により前進が選択され
ると時計の針の方向へ旋回するように、車輪ナンバー2
〜5の車輪はP方向、車輪ナンバー8〜11の車輪はQ方
向と認識され、シフトレバー35により後進が選択される
と時計の針とは逆の方向へ旋回するように、車輪ナンバ
ー2〜5の車輪はQ方向、車輪ナンバー8〜11の車輪は
P方向と認識される。
【0031】いま旋回モードを選択し、シフトレバー35
により前進を選択すると、運転部A側を向いて、車輪ナ
ンバ4,5,6,7,8,9の車輪は左向き、車輪ナン
バー1,2,3,10,11,12の車輪は右向きの所定角度
となるように、旋回用シリンダ装置18に圧油が供給され
る。この状態で、アクセルペダル34を踏み込むと、車輪
ナンバー2〜5のインバータ21へ矢印P方向へ走行する
ときの正転信号、車輪ナンバー8〜11のインバータ21へ
逆転信号として出力され、かつ踏み込み角度に応じたト
ルク制御のトルク設定値が出力される。
【0032】これにより、図9に示すように、車輪ナン
バ4,5,6,7,8,9の車輪は左向きに、車輪ナン
バー1,2,3,10,11,12の車輪は右向きに回動さ
れ、走行台車1は時計周りで旋回する。 4.横行走行モード(図10参照) ハンドル3の回転角度に応じて、車輪ナンバー7(運転
部Aが選択されているとき)または車輪ナンバー6(運
転部Bが選択されているとき)の軸をマスタ軸として旋
回中心点が車幅方向Xの中心線K上にあるように、各車
輪14の回転角度(舵角)が設定される。旋回中心点は、
運転部Aが選択され、ハンドル3が左に切られると、図
10(a)に示すように走行台車1の前方に、ハンドル
3が右に切られると、図10(b)に示すように走行台
車1の方向に位置し、ハンドル3の回転角度が大きいほ
ど、走行台車1に接近する。
【0033】またシフトレバー35により前進が選択され
ると、運転部AまたはBの右側面側へ移動し、後進が選
択されると、左側面側へ移動するものと認識される。ま
たシフトレバー35により前進が選択され、ハンドル3が
左へ切られると、車輪ナンバー8〜11の車輪はP方向、
車輪ナンバー2〜5の車輪はQ方向と認識され、ハンド
ル3が右へ切られると、車輪ナンバー8〜11の車輪はQ
方向、車輪ナンバー2〜5の車輪はP方向と認識され
る。またシフトレバー35により後進が選択され、ハンド
ル3が左へ切られると、車輪ナンバー8〜11の車輪はQ
方向、車輪ナンバー2〜5の車輪はP方向と認識され、
ハンドル3が右へ切られると、車輪ナンバー8〜11の車
輪はP方向、車輪ナンバー2〜5の車輪はQ方向と認識
される。
【0034】いま運転選択スイッチ32により運転部Aを
選択し、シフトレバー35により前進を選択し、ハンドル
3を左に切ると、旋回中心点が車幅方向Xの中心線K上
で走行台車1の前方に位置するように、旋回角度が設定
され、旋回用シリンダ装置18に圧油が供給される。この
状態で、アクセルペダル34を踏み込むと、車輪ナンバー
8〜11の車輪はP方向の正転信号で、車輪ナンバー2〜
5の車輪はQ方向の逆転信号で、かつ踏み込み角度に応
じた回転数制御のモータ回転数が出力される。
【0035】これにより、図10(a)に示すように、
旋回中心点を中心にして走行台車1は右方向へ横行す
る。 5.前軸固定走行モード(図11参照) ハンドル3の回転角度に応じて、運転部Aが選択されて
いるとき、車輪ナンバー1,7の軸上に旋回中心点があ
るように、各車輪14の回転角度(舵角)が設定され、ま
た運転部Bが選択されているとき、車輪ナンバー6,12
の軸上に旋回中心点があるように、各車輪14の回転角度
(舵角)が設定される。
【0036】旋回中心点は、運転部Aが選択され、ハン
ドル3が左に切られると、図11(a)に示すように走
行台車1の左側面に、ハンドル3が右に切られると、図
11(b)に示すように走行台車1の右側面に位置し、
ハンドル3の回転角度が大きいほど、走行台車1の側面
に接近する。いま運転選択スイッチ32により運転部Aを
選択し、シフトレバー35により前進を選択し、かつハン
ドル3を左に切ると、各車輪14の旋回用シリンダ装置18
には、車輪を右へ旋回される圧油が供給される。この状
態で、アクセルペダルを踏み込むと、各インバータ21へ
矢印P方向へ走行するときの正転信号で、かつ踏み込み
角度に応じたトルク制御のトルク指令値が出力される。
【0037】これにより、図11(a)に示すように、
車輪ナンバー4,5,6,10,11,12の車輪は右
向きに回動され(車輪ナンバー1,2,3,7,8,9
の車輪はほとんど回動されない)、走行台車1は左向き
に前進する。 6.後軸固定走行モード(図12参照) ハンドル3の回転角度に応じて、運転部Aが選択されて
いるとき、車輪ナンバー6,12の軸上に旋回中心点が
あるように、各車輪14の回転角度(舵角)が設定され、
また運転部Bが選択されているとき、車輪ナンバー1,
7の軸上に旋回中心点があるように、各車輪14の回転角
度(舵角)が設定される。
【0038】旋回中心点は、運転部Aが選択され、ハン
ドル3が左に切られると、図12(a)に示すように走
行台車1の左側面に、ハンドル3が右に切られると、図
12(b)に示すように走行台車1の右側面に位置し、
ハンドル3の回転角度が大きいほど、走行台車1の側面
に接近する。いま運転選択スイッチ32により運転部Aを
選択し、シフトレバー35により前進を選択し、かつハン
ドル3を左に切ると、各車輪14の旋回用シリンダ装置18
には、車輪を左へ旋回される圧油が供給される。この状
態で、アクセルペダルを踏み込むと、各インバータ21へ
矢印P方向へ走行するときの正転信号で、かつ踏み込み
角度に応じたトルク制御のトルク指令値が出力される。
【0039】これにより、図12(a)に示すように、
車輪ナンバー1,2,3,7,8,9の車輪は左向きに
回動され(車輪ナンバー4,5,6,10,11,12
の車輪はほとんど回動されない)、走行台車1は左向き
に前進する。以上のように、設定された走行モードが斜
行または横行モードのとき、すなわち各車輪の舵角(旋
回角度)がほぼ同じのとき、回転数制御を選択し実行す
ることにより、各車輪を同一速度で回転することがで
き、走行台車1の走行時の安定を図ることができる。ま
た他の走行モードのとき、トルク制御を選択し実行する
ことにより、搬送するパレット(負荷)に見合った走行
速度で走行でき、すなわち負荷が小さいとき走行速度が
速く、負荷を大きいとき走行速度が遅くなり、オーバー
ロードを防止でき、有限の動力を有効に使用することが
できる。
【0040】なお、上記した実施の形態では、車体2の
前後両端部分にそれぞれ運転部4が設けられているが、
これは、いずれか一方のみに運転部4が設けられた形式
であってもよい。また上記した実施の形態では、両運転
部4の上方をカバーする状態で、車体2の上部に荷台5
が設けられているが、これは運転部4の上方には荷台5
の部分が位置しない形式であってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、車輪
装置の操舵手段に設定される走行モードに応じて、速度
制御方法またはトルク制御方法の一方が選択され、この
制御方法によりモータが駆動されることにより、車両走
行時の安定を図ることができ、また有限の動力を有効に
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における走行台車の駆動方
法を実行する走行台車の側面図である。
【図2】同走行台車の旋回式車輪装置の配置を示す平面
図である。
【図3】同走行台車の要部拡大図である。
【図4】同走行台車の制御ブロック図である。
【図5】同走行台車のコントローラの操舵制御手段の動
作を示すフローチャートである。
【図6】同走行台車のコントローラの走行制御手段の動
作を示すフローチャートである。
【図7】同走行台車の直進走行モードの説明図である。
【図8】同走行台車の斜行走行モードの説明図である。
【図9】同走行台車の旋回走行モードの説明図である。
【図10】同走行台車の横行走行モードの説明図であ
る。
【図11】同走行台車の前軸固定走行モードの説明図で
ある。
【図12】同走行台車の後軸固定走行モードの説明図で
ある。
【符号の説明】
1 走行台車 2 車体 3 ハンドル 4A,4B 運転部 5 荷台 6 旋回式車輪装置 9 旋回体 15 モータ 16 シリンダ装置 17A ピニオン 17B ラック 18 旋回用シリンダ装置 21 インバータ 22 ステアリングコントロールバルブ 31 走行モード選択スイッチ 32 運転選択スイッチ 33 回転角度検出器 34 踏み込み角度検出器 35 シフトレバー 36 ブレーキぺダル 41 操舵/走行コントローラ 44 操舵制御手段 45 走行制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曽我部 泰志 大阪府大阪市西区京町堀1丁目15番10号 ティー・シー・エム株式会社内 Fターム(参考) 3D034 BB03 BD06 CC01 CC17 CE05 5H115 PG10 PU01 QE16 QN02 RB08 SJ12 SJ13 TO21 TO23 TO30 UI32

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の下部に、車長方向に複数行でかつ
    車幅方向に複数列に渡って、モータにより駆動される車
    輪装置を備えた走行台車の走行駆動方法であって、 前記車輪装置の操舵手段に設定される走行モードに応じ
    て、前記車輪装置のモータの回転数を一定に制御する速
    度制御方法、または前記モータのトルクを最大トルクに
    維持するトルク制御方法の一方を選択することを特徴と
    する走行台車の走行駆動方法。
  2. 【請求項2】 走行モードが、走行台車の車体の向きを
    変えることなく、斜めまたは横方向へ移動させる斜行ま
    た横行の走行モードのとき、速度制御方法を選択するこ
    とを特徴とする請求項1記載の走行台車の走行駆動方
    法。
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