JP2001113820A - 記録用シートの製造方法及び装置 - Google Patents

記録用シートの製造方法及び装置

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JP2001113820A JP29706399A JP29706399A JP2001113820A JP 2001113820 A JP2001113820 A JP 2001113820A JP 29706399 A JP29706399 A JP 29706399A JP 29706399 A JP29706399 A JP 29706399A JP 2001113820 A JP2001113820 A JP 2001113820A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無機微粒子と水溶性樹脂とを含む色材受容層が
設けられた記録用シートを、塗布液の組成・物性や塗布
操作条件の制約を受けることなく、塗布面の光沢度を高
くでき、且つ塗布面にスジやムラを発生させないで安定
的に製造する。 【解決手段】スライド塗布装置14で支持体12上に色
材受容層を塗布形成し、乾燥装置26で乾燥し、形成し
た色材受容層の上に別のスライド塗布装置28によりオ
ーバーコート層を塗布直後、バー30Aを備えたスムー
ジング・メタリング装置30により塗布面をスムージン
グ・メタリング処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録シートの製造方
法及び装置に係り、特に、高品質なインクジェット用記
録シート等のように支持体上に無機微粒子と水溶性樹脂
を含む色材受容層が設けられた記録用シートの製造方法
及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、各種のインクジェット方式が開発
されており、それに伴い各種のインクジェット用の記録
シートも開発されている。このインクジェット用の記録
シートに使われる支持体としては各種樹脂製フィルムの
他、普通紙や上質紙(コート紙)、写真用印画紙などが
ある。これらのインクジェット用の記録シートのうち、
粒径の細かい無機微粒子と水溶性樹脂を含む色材受容層
が設けられた記録用シートは、高品質なインクジェット
用の記録シートとして使用されている。無機微粒子と水
溶性樹脂を含む色材受容層が設けられた記録用シートと
しては、他に熱転写用の記録用シート、電子写真用の記
録用シート等がある。
【0003】これら、無機微粒子と水溶性樹脂を含む色
材受容層が設けられた記録用シートの製造においては、
特開昭62−111782号公報に、インクの色材受容
層を2層に分け、それらを順次塗布することで、高いイ
ンクの吸収量を保持し、かつ高耐水性、高インク吸収速
度を保持したまま、ひび割れのない記録シートを製造す
る方法が開示されている。また、特開平8−72388
号公報には、紙基材の上に擬べーマイト液を塗布し、そ
の擬べーマイト層の含水分が100〜450%の時に擬
べーマイトの上にシリカ塗工液を塗布し、その直後に加
熱した平滑な型を押し付けて高い光沢度の記録シートを
得る方法が開示されている。更に、特開平11−172
597号公報には、支持体に塗布したインクの色材受容
層の含水分を200〜500重量%に調整後、表面の算
術平均粗さが25nm以下の有機高分子フイルムを積層
し、含水分が5重量%以下となるまで乾燥後、フイルム
を剥離して光沢度の高い記録用シートを製造する方法が
開示されている。また、特開平11−115308号公
報には、粒径の細かい無機微粒子と水溶性樹脂から形成
された色材受容層の塗布膜に、該塗布膜が減率乾燥速度
を示す領域に入る前に水溶性樹脂を架橋する架橋剤を付
与することにより、高いインク吸収性を有し、惨みも少
なく、且つひび割れのない記録用シートの製造方法が開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−111782号公報の場合には、特開平9−15
6202号公報でも述べられているように、微粒子を含
有した色材受容層を塗布・乾燥して形成した下層の上
に、保護層等の上層を塗布する場合、下層である色材受
容層の微粒子に基づく空隙に保持された空気が、上層の
保護層面に微細な気泡痕跡として現れる泡故障が生じ易
い。この結果、製品である記録用シートの塗布面の面状
が悪化し平滑性が低下するので、高い光沢性が得られな
いという欠点がある。
【0005】また、特開平8−72388号公報や特開
平11−172597号公報の場合、塗布面の平滑性を
出すために、塗布面に型を押圧したり、塗布面に有機高
分子フイルムを積層するので、塗布膜の乾燥を裏面(支
持体側)から行わねばならない。従って、記録シートの
支持体に通気性のないフイルムを用いた場合には塗布膜
の乾燥を進めることができないという欠点がある。
【0006】また、特開平11−115308号公報の
場合、インクの色材受容層に架橋剤を付与する過程にお
いて、減率乾燥速度域以前の色材受容層が未乾燥状態で
架橋剤を塗布することになる。従って、架橋剤の特性や
塗布速度や塗布幅などの塗布液の組成や物性、塗布操作
条件、支持体の種類、無機微粒子と水溶性樹脂から形成
された色材受容層自体の特性・面状等によって、製品で
ある記録用シートの塗布面の面状が悪化し、品質不良を
招くとともに、前記した塗布液の組成や物性等の制約を
受けるので製造の安定性が大きく左右される。例えば、
架橋剤の塗布にスライド塗布装置、エクストルージョン
塗布装置、カーテン塗布装置を用いて、ビードやカーテ
ン膜を介して架橋剤を色材受容層に塗布する場合、ビー
ド部やカーテン膜が支持体の走行によって発生する同伴
風の影響を受けて振動し易く、架橋剤の塗布が支持体の
進行方向や幅方向において不均一になり易い。また、色
材受容層と架橋剤の塗れ性や架橋反応の進行の影響を受
け易い。そして、このように、架橋剤の塗布が不安定に
なると、乾燥後の製品の面状にスジやムラが発生し易く
なる。このスジやムラの発生は外観上の見栄えが悪くな
るだけでなく、光沢度、画質等の記録用シートとしての
性能不良となる。特に、色材受容層と架橋剤との反応性
については、架橋剤によって色材受容層を早期に硬化さ
せることが必要で、ビード形成時から反応が進んでいる
ことから塗布安定性への影響が大きい。また、上記以外
の塗布装置であるロール塗布装置やバー塗布装置を用い
た場合にも、ロールやバーと未乾状態の色材受容層との
間で形成される架橋剤の液のメニスカスが前述したビー
ドと同様に、色材受容層と架橋剤の塗れ性・反応性や塗
布速度などの条件で乱れ、乾燥後の製品にスジやムラと
なって残り易い。また、ディップ塗布装置を用いた場合
には、架橋剤の塗布量の調整が自由にできず、処方・性
能上への影響が大きいばかりか、過剰に塗布された架橋
剤が液だれとなってスジになる等の問題がある。更に、
架橋剤の塗りつけにスプレー塗布装置を使用した場合に
は、やはり色材受容層と架橋剤の反応性などの為にスプ
レーする架橋剤液の粒の大きさや、液の塗れ広がり易
さ、また、塗布の速度や塗布量によっては架橋剤の粒の
跡が乾燥後にも消えずに残って斑点状のスジやムラとな
る場合がある。
【0007】これらの欠点を解消する対策として、本発
明者は、下層の上に上層を塗布した後、又は未乾状態の
色材受容層の上に架橋剤を塗布した後、鏡面仕上げした
キャスティングドラムに塗布面を接触させ、塗布面に温
度・圧力をかけることで、塗布面の平滑性やスジやムラ
を解消することを試みた。しかし、欠点を解消させるに
は高い温度と圧力を備えたキャスティングドラムが必要
であり、従来のキャスティングドラム設備では解消させ
るまでには至らなかった。また、キャステイングドラム
では支持体がフイルムのような通気性のない支持体の場
合には乾燥が進まず、使用できないので、根本的な解決
にはならない。
【0008】そして、上記した欠点を解決できないと、
製品光沢度などの品質を良化できないばかりでなく、ス
ジやムラによって製品の得率を落とし、生産性を悪くす
る。
【0009】しかし、上記した従来の方法により、得率
良く、光沢度の高い製品を安定的に製造する為には、架
橋剤の塗布の際に使用する各塗布方式や塗布操作条件の
最適化、色材受容層や架橋剤液の物性の最適化を行わな
くてはならず、これは塗布操作条件等の製造工程条件
上、又塗布液の組成・物性を設計する上でも大きな制約
をうけることになる。この結果、安定な製造条件範囲を
広くとれないなどの多大な影響がでるという問題があ
る。また、より高温で高圧にて使用できるキャスティン
グドラムを設置した場合、装置の改造や最適化を行うた
めに多大な設備投資が必要になるばかりでなく、支持体
としてフイルムを使用した製品には適用できない。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、無機微粒子と水溶性樹脂とを含む色材受容層
が設けられた記録用シートを、塗布液の組成・物性や塗
布操作条件の制約を受けることなく、塗布面の光沢度を
高くでき、且つ塗布面にスジやムラを発生させないで安
定的に製造することのできる記録用シートの製造方法及
び装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、無機微粒子と水溶性樹脂を含む色材受容
層を支持体に塗布形成した後、該色材受容層の上に少な
くとも1層以上の上層を多重塗布して成る記録用シート
の製造方法において、前記多重塗布のうちの最上層を塗
布形成した直後、前記多重塗布した塗布面にスムージン
グ・メタリング処理を施すことを特徴とする。
【0012】また、本発明は、前記目的を達成するため
に、無機微粒子と水溶性樹脂を含む色材受容層を支持体
に塗布形成した後、該色材受容層の上に少なくとも1層
以上の上層を多重塗布して成る記録用シートの製造装置
において、前記支持体に前記色材受容層を塗布形成する
色材受容層用塗布装置と、前記色材受容層を乾燥する第
1の乾燥装置と、前記乾燥装置で乾燥後、又は乾燥中に
前記色材受容層の上に少なくとも1層以上の上層を塗布
する上層用塗布装置と、前記上層用塗布装置の後段に設
けられ、前記多重塗布した塗布面にスムージング・メタ
リング処理を施すスムージング・メタリング装置と、前
記スムージング・メタリング処理した後の前記上層を乾
燥する第2の乾燥装置と、を備えたことを特徴とする。
【0013】本発明によれば、多重塗布のうちの最上層
を塗布形成した直後に、塗布面をスムージング・メタリ
ング処理するようにした。これにより、無機微粒子と水
溶性樹脂を含む色材受容層の上に上層を多重塗布した際
に発生し易い、泡故障に起因する塗布面の面状悪化や、
不安定な塗布に起因する塗布面のスジやムラを解消する
ことができるので、面状が良好で高い光沢度の塗布面を
有する記録用シートを製造することができる。しかも、
この方法は、塗布面に発生した泡故障やスジ・ムラ等の
不具合を後から修復する方法なので、色材受容層や上層
の組成や物性、或いは塗布操作条件、更には塗布装置の
種類等の制約を何ら受けることがなく、安定的な製造を
行うことができる。また、不具合を修復するスムージン
グ・メタリング装置は、バー方式、エアーナイフ方式、
ブレード方式のように簡単な構成でよいので、記録用シ
ートの製造装置を大幅に改造する必要もない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面により本発明の記
録用シートの製造方法及び装置の好ましい実施の形態に
ついて詳説する。
【0015】本発明の発明者は、鋭意研究を重ねた結
果、無機微粒子と水溶性樹脂を含む色材受容層を支持体
に塗布形成した後、該色材受容層の上に、少なくとも別
の色材受容層を1つ以上多重塗布する場合、保護層等の
オーバコート層を多重塗布する場合、架橋剤の層を多重
塗布する場合には、多重塗布する最上層を塗布形成した
直後に、バー、エアーナイフ、ブレードの何れかを備え
たスムージング・メタリング装置で、多重塗布された塗
布面をスムージング・メタリング処理することが、泡故
障に起因する塗布面の悪化を修復し、塗布の不安定に起
因する塗布面のスジ・ムラを修復し、面状が良好で且つ
高い光沢度を有する記録用シートを安定的に生産するこ
とができることを見出した。
【0016】ここで、スムージング・メタリング処理と
は、スムージング(SM00THING)処理により塗布面を平ら
に(平滑化)する作用と、メタリング(METERING)処理
により塗布面の表層部を例えば掻き取る等によって必要
な塗布量(設定塗布量)に計量する作用の2つの作用を
併せ持った処理をいう。このスムージング・メタリング
処理を、多重塗布する最上層を塗布形成した直後に施す
ことにより、必要な塗布量が均一に乗った状態の最上層
を形成することができる。
【0017】スムージング・メタリング処理を行うため
のスムージング・メタリング装置としては、バー方式、
エアーナイフ方式、ブレード方式のものがある。
【0018】バー方式とは、丸状棒のバーの軸方向を走
行する支持体の幅方向に配置して、該支持体に塗布形成
された塗布面に接触させる方式で、バーの径は2〜20
0mm、好ましくは5〜50mmの丸棒状のものが良
い。また、バーを、支持体が走行する速度と同速±50
%以内の周速で、支持体と同方向又は逆方向に回転させ
る。このときの支持体のバーへのラップ角度(θ)は0
〜30度以内が適当である。また、必要な塗布量に合わ
せてワイヤーなどを巻いて巻回したワイヤー同士の間に
溝を形成したり、バー自体に溝を刻設したりして、バー
と塗布面が接触した際に余剰の塗布液が溝に取り込まれ
ることによりメタリングされる。
【0019】エアーナイフ方式とは、ナイフ状のエアー
を吹き出すスロット状のエアノズルの長尺方向を、走行
する支持体の幅方向に配置して、該エアノズルからのナ
イフ状のエアを塗布面に当てることにより、塗布面を均
しながら塗布表層部を掻き取る方式である。エアノズル
から吹き出されるエア風速は10〜150m/秒の範
囲、エアー圧力は0.01〜10kg/cm2 、特に好
ましくは0.5〜5kg/cm2 の範囲がよい。また、
エアノズル先端から最上層の塗布面までの距離は1〜3
0mmの範囲、エアノズルと塗布面とのなす角度は1〜
50度の範囲に設定することが好ましい。
【0020】また、ブレード方式とは、ブレードの幅方
向を支持体の幅方向に配置して、該支持体に塗布形成さ
れた塗布面に接触させることにより、塗布面を均しなが
ら塗布表層部を掻き取る方式である。これに使用される
ブレードは、柔軟性のある樹脂製の材質とし、塗布面へ
の押付け圧力は0.01〜10kg/cm2 が好まし
く、特に好ましくは0.1〜5kg/cm2 の範囲がよ
い。
【0021】但し、バー方式、エアーナイフ方式、ブレ
ード方式における上記条件は、必要な塗布量、色材
受容層に対する上層である別の色材受容層、オーバーコ
ート層の塗れ性、上層を架橋剤層とした場合における
色材受容層(下層)の架橋剤(上層)による硬化具合、
多重塗布する各層の塗布液の組成や物性、最上層を
塗布形成してからスムージング・メタリング処理までの
時間等に応じて、上記条件の範囲内で調整すると更によ
い。
【0022】次に、以上の知見に基づいて構成した記録
用シートの製造装置の構成の実施の形態を説明する。
尚、下層である色材受容層の上に塗布する上層として架
橋剤の例で説明する。
【0023】図1は、バー方式のスムージング・メタリ
ング装置を組み込んだ本発明の記録用シートの製造装置
の構成例を示す第1の実施の形態である。
【0024】図1に示すように、送出し装置10から送
り出されて走行する支持体12には、先ずは、スライド
塗布装置14により、下層である無機微粒子と水溶性樹
脂を含む色材受容層を形成するための塗布液が塗布され
る。即ち、塗布液は、スライド塗布装置14の塗布ヘッ
ド16内に形成されたマニホールド18に供給されて支
持体12の幅方向に拡流された後、スリット20を通っ
てスライド面22に押し出され、スライド面22を流下
する。スライド面22を流下した塗布液は、スライド面
先端部と、コーティングロール24に係合支持された支
持体12との隙間部分にビードを形成し、このビードを
介して支持体12上に塗布される。これにより、支持体
12上に、塗布量が例えば100〜300g/m2 程度
の色材受容層が形成される。
【0025】次に、色材受容層が形成された支持体12
は、乾燥装置26の乾燥ゾーンを走行して色材受容層が
乾燥され、乾燥装置26の出口側に配置された別のスラ
イド塗布装置28により、支持体12の色材受容層上
に、上層である架橋剤が設定塗布量よりも過剰に塗布さ
れる。そして、架橋剤の塗布直後に、バー方式のスムー
ジング・メタリング装置30によりスムージング・メタ
リング処理される。この場合、色材受容層を乾燥する過
程において、乾燥速度が減率域に入る前までは、乾燥温
度20〜180°C、好ましくは30〜150°Cの風
で0.5〜5分間程度乾燥させ、減率乾燥速度域前、も
しくは色材受容層の含水分(水分/固形分の%表示)が
200〜600%の範囲内で架橋剤を塗布する。色材受
容層の含水分は、好ましくは200〜500%の範囲
内、特に好ましくは250〜450%の範囲内が一層よ
い。そして、架橋剤塗布直後、好ましくは30秒以内に
バー30Aによりスムージング・メタリング処理する。
これにより、前述した泡故障に起因する塗布面の悪化を
修復し、塗布の不安定に起因する塗布面のスジ・ムラを
修復して、面状の良好な且つ高い光沢度を有する塗布面
を形成することができる。スムージング・メタリング処
理後の乾燥については乾燥装置26により180℃程度
の風で行っても良いし、紙などの通気性のある支持体の
場合には図2に示すようにキャステイングドラム32を
使用しても良い。このようにして製造された記録用シー
トは、巻取り装置34に巻き取られる。
【0026】尚、符号36は、支持体12の走行経路を
形成するガイドローラである。また、色材受容層と架橋
剤層を形成する塗布装置としてスライド塗布装置14、
28を使用したが、これに限定されるものではなく、エ
クストルージョン塗布装置、カーテン塗布装置、バー塗
布装置等の他の塗布装置を使用することができる。ま
た、架橋剤を塗布する時に、支持体12には、該支持体
12の塗布密着性、濡れ性等を改良するための下塗り
層、或いは下塗り層以外の場合には含水分が10%以下
の塗布膜のもの以外には何も塗布しないことが好まし
い。上層を塗布する時に、下層以外に水分の多い塗布膜
が支持体12上にあると、下層の含水分に与える影響が
大きくなって、上層の乗りが悪くなるためである。
【0027】図3は、ブレード方式のスムージング・メ
タリング装置を組み込んだ本発明の記録用シートの製造
装置の構成例を示す第2の実施の形態である。尚、図1
と同様の装置、部材には同符号を付して説明すると共
に、詳細な説明は省略する。
【0028】第2の実施の形態では、スライド塗布装置
14で、支持体12上に色材受容層を塗布形成した後、
支持体12を乾燥装置26の乾燥ゾーンに通す途中で、
乾燥が減率域に入る前に架橋剤をスプレー塗布装置38
で塗布してその直後、ブレードでスムージング・メタリ
ング処理するものである。即ち、乾燥ゾーンの途中にス
プレー塗布装置38とブレード方式のスムージング・メ
タリング装置40を配置し、スプレー塗布装置38によ
る架橋剤の塗布速度や乾燥ゾーンでの乾燥条件によっ
て、スプレー塗布装置38及びスムージング・メタリン
グ装置40が図3の矢印方向に移動できるようにし、減
率乾燥速度域前、もしくは色材受容層の含水分が200
〜600%の範囲内で架橋剤を塗布すると共に、塗布直
後にスムージング・メタリング処理を行えるようにし
た。尚、色材受容層の含水分は、好ましくは200〜5
00%の範囲内、特に好ましくは250〜450%の範
囲内が一層よい。また、架橋剤を塗布する塗布装置とし
ては、スプレー塗布装置には限定されず、他の塗布装置
でもよい。
【0029】本発明で使用される無機微粒子の例として
は、シリカ微粒子、コロイダルシリカ、珪酸カルシウ
ム、ゼオライト、カオリナイト、ハロイサイト、白雲
母、タルク、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ベーマ
イト、擬ベーマイト等を挙げることができる。透明性を
低下させない観点から、屈折率が1.40〜1.60の
範囲にあることが好ましい。これらの中で、シリカ微粒
子が特に好ましい。また、無機微粒子の平均一次粒子径
は、20nm以下、好ましくは10nm以下、特に好ま
しくは3nm以下が良く、また、屈折率は1.45付近
であることが好ましい。
【0030】本発明で使用される水溶性樹脂の例として
は、親水性構造単位として、ヒドロキシル基を有する樹
脂である、ポリビニルアルコール(PVA)、セルロー
ス系樹脂〔メチルセルロース(MC)、エチルセルロー
ス(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、
カルボキシメチルセルロース(CMC)等〕、キチン
類、及びデンプン;エーテル結合を有する樹脂である、
ポリエチレンオキサイド(PEO)、ポリプロピレンオ
キサイド(PPO)、ポリエチレングリコール(PE
G)、及びポリビニツエーテル(PVE);そしてアミ
ド基又はアミド結合を有する樹脂である、ポリアクリル
アミド(PAAM)、及びポリビニルピロリドン(PV
P)を挙げることができる。また、解離性基として、カ
ルボキシル基を有する、ポリアクリル酸塩、マレイン酸
塩、アルギン酸塩及びゼラチン類;スルホン酸基を有す
る、ポリスチレンスルホン酸塩、アミノ基、イミノ基、
第3アミン及び第4級アンモニウム塩を有するポリアリ
ルアミン(PAA)、ポリエチレンイミン(PEI)、
エポキシ化ポリアミド(EPA)、ポリビニルピリジン
及びゼラチン類を挙げることができる。
【0031】本発明で使用される架橋剤の例としては、
硼酸、硼酸塩〔例えば、オルト硼酸塩、InBO3 、S
cBO3 、YBO3 、LaBO3 、Mg3 (B
3 2 、Co3 (BO3 2 〕、二硼酸塩〔例えば、
Mg2 2 5 、Co2 2 5 〕、メタ硼酸塩〔例え
ば、LiBO2 、Ca(BO2 2 、NaBO2 、KB
2 〕、四硼酸塩〔例えば、Na2 4 7 ・10H2
O〕、五硼酸塩〔例えば、KB 5 8 ・4H2 O、Ca
2 6 11・7H2 O、CsB5 5 〕、グリオキザー
ル、ミラミン・ホルムアルデヒド〔例えば、メチロール
メラミン、アルキル化メチロールメラミン、〕、メチロ
ール尿素、レゾール樹脂、ポリイソシアネート等を挙げ
ることができる。これらの中で、硼酸或いは硼酸塩が特
に好ましい。
【0032】バー方式のスムージング・メタリング装置
30で述べたラップ角度(θ)とは、図4の(a)、
(b)に示すように、支持体12とバー30Aとが接触
する接触面の中心Oを通るようにバー30Aに水平線を
引いたときに、図4(a)のようにバー30Aが接触す
る前の支持体12とバー30Aに接触した後の支持体1
2が水平接線Lに対し同じ側にある場合には、水平接線
Lとバー30Aに接触する前の支持体12とで形成され
る角度(θ1 )と、水平接線Lとバー30Aに接触する
後の支持体12とで形成される角度(θ2 )の和で表し
たものであり、一方、図4(b)のように、バー30A
に接触する前の支持体12とバー30Aに接触した後の
支持体12が水平接線Lに対して反対側にある場合に
は、水平接線Lとバーに接触する前の支持体12とで形
成される角度(θ1 )と、水平接線Lとバー30Aに接
触した後の支持体12とで形成される角度(θ2 )の差
の絶対値で表したものである。
【0033】
【実施例】(実施例1)実施例1は、スライド塗布装置
で、表1に示す組成の無機微粒子と水溶性樹脂を含む色
材受容層を、支持体上に100g/m2 の塗布量になる
ように幅1.5mで塗布した。そして、乾燥装置の乾燥
ゾーンにおいて乾球温度30〜80°C、露点温度0°
Cの風を用いて乾燥を行い、空隙率60%の多孔質層を
形成した。乾燥後、エクストルージョン塗布装置によ
り、表2に示す組成のオーバーコート層を色材受容層の
上に、必要な塗布量(設定塗布量)よりも10cc過剰
な約60cc/m2 の塗布量になるように塗布した直
後、3秒後に径が25mmのバーを備えたバー方式スム
ージング・メタリング装置によりスムージング・メタリ
ング処理した後、乾燥して記録用シートを製造した。 (比較例1)比較例1は、色材受容層を形成した上にオ
ーバーコート層を必要塗布量通りの50cc/m2 の塗
布量になるように塗布した点、またオーバーコート層を
塗布後にスムージング・メタリング処理を行なわなかっ
た以外は、実施例1と同様に行なって記録用シートを製
造した。
【0034】その結果、比較例1の場合は、オーバーコ
ート層を色材受容層に塗布した際に多孔質層である色材
受容層への染み込みが大きく、乾燥後の記録用シートの
塗布面に細かい乱れやスジが認められた。また、多孔質
層内にあったとみられる空気が気泡となって塗布面に現
れる、いわゆる泡故障が散発した。
【0035】これに対し、実施例1の場合は、スムージ
ング・メタリング処理により、比較例1にみられるよう
な乱れ、スジ、泡故障等の塗布面不良が解消され、面状
が良好で高い光沢度を有する塗布面を得ることができ
た。また、色材受容層の多孔質層内の空気に起因する泡
故障が発生しても、スムージング・メタリング処理を行
なうことにより泡故障等の塗布面不良を解消することが
できるので、色材受容層の組成や物性が制約を受けるこ
とがない。
【0036】
【表1】 (備考)配合割合を示す重量部の値は、全て固形分又は
不揮発分を表す。
【0037】表1の無水シリカ微粒子を、イオン交換水
(73.3重量部)中に添加して、高速回転湿式コロイ
トミル〔クレアミックス(エム・テクニック(株)製〕
を用いて、10000rpmの条件で20分間分散させ
た後、ポリビニルアルコール水溶液(イオン交換水の残
り62.7重量部に溶解させたもの)を加えて、更に上
記と同じ条件で分散を行なって色材受容層のための塗布
液を調製した。
【0038】
【表2】 (備考)配合割合を示す重量部の値は、全て固形分又は
不揮発分を表す。
【0039】表1のポリビニルアルコールをイオン交換
水に中に添加して、高速回転湿式コロイトミル〔クレア
ミックス(エム・テクニック(株)製〕を用いて色材受
容層の場合と同様に分散した。 (実施例2)スライド塗布装置で、表1に示す組成の無
機微粒子と水溶性樹脂を含む色材受容層を、支持体上に
150g/m2 の塗布量になるように幅1.0mで塗布
した。そして、乾燥装置の乾燥ゾーンにおいて乾球温度
120°C、露点温度0°Cの風を用いて乾燥を行い、
空隙率60%の多孔質層を形成した。色材受容層の含水
分が500%となった時点で表3に示す組成の架橋剤を
必要塗布量よりも過剰な60cc/m2 となるようにエ
クストルージョン塗布装置で塗布した。そして、架橋剤
の塗布直後5秒後に、エアーナイフを備えたスムージン
グ・メタリング装置によりスムージング・メタリング処
理を行なった後、乾燥して記録用シートを製造した。こ
の場合、エアーナイフのエアー圧力を1.5kg/m2
とし、エアーノズルと膜面までの距離を15mmとし、
角度を25度に設定した。尚、架橋剤の塗布の際にビー
ドを意図的に不安定にするために塗布速度を次第に上げ
て行なった。 (比較例2)比較例2は、色材受容層を形成した上に架
橋剤層を必要塗布量通りの50cc/m2 の塗布量にな
るように塗布した点、また架橋剤層を塗布後にスムージ
ング・メタリング処理を行なわなかった以外は、実施例
2と同様に行なって記録用シートを製造した。
【0040】その結果、比較例2の場合は、架橋剤の塗
布速度が2m/分で塗布量が50cc/m2 の時は良好
な塗布が出来たものの、塗布速度を2m/分のを越えて
アップさせるにつれエクストルージョン塗布のビードが
不安定となり、架橋剤の塗布が不均一となった。そし
て、これが原因と思われるスジやムラが乾燥後の記録用
シートの塗布面に発生するようになった。このスジやム
ラは、塗布速度を2m/分以下の低速塗布に変えない限
り、エクストルージョンダイブロックの先端と膜面間の
距離を調節したり、色材受容液と架橋剤液の表面張力を
調節しても決して解消しなかった。
【0041】これに対し、実施例2の場合は、スムージ
ング・メタリング処理により、比較例2にみられるよう
なスジやムラ等の塗布面不良が解消し、面状が良好で高
い光沢度を有する塗布面を得ることができた。即ち、架
橋剤の塗布操作条件における不安定要素のために架橋剤
層面に斑点状のムラが発生しても、スムージング・メタ
リング処理を行なうことで解消することができるので、
架橋剤の塗布操作条件の制約を受けることがない。
【0042】
【表3】 (備考)配合割合を示す重量部の値は、全て固形分又は
不揮発分を表す。
【0043】表3の硼酸、界面活性剤をイオン交換水中
に添加した後、上記高速回転湿式コロイトミルにより分
散させた後、更にポリアリルアミン10%水溶液と4級
アンモニウム塩ポリマー60%水溶液を加えて同様に分
散させて架橋剤溶液を調製した。 (実施例3)実施例3は、スライド塗布装置で、表1に
示す組成の無機微粒子と水溶性樹脂を含む色材受容層
を、支持体上に100g/m2 の塗布量になるように幅
1.5mで塗布した。次に、乾燥装置の乾燥ゾーンにお
いて乾球温度30〜80°C、露点温度0°Cの風を用
いて乾燥を行い、空隙率60%の多孔質層を形成した。
乾燥後、表3に示した架橋剤を必要塗布量よりも過剰な
60cc/m2 となるようにスプレー塗布装置で塗布し
た。そして、架橋剤の塗布直後3秒後に、ワイヤを巻回
したバーを備えたスムージング・メタリング装置により
スムージング・メタリング処理を行なった後、乾燥して
記録用シートを製造した。この場合、ワイヤーバーの回
転は、支持体の走行方向と同方向に回転させると共に、
ワイヤーバー回転周速を支持体の走行速度と同等か、±
50%の範囲の速度に設定した。また、支持体に対する
ワイヤーバーのラップ角度は5度とし、支持体のテンシ
ョンは1kg/50cm幅に設定した。
【0044】尚、架橋剤の塗布の際、架橋剤の塗布を意
図的に不安定にするためにスプレー粒の粒径を次第に大
きくするようにした。 (比較例3)比較例は、色材受容層を形成した上に架橋
剤層を必要塗布量通りの50cc/m2 の塗布量になる
ように塗布した点、また架橋剤層を塗布後にスムージン
グ・メタリング処理を行なわなかった以外は、実施例3
と同様に行なって記録用シートを製造した。
【0045】その結果、比較例3の場合は、スプレー粒
の粒径を30μm以下とし、塗布量を50cc/m2
した時にはなんとか良好な塗布ができたものの、粒径を
50μm前後まで大きくし、塗布量を50cc/m2
下にすると、色材受容液と架橋剤液の表面張力バランス
を調節しても、塗布速度を上下させても、記録用シート
に良好な面状の塗布面を得ることはできず、斑点状のム
ラが残った。
【0046】これに対し、実施例3の場合は、スムージ
ング・メタリング処理により、斑点状のムラを解消で
き、面状が良好で高い光沢度を有する塗布面を得ること
ができた。即ち、架橋剤の塗布操作条件における不安定
要素のために架橋剤層面に斑点状のムラが発生しても、
スムージング・メタリング処理を行なうことで解消する
ことができるので、架橋剤の塗布操作条件の制約を受け
ることがない。
【0047】また、バーに適当なワイヤーを巻くことで
ワイヤーの太さに応じた塗布量のメタリング即ち計量も
できることが分かった。 (実施例4)実施例4は、スライド塗布装置で、表1に
示す組成の無機微粒子と水溶性樹脂を含む色材受容層
を、支持体上に100g/m2 の塗布量になるように幅
1.5mで塗布した。次に、乾燥装置の乾燥ゾーンにお
いて乾球温度30〜80°C、露点温度0°Cの風を用
いて乾燥を行い、空隙率60%の多孔質層を形成した。
乾燥後、表3に示した架橋剤を必要塗布量よりも過剰な
60cc/m2 となるようにバー塗布装置で塗布した。
この場合、未乾燥状態の色材受容層を掻き乱さないよう
に、バーと色材受容層との間のクリアランスを2mmと
した。バーの回転は支持体の走行方向に対して同方向
(正転)場合と、逆方向(逆転)の場合で行なった。そ
して、架橋剤の塗布直後3秒後に、ワイヤを巻回したバ
ーを備えたスムージング・メタリング装置によりスムー
ジング・メタリング処理を行なった後、乾燥して記録用
シートを製造した。
【0048】尚、架橋剤の塗布時における支持体の走行
速度を次第に大きくして、意図的に塗布が不安定になる
ようにした。 (比較例4)比較例4は、色材受容層を形成した上に架
橋剤層を必要塗布量通りの50cc/m2 の塗布量にな
るように塗布した点、また架橋剤層を塗布後にスムージ
ング・メタリング処理を行なわなかった以外は、実施例
4と同様に行なって記録用シートを製造した。
【0049】その結果、比較例4の場合は、架橋剤塗布
時のバーの回転を正転としても逆転としても、バーと色
材受容層との間で作るメニスカスは、支持体の走行速度
を上げるに伴い大きく乱れ、クリアランスが広い場合に
はメニスカスが切れてしまったり、狭い場合には局所的
にできる大きなメニスカスの為、乾燥後の記録用シート
の塗布面にはブロードなスジとなって現れてしまった。
【0050】これに対し、実施例4の場合は、スムージ
ング・メタリング処理により、ブロードなスジ状のムラ
を解消でき、面状が良好で高い光沢度を有する塗布面を
得ることができた。即ち、架橋剤の塗布操作条件におけ
る不安定要素のために架橋剤層面にブロードなスジ状の
ムラが発生しても、スムージング・メタリング処理を行
なうことで解消することができるので、架橋剤の塗布操
作条件の制約を受けることがない。 (実施例5)実施例5は、スライド塗布装置で、表1に
示す組成の無機微粒子と水溶性樹脂を含む色材受容層
を、支持体上に100g/m2 の塗布量になるように幅
1.5mで塗布した。次に、乾燥装置の乾燥ゾーンにお
いて乾球温度30〜80°C、露点温度0°Cの風を用
いて乾燥を行い、空隙率60%の多孔質層を形成した。
乾燥後、表3に示した架橋剤を必要塗布量よりも過剰な
60cc/m2 となるようにバー塗布装置で塗布した。
この場合、未乾燥状態の色材受容層を掻き乱さないよう
に、バーと色材受容層との間のクリアランスを2mmと
した。バーの回転は支持体の走行方向に対して同方向
(正転)の場合と、逆方向(逆転)の場合で行なった。
そして、架橋剤の塗布直後3秒後に、樹脂製のブレード
を備えたスムージング・メタリング装置によりスムージ
ング・メタリング処理を行なった後、乾燥して記録用シ
ートを製造した。この場合、ブレードの塗布面への押付
け圧力は3kg/cm2 とした。
【0051】尚、架橋剤の塗布時における支持体の走行
速度を次第に大きくして、意図的に塗布が不安定になる
ようにした。 (比較例5)比較例5は、色材受容層を形成した上に架
橋剤層を必要塗布量通りの50cc/m2 の塗布量にな
るように塗布した点、また架橋剤層を塗布後にスムージ
ング・メタリング処理を行なわなかった以外は、実施例
5と同様に行なって記録用シートを製造した。
【0052】その結果、スムージング・メタリング処理
をブレードで行なった実施例5の場合にも、実施例4と
同様に、比較例5に見られたブロードなスジ状のムラを
解消でき、面状が良好で高い光沢度を有する塗布面を得
ることができた。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録用シ
ートの製造方法及び装置によれば、多重塗布のうちの最
上層を塗布形成した直後、多重塗布した塗布面にスムー
ジング・メタリング処理を施すようにしたので、無機微
粒子と水溶性樹脂とを含む色材受容層が設けられた記録
用シートを、塗布液の組成・物性や塗布操作条件の制約
を受けることなく、塗布面の光沢度を高くでき、且つ塗
布面にスジやムラを発生させないで安定的に製造するこ
とができる。
【0054】また、塗布液の組成・物性や塗布操作条件
の制約を受けることがないので、塗布速度を上げること
ができ、生産性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バー方式のスムージング・メタリング装置を組
み込んだ記録用シートの製造装置の第1の実施の形態を
説明する説明図
【図2】第1の実施の形態の変形例を説明する説明図
【図3】ブレード方式のスムージング・メタリング装置
を組み込んだ記録用シートの製造装置の第2の実施の形
態を説明する説明図
【図4】バー方式のスムージング・メタリング装置のラ
ップ角度を説明する説明図
【符号の説明】 10…送出し装置、12…支持体、14、28…スライ
ド塗布装置、24…コーティングロール、30…バー方
式のスムージング・メタリング装置、32…キャスティ
ングドラム、34…巻取り装置、38…スプレー塗布装
置、40…ブレード方式のスムージング・メタリング装
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 FC06 2H086 BA02 BA16 BA19 BA21 BA33 BA35 4D075 AC53 AE03 AE09 AE13 CA35 CA47 DA04 DB18 DB31 DC27 EA06 EC01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機微粒子と水溶性樹脂を含む色材受容層
    を支持体に塗布形成した後、該色材受容層の上に少なく
    とも1層以上の上層を多重塗布して成る記録用シートの
    製造方法において、 前記多重塗布のうちの最上層を塗布形成した直後、前記
    多重塗布した塗布面にスムージング・メタリング処理を
    施すことを特徴とする記録用シートの製造方法。
  2. 【請求項2】前記スムージング・メタリング処理は、前
    記最上層を塗布形成した後、30秒以内に行なうことを
    特徴とする請求項1の記録用シートの製造方法。
  3. 【請求項3】前記最上層を設定量よりも過剰に塗布して
    おいてスムージング・メタリング処理により設定量にメ
    タリングすることを特徴とする請求項1の記録用シート
    の製造方法。
  4. 【請求項4】前記上層は、前記色材受容層とは別組成の
    色材受容層、保護層等のオーバコート層、架橋剤層のう
    ちから選択されることを特徴とする請求項1の記録用シ
    ートの製造方法。
  5. 【請求項5】前記最上層を塗布形成する時の該最上層以
    外の他層の含水分が200〜600%、好ましくは20
    0〜500%、特に好ましくは250〜450%である
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1の記録用シー
    トの製造方法。
  6. 【請求項6】前記最上層を塗布する時に、前記支持体に
    は、該支持体の塗布密着性、濡れ性等を改良するための
    下塗り層、或いは下塗り層以外の場合には含水分が10
    %以下の塗布膜以外には何も塗布しないことを特徴とす
    る請求項1〜5の何れか1の記録用シートの製造方法。
  7. 【請求項7】前記支持体が普通紙、コート紙、写真用印
    画紙、プラスチックであることを特徴とする請求項1〜
    6の何れか1の記録用シートの製造方法。
  8. 【請求項8】無機微粒子と水溶性樹脂を含む色材受容層
    を支持体に塗布形成した後、該色材受容層の上に少なく
    とも1層以上の上層を多重塗布して成る記録用シートの
    製造装置において、 前記支持体に前記色材受容層を塗布形成する色材受容層
    用塗布装置と、 前記色材受容層を乾燥する第1の乾燥装置と、 前記乾燥装置で乾燥後、又は乾燥中に前記色材受容層の
    上に少なくとも1層以上の上層を塗布する上層用塗布装
    置と、 前記上層用塗布装置の後段に設けられ、前記多重塗布し
    た塗布面にスムージング・メタリング処理を施すスムー
    ジング・メタリング装置と、 前記スムージング・メタリング処理した後の前記上層を
    乾燥する第2の乾燥装置と、を備えたことを特徴とする
    記録用シートの製造装置。
  9. 【請求項9】前記スムージング・メタリング装置は、バ
    ー方式、エアーナイフ方式、ブレード方式の何れかであ
    ることを特徴とする請求項8の記録用シートの製造装
    置。
  10. 【請求項10】前記バー方式のスムージング・メタリン
    グ装置の場合には、前記バーの径が2〜200mm、好
    ましくは5〜50mmであることを特徴とする請求項9
    の記録用シートの製造装置。
  11. 【請求項11】前記エアーナイフ方式のスムージング・
    メタリング装置の場合には、前記エアーナイフのエアー
    圧が0.01〜10kg/cm2 であることを特徴とす
    る請求項9の記録用シートの製造装置。
  12. 【請求項12】前記ブレード方式のスムージング・メタ
    リング装置の場合には、前記ブレードの材質が樹脂製で
    あることを特徴とする請求項9の記録用シートの製造装
    置。
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