JP2001113811A - 孔版印刷システム - Google Patents

孔版印刷システム

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JP2001113811A
JP2001113811A JP29806199A JP29806199A JP2001113811A JP 2001113811 A JP2001113811 A JP 2001113811A JP 29806199 A JP29806199 A JP 29806199A JP 29806199 A JP29806199 A JP 29806199A JP 2001113811 A JP2001113811 A JP 2001113811A
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JP29806199A
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English (en)
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Yoshiyuki Shishido
善幸 宍戸
Yasumitsu Yokoyama
保光 横山
Hajime Kato
肇 加藤
Yasunobu Kidoura
康宣 木戸浦
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔版原紙を鏡像状態で製版する製版工程を経
る孔版印刷の特殊性を考慮し、製版前に最終的な印刷仕
上がり具合を予測でき、無駄となる製版やインキ、印刷
用紙の消耗を未然に防止できる孔版印刷システムを提供
する。 【解決手段】 入力された製版用画像データに基づき鏡
像状態で製版ヘッド17により孔版原紙3を穿孔して製
版する製版装置5と、製版されたマスタ4が巻き付けら
れる版胴1を用いて印刷用紙13に印刷する印刷装置2
とを備えた孔版印刷システムにおいて、製版装置5によ
る製版前に、製版用画像データに対応した画像データで
ある製版前用画像データに基づき印刷ヘッド17により
印刷媒体である感熱紙22上に製版前用画像を正像状態
で印刷して出力させることで、製版前に最終的な印刷仕
上がり具合を予測できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製版装置を備えた
孔版印刷機単体からなり、或いは、製版装置を備えた孔
版印刷機に通信手段により接続された外部印刷装置をさ
らに備えてなる孔版印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より簡便な印刷方法として、デジタ
ル式感熱孔版印刷法が知られている。これは、多数の発
熱素子が直線状に配列されたサーマルヘッドを感熱孔版
原紙に接触させ、選択された発熱素子に対してパルス的
に通電させながら感熱孔版原紙を搬送することで製版用
画像データに応じて感熱孔版原紙を加熱溶融して穿孔す
ることで製版し、製版されたこの感熱孔版原紙を多孔性
円筒状の版胴の外周面に巻き付けた後、穿孔した部分よ
りインキを透過させて印刷用紙に転移させることにより
印刷画像を形成するようにしている。このための孔版印
刷機としては、感熱製版装置と印刷装置とを備えて構成
される。
【0003】ここに、製版用画像データとしては、孔版
印刷機と一体的又は別体で設けられたイメージスキャナ
で読取られて所定の画像処理が施された原稿画像デー
タ、又は、パーソナルコンピュータにより作成されて所
定の変換処理が施された画像データが、製版装置に対し
て入力される。そして、製版済みの孔版原紙を版胴に巻
き付けて版胴の内周面側からインキを供給して孔版原紙
に接している印刷用紙に印刷する関係上、製版装置にお
いて孔版原紙に正像状態の製版用画像を製版すると、孔
版印刷によって得られる画像は左右反転した画像として
仕上がってしまうため、孔版原紙には鏡像状態の製版用
画像を製版する必要がある。
【0004】また、この種の孔版印刷機では、印刷用紙
上に印刷される印刷画像の印刷用紙に対する天地位置の
調整を可能とするため、製版済みの孔版原紙が巻き付け
られた版胴とこの版胴外周面に給紙される印刷用紙との
接地のタイミングを時間的にずらす等の天地位置調整機
構を備えたものがある(例えば、特開平7−13741
9号公報、特開平8−216381号公報等参照)。こ
こに、“天地方向”とは、円筒状の版胴の中心軸線に対
して垂直な方向(用紙の搬送方向)を意味する。
【0005】同様に、印刷用紙上に印刷される印刷画像
の印刷用紙に対する左右位置の調整を可能とするため、
製版済みの孔版原紙が巻き付けられた版胴を、この版胴
の中心軸線方向に移動させる等の左右位置調整機構を備
えたものがある(例えば、特開平6−293175号公
報、特開平7−137418号公報等参照)。ここに、
“左右方向”とは、円筒状の版胴の中心軸線に沿った方
向(用紙の搬送方向に直交する方向)を意味する。
【0006】さらに、元の画像データに対し適宜拡大・
縮小なる変倍処理を施して印刷することも行われてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の孔版印刷機にあっては、製版・印刷条件の入力指
定に前後してイメージスキャナやパーソナルコンピュー
タから製版用画像データが入力されると、そのまま、直
接的又はメモリ等を介して製版装置に付与されて孔版原
紙に対して製版動作が行われ、製版済み孔版原紙が版胴
に巻き付けられて印刷動作に移行するように動作制御さ
れる。
【0008】このため、例えばイメージスキャナによる
原稿画像の読取時に、後で印刷用紙と印刷画像との間に
位置ずれを生ずるような読取不良(特に、拡大・縮小な
る変倍処理時であり、例えば、不定形サイズの切れ端の
ような原稿を拡大してA3縦用紙の真中よりもやや上の
方に配置させて印刷させたいような場合には、簡単には
意図した印刷仕上がり画像が得られない)や、パーソナ
ルコンピュータで作成した画像データを製版用画像デー
タに変換する際の変換不良による画像ばけ等が発生し、
最終的に意図した印刷画像が得られない場合であって
も、そのまま製版・印刷動作が実行され、穿孔された製
版済み孔版原紙が作成され、版胴に巻き付けられて印刷
用紙に対する印刷動作(試し刷り)が行われてしまう。
この結果、高価な孔版原紙の無駄やインキ、印刷用紙の
無駄を生じてしまう。
【0009】特に、孔版印刷機にあっては、前述したよ
うに、製版装置においては鏡像状態で製版用画像を形成
しなければならないことや、天地位置調整機構による印
刷用紙に対する印刷画像の天地位置の調整を伴う場合
や、左右位置調整機構による印刷用紙に対する印刷画像
の左右位置の調整を伴うような場合には、仕上がり具合
の予測がつきにくいため、製版・印刷条件を指定してそ
のまま製版・印刷処理を実行させてしまうと、上記のよ
うに所望通りの印刷結果とならないケースが多発しやす
い。
【0010】そこで、本発明は、孔版原紙を鏡像状態で
製版する製版工程を経る孔版印刷の特殊性を考慮し、製
版前に最終的な印刷仕上がり具合を予測でき、無駄とな
る製版やインキ、印刷用紙の消耗を未然に防止できる孔
版印刷システムを提供することを目的とする。
【0011】特に、製版前に、印刷しようとする画像の
印刷用紙に対する位置関係を予測することができ、印刷
用紙に対する印刷画像の位置関係が所望通りの製版印刷
が可能となる孔版印刷システムを提供することを目的と
する。
【0012】さらには、印刷用紙に対する印刷画像の天
地位置調整や左右位置調整を伴う条件指定の場合であっ
ても、製版前に、事前にその位置関係を予測することが
でき、所望通りの天地位置調整や左右位置調整が可能と
なる孔版印刷システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
入力された製版用画像データに基づき製版用画像を鏡像
状態で製版ヘッドにより孔版原紙を穿孔して製版する製
版装置と、この製版装置により製版された前記孔版原紙
が巻き付けられる版胴を用いて印刷用紙に印刷する印刷
装置とを備えた孔版印刷システムにおいて、前記製版装
置による製版前に、前記製版用画像データに対応した画
像データである製版前用画像データに基づき製版前用画
像を正像状態で印刷ヘッドにより印刷媒体に印刷して出
力させるようにした。
【0014】従って、製版前に製版用画像データに対応
した画像データである製版前用画像データに基づき製版
前用画像を印刷媒体上に正像状態で印刷して出力するこ
とにより、製版前に最終的な印刷仕上がり具合を予測で
き、無駄となる製版やインキ、印刷用紙の消耗を未然に
防止できる。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷システムにおいて、指定されたサイズの前記印刷
用紙の外形形状を前記印刷ヘッドにより前記製版前用画
像に併せて前記印刷媒体に印刷させるようにした。
【0016】従って、特に指定された印刷用紙のサイズ
と印刷媒体のサイズとが異なるような場合であっても、
指定されたサイズの印刷用紙の外形形状が併せて印刷さ
れるので、製版前に、印刷しようとする画像の印刷用紙
に対する位置関係を予測することができ、印刷用紙に対
する印刷画像の位置関係が所望通りの製版印刷が可能と
なる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の孔版印刷システムにおいて、前記印刷装置は、前記
印刷用紙に対する印刷画像の天地方向の位置を調整する
天地位置調整機構及びこの天地位置調整機構による天地
方向の調整量を設定する指定手段を備え、この指定手段
により指定された前記天地位置調整機構による天地方向
の調整量を前記製版用画像データに対応した画像データ
である前記製版前用画像データの天地方向の調整値に換
算しこの調整値分だけ前記製版前用画像を天地方向にず
らして前記印刷ヘッドにより前記印刷媒体に印刷させる
ようにした。
【0018】従って、印刷条件として天地位置調整が指
定された場合、製版条件には影響しないため仕上がり具
合を予測しにくいが、天地位置調整機構による天地方向
の調整量を製版用画像データに対応した画像データであ
る製版前用画像データの天地方向の調整値に換算しこの
調整値分だけ製版前用画像を天地方向にずらして印刷媒
体に印刷して出力させることにより、製版前に、事前に
その位置関係を予測することができ、所望通りの天地位
置調整が可能となる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の孔版印刷システムにおいて、前記印刷装置は、
前記印刷用紙に対する印刷画像の左右方向の位置を調整
する左右位置調整機構及びこの左右位置調整機構による
左右方向の調整量を設定する指定手段を備え、この指定
手段により指定された前記左右位置調整機構による左右
方向の調整量を前記製版用画像データに対応した画像デ
ータである前記製版前用画像データの左右方向の調整値
に換算しこの調整値分だけ前記製版前用画像を左右方向
にずらして前記印刷ヘッドにより前記印刷媒体に印刷さ
せるようにした。
【0020】従って、印刷条件として左右位置調整が指
定された場合、製版条件には影響しないため仕上がり具
合を予測しにくいが、左右位置調整機構による左右方向
の調整量を製版用画像データに対応した画像データであ
る製版前用画像データの左右方向の調整値に換算しこの
調整値分だけ製版前用画像を左右方向にずらして印刷媒
体に印刷して出力させることにより、製版前に、事前に
その位置関係を予測することができ、所望通りの左右位
置調整が可能となる。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
の何れか一に記載の孔版印刷システムにおいて、入力さ
れた製版用画像データをメモリ上に格納し、前記印刷ヘ
ッドによる製版前の前記印刷媒体への印刷後の製版指示
に基づき前記メモリ上に格納された前記製版用画像デー
タを用いて前記製版装置により前記孔版原紙に対する製
版を行わせるようにした。
【0022】従って、製版前の印刷媒体上の製版前用画
像の確認により特に問題がなければ製版指示を出すだけ
で、再度、製版用画像データを入力させることなくメモ
リ上の製版用画像データを用いて製版以降の処理を通常
通り行わせることができる。
【0023】請求項6記載の発明は、入力された製版用
画像データに基づき製版用画像を鏡像状態で製版ヘッド
により孔版原紙を穿孔して製版する製版装置と、この製
版装置により製版された前記孔版原紙が巻き付けられる
版胴を用いて印刷用紙に印刷する印刷装置と、製版・印
刷条件を指定する指定手段とを備えた孔版印刷システム
において、印刷媒体に印刷する印刷ヘッドと、前記製版
装置による製版前に、前記製版用画像データに対応した
画像データである製版前用画像データに基づき製版前用
画像を正像状態で印刷するように前記印刷ヘッドの動作
を制御する製版前印刷制御手段と、を備える。
【0024】従って、製版前に製版用画像データに対応
した画像データである製版前用画像データに基づき製版
前用画像を印刷媒体上に正像状態で印刷して出力するこ
とにより、製版前に最終的な印刷仕上がり具合を予測で
き、無駄となる製版やインキ、印刷用紙の消耗を未然に
防止できる。
【0025】請求項7記載の発明は、請求項6記載の孔
版印刷システムにおいて、前記印刷ヘッドは、通信手段
により接続されて前記印刷装置外に別個に設けられた外
部印刷装置に内蔵されたヘッドよりなる。
【0026】従って、孔版印刷機自体に構造上の変更を
要することなく、かつ、印刷方式の選択の自由度の高い
条件下で実現できる。
【0027】請求項8記載の発明は、請求項6記載の孔
版印刷システムにおいて、前記製版前印刷制御手段は、
前記指定手段による製版前印刷の指定の有無に応じて選
択的に動作する。
【0028】従って、例えば、印刷仕上がり具合の予測
が明らかな場合には、製版前印刷処理を経ることなく、
即座に製版・印刷処理を行わせることができる。
【0029】請求項9記載の発明は、請求項6ないし8
の何れか一に記載の孔版印刷システムにおいて、前記製
版前印刷制御手段は、前記指定手段により指定された前
記製版・印刷条件中の指定されたサイズの前記印刷用紙
の外形形状の印刷データを作成して前記印刷ヘッドに出
力する外形形状印刷データ作成出力手段を備える。
【0030】従って、特に指定された印刷用紙のサイズ
と印刷媒体のサイズとが異なるような場合であっても、
指定されたサイズの印刷用紙の外形形状が併せて印刷さ
れるので、製版前に、印刷しようとする画像の印刷用紙
に対する位置関係を予測することができ、印刷用紙に対
する印刷画像の位置関係が所望通りの製版印刷が可能と
なる。
【0031】請求項10記載の発明は、請求項6ないし
9の何れか一に記載の孔版印刷システムにおいて、前記
印刷装置は、前記印刷用紙に対する印刷画像の天地方向
の位置を調整する天地位置調整機構及びこの天地位置調
整機構による天地方向の調整量を設定する指定手段を備
え、前記製版前印刷制御手段は、前記指定手段により指
定された前記天地位置調整機構による天地方向の調整量
を前記製版用画像データに対応した画像データである前
記製版前用画像データの天地方向の調整値に換算しこの
調整値分だけ前記製版前用画像データを天地方向にずら
して前記印刷ヘッドに出力させる画像データ天地調整換
算処理手段を備える。
【0032】従って、印刷条件として天地位置調整が指
定された場合、製版条件には影響しないため仕上がり具
合を予測しにくいが、天地位置調整機構による天地方向
の調整量を製版用画像データに対応した画像データであ
る製版前用画像データの天地方向の調整値に換算しこの
調整値分だけ製版前用画像を天地方向にずらして印刷媒
体に印刷して出力させることにより、製版前に、事前に
その位置関係を予測することができ、所望通りの天地位
置調整が可能となる。
【0033】請求項11記載の発明は、請求項6ないし
10の何れか一に記載の孔版印刷システムにおいて、前
記印刷装置は、前記印刷用紙に対する印刷画像の左右方
向の位置を調整する左右位置調整機構及びこの左右位置
調整機構による左右方向の調整量を設定する指定手段を
備え、前記製版前印刷制御手段は、前記指定手段により
指定された前記左右位置調整機構による左右方向の調整
量を前記製版用画像データに対応した画像データである
前記製版前用画像データの左右方向の調整値に換算しこ
の調整値分だけ前記製版前用画像データを左右方向にず
らして前記印刷ヘッドに出力させる画像データ左右調整
換算処理手段を備える。
【0034】従って、印刷条件として左右位置調整が指
定された場合、製版条件には影響しないため仕上がり具
合を予測しにくいが、左右位置調整機構による左右方向
の調整量を製版用画像データに対応した画像データであ
る製版前用画像データの左右方向の調整値に換算しこの
調整値分だけ製版前用画像を左右方向にずらして印刷媒
体に印刷して出力させることにより、製版前に、事前に
その位置関係を予測することができ、所望通りの左右位
置調整が可能となる。
【0035】請求項12記載の発明は、請求項6ないし
11の何れか一に記載の孔版印刷システムにおいて、前
記製版前印刷制御手段は、前記製版前用画像を縮小印刷
させる縮小処理手段を備える。
【0036】従って、製版前用画像を印刷媒体上に印刷
する上で等倍の大きさではなく縮小して印刷させること
により、印刷媒体等の製版前印刷に要するサプライ費を
低減させることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。本実施の形態の孔版印刷システムは、
感熱孔版印刷機単体構造への適用例を示す。
【0038】図1は、感熱孔版印刷機の構造を示す概略
構成図である。この感熱孔版印刷機は、概略的には、回
転自在に支持された版胴1を中心とする印刷装置2と、
版胴1に感熱孔版原紙(孔版原紙)3を加熱穿孔して製
版したマスタ4として供給する製版装置5と、使用済み
のマスタ4を版胴1から剥離して回収する排版装置6と
により構成されている。
【0039】印刷装置2において、多孔性円筒状の版胴
1は内部にインキローラ7、ドクターローラ8及びイン
キ溜り9を含むインキ供給機構10を有し、外周面に形
成されたスクリーン(図示せず)からインキを滲み出さ
せるように構成され、外周の一部にはマスタ4の端部を
把持するクランプ11が開閉自在に設けられている。ま
た、版胴1の外周にはレジストローラ12により所定の
タイミングで給紙される印刷用紙13を版胴1の外周面
に押圧するプレスローラ14が接離自在に設けられ、さ
らに、版胴1から印刷用紙13を剥離する進退自在な剥
離爪15が設けられている。
【0040】また、製版装置5は、プラテンローラ16
及びこのプラテンローラ16に接離自在に対向配置され
た製版ヘッドとしてのサーマルヘッド17と、ロール状
に巻回された感熱孔版原紙3をこのサーマルヘッド17
に供給する供給ローラ18と、サーマルヘッド17によ
り加熱穿孔した感熱孔版原紙3を版胴1側に向けて搬送
する搬送ローラ19と、製版済みの感熱孔版原紙3をマ
スタ4として所定長さに切断するカッタ20と、ガイド
板21とにより構成されている。
【0041】さらに、本実施の形態では、製版装置5に
おけるサーマルヘッド17を製版前印刷用の印刷ヘッド
として共用するものであり、このサーマルヘッド17に
対して感熱孔版原紙3に代えて印刷媒体としての感熱紙
22を同一方向から給紙する給紙ローラ23が設けられ
ている。サーマルヘッド17の上流側位置には感熱孔版
原紙3の給紙と感熱紙22の給紙との給紙経路を切換え
る切換爪24が切換え自在に設けられている。また、サ
ーマルヘッド17の下流側位置には感熱紙22の給紙時
にこの感熱紙22をガイド板21の切換えに従い排紙ト
レイ25側にガイドするガイド板26及び搬送ローラ2
7が設けられている。
【0042】なお、構造的には特に図示しないが、画像
データ入力機器として、この感熱孔版印刷機には原稿画
像を読取るためのイメージスキャナ28(図2参照)が
搭載されているとともに、パーソナルコンピュータ(P
C)29(図2参照)が接続されている。
【0043】また、特に図示しないが、例えば、特開平
7−137419号公報、特開平8−216381号公
報等に示されるように、マスタ4が巻き付けられた版胴
1とこの版胴1の外周面に給紙される印刷用紙13との
接地のタイミングを所定の調整量分だけ時間的にずらす
ことで印刷用紙13上に印刷される印刷画像の印刷用紙
13に対する天地位置の調整を可能とする天地位置調整
機構や、例えば、特開平6−293175号公報、特開
平7−137418号公報等に示されるように、マスタ
4が巻き付けられた版胴1を、所定の調整量分だけこの
版胴1の中心軸線方向に移動させることより、印刷用紙
13上に印刷される印刷画像の印刷用紙13に対する左
右位置の調整を可能とする左右位置調整機構を備えてい
る。
【0044】さらに、感熱孔版印刷機の手前上部等の位
置には、製版・印刷条件その他の各種設定・指示を行う
ための指定手段としての操作パネル30(図2参照)が
設けられている。この操作パネル30には、製版スター
トキー、印刷キー、試し印刷キー、テンキー等ととも
に、用紙サイズキー、変倍キー、天地調整キー、左右調
整キー、製版前印刷キー等が設けられている。
【0045】つづいて、制御系の機能的ないし概念的な
構成例を図2を参照して説明する。制御系の中心となる
CPU31には、制御プログラムその他のデータを固定
的に記憶したROM32や各種データを可変的に記憶す
るRAM33が接続されている。また、CPU31には
イメージスキャナ28に接続された画像処理装置34、
PC29に接続されたデータ変換装置35、操作パネル
30が入力ポート36を介して接続されている。画像処
理装置34はイメージスキャナ28により読取られた原
稿画像に対して変倍処理、2値化処理等の製版用画像デ
ータ作成に必要な画像処理を施す。データ変換装置35
はPC29により作成された画像データに対して製版用
画像データ作成に必要なデータ変換処理を施す。また、
CPU31には製版装置5の機構部、印刷装置2の機構
部、天地位置調整機構、左右位置調整機構、サーマルヘ
ッド17を用いた製版前印刷用の機構部等のメカ系37
や、サーマルヘッド17を駆動するためのサーマルヘッ
ドドライバ38が負荷として出力ポート39を介して接
続されている。
【0046】さらに、RAM33中には製版用データメ
モリ領域40や製版前印刷用データメモリ領域41が設
定されている。
【0047】また、ROM32に格納された制御プログ
ラムに従いCPU31により実行される機能として、鏡
像・正像変換処理手段、外形形状印刷データ作成出力手
段、画像データ天地調整換算処理手段、画像データ左右
調整換算処理手段等による製版前印刷制御手段と、メカ
系制御手段とを有する。鏡像・正像変換処理手段は、画
像データに関して正像状態の画像データを鏡像状態の画
像データに変換し、或いは、逆に変換する処理を行うも
ので、実際には、FIFOメモリとFILOメモリとを
利用したハード的な手段であってもよい。外形形状印刷
データ作成出力手段は、用紙サイズキーにより指定され
た印刷用紙13のサイズが感熱紙22のサイズよりも小
さい場合に指定された印刷用紙13の外形形状を印刷す
るための枠状の印刷データを作成して製版前印刷用デー
タメモリ領域41に格納する。画像データ天地調整換算
処理手段は、操作パネル30の天地調整キーの操作によ
り天地位置調整機構による天地方向の調整量が設定指示
された場合に、その調整量に対応した画像データである
製版前用画像データの天地方向の調整値に換算してその
調整値を天地調整換算データとして製版前印刷用データ
メモリ領域41に格納し、後述する製版前印刷時にこの
調整値分だけ製版前用画像データを天地方向にずらして
サーマルヘッド17に出力させる処理を行う。同様に、
画像データ左右調整換算処理手段は、操作パネル30の
左右調整キーの操作により左右位置調整機構による左右
方向の調整量が設定指示された場合に、その調整量に対
応した画像データである製版前用画像データの左右方向
の調整値に換算してその調整値を左右調整換算データと
して製版前印刷用データメモリ領域41に格納し、後述
する製版前印刷時にこの調整値分だけ製版前用画像デー
タを左右方向にずらしてサーマルヘッド17に出力させ
る処理を行う。
【0048】このような構成において、本実施の形態に
よる場合の製版前印刷、製版及び印刷処理について説明
する。まず、操作パネル30上のキー操作等により製版
・印刷条件を適宜設定する。例えば、用紙サイズキーを
操作して印刷したい印刷用紙13のサイズを設定する。
また、拡大或いは縮小なる変倍処理を行いたい場合に
は、その変倍率を変倍キーにより設定する。また、印刷
用紙13に対する印刷画像の天地位置を調整したい場合
には天地調整キーの操作により調整したい分の調整量を
適宜設定する。同様に、印刷用紙13に対する印刷画像
の左右位置を調整したい場合には左右調整キーの操作に
より調整したい分の調整量を適宜設定する。このように
製版・印刷条件を設定した後、例えば、イメージスキャ
ナ28により原稿画像を読取って製版印刷する場合に
は、製版スタートキーを押すことによりイメージスキャ
ナ28により原稿画像を読取り、画像処理装置34によ
る画像処理を経てCPU31に取り込む。PC29によ
り作成した画像データの場合も同様であり、データ変換
装置35による変換処理を経てCPU31に取り込む。
すると、CPU31では鏡像・正像変換処理手段による
正像・鏡像変換処理により鏡像状態に変換された形で製
版用画像データとしてRAM33中の製版用データメモ
リ領域40に格納する。このとき、変倍指定されている
場合には変倍処理された画像データとされる。また、用
紙サイズや天地位置調整量や左右位置調整量が設定され
ていればこれらのデータも製版用データメモリ領域40
に格納される。
【0049】ここに、製版前印刷を要しない場合には、
製版用データメモリ領域40中に格納された鏡像状態の
製版用画像データを用いて製版装置5のサーマルヘッド
17により感熱孔版原紙3に対する加熱穿孔による製版
処理が行われ、製版済みのマスタ4が版胴1の外周面上
に巻き付けられる(いわゆる版付け工程が行われる)。
そして、試し印刷キーを押すことにより、版胴1上の巻
き付けられたマスタ4を用いて印刷用紙13に対する試
し印刷処理が行われる。その印刷状態の予測チェック後
に所望の印刷枚数をテンキーで設定し、印刷キーを押す
ことにより、本来の印刷処理が行われる。これらの試し
印刷及び印刷処理において、印刷条件として天地位置調
整や左右位置調整が指示設定されていれば、メカ系制御
手段により天地位置調整機構や左右位置調整機構を製版
用データメモリ領域40中に格納されている天地位置調
整量データ、左右位置調整量データ分だけ動作させるこ
とにより、印刷用紙13に対する印刷画像の天地位置や
左右位置の調整が行われる。
【0050】一方、製版前印刷を要する場合には、製版
前印刷キーを押下する。すると、前述の製版スタートキ
ーを押した場合と同様に、製版用画像データが製版用デ
ータメモリ領域40に格納される。そして、鏡像・正像
変換処理手段は、製版用データメモリ領域40中に格納
されている鏡像状態の製版用画像データを正像状態の製
版前印刷用画像データに変換して製版前印刷用データメ
モリ領域41中に格納する。併せて、用紙サイズキーに
より指定された印刷用紙13のサイズが感熱紙22のサ
イズよりも小さい場合には指定された印刷用紙13の外
形形状を印刷するための枠状の印刷データを外形形状印
刷データ作成出力手段により作成して製版前印刷用デー
タメモリ領域41に格納する。また、操作パネル30の
天地調整キーの操作により天地位置調整機構による天地
方向の調整量が設定指示されている場合には、画像デー
タ天地調整換算処理手段により、その調整量に対応した
画像データである製版前用画像データの天地方向の調整
値に換算してその調整値を天地調整換算データとして製
版前印刷用データメモリ領域41に格納する。同様に、
操作パネル30の左右調整キーの操作により左右位置調
整機構による左右方向の調整量が設定指示されている場
合には、画像データ左右調整換算処理手段により、その
調整量に対応した画像データである製版前用画像データ
の左右方向の調整値に換算してその調整値を左右調整換
算データとして製版前印刷用データメモリ領域41に格
納する。そして、メカ系制御手段により製版前印刷用と
して切換爪24、ガイド板21を感熱紙22用に切換え
る。また、カッタ20は非駆動とする。そこで、給紙ロ
ーラ23によりサーマルヘッド17に対して感熱紙22
を給紙させながら製版前印刷用データメモリ領域41中
に格納されたデータを出力させることにより、感熱紙2
2に対して製版前用画像を正像状態で印刷して排紙トレ
イ25上に排紙させる。図3は感熱紙22上に製版前用
画像42を正像状態で印刷して出力した様子を示してい
る。これにより、製版前に印刷画像の仕上がり予測がつ
く。
【0051】このとき、用紙外形形状の印刷データがあ
れば、印刷用紙外形画像43として製版前用画像42と
ともに感熱紙22上に印刷される。また、製版用画像デ
ータ自身が変倍処理を受けている場合には、印刷用紙1
3に対する変倍の程度が適当であるか否かの判断も容易
につく。これにより、印刷用紙13に対する印刷画像の
位置関係の仕上がり予測が容易かつ正確にできる。特
に、天地位置調整や左右位置調整の指定を伴う場合に
は、天地位置調整機構や左右位置調整機構による調整量
に相当する分(調整値分)が感熱紙22上では製版前用
画像42がずらされて印刷されるので、所望通りの位置
関係で仕上がるかの予測が容易かつ正確につくことにな
る。
【0052】このようにして、製版前に感熱紙22上に
印刷された画像状態を予測チェックし、所望通りであれ
ば、製版スタートキーを押すことにより、前述した如
く、通常通りに製版処理が行われ、引き続き、試し印刷
キー、印刷キーを押すことより、各々試し印刷や本来の
印刷が行われる。ここに、製版処理においては、RAM
33において製版用データメモリ領域40中に格納され
ている製版用画像データがそのまま用いられるので、再
度、イメージスキャナ28による原稿画像の読込みやP
C29からの画像データの取り込みを行う必要はない。
【0053】予測チェックの結果、所望通りでない場合
には、再度、指定手段により調整量を変更設定し、その
設定値に基づいて製版前印刷用データメモリ領域41の
内容を変更して感熱紙22上に再度試し印刷して画像チ
ェックを繰り返すことになるが、このような試し印刷を
繰り返しても廉価な感熱紙22を利用しているので特に
支障ない。
【0054】このようにして、本実施の形態によれば、
製版前に製版用画像データに対応した画像データである
製版前用画像データに基づき製版前用画像42を感熱紙
22上に正像状態で印刷して出力することにより、製版
前に最終的な印刷仕上がり具合を予測でき、無駄となる
製版やインキ、印刷用紙13の消耗を未然に防止するこ
とができる。また、指定された印刷用紙13のサイズと
感熱紙22のサイズとが異なるような場合であっても、
指定されたサイズの印刷用紙13の印刷用紙外形画像4
3が併せて印刷されるので、製版前に、印刷しようとす
る画像の印刷用紙13に対する位置関係を予測すること
ができ、印刷用紙13に対する印刷画像の位置関係が所
望通りの製版印刷が可能となる。さらに、印刷条件とし
て天地位置調整や左右位置調整が指定された場合、製版
条件には影響しないため仕上がり具合を予測しにくい
が、天地位置調整機構や左右位置調整機構による天地方
向、左右方向の調整量を製版用画像データに対応した画
像データである製版前用画像データの天地方向、左右方
向の調整値に換算しこの調整値分だけ製版前用画像を天
地方向、左右方向にずらして感熱紙22に印刷して出力
させることにより、製版前に、事前にその位置関係を予
測することができ、所望通りの天地位置調整及び左右位
置調整が可能となる。
【0055】また、製版装置5におけるサーマルヘッド
17を共用することにより、製版前に製版前用画像42
を感熱紙22に印刷するために別個専用のヘッドを必要
とせず、孔版印刷機として大幅な変更を要せず、簡単に
構成することができる。特に、本実施の形態にあって
は、最も一般的な感熱孔版印刷機に容易に適用できる。
【0056】次に、特に図示しないが、別の実施の形態
について説明する。まず、製版前に印刷する印刷手段に
ついて説明する。図1では、製版ヘッドと共用する印刷
ヘッドをサーマルヘッド17としたが、必ずしもサーマ
ルヘッドに限られず、例えば、特開平10−26449
3号公報に示されるように、感熱孔版用のインクジェッ
トヘッドを製版前印刷用の印刷ヘッドに共用させる方式
であってもよい。この場合には、印刷媒体として印刷用
紙13と同様に普通紙を用いることができる。もっと
も、製版装置においては、インクジェットヘッドにより
吐出された光熱変換材料に対して光を照射する光照射手
段を必要とする。このような製版ヘッド・印刷ヘッド共
用方式に対して、同一構造のものを別個に設けて構成し
てもよい。これによれば、画像データの処理が容易な上
に、レイアウト等の自由度が増す。
【0057】さらには、製版装置5におけるサーマルヘ
ッド17のような製版ヘッドとは異なる方式、構造の印
刷ヘッドにより印刷媒体に対する製版前印刷を行わせる
ように構成することも可能である。例えば、電子写真方
式の印刷装置を孔版印刷機に内蔵或いは外付けして設け
ることも可能である。この場合、感光体に対する光書込
みヘッドが印刷ヘッドとなる。
【0058】さらには、孔版印刷機の外部に設けられて
いるレーザプリンタ、サーマルプリンタ等の外部印刷装
置を通信手段により接続して孔版印刷システムとしてシ
ステム構成し、この外部印刷装置を利用して製版前に印
刷媒体に印刷し出力させることも可能である。これによ
れば、孔版印刷機の構造上の変更を必要最小限に抑える
ことができる。この場合の外部印刷装置の印刷方式は特
に問わない。
【0059】次に、製版前印刷用の画像処理制御につい
て説明する。図1に示したように、サーマルヘッド17
を製版用と製版前印刷用とに共用する構成の場合におい
て、例えば、実開昭60−3027号公報に示されるよ
うに、サーマルヘッド17に対する感熱孔版原紙3の搬
送方向と感熱紙22の搬送方向とが逆向きとなるように
設定すれば、鏡像状態の製版用画像データをそのまま用
いてサーマルヘッド17により感熱紙22に印刷すると
天地反転させた印刷となるので、結果として、正像状態
で製版前用画像が印刷されることとなり、データ上で鏡
像・正像変換処理を行う必要がなくなる。即ち、製版前
印刷用画像データ自身が必ずしも正像状態でなくてもよ
いこととなる。
【0060】また、製版前印刷の印刷形態について説明
する。図3等では印刷用紙13のサイズと感熱紙22の
サイズとが異なる場合を想定し、印刷用紙外形画像43
を併せて印刷させるようにしたが、感熱紙22のサイズ
が印刷しようとする印刷用紙13のサイズと同一の場合
には不要である。もっとも、変倍(縮小)処理が指定さ
れている場合には、印刷用紙外形画像43も含めて製版
前用画像42を変倍した状態で印刷することになる。さ
らには、変倍(縮小)処理が指定されていない場合であ
っても、製版前印刷に関しては製版用画像と等倍ではな
く強制的に縮小変倍として印刷媒体に印刷して出力させ
るようにすれば、製版前印刷に要するサプライ費を低減
させることができる。このような場合であっても、縮小
された印刷用紙外形画像43が併せて印刷されていれ
ば、印刷用紙13に対する印刷画像の位置関係を容易に
予測することができる。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、製版前に
製版用画像データに対応した画像データである製版前用
画像データに基づき製版前用画像を印刷媒体上に正像状
態で印刷して出力するようにしたので、製版前に最終的
な印刷仕上がり具合を予測でき、無駄となる製版やイン
キ、印刷用紙の消耗を未然に防止することができる。
【0062】請求項2記載の発明によれば、特に指定さ
れた印刷用紙のサイズと印刷媒体のサイズとが異なるよ
うな場合であっても、指定されたサイズの印刷用紙の外
形形状を併せて印刷するようにしたので、製版前に、印
刷しようとする画像の印刷用紙に対する位置関係を予測
することができ、印刷用紙に対する印刷画像の位置関係
が所望通りの製版印刷が可能となる。
【0063】請求項3記載の発明によれば、印刷条件と
して天地位置調整が指定された場合、製版条件には影響
しないため仕上がり具合を予測しにくいが、天地位置調
整機構による天地方向の調整量を製版用画像データに対
応した画像データである製版前用画像データの天地方向
の調整値に換算しこの調整値分だけ製版前用画像を天地
方向にずらして印刷媒体に印刷して出力させるようにし
たので、製版前に、事前にその位置関係を予測すること
ができ、所望通りの天地位置調整が可能となる。
【0064】請求項4記載の発明によれば、印刷条件と
して左右位置調整が指定された場合、製版条件には影響
しないため仕上がり具合を予測しにくいが、左右位置調
整機構による左右方向の調整量を製版用画像データに対
応した画像データである製版前用画像データの左右方向
の調整値に換算しこの調整値分だけ製版前用画像を左右
方向にずらして印刷媒体に印刷して出力させるようにし
たので、製版前に、事前にその位置関係を予測すること
ができ、所望通りの左右位置調整が可能となる。
【0065】請求項5記載の発明によれば、製版前の印
刷媒体上の製版前用画像の確認により特に問題がなけれ
ば製版指示を出すだけで、再度、製版用画像データを入
力させることなくメモリ上の製版用画像データを用いて
製版以降の処理を通常通り行わせることができる。
【0066】請求項6記載の発明によれば、製版前に製
版用画像データに対応した画像データである製版前用画
像データに基づき製版前用画像を印刷媒体上に正像状態
で印刷して出力させるようにしたので、製版前に最終的
な印刷仕上がり具合を予測でき、無駄となる製版やイン
キ、印刷用紙の消耗を未然に防止することができる。
【0067】請求項7記載の発明によれば、孔版印刷機
自体に構造上の変更を要することなく、かつ、印刷方式
の選択の自由度の高い条件下で実現できる。
【0068】請求項8記載の発明によれば、例えば、印
刷仕上がり具合の予測が明らかな場合には、製版前印刷
処理を経ることなく、即座に製版・印刷処理を行わせる
ことができる。
【0069】請求項9記載の発明によれば、特に指定さ
れた印刷用紙のサイズと印刷媒体のサイズとが異なるよ
うな場合であっても、指定されたサイズの印刷用紙の外
形形状が併せて印刷することができ、よって、製版前
に、印刷しようとする画像の印刷用紙に対する位置関係
を予測することができ、印刷用紙に対する印刷画像の位
置関係が所望通りの製版印刷が可能となる。
【0070】請求項10記載の発明によれば、印刷条件
として天地位置調整が指定された場合、製版条件には影
響しないため仕上がり具合を予測しにくいが、天地位置
調整機構による天地方向の調整量を製版用画像データに
対応した画像データである製版前用画像データの天地方
向の調整値に換算しこの調整値分だけ製版前用画像を天
地方向にずらして印刷媒体に印刷して出力させることが
でき、よって、製版前に、事前にその位置関係を予測す
ることができ、所望通りの天地位置調整が可能となる。
【0071】請求項11記載の発明によれば、印刷条件
として左右位置調整が指定された場合、製版条件には影
響しないため仕上がり具合を予測しにくいが、左右位置
調整機構による左右方向の調整量を製版用画像データに
対応した画像データである製版前用画像データの左右方
向の調整値に換算しこの調整値分だけ製版前用画像を左
右方向にずらして印刷媒体に印刷して出力させることが
でき、よって、製版前に、事前にその位置関係を予測す
ることができ、所望通りの左右位置調整が可能となる。
【0072】請求項12記載の発明によれば、製版前用
画像を印刷媒体上に印刷する上で等倍の大きさではなく
縮小して印刷させることにより、印刷媒体等の製版前印
刷に要するサプライ費を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す感熱孔版印刷機の
構造を示す概略構成図である。
【図2】その制御系の機能的ないし概念的な構成例を示
すブロック図である。
【図3】製版前印刷の出力例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 版胴 2 印刷装置 3 孔版原紙 5 製版装置 13 印刷用紙 17 感熱ヘッド、印刷ヘッド 22 印刷媒体 30 指示手段 33 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 肇 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1 東北リコー株式会社内 (72)発明者 木戸浦 康宣 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1 東北リコー株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された製版用画像データに基づき製
    版用画像を鏡像状態で製版ヘッドにより孔版原紙を穿孔
    して製版する製版装置と、この製版装置により製版され
    た前記孔版原紙が巻き付けられる版胴を用いて印刷用紙
    に印刷する印刷装置とを備えた孔版印刷システムにおい
    て、 前記製版装置による製版前に、前記製版用画像データに
    対応した画像データである製版前用画像データに基づき
    製版前用画像を正像状態で印刷ヘッドにより印刷媒体に
    印刷して出力させるようにしたことを特徴とする孔版印
    刷システム。
  2. 【請求項2】 指定されたサイズの前記印刷用紙の外形
    形状を前記印刷ヘッドにより前記製版前用画像に併せて
    前記印刷媒体に印刷させるようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の孔版印刷システム。
  3. 【請求項3】 前記印刷装置は、前記印刷用紙に対する
    印刷画像の天地方向の位置を調整する天地位置調整機構
    及びこの天地位置調整機構による天地方向の調整量を設
    定する指定手段を備え、この指定手段により指定された
    前記天地位置調整機構による天地方向の調整量を前記製
    版用画像データに対応した画像データである前記製版前
    用画像データの天地方向の調整値に換算しこの調整値分
    だけ前記製版前用画像を天地方向にずらして前記印刷ヘ
    ッドにより前記印刷媒体に印刷させるようにしたことを
    特徴とする請求項1又は2記載の孔版印刷システム。
  4. 【請求項4】 前記印刷装置は、前記印刷用紙に対する
    印刷画像の左右方向の位置を調整する左右位置調整機構
    及びこの左右位置調整機構による左右方向の調整量を設
    定する指定手段を備え、この指定手段により指定された
    前記左右位置調整機構による左右方向の調整量を前記製
    版用画像データに対応した画像データである前記製版前
    用画像データの左右方向の調整値に換算しこの調整値分
    だけ前記製版前用画像を左右方向にずらして前記印刷ヘ
    ッドにより前記印刷媒体に印刷させるようにしたことを
    特徴とする請求項1,2又は3記載の孔版印刷システ
    ム。
  5. 【請求項5】 入力された製版用画像データをメモリ上
    に格納し、前記印刷ヘッドによる製版前の前記印刷媒体
    への印刷後の製版指示に基づき前記メモリ上に格納され
    た前記製版用画像データを用いて前記製版装置により前
    記孔版原紙に対する製版を行わせるようにしたことを特
    徴とする請求項1ないし4の何れか一に記載の孔版印刷
    システム。
  6. 【請求項6】 入力された製版用画像データに基づき製
    版用画像を鏡像状態で製版ヘッドにより孔版原紙を穿孔
    して製版する製版装置と、この製版装置により製版され
    た前記孔版原紙が巻き付けられる版胴を用いて印刷用紙
    に印刷する印刷装置と、製版・印刷条件を指定する指定
    手段とを備えた孔版印刷システムにおいて、 印刷媒体に印刷する印刷ヘッドと、 前記製版装置による製版前に、前記製版用画像データに
    対応した画像データである製版前用画像データに基づき
    製版前用画像を正像状態で印刷するように前記印刷ヘッ
    ドの動作を制御する製版前印刷制御手段と、を備えるこ
    とを特徴とする孔版印刷システム。
  7. 【請求項7】 前記印刷ヘッドは、通信手段により接続
    されて前記印刷装置外に別個に設けられた外部印刷装置
    に内蔵されたヘッドよりなることを特徴とする請求項6
    記載の孔版印刷システム。
  8. 【請求項8】 前記製版前印刷制御手段は、前記指定手
    段による製版前印刷の指定の有無に応じて選択的に動作
    することを特徴とする請求項6記載の孔版印刷システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記製版前印刷制御手段は、前記指定手
    段により指定された前記製版・印刷条件中の指定された
    サイズの前記印刷用紙の外形形状の印刷データを作成し
    て前記印刷ヘッドに出力する外形形状印刷データ作成出
    力手段を備えることを特徴とする請求項6ないし8の何
    れか一に記載の孔版印刷システム。
  10. 【請求項10】 前記印刷装置は、前記印刷用紙に対す
    る印刷画像の天地方向の位置を調整する天地位置調整機
    構及びこの天地位置調整機構による天地方向の調整量を
    設定する指定手段を備え、前記製版前印刷制御手段は、
    前記指定手段により指定された前記天地位置調整機構に
    よる天地方向の調整量を前記製版用画像データに対応し
    た画像データである前記製版前用画像データの天地方向
    の調整値に換算しこの調整値分だけ前記製版前用画像デ
    ータを天地方向にずらして前記印刷ヘッドに出力させる
    画像データ天地調整換算処理手段を備えることを特徴と
    する請求項6ないし9の何れか一に記載の孔版印刷シス
    テム。
  11. 【請求項11】 前記印刷装置は、前記印刷用紙に対す
    る印刷画像の左右方向の位置を調整する左右位置調整機
    構及びこの左右位置調整機構による左右方向の調整量を
    設定する指定手段を備え、前記製版前印刷制御手段は、
    前記指定手段により指定された前記左右位置調整機構に
    よる左右方向の調整量を前記製版用画像データに対応し
    た画像データである前記製版前用画像データの左右方向
    の調整値に換算しこの調整値分だけ前記製版前用画像デ
    ータを左右方向にずらして前記印刷ヘッドに出力させる
    画像データ左右調整換算処理手段を備えることを特徴と
    する請求項6ないし10の何れか一に記載の孔版印刷シ
    ステム。
  12. 【請求項12】 前記製版前印刷制御手段は、前記製版
    前用画像を縮小印刷させる縮小処理手段を備えることを
    特徴とする請求項6ないし11の何れか一に記載の孔版
    印刷システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1311980C (zh) * 2003-12-04 2007-04-25 东北理光株式会社 孔版印刷装置及孔版印刷系统
US20110051177A1 (en) * 2009-08-28 2011-03-03 Fuji Xerox Co., Ltd. Image processing apparatus, printing system and computer readable medium

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