JP2001112501A - 履物類 - Google Patents

履物類

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JP2001112501A
JP2001112501A JP29947799A JP29947799A JP2001112501A JP 2001112501 A JP2001112501 A JP 2001112501A JP 29947799 A JP29947799 A JP 29947799A JP 29947799 A JP29947799 A JP 29947799A JP 2001112501 A JP2001112501 A JP 2001112501A
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cellulose acetate
sheet
foam sheet
insole
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Masao Shimizu
政雄 清水
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Suzuki Sogyo Co Ltd
Nexta Corp
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Suzuki Sogyo Co Ltd
Nexta Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クッション性、通気性、抗菌性に優れて衛生
的であり、使用後の処分が容易で環境にもやさしい使い
捨て可能な履物類を提供する。 【解決手段】 セルロースアセテート生分解性発泡体シ
ート1から作成した履物類で、セルロースアセテート生
分解性発泡体シート1は遊離酢酸を含有し、しわのある
発泡体シートが好適であり、更に好ましくは発泡体シー
トの表面に紙又は不織布などの補強シート2’を貼着
し、底面に補強シートを兼ねる滑り止めシート2を貼着
したもので、靴の中敷やスリッパとして好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば履物の中敷
やスリッパなどの履物類に関するものであり、更に詳し
くは、使い捨てが可能な履物類に関するものである。
【0002】
【従来の技術】履物、特に靴の内部は、足から分泌され
る汗などにより湿気が多く微生物が繁殖して不衛生にな
りやすい状態にあり、悪臭や水虫などの原因となったり
している。また、旅館、ホテルなどの宿泊施設や病院な
どのフロアー、旅客機の機内、長距離バスの車内などで
使用されるスリッパなどの上履き、更にはスキー場、ス
ケート場、ボーリング場などの貸靴などは、不特定多数
の人が交代で使用するため不衛生になりがちである。
【0003】そこで、上記のような履物における衛生上
の問題に対して、銅などの抗菌剤、活性炭などの吸着
剤、あるいは吸湿剤などを用いた各種の中敷が開発さ
れ、市販されており、その材質も、合成樹脂製のクッシ
ョン材、紙、不織布など種々のものがある。また、不特
定多数の人が使用するスリッパなどの履物における中
敷、あるいはスリッパとしても、紙製、布製、不織布製
の使い捨てのものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、中敷は
非常に不衛生になりやすい履物の内部で使用するもので
あるから、同じものを長期間にわたって継続して使用す
ると、その目的とする効果が得られなくなり、かえって
不衛生となる場合もあり、頻繁に取り替えることが望ま
しい。また、不特定多数の人が交代で使用するスリッパ
や貸靴の中敷の場合には、使用者が変わる毎に交換する
必要がある。従って、これらの中敷やスリッパとして
は、使い捨てのものが望ましく、しかも使用後の処分が
容易で、コストも比較的安くつくものが望ましい。しか
しながら、従来の使い捨ての中敷やスリッパの場合に
は、コストなどの関係から、通気性、抗菌性、クッショ
ン性が必ずしも充分ではなく、また使用後の処分も必ず
しも容易ではなかった。
【0005】本発明は上記の点に鑑み、クッション性、
通気性、抗菌性に優れて衛生的であり、しかも使用後の
処分が容易で、環境にもやさしい使い捨て可能な履物類
を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る履物類は、セルロースアセテート生分
解性発泡体シートから作成していることを特徴とするも
のである。前記セルロースアセテート生分解性発泡体シ
ートとしては、セルロースアセテートより遊離した酢酸
を含有するものが好ましい。更に、セルロースアセテー
ト生分解性発泡体シートがしわのある発泡シートである
ことが好ましい。また、このセルロースアセテート生分
解性発泡体シートの表面には、補強シートを貼着するこ
とが好ましく、この補強シートとしては紙や不織布が好
適に用いられる。更に、本発明の履物類には、その底面
に滑り止めを設けていることが好ましい。この場合の滑
り止めとしては、補強シートを兼ねて滑り止めシートを
貼着することができる。このような本発明の履物類は、
履物の中敷やスリッパとして好適であり、中敷の場合
は、履物の内底に接触する底部と、該底部の前部両側に
延設された、甲部を被覆するバンド部とを備えたものと
することもできる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る履物類の1
実施例としての中敷Aの平面図であり、図2はその底面
図、更に図3は一部拡大断面図である。この中敷Aは、
セルロースアセテート生分解性発泡体シート1の片面に
接着剤3を介して滑り止めシート2を貼着し、これを履
物の底部の形状に応じた形状に裁断して作成してなり、
前記滑り止めシート2を履物の内底に接触させた状態で
装着して用いる。
【0008】上記セルロースアセテート生分解性発泡体
シート1などの生分解性樹脂発泡体は、水分の気化膨張
力を利用して生分解性樹脂を発泡させることにより得ら
れるものである。本発明で使用するセルロースアセテー
ト生分解性発泡体シートは、セルロースのエステル化合
物であるアセテートを生分解性樹脂として、またはその
一部として使用し、セルロースアセテートと各種添加剤
および発泡剤としての水を混合した原料を押出機などに
より溶融押し出しすることで製造される。生分解性材料
は、微生物の持つ酵素によって分解され、再び植物や微
生物に栄養源として取り込まれるものであり、使用後に
そのまま廃棄しても、自然に分解されてしまうことか
ら、環境を汚染するおそれがない。生分解性の発泡体と
しては、本発明で使用するセルロースアセテート以外
に、デンプンを主成分としたものもあるが、デンプンを
主成分とした生分解性発泡体は、デンプンが本質的に湿
度の影響を受けやすく、環境によってその物性が大きく
変化する。従って、湿気の多い履物の内部で中敷として
使用したり、スリッパとして使用するには適していな
い。これに対し、本発明で使用するセルロースアセテー
トなどのセルロースエステル誘導体は、デンプンに比べ
て吸湿性が小さいため湿度などの環境に対する物性の変
化は小さく、湿気の多い履物の内部で使用される中敷や
スリッパなどの履物類の素材として使用するのに好適で
ある。
【0009】上記のような本発明で使用するセルロース
アセテート生分解性発泡体シートは、例えば特開平11
−140214号公報や特開平11−140220号公
報に記載されたものを使用することができる。
【0010】更に、前記セルロースアセテート生分解性
発泡体シート1としては、セルロースアセテートより遊
離した酢酸を含有するものが好ましい。このようなセル
ロースアセテートより遊離した酢酸を含有するものとし
ては、前記特開平11−140214号公報に記載され
たものを使用することができ、国内では、鈴木総業株式
会社より「ガイアエース」の商品名で市販されている。
このセルロースアセテートより遊離した酢酸を含有する
セルロースアセテート生分解性発泡体シートを使用した
場合には、前記遊離した酢酸の抗菌効果による水虫防止
効果などが期待でき、履物の中敷や不特定の人が使用す
るスリッパなどの履物類としてより好ましいものとな
る。
【0011】前記のように発泡体中にセルロースアセテ
ートより遊離した酢酸が含有されている理由は、発泡体
原料としてのセルロースアセテート分子中にはアセチル
基が残存しており、これを上記のように発泡剤としての
水とともに溶融押し出しを行う際の加圧、加熱条件下で
セルロースアセテートと水とが混練されてセルロースア
セテートの加水分解が起こり、セルロースアセテート分
子中の一部のアセチル基が切断され酢酸が生じることに
よるが、この場合に発生する酢酸量は、ppmオーダー
であり、もとの原料のセルロースアセテートの酸化度に
影響を与える程のものではなく、その特性を変容させる
ものではない。上記の遊離酢酸は、発泡体シート中にあ
るが、セルロースアセテート生分解性発泡体シートのセ
ルは連通気泡であるため、前記酢酸はその内部にとどま
ることなく外部へ放出され、しかも発泡セル径が例えば
0.001〜0.8mmと細かいために、一気に出てし
まうことなく、徐々に適度な量を放出し、抗菌効果を長
続きさせるのである。(前記特開平11−140214
号公報)
【0012】また、セルロースアセテート生分解性発泡
体シート1としては、図例の如く、しわ4のある発泡体
シートを用いることが、中敷Aや後述するスリッパなど
の履物類にクッション性や通気性が付与され、蒸れ防止
効果が期待できるとともに、クッション性も向上するこ
とから好ましい。セルロースアセテート生分解性発泡体
シート1は、図3に示す、厚みtが1〜5mm、しわの
高さhが2〜10mm、しわの間隔wが2〜10mmで
あることが好ましい。発泡体シート1の厚みtが1mm
より小さいとクッション性に劣り、しわの高さhが2m
mより小さい場合や、しわの間隔wが2mmより小さい
場合にはクッション性や通気性が期待できない。この発
泡体シート1のしわは、発泡剤としての水の蒸発潜熱に
より、押出機より吐出された発泡シートが急激に冷やさ
れて固化されるため、発泡にともなうシートの幅方向の
拡がりが抑制される結果形成されるものである。このよ
うにしわのあるセルロースアセテート生分解性発泡体シ
ートとしては、前記特開平11−140214号公報や
特開平11−140220号公報に記載されたものがい
ずれも使用でき、国内では、鈴木総業株式会社より「ガ
イアエースFS」の商品名で市販されている。更に、前
記セルロースアセテート生分解性発泡体シートとして、
発泡製造時にフェライト粉や芳香剤などの添加剤を加え
て、磁気効果や爽快感などの機能を付与したものを用い
るようにしてもよい。
【0013】前記中敷Aやスリッパなどの履物類におけ
る発泡体シート1のしわ4の方向としては、図1に示す
ように履物類における足長方向に沿ったしわ4が形成さ
れていても、また、図4に示すように履物類の足幅方向
に沿ったしわ4が形成されていてもよい。足長方向に沿
ったしわ4が形成されている場合には、履物類の屈曲強
度が大きく、また、足幅方法に沿ったしわ4が形成され
ている場合には、足のつま先部の屈曲に良好に追随する
屈曲性を履物類に付与することができる。
【0014】前記中敷Aの場合には、履物の内底に接触
する片面に滑り止めを設けることで、履物への足の挿脱
時の中敷Aのずれが防止され好ましい。この場合の滑り
止めとしては、例えば、中敷Aの底面に図例のような滑
り止めシート2を貼着することができる。前記滑り止め
シート2は、例えば紙または不織布の少なくとも片面に
ラテックスやゴム系樹脂などの滑り止め剤を塗布したも
のを用いることができ、これを、前記滑り止め剤の塗布
面を外側、すなわち履物の内底に接触する側にして接着
剤3などにより発泡体シート1の底面に貼着する。この
滑り止めシート2の素材としては、紙やレーヨン製不織
布など、発泡体シート1と同様のセルロース系の生分解
性を有する素材を用いることが、使用後の処分の点で好
ましい。また、接着剤3の種類には、特に限定はない
が、例えばポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ポリビニルアルコールなどが好ましい。前記滑り
止めシート2は、セルロースアセテート生分解性発泡体
シート1の補強シートを兼ねている。更に、図5に示す
ように、セルロースアセテート生分解性発泡体シート1
の上面側にも補強シート2’を貼着すると好ましい。こ
の補強シート2’としては、前記滑り止めシート2と同
様の紙や不織布を前記接着剤3と同様の接着剤3’で接
着することができる。セルロースアセテート生分解性発
泡体シートは、比較的もろいものであるが、このよう
に、セルロースアセテート生分解性発泡体シート1の表
面に補強シート2’を貼着しておくことで、中敷Aの耐
久性を向上させることができる。なお、滑り止めとして
は、前記のような滑り止めシート2を貼着する代わり
に、発泡体シート1の底面に、直接、ラテックスやゴム
系樹脂などの滑り止め剤を塗布してもよい。また、セル
ロースアセテート生分解性発泡体シートを補強するた
め、上記のような補強シートを貼着するに代えて、また
は補強シートの貼着に加えて、セルロースアセテート生
分解性発泡体シートの適宜位置を点状または線状に、あ
るいはその周縁部を、例えばヒートシールなどの方法に
より熱溶融して非発泡化することで補強することもでき
る。
【0015】上記のような本発明に係る中敷Aやスリッ
パなどの履物類は、生分解性を有するセルロースアセテ
ート発泡体シート1から作成されており、このセルロー
スアセテート生分解性発泡体シート1は、使用後、その
まま廃棄しても、微生物の持つ酵素によって分解され、
再び植物や微生物に栄養源として取り込まれることか
ら、環境汚染の問題がなく、また、焼却処理した場合に
も、易焼却性を有しており、かつ有毒ガスの発生や焼却
炉劣化の問題もなく、使い捨ての履物類として極めて好
適である。また、シート1が発泡体であることから、履
物としてのクッション性に優れている。更に、前記セル
ロースアセテート生分解性発泡体シート1としてセルロ
ースアセテートより遊離した酢酸を含有するものを用い
れば、遊離した酢酸の抗菌効果により、水虫などの予防
効果が期待できるので好ましい。また、前記セルロース
アセテート生分解性発泡体シート1がしわ4のある発泡
シートである場合には、よりクッション性、通気性の良
好な履物類とすることができるので好ましい。
【0016】なお、上記実施例における中敷Aは、発泡
体シート1を左右の足形形状のそれぞれに応じた形状と
しているが、図6に示すように、1枚の発泡体シート1
を左右対称に形成して左右兼用タイプとしてもよく、こ
の場合は製造工程や工程管理が簡略化されてコストの低
減を図ることができ、使い捨ての履物類として、より好
適である。また、中敷Aを長時間使用した場合には、発
泡体シート1またはその表面に貼着された滑り止めシー
ト2が履物の底部に押しつけられて密着し、中敷Aを交
換する場合に履物の底部から剥がすことが困難になる場
合も考えられる。そこで、例えば、図7に示すように、
中敷Aの後端部などに、装着時に履物の内面に沿って立
ち上がる延長片8を設けておけば、履物から中敷Aを取
り出す場合に、この延長片8をつまんで引っ張ること
で、履物の底部から容易に中敷Aを剥がすことができ
る。
【0017】次に、図8、図9は、本発明に係る履物類
の他実施例としての中敷Bを示すものである。この中敷
Bは、セルロースアセテート生分解性発泡体シートの両
面に補強シートを兼ねる滑り止めシート7及び補強シー
ト7’を貼着してなり、履物の内底に接触する底部5の
前部両側に甲部を被覆するバンド部6,6を延設したも
のである。この中敷Bは、図9に示すように、前記バン
ド部6,6を内側に折り曲げた状態で、該バンド部6,
6がスリッパSなどの履物の甲被10の内面に接触する
状態に装着する。この中敷Bは、足裏部分のみでなく、
足の甲部も、直接スリッパSなどの履物の内部に接触す
ることがないので、特に旅館、ホテル、病院、旅客機の
機内、長距離バスの車内などで使用されるスリッパなど
の上履きや、スキー場、スケート場、ボーリング場など
の貸靴のように、不特定多数の人が交互に使用する履物
の中敷として使用する場合により衛生的である。また、
前記バンド部6,6は、内側に折り曲げたことによる外
側への復元力によりスリッパSなどの履物の甲被10の
内面に押し当てられた状態で接触するので、履物内部で
の中敷Bのずれがより確実に防止され、更に、底面に滑
り止めシート7を貼着するなどして滑り止めが施されて
いる場合には、前記滑り止めシート7が履物の甲被10
の内面に接触するので、中敷Bのずれがより確実に防止
され、図例のスリッパSやサンダルのような、かかと部
に覆いのない履物の中敷として特に有効である。
【0018】更に、図10、図11は、本発明に係る履
物類の更に他実施例であるスリッパを示すものである。
このスリッパCは、前述した中敷A,Bと同様に、セル
ロースアセテート生分解性発泡体シート、好ましくはセ
ルロースアセテートより遊離した酢酸を含有するセルロ
ースアセテート生分解性発泡体シートから作成した底部
21と、同じくセルロースアセテート生分解性発泡体シ
ートから作成した甲被22とよりなり、図11中、二点
鎖線で示す底部21の前部両側と甲被22の両側とを、
例えば130℃程度の温度でヒートシールするかまたは
接着剤などで接着することにより、前端部が開放された
状態でスリッパCを構成している。このスリッパCの場
合にも、遊離酢酸を含有する抗菌性を有するセルロース
アセテート発泡体シートを用いて作成することで、水虫
などに対する予防効果を期待でき、また、不特定の人が
使用するスリッパの場合に、より衛生的である。更に、
前述した中敷の場合と同様に、しわのある発泡体シート
を用いることでクッション性のあるものとすることがで
きる。また、甲被22は、その前端縁も底部21に接着
するようにしてもよいが、図例のように、前端部が開放
された状態とすることで、足の指先により発泡体シート
が破断されることを防止することができる。更に、図例
のように、甲被22の前後を折り返して二重構造として
おけば、甲被22部分の強度を向上させて耐久性を向上
させることができる。また、このスリッパCの場合に
も、発泡体シートの表面に他の紙や不織布などを補強シ
ートとして貼着したり、発泡体シートを二重に積層した
りして強度向上を図ることもできる。更には発泡体シー
トの適宜位置を点状または線状に、あるいはその周縁部
をヒートシールなどにより熱溶融して非発泡化すること
で、強度の向上を図ることもでき、特に発泡体シートと
してしわのあるものを用いた場合には、その周縁部を非
発泡化すれば発泡体シートの裂け防止に効果的である。
発泡体シートを二重に積層する場合においては、積層さ
れる各シートのしわの方向が交差するように積層するこ
とが、強度上で好ましい。
【0019】上記のような本発明に係るスリッパCは、
生分解性を有するセルロースアセテート発泡体シートか
ら作成してなることから、使い捨てとした場合にも使用
後の処分が容易で、また環境に悪影響を与えるおそれも
なく、不特定の人が使用するスリッパとして衛生的で好
適である。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る履物類は、
これを構成するセルロースアセテート発泡体シートの素
材自体が生分解性及び易焼却性を有しているため、使用
後にそのまま廃棄した場合には環境に優しく、また焼却
処理しても有毒ガスが発生したり焼却炉を劣化させたり
する問題もなく、使い捨ての中敷やスリッパとして極め
て好適である。また、発泡体であることから、履物類と
しての好適なクッション性をも具備している。更に、前
記セルロースアセテート生分解性発泡体シートとしてセ
ルロースアセテートより遊離した酢酸を含有するものを
用いたものでは、遊離した酢酸の抗菌効果により、水虫
などの予防効果が期待できる。また、前記セルロースア
セテート生分解性発泡体シートがしわのある発泡シート
である場合には、クッション性、通気性の良好な履物類
とすることができる。更に、履物の内底に当接する底部
の前部両側に甲部を被覆するバンド部を延設した中敷と
したものでは、足裏部分のみでなく、足の甲の部分も中
敷で被覆されて、履物の内部に甲の部分が直接接触しな
いため、不特定の人が使用する旅館、ホテル、病院、旅
客機の機内、長距離バスの車内などで使用されるスリッ
パなどの上履きや、スキー場、スケート場、ボーリング
場などの貸靴の中敷として使用する場合により衛生的で
好適であり、しかも該バンド部が履物の甲被内面に接触
することで、中敷のずれが防止されることから、スリッ
パやサンダルのような、かかと部に覆いのない履物の中
敷として有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る履物の中敷の1実施例を示す平
面図。
【図2】 前記中敷の底面図。
【図3】 前記中敷の一部拡大断面図。
【図4】 中敷の他実施例を示す平面図。
【図5】 前記中敷の他実施例を示す一部拡大断面図。
【図6】 左右兼用タイプの中敷の実施例を示す平面
図。
【図7】 後端部に延長片を設けた中敷の実施例を示す
平面図。
【図8】 中敷の更に他実施例を示す平面図。
【図9】 図8の中敷の使用状態を示す斜視図。
【図10】 本発明に係るスリッパの1実施例を示す使
用状態の斜視図。
【図11】 図10のスリッパの分解斜視図。
【符号の説明】
A,B:本発明の中敷、C:本発明のスリッパ、S:通
常のスリッパ、1:セルロースアセテート生分解性発泡
体シート、2:滑り止めシート、2’:補強シート、
3,3’:接着剤、4:しわ、5:底部、6:バンド
部、7:滑り止めシート、7’:補強シート、8:延長
片、10:甲被、21:底部、22:甲被。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロースアセテート生分解性発泡体シ
    ートから作成していることを特徴とする履物類。
  2. 【請求項2】 セルロースアセテート生分解性発泡体シ
    ートがセルロースアセテートより遊離した酢酸を含有す
    る請求項1記載の履物類。
  3. 【請求項3】 セルロースアセテート生分解性発泡体シ
    ートがしわのある発泡シートである請求項1または2に
    記載の履物類。
  4. 【請求項4】 セルロースアセテート生分解性発泡体シ
    ートの表面に補強シートを貼着してなる請求項1〜3の
    いずれかに記載の履物類。
  5. 【請求項5】 補強シートが紙又は不織布である請求項
    4記載の履物類。
  6. 【請求項6】 底面に滑り止めを設けている請求項1〜
    5のいずれかに記載の履物類。
  7. 【請求項7】 底面に補強シートを兼ねる滑り止めシー
    トを貼着している請求項6記載の履物類。
  8. 【請求項8】 履物の中敷又はスリッパである請求項1
    〜7のいずれかに記載の履物類。
  9. 【請求項9】 履物の内底に接触する底部と、該底部の
    前部両側に延設された、甲部を被覆するバンド部とを備
    えた中敷である請求項8に記載の履物類。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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