JPH0330007Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、片面段ボールシートを素材として
利用できる、使い捨て可能な靴中敷に関する。

（従来の技術） 従来提供されている靴中敷は、長期間の使用を
前提として、耐久性のある素材でなるものがほと
んどである。

（この考案が解決しようとする課題点） 従来の靴中敷では、吸湿性、通気性の良好な素
材でなるものが多く、使用当初は快適であるが、
その快適さも使用により日毎に低下していく。そ
して湿度の高い靴内での使用期間が長くなるに伴
い、快適さよりも不潔さの方が大きくなる。

この考案は、靴中敷の快適さの低下に応じて使
い捨てが可能な、低コストの靴中敷を提供するこ
とを目的とする。

（課題点を解決するための手段） この考案は、その目的を達成させるために、低
コストでありながら緩衝性、吸湿性、圧縮強さに
強いＥフルート類（段数90〜100／30cm・段高1.1
〜1.3mm）の片面段ボールシートを靴中敷として
利用できる構成としたものである。

すなわち、個装用あるいは内装用のケース材と
しての用途が主であつた、Ｅフルート類の片面段
ボールシート１を使用して、靴底形の左右対称な
中敷部材２，２を形成するとともに、それぞれの
ライナー３，３部を接着し、それぞれの段部４，
４が外面に向く部材構成とすることにより、靴中
敷としての通気性と緩衝性とをそなえられるよう
にしたものである。

（実施例） つぎに、この考案の１実施例を図面を参照しな
がら説明する。

まず、Ｅフルート類の片面段ボールシート１か
ら靴底形の左右対称な中敷部材２，２を打ち抜き
形成する。（このとき図で示すように、中敷部材
２，２の段目方向が、部材の左右方向となるよう
にする。） つぎに、この中敷部材２，２のライナー３，３
部を接着して、段部４，４を外面に向けた構成の
靴中敷とする。

前記のようにして構成した靴中敷は、表裏面ど
ちらを用いても同じ作用と効果があり、この２枚
を一足分の靴中敷とする。

（考案の作用と効果） この考案は以下のようなすぐれた作用と効果が
ある。

靴中敷表裏の段部４，４により足裏部と中敷、
および中敷と靴底部に適度の空所部が保て、通気
性と緩衝性が良好で快適に使用できる。

表裏の段部４，４が滑り止めとしてはたらくと
ともに緩衝材としてはたらき、歩行時の靴底から
のシヨツクが軽減される。

素材が紙であるため、靴内の湿気や汗の臭いを
適度に吸収し、靴内の清潔さが保てる。

中敷の段部がつぶれた時点で使い捨てのできる
低コストでの提供が可能である。

取り換えのコストが僅かですみ、靴内の清潔さ
と使用時の快適さを常時保つことができる。

段部が適度に足裏を刺激して健康的にもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の１実施例を示す平面図、第
２図はその実施例の側面図、第３図は打ち抜き時
の形体を示す説明図。 １……片面段ボールシート、２……中敷部材、
３……ライナー、４……段部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｅフルート類の片面段ボールシート１を使用し
   て、靴底形の左右対称な中敷部材２，２を形成す
   るとともに、それぞれのライナー３，３部を接着
   し、それぞれの段部４，４を外面に向けて形成し
   た靴中敷。