JP2001112165A - 母線保護継電装置 - Google Patents

母線保護継電装置

Info

Publication number
JP2001112165A
JP2001112165A JP28382199A JP28382199A JP2001112165A JP 2001112165 A JP2001112165 A JP 2001112165A JP 28382199 A JP28382199 A JP 28382199A JP 28382199 A JP28382199 A JP 28382199A JP 2001112165 A JP2001112165 A JP 2001112165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bus
protection relay
zero
circuit
relay
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28382199A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Kodama
一郎 児玉
Toshiaki Senba
俊昭 船場
Masahiro Konno
正弘 今野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP28382199A priority Critical patent/JP2001112165A/ja
Publication of JP2001112165A publication Critical patent/JP2001112165A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 零アンペア制御回路の制御条件である遮断器
の主接点と補助接点が不一致となった場合でも、適正に
零アンペア制御を行うことができる母線保護継電装置を
提供することを目的としている。 【解決手段】 母線間を接続する遮断器に開指令が出力
され、かつその遮断器の両側の母線連絡線にそれぞれ設
置された過電流継電器が不動作のとき、アンド回路5、
6が成立し、タイマー7、8は、アンド回路5、6が成
立してから所定の時限後に、当該母線を保護する分割保
護継電器RY01、RY02への入力電流を零とする指
令を零アンペア制御回路4に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2重またはそれ以
上の多重母線を有した発変電所等の電気所の母線を保護
する母線保護継電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電力系統における発変電所等の
母線は、送電線等に比べ構造上強固であり、かつ範囲が
狭く、また雷や塩害に対しても十分考慮されているた
め、事故発生の確率は非常に小さい。しかし、万一母線
事故が発生した場合、特に最近のように電力系統の拡大
に伴う重要電気所の母線事故の場合には、大きな供給支
障を生じるばかりでなく、系統の安定度を脅かすことに
なるので、高速度に母線事故を母線保護継電装置により
除去してやることが必要である。
【0003】一方、母線構成は、母線間に多数の送電線
を連係するようにした2重母線またはそれ以上の多重母
線が多く採用されるようになっている。従って、母線保
護継電装置により母線保護を行うにあたっては、その母
線構成に見合った保護形態を採用して保護を行うように
している。
【0004】図6は、例えば2重母線構成の系統に保護
に用いられる従来の母線保護継電装置の系統構成を示す
ものである。図6において、2重母線として母線1、2
が設けられ、母線1は遮断器CB1、CB2、CB3を
介して送電線L1、L2、L3に接続されている。母線
2は同じく遮断器CB4、CB5、CB6を介して送電
線L4、L5、L6に夫々接続されている。この両母線
1,2は母線連絡線(以下ブスタイという)で連結さ
れ、ブスタイ遮断器CB7により連係している。
【0005】また、両母線1、2を一括して保護する一
括保穣継電器RY01が設けられ、各送電線より変流器
CTIT、CT2T、CT3T、CT4T、CT5T、
CT6Tを介して差電流検出を行い内外部事故の判定を
する。さらに、各母線1,2を夫々分割して保護する分
割保護継電器RY02、RY03が設けられ、分割保護
継電器RY02は母線1に繋がる送電線L1、L2、L
3の変流器CTID、CT2D、CT3D、ブスタイ変
流器CT7Daを介して差電流検出を行い母線1の事故
判定を行う。同様に、分割保護継電器RY03は母線2
に繋がる送電線L4、L5、L6の変流器CT4D、C
T5D、CT6D、ブスタイ変流器CT7Dbを介して
差電流検出を行い母線2の事故判定を行う。
【0006】かかる母線保護継電装置においては、装置
の信頼度を向上させるために、一括保護継電器RY01
と分割保護継電器RY02または分割保護継電器RY0
3のいずれかが共に動作した場合に、分割保護継電器R
Y02、RY03が動作した側の母線1、2を系統から
引き外すようにしている。このように、各分割保護継電
器RY02、RY03と、一括保護継電器RY01との
アンド条件成立によって、事故判定を行うようにしてい
る。
【0007】ここで、用地および経済的理由によりブス
タイ遮断器CB7の片方側にしか変流器を設置できない
母線構成の場合、ブスタイ変流器CT7Daとブスタイ
遮断器CB7との間に事故検出のできない無保護区間が
生じることになる。その対策として、ブスタイ遮断器C
B7の開閉条件により、分割保護継電器RY02、RY
03へのブスタイ変流器CT7Da、CT7Dbからの
ブスタイ入力電流を零にする零アンペア制御を行うこと
にて、無保護区間対策を行っている。
【0008】図7は、ブスタイ区間に無保護区間があり
零アンペア制御する場合の説明図である。母線1と母線
2はブスタイ遮断器CB7にて連絡されており、ブスタ
イ変流器CT7Da、CT7Dbは共に母線1側に設置
されている。母線1側の分割保護継電器RY02は線路
L1の入力電流i1を変流器CT1D、ブスタイ入力電
流i2をブスタイ変流器CT7Daより導入し、母線1
側の事故を検出している。母線2側の分割保護継電器R
Y03は線路L4の入力電流i3を変流器CT4D、ブ
スタイ入力電流i4をブスタイ変流器CT7Dbより導
入し、母線2側の事故を検出している。なお、図7で
は、1相分のみを示し、母線内部事故の検出を行う一括
保護継電器RY01の回路は省略してある。
【0009】接点3a、3bは、ブスタイ遮断器CB7
の開閉条件にて制御される接点であり、ブスタイ遮断器
CB7が「開」条件にて開放し、分割保護継電器RY0
2、RY03のブスタイ入力電流i2、i4を切制御
(零アンペア化)することによって、無保護区間の対策
を行う。
【0010】その零アンペア制御回路4の制御ブロック
図を図8に示す。図8に示すように、ブスタイ1の入力
電流i2、ブスタイ2の入力電流i4をブスタイ遮断器
「開」条件で切制御する。タイマー7はブスタイ入力電
流i2、i4の取り込み時間とブスタイ遮断器CB7の
開閉条件の取り込み時間との時間差による分割保護継電
器RY02、RY03の誤動作防止のための協調用タイ
マであり、時限t1を持っている。
【0011】いま、無保護区間である図7に示すF点で
事故が発生したとすると、両母線1、2を保護する一括
保護継電器RY01はF点での事故による流入電流を検
出し動作する。また、母線1側を保護範囲とする分割保
護継電器RY02は、線路L1の流入電流i1とブスタ
イ1の入力電流i2との差分がないことから不動作であ
る。母線2側を保護範囲とする分割保護舷電器RY03
は、線路L4の流入電流i3とブスタイ2の入力電流i
4とに差分が発生することから動作する。よって、母線
2側の内部事故と判定し、母線2側に繋がる線路L4の
遮断器CB4の引き外しを行うと同時にブスタイ遮断器
CB7を引き外す。
【0012】次に、零アンペア制御回路はブスタイ遮断
器CB7が「開」条件を満たすことから接点3a、3b
を所定の時限t1後に開放し、母線1側のブスタイ入力
電流i2(=i1)および母線2側のブスタイ入力電流
i4を切制御(零アンペア化)する。よって、母線1側
の分割保護継電器RY02に入力される線路L1の入力
電流i1とブスタイ入力電流i2とに差分が発生し、母
線1側の分割保護継電器RY02が動作する。これによ
り、線路L1の遮断器CB1を引き外し系統より事故点
の除去を行う。
【0013】なお、ブスタイ2側の入力電流i4を零ア
ンペア制御するのは、無保護区間に事故が発生すると母
線1側の事故にも拘わらず母線2側の分割保護継電器R
Y03にブスタイ電流i4が流入することにより、分割
保護継電器RY03が不要動作することになるので、こ
れを防止するためである。
【0014】ここで、もし、無保護区間対策としての零
アンペア制御を行わない場合には、母線1側は事故が継
続したままとなり、その事故検出は、相手端の後備保護
動作による事故除去となり、機器の損傷および系統安定
度に重大な影響を与へ、ひいては広域停電を引き起こす
可能性が生じることになる。
【0015】このように、母線保護継電装置において
は、無保護区間対策として零アンペア制御回路を設け、
分割保護継電器RY02、RY03のブスタイ電流入力
回路をブスタイ遮断器CB7の「開」条件にて開放し、
零アンペア化の制御を行っている。
【0016】一方、直接接地系ではブスタイ変流器CT
7Dは両側に設置されることが一般的であり、その場合
には無保護区間対策は不要であるが、零アンペア制御回
路はブスタイ開放運用中の健全母線の不要遮断対策を兼
ねることができるので、零アンペア制御回路を標準機能
として付加している。
【0017】図9は、ブスタイ開放運用中の健全母線の
不要遮断対策の説明図である。図9に示すように、ブス
タイ遮断器CB7の開放中にF点に事故が発生したとす
ると、母線1側の分割保護継電器RY02は、線路L1
の入力電流i1とブスタイ入力電流i2との差分が発生
するので、内部事故と判断し母線1側に接続される遮断
器CB1を遮断する。
【0018】一方、母線2側の分割保護継電器RY03
は、線路L4の入力電流i3(=0)、ブスタイ入力電
流i4より、i3(=0)+i4≠0となるので動作
し、健全母線である母線2側に接続される遮断器CB4
を誤遮断する可能性がある。
【0019】そこで、無保護区間のない母線保護継電装
置においても零アンペア制御回路を標準機能として付加
し、無保護区間対策よるブスタイ遮断器CB7の「開」
条件にてブスタイ入力電流i4を切制御(零アンペア
化)する。これにより、健全母線である母線2側の遮断
器CB4の誤遮断を防止する。
【0020】このように、母線保護継電装置には遮断器
の主接点の開閉条件により動作する補助接点が導入され
ている。そこで、信頼度向上のために、取り込んだ遮断
器の主接点および補助接点の開閉状態は母線保護継電装
置内の不一致監視等の常時監視機能で監視するようにし
ている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところが、万一その遮
断器側の主接点と補助接点とに不一致が生じたとする
と、例えば、零アンペア制御回路の零アンペア制御条件
が誤って制御され、不必要にブスタイ入力電流が零アン
ペア制御されると、分割保護継電器RY02、RY03
の誤不動作を招くことになる。
【0022】また、遮断器不動作対策付きの母線保護継
電装置において、遮断器不動作の検出ができなくなる場
合が生じることがある。図10に示すように、母線1側
に事故F1が発生したとすると、母線1側の分割保護継
電器RY02が内部事故と判定し、母線1に接続される
線路L1の遮断器CB1とブスタイ遮断器CB7の引き
外しを行い事故除去を行う。続いて、零アンペア制御回
路によりブスタイ遮断器CB7の補助接点が「開」とな
ったことにより、ブスタイ入力電流i2、i4を接点3
a、3bにて切制御を行う。
【0023】ここで問題になるのは、ブスタイ遮断器C
B7の不良で開指令が出力されているにも拘わらず主接
点が開かない場合、ブスタイ遮断器CB7の不動作が検
出できないことである。前述したように、ブスタイ1の
入力電流i2はブスタイ遮断器CB7の補助接点「開」
条件にて接点3により切制御されるので、ブスタイ遮断
器CB7の不動作により母線1側の事故が継続している
にも拘わらず、母線1側の分割保後継電RY02はブス
タイ1の入力電流i2が切制御となることにより復帰す
ることになる。
【0024】一般に、遮断器の不動作検出は事故検出継
電器が一定時間動作継続により、該当遮断器が不動作で
あること検出している。よって、ブスタイ遮断器CB7
が不動作となった場合、ブスタイの遮断器不動作検出が
できなくなり、相手端の後備保護にて事故点が除去され
ることになるため、保護動作までに時間がかかり、機器
の損傷や系統安定度へ重大な影響を与え、ひいては広域
停電に繋がる問題があった。
【0025】本発明は、零アンペア制御回路の制御条件
である遮断器の主接点と補助接点が不一致となった場合
でも、適正に零アンペア制御を行うことができる母線保
護継電装置を提供することを目的としている。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
母線保護継電装置は、電気所の複数の母線を一括して保
護する一括保護継電器と各々の母線を保護する分割保護
継電器とを有し、前記複数の母線間を連絡する遮断器の
開閉条件により前記分割保護継電器への入力電流を零に
制御する零アンペア制御回路を有した母線保護継電装置
において、前記遮断器の両側の母線連絡線にそれぞれ設
置された過電流継電器と、前記遮断器に開指令が出力さ
れかつ前記過電流継電器が不動作のとき成立するアンド
回路と、前記アンド回路が成立してから所定の時限後に
当該母線を保護する分割保護継電器への入力電流を零と
する指令を前記零アンペア制御回路に出力するタイマー
とを備えたことを特徴とする。
【0027】請求項1の発明に係わる母線保護継電装置
では、母線間を接続する遮断器に開指令が出力され、か
つその遮断器の両側の母線連絡線にそれぞれ設置された
過電流継電器が不動作のとき、アンド回路が成立し、タ
イマーは、アンド回路が成立してから所定の時限後に、
当該母線を保護する分割保護継電器への入力電流を零と
する指令を零アンペア制御回路に出力する。
【0028】請求項2の発明に係わる母線保護継電装置
は、請求項1の発明において、前記過電流継電器は、前
記遮断器の両側の母線連絡線に代えて、前記遮断器のい
ずれか一方側の母線連絡線に設けたことを特徴とする。
【0029】請求項2の発明に係わる母線保護継電装置
では、母線間を接続する遮断器に開指令が出力され、か
つその遮断器のいずれか一方側の母線連絡線に設けられ
た過電流検出器が不動作のとき一括してアンド回路を成
立させる。
【0030】請求項3の発明に係わる母線保護継電装置
は、電気所の複数の母線を一括して保護する一括保護継
電器と各々の母線を保護する分割保護継電器とを有し、
前記複数の母線間を連絡する遮断器の開閉条件により前
記分割保護継電器への入力電流を零に制御する零アンペ
ア制御回路を有した母線保護継電装置において、前記遮
断器に開指令が出力されかつ前記一括保護継電器が不動
作のとき成立するアンド回路と、前記アンド回路が成立
してから所定の時限後に当該母線を保護する分割保護継
電器への入力電流を零とする指令を前記零アンペア制御
回路に出力するタイマーとを備えたことを特徴とする。
【0031】請求項3の発明に係わる母線保護継電装置
では、母線間を接続する遮断器に開指令が出力され、か
つ電気所の複数の母線を一括して保護する一括保護継電
器が不動作のとき、アンド回路が成立し、タイマーは、
アンド回路が成立してから所定の時限後に、当該母線を
保護する分割保護継電器への入力電流を零とする指令を
零アンペア制御回路に出力する。
【0032】請求項4の発明に係わる母線保護継電装置
は、電気所の複数の母線を一括して保護する一括保護継
電器と各々の母線を保護する分割保護継電器とを有し、
前記複数の母線間を連絡する遮断器の開閉条件により前
記分割保護継電器への入力電流を零に制御する零アンペ
ア制御回路を有した母線保護継電装置において、前記各
々の母線の事故検出を行う故障検出継電器と、前記遮断
器に開指令が出力されかつ前記故障検出継電器が不動作
のとき成立するアンド回路と、前記アンド回路が成立し
てから所定の時限後に当該母線を保護する分割保護継電
器への入力電流を零とする指令を前記零アンペア制御回
路に出力するタイマーとを備えたことを特徴とする。
【0033】請求項4の発明に係わる母線保護継電装置
では、母線間を接続する遮断器に開指令が出力され、か
つ各々の母線の事故検出を行う故障検出継電器が不動作
のとき、アンド回路が成立し、タイマーは、アンド回路
が成立してから所定の時限後に、当該母線を保護する分
割保護継電器への入力電流を零とする指令を零アンペア
制御回路に出力する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる母線保
護継電装置の零アンペア制御回路周辺の回路図である。
【0035】図1において、零アンペア制御回路4は、
母線1側のブスタイ1からの入力電流i2を接点3aを
介して母線1を保護する分割保護継電器RY02に供給
するようになっており、同様に、母線2側のブスタイ2
からの入力電流i4を接点3bを介して母線2を保護す
る分割保護継電器RY03に供給するようになってい
る。そして、接点3aはタイマー7からの指令により開
閉が行われ、接点3bはタイマー8からの指令により開
閉が行われる。
【0036】タイマー7、8は、アンド回路5、6が成
立してから所定の時限t1後に接点3a、3bを閉じる
指令を出力する。すなわち、ブスタイ遮断器CB7の両
側の母線連絡線(母線1側のブスタイ1および母線2側
のブスタイ2)には、それぞれ過電流継電器(OCR)
11、12が設けられており、これら過電流継電器1
1、12の動作信号はそれぞれ否定回路10a、10b
を介してアンド回路5、6に入力される。一方、アンド
回路5、6には、そして、ブスタイ遮断器CB7からの
開閉信号も入力されており、アンド回路5、6は、ブス
タイ遮断器CB7に開指令が出力され、かつ過電流継電
器11、12が不動作のときに成立するようになってい
る。
【0037】すなわち、ブスタイ遮断器CB7の「開」
条件とブスタイ1側に付加した過電流継電器11の「不
動作」条件とのアンド条件で接点3aが開き、母線1側
のブスタイ1の入力電流入力i2が分割保護継電器RY
02に供給されることを阻止し零アンペア制御される。
同様に、ブスタイ遮断器CB7の「開」条件とブスタイ
2側に付加した過電流継電器12の「不動作」条件との
アンド条件で接点3bが開き、母線2側のブスタイ2の
入力電流入力i4が分割保護継電器RY03に供給され
ることを阻止し零アンペア制御される。
【0038】次に、動作を説明する。母線保護継電装置
の運用中に図10に示す母線1側のF1点に事故が発生
したすると、母線1側分割保護継電器RY02は内部事
故と判定し、母線1に接統される線路L1の遮断器CB
1とブスタイ遮断器CB7の引き外しを行う。
【0039】ブスタイ遮断器CB7の主接点不良であれ
ば、ブスタイ遮断器CB7が開放されないことから母線
1、2に付加された過電流継電器11、12は動作継続
となる。従って、否定回路10a、10bによりアンド
回路5、6は条件成立しない。このため、タイマー7、
8は動作せず、零アンペア制御回路4の接点3a、3b
は閉じたままである。
【0040】つまり、ブスタイ1、2からの入力電流i
2、i4は切制御とならないため、母線1側の分割保護
継電器RY02は動作継続となり、ブスタイ遮断器CB
7の不良検出機能は喪失しない。従って、ブスタイ遮断
器CB7の不良の場合に、主接点と補助接点とが不一致
となったとしても、ブスタイ遮断器CB7の不動作対策
を行うことができる。
【0041】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図2は、本発明の第2の実施の形態に係わる母線保
護継電装置の零アンペア制御回路周辺の回路図である。
この第2の実施の形態は、図1に示す第1の実施の形態
に対し、ブスタイ遮断器CB7の母線1側のブスタイ1
のみに過電流継電器11を設け、一括して双方の分割保
護継電器11、12の零アンペア制御を行うようにした
ものである。その他の構成は、図1に示した第1の実施
の形態と同一であるので、同一要素には同一符号を付し
重複する説明は省略する。
【0042】すなわち、母線1、2の事故継続検出のた
めの過電流継電器11を母線1側の片側に付加したもの
で、その動作条件をブスタイ遮断器CB7の「開」条件
とアンド構成し、一括して零アンペア制御を行うもので
ある。過電流継電器11は母線1、2の事故継続検出を
行う。
【0043】いま、母線保護継電装置の運用中に図10
に示す母線1側のF1点に事故が発生し、ブスタイ遮断
器CB7の主接点不良があったとする。この場合、ブス
タイ遮断器CB7が開放されないことから母線1側に付
加された過電流継電器11は動作継続となり、アンド回
路5は条件成立しない。このことから、タイマー7は動
作せず、零アンペア制御回路4の接点3a、3bは閉じ
たままである。
【0044】従って、ブスタイ1、2の入力電流i2、
i4は切制御とならないため、母線1側の分割保護継電
器RY02は動作継続となり、ブスタイ遮断器CB7の
不良検出機能は喪失しない。このため、ブスタイ遮断器
CB7の不良の場合に、主接点と補助接点が不一致とな
っても、ブスタイ遮断器CB7の不動作対策を行うこと
ができる。
【0045】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図3は、本発明の第3の実施の形態に係わる母線保
護継電装置の零アンペア制御回路周辺の回路図である。
この第3の実施の形態は、図1に示す第1の実施の形態
に対し、ブスタイ遮断器CB7の母線2側のブスタイ2
のみに過電流継電器12を設け、一括して双方の分割保
護継電器11、12の零アンペア制御を行うようにした
ものである。その他の構成は、図1に示した第1の実施
の形態と同一であるので、同一要素には同一符号を付し
重複する説明は省略する。
【0046】すなわち、母線1、2の事故継続検出のた
めの過電流継電器12を母線2側の片側に付加したもの
で、その動作条件をブスタイ遮断器CB7の「開」条件
とアンド構成し、一括して零アンペア制御を行うもので
ある。過電流継電器12は母線1、2の事故継続検出を
行う。
【0047】いま、母線保護継電装置の運用中に図10
に示す母線1側のF1点に事故が発生し、ブスタイ遮断
器CB7の主接点不良があったとする。この場合、ブス
タイ遮断器CB7が開放されないことから母線2側に付
加された過電流継電器12は動作継続となり、アンド回
路6は条件成立しない。このことから、タイマー8は動
作せず、零アンペア制御回路4の接点3a、3bは閉じ
たままである。
【0048】従って、ブスタイ1、2の入力電流i2、
i4は切制御とならないため、母線2側の分割保護継電
器RY03は動作継続となり、ブスタイ遮断器CB7の
不良検出機能は喪失しない。このため、ブスタイ遮断器
CB7の不良の場合に、主接点と補助接点が不一致とな
っても、ブスタイ遮断器CB7の不動作対策を行うこと
ができる。
【0049】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図4は、本発明の第4の実施の形態に係わる母線保
護継電装置の零アンペア制御回路周辺の回路図である。
この第4の実施の形態は、図2に示した第2の実施の形
態における過電流継電器11に代えて、一括保護継電器
RY01を用いるようにしたものである。
【0050】すなわち、第4の実施の形態では、母線
1、2の事故継続検出のための一括保護継電器RY01
の動作条件をブスタイ遮断器CB7の「開」条件とアン
ド構成したものである。一括保護継電器RY01は、母
線1、2の事故検出を行うもので外部条件による制御回
路がないため事故が継続する限り動作継続となる。
【0051】そこで、この一括保護継電器RY01を使
用すれば、動作を継続している間はアンド回路5は条件
成立せず、ブスタイ1、2の入力電流i2、i4は、零
アンペア制御回路4により切制御されることはない。そ
のため、母線1側の分割保護継電器RY02、RY03
は動作継続となり、ブスタイ遮断器CB7の不良検出機
能は喪失しない。
【0052】なお、タイマ9は本来の機能であるブスタ
イ開放運用時の健全回線の不要遮断防止対策と協調をと
るために設けたものである。つまり、一括保護継電器R
Y01が動作したことによるブスタイ1、2の入力電流
i2、i4の切制御のロック解除をt2時間だけ遅らせ
るものである。この時限t2は、事故母線側の事故除去
時間を考慮した整定を行えばよい。これにより、ブスタ
イ遮断器CB7の不良の場合に、主接点と補助接点が不
一致となっても、ブスタイ遮断器CB7の不動作対策を
行うことができる。
【0053】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図5は、本発明の第5の実施の形態に係わる母線保
護継電装置の零アンペア制御回路周辺の回路図である。
この第5の実施の形態は、図4に示した第4の実施の形
態における一括保護継電器RY01に代えて、事故検出
継電器13を用いるようにしたものである。
【0054】すなわち、第5の実施の形態では、母線
1、2の事故継続検出のための故障検出継電器13の動
作条件をブスタイ遮断器CB7の「開」条件とアンド構
成したものである。故障検出継電器13は母線1、2の
事故検出を行うもので、外部条件による制御回路がない
ため、事故が継続する限り動作継続となる。
【0055】よって、この故障検出継電器13を使用す
れば、この故障検出継電器13が動作を継続している間
は、アンド回路5は条件成立せず、ブスタイ1、2の入
力電流i2、i4は、零アンペア制御回路4により切制
御されることはない。
【0056】これにより、母線1側の分割保護継電器R
Y02、RY03は動作継続となり、ブスタイ遮断器C
B7の不良検出機能は喪失しない。
【0057】なお、タイマ9は本来の機能であるブスタ
イ開放運用時の健全回線の不要遮断防止対策と協調をと
るために設けたものであり、故障検出継電器13が動作
したことによるブスタイ入力電流i2、i4の切制御の
ロック解除をt2時間だけ遅らせるものである。この時
限t2は事故母線側の事故除去時間を考慮した選定を行
えばよい。これにより、ブスタイ遮断器CB7の不良の
場合に、主接点と補助接点が不一致となっても、ブスタ
イ遮断器CB7の不動作対策を行うことができる。
【0058】以上述べたように、零アンペア制御回路4
の制御条件である遮断器条件が遮断器不良等で主接点と
補助接点が不一致となる場合においても、不必要な入力
電流零制御を行わないようにできる。
【0059】また、以上の説明では、母線間を連絡する
ブスタイ遮断器CB7の不動作について説明してきた
が、同様に母線のセクション間を連絡するブスセクショ
ン遮断器の不動作についても、同様に構成できるもので
ある。
【0060】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、遮
断器不動作対策付きの母線保諺継電装護において、遮断
器不良による遮断器条件の不一致が生じても、零アンペ
ア制御回路が不必要に制御されることなく、遮断器不動
作対策が行える母線保護継電装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる母線保護継
電装置の零アンペア制御回路周辺の回路図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係わる母線保護継
電装置の零アンペア制御回路周辺の回路図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係わる母線保護継
電装置の零アンペア制御回路周辺の回路図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係わる母線保護継
電装置の零アンペア制御回路周辺の回路図。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係わる母線保護継
電装置の零アンペア制御回路周辺の回路図。
【図6】従来の母線保護継電装置を2重母線構成の系統
に適用した場合の系統構成図。
【図7】従来の母線保護継電装置でのブスタイ区間にお
ける無保護区間の零アンペア制御の説明図。
【図8】従来の母線保護継電装置における零アンペア制
御回路の説明図。
【図9】従来の母線保護継電装置でのブスタイ開放運用
中の健全母線の不要遮断対策の説明図。
【図10】従来の母線保護継電装置でのブスタイ遮断器
の不動作の説明図。
【符号の説明】
1、2 母線 3接点 4 零アンペア制御回路 5、
6 アンド回路 7、8、9 タイマー 10 否定回
路 11、12 過電流継電器 13 事故検出継電器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今野 正弘 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 5G047 AA07 BA04 CA05 CB08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気所の複数の母線を一括して保護する
    一括保護継電器と各々の母線を保護する分割保護継電器
    とを有し、前記複数の母線間を連絡する遮断器の開閉条
    件により前記分割保護継電器への入力電流を零に制御す
    る零アンペア制御回路を有した母線保護継電装置におい
    て、前記遮断器の両側の母線連絡線にそれぞれ設置され
    た過電流継電器と、前記遮断器に開指令が出力されかつ
    前記過電流継電器が不動作のとき成立するアンド回路
    と、前記アンド回路が成立してから所定の時限後に当該
    母線を保護する分割保護継電器への入力電流を零とする
    指令を前記零アンペア制御回路に出力するタイマーとを
    備えたことを特徴とする母線保護継電装置。
  2. 【請求項2】 前記過電流継電器は、前記遮断器の両側
    の母線連絡線に代えて、前記遮断器のいずれか一方側の
    母線連絡線に設けたことを特徴とする請求項1に記載の
    母線保護継電装置。
  3. 【請求項3】 電気所の複数の母線を一括して保護する
    一括保護継電器と各々の母線を保護する分割保護継電器
    とを有し、前記複数の母線間を連絡する遮断器の開閉条
    件により前記分割保護継電器への入力電流を零に制御す
    る零アンペア制御回路を有した母線保護継電装置におい
    て、前記遮断器に開指令が出力されかつ前記一括保護継
    電器が不動作のとき成立するアンド回路と、前記アンド
    回路が成立してから所定の時限後に当該母線を保護する
    分割保護継電器への入力電流を零とする指令を前記零ア
    ンペア制御回路に出力するタイマーとを備えたことを特
    徴とする母線保護継電装置。
  4. 【請求項4】 電気所の複数の母線を一括して保護する
    一括保護継電器と各々の母線を保護する分割保護継電器
    とを有し、前記複数の母線間を連絡する遮断器の開閉条
    件により前記分割保護継電器への入力電流を零に制御す
    る零アンペア制御回路を有した母線保護継電装置におい
    て、前記各々の母線の事故検出を行う故障検出継電器
    と、前記遮断器に開指令が出力されかつ前記故障検出継
    電器が不動作のとき成立するアンド回路と、前記アンド
    回路が成立してから所定の時限後に当該母線を保護する
    分割保護継電器への入力電流を零とする指令を前記零ア
    ンペア制御回路に出力するタイマーとを備えたことを特
    徴とする母線保護継電装置。
JP28382199A 1999-10-05 1999-10-05 母線保護継電装置 Pending JP2001112165A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28382199A JP2001112165A (ja) 1999-10-05 1999-10-05 母線保護継電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28382199A JP2001112165A (ja) 1999-10-05 1999-10-05 母線保護継電装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001112165A true JP2001112165A (ja) 2001-04-20

Family

ID=17670595

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28382199A Pending JP2001112165A (ja) 1999-10-05 1999-10-05 母線保護継電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001112165A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08126210A (ja) 商用電源連系自家用発電機の解列制御装置
CN111856213B (zh) 一种环网运行的故障定位方法
JP2001112165A (ja) 母線保護継電装置
JP2883472B2 (ja) しゃ断器不動作対策装置
JP2009189084A (ja) 配電システム
JP3248962B2 (ja) インバータ配電系統の保護方法
JP4072961B2 (ja) Sog開閉器の系統連系保護機能を備えた制御装置
Brewis et al. Theory and practical performance of interlocked overcurrent busbar zone protection in distribution substations
KR100344704B1 (ko) 전력 시설물의 보호장치
KR100419261B1 (ko) 스폿 네트워크 시스템의 저압 모선 지락고장보호장치
JP2799065B2 (ja) 電流差動保護継電装置の再閉路方式
JPH09163591A (ja) 母線保護装置
JPH0338921Y2 (ja)
JPH0510512Y2 (ja)
JPH0775244A (ja) 母線保護装置
JP2000032648A (ja) しゃ断器不動作対策装置
JPH0323802Y2 (ja)
JPS61164424A (ja) ネツトワ−ク制御装置
JPS63265514A (ja) 配電設備の保護装置
JPH0119207B2 (ja)
JPS5828814B2 (ja) 停電検出装置
JPH0236727A (ja) 配電線故障の高速切り離し・復旧方式
JPS63148820A (ja) 母線の地絡事故復旧システム
JPH07193992A (ja) 異母線供給ループ送電線系統の保護方式
JP2001309548A (ja) 距離継電装置の至近端故障対策回路