JP3248962B2 - インバータ配電系統の保護方法 - Google Patents
インバータ配電系統の保護方法Info
- Publication number
- JP3248962B2 JP3248962B2 JP32253192A JP32253192A JP3248962B2 JP 3248962 B2 JP3248962 B2 JP 3248962B2 JP 32253192 A JP32253192 A JP 32253192A JP 32253192 A JP32253192 A JP 32253192A JP 3248962 B2 JP3248962 B2 JP 3248962B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- switch
- inverter
- section
- accident
- short
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Protection Of Static Devices (AREA)
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
- Inverter Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータ装置を用い
たインバータ配電系統において、負荷側短絡時の保護方
法に関するものである。
たインバータ配電系統において、負荷側短絡時の保護方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気事業者より給電された買電を
インバータ装置により例えば高周波に変換して負荷に配
電するインバータ配電系統は、図7に示すような構成に
なっており、50/60Hzの買電をインバータ装置1の
整流器2により直流に変換した後,これをインバータ3
で例えば400或いは500Hzの高周波交流に変換する
と共に、電磁開閉器4を通して出力し、この出力を分電
盤5における各配線用遮断器6により分岐して各負荷に
配電している。
インバータ装置により例えば高周波に変換して負荷に配
電するインバータ配電系統は、図7に示すような構成に
なっており、50/60Hzの買電をインバータ装置1の
整流器2により直流に変換した後,これをインバータ3
で例えば400或いは500Hzの高周波交流に変換する
と共に、電磁開閉器4を通して出力し、この出力を分電
盤5における各配線用遮断器6により分岐して各負荷に
配電している。
【0003】なお、多数の負荷に給電する場合等には、
各配線用遮断器6が設けられた各分岐区間それぞれの交
流が複数個の配電線用遮断器によりさらに分岐され、以
降、必要に応じて階層状に細分岐される。そして、この
種配電系統に負荷側短絡事故が発生した場合、その短絡
保護方法として事故点上位の配線用遮断器例えば配線用
遮断器6をトリップさせて事故区間を開放する方法又は
インバータ装置1の電磁開閉器4と変流器7,過電流継
電器8とを組み合わせてインバータ装置1が短絡電流を
流す前にその出力を停止する方法が採られる。
各配線用遮断器6が設けられた各分岐区間それぞれの交
流が複数個の配電線用遮断器によりさらに分岐され、以
降、必要に応じて階層状に細分岐される。そして、この
種配電系統に負荷側短絡事故が発生した場合、その短絡
保護方法として事故点上位の配線用遮断器例えば配線用
遮断器6をトリップさせて事故区間を開放する方法又は
インバータ装置1の電磁開閉器4と変流器7,過電流継
電器8とを組み合わせてインバータ装置1が短絡電流を
流す前にその出力を停止する方法が採られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の配線用遮断
器6をトリップさせて短絡保護する方法の場合、配線用
遮断器6がトリップするまでインバータ3に短絡電流が
流れるため、インバータ3のスイッチング素子等に短絡
電流に対する過電流耐力を持たせる必要があり、実質的
にこのスイッチング素子等の定格を上げることになり、
不経済な上,装置の大型化を招く問題がある。
器6をトリップさせて短絡保護する方法の場合、配線用
遮断器6がトリップするまでインバータ3に短絡電流が
流れるため、インバータ3のスイッチング素子等に短絡
電流に対する過電流耐力を持たせる必要があり、実質的
にこのスイッチング素子等の定格を上げることになり、
不経済な上,装置の大型化を招く問題がある。
【0005】また、前記従来の短絡電流を流す前にイン
バータ装置1の出力を停止する方法の場合、負荷側の配
線用遮断器6がトリップする前に電源側で配電が停止す
るのみであるため、保護協調がとれておらず、負荷側が
全停状態になって健全区間まで停電し、配電系統として
は問題であり、しかも、事故区間を開放して健全区間を
復電するまでに、人為的な事故点の確認と事故区間の開
放とを特に必要とする問題点がある。
バータ装置1の出力を停止する方法の場合、負荷側の配
線用遮断器6がトリップする前に電源側で配電が停止す
るのみであるため、保護協調がとれておらず、負荷側が
全停状態になって健全区間まで停電し、配電系統として
は問題であり、しかも、事故区間を開放して健全区間を
復電するまでに、人為的な事故点の確認と事故区間の開
放とを特に必要とする問題点がある。
【0006】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に留意してなされたものであり、その目的とする
ところは、負荷側の短絡事故発生時に事故の健全区間へ
の影響を最小限に抑えて健全区間に対する給電の信頼性
を高めることのできる経済的で小型なインバータ配電系
統の保護方法を提供することにある。
問題点に留意してなされたものであり、その目的とする
ところは、負荷側の短絡事故発生時に事故の健全区間へ
の影響を最小限に抑えて健全区間に対する給電の信頼性
を高めることのできる経済的で小型なインバータ配電系
統の保護方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のインバータ配電系統の保護方法は、インバ
ータ装置の出力を、インバータ装置内の開閉器により分
岐して分電盤に送り、分電盤から開閉器により分岐して
負荷に配電するインバータ配電系統の保護方法におい
て、 開閉器毎に超高速過電流継電器を設け、 負荷側短絡
事故の発生時、 インバータ装置内の超高速過電流継電器
による短絡電流の立ち上がりの検出により、短絡電流が
ピーク値に達する前に、インバータ装置内の短絡電流が
通流する事故分電盤への分岐路の開閉器をオフしてイン
バータ装置から事故分電盤へ出力を一旦停止し、 各開閉
器の超高速過電流継電器の状態から、事故分電盤の負荷
側の開閉器によって区分された各分岐区間のうちの事故
点が位置する事故区間を検出し、 この検出に基づき、事
故区間の直近上位の開閉器をオフにして事故区間を切り
離した後、 インバータ装置内の事故分電盤への分岐路の
開閉器を再投入してオンし、事故分電盤の負荷側の健全
区間への配電を再開することを特徴とするものである。
そして、各開閉器はそれぞれ電磁開閉器又はソリッドス
テートコンタクタとすることが望ましい。
に、本発明のインバータ配電系統の保護方法は、インバ
ータ装置の出力を、インバータ装置内の開閉器により分
岐して分電盤に送り、分電盤から開閉器により分岐して
負荷に配電するインバータ配電系統の保護方法におい
て、 開閉器毎に超高速過電流継電器を設け、 負荷側短絡
事故の発生時、 インバータ装置内の超高速過電流継電器
による短絡電流の立ち上がりの検出により、短絡電流が
ピーク値に達する前に、インバータ装置内の短絡電流が
通流する事故分電盤への分岐路の開閉器をオフしてイン
バータ装置から事故分電盤へ出力を一旦停止し、 各開閉
器の超高速過電流継電器の状態から、事故分電盤の負荷
側の開閉器によって区分された各分岐区間のうちの事故
点が位置する事故区間を検出し、 この検出に基づき、事
故区間の直近上位の開閉器をオフにして事故区間を切り
離した後、 インバータ装置内の事故分電盤への分岐路の
開閉器を再投入してオンし、事故分電盤の負荷側の健全
区間への配電を再開することを特徴とするものである。
そして、各開閉器はそれぞれ電磁開閉器又はソリッドス
テートコンタクタとすることが望ましい。
【0008】
【作用】前記のように構成された本発明の保護方法の場
合、負荷側短絡事故の発生時、インバータ装置内の超高
速過電流継電器及び事故区間の開閉器の超高速過電流継
電器により短絡電流の立ち上がりが検出される。そし
て、この検出に基づき、インバータ装置においては、短
絡電流がピーク値に達する前に、インバータ装置内の短
絡電流が通流する事故分電盤への分岐路の開閉器がオフ
し、インバータ装置から事故分電盤への出力が一旦停止
されるため、装置内のインバータのスイッチング素子等
の必要な過電流耐力が従来より小さくなり、低価格化及
び小型化が図れる。
合、負荷側短絡事故の発生時、インバータ装置内の超高
速過電流継電器及び事故区間の開閉器の超高速過電流継
電器により短絡電流の立ち上がりが検出される。そし
て、この検出に基づき、インバータ装置においては、短
絡電流がピーク値に達する前に、インバータ装置内の短
絡電流が通流する事故分電盤への分岐路の開閉器がオフ
し、インバータ装置から事故分電盤への出力が一旦停止
されるため、装置内のインバータのスイッチング素子等
の必要な過電流耐力が従来より小さくなり、低価格化及
び小型化が図れる。
【0009】また、各開閉器毎の超高速過電流継電器の
状態から事故区間が検出され、この検出により、事故分
電盤の負荷側の事故区間の直近上位の開閉器をオフにし
て事故区間がインバータ装置から切り離される。そし
て、この切り離し直後にインバータ装置内の前記事故分
電盤への分岐路の開閉器が再投入されてオンし、これに
より、事故分電盤の負荷側の健全区間への給電が直ちに
再開されるため、健全区間の停電が必要最小限度の瞬時
停電(以下瞬低という)だけで済むことになり、健全区
間への事故の影響が極力抑えられ、給電の信頼性が向上
する。
状態から事故区間が検出され、この検出により、事故分
電盤の負荷側の事故区間の直近上位の開閉器をオフにし
て事故区間がインバータ装置から切り離される。そし
て、この切り離し直後にインバータ装置内の前記事故分
電盤への分岐路の開閉器が再投入されてオンし、これに
より、事故分電盤の負荷側の健全区間への給電が直ちに
再開されるため、健全区間の停電が必要最小限度の瞬時
停電(以下瞬低という)だけで済むことになり、健全区
間への事故の影響が極力抑えられ、給電の信頼性が向上
する。
【0010】しかも、健全区間の復電の際に、人為的な
事故点の確認と事故区間の開放が不要になる。そして、
分岐区間毎の各開閉器それぞれは電磁開閉器とすること
が実用的である。
事故点の確認と事故区間の開放が不要になる。そして、
分岐区間毎の各開閉器それぞれは電磁開閉器とすること
が実用的である。
【0011】また、各開閉器それぞれを高速動作のソリ
ッドステートコンタクタとすれば、事故区間の切り離
し、健全区間の復電が一層迅速に行え、健全区間をいわ
ゆる無停電に保って事故区間をインバータ装置から切り
離すことが可能になる。
ッドステートコンタクタとすれば、事故区間の切り離
し、健全区間の復電が一層迅速に行え、健全区間をいわ
ゆる無停電に保って事故区間をインバータ装置から切り
離すことが可能になる。
【0012】
【実施例】実施例について、図1〜図6を参照して説明
する。 (第1の実施例) まず、各分岐区間の開閉器を電磁開閉器とする第1の実
施例について、図1〜図3を参照して説明する。図1は
インバータ配電系統の単線接続構成を示し、インバータ
装置11は、50〜60Hzの買電を直流に変換する整流
器12と、この直流を例えば400或いは500Hzの高
周波交流に変換するインバータ13と、インバータ13
の出力を2分岐して2分電盤に送る電磁開閉器14A,
14Bと、両電磁開閉器14A,14Bを通る系統電流
を検出する変流器15A,15Bと、両変流器15A,
15Bの出力からインバータ13の出力の短絡電流の立
ち上がりを検出する超高速過電流継電器16A,16B
とが設けられている。
する。 (第1の実施例) まず、各分岐区間の開閉器を電磁開閉器とする第1の実
施例について、図1〜図3を参照して説明する。図1は
インバータ配電系統の単線接続構成を示し、インバータ
装置11は、50〜60Hzの買電を直流に変換する整流
器12と、この直流を例えば400或いは500Hzの高
周波交流に変換するインバータ13と、インバータ13
の出力を2分岐して2分電盤に送る電磁開閉器14A,
14Bと、両電磁開閉器14A,14Bを通る系統電流
を検出する変流器15A,15Bと、両変流器15A,
15Bの出力からインバータ13の出力の短絡電流の立
ち上がりを検出する超高速過電流継電器16A,16B
とが設けられている。
【0013】また、電磁開閉器14Aを通るインバータ
装置11の出力は分電盤17に配電され、この分電盤1
7において、インバータ装置11の出力が分岐区間毎の
各電磁開閉器18a,18b,18cにより分岐されて
各負荷に配電される。さらに、各電磁開閉器18a〜1
8c毎に各分岐区間の電流を検出する変流器19a〜1
9cと短絡電流の立ち上がりを検出する超高速過電流継
電器20a〜20cとが設けられる。なお、インバータ
装置11の他方の電磁開閉器14Bの出力についても分
電盤17と同様の分電盤により分岐して配電される。
装置11の出力は分電盤17に配電され、この分電盤1
7において、インバータ装置11の出力が分岐区間毎の
各電磁開閉器18a,18b,18cにより分岐されて
各負荷に配電される。さらに、各電磁開閉器18a〜1
8c毎に各分岐区間の電流を検出する変流器19a〜1
9cと短絡電流の立ち上がりを検出する超高速過電流継
電器20a〜20cとが設けられる。なお、インバータ
装置11の他方の電磁開閉器14Bの出力についても分
電盤17と同様の分電盤により分岐して配電される。
【0014】図2は、短絡事故発生時の図1の保護動作
をフローチャートで示したものであり、つぎにこの保護
動作を電流波形を示した図3と共に説明する。図3のt
1 時に例えば図1の分電盤17の負荷側のX点で短絡事
故が発生すると、この事故点Xの電流が図3に1点鎖線
で示す短絡電流に立ち上がり始めたときに、事故点Xの
上位に位置する超高速過電流継電器20a,16Aによ
り短絡電流の立ち上がり,すなわち異常過電流の前縁を
検出する。
をフローチャートで示したものであり、つぎにこの保護
動作を電流波形を示した図3と共に説明する。図3のt
1 時に例えば図1の分電盤17の負荷側のX点で短絡事
故が発生すると、この事故点Xの電流が図3に1点鎖線
で示す短絡電流に立ち上がり始めたときに、事故点Xの
上位に位置する超高速過電流継電器20a,16Aによ
り短絡電流の立ち上がり,すなわち異常過電流の前縁を
検出する。
【0015】そして、この負荷側短絡事故の発生時、イ
ンバータ装置11においては、事故区間に給電する分電
盤(事故分電盤)17の開閉器14Aの超高速過電流継
電器16Aの異常過電流の検出により、短絡電流のピー
ク値に達する前のt2 時に、電磁開閉器14Aをオフ操
作してインバータ装置11から分電盤17への出力を一
旦停止する。さらに、この直後に各超高速過電流継電器
16A,16B,20a〜20cの状態から、事故点X
が位置する事故区間を検出し、事故点Xの上位側の超高
速過電流継電器20aの状態より、その負荷側を事故区
間として判定する。
ンバータ装置11においては、事故区間に給電する分電
盤(事故分電盤)17の開閉器14Aの超高速過電流継
電器16Aの異常過電流の検出により、短絡電流のピー
ク値に達する前のt2 時に、電磁開閉器14Aをオフ操
作してインバータ装置11から分電盤17への出力を一
旦停止する。さらに、この直後に各超高速過電流継電器
16A,16B,20a〜20cの状態から、事故点X
が位置する事故区間を検出し、事故点Xの上位側の超高
速過電流継電器20aの状態より、その負荷側を事故区
間として判定する。
【0016】そして、事故区間の検出により、事故区間
の直近上位に位置する電磁開閉器18aをオフ操作し、
これにより事故区間をインバータ装置11から切り離
す。さらに、この切り離し直後のt3 時、インバータ装
置11の電磁開閉器14Aを再投入してオンし、前記の
事故分電盤17の負荷側の健全区間に対する配電を再開
する。
の直近上位に位置する電磁開閉器18aをオフ操作し、
これにより事故区間をインバータ装置11から切り離
す。さらに、この切り離し直後のt3 時、インバータ装
置11の電磁開閉器14Aを再投入してオンし、前記の
事故分電盤17の負荷側の健全区間に対する配電を再開
する。
【0017】そして、短絡事故発生時、短絡電流がピー
ク値に達する前にインバータ装置11から前記の事故分
電盤17への出力を一旦停止することにより、過大な短
絡電流がほとんど流れなくなる。 そのため、インバー
タ13を構成するスイッチング素子等は定格出力を満足
すればよくなり、しかも、分電盤17における電磁開閉
器18a〜18c等の直列接続機器や配電ケーブルの必
要定格を下げることも可能になる。
ク値に達する前にインバータ装置11から前記の事故分
電盤17への出力を一旦停止することにより、過大な短
絡電流がほとんど流れなくなる。 そのため、インバー
タ13を構成するスイッチング素子等は定格出力を満足
すればよくなり、しかも、分電盤17における電磁開閉
器18a〜18c等の直列接続機器や配電ケーブルの必
要定格を下げることも可能になる。
【0018】また、事故区間が切り離されると、直ちに
インバータ装置11の電磁開閉器14Aが再投入されオ
ンするため、前記の事故分電盤17の負荷側の健全区間
には瞬低のみが生じ、有効な保護協調が実現する。さら
に、各分岐区間の開閉器等をそれぞれ電磁開閉器18a
〜18cとしたため、インバータ装置11の出力周波数
に対する開閉器動作の面からの制約が生じない利点があ
る。
インバータ装置11の電磁開閉器14Aが再投入されオ
ンするため、前記の事故分電盤17の負荷側の健全区間
には瞬低のみが生じ、有効な保護協調が実現する。さら
に、各分岐区間の開閉器等をそれぞれ電磁開閉器18a
〜18cとしたため、インバータ装置11の出力周波数
に対する開閉器動作の面からの制約が生じない利点があ
る。
【0019】そして、50/60Hzの買電をインバータ
装置11に入力する場合について説明したが、図1に2
点鎖線で示すように、燃料電池21等の直流出力をイン
バータ13で商用交流や高周波交流に変換して配電する
場合にも同様に適用できる。また、各電磁開閉器18a
〜18cの分岐出力それぞれをさらに電磁開閉器により
階層状に分岐する場合に適用できるのも勿論である。
装置11に入力する場合について説明したが、図1に2
点鎖線で示すように、燃料電池21等の直流出力をイン
バータ13で商用交流や高周波交流に変換して配電する
場合にも同様に適用できる。また、各電磁開閉器18a
〜18cの分岐出力それぞれをさらに電磁開閉器により
階層状に分岐する場合に適用できるのも勿論である。
【0020】さらに、前記実施例ではインバータ装置1
1の出力を電磁開閉器14A,14Bにより2分岐して
2分電盤に出力したが、3個以上の電磁開閉器により3
分岐以上に分岐して各分電盤に出力する場合にも、本発
明を同様に適用できる。
1の出力を電磁開閉器14A,14Bにより2分岐して
2分電盤に出力したが、3個以上の電磁開閉器により3
分岐以上に分岐して各分電盤に出力する場合にも、本発
明を同様に適用できる。
【0021】(第2の実施例)つぎに、各分岐区間の開
閉器をソリッドステートコンタクタとした第2の実施例
について、図4〜図6を参照して説明する。図4におい
て、図1と同一符号は同一のものを示し、異なる点はイ
ンバータ装置11の出力を電磁開閉器14Aを通る出力
のみとし、図1の各電磁開閉器18a〜18cの代わり
にソリッドステートコンタクタ22a〜22cを用いた
点である。
閉器をソリッドステートコンタクタとした第2の実施例
について、図4〜図6を参照して説明する。図4におい
て、図1と同一符号は同一のものを示し、異なる点はイ
ンバータ装置11の出力を電磁開閉器14Aを通る出力
のみとし、図1の各電磁開閉器18a〜18cの代わり
にソリッドステートコンタクタ22a〜22cを用いた
点である。
【0022】そして、ソリッドステートコンタクタ22
a〜22cは電磁開閉器18a〜18cのような機械的
な動作でオン,オフするのでなく、半導体スイッチの動
作でオン,オフするため、その動作が極めて高速に行わ
れる利点がある。そこで、この実施例では図5に示す保
護動作により、健全区間をいわゆる無停電に保って事故
区間をインバータ装置11から切り離す。
a〜22cは電磁開閉器18a〜18cのような機械的
な動作でオン,オフするのでなく、半導体スイッチの動
作でオン,オフするため、その動作が極めて高速に行わ
れる利点がある。そこで、この実施例では図5に示す保
護動作により、健全区間をいわゆる無停電に保って事故
区間をインバータ装置11から切り離す。
【0023】すなわち、図3に相当する図6の電流波形
に示すように、図3のt1 時に対応するt1'時に図4の
X’点で短絡事故が発生すると、この事故点X’の電流
が図6に1点鎖線で示す短絡電流に立ち上がり始めたと
きに、事故点X’の上位に位置する超高速過電流継電器
20a,16Aにより短絡電流の立ち上がり,すなわち
異常過電流の前縁を検出する。
に示すように、図3のt1 時に対応するt1'時に図4の
X’点で短絡事故が発生すると、この事故点X’の電流
が図6に1点鎖線で示す短絡電流に立ち上がり始めたと
きに、事故点X’の上位に位置する超高速過電流継電器
20a,16Aにより短絡電流の立ち上がり,すなわち
異常過電流の前縁を検出する。
【0024】そして、インバータ装置11においては、
超高速過電流継電器16Aの異常過電流の検出により、
短絡電流のピーク値に達する前のt2'時に、電磁開閉器
14Aをオフ操作して前記の事故分電盤17への出力を
一旦停止する。同時に、事故区間の直近上位の超高速過
電流継電器20aの状態により、事故区間を検出して直
ちにソリッドステートコンタクタ22aをオフし、事故
区間をインバータ装置11から切り離す。
超高速過電流継電器16Aの異常過電流の検出により、
短絡電流のピーク値に達する前のt2'時に、電磁開閉器
14Aをオフ操作して前記の事故分電盤17への出力を
一旦停止する。同時に、事故区間の直近上位の超高速過
電流継電器20aの状態により、事故区間を検出して直
ちにソリッドステートコンタクタ22aをオフし、事故
区間をインバータ装置11から切り離す。
【0025】さらに、この切り離し直後のt3'時に、イ
ンバータ装置11の電磁開閉器14Aを再投入し、前記
の事故分電盤17の健全区間に対する給電を再開する。
このとき、ソリッドステートコンタクタ22aが図1の
電磁開閉器18aより極めて高速にオフし、事故発生の
t1'時から健全区間が再配電されるt3'時までの所要時
間は、電磁開閉器18a〜18cを用いた場合より極め
て短く、約10〜20msecの瞬時となる。
ンバータ装置11の電磁開閉器14Aを再投入し、前記
の事故分電盤17の健全区間に対する給電を再開する。
このとき、ソリッドステートコンタクタ22aが図1の
電磁開閉器18aより極めて高速にオフし、事故発生の
t1'時から健全区間が再配電されるt3'時までの所要時
間は、電磁開閉器18a〜18cを用いた場合より極め
て短く、約10〜20msecの瞬時となる。
【0026】そのため、健全区間を実質的に無停電状態
に保って事故区間がインバータ装置11から切り離され
る。なお、インバータ装置11からの過電流出力が防止
されるため、ソリッドステートコンタクタ22a〜22
cは、過電流耐量が小さくてもその直前に速断ヒューズ
を設けることなく使用することができる。
に保って事故区間がインバータ装置11から切り離され
る。なお、インバータ装置11からの過電流出力が防止
されるため、ソリッドステートコンタクタ22a〜22
cは、過電流耐量が小さくてもその直前に速断ヒューズ
を設けることなく使用することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、以下に記載する効果を奏する。短絡事故発
生時、インバータ装置11内に設けた超高速過電流継電
器14A,14Bにより短絡電流の立ち上がりを検出
し、短絡電流がピーク値に達する前にインバータ装置1
1から事故分電盤17への出力を一旦停止し、短絡電流
の出力を防止したため、インバータ装置11内のスイッ
チング素子等の必要な過電流耐力が従来より小さくな
り、低価格化及び小型化を図ることができる。
ているため、以下に記載する効果を奏する。短絡事故発
生時、インバータ装置11内に設けた超高速過電流継電
器14A,14Bにより短絡電流の立ち上がりを検出
し、短絡電流がピーク値に達する前にインバータ装置1
1から事故分電盤17への出力を一旦停止し、短絡電流
の出力を防止したため、インバータ装置11内のスイッ
チング素子等の必要な過電流耐力が従来より小さくな
り、低価格化及び小型化を図ることができる。
【0028】さらに、各超高速過電流継電器16A,1
6B,20a〜20cの状態により事故分電盤17の負
荷側の事故区間を検出し、当該区間の直近上位の開閉器
をオフして事故区間をインバータ装置11から切り離
し、その後、インバータ装置11の事故分電盤17への
分岐路の開閉器の再投入により、事故分電盤17の負荷
側の健全区間の給電を再開したため、健全区間の停電を
必要最小限度に抑えることができ、給電の信頼性を大幅
に向上することができる。したがって、事故発生時に事
故の健全区間への影響を最小限に抑えて健全区間の給電
の信頼性を高めることができる経済的で小型なインバー
タ配電系統の保護方法を提供することができる。
6B,20a〜20cの状態により事故分電盤17の負
荷側の事故区間を検出し、当該区間の直近上位の開閉器
をオフして事故区間をインバータ装置11から切り離
し、その後、インバータ装置11の事故分電盤17への
分岐路の開閉器の再投入により、事故分電盤17の負荷
側の健全区間の給電を再開したため、健全区間の停電を
必要最小限度に抑えることができ、給電の信頼性を大幅
に向上することができる。したがって、事故発生時に事
故の健全区間への影響を最小限に抑えて健全区間の給電
の信頼性を高めることができる経済的で小型なインバー
タ配電系統の保護方法を提供することができる。
【0029】そして、各分岐区間の開閉器を電磁開閉器
18a〜18cとすると、インバータ装置11の出力周
波数が開閉器動作の制約を受けることもなく、実用的な
保護方法を提供できる。さらに、各分岐区間の開閉器を
ソリッドステートコンタクタ22a〜22cとすると、
事故区間の切り離し,健全区間の復電が一層迅速に行
え、健全区間をいわゆる無停電に保って事故区間をイン
バータ装置11から切り離すことができ、給電の信頼性
が著しく向上する。
18a〜18cとすると、インバータ装置11の出力周
波数が開閉器動作の制約を受けることもなく、実用的な
保護方法を提供できる。さらに、各分岐区間の開閉器を
ソリッドステートコンタクタ22a〜22cとすると、
事故区間の切り離し,健全区間の復電が一層迅速に行
え、健全区間をいわゆる無停電に保って事故区間をイン
バータ装置11から切り離すことができ、給電の信頼性
が著しく向上する。
【図1】本発明の第1の実施例の単線接続図である。
【図2】図1の動作説明用フローチャートである。
【図3】図1の短絡事故時の電流波形図である。
【図4】本発明の第2の実施例の単線接続図である。
【図5】図4の動作説明用のフローチャートである。
【図6】図4の短絡事故時の電流波形図である。
【図7】従来例の単線接続図である。
11 インバータ装置 14A,14B,18a〜18c 電磁開閉器 16A,16B,20a〜20c 超高速過電流継電器 22a〜22c ソリッドステートコンタクタ
フロントページの続き (72)発明者 堀之内 保治 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電 機株式会社内 (72)発明者 植山 修治 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電 機株式会社内 (72)発明者 明石 直義 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電 機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−120139(JP,A) 特開 平2−41618(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 3/06 H02H 7/00 H02H 7/10 - 7/20 H02H 7/26
Claims (3)
- 【請求項1】 インバータ装置の出力を、前記インバー
タ装置内の開閉器により分岐して分電盤に送り、前記分
電盤から開閉器により分岐して負荷に配電するインバー
タ配電系統の保護方法において、開閉器毎に超高速過電流継電器を設け、 負荷側短絡事故の発生時、 前記インバータ装置内の前記超高速過電流継電器による
短絡電流の立ち上がりの検出により、前記短絡電流がピ
ーク値に達する前に、前記インバータ装置内の前記短絡
電流が通流する事故分電盤への分岐路の開閉器をオフし
て前記インバータ装置から前記事故分電盤へ出力を一旦
停止し、各開閉器の前記超高速過電流継電器の状態から、前記事
故分電盤の負荷側の開閉器によって区分された各分岐区
間のうちの前記事故点が位置する 事故区間を検出し、 該検出に基づき、 前記事故区間の直近上位の開閉器をオ
フにして前記事故区間を切り離した後、 前記インバータ装置内の前記事故分電盤への分岐路の開
閉器を再投入してオンし、前記事故分電盤の負荷側の健
全区間への配電を再開することを特徴とするインバータ
配電系統の保護方法。 - 【請求項2】 各開閉器それぞれを電磁開閉器としたこ
とを特徴とする請求項1記載のインバータ配電系統の保
護方法。 - 【請求項3】 各開閉器それぞれをソリッドステートコ
ンタクタとしたことを特徴とする請求項1記載のインバ
ータ配電系統の保護方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32253192A JP3248962B2 (ja) | 1991-12-27 | 1992-11-05 | インバータ配電系統の保護方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-358976 | 1991-12-27 | ||
JP35897691 | 1991-12-27 | ||
JP32253192A JP3248962B2 (ja) | 1991-12-27 | 1992-11-05 | インバータ配電系統の保護方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0646525A JPH0646525A (ja) | 1994-02-18 |
JP3248962B2 true JP3248962B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=26570849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32253192A Expired - Fee Related JP3248962B2 (ja) | 1991-12-27 | 1992-11-05 | インバータ配電系統の保護方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3248962B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19634094A1 (de) * | 1996-08-23 | 1998-03-05 | Stn Atlas Elektronik Gmbh | Stromversorgungsanlage für Inselnetze |
CN103515922A (zh) * | 2012-06-25 | 2014-01-15 | 中国人民解放军理工大学 | 功率放大集成电路自恢复过流保护电路 |
WO2014128842A1 (ja) * | 2013-02-20 | 2014-08-28 | 株式会社 日立製作所 | 電力変換器 |
US12068699B2 (en) * | 2022-11-03 | 2024-08-20 | Bloom Energy Corporation | Microgrid inverter controller and inverter fault current control method |
-
1992
- 1992-11-05 JP JP32253192A patent/JP3248962B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0646525A (ja) | 1994-02-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH04112619A (ja) | 配電系統の遮断方法、遮断装置、遮断装置の使用方法 | |
JP3248962B2 (ja) | インバータ配電系統の保護方法 | |
KR20100074829A (ko) | 고압 수전반 차단기 | |
US2733399A (en) | Circuit breaker -control system | |
Brewis et al. | Theory and practical performance of interlocked overcurrent busbar zone protection in distribution substations | |
JP3817921B2 (ja) | 系統連系装置 | |
JPH06233459A (ja) | 電力系統保護システム | |
US2023096A (en) | System of distribution | |
RU2695643C1 (ru) | Способ трансформации систем электроснабжения TN-C-S и ТТ и система электроснабжения для осуществления способа с защитным вводным разнономинальным коммутационным аппаратом (ВРКА) | |
KR100419261B1 (ko) | 스폿 네트워크 시스템의 저압 모선 지락고장보호장치 | |
RU2195062C2 (ru) | Способ максимально-токовой защиты | |
KR100344704B1 (ko) | 전력 시설물의 보호장치 | |
US2300465A (en) | Electrical distribution system | |
US1752970A (en) | Electrical protective apparatus | |
JP3081494B2 (ja) | 自動区分開閉器 | |
SU803068A2 (ru) | Устройство дл резервировани ОТКАзА ВыКлючАТЕл | |
SU114366A1 (ru) | Устройство дл автоматического включени участков распределительной сети высокого напр жени | |
SU904094A1 (ru) | Подстанци с выключател ми нагрузки | |
RU81604U1 (ru) | Устройство для максимальной токовой защиты ввода на секцию сборных шин | |
US1711106A (en) | Automatic reclosing circuit-breaker system | |
JPS6013420A (ja) | 配電系統の地絡保護装置 | |
JPH1014100A (ja) | 地絡自己遮断型自動区分開閉装置 | |
Cranos et al. | Spot Networks and Connected Building Systems | |
SU748671A1 (ru) | Устройство дл отключени электроустановки в сети переменного тока при коротком замыкании | |
US1729406A (en) | Protective apparatus for distribution systems |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081109 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |