JP2001110655A - トロイダルコイル用固定台 - Google Patents

トロイダルコイル用固定台

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JP2001110655A
JP2001110655A JP28774899A JP28774899A JP2001110655A JP 2001110655 A JP2001110655 A JP 2001110655A JP 28774899 A JP28774899 A JP 28774899A JP 28774899 A JP28774899 A JP 28774899A JP 2001110655 A JP2001110655 A JP 2001110655A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、トロイダルコイルをプリント配線
板に取り付けるためのトロイダルコイル用固定台に関
し、トロイダルコイルを簡易かつ確実にプリント配線板
上に取り付けることを目的とする。 【解決手段】 プリント配線板12上に固定され、プリ
ント配線板12上に実装されるトロイダルコイル16を
保持する保持部10aを備え、保持部10aは、プリン
ト配線板12に対向する底面18aと、プリント配線板
12に直交し、トロイダルコイル16の環状の側部16
aが当接される当接面14aと、当接面14aに開口さ
れ、結束用バンド32aを挿通する貫通穴14bと、当
接面14aにおける貫通穴14bより底面18a側に設
けられ、貫通穴14bに向けて広がる断面V字形状を
し、当接面14aに向けて底面18a側に傾斜する一対
の傾斜面20とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トロイダルコイル
をプリント配線板に取り付けるためのトロイダルコイル
用固定台に関する。
【0002】
【従来の技術】トロイダルコイルは、導線をトロイダル
螺旋形に巻いたコイルであり、電源回路等において、特
定の周波数領域のノイズを除去するために使用されてい
る。図7ないし図12は、トロイダルコイル1をプリン
ト配線板2上に固定するための従来の構造を示してい
る。
【0003】図7および図8は、トロイダルコイル1の
環状の側部をプリント配線板2上に当接し、トロイダル
コイル1のリード1aをプリント配線板2のスルーホー
ル2aにはんだ付けしたものである。図9および図10
は、トロイダルコイル1の外周の一端をプリント配線板
2上に当接し、トロイダルコイル1の中心穴1bとプリ
ント配線板2に形成された貫通穴2bとを樹脂製の結束
用バンド3で固定したものである。トロイダルコイル1
のリード1aは、プリント配線板2のスルーホール2a
にはんだ付けされている。
【0004】図11および図12は、トロイダルコイル
1の外周の一端をプリント配線板2上に当接し、この当
接部分を接着剤4で固定したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7および
図8に示した構造では、トロイダルコイル1の環状の端
面をプリント配線板2上に当接しているため、プリント
配線板2上にトロイダルコイル1を実装するための大き
な領域が必要であった。このため、部品の実装効率が低
減するという問題があった。また、輸送時等の振動によ
りトロイダルコイル1のリード1aのはんだ付け部に、
ストレスが掛かり、リード1aが断線するおそれがあっ
た。
【0006】図9および図10に示した構造では、トロ
イダルコイル1を立てた状態でプリント配線板2上に実
装しているため不安定であった。トロイダルコイル1が
傾いた場合には、トロイダルコイル1に隣接して実装さ
れる他の部品(図示せず)に接触するおそれがあった。
また、トロイダルコイル1の中心穴1bとプリント配線
板2の貫通穴2bとを結束用バンド3で締め付けて固定
しているため、結束用バンド3の締め付け力が大きい場
合には、プリント配線板2が撓んでしまうという問題が
あった。一方で、締め付け力が弱い場合には、上記のよ
うにトロイダルコイル1は傾きやすくなる。
【0007】図11および図12に示した構造では、ト
ロイダルコイル1はプリント配線板2上に安定して固定
されるが、接着剤4が硬化するまでには4〜5時間を要
し、多大な作業時間が必要になるという問題があった。
また、接着剤4により固定されたトロイダルコイル1
は、取り外すことが困難であり、トロイダルコイル1を
交換する必要が生じた場合には、プリント配線板2ごと
交換しなくてはならなかった。
【0008】一方、トロイダルコイル1をプリント配線
板2に取り付けるためのトロイダルコイル用固定台が開
発されている。図13は、実開平5−41109号公報
等に開示されたトロイダルコイル用固定台を示してい
る。このトロイダルコイル用固定台は、トロイダルコイ
ル1を保持する保持部5を備えている。保持部5には、
トロイダルコイル1の外周形状に対応する断面円弧状の
凹部5aが形成されている。また、保持部5には、トロ
イダルコイル1のリード1aをプリント配線板2側に案
内する溝5bが形成されている。
【0009】このトロイダルコイル用固定台では、トロ
イダルコイル1の外周の一部が、接着剤4により、凹部
5aに固定される。トロイダルコイル1のリード1a
は、溝5bに案内されてプリント配線板2側に導かれ、
スルーホール2aにはんだ付けされる。この種のトロイ
ダルコイル用固定台は、トロイダルコイル1のリード1
aが直接プリント配線板2に接続されているため、リー
ド1aの断線を防止し、トロイダルコイル1を安定して
保持するためには、トロイダルコイルを接着剤4により
凹部5aに固定する必要があった。この結果、多大な作
業時間が必要になるという問題があった。また、トロイ
ダルコイル1をトロイダルコイル用固定台から取り外す
ことは困難であり、トロイダルコイル1を交換する必要
が生じた場合には、トロイダルコイル用固定台ごと交換
しなくてはならなかった。
【0010】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたもので、トロイダルコイルを簡易かつ確
実にプリント配線板上に取り付けることができるトロイ
ダルコイル用固定台を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1のトロイダルコ
イル用固定台は、プリント配線板上に固定され、該プリ
ント配線板上に実装されるトロイダルコイルを保持する
保持部を備え、前記保持部は、前記プリント配線板に対
向する底面と、前記プリント配線板に直交し、前記トロ
イダルコイルの環状の側部が当接される当接面と、該当
接面に開口され、結束用バンドを挿通する貫通穴と、前
記当接面における前記貫通穴より前記底面側に設けら
れ、該貫通穴に向けて広がる断面V字形状をし、該当接
面に向けて前記底面側に傾斜する一対の傾斜面とを備え
たことを特徴とする。
【0012】請求項2のトロイダルコイル用固定台は、
請求項1記載のトロイダルコイル用固定台において、前
記保持部の前記底面には、前記両傾斜面における前記V
字形状の接続部分に沿って前記結束用バンドを案内する
溝状または穴状の案内部が設けられたことを特徴とす
る。
【0013】請求項3のトロイダルコイル用固定台は、
請求項2記載のトロイダルコイル用固定台において、前
記保持部における前記底面と反対側には、前記貫通穴に
挿通される前記結束用バンドとは別の結束用バンドを案
内する溝状または穴状の第2案内部が、前記トロイダル
コイルの軸方向に沿って少なくとも1箇所に設けられた
ことを特徴とする。
【0014】請求項4のトロイダルコイル用固定台は、
請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載のトロイダ
ルコイル用固定台において、前記保持部内には、一端が
前記トロイダルコイルのリードに接続され、他端が前記
プリント配線板にはんだ付けされる一対の導電性部材
が、前記一端および前記他端を該保持部から突出して配
置されていることを特徴とする。
【0015】請求項5のトロイダルコイル用固定台は、
請求項4記載のトロイダルコイル用固定台において、前
記保持部には、前記底面から開口し該保持部内に位置す
る前記導電性部材まで延在する穴が設けられ、前記導電
性部材の前記穴に対応する位置には、該穴に挿入される
ねじ部材を取り付けるねじ穴が設けられたことを特徴と
する。
【0016】(作用)請求項1のトロイダルコイル用固
定台では、トロイダルコイルが、外周上の2点を各傾斜
面に当接して保持部に載置される。一対の傾斜面により
トロイダルコイルの外周の2点を支持するため、様々な
大きさのトロイダルコイルを載置することが可能であ
る。両傾斜面は、断面V字形状をしているため、特に意
識しなくても、トロイダルコイルは、V字形状の中心に
載置される。また、両傾斜面は、当接面に向けて底面側
に傾斜しているため、特に意識しなくても、トロイダル
コイルは、当接面側に載置される。したがって、トロイ
ダルコイルは、その大きさにかかわらず、常に所定の位
置に保持される。
【0017】この状態で、トロイダルコイルの中心穴と
当接支持部の貫通穴とは、互いに対向する。次に、結束
用バンドがトロイダルコイルの中心穴および貫通穴に挿
通される。結束用バンドを締め付けていくことで、トロ
イダルコイルの外周における各傾斜面に当接している2
点は、各傾斜面に向けて押圧される。その反力によりト
ロイダルコイルの環状の側部は、押圧状態で当接面に当
接される。そして、トロイダルコイルは保持部に確実に
固定される。この際、結束用バンドをプリント配線板に
取り付けていないため、結束用バンドの固定によりプリ
ント配線板が撓むことはない。
【0018】結束用バンドをプリント配線板に取り付け
ていないため、トロイダルコイルのトロイダルコイル用
固定台への固定は、トロイダルコイル用固定台がプリン
ト配線板に固定されていないときにも行うことが可能で
ある。このため、予めトロイダルコイルをトロイダルコ
イル用固定台に固定しておき、他の実装部品とともにト
ロイダルコイル用固定台をプリント配線板に取り付ける
ことができる。
【0019】請求項2のトロイダルコイル用固定台で
は、トロイダルコイルを保持部に載置した後、結束用バ
ンドがトロイダルコイルの中心穴および貫通穴に挿通さ
れ、さらに、案内部に案内されて締め付けられていく。
トロイダルコイルは、傾斜面の接続部分側に押圧され固
定される。請求項3のトロイダルコイル用固定台では、
案内部に案内され固定された結束用バンドとは別の結束
用バンドが、トロイダルコイルの中心穴および貫通穴に
挿通され、第2案内部に案内され固定される。このた
め、トロイダルコイルは、保持部により確実に固定され
る。
【0020】請求項4のトロイダルコイル用固定台で
は、トロイダルコイルのリードを導電性部材の一端に接
続するだけで、リードがプリント配線板に容易に接続さ
れる。請求項5のトロイダルコイル用固定台では、ねじ
部材が、プリント配線板の裏面側から開口部に挿入され
る。ねじ部材を導電性部材のねじ穴に取り付けること
で、このトロイダルコイル用固定台が、プリント配線板
に確実に固定されるトロイダルコイル用固定台がプリン
ト配線板に確実に固定されるため、輸送時の振動等によ
るストレスでトロイダルコイルのリードが断線すること
はない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明のトロイダルコイル用
固定台の第1の実施形態を示している。また、図2、図
3、図4は、それぞれ図1の正面図、側面図、横断面図
を示している。この実施形態は、請求項1ないし請求項
5に対応している。
【0022】トロイダルコイル用固定台の本体10は、
PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂等の耐熱
性、電気絶縁性を有する材料をモールド加工して形成さ
れている。本体10は、プリント配線板12に直交する
板状の支持部14を有している。この支持部14の表面
には、トロイダルコイル16の環状の側部16aを当接
する当接面14aが形成されている。当接面14aのほ
ぼ中央には、支持部14を貫通する円形状の貫通穴14
bが形成されている。
【0023】支持部14における貫通穴14bのプリン
ト配線板12側には、ブロック状の台座部18が形成さ
れている。台座部18のプリント配線板12側には、平
坦な底面18aが形成されている。台座部18には、貫
通穴14bに向けて広がる断面V字形状をした一対の傾
斜面20が形成されている。傾斜面20は、当接面14
aに向けて底面18a側に傾斜して形成されている。貫
通穴14bの中心から傾斜面20までの距離は、取り付
ける最大のトロイダルコイルの半径にほぼ合わせられて
いる。傾斜面20の当接面から台座18の前面側までの
幅は、取り付ける最大のトロイダルコイルの両側部の幅
より大きくされている。そして、当接面14a、一対の
傾斜面20によりトロイダルコイル16を保持する保持
部10aが形成されている。なお、貫通穴14bは、ト
ロイダルコイル16を保持部10aに保持した状態で、
トロイダルコイル16の中心穴16bに対向する位置に
形成されている。
【0024】本体10内には、一端が支持部14の上端
14cから突出し、他端が底面18aから突出する一対
の端子板22が、貫通穴14bの両側に埋め込まれてい
る。端子板22は、導電性部材に対応している。端子板
22は、例えば、クランク状に2回折曲された細長い黄
銅板をはんだメッキして形成されている。端子板22の
上端には、トロイダルコイル16のリード16cを巻回
して接続するための切欠22aが形成されている。
【0025】本体10には、底面18aから各端子板2
2の折曲部分22bに向けて延在し、台座部18の上端
18bまで貫通する穴24が形成されている。端子板2
2における穴24内で露出した折曲部分22bには、ね
じ部材26を取り付けるねじ穴22cが形成されてい
る。本体10の底面18a側には、溝状の案内部28が
傾斜面20の接続部分20aに沿って延在して形成され
ている。支持部14の貫通穴14bにおける水平のセン
タ線より下側で支持部14の両側には、溝状の第2案内
部30が、案内部28に平行にそれぞれ形成されてい
る。
【0026】プリント配線板12には、本体10の底面
18aに対応する位置に、端子板22を挿入しはんだ付
けするスルーホール12aおよびねじ部材26を裏面か
ら挿入する貫通穴12bが形成されている。上述したト
ロイダルコイル用固定台では、以下示すようにトロイダ
ルコイルがプリント配線板に取り付けられる。なお、図
5は、トロイダルコイル用固定台にトロイダルコイル1
6が取り付けられた状態を示している。
【0027】まず、本体10が底面18aを水平にして
作業台等に置かれる。トロイダルコイル16が外周上の
2点16d、16eを各傾斜面20に当接して保持部1
0aに載置される。傾斜面20の当接面から台座18の
前面側までの幅を取り付けられる最大のトロイダルコイ
ルの両側部の幅より大きくしているため、様々な大きさ
のトロイダルコイルを載置することが可能である。
【0028】台座部18に形成された両傾斜面20は、
断面V字形状をし、当接面14aに向けて底面18a側
に傾斜している。このため、特に意識しなくても、トロ
イダルコイル16を保持部10aに置くだけで、重力に
よりトロイダルコイル16の中心は、両傾斜面20の接
続部分20aに揃えられる。また、トロイダルコイル1
6の環状の側部16aは、当接面14a側に当接され
る。すなわち、トロイダルコイル16は、その大きさに
かかわらず、常に保持部10aの中心かつ当接面14a
側に載置される。この状態で、トロイダルコイル16の
中心穴16bと支持部14の貫通穴14bとは、互いに
対向している。
【0029】次に、結束用バンド32aがトロイダルコ
イル16の中心穴16bおよび貫通穴14bに挿通さ
れ、さらに案内部28に案内される。結束用バンド32
aを締め付けていくことで、トロイダルコイル16はプ
リント配線板12側に引き寄せられる。トロイダルコイ
ル16の外周の2点16d、16eは、それぞれ各傾斜
面20に向けて押圧される。その反力によりトロイダル
コイル16の環状の側部16aは、傾斜面20に沿って
当接面14a側に引き寄せられ、押圧状態で当接面14
aに当接される。
【0030】次に、結束用バンド32aとは別の結束用
バンド32b、32cが、トロイダルコイル16の中心
穴16bおよび貫通穴14bに挿通され、それぞれ第2
案内部30に案内される。結束用バンド32b、32c
を締め付けていくことで、トロイダルコイル16の側部
16aは、さらに確実に当接面14aに当接され、ま
た、各傾斜面20により強固に押圧される。この結果、
トロイダルコイル16は、本体10への固定が補強され
確実に保持される。なお、結束用バンド32a、32
b、32cは、いずれもプリント配線板20には取り付
けられないため、結束用バンド32a、32b、32c
の固定によりプリント配線板20が撓むことはない。
【0031】次に、トロイダルコイル16のリード16
cが、端子板22の切欠22aに巻回され、はんだ付け
される。端子板22が支持部14の上端14cから突出
しているため、リード16cは切欠22aに容易に取り
付けられる。この後、底面18aから突出する端子22
をプリント配線板12のスルーホール12aに挿入し
て、本体10がプリント配線板12上に載置される。こ
のとき、底面18aがプリント配線板12上に当接する
ため、本体10は、安定してプリント配線12上に載置
される。トロイダルコイル16と本体10とは、結束用
バンド32a、32b、32cにより一体化されている
ため、リード16cは、振動等が発生してもストレスが
掛かることはなく、断線することはない。
【0032】次に、ねじ部材26が、プリント配線板1
2の裏面側から貫通穴12bを介して穴24に挿入され
る。そして、ねじ部材26を端子板22のねじ穴22c
に取り付けることで、本体10が、プリント配線板12
に確実に固定される。この後、スルーホール12aに挿
通された端子板22は、他の実装部品の端子とともにプ
リント配線板12にはんだ付けされる。
【0033】以上のように構成されたトロイダルコイル
用固定台では、保持部10bをプリント配線板12に直
交する当接面14aと断面V字形状の一対の傾斜面20
とで形成し、この保持部10aにトロイダルコイル16
を取り付けたので、トロイダルコイル16を容易かつ確
実に固定することができる。また、結束用バンド32a
を貫通穴14bおよびトロイダルコイル16の中心穴1
6bに挿通し締め付けたので、トロイダルコイル16を
本体10に確実に固定することができる。
【0034】保持部10aのプリント配線板12側に案
内部28を形成し、結束用バンド32aをこの案内部2
8に案内したので、結束バンド32aの締め付け時にト
ロイダルコイル16を保持部10aの中央に導くことが
できる。支持部14の両側に第2案内部30を形成し、
結束用バンド32b、32cをこれ等案内部30に案内
したので、トロイダルコイル16の側部16aを当接面
14aに押圧状態で当接することができる。
【0035】支持部14の上端14cに端子板22の一
端を突出させ、この突出端にトロイダルコイル16のリ
ード16cを接続したので、トロイダルコイル16のリ
ード16cを簡易かつ確実にプリント配線板12に接続
することができる。トロイダルコイル16と本体10と
は一体化されるため、輸送時の振動等によりトロイダル
コイル16のリード16cが断線することを防止するこ
とができる。
【0036】リード16cを巻回する端子板22の一端
に切欠22aを形成したので、リード16aを端子板2
2に確実に巻回することができる。底面18aから端子
板22に向けて穴24を開口し、端子板22にねじ部材
26を取り付けるねじ穴22cを形成したので、リード
16cにストレスをかけることなく、本体10をプリン
ト配線12に容易に固定することができる。
【0037】図6は、本発明のトロイダルコイル用固定
台の第2の実施形態を示している。この実施形態は、請
求項1ないし請求項5に対応している。この実施形態の
トロイダルコイル用固定台では、支持部14の上端14
cが上側に向けて突出する円弧形状に形成されている。
第2案内部30は、支持部14の貫通穴14bにおける
水平のセンタ線より下側で支持部14の両側に形成され
ている。台座部18の両側には、前面18c側から穴2
4まで延在するスリット18dが形成されている。
【0038】また、端子板34がスリット18dに着脱
自在に配置されている。端子板34は、スリット18d
に挿入される挿入部34aと、挿入部34aからプリン
ト配線板12に平行に突出する突出部34bと、挿入部
34aからプリント配線板12側に向けて突出する突出
部34cとを有している。挿入部34aの穴24に対応
する位置には、ねじ穴34dが形成されている。突出部
34bには、トロイダルコイル16のリード16cを取
り付ける貫通穴34eが形成されている。プリント配線
板12には、端子板34の突出部34cの形状に対応す
るスルーホール12aが形成されている。その他の構造
は、上述した第1の実施形態と同一である。
【0039】この実施形態においても上述した第1の実
施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この
実施形態では、支持部14を円弧状に形成したので、ト
ロイダルコイル16の外周に対し外形寸法を最小限にす
ることができ、トロイダルコイル16を確実に本体10
に保持することができる。また、端子板34を台座部1
8のスリット18dに着脱自在に挿入する構造としたの
で、本体10を簡易に形成することができる。
【0040】なお、上述した第1の実施形態では、案内
部28、第2案内部30を溝状に形成した例について述
べた。しかしながら本発明はかかる実施形態に限定され
るものではなく、案内部、第2案内部を貫通穴で形成し
てもよい。また、上述した第1の実施形態では、トロイ
ダルコイル16を本体10に取り付けた後、本体10を
プリント配線板12に固定した例について述べた。しか
しながら本発明はかかる実施形態に限定されるものでは
なく、本体10をプリント配線板12に固定した後に、
トロイダルコイル16を本体10に取り付けてもよい。
【0041】
【発明の効果】請求項1ないし請求項3のトロイダルコ
イル用固定台では、トロイダルコイルを保持部に容易か
つ確実に保持し、プリント配線板に取り付けることがで
きる。また、様々な大きさのトロイダルコイルに対応可
能になるので汎用性が向上する。
【0042】請求項4のトロイダルコイル用固定台で
は、トロイダルコイルのリードを簡易かつ確実にプリン
ト配線板に接続することができる。請求項5のトロイダ
ルコイル用固定台では、このトロイダルコイル用固定台
をプリント配線板に確実に固定することができる。この
結果、振動等によりトロイダルコイルのリードが断線す
ることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトロイダルコイル用固定台の第1の実
施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】図1を上面から見た横断面図である。
【図5】図1のトロイダルコイル用固定台にトロイダル
コイルを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図6】本発明のトロイダルコイル用固定台の第2の実
施形態を示す斜視図である。
【図7】トロイダルコイルをプリント配線板に固定する
従来の構造を示す斜視図である。
【図8】図7の断面図である。
【図9】トロイダルコイルをプリント配線板に固定する
従来の別の構造を示す斜視図である。
【図10】図9の断面図である。
【図11】トロイダルコイルをプリント配線板に固定す
る従来の別の構造を示す斜視図である。
【図12】図11の断面図である。
【図13】従来のトロイダルコイル用固定台を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10 本体 12 プリント配線板 14 支持部 14a 当接面 14b 貫通穴 14c 上端 16 トロイダルコイル 16a 側部 16b 中心穴 16c リード 18 台座部 18a 底面 18b 上端 18c 前面 18d スリット 20 傾斜面 20a 接続部分 22 端子板 22a 切欠 22b 折曲部分 22c ねじ穴 24 穴 26 ねじ部材 28 案内部 30 第2案内部 32a、32b、32c 結束用バンド 34 端子板 34a 挿入部 34b、34c 突出部 34d ねじ穴 34e 貫通穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線板上に固定され、該プリン
    ト配線板上に実装されるトロイダルコイルを保持する保
    持部を備え、 前記保持部は、 前記プリント配線板に対向する底面と、 前記プリント配線板に直交し、前記トロイダルコイルの
    環状の側部が当接される当接面と、 該当接面に開口され、結束用バンドを挿通する貫通穴
    と、 前記当接面における前記貫通穴より前記底面側に設けら
    れ、該貫通穴に向けて広がる断面V字形状をし、該当接
    面に向けて前記底面側に傾斜する一対の傾斜面とを備え
    たことを特徴とするトロイダルコイル用固定台。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトロイダルコイル用固定
    台において、 前記保持部の前記底面には、前記両傾斜面における前記
    V字形状の接続部分に沿って前記結束用バンドを案内す
    る溝状または穴状の案内部が設けられたことを特徴とす
    るトロイダルコイル用固定台。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のトロイダルコイル用固定
    台において、 前記保持部における前記底面と反対側には、前記貫通穴
    に挿通される前記結束用バンドとは別の結束用バンドを
    案内する溝状または穴状の第2案内部が、前記トロイダ
    ルコイルの軸方向に沿って少なくとも1箇所に設けられ
    たことを特徴とするトロイダルコイル用固定台。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    記載のトロイダルコイル用固定台において、 前記保持部内には、一端が前記トロイダルコイルのリー
    ドに接続され、他端が前記プリント配線板にはんだ付け
    だされる一対の導電性部材が、前記一端および前記他端
    を該保持部から突出して配置されていることを特徴とす
    るトロイダルコイル用固定台。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のトロイダルコイル用固定
    台において、 前記保持部には、前記底面から開口し該保持部内に位置
    する前記導電性部材まで延在する穴が設けられ、 前記導電性部材の前記穴に対応する位置には、該穴に挿
    入されるねじ部材を取り付けるねじ穴が設けられたこと
    を特徴とするトロイダルコイル用固定台。
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