JPH1116544A - 直付型電球ユニット - Google Patents

直付型電球ユニット

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JPH1116544A
JPH1116544A JP9164123A JP16412397A JPH1116544A JP H1116544 A JPH1116544 A JP H1116544A JP 9164123 A JP9164123 A JP 9164123A JP 16412397 A JP16412397 A JP 16412397A JP H1116544 A JPH1116544 A JP H1116544A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の構成の直付型電球ユニットにおいて
は、回路基板への取付時には手作業に頼らざるを得ない
ものであり、これにより、直付型電球ユニットを採用す
る機器の生産性が低下させる問題点を生じるものとなっ
ていた。 【解決手段】 本発明により、ホルダ４の座着面４ａの
両端には超小型電球２のリード線２ａを巻付けたときに
座着面４ａと略面一となる端子部５の一対が設けられ、
カラーキャップ３にはホルダ４の電球収納凹部４ｂと嵌
合して超小型電球２を座着面４ａに対し鉛直に保持する
嵌着部３ａが設けられている直付型電球ユニット１とし
たことで、従来は回路基板１０への取付けに際して手作
業と成らざるを得なかったこの種の直付型電球ユニット
１をハンダリフロー炉などにより他のチップマウント電
子部品と同様に自動取付けを可能とし、従来の課題を解
決するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車載用の音
響機器の操作ボタンを光らせるときなど、狭い場所に電
球を設置するときに用いられる回路基板などへ直付型と
した電球ユニットの構成に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の直付型電球ユニットの構
成の例を示すものが図３、図４であり、先ず、図３に示
す直付型電球ユニット９０は超小型電球９１と、この超
小型電球９１が発する光に所望の色彩を与えるカラーキ
ャップ９２とから構成され、前記カラーキャップ９２に
は外径を拡大するなど適宜な手段により座着面９２ａが
設けられている。
【０００３】そして、この直付型電球ユニット９０は回
路基板１０に設けられた取付穴１１に背面側から挿入
し、前記座着面９２ａを当接させれば前記回路基板１０
の表面側に規定寸法の突出を行うものとなり、この状態
で超小型電球９１のリード線９１ａを回路基板１０にハ
ンダ付けを行うことで取付けが完了するものである。
【０００４】また、図４に示す直付型電球ユニット８０
は超小型電球８１と、カラーキャップ８２と、略筒状と
し座着面８３ａと電球収納凹部８３ｂとが設けられたホ
ルダ８３とから構成され、このホルダ８３の電球収納凹
部８３ｂにはカラーキャップ８２を被着した超小型電球
８１が挿着されている。この直付型電球ユニット８０も
上記と同様に回路基板１０に設けられた取付穴１１に背
面側から挿入し座着面８３ａを当接させ、超小型電球８
１のリード線８１ａを回路基板１０にハンダ付けを行う
ことで取付けが行われるものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の直付型電球ユニット９０、８０においては、何
れも回路基板１０への取付けにあたり、例えば０．３mm
径程度と極細で所定の形状を保たせることが困難なリー
ド線９１ａ、８１ａのハンダ付けが必要になるものであ
るので、このハンダ付けの工程が手作業に頼らざるを得
ないものとなり、この直付型電球ユニット９０、８０の
取付けのために回路基板１０全体の生産効率が低下する
問題点を生じている。
【０００６】また、図３に示した直付型電球ユニット９
０においては、回路基板１０の取付穴１１に挿入すると
きの底面に超小型電球９１のベース部分が露出するもの
であるので、例えば、部品自動挿入機などによる挿着も
不可能となり手作業とせざるを得ず、一層に生産性を阻
害するものとなる問題点を生じている。
【０００７】加えて、双方の従来例の共にリード線のハ
ンダ付けが手作業で行われるものであるので、例えば、
回路基板１０にハンダ付けするときに二本のリード線に
不均一な力が加えられた場合などには超小型電球が傾い
て取り付く状態となるなど品質上の問題点も生じ、これ
らの点の解決が課題とされるものとなっていた。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記した従来
の課題を解決するための具体的手段として、ホルダとカ
ラーキャップと超小型電球とから成り、回路基板に設け
られた取付穴に背面側から前記ホルダの座着面を密接さ
せることでこのホルダの電球収納凹部に挿着されたカラ
ーキャップおよび超小型電球を表面側に所定寸法だけ突
出させて直付けされる構成とした基板直付型電球ユニッ
トにおいて、前記ホルダの座着面の両端には前記超小型
電球のリード線を巻付けたときに前記座着面と略面一と
なる端子部の一対が設けられ、前記カラーキャップには
前記ホルダの前記電球収納凹部と嵌合して前記超小型電
球を座着面に対し鉛直に保持する嵌着部が設けられてい
ることを特徴とする直付型電球ユニットを提供すること
で、回路基板への自動挿着と自動ハンダ付けの双方を可
能なものとして課題を解決するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を図に示す実施形
態に基づいて詳細に説明する。図１および図２に符号１
で示すものは本発明に係る直付型電球ユニットであり、
この直付型電球ユニット１は超小型電球２とカラーキャ
ップ３とホルダ４とから成るものである点は図４に示し
た従来例のものと同様である。
【００１０】また、前記ホルダ４には座着面４ａと電球
収納凹部４ｂとが設けられている点も従来例と同様であ
るが、本発明によりホルダ４には前記電球収納凹部４ｂ
に挿着された超小型電球２のリード線２ａを巻付けるた
めの一対の端子部５が設けられている。
【００１１】このときに、前記端子部５は前記座着面４
ａに対し前記超小型電球２のリード線２ａの線径に対応
する適宜な段差が設けられ、この端子部５へのリード線
２ａの巻付けが行われた状態で、前記座着面４ａと端子
部５とは略面一の状態となるものとされている。従っ
て、前記座着面４ａを回路基板１０の背面に当接させた
（図２参照）ときには端子部５に巻付けられたリード線
２ａも回路基板１０の背面に当接するものとなる。
【００１２】加えて、本発明においては、前記端子部５
にはリード線２ａの巻付け方向に直交し且つ回路基板１
０の背面にも直交する方向に溝状の覗窓部５ａが設けら
れ、回路基板１０の背面に挿着した状態での前記リード
線２ａの接触状態或いはハンダ付けの状態が確認できる
ものとされている。
【００１３】また、本発明では前記カラーキャップ３の
嵌着に備えて電球収納凹部４ｂには適宜形状としたキャ
ップ受部４ｃが設けられるものとされ、この実施形態で
は前記キャップ受部４ｃは電球収納凹部４ｂの底面に電
球収納凹部４ｂの孔径に沿う溝状として設けられてい
る。
【００１４】一方、前記カラーキャップ３には前記ホル
ダ４のキャップ受部４ｃに嵌合する嵌着部３ａが設けら
れ、この嵌着部３ａはキャップ受部４ｃに嵌着すること
で所定位置として係着し、このカラーキャップ３内に挿
着された超小型電球２の軸線Ｚを座着面４ａに対し鉛直
に保持するものとされている。
【００１５】前記カラーキャップ３およびホルダ４が上
記の構成とされた本発明の直付型電球ユニット１を組立
てるときには、先ず、カラーキャップ３内に超小型電球
２を挿着し、この状態でカラーキャップ３を電球収納凹
部４ｂに挿入しキャップ受部４ｃと嵌着部３ａとが嵌合
するまで挿入する。
【００１６】このときには、超小型電球２の２本のリー
ド線２ａはホルダ４のリード線孔４ｄを貫通しホルダ４
の背面に突出するものとなるので、この２本のリード線
２ａをそれぞれの端子部５に巻付けることで、本発明の
直付型電球ユニット１の組立ては完了する。
【００１７】尚、実際の実施に当たっては、この直付型
電球ユニット１の取付けを行うに際して、回路基板１０
上の所定位置へ配置する工程とハンダ付けなどにより固
定を行う工程との間には移送工程が存在することが考え
られるので、前記ホルダ４若しくはカラーキャップ３に
は取付孔１１と係合する手段を設け、上記の移送工程に
おいても所定位置が保持できるものとしておくことが好
ましい。
【００１８】次いで、上記の構成とした本発明の直付型
電球ユニット１の作用および効果について説明を行う。
本発明の直付型電球ユニット１を回路基板１０に取付け
を行うときには、従来例のものと同様に取付孔１１の背
面側からに電球部分を貫通させ、座着面４ａを回路基板
１０の背面に当接させる。
【００１９】このときに、直付型電球ユニット１には、
ホルダ４が設けられているので、上記の取付孔１１への
挿着を行う際には、例えば真空チャックなどを備える部
品自動挿入機の使用が可能であり、他のチップマウント
電子部品と同様に回路基板１０の所定位置への取付を可
能とする。
【００２０】加えて、本発明によりホルダ４の両端には
端子部５が設けられ、この端子部５にはリード線２ａが
座着面４ａと略面一となるように巻付けられているの
で、前記リード線２ａもまた回路基板１０の背面に当接
するものとなる。従って、回路基板１０の背面のリード
線２ａが当接する部分に対応して導電箔１０ａを設けて
おけば、この導電箔１０ａはリード線２ａと接触するも
のとなる。
【００２１】よって、この状態でハンダリフロー炉を通
過させるなど適宜な工程を行えば、回路基板１０と直付
型電球ユニット１の接合は手作業に頼ることなく自動的
に行えるものとなり、手作業による生産効率の低下が防
止できると共に、取付け曲がりの発生など品質のバラツ
キも防止できるものとなる。また、本発明では端子部５
には覗窓部５ａが設けられているので、ハンダ付け工程
が終了した後の状態を目視検査などで簡便に検査するこ
とができるものとなる。
【００２２】また、上記のように手作業によるハンダ付
工程を廃したことに加えて、カラーキャップ３に嵌着部
３ａを設け所定位置としてホルダ４に係着するものと
し、このカラーキャップ３に超小型電球２を保持させる
ものとしたことで、特にホルダ４に接するステム部分の
寸法が不安定な超小型電球２も確実に所定位置として保
持できるものとなる。
【００２３】尚、このときに、前記カラーキャップ３
は、上記の超小型電球２の保持を確実に行わせるために
は適宜な硬度を有することが好ましく、発明者の実験に
よれば、前記カラーキャップ３がシリコンゴムなどを素
材とする場合には、ゴム硬度を７０°以上としたときに
確実な保持が行えるものであることが確認された。
【００２４】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、ホ
ルダの座着面の両端には超小型電球のリード線を巻付け
たときに座着面と略面一となる端子部の一対が設けら
れ、カラーキャップには前記ホルダの電球収納凹部と嵌
合して超小型電球を座着面に対し鉛直に保持する嵌着部
が設けられている直付型電球ユニットとしたことで、第
一には、従来は回路基板への取付けに際して手作業と成
らざるを得なかったこの種の直付型電球ユニットをハン
ダリフロー炉などにより他のチップマウント電子部品と
同様に自動取付けを可能とし、工数を低減し生産性の向
上に極めて優れた効果を奏するものである。
【００２５】また、第二には、上記の自動化を可能とし
たことに加えて、カラーキャップで超小型電球を保持す
る構成としたことで、超小型電球を比較的に寸法が不安
定なステム部分でホルダに対する位置決めを行う必要が
なく、これにより回路基板に対する取付精度の向上も可
能とする優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係る直付型電球ユニットの実施形態
を一部を分解した状態で示す斜視図である。
【図２】 図１のＡ―Ａ線に沿う断面図である。
【図３】 従来例を示す断面図である。
【図４】 別の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
１……直付型電球ユニット ２……超小型電球 ２ａ……リード線 ３……カラーキャップ ３ａ……嵌着部 ４……ホルダ ４ａ……座着面 ４ｂ……電球収納凹部 ４ｃ……キャップ受部 ４ｄ……リード線孔 ５……端子部 ５ａ……覗窓部 １０……回路基板 １０ａ……導電箔 １１……取付孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ホルダとカラーキャップと超小型電球と
    から成り、回路基板に設けられた取付穴に背面側から前
    記ホルダの座着面を密接させることでこのホルダの電球
    収納凹部に挿着されたカラーキャップおよび超小型電球
    を表面側に所定寸法だけ突出させて直付けされる構成と
    した基板直付型電球ユニットにおいて、前記ホルダの座
    着面の両端には前記超小型電球のリード線を巻付けたと
    きに前記座着面と略面一となる端子部の一対が設けら
    れ、前記カラーキャップには前記ホルダの前記電球収納
    凹部と嵌合して前記超小型電球を座着面に対し鉛直に保
    持する嵌着部が設けられていることを特徴とする直付型
    電球ユニット。
  2. 【請求項２】 前記端子部には、この直付型電球ユニッ
    トを前記回路基板に取付けた状態で前記リード線の回路
    基板への接触状態を確認可能とする覗窓部が設けられて
    いることを特徴とする請求項１記載の直付型電球ユニッ
    ト。
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