JP2001109328A - イメージングシステムにおける画像媒体表面の欠陥検出方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】プリンタの融着機構における欠陥を容易に検出
することのできる装置および方法を提供する。 【解決手段】本発明の一実施例によれば、少なくとも１
つの画像媒体表面を含むイメージングシステムにおい
て、画像媒体表面上の欠陥を検出するための装置が提供
される。本装置は、画像媒体表面の状態に対応する信号
を発生するよう適合して構築された走査機構を備える。
プロセッサもまた設けられる。プロセッサは走査機構に
動作可能に接続されて、走査機構からの信号を受信し、
解釈するよう適合して構築される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、概してイメージン
グシステムの画像媒体転写表面に関する。より詳細に
は、本発明は、イメージングシステムにおいて画像媒体
表面の欠陥を検出するための装置および方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】プリンタ、ファクシミリ機、および複写
機などのイメージングシステムは、ほぼどこにでもあ
り、世界中の家庭やオフィスで見つけることができる。
このようなシステムの発展により通信の進歩が促進さ
れ、また通信の進歩により、人々が生活し、働く様式に
多大な変化がもたらされた。しかし、電気通信、紙を使
用しないオフィス、および構内ネットワークは、現代の
イメージングシステムにより可能となった進歩のほんの
数例である。

【０００３】イメージングシステムは通常、転写アセン
ブリを通して１枚の材料にトナーなどの画像媒体を転写
することで、印刷画像を作成する。いくつのかの周知の
イメージングシステムでは、転写アセンブリは通常、圧
力ローラシステムとして設けられる。

【０００４】たとえば、レーザプリンタまたは複写機で
トナーを印刷媒体に融着させるプリンタ融着機構など、
印刷機構に多くの機能を提供する各種の圧力ローラシス
テムが知られている。プリンタ融着機構は、熱および圧
力を利用して、プリンタ融着機構により、注意深く配置
されたトナー粒子を印刷媒体上に溶かす。しかし、トナ
ーの汚れおよび圧力ローラ材料の劣化は双方とも、出力
される生成品の印刷品質に悪影響を及ぼす可能性があ
る。

【０００５】たとえば、印刷媒体の種類は、融着プロセ
スの結果に影響を及ぼす。印刷媒体が、他の種類の媒体
よりも媒体へのトナーの融着が困難である種類のもので
ある場合、トナーの一部が加熱されたローラに転写さ
れ、そして印刷融着機構の圧力ローラに転写されること
がある。このような望ましくない転写は、システム内の
トナー汚染と呼ばれる。トナー汚染が圧力ローラに転写
されてしまうと、その汚染は、圧力ローラを通過中の印
刷媒体の裏面に付着するか、あるいは加熱ローラに再度
転写され、加熱ローラを通過中の印刷媒体の前面に無作
為に現れる可能性がある。いずれの場合でも、印刷機構
からの印刷出力の品質は、トナー汚染が印刷機構システ
ム内に存在するという点において、潜在的に劣化する。
さらに、汚染により印刷媒体がローラに付着して、融着
機構が詰まることがある。このような詰まりは、サービ
スコールが必要なほど十分に深刻であることが多い。

【０００６】さらに、プリンタ融着機構を使用して生成
品を出力するためには、圧力ローラが多数の加熱および
冷却サイクルを受ける必要があり、これによって圧力ロ
ーラの材料が劣化する可能性がある。圧力ローラ材料の
劣化により、圧力ローラの長さ方向に沿って圧力ローラ
材料に亀裂および／またはしわが生じることがある。圧
力ローラ材料が十分に劣化すると、出力される生成品に
悪影響を及ぼし、印刷品質が下がる。トナー汚染および
圧力ローラ材料の劣化などの既知の欠点は双方とも、出
力する生成品に悪影響を及ぼし、実際、出力した生成品
の印刷品質の低下によってしか発見されない。現在、欠
陥の本質を特定しようとして、多数の「クリーニングペ
ージ」がプリンタまたは複写機で印刷される。クリーニ
ングページは通常、ブランクページとして設けられる
か、あるいは、印刷材料の精確なパターンを組み込むこ
とができる。トナー汚染が圧力ローラおよび／または加
熱ローラに存在する場合、クリーニングページを連続し
て印刷すると、存在するトナー汚染の量が低減するよう
な影響がある。クリーニングページを印刷しても印刷品
質が改善されない場合には、クリーニングによって欠陥
を修復できないと想定されるため、一般に融着機構の交
換が推奨される。しばしば、プリンタまたは複写機を通
り抜けるクリーニングページの数が不十分であり、不必
要に融着機構が交換されて、プリンタのダウンタイムお
よび保証またはサービスコストの両方に影響する。さら
に、プリンタの融着機構における欠陥をより容易に検出
できるならば、プリンタ品質の低下により影響を受ける
出力生成品の数、ならびに圧力ローラおよび加熱ローラ
を有効にクリーニングするのに必要なクリーニングペー
ジの数を低減することができる。

【０００７】

【発明の解決しようとする課題】本発明の課題は、プリ
ンタの融着機構における欠陥を容易に検出することので
きる装置および方法を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】少なくとも１つの画像媒
体転写表面を含むイメージングシステムにおいて、転写
表面上の欠陥を検出するための装置が提供される。本装
置は、転写表面の状態に対応する信号を生成するよう適
合して構築された走査機構を備える。プロセッサもまた
設けられる。プロセッサは走査機構に動作可能に接続さ
れて、走査機構からの信号を受信し、解釈するよう適合
して構築される。

【０００９】プロセッサは、イメージングシステムの中
央処理装置（ＣＰＵ）を備えることができる。走査機構
は、反射センサを含みうる。あるいは、走査機構は、イ
メージングシステムの所定の長さの転写表面を見るため
の、電荷結合素子（ＣＣＤ）アレイに焦点を合わせたレ
ンズを備えることができる。

【００１０】イメージングシステムはレーザプリンタで
あってもよく、また転写表面は圧力ローラであってもよ
い。イメージングシステムは、転写表面が圧力ローラを
含む、複写機、プリンタ、およびファクシミリ機からな
る群から選択される装置でありうる。本装置は、デジタ
ル回路を備えることができる。デジタル回路は、走査機
構およびプロセッサに接続されてもよい。デジタル回路
は、走査機構からプロセッサにでデジタル出力信号を提
供する。

【００１１】本装置は、欠陥がいつ検出されたかを決定
する、プロセッサに格納された解析ルーチンを含みう
る。あるいは、解析回路を走査機構およびプロセッサに
接続してもよい。本装置は、ＤＣコントローラに接続さ
れたプロセッサを含みうる。本装置は、イメージングシ
ステムのクリーニングサイクル中にＤＣコントローラを
介して、画像媒体表面に供給されるよう適合されたクリ
ーニングページと、クリーニングサイクルを自動的に実
行するようＤＣコントローラに指示する、プロセッサに
連係された制御ルーチンとを含みうる。あるいは、イメ
ージングシステムのクリーニングサイクル中に画像媒体
表面に供給されるよう適合されたクリーニングページを
設けるとともに、プロセッサに連係された制御装置を設
けて、イメージングシステムのクリーニングサイクルを
開始するよう、イメージングシステムのユーザに促して
もよい。

【００１２】イメージングシステムにおける画像媒体表
面上の欠陥を検出する方法もまた、提供される。本方法
は、以下のステップを含む。まず、走査機構が設けられ
る。走査機構は、イメージングシステム内の転写表面の
状態に対応する信号を生成するよう適合かつ構築され
る。次に、走査機構によって生成された信号を解析する
ことで、転写表面上の欠陥を検出する。

【００１３】本方法はさらに、以下のステップを含む。
すなわち、イメージングシステムを動作させて転写表面
を駆動するステップと、転写表面が駆動されている間に
欠陥を検出するステップを実行するステップと、であ
る。

【００１４】本方法は、欠陥検出ステップが、転写表面
上の欠陥の存在を示す場合、イメージングシステムのク
リーニングサイクルを自動的に開始するステップを含む
ことができる。

【００１５】本方法は、イメージングシステムのクリー
ニングサイクル中に画像媒体表面に供給されるよう適合
されたクリーニングページを提供するステップと、イメ
ージングシステムのユーザに、欠陥検出ステップが転写
表面上の欠陥の存在を示す場合、イメージングシステム
のクリーニングサイクルを開始するよう促すステップ
と、を含みうる。

【００１６】本方法はまた、クリーニングサイクルを自
動的に開始するステップを所定数回繰り返すステップ
と、各クリーニングサイクル後に、欠陥を検出するステ
ップを繰り返すステップと、クリーニングサイクルを所
定数回繰り返した後に欠陥が検出されない場合、イメー
ジングシステム上の表示パネルを介して、クリーニング
サイクルが完了したことをユーザに知らせるステップ
と、クリーニングサイクルを所定数回繰り返した後に欠
陥が検出された場合、イメージングシステム上の表示パ
ネルを介して、転写表面を交換すべきであることをユー
ザに知らせるステップと、を含みうる。

【００１７】本方法はまた、第１のクリーニングサイク
ル後に欠陥が検出された場合、欠陥検出ステップが、第
１のクリーニングサイクル後に転写表面上の欠陥の存在
を示すと、イメージングシステムのユーザに、イメージ
ングシステムのクリーニングサイクルを繰り返すよう促
すステップも含むことができる。クリーニングサイクル
を繰り返した後に欠陥が検出された場合、本方法は、所
定の最大回数までクリーニングサイクルを繰り返すよ
う、イメージングシステムのユーザに促すステップを繰
り返すステップを含む。任意のクリーニングサイクルの
後に欠陥が検出されない場合、イメージングシステム上
の表示パネルを介して、クリーニングサイクルが完了し
たことをユーザに知らせる。所定の最大回数クリーニン
グサイクルを繰り返した後に欠陥が検出された場合、イ
メージングシステム上の表示パネルを介して、転写表面
を交換すべきであることをユーザに知らせる。

【００１８】特許請求が可能であると信じられる本発明
の特徴は、添付の特許請求の範囲に特に記載される。し
かし、本発明自体は、動作の編成および方法の双方、な
らびに本発明のさらなる目的および利点に関して、添付
図面とともに以下の説明を参照することにより、最もよ
く理解することができる。

【００１９】

【発明の実施の形態】図１に示すように、本明細書に記
載する本発明の原理に従って構築された装置は、概して
１０で示すイメージングシステムを備える。イメージン
グシステムは、画像媒体表面１２と、少なくとも１つの
適切なプロセッサ１４とを備える。本明細書で使用する
ように、「イメージングシステム」という用語は、転写
表面の使用および／または摩耗から生じる欠陥が、イメ
ージングシステムの生成品出力の品質に悪影響を及ぼす
可能性がある、一体化されたまたは連係された画像媒体
表面を有するすべての装置を含む。このようなイメージ
ングシステムの例には、プリンタ、複写機、およびファ
クシミリ機が含まれるが、これらに限定されない。プロ
セッサ１４は、イメージングシステムのＣＰＵ等の一体
化された、または連係されたプロセッサであってもよ
く、あるいは、コンピュータ等、周辺に接続された装置
のプロセッサであってもよい。

【００２０】本発明によって提供される高速欠陥検出の
利点は、プロセッサ１４に動作可能に接続された走査機
構１６を設けることで実現される。プロセッサ１４は、
走査機構１６からの信号を受信して、解釈するよう適合
され、構築される。走査機構１６は、転写表面の状態に
対応する信号を生成するよう適合され、構築される。走
査機構１６は、特定システムの動作制限下で、転写表面
から有意義なデータを収集する、任意の適切な構成を含
みうる。

【００２１】たとえば、走査機構１６が特定のイメージ
ングシステム１０の加熱および冷却に晒される場合、走
査機構１６は、温度の変動に耐性のあるものを選択しな
ければならない。イメージングシステム１０がプリン
タ、複写機、またはファクシミリ機である場合、適する
走査機構１６としては、反射センサ、ＣＣＤアレイに取
り付けられたレンズ、またはイメージング装置の動作条
件下でデータを収集するための他の任意の適する走査機
構が含まれうる。さらに、走査機構１６の構成として
は、最低１つのセンサから、転写表面全体を走査するた
めの最大センサのアレイを含むことができる。

【００２２】簡易な実施形態では、イメージングシステ
ム１０はレーザプリンタであり、転写表面１２は圧力ロ
ーラであり、プロセッサ１４はＤＣコントローラに連係
された特定用途向け集積回路すなわちＡＳＩＣであり、
走査機構１６は、HONEYWELLHOA0708反射センサ等の適す
るセンサである。反射センサは圧力ローラに向けられて
おり、ローラ表面に発生する欠陥を認識する。センサ
は、ローラ表面からセンサ面までが最適な焦点距離にな
るよう位置決めされるべきである。走査機構１６に設け
られるセンサの数は、１つから、圧力ローラの表面全体
を走査するのに必要な数まで変化してもよい。センサの
数は、欠陥検出の精度に対する所望の程度、および／ま
たは所望の結果達成に関連するコストおよび複雑性に基
づいて、選択することができる。

【００２３】より複雑な実施形態では、イメージングシ
ステム１０はレーザプリンタであり、走査機構１６は、
レンズがＣＣＤアレイに焦点を合わせられた、圧力ロー
ラ全体の長さを見るためのレンズを含みうる。このシス
テムは、発泡体または硬質ゴム等の異なる材料製の圧力
ローラ上の欠陥を検出する性能を有することがわかって
いる。特に、このシステムは、黒色のローラおよびオレ
ンジ色のローラの双方でのトナー付着、およびオレンジ
色のローラ上のしわを認識可能であることがわかってい
る。

【００２４】図２に示すように、イメージングシステム
２０は、適切なプロセッサ２６に接続された、転写表面
２２と、走査機構２４と、の双方を含みうる。図ｌに関
連して上述したように、プロセッサ２６は、イメージン
グシステム２０に一体化されてもよく、あるいはイメー
ジングシステム２０と連係されてもよい。

【００２５】図３に示すように、イメージングシステム
３０は、走査機構３４とプロセッサ３６の間に設けられ
るデジタル回路３２を含みうる。デジタル回路は、必要
であるか、または望ましい場合に、センサ出力をデジタ
ル出力に変換するために、含まれうる。当業者には周知
のように、多数のデジタル回路またはデジタル素子は、
信号出力をデジタル出力に変換できる。このような回路
および素子はすべて、本発明者らにより、本明細書で説
明した本発明の原理の範囲内にあるものと考えられる。

【００２６】デジタル出力を実現できる１つの単純なデ
ジタル回路４０を図４に示す。HONEYWELL HOA0708等
の、反射センサ４２の赤外線発光ダイオードは、４４で
示すプルアップ抵抗器Ｒ１に接続される。基準電圧（Ｖ
ｒｅｆ）が、４６で示すプルアップ抵抗器Ｒ３と、プル
アップ抵抗器Ｒ３に直列に接続された、４８で示すプル
ダウン抵抗器Ｒ４との間に設けられる。反射センサ４２
の出力電圧は、Ｒ１の値を変化させることにより、調節
できる。Ｒ１およびＲ４を変化させることにより、適切
な比較器からのより強いデジタル出力が達成される。た
とえば、より強いデジタル出力は、黒色の発泡体ローラ
を走査して生成された出力信号を変換する際に、Ｒ１お
よびＲ４を変化させることにより達成できることがわか
っている。このような回路には異なる色のローラに対し
て良好に作用するよう調整が必要である場合があるが、
回路は、表面の不規則性を識別する際に効果的である。
欠陥の性質、すなわちトナー汚染またはしわ／亀裂の検
出は、ファームウェアによって決定されうる。

【００２７】次に図５を参照すると、別の例示的な装置
は、イメージングシステム５０を含む。解析回路５２
は、走査機構５４とプロセッサ５６の間に接続される。
解析回路５２もまた、プロセッサ５６に一体化できる。
この構成では、走査機構５４は、出力データを解析回路
５２に絶えず供給することができる。プロセッサ５６
は、転写表面５８が駆動されると、解析回路５２からの
データの受信を可能にする。そして、プロセッサ５６
は、解析回路５２からのデータに基づいて、表示インタ
フェース６０に対してプロンプトを表示できる。たとえ
ば、プロンプトは、クリーニングページの挿入や、カス
タマーサービスへの電話、または他の任意のプロンプト
を要求できる。イメージングシステム５０が十分に洗練
されたものである場合、プロセッサ５６は、クリーニン
グプロセスを自動的に開始でき、プロンプトにより、イ
メージングシステム５０がクリーニングサイクルを実行
中であることをユーザに通知できる。クリーニングサイ
クルを自動化するために、ＤＣコントローラ６２はプロ
セッサ５６によって駆動される。ＤＣコントローラ６２
は、プロセッサ５６に接続されても、またプロセッサ５
６に一体化されてもよい。ＤＣコントローラ６２は、ク
リーニングページ６４の転写表面５８への供給を開始で
きる。

【００２８】画像媒体表面上の欠陥を検出して、このよ
うな欠陥に自動的に対処する方法を、図６に示す。本方
法は、図１から図５に示したように、少なくとも１つの
画像媒体転写表面を含むイメージングシステムの文脈で
説明される。ポイント６０で示す第１のステップにおい
て、イメージングシステムおよび連係された走査機構が
起動される。次に、ポイント６２において、転写表面が
起動され、走査機構がイメージングシステム内の転写表
面の状態に対応する信号を生成する。ポイント６４にお
いて、走査機構によって出力された信号が解析されて、
転写表面上のいかなる欠陥をも検出する。ポイント６６
において、欠陥が検出されない場合、イメージングシス
テムの動作は継続され、走査機構は転写表面の状態を監
視し続ける。

【００２９】ポイント６６で示すように、欠陥検出ステ
ップが、転写表面上の欠陥の存在を示す場合には、イメ
ージングシステムの制御システムがポイント６８におい
てクリーニングサイクルを開始し、クリーニングページ
が画像媒体表面に供給される。クリーニングサイクルが
完了した後に欠陥が検出されない場合、ポイント７０で
示すように、イメージングシステムの動作は継続され、
走査機構は転写表面の状態を監視し続ける。ポイント７
２において、イメージングシステム上の表示パネルを介
して、クリーニングサイクルが完了したことをユーザに
知らせる。

【００３０】第１のクリーニングサイクルが完了した
後、欠陥が検出された場合、ポイント７４で示すよう
に、クリーニングサイクルが繰り返されて、所定の回数
までクリーニングサイクルを自動的に開始する。欠陥検
出ステップは、各クリーニングサイクルの後に繰り返さ
れる。任意のクリーニングサイクルが完了した後、欠陥
が検出されない場合、ポイント７２において、イメージ
ングシステム上の表示パネルを介して、クリーニングサ
イクルが完了したことをユーザに知らせる。

【００３１】ポイント７６において、クリーニングサイ
クルを所定の回数繰り返した後、欠陥が検出された場
合、ポイント７８において、イメージングシステム上の
表示パネルを介して、転写表面を交換すべきであること
をユーザに知らせる。印刷品質が劣化する危険性が高い
であろうが、イメージングシステムは、転写表面が交換
されるようなときまで、機能し続けるであろう。

【００３２】画像媒体表面上の欠陥を検出して、このよ
うな欠陥に手動で対処する方法を、図７に示す。上述し
た方法のように、図７の方法は、図１から図５に示した
ように、少なくとも１つ画像媒体転写表面を含むイメー
ジングシステムの文脈で説明される。ポイント８０で示
す第１のステップにおいて、イメージングシステムおよ
び連係された走査機構が起動される。次に、ポイント８
２において、転写表面が起動され、走査機構がイメージ
ングシステム内の転写表面の状態に対応する信号を生成
する。ポイント８４において、走査機構によって出力さ
れた信号が解析されて、転写表面上のいかなる欠陥をも
検出する。ポイント８６において、欠陥が検出されない
場合、イメージングシステムの動作は継続され、走査機
構は転写表面の状態を監視し続ける。

【００３３】ポイント８６で示すように、欠陥検出ステ
ップが、転写表面上の欠陥の存在を示す場合には、ポイ
ント８８において、イメージングシステムのユーザはク
リーニングサイクルを開始するよう促され、クリーニン
グサイクルにおいて、クリーニングページが画像媒体表
面に供給される。ポイント９０においてクリーニングサ
イクルが完了した後に欠陥が検出されない場合、イメー
ジングシステムの動作は継続され、走査機構は転写表面
の状態を監視し続ける。ポイント９２において、イメー
ジングシステム上の表示パネルを介して、クリーニング
サイクルが完了したことをユーザに知らせる。

【００３４】第１のクリーニングサイクルが完了した
後、ポイント９０において欠陥が検出された場合、ポイ
ント９４において、イメージングシステムのユーザにク
リーニングサイクルを繰り返すよう促す。欠陥検出ステ
ップは、各クリーニングサイクルの後に繰り返される。
任意のクリーニングサイクルが完了した後、欠陥が検出
されない場合、ポイント９２において、イメージングシ
ステム上の表示パネルを介して、クリーニングサイクル
が完了したことをユーザに知らせる。印刷品質が劣化す
る可能性があるが、イメージングシステムは、転写表面
が交換されるまで、機能し続けるであろう。

【００３５】ポイント９６において、クリーニングサイ
クルを所定の回数繰り返した後、欠陥が検出された場
合、ポイント９８において、イメージングシステム上の
表示パネルを介して、転写表面を交換すべきであること
をユーザに知らせる。

【００３６】本発明を具体的な実施形態を参照して説明
したが、添付の特許請求の範囲によって定義される本発
明の範囲および精神から逸脱せずに、説明した実施形態
を変更してもよいことが、当業者には認識されよう。

【００３７】以上、本発明の実施例について詳述した
が、以下、本発明の各実施態様の例を示す。

【００３８】[実施態様１]少なくとも１つの画像媒体表
面（１２）を有するイメージングシステム（１０）にお
いて、前記画像媒体表面（１２）上の欠陥を検出する装
置であって、前記画像媒体表面（１２）の状態に対応す
る信号を発生するよう適合され、構築された走査機構
（１６）と、前記走査機構（１６）に動作可能に接続さ
れて、該走査機構（１６）からの信号を受信し、解釈す
るよう適合され、構築されたプロセッサ（１４）と、を
備えて成る装置。

【００３９】[実施態様２]前記プロセッサ（１４）が、
ＤＣコントローラに組み込まれていることを特徴とす
る、実施態様１に記載の装置。

【００４０】[実施態様３]前記プロセッサ（１４）が、
前記イメージングシステム（１０）の中央演算処理装置
（ＣＰＵ）を備えていることを特徴とする、実施態様１
に記載の装置。

【００４１】[実施態様４]前記走査機構（１６）が、反
射センサを備えていることを特徴とする、実施態様１に
記載の装置。

【００４２】[実施態様５]前記走査機構（１６）が、前
記イメージングシステム（１０）の所定の長さの前記画
像媒体表面（１２）を見るための、電荷結合素子（ＣＣ
Ｄ）アレイに焦点を合わせたレンズを備えていることを
特徴とする、実施態様１に記載の装置。

【００４３】[実施態様６]前記イメージングシステム
（１０）がレーザプリンタを含み、前記画像媒体表面
（１２）が、圧力ローラを含むことを特徴とする、実施
態様１に記載の装置。

【００４４】[実施態様７]前記イメージングシステム
（１０）が、複写機、プリンタ、およびファクシミリ機
からなる群から選択される装置を含み、前記画像媒体表
面（１２）が圧力ローラを含むことを特徴とする、実施
態様１に記載の装置。

【００４５】[実施態様８]前記走査機構（１６）と前記
プロセッサ（１４）とに接続され、前記走査機構（１
６）から前記プロセッサ（１４）にデジタル出力信号を
提供するデジタル回路手段をさらに備えて成ることを特
徴とする、実施態様１に記載の装置。

【００４６】[実施態様９]前記プロセッサ（１４）に格
納されて、欠陥が検出されたときを決定する解析ルーチ
ンをさらに備えて成ることを特徴とする、実施態様１に
記載の装置。

【００４７】[実施態様１０]前記走査機構（１６）およ
び前記プロセッサ（１４）に接続された解析回路をさら
に備えてなることを特徴とする、実施態様１に記載の装
置。

【００４８】[実施態様１１]前記プロセッサ（１４）
は、該プロセッサ（１４）に接続されたＤＣコントロー
ラに組み込まれていることを特徴とする、実施態様１０
に記載の装置。

【００４９】[実施態様１２]前記イメージングシステム
（１０）のクリーニングサイクル中に前記ＤＣコントロ
ーラを介して前記画像媒体表面（１２）に供給されるよ
う適合されたクリーニングページと、前記プロセッサ
（１４）に連係され、前記ＤＣコントローラに前記クリ
ーニングサイクルを自動的に実行するよう指示する制御
ルーチンと、をさらに備えて成ることを特徴とする、実
施態様１１に記載の装置。

【００５０】[実施態様１３]前記イメージングシステム
（１０）のクリーニングサイクル中に、前記画像媒体表
面（１２）に供給されるよう適合されたクリーニングペ
ージと、前記プロセッサ（１４）に連係され、前記イメ
ージングシステム（１０）のユーザに、前記イメージン
グシステム（１０）のクリーニングサイクルを開始する
よう促す制御手段と、をさらに備えて成ることを特徴と
する、実施態様１に記載の装置。

【００５１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いるこ
とにより、プリンタの融着機構における欠陥を容易に検
出することができる。これにより、プリンタ品質の低下
により影響を受ける出力生成品の数、ならびに圧力ロー
ラおよび加熱ローラを有効にクリーニングするのに必要
なクリーニングページの数を低減することができる。ま
た、プリンタまたは複写機を通り抜けるクリーニングペ
ージの数が不十分であることによる不必要な融着機構の
交換を防止することができるとともに、プリンタのダウ
ンタイムおよび保証またはサービスコストの両方を改善
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の装置の例示的な実施形態の概略図であ
る。

【図２】本発明の装置の別の例示的な実施形態の概略図
である。

【図３】本発明の装置のさらに別の例示的な実施形態の
概略図である。

【図４】図３に示す装置に使用しうる適切なデジタル回
路の回路図である。

【図５】本発明の装置のさらに別の例示的な実施形態の
概略図である。

【図６】本発明の方法のフローチャートである。

【図７】本発明の方法の別のフローチャートである。

【符号の説明】

１０：イメージングシステム １２：画像媒体表面 １４：プロセッサ １６：走査機構

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン・ダブリュ・ハフマン アメリカ合衆国アイダホ州メリディアン イースト・アミティ・ロード 2045 (72)発明者 ナンシー・サーヌサク アメリカ合衆国アイダホ州イーグル トリ プル・リッジ・プレイス 3580 (72)発明者 スジー・ダスティン アメリカ合衆国アイダホ州メリディアン ウエスト・マクミラン・ロード4050

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】少なくとも１つの画像媒体表面を有するイ
   メージングシステムにおいて、前記画像媒体表面上の欠
   陥を検出する装置であって、 前記画像媒体表面の状態に対応する信号を発生するよう
   適合され、構築された走査機構と、 前記走査機構に動作可能に接続されて、該走査機構から
   の信号を受信し、解釈するよう適合され、構築されたプ
   ロセッサと、を備えて成る装置。