JP2001108622A - AGEs分解剤及びこれを含有する組成物 - Google Patents

AGEs分解剤及びこれを含有する組成物

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Akemi Matsumoto
あけみ 松本
Masamichi Ishigami
政道 石神
Masanori Okada
正紀 岡田
Noriaki Oka
憲明 岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新規の老化の改善素材のスクリーニング方法の
提供並びにこの様な技術を応用し、老化の改善に有用な
皮膚外用剤の提供する。 【解決手段】 生体に存在する糖類と蛋白とを共存さ
せ、生体に近い温度で一次インキュベートして作成した
アドバンスド・グリケーション・エンド・プロダクツに
被験物質を共存させ、さらに生体に近い温度で二次イン
キュベートインキュベートし、その前後の蛍光強度の差
を測定し、二次インキュベート後の蛍光の低下度を指標
とし、老化の改善素材をスクリーニングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚の老化の改善
に有用な皮膚外用剤とその設計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】みずみずしく、弾力を有し、肌理が細や
かで、白い肌は古来より美しい肌として認識されてお
り、この様な肌の実現のために種々の努力を惜しまない
人は少なくない。この様な肌の実現のための科学が香粧
品科学の原点であると言っても過言ではない。若い時代
には、この様なみずみずしい肌を有していても、加齢す
るに従い、この様な美しさを失い、弾力のない、かさか
さとした肌理の粗い肌になってしまうことは誰しも一度
は必ず経験しなければならない現象であるが、望むらく
はこの様な現象の訪れはなるべく遅くなれかしとは、万
人の思いであろう。この為に、香粧品科学の分野に於い
ては、この様な皮膚の老化現象の解明が一大テーマとな
っており、先人の多くの研究成果より、活性酸素などの
生成により、コラーゲンなどの組織構造の架橋・断絶な
どの反応が起こったり、皮膚を構成する成分が化学反応
を起こし、着色、不溶化することが原因だといわれてい
る。この様な知見を元に、この様な老化モデルとして、
糖とアルブミンやアミノ酸とのシッフ塩基の形成反応で
あるメイラード反応が考え出され、この反応の抑制作用
を指標とする、老化の予防・改善剤のスクリーニングが
為されるようになった。しかしながら、この様なメイラ
ード反応の抑制を指標としたスクリーニングで有効とさ
れる成分でも、インビボにおける薬効検定に於いては、
有効とは言い難いものが少なくなかった。又、一端生成
したアドバンスド・グリケーション・エンド・プロダク
ツに関して、これを分解し取り除くという発想は今まで
ほとんどなかった。即ち、今までのようなメイラード反
応の抑制作用のみでは、老化の予防・改善の指標とはな
りがたいことは、老化の研究者の誰もが抱いている感想
であろう。この様な傾向は老化によって変化した肌を元
のみずみずしい肌に戻すような作用、即ち、老化の改善
作用に於いては特に著しかった。即ち、老化の改善素材
のスクリーニング方法の開発が望まれていた。
【0003】一方、皮膚中に生成したアドバンスド・グ
リケーション・エンド・プロダクツの分解作用を老化の
改善の指標とすることも、体に存在する糖類と蛋白とを
共存させ、生体に近い温度でインキュベートし、インキ
ュベート前後の蛍光強度の差を測定し、生体に存在する
糖類と蛋白と被験物質を共存させ、同条件で測定した蛍
光強度の差とを比較し、被験物質のインキュベートに於
ける蛍光強度の減衰度合いを指標とし、アドバンスド・
グリケーション・エンド・プロダクツの分解作用を鑑別
することも行われておらず、この様な特性に優れる物質
を化粧料に含有させ、老化の予防・改善に好適な化粧料
などの皮膚外用剤の設計を行うことも全く行われていな
かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下為されたものであり、新規の老化の改善素材のスク
リーニング方法の提供並びにこの様な技術を応用し、老
化の改善に有用な皮膚外用剤の提供を課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明者らは、この様な状況に鑑み
て老化の改善素材のスクリーニング方法を求めて鋭意研
究を重ねた結果、生体の老化反応物として、アドバンス
ド・グリケーション・エンド・プロダクツが重要な役割
を担っていることを見いだした。この知見を元に、この
様なアドバンスド・グリケーション・エンド・プロダク
ツを指標にすることにより、皮膚の老化に関する鑑別が
行えることを見いだし、そのモデルを求めて研究を重ね
た結果、生体に存在する糖類と蛋白とを共存させ、生体
に近い温度で一次インキュベートして作成したアドバン
スド・グリケーション・エンド・プロダクツに被験物質
を共存させ、さらに生体に近い温度で二次インキュベー
トインキュベートし、その前後の蛍光強度の差を測定
し、被験物質の二次インキュベートに於ける蛍光強度の
減衰度合いを指標とする、被験物質のアドバンスド・グ
リケーション・エンド・プロダクツの分解作用の鑑別が
行え、更にこの作用を元に老化の予防・改善剤のスクリ
ーニングが可能であることを見いだし発明を完成させる
に至った。以下、本発明について、実施の形態を中心に
詳細に説明を加える。
【0006】
【発明の実施の形態】(1)本発明のアドバンスド・グ
リケーション・エンド・プロダクツの分解作用の鑑別法 本発明ではアドバンスド・グリケーション・エンド・プ
ロダクツを老化の指標とする。ここで、アドバンスド・
グリケーション・エンド・プロダクツとは、生体内の糖
類とペプチド、蛋白、アミノ酸等とのシッフ塩基の多重
生成反応に起因する、水に不溶な糖−蛋白複合体のこと
を意味し、これはいわば、生体メイラード反応類似反応
の終局物質と本発明者らは認識している。これは自然状
態で可逆化しうる、単純なメイラード反応とは違い、自
然には不可逆な生成物質であり、後記実施例に示すごと
く、この物質の生成が皮膚の老化と深く関わっている。
この様な物質を分解することが出来れば、皮膚の老化を
可逆的なものとすることが出来、老化の改善に極めて有
効な手段となる。従って、この物質の分解のしやすさな
どを指標とすることにより、老化の改善に対する物質の
作用を鑑別しうる。この反応が複雑な原因の一つは、そ
の原因となる物質が皮膚中には多種存在しているからで
あり、この様なものは、メイラード反応のような単純な
反応では一義的には置き換えにくい。従って、この様な
スクリーニングには、生体内に於ける主たる成分を存在
させることが必要となる。この様な生体内に於ける関与
物質としては、糖類であれば、ヒアルロン酸及び/又は
塩、グルコース等が好ましく例示でき、蛋白、ペプチ
ド、アミノ酸のようなアミノ基を有する物質であれば、
コラーゲン、エラスチン等が好ましく例示できる。核酸
であれば、アデノシン、グアノシン、ウリジン,チミジ
ンなどのヌクレオシド、ATP、ADPなどのヌクレオ
チドRNAやDNAが好ましく例示でき、このうち糖類
及び/又は蛋白類を含有することが特に好ましい。更
に、溶解性の影響、反応の場としての重要性を鑑みる
と、レシチンなどのリン脂質を共存させることが更に好
ましい。これを混合し、生体に近い温度、35℃〜45
℃で一次インキュベーションし、前記アドバンスド・グ
リケーション・エンド・プロダクツを生成させ、生じた
アドバンスド・グリケーション・エンド・プロダクツを
更に二次インキュベーションし、二次インキュベーショ
ン前後の生成量の差を求め、二次インキュベーション後
の値の方が小さいものを本発明のアドバンスド・グリケ
ーション・エンド・プロダクツであると鑑別する。この
値が小さいほど、即ち、(被験物質が存在する場合の二
次インキュベーション後のピーク面積−被験物質が存在
する場合の二次インキュベーション前のピーク面積)の
値の数値が負であり、その絶対値が大きいほど、このア
ドバンスド・グリケーション・エンド・プロダクツ分解
作用が大きいと鑑別される。この値が負であるものを、
本発明の皮膚の老化の改善剤とする。
【0007】(2)本発明の老化の予防・改善剤のスク
リーニング方法 本発明の老化の予防・改善剤のスクリーニング方法は、
上記アドバンスド・グリケーション・エンド・プロダク
ツ分解作用の度合いを指標とすることを特徴とする。即
ち、被験物質の存在下、非存在下に比して、この様な作
用が大きければ、大きいほど老化、取り分け、皮膚の老
化を改善が大きいと鑑別され、この様な大きなアドバン
スド・グリケーション・エンド・プロダクツ分解作用を
有する物質を老化の改善物質と鑑別するのが、本発明の
スクリーニング方法である。この指標に於いて、被験物
質の0.1重量%程度の存在下での数値が負の値になる
ものを、本発明に於いては、優れた老化の改善剤と鑑別
する。この様な、本発明の老化の改善剤は、化粧料など
の皮膚外用剤に含有させ、投与することにより、皮膚の
老化状態を改善することができる。加えて、更に老化が
進行することを抑制することができる。この様に老化の
改善をすることにより、老化により衰えた皮膚の皮質機
能やバリアー機能を補う物質の作用をより高め、肌をよ
り若々しく保つことができる。この様に、上記本発明の
アドバンスド・グリケーション・エンド・プロダクツ分
解作用や老化改善作用を指標に老化に有用な化粧料等の
皮膚外用剤を設計することが本発明の化粧料などの皮膚
外用剤の設計方法である。
【0008】(3)本発明の老化の改善剤 本発明の老化の改善剤は、上記アドバンスド・グリケー
ション・エンド・プロダクツの分解作用を指標とする老
化の改善作用の鑑別法に於いて、有効であると判定され
た成分、即ち、(被験物質が存在する場合の二次インキ
ュベーション後のピーク面積−被験物質が存在する場合
の二次インキュベーション前のピーク面積)が負である
ことを特徴とする。ここで、成分とは、単純な化学物
質、生薬や動植物からの抽出物とその分画精製物などの
混合組成物等の総称を意味する。これらの成分は、アド
バンスド・グリケーション・エンド・プロダクツの分解
を促し、この様な物質の沈積などによって弾力を消失し
たり、色がくすんだりする皮膚の老化を改善することが
できる。即ちこの様な沈積物の量を減らすのである。こ
のものの投与経路は、特段の限定はされず、経口投与、
皮膚外用投与、血管内投与などの何れもが可能である
が、皮膚外用投与が、反応の場に最も近いので特に好ま
しい。この様な老化の改善剤としてとくに好ましいもの
は、オリーブのエッセンスであり、中でも葉のエッセン
ス、更に好ましくは、葉の極性溶媒抽出物乃至はその溶
媒除去物が例示できる。ここで本発明で言うエッセンス
とは、植物体の一部又は全部、植物体の一部又は全部を
乾燥、細切、粉砕など加工した加工物、植物体乃至は加
工物に溶媒を加えて抽出した溶媒抽出物とその溶媒除去
物、それらをカラムクロマトグラフィーや液液抽出で分
画した精製物等の総称を意味する。オリーブの葉の抽出
物としては、極性溶媒抽出物が好ましく、かかる溶媒と
しては、例えば、水、メタノールやエタノール、1,3
−ブタンジオール、プロピレングリコール、グリセリン
等のアルコール類、酢酸エチルや蟻酸メチル等のエステ
ル類、アセトニトリル等のニトリル類、ジエチルエーテ
ルやテトラヒドロフラン等のエーテル類、クロロホルム
や塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、アセトンや
メチルエチルケトン等のケトン類等が例示でき、これら
の1種乃至は2種以上を単独或いは混合して用いればよ
い。これらの内最も好ましいものは水とアルコール類で
ある。抽出の方法は、例えば植物の乾燥物やその粉砕物
に2〜10倍量の溶媒を加え、室温であれば数日間、沸
点付近の温度であれば数時間浸漬すればよい。その後ろ
過などによって不要物を除去し、減圧濃縮すればよい。
これら本発明の老化改善剤の皮膚外用剤に於ける好まし
い含有量は、0.01〜10重量%であり、更に好まし
くは0.05〜5重量%である。
【0009】(4)本発明の皮膚外用剤 本発明の皮膚外用剤は、上記老化の抑制剤を含有するこ
とを特徴とする。本発明の皮膚外用剤は、上記皮膚の老
化抑制剤の作用により、皮膚内にアドバンスド・グリケ
ーション・エンド・プロダクツの分解を促し、老化状態
を改善する作用を有する。これらは唯1種を含有させる
こともできるし、2種以上を組み合わせて含有させるこ
ともできる。本発明の皮膚外用剤に於ける、上記皮膚の
老化抑制剤の含有量は、0.01〜10重量%が好まし
く、0.05〜5重量%が更に好ましい。これはあまり
濃すぎると経皮吸収効率が低下し効果が頭打ちになる場
合があり、少なすぎると有効濃度とならない場合がある
からである。更に、本発明の皮膚外用剤の種類として
は、クリーム、乳液、化粧料、アンダーメークアップ化
粧料、浴用剤、ヘアトニックなどの化粧料、抗真菌剤、
抗炎症剤、鎮痛剤などの皮膚外用医薬等が好ましく例示
できる。本発明の皮膚外用剤に於いては、上記必須成分
である皮膚の老化の改善剤に加えて、このものの効果を
損なわない範囲に於いて、これらの皮膚外用剤で使用さ
れる任意成分を含有することができる。この様な任意成
分としては、例えば、スクワラン、ワセリン、マイクロ
クリスタリンワックス等の炭化水素類、ホホバ油、カル
ナウバワックス,オレイン酸オクチルドデシル等のエス
テル類、オリーブ油、牛脂、椰子油等のトリグリセライ
ド類、ステアリン酸、オレイン酸、リチノレイン酸等の
脂肪酸、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、
オクチルドデカノール等の高級アルコール、スルホコハ
ク酸エステルやポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリ
ウム等のアニオン界面活性剤類、アルキルベタイン塩等
の両性界面活性剤類、ジアルキルアンモニウム塩等のカ
チオン界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪
酸モノグリセライド、これらのポリオキシエチレン付加
物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤類、ポ
リエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブタンジ
オール等の多価アルコール類、増粘・ゲル化剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、色剤、防腐剤、粉体等を好ましく
例示できる。勿論、ウルソール酸、ウルソール酸のアル
キルエステル、ベンジルエステル等のコラーゲン線維束
再構築剤やフィトステロール、フィトステサイド等のス
テロイド類などの皮膚の構造より老化現象を改善する成
分を含有することは好ましい。これら、任意成分と必須
成分を常法に従って処理することにより、本発明の皮膚
外用剤を製造することができる。この皮膚外用剤は、適
量を1日1〜数回皮膚に投与することにより、上記効果
を発揮することができる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明について、実施例を挙げて、
更に詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にの
み限定されないことは言うまでもない。
【0011】<実施例1>オリーブ、タチジャコウソ
ウ、イブキジャコウソウ、スギナの葉部の50%エタノ
ール抽出物を濃縮し、植物エッセンスを作製した。これ
らの抽出濃縮物について、アドバンスド・グリケーショ
ン・エンド・プロダクツ分解作用を調べた。即ち、ヒア
ルロン酸ナトリウムの50mM燐酸緩衝液(pH7.
4)溶液(100mg/40ml)を4ml、レシチン
リポッソームを1ml、エラスコン(三省製薬株式会
社)を500μl、グルコースを20mg、50mM燐
酸緩衝液(pH7.4)4mlをはかり取り、良く攪拌
した後、前記燐酸緩衝液で1/10に希釈し、この溶液
10mlに1mgの植物のエッセンスを加え、振とう培
養器で40℃、1週間インキュベーションした。インキ
ュベートの前後で蛍光強度(Ex:360nm、Em:
400〜600nm)を測定し、この差(後−前)の値
を求めd1とした。対照は植物エッセンスを加えずに同
様の作業を行い求めた。これを表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】<実施例2>実施例1で作成したオリー
ブ、タチジャコウソウ、イブキジャコウソウ及びスギナ
のエッセンスについて、ヘアレスマウス1群5匹を使用
して、紫外線による、光老化モデルでの、老化改善作用
を調べた。即ち、ヘアレスマウスは、MEDの1/3倍
量の紫外線(BLBランプ;東芝株式会社製)を照射し
た。この作業を5回/1週間の割合で8週行った後、上
記本発明の老化改善剤の検体1mlを毎日8週間投与し
た。皮膚の弾力の状態を、紫外線照射とサンプル投与を
行わなかった対照群の平均的な水準と比べて++:対照
と同じく非常に弾力がある、+:対照ほどではないが弾
力がある、±:やや弾力が消失、−:弾力の消失が著し
いの基準で、又、肌の色のくすみを同様に++:対照と
同じく殆どくすみがない、+:対照ほどではないがくす
みが抑制されている、±:ややくすみが抑制されてい
る、−:くすみが抑制されていないの基準で評価した結
果を表2に示す。比較例1は光照射のみを行いサンプル
投与は行わなかった。これより、上記のd1の価が0以
下である本発明のアドバンスド・グリケーション・エン
ド・プロダクツ分解剤(老化改善剤)は、光老化モデル
に於いて、光による老化の改善作用があることがわか
る。
【0014】
【表2】
【0015】<実施例3〜6>以下に示す処方に従っ
て、化粧水を作製した。即ち、処方成分を室温で攪拌・
可溶化し、化粧水を得た。これらの化粧料について、老
齢化に伴うくすみに悩むパネラー1群3名を用いて、1
ヶ月間、朝晩1日2回使用してもらいそのくすみ改善を
評価してもらった。評価基準は、評点2:著しい改善、
評点1:明らかな改善、評点0.5:わずかな改善、
0:改善なしの基準である。結果を表4に示す。これよ
り、本発明の老化の改善用の化粧料は、くすみなどの老
化の改善作用があることが認められた。 植物のエッセンス* 1 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 グリセリン 3 重量部 クエン酸ナトリウム 0.1重量部 メチルパラベン 0.2重量部 エタノール 8 重量部 水 82.7重量部 *詳細は表3に示す。
【0016】
【表3】
【0017】<実施例7>下記に示す処方に従って、乳
液(皮膚外用医薬)を作製した。即ち、処方成分イ、
ロ、ハを80℃に加熱し、イにロを攪拌しながら徐々に
加え乳化し、更にハを徐々に加え中和し、ホモゲナイザ
ーで乳化粒子をそろえ、攪拌冷却し乳液を得た。 イ) スクワラン 10 重量部 セタノール 3 重量部 ソルビタンセスキステアレート 2 重量部 ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテル 2 重量部 ビタミンA酸 1 重量部 ロ) 1,3−ブタンジオール 5 重量部 オリーブのエッセンス 0.1重量部 カルボキシビニルポリマー 0.3重量部 水 40 重量部 ハ) 水 36.4重量部 水酸化カリウム 0.2重量部
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、新規の老化の改善素材
のスクリーニング方法の提供並びにこの様な技術を応用
し、老化の改善に有用な皮膚外用剤の提供する事ができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 憲明 静岡県袋井市愛野1234番地 ポーラ化成工 業株式会社開発研究所内 Fターム(参考) 2G054 AA06 AB10 BB13 BB20 EA03 EB03 EB20 GA02 4C083 AA111 AA112 AB032 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC302 AC442 AC482 AD092 AD622 BB51 CC02 CC04 CC05 DD23 DD31 EE12 FF05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体に存在する糖類と蛋白とを共存さ
    せ、生体に近い温度で一次インキュベートして作成した
    アドバンスド・グリケーション・エンド・プロダクツに
    被験物質を共存させ、さらに生体に近い温度で二次イン
    キュベートインキュベートし、その前後の蛍光強度の差
    を測定し、二次インキュベート後の蛍光の低下度を指標
    とする、被験物質のアドバンスド・グリケーション・エ
    ンド・プロダクツの分解作用の鑑別法。
  2. 【請求項2】 生体に存在する糖類として、グルコー
    ス、ヒアルロン酸及びその塩から選ばれる1種乃至は2
    種以上を使用することを特徴とする、請求項1に記載の
    アドバンスド・グリケーション・エンド・プロダクツの
    分解作用の鑑別法。
  3. 【請求項3】 生体に存在する蛋白として、コラーゲン
    及び/又はエラスチンを指標とする、アドバンスド・グ
    リケーション・エンド・プロダクツの分解作用の鑑別
    法。
  4. 【請求項4】 更に、リン脂質を存在させることを特徴
    とする、請求項1〜3何れか1項に記載のアドバンスド
    ・グリケーション・エンド・プロダクツの分解作用の鑑
    別法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項に記載の方法
    で鑑別される、アドバンスド・グリケーション・エンド
    ・プロダクツの分解作用を指標とすることを特徴とす
    る、皮膚老化の改善剤のスクリーニング方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の抑制剤のスクリーニン
    グ方法に於いて、(被験物質が存在する場合の二次イン
    キュベーション後のピーク面積−被験物質が存在する場
    合の二次インキュベーション前のピーク面積)が負の値
    である成分からなる皮膚の老化の改善剤。
  7. 【請求項7】 皮膚の老化の抑制剤がオリーブのエッセ
    ンスであることを特徴とする、請求項6に記載の皮膚の
    老化の改善剤。
  8. 【請求項8】 エッセンスが葉の溶媒抽出物である、請
    求項6又は7に記載の皮膚の老化の改善剤。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8の何れか一項に記載の皮膚
    老化の改善剤を含有する、皮膚の老化の改善用の皮膚外
    用剤。
  10. 【請求項10】 化粧料であることを特徴とする、請求
    項9に記載の皮膚外用剤。
  11. 【請求項11】 請求項1〜4何れか1項に記載のアド
    バンスド・グリケーション・エンド・プロダクツの分解
    作用の鑑別法により鑑別される、アドバンスド・グリケ
    ーション・エンド・プロダクツの分解作用の度合いを指
    標とする老化の改善用の皮膚外用剤の設計方法。
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