JP2001108157A - 受口付き複合管及びその製造方法 - Google Patents
受口付き複合管及びその製造方法Info
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- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L21/00—Joints with sleeve or socket
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】受口がスリーブ加工により形成され、耐圧性に
優れた受口付き複合管及びその製造方法を提供する。 【解決手段】合成樹脂によって管状に構成された内層1
1と、この内層11の外周面に延伸熱可塑性樹脂シート
を螺旋状に巻回して構成された中間層12と、この中間
層12に積層された合成樹脂製の外層13とをそれぞれ
有する複合管10の管端を加熱する工程と、加熱した管
端をスリーブ加工して受口10Aを形成する工程と、該
受口10Aの外周囲に熱収縮性の補強材40を被せ、該
補強材40を加熱収縮させ、受口外周面に密着させる工
程と、冷却する工程と、受口10A内にゴム輪を装着す
る工程とからなる受口付き複合管の製造方法である。
優れた受口付き複合管及びその製造方法を提供する。 【解決手段】合成樹脂によって管状に構成された内層1
1と、この内層11の外周面に延伸熱可塑性樹脂シート
を螺旋状に巻回して構成された中間層12と、この中間
層12に積層された合成樹脂製の外層13とをそれぞれ
有する複合管10の管端を加熱する工程と、加熱した管
端をスリーブ加工して受口10Aを形成する工程と、該
受口10Aの外周囲に熱収縮性の補強材40を被せ、該
補強材40を加熱収縮させ、受口外周面に密着させる工
程と、冷却する工程と、受口10A内にゴム輪を装着す
る工程とからなる受口付き複合管の製造方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧流体を搬送す
る管路を形成するために好適に使用される、受口付き複
合管及びその製造方法に関するものである。
る管路を形成するために好適に使用される、受口付き複
合管及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体、気体等の各種物質を流動させて搬
送する際に使用されるパイプ、ホース等の管体は、内部
を流動する物質の圧力によって破損しないような耐内圧
性が要求される。特に、耐油配管、給水管等のように、
高圧流体を搬送する場合には、高耐内圧性が必要にな
る。このために、例えば、特開平8─11250号公報
には、合成樹脂等の可撓性材料によってそれぞれ管状に
構成された内層と外層との間に、繊維補強層及びワイヤ
ー補強層が設けられた複合管が開示されている。
送する際に使用されるパイプ、ホース等の管体は、内部
を流動する物質の圧力によって破損しないような耐内圧
性が要求される。特に、耐油配管、給水管等のように、
高圧流体を搬送する場合には、高耐内圧性が必要にな
る。このために、例えば、特開平8─11250号公報
には、合成樹脂等の可撓性材料によってそれぞれ管状に
構成された内層と外層との間に、繊維補強層及びワイヤ
ー補強層が設けられた複合管が開示されている。
【0003】このような複合管では、繊維補強層及びワ
イヤー補強層が設けられていることによって、耐内圧性
が向上している。しかしながら、繊維補強層は、適当な
太さを有する繊維を編組して、あるいはスパイラル状に
巻回して配置されており、熱を加えて膨張させることが
できないので、スリーブ加工により受口を形成した受口
付き複合管を得ることができないという問題点がある。
イヤー補強層が設けられていることによって、耐内圧性
が向上している。しかしながら、繊維補強層は、適当な
太さを有する繊維を編組して、あるいはスパイラル状に
巻回して配置されており、熱を加えて膨張させることが
できないので、スリーブ加工により受口を形成した受口
付き複合管を得ることができないという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き
従来の問題点を解消し、受口がスリーブ加工により形成
され、耐内圧性に優れた受口付き複合管及びその製造方
法を提供することを目的としてなされたものである。
従来の問題点を解消し、受口がスリーブ加工により形成
され、耐内圧性に優れた受口付き複合管及びその製造方
法を提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載の
発明(本発明1)は、合成樹脂によって管状に構成され
た内層と、この内層の外周面に延伸熱可塑性樹脂シート
を螺旋状に巻回して構成された中間層と、この中間層に
積層された合成樹脂製の外層とをそれぞれ有する複合管
の管端を加熱する工程と、加熱した管端をスリーブ加工
して受口を形成する工程と、該受口の外周囲に熱収縮性
の補強材を被せ、該補強材を加熱収縮させ、受口外周面
に密着させる工程と、冷却する工程と、受口内にゴム輪
を装着する工程とからなる受口付き複合管の製造方法で
ある。
発明(本発明1)は、合成樹脂によって管状に構成され
た内層と、この内層の外周面に延伸熱可塑性樹脂シート
を螺旋状に巻回して構成された中間層と、この中間層に
積層された合成樹脂製の外層とをそれぞれ有する複合管
の管端を加熱する工程と、加熱した管端をスリーブ加工
して受口を形成する工程と、該受口の外周囲に熱収縮性
の補強材を被せ、該補強材を加熱収縮させ、受口外周面
に密着させる工程と、冷却する工程と、受口内にゴム輪
を装着する工程とからなる受口付き複合管の製造方法で
ある。
【0006】本願の請求項2に記載の発明(本発明2)
は、前記補強材が、長手方向に延伸した延伸熱可塑性樹
脂シートを周方向に沿って螺旋状に複数回巻回して筒状
に形成したものである本発明1の受口付き複合管の製造
方法である。
は、前記補強材が、長手方向に延伸した延伸熱可塑性樹
脂シートを周方向に沿って螺旋状に複数回巻回して筒状
に形成したものである本発明1の受口付き複合管の製造
方法である。
【0007】本願の請求項3に記載の発明(本発明3)
は、前記補強材が、幅方向に延伸した延伸熱可塑性樹脂
シートを周方向に巻回するとともに、長手方向に延伸し
た延伸熱可塑性樹脂シートを周方向に巻回して、延伸方
向がクロス状に配列するような筒状に形成したものであ
る本発明1の受口付き複合管の製造方法である。
は、前記補強材が、幅方向に延伸した延伸熱可塑性樹脂
シートを周方向に巻回するとともに、長手方向に延伸し
た延伸熱可塑性樹脂シートを周方向に巻回して、延伸方
向がクロス状に配列するような筒状に形成したものであ
る本発明1の受口付き複合管の製造方法である。
【0008】本願の請求項4に記載の発明(本発明4)
は、本発明1乃至本発明3のいずれかの製造方法により
製せられた受口付き複合管である。
は、本発明1乃至本発明3のいずれかの製造方法により
製せられた受口付き複合管である。
【0009】本発明において、複合管の中間層を構成す
る延伸熱可塑性樹脂シートとしては、高密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン製のシ
ートを、少なくとも長手方向に10倍以上延伸した延伸
ポリエチレンシートが好適に使用されるが、延伸したポ
リエチレンシートに限らず、ホモポリプロピレン、プロ
ピレンランダム共重合体、プロピレンブロック共重合
体、ポリ(4−メチル−1−)ペンテン等の各種オレフ
ィン系樹脂シートや、それ以外の熱可塑性樹脂シートを
延伸して使用することもできる。ポリエチレンシートや
その他の熱可塑性樹脂シートには、必要に応じて、結晶
核剤、架橋剤、架橋助剤、充填剤、顔料、異種のポリオ
レフィン、低分子量ポリオレフィンワックス等が配合さ
れる。又、架橋剤を使用することなく、電子線照射、紫
外線照射等によって架橋するようにしてもよい。
る延伸熱可塑性樹脂シートとしては、高密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン製のシ
ートを、少なくとも長手方向に10倍以上延伸した延伸
ポリエチレンシートが好適に使用されるが、延伸したポ
リエチレンシートに限らず、ホモポリプロピレン、プロ
ピレンランダム共重合体、プロピレンブロック共重合
体、ポリ(4−メチル−1−)ペンテン等の各種オレフ
ィン系樹脂シートや、それ以外の熱可塑性樹脂シートを
延伸して使用することもできる。ポリエチレンシートや
その他の熱可塑性樹脂シートには、必要に応じて、結晶
核剤、架橋剤、架橋助剤、充填剤、顔料、異種のポリオ
レフィン、低分子量ポリオレフィンワックス等が配合さ
れる。又、架橋剤を使用することなく、電子線照射、紫
外線照射等によって架橋するようにしてもよい。
【0010】本発明において、複合管の内層及び外層を
構成する合成樹脂としては、ポリエチレンが好適に使用
されるが、ポリエチレンに限らず、各種合成樹脂、例え
ば、中間層と同種の熱可塑性樹脂、その他、ポリ塩化ビ
ニル、ポリアミド、各種ゴム、熱可塑性エラストマー等
であってもよい。
構成する合成樹脂としては、ポリエチレンが好適に使用
されるが、ポリエチレンに限らず、各種合成樹脂、例え
ば、中間層と同種の熱可塑性樹脂、その他、ポリ塩化ビ
ニル、ポリアミド、各種ゴム、熱可塑性エラストマー等
であってもよい。
【0011】本発明2,3において、補強材を形成する
延伸熱可塑性樹脂シートを構成する熱可塑性樹脂として
は、例えば、ポリエチレンが好適に使用されるが、ポリ
エチレンに限らず、例えば、ポリエチレン以外のオレフ
ィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアミド等であっても
よい。尚、その熱可塑性樹脂は、複合管の外層を構成す
る合成樹脂と同種の樹脂であるのが、融着相溶性がある
ので好ましい。
延伸熱可塑性樹脂シートを構成する熱可塑性樹脂として
は、例えば、ポリエチレンが好適に使用されるが、ポリ
エチレンに限らず、例えば、ポリエチレン以外のオレフ
ィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアミド等であっても
よい。尚、その熱可塑性樹脂は、複合管の外層を構成す
る合成樹脂と同種の樹脂であるのが、融着相溶性がある
ので好ましい。
【0012】筒状の補強材の内径は、複合管の受口の最
大外径の1.05〜1.2倍の範囲のものが好適に使用
される。補強材の長さは、複合管の受口の最大外径の
0.8倍以上が好ましい。
大外径の1.05〜1.2倍の範囲のものが好適に使用
される。補強材の長さは、複合管の受口の最大外径の
0.8倍以上が好ましい。
【0013】複合管の管端のスリーブ加工時の加熱手段
としては、例えば、熱風発生装置、赤外線ヒーター等の
通常スリーブ加工時に使用される公知の加熱手段が適宜
使用できる。熱収縮性の補強材の熱収縮時の加熱手段と
しては、例えば、熱風発生装置、赤外線ヒーター等の公
知の加熱手段が適宜使用できる。
としては、例えば、熱風発生装置、赤外線ヒーター等の
通常スリーブ加工時に使用される公知の加熱手段が適宜
使用できる。熱収縮性の補強材の熱収縮時の加熱手段と
しては、例えば、熱風発生装置、赤外線ヒーター等の公
知の加熱手段が適宜使用できる。
【0014】但し、高温になりすぎると中間層を構成す
る延伸熱可塑性樹脂シートの配向状態が元にもどってし
まうので、温度管理を行う必要がある。その温度管理手
段として、複合管や補強材に温度により変色する変色テ
ープを張り付けておいて、その変色の状態を見ながら複
合管や補強材の加熱状態を管理する方法が便利である。
例えば、ポリエチレン製の延伸シートの場合には、その
融点である130℃を超えると配向状態が元に戻ってし
まうため、変色テープは安全をみて120℃で色が変わ
るものを用いればよい。
る延伸熱可塑性樹脂シートの配向状態が元にもどってし
まうので、温度管理を行う必要がある。その温度管理手
段として、複合管や補強材に温度により変色する変色テ
ープを張り付けておいて、その変色の状態を見ながら複
合管や補強材の加熱状態を管理する方法が便利である。
例えば、ポリエチレン製の延伸シートの場合には、その
融点である130℃を超えると配向状態が元に戻ってし
まうため、変色テープは安全をみて120℃で色が変わ
るものを用いればよい。
【0015】
【作用】本発明1の受口付き複合管の製造方法は、合成
樹脂によって管状に構成された内層と、この内層の外周
面に延伸熱可塑性樹脂シートを螺旋状に巻回して構成さ
れた中間層と、この中間層に積層された合成樹脂製の外
層とをそれぞれ有する複合管の管端を加熱する工程と、
加熱した管端をスリーブ加工して受口を形成する工程
と、該受口の外周囲に熱収縮性の補強材を被せ、該補強
材を加熱収縮させ、受口外周面に密着させる工程と、冷
却する工程と、受口内にゴム輪を装着する工程とからな
ることにより、受口を加工性に優れたスリーブ加工によ
り形成することができ、受口はスリーブ加工時に薄肉化
した部分をその上に補強材を積層して補強することがで
きるので、受口強度に弱点がない受口付き管を容易に得
ることができる。
樹脂によって管状に構成された内層と、この内層の外周
面に延伸熱可塑性樹脂シートを螺旋状に巻回して構成さ
れた中間層と、この中間層に積層された合成樹脂製の外
層とをそれぞれ有する複合管の管端を加熱する工程と、
加熱した管端をスリーブ加工して受口を形成する工程
と、該受口の外周囲に熱収縮性の補強材を被せ、該補強
材を加熱収縮させ、受口外周面に密着させる工程と、冷
却する工程と、受口内にゴム輪を装着する工程とからな
ることにより、受口を加工性に優れたスリーブ加工によ
り形成することができ、受口はスリーブ加工時に薄肉化
した部分をその上に補強材を積層して補強することがで
きるので、受口強度に弱点がない受口付き管を容易に得
ることができる。
【0016】本発明2の受口付き複合管の製造方法は、
前記補強材が、長手方向に延伸した延伸熱可塑性樹脂シ
ートを周方向に沿って螺旋状に複数回巻回することによ
り筒状に形成したものであることにより、補強材は周方
向及び軸方向の熱収縮性が優れており、受口の外周囲に
被せた状態にて加熱することにより、受口の外周面上に
補強層を密着状態となるように容易に形成することがで
きる。
前記補強材が、長手方向に延伸した延伸熱可塑性樹脂シ
ートを周方向に沿って螺旋状に複数回巻回することによ
り筒状に形成したものであることにより、補強材は周方
向及び軸方向の熱収縮性が優れており、受口の外周囲に
被せた状態にて加熱することにより、受口の外周面上に
補強層を密着状態となるように容易に形成することがで
きる。
【0017】本発明3の受口付き複合管の製造方法は、
前記補強材が、幅方向に延伸した延伸熱可塑性樹脂シー
トを周方向に巻回するとともに、長手方向に延伸した延
伸熱可塑性樹脂シートを周方向に巻回して、延伸方向が
クロス状に配列するような筒状に形成したものであるこ
とにより、補強材は周方向及び軸方向の熱収縮性が優れ
ており、受口の外周囲に被せた状態にて加熱することに
より、受口の外周面上に補強層を密着状態となるように
容易に形成することができる。
前記補強材が、幅方向に延伸した延伸熱可塑性樹脂シー
トを周方向に巻回するとともに、長手方向に延伸した延
伸熱可塑性樹脂シートを周方向に巻回して、延伸方向が
クロス状に配列するような筒状に形成したものであるこ
とにより、補強材は周方向及び軸方向の熱収縮性が優れ
ており、受口の外周囲に被せた状態にて加熱することに
より、受口の外周面上に補強層を密着状態となるように
容易に形成することができる。
【0018】本発明4の受口付き複合管は、本発明1乃
至本発明3のいずれかの製造方法により製せられたこと
により、受口が加工性に優れたスリーブ加工により形成
されており、その受口はスリーブ加工時に薄肉化した部
分がその上に積層された補強層により補強されていて受
口強度に弱点がなく、信頼性の高い高圧流体を搬送する
管路を形成する部材として使用することががてきる。
至本発明3のいずれかの製造方法により製せられたこと
により、受口が加工性に優れたスリーブ加工により形成
されており、その受口はスリーブ加工時に薄肉化した部
分がその上に積層された補強層により補強されていて受
口強度に弱点がなく、信頼性の高い高圧流体を搬送する
管路を形成する部材として使用することががてきる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明に使用される複合
管の一例を示す概略構成図である。この複合管10は、
ポリエチレンによって管状に構成された内層11と、こ
の内層11の外周面上に、延伸熱可塑性樹脂シートであ
る延伸ポリエチレンシートを螺旋状に巻回して構成され
た中間層12と、この中間層12上に積層されたポリエ
チレン製の外層13とを有している。
を参照して説明する。図1は、本発明に使用される複合
管の一例を示す概略構成図である。この複合管10は、
ポリエチレンによって管状に構成された内層11と、こ
の内層11の外周面上に、延伸熱可塑性樹脂シートであ
る延伸ポリエチレンシートを螺旋状に巻回して構成され
た中間層12と、この中間層12上に積層されたポリエ
チレン製の外層13とを有している。
【0020】内層11に積層された中間層12は、適当
な幅寸法の帯状をした延伸ポリエチレンシートを、内層
11の軸方向に対して30〜90°の傾斜角度になるよ
うに螺旋状に巻回し、さらに、その上に、延伸ポリエチ
レンシートを傾斜方向が反対になるように螺旋状に巻回
して2層構造に形成されている。
な幅寸法の帯状をした延伸ポリエチレンシートを、内層
11の軸方向に対して30〜90°の傾斜角度になるよ
うに螺旋状に巻回し、さらに、その上に、延伸ポリエチ
レンシートを傾斜方向が反対になるように螺旋状に巻回
して2層構造に形成されている。
【0021】このような構成の複合管10は、ポリエチ
レン製の内層11に対して、引っ張り強度に優れた延伸
ポリエチレンシートを螺旋状に巻回して中間層12が積
層されているために、内層11は、中間層12によって
補強されている。従って、複合管1は、耐内圧性に優れ
ており、内層11の内部に、流体が高圧で流れても、破
損するおそれがない。
レン製の内層11に対して、引っ張り強度に優れた延伸
ポリエチレンシートを螺旋状に巻回して中間層12が積
層されているために、内層11は、中間層12によって
補強されている。従って、複合管1は、耐内圧性に優れ
ており、内層11の内部に、流体が高圧で流れても、破
損するおそれがない。
【0022】又、複合管10は、中間層12上にポリエ
チレン製の外層13が積層されているので、中間層12
が外力から保護されており、中間層12が外力により傷
付いたり、破損するおそれがない。
チレン製の外層13が積層されているので、中間層12
が外力から保護されており、中間層12が外力により傷
付いたり、破損するおそれがない。
【0023】以下、図1に示す複合管10を用いた本発
明の受口付き複合管の製造方法を図2を参照して説明す
る。まず、最初の工程において、図2(a)に示すよう
に、複合管10の管端を赤外線ヒーター20により外周
囲から加熱して軟化状態となす。
明の受口付き複合管の製造方法を図2を参照して説明す
る。まず、最初の工程において、図2(a)に示すよう
に、複合管10の管端を赤外線ヒーター20により外周
囲から加熱して軟化状態となす。
【0024】この際、高温になりすぎると中間層12を
構成する延伸ポリエチレンシートの配向状態が元にもど
ってしまうので、温度管理する必要がある。その温度管
理手段として、複合管10の管端に温度により変色する
変色テープを張り付けておいて、その変色の状態を見な
がら補強材の加熱状態を管理する。延伸ポリエチレンシ
ートは、その融点である130℃を超えると配向状態が
元に戻ってしまうため、変色テープは安全をみて120
℃で色が変わるものを用いる。
構成する延伸ポリエチレンシートの配向状態が元にもど
ってしまうので、温度管理する必要がある。その温度管
理手段として、複合管10の管端に温度により変色する
変色テープを張り付けておいて、その変色の状態を見な
がら補強材の加熱状態を管理する。延伸ポリエチレンシ
ートは、その融点である130℃を超えると配向状態が
元に戻ってしまうため、変色テープは安全をみて120
℃で色が変わるものを用いる。
【0025】第2工程において、図2(b)に示すよう
に、複合管10の加熱した管端に、スリーブ加工用のコ
ア30を挿入し、スリーブ加工により受口10Aを形成
する。コア30は、ポリプロピレンを用いてブロー成形
した中空体であって、形成すべき受口の内面形状に対応
する外面形状を有しており、受口形成後は、加熱するこ
とより縮径して受口10A内から脱型することができる
ものからなる。コア30には、受口10Aの奥側に挿入
される部分に、周方向に沿ってゴム輪装着溝形成用の第
1の突条31が設けられるとともに、受口10Aの開口
側に挿入される部分に、周方向に沿って抜止めリング装
着溝形成用の第2の突条32が設けられている。
に、複合管10の加熱した管端に、スリーブ加工用のコ
ア30を挿入し、スリーブ加工により受口10Aを形成
する。コア30は、ポリプロピレンを用いてブロー成形
した中空体であって、形成すべき受口の内面形状に対応
する外面形状を有しており、受口形成後は、加熱するこ
とより縮径して受口10A内から脱型することができる
ものからなる。コア30には、受口10Aの奥側に挿入
される部分に、周方向に沿ってゴム輪装着溝形成用の第
1の突条31が設けられるとともに、受口10Aの開口
側に挿入される部分に、周方向に沿って抜止めリング装
着溝形成用の第2の突条32が設けられている。
【0026】第3工程において、図2(c)に示すよう
に、受口10Aの外周囲に、熱収縮性の筒状の補強材4
0を被せる。この補強材40は、図5(a)に示すよう
に、コア41上に、一軸延伸ポリエチレンシート42,
42を螺旋状に且つその傾斜方向が反対になるように複
数層巻回し、熱収縮温度未満の温度で加熱して一体化し
た後、図5(b)に示すように、脱型して切断すること
により形成した筒状体からなるものである。補強材40
を赤外線ヒーター50により外周囲から加熱して収縮さ
せ、受口10Aの外周面に密着させる。この際、高温に
なりすぎると中間層12を構成する延伸ポリエチレンシ
ートの配向状態が元にもどってしまうので、スリーブ加
工時と同様の温度管理を行う。
に、受口10Aの外周囲に、熱収縮性の筒状の補強材4
0を被せる。この補強材40は、図5(a)に示すよう
に、コア41上に、一軸延伸ポリエチレンシート42,
42を螺旋状に且つその傾斜方向が反対になるように複
数層巻回し、熱収縮温度未満の温度で加熱して一体化し
た後、図5(b)に示すように、脱型して切断すること
により形成した筒状体からなるものである。補強材40
を赤外線ヒーター50により外周囲から加熱して収縮さ
せ、受口10Aの外周面に密着させる。この際、高温に
なりすぎると中間層12を構成する延伸ポリエチレンシ
ートの配向状態が元にもどってしまうので、スリーブ加
工時と同様の温度管理を行う。
【0027】第4工程において、図2(d)に示すよう
に、十分冷却を行った後、コア30を加熱軟化させるこ
とにより脱型を行う。これにより、受口10Aの外周面
に補強層10Bが形成される。受口10A内には、奥側
にゴム輪装着溝10A1が形成されるともに、開口側に
抜止めリング装着溝10A2が形成されている。
に、十分冷却を行った後、コア30を加熱軟化させるこ
とにより脱型を行う。これにより、受口10Aの外周面
に補強層10Bが形成される。受口10A内には、奥側
にゴム輪装着溝10A1が形成されるともに、開口側に
抜止めリング装着溝10A2が形成されている。
【0028】最後の工程において、図3に示すように、
受口10A内のゴム輪装着溝10A1にゴム輪60を装
着するとともに、抜止めリング装着溝10A2に抜止め
リング70を装着して、本発明の受口付き複合管1を得
る。抜止めリング70は、例えば、ポリフェニレンサル
ファイドやポリアセタールを用いて成形された、一部が
切り欠かれた環状体であって、内周面に食込み刃71が
設けられたものからなる。
受口10A内のゴム輪装着溝10A1にゴム輪60を装
着するとともに、抜止めリング装着溝10A2に抜止め
リング70を装着して、本発明の受口付き複合管1を得
る。抜止めリング70は、例えば、ポリフェニレンサル
ファイドやポリアセタールを用いて成形された、一部が
切り欠かれた環状体であって、内周面に食込み刃71が
設けられたものからなる。
【0029】この受口付き複合管10は、受口10Aが
加工性に優れたスリーブ加工により形成されており、そ
の受口10Aはスリーブ加工時に薄肉化した部分がその
上に積層された補強層により補強されていて受口強度に
弱点がなく、信頼性の高い高圧流体を搬送する管路を形
成する部材として使用することががてきる。
加工性に優れたスリーブ加工により形成されており、そ
の受口10Aはスリーブ加工時に薄肉化した部分がその
上に積層された補強層により補強されていて受口強度に
弱点がなく、信頼性の高い高圧流体を搬送する管路を形
成する部材として使用することががてきる。
【0030】尚、図4に示すように、受口10A内に
は、開口側にゴム輪装着溝10A1が形成されるとも
に、奥側に抜止めリング装着溝10A2が形成されてお
り、ゴム輪装着溝10A1にゴム輪60が装着され、抜
止めリング装着溝10A2に抜け止めリング70が装着
された受口付き複合管1′であってもよい。又、図3及
び図4において、抜止めリング装着溝及び抜止めリング
がないものであってもよい。
は、開口側にゴム輪装着溝10A1が形成されるとも
に、奥側に抜止めリング装着溝10A2が形成されてお
り、ゴム輪装着溝10A1にゴム輪60が装着され、抜
止めリング装着溝10A2に抜け止めリング70が装着
された受口付き複合管1′であってもよい。又、図3及
び図4において、抜止めリング装着溝及び抜止めリング
がないものであってもよい。
【0031】補強材としては、図6(a)に示すよう
に、コア81上に、幅方向(図中、W方向)に延伸した
延伸熱可塑性樹脂シート81を周方向に巻回した後に、
図6(b)に示すように、長手方向(図中、L方向)に
延伸した延伸熱可塑性樹脂シート82を周方向に巻回す
ることにより、延伸方向がクロス状となるように配列さ
せて筒状体としたものを用いてもよい。
に、コア81上に、幅方向(図中、W方向)に延伸した
延伸熱可塑性樹脂シート81を周方向に巻回した後に、
図6(b)に示すように、長手方向(図中、L方向)に
延伸した延伸熱可塑性樹脂シート82を周方向に巻回す
ることにより、延伸方向がクロス状となるように配列さ
せて筒状体としたものを用いてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明の受口付き複合管の製造方法は、
上記の構成とされているので、受口を加工性に優れたス
リーブ加工により形成することができ、受口強度に弱点
がない受口付き管を容易に得ることができる。
上記の構成とされているので、受口を加工性に優れたス
リーブ加工により形成することができ、受口強度に弱点
がない受口付き管を容易に得ることができる。
【0033】本発明の受口付き複合管は、上記の構成と
されているので、受口が加工性に優れたスリーブ加工に
より加工性よく形成されており、しかも、受口強度に弱
点がなく、信頼性の高い高圧流体を搬送する管路を形成
する部材として使用することががてきる。
されているので、受口が加工性に優れたスリーブ加工に
より加工性よく形成されており、しかも、受口強度に弱
点がなく、信頼性の高い高圧流体を搬送する管路を形成
する部材として使用することががてきる。
【図1】本発明に使用される複合管の一例を示す斜視図
である。
である。
【図2】図1に示す複合管を用いた本発明の受口付き複
合管一例の製造工程の説明図であり、(a)は最初の工
程を説明する断面図、(b)は第2工程を説明する断面
図、(c)は第3工程を説明する断面図、(d)は第4
工程を説明する断面図である。
合管一例の製造工程の説明図であり、(a)は最初の工
程を説明する断面図、(b)は第2工程を説明する断面
図、(c)は第3工程を説明する断面図、(d)は第4
工程を説明する断面図である。
【図3】図1に示す複合管を用いた本発明の受口付き複
合管一例の製造工程の最後の工程、及び、得られた本発
明の受口付き複合管の一例を説明する断面図である。
合管一例の製造工程の最後の工程、及び、得られた本発
明の受口付き複合管の一例を説明する断面図である。
【図4】本発明の受口付き複合管の別の例を示す断面図
である。
である。
【図5】本発明に使用される補強材の一例の製造工程の
説明図であり、(a)は前半の工程を説明する正面図、
(b)後半の工程を説明する斜視図である。
説明図であり、(a)は前半の工程を説明する正面図、
(b)後半の工程を説明する斜視図である。
【図6】本発明に使用される補強材の別の例の製造工程
の説明図であり、(a)は前半の工程を説明する正面
図、(b)後半の工程を説明する斜視図である。
の説明図であり、(a)は前半の工程を説明する正面
図、(b)後半の工程を説明する斜視図である。
1,1′ 受口付き複合管 10 複合管 11 内層 12 中間層 13 外層 10A 受口 10B 補強層 10A1 ゴム輪装着溝 10A2 抜止めリング装着溝 30 コア 40 補強材 60 ゴム輪 70 抜止めリング
Claims (4)
- 【請求項1】 合成樹脂によって管状に構成された内層
と、この内層の外周面に延伸熱可塑性樹脂シートを螺旋
状に巻回して構成された中間層と、この中間層に積層さ
れた合成樹脂製の外層とをそれぞれ有する複合管の管端
を加熱する工程と、加熱した管端をスリーブ加工して受
口を形成する工程と、該受口の外周囲に熱収縮性の補強
材を被せ、該補強材を加熱収縮させ、受口外周面に密着
させる工程と、冷却する工程と、受口内にゴム輪を装着
する工程とからなることを特徴とする受口付き複合管の
製造方法。 - 【請求項2】 前記補強材が、長手方向に延伸した延伸
熱可塑性樹脂シートを周方向に沿って螺旋状に複数回巻
回して筒状に形成したものであることを特徴とする請求
項1に記載の受口付き複合管の製造方法。 - 【請求項3】 前記補強材が、幅方向に延伸した延伸熱
可塑性樹脂シートを周方向に巻回するとともに、長手方
向に延伸した延伸熱可塑性樹脂シートを周方向に巻回し
て、延伸方向がクロス状に配列するような筒状に形成し
たものであることを特徴とする請求項1に記載の受口付
き複合管の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
記載の製造方法により製せられたことを特徴とする受口
付き複合管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29096099A JP2001108157A (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | 受口付き複合管及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29096099A JP2001108157A (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | 受口付き複合管及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001108157A true JP2001108157A (ja) | 2001-04-20 |
Family
ID=17762690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29096099A Pending JP2001108157A (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | 受口付き複合管及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001108157A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111660616A (zh) * | 2020-06-28 | 2020-09-15 | 广东联塑科技实业有限公司 | 一种高强度热塑性管材及其制造方法 |
CN112610781A (zh) * | 2020-11-26 | 2021-04-06 | 山西青科恒安矿业新材料有限公司 | 一种热塑性增强塑料复合管端凸台结构及制备方法 |
-
1999
- 1999-10-13 JP JP29096099A patent/JP2001108157A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111660616A (zh) * | 2020-06-28 | 2020-09-15 | 广东联塑科技实业有限公司 | 一种高强度热塑性管材及其制造方法 |
CN112610781A (zh) * | 2020-11-26 | 2021-04-06 | 山西青科恒安矿业新材料有限公司 | 一种热塑性增强塑料复合管端凸台结构及制备方法 |
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