JP2001106795A - N−(ポリアリル)アンモニウム塩系の架橋剤 - Google Patents
N−(ポリアリル)アンモニウム塩系の架橋剤Info
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- JP2001106795A JP2001106795A JP28788899A JP28788899A JP2001106795A JP 2001106795 A JP2001106795 A JP 2001106795A JP 28788899 A JP28788899 A JP 28788899A JP 28788899 A JP28788899 A JP 28788899A JP 2001106795 A JP2001106795 A JP 2001106795A
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- polyallyl
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- ammonium salt
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 実用的レベルで要求される吸水能力を持つ高
吸水性ポリマーを製造するための、モノマーの水溶液
(例えば、アクリル酸塩水溶液)に対して溶解性があ
り、従来技術における欠点のない新規なアリル系架橋剤
を提供する。 【解決手段】 炭素−炭素二重結合を有する重合性化合
物又はその塩からなる高吸水性ポリマーの製造に使用さ
れる、窒素原子に結合したアリル基を2個以上有するN-
(ポリアリル)アンモニウム塩から成る架橋剤。
吸水性ポリマーを製造するための、モノマーの水溶液
(例えば、アクリル酸塩水溶液)に対して溶解性があ
り、従来技術における欠点のない新規なアリル系架橋剤
を提供する。 【解決手段】 炭素−炭素二重結合を有する重合性化合
物又はその塩からなる高吸水性ポリマーの製造に使用さ
れる、窒素原子に結合したアリル基を2個以上有するN-
(ポリアリル)アンモニウム塩から成る架橋剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭素−炭素二重結
合を有する重合性化合物又はその塩からなる高吸水性ポ
リマーの製造に使用される架橋剤に関するものである。
合を有する重合性化合物又はその塩からなる高吸水性ポ
リマーの製造に使用される架橋剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】重合性二重結合(例えば、炭素−炭素二
重結合)を有する重合性化合物又はその塩からなる高吸
水性ポリマーは、その主成分がアクリル酸塩ポリマーの
場合が主流であり、主に水溶液重合法にて製造されてい
る。高吸水性ポリマーを架橋する架橋剤として、アクリ
ル酸エステル類、アクリル酸アミド類、アリルエ−テル
類等の反応性二重結合を有する種々の物質の使用が提案
されている。中でも、アリル系化合物を架橋剤として用
いると特に吸水能力に優れるポリマーが得られることが
報告されている。また、有機溶媒中に懸濁させた水にモ
ノマー及び架橋剤を溶解させて重合する方法である逆相
懸濁重合法も工業的に実施されており、この逆相懸濁重
合法も水系媒体中での重合とみなすことができる。
重結合)を有する重合性化合物又はその塩からなる高吸
水性ポリマーは、その主成分がアクリル酸塩ポリマーの
場合が主流であり、主に水溶液重合法にて製造されてい
る。高吸水性ポリマーを架橋する架橋剤として、アクリ
ル酸エステル類、アクリル酸アミド類、アリルエ−テル
類等の反応性二重結合を有する種々の物質の使用が提案
されている。中でも、アリル系化合物を架橋剤として用
いると特に吸水能力に優れるポリマーが得られることが
報告されている。また、有機溶媒中に懸濁させた水にモ
ノマー及び架橋剤を溶解させて重合する方法である逆相
懸濁重合法も工業的に実施されており、この逆相懸濁重
合法も水系媒体中での重合とみなすことができる。
【0003】例えば、J.Polym.Sci.A:Polym.Chem.35,7
99(1997)には、ポリエチレングリコ−ルジアリルエ−テ
ルを架橋剤に用いるとアクリル系架橋剤を用いたときに
比べ吸水能力に優れるポリマーが得られることが報告さ
れている。しかしながら、架橋剤としての性能は十分で
はない。アクリル酸を重合して得られたポリマーを中和
する方法が知られている。この方法が使用されている特
開平3-174414号公報には、具体的なアリル化合物として
テトラアリロキシエタンの使用が開示されている。しか
し、この化合物は耐熱性の不足、モノマー水溶液への溶
解性の不足、耐加水分解性の不足等の欠点があり、より
高性能の架橋剤の開発が望まれている。
99(1997)には、ポリエチレングリコ−ルジアリルエ−テ
ルを架橋剤に用いるとアクリル系架橋剤を用いたときに
比べ吸水能力に優れるポリマーが得られることが報告さ
れている。しかしながら、架橋剤としての性能は十分で
はない。アクリル酸を重合して得られたポリマーを中和
する方法が知られている。この方法が使用されている特
開平3-174414号公報には、具体的なアリル化合物として
テトラアリロキシエタンの使用が開示されている。しか
し、この化合物は耐熱性の不足、モノマー水溶液への溶
解性の不足、耐加水分解性の不足等の欠点があり、より
高性能の架橋剤の開発が望まれている。
【0004】さらに特開平4-246403号公報には、トリア
リルアミン、トリアリルシアヌレ−ト、トリアリルイソ
シアヌレ−ト、トリアリルホスフェ−トの使用が開示さ
れている。しかしこれらの架橋剤は押し並べて、耐熱性
の不足、重合反応への悪影響、モノマー水溶液への溶解
性の不足、耐加水分解性の不足等の欠点がありいずれも
実用的なものではない。
リルアミン、トリアリルシアヌレ−ト、トリアリルイソ
シアヌレ−ト、トリアリルホスフェ−トの使用が開示さ
れている。しかしこれらの架橋剤は押し並べて、耐熱性
の不足、重合反応への悪影響、モノマー水溶液への溶解
性の不足、耐加水分解性の不足等の欠点がありいずれも
実用的なものではない。
【0005】一般に、水溶液重合法は、アクリル酸モノ
マー水溶液を水酸化ナトリウム水溶液等で75%程度中和
し、架橋剤を混合し、重合開始剤で重合させ、生成した
固体を適度の大きさに裁断し乾燥させる方法がとられて
いる(以下、「中和後重合法」と言う)。また架橋剤が
中和後の水溶液に難溶性の場合はアクリル酸水溶液に架
橋剤を溶解し、重合させて生成した固体を裁断しながら
中和する方法(以下中和前重合法と言う)がとられてい
るが、この方法では溶液状態で中和する場合と比較して
生産効率および生成物の中和度均一性の面で不利となっ
ている。
マー水溶液を水酸化ナトリウム水溶液等で75%程度中和
し、架橋剤を混合し、重合開始剤で重合させ、生成した
固体を適度の大きさに裁断し乾燥させる方法がとられて
いる(以下、「中和後重合法」と言う)。また架橋剤が
中和後の水溶液に難溶性の場合はアクリル酸水溶液に架
橋剤を溶解し、重合させて生成した固体を裁断しながら
中和する方法(以下中和前重合法と言う)がとられてい
るが、この方法では溶液状態で中和する場合と比較して
生産効率および生成物の中和度均一性の面で不利となっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、実用
的レベルで要求される吸水能力を持つ高吸水性ポリマー
を製造するための、モノマーの水溶液(例えば、アクリ
ル酸塩水溶液)に対して溶解性があり、従来技術におけ
る欠点のない新規なアリル系架橋剤を提供することであ
る。
的レベルで要求される吸水能力を持つ高吸水性ポリマー
を製造するための、モノマーの水溶液(例えば、アクリ
ル酸塩水溶液)に対して溶解性があり、従来技術におけ
る欠点のない新規なアリル系架橋剤を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
達成するためにアリル化合物として分子内に2個以上の
アリル基を有するN-(ポリアリル)アンモニウム塩が前
記した中和前重合法はもちろん中和後重合法にも工業的
に有用であることを見いだし本発明を完成するに至っ
た。
達成するためにアリル化合物として分子内に2個以上の
アリル基を有するN-(ポリアリル)アンモニウム塩が前
記した中和前重合法はもちろん中和後重合法にも工業的
に有用であることを見いだし本発明を完成するに至っ
た。
【0008】本発明は、炭素−炭素二重結合を有する重
合性化合物又はその塩からなる高吸水性ポリマーの製造
に使用される、窒素原子に結合したアリル基を2個以上
有するN-(ポリアリル)アンモニウム塩から成る架橋剤を
提供する。
合性化合物又はその塩からなる高吸水性ポリマーの製造
に使用される、窒素原子に結合したアリル基を2個以上
有するN-(ポリアリル)アンモニウム塩から成る架橋剤を
提供する。
【0009】本発明においては、N-(ポリアリル)アン
モニウム塩を、高吸水性ポリマー製造用の架橋剤として
使用する。N-(ポリアリル)アンモニウム塩の分子は、
2個以上のアリル基を有する。アリル基の数は、2以
上、例えば3以上、例示すれば、3〜8である。
モニウム塩を、高吸水性ポリマー製造用の架橋剤として
使用する。N-(ポリアリル)アンモニウム塩の分子は、
2個以上のアリル基を有する。アリル基の数は、2以
上、例えば3以上、例示すれば、3〜8である。
【0010】本発明において、N-(ポリアリル)アンモニ
ウム塩は以下の化学式のものであってよい。 Zn+・nX- [式中、Zは、少なくとも2つのアリル基およびn個の
窒素原子を有する基、Xは、陰イオンを形成できる原子
または基、nは2以上の数である。] Xは安定な陰イオンを形成する原子または基であれば特
に限定されない。X-は、例えば、F-、 Cl-、 Br-、
I-、 1/2(SO4 2-)、 HSO4-、 1/2(CO3 2-)、 HCO3 -、 NO3
-などが挙げられる。好ましくはCl-、 Br-が挙げられ、
更に好ましくはCl-が挙げられる。
ウム塩は以下の化学式のものであってよい。 Zn+・nX- [式中、Zは、少なくとも2つのアリル基およびn個の
窒素原子を有する基、Xは、陰イオンを形成できる原子
または基、nは2以上の数である。] Xは安定な陰イオンを形成する原子または基であれば特
に限定されない。X-は、例えば、F-、 Cl-、 Br-、
I-、 1/2(SO4 2-)、 HSO4-、 1/2(CO3 2-)、 HCO3 -、 NO3
-などが挙げられる。好ましくはCl-、 Br-が挙げられ、
更に好ましくはCl-が挙げられる。
【0011】本発明の好ましい1つの実施形態におい
て、N-(ポリアリル)アンモニウム塩は、一般式: AnN+(R11)4-n・X- [式中、Aはアリル基、R11は水素原子、または置換さ
れていてもよい炭素数1から20、特に1から10まで
の炭化水素基、nは2、3または4、Xは陰イオンを形
成できる原子または基である。]で示される。
て、N-(ポリアリル)アンモニウム塩は、一般式: AnN+(R11)4-n・X- [式中、Aはアリル基、R11は水素原子、または置換さ
れていてもよい炭素数1から20、特に1から10まで
の炭化水素基、nは2、3または4、Xは陰イオンを形
成できる原子または基である。]で示される。
【0012】R11は水素又は芳香族で置換されていても
よい炭素数1から10までの直鎖又は分枝のあるアルキル
基またはフェニル基であってよい。
よい炭素数1から10までの直鎖又は分枝のあるアルキル
基またはフェニル基であってよい。
【0013】アリル基の数が3である架橋剤としては、
R11が直鎖のものの例としてN,N,N-トリアリル-N-メ
チルアンモニウムフルオライド、N,N,N-トリアリル-N
-メチルアンモニウムクロライド、N,N,N-トリアリル-
N-メチルアンモニウムブロマイド、N,N,N-トリアリル
-N-メチルアンモニウムアイオダイド、N,N,N-トリア
リル-N-エチルアンモニウムフルオライド、N,N,N-ト
リアリル-N-エチルアンモニウムクロライド、N,N,N-
トリアリル-N-エチルアンモニウムブロマイド、N,N,N
-トリアリル-N-エチルアンモニウムアイオダイド、N,
N,N-トリアリル-N-ノルマルプロピルアンモニウムフル
オライド、N,N,N-トリアリル-N-ノルマルプロピルア
ンモニウムクロライド、N,N,N-トリアリル-N-ノルマ
ルプロピルアンモニウムブロマイド、N,N,N-トリアリ
ル-N-ノルマルプロピルアンモニウムアイオダイド等が
挙げられる。
R11が直鎖のものの例としてN,N,N-トリアリル-N-メ
チルアンモニウムフルオライド、N,N,N-トリアリル-N
-メチルアンモニウムクロライド、N,N,N-トリアリル-
N-メチルアンモニウムブロマイド、N,N,N-トリアリル
-N-メチルアンモニウムアイオダイド、N,N,N-トリア
リル-N-エチルアンモニウムフルオライド、N,N,N-ト
リアリル-N-エチルアンモニウムクロライド、N,N,N-
トリアリル-N-エチルアンモニウムブロマイド、N,N,N
-トリアリル-N-エチルアンモニウムアイオダイド、N,
N,N-トリアリル-N-ノルマルプロピルアンモニウムフル
オライド、N,N,N-トリアリル-N-ノルマルプロピルア
ンモニウムクロライド、N,N,N-トリアリル-N-ノルマ
ルプロピルアンモニウムブロマイド、N,N,N-トリアリ
ル-N-ノルマルプロピルアンモニウムアイオダイド等が
挙げられる。
【0014】R11が分枝のあるものとしてN,N,N-トリ
アリル-N-イソプロピルアンモニウムフルオライド、N,
N,N-トリアリル-N-イソプロピルアンモニウムクロライ
ド、N,N,N-トリアリル-N-イソプロピルアンモニウム
ブロマイド、N,N,N-トリアリル-N-イソプロピルアン
モニウムアイオダイド等が挙げられる。R11がフェニル
基の場合、N,N,N-トリアリル-N-フェニルアンモニウ
ムフルオライド、N,N,N-トリアリル-N-フェニルアン
モニウムクロライド、N,N,N-トリアリル-N-フェニル
アンモニウムブロマイド、N,N,N-トリアリル-N-フェ
ニルアンモニウムアイオダイド等が挙げられる。
アリル-N-イソプロピルアンモニウムフルオライド、N,
N,N-トリアリル-N-イソプロピルアンモニウムクロライ
ド、N,N,N-トリアリル-N-イソプロピルアンモニウム
ブロマイド、N,N,N-トリアリル-N-イソプロピルアン
モニウムアイオダイド等が挙げられる。R11がフェニル
基の場合、N,N,N-トリアリル-N-フェニルアンモニウ
ムフルオライド、N,N,N-トリアリル-N-フェニルアン
モニウムクロライド、N,N,N-トリアリル-N-フェニル
アンモニウムブロマイド、N,N,N-トリアリル-N-フェ
ニルアンモニウムアイオダイド等が挙げられる。
【0015】R11がベンジル基の場合、N,N,N-トリア
リル-N-ベンジルアンモニウムフルオライド、N,N,N-
トリアリル-N-ベンジルアンモニウムクロライド、N,
N,N-トリアリル-N-ベンジルアンモニウムブロマイド、
N,N,N-トリアリル-N-ベンジルアンモニウムアイオダ
イド等が挙げられる。
リル-N-ベンジルアンモニウムフルオライド、N,N,N-
トリアリル-N-ベンジルアンモニウムクロライド、N,
N,N-トリアリル-N-ベンジルアンモニウムブロマイド、
N,N,N-トリアリル-N-ベンジルアンモニウムアイオダ
イド等が挙げられる。
【0016】アリル基の数が4である架橋剤の例とし
て、テトラアリルアンモニウムフルオライド、テトラア
リルアンモニウムクロライド、テトラアリルアンモニウ
ムブロマイド、テトラアリルアンモニウムアイオダイト゛
等が挙げられる。
て、テトラアリルアンモニウムフルオライド、テトラア
リルアンモニウムクロライド、テトラアリルアンモニウ
ムブロマイド、テトラアリルアンモニウムアイオダイト゛
等が挙げられる。
【0017】好ましくは、アリル基数が3の場合R11が
直鎖のものの例としてN,N,N-トリアリル-N-メチルア
ンモニウムクロライド、N,N,N-トリアリル-N-メチル
アンモニウムブロマイド、N,N,N-トリアリル-N-エチ
ルアンモニウムクロライド、N,N,N-トリアリル-N-エ
チルアンモニウムブロマイド、N,N,N-トリアリル-N-
ノルマルプロピルアンモニウムクロライド、N,N,N-ト
リアリル-N-ノルマルプロピルアンモニウムブロマイド
等が挙げられ、R11が分枝のあるものとしてN,N,N-ト
リアリル-N-イソプロピルアンモニウムクロライド、N,
N,N-トリアリル-N-イソプロピルアンモニウムブロマイ
ド等が挙げられ、R11がフェニル基の場合N,N,N-トリ
アリル-N-フェニルアンモニウムクロライド、N,N,N-
トリアリル-N-フェニルアンモニウムブロマイド等が挙
げられ、R11がベンジル基の場合N,N,N-トリアリル-N
-ベンジルアンモニウムクロライド、N,N,N-トリアリ
ル-N-ベンジルアンモニウムブロマイド等が挙げられnが
4の場合テトラアリルアンモニウムクロライド、テトラ
アリルアンモニウムブロマイド等が挙げられる。
直鎖のものの例としてN,N,N-トリアリル-N-メチルア
ンモニウムクロライド、N,N,N-トリアリル-N-メチル
アンモニウムブロマイド、N,N,N-トリアリル-N-エチ
ルアンモニウムクロライド、N,N,N-トリアリル-N-エ
チルアンモニウムブロマイド、N,N,N-トリアリル-N-
ノルマルプロピルアンモニウムクロライド、N,N,N-ト
リアリル-N-ノルマルプロピルアンモニウムブロマイド
等が挙げられ、R11が分枝のあるものとしてN,N,N-ト
リアリル-N-イソプロピルアンモニウムクロライド、N,
N,N-トリアリル-N-イソプロピルアンモニウムブロマイ
ド等が挙げられ、R11がフェニル基の場合N,N,N-トリ
アリル-N-フェニルアンモニウムクロライド、N,N,N-
トリアリル-N-フェニルアンモニウムブロマイド等が挙
げられ、R11がベンジル基の場合N,N,N-トリアリル-N
-ベンジルアンモニウムクロライド、N,N,N-トリアリ
ル-N-ベンジルアンモニウムブロマイド等が挙げられnが
4の場合テトラアリルアンモニウムクロライド、テトラ
アリルアンモニウムブロマイド等が挙げられる。
【0018】さらに好ましくはアリル基数が3である場
合R11が直鎖のものの例としてN,N,N-トリアリル-N-
メチルアンモニウムクロライド、N,N,N-トリアリル-N
-エチルアンモニウムクロライド、N,N,N-トリアリル-
N-ノルマルプロピルアンモニウムクロライド、等が挙げ
られ、R11が分枝のあるものとしてN,N,N-トリアリル
-N-イソプロピルアンモニウムクロライドが挙げられ、
R11がフェニル基の場合N,N,N-トリアリル-N-フェニ
ルアンモニウムクロライドが挙げられ、R11がベンジル
基の場合N,N,N-トリアリル-N-ベンジルアンモニウム
クロライドが挙げられ、nが4の場合テトラアリルアンモ
ニウムクロライドが挙げられる。
合R11が直鎖のものの例としてN,N,N-トリアリル-N-
メチルアンモニウムクロライド、N,N,N-トリアリル-N
-エチルアンモニウムクロライド、N,N,N-トリアリル-
N-ノルマルプロピルアンモニウムクロライド、等が挙げ
られ、R11が分枝のあるものとしてN,N,N-トリアリル
-N-イソプロピルアンモニウムクロライドが挙げられ、
R11がフェニル基の場合N,N,N-トリアリル-N-フェニ
ルアンモニウムクロライドが挙げられ、R11がベンジル
基の場合N,N,N-トリアリル-N-ベンジルアンモニウム
クロライドが挙げられ、nが4の場合テトラアリルアンモ
ニウムクロライドが挙げられる。
【0019】とりわけ好ましくは、nが3の場合N,N,N-
トリアリル-N-メチルアンモニウムクロライドが挙げら
れ、nが4の場合テトラアリルアンモニウムクロライドが
挙げられる。
トリアリル-N-メチルアンモニウムクロライドが挙げら
れ、nが4の場合テトラアリルアンモニウムクロライドが
挙げられる。
【0020】本発明の好ましい別の実施形態において、
N-(ポリアリル)アンモニウム塩が一般式: R21−[(R21)2N+-Y]m-N+(R21)3・(m+1)X- [式中、R21のそれぞれは、同一または異なって、アリ
ル基、水素、または炭素数1から10までの炭化水素基
であり、少なくとも2つのR21がアリル基であり、Y
は、エーテル結合酸素原子を含んでいてもよい2価の炭
化水素基、mは0〜10の整数であり、Xは陰イオンを
形成できる原子または基である。]で示される。
N-(ポリアリル)アンモニウム塩が一般式: R21−[(R21)2N+-Y]m-N+(R21)3・(m+1)X- [式中、R21のそれぞれは、同一または異なって、アリ
ル基、水素、または炭素数1から10までの炭化水素基
であり、少なくとも2つのR21がアリル基であり、Y
は、エーテル結合酸素原子を含んでいてもよい2価の炭
化水素基、mは0〜10の整数であり、Xは陰イオンを
形成できる原子または基である。]で示される。
【0021】例えば、N-(ポリアリル)アンモニウム塩
は、2つの窒素原子を有する化合物であってよい。2つ
の窒素原子を有するN-(ポリアリル)アンモニウム塩の例
は、一般式: (Ai(R26)3-iN+)-Y1-(N+Aj(R2 7)3-j)・2X- [式中、Aはアリル基を示し、Y1は直鎖又は分枝状の
飽和炭化水素基またはフェニレン基で途中にエーテル結
合酸素原子を含んでも良く、R26およびR2 7は水素、炭素
数1から10までの直鎖又は分枝のあるアルキル基または
フェニル基で、iおよびjはそれぞれ1以上3以下で、i
+jは2〜6、特に3〜6の整数であり、Xは陰イオンを
形成できる原子または基である。]示されるものであ
る。
は、2つの窒素原子を有する化合物であってよい。2つ
の窒素原子を有するN-(ポリアリル)アンモニウム塩の例
は、一般式: (Ai(R26)3-iN+)-Y1-(N+Aj(R2 7)3-j)・2X- [式中、Aはアリル基を示し、Y1は直鎖又は分枝状の
飽和炭化水素基またはフェニレン基で途中にエーテル結
合酸素原子を含んでも良く、R26およびR2 7は水素、炭素
数1から10までの直鎖又は分枝のあるアルキル基または
フェニル基で、iおよびjはそれぞれ1以上3以下で、i
+jは2〜6、特に3〜6の整数であり、Xは陰イオンを
形成できる原子または基である。]示されるものであ
る。
【0022】このような架橋剤としてはYが直鎖状飽和
炭化水素の場合N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルエチ
レンジアンモニウムジフルオライド、N,N,N,N',
N',N'-ヘキサアリルエチレンジアンモニウムジクロラ
イド、N,N,N,N',N'-ペンタアリル-N'-メチルエチレ
ンジアンモニウムジクロライド、N,N,N,N'-テトラア
リル-N',N'-ジメチルエチレンジアンモニウムジクロラ
イド、N,N,N',N'-テトラアリル-N,N'-ジメチルエチ
レンジアンモニウムジクロライド、N,N,N'-トリアリ
ル-N,N',N'-トリメチルエチレンジアンモニウムジク
ロライド、N,N,N,N',N'-ペンタアリル-N'-エチルエ
チレンジアンモニウムジクロライド、N,N,N,N'-テト
ラアリル-N',N'-ジエチルエチレンジアンモニウムジク
ロライド、N,N,N',N'-テトラアリル-N,N'-ジエチル
エチレンジアンモニウムジクロライド、N,N,N'-トリ
アリル-N,N',N'-トリエチルエチレンジアンモニウム
ジクロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルエチ
レンジアンモニウムジブロマイド、N,N,N,N',N',
N'-ヘキサアリルエチレンジアンモニウムジアイオダイ
ド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルトリメチレンジ
アンモニウムジフルオライド,N,N,N,N',N',N'-ヘ
キサアリルトリメチレンジアンモニウムジクロライド、
N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルトリエチレンジアン
モニウムジブロマイド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサア
リルトリメチレンジアンモニウムジアイオダイド、N,
N,N,N',N',N'-ヘキサアリルヘキサメチレンジアン
モニウムジフルオライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサ
アリルヘキサメチレンジアンモニウムジクロライド、
N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルヘキサメチレンジア
ンモニウムジブロマイド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサ
アリルヘキサメチレンジアンモニウムジアイオダイド等
が挙げられる。
炭化水素の場合N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルエチ
レンジアンモニウムジフルオライド、N,N,N,N',
N',N'-ヘキサアリルエチレンジアンモニウムジクロラ
イド、N,N,N,N',N'-ペンタアリル-N'-メチルエチレ
ンジアンモニウムジクロライド、N,N,N,N'-テトラア
リル-N',N'-ジメチルエチレンジアンモニウムジクロラ
イド、N,N,N',N'-テトラアリル-N,N'-ジメチルエチ
レンジアンモニウムジクロライド、N,N,N'-トリアリ
ル-N,N',N'-トリメチルエチレンジアンモニウムジク
ロライド、N,N,N,N',N'-ペンタアリル-N'-エチルエ
チレンジアンモニウムジクロライド、N,N,N,N'-テト
ラアリル-N',N'-ジエチルエチレンジアンモニウムジク
ロライド、N,N,N',N'-テトラアリル-N,N'-ジエチル
エチレンジアンモニウムジクロライド、N,N,N'-トリ
アリル-N,N',N'-トリエチルエチレンジアンモニウム
ジクロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルエチ
レンジアンモニウムジブロマイド、N,N,N,N',N',
N'-ヘキサアリルエチレンジアンモニウムジアイオダイ
ド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルトリメチレンジ
アンモニウムジフルオライド,N,N,N,N',N',N'-ヘ
キサアリルトリメチレンジアンモニウムジクロライド、
N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルトリエチレンジアン
モニウムジブロマイド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサア
リルトリメチレンジアンモニウムジアイオダイド、N,
N,N,N',N',N'-ヘキサアリルヘキサメチレンジアン
モニウムジフルオライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサ
アリルヘキサメチレンジアンモニウムジクロライド、
N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルヘキサメチレンジア
ンモニウムジブロマイド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサ
アリルヘキサメチレンジアンモニウムジアイオダイド等
が挙げられる。
【0023】Yが分枝状飽和炭化水素の場合N,N,N,
N',N',N'-ヘキサアリル-2-メチルプロピレンジアンモ
ニウムジフルオライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサア
リル-2,2-ジメチルプロピレンジアンモニウムジフルオ
ライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-2-メチル
プロピレンジアンモニウムジクロライド、N,N,N,
N',N',N'-ヘキサアリル-2,2-ジメチルプロピレンジ
アンモニウムジクロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキ
サアリル-2-メチルプロピレンジアンモニウムジブロマ
イド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-2,2-ジメチ
ルプロピレンジアンモニウムジブロマイド、N,N,N,
N',N',N'-ヘキサアリル-2-メチルプロピレンジアンモ
ニウムジアイオダイド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサア
リル-2,2-ジメチルプロピレンジアンモニウムジアイオ
ダイド等が挙げられる。
N',N',N'-ヘキサアリル-2-メチルプロピレンジアンモ
ニウムジフルオライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサア
リル-2,2-ジメチルプロピレンジアンモニウムジフルオ
ライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-2-メチル
プロピレンジアンモニウムジクロライド、N,N,N,
N',N',N'-ヘキサアリル-2,2-ジメチルプロピレンジ
アンモニウムジクロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキ
サアリル-2-メチルプロピレンジアンモニウムジブロマ
イド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-2,2-ジメチ
ルプロピレンジアンモニウムジブロマイド、N,N,N,
N',N',N'-ヘキサアリル-2-メチルプロピレンジアンモ
ニウムジアイオダイド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサア
リル-2,2-ジメチルプロピレンジアンモニウムジアイオ
ダイド等が挙げられる。
【0024】Yがエーテル結合酸素原子を含む場合N,
N,N,N',N',N'-ヘキサアリルジエチレングリコール
ジアンモニウムジフルオライド、N,N,N,N',N',N'-
ヘキサアリルトリエチレングリコールジアンモニウムジ
フルオライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルジエ
チレングリコールジアンモニウムジクロライド、N,N,
N,N',N',N'-ヘキサアリルトリエチレングリコールジ
アンモニウムジクロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキ
サアリルジエチレングリコールジアンモニウムジブロマ
イド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルトリエチレン
グリコールジアンモニウムジブロマイド、N,N,N,
N',N',N'-ヘキサアリルジエチレングリコールジアン
モニウムジアイオダイド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサ
アリルトリエチレングリコールジアンモニウムジアイオ
ダイド等が挙げられる。
N,N,N',N',N'-ヘキサアリルジエチレングリコール
ジアンモニウムジフルオライド、N,N,N,N',N',N'-
ヘキサアリルトリエチレングリコールジアンモニウムジ
フルオライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルジエ
チレングリコールジアンモニウムジクロライド、N,N,
N,N',N',N'-ヘキサアリルトリエチレングリコールジ
アンモニウムジクロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキ
サアリルジエチレングリコールジアンモニウムジブロマ
イド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルトリエチレン
グリコールジアンモニウムジブロマイド、N,N,N,
N',N',N'-ヘキサアリルジエチレングリコールジアン
モニウムジアイオダイド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサ
アリルトリエチレングリコールジアンモニウムジアイオ
ダイド等が挙げられる。
【0025】Yがフェニレン基の場合N,N,N,N',
N',N'-ヘキサアリル-o-フェニレンジアンモニウムジフ
ルオライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-o-フ
ェニレンジアンモニウムジクロライド、N,N,N,N',
N',N'-ヘキサアリル-o-フェニレンジアンモニウムジブ
ロマイド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-o-フェ
ニレンジアンモニウムジアイオダイド、N,N,N,N',
N',N'-ヘキサアリル-m-フェニレンジアンモニウムジフ
ルオライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-m-フ
ェニレンジアンモニウムジクロライド、N,N,N,N',
N',N'-ヘキサアリル-m-フェニレンジアンモニウムジブ
ロマイド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-m-フェ
ニレンジアンモニウムジアイオダイド、N,N,N,N',
N',N'-ヘキサアリル-p-フェニレンジアンモニウムジフ
ルオライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-p-フ
ェニレンジアンモニウムジクロライド、N,N,N,N',
N',N'-ヘキサアリル-p-フェニレンジアンモニウムジブ
ロマイド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-p-フェ
ニレンジアンモニウムジアイオダイド等が挙げられる。
N',N'-ヘキサアリル-o-フェニレンジアンモニウムジフ
ルオライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-o-フ
ェニレンジアンモニウムジクロライド、N,N,N,N',
N',N'-ヘキサアリル-o-フェニレンジアンモニウムジブ
ロマイド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-o-フェ
ニレンジアンモニウムジアイオダイド、N,N,N,N',
N',N'-ヘキサアリル-m-フェニレンジアンモニウムジフ
ルオライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-m-フ
ェニレンジアンモニウムジクロライド、N,N,N,N',
N',N'-ヘキサアリル-m-フェニレンジアンモニウムジブ
ロマイド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-m-フェ
ニレンジアンモニウムジアイオダイド、N,N,N,N',
N',N'-ヘキサアリル-p-フェニレンジアンモニウムジフ
ルオライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-p-フ
ェニレンジアンモニウムジクロライド、N,N,N,N',
N',N'-ヘキサアリル-p-フェニレンジアンモニウムジブ
ロマイド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-p-フェ
ニレンジアンモニウムジアイオダイド等が挙げられる。
【0026】好ましくはYが直鎖状飽和炭化水素の場合
N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルエチレンジアンモニ
ウムジクロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル
エチレンジアンモニウムジブロマイド、N,N,N,N',
N',N'-ヘキサアリルヘキサメチレンジアンモニウムジ
クロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルヘキサ
メチレンジアンモニウムジブロマイド等が挙げられる。
Yが分枝状飽和炭化水素の場合N、N、N、N'、N'、N'-ヘ
キサアリル-2-メチルプロピレンジアンモニウムジクロ
ライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-2,2-ジメ
チルプロピレンジアンモニウムジクロライド、N,N,
N,N',N',N'-ヘキサアリル-2-メチルプロピレンジア
ンモニウムジブロマイド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサ
アリル-2,2-ジメチルプロピレンジアンモニウムジブロ
マイド等が挙げられる。
N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルエチレンジアンモニ
ウムジクロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル
エチレンジアンモニウムジブロマイド、N,N,N,N',
N',N'-ヘキサアリルヘキサメチレンジアンモニウムジ
クロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルヘキサ
メチレンジアンモニウムジブロマイド等が挙げられる。
Yが分枝状飽和炭化水素の場合N、N、N、N'、N'、N'-ヘ
キサアリル-2-メチルプロピレンジアンモニウムジクロ
ライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-2,2-ジメ
チルプロピレンジアンモニウムジクロライド、N,N,
N,N',N',N'-ヘキサアリル-2-メチルプロピレンジア
ンモニウムジブロマイド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサ
アリル-2,2-ジメチルプロピレンジアンモニウムジブロ
マイド等が挙げられる。
【0027】Yがエーテル結合酸素原子を含む場合N,
N,N,N',N',N'-ヘキサアリルジエチレングリコール
ジアンモニウムジクロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘ
キサアリルトリエチレングリコールジアンモニウムジク
ロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルジエチレ
ングリコールジアンモニウムジブロマイド、N,N,N,
N',N',N'-ヘキサアリルトリエチレングリコールジア
ンモニウムジブロマイド等が挙げられる。
N,N,N',N',N'-ヘキサアリルジエチレングリコール
ジアンモニウムジクロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘ
キサアリルトリエチレングリコールジアンモニウムジク
ロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルジエチレ
ングリコールジアンモニウムジブロマイド、N,N,N,
N',N',N'-ヘキサアリルトリエチレングリコールジア
ンモニウムジブロマイド等が挙げられる。
【0028】Yがフェニレン基の場合N,N,N,N',
N',N'-ヘキサアリル-p-フェニレンジアンモニウムジフ
ルオライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-p-フ
ェニレンジアンモニウムジクロライド、N,N,N,N',
N',N'-ヘキサアリル-p-フェニレンジアンモニウムジブ
ロマイド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-p-フェ
ニレンジアンモニウムジアイオダイド等が挙げられる。
N',N'-ヘキサアリル-p-フェニレンジアンモニウムジフ
ルオライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-p-フ
ェニレンジアンモニウムジクロライド、N,N,N,N',
N',N'-ヘキサアリル-p-フェニレンジアンモニウムジブ
ロマイド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-p-フェ
ニレンジアンモニウムジアイオダイド等が挙げられる。
【0029】さらに好ましくはYが直鎖状飽和炭化水素
の場合N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルエチレンジア
ンモニウムジクロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサ
アリルヘキサメチレンジアンモニウムジクロライド等が
挙げられる。Yが分枝状飽和炭化水素の場合N,N,N,
N',N',N'-ヘキサアリル-2-メチルプロピレンジアンモ
ニウムジクロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリ
ル-2,2-ジメチルプロピレンジアンモニウムジクロライ
ド等が挙げられる。
の場合N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルエチレンジア
ンモニウムジクロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサ
アリルヘキサメチレンジアンモニウムジクロライド等が
挙げられる。Yが分枝状飽和炭化水素の場合N,N,N,
N',N',N'-ヘキサアリル-2-メチルプロピレンジアンモ
ニウムジクロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリ
ル-2,2-ジメチルプロピレンジアンモニウムジクロライ
ド等が挙げられる。
【0030】Yがエーテル結合酸素原子を含む場合N,
N,N,N',N',N'-ヘキサアリルジエチレングリコール
ジアンモニウムジクロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘ
キサアリルジエチレングリコールジアンモニウムジブロ
マイド等が挙げられる。Yがフェニレン基の場合N,N,
N,N',N',N'-ヘキサアリル-p-フェニレンジアンモニ
ウムジクロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル
-p-フェニレンジアンモニウムジブロマイド等が挙げら
れる。
N,N,N',N',N'-ヘキサアリルジエチレングリコール
ジアンモニウムジクロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘ
キサアリルジエチレングリコールジアンモニウムジブロ
マイド等が挙げられる。Yがフェニレン基の場合N,N,
N,N',N',N'-ヘキサアリル-p-フェニレンジアンモニ
ウムジクロライド、N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル
-p-フェニレンジアンモニウムジブロマイド等が挙げら
れる。
【0031】とりわけ好ましくはYが直鎖状態飽和炭化
水素の場合N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルエチレン
ジアンモニウムジクロライドが挙げられる。Yが分枝状
飽和炭化水素の場合N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル
-2,2-ジメチルプロピレンジアンモニウムジクロライド
が挙げられる。Yがエーテル結合酸素原子を含む場合
N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルジエチレングリコー
ルジアンモニウムジクロライドが挙げられる。Yがフェ
ニレン基の場合N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-p-
フェニレンジアンモニウムジクロライドが挙げられる。
水素の場合N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルエチレン
ジアンモニウムジクロライドが挙げられる。Yが分枝状
飽和炭化水素の場合N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル
-2,2-ジメチルプロピレンジアンモニウムジクロライド
が挙げられる。Yがエーテル結合酸素原子を含む場合
N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルジエチレングリコー
ルジアンモニウムジクロライドが挙げられる。Yがフェ
ニレン基の場合N,N,N,N',N',N'-ヘキサアリル-p-
フェニレンジアンモニウムジクロライドが挙げられる。
【0032】本発明の他の実施形態において、N-(ポリ
アリル)アンモニウム塩が一般式: A3N+・C(R31)2COO- [式中、Aはアリル基であり、R31は、同一または異な
って、エーテル結合酸素原子を含んでもよい炭素数1〜
20の脂肪族または芳香族の炭化水素基である。]で示
される。R31は水素、炭素数1から10までの直鎖又は分枝
状のアルキル基またはフェニル基で途中にエーテル結合
酸素原子を含んでも良く、互いに同一または異なってい
てもよい。
アリル)アンモニウム塩が一般式: A3N+・C(R31)2COO- [式中、Aはアリル基であり、R31は、同一または異な
って、エーテル結合酸素原子を含んでもよい炭素数1〜
20の脂肪族または芳香族の炭化水素基である。]で示
される。R31は水素、炭素数1から10までの直鎖又は分枝
状のアルキル基またはフェニル基で途中にエーテル結合
酸素原子を含んでも良く、互いに同一または異なってい
てもよい。
【0033】このような架橋剤としてはN,N,N-トリア
リルグリシン、N,N,N-トリアリルアラニン、N,N,N-
トリアリルフェニルグリシン、N,N,N-トリアリルフェ
ニルアラニン、N,N,N-トリアリルバリン、N,N,N-ト
リアリルロイシン、N,N,N-トリアリルイソロイシン、
N,N,N-トリアリル-tert-ロイシン、N,N,N-トリアリ
ルセリン、N,N,N-トリアリルスレオニン、N,N,N-ト
リアリルメチオニン、N,N,N-トリアリルグルタミン
酸、N,N,N-トリアリルアスパラギン酸、N,N,N,
N',N'-ペンタアリルリジン、N,N,N,N',N'-ペンタ
アリルヒドキシリジン、N,N,N-トリアリルヒスチジ
ン、N,N,N-トリアリルチロシン、N,N,N-トリアリル
-2-アミノ酪酸等が挙げられる。
リルグリシン、N,N,N-トリアリルアラニン、N,N,N-
トリアリルフェニルグリシン、N,N,N-トリアリルフェ
ニルアラニン、N,N,N-トリアリルバリン、N,N,N-ト
リアリルロイシン、N,N,N-トリアリルイソロイシン、
N,N,N-トリアリル-tert-ロイシン、N,N,N-トリアリ
ルセリン、N,N,N-トリアリルスレオニン、N,N,N-ト
リアリルメチオニン、N,N,N-トリアリルグルタミン
酸、N,N,N-トリアリルアスパラギン酸、N,N,N,
N',N'-ペンタアリルリジン、N,N,N,N',N'-ペンタ
アリルヒドキシリジン、N,N,N-トリアリルヒスチジ
ン、N,N,N-トリアリルチロシン、N,N,N-トリアリル
-2-アミノ酪酸等が挙げられる。
【0034】好ましくはN,N,N-トリアリルグリシン、
N,N,N-トリアリルアラニン、N,N、N-トリアリルグル
タミン酸、N,N,N-トリアリルアスパラギン酸等が挙げ
られる。特に好ましくはN,N,N-トリアリルグリシン、
N,N,N-トリアリルグルタミン酸が挙げられる。
N,N,N-トリアリルアラニン、N,N、N-トリアリルグル
タミン酸、N,N,N-トリアリルアスパラギン酸等が挙げ
られる。特に好ましくはN,N,N-トリアリルグリシン、
N,N,N-トリアリルグルタミン酸が挙げられる。
【0035】N-(ポリアリル)アンモニウム塩は、窒素原
子に結合した少なくとも2つ(例えば、3つ)のアリル
基、および窒素原子に結合しており酸素原子を有する少
なくとも1つの炭化水素基を有する化合物であってよ
い。炭化水素基の例は、ポリオール(たとえば、ペンタ
エリスリトール)骨格の酸素原子にプロピレンオキシド
が結合した化合物から誘導される基である。このような
N-(ポリアリル)アンモニウム塩は、ポリアリルアミン
[例えば、A 2NHおよびA3N(Aはアリル基であ
る)]に、エポキシ基を有する化合物を反応させること
によって得られる。その反応式は、例えば次のとおりで
ある。
子に結合した少なくとも2つ(例えば、3つ)のアリル
基、および窒素原子に結合しており酸素原子を有する少
なくとも1つの炭化水素基を有する化合物であってよ
い。炭化水素基の例は、ポリオール(たとえば、ペンタ
エリスリトール)骨格の酸素原子にプロピレンオキシド
が結合した化合物から誘導される基である。このような
N-(ポリアリル)アンモニウム塩は、ポリアリルアミン
[例えば、A 2NHおよびA3N(Aはアリル基であ
る)]に、エポキシ基を有する化合物を反応させること
によって得られる。その反応式は、例えば次のとおりで
ある。
【0036】
【化1】 [上記式中、Aはアリル基である。]
【0037】N-(ポリアリル)アンモニウム塩を製造す
るには一般的に以下の方法がとられる。攪拌装置、温度
計、還流冷却装置の装着された適当な反応容器にアミン
化合物を仕込み、攪拌しながら50から150℃程度に加熱
したところにアリル化剤(例えば、アリルクロライドま
たはアリルブロマイド)を滴下して2から10時間程度反
応させる。この時反応溶液のpHが4〜12の間に保たれる
ように水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの目的物
である4級アンモニウム化合物と反応しない無機アルカ
リを加える事により反応を行う事が好ましい。反応終了
後、得られる水溶液を濃縮し、副生する塩をろ別して、
目的物の水溶液を得る事が出来る。更にこれを活性炭処
理、濃縮、再結晶等の常法により精製する事により目的
物を得る事が出来る。アリル基を有しないアミン化合物
をアリル化剤でアリル化することによって、アリル基を
2個以上有するN-(ポリアリル)アンモニウム塩が得られ
る。
るには一般的に以下の方法がとられる。攪拌装置、温度
計、還流冷却装置の装着された適当な反応容器にアミン
化合物を仕込み、攪拌しながら50から150℃程度に加熱
したところにアリル化剤(例えば、アリルクロライドま
たはアリルブロマイド)を滴下して2から10時間程度反
応させる。この時反応溶液のpHが4〜12の間に保たれる
ように水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの目的物
である4級アンモニウム化合物と反応しない無機アルカ
リを加える事により反応を行う事が好ましい。反応終了
後、得られる水溶液を濃縮し、副生する塩をろ別して、
目的物の水溶液を得る事が出来る。更にこれを活性炭処
理、濃縮、再結晶等の常法により精製する事により目的
物を得る事が出来る。アリル基を有しないアミン化合物
をアリル化剤でアリル化することによって、アリル基を
2個以上有するN-(ポリアリル)アンモニウム塩が得られ
る。
【0038】本発明の架橋剤は、高吸水性ポリマーの製
造において、該ポリマーを架橋するために使用される。
一般に、本発明の架橋剤は、水系媒体中で、高吸水性ポ
リマーを架橋する。架橋反応と重合反応を同時に行って
もよいし、あるいは重合反応の後に架橋反応を行っても
よい。一般に、本発明の架橋剤は、水系媒体中で重合さ
れ、炭素−炭素二重結合を有する重合性化合物又はその
塩からなる高吸水性ポリマーの製造において使用され
る。高吸水性ポリマーの製造において、該重合性化合物
および/またはその塩をモノマーとして使用する。
造において、該ポリマーを架橋するために使用される。
一般に、本発明の架橋剤は、水系媒体中で、高吸水性ポ
リマーを架橋する。架橋反応と重合反応を同時に行って
もよいし、あるいは重合反応の後に架橋反応を行っても
よい。一般に、本発明の架橋剤は、水系媒体中で重合さ
れ、炭素−炭素二重結合を有する重合性化合物又はその
塩からなる高吸水性ポリマーの製造において使用され
る。高吸水性ポリマーの製造において、該重合性化合物
および/またはその塩をモノマーとして使用する。
【0039】高吸水性ポリマーにおける繰り返し単位
は、官能基を有する。官能基の例は、カルボキシル基、
ヒドロキシル基、アミド基、アセトアミド基である。高
吸水性ポリマーの例は、アクリル酸系のポリマー、ビニ
ルアルコール系のポリマー、イソブチレン/無水マレイ
ン酸系のポリマー、アクリルアミド系のポリマー、アク
リルアミド/アクリル酸系のポリマー、N-ビニルアセ
トアミド系のポリマーである。一般に、高吸水性ポリマ
ーを形成するモノマーが、官能基を有する。しかし、ポ
リビニルアルコールのように、モノマーがビニルエステ
ル、例えば酢酸ビニル、プロパン酸ビニルであり、ポリ
マー合成後にヒドロキシル基のような官能基が誘導され
ることがある。
は、官能基を有する。官能基の例は、カルボキシル基、
ヒドロキシル基、アミド基、アセトアミド基である。高
吸水性ポリマーの例は、アクリル酸系のポリマー、ビニ
ルアルコール系のポリマー、イソブチレン/無水マレイ
ン酸系のポリマー、アクリルアミド系のポリマー、アク
リルアミド/アクリル酸系のポリマー、N-ビニルアセ
トアミド系のポリマーである。一般に、高吸水性ポリマ
ーを形成するモノマーが、官能基を有する。しかし、ポ
リビニルアルコールのように、モノマーがビニルエステ
ル、例えば酢酸ビニル、プロパン酸ビニルであり、ポリ
マー合成後にヒドロキシル基のような官能基が誘導され
ることがある。
【0040】高吸水性ポリマーを形成するモノマーの例
は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、クロトン酸、シトラコン酸、α-ヒド
ロキシアクリル酸、アコニット酸、2-(メタ)アクリロイ
ルエタンスルホン酸、2-(メタ)アクリルアミド-2-メチ
ルプロパンスルホン酸およびそれらの塩である。塩とし
て、金属塩があげられる。塩における金属の例は、アル
カリ金属(例えば、カリウム、ナトリウム)である。
は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、クロトン酸、シトラコン酸、α-ヒド
ロキシアクリル酸、アコニット酸、2-(メタ)アクリロイ
ルエタンスルホン酸、2-(メタ)アクリルアミド-2-メチ
ルプロパンスルホン酸およびそれらの塩である。塩とし
て、金属塩があげられる。塩における金属の例は、アル
カリ金属(例えば、カリウム、ナトリウム)である。
【0041】モノマーと水系媒体の混合物は、架橋剤を
溶解することが好ましい。架橋剤の溶解度は、モノマー
と水系媒体の混合物100mL当たり、0.2g以上、
例えば0.4g以上、特に1.0g以上、特別に5.0
g以上であってよい。水系媒体は、水のみ、あるいは水
と水溶性有機溶媒(例えば、アルコール)からなる。高
吸水性ポリマーは、一般に、カルボン酸の完全又は部分
塩を主成分とするものであってよい。
溶解することが好ましい。架橋剤の溶解度は、モノマー
と水系媒体の混合物100mL当たり、0.2g以上、
例えば0.4g以上、特に1.0g以上、特別に5.0
g以上であってよい。水系媒体は、水のみ、あるいは水
と水溶性有機溶媒(例えば、アルコール)からなる。高
吸水性ポリマーは、一般に、カルボン酸の完全又は部分
塩を主成分とするものであってよい。
【0042】本発明の架橋剤は公知の方法にて使用さ
れ、特に限定されるものではない。例えば、アクリル酸
モノマー水溶液を水酸化ナトリウム水溶液等で60〜90mo
l%を中和して30〜50重量%の水溶液とし、架橋剤を0.1〜
1.0重量%混合し、アゾ系や過酸化物系等レドックス系の
ラジカル重合開始剤を加えて通常100℃以下程度の温度
で重合させ、生成したポリマーを適度の大きさに裁断し
乾燥させることにより、高吸水性ポリマーを製造するこ
とができる(中和後重合法)。
れ、特に限定されるものではない。例えば、アクリル酸
モノマー水溶液を水酸化ナトリウム水溶液等で60〜90mo
l%を中和して30〜50重量%の水溶液とし、架橋剤を0.1〜
1.0重量%混合し、アゾ系や過酸化物系等レドックス系の
ラジカル重合開始剤を加えて通常100℃以下程度の温度
で重合させ、生成したポリマーを適度の大きさに裁断し
乾燥させることにより、高吸水性ポリマーを製造するこ
とができる(中和後重合法)。
【0043】あるいは、中和していないアクリル酸モノ
マー水溶液に重合開始剤を加えて重合させ、生成した固
体を適度の大きさに剪断し、水酸化ナトリウムで中和処
理しても良い(中和前重合法)。
マー水溶液に重合開始剤を加えて重合させ、生成した固
体を適度の大きさに剪断し、水酸化ナトリウムで中和処
理しても良い(中和前重合法)。
【0044】
【実施例】以下、実施例および比較例を示し、本発明を
具体的に説明する。粉末ポリマーの吸水力(粉末ポリマ
ー1g当たりの吸水量(g))は下記のようにして評価
した。粉末ポリマー約0.2gを正確に秤取り不織布製のテ
ィーバッグ式袋(6.8mm×9.6mm)に均一に入れ、0.9%食塩
水に浸漬し、1時間後の重量を測定する。ティーバッグ
式袋のみの吸水重量をブランクとして、下記数式にした
がって粉末ポリマーの吸水力を算出する。 吸水力=(吸水後の重量(g)-ブランク(g))/(高吸水性ポリ
マーの重量(g))
具体的に説明する。粉末ポリマーの吸水力(粉末ポリマ
ー1g当たりの吸水量(g))は下記のようにして評価
した。粉末ポリマー約0.2gを正確に秤取り不織布製のテ
ィーバッグ式袋(6.8mm×9.6mm)に均一に入れ、0.9%食塩
水に浸漬し、1時間後の重量を測定する。ティーバッグ
式袋のみの吸水重量をブランクとして、下記数式にした
がって粉末ポリマーの吸水力を算出する。 吸水力=(吸水後の重量(g)-ブランク(g))/(高吸水性ポリ
マーの重量(g))
【0045】(1)架橋剤の製造 実施例1 攪拌機のついた1Lの圧力反応装置にトリアリルアミン 3
01.9g、99%アリルクロライド 168.4gを入れ500rpmで攪
拌しながら130℃で20時間反応させ、常法により精製
し、N,N,N,N−テトラアリルアンモニウムクロライド 45
0gを得た。この物の同定にはNMR、臭素価、塩化物イオ
ン量滴定、水分量測定を用いた。この化合物のアクリル
酸塩水溶液に対する溶解度を以下の方法にて測定した。
アクリル酸180g、水酸化ナトリウム75g、及び蒸留水424
gを混合しモノマー濃度32.4重量%、中和率75モル%の標
準アクリル酸塩水溶液を調製した。標準アクリル酸塩水
溶液100mLにN,N,N,N-テトラアリルアンモニウムクロ
ライド25gを混合し、攪拌したところ、均一な1相の溶液
となった。この結果、溶解度は20w/v%以上である事が確
認された。
01.9g、99%アリルクロライド 168.4gを入れ500rpmで攪
拌しながら130℃で20時間反応させ、常法により精製
し、N,N,N,N−テトラアリルアンモニウムクロライド 45
0gを得た。この物の同定にはNMR、臭素価、塩化物イオ
ン量滴定、水分量測定を用いた。この化合物のアクリル
酸塩水溶液に対する溶解度を以下の方法にて測定した。
アクリル酸180g、水酸化ナトリウム75g、及び蒸留水424
gを混合しモノマー濃度32.4重量%、中和率75モル%の標
準アクリル酸塩水溶液を調製した。標準アクリル酸塩水
溶液100mLにN,N,N,N-テトラアリルアンモニウムクロ
ライド25gを混合し、攪拌したところ、均一な1相の溶液
となった。この結果、溶解度は20w/v%以上である事が確
認された。
【0046】実施例2 攪拌機のついた1Lの反応装置にエチレンジアミン95gを
仕込み40℃で攪拌しながら99%アリルクロライド490g及
び48%水酸化ナトリウム水溶液520gを同時に50分間で滴
下し、N,N,N',N'-テトラアリルエチレンジアミンを
合成した。その後40℃でpHを7〜12の間に調製しながら
99%アリルクロライド245gを30分で滴下しN,N,N,
N',N',N'-ヘキサアリルエチレンジアンモニウムジク
ロライド水溶液を合成した。副生した食塩をろ別して、
濃縮し65%N,N,N,N',N',N'−ヘキサアリルエチレン
ジアンモニウムジクロライド水溶液とした。この物の同
定にはNMR、臭素価、塩化物イオン量滴定、水分量測定
を用いた。この化合物のアクリル酸塩水溶液に対する溶
解度を以下の方法にて測定した。アクリル酸180g、水酸
化ナトリウム75g、及び蒸留水424gを混合しモノマー濃
度37重量%、中和率75モル%の標準アクリル酸塩水溶液を
調製した。標準アクリル酸塩水溶液100mLに65%N,N,
N,N',N',N'-ヘキサアリルエチレンジアンモニウムジ
クロライド水溶液45gを混合し、攪拌したところ、均一
な1相の溶液となった。この結果、溶解度は20w/v%以上
である事が確認された。
仕込み40℃で攪拌しながら99%アリルクロライド490g及
び48%水酸化ナトリウム水溶液520gを同時に50分間で滴
下し、N,N,N',N'-テトラアリルエチレンジアミンを
合成した。その後40℃でpHを7〜12の間に調製しながら
99%アリルクロライド245gを30分で滴下しN,N,N,
N',N',N'-ヘキサアリルエチレンジアンモニウムジク
ロライド水溶液を合成した。副生した食塩をろ別して、
濃縮し65%N,N,N,N',N',N'−ヘキサアリルエチレン
ジアンモニウムジクロライド水溶液とした。この物の同
定にはNMR、臭素価、塩化物イオン量滴定、水分量測定
を用いた。この化合物のアクリル酸塩水溶液に対する溶
解度を以下の方法にて測定した。アクリル酸180g、水酸
化ナトリウム75g、及び蒸留水424gを混合しモノマー濃
度37重量%、中和率75モル%の標準アクリル酸塩水溶液を
調製した。標準アクリル酸塩水溶液100mLに65%N,N,
N,N',N',N'-ヘキサアリルエチレンジアンモニウムジ
クロライド水溶液45gを混合し、攪拌したところ、均一
な1相の溶液となった。この結果、溶解度は20w/v%以上
である事が確認された。
【0047】実施例3 攪拌機のついた1Lの反応装置にグリシン210g、48%水酸
化ナトリウム水溶液270gを混合し、グリシンナトリウム
塩水溶液とした。この混合物を40℃で攪拌しながら99%
アリルクロライド490g及び48%水酸化ナトリウム水溶液5
20gを同時に50分間で滴下し、N,N-ジアリルグリシンナ
トリウム塩を合成した。その後40℃でpHを7〜12の間に
調製しながら99%アリルクロライド245gを30分で滴下し
N,N,N-トリアリルグリシン水溶液を合成した。副生し
た食塩をろ別して、濃縮し65%N,N,N-トリアリルグリ
シン水溶液とした。この化合物の同定にはNMR、臭素
価、塩化物イオン量滴定、水分量測定を用いた。またこ
の化合物のアクリル酸塩水溶液に対する溶解度は以下の
方法にて測定した。前記標準アクリル酸塩水溶液100m
LにN,N,N-トリアリルグリシン水溶液40gを混合し、
攪拌したところ、均一な1相の溶液となった。この結
果、溶解度は20w/v%以上である事が確認された。
化ナトリウム水溶液270gを混合し、グリシンナトリウム
塩水溶液とした。この混合物を40℃で攪拌しながら99%
アリルクロライド490g及び48%水酸化ナトリウム水溶液5
20gを同時に50分間で滴下し、N,N-ジアリルグリシンナ
トリウム塩を合成した。その後40℃でpHを7〜12の間に
調製しながら99%アリルクロライド245gを30分で滴下し
N,N,N-トリアリルグリシン水溶液を合成した。副生し
た食塩をろ別して、濃縮し65%N,N,N-トリアリルグリ
シン水溶液とした。この化合物の同定にはNMR、臭素
価、塩化物イオン量滴定、水分量測定を用いた。またこ
の化合物のアクリル酸塩水溶液に対する溶解度は以下の
方法にて測定した。前記標準アクリル酸塩水溶液100m
LにN,N,N-トリアリルグリシン水溶液40gを混合し、
攪拌したところ、均一な1相の溶液となった。この結
果、溶解度は20w/v%以上である事が確認された。
【0048】比較例1 前記標準アクリル酸塩水溶液100gにトリメチロールプロ
パントリアクリレート10gを混合し、激しく振りまぜた
後静置し、得られた2層分離した溶液の水層を取り出し
ガスクロマトグラフィー(分析条件:カラム BP20-0.25
(商品名、SGE社製)30m:カラム温度 100-200℃;昇温速度
10℃/分)で分析したところ、溶解度は 0.20w/v%と測定
された。以上の実施例、比較例における標準アクリル酸
塩水溶液に対する溶解度を表にまとめた。
パントリアクリレート10gを混合し、激しく振りまぜた
後静置し、得られた2層分離した溶液の水層を取り出し
ガスクロマトグラフィー(分析条件:カラム BP20-0.25
(商品名、SGE社製)30m:カラム温度 100-200℃;昇温速度
10℃/分)で分析したところ、溶解度は 0.20w/v%と測定
された。以上の実施例、比較例における標準アクリル酸
塩水溶液に対する溶解度を表にまとめた。
【0049】
【0050】実施例1〜3の化合物は全て比較例1の化
合物よりも標準アクリル酸塩水溶液に対する溶解度が優
れていた。
合物よりも標準アクリル酸塩水溶液に対する溶解度が優
れていた。
【0051】(2)吸水性ポリマーの製造 実施例4 窒素導入管(液中用および気相中用)、温度計、滴下漏
斗、メカニカルスターラーをセットした1Lのセパラブル
フラスコにアクリル酸180g(2.5mol)、NaOH 75g(1.875mo
l)、424mLの水及びN,N,N,N-テトラアリルアンモニウム
クロライド1.20g(5.62mmol)を入れ容器を氷冷して内温
を5℃とした。この時点での混合物はpHが5〜6の無色透
明液体であった。このセパラブルフラスコごと断熱容器
へと移し替えた後、2,2'-アゾビス(2-アミジノプロパ
ン)二塩酸塩 150mg(0.56mmol)を1mLの水に溶かしたも
の、L-アスコルビン酸 20mg(0.113mmol)を1mLの水に溶
かしたもの、31%過酸化水素水 100mg(0.91mmol)を1mLの
水に溶かしたものを続けて1分以内に加えた。加えてす
ぐに混合液の濁度が増し、発熱しながら粘度が増して攪
拌が停止した。このまま放置したところ20分後に最高温
度(83℃)に達した。この後徐々に室温まで放冷し、得ら
れた無色透明のゲルを容器から取り出した。この一部約
100gを取り出しスピードカッターにかけて粉砕した。お
およそ粒径1mm程度以下になったところで180℃のオーブ
ンで5時間乾燥した。得られた固体を容器から取り出し
て28.56gの淡黄色固体を得た。サンプルミルにかけて粉
末とし、再びオーブン(180℃)に入れ1.5時間乾燥させ
た。26.2gの淡黄色粉末を得た後、篩にかけ60μm以上の
粒径を持つ粉末23.2gを得た。粉末ポリマーの吸水力は4
6g/gであった。
斗、メカニカルスターラーをセットした1Lのセパラブル
フラスコにアクリル酸180g(2.5mol)、NaOH 75g(1.875mo
l)、424mLの水及びN,N,N,N-テトラアリルアンモニウム
クロライド1.20g(5.62mmol)を入れ容器を氷冷して内温
を5℃とした。この時点での混合物はpHが5〜6の無色透
明液体であった。このセパラブルフラスコごと断熱容器
へと移し替えた後、2,2'-アゾビス(2-アミジノプロパ
ン)二塩酸塩 150mg(0.56mmol)を1mLの水に溶かしたも
の、L-アスコルビン酸 20mg(0.113mmol)を1mLの水に溶
かしたもの、31%過酸化水素水 100mg(0.91mmol)を1mLの
水に溶かしたものを続けて1分以内に加えた。加えてす
ぐに混合液の濁度が増し、発熱しながら粘度が増して攪
拌が停止した。このまま放置したところ20分後に最高温
度(83℃)に達した。この後徐々に室温まで放冷し、得ら
れた無色透明のゲルを容器から取り出した。この一部約
100gを取り出しスピードカッターにかけて粉砕した。お
およそ粒径1mm程度以下になったところで180℃のオーブ
ンで5時間乾燥した。得られた固体を容器から取り出し
て28.56gの淡黄色固体を得た。サンプルミルにかけて粉
末とし、再びオーブン(180℃)に入れ1.5時間乾燥させ
た。26.2gの淡黄色粉末を得た後、篩にかけ60μm以上の
粒径を持つ粉末23.2gを得た。粉末ポリマーの吸水力は4
6g/gであった。
【0052】実施例5 N,N,N,N-テトラアリルアンモニウムクロライド1.20g(5.
62mmol)がN,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルエチレン
ジアンモニウムジクロライド1.40g(3.75mmol)に変わる
以外は実施例4と同じ方法を用いて粉末ポリマーを合成
した。吸水力は47g/gであった。
62mmol)がN,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルエチレン
ジアンモニウムジクロライド1.40g(3.75mmol)に変わる
以外は実施例4と同じ方法を用いて粉末ポリマーを合成
した。吸水力は47g/gであった。
【0053】実施例6 N,N,N,N-テトラアリルアンモニウムクロライド1.20g(5.
62mmol)がN,N,N-トリアリルグリシン1.43g(7.50mmol)
に変わる以外は実施例4と同じ方法を用いて粉末ポリマ
ーを合成した。吸水力は42g/gであった。 比較例2 N,N,N,N-テトラアリルアンモニウムクロライド1.20g(5.
62mmol)がトリメチロールプロパントリアクリレート2.1
2g(7.50mmol)に変わる以外は実施例4と同じ方法を用い
て粉末ポリマーを合成した。吸水力36g/gであった。
62mmol)がN,N,N-トリアリルグリシン1.43g(7.50mmol)
に変わる以外は実施例4と同じ方法を用いて粉末ポリマ
ーを合成した。吸水力は42g/gであった。 比較例2 N,N,N,N-テトラアリルアンモニウムクロライド1.20g(5.
62mmol)がトリメチロールプロパントリアクリレート2.1
2g(7.50mmol)に変わる以外は実施例4と同じ方法を用い
て粉末ポリマーを合成した。吸水力36g/gであった。
【0054】実施例7 窒素導入管(液中用および気相中用)、温度計、滴下漏
斗、メカニカルスターラーをセットした1Lのセパラブル
フラスコにアクリル酸180g(2.5mol)、487mLの水及びN,
N,N,N-テトラアリルアンモニウムクロライド1.44g(8.61
mmol)を入れ容器を氷冷して内温を5℃とした。この時点
での混合物は無色透明液体であった。このセパラブルフ
ラスコごと断熱容器へと移し替えた後、2,2'-アゾビス
(2-アミジノプロパン)二塩酸塩 150mg(0.56mmol)を1mL
の水に溶かしたもの、L-アスコルビン酸 20mg(0.113mmo
l)を1mLの水に溶かしたもの、31%過酸化水素水 100mg
(0.91mmol)を1mLの水に溶かしたものを続けて1分以内に
加えた。加えてすぐに混合液の濁度が増し、発熱しなが
ら粘度が増して攪拌が停止した。このまま放置したとこ
ろ20分後に最高温度(83℃)に達した。この後徐々に室温
まで放冷し、得られた無色透明のゲルを容器から取り出
した。この一部約100gを取り出しスピードカッターにか
けて粉砕した。おおよそ粒径1mm程度以下になったとこ
ろで48%水酸化ナトリウム水溶液23.5gを加えて更に粉砕
を30分続けた。得られた粉砕ゲル状混合物を180℃のオ
ーブンで5時間乾燥し、28.56gの淡黄色固体を得た。サ
ンプルミルにかけて粉末とし、再びオーブン(180℃)に
入れ1.5時間乾燥させた。26.2gの淡黄色粉末を得た後、
篩にかけ60μm以上の粒径を持つ粉末23.2gを得た。粉末
ポリマーの吸水力は46g/gであった。
斗、メカニカルスターラーをセットした1Lのセパラブル
フラスコにアクリル酸180g(2.5mol)、487mLの水及びN,
N,N,N-テトラアリルアンモニウムクロライド1.44g(8.61
mmol)を入れ容器を氷冷して内温を5℃とした。この時点
での混合物は無色透明液体であった。このセパラブルフ
ラスコごと断熱容器へと移し替えた後、2,2'-アゾビス
(2-アミジノプロパン)二塩酸塩 150mg(0.56mmol)を1mL
の水に溶かしたもの、L-アスコルビン酸 20mg(0.113mmo
l)を1mLの水に溶かしたもの、31%過酸化水素水 100mg
(0.91mmol)を1mLの水に溶かしたものを続けて1分以内に
加えた。加えてすぐに混合液の濁度が増し、発熱しなが
ら粘度が増して攪拌が停止した。このまま放置したとこ
ろ20分後に最高温度(83℃)に達した。この後徐々に室温
まで放冷し、得られた無色透明のゲルを容器から取り出
した。この一部約100gを取り出しスピードカッターにか
けて粉砕した。おおよそ粒径1mm程度以下になったとこ
ろで48%水酸化ナトリウム水溶液23.5gを加えて更に粉砕
を30分続けた。得られた粉砕ゲル状混合物を180℃のオ
ーブンで5時間乾燥し、28.56gの淡黄色固体を得た。サ
ンプルミルにかけて粉末とし、再びオーブン(180℃)に
入れ1.5時間乾燥させた。26.2gの淡黄色粉末を得た後、
篩にかけ60μm以上の粒径を持つ粉末23.2gを得た。粉末
ポリマーの吸水力は46g/gであった。
【0055】
【発明の効果】本発明の架橋剤は、重合性二重結合を有
する単量体またはその塩の重合体の完全または部分塩を
主成分とする高吸水性ポリマーの製造に使用できる。本
発明の架橋剤は分子内に2基以上のアリル基を有し、ア
クリル酸塩水溶液に対する溶解性も満足され良好な高吸
水性ポリマーを与えることができる。また、本発明は、
前記した中和前重合法はもちろん中和後重合法にも実用
的に有用であり工程の簡略化に有効である。
する単量体またはその塩の重合体の完全または部分塩を
主成分とする高吸水性ポリマーの製造に使用できる。本
発明の架橋剤は分子内に2基以上のアリル基を有し、ア
クリル酸塩水溶液に対する溶解性も満足され良好な高吸
水性ポリマーを与えることができる。また、本発明は、
前記した中和前重合法はもちろん中和後重合法にも実用
的に有用であり工程の簡略化に有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松富 徹 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目10番8号 ダイソー株式会社内 Fターム(参考) 4F070 AC42 AC63 AE08 GB06 4H006 AA03 AB49 AC52 BU50 4J002 BG011 BG071 BH001 EN136 FD146
Claims (10)
- 【請求項1】 炭素−炭素二重結合を有する重合性化合
物又はその塩からなる高吸水性ポリマーの製造に使用さ
れる、窒素原子に結合したアリル基を2個以上有するN-
(ポリアリル)アンモニウム塩から成る架橋剤。 - 【請求項2】 高吸水性ポリマーが水系媒体中で架橋さ
れる請求項1に記載の架橋剤。 - 【請求項3】 重合性化合物がカルボキシル基をも有す
る請求項1に記載の架橋剤。 - 【請求項4】 N-(ポリアリル)アンモニウム塩が一般
式: AnN+(R11)4-n・X- [式中、Aはアリル基、R11は水素原子、または置換さ
れていてもよい炭素数1から10までの炭化水素基、nは
2、3または4、Xは陰イオンを形成できる原子または
基である。]で示される請求項1〜3のいずれかに記載
の架橋剤。 - 【請求項5】 N-(ポリアリル)アンモニウム塩がN,N,
N-トリアリル-N-メチルアンモニウムクロライドまたは
N,N,N,N-テトラアリルアンモニウムクロライドであ
る請求項4に記載の架橋剤。 - 【請求項6】 N-(ポリアリル)アンモニウム塩が一般
式: R21−[(R21)2N+-Y]m-N+(R21)3・(m+1)X- [式中、R21のそれぞれは、同一または異なって、アリ
ル基、水素原子、または炭素数1から10までの炭化水
素基であり、少なくとも2つのR21がアリル基であり、
Yは、エーテル結合酸素原子を含んでいてもよい2価の
炭化水素基、mは0〜10の整数であり、Xは陰イオン
を形成できる原子または基である。]で示される請求項
1〜3いずれかに記載の架橋剤。 - 【請求項7】 N-(ポリアリル)アンモニウム塩がN,N,
N,N',N',N'-ヘキサアリルエチレンジアンモニウムジ
クロライドまたはN,N,N,N',N',N'-ヘキサアリルヘ
キサメチレンジアンモニウムクロライドである請求項6
に記載の架橋剤。 - 【請求項8】 N-(ポリアリル)アンモニウム塩が一般
式: A3N+・C(R31)2COO- [式中、Aはアリル基であり、R31のそれぞれは、同一
または異なって、エーテル結合酸素原子を含んでもよい
炭素数1〜20の脂肪族または芳香族の炭化水素基であ
る。]で示される請求項1〜3のいずれかに記載の架橋
剤。 - 【請求項9】 N-(ポリアリル)アンモニウム塩がN,N,
N-トリアリルグリシンまたはN,N,N-トリアリルグルタ
ミン酸である請求項8記載の架橋剤。 - 【請求項10】 N-(ポリアリル)アンモニウム塩が、窒
素原子に結合した少なくとも2つのアリル基、および窒
素原子に結合しており酸素原子を有する少なくとも1つ
の炭化水素基を有する化合物である請求項1〜3のいず
れかに記載の架橋剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28788899A JP2001106795A (ja) | 1999-10-08 | 1999-10-08 | N−(ポリアリル)アンモニウム塩系の架橋剤 |
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---|---|---|---|
JP28788899A JP2001106795A (ja) | 1999-10-08 | 1999-10-08 | N−(ポリアリル)アンモニウム塩系の架橋剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=17723029
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003106513A1 (ja) * | 2002-06-12 | 2003-12-24 | 住友精化株式会社 | 吸水性樹脂 |
JP2007204507A (ja) * | 2006-01-30 | 2007-08-16 | Nitto Boseki Co Ltd | ベタインと二酸化イオウとの共重合体またはその塩およびそれらの製造方法 |
JP2012506934A (ja) * | 2008-10-30 | 2012-03-22 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ製造用水系セメント |
JP2013507476A (ja) * | 2009-10-07 | 2013-03-04 | 株式会社ブリヂストン | 加硫活性剤 |
CN115551969A (zh) * | 2020-04-14 | 2022-12-30 | Spcm股份公司 | 具有改进的滤失和增粘性能的钻井液 |
-
1999
- 1999-10-08 JP JP28788899A patent/JP2001106795A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2003106513A1 (ja) * | 2002-06-12 | 2003-12-24 | 住友精化株式会社 | 吸水性樹脂 |
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CN115551969B (zh) * | 2020-04-14 | 2024-01-02 | 爱森集团 | 具有改进的滤失和增粘性能的钻井液 |
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